特許第6130897号(P6130897)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6130897
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】情報配信システム、情報配信方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20170508BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20170508BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20170508BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20170508BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   G06Q10/10 320
   G06Q50/12
   G06Q50/10
   G06F13/00 540A
   H04M11/00 302
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-229052(P2015-229052)
(22)【出願日】2015年11月24日
【審査請求日】2016年1月4日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000139012
【氏名又は名称】株式会社リクルートホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】大久保 和訓
(72)【発明者】
【氏名】前澤 隆一郎
(72)【発明者】
【氏名】荒川 裕紀
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−229250(JP,A)
【文献】 特開2014−067306(JP,A)
【文献】 特開2014−056364(JP,A)
【文献】 特開2014−216677(JP,A)
【文献】 特開2013−025603(JP,A)
【文献】 特開2006−011761(JP,A)
【文献】 特開2013−061829(JP,A)
【文献】 特開2015−133093(JP,A)
【文献】 特開2015−148918(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 13/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の混雑状況を表す情報を配信するシステムであって、
携帯端末から送出されるプローブ要求を検知して当該プローブ要求を送出した前記携帯端末に固有の識別情報を含むプローブ情報を生成するプローブ要求検知端末と、
前記携帯端末の端末数の大きさに応じた内容の配信情報と当該配信情報の配信先を予めいくつか用意しておき、前記プローブ要求検知端末から前記プローブ情報を取得して当該プローブ情報に基づいて前記携帯端末の端末数を計数し、当該計数された端末数に基づいて、前記予め用意されたものの中から前記施設の混雑状況を表す配信情報と当該配信情報の配信先とを設定し、前記配信情報を配信対象端末へ向けて配信する情報配信装置と、
を含み、
前記情報配信装置は、前記端末数が第1しきい値を超えた場合に、第1の者の端末に対して第1の内容の情報を配信し、第2の者の端末に対して第2の内容の情報を配信する、
情報配信システム。
【請求項2】
前記情報配信装置は、ソーシャルネットワーキングサービスを介して前記配信情報を前記配信対象端末へ向けて配信する、
請求項に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記プローブ要求検知端末は、前記プローブ要求を検知した時刻を示す時刻情報を含めて前記プローブ情報を生成しており、
前記情報配信装置は、前記時刻情報に基づいて一定時間内における前記端末数を計数する、
請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記プローブ要求検知端末は、前記プローブ要求の発せられたときの電波強度を示す電波強度情報を含めて前記プローブ情報を生成しており、
前記情報配信装置は、前記電波強度情報に基づいて、基準値よりも大きい前記電波強度の前記プローブ要求に対応する前記プローブ情報を用いて前記端末数を計数する、
請求項1〜3の何れか1項に記載の情報配信システム。
【請求項5】
施設の混雑状況を表す情報を配信する方法であって、
第1装置が、携帯端末から送出されるプローブ要求を検知して当該プローブ要求を送出した前記携帯端末に固有の識別情報を含むプローブ情報を生成するステップと、
第2装置が、前記携帯端末の端末数の大きさに応じた内容の配信情報と当該配信情報の配信先を予めいくつか用意しておき、前記第1装置から前記プローブ情報を取得して当該プローブ情報に基づいて前記携帯端末の端末数を計数し、当該計数された端末数に基づいて、前記予め用意されたものの中から前記施設の混雑状況を表す配信情報と当該配信情報の配信先とを設定し、前記配信情報を配信対象端末へ向けて配信するステップと、
を含み、
前記配信するステップは、
前記端末数が第1しきい値を超えた場合に、第1の者の端末に対して第1の内容の情報を配信し、第2の者の端末に対して第2の内容の情報を配信するステップを含む、
