特許第6131260号(P6131260)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6131260能動的に制御可能なステント、ステントグラフト、心臓弁、およびそれらを制御する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6131260
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】能動的に制御可能なステント、ステントグラフト、心臓弁、およびそれらを制御する方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/844 20130101AFI20170508BHJP
   A61F 2/07 20130101ALI20170508BHJP
   A61F 2/24 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   A61F2/844
   A61F2/07
   A61F2/24
【請求項の数】20
【全頁数】77
(21)【出願番号】特願2014-537354(P2014-537354)
(86)(22)【出願日】2012年10月22日
(65)【公表番号】特表2014-530724(P2014-530724A)
(43)【公表日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】US2012061292
(87)【国際公開番号】WO2013059776
(87)【国際公開日】20130425
【審査請求日】2015年8月20日
(31)【優先権主張番号】61/591,753
(32)【優先日】2012年1月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/550,004
(32)【優先日】2011年10月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/656,717
(32)【優先日】2012年10月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/601,961
(32)【優先日】2012年2月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/585,937
(32)【優先日】2012年1月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/682,558
(32)【優先日】2012年8月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516281159
【氏名又は名称】エドワーズ ライフサイエンシーズ カーディアック エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】カートレッジ, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】スミス, ケヴィン, ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】バルス, トーマス, オー., ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】デヴィル, デレック, ディー
(72)【発明者】
【氏名】クライン, コーリー
(72)【発明者】
【氏名】メンデス, マックス, ピエール
(72)【発明者】
【氏名】パルマー, マシュー, エイ.
(72)【発明者】
【氏名】カーク, マイケル, ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】リベラ, カルロス
【審査官】 久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/011699(WO,A2)
【文献】 国際公開第03/018100(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0093060(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/844
A61F 2/07
A61F 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用移植片であって、
状記憶材料の部分片から一体的に形成されている複数の格子セグメントを含む自己拡張型ステントであって、前記自己拡張型ステントは、壁厚を有する壁を有する、自己拡張型ステントと、
前記自己拡張型ステントにおける選択的に調整可能なアセンブリであって、前記選択的に調整可能なアセンブリは、調整可能な要素を有し、前記自己拡張型ステントの少なくとも一部分において構成の変化を強制するように動作可能であり、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの前記壁厚内位置する、選択的に調整可能なアセンブリ
を備える、外科用移植片。
【請求項2】
前記ステントは、外面および内面を有し、
前記ステントの前記外面および前記ステントの前記内面は、前記壁厚を画定し、
前記調整可能な要素は、前記外面と前記内面との間に位置する、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項3】
前記壁厚は、半径方向範囲を有し、
前記調整可能な要素は、前記壁厚の前記半径方向範囲を縦方向に通過する、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項4】
前記選択的に調整可能なアセンブリは、前記自己拡張型ステントに取り付けられている、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項5】
前記自己拡張型ステントは、円筒として実質的に成形されており、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分で、直径の変化および円周変化のうちの少なくとも一方を強制するように動作可能である、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項6】
前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントにおいて構成の変化を強制するように動作可能である、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項7】
前記自己拡張型ステントは、円筒として実質的に成形されており、前記構成の変化は、前記円筒の直径および円周うちの少なくとも一方の拡張である、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項8】
外科用移植片であって、
状記憶材料の部分片から一体的に形成されている複数の格子セグメントを含む自己拡張型ステントであって、前記自己拡張型ステントは、壁厚および縦方向範囲を有する壁を有し、前記壁は、前記縦方向範囲に沿って、前記壁厚内で少なくとも1つの駆動ねじ管腔を画定する、自己拡張型ステントと、
前記自己拡張型ステントにおける選択的に調整可能なアセンブリであって、前記選択的に調整可能なアセンブリは、少なくとも1つの駆動ねじを備える調整可能な要素を有し、前記自己拡張型ステントの少なくとも一部分において構成の変化を強制するように動作可能であり、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステント前記壁厚内位置し、前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記少なくとも1つの駆動ねじをその中で受容するように成形されており、前記少なくとも1つの駆動ねじは、前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔内で回転可能に移動可能である、選択的に調整可能なアセンブリ
を備える、外科用移植片。
【請求項9】
前記少なくとも1つの駆動ねじは、近位端部および縦軸を有し、
前記調整可能な要素は少なくとも1つの駆動ねじカプラを備え、前記少なくとも1つの駆動ねじカプラは、前記近位端部に固定され、かつ、前記縦軸に沿ってそこから離れて延在する請求項に記載の外科用移植片。
【請求項10】
前記少なくとも1つの駆動ねじカプラは、前記少なくとも1つの駆動ねじを回転させるためのツールを係合するように成形されているカップルを有する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項11】
前記ステントは、外面および内面を有し、
前記ステントの前記外面および前記ステントの前記内面は、前記壁厚を画定し、
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記外面と前記内面との間に位置する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項12】
前記壁厚は、半径方向範囲を有し、
前記調整可能な要素は、前記壁厚の前記半径方向範囲を縦方向に通過する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項13】
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、雌ねじを有する部分を有し、
前記少なくとも1つの駆動ねじは、前記雌ねじに対応する雄ねじを有する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項14】
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は軸方向に位置合わせされ、かつ、縦方向に分離した1対の管腔部分であり、前記1対の管腔部分は、遠位管腔部分および近位管腔部分を含み、
前記少なくとも1つの駆動ねじは
互いに向かって、および
互いから離れて、のうちの少なくとも一方前記2つの部分を移動させるように動作可能である、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項15】
前記壁厚は、複数の前記駆動ねじ管腔を画定し、前記複数の前記駆動ねじ管腔のそれぞれは、前記軸方向に位置合わせされ、かつ、縦方向に分離した1対の管腔部分を有し、前記1対の管腔部分は、前記遠位管腔部分および前記近位管腔部分を含み、
前記調整可能な要素は、前記複数の前記駆動ねじ管腔の中で回転可能に移動可能である複数の駆動ねじを備える、請求項14に記載の外科用移植片。
【請求項16】
前記少なくとも1つの駆動ねじは、トルクが前記少なくとも1つの駆動ねじに与えられるまで、前記少なくとも1つの駆動ねじを摩擦によって回転可能で静止状態に保持す雄ねじを有する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項17】
前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分において構成の変化を強制した後に、前記調整可能な要素は、前記構成の変化を保持する、請求項1に記載の外科用移植片。
【請求項18】
前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分において構成の変化を強制した後に、前記調整可能な要素は、前記構成の変化を保持する、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項19】
前記自己拡張型ステントは、円筒として実質的に成形されており、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分で、直径の変化および円周変化のうちの少なくとも一方を強制するように動作可能である、請求項に記載の外科用移植片。
【請求項20】
前記形状記憶材料は所与の形状に熱設定され、
前記形状記憶材料は、圧縮され、解放された後に、自己拡張して前記所与の形状に戻るように動作可能である請求項1に記載の外科用移植片。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステント、ステントグラフト、心臓弁(大動脈弁、肺動脈弁、僧帽弁、および三尖弁を含む)の分野、ならびにステント、ステントグラフト、および心臓弁を制御し、移植するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用および外科用移植片は、しばしば、解剖学的空間の中に配置されるが、そこでは、移植片が、好ましくはその標的とされる解剖学的空間の独特な解剖学的組織を妨げるまたは変形させることなく、標的とされる解剖学的空間の独特な解剖学的組織に合致し、その中で封止を確保することが望ましい。
【0003】
大部分の中空の解剖学的空間の管腔は、理想的には円形であるが、実際に、大部分の解剖学的空間の断面構成は、良くても卵形であり、また、非常に不規則であり得る。そのような管腔の不規則性は、解剖学的多様性に、ならびに/または管腔およびその関連する解剖学的壁の形状およびトポグラフィを変化させ得る病理学的状態に起因し得る。そのような移植片が展開され得る解剖学的空間の例としては、血管、心臓、他の血管構造、血管障害(胸部大動脈瘤および腹部大動脈瘤等)、気管、中咽頭、食道、胃、十二指腸、回腸、空腸、結腸、直腸、尿管、尿道、卵管、胆管、膵管、または哺乳類の体内でガス、血液、または他の液体もしく懸濁液を輸送するために使用される管腔を含む他の解剖学的構造が挙げられるが、それらに限定されない。
【0004】
既存の体内グラフト手法および技術の対象となる患者の場合、十分な封止を可能にするために、理想的には、正常な大動脈の少なくとも12mmの近位頸が、胸部大動脈瘤の場合には左鎖骨下動脈の下流側に存在するか、または腹部大動脈瘤の場合には最下位腎動脈の起点と動脈瘤の起点との間に存在しなければならない。同様に、理想的には、十分な封止を達成するために、少なくとも12mmの正常な血管が、動脈瘤の遠位範囲の遠位に存在しなければならない。経カテーテル大動脈弁置換(TAVR)による大動脈弁狭窄症の治療が、より一般的になってきている。現在のTAVR手法の制限は、移植片が適所で展開されると、移植片を再位置付けすることができないことである。さらに、現在のデバイスの最終的な拡張直径は、固定されており、予めサイズ決定することを重要かつ困難なステップにする。
【0005】
既存の体内グラフトの移動も重大な臨床的問題であり、潜在的に、漏出および多数の動脈瘤を生じさせ、および/または冠状動脈、頸動脈、鎖骨下動脈、腎動脈、または内腸骨血管等の動脈に対する必要な血管の供給を危殆化する。この問題は、いくつかの既存の体内グラフトの設計によって、部分的にだけしか対処されておらず、該設計では、体内グラフトをその意図する部位に保持するのを補助するために、鉤またはフックが組み込まれている。しかしながら、大部分の既存の体内グラフトの設計は、レシピエント血管壁に対する封止を確保するために、単にステント材料の長さを変動させることによって印加される半径方向の力にだけ依存している。
【0006】
既存の血管の体内グラフトデバイスおよび血管内手法によって課される制限のため、米国において治療される多数の腹部動脈瘤および胸部動脈瘤は、依然として、より低い死亡率の血管内手法ではなく、開血管手術を通して処置されている。
【0007】
現在、全ての従来技術の体内グラフトでは、事前にサイズ決定することが必要とされる。CAT走査による測定値に基づいたそのような事前のサイズ決定は、重大な問題である。これは、しばしば、誤ってサイズ決定されたグラフトにつながる。そのような状況では、より多くのグラフトセグメントを配置することが必要とされ、緊急の観血手術を必要とする可能性があり、また、不安定な封止および/または移動につながる可能性がある。現在、展開後に十分に再位置付けすることができる、いかなる体内グラフトも存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、上で論じられるような従来技術のシステム、デザイン、および方法に関する問題を解決するための必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、外科用移植片デバイスならびにそれらの製造および使用のための方法を提供し、それらは、この一般的なタイプの既知のデバイスおよび方法の上で述べられる不利な点を克服し、また、そのような移植片が正確に位置付けられ、封止される能力を高めるといった改良点を伴うそのような特徴を提供し、標的とされる解剖学的部位の局所的な解剖学的組織へのより良好な原位置での適応性を伴う。本発明は、解剖学的空間の断面構成が非円形、卵形、または不規則的であっても、標的血管または構造の特定の領域に対して封止を作成し、移植片の保持を提供するために、移植片の一部分(複数可)の構成の変化を生じさせる調整部材(複数可)を遠隔に作動させることができる調整ツールを提供し、該構成の変化としては、直径、周辺部、形状、および/もしくは幾何学形状、またはそれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。
【0010】
本発明は、能動的に制御可能なステント、ステントグラフト、ステントグラフトアセンブリ、心臓弁、および心臓弁アセンブリ、ならびにそのようなデバイスを制御し、移植するための方法およびシステムを提供し、それらは、この一般的なタイプの既知のデバイスおよび方法の上で述べられる不利な点を克服し、また、外科的手技中または外科的手技の完了後であっても、開くおよび閉じる際、ならびにそれらの任意の組み合わせの双方での制御によってそのような特徴を提供する。
【0011】
1つの例示的な本発明の態様は、血管内移植グラフトのための新規な設計、ならびに動脈瘤(例えば、大動脈)および他の構造的な血管障害の治療のためのそれらの使用方法を対象とする。解剖学的構造または血管の中に配置するための体内グラフトシステムが開示され、体内グラフトの移植片は、例えば、少なくとも適応近位端部を有する非弾性で管状の移植片本体を含む。適応とは、本明細書で使用されるとき、弾性、拡張、収縮、および幾何学形状の変化が挙げられる、1つ以上の方法で構成を変動させる能力である。本発明による移植片の近位端部および遠位端部の双方または一方はさらに、1つ以上の円周方向に拡張可能で封止可能なカラーと、1つ以上の拡張可能な封止デバイスとを備え、カラーと血管の内壁との間で所望の封止を達成するために、展開に応じて拡張させることができる。そのようなデバイスの例示的な実施形態は、同時係属の、2007年7月31日に出願された米国特許出願第11/888,009号および2010年6月24日に出願された第12/822,291号に見出すことができ、これらの出願は、本明細書にそれらの全体が組み込まれている。本発明による、血管内移植片ならびに送達システムおよび方法のさらなる実施形態には、最終的な展開の前に移植片を再位置付けすることを可能にする、後退可能な保持タインまたは他の保持デバイスが提供され得る。他の実施形態において、移植片は、最終的な展開の後に、再位置付けすることができる。本発明による体内グラフトシステムはさらに、展開の前に折り畳まれたまたは圧縮された体内グラフト移植片を収容することができ、また、移植片の展開を可能にするために少なくともその近位端部で後退させるか、または別様には開くことができる、操作可能な管状のシースを有する、送達カテーテルを備える。シースは、特定の用途に応じて、末梢動脈切開部位を介したその配置を可能にするようにサイズ決定および構成され、また、例えば大動脈弁輪、上行大動脈、大動脈弓、および胸部大動脈もしくは腹部大動脈の中への前進を可能にするのに適切な長さである。シースの動きは、手動作動および/または自動作動によって、新規な様式で提供される。
【0012】
血管内グラフト(体内グラフト)の近位にある大動脈頸の移植後の再成形がいくつか報告されているが、既存の体内グラフト技術は、再形成されたセグメントを覆うために追加的な体内グラフトスリーブを配置しなければ、この状態を管理することが可能にならない。本明細書で説明される本発明の例示的な人工器官は、人工器官のカラーとレシピエント血管の内壁との間で、封止インターフェースのための能動的に制御される拡張デバイスを使用して、局所的な解剖学的組織の移植片によるより良好な適応性を可能にする。さらに、本明細書で説明される本発明の例示的な人工器官には、制御可能で解放可能な接続解除機構が提供され、該接続解除機構は、体内グラフトの十分な位置付けおよび封止の後に、調整ツールを遠隔で取り外すこと、および保持された封止可能な機構を係止することを可能にする。本発明によるいくつかの例示的な実施形態において、制御可能で解放可能な接続解除機構は、その初期の展開に続いて、人工器官の移植後の再位置付けおよび/または再封止を可能にするために、移植後の調整部材の再ドッキングを可能にするような様式で提供され得る。
【0013】
本発明のある態様は、封止可能な血管内移植片グラフトおよび血管内移植片のための新規な設計、ならびに大動脈瘤および他の構造的な血管障害の治療のための、ならびに/または心臓弁の代用物のためのそれらの使用方法を対象とする。本発明内で考察される種々の実施形態は、本明細書で開示される、または上で参照される同時係属の特許出願における例示的な要素の任意の組み合わせを含み得る。
【0014】
