特許第6130414号(P6130414)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130414
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】発電機の発電方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H02P 9/48 20060101AFI20170508BHJP
   H02P 9/00 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   H02P9/48 Z
   H02P9/00 F
   H02P9/00 Z
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-21333(P2015-21333)
(22)【出願日】2015年2月5日
(65)【公開番号】特開2015-180176(P2015-180176A)
(43)【公開日】2015年10月8日
【審査請求日】2015年2月5日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0031803
(32)【優先日】2014年3月18日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503257778
【氏名又は名称】コリア エレクトロニクス テクノロジ インスティチュート
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】パク・チュンスン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ジンホン
(72)【発明者】
【氏名】チェ・チョンヒョク
(72)【発明者】
【氏名】チョン・インソン
【審査官】 上野 力
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−169598(JP,A)
【文献】 特開2012−097596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02P 9/48
H02P 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発電機から生産しようとする基準総電力を選定する段階と;
前記基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機でセンシングされた速度に基づいて下記の数式を通じて決定される電流の指令値を算出する段階と;
算出された前記電流の指令値を利用して、それぞれの発電機で出力される電力を合算した総電力が前記基準総電力に近似するようにそれぞれの前記発電機の出力電流を調節する段階と;
を含むことを特徴とする発電機の発電方法。
【数12】
【請求項2】
前記電流の指令値は、前記発電機の電流と速度との比例定数であることを特徴とする請求項1に記載の発電機の発電方法。
【請求項3】
前記電流を調節する段階は、次の数式のように電流の指令値を用いて電流を制御することを特徴とする請求項2に記載の発電機の発電方法。
【数14】
【請求項4】
発電ソース源の速度及び出力電流をセンシングするセンシング部をそれぞれ具備する複数の発電機と;
前記複数の発電機から生産しようとする基準総電力を選定し、前記センシング部で毎瞬間それぞれの前記発電機でセンシングされた速度を用いて下記の数式を通じて決定される電流の指令値を算出し、算出された前記電流の指令値を利用して、それぞれの発電機から出力される電力を合算した総電力が前記基準総電力に近似するようにそれぞれの前記発電機の出力電流を調節するための制御信号を生成する制御装置と;
それぞれの前記発電機の出力端に設置され、前記制御装置から制御信号を伝達されて前記発電機で出力される出力電流を制御する電流調節装置と;
を含むことを特徴とする発電機の発電システム。
【数15】
【請求項5】
前記発電機は、風力、波力または潮力発電機であることを特徴とする請求項4に記載の発電機の発電システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記電流の指令値を算出する演算部と;
前記演算部によって算出された電流の指令値を利用してそれぞれの前記発電機の出力電流を調節するための制御信号を生成する電流信号生成部と;
を含むことを特徴とする請求項5に記載の発電機の発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電機の発電システムに関し、より詳細には、複数の発電機から出力される電力を一定に制御するための発電機の発電方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
化石燃料の枯渇及び環境汚染の問題に伴い、最近、代替エネルギーを利用した発電機に対する関心が増大している。
【0003】
代替エネルギーを利用した発電機は、原子力エネルギーを利用した原子力発電、太陽エネルギーを利用した太陽光発電、風力を利用した風力発電、海水の潮力を利用した潮力発電などがある。
【0004】
このような発電機のうち、風力、潮力発電機は、発電ソース源である風と波による回転力を電気エネルギーに切り替える発電として同期機、特に永久磁石同期機を使用する。
【0005】
一般的に、風力、潮力発電機は、複数個が具備されて発電し、発電ソース源である風と波の強さが一定でないため、発電ソース源の速度が持続的に変わる。
【0006】
発電ソース源の速度が持続的に変わる場合、発電機それぞれの発電される電力は、その大きさと位相の差が生じ、リップルが発生する。
【0007】
