【実施例】
【0018】
図1は、本発明の一実施例を示している。タブレット端末100に、画面110が設置されている。画面110は、マルチタッチデバイスを兼ねてもよい。オペレータの手150の指151が、画面110に接触している。指151は、画面上では、指の1本のみが画面110に触れているが、複数の指が触れていてもよい。例えば指151は、指を画面に触れて、画面に触れたまま、矢印131に沿って指を動かしてもよい。この操作は、「フリック」又は、「スワイプ」に相当する。軌跡132に沿って、指151が画面をなぞってもよい。この操作には、特に名前は存在しない。
【0019】
図2は、本発明の一実施例の操作の例を示している。
図2(A)において、画面110には、キャラクタ200が表示されている。そして、キャラクタ200を構成している複数のオブジェクトのうち、下半身の衣服であるスカート210が表示されている。スカート210は、オブジェクトの一つである。オペレータは、例えば、スカート210を指151でタッチまたはタップすることにより、スカート210を選択状態にすることができる。その後、指151をほぼ水平方向である矢印250方向にスワイプしてもよい。なお、上述のタッチ操作とスワイプ操作の間で、指151が画面から一旦離れてもよく、或いは、離れることなく連続して、二つの操作が行われてもよい。
【0020】
図2(B)は、指151が矢印250方向にスワイプされた後の状態を示している。キャラクタ200の下半身の衣服は、スカート210が消去され、ズボン220に変更されて表示されている。この場合、スカート210は、
図2(D)に示すように、属性として「衣服」「下半身」「女性用」という属性を持っている。ズボン220も属性として、「衣服」「下半身」「女性用」を持っている。したがって、両者は複数の属性の一部が同一である。そして、表示されたズボン220は、選択状態にされてもよい。さらに、指151が矢印250方向にスワイプされた場合には、ズボン220の複数の属性の一部が同一である属性を持つ更に別のオブジェクトを表示させてもよい(図示せず)。なお、表示させる順番は、予め定めておいてもよく、ランダムであってもよい。
【0021】
図2(C)は、
図2(B)の状態から指151をほぼ水平方向に矢印251方向にスワイプし終わった状態を示している。この場合には、ズボン220が表示されていた直前のオブジェクトであるスカート210が表示されるようにしてもよい。このように、ほぼ水平に指がスワイプされた場合、オブジェクトが持つ複数の属性のうちの一部の属性が同じである別のオブジェクトを表示させてもよい。なお、この場合には、選択されたオブジェクトが一つ前に戻る操作を実行するために、後述するヒストリの保存機能を用いてもよい。
【0022】
また、横方向の1回のスワイプの途中で、順次複数のオブジェクトを順番に表示させるようにしてもよい。
【0023】
図2(D)は、オブジェクトの各々が持っている属性の一部を列挙した表を示している。「ID」は、それぞれのオブジェクトを特定するための識別子である。そして、たとえば、属性には、「用途」「位置」「男女」「色」「季節」の項目を持っていてもよい。なお、属性に対する項目は、上記の例に限られるものではない。そして、ID210のオブジェクトは、属性として、上記の項目の順番に「衣服」「下半身」「女」「グレー」「春秋」を持っている。なお、複数の属性項目のうちで、いずれの属性項目が一致しているオブジェクトを候補として選択するかは、予めその項目をID毎に定めておいてもよい。或いは、一致すべき属性項目をユーザが選択できるよう、例えば、オブジェクトが選択されたときに属性項目を表示させ、ユーザに選択を促してもよい。
【0024】
図3は、一実施例の操作を示している。
図3(A)は、キャラクタ200がズボン220を着用しており、ズボン220が選択されている場合を想定する。指151が矢印350の方向にスワイプする直前の状態が示されている。
【0025】
図3(B)は、指151が矢印350方向にスワイプし終えた状態を示している。図示されるように、下半身の衣服は、薄いグレーのズボン220から濃いグレーのズボン221に修正されている。この場合、修正されたズボン221を、
図2(D)に示した属性を示す表に追加して保存してもよい。保存することによって、ズボン221を再度利用できるようにしてもよい。
【0026】