情報配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設(例えば飲食店などの店舗)における来客数に応じて各種情報を配信するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店などの予約状況や空席状況に関する情報をウェブサイト上に表示する従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、スマートフォンなどを用いて上記のようなウェブサイトを閲覧することにより、目当ての店へ出向いた場合に入店できそうかどうかを把握することができる。
【0003】
ところで、上記の特許文献1に開示される従来技術では、来店を望む客が自らウェブサイト等へアクセスして混雑状況を把握し、かつ予約を行うことを前提としているため、予約を行わずに来店する客の数も反映した混雑状況を精度よくリアルタイムにお客へ告知することが難しい。
【0004】
【特許文献1】特開2005−332215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、施設における混雑状況を精度よくリアルタイムに告知することが可能な情報配信技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報配信システムは、施設の混雑状況を表す情報を配信するシステムであって、(a)携帯端末から送出されるプローブ要求を検知して当該プローブ要求を送出した前記携帯端末に固有の識別情報を含むプローブ情報を生成するプローブ要求検知端末と、(b)前記プローブ要求検知端末から前記プローブ情報を取得して当該プローブ情報に基づいて前記携帯端末の端末数を計数し、当該計数された端末数に応じた前記施設の混雑状況を表す配信情報を配信対象端末へ向けて配信する情報配信装置とを含む、情報配信システムである。
【0007】
本発明の一態様に係る情報配信方法は、施設の混雑状況を表す情報を配信する方法であって、(a)第1装置が、携帯端末から送出されるプローブ要求を検知して当該プローブ要求を送出した前記携帯端末に固有の識別情報を含むプローブ情報を生成するステップと、(b)第2装置が、前記第1装置から前記プローブ情報を取得して当該プローブ情報に基づいて前記携帯端末の端末数を計数し、当該計数された端末数に応じた前記施設の混雑状況を表す配信情報を配信対象端末へ向けて配信するステップとを含む、情報配信方法である。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、施設における混雑状況を精度よくリアルタイムに告知することが可能な情報配信技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態の情報配信システムの概略構成を示す図である。
図2図2は、プローブ要求検知端末の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、プローブ情報の内容の一例を示す図である。
図4図4は、情報配信装置を構成するプローブ情報管理サーバの構成を示すブロック図である。
図5図5は、情報配信装置を構成する配信サーバの構成を示すブロック図である。
図6図6は、プローブ要求検知端末の動作手順を示すフローチャートである。
図7図7は、プローブ情報管理サーバの動作手順を示すフローチャートである。
図8図8は、配信サーバの動作手順を示すフローチャートである。
図9図9は、配信情報に基づく表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、一実施形態の情報配信システムの概略構成を示す図である。同図に示すように、情報配信システムは、飲食店などの施設に設置されるプローブ要求検知端末100と、このプローブ要求検知端末100とは別の場所に設置される情報配信装置200と、情報配信装置200の動作に必要な情報を設定するために用いられる情報処理装置300を含んで構成されている。プローブ要求検知端末100、情報配信装置200および情報処理装置300の相互間は通信ネットワークNを介して相互に情報通信可能に接続されている。なお、プローブ要求検知端末100が「第1装置」に対応し、情報配信装置200が「第2装置」に対応する。
【0011】
本実施形態の情報配信システムは、プローブ要求検知端末100がWifi(Wireless Fidelity)規格に基づく無線LAN機能(Wifi機能)を備えた携帯端末400を検知してその検知結果を情報配信装置200において解析することにより、そのプローブ要求検知端末100が対応付けられている施設における来客数に応じて、予め設定した内容の情報をユーザの所有する配信対象端末500へ配信する。なお、本実施形態では施設の来客のうち所定の割合が携帯端末400を所持していることを前提にしている。この所定の割合は、施設ごとに経験的に定めることができる。
【0012】
プローブ要求検知端末100は、施設に設置されてその施設に存在する各携帯端末400を検知するためのものであり、施設内の所定位置(例えば施設のほぼ中心となる位置)に設置される。プローブ要求検知端末100は、例えば、小型PC(Personal Computer)、Wifiモジュール、電源、外部記憶装置(SDカードやUSBメモリ)などを含んで構成されている。
