(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
成分(C)のポリマー粉体中の着色無機顔料が、(a)白色無機顔料、(b)赤色無機顔料及び(c)黄色無機顔料を含み、(a):(b):(c)の質量割合が70〜99:0.1〜10:0.1〜20である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)の多孔性無機粉体は、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったくなく、マットな質感で、経時でもマットな仕上がりが維持される点から、比表面積の平均が50〜2000m
2/gであり、好ましくは100〜900m
2/g、より好ましくは200〜800m
2/gである。
かかる多孔性無機粉体としては、直径0.1〜50nmの細孔を有するメソポーラス多孔質無機粉体であるのが、厚ぼったくなく、マットな質感を付与する点から好ましい。また、多孔質無機粉体の細孔の直径は、厚ぼったくなく、マットな質感を付与する点から、1〜40nmが好ましく、2〜30nmがより好ましい。ここで、比表面積は、液体窒素を用いるBET法で測定することができる。また、細孔の直径は、比表面積と同様に液体窒素を用いるBET法で測定することができる。
【0009】
成分(A)の多孔質無機粉体としては、多孔性シリカ、金属酸化物の微粒子を包含する多孔性ガラス、メソポーラスシリカ、メソポーラス酸化金属、メソポーラスシリカ・酸化金属複合体;ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム等のケイ酸金属塩;炭酸カルシウム、炭酸コバルト等の炭酸金属塩;タングステン酸カルシウム等のタングステン酸金属塩が挙げられる。なかでも、多孔性シリカ、金属酸化物の微粒子を包含する多孔性ガラスが好ましく、多孔性シリカがより好ましい。
これらの多孔質無機粉体の市販品としては、例えば、サンスフェアH31(AGCエスアイテック社製)、サンスフェアH121(AGCエスアイテック社製)、サンスフェアH122(AGCエスアイテック社製)、TMPS(太陽化学社製)等が挙げられる。
【0010】
成分(A)の平均粒子径は、厚ぼったくなく、マットな質感を付与する点から、0.5〜50μmが好ましく、1〜30μmがより好ましく、2〜15μmがさらに好ましい。
ここで平均粒子径は、電子顕微鏡画像の画像処理により測定でき、その平均は50個以上の粒子の最大長の平均値である。
【0011】
また、成分(A)の多孔質無機粉体は、組成物中に均一に混合できる点から、その表面が疎水化処理されているのが好ましい。疎水化処理手段としては、シリコーン処理、金属セッケン処理、アルキル処理、フッ素処理、樹脂ポリマー処理等が挙げられる。
【0012】
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったくなく、マットな質感で、経時でもマットな仕上がりが維持される点から、含有量は、全組成中に1質量%以上であり、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、40質量%以下であり、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に1〜40質量%であり、3〜30質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましい。
【0013】
本発明で用いる成分(B)の架橋型オルガノポリシロキサンとしては、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型アルキルポリシロキサンが好ましい。架橋型ジメチルポリシロキサンは、シロキサン骨格を三次元架橋させた架橋構造を有する重合物であり、架橋型アルキルポリシロキサンは、さらに、炭素数6〜20のアルキル基を有するものである。
これらは、粉体のまま使用しても良く、液状油と均一に混合、ゲル化されたものを使用しても良い。
【0014】
成分(B)としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがより好ましく、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがさらに好ましい。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、デカメチルシクロペンタシロキサンとの混合物であるKSG−15、低粘度ジメチルポリシロキサンとの混合物であるKSG−16(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
また、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、流動パラフィンとの混合物であるKSG−41、軽質イソパラフィンとの混合物であるKSG−42、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG−43、スクワランとの混合物であるKSG−44(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
【0015】
成分(B)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、塗布過程においてすばやく密着し、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったくなく、マットな質感で、経時でもマットな仕上がりが維持される点から、含有量は、全組成中に1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に1〜20質量%であり、2〜15質量%が好ましく、4〜12質量%がより好ましい。
