特許第6130867号(P6130867)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130867
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】固定具および固定具の取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 7/28 20060101AFI20170508BHJP
   E04G 5/08 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   E04G7/28 301B
   E04G5/08 B
【請求項の数】20
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-19933(P2015-19933)
(22)【出願日】2015年2月4日
(65)【公開番号】特開2015-165088(P2015-165088A)
(43)【公開日】2015年9月17日
【審査請求日】2015年2月4日
(31)【優先権主張番号】特願2014-19517(P2014-19517)
(32)【優先日】2014年2月4日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラントシステム株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】593027473
【氏名又は名称】リードエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】特許業務法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 健三
(72)【発明者】
【氏名】高橋 寛二
(72)【発明者】
【氏名】中山 健一
【審査官】 西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−088335(JP,A)
【文献】 特開2001−271486(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02886323(FR,A1)
【文献】 実開平05−066389(JP,U)
【文献】 実開昭58−171434(JP,U)
【文献】 実開昭52−108809(JP,U)
【文献】 実開昭50−070491(JP,U)
【文献】 特開平09−125691(JP,A)
【文献】 実開昭58−161039(JP,U)
【文献】 特開2000−032101(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 7/28
E04G 5/08
E04G 7/12
E04G 7/34
F16B 7/04
F16B 2/10
F16B 2/20
F16B 2/24
F16L 3/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に配置される鋼製の足場パイプを有する仮設足場に配置され、前記足場パイプの軸方向の両端部に形成された脚部を介して前記足場パイプ上に配置される足場板本体と、前記足場板本体に固定され前記足場パイプの軸方向に沿う方向の中央部から前記足場パイプに向けて配設されるリブと、このリブの下部に前記足場パイプの軸方向に沿う両方向にそれぞれ張り出して配置される第1、第2の被係合部と、を備える鋼製足場板に取り付けられる固定具において、
前記第1、第2の被係合部に対向する前記足場パイプの下方に配置され、前記足場パイプを保持する保持部材と、
前記保持部材に固定され、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置され、前記第1の被係合部と係合する一対の第1の係合部材と、
前記保持部材に固定され、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第2の被係合部に向けて立設配置され、前記第2の被係合部と係合する一対の第2の係合部材と、
一対の第1の穴部を有し、前記保持部材に前記一対の第1の係合部材をそれぞれ接続、固定する一対の第1の側板と、
前記一対の第1の穴部と対向する一対の第2の穴部を有し、前記一対の第1の側板と前記軸方向に並んで対向配置され、前記保持部材に前記一対の第2の係合部材をそれぞれ接続、固定する一対の第2の側板と、
前記一対の第1の穴部および前記一対の第2の穴部に係合する一対の第3の係合部材と、
を具備する固定具。
【請求項2】
前記第1、第2の穴部が、前記第1、第2の側板の上下方向に沿って長く形成される請求項記載の固定具。
【請求項3】
前記保持部材にそれぞれ接続、固定され、前記互いに対向する前記一対の第1の側板と前記一対の第2の側板をそれぞれ接続する一対の底板をさらに具備し、
前記一対の第1、第2の側板と前記一対の底板が一体に形成された一対の板ばねからなる請求項記載の固定具。
【請求項4】
前記一対の第1の係合部材が、前記第1の被係合部に当接する一対の第1の突起部材を有し、
前記一対の第2の係合部材が、前記一対の第1の突起部材と対向し、前記第2の被係合部に当接する一対の第2の突起部材を有する請求項1記載の固定具。
【請求項5】
前記一対の第1の突起部材および前記一対の第2の突起部材が、前記軸方向に並んで配置され、前記第1、第2の被係合部にそれぞれ当接する凹凸部を備える請求項記載の固定具。
【請求項6】
前記足場板本体に穿孔された穴部の縁に対して着脱自在に装着され、固定具本体が前記鋼製足場板に取り付けられていることを示す目印となるマーク部材と、
前記マーク部材と前記固定具本体とを連結する連結部材と、
をさらに備える請求項1ないしのいずれか1項に記載の固定具。
【請求項7】
前記マーク部材は、前記足場板本体に穿孔された前記穴部の縁を、前記足場板本体の上面側及び下面側から弾性的に挟持する一対の挟持部を備える請求項記載の固定具。
【請求項8】
前記マーク部材における前記一対の挟持部を少なくとも含む部位は、板ばね構造を有する請求項記載の固定具。
【請求項9】
前記一対の挟持部は、互いに対向する一対の凸部を含む請求項又は記載の固定具。
【請求項10】
前記足場板本体は、前記穴部と当該穴部の周りから前記上面側へ突出する突起部とを有し、
前記一対の挟持部は、前記足場板本体における前記穴部の周りの前記突起部よりも外周側を挟持する請求項ないしのいずれか1項に記載の固定具。
【請求項11】
前記一対の挟持部は、一対の凸部の背面側にそれぞれ位置する一対の凹部を含み、
さらに、前記一対の挟持部のうち、一方の挟持部との間で、前記穴部の縁を、前記上面側から挟持する他方の挟持部が含む他方の凹部は、当該他方の凹部の周りの色とは少なくとも異なる特定の色で着色されている請求項又は10記載の固定具。
【請求項12】
前記マーク部材は、剛性を高めるためのビード構造を有する請求項ないし11のいずれか1項に記載の固定具。
【請求項13】
前記マーク部材は、剛性を高めるための山折構造を有する請求項ないし11のいずれか1項に記載の固定具。
【請求項14】