このように、それぞれの発電量を考慮せず発電し、発電される出力電力は、リップルが乗り、電力網に連結する場合、既存の電力網を不安定にすることができる。
また、それぞれの発電機がすべて同一の速度で発電し、発電される量が同一である場合には、それぞれの発電機で生産される出力電力は、位相が変わるため、リップルを避けにくい。
【0008】
このような問題点を解決するために、従来、発電機の出力端にエネルギー貯蔵装置を使用して一定の電力を出力する方法が用いられていた。
【0009】
しかし、エネルギー貯蔵装置を使用した発電機は、エネルギー貯蔵装置の費用の増加によりコストが上昇する問題があった。
【0010】
また、従来、発電機のブレードの角度を発電ソース源の速度によって変更する方法も用いられている。
【0011】
すなわち発電機のブレード角度を変更する方法は、速度が高い場合、ブレード角度を発電機が少し回転するように変換し、速度が低い場合、ブレードの角度を発電機がさらに大きく回転するように切り替えて、リップルを減らすことができる。
【0012】
しかし、このような発電機のブレード角度を変更する方法は、速度が非常に速く変動する場合、対応しにくいため、信頼性に欠ける問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1288638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明の目的は、少ない費用で発電機で出力される電力を一定に出力することができる発電機の発電方法及びシステムを提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、発電ソース源の速度が非常に速く変動する場合にも対応することができる発電機の発電方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を達成するために、本発明は、基準値となる基準総電力を選定する段階と、前記基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機でセンシングされた速度を用いて電流の指令値を算出する段階と、算出された前記電流の指令値を利用して、出力される電力が前記基準総電力に近似するようにそれぞれの前記発電機の出力電流を調節する段階とを含む。
【0017】
本発明による発電機の発電方法において、前記基準総電力は、一定周期のrms速度による総電力であることを特徴とする。
【0018】
本発明による発電機の発電方法において、前記電流の指令値は、次の数式を利用して決定されることを特徴とする。
【0019】
【数1】
【0020】
本発明による発電機の発電方法において、前記電流の指令値は、前記発電機の力またはトルクと速度との比例定数であることを特徴とする。
【0021】
本発明による発電機の発電方法において、前記電流を調節する段階は、次の数式のように電流の指令値を用いて電流を制御することを特徴とする。
【0022】
【数2】
【0023】
本発明による発電機の発電システムにおいて、速度及び電流をセンシングするセンシング部が具備される複数の発電機と、前記センシング部でセンシングされた毎瞬間それぞれの前記発電機でセンシングされた速度を用いて電流の指令値を算出し、算出された前記電流の指令値を利用して、出力される電力が前記基準総電力に近似するようにそれぞれの前記発電機の出力電流を調節するための制御信号を生成する制御装置と、それぞれの前記発電機の出力端に設置され、前記制御装置から制御信号を伝達されて、前記発電機で出力される電流を制御する電流調節装置とを含む。
【0024】
本発明による発電機の発電システムにおいて、前記発電機は、風力、波力及び潮力発電機であることを特徴とする。
【0025】
本発明による発電機の発電方法において、前記制御装置は、前記電流の指令値を算出する演算部と、前記演算部によって算出された電流の指令値を利用してそれぞれの前記発電機の出力電流を調節するための制御信号を生成する電流信号生成部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明による発電機の発電方法及びシステムは、基準となる基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機でセンシングされた速度を通じて電流の指令値を算出し、電流の指令値を利用して発電機で出力される総電力が基準総電力に近似するようにそれぞれの発電機の出力電流を調節することによって、発電ソース源の速度が非常に速く変更される場合にも対応することができる。
【0027】
また、本発明による発電機の発電方法及びシステムは、基準となる基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機でセンシングされた速度を用いて電流の指令値を算出し、電流の指令値を利用して発電機で出力される総電力が基準総電力に近似するようにそれぞれの発電機の出力電流を調節することによって、一定の電力を出力するために別途の装備を使用しないため、発電機のコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本発明の実施形態による発電機の発電システムの構成図である。
図2図2は、本発明の実施形態による発電機の発電システムにおける制御装置の構成図である。
図3図3は、複数個で具備される発電機に入力される発電ソース源の速度に対する例示を示すグラフである。
図4図4は、図3のように発電ソース源の速度が入力された場合、出力される電流及び電圧グラフである。
図5図5は、図4によって出力される電流及び電圧によって出力される総電力を示すグラフである。
図6図6は、本発明の実施形態による発電機の発電システムを適用して、図3のように発電ソース源の速度が入力された場合、出力される電流を調節した状態を示す電流及び電圧のグラフである。