【0016】
本発明で用いる成分(C)のポリマー粉体は、ポリマーを母材として、その中に着色無機顔料を内包するものである。ポリマー粒子中に、着色無機顔料が分散して存在するものや、ポリマー粒子表面に、着色無機顔料が存在するもの等が挙げられ、ポリマー粒子中に、着色無機顔料が均一に分散しているものが好ましい。
着色無機顔料としては、白色無機顔料、赤色無機顔料、黄色無機顔料、黒色無機顔料、セラミック顔料等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を内包することができる。中でも、(a)白色無機顔料、(b)赤色無機顔料、及び(c)黄色無機顔料を内包するのが好ましい。
【0017】
(a)白色無機顔料としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、二酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型等)等の金属酸化物;酸化亜鉛/二酸化チタン複合酸化物、酸化アルミニウム/酸化マグネシウム複合酸化物、酸化カルシウム/酸化ジルコニウム複合酸化物等の複合金属酸化物;硫酸バリウム等の硫酸塩;炭酸カルシウム等の炭酸塩などが挙げられ、これらの白色無機顔料は、単独又は2種以上を混合して用いることができる。これらのうち、化粧料中における安定性等の観点から、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、酸化亜鉛/二酸化チタン複合酸化物が好ましく、二酸化チタンがより好ましい。
【0018】
(b)赤色無機顔料としては、例えば、ベンガラ、酸化鉄/酸化チタン焼結物、カドミウムレッド、モリブデンレッド等が挙げられ、ベンガラが好ましい。
(c)黄色無機顔料としては、例えば、黄酸化鉄、酸化セリウム、ビスマスバナジウムイエロー、黄鉛、カドミウムイエロー等が挙げられ、黄酸化鉄が好ましい。
【0019】
(a)白色無機顔料、(b)赤色無機顔料、及び(c)黄色無機顔料の平均粒径は、それぞれ0.01〜0.5μmであるのが、ポリマー粉体中に均一に分散させる点から好ましい。
【0020】
(a)白色無機粉体、(b)赤色無機顔料、(c)黄色無機顔料のポリマー粉体中の質量割合は、光の短波長側をカットして、毛穴・色ムラを目立たないようにさせる観点から、(a):(b):(c)=70〜99:0.1〜10:0.1〜20が好ましく、70〜98:0.5〜10:1.5〜20がより好ましく、80〜97:1〜5:2〜15がさらに好ましく、90〜97:1〜3:2〜7がよりさらに好ましい。
【0021】
無機顔料には、例えば、撥水性を付与するシリコーン処理、撥水・撥油性を付与するフッ素処理等の表面処理が施されていることが好ましい。シリコーン処理が施された無機顔料は、一般的な有機溶媒中への分散性に優れ、フッ素処理が施された無機顔料は、フッ素系溶媒中への分散性に優れている。
【0022】
ポリマー粉体中における無機顔料の含有量は、粉体の光透過性と光散乱性のバランス面から、合計で5〜40質量%であるのが好ましく、10〜20質量%であるのがより好ましい。
なお、無機顔料としては、前記(a)、(b)及び(c)以外に、黒色無機顔料(黒酸化鉄等)や、セラミック顔料(陶磁器顔料)などを含有することができる。
【0023】
一方、母材となる前記ポリマー粉体として用いられるポリマーとしては、化粧料に通常用いられるものであれば限定されるものではなく、例えば、ポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、シリコーン樹脂、セルロース等が挙げられる。なかでも、(メタ)アクリル系樹脂、セルロースが好ましく、(メタ)アクリル系樹脂がより好ましい。
また、重合体が透明又は半透明であり、その製造が容易であって、粒子強度及び耐溶剤性に優れるものが好ましく、架橋ポリマーが好ましく、ラウリル(メタ)アクリレート−エチレングリコールジ(メタ)アクリレートコポリマーがさらに好ましい。
【0024】
ポリマーに無機顔料を内包させる方法は、用いられるポリマーの種類により適宜選択することができる。例えば、ポリマーの種類がナイロン樹脂の場合、パラフィン等と環状ラクタムとを混合して、加熱、溶解させ、得られた混合物に、所望量の無機顔料(成分(a)、(b)、(c)を含む)の粉末を添加する。これを、かき混ぜながら、重合促進剤、例えば、三塩化リン等を添加してアルカリ重合を行ない、粒子を得る。更に該粒子を濾別し、得られた粒子を、有機溶剤、例えば、イソプロピルアルコール、ベンゼン等又は水で洗浄し、次いで、乾燥する方法等が挙げられる。
【0025】
また、例えば、ポリマーの種類がシリコーン樹脂の場合、アンモニア、アミン等の水溶液と無機顔料(成分(a)、(b)、(c)を含む)の粉末とを混合し、得られた混合物に加水分解性シラン、アルコキシシラン、アセトキシシラン等を混合してアルコキシシラン等を加水分解する。次いで、アルコキシシラン等の加水分解物と、アルコキシシラン等の加水分解物又は加水分解されていないアルコキシシラン等との縮合反応を行ない、粒子を得る。更に該粒子を濾別し、得られた粒子を水洗して乾燥する方法等が挙げられる。
【0026】
さらに、例えば、ポリマーの種類が、(メタ)アクリル系樹脂の場合、モノマーとして(メタ)アクリル酸エステル、重合開始剤としてのラウロイルパーオキサイドを混合して溶解し、得られた混合物に、所望量の無機顔料(成分(a)、(b)、(c)を含む)を添加して分散させる。得られた分散液をポリビニルアルコール水溶液に添加して分散させ、撹拌しながら加熱して重合(懸濁重合)を行ない、粒子を得る。該粒子を濾別し、得られた粒子を水洗して乾燥する方法等が挙げられる。
