特許第6131421号(P6131421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6131421
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21K 9/275 20160101AFI20170515BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20170515BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20170515BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170515BHJP
【FI】
   F21K9/275
   F21V19/02 200
   F21V19/00 450
   F21Y115:10
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-517812(P2015-517812)
(86)(22)【出願日】2013年6月27日
(65)【公表番号】特表2015-524151(P2015-524151A)
(43)【公表日】2015年8月20日
(86)【国際出願番号】EP2013063564
(87)【国際公開番号】WO2014001474
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2014年12月22日
(31)【優先権主張番号】201210218833.6
(32)【優先日】2012年6月27日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512288684
【氏名又は名称】オスラム ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】OSRAM GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ハオ リー
(72)【発明者】
【氏名】シャオミアン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ペン チェン
(72)【発明者】
【氏名】チェンチェン フェン
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−165647(JP,A)
【文献】 特開2012−009363(JP,A)
【文献】 特開2011−100653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/275
F21V 19/00
F21V 19/02
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(1)と、前記ハウジング(1)内に収容された電子アセンブリ(2)とを有する照明装置(100)において、
前記照明装置(100)はさらに、前記電子アセンブリ(2)の少なくとも一方の側に設けられた少なくとも1つの調節機構(3)を含み、
前記調節機構(3)は、前記電子アセンブリ(2)と操作可能に接続されており、
前記調節機構(3)は、前記電子アセンブリ(2)の端部と前記ハウジング(1)の対応する端部との間の距離を前記ハウジング(1)の延在方向に変化させることによって、前記電子アセンブリ(2)が前記ハウジング(1)内で張力がかかった状態で保持されるように、前記ハウジング(1)の外部から操作される、
ことを特徴とする照明装置(100)。
【請求項2】
前記調節機構(3)は、前記電子アセンブリ(2)に対して前記ハウジング(1)の端部の方向に力が作用するように操作される、
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置(100)。
【請求項3】
前記調節機構(3)は、前記ハウジング(1)内に設けられたコネクタ(4)と、部分的に前記ハウジング(1)の中へと延在するねじ調節部材(5)とを含み、
前記コネクタ(4)の第1端部(A)は、前記電子アセンブリ(2)の端部(C)と固定され、前記コネクタ(4)の第2端部(B)は、前記ねじ調節部材(5)と螺合される、
ことを特徴とする請求項2記載の照明装置(100)。
【請求項4】
前記第1端部(A)に、前記端部(C)を収容するための停止スロット(6)が開口されている、
ことを特徴とする請求項3記載の照明装置(100)。
【請求項5】
前記コネクタ(4)は、前記ねじ調節部材(5)をねじ込む及び/又はねじ緩めるための、前記第2端部(B)に設けられた調節部を含む、
ことを特徴とする請求項3記載の照明装置(100)。
【請求項6】
前記調節部は、長孔(7)と、前記長孔(7)の中に埋め込まれたナット(8)とを含み、
前記ねじ調節部材(5)は、前記ナット(8)とのねじ結合によって前記長孔(7)の中を移動する、
ことを特徴とする請求項5記載の照明装置(100)。
【請求項7】
前記調節部は、ねじ切付きの長孔である、
ことを特徴とする請求項5記載の照明装置(100)。
【請求項8】
前記ハウジングは、軸方向の2つの端面(9)と、前記ねじ調節部材(5)を貫通させるための貫通孔(10)とを有し、前記貫通孔(10)は、前記端面(9)の少なくとも一方に開口されている、
ことを特徴とする請求項3記載の照明装置(100)。
【請求項9】