本発明による例示的な実施形態では、血管障害における配置のための封止可能な血管内グラフトシステムが提供され、該システムは、内壁を有する血管の中に配置するための外側端部および内側端部を有する細長い主移植片送達カテーテルを備える。そのような例示的な実施形態において、主移植片送達カテーテルはさらに、内側端部で開口可能または取り外し可能であり得る主移植片送達カテーテルシースと、圧縮されたまたは折り畳まれた血管内移植片をその中に含む主移植片送達カテーテル管腔とを備える。さらに、血管内移植片は、近位の封止可能な円周カラーで終端する適応近位端部を有する、非弾性で管状の移植片本体を備え、該移植片本体は、近位の封止可能な円周カラーと血管障害の近位にある血管の内壁との間で流体封止を達成するために、操作者によって拡張され得る。その上、血管内移植片は、遠位の可変封止デバイスによって制御される遠位の封止可能な円周カラーで終端する適応遠位端部を有する、非弾性で管状の移植片本体を備え、該移植片本体は、遠位の封止可能な円周カラーと血管障害の遠位にある血管の内壁との間で流体封止を達成するために、操作者によって拡張され得る。
【0015】
本発明によるさらなる例示的な実施形態では、血管の管腔内または他の解剖学的導管内の壁に対する移植片の封止可能な取り付けのための、移植片インターフェースが提供される。
【0016】
本発明によるなおさらなる例示的な実施形態では、血管の管腔内または他の解剖学的導管内の壁に対する移植片の封止可能な取り付けのための、移植片ガスケットインターフェースが提供され、封止可能な取り付けは、移植後の壁の再形成に適応するように、壁への取り付けを維持しながら、封止の自動調整を提供する。
【0017】
本発明による体内グラフトおよび体内グラフト送達システムのさらに他の例示的な実施形態は、自在体内グラフトカフとして機能し、最初に、それらの有利な解剖学的適応能力を提供するように配置され、次いで、従来の体内グラフトを含む、他の体内グラフトのためのレシピエント血管として機能する。
【0018】
さらに、本発明による体内グラフトおよび体内グラフト送達システムの例示的な実施形態には、遠隔の操作者から、調整ツールによって制御される封止可能で調整可能な円周アセンブリを備える調整部材へのトルクまたは他のエネルギーの伝達を可能にする機構が提供され得、該機構は、そこから分離可能であり得、またさらに、ツールの分離に応じてアセンブリを係止させ得る。本発明のいくつかの例示的な実施形態において、可変封止デバイスには、その後の操作者の相互作用によって回収され得る再ドッキング要素が提供され得、その初期展開後の時点で、体内グラフトを再ドッキングおよび再位置付けすること、ならびに/または再封止することを可能にする。
【0019】
さらに、本明細書で開示される本発明の種々の例示的な実施形態は、完全な体内グラフトシステムを構成し得るか、または該実施形態は、本発明の利点を他の体内グラフトを受ける能力と組み合わせることを可能にし得る、同時係属の特許出願で開示される自在体内グラフトシステムの構成要素として使用され得る。
【0020】
加えて、本発明は、調整可能な血管カニューレ等の他の医療用デバイス、または心臓弁等の他の医療用または外科用デバイスもしくは移植片で使用され得る、封止可能なデバイスを包含する。
【0021】
上のおよび他の目的を考慮して、本発明に従って、外科用移植片が提供されるが、該外科用移植片は、移植片本体と、移植片本体に取り付けられる選択的に調整可能なアセンブリとを含み、該アセンブリは、調整可能な要素を有し、また、移植片本体の一部分において構成の変化を生じさせ、それによって、解剖学的オリフィス内の移植片本体の移植が、通常の生理学的状態の下で、その中で封止を達成することを可能にするように操作可能である。
【0022】
本発明は、能動的に制御可能なステント、ステントグラフト、ステントグラフトアセンブリ、心臓弁、および心臓弁アセンブリ、ならびにそのようなデバイスを制御し、移植するための方法およびシステムにおいて具現化されるように、本明細書で図示および説明されるが、それでも、本発明の要旨を逸脱することなく、また特許請求の範囲の均等物の範囲および程度内で、種々の修正および構造的な変更がその中で行われ得るので、示される詳細に限定することを意図しない。加えて、本発明の例示的な実施形態のよく知られている要素は、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細に説明されないか、または省略される。
【0023】
本発明に特有である追加的な利点および他の特徴は、後に続く「発明を実施するための形態」に記載され、また、「発明を実施するための形態」から明らかになり得るか、または本発明の例示的な実施形態の実践によって学ばれ得る。本発明のさらに他の利点は、特に特許請求の範囲で示される手段、方法、または組み合わせのいずれかによって認識され得る。
【0024】
本発明の特性とみなされる他の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載される。必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書で開示される。しかしながら、開示される実施形態は、単に本発明の例示に過ぎず、種々の形態で具現化することができることを理解されたい。したがって、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、実質的に任意の適切に詳述される構造で本発明を様々に利用するために、単に特許請求の範囲の根拠として、および当業者に教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。さらに、本明細書で使用される用語および表現は、限定することを意図するものではなく、むしろ、理解できる本発明の説明を提供することを意図する。本仕様書は、新規であるとみなされる本発明の特徴を定義する特許請求の範囲で結論されるが、本発明は、同じ参照番号が持ち越される添付図面と併せて以下の説明を考慮することによってより良好に理解されるものと考えられる。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
外科用移植片であって、
所与の形状に設定される形状記憶材料の自己拡張型ステントであって、壁厚を伴う壁を有する、自己拡張型ステントと、
前記自己拡張型ステントの選択的に調整可能なアセンブリであって、調整可能な要素を有し、前記自己拡張型ステントの少なくとも一部分において構成の変化を強制するように操作可能であり、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの前記壁厚内に少なくとも部分的に位置する、選択的に調整可能なアセンブリと、を備える、外科用移植片。
(項目2)
前記調整可能な要素は、実質的に前記自己拡張型ステントの前記壁厚内に位置する、1に記載の外科用移植片。
(項目3)
前記調整可能な要素は、前記壁厚内に位置する、項目1に記載の外科用移植片。
(項目4)
前記ステントは、外面および内面を有し、
前記ステントの前記外面および前記ステントの前記内面は、前記壁厚を画定し、
前記調整可能な要素は、前記外面と内面との間に位置する、項目1に記載の外科用移植片。
(項目5)
前記壁厚は、半径方向範囲を有し、
前記調整可能な要素は、前記壁厚の前記半径方向範囲を縦方向に通過する、項目1に記載の外科用移植片。
(項目6)
前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの前記壁厚内に完全に位置する、項目1に記載の外科用移植片。
(項目7)
前記選択的に調整可能なアセンブリは、前記自己拡張型ステントに取り付けられる、項目1に記載の外科用移植片。
(項目8)
前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分で、直径、円周、および周辺の変化のうちの少なくとも1つを強制するように操作可能である、項目1に記載の外科用移植片。
(項目9)
前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントにおいて構成の変化を強制するように操作可能である、項目1に記載の外科用移植片。
(項目10)
前記自己拡張型ステントは、実質的に円筒として形成され、前記構成の変化は、前記円筒の直径、円周、および周辺のうちの少なくとも1つの拡張である、項目1に記載の外科用移植片。
(項目11)
外科用移植片であって、
所与の形状に設定される形状記憶材料の自己拡張型ステントであって、壁厚および縦方向範囲を有する壁を有し、前記壁は、前記縦方向範囲に沿って、前記壁厚内で少なくとも1つの駆動ねじ管腔を画定する、自己拡張型ステントと、
前記自己拡張型ステントの選択的に調整可能なアセンブリであって、少なくとも1つの駆動ねじを備える調整可能な要素を有し、前記自己拡張型ステントの少なくとも一部分において構成の変化を強制するように操作可能であり、前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの、前記調整可能な要素の、前記壁厚内で少なくとも部分的に位置する、前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記少なくとも1つの駆動ねじをその中で受容するように成形され、前記少なくとも1つの駆動ねじは、前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔内で回転可能に移動可能である、選択的に調整可能なアセンブリと、を備える、外科用移植片。
(項目12)
前記少なくとも1つの駆動ねじは、近位端部および縦軸を有し、
前記調整可能な要素は、前記近位端部に固定され、前記縦軸に沿ってそこから離れて延在する、少なくとも1つの駆動ねじカプラを備える、項目11に記載の外科用移植片。
(項目13)
前記少なくとも1つの駆動ねじカプラは、前記少なくとも1つの駆動ねじを回転させるためのツールを係合するように成形される、カップルを有する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目14)
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、実質的に前記自己拡張型ステントの前記壁厚内に位置する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目15)
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記壁厚内に位置する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目16)
前記ステントは、外面および内面を有し、
前記ステントの前記外面および前記ステントの前記内面は、前記壁厚を画定し、
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記外面と内面との間に位置する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目17)
前記壁厚は、半径方向範囲を有し、
前記調整可能な要素は、前記壁厚の前記半径方向範囲を縦方向に通過する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目18)
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、前記自己拡張型ステントの前記壁厚内に完全に位置する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目19)
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、雌ねじを有する部分を有し、
前記少なくとも1つの駆動ねじは、前記雌ねじに対応する雄ねじを有する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目20)
前記少なくとも1つの駆動ねじ管腔は、遠位管腔部分および近位管腔部分を含む、軸方向に位置合わせされ、縦方向に分離した1対の管腔部分であり、
前記少なくとも1つの駆動ねじは、前記2つの部分を、
互いに向かって、および
互いから離れて、のうちの少なくとも1つで移動させるように操作可能である、項目11に記載の外科用移植片。
(項目21)
前記壁厚は、複数の前記駆動管腔を画定し、それぞれが、前記遠位管腔部分および前記近位管腔部分を含む、前記軸方向に位置合わせされ、縦方向に分離した1対の管腔部分を有し、
前記調整可能な要素は、前記複数の前記駆動ねじ管腔の中で回転可能に移動可能である複数の駆動ねじを備える、項目20に記載の外科用移植片。
(項目22)
前記少なくとも1つの駆動ねじは、トルクが前記少なくとも1つの駆動ねじに与えられるまで、前記少なくとも1つの駆動ねじを摩擦によって回転可能で静止状態に保持する、雄ねじを有する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目23)
前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分において構成の変化を強制した後に、前記調整可能な要素は、前記構成の変化を保持する、項目1に記載の外科用移植片。
(項目24)
前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分において構成の変化を強制した後に、前記調整可能な要素は、前記構成の変化を保持する、項目11に記載の外科用移植片。
(項目25)
前記調整可能な要素は、前記自己拡張型ステントの少なくとも前記一部分で、直径、円周、および周辺の変化のうちの少なくとも1つを強制するように操作可能である、項目11に記載の外科用移植片。
(項目26)
前記形状記憶材料は、前記所与の形状に熱設定され、
圧縮され、解放された後に、自己拡張して前記所与の形状に戻るように操作可能である、および
拡張され、解放された後に、自己収縮して前記所与の形状に戻るように操作可能である、のうちの少なくとも1つである、項目1に記載の外科用移植片。
【0025】
同じ参照番号が別の図面全体を通して同じまたは機能的に類似する要素を指し、一定の比率であるとは限らず、また、下の発明を実施するための形態とともに、本明細書に組み込まれ、その一部を形成する、添付図面は全て、本発明に従って、さらなる種々の実施形態を例示し、種々の原理および利点を説明する役割を果たす。本発明の実施形態の利点は、その例示的な実施形態の以下の発明を実施するための形態から明らかになり、その説明は、添付図面と併せて考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】外側カテーテルの前半分を除去した展開されていない状態の、本発明の能動的に制御可能なステント/ステントグラフト展開システムの例示的な実施形態の断片的な部分縦断面側面図である。
図2図1のステント展開システムの拡大した遠位部分の断片的な側面図である。
図3】遠位端部の上側からの、図1のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図4】システムが部分的に展開された状態の、遠位端部の上側からの、図1のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図5】部分的に展開された状態の、図2のステント展開システムの断片的な側面図である。
図6図2のステント展開システムの駆動部分の平面図である。
図7図6のステント展開システムの後ろ半分の断片的な縦断面図である。
図8図6のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図9】システムが拡張した状態であり、アセンブリ固定ニードルが延長状態である、遠位端部の上側からの、図1のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図10】ステント格子の部分的に拡張した状態の後ろ半分を示す、図11のステント展開システムの断片的な縦断面図である。
図11】さらに拡張した状態の前半分を示す、図10のステント展開システムの断片的な縦断面図である。
図12】展開制御アセンブリが部分的に係合解除した状態である、図11のステント展開システムの断片的な縦断面図である。
図13】展開制御アセンブリが係合解除した状態である、図12のステント展開システムの断片的な縦断面図である。
図14】部分的に係合解除した状態の、図12のステント展開システムの拡大した一部分の断片的な縦断面図である。
図15】係合解除した状態の、図13のステント展開システムの拡大した一部分の断片的な縦断面図である。
図16】展開制御アセンブリが係合解除した状態であり、展開制御アセンブリの一部分の断面を示す、縦軸の周りを回転する図9のステント展開システムの断片的な部分断面側面図である。
図17】固定ニードルを有するステントアセンブリの駆動部分の断面を示す、図16のステント展開システムの断片的な縦断面図である。
図18図16のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図19図18のステント展開システムの拡大した一部分の断片的な斜視図である。
図20】ステントがその拡張状態と収縮状態との間を移動するときの、ストラットの交差点の進行経路の概略図を伴う、図18のステント展開システムの断片的な斜視図である。
図21】駆動サブアセンブリが接続状態であり、ニードルサブアセンブリが後退状態である、ステント収縮状態の、本発明によるジャッキアセンブリの代替の例示的な実施形態の外側からの断片的な側面図である。
図22図21のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図23】部分的なステント拡張状態の、図21のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図24】ニードルプッシャがニードルの延長前の部分的な作動状態である、図23のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図25】ニードルの延長を伴って、ニードルプッシャが別の部分的な作動状態である、ニードルプッシャが別の部分的な作動状態である、図24のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図26】駆動サブアセンブリが、ニードルプッシャの後退を伴わない、部分的な接続解除状態である、図25のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図27】駆動サブアセンブリが、ニードルプッシャの部分的な後退を伴う、さらなる部分的な接続解除状態である、図26のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図28】駆動サブアセンブリが、ニードルプッシャのさらなる後退を伴う、さらなる部分的な接続解除状態である、図27のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図29】駆動サブアセンブリおよびニードルプッシャが接続解除状態である、図23のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図30】駆動サブアセンブリが接続状態であり、ニードルサブアセンブリが後退状態である、本発明によるジャッキアセンブリの別の代替の例示的な実施形態の断片的な断面図である。
図31】部分的なステント拡張状態である、図30のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図32】ニードルサブアセンブリが、ニードルの延長を伴う、作動状態である、図31のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図33】駆動サブアセンブリが接続解除状態であり、ニードルサブアセンブリが接続解除状態である、図32のジャッキアセンブリの断片的な断面図である。
図34】延長したニードルを図の右側に僅かに回転させた、図33のジャッキアセンブリの断片的な斜視図である。
図35】右に約45度回転させた、図34のジャッキアセンブリの断片的な斜視図である。
図36】遠位駆動ブロックの内部を示す、図30のジャッキアセンブリの上側からの断片的な部分断面斜視図である。
図37図33のジャッキアセンブリの断片的な拡大断面図である。
図38】ほぼ収縮状態の、本発明による能動的に制御可能なステントグラフトの別の例示的な実施形態の上流端の上側からの斜視図の写真である。
図39】部分的な拡張状態の、図38のステントグラフトの斜視図の写真である。
図40】拡張状態の、図38のステントグラフトの斜視図の写真である。
図41】拡張状態の、図38のステントグラフトの側斜視図の写真である。
図42】一体的な上流側アンカーを伴う、ほぼ拡張状態の、本発明によるステントグラフトのための能動的に制御可能なステントの別の例示的な実施形態の斜視図の写真である。
図43】部分的な拡大状態の図42のステントの斜視図の写真である。
図44】別の部分的な拡大状態の図42のステントの斜視図の写真である。
図45】ほぼ収縮状態の図42のステントの斜視図の写真である。
図46】テーパー付きの外観を伴う、ほぼ拡張状態の、本発明によるステントグラフトのための能動的に制御可能なステントの別の例示的な実施形態の側斜視図の写真である。
図47図46のステントの上面斜視図の写真である。
図48】側部の上側からの図46のステントの斜視図の写真である。
図49】ステントが部分的な拡張状態である、側部の上側からの図46のステントの斜視図の写真である。
図50】ステントがほぼ収縮状態である、側部の上側からの図46のステントの斜視図の写真である。
図51】本発明による能動的に制御可能なステント/ステントグラフトのための薄型の接合アセンブリの例示的な実施形態の写真である。
図52】互いに分離させた、図51の接合アセンブリのストラットの写真である。
図53図51の接合アセンブリのリベットの写真である。
図54】テーパー付きの外観を伴う、ほぼ拡張状態の、本発明によるステントグラフトのための能動的に制御可能なステントシステムの別の例示的な実施形態の断片的な側斜視図である。
