特許第6131206号(P6131206)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6131206
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】車両バイザとその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/02 20060101AFI20170508BHJP
【FI】
   B60J3/02 H
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-46710(P2014-46710)
(22)【出願日】2014年3月10日
(62)【分割の表示】特願2011-532243(P2011-532243)の分割
【原出願日】2009年10月15日
(65)【公開番号】特開2014-131910(P2014-131910A)
(43)【公開日】2014年7月17日
【審査請求日】2014年3月12日
(31)【優先権主張番号】61/105,686
(32)【優先日】2008年10月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/110,154
(32)【優先日】2008年10月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】ロッカフェロー、 ブレント ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ホジソン、 トーマス エス.
(72)【発明者】
【氏名】フライ、 ステイシー ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ、 ブライアン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】レーマン、 フィリップ エイ.
(72)【発明者】
【氏名】クロイツ、 ケネス ディー.
【審査官】 佐々木 智洋
(56)【参考文献】
【文献】 特表2002−500586(JP,A)
【文献】 特表2006−502034(JP,A)
【文献】 米国特許第05409285(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中実又は中空のバイザ枢動ロッド(110)、前記バイザ枢動ロッド(110)に係合するキャリア(140)及びスプリング機構(130)を含む車両バイザ(100)であって、
前記車両バイザ(100)は、前記バイザ枢動ロッド(110)に対してスライドし、
前記スプリング機構(130)は少なくとも一部が前記キャリア(140)内に存在し、
前記車両バイザ(100)はチャネル(150)を含み、
前記キャリア(140)は前記チャネル(150)に沿ってスライドし、
前記チャネル(150)は開放長手方向側部を全長に有するチャネル(150)であり、
前記チャネル(150)は、前記キャリア(140)及び前記バイザ枢動ロッド(110)を取り囲むように構成され、
前記キャリア(140)の断面積は前記チャネル(150)の断面積よりも大きく、
記キャリア(140)は前記チャネル(150)の内側に、抵抗摺動力を生じさせる所定の干渉を有して嵌まる車両バイザ(100)。
【請求項2】
前記チャネル(150)は、前記車両バイザ(100)の本体に対して直接的に又は前記本体に取り付けられたエンドキャップ(170、180)に嵌め込まれるように固定され、
前記キャリア(140)は、前記スプリング機構(130)によって前記バイザ枢動ロッド(110)に取り付けられる、請求項1に記載の車両バイザ(100)。
【請求項3】
前記スプリング機構(130)は、前記バイザ枢動ロッド(110)に径方向内側への圧縮力を与える戻り止めスプリングアセンブリを含む、請求項1又は2に記載の車両バイザ(100)。
【請求項4】
前記戻り止めスプリングは、前記バイザ枢動ロッド(110)に対して回転又は枢動する、請求項3に記載の車両バイザ(100)。
【請求項5】
前記キャリア(140)は、前記チャネル(150)の縁部に係合する溝によって前記チャネル(150)内における前記キャリア(140)の回転動作を低減し、
