(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130844
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】ブラインドナビゲーションのためのフィードバックによるリモートコントロール
(51)【国際特許分類】
H04N 21/422 20110101AFI20170508BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20170508BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20170508BHJP
H04N 5/00 20110101ALI20170508BHJP
【FI】
H04N21/422
H04N21/436
H04N21/431
H04N5/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-537036(P2014-537036)
(86)(22)【出願日】2011年10月19日
(65)【公表番号】特表2015-501588(P2015-501588A)
(43)【公表日】2015年1月15日
(86)【国際出願番号】US2011056836
(87)【国際公開番号】WO2013058748
(87)【国際公開日】20130425
【審査請求日】2014年10月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】マーク リロイ ウォーカー
【審査官】
富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2009/0213066(US,A1)
【文献】
特開2003−044223(JP,A)
【文献】
特開2001−022506(JP,A)
【文献】
特開2009−043035(JP,A)
【文献】
特開2002−247670(JP,A)
【文献】
特開2003−070082(JP,A)
【文献】
米国特許第06215417(US,B1)
【文献】
特開2001−352497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴体験を制御するシステムであって、
前記視聴体験の制御に関連付けられた機能を選択するコントロール装置を備え、前記コントロール装置は、少なくとも1つのボタンを有し、選択モードと近接モードとを含む前記少なくとも1つのボタンと対話するための複数の対話モードを含み、
前記少なくとも1つのボタン上のホバリングによる入力を検出することにより、前記近接モードが作動された場合、視聴装置への少なくとも1つの画面上のインジケータの表示を開始し、前記少なくとも1つの画面上のインジケータは前記少なくとも1つのボタンに関連付けられた機能を表し、
前記近接モードが作動していることを示すハプティックフィードバックを生成し、
前記選択モードが作動された場合、前記機能を実行し、および前記選択モードが作動していることを示す別のハプティックフィードバックを生成し、前記近接モードは前記少なくとも1つのボタンを押下せずに作動され、
前記少なくとも1つのボタンはプログラムされておらず、当該少なくとも1つのボタンの前記近接モードまたは選択モードが作動された場合、前記コントロール装置は、前記視聴装置に前記少なくとも1つの画面上のインジケータの表示を開始させ、前記画面上のインジケータは、プログラムされた状態において当該少なくとも1つのプログラムされていないボタンに関連付けられることができる前記視聴体験を制御するための1つまたは複数の機能を示す、前記システム。
【請求項2】
前記選択モードが作動された場合、前記別のハプティックフィードバックは独自のハプティックフィードバックである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記近接モードは接触モードを含み、前記接触モードは、前記少なくとも1つのボタン上のホバリングと、前記少なくとも1つのボタンを押下しない前記少なくとも1つのボタンの接触と、を含み、前記コントロール装置は、前記接触モードが作動された場合、前記視聴装置上の画面上のインジケータおよび前記ハプティックフィードバックを開始する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記近接モードが作動された場合、前記視聴装置上の前記少なくとも1つの画面上のインジケータは前記視聴体験を制御するための1つまたは複数の機能を示し、前記1つまたは複数の機能は前記コントロール装置の作動されたボタンに関連付けられており、前記コントロール装置はどの機能が作動されたかに基づいて異なるフィードバックを提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
少なくとも1つのボタンを有するコントロール装置により視聴体験を制御する方法であって、前記コントロール装置は、選択モードと近接モードとを含む、前記少なくとも1つのボタンと対話するための複数の対話モードを含み、