図55図54のステントシステムの側斜視図である。
図56図54のステントシステムの側面図である。
図57】ほぼ収縮状態の、図54のステントシステムの側面図である。
図58】ほぼ収縮状態の、本発明によるステントグラフトのための能動的に制御可能なステントシステムの一部分の別の例示的な実施形態の側面図である。
図59図58のステントシステム部分の斜視図である。
図60図58のステントシステム部分の平面図である。
図61】部分的な拡張状態の、図58のステントシステム部分の側斜視図である。
図62図61のステントシステム部分の平面図である。
図63図61のステントシステム部分の側面図である。
図64】拡張状態の、本発明による置換用弁アセンブリの例示的な実施形態の下流側の斜視図である。
図65図64の弁アセンブリの側面図である。
図66】大動脈弁アセンブリが移植プロセスの途中で右の腸骨動脈にある、図64の大動脈弁アセンブリのための本発明による送達システムの断片的な斜視図である。
図67】大動脈弁アセンブリが移植プロセス中で腹部大動脈にある、図66の送達システムおよび大動脈弁アセンブリの断片的な斜視図である。
図68】大動脈弁アセンブリが移植プロセス中で大動脈弁移植部位に隣接する、図66の送達システムおよび大動脈弁アセンブリの断片的な斜視図である。
図69】大動脈弁アセンブリが心臓に移植された、図66の送達システムおよび大動脈弁アセンブリの断片的な斜視図である。
図70】大動脈弁の移植部位に移植された、図69の送達システムおよび大動脈弁アセンブリの断片的な拡大斜視図である。
図71】グラフト材料を部分的に透明にした、拡張状態の、本発明による置換用大動脈弁アセンブリの別の例示的な実施形態の側斜視図である。
図72】その下流側の上側からの図71の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図73】その下流側端部の上側からの図71の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図74】その上流側端部の下側からの図71の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図75図74の置換用大動脈弁アセンブリの拡大した一部分の斜視図である。
図76】グラフト材料を除去した、その側部からの図71の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図77】その下流側の上側からの図76の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図78図76の置換用大動脈弁アセンブリの側面縦断面図である。
図79】ステント格子が拡張状態である、弁材料を除去した、その側部からの図76の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図80】ステント格子が中間の拡張状態である、図79の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図81】ステント格子がほぼ収縮状態である、図79の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図82】中間の拡張状態である、図79の置換用大動脈弁アセンブリの下流側の平面図である。
図83】拡張状態である、図79の置換用大動脈弁アセンブリの一部分の拡大した下流側の平面図である。
図84】拡張状態であり、グラフト材料を除去し、弁送達システムの例示的な実施形態の遠位部分を伴う、図79の置換用大動脈弁アセンブリの側面図である。
図85】弁送達システムを分解した、その側部からの図84の置換用大動脈弁アセンブリのジャッキアセンブリの例示的な実施形態の斜視図である。
図86】拡張状態であり、グラフト材料を除去し、弁送達システムの別の例示的な実施形態の遠位部分を伴う、図79の置換用大動脈弁アセンブリの斜視図である。
図87】グラフト材料が示される、図86の置換用大動脈弁アセンブリの断片的な拡大斜視図である。
図88】大動脈弁移植部位に移植された、図71の送達システムおよび大動脈弁アセンブリの断片的な拡大斜視図である。
図89】部分的な拡張状態で、非傾斜状態の、本発明による能動的に制御可能なおよび傾斜角可変のステントグラフトシステムの別の例示的な実施形態の断片的な側面図である。
図90】その正面からの部分的な傾斜状態の、図89のシステムの断片的な側面図である。
図91】別の部分的な傾斜状態の、図90のシステムの断片的な側面図である。
図92】さらに別の部分的な傾斜状態の、図90のシステムの断片的な側面図である。
図93】さらに別の部分的な傾斜状態の、図90のシステムの断片的な斜視図である。
図94】拡張状態であり、部分的な前側傾斜状態の、本発明による能動的に制御可能なおよび傾斜角可変のステントグラフトシステムの別の例示的な実施形態の断片的な部分断面側面図である。
図95】非傾斜状態の、図94のシステムの断片的な斜視図である。
図96】非傾斜状態の、図94のシステムの断片的な側面図である。
図97図96の図に対してほぼ90度回転させた、図96のシステムの断片的な側面図である。
図98】非傾斜状態で、部分的な拡張状態の、システムおよび管状のグラフト材料の後ろ半分を示す、図94のシステムの断片的な縦断面側面図である。
図99】非傾斜状態で、部分的な拡張状態の、管状のグラフト材料の後ろ半分を示す、図94のシステムの断片的な部分断面斜視図である。
図100】分岐血管のためのグラフト材料の後ろ半分を示し、非傾斜状態の、図94のシステムの断片的な部分断面側面図である。
図101】拡張状態で、部分的な傾斜状態の、図100のシステムの断片的な部分断面側面図である。
図102図101の図に対してほぼ45度回転させた、図101のシステムの断片的な部分断面側面図である。
図103】拡張状態の、本発明による能動的に制御可能なステントグラフトシステムの別の例示的な実施形態の断片的な側斜視図である。
図104図103のシステムの断片的な側面図である。
図105】人工器官が拡張状態で、グラフト材料が断面であり、その後ろ半分を示す、本発明による自己内蔵型で電源内蔵型の能動的に制御可能なステントグラフト送達および一体型制御システムの断片的な正面部分断面図である。
図106】無線サブシステムとしての図105のシステムの制御部分の斜視図である。
図107】異なる制御部を有し、人工器官が拡張状態である、本発明による自己内蔵型で電源内蔵型の能動的に制御可能なステントグラフト送達および別個の繋がれた制御システムの別の例示的な実施形態の断片的な正面図である。
図108】上部ハンドルの半部および電源パックを除去した、その左上側からの本発明による自己内蔵型で電源内蔵型の能動的に制御可能な人工器官送達デバイスの例示的な実施形態の制御ハンドルの断片的な斜視図である。
図109】電源パックを除去した、図108のハンドルの断片的な縦断面図である。
図110】その左上側のからの図108のハンドルのシース運動部分の断片的な拡大縦断面斜視図である。
図111】その左下側からの図110のシース運動部分の断片的なさらに拡大した縦断面図である。
図112】その近位側から見た図108のハンドルの電源部分の断片的な拡大縦断面図である。
図113】上部ハンドルの半部および電源パックを除去し、ニードル制御部が格子収縮位置およびニードル収容位置である、遠位上側からの図108のハンドルのニードル制御部分の断片的な斜視図である。
図114】ニードル制御部が格子拡張位置およびニードル収容位置である、図113のハンドルのニードル制御部分の断片的な斜視図である。
図115】ニードル制御部がニードル延長位置である、図114のハンドルのニードル制御部分の断片的な斜視図である。
図116】上部ハンドルの半部を除去した、その左上からの図108のハンドルのエンジン部分の断片的な斜視図である。
図117】その近位側から見た、図116のエンジン部分の断片的な拡大縦断面図である。
図118】その遠位側から見た、図117のハンドル部分のエンジン部分の断片的な拡大縦断面図である。
図119】本発明による腹部大動脈人工器官を移植するための手順の例示的な実施形態のフロー図である。
図120】ジャッキねじアセンブリが格子の繰り返し部分の隣接する対の間に配置され、ジャッキねじが格子の壁を通り、また、各ジャッキねじが、ステント送達システムの中へ装填するための格子の折り畳みを可能にするために、ねじ山非係合状態に後退した、本来の自己拡張位置の、9つの格子セグメントを有する、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の例示的な実施形態の斜視図である。
図121】各ジャッキねじがねじ山非係合状態である、ステント送達システムへの装填のための収縮/折り畳み状態の図120の格子の斜視図である。
図122】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、展開部位において格子の本来の位置に戻ることを可能にした後の、図121の格子の斜視図である。
図123】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、図122で示される状態から部分的に拡張した、図122の格子の斜視図である。
図124】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、図123で示される状態から部分的に拡張した、図123の格子の傾斜斜視図である。
図125】各ジャッキねじがねじ山係合状態である、格子のほぼ最大拡張までさらに拡張させた、図124の格子の斜視図である。
図126】別個のジャッキねじアセンブリが2つの隣接する半部を接続し、ステント送達システムの格子接続解除管が、その中で1対の駆動ねじカプラ部を覆う係合状態であり、また、ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の代替の例示的な実施形態の繰り返し部分の2つの隣接する半部の一部分の断片的な拡大斜視縦断面図である。
図127】接続解除管が1対の駆動ねじカプラ部に対して係合解除した状態である、図125の繰り返し部分の2つの隣接する半部および中間ジャッキねじアセンブリの断片的なさらなる拡大部分の図である。
図128】接続解除管が係合解除した状態であり、1対の駆動ねじカプラ部が互いから接続解除された、図125の繰り返し部分の2つの隣接する半部および中間ジャッキねじアセンブリの断片的な拡大部分の図である。
図129】近位接続解除ブロックが、その中で1対の駆動ねじカプラ部を覆う、係合状態であり、各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、図126図128の接続解除管の代替物として、ステント送達システムの近位接続解除ブロックの例示的な実施形態を伴う9つの別個の格子セグメントを有する、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図130】送達システムの近位接続解除ブロックが、格子から接続解除され、近位接続解除ブロックが、1対の駆動ねじカプラ部に対して係合解除した状態であり、また、同時に解放するために、複数対の駆動ねじカプラ部の全てをどのように連結することができるのかを示す、図129の格子の斜視図である。
図131】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、ジャッキねじのための中間管に接続された9つの別個の格子セグメントを有する、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図132図131の格子の平面図である。
図133】図示されていないジャッキねじアセンブリに適応し、接続するために局所的により厚い区間を有する9つの格子セグメントを有する、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図134】図示されていないジャッキねじアセンブリに接続するための屈曲タブを有する9つの格子セグメントを有する、移植可能なステントアセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図135】ジャッキねじアセンブリが、格子の繰り返し部分の隣接する対の間に配置され、また、ジャッキねじのねじ山非係合状態で、格子の壁を通る3つの弁小葉およびジャッキねじを有する拡張状態の6つの格子セグメントを有する、移植可能な弁アセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図136図135の弁アセンブリの平面図である。
図137】弁小葉を伴わず、各ジャッキねじがねじ山非係合状態である、格子の部分的な圧縮状態の、図135の弁アセンブリの平面図である。
図138】ジャッキねじアセンブリが、格子のセグメントの隣接する対の間の内面に取り付けられ、弁小葉を伴わず、また、ジャッキねじのそれぞれが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のためのねじ山係合状態である、本来の自己拡張位置の6つの格子セグメントを有する、移植可能な弁アセンブリの自己拡張型/強制拡張型格子の別の例示的な実施形態の斜視図である。
図139】各ジャッキねじがねじ山非係合状態である、ステント送達システムの中へ装填するための収縮/折り畳み状態の、図138の格子の斜視図である。
図140図138の格子の傾斜斜視図である。
図141】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のための係合状態である、図138で示される状態から部分的に拡張した、図138の格子の斜視図である。
図142】各ジャッキねじが、格子のさらなる外向きの拡張または内向きの収縮のための係合状態である、格子のほぼ最大拡張までさらに拡張した、図138の格子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書で開示される。しかしながら、開示される実施形態は、単に本発明の例示に過ぎず、種々の形態で具現化することができることを理解されたい。したがって、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、および実質的に任意の適切に詳述される構造で本発明を様々に利用するために、当業者に教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。さらに、本明細書で使用される用語および表現は、限定することを意図するものではなく、むしろ、理解できる本発明の説明を提供することを意図する。本仕様書は、新規であるとみなされる本発明の特徴を定義する特許請求の範囲で結論されるが、本発明は、同じ参照番号が持ち越される添付図面と併せて以下の説明を考慮することによってより良好に理解されるものと考えられる。
【0028】
本発明の趣旨または範囲を逸脱することなく、代替の実施形態が案出され得る。加えて、本発明の例示的な実施形態のよく知られている要素は、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細に説明されないか、または省略される。
【0029】
本発明が開示され、説明される前に、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書で使用される「1つ(aまたはan)」という用語は、1つまたはそれ以上として定義される。本明細書で使用される「複数(plurality)」という用語は、2つまたはそれ以上として定義される。本明細書で使用される「別の(another)」という用語は、少なくとも第2のまたはそれ以上として定義される。本明細書で使用される「含む(including)」および/または「有する(having)」という用語は、備える(すなわち、オープンランゲージ)として定義される。本明細書で使用される「連結される(coupled)」という用語は、接続されるとして定義されるが、必ずしも直接的に接続されず、また、必ずしも機械的に接続されない。
【0030】
第1および第2、頂部および底部等の関係用語は、単に、一方の実体またはアクションを、もう一方の実体またはアクションと区別するためだけに使用され得、そのような実体またはアクションの間の任意の実際のそのような関係または順序を、必ずしも必要とするもの、または暗示するものではない。「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を対象とすることを意図し、よって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素だけを含むのではなく、明示的に列記されていない他の要素、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の要素を含み得る。「〜を備える(comprises...a)」が先行する要素は、より多くの制約を受けることなく、その要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置に追加的な同じ要素が存在することを除外しない。
【0031】
本明細書で使用される「約(about)」または「およそ(approximately)」という用語は、明確に示されているか否かに関わらず、全ての数値に当てはまる。これらの用語は、一般に、当業者が列挙される値に等しい(すなわち同じ機能または結果を有する)とみなす数の範囲を指す。多くの場合、これらの用語は、最も近い有意の数字に四捨五入される数を含み得る。
【0032】
本明細書で使用される「プログラム」、「プログラムされた」、「プログラムする」、「ソフトウェア」、「ソフトウェアアプリケーション」等の用語は、コンピュータシステム上で実行するように設計された一連の命令として定義される。「プログラム」、「ソフトウェア」、「コンピュータプログラム」、または「ソフトウェアアプリケーション」としては、サブルーチン、関数、手順、オブジェクト方法、オブジェクト実装、実行可能アプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、共有ライブラリ/ダイナミックロードライブラリ、および/またはコンピュータシステム上で実行するように設計された他の一連の命令が挙げられ得る。
【0033】
本発明の様々な実施形態は、本明細書で説明される。異なる実施形態の多くにおいて、特徴が類似する。したがって、冗長さを回避するために、いくつかの状況では、これらの類似する特徴の繰り返しの説明が行われない場合がある。しかしながら、最初に現れる特徴の説明は、後に説明される類似する特徴にも当てはまり、したがって、各説明は、そのような繰り返しを伴わずに、それらの中に組み込まれることを理解されたい。
【0034】
以下、本発明の例示的な実施形態が説明される。以下、図面の図を詳細に参照し、最初に、特に図1図19を参照すると、本発明による能動的に制御可能なステント展開システム100の第1の例示的な実施形態が示されている。この例示的な実施形態が、ステントグラフトが存在しないステント展開システムとして図示される場合であっても、この実施形態は、それに限定されるものとみなされるべきではない。本明細書で開示される本発明による任意のステントグラフトの実施形態を、この実施形態で使用することができる。ステントグラフトは、明確にするために、これらの図には示されない。さらに、本明細書で使用される「ステント」および「ステントグラフト」という用語は、本明細書で同じ意味で使用される。したがって、グラフトを参照することなくステントが説明される任意の実施形態は、グラフトに加えて、またはその代わりにグラフトを参照しているとみなされるべきであり、ステントおよびグラフトの双方が説明され、示される任意の実施形態も同様に、グラフトが含まれない実施形態を参照しているとみなされるべきである。
【0035】
従来技術の自己拡張型ステントとは対照的に、能動的に制御可能なステント展開システム100は、相互接続した格子ストラット112、114によって形成される、ステント格子110を含む。この例示的な実施形態において、複数対の内側ストラット114および外側ストラット112は、それぞれ、隣接する複数対の内側ストラット114および外側ストラット112に接続される。より具体的には、内側ストラット114および外側ストラット112の各対は、各ストラット114、112の中心点で枢動可能に接続される。ある対の各内側ストラット114の端部は、隣接する外側ストラット112の端部に枢動可能に接続され、ある対の各外側ストラット112は、隣接する内側ストラット114の端部に枢動可能に接続される。図1図19のそれぞれで示される、複数のストラット対114、112が接続されて円を形成するような構成において、格子110を半径方向外向きに拡張させる傾向がある力は、各枢動点でストラット114、112を枢動させ、格子110全体を、閉じた状態(例えば、図3を参照されたい)から、任意の数の開いた状態(図4図13を参照されたい)まで均等かつ滑らかに拡張させる。同様に、ステント格子110が開いた状態であるとき、ステント格子110を半径方向内向きに収縮させる傾向がある力は、各枢動点でストラット114、112を枢動させ、ステント格子110全体を、閉じた状態に向かって均等かつ滑らかに収縮させる。したがって、この例示的な構成は、ステント格子110の円周の周りに、繰り返し組の1つの中間枢動点および2つの外側枢動点を画定する。単一の中間枢動点210は、図1図19で示される例示的な実施形態において、各ストラット112、114の中心点に位置する。単一の中間枢動点210の両側は、上下に対向する1対の外側枢動点220である。
【0036】
