(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
標的化部分が、がん細胞によって発現される物質の特異的結合パートナーである、または被験体への投与後に該がん細胞の近傍に蓄積することができる非特異的分子である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬剤。
特異的結合パートナーが、抗体、ホルモン、成長因子、サイトカインもしくは受容体リガンドのいずれかであり、または非特異的分子が、ポリエチレングリコール;デキストラン;ポリアミノ酸;非腫瘍特異的タンパク質、例えば免疫グロブリン;アルブミン;もしくはヒドロキシプロピルメチルアクリルアミドのいずれかである、請求項5に記載の薬剤。
抗体が、Her2/Neu;CD22;EpCAM(CD326);EGFR;PMSA;CD30;CD20;CD33;膜IgE;IgE受容体(CD23)、CD80;CD86;CD2;CA125;炭酸脱水酵素IX;CD70;CD74;CD56;CD40;CD19;c−met/HGFR;TRAIL−R1;DR5;PD−1;PD1L;IGF−1R;VEGF−R2;前立腺幹細胞抗原(PSCA);MUC1;CanAg;メソテリン;P−カドヘリン;ミオスタチン(GDF8);CRIPTO(TDGF1);ACVRL1/ALK1;MUC5AC;CEACAM;SLC44A4;CD2/CS1;CD137;CXCR4;ニューロピリン1;グリピカン;HER3/EGFR;PDGFRaおよびEphA2のいずれかに対して特異的である、請求項7に記載の薬剤。
抗体が、抗上皮成長因子受容体抗体、例えばセツキシマブ、抗Her2抗体、抗CD20抗体、例えばリツキシマブ、抗CD22抗体、例えばイノツズマブ、抗CD70抗体、抗CD33抗体、例えばhp67.6またはゲムツズマブ、抗MUC1抗体、例えばGP1.4およびSM3、抗CD40抗体、抗CD74抗体、抗P−カドヘリン抗体、抗EpCAM抗体、抗CD138抗体、抗E−カドヘリン抗体、抗CEA抗体および抗FGFR3抗体である、請求項7に記載の薬剤。
標的化部分が、IL−2、EGF、VEGF、Flt3L、HGF、IGF、IL−6、IL−4、Toll様受容体または黒色腫刺激ホルモン(MSH)のいずれかである、請求項7に記載の薬剤。
T細胞抗原が、ペプチド、ポリペプチド、ホスホペプチドまたは脂質、例えばリン脂質もしくはスフィンゴ脂質、のいずれかである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の薬剤。
抗原が、水痘帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスのいずれかに由来する、または破傷風トキソイドなどのワクチンに由来する、請求項13または14に記載の薬剤。
切断部位が、酵素、例えば、プロテアーゼ(例えば、システインプロテアーゼ、アスパルチルプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ、前立腺特異的抗原またはCD10)、ヌクレアーゼ(例えば、DNase)、リパーゼ、リアーゼ、ホスファターゼまたはカルボヒドラーゼのいずれかによって切断可能であり;場合により、該切断部位が、マトリックスメタロプロテアーゼMMP2またはMMP14によって切断可能である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の薬剤。
がん細胞の存在を特徴とする病態が腫瘍であり、T細胞抗原がペプチドであり、および該T細胞抗原が、プロテアーゼ切断部位の選択的切断によって放出される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の薬剤。
被験体に薬剤を投与する前に、(i)被験体のMHC対立遺伝子、(ii)T細胞抗原に対する被験体の細胞傷害性T細胞応答、(iii)被験体におけるがん細胞の発現プロファイルのいずれか1つが判定される、請求項23に記載の医薬。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の第一の態様は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤を提供し、本薬剤は、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分と、(ii)T細胞抗原とを含み、前記望まれない細胞の近傍での前記薬剤中の切断部位の選択的切断により前記標的化部分から前記T細胞抗原を放出させることができる。
【0019】
標的化部分
「標的化部分」には、本発明者らは、望まれない細胞への標的化が可能である任意の部分という意味を含める。好ましくは、標的化部分は、望まれない細胞への選択的標的化が可能である。例えば、標的化部分が、正常細胞を標的にするより大きい程度に望まれない細胞を選択的に標的にすると、および最も好ましくは望まれない細胞のみを標的にすると好ましい。
【0020】
標的化部分の正常細胞への結合が、それらを他の治療手段に機能的に置換することができる場合、またはそれらが生命にとって不可欠でない場合、許容され得ることは理解されるであろう。したがって、癌細胞ばかりでなく、例えば内分泌組織または器官も標的にする標的化部分も、除外されない。この場合、標的化部分は、望まれない細胞と治療手段によって機能的に置換することができる他の細胞の両方に対する免疫応答を再指向させるように動作する。例えば救命現場では、組織または器官は、その機能が生命にとって不可欠でないならば、例えば精巣、前立腺もしくは膵臓の場合、またはホルモン補充療法により供給され得るならば、犠牲にされることがある。かかる考慮は、例えば甲状腺、副甲状腺、副腎皮質および卵巣にも当てはまるだろう。
【0021】
したがって、標的化部分は、望まれる細胞ではなく望まれない細胞への選択的標的化が可能である部分ということになり、この場合の望まれない細胞は、その宿主に存在することが望まれない細胞および場合により、その宿主に存在することが望ましいが、その存在を治療手段により機能的に置換することができる細胞を含み得る。
【0022】
前記薬剤中の切断部位は、T細胞抗原が放出される位置に関する特異性を付与するので、その切断部位が切断されない近傍でのその標的化部分の正常細胞への結合も許容され得ることも理解される。
【0023】
しかし、最も好ましくは、標的化部分は、任意の他の細胞ではなく望まれない細胞に選択的に標的化にする。
【0024】
1つの実施形態において、前記標的化部分は、望まれない細胞によって発現されるまたは望まれない細胞と会合しているエンティティー(物質)の特異的結合パートナーである。典型的に、発現されるエンティティーは、望まれない細胞上で選択的に発現される。例えば、前記発現されるエンティティーの存在度は、治療される体内の他の細胞上より望まれない細胞上でのほうが典型的に10または100または500または1000または5000または10000高い。しかし、上で述べたように、前記切断部位は、T細胞抗原が放出される位置に関する追加の特異性をもたらすので、その結合パートナーは、前記体内の他の細胞に比べて望まれない細胞上に同様に存在するまたはさらには望まれない細胞上で過小発現されるエンティティーを結合することができる。
【0025】
「結合パートナー」には、本発明者らは、特定の細胞によって発現されるエンティティーに結合する分子という意味を含める。好ましくは、結合パートナーは、そのエンティティーに選択的に結合する。例えば、結合パートナーが、別の細胞(例えば正常細胞タイプ)によって発現される少なくとも1つの他のエンティティーに対してより少なくとも5または10倍低いおよび好ましくは100または500倍低いK
d値(解離定数)(すなわち、より高い親和性)、を有すると好ましい。さらに好ましくは、そのエンティティーの結合パートナーは、別の細胞(例えば正常細胞タイプ)によって発現される少なくとも1つの他のエンティティーに対してより1000または5000倍低いK
d値を有する。K
d値は、当分野において周知の方法を用いて容易に決定することができる。しかし、上で論じたように、結合パートナーが、望まれない細胞によっておよび正常細胞(但し、該正常細胞を機能的に置換することができるか、でなければ該正常細胞が生命に不可欠でないことを条件とする)によって発現されたエンティティーに選択的に結合することができることは理解される。例えば、リンパ腫の場合、(すべてのB細胞を標的にする)抗CD20は非常に有効であり、健常および悪性B細胞すべてを死滅させる。しかし、これは、B細胞が健康にとって決定的なものでないとき、許容され得る。さらに、黒色腫、リンパ腫、前立腺癌、甲状腺、精巣または卵巣癌の場合、健常な対応組織を標的にすることも許容されるだろう。
【0026】
典型的に、結合パートナーは、宿主の任意の正常細胞中でより望まれない細胞中または上に有意に高い濃度で存在するまたは該結合パートナーに接近できるエンティティーに結合するものである。したがって、結合パートナーは、正常細胞より相当多い量で発現される望まれない細胞上の表面分子または抗原に結合することができる。同様に、結合パートナーは、正常細胞によるより大きな程度に望まれない細胞によって細胞外液に分泌されたエンティティーに結合することができる。例えば、結合パートナーは、細胞膜上で発現される腫瘍関連抗原または腫瘍細胞外液に分泌された腫瘍関連抗原に結合することができる。
【0027】
前記標的化部分は、ポリペプチド、ペプチド、小分子またはペプチドミメティックのいずれであってもよい。
【0028】
好ましい実施形態において、前記標的化部分は、望まれない細胞によって発現される抗原に結合する抗体である。好ましい抗体標的としては以下のものが挙げられる(カッコ内に望まれない細胞タイプの例を伴う):Her2/Neu(上皮悪性病変);CD22(B細胞、自己免疫または悪性病変);EpCAM(CD326)(上皮悪性病変);EGFR(上皮悪性病変);PMSA(前立腺癌腫);CD30(B細胞悪性病変);CD20(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD33(骨髄性悪性病変);膜IgE(アレルギー性B細胞);IgE受容体(CD23)(アレルギー疾患における肥満細胞またはB細胞)、CD80(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD86(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD2(T細胞またはNK細胞リンパ腫);CA125(卵巣癌腫を含む多数の癌);炭酸脱水酵素IX(腎細胞癌腫を含む多数の癌);CD70(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD74(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD56(T細胞またはNK細胞リンパ腫);CD40(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CD19(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);c−met/HGFR(胃腸管および肝臓悪性病変;TRAIL−R1(卵巣および結腸直腸癌種を含む多数の悪性病変);DR5(卵巣および結腸直腸癌腫を含む多数の悪性病変);PD−1(B細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);PD1L(上皮腺癌を含む多数の悪性病変);IGF−1R(上皮癌腫を含む殆どの悪性病変);VEGF−R2(上皮腺癌を含む大多数の悪性病変と関連付けられる脈管系);前立腺幹細胞抗原(PSCA)(前立腺腺癌);MUC1(上皮悪性病変);CanAg(腫瘍、例えば、結腸および膵臓の癌腫);メソテリン(中皮腫ならびに卵巣および膵臓腺癌を含む多くの腫瘍);P−カドヘリン(乳腺癌を含む、上皮悪性病変);ミオスタチン(GDF8)(肉腫ならびに卵巣および膵臓腺癌を含む多くの腫瘍);CRIPTO(TDGF1)(結腸、乳、肺、卵巣および膵臓癌を含む上皮悪性病変);ACVRL1/ALK1(白血病およびリンパ腫を含む多数の悪性病変);MUC5AC(乳腺癌を含む、上皮悪性病変);CEACAM(乳腺癌を含む、上皮悪性病変);CD137(B細胞またはT細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);CXCR4(B細胞またはT細胞、自己免疫、アレルギー性または悪性病変);ニューロピリン1(肺癌を含む、上皮悪性病変);グリピカン(肝臓、脳および乳癌を含む多数の癌);HER3/EGFR(上皮悪性病変);PDGFRa(上皮悪性病変);EphA2(神経芽腫、黒色腫、乳癌および小細胞肺癌種を含む多数の癌);およびCD138(骨髄腫)。
【0029】
特に好ましい抗体としては、抗上皮成長因子受容体抗体、例えばセツキシマブ、抗Her2抗体、抗CD20抗体、例えばリツキシマブ、抗CD22抗体、例えばイノツズマブ、抗CD70抗体、抗CD33抗体、例えばhp67.6またはゲムツズマブ、抗MUC1抗体、例えばGP1.4およびSM3、抗CD40抗体、抗CD74抗体、抗P−カドヘリン抗体、抗EpCAM抗体、抗CD138抗体、抗E−カドヘリン抗体、抗CEA抗体および抗FGFR3抗体が挙げられる。
【0030】
前記標的化部分により標的化され得る、腫瘍関連抗原、免疫細胞関連抗原および感染試薬関連抗原の例を表1に与える。
【0031】
表1:標的化のための細胞表面抗原
a)腫瘍関連抗原
1Hellstrom et al(1986)Cancer Res.46,3917−3923
2Clarke et al(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82,1766−1770
他の抗原としては、アルファフォエトプロテイン(alphafoetoprotein)、Ca−125および前立腺特異的抗原が挙げられる。
【0034】
あるいは、前記標的化部分は、望まれない細胞によって発現されるエンティティーまたは望まれない細胞と別様に会合されるエンティティーに、非免疫的意味で、特異的に結合する任意の化合物またはその部分であってもよい。したがって、その特異的結合パートナーは、ホルモン、成長因子、サイトカインまたは受容体リガンド(例えばアゴニストもしくはアンタゴニスト)のいずれかであり得る。
【0035】
例えば、サイトカインは、毒素を侵入してくる細菌に標的化するために以前に使用されている。遺伝子工学を用いて、例えばIL−2と結合ドメイン削除シュードモナス外毒素タンパク質とを含有する組換えタンパク質が生産されている(Lorderboum−Galski et al,1988(62))。この免疫毒素は、実験的動物モデルにおいて有効であった(Kozak et al.,1990(63))。IL−4、IL−6、アルファ−MSH、EGFおよびTNF−アルファを用いて融合タンパク質も生産されており(Waldmann 1992(35)に総説されている)、これらのすべてが本発明における標的化部分としての使用に適している。
【0036】
特に有用な標的化部分としては、サイトカイン、例えば、IL−2、EGF、VEGF、Flt3L、HGF、IGF、IL−6またはIL−4が挙げられる。IL−2およびIL−4は、高親和性IL−2受容体を発現する成熟T細胞白血病/リンパ腫細胞(これらに対して、正常休止細胞はIL−2を発現しない)またはIL−4受容体を発現するT細胞を標的にすることができる。ヒトIL−4受容体に結合するモノクローナル抗体MR6が、クローン化ヘルパーT細胞のIL−4誘導増殖およびポリクローナルB細胞によるIgEの生産を阻害できることは、以前に証明されている(Larche et al,1988(36))。かかる標的化部分を使用して、自己免疫疾患またはアレルギーにおいてリンパ球様細胞亜集団を排除することができる。
【0037】
インスリン様成長因子(IGF−1およびIGF−11)は、悪性細胞によって優先的に取り込まれるので、該成長因子を使用して腫瘍細胞を標的にすることができる。同様に、EGFを使用して、EGF受容体をアップレギュレートする悪性細胞を標的にすることができる。また、腫瘍関連血管はVEGF受容体を過発現するので、VEGF成長因子のファミリーによる標的になり得る。
【0038】
Flt3受容体は、白血病の際に過発現され、急性および慢性白血病ならびに骨髄増殖性障害の治療標的であり得る。
【0039】
骨髄腫細胞は、IL−6受容体を発現し、およびまたIL−6を分泌し、このIL−6は、自己分泌式に細胞増殖を刺激するように作用する。したがって、IL−6を骨髄腫のための標的化部分として使用することができる。
【0040】
もう1つの例では、前記標的化部分は黒色腫刺激ホルモン(MSH)であり、このMSHは、黒色腫細胞において非常に多数、発現されるMSH受容体に結合する。
【0041】
当業者が任意の所与の望まれない細胞についての好適な結合パートナーを、例えば、その望まれない細胞に対して特異的な表面抗原または分子を同定し、その抗原または分子についての結合パートナーを見つけることにより、容易に選択できることは理解される。上に記載したような腫瘍関連抗原、免疫細胞抗原および感染因子に対する抗体およびそれらの断片に関して、既に相当な研究が行われている。したがって、適便には、所与の細胞タイプについての適切な標的化部分の選択は、一般的に、文献の検索を伴う。あるいは、望まれない細胞を患者から(例えば生検により)採取し、その細胞に対する抗体を調製する。かかる「テーラーメイド」抗体は既に公知である。抗体が、それらを得た患者からの腫瘍細胞への結合ばかりでなく、多数の他の患者についての腫瘍細胞への結合も付与することは実証されている。それ故、複数のかかる抗体が市販されている。所与の望まれない細胞についての好適な結合パートナーの他の同定方法としては、遺伝学的アプローチ(例えばマイクロアレイ)、プロテオミクスアプローチ(例えば示差質量分析)、免疫学的アプローチ(例えば、腫瘍細胞での動物の免疫処置、そして悪性細胞を特異的に標的にする抗体分泌クローンの同定)、およびin silicoアプローチ(システム生物学的アプローチを用いて標的を同定する)が挙げられる。
【0042】
さらなる選択的標的および好適な結合パートナーを表2に示す。
【0043】
表2:腫瘍選択的標的および腫瘍関連抗原についての結合パートナー
【0044】
様々な癌の予防または治療の際に有用なさらなる標的を下に提供する。
【0046】
望まれない細胞の存在を特徴とする様々な病態の予防または治療に有用ななおさらなる選択的標的を下に提供する。下の例のすべてについて、治療用抗体は、既に入手可能であり、または当業者によって容易に調製され得る。
【0048】
本明細書において用いる場合、用語「抗体」は、ポリクローナル、モノクローナル、キメラ、一本鎖、Fab断片、Fab発現ライブラリによって生産される断片、および二重特異性抗体を含むが、これらに限定されない。かかる断片は、標的物質に対するそれらの結合活性を保持する完全抗体の断片、Fv、F(ab’)およびF(ab)2断片、ならびに抗体の抗原結合部位を含む一本鎖抗体(scFv)、融合タンパク質および他の合成タンパク質を含む。抗体の一部分しか含まない標的化部分は、血液からのクリアランス率を最適化するため有利であることがあり、およびFc部分のために非特異的結合を受ける可能性が低いことがある。ドメイン抗体(dAb)、ダイアボディ、ラクダ化抗体および改変ラクダ化抗体も含まれる。さらに、ヒトに投与するための抗体およびその断片は、ヒト化抗体であってもよく、ヒト化抗体は、今や当分野において周知である(Janeway et al(2001)Immunobiology.,5th ed.,Garland Publishing);An et al(2009)Therapeutic Monoclonal Antibodies:From Bench to Clinic,ISBN:978−0−470−11791−0)。
【0049】
非対称型IgG様抗体(例えば、Triomab/クアドローマ、Trion Pharma/Fresenius Biotech;ノブ・イントゥ・ホール(knobs−into−holes)、Genentech;Cross MAbs、Roche;静電整合抗体(electrostatically matched antibodies)、AMGEN;LUZ−Y、Genentech;鎖交換操作ドメイン(strand exchange engineered domain:SEED)ボディ、EMD Serono;バイオロニック(biolonic)、Merus;およびFab交換抗体、Genmab)、対称型IgG様抗体(例えば、二重標的化(DT)−Ig、GSK/Domantis;ツー・イン・ワン(two−in−one)抗体、Genentech;架橋MAbs、カルマノス癌センター(karmanos cancer center);mAb
2、F−star;およびCov X−body、Cov X/Pfizer)、IgG融合体(例えば、二重可変ドメイン(DVD)−Ig、Abbott;IgG様二重特異性抗体、Eli Lilly;Ts2Ab、Medimmune/AZ;BsAb、ZymoGenetics;HERCULES、Biogen Idec;TvAb、Roche)、Fc融合体(例えば、ScFv/Fc融合体、Academic Institution;SCORPION、Emergent BioSolutions/Trubion、ZymoGenetics/BMS;二重親和性再標的化技術(Fc−DART)、MacroGenics;二重(ScFv)
2−Fab、National Research Center for Antibody Medicine)Fab融合体(例えば、F(ab)
2、Medarex/AMGEN;二重作用またはBis−Fab、Genentech;ドック・アンド・ロック(Dock−and−Lock:DNL)、ImmunoMedics;二価二重特異性、Biotechnol;およびFab−Fv、UCB−Celltech)、ScFv系およびダイアボディ系抗体(例えば、二重特異性T細胞エンゲイジャ(bispecific T cell engager:BiTE)、Micromet;タンデムダイアボディ(Tandab)、Affimed;DART、MacroGenics;一本鎖ダイアボディ、Academic;TCR様抗体、AIT、Receptor Logics;ヒト血清アルブミンScFv融合体、Merrimack;およびCOMBODIES、Epigen Biotech)、IgG/非IgG融合体(例えば、免疫細胞毒素(immunocytokin)、EMDSerono、Philogen、ImmunGene、ImmunoMedics;スーパー抗原融合タンパク質、Active Biotech;ならびに免疫動員性抗癌mTCR(immune mobilising mTCR Against Cancer)、ImmTAC)およびオリゴクローナル抗体(例えば、SymphogenおよびMerus)も含まれる。
【0050】
前記抗体は、参照により本明細書に援用されている、Carter(2006)「Potent antibody therapeutics by design」,Nat Rev Immunol.6(5):343−57、およびCarter(2011)「Introduction to current and future protein therapeutics:a protein engineering perspective」,Exp Cell Res.317(9):1261−9によって記載された抗体様足場のいずれかを、本明細書に記載する特異性決定領域と共に有することができる。したがって、用語「抗体」は、アフィボディおよび非免疫グロブリン系フレームワークも含む。例としては、アドネクチン、アンチカリン、アフィリン、トランスボディ、ダルピン、トリマーX、マイクロプロテイン、フィノマー、アビマー、セントグリンおよびカルビター(エカランチド)が挙げられる。
【0051】
完全抗体ではなく抗体断片を使用することの利点は、数倍である。断片のより小さいサイズは、改善された薬理学的特性、例えば、より良好な固形組織侵入をもたらすことができる。さらに、抗原結合断片、例えば、Fab、Fv、ScFvおよびdAb抗体断片を大腸菌(E.coli)または酵母において発現させ、そこらから分泌することができ、したがって、それらにより研究室での適便な生産および商業規模での経済的生産が可能になる。
【0052】
