(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記呼制御部は、前記聴話端末から前記通話モニタ要求を受けた場合に、前記呼制御部が、前記プロセス数が予め定められた上限値に達しているか否かを判定し、前記プロセス数が予め定められた上限値に達していると判定した場合、前記プロセスを起動することができず、通話モニタが不可能である旨を前記聴話端末に通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通話モニタ制御装置。
前記呼制御部は、前記聴話端末から前記通話モニタ要求を受けた場合に、前記呼制御部が、既に前記通話端末における通話が終了した状態にあるか否かを判定し、既に前記通話端末における通話が終了した状態にあると判定した場合、前記通話モニタすべき通話がなく、通話モニタが不可能である旨を前記聴話端末に通知する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通話モニタ制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通話モニタ制御装置、通話モニタ制御システム、通話モニタ制御方法、及び通話モニタ制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。以下では、本発明にかかる通話モニタ制御装置、通話モニタ制御システム、通話モニタ制御方法、及び通話モニタ制御プログラムを、顧客からの電話対応業務を行うコールセンタシステムに適用した場合について説明しているが、多者通話モニタを行う仕組みを有しているものであれば、特にこれに限定されることはない。
【0014】
図1は、本実施の形態におけるコールセンタシステム1000の構成例を示す図である。
図1に示すように、コールセンタシステム1000は、電話機100と、ゲートウェイ装置200と、CTI(Computer Telephony Integration)装置300と、TM(Telephony Manager)装置400と、通話IP端末500と、聴話IP端末600および700とを有し、電話機100とゲートウェイ装置200とがPSTN(Public Switched Telephone Networks)ネットワークN1を介して接続され、ゲートウェイ装置200と、CTI装置300と、TM装置400と、通話IP端末500と、聴話IP端末600および700とがLAN(Local Area Network)N2を介して互いに接続されている。
【0015】
電話機100は、例えば、コールセンタの顧客が利用する電話機であり、携帯電話、スマートフォン、固定電話機等の様々な種類の電話機により構成される。ゲートウェイ装置200は、ネットワークN1とネットワークN2の間の中継を行う装置であり、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ装置である。
【0016】
CTI装置300は、TM装置400、通話IP端末500、聴話IP端末600および700等のコールセンタ1000内の各装置の処理を統括し、制御する装置である。TM装置400は、通話IP端末500、聴話IP端末600および700における通話の呼制御を司るサーバ(呼制御サーバ、通話モニタ制御装置)である。CTI装置300はTM装置400へ、CTI要求情報(各IP端末を操作する情報)を送出し、TM装置400はCTI装置300へ、CTIイベント情報(各IP端末の呼制御情報)を通知する。
【0017】
通話IP端末500、聴話IP端末600および700は、IP電話機(例えばソフトフォン)およびCTIクライアント機能を有したPC(Personal Computer)等の装置である。これらの各端末はいずれも同じ構成となっているが、以下では、電話機100と通話を行う端末(聴話される端末)を通話IP端末、通話IP端末の通話をモニタする端末(聴話する端末)を聴話IP端末と呼んでいる。また、以下では、通話IP端末500が1台である前提で説明しているが、実際には複数台の通話IP端末500が備えられている。
【0018】
図2は、コールセンタシステム1000の機能的な構成を示すブロック図である。まず、電話機100について説明する。
図2に示すように、電話機100は、PSTN接続部1001と、音声接続部1002と、音声制御部1003と、音声入力部1004と、音声出力部1005とを有して構成されている。
【0019】
PSTN接続部1001は、電話機100とPSTN N1との間におけるネットワークを介した通話を行うための設定や手順に関する種々の情報を送受信する。音声接続部1002は、電話機100とPSTN N1との間におけるネットワークを介して行われた通話の音声データ(パケットまたは音声信号)を送受信する。PSTN(公衆網)はさまざまな規約の網があり、これに対応する電話機100が接続される。電話機100は、前記した携帯電話、スマートフォン、固定電話機等となる。電話機100が固定電話機であればPSTNと音声信号を送受信し、スマートフォンであれば音声パケットを送受信する。
【0020】
音声制御部1003は、PSTN接続部1001が行った設定や手順に従って、音声接続部1002が送受信した音声データを、音声入力部1004または音声出力部1005との間で入出力する。
【0021】
音声入力部1004は、電話機100の利用者が発した声を集音し、音声データとして音声制御部1003に出力する。音声出力部1005は、音声制御部1003から受け取った音声データを、音声として出力する。続いて、ゲートウェイ装置200について説明する。
