特許第6130123号(P6130123)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130123
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】防水層構造
(51)【国際特許分類】
   E04D 11/00 20060101AFI20170508BHJP
【FI】
   E04D11/00 F
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-233467(P2012-233467)
(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公開番号】特開2014-84610(P2014-84610A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000217365
【氏名又は名称】田島ルーフィング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】505466826
【氏名又は名称】田島緑化株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085165
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 康一
(72)【発明者】
【氏名】田島 国雄
(72)【発明者】
【氏名】後藤 良昭
(72)【発明者】
【氏名】浅井 孝治
(72)【発明者】
【氏名】坂本 彰宏
【審査官】 西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−201603(JP,A)
【文献】 特開2005−304310(JP,A)
【文献】 特開2001−299094(JP,A)
【文献】 特開2002−180608(JP,A)
【文献】 特開2005−027608(JP,A)
【文献】 特開2006−322261(JP,A)
【文献】 特開2010−084506(JP,A)
【文献】 特開2011−073150(JP,A)
【文献】 特開2005−304372(JP,A)
【文献】 特開2007−167018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 11/00
E04D 13/00
E04B 1/76
A01G 9/00−9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成したことを特徴とする防水層構造。
【請求項2】
建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成したことを特徴とする防水層構造。
【請求項3】
請求項1記載の防水層構造において、連結される前記貯水パンは凸条部が形成された側壁と凸条部が形成されていない側壁とを連結して、この連結部にスリットを形成して側壁の撓みを可能にして貯水パンへの透水性保水ブロックの収納を容易にしたことを特徴とする防水層構造。
【請求項4】
請求項2記載の防水層構造において、連結される前記貯水パンは凸条部が形成された側壁と凸条部が形成されていない側壁とを連結して、この連結部にスリットを形成して側壁の撓みを可能にして貯水パンへの透水性保水ブロックの収納を容易にしたことを特徴とする防水層構造。
【請求項5】
建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定したことを特徴とする防水層構造。
【請求項6】
建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定したことを特徴とする防水層構造。
【請求項7】
請求項5又は6記載の防水層構造において、前記係合部は貯水パン内底に立設した基部とこの基部の頂部に連結される固定部とにより構成したことを特徴とする防水層構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、建物の屋上等に施工される防水層構造に関し、詳しくは防水層上に構築されこれを保護するととともに冷却作用を有する保護層を具えた防水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の屋上等に施工される防水層の保護層は、防水層の上に養生モルタルを塗り、その上に押えコンクリートを打設して構成されていた。 そして、保護コンクリート面は、夏季には摂氏60〜70度にも達することも稀ではなく、これに伴い防水層、屋上下地も加熱され建物自体も熱を帯びて居住性が損なわれるばかりか、それらの劣化の原因ともなっている。 また、コンクリート保護層の荷重は10cmの厚さで、1平米あたり240kgにも達するから屋上に過大な負担をかけることにもなっている。 さらに、防水層の改修・補修には保護コンクリート層の除去という大掛かりな工事を余儀なくされている。
【0003】
本願に関連して、以下の技術文献が存在する。
【特許文献1】特開2008−095421号公報
【特許文献2】特開2004−156303号公報
【特許文献3】特開2002−250100号公報