図7図7は、図6によって出力される電流及び電圧によって出力される総電力を示すグラフである。
図8図8は、本発明の実施形態による発電機の発電方法の流れを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
下記の説明では、本発明の実施形態による動作を理解するのに必要な部分だけが説明され、その他の部分の説明は、本発明の要旨を不明にしないように省略されていることに留意しなければならない。
【0030】
また、以下で説明される本明細書及び請求範囲に使用される用語や単語は、通常的な意味や辞書的な意味に限定して解釈されてはならないし、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念で適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味や概念として解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載した実施形態と図面に示された構成は、本発明の好ましい1つの実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0031】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態による 発電機の発電システム100を詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施形態による発電機の発電システムの構成図であり、図2は、本発明の実施形態による発電機の発電システムにおける制御装置の構成図である。
【0033】
図1及び図2を参照すれば、本発明の実施形態による発電機の発電システム100は、複数個の発電機10−1〜10−nの総電力が一定になるよう制御して、一定の電力を電力系統Gridに伝送することができる。
【0034】
また、発電機の発電システム100は、複数の発電機10−1〜10−n、制御装置20及び電流調節装置30を含む。
【0035】
本発明の実施形態による複数個の発電機10−1〜10−nは、風力、波力及び潮力発電機などを使用することができるが、以下、風力発電機を例として説明する。
【0036】
発電機10−1〜10−nは、速度及び電流をセンシングするセンシング部11を含むことができる。
【0037】
発電ソース源の速度は、風力発電団地内の地形及び隣合う発電機10−1〜10−nの影響などの理由で、互いに異なる風速を有する。
【0038】
これによって、センシング部11は、複数の発電機10−1〜10−nそれぞれに設置され、毎時間変わる風速による発電ソース源の速度をセンシングし、速度による発電機10−1〜10−nの出力電流をセンシングすることができる。
【0039】
ここで、発電ソース源の速度は、発電機10−1〜10−nの風力タービンの速度であることができる。
【0040】
また、センシング部11は、センシングした速度及び電流値を無線通信を用いて後述する制御装置20に伝達することができる。しかし、これに限定されたものではなく、センシング部11は、有線で制御装置20と連結され、センシングした速度及び電流値を伝達することができる。
【0041】
無線通信としては、ワイブロ(Wibro)、ワイファイ(Wi−Fi)、ワイマックス(Wi−Max)のような長距離通信を使用することができ、少数の発電機10−1〜10−nが設置された場合には、ジグビー(Zigbee)(商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(商標)のような近距離通信を使用することができる。
【0042】
制御装置20は、センシング部11から伝達された速度及び電流値を用いて発電機10−1〜10−nから出力される電力を一定にする制御信号を生成することができる。
【0043】
また、制御装置20は、演算部21、格納部22及び電流信号生成部23を含むことができる。
【0044】
演算部21は、センシング部11から伝達された速度及び電流値を伝達されて、電流の指令値を算出することができる。
【0045】
電流の指令値は、下記の数式3によって算出することができる。
【0046】
【数3】
【0047】
数式3のように、毎瞬間の速度と、出力しようとする基準総電力を用いて電流の指令値を算出することができる。
【0048】
数式3は、下記の数式4、数式5、数式6及び数式7を通じて誘導することができる。
【0049】
【数4】
【0050】
すなわち数式4のように、発電機10−1〜10−nで発生する力またはトルクは、発電ソース源の速度に比例する。
【0051】
【数5】
【0052】
すなわち数式5のように発電機の出力電力は、10−1〜10−nで発生する力またはトルクに比例する。
【0053】
したがって、数式4及び数式5により下記の数式6を誘導することができる。
【0054】
【数6】
【0055】
すなわち数式4と数式5により、出力電力は、発電ソース源の速度の二乗に比例する数式6を誘導することができる。
【0056】
これによって、それぞれの発電機10−1〜10−nで出力される総電力は、下記の数式7のように表現することができる。
【0057】
【数7】


【0058】
したがって、数式7により、電流の指令値を算出する数式1を誘導することができる。
【0059】
ここで、数式7の総電力は、数式3の基準総電力になることができる。
【0060】
基準総電力は、管理者によって任意に選定されるが、これに限定されたものではなく、一定周期のrms速度(Root mean square speed)による総電力を選定することができる。
【0061】
すなわち基準総電力は、複数の発電機10−1〜10−nで平均的に出力される総電力を選定して、発電機10−1〜10−nで出力され得る総電力を考慮して選定することができる。
【0062】