【0022】
ゲートウェイ装置200は、PSTN N1から送信された音声データ(パケットまたは音声信号)を通話IP端末500との間で通信可能な形式に変換し、または通話IP端末500から出力された音声データをPSTN N1との間で通信可能な形式に変換する。
図2に示すように、ゲートウェイ装置200は、PSTN接続部2001と、音声接続部2002と、ゲートウェイ呼制御部2003と、音声制御部2004と、SIP接続部2005と、音声接続部2006とを有して構成されている。
【0023】
PSTN接続部2001および音声接続部2002は、電話機100におけるこれらの各部と同様に、PSTN N1に接続する機能を有するものである。ゲートウェイ呼制御部2003は、呼制御サーバ400や通話IP端末500、聴話IP端末600および700との間における呼制御を司るものである。
【0024】
音声制御部2004は、PSTN N1や通話IP端末500との間における音声データの入出力を制御するものである。SIP接続部2005は、呼制御サーバ400や通話IP端末500、聴話IP端末600および700との間でSIP接続をするものである。音声接続部2006は、通話IP端末500、聴話IP端末600および700との間における音声データの送受信を司るものである。
【0025】
CTI装置300は、コールセンタ内の呼制御サーバ400、通話IP端末500、聴話IP端末600および700のシステム全体を統括して制御するものである。
図2に示すように、CTI装置300は、CTIリンク接続部3001と、ACD制御部3002と、CTI呼制御部3003と、CTIクライアント接続部3004と、を有して構成されている。
【0026】
CTIリンク接続部3001は、呼制御サーバ400との間における通信の接続を確立させる。ACD制御部3002は、ACD(Automatic Call Distributor)機能を司るものであり、通話IP通話端末500への着信通話の振り分けや割り当て等を制御する。例えば、通話IP端末500が複数台接続するとき、GW装置200からの着信呼を、待ち時間の最も長い通話IP端末500へ着信呼を割り振る自動呼分配機能を備える。
【0027】
CTI呼制御部3003は、CTI装置300と呼制御サーバ400との間における呼制御を司るものである。CTIクライアント接続部3004は、通話IP端末500や聴話IP端末600、700との間における通信の接続を確立させる。CTI呼制御部3003は、IP端末のCTIクライアント制御部5008から、IP端末内のIP電話機を操作する要求(例えば、応答や発信の要求)を受け取り、TM装置400へ前記要求を依頼することによって、TM装置400が前記IP電話機を呼制御(例えば、応答や発信を制御)することを実現する。および、ACD制御部3002の前記自動呼分配にもとづく着信呼の割り振り要求を受け取り、TM装置400へ着信呼を指定IP電話機へ着信させるべく呼制御することを実現する。および、TM装置400からIP電話機が呼制御されたイベント情報を受け取り、CTIクライアント制御部5008およびACD制御部3002へイベント情報を受け渡すことを実現する。
【0028】
呼制御サーバ400は、コールセンタ内の各装置が着信または発信する呼を制御するものである。
図2に示すように、呼制御サーバ400は、SIP接続部4001と、音声接続部4002と、CTI制御部4003と、TM呼制御部4004と、SIP制御部4005と、IP端末制御部4006と、聴話制御部4007と、音声制御部4008と、音声ミキシング制御部4009と、CTIリンク接続部4010と、IP端末接続部4011と、を有して構成されている。
【0029】
SIP接続部4001、音声接続部4002は、ゲートウェイ装置200におけるこれらの各部と同様の機能を有するものである。CTI制御部4003は、CTI装置300からの呼制御要求を電話制御として実現する機能と、IP電話機の呼制御が発生したことをイベント情報としてCTI装置300へ通知する機能を有し、CTI装置300との間における種々の情報を制御するものである。TM呼制御部4004は、コールセンタ内の各装置に対する呼やこれらの各装置からの呼の制御を司るものである。SIP制御部4005は、コールセンタ内の各装置に対するSIP接続を制御するものである。IP端末制御部4006は、通話IP端末500、聴話IP端末600、700との間における通信を制御する。
【0030】
聴話制御部4007は、通話IP端末500とゲートウェイ装置200を介した電話機100との間における通話による音声データが送受信されている場合に、聴話IP端末600、700からの要求に応じて、その音声データを聴話IP端末600、700に送信してその通話をモニタリングさせるものである。聴話制御部4007は、通話のモニタリングごとに音声データ(送話データおよび受話データ)をモニタリングさせるためのプロセスを起動(あるいは削除)するための処理部である。プロセス起動は新たな通話IP端末を通話モニタリングのときに起動し、既に通話IP端末が通話モニタリングされているときにはプロセスを共用する。音声制御部4008は、通話IP端末500、聴話IP端末600、700、あるいはゲートウェイ装置200との間における音声データの入出力を制御するものである。
【0031】