そのような拡張力および収縮力を提供するために、能動的に制御可能なステント展開システム100は、図1図19のそれぞれで示されるが、最初に図7に関して説明される、少なくとも1つのジャッキアセンブリ700を含む。各ジャッキアセンブリ700は、遠位駆動ブロック710と、近位駆動ブロック720と、接続解除器駆動ブロック730とを有する。駆動ねじ740は、遠位駆動ブロック710を近位駆動ブロック720に接続する。駆動ねじ740は、遠位駆動ブロック710のねじ付き駆動孔712に対応するねじ山を有する、遠位ねじ付き駆動部分742を有する。駆動ねじ740は、近位駆動ブロック720の滑らかな駆動孔722内で自由に回転する、中間ねじなし部分744を有する。示される実施形態において、滑らかな駆動孔722の内径は、ねじなし部分744の外径よりも僅かに大きく、よって、ねじなし部分744は、実質的にいかなる摩擦も伴わずに、滑らかな駆動孔722内で自由に回転することができる。駆動ねじ740はまた、近位駆動ブロック720の直近位の中間カラー746も有する。中間カラー746の外径は、滑らかな駆動孔722の内径よりも大きい。最後に、駆動ねじ740は、中間カラー746から近位方向に延在する、近位キー部分748を有する。ジャッキアセンブリ700は、図3で示される閉じた状態から、遠位駆動ブロック710と近位駆動ブロック720とが互いに接触する図11で示される完全に開いた状態までの、ステント格子110のあらゆる配向において、遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720内で駆動ねじ740を保持するように構成される。
【0037】
各ジャッキアセンブリ700は、上下に対向する1対の外側枢動点220に対応する、ステント格子110上の円周方向の場所に固定して取り付けられる。図1図19で示されるジャッキアセンブリ700の1つの例示的な実施形態において、遠位駆動ブロック710の外面714および近位駆動ブロック720の外面724はそれぞれ、ある外形を有する突出したボス716、726を有し、該外形は、ステント格子110の外側枢動点220のそれぞれ1つに固定して接続するだけでなく、そこに自由に回転可能に接続することもでき、よって、ボス716、726に接続される内側ストラット114および外側ストラット112のそれぞれが、それぞれ、ボス716、726の周りを枢動する。この例示的な実施形態において、各ボス716、726は、滑らかな円筒であり、各外側枢動点220は、円筒の滑らかな外面に対応するが、実質的に摩擦を伴わずにその上で枢動するのに十分大きい直径を有する円筒孔である。ボス716、726、ならびに内側ストラット114および外側ストラット112の外側枢動点220の材料は、実質的に摩擦のない枢動を有するように選択することができる。
【0038】
故に、駆動ねじ740が開いた状態と閉じた状態との間で回転するとき、駆動ねじ740のねじなし部分744は、近位駆動ブロック720内で縦方向に安定した状態を維持する。対照的に、遠位ねじ付き駆動部分742は、ステント格子110が外向きに拡張するにつれて、近位端部からその遠位端部まで、ねじ付き駆動孔712に漸進的に進入する。図2から図4への、および図5から図7図8図9への経過で示されるように、駆動ねじ740が近位駆動ブロック720内で回転するにつれて、遠位駆動ブロック710が近位駆動ブロック720のさらに近くに移動し、それによって、ステント格子110の半径方向の拡張を生じさせる。
【0039】
ステント格子110を管状の解剖学的構造(血管または弁座等)に移植するために、ステント格子110は、送達システムから接続解除される必要がある。解剖学的構造へのステント格子110の送達は、下でさらに詳細に説明される。ステント格子110は、移植部位に進入するときに、図3で示される閉じた状態である可能性が最も高くなるが、種々の理由から、ステント格子110は、移植部位に到達する前に、所望であれば、部分的に拡張させることができる。接続解除を説明する目的上、拡張の範囲は関連しない。移植部位にあるときに、ステント格子110は、駆動ねじ740を対応する拡張方向に回転させることによって拡張される(駆動ねじ740および駆動孔712のねじ山の方向は、駆動ねじ740を、時計回りに回転させるのか、または反時計回りに回転させるのかを決定する)。ステント格子110は、例えば図4から図9への、または図10から図11への経過で示されるように、所望の拡張直径まで拡張され、よって、幾何学形状が非円形または不規則であっても、移植部位の自然な幾何学形状に適応する。例えば図9および図11の移植直径に到達すると、ジャッキアセンブリ700を、ステント展開システム100の残部から接続解除する必要がある。
【0040】
ジャッキアセンブリ700の接続解除を達成するために、接続解除器駆動ブロック730には、2つの管腔が提供される。第1の管腔、駆動管腔732は、近位キー部分748に回転可能に係合することができる、駆動ワイヤ750に適応する。図19で最も明らかに図示される、示される例示的な実施形態において、近位キー部分748は、正方形の断面形状を有する。駆動ワイヤブッシング734は、自由に回転可能であるが、縦方向に固定して駆動管腔732の中に存在する。駆動ワイヤブッシング734は、その一体部分として、または接続スリーブ752を通して駆動ワイヤ750に接続される。接続の設計に関わらず、駆動ワイヤ750のいずれかの方向における任意の回転は、駆動ワイヤブッシング734の対応する回転を生じさせる。接続解除器駆動ブロック730の遠位端部にあり、近位キー部分748の断面に対応する内部形状を有するキー穴738は、回転可能に固定されるが縦方向に自由な、近位キー部分748との接続を生じさせることを可能にする。図19で示される例示的な実施形態において、キー穴738も、正方形の断面形状を有する。
【0041】
接続解除器駆動ブロック730はまた、第2の管腔、接続解除管腔731も有し、図14および図16で最も良く示される。接続解除管腔731の中には、自由に回転可能であるが縦方向に固定される様式で、固定具ねじ760が存在する。固定具ねじ760は、遠位ねじ付き部分762と、中間軸764と、近位接続具766とを有する。遠位ねじ付き部分762は、接続管腔1631の雌ねじに対応する雄ねじを有し、それは、近位駆動ブロック720の中に位置し、接続解除管腔731と同軸である。中間軸764は、滑らかな外面、および接続解除管腔731の断面形状よりも僅かに小さい断面形状を有し、よって、該中間軸は、実質的に摩擦を伴わずに、接続解除管腔731内で自由に回転することができる。近位接続具766は、接続解除管腔731の内径よりも大きい外径を有する、フランジを有する。近位接続具766は、その近位端部で、接続解除ワイヤ770に接続され、その接続は、その一体部分とするか、または溶接または接続スリーブ等の、第2の接続を通したものとすることができる。
【0042】
ジャッキアセンブリ700の近位駆動ブロック720および接続解除器駆動ブロック730のそのような構成によって、固着方向の回転は、近位駆動ブロック720を接続解除器駆動ブロック730に縦方向に固着させ、よって、ステント格子110は、駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ770に接続された状態を維持する。接続された状態において、ステント格子110は、外科医の所望に従う移植位置合わせまで、何度も外向きに延長され、内向きに後退され得る。同様に、接続解除方向の回転は、接続解除器駆動ブロック730から近位駆動ブロック720を縦方向に解放し、よって、ステント格子110を、駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ770から完全に接続解除する。
【0043】
このプロセスは、図10図19に関して例示される。図10の例示的な具体例において、ステント格子110は、完全に拡張されていない。固定具ねじ760の遠位ねじ付き部分762は、近位駆動ブロック720の接続管腔1631内にねじが付けられるので、接続解除器駆動ブロック730は、近位駆動ブロック720に縦方向に固定された状態−−理想的には、ステント展開システム100が、最初に患者に進入したときから、少なくとも上に向かうときから、ステント格子110の移植が起こるまで存在する構成−−を維持する。ステント格子110の拡張は、図11の構成で完了し、この実施例の目的上、ステント格子110は、移植部位に正しく移植されるとみなされる。したがって、送達システムの接続解除を起こすことができる。この移植位置は、遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720が接触しているので、ちょうどステント格子110の円周端で生じることに留意されたい。しかしながら、実際の使用では、移植のために拡張させたときにそのような接触は起こらず、そのような状態では、必要に応じて、ステント格子110が移植部位の中へ拡張する空間を与えるために、遠位駆動ブロック710と近位駆動ブロック720との間に分離距離があることが想定される。ステント格子110の接続解除は、接続管腔1631から固定具ねじ760のねじ付き部分762を緩める方向に、接続解除ワイヤ770を回転させることから始める。ステント格子110が拡張力によって移植部位に移植されたときに、接続解除器駆動ブロック730は、ねじを緩めるにつれて近位に移動する。完全に固定具ねじ760のねじを緩めることは、図12および図14で示される。1つを超えるジャッキアセンブリ700を有する構成において(例えば、図1図19の構成は、4つ有する)、各接続解除ワイヤ770、770’は、図12で示されるように、同期的に回転して、ほぼ同時にその近位駆動ブロック720のそれぞれから各接続解除器駆動ブロック730を接続解除させる。そのような同期運動は、下でさらに詳細に説明される。ステント格子110が移植されると、図13図15図18、および図19で示されるように、ステント格子110のための送達システムは、移植部位から離れて近位に引き出し、患者から外へ後退させることができる。
【0044】
図1図19の例示的な実施形態は、格子110の円周の周囲に等間隔に置かれた4つのジャッキアセンブリ700を有するように、能動的に制御可能なステント展開システム100を示していることに留意されたい。この構成は、単に例示的なものに過ぎず、合計で1つのジャッキアセンブリ700という最小数、および内側ストラット112および外側ストラット114の各対の間の各交差点について1つのジャッキアセンブリ700という最大数を含む、任意の数のジャッキアセンブリ700を使用して、格子110を拡張および収縮させることができる。本明細書では、3つおよび4つのジャッキアセンブリ700が、描写され、特に良好に機能する構成を示すために使用される。偶数個使用することによって、トルクを打ち消すために逆回転ねじを使用することができる。
【0045】
図20は、ステント格子110が拡張および収縮するときに、どのように移動するのかをさらに説明するために提供される。上で説明されるように、能動的に制御可能なステント展開システム100は、ステント格子110の構造、ならびに少なくとも1つのジャッキアセンブリ700の近位駆動ブロック720および遠位駆動ブロック710の、ステント格子110の少なくとも1組の上下に対向する上部および下部枢動点220への取り付けに基づく。図1図19で示される例示的な接続部716、726および枢動点210、220によって、一方の近位駆動ブロック720および遠位駆動ブロック710のもう一方に対する縦方向の上下運動は、本明細書で説明されるようにステント格子110を拡張または収縮させる。図20は、ステント格子110がその拡張した状態(例えば、図9)および収縮した状態(例えば、図2)との間で移動するにつれて、各中間枢動点210が横移動する半径方向の進行経路を、中実円筒2000で示す。進行経路が直線状であるので、ステント格子110は、その円周の全体にわたってスムースかつ均等に拡張および収縮する。
【0046】
図1図19で示されるストラット112、114は、ある図面では直線状に見えないことに留意されたい。そのような非直線性の例は、図10および図11のストラットである。該図において、各ストラット112、114は、中央の枢動点の周りにトルクが与えられるように見え、よって、一方の端部が反時計回りに回転し、もう一方が時計回りに回転する。この非直線性は、砂時計形状を生じさせ得、グラフトを移植輪の中で固定し、移植片の頂縁部で十分な封止を生じさせるのを補助する。非直線の具体例は、単に、種々の形状の図面の図を作成するために使用されるコンピュータ設計ソフトウェアの制限に過ぎない。そのような非直線の描写は、種々の例示的な実施形態が、本発明の1つまたは複数のストラット構成の一部を回転させることを必要とすると解釈されるべきではない。種々のストラット112、114が屈曲するかどうか、およびそれらがどのように屈曲するかは、ストラット112、114を形成するために使用される材料の特性、および格子110の枢動接合部がどのように作成または形成されるかに依存する。ストラット112、114および枢軸を形成する例示的な材料、ならびに枢軸を作成するための方法は、下でさらに詳細に説明される。例えば、それらは、ステンレス鋼およびコバルトクロムの系統から、型打ち、機械加工、鋳造、または類似することを行うことができる。
【0047】
本発明に関して、力は、ステント格子110の制御された拡張のために、能動的に印加される。ステント格子110が移植される壁に与えられる、半径方向外向きの移植力を補うことが必要であり得る。従来技術のステントグラフトは、移植部位で外向きの力を補うための鉤および他の類似するデバイスを含んでいた。そのようなデバイスは、移植部位の壁に当たり、および/または壁の中に突出する機械的な構造(複数可)を提供し、それによって、移植されたデバイスの移動を防止する。本発明のシステムおよび方法は、能動的に印加される外向きの拡張力を補うための新規な方法を含む。1つの例示的な実施形態は、能動的に制御可能なニードルを含み、最初に、図17を参照して説明される。この例示的な実施形態において、遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720は、第3の管腔、すなわち遠位ニードル管腔1711と、近位ニードル管腔1721とを含む。遠位ニードル管腔1711および近位ニードル管腔1721の双方の中に、ニードル1700が含まれる。例示的な実施形態において、ニードル1700は、例えば、ニチノール等の形状記憶材料で作製される。ニードル1700は、例えば図12の左上に示される形状に予め設定される。ステント格子110の移植後に遠位ニードル管腔1711および近位ニードル管腔1721の中に残る部分は、図17で示される直線形状に予め設定することができる。しかしながら、ニードル1700の組織係合遠位部分は、少なくとも曲線を伴って形成され、遠位駆動ブロック710から延長するときに、ステント格子110の中心縦軸から半径方向外向きに突出する。そのような構成において、ニードル1700は、外向きに延長するにつれて、遠位駆動ブロック710の外周面714(図5を参照されたい)から離れて(すなわち、図5で示される平面から見る人に向かって)駆動する。ニードル1700はまた、ステント格子110が、例えば図2で示される、閉じた状態であるときに、遠位先端部1210を遠位ニードル管腔1711内に配置する、縦方向の範囲も有する。
【0048】
各ジャッキアセンブリ700におけるニードル1700の展開(または、ニードルの数は、ジャッキアセンブリ700の数よりも少ない、任意の数とすることができる)が図示され、例えば図5から始まる。この実施例において、ステント格子110が部分的に拡張した場合であっても、ニードル1700は、各遠位駆動ブロック710の遠位上面612からまだ突出していないので、4つのジャッキアセンブリ700のそれぞれの中のニードル1700は、近位駆動ブロック720および遠位駆動ブロック710の縦方向の端から端までの距離よりも短い長さを有する。しかしながら、図7で示されるように、ステント格子110がさらに僅かに拡張すると、ニードル1700が遠位上面612から突出し始める。ニードル1700は、上で説明されるように予め屈曲しているので、ニードル1700は、直ちに自然の予め設定された湾曲形状に屈曲し始める。図7および図8も参照されたい。図10は、遠位ニードル管腔1711から外にさらに延長した2つのニードル1700を図示する(これは、ステント格子110の後ろ半分だけを示す断面であるので、2つだけしか示されない)。図11は、完全な延長位置の、2つのニードル1700を図示する(遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720は、ステント格子110の最大拡張状態で、互いに接触する)。図9図13図16図17図18、および図21も、延長した、または完全に延長した状態のニードル1700を示す。
【0049】
ニードル1700がそれぞれどのように遠位駆動ブロック710から延長するかは、図17を参照して第1の例示的な実施形態で説明することができる。ニードル1700の近位部分は、近位ニードル管腔1721の内側に固定して接続される。これは、任意の手段、例えばレーザ溶接によって行うことができる。対照的に、ニードル1700の中間部分および遠位部分は、遠位ニードル管腔1711内で完全に自由に摺動することが可能である。上で説明されるように長さを設定することによって、図3で示されるように、遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720が完全に分離されると、ニードル1700は、遠位ニードル管腔1711および近位ニードル管腔1721の双方の中に存在する。遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720のうちの一方がもう一方に向かって移動し始めると(上で説明されるように、これらの図に関して説明される例示的な実施形態は、遠位駆動ブロック710が、近位駆動ブロック720に向かって移動する)、ニードル1700の近位部分は、近位ニードル管腔1721の中に残ったままであるが、ニードル1700の遠位部分は、遠位上面612から出始め、それは、ニードル1700の中間部分および遠位部分が、遠位ニードル管腔1711の中に、摺動可能に配置されるために起こる。ニードル1700の近位部分が近位ニードル管腔1721の中に固定されるこの実施形態は、本明細書において、ニードル1700の従属制御と称される。換言すれば、遠位ニードル管腔1711から外へのニードル1700の延長は、遠位駆動ブロック710および近位駆動ブロック720の相対運動に依存して起こる。
【0050】
あるいは、移植部位のステント格子110の補足的な保持は、ニードルの独立制御によって起こすことができる。図21図29は、本発明によるシステムおよび方法のそのような例示的な実施形態を図示する。この実施形態に存在する、従属制御されるニードル1700と同じ部品には、同じ参照番号が使用される。ジャッキアセンブリ2100は、遠位駆動ブロック710と、近位駆動ブロック720と、接続解除器駆動ブロック730と、駆動ねじ740と、駆動ワイヤ750(概略的に破線で示される)と、固定具ねじ760と、接続解除ワイヤ770とで構成される。図1図19のジャッキアセンブリ700とは異なり、ジャッキアセンブリ2100はまた、ニードル2200およびニードルプッシャ2210も含み、近位駆動ブロック720および接続解除器駆動ブロック730はどちらも、ニードルプッシャ2210に適応するために、それぞれその中に同軸の第3の管腔を画定する。より具体的には、遠位駆動ブロック710は、第1のプッシャ管腔2211を含み、近位駆動ブロック720は、第2のプッシャ管腔2221を含み、接続解除器駆動ブロック730は、第3のプッシャ管腔2231を含む。上で説明されるように、固定具ねじ760は、ステント格子110の移植および送達システムの分離が起こるまで、およびそれらが起こった後に、近位駆動ブロック720および接続解除器駆動ブロック730を互いに縦方向に接地させた状態に保つ。駆動ねじ740の回転は、遠位駆動ブロック710を近位駆動ブロック720に向かって移動させ、それによって、所望の移植直径までステント格子110を拡張させる。この運動は、図22図23との間の移行で示される。この時点で、ステント格子110が移植部位内に適切に移植され、現在、ニードル2200を展開するときである。展開は、図24で示されるように、ニードルプッシャ2180を前進させることから始まる。ニードルプッシャ2810は、それ自体を、ニードル2200を前進および後退させるための制御ワイヤとすることができる。あるいは、および/または加えて、ニードル制御ワイヤ2182は、ニードルプッシャ2180が機能するための十分な支持を提供するために、ニードルプッシャ2180に取り付けるか、またはそれを囲うことができる。ニードルプッシャ2180の継続的な遠位運動は、ニードル2200を遠位上面612から外へ延長させ、形状記憶したニードル2200の予め設定された湾曲により、ニードル先端部は、外向きに移植部位の組織の中へ湾曲する。この湾曲は、図25の面から外に突出するので、該湾曲は、図25では示されない。
【0051】
この時点で、ステント格子110が移植され、ニードル2200が延長され、ステント格子110の接続解除が起こる。最初に、図26で示されるように、固定具ねじ760が、接続解除器駆動ブロック730から近位駆動ブロック720を接続解除するために回転され、近位に誘導される力が、駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ770の一方または双方に与えられる。この力は、図26から図27への経過で示されるように、接続解除器駆動ブロック730を遠位に移動させて、キー穴738から外に駆動ねじ740の近位キー部分748を取り外す。同時に、接続解除器駆動ブロック730の遠位運動は、(以前に後退させなかった場合に)第1のプッシャ管腔2211からのニードルプッシャ2180の引き出しを開始する。接続解除器駆動ブロック730の継続的な遠位運動は、図28で示されるように、第1のプッシャ管腔2211からニードルプッシャ2180を完全に取り外す。最後に、移植部位からのステント格子送達システムの完全な引き出しは、第2のプッシャ管腔2221からニードルプッシャ2180を取り外し、移植されたステント格子110、ジャッキアセンブリ(複数可)2100、およびニードル(複数可)2200だけを移植部位に残す。