【0027】
また、ポリマー粒子内における無機顔料の分散状態は、高分散状態であることが好ましく、分散状態をコントロールする方法としては、ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、超音波分散機、アトライターミル、ボールミル等の機械を用いる分散方法;低分子界面活性剤〔例えば、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等)、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等〕、高分子分散剤〔例えば、デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルポリシロキサン等〕などを用いる分散方法等が挙げられる。
【0028】
成分(C)のポリマー粉体の平均粒径は、毛穴等の皮溝部や皮丘部に対して均一な付着性を発現することにより、肌へのむらづき、仕上がりの厚ぼったさを抑制し、塗布時の初期のひっかかり感を軽減する点から、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。また、ポリマー粒子の平均粒径の上限値は、使用時の粉っぽさを抑える観点から、30μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましい。
本発明において、成分(C)の平均粒径は、エタノールを溶媒とし、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて測定された体積基準平均粒径をいう。なお、ポリマー粉体中の顔料の粒子径は、電子顕微鏡観察により測定しても良い。
【0029】
成分(C)のポリマー粉体の形状は、球状、紡錘状、棒状、板状、不定形状などいずれでも良く、光散乱効果と使用感に優れる点から、球状、紡錘状が好ましい。「球状」とは、真球である必要はなく、例えば、真球状のもの;略球状のもの;正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を発現する回転楕円体;球状のものの表面に凹凸があるもの等をいう。
【0030】
また、ポリマー粉体は、肌の色むらと肌の凹凸や毛穴を目立たなくさせる効果の点から、全透過率は40%以上80%未満であるのが好ましく、50%以上80%未満であるのがより好ましく、ヘイズ値は45以上100未満が好ましく、60以上100未満がより好ましい。
全透過率とヘイズ値の測定は、粉体を0.4g秤取り、これをアミノ変性シリコーン(SF8417、東レ・ダウコーニング社)1.6gに練り込み、ガラス板に塗布する。練り込みはフーバーマーラー(混錬機:YOSHIMITSU社製、フーバーマーラー)を用いて100回転で行い、1回かきとりを入れた後、更に100回転で練り込んだ。またガラス板への塗布は、0.025mmのコーター(YOSHIMITSU社製、コーター)を用いて行った。
得られたサンプルは、Haze−meter HM−150(村上色彩技術研究所社製)にて測定する。測定には、波長550nmをピークとした光、8°視野光を用いる。
【0031】
なお、ヘイズ値(H)は拡散透過率(Td)を全透過率(Tt)で割った値に100を掛けることで算出されるが、本発明(実施例)に記載するヘイズ値(H)は各サンプルの厚さによる測定誤差をなくすため、各サンプルが厚さ15μmのときの値に換算した値(H15)である。換算式は以下のとおりである。サンプルの厚さは、透過率、ヘイズ値測定後、膜厚計(YOSHIMITSU社製)を用いて測定する。
【0033】
ポリマー粉体は、そのままの状態で用いることができるが、更にその表面に、通常用いられている疎水化処理剤で疎水化処理を施して用いることもできる。
疎水化処理剤としては、通常用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、ハイドロジェンオルガノポリシロキサン等のシリコーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、炭素数8〜22のN−モノ脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パーフルオロアルキル基を有するリン酸エステル等が挙げられ、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。疎水化処理剤のうち、シリコーン油、パーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルが好ましい。
【0034】
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布過程においては筋むらを抑制し、すばやく密着し、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったく見えることを抑制する点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、40質量%以下であり、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.01〜40質量%であり、0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましい。
【0035】