前記少なくとも1つのボタン上のホバリングによる入力を検出することにより、前記少なくとも1つのボタンの前記近接モードが作動された場合、前記コントロール装置が、視聴装置への少なくとも1つの画面上のインジケータの表示を開始するステップであって、前記少なくとも1つの画面上のインジケータは前記少なくとも1つのボタンに関連付けられた機能を表す、前記ステップと、
前記コントロール装置が、前記近接モードが作動していることを示すハプティックフィードバックを生成するステップと、
前記選択モードが作動された場合、前記コントロール装置が、前記機能を実行し、および前記選択モードが作動していることを示す別のハプティックフィードバックを生成するステップと、
前記視聴装置と通信するステップとを含み、前記少なくとも1つのボタンがプログラムされておらず、かつ前記複数の対話モードのうちの1つのモードが作動された場合、前記視聴装置は前記少なくとも1つの画面上のインジケータを表示し、前記画面上のインジケータは、プログラムされた状態において当該少なくとも1つのプログラムされていないボタンに関連付けられることができる前記視聴体験を制御するための1つまたは複数の機能を示し、
前記近接モードは前記少なくとも1つのボタンを押下せずに作動される、
前記方法。
【請求項6】
前記選択モードが作動された場合、前記別のハプティックフィードバックは独自のハプティックフィードバックであり、
前記近接モードは接触モードを含み、
前記接触モードは、前記少なくとも1つのボタン上のホバリングと、前記少なくとも1つのボタンを押下しない前記少なくとも1つのボタンの接触と、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのボタンの前記選択モードが作動された場合、前記プログラムされていないボタンをプログラムするステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
視聴体験を制御するシステムであって、
前記視聴体験の制御に関連付けられた機能を選択するコントロール装置を備え、前記コントロール装置は、少なくとも1つのボタンを有し、選択モードと近接モードとを含む前記少なくとも1つのボタンと対話するための複数の対話モードを含み、前記コントロール装置は、
前記少なくとも1つのボタン上のホバリングによる入力を検出することにより、前記近接モードが作動された場合、視聴装置への少なくとも1つの画面上のインジケータの表示を開始し、前記少なくとも1つの画面上のインジケータは前記少なくとも1つのボタンに関連付けられた機能を表し、
前記近接モードが作動していることを示すハプティックフィードバックを生成し、
前記選択モードが作動していることを示すフィードバックを生成し、および
前記近接モードが作動され、かつ前記視聴装置を制御するための前記少なくとも1つのボタンの機能がプログラムされていない場合、前記少なくとも1つのボタンに関連付けられるようにプログラムされた状態にプログラムすることができる機能インジケータのリストの、前記視聴装置への表示を開始するように構成され、
前記近接モードは前記少なくとも1つのボタンを押下せずに作動される、前記システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのボタン上でホバリングされた場合、前記コントロール装置は、前記視聴装置上の画面上のインジケータおよび前記ハプティックフィードバックを開始し、前記画面上のインジケータは、前記コントロール装置の作動されたボタンに関連付けられた、前記視聴体験を制御するための1つまたは複数の機能を示すフィードバックを提供する、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現在のテレビジョンリモートコントロールは、ラベル付けされたボタンおよび/または画面表示の使用により、対応する制御機能をユーザに知らせる。これにはユーザがリモート装置に目を落とすことが必要である。他のリモートコントロールの設計は、異なるボタンの形状または「手触り(feel)」を組み込み、またはボタンの間隔を調整して、ユーザがリモート装置を見ずにボタンを区別することができるようにしている。この手法の欠点は、特にその機能があまり使用されないときでも、そのボタンの機能を覚えていなければならない場合があるという点である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
画面上の表示要素と組み合わせたハプティックフィードバックまたはタクタイルフィードバックをリモートコントロール装置で使用して、視聴装置から焦点を移動させる必要を解消する。ユーザに、視聴装置上のボタンの機能のインジケーションを、ボタンを実際に選択する前に提供する。ユーザは、ボタンを選択しようとしていること、およびその機能インジケータが視聴装置に示されていることを知らせるハプティック/タクタイルフィードバックを受け取る。このようにして、ユーザはリモートコントロール装置に目を落として視聴装置を制御する必要がなく、その目の焦点を視聴装置に合わせ続ける。
【0003】
上記の説明は、本発明の実施形態のいくつかの態様の基本的な理解を与えることを目的として、本発明の簡易化した概要を提示するものである。この概要は、本発明の広範な全体像ではない。これは本実施形態の主要な/重要な要素を特定するため、または本主題の範囲を描写することを意図するものではない。その唯一の目的は、本発明の一部の概念を簡易化した形式で、後述するより詳細な説明の前置きとして提示することである。