水平方向に配置される鋼製の足場パイプを有する仮設足場に配置され、前記足場パイプの軸方向の両端部に形成された脚部を介して前記足場パイプ上に配置される足場板本体と、前記足場板本体に固定され前記足場パイプの軸方向に沿う方向の中央部から前記足場パイプに向けて配設されるリブと、このリブの下部に前記足場パイプの軸方向に沿う両方向にそれぞれ張り出して配置される第1、第2の被係合部と、を備える鋼製足場板に固定具を取り付ける固定具の取り付け方法において、
前記固定具が、保持部材と、一対の第1の係合部材と、一対の第2の係合部材と、を有し、
前記保持部材を、前記第1、第2の被係合部に対向する前記足場パイプの下方に配置し、前記足場パイプを保持するステップと、
前記一対の第1の係合部材を、前記保持部材に固定し、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置し、前記第1の被係合部と係合するステップと、
前記一対の第2の係合部材を、前記保持部材に固定し、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置し、前記第2の被係合部と係合するステップと、
を有し、
前記固定具が、一対の第1の穴部を有する一対の第1の側板と、前記一対の第1の穴部と対向する一対の第2の穴部を有する一対の第2の側板と、一対の第3の係合部材と、をさらに備え、
さらに、前記一対の第1の側板が、前記保持部材に前記一対の第1の係合部材をそれぞれ接続、固定するステップと、
前記一対の第2の側板が、前記一対の第1の側板と前記軸方向に並んで対向配置し、前記保持部材に前記一対の第2の係合部材をそれぞれ接続、固定するステップと、
前記一対の第3の係合部材が、前記一対の第1の穴部および前記一対の第2の穴部に係合するステップと、
を含む固定具の取り付け方法。
【請求項15】
前記第1、第2の穴部が、前記第1、第2の側板の上下方向に沿って長く形成され、
前記係合するステップでは、前記固定具が前記鋼製足場板に取り付けられた時、前記一対の第3の係合部材が、前記一対の第1の穴部および前記一対の第2の穴部の上方に係合する請求項14記載の固定具の取り付け方法。
【請求項16】
前記固定具が、一対の底板をさらに有し、
前記一対の底板が、前記保持部材にそれぞれ接続、固定し、前記互いに対向する前記一対の第1の側板と前記一対の第2の側板をそれぞれ接続するステップをさらに含み、前記接続された前記一対の第1、第2の側板と前記一対の底板が一体に形成された一対の板ばねからなる請求項14記載の固定具の取り付け方法。
【請求項17】
前記一対の第1の係合部材が、一対の第1の突起部材を有し、
前記一対の第2の係合部材が、前記一対の第1の突起部材と対向し、前記第2の被係合部に当接する一対の第2の突起部材を有し、
前記一対の第1の突起部材が、前記第1の被係合部に当接するステップと、
前記一対の第2の突起部材が、前記一対の第1の突起部材と対向し、前記第2の被係合部に当接するステップと、をさらに含む請求項14記載の固定具の取り付け方法。
【請求項18】
前記一対の第1の突起部材および前記一対の第2の突起部材が、凹凸部を有し、
前記凹凸部が、軸方向に並んで配置し、前記第1、第2の被係合部にそれぞれ当接するステップをさらに含む請求項17記載の固定具の取り付け方法。
【請求項19】
前記固定具は、固定具本体が前記鋼製足場板に取り付けられていることを示す目印になると共に前記足場板本体に穿孔された穴部の縁に対して着脱自在なマーク部材と、前記マーク部材及び前記固定具本体を連結する連結部材と、を備え、
前記固定具が備える前記マーク部材を、前記足場板本体に穿孔された前記穴部に対して装着するステップをさらに含む請求項14ないし18のいずれか1項に記載の固定具の取り付け方法。
【請求項20】
前記装着するステップでは、前記足場板本体の上面側及び下面側から、前記足場板本体に穿孔された前記穴部の縁を、前記マーク部材が備える一対の挟持部によって弾性的に挟持させる請求項19記載の固定具の取り付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、例えば原子力発電所などの仮設足場に使用される鋼製足場板に取り付けられる固定具および固定具の取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
このような発電所では、定検改良工事において、配管系の点検作業を行うために、仮設足場を構築する作業が数多く発生している。そして、この点検作業が終了すると、仮設足場を解体するが、この際に鋼製の足場板を円筒形の単管足場パイプに固定している番線を切断撤去し廃棄していた。
【0003】
しかし、近年では、定検改良工事毎に発生する放射性廃棄物に対して、発注元の廃棄物低減要求が高まっており、従来切断撤去し放射性廃棄物として廃棄していた固定具である番線についても廃棄物低減要求がされている。そこで、再利用可能な足場板固定具で固定することで廃棄物の低減を検討していた。しかしながら、この固定具による固定では引張強度が十分でない等の理由により、使用されず番線が使用されていた。この番線はまっすぐに伸ばしたのち放射能汚染検査を行い、汚染のあるものであれば、ドラム缶に詰めて低レベル放射性廃棄物として埋設処理されるまで屋内保管し、汚染の無いものは、クリアランスレベル以下の廃棄物として構内保管していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−102821号公報
【特許文献2】特開2011−58265号公報
【特許文献3】特開2001−173225号公報
【特許文献4】特表2012−509426号公報
【特許文献5】特開2000−204755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、番線は、放射能汚染検査が可能となるように、全て真っ直ぐに伸ばす作業が必要であり、その工数は増加の一途を辿っており、この作業に手間と時間がかかっていた。また、このような汚染の無い番線のクリアランスレベル以下の廃棄物であっても、固着部は内部汚染検査が困難なことから低レベル廃棄物として、再利用することも廃棄することも困難な状況となっており、更にドラム缶詰された放射性廃棄物は保管量が定期点検毎に増加し続け、屋内保管が困難な状況にあった。