【0052】
図30図37は、本発明による独立ニードル展開システムおよび方法の、別の例示的な実施形態を図示する。この実施形態に存在する、上で説明される実施形態と同じ部品には、同じ参照番号が使用される。ジャッキアセンブリ3000は、遠位駆動ブロック3010と、近位駆動ブロック3020と、接続解除器駆動ブロック3030と、駆動ねじ3040と、駆動ワイヤ750と、固定具ねじ760と、接続解除ワイヤ770とで構成される。ジャッキアセンブリ3000はまた、ニードル3070およびニードル運動サブアセンブリ3090も含む。ニードル運動ブアセンブリ3090は、ニードル支持体3092と、ニードル3094と、ニードル接続解除ナット3096と、ニードル接続解除ワイヤ3098とで構成される。
【0053】
遠位駆動ブロック3010は、3つの縦方向の管腔を画定する。第1の縦方向の管腔は、支持ロッド管腔3012であり、その中で支持ロッド3080を摺動可能に保持するように画定される。ジャッキアセンブリ3000と関連付けられる任意のねじが回転するときに、回転トルクが与えられるので、そのようなトルクが、遠位駆動ブロック3010および近位駆動ブロック3020、ならびに接続解除器駆動ブロック3030を互いに対して回転させ、それによって、不要な力をステント格子110に与えることを最小にするおよび/または防止するために、支持ロッド3080が用いられる。支持ロッド3080の縦方向の長さは、ステント格子110の任意の拡張状態または後退状態で、遠位駆動ブロック3010の遠位上面3011から外に突出しないように選択される。第2の上下に縦方向の管腔は、駆動ねじ管腔3014である。以前の実施形態のように、駆動ねじ管腔3014には、駆動ねじ740の雄ねじに対応する雌ねじが構成され、駆動ねじ管腔3014の縦方向の上下長さは、ステント格子110の任意の拡張状態または収縮状態で、駆動ねじ740を、遠位駆動ブロック3010の遠位上面3011から外に突出させないように選択される。最後に、遠位駆動ブロック3010は、ニードルアセンブリ管腔を画定し、該ニードルアセンブリ管腔は、比較的より幅の広い近位ニードル管腔3016と、比較的より幅の狭い遠位ニードル管腔3018とで構成され、これらはどちらも下でさらに詳細に説明される。
【0054】
上で説明される他の近位駆動ブロックと比較して、ジャッキアセンブリ3000の近位駆動ブロック3020は、2つの上下に縦方向の管腔を画定する。第1の管腔は、駆動ねじ管腔3024である。この例示的な実施形態において、駆動ねじ740は、近位駆動ブロック3020に、縦方向に固定して接続されるが、自由に回転可能に接続される。この接続を達成するために、遠位駆動ねじカプラ部3052は、近位駆動ブロック3020の駆動ねじ管腔3024の一部である中央孔内で、駆動ねじ740の近位端部に固定して固着される。遠位駆動ねじカプラ部3052は、駆動ねじ管腔3024の中央孔内で、(駆動ねじ740の上下の縦軸と同軸である)その上下の縦軸に沿って自由に回転することができるように成形される。駆動ねじ管腔3024の遠位部分は、駆動ねじ740の一部分(例えば、ねじなし部分)が、実質的に摩擦を伴わずに、その中で回転することを可能にするのにちょうど大きい直径を有するようにネッキングされる。近位駆動ブロック3020の側部の円形ポート3100を通して、遠位駆動ねじカプラ部3052を、例えば、駆動ねじ740の近位ねじなし端部にスポット溶接することができる。そのような接続によって、駆動ねじ740は、駆動ねじ管腔3024の中央孔内で、近位駆動ブロック3020に、縦方向に固定して接地される。これは、駆動ねじ740の回転が、遠位駆動ブロック3010を近位駆動ブロック3020に向かって移動させ、それによって、例えば図36で示されるボス3600において、ジャッキアセンブリ3000に接続されるステント格子110を拡張させることを意味する。ワッシャ、リベット頭、または溶接の形態の締結具3610は、例えば、ステント格子110をボス3600に保持することができる。駆動ねじカプラ3052、3054のさらなる説明は、接続解除器駆動ブロック3030に関して下で行われる。
【0055】
ジャッキアセンブリ3000の近位駆動ブロック3020内の第2の管腔は、固定具ねじ管腔3022である。固定具ねじ管腔3022の遠位部分は、支持ロッド3080の近位端部をその中で固定して保持するように成形される。換言すれば、支持ロッド3080は、固定具ねじ管腔3022の遠位部分で締結され、近位駆動ブロック3020の運動だけによって移動する。締結は、任意の手段、例えば、対応するねじ山、溶接、プレス嵌めによって、または接着剤で起こすことができる。固定具ねじ管腔3022の近位部分は、固定具ねじ760の雄ねじに対応する、雌ねじを有する。故に、近位駆動ブロック3020からの接続解除器駆動ブロック3030の接続解除は、接続解除器ワイヤ770に固定して接続される、固定具ねじ760の回転によって行われる。固定具ねじ760と接続解除器ワイヤ770との間の接続は、例えば、図30で示されるように、接続解除器カプラワイヤ770の遠位端部および固定具ねじ760の近位端部の双方に固定して接続される中空のカプラシースを含む、任意の手段によって達成することができる。上で説明されるように、固定具ねじ760は、ステント格子110の移植および送達システムの分離が起こる後まで、近位駆動ブロック3020および接続解除器駆動ブロック3030を互いに縦方向に接地した状態に保つ。
【0056】
この例示的な実施形態はまた、ジャッキアセンブリ3000の残部、特に2つの部品の駆動ねじカプラ3052、3054から、駆動ねじ740を連結解除するためのデバイスおよび方法の代替物も有する。遠位駆動ねじカプラ部3052は、その近位端部において、機械式カプラであり、この例示的な実施形態では、駆動ねじ740から離れて近位方向に延在する半円形のボスである。近位駆動ねじカプラ部3054は、駆動ねじ740に向かって遠位方向に延在する、対応する半円形のボスを有する。これらは、具体的には、図37の拡大図で分かる。したがって、2つの半円形のボスが相互接続することを可能にするときに、近位駆動ねじカプラ部3054の任意の回転は、遠位駆動ねじカプラ部3052の対応する回転を生じさせる。接続解除器駆動ブロック3030は、その中で遠位駆動ねじカプラ部3052を保持するように成形される、ねじカプラ孔3031を有する。近位駆動ブロック3020でのように、ねじカプラ孔3031は、近位駆動ねじカプラ部3054を取り囲み、近位駆動ねじカプラ部3054が、実質的に摩擦を伴わずに、その中で自由に回転することを可能にするように成形される。ねじカプラ孔3031の近位部分は、図30図37で示されるように、近位駆動ねじカプラ部3054が駆動ワイヤ750に直接、または例えば中空のカプラを通して固定して接続された後に、その離脱を防止するために、より小さい直径にネッキングされる。
【0057】
ジャッキアセンブリ3000によるステント格子110の移植は、図30図35に関して説明される。最初に、駆動ねじ740の回転が、遠位駆動ブロック3010を近位駆動ブロック3020に向かって移動させ、それによって、ステント格子110を所望の移植直径まで拡張させる。この運動は、図30図31との間の移行で示される。この時点で、ステント格子110は、適切に移植部位内にあり、ニードル3070の展開を起こすことができる。展開は、図31図32との間の移行で示されるように、ニードルサブアセンブリ3090を前進させることから始まる。ニードルサブアセンブリ3090の継続的な遠位運動は、ニードル3070を遠位上面3011から外へ延長させ、形状記憶したニードル3070の予め設定された湾曲により、ニードル3070の先端部は、外向きに移植部位の組織の中へ湾曲する。この湾曲は、これらの図面の面から外に突出するので、該湾曲は、図32および図33では示されない。
【0058】
上の以前の近位駆動ブロックと比較して、接続解除器駆動ブロック3030は、ニードル3070と関連付けられる管腔を有しない。遠位駆動ブロック3010だけが、ニードル3070に適応するために、その中に管腔を有する。より具体的には、遠位駆動ブロック3010は、遠位ニードル管腔3018と、近位ニードル管腔3016とを含む。遠位ニードル管腔3018は、ニードル3070だけに適応するように成形される。しかしながら、他のニードル管腔とは対照的に、近位ニードル管腔3016は、断面が非円形であり、例示的な実施形態では、断面が長円形である。この形状は、形状記憶ニードル3070が、例えば溶接によって側部同士が締結されるニードル支持体3092によって、その近位範囲に沿ってその側部で支持されるために起こる。ニードル支持体3092は、ニードル3070よりも比較的に高い柱状強度を有し、したがって、ニードル3070の側部に固定して接続されたときに、ニードル支持体3092は、ニードル3070がその非常に近位の端部だけから制御された場合よりも、その側部において、ニードル3070に対する接続強度を大幅に高める。高強度の雄ねじ付きニードル基部3094は、ニードル支持体3092の近位端部に固定して取り付けられる。この構成はまた、ニードルを適切にクロッキングされるように保ち、よって、その屈曲方向は、格子の中心から離れて、最も直接的に血管壁に取り付ける。
【0059】
ニードル3070の制御は、上述のように、ニードル接続解除ワイヤ3098(破線で表される)によって行われる。接続解除ワイヤ3098の遠位端部には、ニードル基部3094の雄ねじに対応する雌ねじを有する遠位孔を画定する、ニードル接続解除ナット3096が取り付けられる。したがって、この構成において、ニードル接続解除ワイヤ3098の回転は、ニードル接続解除ナット3096を、ニードル基部3094に固着させるか、またはニードル基部3094から取り外させ、よって、ステント格子110からの送達システムの接続解除を起こすことができる。遠位駆動ブロック3010の頂部側は、その中の種々の管腔の形状を示すために、図36において、ボス3600において断面にされている。上で説明されるように、支持ロッド管腔3012は、支持ロッド3080が、その中で上下に縦方向に摺動することを可能にするために、滑らかな円形断面の孔である。同様に、駆動ねじ管腔3014の遠位部分も、駆動ねじ740が回転され、そのねじ山が駆動ねじ管腔3014の近位ねじ付き部分に係合したときに、該駆動ねじが、その中で上下に縦方向に移動することを可能にするために、滑らかな円形断面の孔である。近位ニードル管腔3016は、対照的に、円筒形状のニードル3070、および側部同士が接続された円筒形状のニードル支持体3092に適応するために、非円形(例えば、長円形)である。図36の図で示されるように、少なくとも、ニードル支持体3092に対するニードル3070の接触部分は、コネクタスリーブ3071で覆われ、該コネクタスリーブは、ニードル3070に、また同時に、ニードル支持体3092に固定して接続されることを可能にする材料特性を有する。
【0060】
接続解除ワイヤ3098の遠位運動による遠位上面3011から外へのニードル3070の延長は、図31から図32への移行によって図示される。図30図33の図は、図36の破線X−Xで概略的に示される湾曲した中間面に沿った縦断面であるので、ニードル3070のごく一部分だけが、遠位上面3011から延長する。ニードル3070は、この断面の前方に延長するので、これらの図では示されない。しかしながら、図34および図35は、湾曲して外側面3415から外に離れる延長したニードル3070を明らかに示すが、単に明確にする目的で、ニードル3070は、その縦軸の周りを僅かに右に回転され、よって、図34で分かり、図35でより良く分かる。ニードル3070の別の例示的な実施形態は、フック状の、または屈曲したニードル先端部3072を含むことに留意されたい。それに対応して、遠位駆動ブロック3010は、屈曲したニードル先端部3072を捕らえるためにニードル先端溝3013を含み、ニードル3070およびニードル接続解除ワイヤ3098への張力を保つような方法で、該ニードル先端部を利用する。ニードル先端部3072の屈曲はまた、ニードル3070が、そのような屈曲を伴わないものよりも早くかつ深く貫通することを可能にする。この屈曲を有することの別の利点は、先端部の屈曲を真っ直ぐにするために、ニードルの全体的な形状記憶よりも大きい負荷を必要とし、それによって、ジャッキアセンブリ3000の中でニードルが遠位に位置するように保つことである。遠位駆動ブロックの中で空間が許容される場合、複数のニードル(例えば、分岐舌)を使用することができる。
【0061】
ステント格子110が移植され、各ジャッキアセンブリ3000のニードル3070が延長された後の送達システムの取り外しは、図32図33、および図37に関して説明される。固定具ねじ760は、ステント格子110の移植および(ニードル3070が含まれる場合は)ニードル3070の延長まで、近位駆動ブロック3020および接続解除器駆動ブロック3030を互いに縦方向に接地させた状態に保つ。送達システムの分離は、接続解除器ワイヤ770を回転させて、固定具ねじ管腔3022から固定具ねじ760を緩めることから始まり、それは、図32からの図33への移行で示されるように起こる。駆動ねじカプラ3052、3054の2つの部品は、互いに縦方向に固定されないので、駆動ねじカプラ3052、3054は、いかなる形であれ接続解除器駆動ブロック3030の接続解除を妨げない。固定具ねじ管腔3022から固定具ねじ760を取り外す前に、それと同時に、またはその後に、ニードル接続解除ワイヤ3098を回転させ、それによって、ニードル接続解除ナット3096を対応して回転させる。1回転以上させた後に、ニードル接続解除ナット3096は、ニードル基部3094のねじ山から完全に緩められ、それは、例えば図33で示される。この時点で、接続解除器駆動ブロック3030、その制御ワイヤ(駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ770)、ならびにニードル接続解除ワイヤ3098および接続解除ナット3096を含む送達システムを、移植部位から取り外すことができる。
【0062】
本発明によるステント格子の他の例示的な実施形態は、図38図50に関して示される。第1の例示的な実施形態において、ステント格子は、ステントグラフト3800の近位ステント3810である。近位ステント3810は、グラフト3820に接続され、該グラフトによってその外周面が覆われる。図39の部分的な拡張状態の、および図40および図41の他の拡張状態の近位ステント3810によって、外側ストラット3812が、少なくとも1つの貫通孔3814、具体的には、外側ストラット3812を通って半径方向に延在する、一方の端部からもう一方の端部まで、一連の貫通孔を有することが分かる。これらの貫通孔は、グラフト3820を、外側ストラット3812に縫い付けることを可能にする。
【0063】
上で説明されるように、移植部位で、または移植部位の近くで組織に接触したときに、組織を捕らえてそれを解放しない鉤、フック、または他の手段を、ステントが有することが有益であり得る。図42図45は、本発明の1つの例示的な実施形態を図示する。例えば、図44の右下隅部で分かるように、ステント格子4200を構築するときに、3つの枢動点の取り付けは、各外側ストラット4230をその中央の枢動点の周りで湾曲させる。しかしながら、各外側ストラット4230の外側の2つの枢動点を過ぎると、いかなる湾曲も与えられない。外側ストラット4230の端部に湾曲がないことは、外側部分がステント格子4200の外周面から外向きに延長することを意味するので、本発明は、これを利用し、外側ストラット4230の1つ以上の端部上に延長部4210および鉤4220を提供する。図42で示されるステント格子4200の拡張構成では、延長部4210および鉤4220が、浅い角度であっても、それぞれステント格子4200の外周面から半径方向外向きに突出し、鉤4220の先端部も半径方向外向きを指すことが分かる。
【0064】
上で例示されるステント格子の例示的な実施形態のそれぞれは、各ストラットの中心点で、中間枢動点を有することに留意されたい。中間枢動点を中心に有することは、例示的なものに過ぎず、各ストラットの中心から離れていることもあり得る。例えば、図46図50で示されるように、ステント格子4600は、もう一方の端部4616よりも一方の端部4614に近い、ストラット4610の中間の中心枢動軸4612を有することができる。中心枢動軸4612が偏心しているとき、一方の端部4614により近い側が内向きに傾斜し、よって、ステント格子4600の外周面は、円錐の形状をとる。図48図49、および図50は、それぞれ、拡張した、部分的に拡張した、およびほぼ完全に後退した、円錐ステント格子4600を図示する。
【0065】
図38図50の例示的なステント格子実施形態は、ねじによって接続される枢動点を示す。任意の数の可能な枢動接続部は、1つ以上の、または全ての枢動点で使用することができる。ストラット接続アセンブリ5100の1つの例示的な実施形態は、図51図53で示すことができる。本発明のステント格子は、小さいこと、および非常に小さい解剖学的部位(例えば、心臓弁、大動脈、および他の血管)に適合することを意図しているので、格子ストラットが、できるだけ細い(すなわち、薄型である)ことが望ましい。図38図50で示されるねじの外形は、図51図53で示される本発明のストラット接続システム5100によってさらに低減させることができる。図51は、1つのそのような薄型の接続部を図示し、該接続部は、リベット5110を使用して形成され、また、ストラット端部のそれぞれに突出部5120および対向する窪み(図53には図示せず)のうちの1つを有する、リベット孔を形成する。リベット5110は、薄型のリベット頭5112、中間円筒ボス5114、および僅かに外向きに拡張した遠位端部5116によって形成される。図53で示されるように、ストラットの端部の2つを互いに隣り合わせに配置することによって、突出部5120の1つが対向するストラットの窪みの内側に配置され、2つのストラット端部が、中心枢動軸の周りで摺動することができる枢動軸を形成する。リベット5110は、単に、拡張した遠位端部5116を、ストラットの図示されない窪みの1つを通って進入させ、対向するストラットの突出部側を通って出させることによって、互いに対してストラット端部を係止するために使用されるに過ぎない。それは、枢動軸を形成するストラットの特徴であり、リベット5110の特徴ではない。
【0066】
図54図63は、本発明の例示的な実施形態よる、ステント格子におけるストラットの種々の代替の構成を図示する。異なる格子の構成のそれぞれは、異なる特徴を提供する。交互のストラットを有する格子によって起こる1つの問題は、隣接するストラットの拡張および収縮が、グラフト固着手段(例えば、ステッチング)に対して不都合に摩擦する可能性があることである。その考慮すべき問題に関して、本発明は、図54図57の実施形態で、2つの別個の円筒副格子を提供する。内側および外側副格子の交差点のそれぞれは、締結具(例えば、リベット、ねじ等)を介して接続される。しかしながら、ストラットの外側端部は、直接的に接続されるのではなく、その代わりに、締結具がそれを通って、それぞれ、隣接するストラット端部のそれぞれに接続する2つの貫通孔を有する、中間ヒンジ板によって接続される。中間ヒンジ板は、ステント格子の拡張時に、互いに向かって縦方向に並進し、ステント格子のいかなる部分も該中間ヒンジ板の前方または後方を通させない。したがって、これらのヒンジ板は、グラフトに対する接続点として機能することができ、またはバンドもしくはロッドに接続することができ、該バンドは、2つのヒンジ板をともに接合する役割を果たし、それによって、グラフト上に拡張力をさらに伝搬させる。グラフト材料が、拡張可能な材料が非拡張可能な材料に遷移する(そして、所望であれば、元に戻る)遷移域を有する、例示的な実施形態において、そのようなバンドまたはロッドは、格子の縦方向の端部を過ぎてさらに延長し、グラフト材料の非拡張可能部分の取り付け点または固着点を提供することができる。この構成では、図57で示されるように、例えば、グラフト材料が外側副格子に取り付けられる場合には、いかなる障害物もなく、グラフトは、はさみとして作用するストラットによって損傷を受けない。図58図63は、縦方向に上下の方向で内側副格子が外側副格子よりも短い、本発明によるストラット格子の別の例示的な実施形態を図示する。
【0067】
本発明の例示的な能動的に制御可能なステント格子は、従来技術の自己拡張型ステントが使用されていたデバイスおよび方法で使用することができる。図38図41の例示的なステントグラフトで示される近位ステントの実施例に加えて、本明細書で説明され、瞬間的ステント送達システムおよびそのようなデバイスを送達するための方法で示される技術は、腹部または胸部の動脈瘤修復で使用されるもの等の、任意のステントグラフトまたは移植片で使用することができる。加えて、本発明の例示的なステント格子は、例えば、置換用心臓弁で使用することができる。
【0068】
以下、図面の図を詳細に参照し、最初に、特に図64図70を参照すると、能動的に制御可能な大動脈弁アセンブリ、ならびにそのようなデバイスを制御し、移植するための方法およびシステムの第1の例示的な実施形態が示されている。例示的な実施形態は、大動脈弁について示されているが、本発明は、それに限定されない。本発明は、肺動脈弁、僧帽弁、および三尖弁にも同様に適用することができる。
【0069】