図3(C)は、指151を矢印351に沿ってスワイプし終えた状態を示している。図示されるように、下半身の衣服は、薄いグレーのズボン220に戻っている。このように、例えば、ほぼ垂直にスワイプする操作によって、「色」の属性を修正できるようにしてもよい。なお、どの属性を修正できるようにするかは、オブジェクト毎に予め定めておいてもよい。或いは、修正できる属性の候補を表示し、ユーザに属性の選択を促してもよい。また、スワイプの途中で、「色」の属性を連続的に変化させてもよい。或いは、垂直にスワイプしていた状態から左右や斜めの方向にスワイプの方向が変化した場合には、色相、彩度、明度等の変化を、方向に応じて変化させてもよい。
【0027】
図4は、スナップショットの機能を持つ別の実施例を示している。
図4(A)は、キャラクタ200をダブルタップして選択された場合を示している。そして、指151を矢印450方向にスワイプした例を示している。図示されるように、キャラクタ200の全体を小さくしたスナップショット460が表示されている。スナップショット460は、ダブルタップした時点における、キャラクタ200の状態を保持している。その後、例えば、スナップショットをダブルタップすることにより、キャラクタ200をスナップショット460に保存されている状態に復元することができるようにしてもよい(図示せず)。あるいは、キャラクタ200が選択されていない場合に、スナップショット460がダブルタップされた場合には、スナップショット460の状態を持つ新たなキャラクタを表示させてもよい(図示せず)。
【0028】
図4(B)は、オブジェクトであるズボン221がダブルタップされ、その後、指151によって、矢印452方向にスワイプされた後の状態を示している。この場合には、ズボン221のみのスナップショット461が生成されてもよい。その後、例えば、下半身の衣服を選択状態にして、このスナップショット461をダブルタップすると、下半身の衣服をスナップショット461の状態にしてもよい(図示せず)。或いは、スナップショット461を、下半身の衣服にドラッグアンドドロップすることにより、下半身の衣服をスナップショット461の状態にしてもよい(
図6において説明する)。
【0029】
図5は、属性の固定の指示を行った場合のオブジェクトの変更を示した例である。たとえば、オペレータに対して、属性「色」の固定を指示できるようにしてもよい。
図5(A)に示されるように、オペレータが予め、属性「色」を固定した場合を想定する。そして、指151を矢印550方向にスワイプする直前の状態が示されている。ズボン221の色は、濃いグレーになっている。
図5(B)は、指151を矢印550に沿ってスワイプし終えた状態を示している。図示されるように、下半身の衣服は、濃いグレーのミニスカート520となっている。この場合、
図2(D)の表に記憶されているオブジェクトのうち、色についても同じ「色」の属性(濃いグレー)を持つものだけを検索し、表示させてもよい。あるいは、他の「色」の属性を持つオブジェクトも検索し、属性を(濃いグレーに)変更して、そのオブジェクトを表示させてもよい。なお、固定の指示ができる属性は、属性においても限られたものに限定してもよい(例えば、色、明度、色相等)。例えば、オブジェクトが選択された際に、固定できる属性を表示し、オペレータからの属性の固定の指示を促してもよい。なお、表示されたオブジェクトにおいて新たな属性を持つものは、
図2(D)に示される表に追加して登録してもよい。
【0030】
図6は、スナップショットの復元の例を示す。
図6(A)に示されるように、スナップショット461を、矢印650方向に、ミニスカート520上にドラッグアンドドロップする場合を想定する。
図6(B)に示されるように、キャラクタ200の下半身の衣服が、ズボン220に変更されている。このように、スナップショット461を保存することによって、後の状態において、スナップショット461の状態を簡便に復元することができる。
【0031】
図7は、ヒストリ機能の実施例を示している。
図7(A)に示されるように、まずズボン220をタップして選択し、その後、指151で円702を描く。この場合、円702を描くことが、ヒストリ機能をアクティベートするコマンドに対応付けられてもよい。
図7(B)に示されるように。下半身の衣服の表示のヒストリ(781ないし787)がキャラクタ200の下に表示されてもよい。そして、指151が、ヒストリ表示781を、キャラクタ200の下半身の衣服上に、ドラッグアンドドロップすると、下半身の衣服が、ドレス720に変更される。ヒストリ表示(781ないし787)は、左右に横スクロールして、更に過去のヒストリを表示できるようにしてもよい。横スクロールの指示は、たとえば、指151によるスワイプによって行えるようにしてもよい。
【0032】
