(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記他の商品名の各々から前記共通部分を除去して他の特徴部分の各々を抽出し、前記他の特徴部分の各々を選択可能に出力し、前記選択可能に出力された前記他の特徴部分のいずれかが選択されると、当該選択された特徴部分を含む商品名に対応付けられて登録された代替コードを表すシールを印刷する、
請求項1に記載の管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、商品名が異なる商品には、異なる商品コードが割り当てられている。しかし、仕様(例えば、色やサイズ)のみが異なる商品が複数ある場合、それらの商品に同じ商品コードが割り当てられることもある。例えば、商品名が「ジャケット 青」である商品と、その商品と色のみが異なり、商品名が「ジャケット 白」である商品とに、同じ商品コードが割り当てられる場合がある。このような場合において、商品を管理する際に、商品または商品の包装に付された商品コードをできるだけ使用しつつも、上記のように仕様が異なる複数の商品を確実に識別したいという要望がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、管理すべき商品の識別誤りを防ぐことが可能な管理装置、管理方法、プログラム、ならびに、非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点に係る管理装置は、
管理すべき商品に係る商品コードおよび商品名を受け付ける受付部、
前記受け付けられた商品コードが、
未だ登録されていなければ、前記受け付けられた商品コードに前記受け付けられた商品名を対応付けて登録し、
前記受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、ユニークな代替コードを発行し、前記受け付けられた商品コードと前記発行された代替コードと前記受け付けられた商品名とを対応付けて登録する登録部、
処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する取得部、
前記取得された対象コードが、
商品コードとして登録されていれば、当該対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力し、
代替コードとして登録されていれば、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する出力部
を備え、
前記出力部は、
前記取得された対象コードが商品コードとして登録されており、当該対象コードである商品コードに対応付けられて、前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録され、もしくは
前記取得された対象コードが代替コードとして登録されており、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コードに対応付けられて前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていれば、
前記出力すべき商品名から、前記出力すべき商品名および前記他の商品名の共通部分を除去して特徴部分を抽出し、
当該抽出された特徴部分を強調して出力することを特徴とする。
【0008】
また、上記観点に係る管理装置において、
前記代替コードが発行されると、当該代替コードを表すシールを印刷し、当該印刷されたシールを当該代替コードに係る商品に貼り付けるよう促す報知部をさらに備えてもよい。
【0009】
また、上記観点に係る管理装置において、
前記他の商品名の各々から前記共通部分を除去して他の特徴部分の各々を抽出し、前記他の特徴部分の各々を選択可能に出力し、前記選択可能に出力された前記他の特徴部分のいずれかが選択されると、当該選択された特徴部分を含む商品名に対応付けられて登録された代替コードを表すシールを印刷してもよい。
【0010】
また、上記観点に係る管理装置において、
代替コード発行時に、同じ商品コードを有する各商品名の特徴部分の抽出をあらかじめ行っておき、出力時にはあらかじめ抽出した特徴部分を使ってもよい。
【0011】
本発明の第2の観点に係る管理方法は、
管理装置が、管理すべき商品に係る商品コードおよび商品名を受け付ける受付ステップ、
前記受け付けられた商品コードが、
未だ登録されていなければ、前記管理装置が、前記受け付けられた商品コードに前記受け付けられた商品名を対応付けて登録し、
前記受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、前記管理装置が、ユニークな代替コードを発行し、前記受け付けられた商品コードと前記発行された代替コードと前記受け付けられた商品名とを対応付けて登録する登録ステップ、
前記管理装置が、処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する取得ステップ、
前記取得された対象コードが、
商品コードとして登録されていれば、前記管理装置が、当該対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力し、
代替コードとして登録されていれば、前記管理装置が、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する出力ステップ、
を備え、
前記出力ステップにおいて、
前記取得された対象コードが商品コードとして登録されており、当該対象コードである商品コードに対応付けられて、前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録され、もしくは
前記取得された対象コードが代替コードとして登録されており、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コードに対応付けられて前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていれば、
