【0011】
オレフィン及びその他のモノマーを重合触媒と合わせる方法は当業界で公知であり、本発明は重合方法のいかなる特別な型にも限定されない。しかしながら、共役又は非共役ジエンモノマーが典型的には本発明の方法に、単独で、又はその他のモノマーとともに存在し、非共役ジエンが最も好ましい。典型的には、非共役ジエンモノマーがC
6-C
12非共役ジエンモノマーからなる群から選ばれ、これらは2-メチル-1,4-ペンタジエン、3-メチル-1,4-ペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、3-メチル-1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘプタジエン、1,6-ヘプタジエン、ノルボルナジエン、3,3-ジメチル-1,3-ヘキサジエン、4-エチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘプタジエン、6-メチル-1,4-ヘプタジエン、1-ビニルシクロヘキセン、5-メチレン -2-ノルボルネン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、1,9-オクタジエン、1,7-ノナジエン、1,8-ノナジエン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-エチル-1,4-ヘプタジエン、5-エチル-1,5-ヘプタジエン、4-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,6-オクタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、1,8-デカジエン、1,9-デカジエン、1,4-ジビニルシクロヘキサン、1,3-ジビニルシクロヘキサン、ジシクロペンタジエン、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、5,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,6-オクタジエン、4-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,7-ノナジエン、5-アリル-2-ノルボルネン、1,10-ウンデカジエン、6-プロピル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,6-ノナジエン、7-エチル-1,6-ノナジエン、5-メチル-1,4-デカジエン、5-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,8-デカジエン、9-メチル-1,8-デカジエン、1,11-ドデカジエン、6-ブチル -1,6-オクタジエン、5-エチル-1,4-デカジエン、5-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,8-デカジエン、6-メチル-1,6-ウンデカジエン、8-メチル-1,6-ウンデカジエン、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる
【実施例】
【0017】
ガスクロマトグラフィー(GC) パーキン・エルマー
TMクララス500 ガスクロマトグラフィーを使用して種々の吸着剤への選ばれた含酸素化合物及びモノマーの吸着を評価した。ガスクロマトグラフ方法を下記の表1に示す。
表1:ガスクロマトグラフ条件
【0018】
【表1】
【0019】
内部標準としてのn-ヘキサデカンとともにC
9含酸素化合物及びC
18 含酸素化合物の代表的なガスクロマトグラムを
図1に示し、図中、ENB はエチリデンノルボルネンであり、かつVNTCは1-ビニルノルトリシクレン(ENB 異性体)である。
生成物を以下のように
1H NMR及び
13C NMR により特性決定した。ブルカー400 MHz アドバンスIII スペクトロメーターを使用した。サンプルを10〜15質量%の濃度で5mm のNMR 管中でクロロホルム-d(CDCl
3 )に溶解し、その後にスペクトロメーターマグネットに挿入した。