具体的には後述するが、聴話IP端末600、700から最初に受けた通話モニタ要求に従って送話データと受話データの送信指示が通話IP端末500に送信されると、聴話制御部4007がプロセスを起動して音声データを確保するとともに、さらに他の別の聴話端末600、700から通話モニタ要求を受けた場合には、新たな通話IP端末500への要求であれば新たに聴話制御部にプロセスを起動させ、既に通話モニタされている通話IP端末500に対する要求であれば、聴話制御部4007のプロセスを共用させ、および既に確保されている音声データに基づいて、通話に対して通話モニタさせ、プロセスを有効に使用するように起動させている。
【0032】
音声ミキシング制御部4009は、通話IP端末500と、ゲートウェイ装置200を介した電話機100との間における音声データ(送話データおよび受話データ)をミキシングするものである。CTIリンク接続部4010は、CTI装置300との間における通信の接続を確立させる。IP端末接続部4011は、通話IP端末500、聴話IP端末600、700との間における通信の接続を確立させる。
【0033】
通話IP端末500は、ゲートウェイ装置200を介して電話機100との間で通話をする端末である。なお、聴話IP端末600、700も通話IP端末500と同様の構成を有しているため、ここでは代表して通話IP端末500について説明している。
図2に示すように、通話IP端末500は、SIP接続部5001と、音声接続部5002と、IP端末制御部5003と、SIP制御部5004と、音声制御部5005と、音声ミキシング制御部5006と、IP端末接続制御部5007と、CTIクライアント制御部5008と、CTIクライアント接続部5009と、IP端末接続部5010と、音声入力部5011と、音声出力部5012と、を有して構成されている。
【0034】
通話IP端末500の音声ミキシング制御部5006は、ゲートウェイ装置200との間における2者通話の音声データ(送話データと受話データ)としてミキシングして、前記ミキシングされた送受話音声データを呼制御サーバ400へ送信のみするために使用する。
【0035】
一方、上述した呼制御サーバ400の音声ミキシング制御部4009は、前記ミキシングされた送受話音声データ(受信データ)と、聴話IP端末600、700の音声データ(送話データおよび受話データ)とを、3者通話の音声データとしてミキシングする。なお、呼制御サーバ400の音声ミキシング制御部4009は、聴話者が多数の場合、4者以上の多者通話の音声データとしてミキシングする。
【0036】
本実施の形態では、多者の聴話を実施する送話データおよび受話データのミキシングは、呼制御サーバ400において行われる前提で説明している。その理由は、通話IP端末500は、通常は呼制御サーバ400に比べて簡素な構成とされている場合が多く、そのミキシングを行った場合に負荷がかかりレスポンスの低下等の問題が発生する虞があるためである。これに対して、通話IP端末500に設けられている音声ミキシング制御部5006は、ゲートウェイ装置200と通話IP端末500の2者通話間の送話データと受話データをミキシングするのみの単純な機能として使用する。
【0037】
また、例えば、呼制御サーバ400のミキシング機能が何らかの事情によって動作しない場合は、1者聴話のみの限定で、音声ミキシング制御部5006の送受話ミキシングデータを、直接聴話IP端末600へ送信することで、聴話を実現することが可能である。呼制御サーバ400の不具合や定期保守の再起動により、通話IP端末500と呼制御サーバ400間のSIP接続が失敗すると、この受け皿として通話IP端末500側のミキシングデータを、聴話IP端末600、または700に対して直接送信して通話のモニタリングを実行させることができる。
【0038】
SIP接続部5001、音声接続部5002、IP端末制御部5003、SIP制御部5004、音声制御部5005、呼制御サーバ400におけるこれらの各部と同様の機能を有するものである。呼制御サーバ400と通話IP端末500は、複数呼を扱うのか1つの呼を扱うのかの違いはあるが、同様の機能を有することになる。音声ミキシング制御部5006は既に説明した機能を有する。IP端末接続制御部5007は、コールセンタ内の各装置との間の接続を制御する。CTIクライアント制御部5008は、IP端末内のIP電話機の操作を制御したりIP電話機の状態(例えば着信中)を表示する機能を有するものである。CTIクライアント接続部5009は、CTI装置300と同様の機能を有するものである。IP端末接続部5010は、呼制御サーバ400と同様の機能を有するものである。なお、
図2に示した各装置が有する各部が行う具体的な処理については、シーケンス図やフローチャートを用いて後述する。
【0039】
図3は、電話機100と通話IP端末500との間の通話を、聴話IP端末600、700がモニタリングする場合の流れを示す図である。
図3に示すように、通話IP端末500は、ゲートウェイ装置200を介して音声データを受信すると、呼制御サーバ400との間でSIP接続する。そして、呼制御サーバ400は、SIP接続部4001が通話IP端末500からの要求や通話IP端末500に対する指示を、SIP制御部4005によって制御する。また、TM呼制御部4004は、SIP制御部4005によるSIP制御の結果と同期をとって、聴話制御部4007の制御を行う。また、TM呼制御部4004は、通話モニタ要求を受けた場合に、聴話制御部4007を起動し、送話データや受話データを一時的に確保するための領域をメモリ上に設定(あるいは削除)したり、起動している聴話制御部4007を削除する。
