(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130107
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】携帯端末機におけるショートカット機能を実行する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20130101AFI20170508BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20170508BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
G06F3/0488 130
G06F3/0482
H04M1/00 R
【請求項の数】16
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-156533(P2012-156533)
(22)【出願日】2012年7月12日
(65)【公開番号】特開2013-20625(P2013-20625A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2015年6月24日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0069161
(32)【優先日】2011年7月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高 銘 勤
(72)【発明者】
【氏名】權 泰 錬
(72)【発明者】
【氏名】閔 貳 圭
(72)【発明者】
【氏名】李 庚 グ
(72)【発明者】
【氏名】孫 丙 一
【審査官】
鈴木 大輔
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0269040(US,A1)
【文献】
国際公開第2010/056483(WO,A1)
【文献】
国際公開第2010/134269(WO,A1)
【文献】
国際公開第2010/040670(WO,A2)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0130170(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0205041(US,A1)
【文献】
特開2011−018085(JP,A)
【文献】
特開2009−110286(JP,A)
【文献】
IDEOSの使い方 その2 基本操作,2011年 1月25日,[検索日:2016年10月27日],URL,http://bygzam.seesaa.net/article/182315168.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/03 − 3/0489
H04M 1/00
H04M 1/24 − 1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機におけるショートカット機能を実行する装置であって、
ディスプレイ部と、
少なくとも一つのドラッグパターン、ホールド画面ショートカットリスト、及びボリューム調節メニューを格納するメモリ部と、
ホールド機能モードでホールド画面をディスプレイし、前記ホールド画面内のホールド機能解除アイコンの移動無しに、前記ホールド機能解除アイコンの位置から認識されたドラッグパターンを前記格納された少なくとも一つのドラッグパターンと比較し、前記認識されたドラッグパターンが前記格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中の第1のドラッグパターンと同一である場合、前記ホールド機能モードで前記ホールド画面ショートカットリストをディスプレイし、前記ディスプレイされたホールド画面ショートカットリストに含まれるアイテムの中から選択されたアイテムに対応する機能を実行し、前記ホールド機能モードで前記ホールド画面ショートカットリストをディスプレイする間に所定時間内に入力が発生しない場合、前記ホールド画面ショートカットリストを除去して前記ホールド機能モードを再実行する制御部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記選択されたアイテムは、メニュー又はアプリケーションを含み、
前記制御部は、前記ディスプレイされたホールド画面ショートカットリストに含まれるメニュー及びアプリケーションのうちのいずれか一つが選択されると、前記選択されたメニュー又はアプリケーションを直に実行することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ホールド機能モードを解除するためのホールド機能解除アイコンが前記ホールド画面の左側下端に位置する場合、前記第1のドラッグパターンは、前記ホールド機能解除アイコンをタッチして右方に前記ホールド画面の中央までドラッグした後に上方にドラッグを延長するパターンであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ホールド画面ショートカットリストは、ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセス可能な少なくとも一つのメニュー又はアプリケーションを含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記認識されたドラッグパターンが前記第1のドラッグパターンと異なる場合、前記認識されたドラッグパターンを前記格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中の第2のドラッグパターンと比較し、その結果、前記認識されたドラッグパターンが前記第2のドラッグパターンと同一である場合、ボリューム調節機能を実行することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ボリューム調節機能が実行された場合、前記ボリューム調節メニューをディスプレイし、前記ディスプレイされたボリューム調節メニューに含まれる少なくとも一つのボリュームレベルの中から選択されたボリュームレベルに音声ボリュームを調整することを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