13C NMR 13C NMR データを室温(20℃)で集めた。ゲーティングなしでスウェプト矩形波モジュレーションを使用する連続ブロードバンドプロトンデカップリングを用いて90度パルス、0.1 〜0.12Hzのデジタル解像を得るように調節された獲得時間、少なくとも10秒のパルス獲得遅延時間を全獲得期間中に使用した。スペクトルを時間平均で獲得して関係するシグナルを測定するのに適したシグナル対ノイズレベルを得た。データ分析の前に、CDCl
3 溶媒シグナルの化学シフトを77.0 ppmにセットすることによりスペクトルを基準化した。
1H NMR 1H NMRデータを室温で集めた。45度の最大パルス幅、パルス間8秒及びシグナル平均120 過渡を使用してデータを記録した。
C9含酸素化合物の調製及び特性決定 ENB 44.6g (50 mL) 、脱イオン水100 mL及び濃HCl 2 mLの混合物を3日間にわたって撹拌しながら80℃に加熱した。HCl は水吸着性モレキュラーシーブ及び/又は特性決定し難いが、若干酸性の特徴を有する典型的なアルミニウムアルキル付加物の酸性効果を模擬するために存在する。室温に冷却した後、有機層を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液、次いで脱イオン水で洗浄した。残留C
9オレフィン(ENB 及びその異性体)を最初に真空下で室温で混合物から除去した。C
9含酸素化合物をケイソウ土を使用する蒸留(50℃/<1mm)により単離した。C
9含酸素化合物を
図2aに示されるように
1H NMRにより、また
図2b(C-H 相関NMR )、
図2c(C-13 NMR)、及び
図2d(C-13 NMR DEPT )に示されるように
13C NMRにより特性決定した。
【0020】
C18 含酸素化合物の調製及び特性決定 ENB 150g及びYゼオライト(ゼオライトCBV-712 )15g の混合物を3日間にわたって撹拌しながら60℃に加熱した。室温に冷却した後、その混合物をヘキサンで希釈し、濾過した。ヘキサン及びC
9オレフィン(ENB 及びVNTC)を最初に真空下で室温でその混合物から除去した。ケイソウ土を使用して残っている混合物を分離してC
18 含酸素化合物27.1g を得た(140 ℃/1mm)。C
18 含酸素化合物を
図3aに示されるように
1H NMRにより、また
図3b(C-H 相関NMR )、
図3c(C-13 NMR)、及び
図3d(C-13 NMR DEPT )に示されるように
13C NMRにより特性決定した。
吸着剤の調製 吸着剤として試験される全ての物質を窒素パージを備えたマッフル炉中で250 ℃で一夜乾燥させた。乾燥吸着剤を熱い間に炉から除去し、真空下で冷却し、次いで窒素充満ボックス内で貯蔵した。使用した吸着剤を表2に記載する。
表2:吸着剤の性質
【0021】
【表2】
【0022】
実施例1:室温で30分にわたるC9含酸素化合物及びC18 含酸素化合物の吸着
既知の量のENB (エチリデンノルボルネン)、C
9含酸素化合物、C
18 含酸素化合物、及びn-ヘキサデカンを無水イソヘキサンに添加することにより含酸素化合物溶液を調製した。実施例で使用したENB をアルドリッチ・ケミカル社から購入し、又はJX日本化学テキサス社から得た。無水イソヘキサンをアルドリッチから購入し、更に3Aモレキュラーシーブで乾燥させた。その溶液をGCにより分析して前吸着クロマトグラムを得た。
吸着剤を含む乾燥ガラスバイアルに乾燥イソヘキサン中の910ppmのC
9含酸素化合物、910ppmのC
18 含酸素化合物、及び760ppmのヘキサデカンを含む含酸素化合物溶液を添加した。そのバイアルを窒素雰囲気下でキャップし、その混合物を室温で30分撹拌した。その溶液をGCにより分析して後吸着クロマトグラムを作成した。前吸着クロマトグラム及び後吸着クロマトグラムを比較し、吸着されたC
9及びC
18 含酸素化合物の%を計算し、表3に記録した。
表3:室温で30分にわたる含酸素化合物の吸着
【0023】
【表3】
【0024】
実施例2:室温で4時間にわたっての多量の含酸素化合物の吸着
既知の量のENB 、C
9含酸素化合物、C
18 含酸素化合物及びn-ヘキサデカンを無水イソヘキサンに添加することにより含酸素化合物溶液を調製した。無水イソヘキサンをアルドリッチから購入し、更に3Aモレキュラーシーブで乾燥させた。その溶液をGCにより分析した。