格納部22は、発電機の発電システム100の運用のためのプログラム及びプログラム運用によるデータを格納することができる。すなわち格納部22は、発電機10−1〜10−nの発電システムの運用のための運営体制などを格納することができる。
【0063】
特に、格納部22は、演算部21の演算のために使用される演算式及び演算による結果値を格納し、電流信号生成部23に伝達することができる。
【0064】
電流信号生成部23は、演算部21によって算出された電流の指令値を利用してそれぞれの発電機10−1〜10−nの出力電流を調節するための制御信号を生成することができる。
【0065】
電流信号生成部23は、下記の数式6のように電流の指令値が出力電流に比例するので、それぞれの発電機10−1〜10−nに対する速度を考慮して、電流の指令値による電流の値に対する制御信号を生成して、それぞれの発電機10−1〜10−nの出力端に設置される電流調節装置30に伝達することができる。
【0066】
すなわち電流信号生成部23は、複数の発電機10−1〜10−nで発生する出力を基準総電力に相当するように調節して、総電力値が基準総電力値を維持するように制御することができる。
【0067】
【数8】
【0068】
数式8は、下記の数式9と数式4により誘導することができる。
【0069】
【数9】
【0070】
すなわち力またはトルクは、電流と発電ソース源の速度に比例するので、数式8を誘導することができる。
【0071】
電流調節装置30は、それぞれの発電機10−1〜10−nの出力端に設置され、制御装置20の電流信号生成部23から制御信号を伝達されて、制御信号によって毎瞬間発電機10−1〜10−nで出力される電流を制御することができる。
【0072】
以下、本発明の実施形態による発電機の発電システム100を適用して、出力電流による総電力の変化について説明する。
【0073】
図3は、複数個で具備される発電機に入力される発電ソース源の速度に対する例示を示すグラフであり、図4は、図3のように発電ソース源の速度が入力された場合、出力される電流及び電圧グラフであり、図5は、図4によって出力される電流及び電圧によって出力される総電力を示すグラフであり、図6は、本発明の実施形態による複数個で具備される発電機の発電システムを適用して、図3のように発電ソース源の速度が入力された場合、出力される電流を調節した状態を示す電流及び電圧のグラフであり、図7は、図6によって出力される電流及び電圧によって出力される総電力を示すグラフである。
【0074】
図3図7を参照すれば、図3のように、時間による発電ソース源の速度が一定しないと仮定した場合、発電機10−1〜10−nで出力される電流及び電圧は、図4のような位相差によるリップルを持って出力される。
【0075】
これによって出力される総電力は、図5のように、発電ソース源の速度の2倍のリップルを有する波形で出力される。
【0076】
一方、図6のように、本発明の実施形態による発電機の発電システム100を適用して出力される電流を調節する場合、図7のように、発電ソース源の速度に関係なく、一定の電力を出力することができる。
【0077】
したがって、本発明の実施形態による発電機の発電システム100は、出力される総電力を推定し、総電力を利用して発電ソース源の速度による電流指令値を算出して、発電機10−1〜10−nの電流を調節することによって、発電ソース源の速度が非常に速く変更される場合にも対応することができる。
【0078】
また、本発明の実施形態による発電機の発電システム100は、出力される総電力を推定し、総電力を利用して発電ソース源の速度による電流指令値を算出して発電機10−1〜10−nの電流を調節することによって、一定の電力を出力するために別途の装備を使用しないため、発電機10−1〜10−nのコストを低減させることができる。
【0079】
図8は、本発明の実施形態による発電機の発電方法の流れを示す流れ図である。
【0080】
一方、本発明の実施形態による発電機10−1〜10−nの発電方法は、前述した発電機の発電システム100を利用した発電方法であって、下記の説明では、前述した説明と同一の内容は省略する。
【0081】
図1図8を参照すれば、まず、S10段階で、基準値になる基準総電力を選定することができる。
【0082】
すなわちS10段階で、基準総電力は、複数の発電機10−1〜10−nで出力しようとする総電力であって、前述した数式1に適用することができる。
【0083】
次に、S20段階で、基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機10−1〜10−nでセンシングされた速度を用いて電流の指令値を算出することができる。
【0084】
すなわちS20段階で、基準総電力と毎瞬間それぞれの発電機10−1〜10−nでセンシングされた速度を利用して数式1に適用して電流の指令値を算出することができる。
【0085】
次に、S30段階で算出された電流の指令値を利用して、出力される電力が基準総電力に近似するようにそれぞれの発電機10−1〜10−nの出力電流を調節することができる。
【0086】
すなわちS30段階で、毎瞬間それぞれの発電機10−1〜10−nでセンシングされた速度によって変わる電流の指令値によって電流を調節することによって、出力される総電力が一定に電流を調節することができる。
【0087】
一方、本明細書と図面に開示された本発明の実施形態は、理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。
【符号の説明】
【0088】
10−1〜10−n 発電機
11 センシング部
20 制御装置
21 演算部
22 格納部
23 電流信号生成部
30 電流調節装置
100 発電機の発電システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8