サウンドオン/オフアイコンが前記ホールド画面の右側下端に位置する場合、前記第2のドラッグパターンは、前記サウンドオン/オフアイコンをタッチして左方に前記ホールド画面の中央までドラッグした後に上方にドラッグを延長するパターンであることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記認識されたドラッグパターンが前記第2のドラッグパターンと異なる場合、前記ホールド機能モードを再実行することを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項9】
携帯端末機におけるショートカット機能を実行する方法であって、
ホールド機能モードでホールド画面をディスプレイするステップと、
前記ホールド画面内のホールド機能解除アイコンの移動無しに、前記ホールドアイコンの位置から入力されるドラッグパターンを認識するステップと、
前記認識されたドラッグパターンを格納された少なくとも一つのドラッグパターンと比較するステップと、
前記認識されたドラッグパターンが前記格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中の第1のドラッグパターンと同一である場合、前記ホールド機能モードでホールド画面ショートカットリストをディスプレイし、前記ディスプレイされたホールド画面ショートカットリストに含まれるアイテムの中から選択されたアイテムに対応する機能を実行するステップと、を有し、
前記ホールド機能モードで前記ホールド画面ショートカットリストをディスプレイする間に所定時間内に入力が発生しない場合、前記ホールド画面ショートカットリストを除去して前記ホールド機能モードを再実行することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記選択されたアイテムは、メニュー又はアプリケーションを含み、
前記選択されたアイテムに対応する機能を実行するステップは、
前記ディスプレイされたホールド画面ショートカットリストに含まれるメニュー及びアプリケーションのうちのいずれか一つが選択されると、前記選択されたメニュー又はアプリケーションを直に実行するステップ、を有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ホールド機能モードを解除するためのホールド機能解除アイコンが前記ホールド画面の左側下端に位置する場合、前記第1のドラッグパターンは、前記ホールド機能解除アイコンをタッチして右方に前記ホールド画面の中央までドラッグした後に上方にドラッグを延長するパターンであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ホールド画面ショートカットリストは、ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセス可能な少なくとも一つのメニュー又はアプリケーションを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記認識されたドラッグパターンが前記第1のドラッグパターンと異なる場合、前記認識されたパターンを前記格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中の第2のドラッグパターンと比較するステップと、
前記認識されたドラッグパターンが前記第2のドラッグパターンと同一である場合、ボリューム調節機能を実行するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記ボリューム調節機能を実行するステップは、
ボリューム調節メニューをディスプレイするステップと、
前記ディスプレイされたボリューム調節メニューに含まれる少なくとも一つのボリュームレベルの中から選択されたボリュームレベルに音声ボリュームを調整するステップと、を有することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
サウンドオン/オフアイコンが前記ホールド画面の右側下端に位置する場合、前記第2のドラッグパターンは、前記サウンドオン/オフアイコンをタッチして左方に前記ホールド画面の中央までドラッグした後に上方にドラッグを延長するパターンであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記認識されたドラッグパターンが前記第2のドラッグパターンと異なる場合、前記ホールド機能モードを再実行するステップを更に有することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末機に係り、特に、携帯端末機におけるショートカット機能を実行する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機に関連した技術が急速に発達するに従って、スマートフォンは、Eメール、インターネットブラウジング、Eブック、及び多様なアプリケージョンを含むPC(Personal Computer)のような向上した多様な機能を提供するように発展している。