前記管理装置は、前記出力すべき商品名から、前記出力すべき商品名および前記他の商品名の共通部分を除去して特徴部分を抽出し、
前記管理装置は、当該抽出された特徴部分を強調して出力することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
管理すべき商品に係る商品コードおよび商品名を受け付ける受付部、
前記受け付けられた商品コードが、
未だ登録されていなければ、前記受け付けられた商品コードに前記受け付けられた商品名を対応付けて登録し、
前記受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、ユニークな代替コードを発行し、前記受け付けられた商品コードと前記発行された代替コードと前記受け付けられた商品名とを対応付けて登録する登録部、
処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する取得部、
前記取得された対象コードが、
商品コードとして登録されていれば、当該対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力し、
代替コードとして登録されていれば、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する出力部、
として機能させ、
前記出力部は、
前記取得された対象コードが商品コードとして登録されており、当該対象コードである商品コードに対応付けられて、前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録され、もしくは
前記取得された対象コードが代替コードとして登録されており、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コードに対応付けられて前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていれば、
前記出力すべき商品名から、前記出力すべき商品名および前記他の商品名の共通部分を除去して特徴部分を抽出し、
当該抽出された特徴部分を強調して出力することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の観点に係る非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体は、
コンピュータを、
管理すべき商品に係る商品コードおよび商品名を受け付ける受付部、
前記受け付けられた商品コードが、
未だ登録されていなければ、前記受け付けられた商品コードに前記受け付けられた商品名を対応付けて登録し、
前記受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、ユニークな代替コードを発行し、前記受け付けられた商品コードと前記発行された代替コードと前記受け付けられた商品名とを対応付けて登録する登録部、
処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する取得部、
前記取得された対象コードが、
商品コードとして登録されていれば、当該対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力し、
代替コードとして登録されていれば、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する出力部、
として機能させるプログラムを記録し、
前記出力部は、
前記取得された対象コードが商品コードとして登録されており、当該対象コードである商品コードに対応付けられて、前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録され、もしくは
前記取得された対象コードが代替コードとして登録されており、当該対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コードに対応付けられて前記出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていれば、
前記出力すべき商品名から、前記出力すべき商品名および前記他の商品名の共通部分を除去して特徴部分を抽出し、
当該抽出された特徴部分を強調して出力することを特徴とする。
【0014】
なお、上記記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な(non-transitory)記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリである。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えばRAM(Random Access Memory)といった揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、管理すべき商品の識別誤りを防ぐことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、本願発明の実施形態を図面を参照して説明するにあたり、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
【0018】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る管理システム1の構成を示す。管理システム1は、インターネットを介して販売者と購入者との間で商品取引が行われる市場(電子市場)において、取引される商品を管理するシステムである。具体的には、管理システム1は、販売者が販売する商品を保管する倉庫Wにおいて、商品を識別するための商品コードを管理する。
図1に示すように、管理システム1は、管理装置100と、販売者端末200とを含み、管理装置100と販売者端末200とは、インターネット300を介して通信可能に接続されている。
【0019】