例えば、大動脈弁修復に関して使用される本発明の技術は、本発明による置換用大動脈弁アセンブリ6400を含む。1つの例示的な大動脈弁アセンブリ6400は、図64および図65で表される。図64は、図103に示されるものに類似する、調整可能な格子アセンブリ6410を図示する。具体的には、格子アセンブリ6410は、2つ1組で互いに交差し、ストラット6412の交差点6420および端点6422において交互様式で互いに枢動可能に接続される複数のストラット6412を含む。図103の実施形態と同様に、格子アセンブリ6410は、この例示的な実施形態において、3つ1組のジャッキアセンブリ6430によって制御され、それぞれが近位駆動ブロック6432と、遠位駆動ブロック6434と、近位駆動ブロック6432および遠位駆動ブロック6434を接続する駆動ねじ740とを有する。この例示的な実施形態において、駆動ねじ740は、上述のように機能する。すなわち、該駆動ねじは、縦方向に固定されるが、遠位駆動ブロック6432および近位駆動ブロック6434に自由に回転可能に接続され、よって、一方の方向に回転させると、遠位駆動ブロック6432および近位駆動ブロック6434が互いから離れて移動し、もう一方の方向に回転させると、遠位駆動ブロック6432および近位駆動ブロック6434が互いに向かって移動する。そのような構成において、前者の運動は、格子アセンブリ6410を半径方向に収縮させ、後者の運動は、格子アセンブリ6410を拡張させる。図64および図65で示される格子アセンブリ6410は、その拡張状態、すなわち移植する準備ができた状態であり、よって、移植部位の自然な幾何学形状に適応する。少なくとも3つのジャッキアセンブリ6430には、遠位駆動ブロック6432および近位駆動ブロック6434の1つまたは双方の内側で、3葉弁アセンブリ6440(例えば、大動脈弁アセンブリ)の例示的な実施形態が接続される。弁アセンブリ6440は、任意の所望の材料で作製することができ、例示的な構成では、ウシの心膜組織またはラテックスで作製される。
【0070】
図66図70で示されて、本明細書で開示される送達システムおよび方法の例示的な実施形態は、TAVIという頭字語の、当技術分野で知られている、経カテーテル大動脈弁移植と現在称されているものにおいて、本発明の大動脈弁アセンブリ6440を経皮的に展開するために使用することができる。上で説明されるように、このシステムおよび方法は同様に、置換用肺動脈弁、僧帽弁、および三尖弁を展開するためにも使用することができる。送達システムおよび大動脈弁アセンブリとしての弁アセンブリ6440の構成は、従来技術に勝る顕著な利点を提供する。既に知られているように、現在のTAVI手技には、弁周囲漏出と称される、移植されたデバイスと大動脈弁輪との間で漏出の危険性がある。従来技術のTAVI手技の他の不利な点としては、移動(部分運動)および塞栓(完全な解放)が挙げられる。そのような運動の理由は、従来技術の置換用大動脈弁を、使用および患者の中への進入前に、移植の準備ができたときにその弁を拡張させるために使用される内側バルーン上へ、外科医の手によって押し潰すことが必要とされることである。移植部位の本来の輪が円形ではないので、また、バルーンが、移植される予め押し潰した弁に円形バルーンの最終形状をとるように強制するという事実に起因して、従来技術の移植片は、本来の輪に合致しない。そのような従来技術のシステムは、使用し難いだけでなく、バルーンが拡張されてしまうと、移植された弁を再位置付けするいかなる可能性も提供しない。
【0071】
図66から図70への経過は、本発明の大動脈弁アセンブリ6440の例示的な移植を図示する。送達システムの種々の特徴は、明確化のために、これらの図面では図示されない。具体的には、これらの図面は、送達システムのガイドワイヤ6610およびノーズコーン6620だけを示す。図66は、既に位置付けられたガイドワイヤ6610、およびノーズコーン6620のすぐ遠位で送達システムの中に静置される、折り畳まれた状態の大動脈弁アセンブリ6440を示す。この図において、大動脈弁アセンブリ6440およびノーズコーン6620は、右腸骨動脈の中に配置されている。図67は、腎動脈に隣接する腹部大動脈内でガイドワイヤ6610上を前進した位置にある、大動脈弁アセンブリ6440およびノーズコーン6620を表す。図68は、大動脈弁移植部位に直に隣接する大動脈弁アセンブリ6440を示す。最後に、図69および図70は、ノーズコーン6620および/またはガイドワイヤ6610を後退させる前の、心臓に移植された大動脈弁アセンブリ6440を示す。
【0072】
本発明の送達システムおよび大動脈弁アセンブリ6440は、従来技術の不利な特徴のそれぞれを取り除く。第1に、外科医は、移植される人工器官を手で押し潰すいかなる必要性もない。大動脈弁アセンブリ6440が患者に挿入される前に、送達システムは、簡単に、格子6410の円周を、外科医によって所望されるあらゆる直径まで、自動的かつ均一に低減させる。本明細書で説明されるステントおよび弁アセンブリは、16〜20フレンチのシース、具体的には18フレンチ以下の送達シースの内側に適合するように、4mm〜8mmの間、具体的には6mmの装填直径まで低減させることができる。大動脈弁アセンブリ6440が移植部位に到達すると、外科医は、送達システムの大動脈弁アセンブリ6440を均一かつ自動的に拡張させる。この移植位置の中への拡張は、ゆっくりで均一であるので、移植片部位での石灰化に優しい。同様に、送達システムが格子アセンブリ6410を拡張させる方法に起因するだけでなく、ストラット6412のそれぞれのヒンジ付き接続部が、各枢動ストラット6412に隣接する対応する組織壁に依存した移植の後に、格子アセンブリ6410が自然に屈曲し、撓曲することを可能にするので、均一な拡張は、移植部位の本来の非円形の周辺部を想定することを可能にする(本明細書で開示される代替のヒンジなしの実施形態によって、移植壁の自然な形状を想定することも起こる)。これらの事実のため、移植片のより良好な着座が起こり、明らかに、より良好な弁周囲の封止につながる。本発明の送達システムは、従来技術に存在する全体的な調整および取り付けの代わりに、人工器官を正確にサイズ決定する。従来技術の別の極めて不利な点は、弁を拡張させるためにバルーンが弁の中央開口内で使用され、したがって、大動脈を完全に閉塞し、心臓への相当な背圧を生じさせ、患者に危険であり得ることである。対照的に、本明細書で説明される弁は、展開中に開いた状態を維持し、それによって、初期展開中の連続的な血液の流れ、およびその後の手技中の再位置付けを可能にし、また、移植片が移植部位に完全に着座していないときであっても、弁として作用するプロセスを開始することを可能にする。
【0073】
重要なことに、従来技術のTAVIシステムは、置換用弁を特定の患者の輪に直接サイズ決定することを必要とする、面倒なサイズ決定プロセスを必要とするが、このサイズ決定は、絶対的に正しいとは限らない。しかしながら、本明細書で説明される送達システムおよび大動脈弁アセンブリによって、事前に弁アセンブリをサイズ決定することに対する必要性はもはや存在しない。
【0074】
大動脈弁アセンブリ6440は、弁葉の重なり6542(図65を参照されたい)を有するように構成され、該弁の重なりは、大動脈弁アセンブリ6440がその最大直径であるときには、十分過ぎるほどであり、また、大動脈弁アセンブリ6440が最大直径よりも小さいときには、弁葉の重なり6542が単にそれに従って増大するだけである。この重なりの例示的な範囲は、1mm〜3mmの間とすることができる。
【0075】
従来技術のTAVIシステムによって提供されない、さらなる顕著な利点は、本発明の送達システムおよび弁アセンブリを、所望に応じて何度も操作可能に拡張させること、収縮させること、および再位置付けすることができるだけでなく、本発明の送達システムおよび弁アセンブリを、所望に応じて手術後に再ドッキングし、再位置付けすることができることである。同様に、自動制御ハンドル(下でさらに説明される)が、単にボタンにタッチするだけで(図105図107を参照されたい)、延長、後退、調整、傾斜、拡張、および/または収縮といった各操作を行うので、外科医に対する本発明の送達システムおよび弁アセンブリを使用するための習熟曲線は、大幅に低減される。
【0076】
本発明の格子アセンブリおよび送達システムの別の例示的な使用は、開示されるデバイス、システム、および方法に加えることができるか、または独立型とすることができる、格子作動のバスケットフィルタに関する。そのような栓状傘は、例えばEdward Lifesciencesによって製造されるEMBOL−X(登録商標)Glide Protection Systemよりも良好に機能する。そのようなフィルタは、ドッキングジャッキに取り付けられ、よって、デバイスが拡張するにつれて適所で自動的に拡張し、外科医の側でいかなる追加的な労力も伴わずに、送達システムとともに取り外される。
【0077】
本発明による置換用心臓弁アセンブリ7100の別の例示的な実施形態は、図71図83で示される。例示的な実施形態は、大動脈弁について示されるが、本発明は、それに限定されない。この実施形態は、例えば、弁小葉に対する適切な変化によって、肺動脈弁、僧帽弁、および三尖弁にも同様に適用することができる。図71図75の種々の図で示される置換用心臓弁アセンブリ7100は、ステント格子7110と、グラフトエンクロージャ7120と、ジャッキアセンブリ3000と、グラフト材料7130と、弁小葉7140と、交連板7150とで構成される。置換用心臓弁アセンブリ7100の操作および構造は、その中のグラフト材料7130および/または弁小葉7140を取り外した種々の図によって、図76図83を参照して説明される。図75および図76において、置換用心臓弁アセンブリ7100は、拡張状態であり(本明細書で使用されるとき、「拡張状態」は、示される状態が、人工器官の最大拡張状態であることを意味せず、人工器官が、何らかの解剖学的部位に対してサイズ決定するのに十分に拡張されることを意味する)、よって、移植部位の自然な幾何学形状に適応する。グラフト材料を取り外すことによって(図76を参照されたい)、3つの弁小葉7140の周囲の構造が容易に観察される。近位駆動ブロック3020および遠位駆動ブロック3010は、内部構成、ならびにその中に配置される支持ロッド3080、駆動ねじ740、および遠位駆動ねじカプラ部3052を有する。
【0078】
ステント格子7110は、ステント格子7110の各ストラット7112の中央の枢動点およびグラフトエンクロージャ7120を除いて、本明細書で説明される以前の実施形態に類似する。示される例示的な実施形態において、中央の枢動点は、単にステント格子7110の2つのストラット7112の接続部を枢動させるだけではない。加えて、枢動接続部の最外周面は、例えば、この例示的な実施形態では、尖った円錐の形態の、組織アンカー7114を備える。いくつか例を挙げれば、スパイク、フック、ポスト、およびカラムを含む、他の外側組織アンカー形状も同様に可能である。組織アンカー7114の外側端は、隣接する組織の中へ挿入する構造を提供することによって、能動的に拡張されるステント格子7110によって与えられる外向きの外力を補い、それによって、移動および塞栓をさらに阻止する。
【0079】
グラフトエンクロージャ7120も、下で説明されるように、能動的に拡張されるステント格子7110によって与えられる外向きの外力を補う。しかしながら、グラフトエンクロージャ7120の第1の特徴は、グラフト材料7130を置換用心臓弁アセンブリ7100に固着させることである。グラフト材料7130は、ステント格子7110に対して非常に堅固である必要がある。グラフト材料7130が、例えば、ステント格子7110の外側ストラット7112に直接取り付けられた場合、ステント格子7110を拡張および収縮させるときに隣接するストラット7112が行うハサミ作用は、グラフト材料7130のそこへの固定に悪影響与える。−これは特に、グラフト材料730が外側ストラット7112に縫い付けられ、ねじ山が外側ストラット7112の内面までそれを貫通し、それに対して、使用中に、内側ストラット7112の外面がハサミ作用を行う場合に当てはまる。故に、グラフトエンクロージャ7120は、図71図87で示されるように、ステント格子7110の複数の外側ストラット7112に提供される。各グラフトエンクロージャ7120は、その両端部のうちの一方の端部で、外側ストラット7112の対応する端部に固定して取り付けられる。次いで、グラフトエンクロージャ7120の対向する自由端部は、例えば、図71図75で示されるように、グラフト材料7130の内側を通して編み込まれ、次いで、グラフト材料7130の外側からその内側に戻る。グラフトエンクロージャ7120の対向する自由端部は、外側ストラット7112のもう一方の端部に固定して取り付けられる。この編み込みは、グラフト材料7130の外周側をステント格子7110に確実に固着する。
【0080】
上で述べられるように、グラフトエンクロージャ7120は同時に、置換用心臓弁アセンブリ7100を移植部位に固着する縁部および突出部を有する、能動的に拡張されるステント格子7110によって与えられる外向きの外力を補う。より具体的には、グラフトエンクロージャ7120は、ステント格子7110の外側ストラット7112の例示的な実施形態のように直線状ではない。その代わりに、グラフトエンクロージャには中央オフセット7622が形成され、該中心オフセットは、任意の形態をとることができ、これらの例示的な実施形態では、波形である。この中央オフセット7622は、最初に、グラフトエンクロージャ7120が、組織アンカー7114を妨害しないことを可能にする。中央オフセット7622はまた、例えば、図76および図77の右部ならびに、特に、図82および図83の図に見られるように、グラフトエンクロージャ7120の中央部をステント格子7110から離して持ち上げる。中央オフセット7622の半径方向外向きの突出部は、隣接する移植部位の組織の中へ挿入し、および/または突き刺し、それによって、置換用心臓弁アセンブリ7100の任意の移動または塞栓を阻止する。中央オフセット7622を適切に成形することによって、棚7624が形成され、該棚は、置換用心臓弁アセンブリ7100内の血液の流れに対して垂直な線と交差する、直線縁部を提供する。図76図77、および図79図81に示される中央オフセット7622の例示的な実施形態において、棚7624は下流側に対面しており、したがって、収縮期圧を受けたときに、置換用心臓弁アセンブリ7100が下流方向に移動するのを実質的に阻止する。あるいは、中央オフセット7622は、上流側に対面している棚7624によって成形することができ、したがって、拡張期圧を受けたときに、置換用心臓弁アセンブリ7100が上流方向に移動するのを実質的に阻止する。グラフト材料は、末端の移植可能な直径の所望の範囲の全体にわたって、例えば密接に格子に取り付けることができる必要がある。これを達成するために、グラフト材料は、格子と同じような様式で移動する材料の構造で作製される。すなわち、その直径が増加するにつれて、その長さは減少する。この種の運動は、糸の編組によって、または最小スケールの繊維が編組と同様に配向されるグラフト材料の製作を通して達成することができ、該繊維が、格子に類似するハサミ作用を受けることを可能にする。材料の1つの例示的な実施形態は、ポリエステル糸によって作製される高エンド数の編組である(例えば、40〜120デニールの糸を使用した288エンド)。この編組は、次いで、全ての糸をともに接合することによって、安定性を生じさせ、浸透性を低減させるために、ポリウレタン、シリコーン、または類似する材料で被覆することができる。同様に、直径が約2〜10ミクロンの撚糸を形成する類似するポリマーで、紡糸繊維の管を作製することができる。これらの発明的なグラフト製作方法は、厚さが約0.005インチ〜0.0015インチ(0.127mm〜0.381mm)であり、また、必要な全ての物理的特性を有する材料を提供する。患者へのより簡単な導入のための圧縮直径を低減させるために、薄い材料が望ましい。この材料はまた、格子が広範囲の可能な末端直径にわたって封止することを必要とされる、ステントグラフト人工器官においても重要である。調整可能な材料は、上流側カフの最終的な末端直径からグラフトの本体への遷移を行うことができる。
【0081】
図73で最も良く示されるように、弁小葉7140は、交連板7150によってジャッキアセンブリ3000に接続される。ジャッキアセンブリ3000に対する交連板7150の固定接続は、図82および図83で最も良く示される。各弁小葉7140は、2つの隣接する交連板7150の間で接続される。各交連板7150は、例えば平板に対して垂直に突出するピンによって接続される丸みのある縁部を有する、2つの垂直に配置される平板で構成される。2つの隣接する弁小葉7140に対して平板を挟持することは、その中で弁小葉7140を確実に保持する一方で、同時に、長期間の使用中に、捕らえられた弁小葉7140を破る傾向がある鋭い縁部を形成しない。しかしながら、この構成は、単に例示的なものに過ぎない。これは、その周囲に小葉が巻き付けられ、適所に縫い付けられる、簡単なロッド設計と置き換えることができる。
【0082】
各弁小葉7140は、他の弁小葉7140と別の構造とすることができるが、図71図78は、3組の交連板7150のそれぞれの間で、葉形成材料の一部がそれぞれ挟持されている3つの小葉7140を図示する(材料は、代替として、1つまたは複数の交連板の周囲で挟持することができる)。弁小葉7140の上流側端部は、置換用心臓弁アセンブリ7100が機能するように固着されなければならない。したがって、例示的な実施形態において、グラフト材料7130の上流側端部は、図78で示されるように、弁小葉7140の上流側側部で、置換用心臓弁アセンブリ7100の周囲に巻き付けられ、それに固定して接続される。そのような構成において、弁小葉7140の上流側縁部は、ステント格子7110の円周の周囲で、グラフト材料7130に完全に固着される。縫い目は、グラフトの2つの層および小葉材料の上流側縁部を貫通して、縁縫いした縁部を形成することができる。
【0083】
図79図81は、グラフト材料7130および弁小葉7140を取り外した、種々の拡張状態および収縮状態のステント格子7110を示す。図79は、拡張状態の、ステント格子7110およびジャッキアセンブリ3000を図示し、該拡張状態では、組織アンカー7114および中央オフセット7622がステント格子7110の外周面から外に半径方向に突出し、よって、ステント格子7110が移植部位の自然な幾何学形状に適応する。図80は、中間拡張状態の、ステント格子7110およびジャッキアセンブリ3000を図示し、図81は、ほぼ収縮状態の、ステント格子7110およびジャッキアセンブリ3000を図示する。
【0084】
図84および図85は、ジャッキアセンブリ3000を支持し、かつジャッキアセンブリ3000の種々の制御ワイヤ750、770、2182、3098を保護するための、本発明による送達システムおよび方法の支持システム8400の例示的な実施形態を示す。これらの図面において、支持バンド8410は、直線状に示される。この配向は、単に、図面を作成するために使用される、コンピュータ描画ソフトウェアの制限だけに起因する。これらの支持バンド8410は、置換用心臓弁アセンブリ7100のための送達システムの残部に接続されていないときには、示されるように直線状になる。送達システムの遠位端部に接続されると、例えばワイヤガイドブロック116を有する図1図3図4、および図9で概略的に示されるように、全ての制御ワイヤ750、770、2182、3098は、内向きに導かれ、それによって保持される。同様に、支持バンド8410の近位端部8412は、ワイヤガイドブロック116に固着され、したがって、半径方向内向きに屈曲する。図84および図85で示される支持バンド8410の例示的な実施形態において、その遠位端部8414は、例示的なヒンジアセンブリ8416によって、接続解除器駆動ブロック3030に固定して固着される。したがって、この例示的な実施形態において、支持バンド8410は、送達システムが機能することを可能にする、材料および厚さである。例えば、移植部位に向かって進行しながら、置換用心臓弁アセンブリ7100は、湾曲した構造を通り抜ける。故に、支持バンド8410は、湾曲した構造に対応して屈曲しなければならなくなる一方で、同時に、制御ワイヤ750、770、2182、3098が送達システムの任意の配向または湾曲で機能するのに十分な支持を提供する。
【0085】
本発明による支持バンド8610の代替の例示的な接続アセンブリは、図86および図87で示される。各支持バンド8610の遠位端部8614は、ヒンジアセンブリ8416によって、接続解除器駆動ブロック3030に接続される。ヒンジアセンブリ8416は、例えば、支持バンド8610の遠位端部8614の円筒フォーク、心棒(図示せず)、および円筒フォークをボスに接続するための心棒の心棒孔を画定する接続解除器駆動ブロック3030の半径方向に延在するボスによって形成することができる。そのような構成では、屈曲運動が、支持バンド8410自体を屈曲させる代わりに、ヒンジアセンブリ8416によって調整されるので、支持バンド8610は、支持バンド8410とは異なる材料または物理的特性を有することができる。支持バンド8610の近位端部は、図86または図87で示されない。それでも、近位端部は、支持バンド8610の遠位端部と同じであり得るか、または支持バンド8410の遠位端部8614と同じであり得る。支持バンドを外側に予め付勢することによって、該支持バンドは、制御ワイヤを偏向させるのに必要とされる力を低減させる、または取り除くことを補助することができる。大動脈弁としての置換用心臓弁アセンブリ7100の実施形態は、図88で、患者の心臓の罹患した弁小葉内に移植されて示される。この図面から分かるように、自然の弁は、置換用心臓弁アセンブリ7100の中央線で、ある空間を占める。したがって、置換用心臓弁アセンブリ7100のステント格子は、ウエストライン、すなわちより狭い中央線を有するように、樽形状の代わりに砂時計形状にすることができる。そのような構成において、置換用心臓弁アセンブリ7100は、適所で自然に位置付けられ、保持される。
【0086】