【0004】
上記のおよび関連する目的を達成するため、実施形態の特定の例示の態様を、本明細書で以下の説明と添付の図面との関連で説明する。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用することができる種々の方法のうちの少ししか示しておらず、本発明はそのような態様の全ておよびそれらの等価物を含むことを意図している。本発明の他の利点及び新規な特徴は、図面を併せて考慮すると以下の詳細な説明から明らかになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】静電容量タッチボタンが組み込まれたリモートコントロール装置を用いた例示のリモートコントロールシステムを示す図である。
【
図2】ユーザが「ホーム」ボタン用のボタン上のホバリング/タッチから「記録」ボタン上のホバリング/タッチに切り替えた例を示す図である。
【
図3】プログラム可能ボタンを有するリモートコントロール装置の機能を選択する例を示す図である。
【
図4】ボタン選択前のフィードバックを使用するリモートコントロール装置による視聴体験を制御する方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
次に、本発明を、図面を参照して説明するが、ここで同様の参照符号は全体を通して同様の要素を参照している。以下の記述では、説明のため、本発明の十分な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載される。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実施することができることは明らかである。他の例では、実施形態の記述を容易にするために、周知の構造および装置をブロック図で示す。
【0007】
本願で使用するように、「コンポーネント」という用語は、ハードウェア、ソフトウェア、または実行中のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのことを言う。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能命令、および/またはマイクロチップ等とすることができる。例として、プロセッサ上で実行されるアプリケーション、およびそのプロセッサの両方がコンポーネントとなり得る。1または複数のコンポーネントは1つのプロセス内に常駐することができ、コンポーネントは1つのシステムに位置づけること、および/または2またはそれ以上のシステム間に分散することができる。図面に示した種々のコンポーネントの機能は、専用のハードウェアの使用、ならびに適当なソフトウェアに関するソフトウェアを実行可能なハードウェアの使用を通じて提供することができる。
【0008】
プロセッサにより機能を提供するとき、単一の専用プロセッサにより、単一の共用プロセッサにより、または一部が共用される複数の個別のプロセッサにより提供することができる。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、もっぱらソフトフェアの実行が可能なハードウェアのみを指すと理解すべきではなく、限定はしないが、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェア記憶用の読み取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、および不揮発性記憶装置を暗に含むことができる。さらに、本発明の例および実施形態を列挙する本明細書における全ての記述は、構造上及び機能上の等価物の両方を包含することを意図している。加えて、このような等価物は、現在周知の等価物、並びに将来開発される等価物(即ち、構造に関わらず、同じ機能を実行する任意の開発された要素)の両方を含むことを意図している。
【0009】
リモートコントロール装置上のハプティックフィードバックまたはタクタイルフィードバックによって、ユーザが制御装置ではなく視聴中のものに集中することができる。リモートコントロール装置は、従前の専用リモートコントロール、携帯電話などのモバイル装置、および/またはモバイルタブレット/コンピュータ等を含むことができるが、これらには制限されない。ハプティックスは、例えば、指先にブンブンと伝わる感覚などの、感覚の情報をユーザが受け取ることを可能にする。同様に、この情報は、指先を介した熱いおよび/または冷たい感覚をさらに含むことができる。誘発される痛覚および他の感覚もまた、ユーザに対するフィードバックの感覚を促進するために当業者により使用することができる。リモートコントロール装置は、ボタン領域に触れると滑らかな表面にハプティック型の「うなり(buzz)」のフィードバックを与えることができる。即ち、ボタンは、選択される前に感覚型のフィードバックをユーザに与えることができる。あるいは、リモートコントロール装置は、ボタン領域を物理的に特定することを容易にするために、物理的なボタン、ギザギザまたは他の変形物を与えることができる。
【0010】