前記溝は、前記チャネルの縁部が当接する底壁を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両バイザ(100)。
【請求項6】
前記キャリア(140)は、付属肢又は前記チャネル(150)内部において収縮する分離付加スプリング(141)を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両バイザ(100)。
【請求項7】
前記チャネル(150)の端部が挿入されるエンドストップが、前記キャリア(140)の取り付けのために前記車両バイザ(100)の本体に設けられる、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両バイザ(100)。
【請求項8】
前記エンドストップはエンドキャップ(170、180)である、請求項7に記載の車両バイザ(100)。
【請求項9】
前記エンドキャップ(170、180)は前記チャネル(150)の端部に当接する面を含む、請求項8に記載の車両バイザ(100)。
【請求項10】
接続されかつ一緒になって前記チャネル(150)を封止する2つの部品を含むバイザコア(101)を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の車両バイザ(100)。
【請求項11】
前記バイザ枢動ロッド(110)及び前記チャネル(150)は、前記2つの部品が互いに接続された後に前記バイザコアによって所定位置に保持される、請求項10に記載の車両バイザ(100)。
【請求項12】
前記チャネルの少なくとも一つの縁部は、前記キャリアと接触する鋭利な縁部を避けるために折り返され及び/又は丸められる、請求項1から11のいずれか一項に記載の車両バイザ(100)。
【請求項13】
前記キャリア(140)は、前記チャネルの折り返された又は丸められた縁部が嵌まる溝を有する、請求項12に記載の車両バイザ(100)。
【請求項14】
中実な又は中空のバイザ枢動ロッド(110)、前記バイザ枢動ロッド(110)に嵌まるキャリア(140)及びスプリング機構(130)を含む車両バイザ(100)であって、
前記スプリング機構(130)は少なくとも一部が前記キャリア(140)内に存在し、
前記車両バイザ(100)は開放長手方向側部を全長に有するチャネル(150)を含み、
前記チャネル(150)は、前記キャリア(140)及び前記バイザ枢動ロッド(110)を取り囲むように構成され、
前記キャリア(140)は前記チャネル(150)に沿ってスライドし、
前記チャネル(150)は2つ以上の縁部を有し、
前記チャネル(150)の前記縁部の少なくとも一つは折り曲げられ又は丸められ、
前記キャリア(140)は、前記チャネル(150)の折り曲げられ又は丸められた縁部が嵌まる溝を有する車両バイザ(100)。
【請求項15】
請求項9に記載の車両バイザ(100)を製造する方法であって、
前記エンドキャップ(170、180)と前記チャネル(150)とは、ねじ込み嵌め又はスナップ嵌めによって互いに保持される方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本明細書は、米国仮出願番号61/105,696(2008年10月15日出願)、及び米国仮出願番号61/110,154(2008年10月31日出願)の出願日の利益、及び参照として明確に組み込まれる内容の全てを主張する。
【0002】
本発明は、可動な遮光範囲を有する車両サンバイザアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
上部と下部位置の間で回転することを可能とするサンバイザを車両に設けることが周知である。バイザは、基本的に、バイザ枢動ロッドの一端部を車両に結合するブラケットを設けるエルボによって車両に取り付けられる。バイザは、前記バイザ枢動ロッドの他端部がその内部に延びるバイザ本体部を備える。前記車両のヘッドライナ近傍の位置から使用位置における様々な調整がなされる下部に、前記バイザを前記バイザ枢動ロッド上で回転させるように、トルク継手が前記バイザ本体部と前記バイザ枢動ロッドとの間に延びる。前記エルボーブラケットは、前記車両の側部から入射する太陽光を遮断するために、前記バイザをサイドウィンドウ位置まで枢動させる。このタイプのバイザは、運転手の全視界方向ではなく、運転席のサイドウィンドウ及びフロントウィンドウの小さな部分から入り込むまぶしい光を遮光することができる。
