(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
板状体を折り曲げて形成され、ラベルが貼られた胴部と前記胴部よりも細い首部と前記胴部と前記首部を繋ぐ肩部とを有する瓶を、前記胴部の周囲に隙間を設けた状態で包装箱内に横置きで保持する包装箱用の瓶保持体であって、
前記底部を保持する底部保持部と、前記肩部又は首部を下側から保持する中間保持部と、前記中間保持部よりも前記頭部側で前記首部の上方及び側方への移動を規制する首部規制部と、を備え、
前記底部保持部は、前記包装箱の前記底部側の内壁面から離間した位置に立設される第1横板部と、前記第1横板部に穿設され前記底部を挿入する底部挿入孔と、を有し、
前記中間保持部は、前記瓶の下側に離間して配置される底板部と、前記底板部から上向きに突出する中間突出部と、前記中間突出部に凹設され前記肩部又は首部に嵌合する中間凹部と、を有し、
前記首部規制部は、前記包装箱の前記頭部側の内壁面に沿って立設される第2横板部と、前記第2横板部の上端から前記首部の上方に延出する首部延出部と、前記首部延出部の先端から垂れ下がる首部垂下部と、前記首部垂下部に貫通形成又は切り欠き形成され前記首部に係合する首部係合部と、前記首部垂下部の下端から前記第2横板部に向かって折れ曲がる折曲部と、を有し、
前記折曲部の先端は前記第2横板部に当接している
ことを特徴とする包装箱用の瓶保持体。
板状体を折り曲げて形成され、ラベルが貼られた胴部と前記胴部よりも細い首部と前記胴部と前記首部を繋ぐ肩部とを有する瓶を、前記胴部の周囲に隙間を設けた状態で包装箱内に横置きで保持する包装箱用の瓶保持体であって、
前記底部を保持する底部保持部と、前記肩部又は首部を下側から保持する中間保持部と、前記中間保持部よりも前記頭部側で前記首部の上方及び側方への移動を規制する首部規制部と、を備え、
前記底部保持部は、前記包装箱の前記底部側の内壁面から離間した位置に立設される第1横板部と、前記第1横板部に穿設され前記底部を挿入する底部挿入孔と、前記第1横板部の上端に山折れ線を介して連続し、前記包装箱の側壁と前記第1横板部の間に配置される折返し部と、を有し、
前記中間保持部は、前記瓶の下側に離間して配置される底板部と、前記底板部から上向きに突出する中間突出部と、前記中間突出部に凹設され前記肩部又は首部に嵌合する中間凹部と、を有し、
前記首部規制部は、前記包装箱の前記頭部側の内壁面に沿って立設される第2横板部と、前記第2横板部の上端から前記首部の上方に延出する首部延出部と、前記首部延出部の先端から垂れ下がる首部垂下部と、前記首部垂下部に貫通形成又は切り欠き形成され前記首部に係合する首部係合部と、を有し、
前記折返し部と前記第2横板部とで前記瓶を挟持することを特徴とする包装用箱の瓶保持体。
板状体を折り曲げて形成され、ラベルが貼られた胴部と前記胴部よりも細い首部と前記胴部と前記首部を繋ぐ肩部とを有する瓶を、前記胴部の周囲に隙間を設けた状態で包装箱内に横置きで保持する包装箱用の瓶保持体であって、
前記底部を保持する底部保持部と、前記肩部又は首部を下側から保持する中間保持部と、前記中間保持部よりも前記頭部側で前記首部の上方及び側方への移動を規制する首部規制部と、を備え、
前記底部保持部は、前記包装箱の前記底部側の内壁面から離間した位置に立設される第1横板部と、前記第1横板部に穿設され前記底部を挿入する底部挿入孔と、を有し、
前記中間保持部は、前記瓶の下側に離間して配置される底板部と、前記底板部から上向きに突出する中間突出部と、前記中間突出部に凹設され前記肩部又は首部に嵌合する中間凹部と、を有し、
前記首部規制部は、前記包装箱の前記頭部側の内壁面に沿って立設される第2横板部と、前記第2横板部の上端から前記首部の上方に延出する首部延出部と、前記首部延出部の先端から垂れ下がる首部垂下部と、前記首部垂下部に貫通形成又は切り欠き形成され前記首部に係合する首部係合部と、を有し、
前記中間凹部は、前記瓶の側面形状に対応した形状に切り欠かれるとともに、前記頭部側と底部側で前記中間凹部の周縁にそれぞれ連続する一対の切欠片を備え、
前記一対の切欠片は、前記中間凹部の内部に落とし込むように折り曲げられていることを特徴とする包装箱用の瓶保持体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、飲料等の入った瓶を贈答物として注文する際に、瓶の胴部に貼り付けるラベルのデザインやメッセージを注文者が指定できるようにしたサービスが考えられている。このようなサービスの場合、特注されたラベルの保護が重要になる。