前記抗体は、IgG、IgE、IgA、IgMおよびIgDクラスのいずれのものであってもよく、ならびに任意の種に由来するものであってよい。前記抗体がIgGである場合、それは、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4のいずれであってもよい。しかし、前記薬剤が、特定の宿主への投与のためのものであるときには、その抗体または少なくともその抗体の定常領域はその宿主に由来するほうが好ましい。例えば、前記薬剤がヒトに投与されることとなるとき、好ましくはその抗体はヒト抗体またはヒト化抗体である、など。
【0053】
望まれない細胞によって発現される特定の抗原に結合する好適な抗体を当業者は当分野における旧来の技術を用いて作ることができる。モノクローナル抗体および抗体断片の調製方法は当分野において周知であり、それらとしては、ハイブリドーマ技術(Kohler & Milstein(1975)「Continuous cultures of fused cells secreting antibody of predefined specificity.Nature 256:495−497);抗体ファージディスプレイ(Winter et al(1994)「Making antibodies by phage display technology.」Annu.Rev.Immunol.12:433−455);リボソームディスプレイ(Schaffitzel et al(1999)「Ribosome display:an in vitro method for selection and evolution of antibodies from libraries.」J.Immunol.Methods 231:119−135);および反復コロニー・フィルタ・スクリーニング(Giovannoni et al(2001)「Isolation of anti−angiogenesis antibodies from a large combinatorial repertoire by colony filter screening.」Nucleic Acids Res.29:E27)が挙げられる。さらに、本発明での使用に好適な抗体および抗体断片は、例えば、次の出版物に記載されている:「Monoclonal Hybridoma Antibodies:Techniques and Application」,Hurrell(CRC Press,1982);「Monoclonal Antibodies:A Manual of Techniques」,H.Zola,CRC Press,1987,ISBN:0−84936−476−0;「Antibodies:A Laboratory Manual」1
st Edition,Harlow & Lane,Eds,Cold Spring Harbor Laboratory Press,New York,1988.ISBN 0−87969−314−2;「Using Antibodies:A Laboratory Manual」2
nd Edition,Harlow & Lane,Eds,Cold Spring Harbor Laboratory Press,New York,1999.ISBN 0−87969−543−9;および「Handbook of Therapeutic Antibodies」Stefan Dubel,Ed.,1
st Edition,−Wiley−VCH,Weinheim,2007.ISBN:3−527−31453−9。
【0054】
特異的結合パートナーである前記標的化部分の代替として、前記標的化部分は、被験体への投与後、望まれない細胞の近傍での蓄積が可能である非特異的分子であってもよい。例えば、高分子が腫瘍内に非特異的に蓄積することは公知である。腫瘍内に非特異的に蓄積することが公知の高分子としては、アルブミン、免疫グロブリン、トランスフェリン、リポソーム、ナノ粒子(例えばコロイド状ナノ粒子)および生体分解性ポリマーが挙げられ、前記生体分解性ポリマーとしては、デキストラン、ポリエチレングリコール、ポリリシンおおびヒドロキシプロピルメチルアクリルアミドが挙げられる。高分子は、ヌードマウスにおいてヒト異種移植腫瘍内に腫瘍1グラムにつき投与用量の約2.0%まで蓄積する。ポリエチレングリコールおよびデキストランなどの高分子は、それらが付けられている物質のクリアランス率を変更すること、および腫瘍内のそれらの濃度を変更することが判明した(Melton et al,1987;Eno−Ammoquaye et al,1996)。例外的腫瘍では、非特異的高分子が、分泌抗原に対する抗体より高濃度で蓄積することもある(Searle et al,1981)。
【0055】
かかる高分子が腫瘍内に蓄積するという発見は、血管透過性・滞留亢進(EPR)効果と呼ばれており、腫瘍毛細血管の漏出および不十分なリンパ排液に帰せられている(Matsumura & Macda,1986)。
【0056】
したがって、前記望まれない細胞が腫瘍細胞であるとき、前記標的化部分は、腫瘍内に蓄積するこれらの高分子のいずれかであり得る。好ましくは、本発明において使用する高分子は親水性であり、ならびに体液および非経口投与用の従来の流体に可溶性であることを特徴とする。好適には、前記高分子は、反復投与中の全身性蓄積を回避するために生体分解性である。しかし、明らかに、それは、望まれない細胞(例えば腫瘍)の部位に蓄積することができないほど速く分解してはならない。好ましくは、かかる高分子標的化部分を含む薬剤の分子量およびサイズは、尿排泄の腎閾値(MW60,000)のものを上回る。これは、血液濃度を有効な血液:腫瘍濃度勾配を生じさせるために十分なものにするのに役立つからである。少なくとも800,000まで、例えば160,000までの分子量が一般に好適である。前記高分子は、好ましくは、細網内皮系によって容易に捕捉されないものである。与えた分子量は、水和物の水を一切含まない。
【0057】
サブユニットとして利用可能であり、かつ生体分解性でない高分子を生体分解性連結ユニットによって連結させることができ、その結果、それらの非生体分解性成分は腎臓によって濾過され、尿に排泄される。
【0058】
あるいは、そのコンジュゲートの任意の非生体分解性部分の分子量が腎閾値(約70000)未満であり、その結果、その生体分解性部分の分解後、残りの非生体分解性部分が腎臓によって排泄されるように、前記高分子を製造するために使用するポリマーが生体分解性でないと好ましい。
【0059】
適便には、前記高分子は、デキストラン、ポリアミノ酸、ナノ粒子(例えばコロイド状ナノ粒子)、または非腫瘍特異的タンパク質、例えば免疫グロブリン、アルブミンもしくはトランスフェリン、のいずれかであり得る。好適には、それは、スチレンと無水マレイン酸のコポリマーであり得、またはポリアスパラギン酸、ポリ−L−リシン、ポリエチレンイミンもしくはポリエチレングリコールであり得る。
【0060】
かかる高分子は、国際公開第1998/024478号パンフレットに記載されているように、メラニン細胞指向性酵素プロドラッグ療法(melanocyte−directed enzyme prodrug therapy:MDEPT)において使用されることは理解される。
【0061】
望まれない細胞
望まれない細胞は、宿主に存在することが望ましくない任意の細胞であり得る。したがって、この細胞は、腫瘍細胞(良性もしくは悪性)、腫瘍微小環境、例えば腫瘍線維芽細胞もしくは腫瘍血管、からの細胞、ウイルス感染細胞、遺伝子療法の一部として導入された細胞、または特別な理由で破壊したい正常細胞であり得る。例えば、免疫細胞の亜集団を排除すること、例えば、自己免疫疾患の際にTリンパ球をおよびアレルギー性疾患の際にBリンパ球を排除することが望ましいことがある。
【0062】
「望まれない細胞の存在を特徴とする病態」には、本発明者らは、その病理の少なくとも一部分が、望まれない細胞の存在によって媒介される任意の生物学的または医学的病態または障害を含める。望まれない細胞の存在によって前記病態が引き起こされることがあり、でなければ望まれない細胞の存在が前記病態の結果であることがある。特定の病態の例としては、腫瘍(良性または悪性)、自己免疫病態、心血管疾患、変性疾患、糖尿病、アレルギー性疾患(例えば喘息)、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、移植患者および感染症が挙げられる。前記薬剤が、再生医療(例えば、実験室で成長させた器官または組織)においも有用であることは理解されるであろう。前記病態が腫瘍(例えば悪性疾患)であり、前記望まれない細胞が腫瘍細胞または腫瘍関連組織であると、特に好ましい。
【0063】
自己免疫疾患についての望まれない細胞は、適応または先天免疫応答の細胞、好ましくはT細胞、しかしさらに好ましくはB細胞を表し得る。心血管疾患についての望まれない細胞は、アテローム病変内の細胞、例えばマクロファージを表し得る。変性疾患についての望まれない細胞は、神経変性性変化を誘導する細胞を表し得、例えば、アルツハイマー病の場合、それらは小膠細胞または星状細胞であり得る。他の変性疾患については、変性またはアポトーシスの過程を助長する任意の細胞を標的と考えることができる。望まれない組織が増加する加齢などの過程については、例えば、両性前立腺肥大(benign prostatic hyperplasis)の場合は、非悪性前立腺組織が好ましい標的であるだろう。アレルギー性疾患については、アレルギー反応に関与する細胞、例えば組織肥満細胞を理想的標的と考えることができるが、IgE分泌細胞、例えば、形質細胞またはB細胞も理想的標的と考えることができる。移植の場合、同種異系反応性リンパ球が好ましい標的細胞の代表であるだろう。感染症に関しては、ウイルス、細菌または真菌病原体を保有する任意の細胞、例えば、HIV感染細胞を好ましい標的細胞と考えることができる。
【0064】
ある実施形態において、前記望まれない細胞は、交差提示能力を有するプロフェッショナル抗原提示細胞などの抗原提示細胞ではない。
【0065】
T細胞抗原
「T細胞抗原」には、本発明者らは、T細胞に提示してT細胞応答を惹起することができる任意の抗原という意味を含める。例えば、T細胞抗原は、MHC分子によりまたはグループIのCD1分子によりT細胞に提示され得る。抗原が細胞表面に提示されると、その細胞は外来のものとみなされ、そしてT細胞であって、一部が、外来生物、例えばウイルス、真菌、細菌、マイコバクテリアもしくは原生動物によって感染された外来細胞を排除する天然機能を有するT細胞、または癌性(例えば悪性)になったT細胞の標的になる。したがって、T細胞抗原が、望まれない細胞上の分子によって提示されることが可能であるものであり得ることは、理解されるであろう。しかし、T細胞抗原を望まれない細胞以外の細胞だが、望まれない細胞のやはり近傍の細胞上で提示することができること、およびその後のT細胞活性化のため、例えば活性化されたT細胞によるサイトカインの局所生産により、望まれない細胞を死滅させることが可能である。かかる間接的死滅作用は、例えば、腫瘍血管および/または腫瘍成長を支持する間質細胞の標的化に望ましいことがある。
【0066】
前記T細胞抗原が、本発明の薬剤を投与する被験体における既存のT細胞応答を惹起することができるものであることは理解されるであろう。典型的に、前記T細胞抗原は、APCにおける交差提示によりその抗原に対する新たな一次T細胞応答を生じさせるものではない。別の言い方をすると、前記T細胞抗原は、前記被験体における多数のT細胞が既に感作されているものである。被験体の細胞が所与の抗原に感作されているかどうかの判定は、その被験体からの単離末梢単核血液細胞をその抗原と接触させること、ならびにさらに下でおよび実施例において説明するような細胞増殖についての標準的アッセイを用いることによって行うことができる。
【0067】
ある実施形態において、本発明の薬剤は、その中に含有されるT細胞抗原に対して特異的な新らたなT細胞応答を生じさせるものではない。したがって、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤を含み、この薬剤は、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分と、(ii)T細胞抗原とを含み、前記望まれない細胞の近傍での前記薬剤中の切断部位の選択的切断により前記標的化部分から前記T細胞抗原を放出させることができ、および前記T細胞抗原は、被験体における既存のT細胞応答の惹起が可能である。
【0068】
「T細胞抗原」には、本発明者らは、CD4+、CD8+、γδT細胞およびNK−T細胞をはじめとする、T細胞のすべてのタイプを含める。好ましくは、T細胞は、細胞傷害性T細胞応答を惹起するために細胞傷害性T細胞である。
【0069】
当分野において公知であるように、抗原提示の機序は、T細胞のタイプに依存することとなる。一般に、CD4+ T細胞は、MHCクラスII分子に結合したペプチド抗原を認識し、CD8+ T細胞は、MHCクラスI分子に結合したペプチド抗原を認識し、γδT細胞は、グループIのCD1分子に結合した小型リン酸化分子、アルキルアミンまたは脂質を認識し、およびNK−T細胞は、グループIのCD1分子に結合した脂質抗原を認識する。その抗原がT細胞応答を惹起するならばいずれの提示経路を用いてもよいことは理解される。したがって、前記T細胞抗原は、MHCクラスIもしくはMHCクラスII分子への結合が可能であるものであってもよいし、またはグループIのCD1分子への結合が可能であるものであってもよい。
【0070】
好ましくは、前記T細胞抗原は、免疫優性抗原(例えば、既存の免疫優性応答を惹起する抗原)である。「免疫優性の」には、本発明者らは、抗原が、高い規模、感度、組織ホーミング特性、および抗原保有細胞を死滅させる効率を伴うT細胞応答を惹起するという意味を含める。一般に、免疫優性応答は、被験体のCD8
+またはCD4
+T細胞の0.1%より多くを含む。所与の抗原についてのT細胞応答の程度の判定は、例えば、その被験体からの単離末梢単核血液細胞をその抗原と接触させること、および当分野において公知の細胞増殖についての標準的アッセイを用いることによって行うことができる。免疫応答の程度を判定するための好適なアッセイとしては、ELISpot、細胞内サイトカイン染色、HLA−ペプチド四量体染色、増殖アッセイ、活性化アッセイ(例えばCD69)、CD107動員アッセイまたは代謝アッセイ(例えばMTT)が挙げられる。
【0071】
好適なT細胞抗原の例としては、ペプチド、ポリペプチド、リンペプチド、または脂質、例えばリン脂質もしくはスフィンゴ脂質のいずれかが挙げられ、これらの各々についてのさらなる例を下で提供する。
【0072】
T細胞抗原がペプチドまたはポリペプチドであるとき、典型的に、それは、MHC分子に結合したときにT細胞受容体によって認識されることが可能であるものである。前記T細胞抗原は、MHCクラスI分子にしか結合しないMHCクラスI拘束性抗原であってもよいし、またはMHCクラスII分子にしか結合しないMHCクラスII拘束性抗原であってもよい。前記抗原が特定の変異体HMCクラスIおよび/もしくはMHCクラスII分子(例えば、特定の被験体において見つけられる天然変異体)にしか結合しないことがあること、または前記抗原が、任意のMHCクラスIおよび/もしくはMHCクラスII分子への結合が可能であることがあること(すなわち、前記抗原が無差別であること)は理解される。
【0073】
1つの実施形態において、前記T細胞抗原は、MHCクラスI分子、例えばHLA−A、HLA−BおよびHLA−Cのいずれか、への結合が可能である。MHCクラスI分子はすべての細胞タイプで発現されるので、これにより本発明の薬剤は任意の望まれない細胞に対する免疫応答を再指向させることが可能になる。最も好ましくは、前記ペプチドは、白人およびアジア人人口の90%より多くをカバーすると考えられる、HLAタイプA1、A2.1、A3.2、A11、A24、B7、B8、B35、B44、Cw1、Cw2、Cw3、Cw4およびCw6またはこれらの混合物に結合することができる。
【0074】
もう1つの実施形態において、前記T細胞抗原は、MHCクラスII分子、例えばHLA−DP、HLA−DQまたはHLA−DRのいずれか、への結合が可能である。共通MHCクラスIIタイプとしては、DR1、DR3、DR4、DR7、DR52、DQ1、DQ2、DQ4、DQ8およびDP1が挙げられる。MHCクラスII分子は、抗原提示細胞、例えば樹状細胞、B細胞およびマクロファージ、をはじめとする免疫細胞上で発現される。したがって、前記T細胞がMHCクラスII拘束性であるとき、本発明の薬剤を使用して、リンパ腫または自己免疫疾患などの病態を治療することができる。
【0075】
使用することができる無差別ペプチドの例は、Alexander et al(2000)The Journal of Immunology 164:1625−1633において定義されているPADRE MHCクラスIIエピトープ;aKXVAAWTLKAAaZC(a=d−アラニン、X=L−シクロヘキシルアラニン、Z=アミノカプロン酸)(配列番号1)である。このエピトープは人工であるので、本発明の薬剤を投与する前に、先ず、それをワクチンで患者に導入して免疫応答を生じさせる必要がある。使用することができるもう1つの無差別ペプチドは、破傷風フラグメントCペプチドである。
【0076】
適便には、前記T細胞抗原は、MHC分子によって認識される免疫原性ペプチドである。かかるペプチドは、通常、9から22アミノ酸長(MHCクラスII複合体での認識のために)または8から13アミノ酸長(MHCクラスI複合体での認識のために)を有する。好ましくは、前記ペプチドは、免疫優性ペプチドである。
【0077】
免疫優性ペプチドの例としては、内因性抗ウイルス応答を惹起するウイルス由来ペプチドが挙げられる。例えば、前記ペプチドは、内因性ウイルス、例えば、水痘帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、またはインフルエンザに由来し得る。特に好ましい例としては、ヒトサイトメガロウイルス(CMVもしくはヒトヘルペスウイルス5/HHV5)またはエプスタイン・バーウイルス(EBVもしくはHHV4);ヘルペスウイルス、例えばHHV1、HHV2およびHHV3;インフルエンザウイルスA;インフルエンザウイルスB;ライノウイルス;アデノウイルス;およびヘパドナウイルス科(Hepadnaviridae)に由来するペプチドが挙げられる。
【0078】
ヒトサイトメガロウイルス(HHV5)については、免疫優性抗原が十分に特性付けされており(参照により本明細書に援用されているSylwester AW et al J Exp Med.2005 Sep 5;202(5):673−85を参照されたし)、Sylwester et alに記載されている任意のかかる抗原を本発明において使用することができる。詳細には、Sylesterらは213の予測されたヒトCMVタンパク質について、10アミノ酸がオーバーラップしている連続15merペプチドを合成した。これは、ORFまたはサブORF特異的ミックス(sub−ORF specific mixes)に配列された13,687ペプチドを生じさせた。ORF:UL55(gB)、UL83(pp65)、UL86、UL99(pp28)、UL122(IE2)、UL36、UL48、UL32(pp150)、UL113、IRS−1、UL123(IE1)、UL25、UL141、UL52およびUL82(pp71)に由来するペプチドは、殆どのCD4+ T細胞応答を惹起することが判明したので、前記ペプチドがこれらのORFの1つに由来すると特に好ましい。あるいは、ORF:UL48、UL83(pp66)、UL123(IE1)、UL123(IE2)、US32、UL28、US29、US3、UL32(pp150)、UL55(gB)、UL94、UL69、UL105、UL82(pp71)およびUL99(pp28)に由来するペプチドは、殆どのCD8+ T細胞応答を惹起することが判明したので、前記ペプチドがこれらのORFの1つに由来すると特に好ましい。
【0079】
特定のサイトメガロウイルスT細胞を下に列挙する。
【0080】
サイトメガロウイルス抗原、例えばIE1、についてのCD8+ T細胞エピトープとしては、YILEETSVM(配列番号2)、YVLEETSVM(配列番号3)、VLEETSVML(配列番号4)、VLAELVKQI(配列番号5)、ATTFLQTMLR(配列番号6)、EVISVMKRR(配列番号7)、CRVLCCYVL(配列番号8)、ELRRKMMYM(配列番号9)、ELKRKMIYM(配列番号10)、QIKVRVDMV(配列番号11)、CVETMCNEY(配列番号12)、RRKMMYMCY(配列番号13)、KRKMIYMCY(配列番号14)、RRIEEICMK(配列番号15)、DELRRKMMY(配列番号16)、KEVNSQLSL(配列番号17)、EEAIVAYTL(配列番号18)およびFPKTTNGCSQA(配列番号19)が挙げられ;pp65についてのCD8+ T細胞エピトープとしては、YSEHPTFTSQY(配列番号20)、NLVPMVATV(配列番号21)、MLNIPSINV(配列番号22)、RIFAELEGV(配列番号23)、QYDVPAALF(配列番号24)、FTSQYRIQGKL(配列番号25)、VYALPLKML(配列番号26)、QYVKVYLESF(配列番号27)、FVFPTKDVALR(配列番号28)、YTPDSTPCHR(配列番号29)、DTPVLPHETR(配列番号30)、TPRVTGGGAM(配列番号31)、RPHERNGFTVL(配列番号32)、IPSINVHHY(配列番号33)、FPTKDVAL(配列番号34)、CPSQEPMSIYVY(配列番号35)、QPSLILVSQY(配列番号36)、SEHPTFTSQY(配列番号37)、EFFDANDIY(配列番号38)が挙げられ;pp150についてのCD8+ T細胞エピトープとしては、TTVYPPSSTAK(配列番号39)、QTVTSTPVQGR(配列番号40)、NVRRSWEEL(配列番号41)、KARDHLAVL(配列番号42)が挙げられ;gBについてのCD8+ T細胞エピトープとしては、RIWCLVVCV(配列番号43)が挙げられ;ならびにpp50についてのCD8+ T細胞エピトープとしては、VTEHDTLLY(配列番号44)、RGDPFDKNY(配列番号45)、TVRSHCVSK(配列番号46)が挙げられる。
【0081】
サイトメガロウイルス抗原、例えばpp5、についてのCD4+ T細胞エピトープとしては、PQYSEHPTFTSQYRIQ(配列番号47)、FTSQYRIQGKLEYRHT(配列番号48)、LLQTGIHVRVSQPSL(配列番号49)、NPQPFMRPHERNGFT(配列番号50)、EPDVYYTSAFVFPTK(配列番号51)、IIKPGKISHIMLDVA(配列番号52)、AGILARNLVPMVATV(配列番号53)、KYQEFFWDANDIYRI(配列番号54)が挙げられ;gBについてのCD4+ T細胞エピトープとしては、DYSNTHSTRYV(配列番号55)、CMLTITTARSKYPYH(配列番号56)、およびVFETSGGLVVFWQGI(配列番号57)が挙げられ;IE1についてのCD4+ T細胞エピトープとしては、VRVDMVRHRIKEHMLKKYTQ(配列番号58)およびNYIVPEDKREMWMACIKELH(配列番号59)が挙げられ;ならびにgHについてのCD4+ T細胞エピトープとしては、HELLVLVKKAQL(配列番号60)が挙げられる。
【0082】
エプスタイン・バーウイルス(EBVまたはHHV4)についての免疫優性タンパク質も十分に特性付けされており、Hislop AD et al Annu Rev Immunol.2007;25:587−617(参照により本明細書に援用されている)に提供されている。Hislop et alから改作したT細胞エピトープのリストを下に提供する。
【0083】
表3:EBV溶解および潜在サイクルタンパク質中で同定されたCD8+およびCD4+ T細胞エピトープ(Hislop et alから改作)
CD8+ T細胞エピトープ
【0085】
免疫優性ペプチドのさらなる例としては、HLA−A*0201拘束性エピトープ(HCMV pp65 495−504−NLVPMVATV(配列番号21)、HCMV IE1 VLEETSVML(配列番号4)、EBV LMP−2 356−364 FLYALALLL(配列番号127)、EBV BMLF−1 259−267 GLCTLVAML(配列番号155));HLA−A*0101拘束性エピトープ(HCMV pp50 245−253−VTEHDTLLY(配列番号44);HCMV pp65 363−373−YSEHPTFTSQY)(配列番号20);HLA−A*0301拘束性エピトープ(HCMV pp50−TVRSHCVSK(配列番号46));HLA−B*0702拘束性エピトープ(HCMV pp65 417−426 TPRVTGGGAM(配列番号31)、pp65 265−275 RPHERNGFTVL(配列番号32));およびHLA−B*0801拘束性エピトープ(HCMV IE1 88−96−ELKRKMMYM(配列番号253)、IE1 88−96 QIKVRVDMV(配列番号11)、EBV BZLF−1 190−197 RAKFKQLL(配列番号152)が挙げられ、これらのいずれも本発明に関連して使用することができる。