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、都度廃棄する番線の代わりに再利用が可能な固定具を用いて構成することで、点検作業時の作業人数と作業時間を低減できる固定具および固定具の取り付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために本発明の固定具は、水平方向に配置される鋼製の足場パイプを有する仮設足場に配置され、前記足場パイプの軸方向の両端部に形成された脚部を介して前記足場パイプ上に配置される足場板本体と、前記足場板本体に固定され前記足場パイプの軸方向に沿う方向の中央部から前記足場パイプに向けて配設されるリブと、このリブの下部に前記足場パイプの軸方向に沿う両方向にそれぞれ張り出して配置される第1、第2の被係合部と、を備える鋼製足場板に取り付けられる固定具において、前記第1、第2の被係合部に対向する前記足場パイプの下方に配置され、前記足場パイプを保持する保持部材と、前記保持部材に固定され、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置され、前記第1の被係合部と係合する一対の第1の係合部材と、前記保持部材に固定され、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第2の被係合部に向けて立設配置され、前記第2の被係合部と係合する一対の第2の係合部材と、一対の第1の穴部を有し、前記保持部材に前記一対の第1の係合部材をそれぞれ接続、固定する一対の第1の側板と、前記一対の第1の穴部と対向する一対の第2の穴部を有し、前記一対の第1の側板と前記軸方向に並んで対向配置され、前記保持部材に前記一対の第2の係合部材をそれぞれ接続、固定する一対の第2の側板と、前記一対の第1の穴部および前記一対の第2の穴部に係合する一対の第3の係合部材と、を具備することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の固定具の取り付け方法は、水平方向に配置される鋼製の足場パイプを有する仮設足場に配置され、前記足場パイプの軸方向の両端部に形成された脚部を介して前記足場パイプ上に配置される足場板本体と、前記足場板本体に固定され前記足場パイプの軸方向に沿う方向の中央部から前記足場パイプに向けて配設されるリブと、このリブの下部に前記足場パイプの軸方向に沿う両方向にそれぞれ張り出して配置される第1、第2の被係合部と、を備える鋼製足場板に固定具を取り付ける固定具の取り付け方法において、前記固定具が、保持部材と、一対の第1の係合部材と、一対の第2の係合部材と、を有し、前記保持部材を、前記第1、第2の被係合部に対向する前記足場パイプの下方に配置し、前記足場パイプを保持するステップと、前記一対の第1の係合部材を、前記保持部材に固定し、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置し、前記第1の被係合部と係合するステップと、前記一対の第2の係合部材を、前記保持部材に固定し、前記足場パイプを挟むよう並びかつ前記第1の被係合部に向けて立設配置し、前記第2の被係合部と係合するステップと、を有し、前記固定具が、一対の第1の穴部を有する一対の第1の側板と、前記一対の第1の穴部と対向する一対の第2の穴部を有する一対の第2の側板と、一対の第3の係合部材と、をさらに備え、さらに、前記一対の第1の側板が、前記保持部材に前記一対の第1の係合部材をそれぞれ接続、固定するステップと、前記一対の第2の側板が、前記一対の第1の側板と前記軸方向に並んで対向配置し、前記保持部材に前記一対の第2の係合部材をそれぞれ接続、固定するステップと、前記一対の第3の係合部材が、前記一対の第1の穴部および前記一対の第2の穴部に係合するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、係合部材の再利用促進、放射性廃棄物の削除及び点検作業時の作業人数と作業時間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る仮設足場の構成を示す斜視図である。
図2図1に示した実施形態1の鋼製足場板の要部を示す斜視図である。
図3図2に示した固定具の斜視図である。
図4図2に示した固定具の正面図である。
図5図2に示した固定具の側面図である。
図6】鋼製足場板の他例の要部を示す斜視図である。
図7】固定具の変形例を示す側面図である。
図8】実施形態2の鋼製足場板の要部を示す斜視図である。
図9図8に示した固定具の斜視図である。
図10図8に示した固定具の正面図である。
図11図8に示した固定具の側面図である。
図12】固定具の変形例1の要部を示す一部正面図である。
図13】固定具の変形例2の要部を示す一部正面図である。
図14】固定具の変形例3の要部を示す一部正面図である。
図15】固定具の他の実施形態を示す斜視図である。
図16】実施形態4のビード加工を施したマーク部材及び連結部材(並びに固定具本体)を含む固定具の側面図である。
図17図17aは、図16に示したマーク部材の平面図である。図17bは、図16に示したマーク部材の正面図である。図17cは、図17bのA部詳細図である。
図18】実施形態4の折曲げ加工を施したマーク部材及び連結部材(並びに固定具本体)を含む固定具の側面図である。
図19図19aは、図18に示したマーク部材の平面図である。図19bは、図18に示したマーク部材の正面図である。図19cは、図19bのB部詳細図である。
図20図16に示したマーク部材及び連結部材を含む固定具が、鋼製足場板に取り付けられた状態を、足場板本体の側面側からみた断面を含む概略図である。
図21図16に示したマーク部材及び連結部材を含む固定具が、鋼製足場板に取り付けられた状態を、足場板本体の下面側からみた斜視図である。
図22図16に示したマーク部材が足場板本体に装着された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る仮設足場10の構成を示す斜視図である。
【0012】
図1に示すように、この仮設足場10は、複数の略垂直方向に配置された単管足場パイプ11、略水平方向に配置された単管足場パイプ(以下、「横足場パイプ」という)12および斜め方向に配置された単管足場パイプ13によってそれぞれ組み合わされるとともに、所定高さに配置された複数の横足場パイプ12上に橋架された鋼製足場板20を備える。
【0013】
この鋼製足場板20は、適当な高さ、この実施形態では、例えば図1の紙面の下から3段目の横足場パイプ12上に複数箇所配置されている。この鋼製足場板20は、資材の運搬、載置や作業者の往来、高所への移動などを可能としている。なお、この鋼製足場板20は、橋架された複数の横足場パイプ12の配列方向を、鋼製足場板20の長手方向(紙面の厚さ方向)とし、横足場パイプ12の軸方向を、鋼製足場板20の短手方向(紙面の左右方向)とする。
【0014】
図2は、図1に示した実施形態1の鋼製足場板20の要部を示す斜視図である。
図2に示すように、この鋼製足場板20は、足場板本体21と、リブ22と、固定具25と、を備える。なお、図2では足場板本体21とリブ22の一部(鋼製足場板20の長手方向の一部)を破断して示している。
【0015】
鋼製の板材からなる足場板本体21は、長手方向に沿った端面21a,21bが下方向に断面コ字形状にそれぞれ折り曲げられている。この足場板本体21の端面21a,21bは、横足場パイプ12へ載置される脚部の機能をそれぞれ有している。
【0016】
この足場板本体21下面の短手方向の中央部には、鋼製足場板20の強度を高めるために、補強部材としての機能を有するリブ22が足場板本体21の長手方向に沿って配設されている。このリブ22は、足場板本体21と一体に構成され、足場板本体21の長手方向に沿い、かつ下方に断面T字形状に折り曲げられている。
【0017】
このリブ22は、足場板本体21の手方向(横足場パイプ12の軸方向)に並び、かつ足場板本体21の短手方向の左右に略水平に張り出して配置される第1、第2の被係合部23,24を有している。この第1、第2の被係合部23,24は、係合した固定具25によって足場板本体21を横足場パイプ12に固定する機能を有している。