【0008】
しかしながら、特許文献1,2に記載の構造では、瓶の胴部が底面部や仕切壁部に接触する構造となっているので、包装箱の搬送中に瓶が回転すると、胴部に貼り付けたラベルが底面部や仕切壁部と擦れ合い、ラベルが損傷するおそれがある。
また、特許文献3に記載の構造では、第1山型支受部及び第2山型支受部によって瓶の胴部が中央底面板から浮いた状態で支持されるが、瓶が包装箱の上蓋側に移動することを防止する対策がとられてないので、瓶の胴部が上蓋の裏面に接触してラベルが損傷するおそれがある。また、特許文献3に記載の構造では、搬送中に瓶が回転した場合に、瓶の胴部を支受する第2山型支受部でラベルが傷つくおそれがある。
【0009】
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、瓶の胴部に貼り付けたラベルの保護が可能な包装箱用の瓶保持体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、板状体を折り曲げて形成され、ラベルが貼られた胴部と前記胴部よりも細い首部と前記胴部と前記首部を繋ぐ肩部とを有する瓶を、前記胴部の周囲に隙間を設けた状態で包装箱内に横置きで保持する包装箱用の瓶保持体であって、前記底部を保持する底部保持部と、前記肩部又は首部を下側から保持する中間保持部と、前記中間保持部よりも前記頭部側で前記首部の上方及び側方への移動を規制する首部規制部と、を備え、前記底部保持部は、前記包装箱の前記底部側の内壁面から離間した位置に立設される第1横板部と、前記第1横板部に穿設され前記底部を挿入する底部挿入孔と、を有し、前記中間保持部は、前記瓶の下側に離間して配置される底板部と、前記底板部から上向きに突出する中間突出部と、前記中間突出部に凹設され前記肩部又は首部に嵌合する中間凹部と、を有し、前記首部規制部は、前記包装箱の前記頭部側の内壁面に沿って立設される第2横板部と、前記第2横板部の上端から前記首部の上方に延出する首部延出部と、前記首部延出部の先端から垂れ下がる首部垂下部と、前記首部垂下部に貫通形成又は切り欠き形成され前記首部に係合する首部係合部と、を有することを特徴とする包装箱用の瓶保持体である。
【0011】
このような構成によれば、底部挿入孔に挿入された底部が第1横板部に保持され、中間凹部に嵌合した肩部又は首部が中間突出部に保持されるので、ラベルが貼られた胴部が底板部から浮いた状態で支持される。これにより、胴部の周囲に隙間を確保することが可能となり、搬送中に瓶が回転した場合でも、包装箱の内面や他の瓶等にラベルが接触することがない。また、第1横板部及び中間突出部によって瓶全体の下側への移動及び側方への移動が規制され、首部垂下部によって首部係合部に係合した首部の上方及び側方への移動が規制され、第1横板部によって底部の上方及び側方への移動が規制されるので、包装箱の搬送中に瓶が移動して包装箱の内面や他の瓶等にラベルが接触するのを防止することができる。特に、第1横板部と首部垂下部とで瓶の側方への移動を規制するので、例えば包装箱が輸送時に横置きにされたとしても、底部だけでなく、首部をしっかりと係止して瓶の側方への移動を抑制することができる。また、底部保持部と中間保持部と首部規制部とが一枚の板状体を折り曲げて構成されているので、瓶の保持力向上と組立作業の容易化を両立することができる。
【0012】
また、前記首部係合部は、前記首部垂下部の一部に、前記首部垂下部の下端部から切り欠き形成されているのが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、首部係合部は、首部垂下部の一部に、前記首部垂下部の下端部から切り欠き形成されているので、瓶保持体に横置きされた瓶の首部に対して、首部係合部を自在に着脱することができる。そのため、瓶の収容動作と取り出し動作が容易になる。
【0014】
また、前記首部垂下部の上端は、前記包装箱の上蓋を閉じた状態で前記上蓋に当接するように配置され、前記首部垂下部の下端は、前記底板部及び前記中間突出部のいずれか一方に当接するのが好ましい。
【0015】