【0086】
前記T細胞抗原(例えばエピトープ)が、生ワクチン、例えば、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹(MMR)もしくはHHV3に由来するものであってもよく;または細胞内細菌、例えば、マイコバクテリア、特に、BCGでの免疫処置により誘発されたものに由来するものであってもよいことは理解される。かかるペプチドは当分野において周知である。同様に、前記T細胞抗原(例えばエピトープ)は、破傷風トキソイド、例えば、P2、P4またはP30に由来するものであってもよい。したがって、前記T細胞抗原(例えばエピトープ)が、感染因子に対する以前の予防接種によって生成された被験体における既存の免疫応答を惹起するものであり得ることは理解されるであろう。したがって、T細胞抗原に感作されたT細胞の数を増加させるために、そのT細胞抗原を含むワクチンを被験体に予防接種することまたはそのワクチンで被験体を追加免疫することが望ましいことがあるということになる。例えば、前記被験体に、関連T細胞抗原を含む本発明の薬剤を投与する前に、破傷風毒素を予防接種してもよい。
【0087】
多くの人は、小児期にこれらのワクチンの予防接種を受けるので、これらのT細胞抗原に感作されているT細胞を含有する可能性が高いことは理解されるであろう。したがって、1つの実施形態において、前記T細胞抗原は、小児用ワクチンにおいて見つけられるものである。
【0088】
好ましくはないが、前記T細胞抗原(例えばエピトープ)は、被験体のT細胞をin vitroで抗原に曝露することによって生成されたその被験体における既存の免疫応答を惹起するものであってもよい。
【0089】
周知の化学的手順、例えば、溶液もしくは固相合成、または当分野において周知であるような従来の溶液法によりカップリングされたタンパク質断片を用いて始める溶液中での半合成によって、ペプチドを生産することができる。あるいは、組換え法をはじめとする確立された方法によってペプチドを合成することができる。
【0090】
前記T細胞抗原がポリペプチドまたはポリペプチドであるほうが好ましいが、他の抗原も免疫応答の惹起が可能であるので、本発明において有用であることは分かる。例えば、γδT細胞は、MHC関連ペプチド抗原を認識せず、MHC拘束性ではない。一部のγδT細胞クローンは、CD1分子と呼ばれる「非古典的な」クラスIのMHC様分子によって提示され得る、小型リン酸化分子、ピロリン酸化化合物(例えば、HMBPP(E−4−ヒドロキシ−3−メチル−ブタ−2−エニル−ピロホスファート)およびIPP(イソペンテニルピロホスファート))、アルキルアミンまたは脂質(例えばリン酸化脂質)を認識する。同様に、NK−T細胞(例えばVα24Vβ11細胞)は、CD1分子に結合した脂質(例えば、α−gal−セラミドなどのセラミド)を認識する。したがって、前記T細胞抗原は、T細胞応答を惹起することが公知であるこれらの分子のいずれかであり得る。
【0091】
前記薬剤が自己免疫またはアレルギー性疾患を治療するためのものであるとき、前記T細胞抗原がそれぞれ自己抗原またはアレルゲンであり得ることは理解されるであろう。このように、障害の一因となる免疫応答を望まれない細胞に再指向させて、その障害と戦う。
【0092】
前記T細胞抗原は、T細胞応答の惹起がなお可能であるならば、化学的に修飾されていてもよいことは理解される。かかる化学修飾としては、例えば、一定のアレルギー患者にはニッケル原子が結合したペプチドを認識するT細胞があることが証明されている(Romagnoli et al 1991,EMBO J 10:1303−1306)ので、ニッケルなどの金属の付加を挙げることができる。免疫原性を強化する有機分子によって前記T細胞抗原を修飾することもできる(Romero et al 1993,J Immunol 150:3825−3831)。他の修飾としては、リン酸化、アセチル化、アルキル化、アシル化、シトルリン化(citrulination)、ニトロ化、硫酸化およびヒドロキシル化、酸または塩基との塩を形成すること、末端カルボキシル基のエステルまたはアミドを形成すること、およびN−t−ブトキシカルボナールなどのアミノ酸保護基を付けることが挙げられる。
【0093】
前記T細胞抗原がペプチドであるとき、そらは、DNAによってコードされた天然に存在するアミノ酸、および/または「D」異性体形態のアミノ酸をはじめとする1つ以上の非天然アミノ酸(但し、それが対応するT細胞によって認識されることを条件とする)を含み得ることは理解される。したがって、前記ペプチドは、ペプチド「模倣体」、すなわち、上述のペプチドのいずれかの構造的特徴を模倣するペプチドミメティックであってもよい。例えば、前記T細胞抗原は、レトロ−インベルソ型ペプチドであってもよい。
【0094】
同様に、前記T細胞抗原は、ペプチドのとき、ミモトープ、すなわち、天然エピトープの構造を模倣する天然または非天然アミノ酸から成るペプチドであってもよい。ミモトープは、多くの場合、T細胞をより強力に刺激する。
【0095】
好ましくは、前記T細胞抗原は、Tリンパ球不在下では実質的に非毒性である。「実質的に非毒性」は、本発明者らは、抗原が、シュードモナス外毒素などの毒素と比較して相当低い毒性を有する、または好ましくは検出可能な毒性を有さないことを意図する。
【0096】
当業者は、http://www.immuneepitope.org(Vita R,Zarebski L,Greenbaum JA,Emami H,Hoof I,Salimi N,Damle R,Sette A,Peters B.The immune epitope database 2.0.Nucleic Acids Res.2010 Jan;38(Database issue):D854−62.Epub 2009 Nov 11)で利用可能なデータベースを用いて、本発明において使用することができるさらなるT細胞抗原を同定することができるだろう。
【0097】
選択的切断
「望まれない細胞の近傍での前記薬剤中の切断部位の選択的切断により前記標的化部分から放出される」には、本発明者らは、T細胞抗原と標的化部位の間の切断部位が望まれない細胞の近傍で選択的に切断されることによりT細胞抗原が標的化部分から放出されるという意味を含める。
【0098】
「望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である切断部位」には、本発明者らは、標的化部分からT細胞抗原を放出させるために、望まれない細胞の近傍に選択的に存在する分子によってのみ切断され得る部位という意味を含める。好ましくは、前記切断部位を切断する分子は、前記望まれない細胞の近傍の外部の分子の濃度より少なくとも5倍または10倍高い濃度で、およびさらに好ましくは少なくとも100または500または1000倍高い濃度で前記望まれない細胞の近傍に存在する。最も好ましくは、前記切断部位を切断する分子は、前記望まれない細胞の近傍でしか見つけられない。例えば、前記望まれない細胞が特定の腫瘍細胞(例えば乳房腫瘍細胞)であるとき、前記切断部位は、その特定の腫瘍(例えば乳房腫瘍)内に選択的に存在するが、その特定の腫瘍(例えば乳房腫瘍)の近傍の外部には存在しない分子によって切断されるものであり得る。
【0099】
「細胞の近傍で」には、本発明者らは、該細胞の表面でもしくは表面付近でまたは両方、あるいは、該細胞を直接包囲する環境内で、例えば、血液、リンパおよび他の体液中でという意味を含める。特に好まし実施形態において、前記切断部位は、望まれない細胞の外部で、その表面で、またはその表面の付近で選択的に切断され、その結果、T細胞抗原は内在化される必要なく該望まれない細胞によってT細胞に提示され得る。
【0100】
前記切断部位は、望まれない細胞の近傍で選択的に切断され、その結果、T細胞抗原は、望まれる細胞によってではなく望まれない細胞によって優先的に提示される。したがって、前記切断部位は、T細胞抗原が望まれない細胞の近傍で(例えば、細胞表面でまたは細胞表面付近で)、望まれる細胞の近傍で放出される程度より少なくとも5倍または10倍多く、およびさらに好ましくは少なくとも100または500または1000倍多く放出されるように、選択的に切断されるものであるほうが好ましい。最も好ましくは、前記T細胞抗原は、望まれる細胞の近傍で放出されず、したがって、望まれる細胞によって提示されない。
【0101】
所与の望まれない細胞について、当業者は、当分野において確立された方法を用いて、該望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である適切な切断部位を同定することができるだろう。例えば、ペプチドライブラリを調べること、および切断後の断片化プロファイルのMS分析を研究することにより、どのプロテアーゼが、どのペプチドを切断するかを評定することができる。また、下にさらに記載するような、プロテアーゼ切断モチーフおよびペプチド切断データについての発行文献を検索することができる。遺伝子発現およびプロテオミクスデータを分析して、特定の望まれない細胞によってどのプロテアーゼが発現されるのかを同定することもできる。
【0102】
望まれない細胞の近傍で選択的に選択可能である切断部位のため、T細胞抗原は、該望まれない細胞の近傍で選択的に放出される。本発明者らは、これにより、望まれない細胞がT細胞抗原をT細胞に提示することが可能になり、その結果、それらの望まれない細胞に対する既存の免疫応答を再指向させることが可能になると考えている。
【0103】
好ましい実施形態において、前記切断部位は、前記望まれない細胞の近傍および前記望まれない細胞の外部で、例えば、その細胞表面で切断されるものである。このように、T細胞抗原を、内在化する必要なく、および適切なプロセッシング経路を要することなく、その細胞の外面の近傍で放出させ、T細胞に直接提示することができる。したがって、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤を含み、この薬剤は、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分と、(ii)T細胞抗原とを含み、前記望まれない細胞の近傍および外部での前記薬剤中の切断部位の選択的切断により前記標的化部分から前記T細胞抗原を放出させることができる。好ましくは、前記T細胞抗原は、その抗原に対して新たな一次T細胞応答を生じさせず、むしろ被験体における既存のT細胞応答を惹起するものである。
【0104】
しかし、本発明者らはまた、T細胞抗原が、古典的抗原プロセッシングを受ける必要なく該細胞の内部に放出され得、なおT細胞に提示され得ると考えている。したがって、前記切断部位が、細胞表面で切断される必要なく、細胞内で、例えば、受容体サイクリング経路経由でまたは小胞(例えば飲作用胞)などの膜付近区画内で切断されてもよいことは理解されるだろう。
【0105】
前記切断部位は、膜に結合していてもよいし、していなくてもよい酵素、例えばプロテアーゼ、ヌクレアーゼ、リパーゼ、リアーゼ、ホスファターゼまたはカルボヒドラーゼのいずれか、によって切断可能であるものであり得る。
【0106】
一般に、前記切断部位は、プロテアーゼ切断部位である。したがって、望まれない細胞が腫瘍細胞であるとき、その切断部位は、腫瘍細胞の近傍に存在するプロテアーゼによって選択的に切断可能であり得る。言い換えると、前記プロテアーゼ切断部位は、腫瘍関連プロテアーゼによって切断可能であるものであり得る。腫瘍発達中に腫瘍がプロテアーゼを異所発現し、それによりそれらの局所組織への浸潤およびことによると転移が可能になることは周知である。
【0107】
前記プロテアーゼとしては、システインプロテアーゼ(カテプシンファミリーB、L、Sなどを含む)、アスパルチルプロテアーゼ(カテプシンDおよびEを含む)およびセリンプロテアーゼ(カテプシンAおよびG、トロンビン、プラスミン、ウロキナーゼ、組織プラスミノゲン活性化因子を含む)のいずれかを挙げることができる。前記プロテアーゼは、膜結合型(MMP14−17およびMMP24−25)および分泌型(MMP1−13およびMMP18−23およびMMP26−28)の両方を含むメタロプロテアーゼ(MMP1−28)であってもよい。前記プロテアーゼは、プロテアーゼのジスインテグリンおよびメタロプロテアーゼ(A Disintegrin and Metalloproteinase:ADAM)ファミリーおよびトロンボスポンジンモチーフを伴うジスインテグリンまたはメタロプロテアーぜ(A Disintegrin,or Metalloproteinase with Thrombospondin Motifs:ADAMTS)ファミリーに属することもある。他の例としては、CD10(CALLA)および前立腺特異的抗原(PSA)が挙げられる。前記プロテアーゼが膜結型であってもよいし、なくてもよいことは理解される。
【0108】
プロテアーゼ切断部位は科学文献で周知であり、かかる切断部位を含むリンカー配列は、確立された遺伝子工学技術を用いて、または当分野において公知の人工的合成技術によって容易に構築することができる。
【0109】
前記プロテアーゼ切断部位は、選択されたプロテアーゼの様々な腫瘍タイプにおける発現を示す下の表4に収載するプロテアーゼのいずれかによって切断可能であるものであり得る。それらのプロテアーゼの候補基質を提供する。例えば、特定の腫瘍タイプを治療するために、当業者は、この表から分かるようなその腫瘍タイプにおいて高度に発現されることが公知のプロテアーゼによって選択的に切断されるプロテアーゼ切断部位を概して選択することとなる。例えば、乳癌を治療するためには、uPA、tPA、マトリプターゼ、マトリプターゼ2、カテプシンK、カテプシンO、MMP1、MMP2、MMP3、MMP11、MMP12、MMP17、ADAM9、ADAM12、ADAM15、ADAM17、ADAM28またはADAMTS15のいずれかによって切断可能なプロテアーゼ切断部位を使用するほうが好ましい、など。
【0110】
同様に、表5は、ADAMプロテアーゼ過発現が報告されている腫瘍部位を収載しており、そのため、ある実施形態における切断部位は、表5に収載されているADAMプロテアーゼの1つによって選択的に切断可能である。相応じて、その薬剤を使用して、対応する腫瘍タイプを予防または治療することができる。
【0111】
前記切断部位は、以下ヒトプロテアーゼのいずれかによって選択的に切断可能であり得る(MEROPSペプチドデータベース番号をカッコ内に提供する;Rawlings N.D.,Morton F.R.,Kok,C.Y.,Kong,J.& Barrett A.J.(2008)MEROPS:the peptidase database.Nucleic Acids Res.36 Database issue,D320−325):ペプチンA(MER000885)、ガストリクシン(MER000894)、メマプシン−2(MER005870)、レニン(MER000917)、カテプシンD(MER000911)、カテプシンE(MER000944)、メマプシン−1(MER005534)、ナプシンA(MER004981)、Mername−AA034ペプチダーゼ(MER014038)、ペプシンA4(MER037290)、ペプシンA5(ホモサピエンス)(MER037291)、hCG1733572(ホモサピエンス)型推定ペプチダーゼ(MER107386)、ナプシンB偽遺伝子(MER004982)、CYMP g.p.(ホモサピエンス)(MER002929)、サブファミリーA1A未割り当てペプチダーゼ(MER181559)、マウス乳癌ウイルスレトロペプシン(MER048030)、ウサギ内因性レトロウイルスエンドペプチダーゼ(MER043650)、S71関連ヒト内因性レトロペプシン(MER001812)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047117)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047133)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047160)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047206)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047253)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047260)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047291)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047418)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047440)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047479)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047559)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER047583)、RTVL−H型推定ペプチダーゼ(MER015446)、ヒト内因性レトロウイルスレトロペプシンホモログ1(MER015479)、ヒト内因性レトロウイルスレトロペプシンホモログ2(MER015481)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子1(ホモサピエンス染色体14)(MER029977)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子2(ホモサピエンス染色体8)(MER029665)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子3(ホモサピエンス染色体17)(MER002660)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子3(ホモサピエンス染色体17)(MER030286)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子3(ホモサピエンス染色体17)(MER047144)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子5(ホモサピエンス染色体12)(MER029664)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子6(ホモサピエンス染色体7)(MER002094)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子7(ホモサピエンス染色体6)(MER029776)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子8(ホモサピエンス染色体Y)(MER030291)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子9(ホモサピエンス染色体19)(MER029680)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子10(ホモサピエンス染色体12)(MER002848)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子11(ホモサピエンス染色体17)(MER004378)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子12(ホモサピエンス染色体11)(MER003344)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子13(ホモサピエンス染色体2および類似物)(MER029779)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子14(ホモサピエンス染色体2)(MER029778)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子15(ホモサピエンス染色体4)(MER047158)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子15(ホモサピエンス染色体4)(MER047332)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子15(ホモサピエンス染色体4)(MER003182)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER047165)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER047178)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER047200)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER047315)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER047405)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子16(MER030292)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子17(ホモサピエンス染色体8)(MER005305)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子18(ホモサピエンス染色体4)(MER030288)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子19(ホモサピエンス染色体16)(MER001740)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子21(ホモサピエンス)(MER047222)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子21(ホモサピエンス)(MER047454)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子21(ホモサピエンス)(MER047477)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子21(ホモサピエンス)(MER004403)、内因性レトロウイルスレトロペプシン偽遺伝子22(ホモサピエンス染色体X)(MER030287)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047046)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047052)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047076)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047080)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047088)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047089)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047091)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047092)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047093)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047094)