本発明において、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、塗布過程においては筋むらを抑制し、すばやく密着し、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、マットな質感で、厚ぼったく見えることを抑制し、経時でマットな仕上がりが維持され、経時で毛穴目立ちを抑制する観点から、0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましく、300以下が好ましく、150以下がより好ましく、30以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)は、0.1〜300が好ましく、0.5〜150がより好ましく、0.7〜30がさらに好ましい。
【0036】
また、本発明において、成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)は、塗布過程において筋むらを抑制し、すばやく密着し、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、マットな質感で、厚ぼったく見えることを抑制し、経時でマットな仕上がりが維持され、経時で毛穴目立ちを抑制する観点から、0.05以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.5以上がさらに好ましく、150以下が好ましく、75以下がより好ましく、15以下がさらに好ましい。また、成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)は、0.05〜150が好ましく、0.2〜75がより好ましく、0.5〜15がさらに好ましい。
【0037】
本発明に用いられる(D)水の含有量は、塗布後の水の蒸発によって生じる化粧塗膜の変化を抑制し、経時でマットな仕上がりが維持され、経時で毛穴目立ちを抑制する点から、全組成中に、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、9質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
【0038】
本発明の皮膚化粧料は、さらに、(E)微粒子シリカを含有することができる。
成分(E)の微粒子シリカは、成分(A)を除くものであり、無水ケイ酸が好ましく、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったくなく、マットな質感が維持される点から平均粒子径0.001〜0.1μmが好ましく、平均粒子径0.005〜0.05μmがより好ましい。
これらの微粒子シリカの市販品としては、例えば、アエロジル200、アエロジル300、アエロジルR972、アエロジルR974、アエロジルR202、アエロジルRY200(以上、日本アエロジル社製)、タラノックス500(タルコ社製)等が挙げられる。
【0039】
成分(E)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布直後の見た目の仕上がりが均一で、厚ぼったくなく、マットな質感で、経時でもマットな仕上がりが維持される点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.2質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%がさらに好ましい。
【0040】
本発明においては、厚ぼったくなく、マットな質感を付与する点から、(A)比表面積が50〜2000m
2/gの多孔性無機粉体と、(E)微粒子シリカを組み合わせて用いるのが好ましく、成分(A)と成分(E)の質量割合(A)/(E)は、厚ぼったくなく、マットな質感で、経時でもマットな仕上がりが維持される点から、1〜100が好ましく、5〜25がより好ましく、8〜20がさらに好ましい。
【0041】
本発明の皮膚化粧料は、さらに微粒子酸化亜鉛を含有することができる。微粒子酸化亜鉛は、比表面積が10〜100m
2/gのものが好ましく、15〜95m
2/gのものがより好ましい。このような比表面積の微粒子酸化亜鉛を用いることにより、化粧持ちに優れ、毛穴の目立ちを抑え、肌のくすみを改善し、良好な使用感を得ることができる。
【0042】
微粒子酸化亜鉛は、そのまま使用することができるが、必要に応じて、シリコーン、金属セッケン、レシチン、N−アシルアミノ酸、フッ素化合物等によって、撥水及び/又は撥油処理を行ったものを用いることもできる。化粧崩れを防ぎ、化粧料中の微粒子酸化亜鉛の分散性を向上させる点から、シリコーン処理したものが好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたシリコーン処理をするのがより好ましい。これらの処理は、通常の方法により行うことができる。
【0043】
微粒子酸化亜鉛は、1種又は2種以上を用いることができ、毛穴の目立ちを抑え、肌のくすみを改善する点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、微粒子酸化亜鉛の含有量は、全組成中に0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
【0044】
本発明の皮膚化粧料は、さらに20℃で液状の油剤を含有することができる。
