【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明の対象物管理サーバは、対象物の点検結果に関する情報である点検情報を記録する点検情報記録部と、外部端末からユーザ識別情報を入力可能なユーザ識別情報入力部と、外部端末から入力された前記ユーザ識別情報が所定の権限を持つユーザの識別情報であるか否かを判断すると共に、所定の権限を持つユーザの識別情報である場合には対象物に対応した前記点検情報記録部にアクセス可能な電子メールアドレスに関する情報であるアドレス情報を外部端末に表示せしめるアドレス情報表示部と、前記アドレス情報の電子メールアドレス宛てに外部端末から送信された対象物の最新の点検結果に関する情報である最新点検情報を受信し、かつ、前記点検情報記録部に記録された前記点検情報の少なくとも一部を前記最新点検情報へと内容を更新する情報更新部とを備える。
【0014】
ここで、対象物の点検結果に関する情報である点検情報を記録する点検情報記録部によって、各対象物を点検することで得られた点検情報をサーバに記録させることができる。
【0015】
また、外部端末からユーザ識別情報を入力可能なユーザ識別情報入力部によって、外部端末からユーザ識別情報の入力を行うことができる。なお、ユーザ識別情報とは、サーバ利用者の利用目的に応じて付与された個別のIDやパスワード等の情報を意味する。
【0016】
また、外部端末から入力されたユーザ識別情報が所定の権限を持つユーザの識別情報であるか否かを判断するアドレス情報表示部によって、利用者が権限を有するものか否かを判断することが可能となる。即ち、権限を持つもののみがサーバを利用することができる。
【0017】
また、外部端末から入力されたユーザ識別情報が所定の権限を持つユーザの識別情報であるか否かを判断すると共に、所定の権限を持つユーザの識別情報である場合には対象物に対応した点検情報記録部にアクセス可能な電子メールアドレスに関する情報であるアドレス情報を外部端末に表示せしめるアドレス情報表示部によって、権限を有するユーザが使用する外部端末に管理の対象物に関する点検情報記録部にアクセスするための電子メールアドレスを表示させることができる。
【0018】
また、アドレス情報の電子メールアドレス宛てに外部端末から送信された対象物の最新の点検結果に関する情報である最新点検情報を受信する情報更新部によって、管理の対象物の最新点検情報を受信することができる。
【0019】
また、点検情報記録部に記録された点検情報の少なくとも一部を最新点検情報へと内容を更新する情報更新部によって、サーバに記録された管理の対象物に関する点検情報を、都度、最新の点検情報に更新することができる。なお、情報の更新は、最新の点検情報の全てを反映させるものでもよいし、その一部のみで更新を行うものであってもよい。
【0020】
また、ユーザ識別情報入力部が、対象物と一体不可分に貼付された識別子を外部端末で読み取ることで外部端末に表示される入力フォームにユーザ識別情報を入力可能に構成された場合には、ユーザ識別情報の入力が容易になる。即ち、対象物に付いた識別子を外部端末で読み取るだけで、ユーザ識別情報の入力可能な状態となる。なお、外部端末での読み取りとは、例えば、携帯電話等のカメラ機能を利用した読み取り操作を意味する。
【0021】
また、ユーザ識別情報入力部が、対象物と一体不可分に貼付された識別子を外部端末で読み取ることで外部端末に表示される入力フォームにユーザ識別情報を入力可能に構成された場合には、識別子を対象物から他の物へ付け替えることを抑止することができる。即ち、対象物の取り違えや、特定の対象物の点検情報を故意に入れ替える不正な管理行為が生じにくくなり、点検の整合性を担保することが可能となる。
【0022】
また、点検情報記録部は、点検情報として、対象物を外部端末で撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像を記録する場合には、管理する情報の確認時に画像の撮影日時を確認することができる。また、画像と撮影日時の情報が一体不可分であるために、画像の撮影日時の改竄等の不正を行うことができず、過去に撮影した他の画像を点検情報として代用するといった不正を抑制することができる。
【0023】
また、点検情報記録部は、点検情報として、対象物を外部端末で撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像、対象物の撮影箇所、点検項目及び損傷度を記録する場合には、管理の対象物に関する詳細な情報を記録することができる。即ち、点検箇所の画像だけでなく、必要に応じた点検項目の結果も併せて記録することが可能となる。
【0024】