図1に示す一例100において、リモートコントロール装置104の表面102には、静電容量タッチボタンが組み込まれる。これは、ユーザ106がボタンに接触してそれらを見つけ、次いで個別の「クリック」動作を使用して作動させることができる。ハプティックフィードバックは、この手順において2回発生し得る。即ち、最初の接触についての1回、次いで「クリック」による選択についての1回である。例えば弱いうなりまたは穏やかなクリックのような最初の接触は、感触によりボタンを見つけるために使用することができる(即ち、感覚のフィードバック)。これはユーザ106にボタンが見つかったが作動していないことを単に示すに過ぎない。ボタンが押下されると、選択動作が個別の「クリック」となり、そして動作が行われる。
【0011】
ボタンがユーザ106により「ホバリング」されると、画面上のアイコン/テキストインジケータ108をコンテンツ視聴装置110に表示することができる。ボタン(ハプティックまたはタクタイル)が接触されると、リモートコントロールシステムは、現在接触しているボタンの機能に関するアイコンおよび/またはテキストインジケータ108を提供する。これは、ユーザが焦点を視聴装置110から外して移動せずに、ボタンの機能を見つけることを可能にする。接触機能は、「選択」機能と区別される。上記ステップにより一旦ボタンが見つかると、ユーザ106は押下または選択により現在のオプションを選択することができる。個別のハプティックフィードバックまたはクリックは、例えば、選択を指示することができる。
【0012】
図2は例200を示し、ここでユーザ106は「ホーム」ボタン(およびその画面上のインジケータ108)に対するボタン上のホバリング/接触から「記録」ボタン上のホバリング/接触へ、その画面上インジケータ202により切り替えられている。プログラムを記録したいユーザは、次いでリモートコントロール装置104をクリックするかまたは押下するなど(204)して、視聴装置110上に指示された機能を実行する。このようにして、ユーザ106は視聴装置110への視覚的接触を保持することができ、1)どのボタンを選択しようとしているかを判断するか、および2)ボタンの機能を上手く選択したかどうかを判断するかのいずれかのために、リモートコントロール装置104へと注意をそらす必要はない。
【0013】
多くの場合、リモートコントロール装置308は、プログラム可能ボタンを有することができる。このシステムの画面上の態様は、さらにプログラム可能なボタンを構成するために使用することができる。
図3は、プログラム可能ボタン302の選択機能の例300を示す。プログラム可能でないボタンの場合、視聴装置110上の画面上のアシスタントは、選択するための機能のメニュー304を提供する。次いで、ユーザは機能306を選択し、そしてボタンは後続の押下によってその機能306を実行するように構成される。ボタンを再構成するために、そのボタンを押下したままにしてオプション群を再度呼び出すことができる。
【0014】
上記で示し、説明した例示の実施形態の観点から、本実施形態により実施することができる方法は、
図4のフローチャートを参照してより良く理解することができる。説明を単純にするため、この方法は一連のブロックとして示し説明しているが、実施形態はブロックの順序によって制限されないことを理解し認識すべきである。なぜなら、一実施形態によれば、一部のブロックは、本明細書で示し、説明したブロックとは異なる順序で、および/または他のブロックと同時に生じ得るからである。さらに、実施形態による方法を実施するために全てのブロックが必要とは限らない場合がある。
【0015】
図4は視聴体験を制御する方法400のフロー図である。この方法は、視聴装置と通信しているリモートコントロール装置上のボタンと対話形式でやりとりすることにより開始し(402)、対話はボタンの選択の前に発生する(404)。対話は、ボタン上をホバリングすること、および/またはユーザがボタン等に軽く接触することを含むことができるが、これらには限定されない。対話は、まさに、ユーザが、ボタンの機能を呼び出すことなく、どのボタンに近いかを知ることができるようにする必要がある。これは、ボタンの形状、押し下げなどのあるタイプのハプティックフィードバックおよび/または他のタクタイルフィードバックを含むことができる。次いで、ボタンに関連する機能が視聴装置上に表示され(406)、フローが終了する(408)。別の例では、ボタンの機能が選択されると、ハプティックフィードバックをユーザに提供することもできる。このタイプのハプティックフィードバックは、ボタンと対話するために提供されるフィードバックとは別のタイプのものとすることができる。フィードバックのタイプが異なる場合、ユーザは機能が選択されているかどうかを容易に判断することができる。
【0016】
さらに別の例において、上記の方法は、リモートコントロール装置上のプログラムされていないボタンに対して拡張することができる。このシナリオでは、ボタンが対話しているが事前にプログラムされていない場合、機能インジケータ(例えば、テキスト、アイコン、等)のリストが視聴装置に表示される。このリストは、例えば、停止、再生、巻き戻し、早送り、一時停止、ボリュームアップ、ボリュームダウン、チャンネルアップ、チャンネルダウンなどのような機能を含む。本明細書に開示される方法は、任意のタイプの機能に適用される。次いで、機能は、リモートコントロール装置または他の手段を介して選択することができる。これにより、その機能に対するボタンをプログラムする。