【0040】
なお、TM呼制御部4004は、後述するように、聴話制御部4007は、あらかじめ定められた同時通話モニタ数の許容値に達するまで起動することができるようになっており、起動中の聴話制御部4007がどの通話に対するものなのかを識別するために、その聴話制御部4007への接続先番号(1種類の通話モニタ要求に対して1つの接続先番号が割り当てられる。)を、通話IP端末500や聴話IP端末600、700に対して通知する。
【0041】
通話IP端末500は、ゲートウェイ装置200を介して受信した音声データ(受話データ)および自らが出力した音声データ(送話データ)をミキシングしてから聴話用の目的で呼制御サーバに送信するとともに、自らが出力した音声データ(送話データ)をゲートウェイ装置200に通話用の目的で送信する。呼制御サーバ400は、音声制御部4008による制御に従って、音声接続部4002がこれらの音声データ(送話データおよび受話データ)を受信すると、音声ミキシング制御部4009がこれらのデータをミキシングして音声接続部4002に出力する。このとき、音声制御部4008は聴話該当呼音声データがどのIPアドレスとポート番号から受信され、そのIPアドレスとポート番号に送信するのか、処理の開始・終了を制御するものである。
【0042】
なお、上述したように、音声データのミキシングについては、通話IP端末500、聴話IP端末600、700に設けられていてもよい。続いて、コールセンタシステム1000において行われる通話モニタリング処理について説明する。
【0043】
図4A、4Bは、コールセンタシステム1000において行われる通話モニタリング処理の手順を示すシーケンス図である。
図4Aは1者が通話モニタ要求を操作し成功するまでを示し、
図4Bは
図4Aに継続する図で、2者目の通話モニタ要求を操作し成功し、その後電話機100から切断され2つの通話モニタも引き続いて切断される処理の手順を示すシーケンス図である。
【0044】
図4Aに示すように、コールセンタシステム1000では、まず、電話機100においてオフフック操作が行われると、電話機100がループ閉成し(ステップS401)、通話者からの操作によってダイヤル発信をPSTNに送信し、PSTNはゲートウェイ装置200へSetupを送信する(ステップS402、S403)。
【0045】
ゲートウェイ装置200は、PSTNからSetupメッセージを受信すると、CallProcメッセージを応答し、呼制御サーバ400へInviteメッセージを送信する(ステップ406、S404)。
【0046】
呼制御サーバ400は、ゲートウェイ装置200からInviteメッセージを受信すると、100Tryingを応答し、CTI装置300へキューイング通知を送信する(ステップS405、S407)。
【0047】
CTI装置300は、呼制御サーバ400からキューイング通知(ステップS407)を受信すると、該当呼の着信先をACD機能により決定する。例えば、通話IP端末500に着信先を決定した場合、着信先変更要求に通話IP端末500が着信先である情報を含めて呼制御サーバ400へ送信する(ステップ408)。
【0048】
呼制御サーバ400は、CTI装置300から受けた着信先変更要求(ステップS408)に従って、Inviteメッセージを通話IP端末500に送信する(ステップS409)。
【0049】
通話IP端末500は、Inviteメッセージ(ステップS409)を受信すると、100Tryingメッセージを応答し(ステップS410)、180Ringingメッセージを送信する(ステップS411)。
【0050】
呼制御サーバ400は、通話IP端末500から180Ringingメッセージ(ステップS411)を受信すると、ゲートウェイ装置200へ180Ringingを送信する(ステップS412)。そして、CTI装置へ着信通知を送信する(ステップS415)。
【0051】
ゲートウェイ装置200は、呼制御サーバ400から180Ringing(ステップS412)を受信すると、PSTNへAlartメッセージを送信する(ステップS413)。
【0052】
PSTNは、ゲートウェイ装置200からAlart(ステップS413)を受信すると、RBT(Ringing Back Tone)音を電話機100へ出力する(ステップS414)。
【0053】
CTI装置300は、着信通知メッセージ(ステップS415)を受信すると、この着信通話が該当する通話IP端末500へ着信通知メッセージを送信する(ステップS416)。
【0054】
通話IP端末500は、オペレータ等の利用者からCTIに対する応答操作を受け付けると、その応答要求を、CTI装置300を介して呼制御サーバ400に送信する(ステップS417、S418)。
【0055】
すると、呼制御サーバ400は、通話IP端末500に対してその応答要求に応じた応答指示を行い(ステップS419)、通話IP端末500は、着信状態に応答動作をするために200OKを呼制御サーバ400に送信し(ステップ419)、呼制御サーバ400はACKを応答する(ステップ426)。
【0056】
呼制御サーバ400は200OK(ステップS419)に応じてゲートウェイ装置へ200OK(ステップ421)を送信し、ゲートウェイ装置200はACKを応答する(ステップS425)。
【0057】
ゲートウェイ装置200は、200OK(ステップS421)に応じてPSTNに対してConnectメッセージを送信し(ステップS422)、PSTNはConnectAckを応答する(ステップS424)。また、PSTNは極性反転させ(ステップS423)、電話機100が通話状態になる。