特定量の吸着剤を含む乾燥ガラスバイアルに乾燥イソヘキサン中の910ppmのC
9含酸素化合物、910ppmのC
18 含酸素化合物及び760ppmのヘキサデカンを含む既知の量の含酸素化合物溶液を添加した。そのバイアルを窒素雰囲気下でキャップし、その混合物を室温で4時間撹拌した。その溶液をGCにより分析し、吸着剤との接触前の溶液と比較し、そのデータが表4中にある。
表4:4時間にわたっての含酸素化合物の吸着
【0025】
【表4】
【0026】
実施例3:室温で24時間にわたってのENB の存在下でのC9含酸素化合物及びC18 含酸素化合物の吸着
既知の量のENB 、C
9含酸素化合物、C
18 含酸素化合物、及びn-ヘキサデカンを無水イソヘキサンに添加することにより含酸素化合物溶液を調製した。無水イソヘキサンをアルドリッチから購入し、更に3Aモレキュラーシーブで乾燥させた。その溶液をGCにより分析した。
特定量の吸着剤を含む乾燥ガラスバイアルに乾燥イソヘキサン中の5369 ppmのENB、4394 ppmのC
9含酸素化合物、1744 ppmのC
18 含酸素化合物、及び5270 ppmのヘキサデカンを含む既知の量の含酸素化合物溶液を添加した。そのバイアルを窒素雰囲気下でキャップし、その混合物を室温で24時間撹拌した。その溶液をGCにより分析し、表5に示されるように、吸着剤との接触前の溶液と比較した。
表5:24時間にわたっての含酸素化合物の吸着
【0027】
【表5】
【0028】
実施例4:室温で24時間にわたるENB の存在下でのC9含酸素化合物及びC18 含酸素化合物の吸着
既知の量のENB 、C
9含酸素化合物、C
18 含酸素化合物、及びn-ヘキサデカンを無水イソヘキサンに添加することにより含酸素化合物溶液を調製した。無水イソヘキサンをアルドリッチから購入し、更に3Aモレキュラーシーブで乾燥させた。その溶液をGCにより分析した。
特定量の吸着剤を含む乾燥ガラスバイアルに乾燥イソヘキサン中の3468 ppmのENB、1592 ppmのC
9含酸素化合物、851ppmのC
18 含酸素化合物、及び1586 ppmのヘキサデカンを含む既知の量の含酸素化合物溶液を添加した。そのバイアルを窒素雰囲気下でキャップし、その混合物を室温で24時間撹拌した。その溶液をGCにより分析し、表6に示されるように、吸着剤との接触前の溶液と比較した。
表6:24時間にわたっての含酸素化合物の吸着
【0029】
【表6】
【0030】
実施例5:3Aモレキュラーシーブ上の異性化、オリゴマー化及び水和
実施例5を行なって水の除去についての異なる3Aモレキュラーシーブの有効性を示した。使用した最初の3種のモレキュラーシーブ(グレース・ダビソン・シロビード(登録商標)562CS 、ゼオケムZ3-01 、及びゼオケムZ3-02 )は球形の形態の“バインダー”を含んでいた。使用したその他の2種のモレキュラーシーブ(ゼオケム・プルモル(登録商標)3ST 及び3STH)は粉末形態で提供され、無バインダーであり、かつゼオライトのみを含んでいた。溶液を無水イソヘキサンへの既知の量のENB (約5000 ppm)及びn-ヘキサデカン(約600ppm)の添加により調製した。無水イソヘキサンをアルドリッチから購入し、使用前に3Aモレキュラーシーブで更に乾燥させた。溶液をGCにより分析したところ、ENB 及びn-ヘキサデカンに加えて約4ppmのVNTCを含んでいた。3Aモレキュラーシーブ10 gを含む乾燥ガラスバイアルにENB 溶液及び水1gを添加した。そのバイアルを窒素雰囲気下でキャップし、その混合物を室温で24時間撹拌した。その溶液をGCにより分析し、モレキュラーシーブ及び水との接触前の溶液と比較し、そのデータが表7にある。
表7
【0031】
【表7】
【0032】
普通の3A/4A/13X モレキュラーシーブは使用される方法及びバインダーに応じて異なる量の酸性度を有し得る。含酸素化合物がENB と反応停止剤(例えば、水又はメタノール)の酸触媒反応から直ぐに生成し得るので、最小の酸性度を有する吸着剤が循環流中の過剰の反応停止剤の除去に好ましい。
今、本発明の方法の種々の特徴を記載したので、下記の実施態様が本明細書に番号付きの実施態様で開示される。
【0033】
実施態様A:
(i) 循環流を用意する工程、ここで、前記循環流は反応停止剤、一種以上のC