【0018】
図3は、図2に示した固定具25の斜視図である。
図4は、同じく、固定具25の正面図である。図5は、同じく、固定具25の側面図である。
なお、図4図5では、紙面の厚さ方向の後方に存在する同様の部材の番号をカッコ内に表示している。
図2図3に示すように、固定具25は、保持部材26と、一対の保持部27,28を備えている。
【0019】
図3図5に示すように、保持部材26は、横足場パイプ12の下に配置されている。この保持部材26は、横足場パイプ12の軸方向の前後(例えば図5の紙面の左右方向)に配置された端面26a,26bを有している。この保持部材26は、端面26a,26bが上方向に断面コ字形状にそれぞれ折り曲げられている。
【0020】
この端面26a,26bの上辺には、横足場パイプ12を保持するための溝部26c,26dがそれぞれ配設されている。この溝部26c,26dは、横足場パイプ12の外径にほぼ一致する曲線で形成されている。横足場パイプ12は、この溝部26c,26dに係合することによって、保持部材26に保持されている。
【0021】
一対の保持部27,28は、一対の第1の係合部材27a,28aと、一対の第2の係合部材27b,28bと、一対の第1の側板27c,28cと、一対の第2の側板27d,28dと、一対の底板27e,28eをそれぞれ備えている。
【0022】
第1の係合部材27aは、第1の側板27cを介して、保持部材26に固定されている。この第1の係合部材27aは、例えば図3の紙面の右方向に突出する略直角三角形状の2つの第1の突起部材27f,27fを有している。この第1の突起部材27f,27fは、水平辺(下辺)が第1の被係合部23の上面にそれぞれ当接可能に配置されている。
【0023】
第1の係合部材28aは、第1の側板28cを介して、保持部材26に固定されている。この第1の係合部材28aは、例えば図3の紙面の右方向に突出する略三角形状の2つの第1の突起部材28f,28fを有している。この第1の突起部材28f,28fは、水平辺(下辺)が第1の被係合部23の上面にそれぞれ当接可能に配置されている。
【0024】
一対の第1の係合部材27a,28aは、保持部材26の上方に、横足場パイプ12を挟むように、例えば図4の紙面に左右方向に並んで、配置されている。さらに、この一対の第1の係合部材27a,28aは、一対の第1の突起部材27f,27f,28f,28fによって、第1の被係合部23と着脱可能に係合している。
【0025】
第2の係合部材27bは、第2の側板27dを介して、保持部材26に固定されている。この第2の係合部材27bは、例えば図3の紙面の左方向に突出する略直角三角形状の2つの第2の突起部材27g,27gを有している。この第2の突起部材27g,27gは、水平辺(下辺)が第の被係合部24の上面にそれぞれ当接可能に配置されている。
【0026】
第2の係合部材28bは、第2の側板28dを介して、保持部材26に固定されている。この第2の係合部材28bは、例えば図3の紙面の左方向に突出する略直角三角形状の2つの第2の突起部材28g,28gを有している。この第2の突起部材28g,28gは、水平辺(下辺)が第の被係合部24の上面にそれぞれ当接可能に配置されている。
【0027】
一対の第2の係合部材27b,28bは、一対の第1の係合部材27a,28aと横足場パイプ12の軸方向に並んで対向配置されている。この一対の第2の係合部材27b,28bは、保持部材26の上方に、横足場パイプ12を挟むように、例えば図4の紙面に左右方向に並んで、配置されている。さらに、この一対の第2の係合部材27b,28bは、一対の第2の突起部材27g,27g,28g,28gによって、第2の被係合部24と着脱可能に係合している。
【0028】
一対の第1の側板27c,28cは、保持部材26に一対の第1の係合部材27a,28aをそれぞれ接続、固定している。この一対の第1の側板27c,28cは、横足場パイプ12を挟むように、例えば図4の紙面に左右方向に並んで、配置されている。
【0029】
一対の第2の側板27d、28dは、一対の第1の側板27c、28cと横足場パイプ12の軸方向に、例えば図5の紙面の左右方向に並んで対向配置され、保持部材26に一対の第2の係合部材27b,28bをそれぞれ接続、固定している。また、一対の第2の側板27d、28dは、横足場パイプ12を挟むように、例えば図4の紙面に左右方向に並んで、配置されている。
【0030】
これにより、第1、第2の側板27c,27dおよび第1、第2の側板28c,28dが横足場パイプ12の軸方向に、例えば図5の紙面の左右方向に並んで第1、第2の被係合部23,24をそれぞれ挟むように対向配置され、第1、第2の係合部材27a,27bおよび第1、第2の係合部材28a,28bがこの第1、第2の被係合部23,24にそれぞれ係合する。
【0031】
一対の底板27e,28eのうちの底板27eは、保持部材26の例えば図4の紙面の右端に接続、固定され、かつ横足場パイプ12の軸方向に、例えば図5の紙面の左右方向に並んで互いに対向する第1、第2の側板27c,27dと接続している。
また、一対の底板27e,28eのうちの底板28eは、保持部材26の例えば図4の紙面の左端に接続、固定され、かつ横足場パイプ12の軸方向に、例えば図5の紙面の左右方向に並んで互いに対向する第1、第2の側板28c,28dと接続している。
【0032】
これらの第1、第2の側板27c,27dおよび底板27eは、一体に形成された板ばねからなる。第1の側板27cおよび第2の側板27dは弾性力を有し、第1の側板27cの第1の係合部材27a側の先端および第2の側板27dの第2の係合部材27b側の先端が例えば図5の矢印に示すように左右方向に移動可能となる。
【0033】
同様に、これらの第1、第2の側板28c,28dおよび底板28eは、一体に形成された板ばねからなる。第1の側板28cおよび第2の側板28dは弾性力を有し、この第1の側板28cの第1の係合部材28a側の先端および第2の側板28dの第2の係合部材28b側の先端が例えば図5の矢印に示すように左右方向に移動可能となる。
【0034】
なお、図5に示す固定具25の一対の第1の側板27c,28cと一対の第2の側板27d,28dの先端間の距離は、第1、第2の被係合部23,24間の幅に等しいか、若干長く構成するのが望ましい。
【0035】
また、一対の第1の突起部材27f,28fと一対の第2の突起部材27g,28g間の距離は、第1、第2の被係合部23,24間の幅より、板ばねの弾性力によって広げた時が長くなり、かつ係合時には第1、第2の被係合部23,24間の幅より短くなるように構成するのが望ましい。
【0036】
このように構成された固定具25によって、横足場パイプ12に足場板本体21を取り付ける際には、図5に示すように、保持部材26に横足場パイプ12を保持させた状態で、固定具25を例えば図5の矢印に示すように、紙面の上方向に移動させる。
【0037】