本発明で用いる20℃で液状の油剤としては、シリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油(油脂を含む)、エーテル油、鉱油等が挙げられ、使用感の観点から、シリコーン油、炭化水素油、エステル油がより好ましく、シリコーン油がさらに好ましい。なかでも、ジメチルポリシロキサン、シクロポリシロキサンがよりさらに好ましい。
これら油剤は、1種又は2種以上用いることができる。
また、本発明に用いられる20℃で液状の油剤の含有量は、全組成中に、30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、90質量%以下が好ましく、75質量%以下がより好ましい。また、20℃で液状の油剤の含有量は、全組成中に、30〜90質量%が好ましく、40〜75質量%がより好ましい。
【0045】
本発明の皮膚化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ等の固形油分、界面活性剤、前記成分以外の粉体、エタノール、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
【0046】
本発明の皮膚化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。剤型としては、ムース状、クリーム状、ジェル状が挙げられ、クリーム状が好ましい。
また、本発明の皮膚化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、口紅等のメイクアップ化粧料や、スキンケア化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、ファンデーションがより好ましい。
【0047】
本発明の皮膚化粧料は、例えば、(A)比表面積が50〜2000m
2/gの多孔性無機紛体、(C)着色無機顔料を内包するポリマー紛体、その他の紛体を分散した混合した後、一部又は全量の(D)水を加え、さらに(B)架橋型オルガノポリシロキサンと油剤成分を含む油相を加えて混合し、必要に応じて、更に水を添加して、製造することができる。
【0048】
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
【0049】
<1>次の成分(A)〜(D):
(A)比表面積が50〜2000m
2/gの多孔性無機粉体 1〜40質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン 1〜20質量%、
(C)着色無機顔料を内包するポリマー粉体 0.01〜40質量%、
(D)水 9質量%以下
を含有する皮膚化粧料。
【0050】
<2>成分(A)の多孔性無機粉体が、好ましくは、比表面積100〜900m
2/gであって、200〜800m
2/gがより好ましい前記<1>記載の皮膚化粧料。
<3>成分(A)が、好ましくは、多孔性シリカ、金属酸化物の微粒子を包含する多孔性ガラスであって、多孔性シリカがより好ましい前記<1>又は<2>記載の皮膚化粧料。
<4>成分(A)の平均粒子径が、好ましくは、0.5〜50μmであって、1〜30μmがより好ましく、2〜15μmがさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<5>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に3質量%以上であって、5質量%以上がより好ましく、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
【0051】
<6>成分(B)が、好ましくは、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型アルキルポリシロキサンであって、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがより好ましく、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがさらに好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<7>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、4質量%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<8>成分(C)のポリマー粉体中の着色無機顔料が、(a)白色無機顔料、(b)赤色無機顔料及び(c)黄色無機顔料を含み、(a):(b):(c)の質量割合が、好ましくは、70〜99:0.1〜10:0.1〜20であって、70〜97:1〜10:2〜20がより好ましく、80〜97:1〜5:2〜15がさらに好ましく、90〜97:1〜3:2〜7がよりさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<9>成分(C)中の着色無機顔料の含有量が、好ましくは、合計で5〜40質量%であって、10〜20質量%がより好まし前記<1>〜<8>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
【0052】
<10>成分(C)において、ポリマーが、好ましくは、(メタ)アクリル系樹脂又はセルロースであって、(メタ)アクリル系樹脂がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<11>成分(C)のポリマー粉体の平均粒径が、好ましくは、1μm以上であって、3μm以上がより好ましく、30μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<12>成分(C)のポリマー粉体は、全透過率が、好ましくは、40%以上80%未満であって、50%以上80%未満がより好ましく、ヘイズ値が、好ましくは、45以上100未満であって、60以上100未満がより好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