6-C
12共役又は非共役ジエンモノマー及び一種以上のC
1-C
40含酸素化合物を含む、
(ii) 循環流の少なくとも一部を吸着剤床と接触させて処理された循環流を生成する工程、ここで前記吸着剤床は吸着剤及び/又はC
1-C
40含酸素化合物を除去するための少なくとも2種の吸着剤を含む、
(iii) 処理された循環流を重合触媒と接触させてポリオレフィン生成物流を生成する工程、
(iv) 前記ポリオレフィン生成物流を水、C
1-C
8 アルコール、及びこれらの混合物から選ばれた反応停止剤で反応停止する工程、及び
(v) 反応停止されたポリオレフィン流をポリオレフィン生成物及び循環流に分離する工程を含む重合方法。
実施態様B:
(i) ポリオレフィン生成物流を用意する工程、ここで、前記ポリオレフィン生成物流は、ポリオレフィン生成物及び未反応のモノマーを含む、
(ii) 前記ポリオレフィン生成物流を水、C
1-C
8 アルコール(好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、及び/又はオクタノール)、及びこれらの混合物から選ばれた反応停止剤で反応停止して、反応停止されたポリオレフィン流を生成する工程、
(iii) 反応停止されたポリオレフィン流をポリオレフィン生成物及び循環流に分離する工程、及び
(iv) 循環流の少なくとも一部を吸着剤床と接触させて処理された循環流を生成する工程、ここで前記循環流は、反応停止剤、一種以上のC
6-C
12共役又は非共役ジエンモノマー、及び一種以上のC
1-C
40含酸素化合物を含み、前記吸着剤床は、反応停止剤及び/又はC
1-C
40含酸素化合物を除去するための少なくとも2種の吸着剤を含むことを特徴とする重合方法。
【0034】
実施態様C:方法が(v) 処理された循環流を重合触媒と接触させてポリオレフィン生成物を生成することを更に含む、実施態様Bの方法。
実施態様D:吸着剤床を約150 ℃から約290 ℃までの範囲の温度に加熱することにより吸着剤床を再生することを更に含む、実施態様AからCのいずれか一つの方法。
実施態様E:吸着剤床を再生の前及び/又は後に熱い希釈剤洗浄にかけることを更に含む、実施態様AからDのいずれか一つの方法。
実施態様F:吸着剤床を再生の前及び/又は後に熱い窒素でスパージすることを更に含む、実施態様AからEのいずれか一つの方法。
実施態様G:エチレン又はC
3-C
12アルファ−オレフィンモノマーの一種以上をまた重合触媒及び非共役ジエンモノマーと接触させる、実施態様AからFのいずれか一つの方法。
実施態様H:一種以上のC
6-C
12非共役ジエンモノマーが2-メチル-1,4-ペンタジエン、3-メチル-1,4-ペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、3-メチル-1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘプタジエン、1,6-ヘプタジエン、ノルボルナジエン、3,3-ジメチル-1,3-ヘキサジエン、4-エチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘプタジエン、6-メチル-1,4-ヘプタジエン、1-ビニルシクロヘキセン、5-メチレン -2-ノルボルネン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、1,9-オクタジエン、1,7-ノナジエン、1,8-ノナジエン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-エチル-1,4-ヘプタジエン、5-エチル-1,5-ヘプタジエン、4-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,6-オクタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、1,8-デカジエン、1,9-デカジエン、1,4-ジビニルシクロヘキサン、1,3-ジビニルシクロヘキサン、ジシクロペンタジエン、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、5,