【0013】
情報配信装置200は、プローブ要求検知端末100から送信される情報を解析することによって、施設内の来客数を検出し、その数の大小に応じて予め設定された情報を配信対象端末500へ配信(送信)するものであり、プローブ情報管理サーバ201、プローブ情報データベース(DB)202、配信サーバ203を含んで構成されている。この情報配信装置200は、例えば演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムを実行することによって構成される。
【0014】
通信ネットワークNは、プローブ要求検知端末100、情報配信装置200、情報処理装置300の間で相互に情報通信を行うことが可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース、Wifi、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0015】
情報処理装置300は、各種情報を受信してその内容を表示することや、操作部を用いて入力される情報を外部へ送信することが可能なものである。このような情報処理装置としては、例えば、一般的なパーソナルコンピュータ、あるいはスマートフォンやタブレット型コンピュータなどの携帯型端末などを用いることができる。この情報処理装置300は、施設の所有者あるいは管理者などが所有しており、情報配信装置200における動作に必要な情報を設定するために用いられる。
【0016】
複数の携帯端末400は、施設の来客が所持するものであり、図示しないアクセスポイント(AP)等を介して無線通信を行うためのWifi機能を備えている。本実施形態では、携帯端末400としてスマートフォンを想定するが、携帯電話機、PHS、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA)、家庭用ゲーム機器など、Wifi機能を備えたあらゆる端末に適用可能である。
【0017】
配信対象端末500は、情報配信装置200から配信される情報を受け取って表示するためのものであり、来店する可能性のある潜在客、あるいは施設のスタッフが所持する。このような配信対象端末500としては、例えば、ウェブブラウザや電子メール処理ソフトウェアなどを搭載したスマートフォン、携帯電話機、PHS、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA)、家庭用ゲーム機器などが挙げられる。
【0018】
図2は、プローブ要求検知端末の機能構成を示すブロック図である。図示のようにプローブ要求検知端末100は、制御部111、入力部112、表示部113、記憶部114、通信部115およびwifi通信部116を備えている。
【0019】
制御部111は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されるものであり、機能ブロックとしてのプローブ要求検知部121、プローブ情報生成部122を有する。
【0020】
入力部112は、例えば制御部111と接続されたキーボードなどの入力手段であり、各種情報を入力するために用いられる。表示部113は、例えば制御部111と接続された液晶表示パネルなどの表示手段であり、各種の画像表示を表示する。記憶部114は、制御部111と接続されたハードディスク装置などの記憶手段であり、制御部111で実行される動作プログラムや各種のデータを記憶する。
【0021】
通信部114は、制御部111と接続されており、情報配信装置200との情報通信に関わる処理を行う。wifi通信部116は、各携帯端末400との情報通信に関わる処理を行う。
【0022】
プローブ要求検知部121は、各携帯端末400がアクセスポイントを探すために定期的にブロードキャスト(一斉送信)するプローブ要求を検知する。このプローブ要求はwifi通信部116を介して受信される。
【0023】
プローブ情報生成部122は、プローブ要求を検知した携帯端末400を特定する情報である端末アドレス情報などを含んだプローブ情報を生成する。生成されたプローブ情報は、通信部115を介して情報配信装置200へ送信される。
【0024】
図3は、プローブ情報の内容の一例を示す図である。図3に示すように、プローブ情報には、プローブ要求検知端末100が検知した各携帯端末400を識別する情報である「端末アドレス情報(MACアドレス)」、プローブ要求を行う際に各携帯端末400から発せられた電波の強度を示す情報である「電波強度情報」、各携帯端末400からのプローブ要求を検知した時刻をあらわす情報である「時刻情報」などが含まれている。
【0025】
図4は、情報配信装置を構成するプローブ情報管理サーバの構成を示すブロック図である。プローブ情報管理サーバ201は、プローブ要求検知端末100から送信されるプローブ情報を管理するものであり、制御部211、通信処理部212および図示しない入力部、表示部などを含んで構成されている。
【0026】
制御部211は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されるものであり、機能ブロックとしてのプローブ情報格納部213を有する。通信部212は、制御部211と接続されており、プローブ要求検知端末100との情報通信に関わる処理を行う。
【0027】