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047097)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047099)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047101)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047102)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047107)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047108)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047109)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047110)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047111)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047114)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047118)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047121)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047122)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047126)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047129)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047130)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047134)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047135)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047137)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047140)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047141)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047142)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047148)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047149)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047151)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047154)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047155)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047156)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047157)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047159)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047161)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047163)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047166)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047171)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047173)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047174)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047179)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047183)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047186)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047190)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047191)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047196)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047198)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047199)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047201)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047202)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047203)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047204)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047205)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047207)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047208)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047210)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047211)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047212)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047213)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047215)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047216)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047218)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047219)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047221)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047224)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047225)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047226)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047227)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047230)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047232)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047233)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047234)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047236)、サ
ブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047238)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047239)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047240)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047242)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047243)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047249)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047251)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047252)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047254)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047255)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047263)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047265)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047266)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047267)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047268)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047269)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047272)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047273)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047274)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047275)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047276)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047279)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047280)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047281)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047282)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047284)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047285)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047289)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047290)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047294)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047295)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047298)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047300)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047302)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047304)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047305)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047306)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047307)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047310)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047311)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047314)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047318)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047320)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047321)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047322)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047326)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047327)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047330)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047333)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047362)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047366)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047369)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047370)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047371)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047375)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047376)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047381)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047383)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047384)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047385)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047388)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047389)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047391)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047394)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047396)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047400)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047401)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047403)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047406)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047407)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047410)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047411)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047413)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047414)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047416)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047417)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047420)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047423)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047424)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047428)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047429)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047431)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047434)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047439)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047442)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047445)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047449)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047450)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047452)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047455)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047457)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047458)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047459)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047463)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047468)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047469)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047470)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047476)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047478)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047483)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047488)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047489)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047490)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047493)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047494)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047495)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047496)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047497)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047499)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047502)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047504)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047511)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047513)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047514)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