(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記延長部は、前記軌道が前記チャンネル内に受容されて前記ディストラクタが前記第1の骨取付底部に結合されている時、前記第2の骨取付底部から前記ディストラクタの近位端に向かって近位方向に延長している
ことを特徴とする請求項1に記載のディストラクタアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1A〜
図1Gは、ある一定の頭蓋顔面異常を矯正するように構成されたディストラクタアセンブリの実施形態を示す。図示のように、ディストラクタアセンブリ10は、縦方向Lに細長く、かつ遠位端D及び近位端Pを有する。図示のように、ディストラクタアセンブリ10は、ディストラクタ14、ディストラクタ14に解除可能に連結された第1の
骨取付底部18、及び第1の
骨取付底部18に対して遠位の位置でディストラクタ14に解除可能に連結された第2の
骨取付底部22を有する。一般的に、ディストラクタアセンブリ10は、別々の
骨取付底部18及び22を骨ギャップの両側の第1及び第2の骨セグメントに固定することによって作動する。骨ギャップは、外傷性イベント、骨切り術によって作り出された骨折である可能性があり、又は関節固定術において接合すべき2つの個別の骨の関節の創面切除の結果である可能性がある。ディストラクタアセンブリ10の移植に続く待機期間の後に、
骨取付底部18、22の一方又は両方は、他方に対して平行移動され、それによって骨ギャップのいずれの側の骨も互いから離れるように駆動する。望ましい量の延長が達成された後に、別の待機期間が、新しい骨の成長が十分に硬化するのを可能にするのに必要である。その後、ディストラクタ14は取り外される。
骨取付底部18及び22は、吸収性材料から作られることが好ましい場合がある。このような材料が使用される場合、
骨取付底部18及び22は、残される可能性があり、骨の中に吸収されることになる。
骨取付底部18及び22はまた、可撓性材料から作ることができる。
【0015】
図1C〜
図1Dに示すように、ディストラクタアセンブリ10は、第1及び第2の
骨取付底部18、22に解除可能に連結されたディストラクタ本体34と、第1の
骨取付底部18に対して遠位に第2の
骨取付底部22を平行移動させるように構成された作動機構38とを有するディストラクタ14を有する。ディストラクタアセンブリ10は、ディストラクタ本体34を第1及び第2の
骨取付底部18、22に選択的に連結するように構成された係止機構42を更に有する。図示のように、ディストラクタ14は、縦方向Lに細長く、かつディストラクタ14の近位及び遠位端の間を延びる中心軸Aを形成する。ディストラクタ14は、一般的に生体適合性材料から作られる。
【0016】
図1C及び
図1Dに最も良く示すように、ディストラクタ本体34は、第1の本体部分50、及び第1の本体部分50に対して遠位に平行移動するように構成された第2の本体部分54を有する。図示のように、第1の本体部分50は、縦方向Lに細長く、かつ縦方向Lに本体部分50を通って延びる細長チャンネル58を有する。従って、第1の本体部分50は、2つの垂直に延びる側壁62を形成するか、又はそうでなければチャンネル58は、2つの垂直に延びる側壁62によって形成される。
図1Cに示すように、凹部又は溝66は、第1の本体部分50の縦方向長さの主要部分に沿って縦方向Lに各側壁62の上端に沿って延びる。凹部66は、第2の本体部分54の一部分を受け入れて、第2の本体部分54が、第1の本体部分50に対して平行移動し、同時に第1の本体部分50と整列したままであることを可能にするように構成される。
【0017】
各側壁62は、側壁62の遠位端に近接してバネフィンガ72を更に形成する。
図1Gに最も良く示すように、バネフィンガ72の各々は、そのそれぞれの端部で外向きに延びる突起76を有する。すなわち、各フィンガ72は、ディストラクタ14の中心軸から離れて横方向に延びる突起76を有する。フィンガ72は、跳ね出て第1の
骨取付底部18と係合し、それによって第1の
骨取付底部18を第1の本体部分50に連結するように構成される。このようにして、第1の本体部分50は、第1の
骨取付底部18をディストラクタ14に連結するための第1の連結器と考えることができる。
【0018】
第2の本体部分54も、縦方向Lに細長く、かつ保持部分82と保持部分82から近位に延びる作動軌道86とを有する。保持部分82は、縦方向Lに保持部分82を通って延びる細長チャンネル98を形成する側壁94を有する。第2の本体部分54のチャンネル98は、第1の本体部分50のチャンネル58に整列する。各側壁94は、側壁94の遠位端に近接してバネフィンガ102を形成する。
図1Gに最も良く示すように、バネフィンガ102の各々は、そのそれぞれの端部において外向きに延びる突起106を有する。すなわち、各フィンガ102は、ディストラクタ14の中心軸から離れて横方向に延びる突起106を有する。フィンガ102は、跳ね出て第2の
骨取付底部22と係合し、それによって第2の
骨取付底部22を第2の本体部分54に連結するように構成される。このようにして、第2の本体部分54は、第2の
骨取付底部22をディストラクタ14に連結するための第2の連結器と考えることができる。
【0019】
第2の本体部分54の作動軌道86は、保持部分82から出て延び、第1の本体部分50の凹部66と係合するように構成される。
図1Cに示すように、作動軌道86は、第1の本体部分50のチャンネル58に露出された複数の溝110を形成する。溝110は、作動軌道86の縦方向長さに沿って配置され、作動機構38によって形成された雄ネジによって係合するように構成される。