このような構成によれば、首部垂下部の上端は、包装箱の上蓋を閉じた状態で上蓋に当接するように配置されているので、包装箱の上蓋を閉じた状態で首部垂下部の上方への移動が規制される。また、首部垂下部の下端は、底板部及び中間突出部のいずれか一方に当接するので、包装箱の上蓋を閉じた状態で首部垂下部が上下方向に挟持された状態になる。そのため、首部垂下部の安定性が向上し、首部の上方又は側方への移動を規制することができる。
【0016】
また、前記首部規制部は、前記首部垂下部の下端から前記第2横板部に向かって折れ曲がる折曲部を有し、前記折曲部の先端は前記第2横板部に当接しているのが好ましい。
【0017】
このような構成によれば、首部規制部は、前記首部垂下部の下端から前記第2横板部に向かって折れ曲がる折曲部を有し、前記折曲部の先端は前記第2横板部に当接しているので、首部垂下部の下端が第2横板部に向かって移動して、首部の規制が不十分になることを抑制することができる。
【0018】
また、前記中間凹部は、少なくとも前記肩部を含む部位に嵌合する構成とするのが好ましい。
【0019】
このような構成によれば、中間凹部が少なくとも肩部を含む部位に嵌合するので、首部を支持する場合に比較して、質量の大きい胴部の近くを支持することができるので、瓶を安定して支持することができる。
【0020】
また、前記底部保持部は、前記第1横板部の上端に山折れ線を介して連続し、前記包装箱の側壁と前記第1横板部の間に配置される折返し部を有し、前記折返し部と前記第2横板部とで前記瓶を挟持する構成とするのが好ましい。
【0021】
このような構成によれば、折返し部と第2横板部とで瓶が挟持されるので、瓶の軸方向への移動を抑制することができると共に、瓶の回転を抑制することができる。
【0022】
また、前記底部挿入孔は、前記底部挿入孔の前記底板部側の周縁に連続するとともに前記折返し部に向かって折り曲げられる折曲片を有し、前記折曲片の先端は、前記折返し部に当接する構成とするのが好ましい。
【0023】
このような構成によれば、底部挿入孔の底板部側の周縁から折返し部に向かって折り曲げられる折曲片の先端が折返し部に当接しているので、第1横板部と折返し部との間に隙間を確保することができ、底部が底部挿入孔から脱落し難くなる。
【0024】
また、前記中間凹部は、前記瓶の側面形状に対応した形状に切り欠かれるとともに、前記頭部側と底部側で前記中間凹部の周縁にそれぞれ連続する一対の切欠片を備え、前記一対の切欠片は、前記中間凹部の内部に落とし込むように折り曲げられている構成とするのが好ましい。
【0025】
このような構成によれば、中間凹部の周縁に連続して設けられた一対の切欠片が中間凹部の内部に落とし込むように折り曲げられているので、中間凹部の内側領域を一対の切欠片で覆うことができる。そのため、瓶保持体を上方から見たときに、中間凹部を通して包装箱の内部が見えてしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、瓶の胴部に貼り付けたラベルの保護が可能な包装箱用の瓶保持体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態について、
図1乃至
図6を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、
図1等に示すように、包装箱の底壁を下側にした場合を基準とした上下左右前後に基づいて説明する。ここで、「前」及び「後」は、包装箱内に横置きで収容された瓶の「頭部側」及び「底部側」にそれぞれ一致する。また、包装箱の中心に向かう方向を「箱内側」と称する場合がある。
【0029】
図1は、瓶保持体を右上後方から見下ろした斜視図である。
図2は、瓶保持体を左上前方から見下ろした斜視図である。なお、
図1では、包装箱10を仮想線(二点鎖線)で描いている。
本実施形態に係る包装箱用の瓶保持体1(以下、単に「瓶保持体1」という)の説明に先立って、包装箱10及び瓶20の構造について説明する。
【0030】
図1に示すように、包装箱10は、商品である瓶20を包装するための箱であり、例えば左右方向に長尺な長方体形状の段ボール箱等で構成されている。包装箱10は、底壁11と、底壁11の四辺から起立する前側壁12、後側壁13、右側壁14及び左側壁15と、前側壁12の上端に折り曲げ可能に設けられた上蓋16と、を備えている。上蓋16は、図示しないフラップで後側壁13に係合できるようになっている。包装箱10の内部には、瓶保持体1が設置されており、瓶保持体1の上には6本(