047515)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047516)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047520)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047533)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047537)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047569)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047570)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047584)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047603)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047604)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047606)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047609)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047616)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047619)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047648)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047649)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER047662)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER048004)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER048018)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER048019)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER048023)、サブファミリーA2A非ペプチダーゼホモログ(MER048037)、サブファミリーA2A未割り当てペプチダーゼ(MER047164)、サブファミリーA2A未割り当てペプチダーゼ(MER047231)、サブファミリーA2A未割り当てペプチダーゼ(MER047386)、皮膚アスパラギン酸プロテアーゼ(MER057097)、プレセニリン1(MER005221)、プレセニリン2(MER005223)、IMPAS1ペプチダーゼ(MER019701)、IMPAS1ペプチダーゼ(MER184722)、IMPAS4ペプチダーゼ(MER019715)、IMPAS2ペプチダーゼ(MER019708)、IMPAS5ペプチダーゼ(MER019712)、IMPAS3ペプチダーゼ(MER019711)、可能性のあるファミリーA22偽遺伝子(ホモサピエンス染色体18)(MER029974)、可能性のあるファミリーA22偽遺伝子(ホモサピエンス染色体11)(MER023159)、カテプシンV(MER004437)、カテプシンX(MER004508)、カテプシンF(MER004980)、カテプシンL(MER000622)、カテプシンS(MER000633)、カテプシンO(MER001690)、カテプシンK(MER000644)、カテプシンW(MER003756)、カテプシンH(MER000629)、カテプシンB(MER000686)、ジペプチジル−ペプチダーゼI(MER001937)、ブレオマイシンヒドロラーゼ(動物)(MER002481)、尿細管
間質性腎炎抗原(MER016137)、尿細管間質性腎炎抗原関連タンパク質(MER021799)、カテプシンL様偽遺伝子1(ホモサピエンス)(MER002789)、カテプシンB様偽遺伝子(染色体4、ホモサピエンス)(MER029469)、カテプシンB様偽遺伝子(染色体1、ホモサピエンス)(MER029457)、CTSLL 2g.p.(ホモサピエンス)(MER005210)、CTSLL3 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KPG_008タンパク質(MER161835)、KPG_009タンパク質(MER159335)、未割り当てホモログ(MER166269)、GPR113タンパク質(MER159352)、脳特異的血管新生阻害剤2(MER159746)、PIDD自己プロセッシングタンパク質ユニット1(MER020001)、PIDD自己プロセッシングタンパク質ユニット2(MER063690)、MUC1自己切断ムチン(MER074260)、ジストログリカン(MER054741)、プロタンパク質転換酵素9(MER022416)、サイト−1ペプチダーゼ(MER001948)、フリン(MER000375)、プロタンパク質転換酵素1(MER000376)、プロタンパク質転換酵素2(MER000377)、プロタンパク質転換酵素4(MER028255)、PACE4プロタンパク質転換酵素(MER000383)、プロタンパク質転換酵素5(MER002578)、プロタンパク質転換酵素7(MER002984)、トリペプチジル−ペプチダーゼII(MER000355)、サブファミリーS8A非ペプチダーゼホモログ(MER201339)、サブファミリーS8A非ペプチダーゼホモログ(MER191613)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191611)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191612)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191614)、トリペプチジル−ペプチダーゼI(MER003575)、プロリルオリゴペプチダーゼ(MER000393)、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(真核生物)(MER000401)、アシルアミノアシル−ペプチダーゼ(MER000408)、線維芽細胞活性化タンパク質アルファサブユニット(MER000399)、PREPL Aタンパク質(MER004227)、ジペプチジル−ペプチダーゼ8(MER013484)、ジペプチジル−ペプチダーゼ9(MER004923)、FLJ1推定ペプチダーゼ(MER017240)、Mername−AA194推定ペプチダーゼ(MER017353)、Mername−AA195推定ペプチダーゼ(MER017367)、Mername−AA196推定ペプチダーゼ(MER017368)、Mername−AA197推定ペプチダーゼ(MER017371)、C14orf29タンパク質(MER033244)、仮説タンパク質(MER033245)、仮説エステラーゼ/リパーゼ/チオエステラーゼ(MER047309)、Protein BAT5(MER037840)、仮説タンパク質flj40219(MER033212)、仮説タンパク質flj37464(MER033240)、仮説タンパク質flj33678(MER033241)、ジペプチジルペプチダーゼホモログDPP6(MER000403)、ジペプチジルペプチダーゼホモログDPP10(MER005988)、ハツカネズミ染色体20オープンリーディングフレーム135に類似したタンパク質(MER037845)、キヌレニンホルムアミダーゼ(MER046020)、サイログロブリン前駆体(MER011604)、アセチルコリンエステラーゼ(MER033188)、コリンエステラーゼ(MER033198)、カルボキシルエステラーゼD1(MER033213)、肝カルボキシルエステラーゼ(MER033220)、カルボキシルエステラーゼ3(MER033224)、カルボキシルエステラーゼ2(MER033226)、胆汁酸塩依存性リパーゼ(MER033227)、カルボキシルエステラーゼ関連タンパク質(MER033231)、ニューロリジン3(MER033232)、ニューロリジン4、X連鎖型(MER033235)、ニューロリジン4、Y連鎖型(MER033236)、エステラーゼD(MER043126)、アリールアセトアミドデアセチラーゼ(MER033237)、KIAA1363様タンパク質(MER033242)、ホルモン感受性リパーゼ(MER033274)、ニューロリジン1(MER033280)、ニューロリジン2(MER033283)、ファミリーS9非ペプチダーゼホモログ(MER212939)、ファミリーS9非ペプチダーゼホモログ(MER211490)、サブファミリーS9C未割り当てペプチダーゼ(MER192341)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209181)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER200434)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209507)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209142)、セリンカルボキシペプチダーゼA(MER000430)、卵黄形成カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(MER005492)、RISCペプチダーゼ(MER010960)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER199442)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER200437)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER212825)、リソソームPro−Xaaカルボキシペプチダーゼ(MER000446)、ジペプチジル−ペプチダーゼII(MER004952)、胸腺特異的セリンペプチダーゼ(MER005538)、エポキシドヒドロラーゼ様推定ペプチダーゼ(MER031614)、Loc328574様タンパク質(MER033246)、アブヒドロラーゼドメイン含有タンパク質4(MER031616)、エポキシドヒドロラーゼ(MER000432)、中胚葉特異的転写物タンパク質(MER199890)、中胚葉特異的転写物タンパク質(MER017123)、サイトゾルエポキシドヒドロラーゼ(MER029997)、サイトゾルエポキシドヒドロラーゼ(MER213866)、仮説タンパク質FLJ22408の類似物(MER031608)、CGI−58推定ペプチダーゼ(MER030163)、ウィリアム・ビューレン症候群クリティカル領域タンパク質21エポキシドヒドロラーゼ(MER031610)、エポキシドヒドロラーゼ(MER031612)、仮説タンパク質flj22408(エポキシドヒドロラーゼ)(MER031617)、モノグリセリドリパーゼ(MER033247)、仮説タンパク質(MER033249)、バラシクロビルヒドロラーゼ(MER033259)、Ccg1相互作用因子b(MER210738)、グリコシルアスパラギナーゼ前駆体(MER003299)、イソアスパルチルジペプチダーゼ(トレオニン型)(MER031622)、Taspase−1(MER016969)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ5(哺乳動物型)(MER001977)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ1(哺乳動物型)(MER001629)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ2(ホモサピエンス)(MER001976)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ様タンパク質4(MER002721)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ様タンパク質3(MER016970)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ1前駆体の類似物(ホモサピエンス)(MER026204)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ1前駆体の類似物(ホモサピエンス)(MER026205)、Mername−AA211推定ペプチダーゼ(MER026207)、ガンマ−グルタミルトランスフェラーゼ6(MER159283)、ガンマ−グルタミルトランスペプチダーゼホモログ(染色体2、ホモサピエンス)(MER037241)、ポリシスチン−1(MER126824)、KIAA1879タンパク質(MER159329)、多発性嚢胞腎1様3(MER172554)、ガンマ−グルタミルヒドロラーゼ(MER002963)、グルタミン5”−一リン酸シンセターゼ(MER043387)、カルバモイル−リン酸シンターゼ(ホモサピエンス型)(MER078640)、ジヒドロ−オロターゼ(N末端ユニット)(ホモサピエンス型)(MER060647)、DJ−1推定ペプチダーゼ(MER003390)、Mername−AA100推定ペプチダーゼ(MER014802)、Mername−AA101非ペプチダーゼホモログ(MER014803)、KIAA0361タンパク質(ホモサピエンス型)(MER042827)、。FLJ34283タンパク質(ホモサピエンス)(MER044553)、非ペプチダーゼホモログ染色体21オープンリーディングフレーム33(ホモサピエンス)(MER160094)、ファミリーC56非ペプチダーゼホモログ(MER177016)、ファミリーC56非ペプチダーゼホモログ(MER176613)、ファミリーC56非ペプチダーゼホモログ(MER176918)、EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様2(MER037230)、CD97抗原(ヒト型)(MER037286)、EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様3(MER037288)、EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様1(MER037278)、EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様4(MER037294)、カドヘリンEGF LAG七回膜貫通型G型受容体2前駆体(ホモサピエンス)(MER045397)、Gpr64(ハツカネズミ)型タンパク質(MER123205)、GPR56(ホモサピエンス)型タンパク質(MER122057)、ラトロフィリン2(MER122199)、ラトロフィリン−1(MER126380)、ラトロフィリン3(MER124612)、プロトカドへリンFlamingo 2(MER124239)、ETLタンパク質(MER126267)、Gタンパク共役受容体112(MER126114)、7回膜貫通型ヘリックス受容体(MER125448)、Gpr114タンパク質(MER159320)、GPR126血管誘導性Gタンパク共役受容体(MER140015)、GPR125(ホモサピエンス)型タンパク質(MER159279)、GPR116(ホモサピエンス)型G−タンパク質結合受容体(MER159280)、GPR128(ホモサピエンス)型G−タンパク質結合受容体(MER162015)、GPR133(ホモサピエンス)型タンパク質(MER159334)GPR110 G−タンパク質結合受容体(MER159277)、GPR97タンパク質(MER159322)、KPG_006タンパク質(MER161773)、KPG_008タンパク質(MER161835)、KPG_009タンパク質(MER159335)、未割り当てホモログ(MER166269)、GPR113タンパク質(MER159352)、脳特異的血管新生阻害剤2(MER159746)、PIDD自己プロセッシングタンパク質ユニット1(MER020001)、PIDD自己プロセッシングタンパク質ユニット2(MER063690)、MUC1自己切断ムチン(MER074260)、ジストログリカン(MER054741)、プロタンパク質転換酵素9(MER022416)、サイト−1ペプチダーゼ(MER001948)、フリン(MER000375)、プロタンパク質転換酵素1(MER000376)、プロタンパク質転換酵素2(MER000377)、プロタンパク質転換酵素4(MER028255)、PACE4プロタンパク質転換酵素(MER000383)、プロタンパク質転換酵素5(MER002578)、プロタンパク質転換酵素7(MER002984)、トリペプチジル−ペプチダーゼII(MER000355)、サブファミリーS8A非ペプチダーゼホモログ(MER201339)、サブファミリーS8A非ペプチダーゼホモログ(MER191613)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191611)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191612)、サブファミリーS8A未割り当てペプチダーゼ(MER191614)、トリペプチジル−ペプチダーゼI(MER003575)、プロリルオリゴペプチダーゼ(MER000393)、ジペ
プチジル−ペプチダーゼIV(真核生物)(MER000401)、アシルアミノアシル−ペプチダーゼ(MER000408)、線維芽細胞活性化タンパク質アルファサブユニット(MER000399)、PREPL Aタンパク質(MER004227)、ジペプチジル−ペプチダーゼ8(MER013484)、ジペプチジル−ペプチダーゼ9(MER004923)、FLJ1推定ペプチダーゼ(MER017240)、Mername−AA194推定ペプチダーゼ(MER017353)、Mername−AA195推定ペプチダーゼ(MER017367)、Mername−AA196推定ペプチダーゼ(MER017368)、Mername−AA197推定ペプチダーゼ(MER017371)、C14orf29タンパク質(MER033244)、仮説タンパク質(MER033245)、仮説エステラーゼ/リパーゼ/チオエステラーゼ(MER047309)、Protein BAT5(MER037840)、仮説タンパク質flj40219(MER033212)、仮説タンパク質flj37464(MER033240)、仮説タンパク質flj33678(MER033241)、ジペプチジルペプチダーゼホモログDPP6(MER000403)、ジペプチジルペプチダーゼホモログDPP10(MER005988)、ハツカネズミ染色体20オープンリーディングフレーム135に類似したタンパク質(MER037845)、キヌレニンホルムアミダーゼ(MER046020)、サイログロブリン前駆体(MER011604)、アセチルコリンエステラーゼ(MER033188)、コリンエステラーゼ(MER033198)、カルボキシルエステラーゼD1(MER033213)、肝カルボキシルエステラーゼ(MER033220)、カルボキシルエステラーゼ3(MER033224)、カルボキシルエステラーゼ2(MER033226)、胆汁酸塩依存性リパーゼ(MER033227)、カルボキシルエステラーゼ関連タンパク質(MER033231)、ニューロリジン3(MER033232)、ニューロリジン4、X連鎖型(MER033235)、ニューロリジン4、Y連鎖型(MER033236)、エステラーゼD(MER043126)、アリールアセトアミドデアセチラーゼ(MER033237)、KIAA1363様タンパク質(MER033242)、ホルモン感受性リパーゼ(MER033274)、ニューロリジン1(MER033280)、ニューロリジン2(MER033283)、ファミリーS9非ペプチダーゼホモログ(MER212939)、ファミリーS9非ペプチダーゼホモログ(MER211490)、サブファミリーS9C未割り当てペプチダーゼ(MER192341)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209181)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER200434)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209507)、ファミリーS9未割り当てペプチダーゼ(MER209142)、セリンカルボキシペプチダーゼA(MER000430)、卵黄形成カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(MER005492)、RISCペプチダーゼ(MER010960)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER199442)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER200437)、ファミリーS15未割り当てペプチダーゼ(MER212825)、リソソームPro−Xaaカルボキシペプチダーゼ(MER000446)、ジペプチジル−ペプチダーゼII(MER004952)、胸腺特異的セリンペプチダーゼ(MER005538)、エポキシドヒドロラーゼ様推定ペプチダーゼ(MER031614)、Loc328574様タンパク質(MER033246)、アブヒドロラーゼドメイン含有タンパク質4(MER031616)、エポキシドヒドロラーゼ(MER000432)、中胚葉特異的転写物タンパク質(MER199890)、中胚葉特異的転写物タンパク質(MER017123)、サイトゾルエポキシドヒドロラーゼ(MER029997)、サイトゾルエポキシドヒドロラーゼ(MER213866)、仮説タンパク質FLJ22408の類似物(MER031608)、CGI−58推定ペプチダーゼ(MER030163)、ウィリアム・ビューレン症候群クリティカル領域タンパク質21エポキシドヒドロラーゼ(MER031610)、エポキシドヒドロラーゼ(MER031612)、仮説タンパク質flj22408(エポキシドヒドロラーゼ)(MER031617)、モノグリセリドリパーゼ(MER033247)、仮説タンパク質(MER033249)、バラシクロビルヒドロラーゼ(MER033259)、Ccg1相互作用因子b(MER210738)。
【0112】
所与の望まれる細胞タイプについて、当業者が、例えば科学文献を調べてどのプロテアーゼがその細胞タイプによって過発現されるかを判定することにより、使用する適切なプロテアーゼ切断部位を容易に決定することができることは、理解されるであろう。Oncomine(https://www.oncomine.org)は、オンライン癌遺伝子発現データベースであるので、本発明の薬剤が癌治療用であるとき、当業者は、このOncomineデータベースを検索して、所与の癌タイプの治療に適切であろう特定のプロテアーゼ切断部位を同定することができる。代替データベースとしては、European Bioinformatic Institute(http://www.ebi.ac.uk)、特に(http://www.ebi.ac.uk/gxa)が挙げられる。プロテアーゼデータベースとしては、PMAP(http://www.proteolysis.org)、ExPASy Peptide Cutter(http://ca.expasy.org/tools/peptide cutter)およびPMAP.Cut DB(http://cutdb.burnham.org)が挙げられる。
【0113】
多数の可能性のある切断部位を含むペプチドのライブラリをスクリーニングし、所与の望まれない細胞(例えば腫瘍)についての最適な切断部位を評価することが望ましいことがあることを特筆する。かかるペプチドは、下で論ずる標的化部分にT細胞抗原を連結するためのリンカーとして有用であり得る。
【0114】
表4:特定の腫瘍を治療するための好ましいプロテアーゼ切断部位を示すマトリックス
【0115】