【0058】
呼制御サーバ400はゲートウェイ装置200からACK(ステップS425)が応答されると、CTI装置300へ接続通知メッセージ(ステップ427)を送信し、CTI装置300はこのメッセージが該当する通話IP端末500へ接続通知メッセージを送信する(ステップS428)。
【0059】
ここまでのステップで通話状態が確立し、電話機100と通話IP端末500との通話Tが確立し、その後、互いに送話・受話が行われることとなる。
【0060】
このとき、聴話IP端末600は、通話モニタ操作を受け付けると、通話モニタ要求を、CTI装置300を介して呼制御サーバ400に送信する(ステップS429、S430)。呼制御サーバ400は、通話モニタ要求(ステップ430)を受けると、聴話制御部4007を起動させる。例えば、呼制御サーバ400のTM呼制御部4004は、聴話IP端末600から通話モニタ要求を受けると、呼制御サーバ400が有する聴話制御部4007を起動し、さらにこの管理下にある音声ミキシング制御部4009を起動し、送話データや受話データを一時的に確保するための領域をメモリ上に設定する。
【0061】
そして、呼制御サーバ400は、起動した聴話制御部4007の管理下にある音声接続部4002の接続先番号を通話IP端末500に通知し、通話モニタのための音声データを送信する指示をする(ステップS432)。通話IP端末500は、呼制御サーバ400からその接続先番号の通知を受けると、通話中の音声データ(送話データおよび受話データ)を音声ミキシング制御部5006でミキシングして、呼制御サーバ400の聴話制御部4007の管理下にある、音声接続部4002へ、この音声データを送信する(ステップS433)。この音声データを呼制御サーバ400が受信すると、音声ミキシング制御部4009に音声データが流れ始まる。
【0062】
また、呼制御サーバ400は、通話モニタ送信指示(ステップS432)を指示すると同時に、通話モニタ要求を受けた聴話IP端末600に対して、通話モニタ開始する指示をする(ステップS434)。
【0063】
通話IP端末500は、通話モニタ送信指示(ステップS432)を受取ると、音声データ(ステップS433)を呼制御サーバ400へ送信する。
【0064】
聴話IP端末600は、通話モニタの開始指示(ステップS434)を受けると、呼制御サーバ400に対してInviteメッセージを送信し(ステップS435)、その後、呼制御サーバ400からその応答の送受信を行う(ステップS436〜S437)。そして、呼制御サーバ400は、ACKメッセージを受けると(ステップS438)、聴話IP端末600は、呼制御サーバ400の音声接続部4002と接続し、通話状態となることで、既に通話モニタ用の音声データが音声ミキシング制御部4009にてミキシングされている音声を通話モニタM1として聞くことが実現できる。その後、呼制御サーバ400は、CTI装置300を介して、通話モニタを開始した旨の通話モニタ通知を聴話IP端末600に送信する(ステップS439、S440)。
【0065】
このとき、さらに聴話IP端末700が通話モニタ操作を受け付けると、ステップS429、S430の場合と同様に、通話モニタ要求を、CTI装置300を介して呼制御サーバ400に送信する(ステップS441、S442)。そして、聴話IP端末600の場合と同様に、呼制御サーバ400は、新たに聴話制御部4007を起動し、さらにこの管理下にある音声ミキシング制御部4009を起動し、上述した領域をメモリ上に設定する。
図4Bの例では、同じ通話IP端末への通話モニタ要求のため、聴話制御部4007は共用して、新たに聴話制御部4007を起動しない。
【0066】
そして、呼制御サーバ400は、ステップS434の場合と同様に、通話モニタ要求を受けた聴話IP端末700に対して、新たに起動した聴話制御部4007の管理下にある音声接続部4002のへの接続先番号を通知し、通話モニタを開始する指示をする(ステップS443)。
【0067】
以降、聴話IP端末700は、ステップS435〜S438の場合と同様に、通話をモニタリングするための各種メッセージを送受信し(ステップS444〜S447)、その後、音声ミキシング制御部4009は、聴話制御部4007の管理下にある音声接続部4002が受け取った音声データをミキシングし、ミキシング後の音声データを聴話IP端末700に送信する。そして、聴話IP端末700が、その音声データを受信して音声として出力することにより、通話モニタM2が実行される。その後、呼制御サーバ400は、CTI装置300を介して、通話モニタを開始した旨の通話モニタ通知を聴話IP端末700に送信する(ステップS448、S449)。
【0068】
このように、呼制御サーバ400のTM呼制御部4004が、聴話IP端末600から通話モニタ要求を受けた場合、TM呼制御部4004が聴話制御部4007とこの管理下にある音声ミキシング制御部4009を起動し、通話IP端末500が、通話中の音声データ(送話データ、受話データ)を音声ミキシング制御部5006でミキシングしてから起動した聴話制御部4007の管理下にある音声接続部4002へ送信し、音声ミキシング制御部4009がその音声データをミキシング(3者通話状態)し、聴話IP端末600は、聴話制御部4007の管理下にある音声接続部4002に送信されている音声データを取得することにより、電話機100と通話IP端末500との間の通話をモニタリングすることができる。また、TM呼制御部4004が、さらに聴話IP端末700から通話モニタ要求を受けた場合には同じ通話IP端末500を多者通話することを判断し、既に起動している聴話制御部4007を共用し、その聴話制御部4007から音声データを取得することにより、さらに新たな聴話端末700が追加で通話をモニタリングすることができる。したがって、従来技術のように、通話を瞬断させることなく、多者通話モニタを実現することが可能となる。