前記ねじ調節部材(5)は、雄ねじ(ねじ山)を備えたねじロッド(11)と、前記ねじロッド(11)の一方の端部に形成された停止端部(12)とを有する、
ことを特徴とする請求項8記載の照明装置(100)。
【請求項10】
前記貫通孔(10)の周縁は、停止領域(13)を形成するために、前記少なくとも一方の端面(9)に対して凹形になっている、
ことを特徴とする請求項8記載の照明装置(100)。
【請求項11】
前記ハウジング(1)は、管状体(14)と、少なくとも1つのエンドキャップ(15)とを有し、前記エンドキャップ(15)上に、前記少なくとも一方の端面(9)が形成される、
ことを特徴とする請求項10記載の照明装置(100)。
【請求項12】
前記管状体(14)は、前記エンドキャップ(15)によって閉鎖される1つの開放端部(D)と、1つの閉鎖端部とを有し、
前記2つの端面(9)は、それぞれ前記エンドキャップ(15)上と、前記閉鎖端部上とに形成され、
前記調節機構(3)は、前記電子アセンブリ(2)が前記ハウジング(1)内で張力がかかった状態で保持されるように、前記エンドキャップ(15)の一方の側から操作される、
ことを特徴とする請求項11記載の照明装置(100)。
【請求項13】
前記管状体(14)は、2つのエンドキャップ(15)によって閉鎖される2つの開放端部(D)を有し、
前記2つの端面(9)は、それぞれ前記エンドキャップ(15)上に形成され、
前記電子アセンブリ(2)が前記ハウジング(1)内で張力がかかった状態で保持されるように、2つの調節機構(3)が、それぞれ前記エンドキャップの一方の側から操作される、
ことを特徴とする請求項11記載の照明装置(100)。
【請求項14】
前記照明装置(100)は、管形に構成されており、
前記電子アセンブリ(2)は、条片状の回路基板(16)と、前記回路基板(16)上に取り付けられた光源(17)とを含む、
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項記載の照明装置(100)。
【請求項15】
前記光源(17)は、LEDチップである、
ことを特徴とする請求項14記載の照明装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の照明装置において、照明装置の内部構造に対する要求は益々高くなっている。例えば電子アセンブリ、及び、照明装置のハウジングは、低コストと緊密に結びついている。特に、例えばLEDチップのようなLEDデバイスが照明装置の中に取り付けられる状況の場合には、LEDチップとフレームとを支持する回路基板を、照明装置のハウジング内に取り付け及び/又は固定するために、妥当なコストで構造を設計する必要がある。例えば、T8/T5管のような管状の輪郭を有する照明装置の場合には、回路基板は、当該回路基板の延在方向に沿って補助的な材料を用いてランプ本体の内部に固定される。
【0003】
従来技術では、回路基板を支持する金属製フレームは、固定的な接続を実現するために、一般的には接着剤を用いて管の内側面に貼り付けられている。このような固定構造によれば、照明装置は、光を出力するために1つの側しか使用することができず、照明領域は、接着剤の領域をカバーすることができなくなる。回路基板と固定用の接着剤とを支持する金属フレームは、比較的大きな自重を有するので、一方では照明装置自体の重量が比較的大きくなり、他方では照明装置のコストが比較的高くなってしまう。また、比較的寸法の大きい照明装置、特に比較的長い照明装置の場合には、このような固定方法を用いて回路基板を固定することは困難である。
【0004】
上記の問題を回避するために、例えば比較的寸法の大きい管状の照明装置において、接着剤等のような固定用の補助的な材料を用いることなく、例えばLEDチップのような光源を支持する回路基板を、照明装置のハウジング内に固定的に取り付けることができるように改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の課題は、簡単に製造可能であり、低コスト、かつ自重が軽い照明装置を提供することである。さらに、照明装置の内部のアセンブリを、接着剤を用いずにハウジング内に保持し、多方向又は全方向に光を出力できるようにしたい。
【0006】
本発明の照明装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に収容された電子アセンブリとを有し、前記照明装置はさらに、前記電子アセンブリの少なくとも一方の側に設けられた少なくとも1つの調節機構を含み、前記調節機構は、前記電子アセンブリと操作可能に接続されており、前記調節機構は、前記電子アセンブリが前記ハウジング内で張力がかかった状態で保持されるように、前記ハウジングの外部から操作される、ことを特徴とする。本発明によれば、ユーザは、外部から直接的に調節機構を操作することが可能となり、さらに、調節機構に相対する電子アセンブリの一方の側を引っ張るために、ハウジングの当該側から電子アセンブリに作用力を加えることが可能となる。従って、電子アセンブリをハウジングの周壁に接触させたり、ハウジングの周壁に固定させたりする必要はない。その代わりに、電子アセンブリは、ハウジングの2つの端部の間でただ「張力がかかった(引っ張られた)」状態で保持される。このようにしてハウジング内に固定された電子アセンブリは、周方向に360°の照明範囲を提供することが可能であり、これにより、電子アセンブリの設置位置が原因で全方向性の照明を実現することができない、という従来技術の欠点が回避される。