そして第1、第2の被係合部23,24に第1、第2の突起部材27f,28f,27g,28gの傾斜辺(長辺)が当接すると、板ばねの弾性力で、一対の第1、第2の側板27c,28c,27d,28dを撓ませてその先端が開く。さらに、固定具25を例えば図5の矢印に示すように、紙面の上方向に移動させると、第1、第2の被係合部23,24と第1、第2の係合部の一対の第1、第2の突起部材27f,28f,27g,28gの傾斜辺(長辺)との当接が解除され、板ばねの反発力によって一対の第1、第2の側板27c,28c,27d,28dの先端が狭まり、一対の第1、第2の突起部材27f,28f,27g,28gの水平辺(下辺)が第1、第2の被係合部23,24の上面に当接することで、取り付けることができる。
【0038】
また、固定具25を取り外す時には、板ばねの弾性力を利用して、一対の第1、第2の側板27c,28c,27d,28dを撓ませてその先端を開き、第1、第2の被係合部23,24と第1、第2の突起部材27f,28f,27g,28gの水平辺(下辺)との当接を解除し、固定具25を下方向に移動させる際に、板ばねの反発力を利用して、その先端を閉じさせることができる。
【0039】
このように、この実施形態では、仮設足場に橋架される足場板本体21と、足場板本体21の下面に配置される一対の第1、第2の被係合部23,24と、横足場パイプ12を保持した状態で第1、第2の被係合部23,24に係合する固定具25とで、鋼製足場板20を構成するので、番線の代わりに再利用が可能な構成することができ、配管系の点検作業時の作業人数と作業時間を低減することができる。
【0040】
すなわち、例えば原子力発電所などの定検改良工事において、仮設足場10の組み立て時に曲がった番線を放射能汚染検査などの検査が可能となるように、1本、1本を延ばす作業は多大な手間と時間を要することとなる。
【0041】
これに対して、この実施形態に係る鋼製足場板20は、使用前も使用後も常に検査し易い一定の形状を保持するので、放射能汚染検査などが容易で、番線のように使用後に真っ直ぐに伸ばすなどの作業が不要となる。
この結果、この実施形態に係る鋼製足場板20は、例えば原子力発電所などの定検改良工事において、この煩わしい作業を排除できるので、配管系の点検作業時の作業人数と作業時間を低減することができる。
【0042】
また、この実施形態では、鋼製足場板20の足場板本体21に取り付けられた一対の第1、第2の被係合部23,24に、横足場パイプ12を固定するための固定具25を係合させるので、鋼製足場板20の取り付け作業が容易で作業時間を低減することができる。
【0043】
また、この実施形態では、板ばねの弾性力と反発力を利用して、一対の第1、第2の被係合部23,24を挟み込むようにして一対の第1、第2の係合部材27a,28a,27b,28b係合させるので、鋼製足場板20の取り付け作業が容易で作業時間を低減することができる。また、この構成により、一対の第1、第2の被係合部23,24と一対の第1、第2の係合部材27a,28a,27b,28bと係合解除も、板ばねの弾性力と反発力で容易に行うことができ、鋼製足場板20の取り外し作業や微調整作業なども容易となり、さらに作業時間を低減することができる。
【0044】
また、この実施形態では、保持部材26上に保持された横足場パイプ12を、上方のリブ22の一対の第1、第2の被係合部23,24と係合させる。さらに、この横足場パイプ12を、一対の第1の側板27c,28cおよび第2の側板27d,28dでそれぞれ挟むように配置する。この結果、固定具25は、リブ22に対して横足場パイプ12を図4の紙面に示す上下方向と左右方向と厚み方向で係合する状態になって、係合状態が強くなるとともに、固定具25をリブ22の所望位置に容易に固定配置することができる。
【0045】
また、この実施形態では、一対の第1、第2の係合部材27a,28a,27b,28bの第1、第2の突起部材を第1、第2の被係合部23,24に係合しているので、この係合や係合の解除の動作がスムーズに容易に行うことが可能となる。この結果、リブ22に対する固定具25の固定配置、この固定配置の解除、この固定配置位置の微調整の作業を容易に行うことができる。
【0046】
また、この実施形態では、足場板本体21を固定具25によって足場板本体21の下側から横足場パイプ12に固定できるので、足場上部に障害物となる突起物などが存在しなくなり、作業者の躓きなどの危険度が低下し、安全性を向上することができる。
【0047】
図6は、鋼製足場板20の他例の 要部を示す斜視図である。なお、図6では足場板本体21の一部(鋼製足場板20の長手方向の一部)を破断して示している。
【0048】
この他例では、足場板本体21が2枚の鋼製の板材31,32からなる。この板材31は、長手方向に沿った一方の端面31aが下方向に断面コ字形状に折り曲げられるとともに、長手方向に沿った他方の端面31bが下方向に断面コ字形状に折り曲げられている。この板材32は、長手方向に沿った一方の端面32aが下方向に断面コ字形状に折り曲げられるとともに、長手方向に沿った他方の端面32bが下方向に断面コ字形状に折り曲げられている。
【0049】
この折り曲げられた端面31a,31b,32a,32bは、図2の端面21a,21bと同様の構成であり、図1に示した横足場パイプ12へ載置される脚部の機能をそれぞれ有している。
また、この折り曲げられた端面31aと31bは、例えば略同一形状からなる。
また、折り曲げられた端面32aと32bは、例えば略同一形状からなる。
【0050】
これら端面31b,32aは、図2図5に示したリブ22の一部の機能を有する。すなわち、図6に示すように、これら端面31b,32aは、足場板本体21の手方向(横足場パイプ12の軸方向)に並び、かつ足場板本体21の短手方向の左右に略水平に張り出して配置される第1、第2の被係合部23,24と同様に構成されている。
【0051】
この他例では、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、脚部の機能を有する端面31b,32aに、リブ22の第1、第2の被係合部23,24の機能を持たせたので、さらに鋼製足場板の部品点数を削減できる。
【0052】
(変形例)
図7は、固定具の変形例を示す側面図である。
図7に示すように、この変形例では、実施形態1と異なる点は、保持部材26の端面26a,26bと一対の第1、第2の側板27c,28c,27d,28dとが接触せずに、離間している点である。
【0053】
この変形例では、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、一対の第1、第2の側板27c,28c,27d,28dの保持部材26の端面26a,26b側への撓みが大きくなり、この端面26a,26b側への板ばねの弾性力も強くすることができる。
【0054】
(実施形態2)
図8は、実施形態2の鋼製足場板40の要部を示す斜視図である。
図8に示すように、この実施形態2では、実施形態1と異なる点は、足場板本体41下面の短手方向の中央部に、鋼製足場板40の補強部材としてのリブ42が、足場板本体41の長手方向に沿い、かつ下方に断面三角形状に曲げられている点である。
【0055】
このリブ42は、足場板本体41の手方向(横足場パイプ12の軸方向)に並び、かつ足場板本体41の短手方向の左右に所定の傾きを持って張り出して配置される第1、第2の被係合部43,44を有している。この第1、第2の被係合部43,44は、係合した固定具45によって足場板本体41を横足場パイプ12に固定する機能を有している。この第1、第2の被係合部43,44は、傾き角が左右対称の傾斜面(上面)を有している。