【0069】
図4Bにおいて、電話機100においてオンフック操作が行われると、電話機100がループ解放し(ステップS450)、電話機100とゲートウェイ装置200との間の通話が終了する。ゲートウェイ装置200は、PSTNからDisConnectメッセージを受信すると(ステップS451)、Releaseを応答し(ステップS454)し、および呼制御サーバ400へByeメッセージを送信し(ステップS452)、呼制御サーバ400から200OKの応答を受ける(ステップS453)。
【0070】
その後、ゲートウェイ装置200は、PSTNからReleaseCompleteメッセージを受信する(ステップS455)。
【0071】
TM呼制御部4004は、Releaseメッセージ(ステップS454)、または、ReleaseCompleteメッセージ(ステップS455)を受信すると、起動した聴話制御部4007およびその管理下の音声ミキシング制御部4009を削除し、CTI装置300を介して、ゲートウェイ装置200と通話IP端末500との間の通話が終了した旨の切断通知をする(ステップS456、S457)。このように起動した聴話制御部4007およびその管理下の音声ミキシング制御部4009を削除することにより、プロセスを常駐させることなく、呼制御サーバ400のメモリを有効に活用することができる。
【0072】
そして、呼制御サーバ400は、Byeメッセージを送信し、通話IP端末500からその応答を受信する(ステップS458、S459)。そして、呼制御サーバ400と通話IP端末500との間の接続が終了し、CTI装置300を介して通話IP端末500に対して接続が切断した旨の切断通知をする(ステップS460、S461)。
【0073】
以降、呼制御サーバ400は、通話IP端末500の場合と同様の処理を、聴話IP端末600、700に対して行い、聴話を終了させ、各端末に対して切断通知をする(ステップS462〜S465、S466〜S469)。このステップS469までの各処理が終了すると、
図4A、Bに示したコールセンタシステム1000において行われる通話モニタリング処理の聴話終了までの処理が終了する。
【0074】
図4A、4Bでは、聴話IP端末600、700から通話モニタ要求を受けた際に、そのままTM呼制御部4004が聴話制御部4007およびその管理下の音声ミキシング制御部4009を起動する前提で説明した。しかし、聴話IP端末600、700からの通話モニタ要求が、通話IP端末500と電話機100との通話が切断中の場合等、通話モニタ要求を受けたタイミングによっては、物理的に通話モニタできない場合もある。以下、通話が既に終了している場合等、物理的に通話モニタが不可能な場合における処理の制御について説明する。
【0075】
図5A、5Bは、物理的に通話モニタが不可能な場合のコールセンタシステム1000において行われる通話モニタリング処理の手順を示すシーケンス図である。
図5Aでは、ステップS501〜S540までの各処理(オフフック操作〜通話モニタ通知までの各処理)、およびステップS541〜S552までの各処理(オンフック操作〜通話IP端末への切断通知までの各処理)は、それぞれ
図4A、4BにおけるステップS401〜S440までの各処理、およびステップS450〜S461までの各処理)と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0076】
図5Bにおいて、呼制御サーバ400が、CTI装置300を介して切断通知した場合において(ステップS551、S552)、聴話IP端末700が、CTI装置300を介して通話モニタ要求を呼制御サーバ400に対して送信すると(ステップS553、S554)、TM呼制御部4004は、既に電話機100と通話IP端末500との間の通話が終了し、起動した聴話制御部4007およびその管理下の音声ミキシング制御部4009を削除し、通話IP端末500に対して切断通知をしたことにより、通話モニタが不可能である旨の通話モニタ不可通知を、CTI装置300を介して聴話IP端末700に送信する(ステップS555、S556)。その後、聴話IP端末700は、その旨を不図示のディスプレイ等の表示部に表示させる。聴話IP端末700の利用者(例えば、スーパバイザ)は、通話モニタ不可通知を聴話IP端末700が受け取っていることをその画面等で知ることにより、既に通話が終了し、通話のモニタリングができない状態であることを知ることができる。
【0077】
そして、呼制御サーバ400は、
図4A、4Bの場合と同様に、聴話IP端末600に対してステップS462〜S465までの処理と同様の処理を行う(ステップS557〜S560)。このステップS560の処理が終了すると、
図5A、Bに示した通話モニタリング処理が終了する。
【0078】
また、