【0003】
携帯端末機は殆どの場合、タッチスクリーンを通じてユーザーの入力を感知する。タッチスクリーンを通じる予想外の入力によってユーザーが所望しない動作が実行されることを防ぐために、携帯端末機は、意図しない入力を区別するためにホールド機能を提供する。
【0004】
しかしながら、携帯端末機がホールド機能を実行している場合、携帯端末機は、まずホールド機能を終了した後にのみ、ユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションを実行できる。これによって僅かながら遅延が発生するという問題があった。
【0005】
従って、所望のメニュー又はアプリケーションを実行するためには、毎度ホールド機能を終了する操作を前もってしなければならないという煩わしさを解消する改善された方法が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許公開2010/0269040
【特許文献2】米国特許公開2010/0001967
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ホールド機能の実行中にユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションをすぐに、即ち、ホールド機能の実行を終了する操作を前もってすることなく、実行する装置及び方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、ホールド機能の実行中にショートカット機能を遂行することによって、ユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションをすぐに実行する装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、携帯端末機におけるショートカット機能を実行する装置が提供される。その装置は、ディスプレイ部と、少なくとも一つのドラッグパターン、ホールド画面ショートカットリスト、及びボリューム調節メニューを格納するメモリ部と、ホールド機能モードでホールド画面をディスプレイし、認識されたドラッグパターンを格納された少なくとも一つのドラッグパターンと比較し、認識されたドラッグパターンが格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中で第1のドラッグパターンと同一である場合、ホールド機能モードでホールド画面ショートカット機能を実行する制御部とを含む。
【0010】
本発明の他の態様によれば、携帯端末機におけるショートカット機能を実行する方法が提供される。その方法は、ホールド機能モードでホールド画面をディスプレイするステップと、ディスプレイ部に入力されたドラッグパターンを認識するステップと、認識されたドラッグパターンを格納された少なくとも一つのドラッグパターンと比較するステップと、認識されたドラッグパターンが格納された少なくとも一つのドラッグパターンの中で第1のドラッグパターンと同一である場合、ホールド機能モードでショートカット機能を遂行するホールド画面ショートカット機能を実行するステップとを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ホールド機能モードでユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションをすぐに実行できる。
また、本発明は、携帯端末機がホールド機能の実行中にもショートカット機能を遂行することによって、従来技術における遅延なしにユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションをすぐに実行できる。
本発明による実施形態の上記特徴及び利点は、添付の図面と共に述べる以下の詳細な説明から、一層明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態による携帯端末機を示すブロック構成図である。
【
図2】本発明の実施形態による携帯端末機がホールド画面ショートカット機能を設定する動作を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態による携帯端末機がホールド画面ショートカット機能を実行する動作を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態によりホールド画面ショートカット機能を遂行する画面を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態によりホールド画面ショーとカット機能を遂行する画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
以下の説明において、本発明に関連した公知の機能又は構成に関して具体的な説明を記載すると、却って本発明の要旨を不明にすると判断した場合には、そのような詳細な説明を省略する。
本発明の実施形態による携帯端末機は、携帯が容易に移動可能な電子機器であって、画像電話機、携帯電話、スマートフォン、IMT2000(International Mobile Telecommunication 2000)端末機、WCDMA端末機、UMTS(Universal Mobile Telecommunication Service)端末機、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)端末機、Eブック、携帯用コンピュータ、例えばノートブックコンピュータ、タブレット型コンピュータ又はデジタルカメラを含むグループ内のいずれかである。