図1では1本のみ図示)の瓶20が頭部25を前側壁12に向けるとともにラベル26を上に向けて並列配置される。
【0031】
なお、包装箱10の構造は、瓶保持体1及び瓶20を収容できるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、図示は省略するが、上面が開口した箱本体と下面が開口した箱状の上蓋との2部材で包装箱を構成してもよい。
【0032】
瓶20は、酒類等の飲料や調味料などが充填された容器であり、例えばガラスや陶器等で構成されている。瓶20は、底部21、胴部22、肩部23、首部24、頭部25、をこの順に備えている。胴部22は、例えば一定の径に形成された円筒状の部位である。胴部22の外周面にはラベル26が貼り付けられている。肩部23は、胴部22と首部24の間の領域であり、胴部22と首部24を繋いでいる。本実施形態では、肩部23は、首部24に向かって徐々に径が小さくなる円錐台形状に形成されている。首部24は、胴部22よりも細い略円筒状の部位である。頭部25は、首部24の先端の開口部を含む部位である。本実施形態では、頭部25に王冠27を設置して開口部を閉塞している。
【0033】
なお、瓶20の形状は、胴部よりも細い首部を有していれば、特に限定されるものではない。例えば、胴部から頭部にかけて徐々に細くなるような、肩部と首部の区別が明確でない形状の瓶等であってもよい。また、王冠27以外の方式(例えばコルク栓やねじ式キャップ等)で頭部25の開口部を閉塞してもよい。
【0034】
次に、本実施形態に係る瓶保持体1について、
図1乃至
図6を参照して説明する。
図3は、瓶保持体の展開図である。
図4は、
図1のIV−IV矢視断面図である。
図5は、
図4に示すV部の拡大断面図である。
図6は、
図4に示すVI部の拡大断面図である。なお、
図4において、首部規制部50を上方に回動させた状態を仮想線(二点鎖線)で描いている。
【0035】
図1乃至
図4に示すように、瓶保持体1は、例えば段ボール等の板状体を所定形状に折り曲げて形成した部材であり、包装箱10の内部で6本の瓶20を横置き状態で保持する機能を有している。瓶保持体1は、
図3に示すように、展開した状態で1枚の板状体となる。なお、
図3では、展開した瓶保持体1を上から見て、複数の谷折れ線v1〜v7を一点鎖線で示し、複数の山折れ線m1〜m6を破線で示してある。
瓶保持体1は、底部21を保持する底部保持部30と、肩部23を下側から保持する中間保持部40と、首部24の上方及び側方への移動を規制する首部規制部50と、を備えている。
【0036】
図1乃至
図5(主に
図5)に示すように、底部保持部30は、瓶20の底部21側に立設される第1横板部31と、第1横板部31に穿設された6個の底部挿入孔32と、包装箱10の後側壁13と第1横板部31の間に配置される底部側折返し部33と、各底部挿入孔32の周縁32aに設けられた折曲片34と、を有している。
【0037】
第1横板部31は、底部挿入孔32に挿入された底部21を上下及び左右に移動不能に保持する部位であり、包装箱10の後側壁13の内壁面から箱内側に離間した位置に立設されている。第1横板部31は、包装箱10の左右方向の全長に亘って延設されている。第1横板部31の下端側は、後記する底板部41に谷折れ線v1を介して連続している。第1横板部31は、上側に向かうほど箱内側に位置するように傾斜する下傾斜部31aと、下側に向かうほど箱内側に位置するように傾斜する上傾斜部31bと、を有している。換言すれば、下傾斜部31aと上傾斜部31bは、山折れ線m1を介して連続し、側面視で略く字状に屈曲している。これにより、第1横板部31は、底部側折返し部33に対して全体的に箱内側に離間しており、両者の間に底部21を配置するための空間が形成される。
【0038】
底部挿入孔32は、底部21と略同形状に形成された貫通孔であり、第1横板部31の上下方向の中央部付近に、左右方向に互いに間隔を空けて6箇所形成されている。底部挿入孔32は、底板部41側の周縁32aが方形(直線状)に形成されており、底板部41側以外の周縁32bが円弧状に形成されている。底部挿入孔32の周縁32a,32bが底部21の外周面に当接することで、底部21の上下左右への移動が規制される。
【0039】