図4A、4Bでは、聴話制御部4007の起動数に制限を設けない前提で説明したが、実際にはその数の上限を示す閾値が不図示のメモリに設定されており、通話モニタ要求したタイミングで既に聴話制御部4007がその数だけ起動されている場合には、たとえ聴話IP端末600から通話モニタ要求があった場合でも、呼制御サーバ400のTM呼制御部4004は、聴話制御部4007を起動することができないようになっている。このような上限値を設けているので、アクセス多寡による呼制御サーバ400の負荷を抑制することができる。以下、聴話制御部4007の起動数が、上限を示す閾値に達している場合等、起動制限によって通話モニタが不可能な場合における処理の制御について説明する。
【0079】
図5Cは、起動制限によって通話モニタが不可能な場合のコールセンタシステム1000において行われる通話モニタリング処理の手順を示すシーケンス図である。
図5Cに示すように、ステップS501〜S528までの各処理(オフフック操作〜接続通知までの各処理)が行われ、通話Tが確立した状態において、呼制御サーバ400は、聴話IP端末600から、CTI装置300を介して通話モニタ要求を受ける(ステップS561、S562)。
【0080】
すると、呼制御サーバ400のTM呼制御部4004は、その時点ですでに起動している聴話制御部4007の数が、上述した閾値に達しているか否かを判定し、その閾値に達していると判定した場合に、これ以上聴話制御部4007が起動できず、通話のモニタリングができないと判断し(ステップS563)、CTI装置300を介して、その旨を要求のあった聴話IP端末600に対して通話モニタ通知不可を送信する(ステップS564、S565)。このように、TM呼制御部4004が、聴話制御部4007の起動数の上限値と、現時点の起動数とを比較して、新たな起動の可否を判断し、その結果を通話モニタ要求のあった聴話IP端末600に送信することにより、アクセス多寡による呼制御サーバ400の負荷を抑制することができるとともに、聴話IP端末600の利用者(例えば、スーパバイザ)は、その理由を理解することができる。
【0081】
図6は、コールセンタの各装置の状態遷移図である。
図6に示すように、まず、ゲートウェイ装置200と、通話IP端末500との間で通話が成立した状態(a)で、呼制御サーバ400が聴話IP端末600から通話モニタの要求を受けると、聴話制御部4007を起動して、通話IP端末500は、音声データを送信する(b)。
【0082】
その状態で、呼制御サーバ400は、聴話IP端末600に対して通話モニタの開始指示を送信し、聴話IP端末600は、その指示に従って、通話をモニタリングし(c)、さらに、新たな聴話IP端末700が通話モニタの要求を行った場合には、呼制御サーバ400は、その聴話IP端末700に対して通話モニタの開始指示を送信し、聴話IP端末700は、その指示に従って、通話をモニタリングし(d)、呼制御サーバ400と、聴話IP端末600、700との間の関係が1:nの関係となる。このように、本実施の形態では、1つの通話に対して複数の通話モニタ要求を受け付けて、その通話のモニタリングを実行することができる。続いて、各端末における動作について説明する。
【0083】
図7A、7Bは、通話をモニタリングされた通話IP端末500における通話処理および聴話処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7Aは、
図4Aおよび
図5Aの通話IP端末500における通話IP端末が通話中状態に至るまでの処理を実現するフローチャートを示している。また、
図7Bは、
図4Aまたは
図5Aの通話モニタ送信指示以降から、
図4Bまたは
図5Bまでの通話IP端末500における処理を実現するフローチャートを示している。
【0084】
図7Aに示すように、まず、通話IP端末500は、SIP接続部5001、IP端末接続部5010、CTIクライアント制御部5008が通話待ちのアイドル状態、音声接続部5002が音声データを受け取っていない接続無状態にあり(ステップS701)、Inviteメッセージを受けると(ステップS702)、SIP接続部5001、IP端末接続部5010は、セッション開始状態を認識する(ステップS703)。
【0085】
その後、通話IP端末500からその応答TryingおよびRingingメッセージを送信すると(ステップS704、S705)、SIP接続部5001、IP端末接続部5010は着信状態を認識し(ステップS706)、着信通知を受けると(ステップS707)、CTIクライアント制御部5008が着信状態を認識する(ステップS708)。
【0086】
そして、利用者からCTI操作による応答を受け付けると(ステップS709)、その応答要求を送信し(ステップS710)、さらにその応答指示を受信すると(ステップS711)、IP端末接続部5010はその応答指示を認識し(ステップS712)、OKメッセージを送信する(ステップS713)。
【0087】
さらに、呼制御サーバ400から肯定応答を受信すると(ステップS714)、音声接続部5002が接続状態となるとともに、SIP接続部5001が接続状態となり、IP端末接続部5010が音声データの接続待ち状態となり(ステップS715)、さらに接続通知を受信するとともに(ステップS716)、音声データを受信し(ステップS717)、SIP接続部5001、IP端末接続部5010、CTIクライアント制御部5008が接続状態となり(ステップS718)、通話IP端末500が通話中状態となる。
【0088】
その後、