本発明の能動的に制御可能なステント格子のさらなる例示的な実施形態、ならびにステント格子を送達するための送達システムおよび方法は、図89図93で示される。この実施形態において、人工器官8900は、ステント格子110、3810、4200、4600、6410、7110と、3つのジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430とを含む。これらの図面はまた、本発明の人工器官8900のための送達システム8910の例示的な実施形態の遠位部分も図示する。ジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430は、駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ700とともに示され、これらは、ジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430のそれぞれからワイヤガイドブロック116の中へ近位に延在するように図示される。図面を生成するプログラムの制限のため、これらのワイヤ750、770は、ジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430のそれぞれからワイヤガイドブロック116に向かって通り抜けるときに、角度のある屈曲を有する。しかしながら、これらのワイヤは、本発明のそのような角度付きの屈曲を有しない。その代わりに、これらのワイヤ750、770は、破線8920によって図89で概略的に図示される、段階的および平坦なS字形を形成する。人工器官8900の操作は、ワイヤ750、770に関する1つの追加的な特徴を除いて、全ての状況において上で説明される通りである。換言すれば、それぞれの方向における駆動ワイヤ750の回転は、ステント格子110、3810、4200、4600、6410、7110を収縮および拡張させる。次いで、ステント格子110、3810、4200、4600、6410、7110が所望の解剖学的組織に正しく移植されると、接続解除ワイヤ770を回転させて、近位接続解除器駆動ブロックを連結解除し、それによって、送達システム8910の取り外しを可能にする。この実施形態は、人工器官傾斜機能を有する送達システム8910を提供する。より具体的には、送達システム8910の図示されないハンドル部分において、駆動ワイヤ750および接続解除ワイヤ770の各対は、互いに対して縦方向に固定することができ、該対の全てがそれぞれ固定されると、各対を遠位および/または近位に移動させることができる。
【0087】
したがって、そのような構成において、文字「X」が付されたワイヤ750、770は、ともに近位に移動し、他の2対のワイヤYおよびZは、遠位に移動し、よって、人工器官8900全体は、図90で示される構成に傾斜する。あるいは、ワイヤXが適所で保たれる場合は、ワイヤYが近位に移動し、ワイヤZが遠位に移動し、よって、人工器官8900全体は、図91で示される構成に傾斜する。同様に、ワイヤXが遠位に移動され、ワイヤYおよびZが近位に移動された場合、人工器官8900全体は、図92で示される構成に傾斜する。最後に、ワイヤXが遠位に延長された場合、ワイヤYがさらに遠位に延長され、ワイヤZが近位に移動し、人工器官8900全体は、図93で示される構成に傾斜する。
【0088】
なおさらなる本発明の能動的に制御可能なステント格子の例示的な実施形態、ならびにステント格子を送達するための送達システムおよび方法は、図94図102で示される。この実施形態において、人工器官9400は、近位の能動的に制御されるステント格子110、3810、4200、4600、6410、7110、および2つだけの対向するジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430を有する、ステントグラフトである。2つの追加的なジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430の代わりに、この実施形態は、2つの対向する枢動接続解除器駆動ブロック9430を含む。これらの接続解除器駆動ブロック9430は、例えば図96の図で円周方向に90度回転させて示されるように、半径方向外向きに延在し、2つの交差するストラット9410のための中央枢動接合部を形成する、ボス9432を有する。2つの接続解除器駆動ブロック9430は、枢軸として作用して、人工器官9400が、2つの対向する組の制御ワイヤ750、770が対向する遠位方向および近位方向に移動するときに、斜板の様式で傾斜することを可能にする。図94は、近位に移動した近方の1組の制御ワイヤ750、770、および遠位に移動した遠方の組を示す。図95において、図96および図97の人工器官9400のように、人工器官9400の斜板は、傾斜しておらず、その後者は、単に、前者との比較として90度回転させたものに過ぎない。図98および図99は、管状グラフト9820の近位端部の内側にステント格子9810を有するステントグラフトの一部として、人工器官9400を表す。
【0089】
図100図102の人工器官9400もステントグラフトであるが、この例示的な実施形態において、グラフト10010は、例えば腹部大動脈に移植されるように分岐される。図101および図102は、例えば、腹部大動脈瘤の近位頸等の人工器官9400が移植される蛇行した血管を通り抜けるために、人工器官9400の近位端部を、本発明の斜板アセンブリによってどのように傾斜させることができるのかを示す。
【0090】
図103および図104で示される人工器官10300の例示的な実施形態は、斜板アセンブリを含まない。その代わりに、送達システムは、支持バンド10312の全てを、送達カテーテル10316の遠位端部で接続される円筒支持基部10314に結合する、遠位支持構造10310を含む。
【0091】
人工器官10300のための送達システム10500全体の例示的な実施形態は、図105図107で表される。図105において、送達システムは、完全に自己内蔵型および電源内蔵型であり、また、一体型制御システム10510を有する能動的に制御可能なステント格子を含む。人工器官10300は、拡張状態であり、グラフト材料は、後ろ半分を示すために断面である。一体型制御システム10510の変形例は、制御コマンドをシステムに無線で通信10610する、無線制御デバイス10600である。図107で示される一体型制御システム10510の別の変形例は、制御命令をシステムに通信するためのコード10710によって、制御デバイス10700を分離する。この例示的な実施形態において、制御器は、四角形で構成される4つのロッカースイッチ10712、10714、10716、10718を備え、スイッチのそれぞれは、前進位置、中立位置、および後退位置を有する。
【0092】
本発明による能動的に制御可能なステント格子を有する人工器官を操作するための制御ハンドル10800のさらに別の例示的な実施形態は、図108図118で表される。図108および図109の図は、制御ハンドル10800内に含まれる種々のサブアセンブリを示す。ユーザインターフェースサブアセンブリ10810は、本発明によるシステムおよび方法の操作を実行するようにプログラムされる回路を有する、回路基板10812を含む。ユーザインターフェースサブアセンブリ10810の電子機器は、ディスプレイ10814と、ボタン、スイッチ、レバー、トグル等の種々のユーザ入力デバイス10816とを備える。シース運動サブアセンブリ11000は、シース運動モータ11010と、シース運動伝達装置11020と、シース運動駆動軸11030と、並進可能な送達シース11040とを含む。張力緩和部11042は、ハンドルシェル10802で送達シース11040を支持するために提供される。電力サブアセンブリ11200は、ハンドル10800内で、電力接点11220をその中に含む電池区画11210の中に適合するようにサイズ決定され、該電力接点は、モータの全てを含む制御ハンドル10800上の全ての電子機器に電力を供給するために、少なくとも回路基板10812に電気的に接続される。ニードル運動サブアセンブリ11300は、送達シース11040が蛇行した解剖学的組織を通って屈曲させられ、異なる屈曲がニードルのそれぞれに与えられているときであっても、ニードルの展開を制御し、ニードル上の張力を継続的に均一に保つ。ニードルは、この例示的な実施形態において、合計3つである。最後に、ジャッキエンジン11600は、ジャッキアセンブリに関する全ての運動を制御する。
【0093】
ユーザインターフェースサブアセンブリ10810は、外科医が、送達システム10800の全ての状況に関するリアルタイムデータを得ることを可能にする。例えば、ディスプレイ10814は、実際の湾曲した着設部位により良く近似させるために、数ある情報の中でも、ステント格子の展開状態、ステント格子の現在の直径、ステント格子の任意の斜板関節角、システムの中の種々のセンサからの全てのデータをユーザに示し、また、情報のいずれかと関連付けられる音声フィードバックを提供するようにプログラムされる。ユーザへの1つの情報のフィードバックは、送達シース11040が十分遠くに後退されて、人工器官が完全にシースから出た旨の、ディスプレイ10814上の指示子とすることができる。他の情報は、例えばトルク計、ステッパモータに対する抵抗のグラフィカル変化、機械式スリップクラッチ、格子上の直接的な負荷/圧力センサを通して、どのくらいの力が血管壁から格子に与えられているのかを示す、力フィードバックの指示子とすることができる。そのような情報によって、人工器官は、最適な格子の拡張(OLE)を有し、その最も良い封止を達成することができ、移動および塞栓形成が減少し、組織の損傷が起こる前に拡張を止めるために外向きの力の量を制限(すなわち、力の上限)することができる。視覚的インジケータは、1:1の比率でステント格子の実際の直径位置を示すこともできる。人工器官の内側および/または外側(例えば、格子の着設点の上側および下側)で測定を行うための他の可能なセンサを、本発明の電動ハンドルに加えることができる。これらのデバイスは、例えば、血管内超音波、ビデオカメラ、人工器官/二重管腔カテーテルの周囲を通る血液を示し、また圧力勾配を示す流れを検出するためのフローワイヤ、ドップラーデバイス、固有圧力センサ/トランスデューサ、および着設区間のインピーダンスを含む。
【0094】
ユーザの1本の指が届く範囲にユーザインターフェースアクチュエータ10816の全てがあることは、外科医が、移植手技の全体を通してシステム全体を片手で操作することを可能にすることによって、一意的で有意な利点を提供する。全ての機械式の従来技術のシステムでは、トルクが印加されるときに、もう一方の手が必要である。単一のボタンを押すこと、またはマルチパートスイッチをトグルすることは、ユーザのもう一方の手に対するあらゆる必要性を取り除く。異なる種類のボタン/スイッチを使用することで、任意の副手技について粗調整および微調整を行う能力等の、改良された制御をユーザに提供することを可能にする。例えば、格子の拡張は、最初に、所与の予め定義された直径まで自動的に直接拡張させることによって大まかに行うことができる。次いで、1度に1ミリメートル等の微調整によって、さらなる拡張を行うことができる。直径の変動は、開く方向および閉じる方向の双方で行うことができる。拡張直径を変動させる前、変動中、および/または変動させた後に、人工器官に角度を付ける必要がある場合、ユーザは、各ジャッキねじまたは制御ワイヤを個々に操作して、移植片の上流端部をジンバル支持することができ、よって移植片は血管の配向に適合し、直径/関節双方の変化を通じて、医師は、耐漏性を確認するために、造影剤を注入することができる。示されるニードル展開の例示的な実施形態は、手動式であるが、この展開は、自動的に行うことができ、よって、人工器官が移植され、ユーザが、移植が最終的であることを示した後にだけ、係合アンカーの自動的な展開を行うことができる。送達システムをドッキング解除することに関して、この解放は、例えば押しボタンの、1回のタッチを伴い得る。また、一体型造影剤注入アセンブリによって、1回のタッチで、移植部位で造影剤の注入を行わせることができる。
【0095】
シース運動サブアセンブリ11000も、回路基板10812上の単一のボタンまたはスイッチによって制御することができる。ユーザインターフェースが2位置トグルである場合、遠位の押下をシースの延長と対応させることができ、また、近位の押下をシースの後退と対応させることができる。そのようなスイッチは、2つの回転方向でシース運動モータ11010を作動させるように操作可能である。したがって、モータ心棒11022の回転は、伝達装置11024、11026を、それに対応して回転させ、それによって、ねじ付きシース運動駆動軸11030を、遠位に延長させるか、または近位に後退させる。伝達装置の例示的な実施形態は、モータ心棒11022に直接接続される、第1の歯車11024を含む。第1の歯車11024は、より大きい中空の駆動軸歯車の外歯と噛合される。駆動軸歯車11026の内孔は、シース運動駆動軸11030の雄ねじに対応する、ねじ山を有する。このように、駆動軸歯車11026が回転すると、シース運動駆動軸11030が並進する。駆動軸歯車11026は、筐体シェル10802内での回転を可能にするために、ブッシング11028によって取り囲まれる。シース運動駆動軸11030の回転を防止するために、図111で示されるように、シース運動駆動軸11030は、ハンドルシェル10802に接地されるキーに対応する断面形状を有する、縦方向のキー溝11032を有する。シース運動駆動軸11030も、多管腔ロッド10804(図112で最も良く示される)に適応するように中空であり、各管腔内に、制御ワイヤ750、770、2182、3098のいずれか、およびガイドワイヤ6610を収容し、これらの管腔は、送達シース10040の遠位端部でワイヤガイドブロック116内のものに対応する。
【0096】
電力サブアセンブリ11200のサイズおよび形状は、電池区画11210ならびに種々のワイヤおよびロッドによってだけ形状が限定され、該ワイヤおよびロッドは、それらが多管腔ロッド10804の管腔に進入するまで、ニードル運動サブアセンブリ11300およびジャッキエンジン11600を通り抜ける。これらのワイヤおよびロッドのいくつかは、図112において破線で図示される。回路基板10812および/またはモータへの電力分配は、電力接点11220を通して行われる。そのような電力分配線は、明確化のために図示されない。シースの延長および後退を駆動するために、この方法、またはラックアンドピニオンまたはドラッグホイール等の類似物を使用することができる。
【0097】
ニードル運動サブアセンブリ11300は、図113図115を参照して説明され、図113で最も良く示される。人工器官の中のニードルをニードル運動サブアセンブリ11300に接続する、ニードルロッド11302のそれぞれは、張力ばね11310、オーバーストロークばね11320、および制御管11332と関連付けられる。3つの制御管11332は、オーバーストロークばね11320によって制御スライダ11330に対して縦方向に保持される。ニードル上の力がオーバーストロークばね11320の力よりも大きくない限り、ニードルロッド11302の運動は、制御スライダ11330に従う。ニードル展開ヨーク11340は、制御ハンドル10800のシェル10802に対して摺動する。ニードル展開ヨーク11340が遠位に移動して、制御スライダ11330と接触すると、ニードル展開ヨーク11340は、制御スライダ11330およびニードルロッド11302を遠位に携持し、それによって、ニードルを展開する。図113から図114への移行は、制御スライダ11330を近位に付勢することによって、張力ばね11310がどのようにニードル上の張力を保つのかを示す。ニードルの展開は、図114から図115への移行によって示される。上で述べられるように、ニードル3070は、それぞれが屈曲したニードル先端部3072を有する。ニードル3070がニードル運動サブアセンブリ11300まで直接接続される構成では、送達カテーテル11040の屈曲が種々の異なる力をニードルロッド11302に与える可能性が高い。これらの力は、ニードルロッド11302を引くまたは押す傾向があり、それによって、所望されないときにニードル3070が延長される可能性がある。故に、各張力ばね11310は、これらの運動を補償するためにニードルロッド11302に縦方向に接続され、屈曲したニードル先端部3072を、遠位駆動ブロック3010のニードル先端溝3013内に保つ。
【0098】
ニードルの展開は、1回限りの発生であることが(理想的に)意図されるので、ヨーク捕捉部11350がヨークストロークの端部に提供される。ヨーク11340の捕捉は、図116で分かる。当然、この捕捉は、そのような解放が所望される場合、ユーザによって解放することができる。最後に、展開されるときにあまりに多くの力がニードルに与えられた場合、オーバーストロークばね11320の力が勝り、制御管11332が、制御スライダ11330に対して移動することを可能にする。オーバーストロークばね11320の圧縮は、図115を作成したソフトウェアの制限のため、図115に示すことができない。
【0099】
ジャッキエンジン11600は、種々のジャッキアセンブリ700、2100、3000、6430内の全ての部品の回転を制御するように構成される。図108図118で示される制御ハンドル10800の例示的な実施形態は、ジャッキアセンブリ3000および6430に類似する3つのジャッキアセンブリを利用する。換言すれば、ニードルは、双方のアセンブリの近位駆動ブロックとは別体であり、2つの回転制御ワイヤ750、770だけしか必要としない。したがって、3つのジャッキアセンブリの場合、合計で6つの制御ワイヤ−−3つが駆動ワイヤ750用で、3つが接続解除ワイヤ770用である−−が必要とされる。これらの制御ワイヤ750、770は、それぞれ、6つの貫通孔10806(図115の中央ガイドワイヤ貫通孔10807を取り囲む)および近位端部を通して誘導され、また、図115および図116で示される、6つの入れ子式のワイヤ制御カラム11510のそれぞれの遠位部11512に縦方向に固定される。全ての制御ワイヤ、さらにニードルロッド11302は、入れ子式のワイヤ制御カラム11510のそれぞれの遠位部11512で終端し、縦方向に固定される。これらの入れ子式のワイヤ制御カラム11510、11512の各部は、剛体であり、よって、その近位部の回転は、遠位部11512の対応する回転を生じさせ、それによって、対応する制御ワイヤ750または770の回転を生じさせる。全ての制御ワイヤ、さらにニードルロッド11302が、入れ子式のワイヤ制御カラム11510のそれぞれの遠位部11512で終端し、縦方向に固定される理由は、それらの近位端部から、移植されるステントアセンブリに縦方向に固定される遠位端部までのワイヤ/ロッドの不法行為の湾曲が、ワイヤを縦方向に移動させることである。いかなる遊びもない場合、ワイヤ/ロッドは、それらが接地される任意の部分に、例えば、遠位端部のステントアセンブリのねじ付き接続部に縦方向の力を与える。この縦方向の力は、望ましくなく、また、例えば駆動ねじがそれらのねじ山から緩むのを防止するために、回避されるべきである。この潜在的な問題を回避するために、各ワイヤ/ロッドの近位端部は、入れ子式のワイヤ制御カラム11510のそれぞれの遠位部11512に縦方向に固定される。遠位部11512は、例えば、ワイヤ制御カラム11510の近位部の対応する、内側の角ロッド形状の管腔の内部を摺動可能で移動可能な、外側の角ロッド形状を有することによって、ワイヤ制御カラム11510にキー止めされる。したがって、この構成において、任意のワイヤ/ロッドへの任意の縦方向の力は、ワイヤ/ロッドのそれぞれに及ぼされる力に応じて縦方向に近位または遠位に移動する、遠位部11512のそれぞれによって取り込まれる。
【0100】
格子の破壊、または駆動ねじのねじ山の潰れを防止するために、トルクを制限することが必要とされる。これは、電流の制限によって、または駆動モータと太陽歯車との間に配置されるクラッチ機構を通して、ソフトウェアで達成することができる。一体型造影剤注入システムは、別の管腔を通して送達システムのハンドルの中へ組み込むことができる。したがって、電動ハンドルによって、ハンドルの一部としての電動注入が可能になる。
【0101】
駆動ワイヤ750の全てが同時に回転することが必要とされるので、また、接続解除ワイヤの全ても同時に回転するという事実のため、ジャッキエンジン11600は、ワイヤ750、770の各組について、別個の制御モータ11650、11670(図115を参照されたい)および別個の伝達装置を含む。図117の図は、駆動ねじ制御モータ11650の伝達装置を図示する。駆動ねじ制御モータ11650の出力軸11651は、より大きい第2の駆動歯車11653と相互接続される、第1の駆動歯車11652である。第2の駆動歯車11653は、同軸遊星歯車アセンブリの一部であり、ガイドワイヤ6610がそこを貫通するための中央孔をその中に有する。図118で示されるように、中空ロッド11654は、中央孔に固定して接続され、伝達装置ハウジング11610を通ってその遠位側まで延在し、そこに第3の駆動歯車11655がある。第3の駆動歯車11655は、3つの最終駆動歯車11656と相互接続され、最終駆動歯車11656のそれぞれは、各駆動ワイヤ750と関連付けられる3つの入れ子式のワイヤ制御カラム11510のうちの1つの近位部のそれぞれに固定して接続される。故に、駆動ねじ制御モータ11650が回転すると、3つの最終駆動歯車11656が制御カラム11510を回転させ、該制御カラムがジャッキアセンブリ3000、6430の駆動ねじを回転させる。
【0102】