【0014】
図1は、本発明の実施形態による携帯端末機を示すブロック構成図である。
図1を参照すると、携帯端末機は、制御部101、表示部103、メモリ部105、オーディオ処理部107、無線送受信部109、データ処理部111、及びキー入力部113を含む。
【0015】
各構成要素を説明すると、無線送受信部109は、携帯端末機の無線通信機能を遂行する。そのために、無線送受信部109は、送信信号の周波数をアップコンバート及び増幅する無線送信器と、受信される信号を低雑音増幅して周波数をダウンコンバートする無線受信器を含む。データ処理部111は、送信信号を符号化及び変調する送信器及び受信信号を復調及び復号化する受信器を含む。データ処理部111は、モデム(MODEM)及びコーデック(CODEC)で構成される。コーデックは、パケットデータを処理するデータコーデックと音声のオーディオ信号を処理するオーディオコーデックを含む。
【0016】
オーディオ処理部107は、データ処理部111から出力される受信オーディオ信号を、スピーカを通じて再生し、あるいはマイクロフォンから生成される送信オーディオ信号をデータ処理部111に伝送する。キー入力部113は、数字及び文字を入力するための英字/数字(alphanumerical)キー及び各種機能を設定するための機能キーを有する。ディスプレイ部103は、映像信号を画面にディスプレイし、制御部101からの要求に応じてデータをディスプレイする。
【0017】
ディスプレイ部103が静電式又は減圧式のタッチスクリーンで構成される場合、キー入力部113は、所定(予め定めた)の最小限のキーを有し、キー入力部113のキー入力機能を果たす。従って、本発明は、キーパッドタイプの入力及び/又はタッチスクリーンタイプのディスプレイを有する携帯端末機に適用可能である。
【0018】
メモリ部105は、プログラムメモリとデータメモリを含む。このプログラムメモリは、携帯端末機の一般的な動作を制御するためのブーティング(起動)及び運営システム(Operating System:以下、“OS”と称する)を格納し、データメモリは、携帯端末機の動作中に生成されるデータを格納する。
【0019】
この実施形態において、メモリ部105は、予め設定された少なくとも一つのドラッグパターンを格納する。ここで、予め設定された少なくとも一つのドラッグパターンは、携帯端末機がホールド機能を遂行している最中にユーザーによってホールド画面ショートカット機能が要求されたか否かを判定する。このドラッグパターンは、ユーザーによって又は携帯端末機製造社によって予め定められる。
【0020】
例えば、
図4に示すように、ホールド機能解除アイコンがホールド画面の左側下端に位置する場合、予め設定された第1のドラッグパターンは、ホールド機能解除アイコンをタッチして右側方向にホールド画面の中央までドラッグし、その後にホールド画面の上方にドラッグされる。同様に、
図5に示すように、サウンドオン/オフアイコンがホールド画面の右側下端に位置する場合、予め設定された第2のドラッグパターンは、サウンドオン/オフアイコンをタッチして左側方向にホールド画面の中央までドラッグした後、ホールド画面の上方にドラッグされる。
図4に示す図面は一つの実施形態であって、本発明の範囲を限定するものではない。他の所定のパターンを用いると、第1のドラッグパターン又は第2のドラッグパターンと同様の動作、例えば、個別のアイコンを水平方向に交換する動作、を作動させるように実行できる。
【0021】
本発明の実施形態によるホールド画面ショートカット機能では、ホールド画面が表示された後にユーザーから所定のドラッグパターンを受信すると、ショートカット機能により迅速にアクセスできるアプリケーション又はメニューがディスプレイされ、ディスプレイされたアプリケーション又はメニューの中からユーザーによって選択されたアプリケーション又はメニューが決定され、この選択されたアプリケーション又はメニューに対応する機能が実行される。このホールド画面ショートカット機能を実行するために、ショートカット機能により迅速にアクセスできる所望のアプリケーション又はメニューは、ユーザー又は携帯端末機製造社によって予め設定される。
【0022】
ホールド画面は、ホールド機能モードでディスプレイされる画面である。ホールド機能は、間違えた外部入力による携帯端末機の誤動作を防止するために、ディスプレイ部103及びキー入力部113を通じて入力される外部入力をターンオフする機能である。
【0023】
特に、
図4及び
図5に示すように、ホールド機能が実行された後に、ホールド画面は、ディスプレイ部にディスプレイされる。例えば、ホールド画面は、
図4の画面401の左側下端に示すように、ホールド解除アイコンを含み、
図5の画面501の右側下端に示すように、サウンドオン/オフアイコンを含む。
【0024】
制御部101は、携帯端末機の全般的な制御を提供する。特に、制御部101は、ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセス可能なアプリケーション又はメニューを決定する。
【0025】
より詳細に説明すると、制御部101は、ユーザーがホールド画面ショートカット機能の設定を実行する場合、ディスプレイ部103に携帯端末機でショートカット機能により迅速にアクセス可能なすべてのアプリケーションとメニューを表示する。その後、制御部101は、ディスプレイされたアプリケーションとメニューの中から、どのアプリケーション又はメニューがユーザーにより選択されるか、を監視し検知する。その後、制御部101は、選択されたアプリケーション又はメニューをホールド画面ショートカット機能が遂行可能なように決定し、この、選択された少なくとも一つのアプリケーション及びメニューを含むホールド画面ショートカットリストを生成する。