図7Bに示すように、通話IP端末500が通話中の状態において(ステップS719)、呼制御サーバ400から通話モニタ送信指示を受けると(ステップS720)、音声接続部5002は、通話を維持しつつ、音声ミキシング制御部5006からの指示に従って送話データおよび受話データをミキシングして呼制御サーバ400に送信する(ステップS721、S722)。
【0089】
そして、通話IP端末500は、通話が切断されると(ステップS723)、その切断通知およびBYEメッセージを受信し(ステップS724、S725)、その応答メッセージを送信し(ステップS726)、音声接続部5002および音声ミキシング制御部5006は接続無状態となり、SIP接続部5001、IP端末接続部5010は通話待ちのアイドル状態になる(ステップS727)。通話IP端末500は、送話データおよび受話データがミキシングされた音声データの送信が切断され(ステップS728)、CTI装置300を介して切断通知を受けると(ステップS729)、ステップS701の初期状態に戻る(ステップS730)。
【0090】
図8A、8Bは、通話をモニタリングする聴話IP端末600における通話処理および聴話処理の処理手順を示すフローチャートである。以下では、聴話IP端末600について説明しているが、聴話IP端末700についても同様の処理を行っている。
図8Aは、
図5Cの通話モニタ操作が失敗するまでの聴話IP端末における処理を実現するフローチャートを示している。また、
図8Bは、聴話IP端末通話モニタ要求中状態以降を示したフローチャートである。
図4Aまたは
図5Aの通話モニタ開始指示以降から、
図4Bまたは
図5Bまでの聴話IP端末600のフローチャートを示している。
【0091】
図8Aに示すように、まず、聴話IP端末600は、通話IP端末500の場合と同様に、SIP接続部5001、IP端末接続部5010、CTIクライアント制御部5008が通話待ちのアイドル状態、音声接続部5002が音声データを受け取っていない接続無状態にあり(ステップS801)、利用者(例えば、スーパバイザ)から通話モニタ操作を受け付けると(ステップS802)、通話モニタ要求を送信し(ステップS803)、聴話IP端末通話モニタ要求中状態に至る。
【0092】
例えば、既に聴話制御部4007の起動数が上限値に達している場合、既に通話IP端末500の通話が切断されている場合等、通話モニタが不可能である旨の通知を受けた場合(ステップS804)、その旨をディスプレイ等の表示部に表示して(ステップS805)、ステップS801の初期状態に戻る。
【0093】
一方、聴話IP端末600は、呼接続サーバ400から聴話制御部4007の起動が可能である旨の応答である通話モニタ監視指示を受けると(ステップS806)、SIP接続部5001、IP端末接続部5010は、セッション開始状態を認識し、CTIクライアント制御部5008は、通話モニタ要求状態を認識する(ステップS807)。
【0094】
そして、聴話IP端末600がInviteメッセージを送信し(ステップS808)、その応答Tryingを受信すると(ステップS809)、SIP接続部5001、IP端末接続部5010は、発信状態を認識する(ステップS810)。そして、聴話IP端末600がOKメッセージを送信し(ステップS811)、肯定応答を受信すると(ステップS812)、音声接続部5002が接続状態となり(ステップS813)、通話されている音声データを取得し(ステップS814)、通話モニタ通知を受信する(ステップS815)。すると、CTIクライアント制御部5008が通話モニタ状態となり(ステップS816)、聴話IP端末600が通話モニタリング状態となる。
【0095】
その後、聴話IP端末600は、BYEメッセージを受信すると(ステップS817)、音声接続部5002が接続無状態となり(ステップS818)、その応答OKを行った後(ステップS819)、送話データおよび受話データの通話が切断され(ステップS820)、CTI装置300を介して切断通知を受けると(ステップS821)、ステップS801の初期状態に戻る(ステップS822)。
【0096】
なお、本実施の形態におけるコールセンタシステム1000が有する各装置で行わる処理は、あらかじめディスクやROM等の記憶装置に記憶されたプログラムによって実行される。このプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0097】
さらに、これらのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、これらのプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0098】
また、これらのプログラムは、各装置を構成する各機能部(例えば、呼制御サーバ400が有するSIP接続部4001、音声接続部4002、CTI制御部4003、TM呼制御部4004、SIP制御部4005、IP端末制御部4006、聴話制御部4007、音声制御部4008、音声ミキシング制御部4009、CTIリンク接続部4010、IP端末接続部4011等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、これらの各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0099】
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせてもよい。例えば、CTI装置300と呼制御サーバ400とを1つの装置として構成することにより、システム全体の構成をより簡略化することも可能である。