【0017】
即ち、上記の技術は、ユーザがボタンを動かし、ボタンに接触し、リモートコントロール装置のボタンの割り当てられた機能を示すインジケータを視聴装置上に出現させるときに適用される。このようにして、リモートコントロール装置上でボタンが接触されると、アイコンおよび/またはテキストのプロンプトが視聴装置上に表示される。これは、ユーザがリモートコントロール装置上の特定のボタン領域に接触すると、視聴装置上のボタンのラベルを「見る(see)」ことを可能にする。ボタン動作は、ユーザがボタンをクリックするまで実行されない。ボタンが現在プログラムされていなければ、ユーザはその時に機能を割り当てることができる。
【0018】
リモートコントロール装置は、ボタンを区別するために接触されている特定の領域を検出する内部のプロセッサを有する単一のボタンがあるように構成することができる。ユーザが複数のボタン領域に接触すると、ユーザが所定の位置に指があることを感じる識別可能な振動を作成することができる。ユーザがボタンを押下すると、異なる「クリック」がフィードバックとして提供される。リモートコントロール装置の表面における物理的なくぼみまたは隆起は、接触のフィードバックおよび「選択」フィードバックのための物理的な切り替えの変わりに用いることができる。これは、ユーザが、リモートコントロール装置上のどこにいるのかを感触により検出することを可能にする。画面上の援助と共にボタンを「感じる」ためのハプティック接触を使用することにより、ユーザが、リモートコントロール装置自体に注意を移さずに、視聴装置に焦点を合わせ続けることができるようにする。
【0019】
上記で説明したことは、実施形態の例を含む。もちろん、実施形態を説明するために考えられるあらゆる構成要素または方法の組み合わせを記述することは不可能であるが、当業者であれば、実施形態の多くのさらなる組み合わせや置き換えが可能であることを理解することができる。従って、本発明は、添付の請求項の意味及び範囲に含まれるそのような全ての代替、修正および変形形態を包含することが意図される。さらに、用語「含む(includes)」が詳細な説明または請求項のいずれかにおいて用いられる範囲で、そのような用語は、「備える(comprising)」が請求項でつなぎの言葉として用いられるときに解釈されるように、「備える」と同様の方法で包括的であることが意図される。
本発明は以下の態様を含む。
(付記1)
視聴体験を制御するシステムであって、
前記視聴体験に関連する機能を選択する少なくとも1つのボタンを有するリモートコントロール装置を備え、前記リモートコントロール装置は、前記ボタンが選択される前に前記ボタンの機能をユーザに示すために前記ユーザにフィードバックを提供する、前記システム。
(付記2)
前記リモートコントロール装置は、前記ボタンに対するハプティックフィードバックを前記ユーザに提供する、付記1に記載のシステム。
(付記3)
前記リモートコントロールは、視聴装置上の前記ボタンに関連する機能インジケータのフィードバックを提供する、付記1に記載のシステム。
(付記4)
前記リモートコントロール装置は、前記ボタンが選択されたときに別のフィードバックを提供する、付記1に記載のシステム。
(付記5)
前記リモートコントロール装置は、前記ボタンがプログラムされていないときに視聴装置上の前記ボタンに対する多数の機能インジケータを提供する、付記1に記載のシステム。
(付記6)
視聴体験を制御する方法であって、
視聴装置と通信中であるリモートコントロール装置上のボタンと対話するステップであって、前記対話は、前記ボタンの選択の前に発生する、ステップと、
前記視聴装置上の前記ボタンに関連する機能を表示するステップと、
を含む、前記方法。
(付記7)
前記ボタンと対話するとき、ユーザにハプティックフィードバックを提供するステップを更に含む、付記6に記載の方法。
(付記8)
前記ボタンが事前にプログラムされていないとき、機能インジケータのリストを前記視聴装置上に表示するステップを更に含む、付記6に記載の方法。
(付記9)
前記視聴装置上の機能インジケータのリストから選択するように前記リモートコントロール装置を用いて前記ボタンの前記機能をプログラムするステップを更に含む、付記8に記載の方法。
(付記10)
前記リモートコントロール装置を用いて前記ボタンに関連する前記機能を選択するステップと、
前記機能が選択されたことを示すハプティックフィードバックを前記ユーザに提供するステップと、
を更に含む、付記6に記載の方法。
(付記11)
広告の統計を収集するシステムであって、
視聴装置と通信中のリモートコントロール装置上のボタンと対話する手段であって、前記対話は前記ボタンの選択の前に発生する、手段と、
前記視聴装置上のボタンに関連する機能を表示する手段と、
を含む、前記システム。
(付記12)
前記リモートコントロール装置を用いて前記ボタンに関連する前記機能を選択する手段と、
前記機能が選択されたことを示すハプティックフィードバックをユーザに提供する手段と、
を含む、付記11に記載のシステム。