【0056】
図9は、図8に示した固定具45の斜視図である。図10は、同じく、固定具45の正面図である。図11は、同じく、固定具45の側面図である。なお、図10図11では、紙面の厚さ方向の後方に存在する同様の部材の番号をカッコ内に表示している。
【0057】
図9図11に示すように、一対の保持部47,48は、一対の第1の係合部材47a,48aと、一対の第2の係合部材47b,48bと、一対の第1の側板47c,48cと、一対の第2の側板47d,48dと、一対の底板47e,48eをそれぞれ備えている。
【0058】
一対の第1の係合部材47a,48aは、一対の第1の側板47c,48cを介して、保持部材46に固定されている。この一対の第1の係合部材47a,48aは、例えば図11の紙面の右方向に凸形状で、かつ紙面の厚さ方向に沿うように折り曲げられている一対の第1の突起部材47s,48sを有している。この一対の第1の係合部材47a,48aは、第1の被係合部43の傾斜面(上面)に対向し、かつ当接可能に配置された傾斜面(下面)を有している。
【0059】
すなわち、この一対の第1の係合部材47a,48aは、一対の第1の突起部材47s,48sによって、第1の被係合部43と着脱可能に係合している。なお、この第1の被係合部43の傾斜面と第1の係合部材47a,48aの傾斜面の傾斜角は、ほぼ等しいことが望ましい。
【0060】
一対の第2の係合部材47b,48bは、一対の第2の側板47d,48dを介して、保持部材46に固定されている。この一対の第2の係合部材47b,48bは、例えば図11の紙面の左方向に凸形状で、かつ紙面の厚さ方向に沿うように折り曲げられている一対の第2の突起部材47t,48tを有している。この一対の第2の突起部材47t、48tは、第2の被係合部44の傾斜面(上面)に対向し、かつ当接可能に配置された傾斜面(下面)を有している。
【0061】
すなわち、この一対の第2の係合部材47b,48bは、一対の第2の突起部材47t,48tによって、第2の被係合部44と着脱可能に係合している。なお、この第2の被係合部44の傾斜面と第の係合部材47b,48bの傾斜面の傾斜角は、ほぼ等しいことが望ましい。
【0062】
これにより、第1、第2の側板47c,47dおよび第1、第2の側板48c,48dが横足場パイプ12の軸方向に、例えば図11の紙面の左右方向に並んで第1、第2の被係合部43,44をそれぞれ挟むように対向配置され、第1、第2の係合部材47a,47bおよび第1、第2の係合部材48a,48bがこの第1、第2の被係合部43,44にそれぞれ係合する。
【0063】
このように、第1、第2の被係合部43,44と第1、第2の係合部材47a,48a,47b,48bとの係合が、互いの傾斜面で行われている構成の場合、板ばねの弾性力が弱いと、このままでは固定具45が足場板本体41から外れる恐れがある。
そこで、この実施形態では、一対の第1の側板47c,48cに、一対の第1の穴部47f、48fをそれぞれ設け、一対の第2の側板47d,48dに、一対の第2の穴部47g,48gをそれぞれ設ける。さらに、一対の第2の穴部47g,48gは、一対の第1の穴部47f,48fと対向するように配置する。
【0064】
この実施形態では、一対の第1の穴部47f,48fおよび第2の穴部47g,48gに係合する一対の第3の係合部材49,50を備え、固定具45を足場板本体41に係合させた際に、第1の側板47c,48cと第2の側板47d,48d間の距離が一定距離以上に開かないように抑制する構成とする。
【0065】
このために、この実施形態では、一対の第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gは、一対の第1、第2の側板47c,48c,47d,48dの例えば図10の紙面の上下方向に沿って長い例えばS字形状に形成されている。
【0066】
さらに、この実施形態では、一対の第1の穴部47f,48fおよび第2の穴部47g,48gに係合する一対の第3の係合部材49,50を備えている。つまり、第3の係合部材49は、第1の穴部47fおよび第2の穴部47gに摺動可能に係合し、第3の係合部材50は、第1の穴部48fおよび第2の穴部48gに摺動可能に係合している。
【0067】
一対の第3の係合部材49,50は、第1の側板47c,48cと第2の側板47d,48d間の距離一定距離に抑制するための一対の第1のストッパ51,53と一対の第2ストッパ52,54を両端に配置した、例えばファスニングピンからなる。
【0068】
図10図11に示すように、第1、第2のストッパ51,53,52,54の径は、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの幅より大きく形成し、ファスニングピン(第3の係合部材49,50)が第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gから脱落するのを防止できるとともに、第1の側板47c,48cと第2の側板47d,48d間の距離を第1、第2のストッパ51,53,52,54間の距離に抑制することができる。なお、この第1、第2のストッパ51,53,52,54間の距離は、例えばリブ42の幅より若干短く設定するのが望ましい。
【0069】
このように構成された固定具45によって、横足場パイプ12に足場板本体41を取り付ける際には、図11に示すように、先ず第3の係合部材49,50を、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの紙面の下方に配置しておく。そして、保持部材46に横足場パイプ12を保持させた状態で、固定具45を紙面の上方向に移動させる。
【0070】
そして第1、第2の被係合部43,44に第1、第2の突起部材47s,48s,47t,48tが当接すると、板ばねの弾性力で、一対の第1、第2の側板47c,48c,47d,48dを撓ませてその先端が開く。さらに、固定具45を紙面の上方向に移動させると、第1、第2の被係合部43,44の傾斜面(上面)に第1、第2の突起部材47s,48s,47t,48tの傾斜面(下面)が当接する。
【0071】
次に、図示しないシノなどを用いて第3の係合部材49,50を、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの紙面の上方に移動させると、第1、第2の側板47c,48c,47d,48dの先端が狭まり、一対の第1、第2の突起部材47s,48s,47t,48tの傾斜面(下面)と第1、第2の被係合部43,44の傾斜面(上面)との当接がより強力となって、取り付けることができる。この時、第3の係合部材49,50は、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの途中で係止状態となる。
【0072】
また、固定具45を取り外す時には、図示しないシノなどを用いて第3の係合部材49,50を、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの紙面の下方に移動させると、第1、第2の側板47c,48c,47d,48dの先端が開き、第1、第2の被係合部43,44の傾斜面(上面)と第1、第2の突起部材47s,48s,47t,48tの傾斜面(下面)との当接を解除し、固定具45を下方向に移動させる際に、板ばねの弾性力を利用して、その先端を開かせることができる。