表5:ADAM過発現が報告されている腫瘍部位
【0116】
多数のタンパク質分解性ADAM(ジスインテグリンおよびメタロプロテアーゼ)が癌において検出されており、mRNAまたはタンパク質レベルは、正常組織に比べてアップレギュレートされることが判明している(Nature Reviews Cancer 8,932−941(December 2008)|doi:10.1038/nrc2459から改作)。
【0117】
1つの実施形態において、前記プロテアーゼは、エラスターゼであり得る。
【0118】
他の切断部位としては、一定の条件下で望まれない細胞の近傍(例えば腫瘍微小環境)において不安定である連結が挙げられる。例えば、前記切断部位は、低酸素腫瘍微小環境において還元され得るジスルフィド結合を含むことがあり、または酸性条件で破断するpH感受性部分を含むことがある。しかし、前記切断部位は、望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能でなければならないので、かかる連結が、望まれる細胞の近傍と比較して望まれない細胞の近傍でのほうが不安定でなければならない、好ましくは、望まれない細胞の近傍でのみ不安定でなければならないことは理解されるであろう。
【0119】
あるいは、前記切断部位は、望まれない細胞の近傍で(例えば、ヌクレアーゼにより)選択的に切断される核酸(例えばDNAまたはRNA)を含むことがある。他の切断部位としては、適切な酵素により切断可能であり得るホスファート、脂質またはジスルフィド含有部分が挙げられる。
【0120】
本発明の薬剤の合成
適便には、T細胞抗原をリンカーにより標的化部分に連結させる。「リンカー」には、本発明者らは、標的化部分をT細胞抗原に付ける化学的部分であって、本明細書に記載の望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である切断部分を含む化学的部分という意味を含める。
【0121】
T細胞抗原を標的化部分に共有結合で結合させることもでき、非共有結合で結合させることもできることは理解される。
【0122】
好ましくは、T細胞抗原を標的化部分に共有結合で付ける。
【0123】
1つの実施形態では、T細胞抗原と標的化部分をリンカーによって共有結合で付ける。
【0124】
例えば、架橋分子の従来の方法のいずれか、例えばO’Sullivan et al Anal.Biochem.(1979)100,100−108に一般に記載されているものにより、および実施例2で説明するように、T細胞抗原(例えばペプチド)と標的化部分を共有結合で連結させることができる。例えば、T細胞抗原(例えばペプチド)または標的化部分の一方のチオール基を富化し、他方を、それらのチオール基との反応が可能である二官能性薬剤、例えば、ヨード酢酸のN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(NHIA)またはN−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオナート(SPDP)、それらのコンジュゲートされる化学種間にジスルフィド架橋を組み込むヘテロ二官能性架橋剤と反応させる。例えばm−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステルで達成される、アミドおよびチオエーテル結合は、一般に、ジスルフィド結合よりin vivo安定性である。
【0125】
ビスマレイミド試薬がチオール基(例えば、抗体のシステイン残基のチオール基)を別のチオール含有部分(例えば、T細胞抗原またはリンカー中間体のチオール基)に逐次的または同時的様式で付けることができることは公知である。マレイミドに加えて、チオール基と反応性である他の官能基としては、ヨードアセトアミド、ブロモアセトアミド、ビニルピリジン、ジスルフィド、ピリジルジスルフィド、イソシアナートおよびイソチオシアナートが挙げられる。
【0126】
さらなる有用な架橋剤としては、穏やかな条件下でのスルフヒドリル基の脱保護を可能にする第一アミンのためのチオール化試薬であるS−アセチルチオグリコール酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(SATA)(Julian et al(1983)Anal.Biochem.132,68);スベリミド酸ジメチル・二塩酸塩;およびN,N’−o−フェニレンジマレイミドが挙げられる。
【0127】
特に好ましい架橋剤としては、4−[N−マレイミドメチル]シクロヘキサン−1−カルボン酸スルホスクシンイミジル(Sulfo−SMCC)、6−(3’−[2−ピリジルジチオ]−プロピオンアミド)ヘキサン酸スルホスクシンイミジル(Sulfo−LC−SPDP)およびN−[β−マレイミドプロピオン酸]ヒドラジド・トリフルオロ酢酸塩(BMPH)が挙げられる。
【0128】
ホモ二官能性およびヘテロ二官能性架橋化学作用が、標的化部分をT細胞抗原に連結させるのに適しているであろうこと、および任意のかかる化学作用を用いることができることは理解されるであろう。例えば、シュタウディンガー・ライゲーション・ケミストリー(ホスフィン−アゾ化学作用)を用いるクリックケミストリーを用いることができる。
【0129】
T細胞抗原および標的化部分を互いに直接架橋させる必要はなく、1つ以上のスペーサー部分によって付けてもよいことは理解される。例えば、T細胞抗原をある化学部分に架橋させることができ、そして次にその化学部分を標的化部分に架橋させる。1つの実施形態において、かかるスペーサー部分は、下で論じるような、望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である切断部位を含むことがある。前記スペーサー部分が、立体障害の防止およびプロテアーゼ切断の助長に役立ち得ることは理解されるであろう。
【0130】
表6および7は、好適なT細胞抗原ペプチドの例、およびそれらを本発明の薬剤に組み込むことができる方法を提供するものである。例えば、T細胞抗原ペプチドを第一のスペーサー部分によってプロテアーゼ切断部位に連結させることができ、そして次にそのプロテアーゼ切断部位を第二のスペーサー部分によってリンカー部分に連結させることができる。そのリンカー部分を使用して、最終ペプチドを標的化部分に付けることができる。表6および7は、対応するプロテアーゼ切断部位を切断するプロテアーゼも収載している。
【0131】
本発明の薬剤に(例えば、抗体などの適切な標的化部分に付けることにより)組み込むことができる、T細胞抗原およびプロテアーゼ切断部位を含有するペプチドのさらなる例を下の表に収載する。
【0133】
T細胞抗原がペプチドであるときの特に好ましい実施形態では、そのT細胞抗原ペプチドを、直接またはスペーサー部分により間接的に、標的化部分にそのN末端で付ける。これを
図9Bに示し、この
図9BはT細胞エピトープおよびプロテアーゼ切断部分を含む3つのペプチドを収載している。ペプチド(i)および(ii)は、N末端にT細胞エピトープを有し、したがって、該エピトープは、該エピトープのC末端に連結されたスペーサー部分(プロテアーゼ切断部位およびシステインカップリング残基を含む)によって標的化部分に付けられている。対照的に、ペプチド(iii)は、同じT細胞エピトープを含むが、該エピトープは、該エピトープのN末端に連結されたスペーサー部分(プロテアーゼ切断部位およびシステインカップリング残基を含む)によって標的化部分に付けられている。ペプチド(i)および(ii)の場合、T細胞エピトープのN末端は標的化部分からはるかに離れており(配置:N末端−(T細胞エピトープ)−C末端−標的化部分)、これに対してペプチド(iii)の場合、T細胞エピトープのC末端が標的化部分からはるかに離れている(配置:C末端−(T細胞エピトープ)−N末端−標的化部分)。言い換えると、ペプチド(iii)の配置は、ペプチド(i)および(ii)のものの逆である。両方の配置を本発明に関連して用いることができるが、ペプチド(iii)の配置のほうが好ましい。表7は、好適なT細胞抗原の例、およびT細胞抗原を直接またはスペーサー部分により間接的に標的化部分にそのN末端で付けることとなるようにT細胞抗原を本発明の薬剤に組み込む方法を提供する。
【0134】
上述にかんがみて、本発明が、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤であって、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分;(ii)T細胞抗原;および(iii)前記標的化部分と前記T細胞抗原の間に切断部位を含み、前記切断部位を前記望まれない細胞の近傍で選択的に切断することができる薬剤を提供することは理解される。
【0135】
T細胞抗原と標的化部分を共有結合で付ける、および該抗原と標的化部分の両方がペプチドまたはポリペプチドである、特定の実施形態において、前記2成分が、核酸分子によってコードされ得る融合ポリペプチドの一部分であり得ることは理解される。本発明は、かかる核酸分子およびそれらを含有する宿主細胞を包含する。例えば、当分野において十分に確立されている遺伝子工学技術を用いてT細胞抗原を含有するように抗体標的化部分を遺伝子操作することができる。したがって、望まれない細胞上に提示されてT細胞応答を惹起することが可能であるようにT細胞抗原を放出することができるのであれば、T細胞抗原が標的化部分のポリペプチド配列内に埋め込まれていてもよいことは理解されるであろう。例えば、T細胞抗原は、標的化部分のペプチド内に存在し、該T細胞抗原に2つの切断部位(各々が望まれない細胞の近傍で選択的に切断され得る)が隣接していることがある。あるいは、T細胞抗原は、標的化部分の一方の末端に存在し、1つの切断部位が切断されることにより放出され得る。好適には、T細胞抗原および標的化部分は、両方の部分がそれらのそれぞれの活性を保持するように切断されるので、前記薬剤を望まれない細胞に標的化することができ、T細胞抗原が望まれない細胞によって提示されて、免疫応答を惹起することができる。典型的には、T細胞抗原と標的化部分を、下で説明するような望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である切断部位を含むリンカーペプチドによって連結させる。好適なリンカーペプチドは、典型的にランダムコイル配座をとるものであり、例えば、該ポリペプチドは、アラニンもしくはプロリンまたはアラニンとプロリン残基の混合物を含有し得る。好ましくは、前記リンカーは、2と100の間、さらに好ましくは2と50の間、およびさらにいっそう好ましくは4と20の間のアミノ酸残基を含有する。標的化部分とT細胞抗原の両方を同じポリペプチドの一部として有する特定の例を
図7に示し、この場合、ScFv抗体様断片、プロテアーゼ切断部位およびT細胞エピトープが単一ポリペプチド鎖としてコードされている。
図7Dに与える特定の例のポリペプチドを含めて、かかるポリペプチドが本発明の範囲内であることは理解されるであろう。
【0136】
好適な標的化部分をコードするポリヌクレオチドは、当分野において公知であり、それらを公知の配列から、例えば、望まれない細胞上で発現される表面マーカーと相互作用することが公知であるタンパク質の配列、またはGenBank、EMBLおよびdbESTデータベースなどのヌクレオチド配列データベースに収容されているタンパク質の配列から容易に設計することができる。好適なT細胞抗原をコードするポリヌクレオチドは、当分野において公知であり、それらを公知の配列から容易に設計し、作ることができる。
【0137】
好適なリンカーペプチドをコードするポリヌクレオチドをリンカーペプチド配列から容易に設計し、作ることができる。
【0138】
したがって、本発明において使用する薬剤をコードするポリヌクレオチドは、周知の遺伝子工学技術を用いて容易に構築することができる。
【0139】
表6:ペプチドT細胞抗原、スペーサーおよびリンカーの例。「最終ペプチド」は、本発明者らは、例えばシステインチオール基による架橋により、標的化部分に付けられるペプチドを意図する
【0140】
表7:ペプチドT細胞抗原、スペーサーおよびリンカーの例。「最終ペプチド」は、本発明者らは、例えばシステインチオール基による架橋により、標的化部分に付けられるペプチドを意図する
【0141】
次に、核酸を好適な宿主において発現させて、本発明の薬剤を生産する。例えば、本明細書に収録されている技術にかんがみて適切に変更した公知の技術に従って、本発明の薬剤をコードする核酸を使用して発現ベクターを構築することができ、次にそれを使用して、本発明の本発明の薬剤の発現および生産のために適している宿主を形質転換させる。
【0142】
本発明の薬剤をコードする核酸を、適切な宿主への組込みのために多種多様な他の核酸配列に連結させることができることは理解される。その随伴核酸は、当分野において周知であるように、宿主の性質、核酸を宿主に導入する手法、およびエピソーム維持もしくは組み込みが所望されるかどうかに依存することとなる。
【0143】
代替実施形態では、T細胞抗原と標的化部分を非共有結合で付ける。非共有結合については、免疫学的結合、またはビオチン/アビジンもしくはストレプトアビジンそれぞれによるような結合が好ましい。例えば、前記標的化部分は、1つの特異性が望まれない細胞によって発現されるエンティティーに対するものであり、1つの特異性がT細胞抗原またはその一部分に対するものである、二重特異性抗体であってもよい。また、T細胞抗原を別の物質にカップリングさせことが可能であり、するとその物質に二重特異性抗体の特異性が指向されることとなる。例えば、前記T細胞抗原は、前記二重特異性抗体によって認識されるさらなるペプチド配列を含有することがある。別の可能性は、前記T細胞抗原をビオチンにカップリングさせる一方で前記標的化部分を例えばストレプトアビジンにカップリングさせることを含み、およびその逆も含む。非共有結合性相互作用を形成することができる他の手段としては、ロイシンジッパー配列または親和性結合が挙げられる。いずれにせよ、T細胞抗原を標的化部分から放出させることができるように、望まれない細胞の近傍で選択的に切断可能である切断部位がT細胞抗原と標的化部分の間にあらねばならない。
【0144】
本明細書に記載するアミノ酸残基は、一般に天然「L」異性体形態である。しかし、一定の状況では「D」異性体形態の残基をLアミノ酸残基の代わりに用いることができるが、但し、本発明の薬剤がその機能、すなわち、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療する機能をなお維持することを条件とする。前記定義は、特に別の指示がない限り、アミノ酸類似体(例えば、ペニシラミン、3−メルカプト−D−バリン)をはじめとるす化学的に修飾されたアミノ酸、天然に存在する非タンパク質新生アミノ酸(例えばノルロイシン)、ベータ−アミノ酸、アザペプチド、N−メチル化アミノ酸、およびアミノ酸に特有のものであることが当分野において公知である特性を有する化学的に合成された化合物も含む。用語「タンパク質新生の」は、そのアミノ酸を周知の代謝経路によって細胞内のタンパク質に組み込むことができることを示す。前記定義は、官能性側基が化学的に誘導体化されているアミノ酸も含む。かかる誘導体化分子としては、例えば、遊離アミノ基がアミン塩酸塩、p−トルエンスルホニル基、カルボベンゾキシ基、t−ブチルオキシカルボニル基、クロロアセチル基またはホルミル基を形成するように誘導体化されている分子が挙げられる。遊離カルボキシル基を誘導体化して塩、メチルおよびエチルエステルもしくは他のタイプのエステル、またはヒドラジドを形成することができる。遊離ヒドロキシル基を誘導体化して、O−アシルまたはO−アルキル誘導体を形成することができる。20の標準アミノ酸についての1つ以上の天然に存在するアミノ酸誘導体を含有するペプチド部分も誘導体として含まれる。
【0145】
したがって、本発明の薬剤のペプチド部分が、ペプチド「模倣体」、すなわち、本明細書に記載のアミノ酸配列を含むまたはから成るペプチドの構造的特徴を模倣するペプチドミメティックであり得ることは理解される。ペプチドミメティックは、治療的使用の点、分解に対する耐性の点、透過性の点、または可能性のある経口投与の点でよりいっそう有利である場合がある。
【0146】
ペプチド模倣体の設計の主目的は、ペプチターゼによる切断および不活性化に対する模倣体の感受性を低減させることであった。1つのアプローチ、例えば、Sherman et al(1990)によって開示されたアプローチでは、1つ以上のアミド結合が様々な化学的官能基によって本質的に等配電子的に置換された。この段階的アプローチは、活性類似体が得られる点で多少の成功を収めている。幾つかの事例では、これらの類似体は、それらの天然に存在する対応品より長い生物学的半減期を有することが証明された。別のアプローチでは、様々なコードされていないまたは修飾されたアミノ酸、例えば、D−アミノ酸およびN−メチルアミノ酸が、哺乳動物ペプチドを修飾するために使用された。あるいは、推定生物活性配座が、環化などの共有結合修飾により、またはγ−ラクタムもしくは他のタイプの架橋の組込みにより安定化された(Veber et al,1978;およびThorsett et al,1983)。Rich(1986)によって開示された別のアプローチは、酵素阻害剤設計に遷移状態類似体を応用することによりペプチド擬態を設計するものであった。例えば、スタチンの第二アルコールが、ペプシン基質の固着(sessile)アミド結合の四面体遷移状態によく似ていることは公知である。他のアプローチとしては、アザペプチドおよびベータ−アミノ酸の使用が挙げられる。
【0147】
「ペプチドミメティック」の定義には、レトロ−インベルソ型ペプチドも含まれる。レトロ−インベルソ型ペプチド(全−D−レトロ型またはレトロ−エナンチオ型ペプチドとしても公知)には、本発明者らは、L−アミノ酸のすべてがDアミノ酸で置換されているペプチドであって、ペプチド結合が逆であるペプチドという意味を含める。例えば、前記ペプチドは、親L−配列のものとは逆の順序で組み立てられたD−アミノ酸から成る。レトロ−インベルソ型ペプチドは、当分野において公知の方法、例えば、Meziere et al(1997)J.Immunol.159 3230−3237に記載されているものなどによって合成することができる。このアプローチは、偽ペプチドであって、主鎖に関わる変更を含み、側鎖の配向に関わる変更を含まず、側鎖が親ペプチドに依然として非常に類似している偽ペプチドを作ることを含む。レトロ−インベルソ型ペプチドは、タンパク質分解に対してはるかに耐性である。
【0148】
したがって、本明細書に記載の標的化部分、T細胞抗原、切断部位、スペーサー部分および標的化部分のいずれかがペプチドまたはポリペプチドであるとき、これらのペプチドまたはポリペプチドのうちのいずれか1つ以上の代わりに、その親ペプチドまたはポリペプチドのそれぞれの活性を保持する対応するペプチドミメティックを用いることができることは理解されるであろう。これは、本発明の薬剤にプロテアーゼ耐性を付与すること、およびそれによってその安定性を向上させることに役立ち得る。したがって、例えば、1つ以上のペプチドスペーサー部分によってT細胞抗原を標的化部分に付けるとき、それらのスペーサー部分の1つ以上が、ペプチドミメティックであること、例えば、前記スペーサー部分の天然に存在するアミノ酸の1つ以上を例えば安定性を向上させるために置換または修飾することが望ましいことがある。
【0149】
本発明の薬剤のペプチド部分の安定性を増加させるためのもう1つのアプローチは、一方または両方の末端に安定化基を有するアプローチである。典型的な安定化基は、アミド、アセチル、ベンジル、フェニル、トシル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ベンジルオキシカルボニルおよびこれらに類する末端基修飾を含む。追加の修飾としては、エキソペプチダーゼ活性を阻害するために、末端に「L」アミノ酸の代わりに「D」アミノ酸を、およびアミノもしくはカルボキシ末端ではなくアミドを、またはアミノ末端ではなくアセチルを使用することが挙げられる。したがって、本発明の薬剤が露出したペプチド末端を有するときは必ず、末端がキャッピング部分、好ましくは、200Da未満の分子量である部分を有し得ることは理解される。さらなるキャッピング部分としては、ナフチル基またはポリエチレングリコール基が挙げられる。レトロ−インベルソ型ペプチドが既に比較的安定しており、そのため追加のキャピング部分を必要としないこともあることは理解される。
【0150】
好ましくは、本発明の薬剤は、37℃で少なくとも24時間の血漿中半減期を有する。
【0151】
本発明の薬剤を、例えばビオチン化によって、または当分野において公知の任意の検出可能標識、例えば、放射性標識、蛍光標識もしくは酵素的標識の組込みによって、より容易に検出できるように修飾することが望ましいことがある。
【0152】
本発明の特に好まし実施形態は、癌を予防または治療するための薬剤を提供し、この薬剤は、(i)前記癌への標的化が可能である標的化部分と、(ii)免疫原性T細胞ペプチドとを含み、前記癌の近傍での選択的切断により前記標的化部分から前記T細胞ペプチドを放出させることができる。
【0153】
前記癌は、任意の癌、例えば、乳癌、卵巣癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膀胱癌、腎癌、黒色腫、肺癌、前立腺癌、精巣癌、甲状腺癌、脳癌、食道癌、胃癌、膵臓癌、結腸直腸癌、肝臓癌、白血病、骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ芽球性白血病、リンパ増殖性障害、骨髄異形成障害、骨髄増殖性疾患および前癌性疾患であり得る。
【0154】
上で説明したように、本発明者らは、本発明の薬剤を使用して、特定の望まれない細胞を特異的に死滅させるように既存の免疫応答を再指向させることができることを証明した。任意の望まれない細胞をこのようにして標的にすることができるので、本発明の薬剤は、有意な治療的可能性をもたらす。
【0155】
したがって、本発明の第二の態様は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療する方法を提供し、この方法は、本発明の第一の態様による薬剤を被験体に投与することを含む。
【0156】
したがって、前記方法は、望まれない細胞(例えば癌)を特徴とする病態を有する被験体または該病態を発現するリスクのある被験体を同定すること、本発明の第一の態様による薬剤を前記被験体に投与すること、および前記望まれない細胞の数を判定するための試験の実施によりまたは前記被験体の臨床症状のモニタリングにより前記被験体における前記望まれない細胞のレベルをモニターすることを含み得る。前記モニタリング段階の結果に依存して、より多くの前記薬剤の投与が必要になることもある。
【0157】
同様に、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療の際に使用するための、本発明の第一の態様による薬剤を含む。
【0158】
本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における、本発明の第一の態様による薬剤の使用も含む。
【0159】
前記病態および望まれない細胞についての選好は、本発明の第一の態様に関して上で説明したとおりである。好ましくは、前記望まれない細胞は腫瘍細胞であり、前記病態は腫瘍である。
【0160】
病態の予防または治療には、本発明者らは、患者における症状の低減もしくは緩和(すなわち、姑息的使用)、症状の悪化もしくは進行の予防、障害の(例えば、原因因子の阻害もしくは排除による)治療、またはその病態もしくは障害がない被験体における該病態もしくは障害の予防という意味を含める。
【0161】
患者に投与するための最も適切な薬剤が診療所において決定され、選択または調製される、診療所における個別化医療に本発明の薬剤が適していることは理解されるであろう。例えば、薬剤を被験体に投与する段階の前に、次にうちのいずれか1つを判定することができる:(i)被験体のHMC対立遺伝子、(ii)T細胞抗原に対する被験体の細胞傷害性T細胞応答、および(iii)標的化部分の標的であり得る分子および/または本発明の薬剤中の切断部位を切断することができる酵素に関する望まれない細胞の発現プロファイル。被験体のHMC対立遺伝子は、抗原レベルでの血清学的アッセイにより、または遺伝子レベルでのDNAアッセイを用いることにより評定することができる。所与の抗原が被験体における特定の細胞傷害性T細胞応答を刺激するかどうかの判定は、該被験体からの単離末梢単核血液細胞を該抗原と接触させること、および細胞増殖についての標準的アッセイを用いることによって行うことができる。望まれない細胞の発現プロファイルの評定は、核酸(例えばDNAもしくはRNA転写産物)またはタンパク質レベルを測定するための常例的アッセイを用いて生検試料で行うことができる。例えば、トランスクリプトミクス技術またはプロテオミクス技術を用いることができる。このようにして、例えば望まれない細胞によって発現される表面マーカーに特異的に結合する、目的に合った標的化部分を同定することが可能となる。望まれない細胞の近傍で選択的に切断することができる適切なプロテアーゼ切断部位を同定することも可能であり得る。