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,6-オクタジエン、4-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,7-ノナジエン、5-アリル-2-ノルボルネン、1,10-ウンデカジエン、6-プロピル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,6-ノナジエン、7-エチル-1,6-ノナジエン、5-メチル-1,4-デカジエン、5-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,8-デカジエン、9-メチル-1,8-デカジエン、1,11-ドデカジエン、6-ブチル -1,6-オクタジエン、5-エチル-1,4-デカジエン、5-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,8-デカジエン、6-メチル-1,6-ウンデカジエン、8-メチル-1,6-ウンデカジエン、及びこれらの組み合わせから選ばれる、実施態様AからGのいずれか一つの方法。
【0035】
実施態様I:反応停止剤が水を含む、実施態様AからHのいずれか一つの方法。
実施態様J:反応停止剤がメタノール、エタノール、プロパノール、オクタノール、又はこれらの混合物を含む、実施態様AからIのいずれか一つの方法。
実施態様K:吸着剤床が反応停止剤を除去するための少なくとも一種の吸着剤及びC
1-C
40含酸素化合物を除去するための少なくとも一種の吸着剤を含む、実施態様A又はJのいずれか一つの方法。
実施態様L:2種の吸着剤の少なくとも一種が固体であり、かつ50又は80又は120 又は150 又は200 又は250又は300 又は350 m
2/gから400 又は500 又は600 又は800 又は1000m
2/gまでの範囲内の表面積を有する、実施態様AからKのいずれか一つの方法。
実施態様M:2種の吸着剤の少なくとも一種が固体であり、かつ約250 〜約600 m
2/g、又は約300 〜約500 m
2/g、又は約350 〜約450 m
2/gの表面積を有する、実施態様AからLのいずれか一つの方法。
実施態様N:2種の吸着剤の少なくとも一種が固体であり、かつ約80〜約400 m
2/g、又は約100 〜約350 m
2/g、又は約120 〜約300 m
2/gの表面積を有する、実施態様AからMのいずれか一つの方法。
【0036】
実施態様O:2種の吸着剤の少なくとも一種が固体であり、かつ0.2 又は0.4 又は0.6ml/gから0.88又は1.0 又は1.4 又は1.6 又は2.0 ml/gまでの範囲内の平均孔体積を有する、実施態様AからNのいずれか一つの方法。
実施態様P:少なくとも一種の吸着剤がゼオライトモレキュラーシーブであり、かつ少なくとも一種の吸着剤がアルミナ中のハイブリッドゼオライトである、実施態様AからOのいずれか一つの方法。
実施態様Q:ゼオライトモレキュラーシーブがゼオライトX、ゼオライトY、ゼオライトA、ホージャサイト、モルデナイト、フェリエライト、及びこれらの混合物からなる群から選ばれた物質を含む、実施態様Pの方法。
実施態様R:アルミナ中のハイブリッドゼオライトが60又は80m
2/gから110 又は120 又は140 m
2/gまでの範囲内の表面積及び0.30又は0.35又は0.40ml/gから0.48又は0.50又は0.54ml/gまでの範囲内の孔体積を有する、実施態様P又はQの方法。
実施態様S:ゼオライトモレキュラーシーブが無バインダーである、実施態様PからRのいずれか一つの方法。
実施態様T:ゼオライトモレキュラーシーブが10質量%未満のバインダーを含む、実施態様Sの方法。
実施態様U:アルミナ中のハイブリッドゼオライト吸着剤がC
8-C
40含酸素化合物、C
8-C
30含酸素化合物、C
12-C
40含酸素化合物、及びC
12-C
30含酸素化合物から選ばれた含酸素化合物を除去する、実施態様PからTのいずれか一つの方法。
実施態様V:アルミナ吸着剤を更に含む、実施態様PからUのいずれか一つの方法。
【0037】
実施態様W:アルミナ吸着剤が焼成アルミナ、低ソーダアルミナ、反応性アルミナ、管状アルミナ、溶融アルミナ、高純度アルミナ、遷移金属置換アルミナ、シリカ/アルミナ、及びこれらの混合物から選ばれる、実施態様Vの方法。