【0004】
遮光範囲を拡張するため、前記枢動ロッドに沿ってスライドするバイザ、つまりスライドオンロッド式(slide−on−rod(SOR))バイザが提案されてきた。現在のSORバイザは、閉じたD字形状のチャネル又は2部品のチャネルを用いる。当該チャネルの中には、前記バイザ枢動ロッド、キャリア(例えば、プラスチックガイド)、及び戻り止めスプリングが挿入され、さらにバイザ枢動ロッドが当該チャネルに沿ってスライドする。前記D字形状のチャネルは、成形されたアルミニウム部品として、費用のかかる処理にて製造される。前記チャネルのD字形状、及び堅い壁部分は、動くための適切な抵抗を得るのを困難にする、それは所望される許容範囲について高すぎるか或いは低すぎるいかのいずれかである。チャネルの前記キャリアに対する緩い嵌め合い(fit)は、バイザの車両にて誘発される振動からの望ましくない雑音を引き起こす。前記緩い嵌め合いはさらに移動に十分な抵抗を与えるのを失敗させ、よってバイザを適切な位置に保持できなくする。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、車両のバイザに関し、バイザ枢動ロッド、前記バイザ枢動ロッド上のキャリア、前記キャリア内部のスプリング機構、及び第1エンド部及び第2エンド部を有するオープンチャネルを備え、前記キャリアの少なくとも一部分は、内部に延びる。
【0006】
オープンチャネルの、及び前記キャリアは前記オープンチャネルに沿ってスライドする。前記車両バイザは、チャネルを備え、前記キャリアは前記チャネルに沿ってスライドする。好ましくは、前記スプリング機構は、前記枢動ロッドに圧縮力を提供する戻り止めスプリングアセンブリを備える。好ましくは、前記キャリアは前記チャネル内部にて圧縮される。好ましくは、所望にワイヤ量を減らすために、ワイヤが前記中空ロッド内を通り、前記オープンチャネルの側部に至る。好ましくは、前記キャリアの前記SOR動き用エンドストップが、さらに好ましくは前記チャネル内部に、設けられる。さらに好ましくは、前記エンドストップは、エンドキャップであり、最も好ましくは前記チャネルに堅く結合される。本発明の好ましい具現化例にあって、前記エンドキャップの表面は、前記キャリアの動きのための基準面を提供する。本発明のさらに他の好ましい具現化例にあって、前記車両のバイザは、結合され、好ましくは一緒にシールドされる二つの部分を有するバイザコアを備える。好ましい具現化例にあって、前記枢動ロッド、前記チャネル、ワイヤ及び/又は前記エンドキャップはこれらの部品が結合された後、バイザコアによって適切な場所に保持される。特に、前記チャネルが開放されている場合には、前記チャネルの縁部の少なくとも一方は、縁取りされ、好ましくは前記キャリアへの鋭利な縁部の接触を避けるために前記縁部の少なくとも一方を折り返しさらに/或いは丸くする。さらに他の好ましい具現化例にあって、前記キャリアは前記チャネルの縁取りされ丸められた縁部に嵌まるスロットを備える。本発明の他の主体は、中実又は中空のバイザ枢動ロッド、前記バイザ枢動ロッドに嵌まるキャリア及びスプリング機構を備える車両バイザである。スプリング機構は、前記キャリア内に少なくとも部分的に存在する。
【0007】
本発明にかかる装置及び方法の様々な具現化例のこれらの及び他の特徴及び利点は、本発明にかかる様々な装置、構成及び/又は方法の様々な具現化例の以下の詳細な説明、に記載され、或いはそこから明確に理解される。
【0008】
本開示にかかるシステム及び方法の様々な具現化例が、以下の図面の参照により、詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】バイザを備える車両の断片的な斜視図である。
図2】車両及びバイザの第2の断片的な斜視図である。
図3】車両及びバイザの第3の断片的な斜視図である。
図4】本発明にかかる枢動ロッド、外側のエンドキャップ、及び戻り止めスプリングアセンブリの具体例の概略的な斜視図である。
図5図4の具体例の斜視図を一緒に組み合わせた図である。
図6図5の具体例にあって、2本のワイヤを枢動ロッドに通した状態を示す斜視図である。
図7】本発明にかかるオープンチャネルの具体例を図5の具現化例とともに示す概略的な斜視図である。