【0162】
したがって、本発明の第二の態様の方法は、(i)望まれない細胞(例えば癌)の存在を特徴とする病態を有する被験体、または該病態を発現するリスクのある被験体を同定する段階、(ii)前記被験体から試料を採取する段階、(iii)前記試料を分析して、その被験体における病態を予防または治療するために最適な標的化部分、T細胞抗原および/または切断部位を同定する段階、(iii)本発明の薬剤を調製する段階、(iv)前記薬剤を前記被験体に投与する段階、および(v)望まれない細胞の数を判定するための試験の実施または前記被験体の臨床症状のモニタリングのいずれかにより前記被験体における望まれない細胞のレベルをモニターする段階を含み得る。
【0163】
装置を用いて、特定の患者に使用するために最も適している薬剤を選択することおよび場合により調製することができることは理解される。例えば、前記装置は、被験体からの1つ以上の試料の自動分析を行うことができ、この分析に基づいて、その被験体のためのテーラーメイド薬剤を選択することおよび場合により調製することができる。例えば、前記装置は、前記試料に関する血清学的アッセイを行って被験体のMHC対立遺伝子を判定することができ、これに基づいて様々なペプチドを細胞傷害性T細胞応答を惹起する点でのそれらの効率について試験して、その患者での使用に最良のT細胞抗原を同定することができる。同様に、前記装置は、被験体からの(例えば生検試料からの)望まれない細胞の発現プロファイルを行って、その望まれない細胞に結合するであろう好適な標的化部分を決定すること、および/またはその望まれない細胞の近傍で選択的に切断されるであろう好適な切断部位を決定することができる。
【0164】
診療所においてこれらの段階のいずれか1つ以上の行うことにより、特定の被験体の目的に合った薬剤を調製することができる。例えば、前記薬剤は、患者のMHC分子に結合し、強力なT細胞応答を惹起することが分かっているT細胞抗原と、望まれない細胞によって発現される表面マーカーに選択的に結合することが分かっている標的化部分と、前記望まれない細胞の近傍での前記T細胞抗原の放出を可能にするプロテアーゼ切断部位とを含有し得る。
【0165】
1つの実施形態では、本発明の第一の態様による薬剤に加えてさらなる治療薬を前記被験体に投与する。例えば、特定の病態を予防または治療するための薬剤を投与するとき、その病態との戦いに有用であることが公知のさらなる治療薬を投与することができる。一例として、前記薬剤が癌を治療するためのものであるとき、さらなる抗癌剤(例えば抗新生物化学療法薬)を本発明の薬剤と一緒に被験体に投与することができる。同様に、前記さらなる治療薬は、アレルギー性疾患、炎症性疾患、再生医療および神経変性疾患に治療応用されていることが公知であるものであり得る。
【0166】
前記さらなる薬剤が本発明の薬剤と同じ時点で投与(すなわち、場合により併用製剤(co−formulation)で、同時投与)されることもあり、または異なる時点で投与(すなわち逐次投与)されることもあることは理解される。
【0167】
前記さらなる治療薬は、ワクチン;免疫賦活薬;抗癌剤;本発明の薬剤に対する抗体応答を阻害する薬剤;および/またはプロテアーゼ阻害剤のいずれか1つ以上であり得る。
【0168】
例えば、使用する特定のT細胞抗原に対するエフェクター免疫応答を追加免疫するために、被験体にT細胞抗原を予防接種すること;および/または免疫賦活剤、例えばIL−2、IL−7、IFNα、GM−CSF、メトホルミン、レナリドマイドを投与すること;および/または抗免疫調節剤(anti−immunoregulatory agent)、例えばイピリムマブ(lpilimumab)、を投与することが望ましいことがあり;これらのすべてをさらなる治療薬と考えることができる。
【0169】
前記被験体が、免疫抑制剤の投与を受けている被験体である場合には、本発明の薬剤を投与するときまたは前に、これらの免疫抑制剤を該被験体から(例えば、治療を中止することにより)抜くことも理解される。
【0170】
同様に、有害な抗体応答がin vivoで惹起される本発明の薬剤に関係する一切の免疫原性の問題点を回避することを目的とした方法を用いることが望ましいことがある。例えば、B細胞の活性を阻害することが公知である1つ以上の薬剤、例えば、リツキシマブ、シクロホスファミド、Syk阻害剤、抗BAFF抗体(例えばベリムマブ)、抗D22抗体、抗C20抗体および抗C19抗体(これらのすべをさらなる治療薬と考えることができる)も被験体に投与することがある。この場合、前記B細胞の阻害剤を本発明の薬剤の前に、例えば、B細胞を除去する前処置として被験体に投与すると、特に好ましい。
【0171】
もう1つの実施形態では、本発明の薬剤の標的選択性を向上させるために特定のプロテアーゼ阻害剤を投与することが適切であることがある。例えば、標的化部分が、心臓および乳房組織両方における細胞に結合するが、乳房におけるものしか標的にできないことが分かっている場合、乳房ではなく心臓でのT細胞抗原の放出の原因となるプロテアーゼを選択的に阻害する薬剤を投与することが望ましいだろう。言い換えると、T細胞抗原を放出させることが可能であるプロテアーゼであって、しかし望まれない細胞の近傍に(例えば、望まれない細胞の表面にまたは表面付近に)ではなく望まれる細胞の近傍に(例えば、望まれる細胞の表面にまたは表面付近に)存在するプロテアーゼを阻害するための薬剤を投与する。これは、万一、望まれない細胞の近傍に存在するものもあり、望まれる近傍に存在するものもある多数のプロテアーゼによって本発明の薬剤のプロテアーゼ切断部位が切断可能である場合、特に有用である。この場合、望まれる細胞の近傍に存在するプロテアーゼを阻害するが、それにもかからわず切断部位を切断することが可能であり、したがって、本発明の薬剤からT細胞抗原を放出させることが可能であるプロテアーゼ阻害剤を投与することにより、標的化特異性を向上させることができる。前記阻害剤の投与の効果は、T細胞抗原が望まれない細胞の近傍で優先的に放出されることを確実にするものであろう。例えば、癌を有する患者が、MMP2および他のプロテアーゼが活性である活動性関節リウマチも有し、ならびに本発明の薬剤中の1つ以上の切断部位がMMP2をはじめとする多数のプロテアーゼによって切断可能である場合、MMP2を阻害して関節炎罹患関節での本薬剤の切断を防止するが、別のプロテアーゼによる癌部位での切断を保持することは有益であり得る。
【0172】
したがって、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療に使用するための(i)本発明の第一の態様による薬剤と(ii)さらなる治療薬とを含む組成物を含む。本発明の薬剤とさらなる治療薬を同時に投与してもよいし、または逐次的に投与してもよいとすれば、本発明が、さらなる治療薬の投与を受けている被験体における望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療において使用するための本発明の第一の態様による薬剤を含むことは、理解されるであろう。したがって、本発明は、本発明の第一の態様による薬剤の投与を受けている被験体における望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療において使用するための治療薬を含むということにもなる。
【0173】
同様に、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における、(i)本発明の第一の態様による薬剤と(ii)さらなる治療薬とを含む組成物の使用を含む。重ねて、本発明の薬剤とさらなる治療薬を同時に投与してもよいし、または逐次的に投与してもよいとすれば、本発明が、さらなる治療薬の投与を受けている被験体における望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における本発明の第一の態様による薬剤を含む組成物の使用を含むことは、理解されるであろう。したがって、本発明は、本発明の第一の態様による薬剤の投与を受けている被験体における望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における治療薬の使用を含むことにもなる。
【0174】
本発明は、(i)本発明の第一の態様による薬剤と(ii)望まれない細胞の存在を特徴とする同じ病態の予防または治療に好適なさらなる治療薬とを含む組成物も提供する。直ぐ前の2段落で述べた治療薬が、本発明の薬剤によって治療可能である病態と同じ、望まれない細胞の存在を特徴とする病態の処置に好適な薬剤であり得ることは理解されるであろう。
【0175】
本発明の第三の態様は、医学に使用するための本発明の第一の態様による薬剤を提供する。
【0176】
本発明の第四の態様:本発明の第一の態様による薬剤と医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物。
【0177】
本発明の薬剤を単独で投与することが可能であるが、1つ以上の許容され得る担体と共に医薬製剤としてそれを提供するほうが好ましい。前記担体(単数または複数)は、前記治療薬と適合性であり、その賦形剤に有害でないという意味で「許容され得」なければならない。典型的に、前記担体は、無菌または発熱物質不含である水または食塩水であろう。
【0178】
適宜、前記製剤を単位剤形で適便に提供することができ、および薬学技術分野において周知の任意の方法によって調製することができる。かかる方法は、活性成分(望まれない細胞を特徴とする病態を治療または予防するための薬剤)と、1つ以上の補助成分を構成する担体とを会合させる段階を含む。一般に、前記活性成分と液体担体もしくは微粉固体担体または両方とを均一かつ均質に会合させ、その後、必要に応じてその生成物を造形することにより、製剤を調製する。
【0179】
経口投与に好適な本発明による製剤を、各々が所定量の活性成分を含有する個別単位、例えば、カプセル、カシェ剤もしくは錠剤として;粉末もしくは顆粒として;水性液もしくは非水性液中の溶液もしくは懸濁液として;または水中油型エマルジョンもしくは油中水型エマルジョンとして提供することができる。前記活性成分をボーラス、舐剤またはペーストとして提供することもできる。
【0180】
錠剤は、場合により1つ以上の補助成分と共に、圧縮または成形することによって製造することができる。圧縮錠剤は、結合剤(例えば、ポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存薬、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウム、架橋ポビドン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)、界面活性剤または分散剤と場合により混合された、粉末または顆粒などの易流動形態の活性成分を好適な機械で圧縮することにより調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿潤させた粉末化合物の混合物を好適な機械で成形することによって製造することができる。場合により、錠剤にコーティングしてもよく、または錠剤に刻み目を入れてもよく、および例えば、所望の放出プロファイルを生じさせるために様々な比率でヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用して、中の活性成分の放出を遅速または制御するように錠剤を調合することができる。
【0181】
口内への局所投与に好適な製剤としては、着香された基剤、通常はスクロース、中の活性薬剤とアラビアゴムまたはトラガカントゴムとを含むロゼンジ;不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセリン、またはスクロース、中の活性成分とアラビアゴムとを含む香剤;および好適な液体担体中の活性成分を含むマウスウォッシュが挙げられる。
【0182】
非経口投与に好適な製剤としては、酸化防止剤と緩衝剤と静菌薬とその製剤を所期のレシピエントの血液と等張性にする溶質とを含有し得る、水性および非水性滅菌注射溶液;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含み得る、水性および非水性滅菌懸濁液が挙げられる。前記製剤を単位用量または多用量容器、例えば密封アンプルおよびバイアルで提供することができ、ならびに前記製剤を、使用直前に滅菌液体担体、例えば、注射用蒸留水を添加するだけでいいフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管することができる。即時注射溶液および懸濁液を、前に説明した種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製することができる。
【0183】
本発明の薬剤を坐剤もしくはペッサリーの形態で投与することができ、またはローション、溶液、クリーム、軟膏もしくは散布剤の形態で局所適用することができる。前記薬剤を、例えば皮膚パッチの使用により、経皮投与することもできる。
【0184】
好ましい単位投薬製剤は、活性成分の日用量もしくは単位、サブ日用量(daily sub−dose)、またはそれらの適切な分割量を含有するものである。
【0185】
上で詳細に述べた成分に加えて、本発明の製剤が、問題となる製剤のタイプを顧慮して当分野における従来の他の薬剤を含み得る、例えば、経口投与に好適なものが着香剤を含み得ることは理解されるはずである。
【0186】
個体に投与する薬剤の量は、個々の個体の病態との戦いに有効な量である。医師はその量を決めることができる。
【0187】
好ましくは、本明細書に記載する本発明の任意の態様に関連して、治療する被験体はヒトである。あるいは、前記被験体は、動物、例えば、飼いならされた動物(例えば、イヌもしくはネコ)、実験動物(例えば、実験用齧歯動物、例えばマウス、ラットもしくはウサギ)、または農業において重要な動物(すなわち家畜)、例えばウマ、ウシ、ヒツジもしくはヤギであることもある。
【0188】
本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するためのパーツキットを提供し、このキットは、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能であり、かつ第一の結合パートナーに付けられている標的化部分と、(ii)前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられるT細胞抗原とを含み、前記望まれない細胞の近傍における切断部位の前記第二の結合パートナーとT細胞抗原の間での選択的切断により前記第二の結合パートナーから前記T細胞抗原を放出させることができる。
【0189】
前記病態、望まれない細胞、標的化部分およびT細胞抗原の選好は、上で定義したとおりである。前記パーツキットが癌の予防または治療用であると、特に好ましい。
【0190】
前記第一および第二の結合パートナーには、本発明者らは、互いに選択的に結合する任意の2つの部分という意味を含める。最も好ましくは、前記第一および第二結合パートナーは、互いにのみ結合し、任意の他の部分に結合しない。非共有結合、例えば、ビオチン/アビジンもしくはストレプトアビジン間のもの、または非免疫学的結合が好ましい。したがって、前記第一の結合パートナーはビオチンであることがあり、および前記第二の結合パートナーはアビジンであることがあり、ならびに逆の場合もある。あるいは、前記第一の結合パートナーは抗原であることがあり、および前記第二の結合パートナーは、その抗原に特異的な抗体であることがあり、ならびに逆の場合もある。しかし、選択的に互いに結合する第一の結合パートナーと第二の結合パートナーの任意のペアを使用することができ、好適なペアは当業者に公知であろう。
【0191】
前記キットにより、先ず被験体に標的化部分を投与し、T細胞抗原を投与する前に該被験体における該標的化部分の正確な位置を(例えば、該標的化部分を検出可能に標識する(例えば放射性標識する)ことにより)確立することが可能であることは、理解されるであろう。その後、第一の結合パートナーに結合する第二の結合パートナーにより、前記T細胞抗原を望まれない細胞に標的化する。前記望まれない細胞の近傍に来ると、前記T細胞抗原は、前記第二の結合パートナーから、該第二の結合パートナーとT細胞抗原の間の切断部位の選択的切断により放出されることとなり、それにより、前記T細胞抗原が前記望まれない細胞の表面で提示されて、その望まれない細胞に対する既存の免疫応答を再指向させることが可能になる。
【0192】
したがって、本発明は、望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療する方法をさらに提供し、この方法は、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分であって、第一の結合パートナーに付けられている標的化部分と、(ii)前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられているT細胞抗原であって、前記望まれない細胞の近傍での前記第二の結合パートナーとT細胞抗原の間での前記切断部位の選択的切断によって前記第二の結合パートナーから放出させることができるT細胞抗原とを被験体に投与することを含む。好ましくは、前記標的化部分を前記T細胞抗原の前に投与して、例えば、前記望まれない細胞における該標的化部分の正確な位置を確立することを可能にする。しかし、前記標的化部分を前記T細胞抗原と同じ時点で投与してもよい。
【0193】
同様に、本発明は、被験体における望まれない細胞を特徴とする病態の予防または治療において使用するための、望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分であって第一の結合パートナーに付けられている標的化部分と、前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられているT細胞抗原であって、前記望まれない細胞の近傍における切断部位の前記第二の結合パートナーとT細胞抗原の間での選択的切断により前記第二の結合パートナーから放出させることができるT細胞抗原とを提供する。好ましくは、前記標的化部分を前記T細胞抗原の前に投与して、例えば、前記望まれない細胞における該標的化部分の正確な位置を確立することを可能にする。しかし、前記標的化部分を前記T細胞抗原と同じ時点で投与してもよい。前記標的化部分とT細胞抗原を、前記第一の結合パートナーと第二の結合パートナーの結合により互いに付けることができることは理解される。
【0194】
本発明によって提供するさらなるパーツキットは、(i)望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分、(ii)T細胞抗原、および(iii)被験体の(a)MHC対立遺伝子、(b)T細胞抗原に対する細胞傷害性T細胞応答および(c)該被験体における望まれない細胞の発現プロファイルのうちの1つ以上の評定するための1つ以上の手段または試薬を含む。
【0195】
前記標的化部分およびT細胞抗原についての選好は、本明細書に記載のものを含む。このパーツキットが、本発明の第一の態様において定義したとおりの特定の薬剤を所与の患者の目的に合せるのに有用であり得ることは理解されるであろう。被験体の(a)MHC対立遺伝子、(b)T細胞抗原に対する細胞傷害性T細胞応答および(c)該被験体における望まれない細胞の発現プロファイルを評定するために使用することができる好適な手段または試薬は周知であり、当分野において広範に入手可能である。1つの実施形態において、前記パーツキットは本発明の第一の態様の薬剤を含み、該キットを使用して、その薬剤が特定の患者に好適であるかどうかを判定することができる。
【0196】
本発明は、(i)T細胞抗原と(ii)切断部位とを含む分子であって、前記切断部位が、望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分に該分子を付けることを可能にする連結部分を含有し、および前記切断部位を前記望まれない細胞の近傍で選択的に切断することができる分子も提供する。
【0197】
前記分子が、標的化部分を伴わない、本発明の第一の態様の薬剤の部分を表すことがあることは理解される。したがって、前記T細胞抗原、前記切断部位、標的化部分に前記切断部位を付ける方法(例えば、システイン残基などのチオール基を含むリンカー部分による)、前記標的化部分および望まれない細胞についての選好は、本発明の第一の態様に関して上で定義したものすべてを含む。
【0198】
特定の実施形態において、前記分子は、上の表6に収載した最終ペプチドを含み、この場合、表6に収載した「エピトープ」が前記分子のT細胞抗原に対応し、および表6に収載した「切断配列」が前記切断部位に対応する。したがって、前記分子は、以下のペプチドのいずれかを含み得るまたはから成り得る:
NLVPMVATVQKWNKWALSRASALASALC(配列番号283)、NLVPMVATVQHSSKLQLGGGSGGGGSC(配列番号285)、NLVPMVATVQGGGGFGGGGFGGGGFC(配列番号287)、NLVPMVATVQKQSRKFVPGGGSGGGGSC(配列番号288)、NLVPMVATVQCPGRVVGGGGGSGGGGSC(配列番号289)、NLVPMVATVQYLGRSYKVGGGSGGGGSC(配列番号290)、NLVPMVATVQGPQGIASQGGGSGGGGSC(配列番号292)、NLVPMVATVQPQG−IAGQGGGSGGGGSC(配列番号293)、およびNLVPMVATVQVLKVLKVLKGGGSGGGGSC(配列番号295)。
【0199】
特定の実施形態において、前記分子は、上の表7に収載した最終ペプチドを含み、この場合、表7に収載した「エピトープ」が前記分子のT細胞抗原に対応し、および表7に収載した「切断部位」が前記切断部位に対応する。したがって、前記分子は、以下のペプチドのいずれかを含み得るまたはから成り得る:
CSGGGGSGGGGCPGRVVGGANLVPMVATV(配列番号297)、CSGGGGSGGGGGGRANLVPMVATV(配列番号298)、CSGGGGSGGGGYLGRSYKVANLVPMVATV(配列番号299)、CSGGGGSGGGGSLGRKIQIANLVPMVATV(配列番号300)、CSGGGGSGGGGLVPRGSANLVPMVATV(配列番号301)、CSGGGGSGGGGRANLVPMVATV(配列番号304)、CSGGGGSGGGGAAPVANLVPMVATV(配列番号305)、CSGGGGSGGGGKQLRVVNGANLVPMVATV(配列番号306)、CSGGGGSGGGGSSKYQANLVPMVATV(配列番号307)、およびCSGGGGSGGGGGGGGFANLVPMVATV(配列番号308)。
【0200】
もう1つの実施形態において、前記分子は、以下のペプチドのいずれかを含むまたはから成る:KTPRVTGGGAMAIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号273)、DDYSNTHSTRYVTIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号274)、RNLVPMVATVQIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号275)、YVLEETSVMLIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号277)、NLVPMVATVQGALALALALC(配列番号278)、NLVPMVATVQGPLGALALALALALALALALALALALC(配列番号279)、またはNLVPMVATVLPRSAKELRC(配列番号280)。
【0201】
ある実施形態において、本明細書に記載する標的化部分は、セツキシマブであり、前記T細胞抗原は、NLVPMVATV(配列番号21)を含み、および前記切断部位は、MMP14切断配列を含む。
【0202】