管理装置100は、倉庫W内に保管された商品の商品コードを管理する装置である。具体的には、管理装置100は、電子市場の管理者により操作される。管理装置100は、販売者端末200から、倉庫Wに格納されるべき商品に関する情報を受け取り、その情報を商品データベース(DB)400に登録する。商品に関する情報は、例えば、商品名と、商品コードとを含む。また、管理装置100は、商品DB400と、商品または商品の包装に貼られるシール上に後述する代替コードを印刷する印刷装置500と、倉庫W内で商品を取り扱う作業者が利用する作業者端末600と有線または無線により通信可能に接続されている。
【0020】
販売者端末200は、電子市場において商品を販売する販売者が操作するコンピュータである。販売者端末200は、販売者が販売する商品に関する情報(例えば、商品名および商品コード)の入力を受け付ける。そして、販売者端末200は、受け付けた情報を管理装置100に送信する。
【0021】
商品DB400は、倉庫Wにおいて管理されるべき商品に関する情報を記憶する装置である。
図2に、商品DB400に記憶されるデータの一例を示す。
図2に示す商品DB400は、商品コードと、商品名と、代替コードとを、それぞれ対応付けて記憶する。この例において、商品コードとして、JANコードが用いられている。代替コードは、商品コードとは別に特定の商品に割り当てられるコードである。代替コードは、互いにユニークであり、かつ商品コードに対してもユニークである。
【0022】
印刷装置500は、代替コードを、後述する作業者端末600のリーダ601が読み取り可能な形式でシール上に印刷する。代替コードが印刷されたシール(代替シール)は、作業員により商品または商品の包装に貼られる。
【0023】
作業者端末600は、倉庫W内の作業者が利用する端末である。具体的には、作業者端末600は、作業者が販売者から納品された商品を倉庫W内の予め定められた位置に格納する際や、購入者へ配送される商品をピックアップする際に、作業者が商品が処理の対象とすべき商品か否かを確認するために用いられる。作業者端末600は、バーコードリーダなど、商品または商品の包装に付されたコード(対象コード)を読み取るためのリーダ601と、リーダ601によって読み取られた情報を表示する表示部602とを備える。
【0024】
次に、管理装置100の構成について詳細に説明する。
【0025】
図3は、管理装置100のハードウェア構成を示す概略図である。
図3に示すように、管理装置100は、制御部101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM103と、表示部104と、通信部105と、操作部106とから構成され、各部は、バス107により接続されている。
【0026】
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成され、管理装置100全体を制御する。
【0027】
ROM102は、制御部101が管理装置100全体を制御するためのプログラムや各種データを格納する不揮発性メモリである。
【0028】
RAM103は、制御部101が生成した情報や、その情報の生成に必要なデータを一時的に格納するための揮発性メモリである。
【0029】
表示部104は、LCD(Liquid Crystal Display)およびバックライト等を備える表示装置から構成される。表示部104は、制御部101による制御の下、例えば、制御部101から出力されたデータを表示する。
【0030】
通信部105は、管理装置100をインターネット300に接続するための通信インターフェースと、商品DB400、印刷装置500、および作業者端末600と接続するための通信インターフェースとから構成される。
【0031】
操作部106は、ボタン、キーボード、タッチパネル等の入力装置から構成される。操作部106は、管理装置100のユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する信号を制御部101に出力する。
【0032】
次に、管理装置100の機能構成について説明する。
【0033】
図4は、管理装置100の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、管理装置100は、受付部111、登録部112、報知部113、取得部114、および出力部115として機能する。
【0034】
受付部111は、管理すべき商品に係る商品コードおよび商品名を受け付ける。具体的には、受付部111は、販売者端末200から、販売者が販売する商品であって、倉庫Wに格納されるべき商品の商品コードと商品名を受け付ける。
【0035】
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、受付部111として機能する。
【0036】
登録部112は、受付部111により受け付けられた商品コードおよび商品名を商品DB400に登録する。また、登録部112は、受け付けられた商品コードおよび商品名が所定の条件を満たす場合、受け付けられた商品コード、商品名、および代替コードを商品DB400に登録する。
【0037】
具体的には、登録部112は、受付部111により受け付けられた商品コードが、未だ商品DB400に登録されていなければ、受け付けられた商品コードに受け付けられた商品名を対応付けて、商品DB400に登録する。一方、登録部112は、受け付けられた商品コードが、受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、ユニークな代替コードを発行する。そして、さらに登録部112は、受け付けられた商品コードと発行された代替コードと受け付けられた商品名とを対応付けて商品DB400に登録する。
【0038】
以下、
図2に示す商品DB400に、商品名「ジャケット 白」、「ジャケット 黒」、「ジャケット 青」の商品に係る情報がこの順番で登録される例について説明する。まず、受付部111が、商品コード「4512345678906」と商品名「ジャケット 白」を受け付けると、登録部112は、商品DB400を参照し、受け付けられた商品コード「4512345678906」がまだ登録されていないと判定する。そして、登録部112は、