図8】本発明にかかるオープンチャネル及び内部エンドキャップの具体例を図5の具現化例とともに示す概略的な斜視図である。
図9】本発明にかかる組み立てられたスライドオンロッド機構の具現化例の斜視図である。
図10】本発明にかかる図9に示された前記機構にバイザを取り付けた具現化例の斜視図である。
図11】本発明にかかる枢動ロッド、戻り止めスプリング、及びキャリアの分解図である。
図12】本発明の具現化例にかかるバイザの具現化例の部分的断面図である。
図13】本発明の第1の具現化例にかかるバイザの具現化例の概略図である。
図14】本発明にかかる第1の具現化例にかかるチャネルの具現化例の部分的な斜視端面図である。
図15】本発明にかかる第2の具現化例にかかるチャネル及びキャリアの具現化例の端面図である。
図16】本発明に係る第3の具現化例にかかるチャネルの具現化例の部分的な端面図である。
図17】本発明に係る第4の具現化例にかかるチャネルの具現化例の端面図である。
図18】本発明に係る第5の具現化例にかかるチャネル及びキャリアの具現化例の端面図である。
図19】本発明に係る第6の具現化例にかかるチャネル及びキャリアの具現化例の斜視端面図である。
図20】本発明に係る具現化例によるキャリアの具体例の斜視図である。
図21】本発明に係る具現化例によるチャネル及びキャリアアセンブリの具体例の斜視端面図である。
図22】本発明に係る閉じたチャネルの第1の具現化例の部分的な斜視図である。
図23】本発明に係る閉じたチャネルの第2の具現化例の部分的な斜視図である。
図24】本発明に係る第1の具現化例による電気的なワイヤによって一体にされた枢動ロッド、キャリア、チャネル及びバイザアセンブリの具現化例の部分的な端面断面図である。
図25】本発明に係る第2の具現化例による電気的なワイヤによって一体にされた枢動ロッド、キャリア、チャネル及びバイザアセンブリの具現化例の部分的な端面断面図である。
図26】本発明に係る第3の具現化例による電気的なワイヤによって一体にされた枢動ロッド、キャリア、チャネル及びバイザアセンブリの具現化例の部分的な端面断面図である。
図27】本発明に係る第4の具現化例による電気的なワイヤによって一体にされた枢動ロッド、キャリア、チャネル及びバイザアセンブリの具現化例の部分的な端面断面図である。
図28】本発明に係る第5の具現化例による電気的なワイヤによって一体にされた枢動ロッド、キャリア、チャネル及びバイザアセンブリの具現化例の部分的な端面断面図である。
図29】本発明に係る具現化例による外側エンドキャップの具体例の部分的な断面図である。
図30】本発明に係る具現化例による内側エンドキャップの具体例の部分的な断面図である。
図31】本発明に係るバイザ本体部の第1の具体例の部分的斜視図である。
図32】本発明に係るバイザ本体部の第2の具体例の部分的斜視図である。
図33】折り返されたエッジのキャリアとの嵌め合いを示す図である。
図34】チャネル内のエンドキャップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は車両用のスライドするサンバイザに関する。本開示による設計は、従来の延伸されたアルミニウムチャネルを形成するよりも低コストであるプレス成形又はロール成形されたチャネルを提供する。この開示されるスライディングバイザは、前記枢動ロッドに取り付けられるキャリアアセンブリを含む。前記キャリアアセンブリは、前記バイザ本体部のチャネルに嵌められる。前記キャリアアセンブリは、広い調整範囲にてバイザを使用者に位置させる、前記チャネルに沿ってスライドする。
【0011】
図1は、戻り止め又は収納位置におけるバイザ100の具現化例を示す。図2は、枢動ロッド110の周りを下方又は使用位置に向けて回転された図1のバイザ100を示す。図3はサイドウィンドウでの使用位置にある図1のバイザ100を示す。
【0012】
図4は枢動ロッド110、外側エンドキャップ170、戻り止めスプリングアセンブリ130、キャリア140、及びスプリング負荷がかけられるボタン120の具現化例を示す。図5に示すように、枢動ロッド110は外側エンドキャップ170を通り、さらに戻り止めスプリングアセンブリ130に嵌め込まれる。図24に示されるように、様々な具現化例にあって、1本以上のワイヤ160が枢動ロッド110の中を通り、外に出る。一本以上のワイヤ160はオープンチャネル150に至り、前記バイザ上の、化粧灯のような、部品に短い電気的な接続を提供する。