底部側折返し部33は、第1横板部31の上端に山折れ線m2を介して連続して形成された板状の部位である。底部側折返し部33は、第1横板部31の上端を支持している。底部側折返し部33は、底部挿入孔32に挿入された底部21に当接している。
【0040】
折曲片34は、底部挿入孔32の底板部41側の周縁32aに山折れ線m3を介して連続する部位である。折曲片34は、底部側折返し部33に向かって折り曲げられており、折曲片34の先端は、底部側折返し部33に当接している。これにより、第1横板部31と底部側折返し部33との間隔が保たれ、底部挿入孔32から底部21が外れ難くなる。
【0041】
図1乃至
図4(主に
図4)に示すように、中間保持部40は、胴部22の下側に離間して配置される底板部41と、底板部41から上向きに突出する中間突出部42と、中間突出部42に凹設され肩部23付近に嵌合する中間凹部43と、中間凹部43の後側及び前側の周縁43b,43cにそれぞれ連続する一対の切欠片44と、を有している。
【0042】
底板部41は、胴部22に対応する領域において包装箱10の底壁11に重畳して設置される平板状の部位であり、平面視で長方形状に形成されている。底板部41の後端側は、谷折れ線v1を介して第1横板部31に連続しており、底板部41の前端側は、谷折れ線v2を介して中間突出部42に連続している。また、底板部41の左右端部には、谷折れ線v3を介して左右一対の小片41aがそれぞれ設けられている。
【0043】
中間突出部42は、底板部41に対して箱内側に山形に突出する部位である。中間突出部42は、包装箱10の左右方向の全長に亘って延設されている。中間突出部42は、底板部41に谷折れ線v2を介して連続する後傾斜部42aと、後傾斜部42aの上端に山折れ線m4を介して連続する前傾斜部42bとを有している。後傾斜部42aは、前傾斜部42bよりも傾斜長が小さくなっている。また、後傾斜部42aは、前傾斜部42bよりも傾斜角度が急勾配になっている。これにより、山折れ線m4によって形成される頂部42cは、中間突出部42の後寄りの部分に偏倚して配置される。前傾斜部42bの下端側は、谷折れ線v4を介して後記する第2横板部51に連続している。
【0044】
中間凹部43は、頂部42cを含む領域で中間突出部42を切欠いて形成した凹部である。中間凹部43は、中間突出部42の左右方向に互いに間隔を空けて6箇所設けられている。本実施形態では、中間凹部43は、少なくとも肩部23を含む部位に対応する位置に設けられている。中間凹部43は、前端側及び後端側が方形に切欠かれるとともに、頂部42c付近が円弧状に幅広に切欠かれている(
図3参照)。中間凹部43のうち、この円弧状に幅広に切欠かれた部位43aに、胴部22の一部と肩部23とが嵌合することにより、瓶20が左右及び下方に移動不能に保持される。
【0045】
一対の切欠片44は、後側切欠片44aと前側切欠片44bとの2片で構成されている。後側切欠片44aは、中間凹部43の後側(瓶20の底部21側)の周縁43bに山折れ線m5を介して連続しており、前側切欠片44bは、中間凹部43の前側(瓶20の頭部25側)の周縁43cに山折れ線m6を介して連続している。後側切欠片44a及び前側切欠片44bは、瓶保持体1を組み立てた状態で、中間凹部43の内部に落とし込むように折り曲げられている。これにより、瓶保持体1を上方から見たときに、後側切欠片44a及び前側切欠片44bによって中間凹部43の内部が被覆され、包装箱10の底面が見え難くなり意匠性が向上する。
【0046】
図1乃至
図4及び
図6(主に
図6)に示すように、首部規制部50は、瓶20の頭部25側に立設される第2横板部51と、第2横板部51の上端から首部24の上方に延出する首部延出部52と、首部延出部52の先端から垂れ下がる首部垂下部53と、首部垂下部53の下半部に切り欠き形成された首部係合部54と、首部垂下部53の下端53aから第2横板部51に向かって折れ曲がる折曲部55と、を有している。首部規制部50は、包装箱10の左右方向の全長に亘って延設されている。
【0047】
第2横板部51は、前傾斜部42bの下端側(前端側)に谷折れ線v4を介して連続して略垂直に立設された壁状部位である。第2横板部51は、包装箱10の前側壁12の内壁面に沿って立設されている。第2横板部51は、頭部25に設置された王冠27の頂面に当接している。第2横板部51の上端は、前側壁12の上端と略同じ高さに位置している。また、第2横板部51の上端は、谷折れ線v5を介して首部延出部52に連続している。