【特許文献4】特開平05−113023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、冷却作用を有するので夏場でも過度の温度上昇がなく、軽量で防水層、下地に過重な負担がかからず、また、必要に応じて簡単に防水層面を露出させて簡便に改修・補修工事を可能にする保護層を具えた防水層構造の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は、建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成した防水層構造を提供して、上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0006】
さらに、本願発明は、建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成してなる防水層構造を、提供する。
【0007】
さらに、上記いずれかの防水構造において、連結される前記貯水パンは凸条部が形成された側壁と凸条部が形成されていない側壁とを連結して、この連結部にスリットを形成して側壁の撓みを可能にして貯水パンへの透水性保水ブロックの収納を容易にする構成とすることがある。
【0008】
さらに、本願発明は、建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定してなる防水層構造を提供する。
【0009】
また、本願発明は、建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に
形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定してなる防水層構造を、提供する。
【0010】
さらに、上記いずれかの防水構造において、前記係合部は貯水パン内底に立設した基部とこの基部の頂部に連結される固定部とにより構成することがある。
【発明の効果】
【0011】
以上の構成を有する本願発明は、次のような効果を奏する。
冷却作用を有するので夏場でも過度の温度上昇を低廉なコストで抑制できヒートアイランド現象を緩和可能で、しかも、従来の保護コンクリートに比べて軽量であるから防水層、下地に過重な負担がかからない。 また、必要に応じて簡単にすなわち貯水パンを移動させるだけで防水層面を露出させて簡便に改修・補修工事が可能になるから、工期が短縮できかつ施工コストも低廉なものとなる。 さらに、保護層には水が恒常的に存在するため、降雪時にも融雪作用がなされて過度な積雪を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本願に係る貯水パンは、軽量化とコストの見地から樹脂材で形成するのが好ましい。 また、透水性保水ブロックは微細な空隙を有する多孔質材を骨材として成形したものが望ましい。 このような骨材としては、高炉水砕スラグ、廃ガラス材、廃陶磁器材、軽量火山岩などの粒材その他が挙げられる。
貯水パンは風対策として防水層等に固定する必要があるが、防水層や下地部の補修工事を容易になすために接着工法が望ましい。 必要に応じて機械的固定も可能であるが、この場合も貯水パンの撤去による防水そう面の露出作業は従来のコンクリート保護層を撤去するのに比べてはるかに容易である。
【実施例】
【0013】
図面に基づいて本願発明の実施例を説明する。
図1は、本願発明に係る防水層構造Sの1実施例を示す概略構成を示す一部断面切欠図である。 防水層構造Sは、建造物の屋上等の下地1上面に張設される防水層2と防水層2の上面に設けられる保護層Pとを具えている。 この保護層Pは後述の貯水パン3とこの貯水パン3内に収納され同じく後述する透水性保水ブロック4とからなっている。
このような構成において、降水、潅水等による水分は透水性保水ブロック4に浸透しここで保持される一方、透水性保水ブロック4の水分保持容量を超えた水分は貯水パン3に溢出し貯留され、次いで、貯水パン3の貯留容量を超えた水は貯水パン3の外部に排出されることになる。
【0014】
このように、保護層Pには降水、潅水等により恒常的に水分が存在することになり夏季の温度の過度な上昇が抑制されることになる。 すなわち、保護層Pからの水の蒸発による気化熱により保護層Pは冷却される。 また、水の比熱は大きいから、これによって温度の急激な変化が緩和され冬場でも夜間の急激な温度低下が抑制されることになる。
また、保護層Pには水が恒常的に存在するため、降雪時にも融雪作用がなされて屋上等への過度な積雪を防止でき建物の保全に資することができる。
【0015】
図2は、保護層Pの1実施例を示す斜視図で、保護層Pは複数連結された貯水パン3を具え各貯水パン3は透水性保水ブロック4(図2では不図示)を収納するようになっている。また、図3図2における単位貯水パン3を示す斜視図である。 連結される前記貯水パン3は凸条部31が形成された側壁32と凸条部31が形成されていない側壁33とが連結されている。 そして、側壁32と側壁33との連結部34にはスリット35が形成され、側壁33の撓みを可能にして貯水パン3への透水性保水ブロック4の収納を容易にしている。 なお、図2において、6は貯水パン3の上縁部に設置された給水パイプで降雨による水が不足した場合に適宜潅水できるようになっている。
【0016】