図2に示すように、受け付けられた商品コード「4512345678906」と商品名「ジャケット 白」とを対応付けて商品DB400に登録する。なお、この場合、登録部112は、代替コードを発行しないため、商品コード「4512345678906」と商品名「ジャケット 白」に対応付けられた代替コードは、商品DB400に登録されない。
【0039】
次に、受付部111が、商品コード「4512345678906」と商品名「ジャケット 黒」を受け付けると、登録部112は、商品DB400を参照し、受け付けられた商品コード「4512345678906」が、受け付けられた商品名「ジャケット 黒」と異なる商品名「ジャケット 白」と対応付けられて既に登録されていると判定する。そして、登録部112は、商品名「ジャケット 黒」の商品を識別するための代替コード「14512345678906」を発行する。そして、登録部112は、
図2に示すように、受け付けられた商品コード「4512345678906」および商品名「ジャケット 黒」と、発行された代替コード「14512345678906」を対応付けて商品DB400に登録する。
【0040】
さらに、受付部111が、商品コード「4512345678906」と商品名「ジャケット 青」を受け付けると、登録部112は、商品DB400を参照し、受け付けられた商品コード「4512345678906」が、受け付けられた商品名「ジャケット 青」と異なる商品名「ジャケット 白」および「ジャケット 黒」と対応付けられて既に登録されていると判定する。そして、登録部112は、商品名「ジャケット 青」の商品を識別するための代替コード「24512345678906」を発行する。そして、登録部112は、
図2に示すように、受け付けられた商品コード「4512345678906」および商品名「ジャケット 青」と、発行された代替コード「24512345678906」を対応付けて商品DB400に登録する。
【0041】
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、登録部112として機能する。
【0042】
報知部113は、登録部112により代替コードが発行されると、当該代替コードを表すシール、すなわち代替シールを印刷する。具体的には、報知部113は、登録部112により代替コードが発行されると、その代替コードを、作業者端末600のリーダ601が読み取り可能な形式でシール上に印刷するよう、印刷装置500を制御する。
【0043】
また、報知部113は、印刷された代替シールをその代替コードに係る商品に貼り付けるよう促す。具体的には、例えば、報知部113は、印刷された代替シールを商品または商品の包装に貼り付けるよう作業者を促すためのメッセージを表示部104に表示する。
【0044】
以下、
図5を用いて、報知部113により印刷された代替シールと、その貼付例について説明する。本例では、
図2に示す商品DB400に登録された商品名「ジャケット 白」、「ジャケット 黒」、「ジャケット 青」に係る商品の包装P1〜P3に、作業員により代替シールが貼られる。まず、商品の包装P1〜P3のそれぞれには、商品名N1〜N3と、リーダ601で読み取り可能な形式の一例であるバーコードを用いて表された商品コードPC1〜PC3とが印刷されている。なお、商品コードPC1〜PC3は、同一の内容である「4512345678906」を表す。
【0045】
まず、商品名「ジャケット 白」の商品について、登録部112は代替コードを発行しないため、包装P1には、代替シールが貼り付けられない。従って、作業者は、予め包装P1に印刷された商品コードPC1を、対象コードとして利用する。
【0046】
次に、商品名「ジャケット 黒」の商品について、登録部112は、代替コード「14512345678906」を発行する。従って、報知部113は、印刷装置500により、「14512345678906」がバーコード及び数字列を用いて表された代替コードAC2をシール上に印刷する。また、報知部113は、このようにして作成された代替シールS2を、包装P2の商品コードPC2の上に貼り付ける旨のメッセージを表示部104に表示する。そして、そのメッセージを見た作業者は、代替シールS2を、包装P2の商品コードPC2の上に貼り付ける。以後、作業者は、包装P2に貼り付けられた代替シールS2上の代替コードAC2を、対象コードとして利用する。
【0047】
さらに、商品名「ジャケット 青」の商品について、登録部112は、代替コード「24512345678906」を発行する。従って、報知部113は、印刷装置500により、「24512345678906」がバーコード及び数字列を用いて表された代替コードAC3をシール上に印刷する。また、報知部113は、このようにして作成された代替シールS3を、包装P3の商品コードPC3の上に貼り付ける旨のメッセージを表示部104に表示する。そして、そのメッセージを見た作業者は、代替シールS3を、包装P3の商品コードPC3の上に貼り付ける。以後、作業者は、包装P3に貼り付けられた代替シールS3上の代替コードAC3を、対象コードとして利用する。
【0048】
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、報知部113として機能する。
【0049】
図4に戻って、取得部114は、処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する。具体的には、例えば、倉庫Wの作業者は、商品のピックアップ時、その商品の包装に付された対象コードをリーダ601を用いて読み取る。そして、取得部114は、リーダ601を介して対象コードを取得する。
【0050】
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、取得部114として機能する。
【0051】