【0026】
その後、制御部101は、ユーザーから予め設定された少なくとも一つのドラッグパターンを受信すると、ホールド画面ショートカット機能を遂行する。
【0027】
特に、制御部101は、ホールド機能を遂行した後、ディスプレイ部103にホールド画面をディスプレイする。ここで、ホールド機能の実行を要求するユーザーの入力が受信され、あるいは所定時間、外部入力が受信されないと、制御部101は、ホールド機能を遂行する。例えば、
図4及び
図5を参照すると、例えば、ホールド画面は、
図4の画面401の左側下端にホールド解除アイコンを有し、
図5の画面501の右側下端にサウンドオン/オフアイコンを有する。
【0028】
制御部101は、ディスプレイ部103を通じてドラッグパターンを受信し、受信されたドラッグパターンを認識し、認識したドラッグパターンとメモリ部105に格納された少なくとも一つのドラッグパターンとを比較する。
【0029】
認識したドラッグパターンが予め設定された第1のドラッグパターンと同一である場合、制御部101は、ホールド画面ショートカットリストをディスプレイ部103にディスプレイする。従って、ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセスされるメニュー又はアプリケーションは、ホールド画面ショートカットリストに含まれる。例えば、ホールド画面ショートカットリストは、画面403にユーザーにより頻繁に使用される通話メニュー、ゲームアプリケーション、インターネットメニュー、及びEメールメニューを含む。さらに、2種類以上のホールド画面ショートカットリスト設定を各々、異なるユーザーのために生成しておき、検出される入力パターンに基づいて他のユーザーのショートカットリストをディスプレイして、ユーザの選択に供し得る。
【0030】
制御部101は、ユーザーによってディスプレイ部103でホールド画面ショートカットリストから選択されたメニュー又はアプリケーションを決定し、この決定したメニュー又はアプリケーションをすぐに(ホールド機能の実行を終了する操作を前もってすることなく)実行する。また、ディスプレイされるメニュー又はアプリケーションのうちいずれか一つをユーザーがタッチするか、あるいはディスプレイされたメニュー又はアプリケーションのうちいずれか一つに第1のドラッグパターンでドラッグを延長する場合、制御部101は、タッチあるいはドラッグされたメニュー又はアプリケーションを、ユーザーによって選択されたメニュー又はアプリケーションとして決定する。例えば、ユーザーが画面405のホールド画面ショートカットリストの中でEメールメニューを選択する場合、制御部101は、Eメール機能に該当するアプリケーションを実行する。
【0031】
しかしながら、ある予め指定された時間の間にディスプレイされたメニュー又はアプリケーションのうち一つも選択されない場合、制御部101は、ディスプレイされたメニュー又はアプリケーションを除去した後、ホールド機能を再実行する。
【0032】
図5を参照すると、認識されたドラッグパターンが第1のドラッグパターンと異なる場合、制御部101は、認識されたドラッグパターンを第2のドラッグパターンと比較する。比較の結果、認識されたドラッグパターンが第2のドラッグパターンと同一である場合、制御部101は、ディスプレイ部103にボリューム制御(又は調節)メニューをディスプレイする。ボリューム調節メニューは例えば、ボリュームを段階的に調節するためのボリュームレベルを含み、
図5の画面503のように7個のボリュームレベルを含む。
【0033】
制御部101は、ユーザーによってディスプレイ部に選択されたボリュームレベルを決定し、選択されたボリュームレベルにボリュームを調整する。また、ユーザーがディスプレイされたボリュームレベルのうちいずれか一つをタッチし、あるいはディスプレイされたボリュームレベルのうち一つに、第2のドラッグパターンのドラッグを延長する場合、制御部101は、タッチ又はドラッグされたボリュームレベルをユーザーにより選択されたボリュームレベルとして決定する。例えば、
図5の画面505で7個のボリュームレベルのうち4番目のレベルが選択される場合、制御部101は、音声ボリュームを選択された4番目のボリュームレベルに調整する。
【0034】
しかしながら、所定時間でディスプレイされたボリュームレベルのうち一つも選択されない場合、制御部101は、ディスプレイされたボリュームメニューを除去した後に、ホールド機能を再実行する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態による携帯端末機におけるホールド画面ショートカット機能を設定する動作を示すフローチャートである。
図2を参照すると、制御部101は、ステップ201で、ユーザーがホールド画面ショートカット設定を実行したか否かを判定する。ユーザーがホールド画面ショートカット設定を実行した場合、制御部101は、ステップ203に進行し、そうでない場合にはステップ201を反復する。
【0036】
ホールド画面ショートカット機能は、ホールド画面がディスプレイされた後にユーザーから予め設定されたドラッグパターンを受信すると、ショートカット機能により迅速にアクセスできるアプリケーション又はメニューをディスプレイし、ディスプレイされたアプリケーション又はメニューの中から選択されたアプリケーション又はメニューを決定し、決定されたアプリケーション又はメニューに対応する機能を実行する。このホールド画面ショートカット設定は、ホールド画面ショートカット機能を遂行するためにショートカット機能により迅速にアクセスできるアプリケーション又はメニューを予め設定することを意味する。