貯水パン3につき、図3によりさらに説明する。貯水パン3はほぼ正方形で四周側壁により凹状容器をなしており、その凹部空間に透水性保水ブロック4が収納される。 図示のように、側壁32の内側には凸条部31、31が形成され、この側壁に対向する側壁33は凸条部を有していない。 貯水パン3を複数連結する場合は図2に示すように側壁32と側壁33の上縁部分に一体に形成される連結部34によっている。 そして、連結部34にはスリット35が形成されている。
【0017】
図3において、後述の透水性保水ブロック4は貯水パン3の凹部空間に収納されるが、その収納は前記側壁33部分を弓状に撓ませた状態で透水性保水ブロック4の側部に形成した凹部を前記側壁32の凸条部31、31に係合させるようにして収納する。 そして、透水性保水ブロック4の収納を固定するために前記スリット35にクサビを打ち込み固定の緩みを防止するようになっている。
【0018】
図4は、透水性保水ブロックの1実施例を示す斜視図である。 透水性保水ブロック4は微細な空隙を有する多孔質材を骨材として成形したもので、この実施例では高炉水砕スラグ、廃ガラス材、廃陶磁器材、軽量火山岩などの粒材を骨材とした成形されている。
透水性保水ブロック4は、本体部41その四隅に形成される脚部42とからなり、この脚部42を介して透水性保水ブロック4は前記貯水パン3内に収納される。前記脚部42により貯水パン3の内底面と本体部41との間には図6に示すように貯水空間45が形成され冷却効果を奏するようになっている。 そして、本体部41の側面には凹部43が形成されている。 この凹部43は段落0018で説明したように、貯水パン3の側壁32の凸条部31に係合するようになっている。なお、透水性保水ブロック4と貯水パン3の内底面の間に保水部材としての不織布層を設けることがある。
【0019】
図5は、貯水パン3相互の連結部分における関連構成を示す一部切欠断面図である。貯水パン3、3に透水性保水ブロック4、4を段落0018で述べたような手順で収納して、さらに透水性保水ブロック4の収納を固定するために連結部34に形成されて前記スリット35にクサビ5が打ち込まれ、透水性保水ブロック4の外れを防止するようになっている。
【0020】
図6は、貯水パン3内に形成される貯水空間45を示す断面図であり、この貯水空間45は透水性保水ブロック4の脚部42により貯水パン3の内底面と透水性保水ブロック4の本体部41との間に形成されている。
【0021】
図7は、本願発明の他の実施例を示す断面図であり、透水性保水ブロック4はその本体部41を貯水パン3内に設けられた係合部46にねじ47により固定されている。
【0022】
図8ないし図10に示すように、前記係合部46は貯水パン3内底に立設した基部50とこの基部50の頂部に連結される固定部60とにより構成されている。
【0023】
図8は、基部50を示す斜視図であり、この基部50はほぼ4角錐台の形状をなしていて、図示のように各壁面51の境界部分にはスリット52が形成されていて、後述のように前記固定部60を各壁面51を押し広げながら嵌合することが可能になっている。 また、各壁面51の上端はそれぞれ内側に折曲していて後述のように固定部60を把持固定できるようになっている。
【0024】
図9は、前記固定部60を示す斜視図であり、この固定部60も、ほぼ4角錐台の形状をなしていて、壁面の上方部分には凹部61が四周にわたり形成されている。 なお、2対の壁面のうち1対には開口部63が形成されていて開口面を有する壁面を撓ませて固定部60を前記基部50に嵌め込むようになっている。
【0025】
図10は、前記係合部46の一部断面図である。 この係合部46は、基部50の開口する底部から固定部60を矢符のように押し上げるようにして嵌め合わせるようにして基部50の壁面51の上端折曲部分を固定部60の前記凹部61に嵌合させて形成されている。 固定部60の前記押し上げに際して、基部50の各壁面51はスリット52の存在により外側に撓み、同時に固定部60の開口面を有しない一対の壁面51は内側に撓むことにより固定部60の基部50への取り付け固定は円滑になされる。
固定部60の頂部には前記ねじ47により透水性保水ブロック4の本体部41が固定されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】防水層構造Sの1実施例を示す概略構成を示す一部断面切欠図である。
図2】保護層Pの1実施例を示す斜視図である。
図3図2における単位貯水パン3を示す斜視図である。
図4】透水性保水ブロックの1実施例を示す斜視図である。
図5】貯水パン相互の連結部分における関連構成を示す一部切欠断面図である。
図6】貯水パン3内に形成される貯水空間45を示す断面図である。
図7】本願発明の他の実施例を示す断面図である。
図8図7の実施例における基部50を示す斜視図である。
図9図7の実施例における固定部60を示す斜視図である。
図10図7の実施例における係合部46の一部断面図である。
【符号の説明】
【0027】
S.......防水層構造置
P...... 保護層
T...... 耐根層
N...... 接着層
1.......下地
2.......防水層
3.......貯水パン
4...... 透水性保水ブロック
5...... クサビ
6...... 給水パイプ
41......本体部
42......脚部
45......貯水空間
46......係合部
47......ねじ
50......基部
60......固定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10