【0048】
首部延出部52は、第2横板部51の上端から首部24の上方に延出する部位である。首部延出部52の先端には、谷折れ線v6を介して後記する首部垂下部53が連続している。つまり、首部延出部52は、第2横板部51から箱内側に離れた位置(換言すれば、頭部25から肩部23側に離れた位置)で首部垂下部53の上端53bを支持する機能を有している。本実施形態では、首部延出部52は包装箱10の上端と略同じ高さで略水平に配置されており、閉じた状態の上蓋16の下面に当接するようになっている。
【0049】
首部垂下部53は、中間保持部42(より詳しくは中間凹部43)よりも瓶20の頭部25側で首部24の上方及び側方への移動を規制する壁状の部位である。首部垂下部53は、首部延出部52の先端から首部24に向かって垂れ下がるように延出している。首部垂下部53の下側(下半部)には、6個の首部係合部54が互いに左右方向に間隔を空けて切り欠き形成されている。首部垂下部53の上端53bは、閉じた状態の上蓋16に当接しており、首部垂下部53の下端53aは、中間突出部42の前傾斜部42bに当接している。これにより、上蓋16を閉じた状態で、首部垂下部53は上下を挟持された状態になる。これにより、首部垂下部53の安定性が向上する。
【0050】
なお、本実施形態では、上蓋16を閉じた状態で首部垂下部53の上端53b(及び首部延出部52)が上蓋16に当接することとしたが、首部24の規制に影響しなければ、首部垂下部53の上端53bと上蓋16との間に例えば数mm程度の微小な隙間があってもよい。このようにすれば、首部24の規制に影響しない範囲で、部材の製造誤差等を吸収することができる。
【0051】
首部係合部54は首部垂下部53の下側(下半部)をトンネル状に切り欠いて形成した切り欠き部である。首部係合部54は、首部24の上部と左右両側部に係合している。首部係合部54は、首部垂下部53の下端53aを含むように、首部垂下部53の下端53aから上方に向かって切り欠かれている。つまり、首部係合部54の下端は開放端になっている。なお、首部係合部54は、首部24にぴったりと嵌合していてもよいし、若干の隙間を有して嵌合(いわゆる遊嵌)していてもよい。
【0052】
折曲部55は、首部垂下部53の下端53aから第2横板部51に向かって折り曲げられた部位である。折曲部55は、中間保持部42の前傾斜部42bに沿って傾斜している。折曲部55の基端は、谷折れ線v7を介して首部垂下部53の下端53aに連続している。本実施形態では、折曲部55は、右から1番目と2番目の首部係合部54の間の下端53aと、右から5番目と6番目の首部係合部54の間の下端53aと、に設けられており、その他の首部垂下部53の下端53aには設けられていない。そして、折曲部55の先端は、第2横板部51に当接している。また、首部垂下部53の下端53aが当接する前傾斜部42bは、後側に向かうほど底壁11から離れるように傾斜している。これにより、首部垂下部53の下端53aが前後にずれてしまう(首部垂下部53が傾いてしまう)のが抑制され、首部規制部50の形状が安定する。
【0053】
首部規制部50のうち首部延出部52、首部垂下部53、首部係合部54及び折曲部55は、
図4に仮想線(二点鎖線)で示すように、瓶保持体1に瓶20を横置きした状態で、第2横板部51の上端51aを中心にして上下方向に回動できるようになっている。これは、首部係合部54の下端が開放端になっているからである。これにより、瓶保持体1に瓶20を横置きした状態で、首部24に対して首部係合部54を(首部垂下部53を)着脱することができる。特に、首部延出部52、首部垂下部53、首部係合部54及び折曲部55を上方に回動させておけば、作業者は胴部22や肩部23等よりも細い首部24を把持することができるので、瓶保持体1に瓶20を設置したり瓶保持体1から瓶20を取り出したりする作業が容易になる。
【0054】
なお、首部延出部52等を下方に回動させた状態(
図4に実線で示す状態)でも、胴部22や肩部23等を把持すれば、頭部25を首部係合部54に挿入してから底部21を底部挿入孔32に挿入することで瓶保持体1に瓶20を設置することができる。また、その逆の動作をすれば瓶保持体1から瓶20を取り外すことができる。そのため、前記した瓶20の首部24を把持する方法と合わせて瓶20の取り扱いの自由度が向上する。