【0013】
図7及び8は、図24のアセンブリ、及びオープンチャネル150の一具現化例及びエンドキャップ180の内部を示す。図24に示されるように、戻り止めスプリングは、チャネルの中に、さらにチャネルに沿ってスライドする。図8に示すように、スプリング負荷がかけられるボタン120は、摺動抵抗を提供するチャネル150に嵌まる。内側エンドキャップ180及び外側エンドキャップ170は、対向するエンドにて前記チャネルに嵌まる。様々な具現化例にあって、内側エンドキャップ180及び外側エンドキャップ170は、摩擦嵌めによってチャネル150に嵌め込まれる。オープンチャネル150は、一本以上のワイヤ160を、その長さに沿ったいかなるポイントにおいても前記チャネルへの入り口及び/又は出口に向かわせる。
【0014】
図10は前記チャネル150及び具体的なバイザ100の他の部品を示す。チャネル150は、前記バイザの内部に嵌まり、さらにそこに固定的に取り付けられる。前記バイザは、チャネル150を閉じ、さらに覆う。
【0015】
様々な具現化例にあって、図11に示されるように、枢動ロッド110の断面は、おおよそ環状である。他の具現化例にあって、他の左右対称の又は非対称の形状が用いられる。
【0016】
様々な具現化例にあって、図11に示されるように、バイザ100を枢動ロッド110に相対的にスライドすること及び枢動ロッド110の周りを回転させる機構は、枢動ロッド110に取り付けられ、キャリア140の周りに配置される、戻り止めスプリングアセンブリ130を備える。戻り止めスプリングアセンブリ130は、枢動ロッド110に圧縮力を提供する。戻り止めスプリングアセンブリ130は、枢動ロッド110に相対的に回転又は枢動するので、バイザ100が収納位置と使用位置との間にて動かされる。戻り止めスプリングアセンブリ130によって提供される枢動ロッド110上の前記圧縮力は、特に前記戻り止め位置にあって、回転に抵抗する。図11及び12に示されるように、キャリア140は、バイザ100本体に結合されるチャネル150の中に嵌め込まれる。様々な具現化例にあって、キャリア140は、チャネル150に沿ってスライドし、バイザ100を枢動ロッド110に相対的にスライドさせる。いくつかの具現化例にあっては、キャリア140はチャネル150にプレス嵌めされ、これにより、チャネル150は撓みにより、システムにおける緩みを低減又は排除する手段を提供することができる。また、いくつかの具体例にあっては、キャリア140は、装置内にて緩みを低減又はなくすための手段を提供するように、付属肢142、あるいはチャネル150の内部にて収縮するスプリング141が加えられた分離部を有する。
【0017】
図13は、バイザ100の具現化例を示す。枢動ロッド110は、戻り止めスプリングアセンブリ130に取り付けられ、さらに枢動ロッド110はキャリア140に嵌められる。キャリア140は、チャネル150に沿ってスライドする。
【0018】
様々な具現化例にあって、チャネル150は種々の形状を採ることができる。図14〜21は、チャネル150及びキャリア140が採ることができる様々な種々の形状のいくつかを表わす。いくつかの具現化例にあって、チャネル150は、開口部が非常に小さいとはいえ、その周囲を完全に囲んではいない。いくつかの具現化例にあって、キャリア140は、チャネル150の形状と同一の必要はないが、似ている外観形状を有する。構成要素は、全体的に、それらが共に嵌め合わされ、キャリア140が、いかなる方向でも、はっきりそれと分かる動きを許すことなく、チャネル150の長手方向に沿ってスライドできるような、形状とされている。
【0019】
図14に示されるように、種々の具現化例にあっては、チャネル150は完全に環状ではない。このチャネル150は、基本的なC字形状の特徴を有する。この具体例は、さらに傾斜面を伴う断面のチャネルを有する。上部の傾斜コーナーによって、チャネルはバイザの丸められた形状の上部の中に嵌まることができる。下部の傾斜面は、回転の間キャリアのスライド動作を減らす。これらの傾斜面は、丸められ、同じ機能を提供する。伝統的な押し出し成形方法は、本発明にかかるチャネルを形成することもできる「D」字形状の断面を作り出す丸められた上部と平坦な底部とを形成する。
【0020】