【0037】
ステップ203で、制御部101は、ディスプレイ部103に携帯端末機でショートカット機能を用いて迅速にアクセス可能なすべてのアプリケーションとメニューをディスプレイする。その後、制御部101は、ディスプレイされるアプリケーションとメニューの中からユーザーによって選択された少なくとも一つのアプリケーション又はメニューの選択を確認した後、ステップ205に進行する。
【0038】
ステップ205で、制御部101は、選択された少なくとも一つのアプリケーション又はメニューをホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセス可能なアプリケーション又はメニューに決定し、決定したアプリケーション又はメニューを含むホールド画面ショートカットリストを生成する。
【0039】
図3は、本発明の一実施形態による携帯端末機におけるホールド画面ショートカット機能を実行する動作を示すフローチャートである。
図3を参照すると、制御部101は、ステップ301で、ホールド機能を遂行する。ホールド画面をディスプレイした後、制御部101は、ステップ303に進行する。ホールド機能の遂行を要求するユーザーの入力を受信し、あるいは所定時間の間、外部入力が受信されないと、制御部101は、ホールド機能を遂行する。例えば、ホールド画面は、
図4の画面401の左側下端に示すように、ホールド解除アイコンを有し、
図5の画面501の右側下端に示すように、サウンドオン/オフアイコンを有する。
【0040】
ステップ303で、制御部101は、ディスプレイ部103を通じてドラッグパターンを受信して認識する。制御部101は、ステップ305で、認識されたドラッグパターンをメモリ部105に格納された第1のドラッグパターンと比較する。例えば、
図4に示すように、ホールド解除アイコンがホールド画面の左側下端に位置する場合、予め設定された第1のドラッグパターンは、ホールド画面のホールド解除アイコンをタッチして右方にホールド画面の中央までドラッグした後に、ホールド画面の上方にドラッグを延長するパターンである。
【0041】
認識されたドラッグパターンが予め設定された第1のドラッグパターンと同一である場合、制御部101は、ステップ307に進行し、そうでない場合にはステップ309に進行する。ステップ307で、制御部101は、ホールド画面ショートカットリストをディスプレイ部103にディスプレイした後に、ステップ311に進行する。ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセス可能なメニュー又はアプリケーションは、ホールド画面ショートカットリストに含まれる。例えば、ホールド画面ショートカットリストは、
図4の画面403に示すように、通話メニュー、ゲームアプリケーション、インターネットメニュー、及びEメールメニューを含む。
【0042】
ステップ311で、制御部101は、表示されたホールド画面ショートカットリストからユーザーによって選択されるメニュー又はアプリケーションを決定する。ユーザーがメニュー又はアプリケーションを選択する場合、制御部101は、ステップ313に進行する。メニュー又はアプリケーションが所定の時間で選択されない場合、制御部101は、ステップ301を反復する。ユーザーがディスプレイされたメニュー又はアプリケーションのうちいずれか一つをタッチするか、あるいは第1のドラッグパターンでドラッグを延長する場合、制御部101は、タッチ又はドラッグされたメニュー又はアプリケーションをユーザーにより選択されたことに決定する。
【0043】
ステップ313で、制御部101は、選択されたメニュー又はアプリケーションを決定し、この決定されたメニュー又はアプリケーションを実行する。例えば、
図4の画面405のホールド画面ショートカットリストの中でユーザーがEメールメニューを選択すると、制御部101は、Eメール機能を遂行するEメールアプリケーションを実行する。
【0044】
一方、制御部101は、ステップ309で、認識されたドラッグパターンを第2のドラッグパターンと比較する。
図5に示すように、サウンドオン/オフアイコンがホールド画面の右側下端に位置する場合、予め設定された第2のドラッグパターンは、ホールド画面のサウンドオン/オフアイコンから左方にホールド画面の中央までドラッグし、その後にホールド画面の上方にドラッグを延長するパターンである。認識されたドラッグパターンが第2のドラッグパターンと同一である場合、制御部101は、ステップ315に進行する。そうでないと、制御部101は、ステップ301に戻る。
【0045】
ステップ315で、制御部101は、ディスプレイ部103にボリューム調節メニューをディスプレイする。このボリューム調節メニューは、音声ボリュームを段階的に調節するためのボリュームレベルを含む。例えば、ボリューム調節メニューは、7つのボリュームレベルを含む。ステップ317で、制御部101は、ユーザーがディスプレイ部103でボリュームレベルを選択したか否かを判定する。
【0046】
ユーザーがディスプレイされたボリュームレベルのうちいずれか一つをタッチし、あるいはディスプレイされたボリュームレベルのうちいずれか一つに第2のドラッグパターンでドラッグを延長する場合、制御部101は、タッチ又はドラッグされたボリュームレベルがユーザーにより選択されたと決定する。ユーザーがボリュームレベルを選択すると、制御部101は、ステップ319に進行する。反対に、ボリュームレベルが所定時間内に選択されない場合、制御部101は、ステップ301に戻る。
【0047】