接続解除制御モータ11670は、同じような様式で操作する。より具体的には、また、図116に関して、接続解除制御モータ11670の出力軸11671は、より大きい第2の接続解除歯車11673と相互接続される、第1の接続解除歯車11672である。第2の接続解除歯車11673は、同軸遊星歯車組立体の一部であり、ガイドワイヤ6610がそこを貫通するための中央孔をその中に有する。図118で示されるように、中空ロッド11674は、中空ロッド11654の周りで中央孔に固定して接続され、伝達装置ハウジング11610を通ってその遠位側まで延在し、そこに第3の接続解除歯車11675(中空ロッド11654の周りにも配置される)がある。第3の接続解除歯車11675は、3つの最終接続解除歯車(図示せず)と相互接続され、最終接続解除歯車のそれぞれは、各接続解除ワイヤ770と関連付けられる3つの入れ子式のワイヤ制御カラム11510のうちの1つの近位部のそれぞれに固定して接続される。故に、接続解除制御モータ11670が回転すると、3つの最終接続解除歯車が制御カラム11710を回転させ、該制御カラムがジャッキアセンブリ3000、6430の固定具ねじを回転させる。接続解除駆動の起動はまた、含まれる場合は、ニードル接続部も緩める。移植片全体がドッキングジャッキから解放される前にニードルを接続解除させるための1つの例示的な実施形態は、より少ない数のねじ山をニードル接続部に提供する。
【0103】
本明細書では、送達システムの全ての作動に関する手動解放の存在は示されない。そのような手動解放は、手術中の任意のときに、電子装置の作動のいずれかまたは全ての無効化、または移植手技の中止のいずれかを可能にする。手動解放サブアセンブリは、送達シースの後退、全てのステント格子の膨張および収縮、全ての接続解除駆動ブロックのドッキング解除、および送達シースの中への遠位ノーズコーンの後退に関して存在する。
【0104】
したがって、上記に基づけば、送達システム制御ハンドル10800は、完全に自己内蔵型および電源内蔵型であり、本発明のステント格子およびジャッキアセンブリを有する任意の人工器官を能動的に制御することができる。
【0105】
近位ステントとしてステント格子を有する、図107で示されるような、本発明の腹部大動脈ステントグラフトを送達するためのプロセスの例示的な実施形態は、図119のフローチャートに関して説明される。手順は、ステップ11900から始まり、ここで、格子は、大腿動脈を通って腎動脈の直下流側の移植部位に並進している。ステップ11902で、左上ボタンの後方への作動は、AAA移植片10730から、移植片10730の作動可能な端部(例えば、ステント格子)が十分に露出するように、送達シース10720のシースを外させる。ステップ11904で、蛍光透視法等の視覚化は、人工器官10730の遠位端部10732がどこに位置するのかを示すフィードバックをユーザに提供する。この位置において、ステント格子は、収縮状態である(図107の図では、拡張状態が示される)。人工器官10730上の放射線不透過性マーカーは、人工器官10730の最近位点を視覚的に確認することができる。ステップ11906で、別の手術スタッフは、一般的に、ペンまたはマーカーで、画面上の腎動脈の場所をマークしている(外科医がマーカーを見る)。ステップ11908で、外科医は、放射線不透過性マーカーを有する人工器官10730の格子を、腎動脈の下側の標的とされる場所に並進させる。ステップ11910で、医師は、右上のボタンを前方に押す(すなわち、前方=開く、および後方=閉じる)ことによって格子を拡張させ始める。外科医の要求に従って、または制御デバイス10700のプログラミングの設定として、格子は、漸増的に開くことができ(血液の流れの発生のため、所望される)、または流体的に外向きに拡張させることができる。ステップ11912で、移植が行われ、移植は、3つの段階を有する。移植の第1の段階で、医師は、腹部大動脈に着設するまで、人工器官10730の近位端部の全体的な配向を行う。第2の段階で、医師は、3つ全ての次元で接合する前に、断続的な拡張を使用して、移植を微調整し、第3の段階で、移植片10730の近位端部は、十分に共適合されるか、または医師がその接合に満足しない場合、医師は、ステント格子の直径を低減させて、再度第2の段階から始める。制御デバイス10700は、右上のボタンの最初のタッチで、特定の開口直径まで進むようにプログラムすることができることに留意されたい。例えば、移植部位が20mmである場合は、制御デバイス10700が15mmまで直接拡張し、その後に、右上ボタンがどれだけ長い間前方に押されても、右上のボタンにタッチする度に、拡張の増加が1mmずつだけしか起こらないようにプログラムすることができる。ステップ11912中に、医師は、人工器官のリアルタイムの直径、その角度形成、着設点の予め定められた大動脈直径との比較、壁への近接度を評価する血管内超音波診断、およびいつ壁への接触が起こったのか等の、種々のフィードバックデバイスの全てを制御ハンドル上で見ることができる。本発明のデジタルディスプレイ10711で、医師は、上記の特徴の全てを示す、拡張格子の実際の描写を視認することもできる。種々の移植段階中に、医師は、移植片の位置を変えるために、任意のときに一時中断することができる。ステント格子の角度形成は、能動的に、または一時中断の間に行うことができる。外側グラフト材料が壁に接近するにつれて、全ての送達デバイスの調整を、人工器官10730の完全な接合まで継続し、ここで、適切な角度形成とともに、腎動脈に対する場所が良好であることを確実にする。ステントグラフトが大動脈壁に接触するときに、医師は、移植フィードバックデバイスの全てを分析して、移植を変更することができる。医師が移植を疑う場合はいつでも、第2の段階に戻るとともに、ステント格子の再調整を再開する。さらに、接合が生じると、任意の他の固定デバイス、例えば受動的なタイン/鉤、(例えば、グラフトを通して)保持デバイスを大動脈壁の中へ押す、外向きに移動する屈曲性バンド、組織アンカー7114、およびグラフトエンクロージャ7120を利用することができる。そのようなデバイスの場合、係合されたタインを係合解除/後退させるために、いかなる副アクションも必要とされない。ステップ11914で、医師は、血管造影を行って移植の位置付けを決定し(血管造影は、送達システム10700と別体、またはそれと一体とすることができる)、位置決めが所望された通りではなかった場合、医師は、ステント格子を後退させ、シース10720を使用して、格子の上に送達シース1020が戻るのを容易にするグラフト材料を使用したステント格子を再度折り畳むことができる。しかしながら、医師が、良好な位置決めであると判断した場合、医師は、少なくとも対側のゲートが露出するまで左上のボタンを後方に押すことによって、送達シース10720を後退させる。しかしながら、医師が、良好な位置決めであると判断した場合、医師は、少なくとも対側のゲートが露出するまで左上のボタンを後方に押すことによって、送達シース10720を後退させる。送達システム10700による同側のグラフト材料の安定化は、副人工器官のための対側のゲートのより良好なカニューレ挿入を可能にすることに留意されたい。
【0106】
ステップ11916で、対側のリムが、当技術分野で知られているように展開される。しかしながら、所望であれば、対側のリムはまた、本発明による能動的に拡張されるステント格子を含むこともできる。また、対側のリムが自己膨張型遠位ステントを利用する場合、グラフト同士の接合部でバルーン拡張を行うことも望ましくなる。能動的に制御可能なステント格子が使用される場合は、対側のリムを除いて、ステップ11900〜11914を繰り返す。ステップ11918で、同側のリムが展開されるまで左上のボタンを後方に押すことによって、送達シース10720が後退される。この時点で、人工器官10730は、最後に展開される準備ができている。
【0107】
ステップ11920で、医師は、左下ボタンを後方に作動させて、固定具ねじを緩め、それによって、人工器官10730から接続解除駆動ブロックをドッキング解除する。送達システム10700の1つの顕著な利点は、ドッキング解除運動全体が単にねじ付き孔からロッドを緩めるだけなので、ドッキング解除を行い、最後に人工器官を解放するときに、近位または遠位にいかなるうねりもないことである。左上ボタンは、送達シース10720を延長するために前方に押され、よって、該送達シースをノーズコーン10740の遠位端部と接続する一方で、送達シース10720の開いた遠位端部が同側の遠位ステントまたは能動的に制御される近位ステントのいかなる一部も捕らえないことを確認する。この時点で、外科医が、送達シース10720をノーズコーン10740に再ドッキングすることを望む場合、手動の無効化が用いられる。所望の場合、右下ボタンを後方に押すことで、医師は、右下ボタンで、ノーズコーン10740を送達シース10720の遠位端部の中に後退させることができる。ステップ11922で、同側の遠位ステントが自己膨張型である場合、医師は、最終的なバルーン拡張を行う。しかしながら、同側の遠位ステントが本発明の能動的に制御可能なステント格子を利用する場合、同側のリムを除いて、ステップ11900〜11914を繰り返す。ステップ11924で、人工器官がずれていないこと、およびあらゆる漏出の可能性が排除されたことを確認するために、術後の血管造影が行われる。制御システム10700が一体型染色システムを含む例示的な実施形態において、医師は、近位の能動的な格子の近位にあるシステムを延長する。最後に、ステップ11926で、右下ボタンが後方に押されて、送達システムをハンドルの中へ可能な限り後退させ、ステップ11928で、送達システム10700が患者から取り外される。
【0108】
図120は、下で説明される自己拡張した本来の位置で9つの格子セグメント12010を有する、移植可能なステントアセンブリ12000の自己膨張型/強制拡張型格子の例示的な実施形態を示す。1つの例示的な実施形態において、9つの格子セグメントのそれぞれは、ジャッキねじ12020のねじ付き部分または滑らかな部分とそれぞれ協調するための、ねじ付き孔または滑らかな孔12012の片方で形成されている。別の例示的な実施形態において、9つの格子セグメントは、形状記憶金属(例えば、ニチノール)の1つの一体的な部分片から形成され、ジャッキねじ12020が、格子の繰り返し部分の隣接する対の間に、ステント格子の壁を通して配置される。図120および図121で示される図において、各ジャッキねじ12020は、ステント送達システムの中への装填のためのステント格子の折り畳みを可能にするために、非係合状態で配置されている。これに関し、図121は、ステント送達システムの中への装填のための収縮/折り畳み状態のステントアセンブリ12000を図示する。この非係合状態において、ステントアセンブリ12000が送達のために折り畳まれたとき、各ジャッキねじ12020のねじなし部分を取り囲む近位ジャッキストラット12014は、送達システムの送達シースを収縮させるときに格子が縦方向に拡張する間、遠位駆動ねじカプラ部12052を妨害することなく、またはそれを底部に到達させることなく、図120および図121で示される2つの位置の間で遊びを伴って、該ねじなし部分の周りを摺動することができる。ステントアセンブリ12000が、図120で示される位置に戻るように自己拡張することが可能であるときに、ジャッキねじ12020は、遠位駆動ねじカプラ部12052が近位ジャッキストラット12014の近位端部に当たるまで、遠位ジャッキストラット12014の孔の中へ移動する。故に、ジャッキねじ12020がステント拡張方向に回転することによって、遠位駆動ねじカプラ部12052が近位ジャッキストラット12012の近位端部に当たった後に、さらなる駆動ねじ12020の格子拡張運動が、近位ジャッキストラット12014を遠位ジャッキストラット12013に向かって移動させ始め、ステントアセンブリ12000を拡張させる。
【0109】
縦方向に、ステントアセンブリ12000には、ジャッキねじ12020および中間の非移動ストラット12030のそれぞれによって接続される、複数対のジャッキストラット12013、12014が提供される。示されるステントアセンブリ12000の例示的な実施形態には、9対のジャッキストラット12013、12014、および9つの非移動ストラット12030がある。この数は、単に例示的なものに過ぎず、例えば、それぞれ6つだけ、または所望の任意の他の数とすることができる。複数対のジャッキストラット12013、12014および非移動ストラット12030を接続することは、アーム12040を横方向に延長させる。ステントアセンブリ12000が収縮するか、または拡張するにつれて、アーム12040は、それぞれ、それらの2つの端点で枢動し、該端点の一方は、非移動ストラット12030のそれぞれにあり、もう一方は、1対のジャッキストラット12013、12014のそれぞれ1つにある。図121で示される構成から分かるように、(例えば、送達シースの中への導入のために)ステントアセンブリ12000が収縮したとき、アーム12040は、縦方向の配向に向かって移動する。逆に、(例えば、移植のために)ステントアセンブリ12000が拡張したとき、アーム12040は、縦方向の配向に向かって移動する。
【0110】
図122は、例えば展開部位で、その本来の位置に戻ることを可能にした後の格子を示す。各ジャッキねじ12020は、格子の制御されたさらなる外向きの拡張のための係合状態である。格子が移植のためにサイズ決定されると、図123図124、および図125の経過で示されるように、送達システムは、格子を強制的に拡張させる。図125の図において、格子は、最大拡張状態に入ろうとしているところであり、その状態は、遠位ジャッキストラット12013の近位面が近位ジャッキストラット12014の遠位面に接触するときに起こる。この例示的な実施形態は、弁サブアセンブリの特徴を示さないことに留意されたい。図135図136で示されるような弁サブアセンブリは、このステントアセンブリ12000とともに使用されることが想定されるが、明確化のために示されない。
【0111】
図126は、移植可能なステントアセンブリ12600の自己膨張型/強制拡張型格子の一部分の代替の例示的な実施形態である。示される構成の部分において、別個のジャッキねじアセンブリ12610は、2つの隣接する格子セグメントに接続する(ここでは、非移動ストラット12616は、その中央線を通過する縦断面で示される)。別個のジャッキ管半部12612、12613は、それぞれ、2つの隣接する格子セグメントの上部および下部ジャッキ接触ストラット12614に接続される。示される例示的な実施形態において、ジャッキねじ12620の雄ネジは、遠位ジャッキ管半部12612の雌ねじと係合する。ステント送達システムの格子接続解除管12630は、その中で1対の駆動ねじカプラ部を覆うように係合する。図127は、1対の駆動ねじカプラ部12752、12754から係合解除された格子接続解除管12630を示す。1対の駆動ねじカプラ部12752、12754のこの接続状態は、理想的であるが、その理由は、接続解除ジョイントに存在する自然の横方向/半径方向の力のため、格子接続解除管12630が、駆動ねじカプラ部12752、12754の連結部を過ぎて近位に後退すると、図128の図で示されるように、2つの駆動ねじカプラ部12752、12754が、自然に分離することである。この接続解除の図において、送達システムの一部である1対の駆動ねじカプラ部12752、12754の近位部材は、格子接続解除管12630の中央孔の中へ部分的に後退される。
【0112】
図129は、移植可能なステントアセンブリの自己膨張型/強制拡張格子の別の例示的な実施形態を図示する。このアセンブリも、9つの別個の格子セグメントを有するが、同様に、例えば6つのセグメントといった、より多い、またはより少ない数が可能である。この実施形態において、ステント送達システムの近位接続解除ブロック12930および接続解除サブアセンブリ12931、12932は、図126図128の実施形態の格子接続解除管12630の変形例である。ここで、近位接続解除ブロック12930は、その中で1対の駆動ねじカプラ部13052、13054を覆う、係合状態である。接続解除ブロック12930を近位方向に後退させた後に、格子接続解除アーム12932の全てが、覆っている1対の駆動ねじカプラ部13052、13054から取り外され、それによって、図130で示されるように、格子12900を送達システムから接続解除することを可能にする。近位接続解除ブロック12930は、複数対の駆動ねじカプラ部13052、13054の全てを、同時に解放するために、ともに連結することを可能にする。
【0113】
図131および図132は、図126図130の自己膨張型/強制拡張格子の例示的な実施形態の変形例を示す。ここで、その中で1つのジャッキねじ13120を受容するための中間ジャッキ管半部13112、13113は、ジャッキ管13112、13113の両側部上に直接ではなく、隣接する格子セグメント13114によって隣接する格子セグメントに接続される。2つの隣接する格子セグメントがなす角度は、90度を超え180度未満である。具体的には、角度は、図132で示されるように130度〜150度であり、より具体的には、約140度である。
【0114】
図133は、移植可能なステントアセンブリ13300の自己膨張型/強制拡張格子の別の例示的な実施形態である。この実施形態では、9つの格子セグメントがあるが、同様に、例えば6つのセグメントといった、より多い、またはより少ない数が可能である。ここで、格子の遠位ジャッキストラット13313および近位ジャッキストラット13314は、図示されないジャッキねじアセンブリを収容し、それらに接続するために、局所的により厚い。
【0115】
図134は、移植可能なステントアセンブリ13400の自己膨張型/強制拡張格子の別の例示的な実施形態である。この実施形態において、9つの格子セグメントがあるが、例えば6つのセグメントといった、より多い、またはより少ない数が可能である。以前の実施形態で示されるように、図示されないジャッキねじ全体に格子の材料を通過させる代わりに、ここでは、格子のジャッキストラットを長くし、長くした部分を屈曲させて、図示されないジャッキねじアセンブリに接続するためのタブ13413、13414を形成する。タブ13413、13414は、ここでは内向きに屈曲させて示されているが、該タブは、外向きに面するように屈曲させることもできる。ジャッキを操作するために、1組の縦方向のタブのそれぞれ1つは、ねじが付けられるか、または滑らかである。
【0116】
図135図137は、移植可能な弁アセンブリ13500の自己膨張型/強制拡張格子の別の例示的な実施形態を示す。ジャッキアセンブリは、図120図125の実施形態に類似する。しかしながら、ここでは、6つの格子セグメントがある。ジャッキ13520の間の中間非移動ストラット13530は、交連接続を形成し、中間弁13540の弁端点を格子に接続するための貫通孔13532を含む。ここで、弁は、3つの小葉13542で示され、したがって、3つの交連接続が、非移動ストラット13530の3つに存在する。図135および図136において、弁アセンブリは、弁アセンブリの移植位置と同程度であり得る、拡張位置である。図137は、相対的に、自然な非拡張状態の弁アセンブリ13500の格子を示す。
【0117】
図138図142は、ステントアセンブリ13800の自己膨張型/強制拡張格子の別の例示的な実施形態を示す。上述の実施形態のように、この例示的な実施形態は、明確化のために、弁サブアセンブリの特徴を示さないが、図135図136で示されるような弁サブアセンブリは、このステントアセンブリ13800とともに使用されることが想定される。ここで、ステントアセンブリ13800の格子は、6つの格子セグメントを有する。ジャッキねじを格子の壁の縦孔に接触させる代わりに、複数対のジャッキ管13812、13813が、縦方向の複数対のジャッキ接続ストラット13822、13823のそれぞれに接続(例えば、レーザ溶接)される。実施形態は、格子の内側に接続されるジャッキ管13812、13813を示すが、該ジャッキ管は、外側に接続することもでき、またはその対を、任意の方法および任意の数で、内側および外側に千鳥状にすることもできる。ジャッキ管13812、13813が、雌ねじまたは内側の滑らかな孔で形成される。
【0118】
強制的に収縮させた後に、図138の格子はさらに、送達システムの送達シース内で、図139で示される配向に圧縮することができる。移植部位への送達の後、格子は、導入のために拡張される。図140図142は、種々の斜視図で格子の種々の拡張段階を示し、図142は、ほぼ最大拡張範囲に拡張させた格子を示す。
【0119】
本明細書で説明される弁アセンブリの例示的な実施形態は、最小の展開直径のためにサイズ決定され、形成される弁を有することを目指している。この弁は、内側弁よりもはるかいに大きい最終直径まで拡張させることができる、ステント格子/フレームの内側に固着される。弁の交連は、機械的リンク機構によってフレームに固定され、該機械的リンク機構は、フレームを拡張させること、および弁を最小の逆流に対して適切なサイズに保つことを可能にする。弁の下部スカートは、可変直径の編組グラフトまたは類似のデバイスの緩い接続を通してステントに取り付けられる。この構成は、ステントフレームが拡大し続けること、およびデバイス内で携持される弁よりも大きい様々な本来の輪の中へ適合させることを可能にする。
【0120】
前述の説明および添付図面は、本発明の原理、例示的な実施形態、および操作モードを例示する。しかしながら、本発明は、上で論じられる特定の実施形態に限定されるものと解釈するべきではない。上で論じられる実施形態の追加的な変形例が当業者によって認識され、上で説明される実施形態は、限定するものではなく実例としてみなされるべきである。故に、これらの実施形態に対する変形は、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を逸脱することなく、当業者によって行うことができることを認識するべきである。
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