プローブ情報格納部213は、プローブ要求検知端末100から送信され、通信部212を介して受信されるプローブ情報をプローブ情報DB202(図1参照)に格納する処理を行う。
【0028】
図5は、情報配信装置を構成する配信サーバの構成を示すブロック図である。配信サーバ203は、プローブ情報DB202に記憶されているプローブ情報に基づいて、施設における来客数を検出してその大小に応じた情報配信を行うものであり、制御部221、通信処理部222および図示しない入力部、表示部などを含んで構成されている。
【0029】
制御部221は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されるものであり、機能ブロックとしての端末数計数部223、配信内容設定部224、配信処理部225を有する。通信部222は、制御部221と接続されており、情報処理装置300との情報通信に関わる処理を行うとともに、配信対象端末500への情報配信に必要な情報通信に関わる処理を行う。
【0030】
端末数計数部223は、プローブ情報DB202に記憶されているプローブ情報を読み出し、このプローブ情報に基づいて、プローブ要求検出端末100によってプローブ要求を検出された携帯端末400の数(端末数)を計数する。ここで計数された端末数は、施設への来客数を反映したものとなる。
【0031】
端末数については、例えば、プローブ情報に含まれる時刻情報に基づいて、現在時刻から遡って一定時間内(例えば、数分間〜数十分間)ごとにその時間内に検出された携帯端末400の数が計数される。また、同一の端末アドレス情報を含んだプローブ情報が複数存在する場合には、その端末アドレス情報に対応する携帯端末400の端末数は1つと計数することが好ましい。それにより、端末数の計数精度が向上する。また、プローブ情報に含まれる電波強度情報を参照することで、予め定めた基準値よりも電波強度の低いプローブ情報については端末数の計数対象外とすることも好ましい。それにより、例えば、施設外を単に通りかかった者などの来客ではない者が所持する携帯端末400を端末数の計数対象から除外することができる。
【0032】
配信内容設定部224は、端末数計数部223によって計数された端末数に基づいて、外部へ配信すべき情報の内容とその配信先を設定する。本実施形態では、端末数の大きさに応じた内容の情報とその配信先を予めいくつか用意しておき、端末数に応じて内容を選んで配信するものとする。
【0033】
例えば、端末数が一定数(第1しきい値)を超えた場合には、施設内が混雑しているということであるから、「今は来店をお勧めしない」という内容の情報を配信することができる。また、端末数が一定数(第2しきい値)よりも小さい場合には、施設内が空いているということであるから、「来店をお勧めする」という内容の情報を配信することができる。あるいは、端末数が一定数(第1しきい値)を超えた場合には、施設のスタッフが不足することが予想されるので、施設のスタッフ(出勤予定ではない者)に対して臨時の出勤を要請する内容の情報を配信することもできる。
【0034】
情報の配信先としては、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)を用いることができる。ここで、本実施形態の想定するSNSとしては、例えば所定の制限文字数内で短文を配信して登録ユーザ間で共有することのできる情報配信サービス、自身の専用ページやタイムライン等へ記事を配信して登録ユーザ間で共有することのできる情報配信サービス、予め登録されたユーザ間で直接的に短文のメッセージやスタンプ画像を送受信することのできる情報配信サービス、などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、情報の配信先としては、電子メールを用いることもできる。さらに、情報の配信先としては、スマートフォン等の携帯端末に予めインストールされたアプリケーションソフトウェア(アプリ)を用いることもできる。この場合にはプッシュ通知を用いることがより好ましい。
【0035】
配信処理部225は、配信内容設定部224によって設定された情報とその配信先に基づいて配信情報を生成し、その配信先へ配信するための処理を行う。例えば上記のようなSNSを配信先とする場合であれば、配信処理部225は、予め登録しておいたアカウントで対象となるSNSにログインし、配信情報を記事等として書き込んで送信ないし投稿する処理を行う。また、電子メールを配信先とする場合であれば、配信処理部225は、配信情報を含んだ電子メールを生成し、予め設定されている電子メールアドレス宛にその電子メールを送信する処理を行う。
【0036】
図6は、プローブ要求検知端末の動作手順を示すフローチャートである。
【0037】
プローブ要求検知端末100のプローブ要求検知部121は、近隣に存在する携帯端末400からのプローブ要求がwifi通信部116によって受信されたか否かを判定する(ステップS11)。プローブ要求が受信されるまでの間は(ステップS11;NO)、ステップS11の処理が繰り返される。なお、各携帯端末400は、接続可能なアクセスポイントを探すために定期的にプローブ要求をブロードキャストしているものとする。
【0038】
プローブ要求が受信されると(ステップS11;YES)、プローブ要求検知部121は、プローブ要求に含まれる端末アドレス情報を取得するとともに(ステップS12)、このプローブ要求を送信した携帯端末400の発した電波の強度を示す電波強度情報をwifi通信部116から取得する(ステップS13)。