【0007】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、調節機構は、電子アセンブリに対してハウジングの端部の方向に力が作用するように操作することができる。ユーザは、電子アセンブリに加えられる作用力を調節機構によって変化させることができ、その後、電子アセンブリの端部とハウジングの対応する端部との間の距離を、軸方向に、すなわちハウジングの延在方向に変化させることができ、このようにして電子アセンブリは、2つの端部の間で引っ張られる。
【0008】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、調節機構は、ハウジング内に設けられたコネクタと、外部から部分的にハウジングの中へと延在するねじ調節部材とを含み、コネクタの第1端部は、電子アセンブリの端部と固定され、コネクタの第2端部は、ねじ調節部材と螺合される。調節機構は、一方ではハウジングと電子アセンブリとを接続させ、他方ではねじ調節部材によって、電子アセンブリと、調節機構が設けられた端部との間の距離を変化させることが可能である。
【0009】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、コネクタの第1端部に、電子アセンブリの端部を収容するための停止スロットが開口されている。この停止スロットの中に、電子アセンブリの端部を挿入することができ、これら2つは、追加的な固定部とコネクタとによって位置固定的に接続される。このようにして、調節している間に電子アセンブリの位置がコネクタに対して変位することを阻止することができ、これによってハウジングの端部の方向への引張力が、電子アセンブリへと軸方向に加えられる。
【0010】
本発明の別の1つの好ましい実施形態によれば、ねじ調節部材をねじ込む及び/又はねじ緩めるために、コネクタの第2端部には調節部が設けられている。このねじ調節部材は、例えばねじ又はねじに類似のものである。
【0011】
本発明の別の1つの好ましい実施形態によれば、調節部は、長孔と、長孔の中に埋め込まれたナットとを含み、ねじ調節部材は、ナットとのねじ結合によって長孔の中を移動する。この場合には、コネクタは、例えばプラスチック材料から製造されており、金属製のナットは、ねじ調節部材とのねじ結合を形成するためにインサート射出工程によってコネクタ内に配置することができる。
【0012】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、調節部は、ねじ切付きの長孔である。この場合には、調節部は、端面の一方の側から電子アセンブリの方向に延在しており、長孔の内側表面に、ねじ切構造が形成されている。
【0013】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、ハウジングは、軸方向の2つの端面と、ねじ調節部材を貫通させるための貫通孔とを有し、この貫通孔は、端面の少なくとも一方に開口されている。貫通孔を貫通するねじ調節部材によって、ハウジングの外部から軸方向に電子アセンブリへと作用力を加えることができる。
【0014】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、ねじ調節部材は、雄ねじ(ねじ山)を備えたねじロッドと、ねじロッドの一方の端部に形成された停止端部とを有する。停止端部をねじ込む際に、ねじロッドの雄ねじ(ねじ山)を、調節部に設けられたねじ切構造に適合させることによって、ねじ調節部材は、調節部の中を軸方向に移動することができる。
【0015】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、貫通孔の周縁は、停止領域を形成するために、端面に対して凹形になっている。
【0016】
電子アセンブリに相対する方向にねじ調節部材をねじ込むことによって、ねじ調節部材の停止端部は、停止領域を押圧して、ハウジングの端面を電子アセンブリの方向に押圧することができ、これによってハウジングの反対側の端面と協働して、電子アセンブリをハウジングの2つの端部の間で張力がかかった状態で保持する。
【0017】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、ハウジングは、管状体と、少なくとも1つのエンドキャップとを有し、このエンドキャップ上に、ハウジングの端面が形成されている。ハウジング内での電子アセンブリの状態を変化させるための調節機構は、ハウジングの端面において、特にエンドキャップにおいて作動する。このようにして、ハウジングの1つ又は両方の端部から電子アセンブリへと作用力を加えることができる。
【0018】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、管状体は、エンドキャップによって閉鎖される1つの開放端部と、1つの閉鎖端部とを有し、ハウジングの2つの端面は、それぞれエンドキャップ上と、閉鎖端部上とに形成され、調節機構は、電子アセンブリがハウジング内で張力がかかった状態で保持されるよう、エンドキャップの一方の側から操作可能である。管状体の一方の端部が、当該管状体と一体的に形成された閉鎖端面を有する場合には、管状体の開口端部を閉鎖するために、ただ1つのエンドキャップだけが必要であり、閉鎖端面は、電子アセンブリの一方の端部と接続されており、その一方で、エンドキャップは、電子アセンブリの他方の端部と接続されている。電子アセンブリの固定状態を調節する場合には、ハウジング内の電子アセンブリによって支えられる張力が増加又は減少するように、エンドキャップと電子アセンブリとの間の距離を調節機構によって変化させるだけでよい。