図15はチャネル150とキャリア140の他の具体例を示す。チャネル150は、チャネル150とキャリア140の間にぴったりとした嵌め合いを形成できる形状である。図15によれば、様々な具現化例のなかで、チャネル150は、少なくともキャリア140の一部をチャネル150内に収容でき、さらに、チャネル150からキャリア140を引き離す力に抗して、チャネル150のキャリア140を保持できるように適用された形状を有する。様々な具現化例にて、チャネル150は、与えられた軸にて左右対称であるかもしれないし、左右対称でないかもしれない。図16は、チャネルの第3の具現化例を現す。V字形状の保持曲がり(retainingbends)155は、オープンスペースの両側に形成される。図17はV字形状の保持曲がり155の他の具体例を示す。図18にあって、チャネルは、保持曲がり155と共に示される。図19は、保持曲がり155の他の具体例とチャネル150の他の具体例とを示す。図20は、図18に示したようなチャネルのようなチャネル150との動作に適用されるキャリア140の一具現化例を示す。
【0021】
従来のC字形状チャネルは、バイザが前記枢動ロッドの周りを回転するときに収縮及び曲がるので、それによって前記チャネルは前記キャリアから切り離されるかもしれない。図15〜19及び21は、前記バイザの回転中のこの問題を、チャネルを開放するよりも閉じさせる、フォースベクトルを形成する断面形状を持たせることで、低減及び無くすことができることを示す。このチャネルの閉鎖は、さらに回転中のキャリアの動きと雑音とを低減する。
【0022】
図22及び23は、閉じた断面のチャネルを示す。様々な具現化例にあって、閉じたチャネルは、例えば、スタンプ又はロール成形加工プロセスによるトグルロック(図22参照)又はヘリ(図23参照)によって製造される。閉じた断面の他の具体例は、押し出し加工、溶接加工、リベット加工、接着加工、又は材料を接合する他の同様なプロセスによって形成される。
【0023】
バイザは、照明されるバニティミラー及び/又はガレージドアオープナー送信機、メモ記録機、又は他の電気的アクセサリのような電力駆動アクセサリを備える。前述したようなアクセサリへの電力供給は、一般的には前記バイザ枢動ロッド及びチャネル内部のバニティを通る一本以上のワイヤを通して提供される。これは、バイザがいっぱいに伸ばされるとき、それが直接のルートよりも十分に長い距離であるので、チャネルの端部に達するため、及び一つ以上の電気的アクセサリを指示するために十分な長さのワイヤを要求する。
【0024】
図24に具体的に挙げるようないくつかの具現化例にあって、キャリア140及びチャネル150の選択された形状は、その選択された形状がキャリア140の内部及びバイザ100の間における一本以上のワイヤ160の配線を容易にするように形成される。他のバイザの設計とは異なり、ワイヤ160は前記枢動ロッド110にチャネル150の長さを足した長さまで延びるのに十分である必要はない(バイザがその全ての能力でスライドするとき)。その代わり、枢動ロッド110の内部を介してバイザ100内部を通るワイヤ160は、キャリア140又は枢動ロッド110の端部の何れか一つの予め選択された位置にて枢動ロッド110を出て、さらにチャネル150の開口を通り、バイザ100コアに至る。いくつかの具現化例にあって、前記ワイヤ160は、バイザ枢動ロッド110を出る。このように、前記ワイヤ160は、枢動ロッド110に対するバイザ100の動きによって(或いは、言い換えると、チャネル150に対するキャリア140の動きによって)影響されないように設計される。
【0025】
2528を参照すると、チャネル150及びバイザコア101(バイザコアの一方の半分しか示されていないが)は、様々な取り付けデバイスを備える。バイザコア101は、構造的強度を与えるリブ103を備えてもよい。チャネル150は、リブ130に取り付けられる。一つ以上の突起又はフック102がリブ103又はバイザコア101の他の部分から延びる。チャネル150は、タブ又はリブ103又はフック102に取り付けられるフランジ151を備える。チャネル150は、スロット又はホール153のような開口を備えても良い。フック102又はバイザコア101の他の特徴は、スロット又はホール153に取り付けられる。図26を参照すると、チャネル150は、刻み又は、キャリア140とチャネル150の間にぴったりとした嵌め合いを作り出すチャネル154を備えてもよい。