【0053】
<13>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<14>成分(A)及び(C)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.1〜300であって、0.5〜150がより好ましく、0.7〜30がさらに好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<15>成分(B)及び(C)の質量割合(B)/(C)が、好ましくは、0.05〜150であって、0.2〜75がより好ましく、0.5〜15がさらに好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<16>成分(D)水の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、9質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。前記<1>〜<15>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
【0054】
<17>さらに、成分(A)を除く、成分(E)微粒子シリカを含有する前記<1>〜<16>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<18>成分(E)微粒子シリカの平均粒子径が、好ましくは、0.001〜0.1μmであって、0.005〜0.05μmがより好ましい前記<17>記載の皮膚化粧料。
<19>成分(E)微粒子シリカの含有量が、好ましくは、全組成中に0.01〜10質量%であって、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%がさらに好ましい前記<17>又は<18>記載の皮膚化粧料。
<20>成分(A)比表面積が50〜2000m
2/gの多孔性無機粉体と、(E)微粒子シリカを含有し、成分(A)と成分(E)の質量割合(A)/(E)が、好ましくは、1〜100であって、5〜25がより好ましく、8〜20がさらに好ましい前記<17>〜<19>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
【0055】
<21>さらに、微粒子酸化亜鉛を含有し、比表面積が、好ましくは、10〜100m
2/gであって、15〜95m
2/gがより好ましい前記<1>〜<20>のいずれか1記載の皮膚化粧料。
<22>微粒子酸化亜鉛の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい前記<21>記載の皮膚化粧料。
【実施例】
【0056】
製造例1(ポリマー粉体の製造)
1300mLのビーカーに、ラウリルメタクリレート 56g、エチレングリコールジメタクリレート 19g及びラウロイルパーオキシド 1.5gを加え、溶液を得た。また、平均粒径0.25μmの酸化チタン(CR−50、石原産業社製)、平均粒径0.38μmのベンガラ(ベンガラ七宝、森下ベンガラ社製)、平均粒径0.07×0.7μm(針状のため)の黄酸化鉄(イエローLLXLO、チタン工業社製)を、表1に示す割合で混合し、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理(無機粉体に対して2%)した。次に、得られた溶液と、撥水処理した無機顔料とを、表1に示す内包率になるよう混合し、分散させて、分散液を得た。この分散液に1質量%ポリビニルアルコール(ゴーセノールGH−17、日本合成化学工業社製)水溶液750gを添加し、超音波分散機を用いて分散した(時間と強度で粒径がコントロールできる)。得られた分散液を1000mLのセパラブルフラスコに加え、その後、該セパラブルフラスコ内の気相を窒素置換した。次いで、前記分散液を150r/minで撹拌しながら、75℃で8時間、窒素雰囲気下に維持して、重合を行なった。重合終了後、得られた産物を濾過して固体を回収し、水で洗浄し、次いで、減圧乾燥して、表1に示す平均粒径の無機顔料含有ポリマー粉体120gを得た。
得られたポリマー粉体について、透過率及びヘイズ値を測定した。結果を表1に併せて示す。
【0057】
(測定方法)
各粉体の全透過率及びヘイズ値は、Haze−meter HM−150(村上色彩技術研究所社製)を用いて測定した。測定には、波長550nmをピークとした光を用いた。
試料の調製は以下のように行った。粉体を0.4g秤取り、これをアミノ変性シリコーン(SF8417、東レ・ダウコーニング社)1.6gに練り込み、ガラス板へ塗布する。練り込みはフーバーマーラー(混錬機:YOSHIMITSU社製、フーバーマーラー)を用いて100回転で行い、1回かきとりを入れた後、更に100回転で練り込んだ。またガラス板への塗布は、0.025mmのコーター(YOSHIMITSU社製、コーター)を用いて行った。
【0058】
なお、ヘイズ値(H)は拡散透過率(Td)を全透過率(Tt)で割った値に100を掛けることで算出されるが、本発明(実施例)に記載するヘイズ値(H)は各サンプルの厚さによる測定誤差をなくすため、各サンプルが厚さ15μmのときの値に換算した値(H15)である。換算式は以下のとおりである。サンプルの厚さは、透過率、ヘイズ値測定後、膜厚計(YOSHIMITSU社製)を用いて測定する。