【0073】
このように、この実施形態では、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gに係合する第3の係合部材49,50を上方向に移動させて第1、第2の側板47c,48c,47d,48dの先端を狭めることができるので、たとえ板ばねの弾性力が弱くても、固定具45が足場板本体41から外れる恐れがなくなり、横足場パイプ12に足場板本体41を良好に取り付けることができる。
【0074】
また、この実施形態では、第1、第2の穴部47f,48f,47g,48gの形状をS字形状に形成したので、たとえ板ばねの弾性力が弱くても、第3の係合部材49,50は穴部の曲線部分に引っ掛かり、さらに横足場パイプ12に足場板本体41を良好に取り付けることができる。
【0075】
(変形例)
図12は、固定具の変形例1の要部を示す一部正面図である。なお、図12では、第1の側板48cのみを図示し、第1の側板48cの構成と同様な構成の他の側板を省略した。また、以下の図でも、同様に他の側板を省略した。また、図12では、紙面の厚さ方向の後方に存在する同様の部材の番号をカッコ内に表示している。また、図13図14でも、同様に後方に存在する同様の部材の番号をカッコ内に表示している。
【0076】
図12に示すように、この変形例では、第1の側板48cは、直線形状の第1の穴部48jを有している。また、第2の側板48dは、第1の穴部48jと同じ形状の第2の穴部48kを有している。
板ばねの弾性力が強い場合には、穴部48j,48kを直線形状に構成しても、図示しない第3の係合部材は、穴部の所定の位置に係止されるので、十分使用に耐えられる。
【0077】
このように、この変形例では、穴部48j,48kを直線形状に形成したので、固定具の製作が容易となり、製作時間を短縮することができる。
【0078】
図13は、固定具の変形例2の要部を示す一部正面図である。
図13に示すように、この変形例では、第1の側板48cは、1つの曲線形状からなる第1の穴部48lを有している。また、第2の側板48dは、第1の穴部48lと同じ形状の第2の穴部48mを有している。
板ばねの弾力性の強弱に拘わらず、1つの曲線部が穴部48l,48mに形成されていれば、図示しない第3の係合部材は、この曲線部に係止されるので、十分に使用に耐えられる。
【0079】
このように、この変形例では、穴部48l,48mを1つの曲線形状に形成したので、上記変形例と同様の効果を奏するとともに、第3の係合部材の所定の位置(曲線部)での係止が可能となる。
【0080】
図14は、固定具の変形例3の要部を示す一部正面図である。
図14に示すように、この変形例では、第1の側板48cは、略直角に湾曲した湾曲部からなる穴部48nを有している。また、第2の側板48dは、第1の穴部48nと同じ形状の第2の穴部48oを有している。
変形例2と同様、板ばねの弾力性の強弱に拘わらず、湾曲部が穴部48n,48oに形成されていれば、図示しない第3の係合部材は、この湾曲部に確実に係止されるので、十分に使用に耐えられる。
【0081】
このように、この変形例では、穴部48n,48oを略直角の湾曲部に形成したので、上記変形例と同様の効果を奏するとともに、第3の係合部材の所定の位置(湾曲部)での確実な係止が可能となる。
【0082】
(実施形態3)
図15は、固定具の他の実施形態を示す斜視図である。
図15に示すように、この実施形態では、実施形態2と異なる点は、固定具45において、一対の第1の突起部材47s,48sおよび一対の第2の突起部材47t,48tが、傾斜面(下面)に第1の凹凸部47h,48hおよび第2の凹凸部47i,48iをそれぞれ設けた。
【0083】
この第1、第2の凹凸部47h,48h,47i,48iは、図示しない横足場パイプの軸方向に並んで、断面が例えばのこぎり歯形状に配置されている。この第1、第2の凹凸部47h,48h,47i,48iは、図示しない第1、第2の被係合部の傾斜面(下面)にそれぞれ当接する。
【0084】
このように、この実施形態では、第1、第2の突起部材47s,48s,47t,48tが、横足場パイプの軸方向に並んで配置され、第1、第2の被係合部にそれぞれ当接する凹凸部を備えるので、固定具45の係合時に、この凹凸の先端が第1、第2の被係合部の傾斜面(上面)に食い込んで摩擦力を高めることができる。
【0085】
(実施形態4)
図16は、実施形態4に係るマーク部材71と連結部材72と固定具本体(例えば実施形態4の固定具45)とを含む固定具70の側面図である。また、図17aは、マーク部材71の平面図であり、図17bは、マーク部材71の正面図であり、図17cは、図17bのA部詳細図である。さらに、図20は、マーク部材71及び連結部材72を含む固定具70が、鋼製足場板20に取り付けられた状態を、足場板本体21の側面側からみた断面を含む概略図である。また、図21は、マーク部材71及び連結部材72を含む固定具70が、鋼製足場板20に取り付けられた状態を、足場板本体21の下面21h側からみた斜視図である。さらに、図22は、マーク部材71が足場板本体21に装着された状態を示す平面図である。
【0086】
実施形態4の固定具70は、次のような背景を踏まえて構成されている。つまり、固定具本体(例えば固定具45本体など)は、足場板本体21の下面(底面)側に固定されるため、足場板本体21の上面側から目視しても、固定具本体が取り付けられているか否かの確認が困難である。さらには、固定具本体の取り外し作業時に、固定具本体を落下させてしまうおそれがある。
【0087】
そこで、図16図20図21などに示すように、実施形態4の固定具70は、固定具本体(実施形態1〜3などで例示した例えば固定具25、45本体など)に加え、マーク部材71と、連結部材72と、をさらに備えている。連結部材72は、例えば数cm又は数10cm程度の長さのチェーンなどによって構成されており、マーク部材71と固定具45本体とを連結する。図16図20図21などに示すように、連結部材72の一端部72aは、固定具45本体の穴部48f、48gなどに係止されている。また、連結部材72の他端部72bは、図21に示すように、後述するマーク部材71の穴部71pに係止されている。
【0088】
ここで、実施形態1〜3などでは説明を省略していたが、作業者の滑り止めや仮設足場全体の明るさを確保するために、足場板本体21には、複数の穴部21eが穿孔されている。具体的には、図20図22に示すように、足場板本体21は、その下面21h側から上面21g側へ打ち抜き加工を施すことによって複数の穴部21eが形成されている。また、このような打ち抜き加工によって複数の穴部21eが形成されているため、足場板本体21には、図20に示すように、穴部21eの周りから足場板本体21の上面21g側へ突出する突起部21cがさらに形成されている。
【0089】