【0019】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、管状体は、2つのエンドキャップによって閉鎖される2つの開放端部を有し、ハウジングの2つの端面は、それぞれエンドキャップ上に形成され、電子アセンブリがハウジング内で張力がかかった状態で保持されるよう、2つの調節機構を、それぞれエンドキャップの一方の側から操作可能である。管状体が2つの開放端部を有するように構成されている場合には、2つの相対する各側からそれぞれエンドキャップを使用して電子アセンブリに張力を加えることができる。その後、ハウジング内での電子アセンブリの状態を変化させるために、電子アセンブリに加えられる張力をねじ調節部材によって調節することができる。
【0020】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、照明装置は、管形に構成され、電子アセンブリは、条片状の回路基板と、回路基板上に取り付けられる光源とを含む。この照明装置は、例えばT5/T8照明装置として構成され、照明装置の中に取り付けられる光源は、好ましくは線状光源である。
【0021】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、光源は、LEDチップである。従って、LEDチップが取り付けられた照明装置は、高効率及び省エネという利点を有する。
【0022】
添付図面は、本明細書の一部に含まれ、本発明のさらなる理解を提供するために使用される。このような添付図面は、本発明の実施形態を図示したものであり、明細書と共に本発明の原理を説明するために使用される。添付図面においては、同一の構成要素は、同一の参照番号によって表されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の照明装置の第1実施形態の3次元部分拡大図である。
図2】本発明の照明装置の第1実施形態の部分拡大断面図である。
【0024】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を構成する添付図面が参照される。添付図面には、本発明を実施することができる特定の実施形態が図示されている。この点に関して、例えば「上」「下」「内側」「外側」等のような方向に関する用語は、説明される図の方向に関連して使用される。本発明の実施形態の構成要素は、種々異なる多数の方向で配置することができるので、方向を表す用語は、説明する目的のために使用され、決して限定するために使用されるわけではない。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を使用できること、及び、構造的又は論理的な変更を実施できることは理解すべきである。従って、以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきではなく、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲によって規定される。
【0025】
特に断りのない限り、本明細書に記載した種々の実施例の各特徴は、互いに組み合わせることができるということを理解されたい。
【0026】
図1には、本発明の照明装置の第1実施例の3次元部分拡大図が示されている。この実施例では、照明装置100は、管状の輪郭を有するT5/T8照明装置として構成されている。照明装置100は、管として構成されたハウジング1と、ハウジング1内に収容された細長の電子アセンブリ2とを含む。この実施例における電子アセンブリ2は、条片状の回路基板16と、回路基板16上に取り付けられた線光源17とを含む。ここでは簡潔化のために、照明装置100の端部の部分の拡大図のみが図示されている。
【0027】
照明に影響を与えることなく電子アセンブリ2をハウジング内で固定するために、好ましくは、照明装置100に追加的な調節機構3が配置されている。ハウジング1の少なくとも一方の端部は、電子アセンブリ2の端部C、すなわち回路基板16と、調節可能に接続されている。これによって電子アセンブリ2は、ハウジング1の周壁に接触することなくハウジング1内で軸方向に固定され、全方向に光を出力することが可能となる。
【0028】
ハウジング1は、管状体14と、管状体14の少なくとも一方の開放端部を覆うようにして閉鎖するためのエンドキャップ15とを含む。ハウジング1の他方の端部(図示せず)は、管状体14と一体的に形成された閉鎖端面とすることができるか、又は、同じように別のエンドキャップ15によって閉鎖される開放端部とすることができる。細長の回路基板16の一方の端部Cは、調節機構3によってエンドキャップ15の端面9に操作可能に接続することができ、端面9の、電子アセンブリ2とは反対の側から調節機構3を操作することにより、端面9を端部Cへと接近させることができる。回路基板16の他方の端部(図示せず)は、閉鎖端面(図示せず)と接続されているか、又は、対応する別のエンドキャップと接続されている。少なくとも一方の端面9が、調節機構3の作用によって軸方向に電子アセンブリ2へと接近すると、ハウジング1の2つの端部の間の距離が減少し、これによって回路基板16を、ハウジング1の2つの端部の間でクランプすることができる。この場合、調節機構3に接続された、回路基板16の一方の側には軸方向の引張力が加えられ、これによって回路基板16は、ハウジング1内の画定された内部空洞R内で張力がかかった状態で固定される。