図8は、一実施例の処理フローを示している。
【0033】
ステップ810において、選択されたオブジェクトの属性が特定される。
【0034】
ステップ820において、オペレータのジェスチャをイベントとして受け取る。
【0035】
ステップ830において、そのジェスチャイベントを、コマンドに変換する。この場合、ジェスチャとコマンドとの対応は、予め定めておいてもよい。また、ユーザからの指示に基づいて、ジェスチャとコマンドとの対応を新たに追加し、或いは、変更できるようにしてもよい。
【0036】
ステップ840において、選択されたオブジェクトの持つ複数の属性の一部の属性に基づいて、記憶部から、一部又は全部の属性が一致するオブジェクトを検索する。検索する際に、どの属性をキーとして検索するかは、選択されたオブジェクト毎に指定しておいてもよい。或いは、検索するための属性を記憶しておき、その属性に関して検索を実施してもよい。或いは、検索すべき属性をオペレータが指示できるよう、オペレータに促してもよい。
【0037】
ステップ850において、オブジェクトの属性とコマンドとから、オブジェクトの修正を行う。コマンドに応じて、オブジェクトの置き換え852、オブジェクトの属性の変更854、スナップショットの表示856を行ってもよい。なお、修正されたオブジェクトや、表示されたオブジェクトは、選択状態におかれてもよい。
【0038】
ステップ860において、表示されたオブジェクトのヒストリの記憶が行われる。ヒストリの記憶には、
図2(D)に示したオブジェクトIDだけをスタック式に記憶してもよい。ヒストリにより特定のオブジェクトが指示された場合には、オブジェクトIDから、
図2(D)の表を参照し、属性を取得して表示してもよい。なお、オブジェクトの形状等のグラフィカルな情報は、オブジェクトIDをキーとして別途記憶しておいてもよい。ヒストリの保存において、複数のオブジェクト全てまたはオブジェクトの集合を保存してもよい。
【0039】
ステップ870において、例えば属性が変更された場合には、
図2(D)に示された表に、新たなエントリを加えてもよい。或いは、変更できる属性は、
図2(D)の表とは別の表に、オブジェクトID毎に属性を保存してもよい。両者の表は、オブジェクトIDによって、結びつけられてもよい。
【0040】
ステップ880において、スナップショットの保存指示が行われたかが判断される。この判断が、「はい」であれば、ステップ885に進む。「いいえ」であれば、終了してもよい。選択状態が継続していれば、ステップ820に戻ってもよい(図示せず)。
【0041】
ステップ885において、スナップショットの保存が行われる。この保存においては、オブジェクト又はオブジェクトの集合の状態全てを保存する。既に述べたように、キャラクタ200が選択された場合には、キャラクタ200に付随する全てのオブジェクトの状態を保存してもよい。
【0042】
上述の本発明の各種実施例を具体的なアプリケーションソフトウエアに利用したその他の応用例を以下に開示する(図示せず)。
【0043】
(1)ドローソフト
ドローソフトとは、グラフィックソフトウエアの一種であり、点、曲線、領域の塗りつぶしなどの機能を用いて図やイラストレーションを作成するソフトウエアである。作成された図やイラストレーションは、ベクター形式のデータで保存されることが多いが、ラスター形式で保存される場合もある。
【0044】
例えば、上述の実施例を用いることにより、ドローソフトで描画された線の線種を変更(例えば実線から破線に変更)してもよい。線の太さを変更してもよい。塗りつぶされた領域の色を変更してもよい。このように、本発明の実施例をドローソフトで描かれた図やイラストレーションの変更や修正に利用できる。
【0045】
(2)プレゼンテーションソフト
プレゼンテーション用のソフトウエア、企画書作成用ソフトウエア、表計算ソフトウエア等において、上述の実施例を利用することができる。
【0046】
例えば、作成された円グラフを他の形式のグラフ(棒グラフ等)に変更する際、上述の実施例が利用できる。オペレータは、円グラフをスワイプすることによって、簡単に棒グラフに変更することができる。
【0047】
或いは、プレゼンテーション用に用意されたテンプレートを変更することに利用してもよい。
【0048】
或いは、フキダシ等の中に記載された文字のフォントを変更することに関して、本実施例を用いてもよい。例えば、オペレータがフキダシをスワイプすることによって、あるフォントで書かれた文書を別のフォントに変更するために、本実施例を用いてもよい。
【0049】