【0055】
図4に示すように、瓶保持体1は、底部側折返し部33と第2横板部51とで瓶20の底部21と頭部25を挟持している。換言すれば、瓶保持体1を包装箱10の内部に設置した状態で、底部側折返し部33から第2横板部51までの長さ寸法は、瓶20の長さ寸法に略等しくなっている。これにより、底部21と底部側折返し部33との摩擦抵抗と、頭部25と第2横板部51との摩擦抵抗とによって、包装箱10の搬送時に瓶20が回転し難くなる。
【0056】
本実施形態に係る包装箱用の瓶保持体1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、瓶保持体1の作用効果について説明する。
【0057】
本実施形態に係る包装箱用の瓶保持体1によれば、
図1、
図4に示すように、底部挿入孔32に挿入された底部21が第1横板部31に保持され、中間凹部43に嵌合した肩部23付近が中間突出部42に保持されるので、ラベルが貼られた胴部22が底板部41から浮いた状態で支持される。これにより、胴部22の周囲に隙間を確保することが可能となり、搬送中に瓶20が回転した場合でも、包装箱10の内面や他の瓶20等にラベル26が接触することがない。また、第1横板部31及び中間突出部42によって瓶20全体の下側への移動及び左右への移動が規制され、首部垂下部53によって首部係合部54に係合した首部24の上方及び側方への移動が規制され、第1横板部31によって底部21の上方及び側方への移動が規制されるので、包装箱10の搬送中に瓶20が移動して包装箱10の内面や他の瓶20等にラベル26が接触するのを防止することができる。そのため、ラベル26を確実に保護することができる。
【0058】
特に、第1横板部31と首部垂下部53とで瓶20の側方への移動を規制するので、例えば包装箱10が輸送時に横置きにされたとしても、底部21のみならず、首部24をしっかりと係止して瓶20の側方への移動を抑制することができる。そのため、ラベル26を確実に保護することができる。また、底部保持部30と中間保持部40と首部規制部50とが一枚の板状体を折り曲げて構成されているので、瓶20の保持力向上と組立作業の容易化を両立することができる。
【0059】
また、瓶保持体1によれば、
図1、
図4、
図6に示すように、首部係合部54は、首部垂下部53の下端53aを含むように首部垂下部53の一部(下半部)を切り欠いて形成されているので、瓶保持体1に横置きされた瓶20の首部24に対して、首部係合部54を自在に着脱することができる。そのため、瓶20の収容動作と取り出し動作が容易になる。
【0060】
また、瓶保持体1によれば、
図1、
図4、
図6に示すように、首部垂下部53の上端53bは、包装箱10の上蓋16を閉じた状態で上蓋16に当接するように配置されているので、包装箱10の上蓋16を閉じた状態で首部垂下部53の上方への移動が規制される。また、首部垂下部53の下端53aは、中間突出部42に当接しているので、包装箱10の上蓋16を閉じた状態で首部垂下部53が上下方向に挟持された状態になる。そのため、首部垂下部53の安定性が向上し、首部24の上方又は側方への移動を規制することができる。
【0061】
また、瓶保持体1によれば、
図1、
図4、
図6に示すように、首部規制部50は、首部垂下部53の下端53aから第2横板部51に向かって折れ曲がる折曲部55を有し、折曲部55の先端は第2横板部51に当接しているので、首部垂下部53の下端53aが第2横板部51に向かって移動して首部24の規制が不十分になることを抑制することができる。
【0062】
また、瓶保持体1によれば、
図4に示すように、中間凹部43が少なくとも瓶20の肩部23を含む部位に嵌合するので、首部24を支持する場合に比較して、質量の大きい胴部22の近く(すなわち瓶20の重心の近く)を支持することができるので、瓶20を安定して支持することができる。
【0063】
また、瓶保持体1によれば、
図4、
図5、
図6に示すように、底部側折返し部33と第2横板部51とで瓶20の底部21と頭部25が挟持されるので、瓶20の軸方向への移動を抑制することができると共に、摩擦抵抗によって瓶20の回転を抑制することができる。なお、本実施形態では、凹欠部53の周縁が、波形に形成された王冠27の側面27aに当接しているので、この部分の摩擦抵抗も瓶20の回転抑制に寄与している。