【0029】
図2に示した断面図と組み合わせると、調節機構3は、空洞R内に位置するコネクタ4と、ハウジング1の外部から端面9を通って空洞R内へと延在するねじ調節部材5とを含むことが見て取れる。このために特に端面9には、ねじ調節部材5を貫通させるための貫通孔10が開口されている。コネクタ4の第1端部Aは、回路基板16の端部Cと固定的に接続されており、これによって、回路基板16に作用力を伝えるための調節機構3を操作する際に、コネクタ4と回路基板16との間の固定的な接続が維持されるよう保証される。図1及び図2に図示されるように、第1端部Aは、当該第1端部Aの中に開口された停止スロット6によって、当該第1端部A内で端部Cを保持しており、第1端部Aと端部Cとを、追加的な固定部によって停止スロット6へと延在する方向に一緒に固定することができる。コネクタ4の第2端部Bは、ねじ調節部材5と適合的に接続させるために使用される。この実施例では、例えばプラスチックから製造されるコネクタ4の第2端部Bの中に、ねじ調節部材5の軸方向の移動のための長孔7が開口されており、この長孔7の内側表面は、滑らかな面である。ねじ調節部材5とねじ結合させるための金属製ナット8が、インサート射出工程等によって、1つのパーツとして長孔7と同軸上で一体化されている。
【0030】
ボルトとして構成されたねじ調節部材5は、ねじロッド11と、溝を備えた端面を有する停止端部12とを含む。ねじロッド11は、コネクタ4の第2端部Bからナット8の中へと延在して、ねじ結合を形成する。長孔7の中に延在するねじロッド11の長さは、停止端部12をハウジング1の外部からねじ回すことによって調節される。停止端部12の溝を用いてねじ調節部材5をコネクタ4の中にねじ込むと、停止端部12は、貫通孔10の周縁を押圧する。当該領域は、端面9に対して凹形であり、停止端部12のための停止領域13を形成している。ねじロッド11の端部と回路基板16との間の間隔が近くなればなるほど、停止端部12によって停止領域13に加えられる軸方向の圧力は大きくなる。このようにして端面9の方向への引張力を、ハウジング1の外部から回路基板16へと加えることができ、これによって回路基板16は、内部空洞R内で張力がかかった状態で保持される。この場合、回路基板16の他方の端部(図示せず)は、ハウジング1の他方の端部(図示せず)と固定させることができる。このようにして回路基板16を、ハウジング1の包囲壁に接触することなく、ハウジング1の2つの端部の間で張力がかかった状態で保持することができる。
【0031】
図2の矢印は、ねじ調節部材5のねじ込み方向と、回路基板16がハウジング1の2つの端部から緩められた場合のコネクタ4の移動方向とを表している。調節機構3が外部から操作されると、回路基板16の端部Cに、端面9の方向への引張力が加えられ、これによって回路基板16は、張力がかかった状態となる。
【0032】
図示しない1つの実施例においては、ねじ調節部材5とのねじ結合を実現するために第2の端部Bに設けられる調節部は、ねじ切付きの長孔である。ねじロッド11を、外側周壁自体に設けられたねじ山構造を使用して、ねじ切付きの長孔の中に直接ねじ込むこと、又は、ねじ緩めることができる。
【0033】
管状体14の端部が2つとも開放端部Dである場合には、これらの開放端部Dを、図1及び2に図示するようなエンドキャップ15を用いてそれぞれ閉鎖することができる。このようにすると、調節機構3は2つの端部から同時に操作可能となり、これによって回路基板16は、上に説明した作動プロセスのように2つのエンドキャップ15の間で張架された状態で保持される。
【0034】
管状体14が1つの閉鎖端部と1つの開放端部とを有する場合には、エンドキャップ15を有する方の端部から調節機構3を操作するだけでよい。回路基板16の一方の端部は、閉鎖端部に接続されており、回路基板16の他方の端部は、調節機構3によって加えられる引張力を受け、これによって回路基板16は、エンドキャップと管状体14の閉鎖端部との間で張力がかかった状態で保持される。
【0035】
上に説明した各実施例において回路基板上に取り付けられる光源17は、LEDチップ、又は、他のタイプの光源とすることができる。
【0036】
さらに、本発明の実施例の個々の特徴又は様相は、複数ある実施形態のうちの1つのみに関連して開示されたものである。このような特徴又は側面は、他の実施形態の1つ以上の別の特徴又は様相と任意に組み合わせることができ、あらゆる所与の用途又は特別な用途にとって有利となろう。さらに、「含む(include)」「有する(have)」「備える(with)」という用語又はこれらの他の活用形が、詳細な説明又は特許請求の範囲において使用される場合の範囲について、このような用語は、「含む(comprise)」と同様に包括的であることが意図されている。
【0037】
上記は、本発明の単なる好ましい実施形態であり、本発明を限定するためのものではない。当業者であれば、本発明に種々の修正及び変更を加えることが可能であろう。本発明の理念及び原理の範囲内でのいかなる変更、同等の置換、改善も、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
図1
図2