出力部115は、取得部114により取得された対象コードに基づいて、商品DB400を参照して、商品名を出力する。具体的には、出力部115は、取得された対象コードが、商品コードとして登録されていれば、取得された対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する。また、出力部115は、取得された対象コードが、代替コードとして登録されていれば、取得された対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する。出力部115は、例えば、作業者端末600の表示部602に商品名を出力する。
【0052】
さらに具体的には、出力部115は、取得された対象コードが商品コードとして登録されており、その対象コードである商品コードに対応付けられて、出力すべき商品名と異なる商品名が登録されている場合、もしくは、取得された対象コードが代替コードとして登録されており、その対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コードに対応付けられて出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されている場合、出力すべき商品名から、出力すべき商品名および他の商品名の共通部分を除去して特徴部分を抽出する。そして、出力部115は、抽出された特徴部分を強調して商品名を出力する。
【0053】
以下、出力部115による商品名の出力方法の一例について、
図6A及び
図6Bを用いて説明する。
図6Aに示す例では、
図5に示す商品の包装P1に付された商品コードPC1が、対象コードとして読み取られ、
図2に示す商品DB400を参照して、読み取られた商品コードに係る商品名が出力される。また、
図6Bに示す例では、
図5に示す商品の包装P2に付された代替コードAC2が、対象コードとして読み取られ、
図2に示す商品DB400を参照して、読み取られた代替コードに係る商品名が出力される。
【0054】
まず、
図6Aに示す例について説明する。リーダ601が包装P1上の商品コードPC1を読み取ることにより、取得部114は、対象コードとして「4512345678906」を取得する。そして、出力部115は、商品DB400を参照し、取得された対象コード「4512345678906」が商品コードとして登録されており、かつ、その対象コードである商品コードに対応付けられて、出力すべき商品名「ジャケット 白」と異なる商品名「ジャケット 黒」および「ジャケット 青」が登録されていると判定する。そして、
図6Aに示すように、出力部115は、出力すべき商品名「ジャケット 白」から、出力すべき商品名「ジャケット 白」と、他の商品名「ジャケット 黒」および「ジャケット 青」との共通部分「ジャケット」を除去して特徴部分「白」を抽出する。そして、出力部115は、抽出された特徴部分「白」のフォントを、太く、かつ共通部分「ジャケット」のフォントよりも大きなフォントを用いることにより特徴部分「白」を強調して、商品名「ジャケット 白」を出力する。出力された商品名「ジャケット 白」は、
図6Aに示すように、作業者端末600の表示部602に表示される。
【0055】
次に、
図6Bに示す例について説明する。リーダ601が包装P2上の代替コードAC2を読み取ることにより、取得部114は、対象コードとして「14512345678906」を取得する。そして、出力部115は、商品DB400を参照し、取得された対象コード「14512345678906」が代替コードとして登録されており、その対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品コード「4512345678906」に対応付けられて出力すべき商品名「ジャケット 黒」とは異なる他の商品名「ジャケット 白」および「ジャケット 青」が登録されていると判定する。そして、
図6Bに示すように、出力部115は、出力すべき商品名「ジャケット 黒」から、出力すべき商品名「ジャケット 黒」と、他の商品名「ジャケット 白」および「ジャケット 青」との共通部分「ジャケット」を除去して特徴部分「黒」を抽出する。そして、出力部115は、抽出された特徴部分「黒」のフォントを、太く、かつ共通部分「ジャケット」のフォントよりも大きなフォントを用いることにより特徴部分「黒」を強調して、商品名「ジャケット 黒」を出力する。出力された商品名「ジャケット 黒は、
図6Bに示すように、作業者端末600の表示部602に表示される。
【0056】
なお、特徴部分の強調方法は、上記の例に限られない。例えば、出力部115は、特徴部分のフォントの種類やサイズに、共通部分のフォントと異なるものを利用してもよい。また、出力部115は、特徴部分を点滅させてもよい。また、出力部115は、特徴部分を、商品名の先頭に追加または移動させてもよい。
【0057】
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、出力部115として機能する。
【0058】
次に、本発明の実施形態に係る管理装置100の動作について説明する。
図7は、管理装置100により実行される登録処理の流れを表すフローチャートを示す。以下、同図を参照して登録処理を説明する。本処理は、管理装置100のハードウェア上でプログラムを実行することにより開始され、この処理によって管理装置100が実現される。本処理は、例えば、販売者端末200から通信部105を介して、本処理を開始する要求を受信したことを契機として開始する。
【0059】
本処理が開始されると、受付部111は、通信部105を介して、販売者端末200から商品コードおよび商品名を受け付ける(ステップS101)。
【0060】
次に、登録部112は、商品DB400を参照し、ステップS101において受け付けられた商品コードが、すでに登録されているか否かを判定する(ステップS102)。
【0061】
受け付けられた商品コードが未だ登録されていない場合(ステップS102;No)、登録部112は、ステップS101において受け付けられた商品コードに受け付けられた商品名を対応付けて商品DB400に登録する(ステップS103)。そして、制御部101は登録処理を終了する。
【0062】