【0039】
次に、プローブ情報生成部122は、検知された携帯端末400の「端末アドレス情報」、「電波強度情報」、携帯端末400からのプローブ要求が検知された時刻を示す「時刻情報」を含んだプローブ情報を生成する(ステップS14)。このプローブ情報は通信部115を介して情報配信装置200へ送信される(ステップS15)。
【0040】
図7は、プローブ情報管理サーバの動作手順を示すフローチャートである。
【0041】
プローブ情報管理サーバ201のプローブ情報格納部213は、通信部212を介して、プローブ要求検知端末100から送信されるプローブ情報を受信する(ステップS21)。
【0042】
次に、プローブ情報格納部213は、受信したプローブ情報をプローブ情報DB202へ格納する(ステップS22)。プローブ情報は、例えば時系列でプローブ情報DB202へ格納される。
【0043】
図8は、配信サーバの動作手順を示すフローチャートである。
【0044】
端末数計数部223は、プローブ情報DB202に記憶されているプローブ情報に基づいて、プローブ要求検出端末100によってプローブ要求を検出された携帯端末400の端末数を計数する(ステップS31)。上記のように、本実施形態では現在時刻から遡って一定時間内(例えば、数分間〜数十分間)に検出された携帯端末400の端末数が計数される。また、電波強度情報に基づいて、予め定めた基準値よりも電波強度の低いプローブ情報については端末数の計数対象外とする。
【0045】
次に、配信内容設定部224は、端末数計数部223によって計数された端末数に基づいて、外部へ配信すべき情報の内容とその配信先を設定する(ステップS32)。上記のように、本実施形態では、端末数に応じた内容の情報とその配信先が予め用意されたものの中から選ばれるものとする。
【0046】
次に、配信処理部225は、配信内容設定部224によって設定された情報とその配信先に基づいて配信情報を生成し、配信内容設定部224に指定された配信先へ配信するための処理を行う(ステップS33)。この配信情報は、通信ネットワークNを介し、かつ図示しないSNSのサーバ等を介して配信対象端末500へ配信され、配信対象端末500の表示部において表示される。
【0047】
図9は、通知情報に基づく表示例を示す図である。図9(A)は、来店を勧めないという内容の配信情報の例であり、端末数が一定数を超えた場合に配信される。図9(B)は、来店を勧めるという内容の配信情報の例であり、端末数が一定数よりも少ない場合に配信される。いずれも配信先は、各種SNS、アプリ(特にプッシュ通知)、あるいは所定の電子メールアドレス宛である。図9(C)は、施設のスタッフに臨時出勤を要請するという内容の配信情報の例であり、端末数が一定数を超えた場合に配信される。配信先は、基本的には電子メールアドレスであるが、各種SNSにおいてスタッフ専用のグループ等を設定しておいてそのグループ宛に一斉配信してもよいし、スタッフ専用のアプリを予めスタッフの携帯端末等にインストールしておき、そのアプリを利用してプッシュ通知してもよい。
【0048】
以上のような実施形態によれば、来客の所持する携帯端末によるプローブ要求を検知することによって施設における混雑状況を精度よく把握し、それに応じた内容の情報をリアルタイムに告知することが可能となる。
【0049】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上記した実施形態における配信情報の内容はあくまで例示であり、端末数に応じて把握される混雑状況に対応したものであればいかなる内容としてもよい。また、時間帯や曜日ごとにしきい値(第1及び第2しきい値)を設定することにより、時間帯や曜日によって配信条件を変えるようにしてもよい。また、上記した実施形態では施設の一例として飲食店などの店舗を挙げていたが本発明の適用対象となる施設の種類はこれに限定されない。例えば、所定のエリアを施設として捉えて、本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0050】
100:プローブ要求検知端末
111:制御部
112:入力部
113:表示部
114:記憶部
115:通信部
116:wifi通信部
121:プローブ要求検知部
122:プローブ情報生成部
200:情報配信装置
201:プローブ情報管理サーバ
202:プローブ情報データベース
203:配信サーバ
211:制御部
212:通信部
213:プローブ情報格納部
221:制御部
222:通信部
223:端末数計数部
224:配信内容設定部
225:配信処理部
300:情報処理装置
400:携帯端末
500:配信対象端末
【要約】
【課題】施設における混雑状況を精度よくリアルタイムに告知すること。
【解決手段】施設の混雑状況を表す情報を配信するシステムであって、携帯端末(400)から送出されるプローブ要求を検知して当該プローブ要求を送出した携帯端末に固有の識別情報を含むプローブ情報を生成するプローブ要求検知端末(100)と、プローブ要求検知端末からプローブ情報を取得して当該プローブ情報に基づいて携帯端末の端末数を計数し、当該計数された端末数に応じた施設の混雑状況を表す配信情報を配信対象端末(500)へ向けて配信する情報配信装置(200)を含む、情報配信システムである。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9