また、情報更新部は、最新点検情報として、対象物を外部端末で撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像を受信し、かつ、内容を更新する場合には、管理する情報の確認時に画像の撮影日時を確認することができる。また、画像と撮影日時の情報が一体不可分であるために、画像の撮影日時の改竄等の不正を行うことができず、過去に撮影した他の画像を点検情報として代用するといった不正を抑制することができる。
【0025】
また、情報更新部は、最新点検情報として、対象物を外部端末で撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像、対象物の撮影箇所、点検項目及び損傷度を受信し、かつ、内容を更新する場合には、管理の対象物に関する詳細な情報をもって、内容を更新することができる。即ち、点検箇所の画像だけでなく、必要に応じた点検項目の結果も併せて内容を更新することが可能となる。
【0026】
また、情報更新部が最新点検情報を受信したのと同時に、最新点検情報を所定の記載形式で作成し、かつ、印刷して出力可能な書類データに反映させる書類データ反映部を備える場合には、点検後の情報をすぐに必要な書面の形式で出力可能となる。例えば、管理する情報を定型の調書として提出する必要がある際にも、すぐに書面に仕上げることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0027】
また、外部端末から入力されたユーザ識別情報が所定の権限を持つユーザの識別情報であるか否かを判断すると共に、所定の権限を持つユーザの識別情報である場合には点検情報記録部に記録された点検情報を外部端末に表示せしめる管理情報表示部を備える場合には、所定の権限を有するユーザに対して、管理対象物の点検情報記録を表示することができる。例えば、個別の管理対象物のページ及び全管理対象物をまとめた一覧ページ等を作成し、点検状況の確認や情報管理を効率良く行うことが可能となる。
【0028】
また、点検情報記録部に記録された点検情報の公開について、所定の権限を有するユーザが決定した公開の可否を記録し、かつ、公開可能な点検情報を外部からアクセス可能な公開手段に公開する点検情報公開部を備える場合には、管理対象物の点検情報のうち、選択した任意の情報を外部に公開することが可能となる。例えば、公共施設の建造物に関する点検状況を一般市民に公開して、公共事業や管理事業の情報提供を行うことができる。
【0029】
また、識別子は、所定の情報が識別可能に表示されると共に、対象物に貼着された識別子本体と、識別子本体上に貼着されたガラス連続繊維シートと、ガラス連続繊維シートを封止した樹脂材料とを有する透明若しくは半透明の識別子であって、対象物と識別子本体との接着強度よりも、識別子本体とガラス連続繊維シートとの接着強度が小さい場合には、識別子本体を対象物から剥離しようとすると、識別子本体が破損してしまうこととなる。そのため、識別子本体を対象物から他の物への付け替えを抑止することができ、点検の整合性を担保することが可能となる。
【0030】
また、情報更新部は、受信した最新点検情報の画像の写真撮影日時、送信日時及び受信日時のうち、写真撮影日時と送信日時、または、送信日時と受信日時の間の時間差が所定の時間内である場合に、情報更新部が点検情報記録部に記録された点検情報の少なくとも一部を最新点検情報へと内容を更新する場合には、画像と撮影日時の情報が一体不可分であるために、一定時間内に撮影、送信及び受信がなされた情報のみを更新に用いる最新の点検情報として取り扱うことが可能となる。即ち、点検からサーバの情報受信までを一連の流れで行う必要が生じ、過去に撮影した他の画像を点検情報として代用するといった不正を抑制することができる。
【0031】
また、点検情報記録部に記録された点検情報の損傷度を元に対象物の損傷具合の判定を行う損傷度判定部を備える場合には、対象物の総合的な損傷度合を判定することができる。例えば、損傷度の大きな点検箇所の数を基準として、その数が一定数以上になった場合に、対象物を要注意の構造物として判定する等の仕組みが考えられる。
【0032】
また、アドレス情報表示部が、所定の緊急時には対象物と一体不可分に貼付された識別子を外部端末で読み取ることで対象物に対応した点検情報記録部にアクセス可能な電子メールアドレスに関する情報であるアドレス情報を外部端末に表示せしめ、アドレス情報の電子メールアドレス宛てに外部端末から送信された対象物の状況に関する情報である現況情報を受信する現況情報受信部を備える場合には、緊急時にアクセス権限を持たないものが管理対象物に関する情報をサーバへ送ることが可能となる。例えば、地震の発生後に管理対象物の現況の画像データを、権限を持たないものがサーバに送り、状況を知らせることができる。
【0033】
また、情報更新部が、点検情報記録部に記録された点検情報の少なくとも一部を最新点検情報へと内容を更新した際に、点検情報記録部の更新前の点検情報を履歴情報として記録する履歴情報記録部を備える場合には、管理対象物の点検情報の履歴を確認することが可能となる。即ち、履歴情報記録部には、情報更新部が最新点検情報へと内容を更新した際に、古くなった情報が蓄積されていくことになる。