【0026】
ここで、図29及び30を参照すると、バイザ100は外側エンドキャップ170及び内側エンドキャップ180に取り付けられる。様々な具現化例にあって、前記外側エンドキャップ170及び内側エンドキャップ180は、それぞれチャネル150(図示せず)に摩擦嵌めにより取り付けられる。さらに、ホール、前記エンドキャップがスナップ(snap)されるか或いはタブ(tab)されるチャネルの端部に加えられる。前記エンドキャップは、前記チャネルに、ヒートステーク(heatsteak)、ねじ止め、インサートモールディング、接着結合などのような他の従来の手段にて堅く取り付けられる。すなわち、チャネル150の両端部には、外側エンドキャップ170及び内側エンドキャップ180が挿入される。図29は、外側エンドキャップ170の一具現化例を示す。枢動ロッド110は、外側エンドキャップ170内のガイド171を通る。図30は、内側エンドキャップ180の一具現化例を示す。前記エンドキャップ170及び180は、前記チャネル150に結合されるキャリアアセンブリ190図21の保持を助け、さらに前記枢動ロッド110に対して動くバイザ能力制限を確定するのを助ける。外側エンドキャップ170及び内側エンドキャップ180は、バイザ100に取り付けられる。これは、例えば、スクリュー、リベット、ヒートステーク、などのような様々な方法によって達成される。
【0027】
図31は、複数の並列のリブ103及び、複数の並列のリブ103に垂直でかつ複数の並列のリブ103に接続されている単一のリブ103を有するバイザ100の第1の具現化例の断面図を示す。図31に示される具現化例にあって、単一のリブ103は、前記複数の並列のリブ103の反対側の前記単一のリブ103の側部からその長さを延ばす狭い下向き突起102を有する。前記狭い突起102は、一つ以上の三角形状の補強板106によって支持されてもよい。前記狭い突起102は、前記単一のリブ103を前記チャネル150に直接的に取り付けるか或いは前記単一のリブ103をチャネル150上のフランジ151(図25)を通して取り付ける。この取り付けは、例えば、前記突起の下の摩擦嵌め、ボンディング、ファスナ、あるいはその組み合わせなどによっても行われる。
【0028】
図32は、複数の並列なリブ103及び4つの追加フック104を伴う他のバイザ100の断面を示す。追加フック104は、バイザ100の側部に接続され、二つの側部と二つの端部上に開放するスロットを特定する上部とを備える。チャネル150は、追加フック104を介してバイザ100に取り付けられる。これは、例えば、摩擦嵌め、接着剤、ファスナなどのような、付加的な締結機構によって固定される、スロットの中に嵌められるタブによって達成される。さらに、追加フック104は、バイザコア100のホールを通して仕上げられるバイザコア100によって形成される同様の特徴によって置き換えられる。追加フックの数及び配置は、様々である。
【0029】
SORバイザの従来のチャネルは、環状形状を一般的に有し、さらにアルミニウムの突起及び複数の要素を有するチャネルによって形成されている。様々な具現化例にあって、本発明に係るチャネル150は、環状であるよりも開放している。様々な具現化例にあって、前記チャネルは金属で出来ているが、前述したような機能を果たす充分な強度及び耐久性の他の材料によって形成されていてもよい。様々な具現化例にあって、前記金属のチャネル150は、ロール成形される。様々な具現化例にあって、前記金属のチャネル150は、シート状金属をロール成形してなる。他の具現化例は、他の手段によって形成されてもよい。例えば、チャネル150はポリマーをモールディング及び/又は押し出し加工することによって形成される。他の具現化例は、スタンピング又は薄肉押し出し成形などの処理によって製造されてもよい。
【0030】
様々な具現化例によれば、広い許容値を目的としつつも依然ぴったりとした嵌め合いを有するように、前記キャリアは前記チャネルにあらかじめ入れられてもよい。前記チャネル開口は、前記キャリアを「つかみ」さらに回転及び摺動を通して雑音低減はもちろん摺動抵抗も提供する。
【0031】
様々な具現化例によれば、前記チャネルは前記チャネル内のキャリアの動きを制限し、さらに動きが発生したときにダンパとして作用する傾斜面を有する。傾斜面は、開放又は閉鎖、又は例えば押し出し成形、ロール成形、又はスタンプ成形のような製造処理であるか否かにかかわらず、いかなるチャネル設計に適用される。