(3)ゲームソフト
ゲームソフトや、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のキャラクタやアバターの服、装備、髪型等を変更する場合に、上述の実施例を利用してもよい。
【0050】
例えば、オペレータがキャラクタの頭部を指でスワイプすることによって、キャラクタの髪型をロングからショートに変更するよう、上述の実施例を利用してもよい。
【0051】
(4)3Dソフト
3Dソフトウエア等の三次元オブジェクトに対して上述の実施例を適用してもよい。
【0052】
例えば、オペレータが、三次元オブジェクトを指でスワイプすることによって、その三次元オブジェクトの色を変更するように、上述の実施例を用いてもよい。或いは、三次元オブジェクトのテクスチャや光沢等を変更するように、上述の実施例を適用してもよい。
【0053】
以上の応用例は、例を示したものであって、本発明を限定するものではない。
【0054】
図9は、本発明の実施形態のハードウェア(コンピュータ)の構成例を示している。ハードウェアは、CPU910、メモリ920、入力装置930、表示装置940、プリンタ980、可搬記録媒体インタフェース960が含まれ得る。そして、それぞれの機器は、バス970によって接続されてもよい。また、可搬記録媒体インタフェース960は、可搬記録媒体961を読み書きすることができる。
【0055】
なお、本実施形態の全部又は一部はプログラムによってインプリメントされ得る。このプログラムは、可搬記録媒体961に格納することができる。例示として、可搬記録媒体961としては、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気記録媒体、不揮発性メモリなどがある。磁気記録媒体には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。また、光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。不揮発性メモリには、USBメモリ、SDメモリなどがある。可搬記録媒体961に格納されたプログラムが読み込まれ、CPUによって実行されることにより、本発明の実施例の全部又は一部が実施され得る。
【0056】
図10は、一実施例の機能ブロック図である。
【0057】
ジェスチャイベント受取部1012は、オペレータのジェスチャ1010を受け取り、コマンド変換部1014に、ジェスチャイベントの情報を渡してもよい。
【0058】
コマンド変換部1014は、ジェスチャイベントを所定の規則に基づいてコマンドに変換する。そして、そのコマンドは、オブジェクト属性特定部1018、修正部1030、及びスナップショットオブジェクト保存部1016に伝達されてもよい。
【0059】
オブジェクト属性特定部1018は、オブジェクトの選択コマンドに応答して、選択されたオブジェクトの属性を特定する。特定された属性は、修正部1030と代替オブジェクト検索部1020に伝達されてもよい。
【0060】
代替オブジェクト検索部1020は、例えばオブジェクト毎に定められた属性の検索項目に従って、オブジェクト記憶部1050を検索する。検索された代替可能なオブジェクトの集合は、修正部1030内の置き換え部1032に渡されてもよい。
【0061】
置き換え部1032は、コマンド変換部1014からの置き換えコマンドに応答して、現在選択されているオブジェクトを、代替可能なオブジェクトの集合のうちの一つに置き換えてもよい。
【0062】
修正部1030内の属性変更部1034は、コマンド変換部1014からの属性変更コマンドに応答して、選択されているオブジェクトの属性を変更してもよい。
【0063】
スナップショットオブジェクト保存部1016は、コマンド変換部1014からのスナップショット保存命令に応答して、選択されたオブジェクトのスナップショットを保存してもよい。
【0064】
修正部1030内のスナップショットオブジェクト表示制御部1036は、スナップショット表示コマンドに応答して、スナップショットオブジェクト保存部1016から、指定されたスナップショットを取り出し、スナップショットの表示の制御を行ってもよい。
【0065】
ヒストリ記憶部1040は、修正部1030におけるオブジェクトの修正のヒストリを記憶する。また、ヒストリ表示指示命令に応答して動作する置き換え部1032からの要求に応じて、ヒストリ情報を提供してもよい。
【0066】
表示部1060は、修正部1030におけるオブジェクトの修正情報を基にして、表示を行ってもよい。