【0059】
【数2】
【0060】
式中、Ttは全透過率、Tdは拡散透過率、Lは膜厚である。膜厚は測定後の塗布膜を膜厚計で測定した値を用いる。
【0061】
【表1】
【0062】
製造例2
(a)平均粒径0.25μmの酸化チタン(CR−50、石原産業社製)、(b)平均粒径0.38μmのベンガラ(ベンガラ七宝、森下ベンガラ社製)、(c)平均粒径0.07×0.7μm(針状のため)の黄酸化鉄(イエローLLXLO、チタン工業社製)を、(a):(b):(c)=95:1:4の割合で混合し、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて撥水処理(無機粉体に対して2%)した。次に、得られた分散液20質量部とビスコース80質量部を粗混合し、無機顔料混合ビスコースを得た。その後、アニオン性高分子であるポリアクリル酸ソーダの水溶液に混ぜて混合し、10分かけて80℃に昇温し、さらに30分間、80℃にて混合し、凝固粒子を得た。次いで、この凝固粒子をガラスフィルターにてろ別し、0.5質量%塩酸にて中和し、さらに過剰の水とメタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥させ、無機顔料内包着色球状セルロース粉体を得た。得られた粒子を、走査型電子顕微鏡を用いて解析した結果、その形状は略球状であり、平均粒径が10μmであった。
【0063】
実施例1〜17及び比較例1〜4
表2及び表3に示す組成の皮膚化粧料を製造し、塗布中の筋むらのでき難さ、密着の素早さ、仕上がりの厚ぼったさのなさ、塗布直後の均一な仕上がり、塗布直後のマットな仕上がり、塗布5時間経過後の肌のマットな仕上がり及び塗布5時間経過後の毛穴の目立ち難さを評価した。結果を表2及び表3に併せて示す。
【0064】
(製造方法)
成分(A)、成分(C)及びその他の粉体を分散して混合した後、(D)水を加え、さらに、成分(B)及び油剤成分を含む油相を加えて混合し、皮膚化粧料を得た。
【0065】
(評価方法)
各化粧料を指にとり、肌へ塗布している最中の筋むらのできにくさ、密着の素早さ、仕上がりの厚ぼったさのなさ、塗布直後の均一な仕上がり、塗布直後のマットな仕上がり、塗布5時間経過後の肌のマットな仕上がり、塗布5時間経過後の毛穴の目立ち難さを評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10人が下記の5段階で官能評価し、10人の合計点で示した。
【0066】
(1)塗布中の筋むらのでき難さ:
5;筋むらができ難い。
4;筋むらがややでき難い。
3;どちらとも言えない。
2;筋むらがややでき易い。
1;筋むらができ易い。
【0067】
(2)塗布中の密着の素早さ:
5;素早く密着する。
4;やや素早く密着する。
3;どちらとも言えない。
2;やや密着が遅い。
1;密着が遅い。
【0068】
(3)仕上がりの厚ぼったさのなさ:
5;仕上がりが厚ぼったく見えない。
4;仕上がりがあまり厚ぼったく見えない。
3;どちらとも言えない。
2;仕上がりがやや厚ぼったく見える。
1;仕上がりが厚ぼったく見える。
【0069】
(4)塗布直後の均一な仕上がり:
5;均一に仕上がる。
4;やや均一に仕上がる。
3;どちらとも言えない。
2;あまり均一に仕上がらない。
1;均一に仕上がらない。
【0070】
(5)塗布直後のマットな仕上がり:
5;肌にマットな仕上がりが得られる。
4;肌にややマットな仕上がりが得られる。
3;どちらとも言えない。
2;肌にあまりマットな仕上がりが得られない。
1;肌にマットな仕上がりが得られない。
【0071】
(6)塗布5時間経過後の肌のマットな仕上がり:
5;肌にマットな仕上がりが維持されている。
4;肌にややマットな仕上がりが維持されている。
3;どちらとも言えない。
2;肌にあまりマットな仕上がりが維持されていない。
1;肌にマットな仕上がりが維持されていない。
【0072】
(7)塗布5時間経過後の毛穴の目立ち難さ:
5;毛穴が目立ち難い。
4;毛穴がやや目立難い。
3;どちらとも言えない。
2;毛穴がやや目立ち易い。
1;毛穴が目立ち易い。
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
実施例18(ファンデーション)
(成分)
(質量%)
(1)多孔性シリカ(AGCエスアイテック社製、サンスフェア H-121) 14.1
(比表面積800m
2/g、平均粒子径12μm、細孔の直径6nm)
(2)架橋型オルガノシロキサン(信越化学工業社製、KSG16) 29.0
(3)粉体8(a:b:c=95:1:4、含有量20%、平均粒径10μm) 7.0
(4)精製水 1.0
(5)エタノール 2.0
(6)微粒子シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200) 1.0
(7)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(テイカ社製、MZ-500)*6 2.0
(8)パラオキシ安息香酸エチル 0.1
(9)ジメチルポリシロキサン バランス
(信越化学工業社製、KF−96A−6cs)
合計 100
*6:メチルハイドロジェンポリシロキサンで2質量%処理したもの
【0076】
(製法)
実施例1〜17と同様にして、ファンデーションを製造した。
得られたファンデーションは、塗布過程においては筋むらができにくく、すばやく密着し、塗布直後の見た目の仕上がりは、均一であり、マットな質感で、厚ぼったく見えないものである。また、5時間経過しても、マットな質感が維持され、5時間経過後でも毛穴が目立ちにくいものであった。