【0032】
本記載における相対的な位置(例えば、「上部」及び「底部」)の基準は図にあって単に様々な要素を識別するために用いられことに留意すべきである。特別な部品の方向はそれが用いられるところの用途に依存して大きく変動するかもしれないことに留意されるべきである。
【0033】
本開示の目的にあって、用語「結合」及び/又は「取り付け」は二つの部材を直接的又は間接的に相互に一体にすることを意味する。そのような一体化は、実際には静的であり、あるいは動的である。そのような一体にすることは、二つの部材、又は二つの部材と単一のひとまとまりの本体として相互に或いは二つの部材として一体に形成される他の中間部材、或いは二つ部材と相互に取り付けられる他の中間部材によって実現される。そのような一体にすることは、実際には永久的であったり、着脱可能であってもよい。
【0034】
ここで用いられる、用語「約」、「だいたい」、「概ね」さらには類似した用語は、本開示が関連する発明の主題の技術における通常の技術者によって共通の及び容認された使用と調和した広い意味を持つことを意図している。本開示を理解する当業者によれば、これらの用語は、記載され請求される特定の特徴の記述を、これらの特徴の範囲を正確な数字範囲を提供して狭くすることなく、許容することを意図していることを理解できるであろう。つまり、これらの用語は、記述されたまたはた請求された発明の主題の架空の又は重要でない改良又は変更が、従属請求項に記載されているような発明の範囲内にて考慮されているのを示しているとして理解されるべきである。
【0035】
図面はスケールが必要でないことを理解すべきである。ある実施例にあっては、発明の理解に不要な詳細、或いは理解することを困難とする他の詳細は、省略される。もちろん、本発明は本明細書にて説明された特定の具現化例に制限されるものではないことを理解すべきである。
【0036】
具現化例に示されているようなバイザの部品の構成及び配置は実例のみであることに留意するのが重要である。本発明に係る2、3の具現化例のみが詳細を説明されているが、多くの改良(例えば、サイズ、寸法、構成、及び形状のバリエーション、様々な部品の比率、パラメータの値、取り付け配置、材料、色、方向の使用又は選択など)が、記載された発明の主題の新規な技術及び利点から実質的にそれることなく、可能であることを容易に理解すべきである。例えば、一体に形成されたとして示された部品は、複数の部品により形成されてもよいし、複数の部品として示された部品は一体に形成されてもよい。またインターフェースの動作は逆とされてもあるいは変動されてもよいし、構造及び/又は長さ又は幅、或いはシステムのコネクタ又は他の部品は、変えられてもよいし、及び/又は複数の部品の間に提供された調整位置の性質又は数は変えられてもよい(例えば、係合スロットの数又は係合スロットのサイズ又は係合スロットのタイプのバリエーションにより)。システムの部品及び/又はアセンブリは色、テキスチャ及びコンビネーションの幅広い範囲からのいくつかから形成されることに留意すべきである。つまり、全て改良は本開示の範囲内であることを意図している。他の代替、改良、変形、又は省略が、本開示の思想から逸脱することなく、設計、動作条件、及び好ましい又は他の具現化例の配置にてなされる。
【0037】
図33はチャネル150内部のキャリア140を示す。チャネルの縁部は鋭利な縁部を避けるために曲折される。曲折される縁部の一つは、キャリアの中の溝に挿入される。これは、前記チャネル内の前記縁部の動きの間、前記キャリアの案内を最適化する。さらに、前記チャネルは、わずかに前記キャリアよりも小さいので、前記チャネルは矢印によって識別される領域に、前記キャリアに対して押される。
【0038】
図34は、一緒になって封止をなす二つの部品101.1及び101.2によってなるバイザコアを示す。両方の部分とも、好ましくは前記チャネルに直交して配置され、さらに前記コア内部にて前記チャネルに取り付けられるリップ200を備える。図34からわかるように、前記チャネルの終端領域にあって、エンドキャップは前記チャネルのなかに挿入される。前記エンドキャップのウェッジ300は前記チャネル終端を開ける。
図1
図2
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