実施態様X:吸着剤床が少なくとも一種のシリカ吸着剤を更に含む、実施態様PからWのいずれか一つの方法。
実施態様Y:シリカ吸着剤が溶融石英、結晶シリカ、溶融シリカ、コロイドシリカ、シリカゲル、エーロゲル、遷移金属置換シリカ、高純度シリカ、及びこれらの混合物から選ばれる、実施態様Xの方法。
実施態様Z:C
1-C
40含酸素化合物がC
1-C
30含酸素化合物、C
4-C
40含酸素化合物、及びC
4-C
30含酸素化合物、C
8-C
40含酸素化合物、C
8-C
30含酸素化合物、C
12-C
30含酸素化合物、及びC
12-C
40含酸素化合物から選ばれる、実施態様AからYのいずれか一つの方法。
実施態様AA:含酸素化合物がC
9及びC
18含酸素化合物又はC
10 及びC
19 含酸素化合物である、実施態様AからZのいずれか一つの方法。
実施態様AB:循環流が吸着剤床との接触前にC
9及びC
18含酸素化合物又はC
10 及びC
19 含酸素化合物の一種以上を含む、実施態様AからAAのいずれか一つの方法。
実施態様AC:反応停止剤がC
mアルコールであり、式中、mがアルコール中の炭素原子の数に等しい整数であり、かつC
1-C
40含酸素化合物がC
m+nであり、式中、mがC
mアルコールからのmであり、かつnが6から32までの整数である、実施態様AからABのいずれか一つの方法。
【0038】
実施態様AD:循環流が処理された循環流より50質量%多いC
1-C
40含酸素化合物を有する、実施態様AからACのいずれか一つの方法。
実施態様AE:循環流が処理された循環流より65質量%多いC
4-C
40含酸素化合物を有する、実施態様AからADのいずれか一つの方法。
実施態様AF:循環流が、吸着剤床との接触後に、10 ppm以下のC
4-C
40含酸素化合物を含む、実施態様AからAEのいずれか一つの方法。
実施態様AG:循環流が吸着剤床と接触する場合、70質量%から99質量%まで、又は80質量%から95質量%までのC
18+m含酸素化合物を吸着し、10質量%から45質量%まで、又は15質量%から40質量%まで、又は20質量%から35質量%までの非共役ジエンを少なくとも2種の吸着剤により吸着し、この場合、mが反応停止剤中の炭素原子の数に等しい、実施態様AからAFのいずれか一つの方法。
実施態様AH:80質量%から100 質量%まで、又は85質量%から99質量%まで、又は90質量%から95質量%までのC
9+m含酸素化合物を吸着し、この場合、mが反応停止剤中の炭素原子の数に等しい、実施態様AからAGのいずれか一つの方法。
実施態様AI:少なくとも2種の吸着剤との循環流の滞留時間が5又は8分から12又は15又は20分までの範囲内であり、又は吸着剤のそれぞれとの循環流の滞留時間が、個々に、4又は6分から10又は14又は18分までの範囲内である、実施態様AからAHのいずれか一つの方法。
実施態様AJ:含酸素化合物がC
6-C
12非共役ジエンモノマー、反応停止剤、及びアルミニウムアルキル付加物及び/又はゼオライトモレキュラーシーブの反応生成物である、実施態様AからAIのいずれか一つの方法。
実施態様AK:循環流が最初に水を除去するために用意された少なくとも一種の吸着剤と接触し、続いて水を除去された循環流がC
8又はC
12 又はC
30 又はC
40 含酸素化合物を除去するために用意された少なくとも一種の別の吸着剤と接触する、実施態様AからAJのいずれか一つの方法。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕(i) ポリオレフィン生成物流を用意する工程、ここで、前記ポリオレフィン生成物流は、ポリオレフィン生成物及び未反応のモノマーを含む、
(ii) 前記ポリオレフィン生成物流を水、C1-C8 アルコール、及びこれらの混合物から選ばれた反応停止剤で反応停止して、反応停止されたポリオレフィン流を生成する工程、
(iii) 反応停止されたポリオレフィン流をポリオレフィン生成物及び循環流に分離する工程、及び
(iv) 循環流の少なくとも一部を吸着剤床と接触させて処理された循環流を生成する工程、ここで前記循環流は、反応停止剤、一種以上のC6-C12共役又は非共役ジエンモノマー、及び一種以上のC1-C40含酸素化合物を含み、前記吸着剤床は、反応停止剤及び/又はC1-C40含酸素化合物を除去するための少なくとも2種の吸着剤を含むことを特徴とする重合方法。