受け付けられた商品コードがすでに登録されている場合(ステップS102;Yes)、登録部112は、受け付けられた商品コードが、受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて商品DB400に登録されているか否かを判定する(ステップS104)。受け付けられた商品コードが、受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて商品DB400に登録されていない場合(ステップS104;No)、制御部101は登録処理を終了する。
【0063】
受け付けられた商品コードが、受け付けられた商品名と異なる商品名に対応付けられて商品DB400に登録されている場合(ステップS104;Yes)、登録部112は、代替コードを発行する(ステップS105)。
【0064】
そして、登録部112は、ステップS101において受け付けられた商品コードおよび商品名と、ステップS105において発行された代替コードとを対応付けて商品DB400に登録する(ステップS106)。
【0065】
次に、報知部113は、ステップS105において発行された代替コードを表す代替シールを印刷する(ステップS107)。
【0066】
また、報知部113は、ステップS107において印刷された代替コードを、ステップS101において受け付けられた商品名の商品に付された商品コードの上に貼り付けるよう作業者に促すためのメッセージを表示部104に表示する(ステップS108)。そして、制御部101は登録処理を終了する。
【0067】
図8は、本発明の実施形態に係る管理装置100により実行される出力処理の流れを表すフローチャートを示す。以下、同図を参照して出力処理を説明する。本処理は、管理装置100のハードウェア上でプログラムを実行することにより開始され、この処理によって管理装置100が実現される。本処理は、例えば、作業者端末600から通信部105を介して、本処理を開始する要求を受信したことを契機として開始する。
【0068】
本処理が開始されると、取得部114は、作業者端末600から対象コードを取得する(ステップS201)。
【0069】
次に、出力部115は、商品DB400を参照して、ステップS201において取得された対象コードが、商品コードとして商品DB400に登録されているか否かを判定する(ステップS202)。
【0070】
取得された対象コードが商品コードとして登録されている場合(ステップS202;Yes)、出力部115は、商品DB400を参照して、取得された対象コードである商品コードに対応付けられて出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されているか否かを判定する(ステップS203)。
【0071】
取得された対象コードである商品コードに対応付けられて、出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されている場合(ステップS203;Yes)、出力部115は、出力すべき商品名から、その出力すべき商品名および他の商品名の共通部分を除去して、その出力すべき商品名の特徴部分を抽出する(ステップS204)。
【0072】
そして、出力部115は、ステップS204において抽出された特徴部分を強調して、ステップS201において取得された対象コードに対応付けられた商品名を作業者端末600の表示部602に出力する(ステップS205)。そして、制御部101は出力処理を終了する。
【0073】
取得された対象コードである商品コードに対応けられて、出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていない場合(ステップS203;No)、出力部115は、ステップS201において取得された対象コードに対応付けられた商品名を作業者端末600の表示部602に出力する(ステップS206)。そして、制御部101は出力処理を終了する。
【0074】
一方、取得された対象コードが商品コードとして登録されていない場合(ステップS202;No)、出力部115は、商品DB400を参照して、取得された対象コードが代替コードとして登録されているか否かを判定する(ステップS207)。取得された対象コードが代替コードとして登録されていない場合、すなわち取得された対象コードが、商品コードおよび代替コードのいずれとしても登録されていない場合(ステップS207;No)、制御部101は出力処理を終了する。
【0075】
取得された対象コードが代替コードとして登録されている場合(ステップS207;Yes)、出力部115は、取得された対象コードである代替コードに対応けられて登録されている商品コードに対応付けられて出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されているか否かを判定する(ステップS208)。
【0076】
取得された対象コードである代替コードに対応けられて登録されている商品コードに対応付けられて出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されている場合(ステップS208;Yes)、制御部101はステップS204の処理に進む。
【0077】
取得された対象コードである代替コードに対応けられて登録されている商品コードに対応付けられて出力すべき商品名とは異なる他の商品名が登録されていない場合(ステップS208;No)、出力部115は、ステップS201において取得された対象コードに対応付けられた商品名を作業者端末600の表示部602に出力する(ステップS209)。そして、制御部101は出力処理を終了する。
【0078】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る管理装置100は、販売者端末200から受け付けられた商品コードがまだ登録されていない場合、受け付けられた商品コードに受け付けられた商品名を対応付けて登録する。一方、受け付けられた商品コードが、受け付けられた商品名と異なる商品名と対応付けられてすでに登録されている場合、管理装置100は、代替コードを発行し、その代替コードと受け付けられた商品名および商品コードとを対応付けて登録する。また、代替コードに係る商品には、代替コードを表すシールが貼り付けられる。従って、同じ商品コードが付された、仕様の異なる商品が複数あっても、作業者は、商品に付された商品コードまたは代替コードをリーダ601を用いて読み取ることにより、その商品コードまたは代替コードが付された商品を特定することができる。従って、作業者が商品を管理をする際に、商品や商品の包装に予め付された商品コードをできるだけ使用しつつも、仕様違いによる商品識別の誤りを防ぐことができる。