ある実施形態において、本明細書に記載する標的化部分は、リツキシマブ(Retuximab)であり、前記T細胞抗原は、DYSNTHSTRYV(配列番号55)を含み、および前記切断部位は、MMP2切断配列を含む。
【0203】
ある実施形態において、本明細書に記載する標的化部分は、リツキシマブ(Retuximab)であり、前記T細胞抗原は、TPRVTGGGAM(配列番号31)を含み、および前記切断部位は、MMP2切断配列を含む。
【0204】
ある実施形態において、本明細書に記載する標的化部分は、hP67.6(ゲムツズマブ親抗体)であり、前記T細胞抗原は、TPRVTGGGAM(配列番号31)を含み、および前記切断部位は、MMP2切断配列を含む。
【0205】
ある実施形態において、本明細書に記載する標的化部分は、セツキシマブであり、前記T細胞抗原は、NLVPMVATV(配列番号21)を含み、および前記切断部位は、次の切断配列のいずれかを含む:uPa/tPa切断配列(CPGR−VVGG)(配列番号254)、プラスミン/TMPRSS2切断配列(GGR−X)(配列番号256)、C1s切断(YLGR−SYKV)(配列番号257)、MASP2切断配列(SLGR−KIQI)(配列番号259)、トロンビン切断配列(LVPRGS)(配列番号260)、トリプシン切断配列(XXXR−X)(配列番号261)、エラスターゼ2切断配列(AAPV−X)(配列番号262)、MT−SP1/ST14切断配列(KQLR−VVNG)(配列番号263)、PSA切断配列(SSKYQ)(配列番号265)、またはカテプシンB切断配列(GGGG−F)(配列番号267)。
【0206】
実施態様
1.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤であって、
(i)前記望まれない細胞への標的が可能である標的化部分と、
(ii)T細胞抗原と
を含み、前記望まれない細胞の近傍での前記薬剤中の切断部位の選択的切断により前記標的化部分から前記T細胞抗原を放出させることができる薬剤。
2.前記T細胞抗原が、被験体における既存のT細胞応答の惹起が可能であるものである、実施態様1に記載の薬剤。
3.前記切断部位の選択的切断が、望まれない細胞の近傍および外部での前記T細胞抗原の放出を可能にする、実施態様1または2に記載の薬剤。
4.前記切断部位の選択的切断が、前記望まれない細胞の細胞表面でのまたは付近でのT脂肪抗原の放出を可能にする、実施態様1〜3のいずれか一に記載の薬剤。
5.前記標的化部分が、前記望まれない細胞によって発現される物質の特異的結合パートナーである、または被験体への投与後に前記望まれない細胞の近傍に蓄積することができる非特異的分子である、実施態様1〜4のいずれか一に記載の薬剤。
6.前記特異的結合パートナーが、抗体、ホルモン、成長因子、サイトカインもしくは受容体リガンドのいずれかであり、または前記非特異的分子が、ポリエチレングリコール;デキストラン;ポリアミノ酸;非腫瘍特異的タンパク質、例えば免疫グロブリン;アルブミン;もしくはヒドロキシプロピルメチルアクリルアミドのいずれかである、実施態様5に記載の薬剤。
7.前記抗体が、Her2/Neu;CD22;EpCAM(CD326);EGFR;PMSA;CD30;CD20;CD33;膜IgE;IgE受容体(CD23)、CD80;CD86;CD2;CA125;炭酸脱水酵素IX;CD70;CD74;CD56;CD40;CD19;c−met/HGFR;TRAIL−R1;DR5;PD−1;PD1L;IGF−1R;VEGF−R2;前立腺幹細胞抗原(PSCA);MUC1;CanAg;メソテリン;P−カドヘリン;ミオスタチン(GDF8);CRIPTO(TDGF1);ACVRL1/ALK1;MUC5AC;CEACAM;SLC44A4;CD2/CS1;CD137;CXCR4;ニューロピリン1;グリピカン;HER3/EGFR;PDGFRaおよびEphA2のいずれか一に対して特異的である、実施態様6に記載の薬剤。
8.前記抗体が、抗上皮成長因子受容体抗体、例えばセツキシマブ、抗Her2抗体、抗CD20抗体、例えばリツキシマブ、抗CD22抗体、例えばイノツズマブ、抗CD70抗体、抗CD33抗体、例えばhp67.6またはゲムツズマブ、抗MUC1抗体、例えばGP1.4およびSM3、抗CD40抗体、抗CD74抗体、抗P−カドヘリン抗体、抗EpCAM抗体、抗CD138抗体、抗E−カドヘリン抗体、抗CEA抗体および抗FGFR3抗体である、実施態様6に記載の薬剤。
9.前記標的化部分が、IL−2、EGF、VEGF、Flt3L、HGF、IGF、IL−6、IL−4、Toll様受容体または黒色腫刺激ホルモン(MSH)のいずれかである、実施態様6に記載の薬剤。
10.T細胞抗原が、ペプチド、ポリペプチド、ホスホペプチドまたは脂質、例えばリン脂質もしくはスフィンゴ脂質、のいずれかである、実施態様1〜9のいずれか一に記載の薬剤。
11.前記抗原が、ウイルス由来抗原である、実施態様10に記載の薬剤。
12.前記抗原が、水痘帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスに由来する、または破傷風トキソイドなどのワクチンに由来する、実施態様10または11に記載の薬剤。
13.前記T細胞抗原が、MHCクラスI拘束性抗原、MHCクラスII拘束性抗原、またはグループ1CD1分子に結合することができる抗原である、実施態様1〜12のいずれか一に記載の薬剤。
14.前記切断部位が、酵素、例えば、プロテアーゼ(例えば、システインプロテアーゼ、アスパルチルプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、マトリックスメタロプロテアーゼ、前立腺特異的抗原またはCD10)、ヌクレアーゼ(例えば、DNase)、リパーゼ、リアーゼ、ホスファターゼまたはカルボヒドラーゼのいずれか一によって切断可能であり;場合により、前記切断部位が、マトリックスメタロプロテアーゼMMP2またはMMP14によって切断可能である、実施態様1〜13のいずれか一に記載の薬剤。
15.前記望まれない細胞の存在を特徴とする病態が、腫瘍(良性もしくは悪性)、自己免疫病態(例えば、糖尿病)、心血管疾患、変性疾患、アレルギー性疾患(例えば、喘息)、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、移植患者または感染症のいずれかである、実施態様1〜14のいずれか一に記載の薬剤。
16.前記望まれない細胞の存在を特徴とする病態が腫瘍であり、前記T細胞抗原がペプチドであり、および前記T細胞抗原が、プロテアーゼ切断部位の選択的切断によって放出される、実施態様1〜15のいずれか一に記載の薬剤。
17.医学に使用するための、実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤。
18.実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤と医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物。
19.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療する方法であって、実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤を被験体に投与することを含む方法。
20.前記被験体に前記薬剤を投与する段階の前に、(i)前記被験体のMHC対立遺伝子、(ii)T細胞抗原に対する前記被験体の細胞傷害性T細胞応答、(iii)前記被験体における前記望まれない細胞の発現プロファイルのいずれか1つを判定する、実施態様19に記載の方法。
21.前記病態の予防または治療に好適なさらなる治療薬を投与することをさらに含む、実施態様19または20に記載の方法。
22.望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療において使用するための実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤。
23.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤の使用。
24.望まれない細胞の存在を特徴とする病態の予防または治療において使用するための、(i)実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤と(ii)該病態の予防または治療に好適なさらなる治療薬とを含む組成物。
25.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための医薬品の製造における、(i)実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤と(ii)該病態の予防または治療に好適なさらなる治療薬とを含む組成物の使用。
26.(i)実施態様1〜16のいずれか一に記載の薬剤と(ii)前記病態の予防または治療に好適なさらなる治療薬とを含む組成物。
27.前記さらなる治療薬が、ワクチン、免疫賦活薬、抗癌剤、本発明の薬剤に対する抗体応答の阻害剤、およびプロテアーゼ阻害剤のうちのいずれか1つ以上である、実施態様21に記載の方法、実施態様22に記載の薬剤、実施態様23もしくは25に記載の使用、または実施態様24もしくは26に記載の組成物。
28.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するためのパーツキットであって、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能であり、かつ第一の結合パートナーに付けられている標的化部分と、(ii)前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられているT細胞抗原とを含み、前記望まれない細胞の近傍における切断部位の前記T細胞抗原と第二の結合パートナーの間での選択的切断により前記第二の結合パートナーから前記T細胞抗原を放出させることができるパーツキット。
29.(i)望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分と、(ii)T細胞抗原と、(iii)被験体の(a)MHC対立遺伝子、(b)T細胞抗原に対する細胞傷害性T細胞応答および(c)該被験体における望ましくない細胞の発現プロファイルのうちの1つ以上の評定するための1つ以上の試薬とを含む、パーツキット。
30.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療する方法であって、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能であり、かつ第一の結合パートナーに付けられている標的化部分と、(ii)前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられているT細胞抗原であって、前記望まれない細胞の近傍における切断部位の前記T細胞抗原と第二の結合パートナーの間での選択的切断により前記第二の結合パートナーから放出させることができるT細胞抗原とを被験体に投与することを含む方法。
31.望まれない細胞への標的化が可能であり、かつ第一の結合パートナーに付けられている標的化部分、および前記第一の結合パートナーへの結合が可能である第二の結合パートナーに付けられているT細胞抗原であって、前記望まれない細胞の近傍における切断部位の該T細胞抗原と第二の結合パートナーの間での選択的切断により前記第二の結合パートナーから該T細胞抗原を放出させることができる、被験体における望まれない細胞を特徴とする病態の予防または治療において使用するための標的化部分およびT細胞抗原。
32.望まれない細胞の存在を特徴とする前記病態が、腫瘍(良性もしくは悪性)、自己免疫病態、心血管疾患、変性疾患、糖尿病、アレルギー反応、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、移植患者または感染症のいずれかである、実施態様19〜21、27および30のいずれか一に記載の方法、実施態様22または27に記載の薬剤、実施態様25または27に記載の使用、実施態様26または27に記載の組成物、実施態様28に記載のパーツキット、ならびに実施態様31に記載の標的化部分およびT細胞抗原。
33.望まれない細胞の存在を特徴とする病態を予防または治療するための薬剤であって、(i)前記望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分と、(ii)T細胞抗原と、(iii)前記標的化部分とT細胞抗原の間に切断可能部位とを含み、前記切断可能部位を前記望まれない細胞の近傍で選択的に切断することができる薬剤。
34.(i)T細胞抗原と(ii)切断可能部位とを含む分子であって、前記切断可能部位が、望まれない細胞への標的化が可能である標的化部分に該分子を付けることを可能にする連結部分を含有し、および前記切断可能部位を前記望まれない細胞の近傍で選択的に切断することができる分子。
35.ペプチド:NLVPMVATVQKWNKWALSRASALASALC(配列番号283)、NLVPMVATVQHSSKLQLGGGSGGGGSC(配列番号285)、NLVPMVATVQGGGGFGGGGFGGGGFC(配列番号287)、NLVPMVATVQKQSRKFVPGGGSGGGGSC(配列番号288)、NLVPMVATVQCPGRVVGGGGGSGGGGSC(配列番号289)、NLVPMVATVQYLGRSYKVGGGSGGGGSC(配列番号290)、NLVPMVATVQGPQGIASQGGGSGGGGSC(配列番号292)、NLVPMVATVQPQG−IAGQGGGSGGGGSC(配列番号293)、NLVPMVATVQVLKVLKVLKGGGSGGGGSC(配列番号295)、KTPRVTGGGAMAIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号273)、DDYSNTHSTRYVTIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号274)、RNLVPMVATVQIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号275)、YVLEETSVMLIPVSLRSGGGGSGGGGSC(配列番号277)、NLVPMVATVQGALALALALC(配列番号278)、NLVPMVATVQGPLGALALALALALALALALALALALC(配列番号279)、またはNLVPMVATVLPRSAKELRC(配列番号280)、CSGGGGSGGGGCPGRVVGGANLVPMVATV(配列番号297)、CSGGGGSGGGGGGRANLVPMVATV(配列番号298)、CSGGGGSGGGGYLGRSYKVANLVPMVATV(配列番号299)、CSGGGGSGGGGSLGRKIQIANLVPMVATV(配列番号300)、CSGGGGSGGGGLVPRGSANLVPMVATV(配列番号301)、CSGGGGSGGGGRANLVPMVATV(配列番号304)、CSGGGGSGGGGAAPVANLVPMVATV(配列番号305)、CSGGGGSGGGGKQLRVVNGANLVPMVATV(配列番号306)、CSGGGGSGGGGSSKYQANLVPMVATV(配列番号307)、CSGGGGSGGGGGGGGFANLVPMVATV(配列番号308)のいずれかを含む、実施態様34に記載の分子。
36.前記標的化部分が実施態様2に記載のとおりである、および/または前記T細胞抗原が実施態様3に記載のとおりである、実施態様28、29および32のいずれか一に記載のパーツキット、実施態様30または32に記載の方法、実施態様31または32に記載の標的化部分およびT細胞抗原、実施態様32または33に記載の薬剤、ならびに実施態様34または35に記載の分子。
37.前記切断部位が、実施態様4または5に記載のとおり選択的に切断される、実施態様28、29、32または36のいずれか一に記載のパーツキット、実施態様30、32および36のいずれか一に記載の方法、実施態様31、32または36のいずれか一に記載の標的化部分およびT細胞抗原、実施態様32、33または36に記載の薬剤、ならびに実施態様34〜36のいずれか一に記載の分子。
38.前記標的化部分およびT細胞抗原が、単一ペプチド鎖によってコードされている、実施態様1〜17、22、27、32、33、36および37のいずれか一に記載の薬剤、実施態様18、24、26、27および32のいずれか一に記載の組成物、実施態様19〜21、27および32のいずれか一に記載の方法、ならびに実施態様23、25、27および32のいずれか一に記載の使用。
以下の図および実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明することとする。
【実施例10】
【0222】
抗ウイルス免疫応答のin vitroおよびin vivo再指向による腫瘍標的化
要約
本発明者らは、腫瘍に付随するタンパク質分解環境を活用することにより、ウイルスペプチドを送達して腫瘍部位で放出するように抗体を改変することができ、かくて定住抗ウイルスT細胞が腫瘍細胞を特異的に死滅させることができるようになることを証明した。本発明者らは、15のHLA−A2+腫瘍細胞系(THP−1(急性単球性白血病);A498(腎細胞癌腫);MDA−MB−231およびMCF−7(乳房細胞腺癌);NCI−H522(非小細胞肺癌腫);Ovcar−3(卵巣腺癌);Colo205およびHCT−116(結腸直腸癌腫))をスクリーニングし、コグネイトウイルスペプチドでパルスすると100%がヒト抗ウイルスT細胞によって認識され死滅させられることを証明した(
図12)。さらに、本発明者らは、分子アプローチと細胞アプローチの両方を用いて、免疫優性抗ウイルスCD8+ T細胞が様々な人腫瘍内に存在することを実証して、かかるアプローチの理論的解釈を提供した。
【0223】
結果
T細胞エピトープペプチドを臨床利用可能な抗体セツキシマブおよびリツキシマブと共有結合で連結させることにより、抗体−ペプチドエピトープコンジュゲート(APEC)を生成した。溶解状態のAPECも、プレートに結合したAPECも、コグネイトT細胞を活性化できなかった。健常なCD20+ B細胞結合リツキシマブ−APEC(RPEC)もT細胞をin vitroで活性化できなかった。しかし、CD20+リンパ腫細胞系は、結合したペプチドのタンパク質分解性放出によってin vitroでRPECに結合されると、T細胞によって効率的に標的化され得た。これは、差別的腫瘍標的化の証拠となる(
図5)。
固形腫瘍モデルとして乳癌を用いて、セツキシマブ−APEC(CPEC)を使用してEGF受容体を悪性細胞系MDA−MB−231に標的化した。結果は、標的細胞がCPECによって結合されたときのT細胞認識を明示した(p<0.01)(
図6)。
図7Bおよび7Cにより、抗Muc1抗体ペプチドコンジュゲートを使用する結腸直腸腺癌細胞系および膵臓癌腫細胞系の標的化成功も実証される。
異種移植マウスモデルを使用するin vivoデータは、T細胞単独またはCPEC単独のいずれかで治療したマウスと比較して、CPECおよびT細胞で治療したマウスにおける有意な効力の証拠となる(
図7Aを参照されたし)。前記コンジュゲートを腹腔内注射で与え、腫瘍を皮下的に与えるので、これらのデータは、in vivo血漿安定性の証拠にもなる。
図7Dは、ウイルスペプチド配列をそのポリペプチド鎖の一部として含有するタンパク質を使用するT細胞の標的化成功を実証するものである。プロテアーゼ認識ドメインおよびT細胞エピトープをコードする一本鎖断片V(scFv)抗体様構築物を調製し、MDA−MB−231細胞をin vitroで効率的に標的化することを証明した。
図8Aは、本発明によるコンジュゲートを使用して癌細胞を選択的に標的化できることを示すものである。ウイルスペプチドとコンジュゲートしているリツキシマブでのリンパ芽球様細胞または健常B細胞の標識後、健常B細胞は全く認識されず、これに対してリンパ芽球様細胞は、T細胞が特異的であるウイルスペプチドの存在下でのみ認識される。
図8Bは、本発明によるコンジュゲートの血漿および血清安定性を実証するものである。
図10Aは、細胞表面で、全複合体の内在化経由でなく起こるセツキシマブ−ペプチド複合体の作用の機序を実証するものである。標的細胞の化学的固定により、前記複合体の内在化が阻害され、固定細胞を使用する陽性IFN−γ応答は、APECの外部プロセッシングを明示するであろう。結果は、化学的に固定された標的細胞が、それらをセツキシマブ−NLVPMVATV−プロテアーゼ切断と共にインキュベートすると、標的細胞を化学的に固定しなかったときに見られるのもと同様の、T細胞によるIFN−γ生産を誘導する能力を明示することを示す。同様に、化学的に固定した標的細胞は、無関係のAPEC(セツキシマブ−VLEETSVML−プロテアーゼ切断)で標識すると、未処置の標的細胞において見られるものに似て、IFN−γ応答を誘導できない。
図10Bは、ペプチドを抗体の代わりに標的化部分として使用できることを実証するものである。受容体ペプチド(EGF−NLVPMVATV(NLVPMVATVAIPVSLRSAAAYCRDYDYDGRYFDCY)(配列番号314)Ponde et al(2011)Bioorg Med Chem Lett,21またはHer2−NLVPMVATV(NLVPMVATVAIPVSLRSAAAFCDGFYACYMDV)(配列番号311)Park et al(2000)Nat Biotech 18)という名のプロテアーゼ切断配列とウイルスエピトープとを含有するEGF受容体またはHer2/neu受容体のいずれかに直接結合しているペプチドを合成した。いずれかのペプチドで標識した標的細胞は、標的細胞を外因性ウイルスペプチドでパルスしたときに見られるものに似て、ウイルス特異的CD8+ T細胞からのIFN−γ応答を誘導することができた。いずれかの受容体ペプチドを除去すると、標的細胞はT細胞によって認識されなかった。
図13は、抗−EGFRセツキシマブおよびペプチドで形成された抗体ペプチドエピトープ複合体が、このペプチドがプロテアーゼ切断部位を含有したときだけだが、これらの悪性細胞系を標的にするように抗原特異的T細胞を再標的化できたことを示すものである。
図14は、抗原特異的T細胞が腫瘍部位にあること、および他の抗体(例えば、抗MUC1抗体SM3)をこのアプローチに使用できることを示すものである。この図は、健常な細胞と比較して悪性細胞の選択的標的化の証拠にもなる。例えば、抗CD20リツキシマブAPECは、悪性リンパ腫細胞をin vitroで効率的に標的化するが、末梢血由来の健常B細胞には近づかないでいる(
図14C)。この図は、CD4+細胞傷害性T細胞を使用するMHCクラスII拘束性ペプチドへの適用性(
図14D)、およびAPECアプローチが標的細胞の抗原プロセッシング能力を必要としないこと(
図14E)(これは、ペプチド切断が細胞膜で起こっていることを示唆する)も示す。
【0224】
考察
この方法での腫瘍標的化は、腫瘍細胞内でのインタクト抗原プロセッシングシステムの必要を迂回する。本発明者らは、プロテアーゼ切断部位のプロセッシングおよびMHCクラスI/II分子へのペプチドのその後の負荷が、古典的抗原プロセッシング要素の必要なく、細胞外で起こると考えている。
さらに、これらの結果は、異なる抗体へのペプチドのコンジュゲーションにより、乳癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病および膵臓癌をはじめとする多くの異なる悪性病変の標的化が可能になることを明示している。したがって、この機序の免疫療法の可能性は、広範囲にわたる。
【0225】
異種移植研究
異種移植モデルは、NOGマウス(NOD Rag2
−/−γc
−/−)(M.Ito et al.,Blood 100,3175(2002))を使用する。標準的な実験室組織培養技術を用いて腫瘍細胞系を成長させ、マトリゲルで皮下注射し、放置して≒7日間、生着させる。ヒトCD4+およびCD8+ T細胞を、標準的な技術を用いて培養し、および健常な研究所ドナーから培養する。10
6T細胞を各研究マウスに腹腔内注入する。抗体またはAPECをその腹腔に注射する。マウスに120mg/kgのルシフェリンを週1回注射し、IVIS Spectrum(Caliper Lifesciencies)を使用して細胞の成長および転移性播種をモニターする。増殖動態の定量化を判定し、実験エンドポイントで各器官からの発光シグナルを測定することにより転移を定量する。
【0226】
参考文献
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