一方、マーク部材71は、図20図22に示すように、足場板本体20に穿孔されたこのような穴部21eの縁部21dに対して着脱自在に装着される。つまり、固定具45本体と連結部材72で連結されたマーク部材71は、固定具45本体が鋼製足場板20に取り付けられていることを示す目印となる。具体的には、マーク部材71は、例えばステンレス鋼などの板ばね材(例えばSUS製の板ばね材)を、図20に示すように、折り曲げて構成されており、直線状に延びるアーム部71mと断面L字状のアーム部71kとを有する。
【0090】
図16図17(c)に示すように、マーク部材71におけるアーム部71m、アーム部71kには、絞り加工の一種であるビード加工が施されていることによって、ビード部71g、71hがそれぞれ形成されている。これにより、マーク部材71の剛性(機械的強度)が高められている。
【0091】
また、図18図19(c)に示すように、剛性を高める他の加工例としてマーク部材71におけるアーム部71m、アーム部71kに、折曲げ加工の山折が施されていることによって、山折部71q、71rがそれぞれ形成されている。
【0092】
そして、マーク部材71は、アーム部71m及びアーム部71kに、それぞれエンボス加工を施して形成された一対の挟持部71a、71bを備えている。具体的には、このようなエンボス加工が施されることによって、一対の挟持部71a、71bは、図18図19に示すように、一対の凸部71c、71dと、当該一対の凸部71c、71dの背面側にそれぞれ位置する一対の凹部71e、71fと、をそれぞれ有する。
【0093】
ここで、ステンレス鋼などを折り曲げて構成されているマーク部材71において、一対の挟持部71a、71bを少なくとも含む部位(少なくとも一対の挟持部71a、71bの近傍)は、板ばね構造を有している。つまり、互いに対向する一対の挟持部71a、71b(一対の凸部71c、71d)は、図16図22に示すように、足場板本体21に穿孔された穴部21eの縁21dを、足場板本体21の上面21g側及び下面21h側から弾性的に挟持する。詳述すると、一対の挟持部71a、71b(一対の凸部71c、71d)は、図20に示すように、足場板本体21における穴部21eの周りの突起部21cよりも外周側の縁21dを挟持する。
【0094】
さらに、図17図22に示すように、一対の挟持部71a、71bのうち、一方の挟持部71bとの間で、穴部21eの縁21dを、上面21g側から挟持する他方の挟持部71aが含む他方の凹部71eは、当該他方の凹部71eの周りの色とは少なくとも異なる特定の色(例えば赤系の蛍光色など)で塗装(着色)されている。
【0095】
このように構成された固定具70が備えるマーク部材71を、足場板本体21に穿孔された穴部21eに対して実際に装着する場合には、まず、マーク部材71のアーム部71mを、足場板本体21の下面21h側から穴部21eに挿入する。さらに、互いに対向する一対の挟持部71a、71b(一対の凸部71c、71d)の位置が、穴部21eの外周側の突起部21cを乗り越えて穴部21eのより外周側の縁21dの位置まで到達するように、アーム部71m、アーム部71kを撓ませつつ、マーク部材71(マーク部材71の凸部71c、71d)を、足場板本体21の上面21g及び下面21hに沿って穴部21eの外周側に向けてスライドさせることによって、穴部21eの縁21dに対してマーク部材71を装着する(穴部21eの縁21dを挟持部71a、71bで弾性的に挟持させる)。このようにしてマーク部材71を容易に取り付けることができる。
【0096】
ここで、アーム部71m、アーム部71kが弾性変形しながら、一対の凸部71c、71dが突起部21cを乗り越えて一段低い縁21dにまで到達した際に、例えばはめ込み音を生じさせることができるため、マーク部材71の取り付けの完了を確認することが可能となる。また、マーク部材71における凸部71c、71dに突起部21cを乗り越えさせる取付構造と、ばね性を利用して凸部71c、71dで縁21dを弾性的に挟持する取付構造と、を適用したことによって、一旦装着されたマーク部材71を外れ難くすることができる。
【0097】
また、マーク部材71が穴部21eの縁21dに装着された状態では、図22に示すように、マーク部材71の直線状に延びるアーム部71mが、足場板本体21の上面21gと対向するように固定される。したがって、足場板本体21上を歩行する作業者が、歩行時につまずいてマーク部材71の装着が外れてしまうことなどを抑制できる。
【0098】
さらに、連結部材72により固定具45本体と連結されたマーク部材71が装着された状態では、図22に示すように、マーク部材71のアーム部71mが足場板本体21の上面21g側に露出するので、足場板本体21上の作業者が、マーク部材71の下方に固定具45本体が取り付けられていることを把握でき、作業時の安全性を確保することができる。また、上述したように、足場板本体21の上面21g側に位置する図22に示す凹部71eは、例えば赤系の蛍光色などで塗装(着色)されているので、マーク部材71に対する作業者からの視認性を高めることができる。さらに、蛍光色などの塗装は、凹部71e(くぼみ)に施されていることで、塗装が落ち難いという利点も得られている。
【0099】
既述したように、実施形態4に係る固定具70によれば、足場板本体21上の作業者が、目印となるマーク部材71の有無を視認することで、足場板本体21の下方に固定具45本体が取り付けられているか否かを容易に把握でき、これにより、足場板本体21上で作業する作業者の安全性を高めることができる。さらに、実施形態4の固定具70によれば、固定具45本体が連結部材72を介してマーク部材71と連結されているので、鋼製足場板20側から、先に、固定具45本体を取り外す際などにおいて、この固定具45本体を下方に落下させてしまうことなどを抑制することができる。また、実施形態4の固定具70によれば、足場板本体21に対しマーク部材71が着脱自在な構造を有するので、マーク部材71の繰り返しの使用が可能となる。
【0100】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
10…仮設足場、11,13…単管足場パイプ、12…横足場パイプ、20,40…鋼製足場板、21,31,32,41…足場板本体、21a,21b,31a,31b,32a,32b…足場板本体の端面、21c…突起部、21d…縁、21e…穴部、21g…上面、21h…下面、22,42…リブ、23,24,43,44…被係合部、25,45,70…固定具、26,46…保持部材、26a,26b…保持部材の端面、26c,26d…溝部、27,28,47,48…保持部、27a,28a,27b,28b,47a,48a,47b,48b…係合部材、27c,28c,27d,28d,47c,48c,47d,48d…側板、27e,28e,47e,48e…底板、27f,28f,27g,28g…突起部材、47f,48f,47g,48g,48j,48l,48m,48n,48o…穴部、47h,48h,47i,48i…凹凸部、47s,48s,47t,48t…突起部材、49,50…係合部材、51〜54…ストッパ、71…マーク部材、71a,71b…挟持部、71c,71d…凸部、71e,71f…凹部、71g,71h…ビード部、71q,71r…山折部、72…連結部材。
図1
図2
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