【0064】
また、瓶保持体1によれば、
図5に示すように、折曲片34の先端が底部側折返し部33に当接しているので、第1横板部31と底部側折返し部33との間に隙間を確保することができ、底部21が底部挿入孔32から脱落し難くなる。
【0065】
また、瓶保持体1によれば、
図1、
図4に示すように、中間凹部43の周縁43b,43cに連続して設けられた一対の切欠片44が、中間凹部43の内部に落とし込むように折り曲げられているので、中間凹部43の内側領域を一対の切欠片44で覆うことができる。そのため、瓶保持体1を上方から見たときに、一対の切欠片44によって中間凹部43の内部が被覆され、包装箱10の底面が見え難くなり意匠性が向上する。
【0066】
以上、本実施形態に係る包装箱用の瓶保持体1について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0067】
例えば、本実施形態では、瓶保持体1に6本の瓶20を保持させる構成としたが、瓶20を保持する本数はこれに限定されるものではなく、2本以上であれば何本でもよいし、複数本ではなく1本でもよい。
【0068】
また、本実施形態では、胴部22の周囲に隙間を設けたが、本発明は、胴部22と包装箱10との間隔や隣り合う胴部22同士の間隔が空いていればよく、例えば、紙や綿などで作った柔軟性の高い緩衝材や装飾材を当該隙間に敷き詰めるようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、中間突出部42で、肩部23付近を下側から保持することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、首部24を下側から保持するようにしてもよい。この場合、首部規制部50は、中間突出部42で保持する位置よりも頭部25側で、首部24の上方及び側方への移動を規制する構成となる。
【0070】
また、本実施形態では、首部垂下部53の下端53aを含むように首部垂下部53の下半部を切り欠いて首部係合部54を形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、首部係合部54は、首部垂下部53等を下側に回動した状態で首部24を挿入可能であって首部24の上方及び側方への移動を規制できれば、どのような形状であってもよい。例えば、図示は省略するが、首部垂下部53に長孔状に貫通形成した貫通孔を首部係合部54としてもよい。
【0071】
また、本実施形態では、中間突出部42を、長さの異なる後傾斜部42aと前傾斜部42bで構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、底板部41から上方に突出した状態で瓶20の中間部位を支持できれば、中間突出部42の形状をどのように変更してもよい。
【0072】
また、本実施形態では、首部垂下部53の下端53aが中間突出部42の前傾斜部42bに当接しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、中間突出部42の形状によっては、首部垂下部53の下端53aが底板部に当接する構造であってもよい。
【0073】
以下、中間突出部42と首部垂下部53との変形例について
図7を参照して詳細に説明する。なお、説明において、前記した実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は、変形例に係る瓶保持体の断面図である。
【0074】
図7に示すように、変形例に係る瓶保持体1Aは、中間突出部42A及び首部垂下部53Aの形状が、前記した実施形態と相違する。以下、相違点を中心に説明する。
【0075】
変形例の中間突出部42Aは、後傾斜部42aと前傾斜部42bとが同一長さに形成されており、全体として二等辺三角形状に形成されている。そして、中間突出部42Aと第2横板部51との間には、第二の底板部45が設けられている。このような形状でも、前記した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0076】
また、変形例の首部垂下部53Aは、その下端部53aが第2の底板部45に当接している。このような形状でも、横置きされた瓶20の上方及び側方への移動を規制することができる。