〔2〕吸着剤床が水を除去するための少なくとも一種の吸着剤及びC8-C40含酸素化合物を除去するための少なくとも一種のその他の吸着剤を含む、前記〔1〕記載の方法。
〔3〕少なくとも一種の吸着剤がゼオライトモレキュラーシーブであり、かつ少なくとも一種の吸着剤がアルミナ中のハイブリッドゼオライトである、前記〔1〕又は〔2〕記載の方法。
〔4〕アルミナ中のハイブリッドゼオライト吸着剤がC8-C40含酸素化合物を除去する、前記〔3〕記載の方法。
〔5〕吸着剤床が更にアルミナ吸着剤を含む、前記〔3〕又は〔4〕記載の方法。
〔6〕吸着剤床が更に少なくとも一種のシリカ吸着剤を含む、前記〔3〕から〔5〕のいずれか1項記載の方法。
〔7〕ゼオライトモレキュラーシーブがゼオライトX、ゼオライトY、ゼオライトA、ホージャサイト、モルデナイト、フェリエライト、及びこれらの混合物からなる群から選ばれた物質を含む、前記〔3〕から〔6〕のいずれか1項記載の方法。
〔8〕ゼオライトモレキュラーシーブが無バインダーである、前記〔3〕から〔7〕のいずれか1項記載の方法。
〔9〕一種以上のC6-C12非共役ジエンモノマーが2-メチル-1,4-ペンタジエン、3-メチル-1,4-ペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、3-メチル-1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘプタジエン、1,6-ヘプタジエン、ノルボルナジエン、3,3-ジメチル-1,3-ヘキサジエン、4-エチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘプタジエン、6-メチル-1,4-ヘプタジエン、1-ビニルシクロヘキセン、5-メチレン -2-ノルボルネン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、1,9-オクタジエン、1,7-ノナジエン、1,8-ノナジエン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-エチル-1,4-ヘプタジエン、5-エチル-1,5-ヘプタジエン、4-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,4-オクタジエン、5-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,5-オクタジエン、6-メチル-1,6-オクタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、1,8-デカジエン、1,9-デカジエン、1,4-ジビニルシクロヘキサン、1,3-ジビニルシクロヘキサン、ジシクロペンタジエン、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、5,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,4-オクタジエン、5-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,5-オクタジエン、6-エチル-1,6-オクタジエン、4-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,4-ノナジエン、5-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,5-ノナジエン、6-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,6-ノナジエン、7-メチル-1,7-ノナジエン、5-アリル-2-ノルボルネン、1,10-ウンデカジエン、6-プロピル-1,6-オクタジエン、4-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,4-ノナジエン、5-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,5-ノナジエン、6-エチル-1,6-ノナジエン、7-エチル-1,6-ノナジエン、5-メチル-1,4-デカジエン、5-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,5-デカジエン、6-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,6-デカジエン、7-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,7-デカジエン、8-メチル-1,8-デカジエン、9-メチル-1,8-デカジエン、1,11-ドデカジエン、6-ブチル -1,6-オクタジエン、5-エチル-1,4-デカジエン、5-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,5-デカジエン、6-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,6-デカジエン、7-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,7-デカジエン、8-エチル-1,8-デカジエン、6-メチル-1,6-ウンデカジエン、8-メチル-1,6-ウンデカジエン、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、前記〔1〕から〔8〕のいずれか1項記載の方法。
〔10〕循環流が吸着剤床との接触前に、C9及びC18 含酸素化合物の一種以上を含む、前記〔1〕から〔9〕のいずれか1項記載の方法。
〔11〕循環流が処理された循環流より50質量%多いC4-C40含酸素化合物を有する、前記〔1〕から〔10〕のいずれか1項記載の方法。
〔12〕循環流が処理された循環流より65質量%多いC4-C40含酸素化合物を有する、前記〔1〕から〔11〕のいずれか1項記載の方法。
〔13〕反応停止剤が水であり、かつ含酸素化合物がC9及びC18 含酸素化合物である、前記〔1〕から〔12〕のいずれか1項記載の方法。
〔14〕反応停止剤がCmアルコールであり、式中、mがアルコール中の炭素原子の数に等しい整数であり、かつC1-C40含酸素化合物がCm+nであり、式中、mがCmアルコールからのmであり、かつnが6から32までの整数である、前記〔1〕記載の方法。
〔15〕循環流が、吸着剤床との接触後に、10 ppm以下のC4-C40含酸素化合物を含む、前記〔1〕から〔14〕のいずれか1項記載の方法。
〔16〕吸着剤床を約150 ℃から約290 ℃までの範囲の温度に加熱することにより吸着剤床を再生することを更に含む、前記〔1〕から〔15〕のいずれか1項記載の方法。
〔17〕吸着剤床を再生の前及び/又は後に熱い希釈剤洗浄にかけることを更に含む、前記〔1〕から〔16〕のいずれか1項記載の方法。
〔18〕吸着剤床を再生の前及び/又は後に熱い窒素でスパージすることを更に含む、前記〔1〕から〔17〕のいずれか1項記載の方法。
〔19〕循環流が吸着剤床と接触する場合に、70質量%から99質量%までのC18含酸素化合物を吸着し、10質量%から45質量%までの非共役ジエンを少なくとも2種の吸着剤により吸着する、前記〔1〕から〔18〕のいずれか1項記載の方法。
〔20〕吸着剤の少なくとも一種がアルミナ中のハイブリッドゼオライトであり、かつ60m2/gから140m2/gまでの範囲内の表面積及び0.30ml/gから0.54ml/gまでの範囲内の孔体積を有する、前記〔1〕から〔19〕のいずれか1項記載の方法。
〔21〕少なくとも2種の吸着剤との循環流の滞留時間が5分から20分までの範囲内である、前記〔1〕から〔20〕のいずれか1項記載の方法。
〔22〕吸着剤のそれぞれとの循環流の滞留時間が、個々に、4分から18分までの範囲内である、前記〔1〕から〔21〕のいずれか1項記載の方法。
〔23〕含酸素化合物がC6-C12非共役ジエンモノマー、反応停止剤、及びアルミニウムアルキル付加物又はゼオライトモレキュラーシーブの反応生成物である、前記〔1〕から〔22〕のいずれか1項記載の方法。
〔24〕反応停止剤が水であり、循環流が用意された少なくとも一種の吸着剤と最初に接触して水を除去し、続いて水を除去された循環流が用意された少なくとも一種のその他の吸着剤と接触してC8-C40含酸素化合物を除去する、前記〔1〕から〔23〕のいずれか1項記載の方法。