【0079】
また、同じ商品コードが付された、仕様の異なる商品が複数ある場合に、作業者が、商品に付された商品コードまたは代替コードをリーダ601を用いて読み取ると、その商品名は、その商品名の特徴部分が強調されて、作業者端末600の表示部602に表示される。従って、作業者に対して、仕様違いによる商品があることを認識させ、強調された特徴部分を含む商品名の商品を処理するよう、注意を促すことができる。
【0080】
(実施形態2)
上記実施形態1では、代替コードを表す代替シールが、作業者により商品または商品の包装に貼り付けられる例について説明した。しかし、管理装置100は、商品に付された代替シールが剥がれた場合や作業員が代替シールを貼り忘れた場合など、本来代替シールが貼り付けられる商品に代替シールが貼り付けられていない場合に、すぐに代替シールを印刷できる機能をさらに備えてもよい。実施形態2では、このように代替シールを再印刷可能な機能をさらに備える管理装置100について説明する。なお、実施形態2に係る管理装置100の構成は、実施形態1に係る管理装置100と同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0081】
以下、本実施形態2に係る管理装置の動作について、
図9を用いて説明する。
図9は、実施形態2に係る管理装置100により実行される再印刷処理の流れを表すフローチャートを示す。本処理は、管理装置100のハードウェア上でプログラムを実行することにより開始され、この処理によって管理装置100が実現される。本処理は、例えば、作業者端末600から通信部105を介して、本処理を開始する要求を受信したことを契機として開始する。
【0082】
具体的には、例えば、
図5に示す商品名「ジャケット 黒」に係る商品について、代替シールS2が包装P2に貼り付けられているべきところ、その代替シールS2が何らかの理由により包装P2に貼り付けられていないとする。このとき、作業者は、対象コードとして包装P2上の商品コードPC2をリーダ601に読み取らせて、実施形態1に係る出力処理を実行すると、出力される商品名「ジャケット 白」と、包装P2上の商品名N2「ジャケット 黒」とが異なることに気付く。このような場合に、作業者は、商品名「ジャケット 黒」に係る商品の代替コードを表す代替シールを印刷し、包装P2にその代替シールを貼り付けるため、再印刷処理を実行する。
【0083】
本処理が開始されると、取得部114は、作業者端末600から対象コードを取得する(ステップS301)。なお、このとき、作業者は、商品または商品の包装に予め付された商品コードをリーダ601により読み取らせるため、対象コードは商品コードである。
【0084】
次に、出力部115は、商品DB400を参照して、ステップS301において取得された対象コードである商品コードに対応付けられて、出力すべき商品名とは異なる他の商品名を特定する(ステップS302)。
【0085】
例えば、ステップS301において、
図5に示す商品コードPC2「4512345678906」が取得されたとする。このとき、出力部115は、商品コード「4512345678906」に対応付けられて、出力すべき商品名「ジャケット 白」とは異なる他の商品名「ジャケット 黒」および「ジャケット 青」を特定する。
【0086】
次に、出力部115は、他の商品名の各々から、出力すべき商品名および他の商品名の共通部分を除去して他の特徴部分の各々を抽出する(ステップS303)。
【0087】
例えば、ステップS302において、出力部115が、出力すべき商品名「ジャケット 白」とは異なる他の商品名「ジャケット 黒」および「ジャケット 青」を特定すると、出力部115は、他の商品名「ジャケット 黒」および「ジャケット 青」の各々から、共通部分「ジャケット」を除去して、他の特徴部分「黒」および「青」を抽出する。
【0088】
そして、出力部115は、ステップS303において抽出された他の特徴部分の各々を選択可能に作業者端末600の表示部602に出力する(ステップS304)。
【0089】
例えば、ステップS303において、出力部115が、他の特徴部分「黒」および「青」を抽出したとき、出力部115は、抽出された他の特徴部分「黒」および「青」のいずれかを作業者が選択できるように、作業者端末600の表示部602に他の特徴部分「黒」および「青」を出力する。
【0090】
次に、取得部114は、作業者端末600から、ステップS304において出力された他の特徴部分のうち、作業者により選択された特徴部分を取得する(ステップS305)。
【0091】
例えば、作業者は、作業者端末600の表示部602に表示された特徴部分「黒」および「青」のうち、ステップS301においてリーダ601に読み取らせた商品コードPC2に係る商品の商品名「ジャケット 黒」の特徴部分「黒」を選択する。取得部114は、作業者による作業者端末600への操作入力により、選択された特徴部分「黒」を取得する。
【0092】
そして、出力部115は、ステップS305において取得された特徴部分を含む商品名に対応付けられて登録された代替コードを表すシールを印刷する(ステップS306)。
【0093】
例えば、ステップS305において、取得部114が、作業者端末600から特徴部分「黒」を取得した場合、出力部115は、取得された特徴部分「黒」を含む商品名「ジャケット 黒」に対応付けられて登録された代替コード「14512345678906」を商品DB400を参照して特定する。そして、出力部115は、特定された代替コード「14512345678906」を表す代替シールを印刷装置500により印刷する。そして、制御部101は、再印刷処理を終了する。
【0094】