ステップ319で、制御部101は、選択されたボリュームレベルを決定し、音声ボリュームを決定されたボリュームレベルに調整する。例えば、ユーザーがボリューム調節メニューに含まれた7つのボリュームレベルのうち4番目のボリュームレベルを選択する場合、制御部101は、音声ボリュームを4番目のボリュームレベルに調整できる。
【0048】
図4は、本発明の一実施形態によってホールド画面ショートカット機能を遂行する場合がディスプレイされた画面を示す。
図4を参照すると、参照番号401は、ホールド機能が遂行された後にディスプレイ部103にディスプレイされるホールド画面を示す。例えば、ホールド画面は、左側下端にホールド解除アイコンを、右側下端にサウンドオン/オフアイコンを、各々含むことができる。
【0049】
参照番号403は、予め設定された第1のドラッグパターンが入力された後にホールド画面ショートカットリストがディスプレイされるホールド画面を示す。このホールド画面ショートカットリストは、ホールド画面ショートカット機能により迅速にアクセスできるメニュー又はアプリケーションを含む。例えば、ホールド画面ショートカットリストは、画面403に通話メニュー、ゲームアプリケーション、インターネットメニュー、及びEメールメニューを含むことができる。
【0050】
参照番号405は、ユーザーがホールド画面ショートカットリストのEメールメニューを選択する画面を示す。Eメールメニューは、このEメールメニューに第1のドラッグパターンでドラッグを延長することにより選択される。
【0051】
図5は、本発明の他の実施形態によりホールド画面ショートカット機能を実行する場合にディスプレイされる画面を示す。
図5を参照すると、参照番号501は、ホールド機能が遂行された後にディスプレイ部103にディスプレイされるホールド画面を示す。例えば、ホールド画面は、左側下端にホールド解除アイコンを、右側下端にサウンドオン/オフアイコンを、各々含む。
【0052】
参照番号503は、予め設定された第2のドラッグパターンが入力された後にボリューム調節メニューが表示された画面を示す。このボリューム調節メニューは、音声ボリュームを調節するためのボリュームレベルを含む。例えば、ボリューム調節メニューは、画面503に7つのボリュームレベルを含む。
【0053】
参照番号505は、ユーザーがボリュームメニューの4番目のレベルを選択する画面を示す。この4番目のレベルは、第2のドラッグパターンで延長されるドラッグによって選択される。
【0054】
上記したように、携帯端末機は、ホールド機能モードであってもユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションをすぐに実行できる。即ち、携帯端末機がホールド機能を実行している最中でもショートカット機能を遂行することによって、ユーザーの所望するメニュー又はアプリケーションを従来技術によるような遅延なしにすぐに実行できる。
【0055】
上記した本発明による実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に対するコンピュータ読み取り可能なコードとして具現化できる。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータを格納するデータストレージデバイスとなり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random−Access Memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置、及び搬送波(有無線伝送経路を介してインターネットを経由するデータ伝送のような)を含むが、これに限定されない。また、このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワーク接続されたコンピュータシステムにわたって分散されることによって、コンピュータ読み取り可能なコードは分散形態で格納及び遂行される。また、本発明を達成するための機能プログラム、コード、及びコードセグメントは、当該技術分野における熟練されたプログラマにとっては容易に理解できるであろう。
【0056】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められる本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0057】
例えば、本発明の一実施形態では、第1のドラッグパターンの入力によりホールド画面ショートカット機能が実行されるが、第1のドラッグパターンは、他のパターンに代替され得る。特に、携帯端末機は、第3のドラッグパターンを受信すると、ホールド画面ショートカット機能を実行できる。ここで第3のドラッグパターンは例えば、ホールド解除アイコンをタッチして上方にドラッグした後に右方にホールド画面の中央までドラッグを延長するパターンである。
【0058】
また、本発明の実施形態では、第2のドラッグパターンによりボリューム調節機能が実行されることについて説明したが、第2のドラッグパターンは、他のパターンに代替できる。特に、携帯端末機は、第4のドラッグパターンを受信すると、ボリューム調節機能を実行できる。ここで第4のドラッグパターンは例えば、サウンドオン/オフアイコンをタッチして上方にドラッグした後に左方にホールド画面の中央までドラッグを延長するパターンである。
【符号の説明】
【0059】
101 制御部
103 表示部(ディスプレイ部)
105 メモリ部
107 オーディオ処理部
109 無線送受信部
111 データ処理部
113 キー入力部
401、403、405 ホールド画面
501、503、505 ホールド画面