【0034】
また、上記の目的を達成するために、本発明の対象物管理システムは、対象物の点検結果に関する情報である点検情報を送信する外部端末と、該外部端末が送信した前記点検情報を記録する点検情報記録部と、前記外部端末からユーザ識別情報を入力可能なユーザ識別情報入力部と、前記外部端末から入力された前記ユーザ識別情報が所定の権限を持つユーザの識別情報であるか否かを判断すると共に、所定の権限を持つユーザの識別情報である場合には対象物に対応した前記点検情報記録部にアクセス可能な電子メールアドレスに関する情報であるアドレス情報を前記外部端末に表示せしめるアドレス情報表示部と、前記アドレス情報の電子メールアドレス宛てに前記外部端末から送信された対象物の最新の点検結果に関する情報である最新点検情報を受信し、かつ、前記点検情報記録部に記録された前記点検情報の少なくとも一部を前記最新点検情報へと内容を更新する情報更新部とを有する対象物管理サーバとを備える。
【0035】
ここで、対象物の点検結果に関する情報である点検情報を送信する外部端末によって、サーバに管理対象物の点検情報を送信することができる。なお、外部端末とは携帯電話等の外部での通信可能な端末を意味する。携帯電話の写真撮影機能を利用して、サーバに画像データや点検情報を送信することが可能となる。
【0036】
また、上記の目的を達成するために、本発明の対象物管理方法は、対象物の点検箇所を外部端末で撮影し、損傷度を判定する点検ステップと、対象物と一体不可分に貼付された識別子を外部端末で読み取ることで表示される入力フォームからユーザ識別情報を入力する識別情報入力ステップと、該識別情報入力ステップでユーザ識別情報を入力することで外部端末に表示される対象物に対応した電子メールアドレス宛てに、前記点検ステップで撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像、対象物の撮影箇所、点検項目及び損傷度を含む最新点検情報を送信する点検情報送信ステップと、管理サーバに記録された対象物の点検情報の少なくとも一部を前記点検情報送信ステップで送信された前記最新点検情報へと内容を更新する情報更新ステップと、前記最新点検情報を所定の記載形式で作成され、かつ、印刷して出力可能な書類データに反映させる書類データ反映ステップとを備える。
【0037】
ここで、対象物の点検箇所を外部端末で撮影し、損傷度を判定する点検ステップによって、管理対象物の点検箇所の画像情報及び各点検箇所の損傷度の情報を作成することになる。即ち、管理対象物の現況を詳細な画像情報で確認し、損傷度の情報を元に、その後の保守や点検作業の計画を立てることができる。
【0038】
また、対象物と一体不可分に貼付された識別子を外部端末で読み取ることで表示される入力フォームからユーザ識別情報を入力する識別情報入力ステップによって、容易にユーザ識別情報を入力することができる。即ち、対象物に付いた識別子を外部端末で読み取るだけで、ユーザ識別情報の入力部に行き着き、ユーザ識別情報を入力することができる。
【0039】
また、識別情報入力ステップでユーザ識別情報を入力することで外部端末に表示される対象物に対応した電子メールアドレス宛てに、点検ステップで撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の画像、対象物の撮影箇所、点検項目及び損傷度を含む最新点検情報を送信する点検情報送信ステップによって、サーバに管理対象物の詳細な点検情報を送信することができる。
【0040】
また、管理サーバに記録された対象物の点検情報の少なくとも一部を点検情報送信ステップで送信された最新点検情報へと内容を更新する情報更新ステップとによって、サーバに記録された管理対象物の点検情報を最新のものに更新することができる。
【0041】
また、最新点検情報を所定の記載形式で作成され、かつ、印刷して出力可能な書類データに反映させる書類データ反映ステップによって、サーバに記録された管理対象物の点検後の情報をすぐに必要な書面の形式で出力することが可能となる。
【0042】
また、点検情報送信ステップは、最新点検情報として識別子を外部端末で撮影した撮影日時を示す情報と一体不可分な状態の識別子画像を含み、点検情報送信ステップで送信された識別子画像を端末画面上に表示して外部端末で読み取り、対象物と識別子画像が正しい組合せであるか否かを確認する識別子確認ステップを備える場合には、サーバが受信する点検情報の中に、識別子自体を撮影した画像情報が含まれることとなる。このため、管理者側の端末画面に表示した画像情報からも識別子を読み取ることができる。即ち、管理者側でも、識別子を読み取り、点検対象の対象物であるか否かを確認することができ、点検の整合性を担保することが可能となる。