以上説明したように、実施形態2に係る管理装置100は、代替シールが貼り付けられるべき商品に代替シールが貼り付けられていない場合に、その商品に付された商品コードを取得することで、すぐに代替シールを印刷することができる。従って、作業者は、代替シールが付されていない商品を見つけたときに、すぐに代替シールをその商品に貼り付けることができる。
【0095】
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。即ち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
【0096】
例えば、上記の実施形態1及び2において、出力部115は、出力処理および再印刷処理において、商品名の特徴部分を抽出する。しかし、商品名の特徴部分を抽出するタイミングは、これに限られない。例えば、実施形態1に係る登録処理において、代替コードの発行時に、登録部112が、出力部115と同様に、同じ商品コードを有する各商品名の特徴部分を抽出してもよい。そして、出力処理または再印刷処理において、出力部115は、登録部112により予め抽出された特徴部分を利用してもよい。
【0097】
また、上記の実施形態1及び2において、予め各商品に割り当てられる商品コードがJANコードである例について説明したが、商品コードはこれに限られない。例えば、商品コードは、EANコード、UPCであってもよい。また商品コードは、1次元コードに限られず、QRコード(登録商標)などの2次元コードであってもよい。
【0098】
また、上記の実施形態1及び2において、特徴部分の強調方法の一例として、商品名の特徴部分のフォントが共通部分のフォントよりも大きく、かつ太く表示される例について説明した。しかし、上述したように、特徴部分の強調方法は、この例に限られない。以下、特徴部分の強調方法のその他の例を具体的に示す。
図10A〜
図10Eは、上述の出力処理において、作業者端末600の表示部602に表示される商品名の表示例である。
図10Aに示す例では、特徴部分「黒」が、商品名「ジャケット 黒」の前に追加されている。このように、特徴部分を商品名の先頭に追加することにより、作業者が特徴部分を認識しやすくなる。また、商品名をそのまま残すことにより、特徴部分が誤って抽出されたとしても、作業者は商品名を確認することができる。また、
図10Bに示す例のように、追加された特徴部分「黒」と、商品名「ジャケット 黒」との間にカンマなどの区切り文字を挿入してもよい。また、
図10Cに示す例のように、追加された特徴部分「黒」のフォントを、商品名「ジャケット 黒」のフォントよりも太くしてもよい。また、
図10Dに示す例のように、追加された特徴部分「黒」を括弧で囲んでもよい。また、
図10Eに示す例のように、特徴部分「黒」を商品名「ジャケット 黒」から切り取り、共通部分「ジャケット」の前に移動させてもよい。また、上記の方法を組み合わせて、特徴部分が強調されてもよい。
【0099】
また、上記の実施形態1及び2において、
図5に示すように、代替シールS2,S3に、バーコード及び数字列を用いて表された代替コードAC2,AC3が印刷される例について説明した。しかし、代替シールに印刷される情報は、これに限られない。例えば、代替シールには、特徴部分が強調された商品名がさらに印刷されてもよい。代替コードと、特徴部分が強調された商品名とが印刷された代替シールの例を
図11A〜
図11Eに示す。
図11A〜
図11Eに示す代替シールS2には、それぞれ
図10A〜
図10Eに示すように特徴部分が強調された商品名と、代替コードとが印刷されている。
【0100】
なお、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた管理装置100が提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係る管理装置100として機能させることもできる。即ち、上記実施形態で例示した管理装置100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器を制御するCPU等が実行できるように、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器に適用することで、本発明に係る管理装置100として機能させることができる。また、本発明に係る管理方法は、管理装置100を用いて実施できる。
【0101】
また、このようなプログラムの適用方法は任意である。プログラムを、例えば、コンピュータが読取可能な記録媒体[CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical disc)等]に格納して適用できる他、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより適用することもできる。
【0102】
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。即ち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
受付部(111)は、商品コードおよび商品名を受け付ける。登録部(112)は、その商品コードが未だ登録されていなければ、その商品コードにその商品名を対応付けて登録する。また登録部(112)は、その商品コードが、その商品名と異なる商品名に対応付けられて既に登録されていれば、ユニークな代替コードを発行し、商品コードと代替コードと商品名とを対応付けて登録する。取得部(114)は、処理の対象とすべき商品に付された対象コードを取得する。出力部(115)は、対象コードが商品コードとして登録されていれば、対象コードである商品コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する。また出力部(115)は、対象コードが代替コードとして登録されていれば、対象コードである代替コードに対応付けられて登録されている商品名を出力する。さらに出力部(115)は、出力すべき商品名の特徴部分を強調して、その商品名を出力する。