【0020】
図1C及び
図1Dに示すように、ディストラクタ14は、ディストラクタ14の第2の本体部分54及び従って第2の
骨取付底部22を第1の本体部分50に対して平行移動させるための作動機構38を有する。作動機構38は、縦方向Lに細長く、かつ第1の本体部分50のチャンネル58の中に延びる。図示のように、作動機構38は、内側スリーブ120、及び内側スリーブ120の遠位端に連結された作動ウォーム124を有する。内側スリーブ120は、一般的に、本体128を通って延びる縦方向に細長いボア132を形成する管状本体128を有する。内側スリーブ120は、その近位端において六角形のような連結特徴部129を更に形成する。図示のように、内側スリーブ120の近位端及び従って連結特徴部129は、第1の本体部分50の近位端から突出する。次に、突出する連結特徴部129は、ドライバによって係合することができ、それによって作動機構38を回転させるか又はそうでなければ駆動する。
【0021】
内側スリーブ120の遠位端に連結された作動ウォーム124は、一般的に、縦方向ボア134が貫通して延びるように形成された円筒形本体133と、その本体の外面の周りの雄ネジ136とを有する。ボア134は、内部スリーブ120のボア132に整列する。雄ネジ136は、第2の本体部分の作動軌道86の複数の溝110と係合するように構成される。作動機構38及び従って作動ウォーム124が回転されると、第2の本体部分54は、第1の本体部分50に対して平行移動される。
【0022】
図1Cに示すように、作動機構38はまた、縦方向ボア146が貫通して延びる外側スリーブ142を有する。図示のように、外側スリーブ142は、第1の本体部分50のチャンネル58の近位端内に保持され、内側スリーブ120は、外側スリーブ142のボア146の中に及びこれを通って延びる。外側スリーブ142の一部分は、第1の本体部分50のチャンネル58の近位端から突出し、大きな直径部分150を形成する。大きな直径部分150は、ディストラクタ14が挿入される経皮的ポートを装置取り外し中にそれが通過できるほど十分に大きなサイズに保つ作用をする。内側スリーブ120及び外側スリーブ142の両方は、ディストラクタ14の軸外作動を可能にするように可撓性材料から作ることができる。代替的に、内側スリーブ120及び外側スリーブ142は、曲率を有することができ、剛性材料で作ることができる。このような場合には、内側スリーブ120及び外側スリーブ142は、レーザ切断によって設計することができる。
【0023】
ディストラクタアセンブリ10は、第1及び第2の
骨取付底部18、22をディストラクタ14に解除可能に連結するように構成された係止機構42を更に有する。特に、係止機構42は、係止位置にある時に
骨取付底部18、22をディストラクタ14に係止するか又はそうでなければそれらと係合するように構成され、係止解除位置にある時に
骨取付底部18、22をディストラクタから解除するか又はそうでなければ外すように構成される。図示のように、係止機構42は、内側スリーブ120のボア132、作動ウォーム124のボア134、及び第2の本体部分54のチャンネル98の各々を通って延びる。図示のように、係止機構42は、縦方向に細長いボア158が通って延びるチューブ154と、ボア158を完全に貫通して延びる取り外しアクチュエータ162とを有する。好ましくは、チューブ154は、ニチノールのような形状記憶材料から作られ、アクチュエータ162は、チタンのような可撓性材料から作られるワイヤである。アクチュエータ162の遠位端は、第2の本体部分のチャンネル98の直径よりも大きな直径を有する拡大部分又はフェルール166を有する。アクチュエータ162の近位端は、チューブ154の近位端から突出し、またフェルールを有し、それによってアクチュエータ162の上にチューブ154を捕捉する。
【0024】
係止位置にある時に、係止機構42のチューブ154は、フィンガ72、102の突起76、106が、それぞれの
骨取付底部18及び22と係合し、それによって
骨取付底部18、22をディストラクタ14と係合状態に維持するように、第1及び第2の本体部分50、54のフィンガ72、102を横方向外向きに押し付ける。係止解除位置にある時に、チューブ154は、フィンガ72及び102が内向きに跳ね、突起76、106が
骨取付底部18、22から外れ、それによって
骨取付底部18、22をディストラクタ14から解除するか又はそうでなければ外すように取り外される。
骨取付底部がディストラクタ14から外される時に、アクチュエータ162は、移動し(すなわち、引っ張れる)、それによってディストラクタ14を
骨取付底部18、22から取り外し、骨の中に吸収されるように
骨取付底部18、22を後に残すことができる。
【0025】
ディストラクタ14に解除可能に連結されることになる第1及び第2の
骨取付底部18、22は、
図1A、
図1B、
図1E、
図1F、及び
図1Gに最も良く示されている。
図1E及び
図1Fに示すように、第1の
骨取付底部18は、中心ブリッジ部分174から横方向に延びる1対の翼170を有する。各翼170は、実質的に平面であり、翼170を骨に固定するように、それを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴178を有し、翼170は、骨表面に隣接して平坦に置かれる。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して、翼を骨に締結することができる。
【0026】
中心ブリッジ部分174は、
図1Aに示すように、ディストラクタ14を受け入れるように構成された縦方向チャンネル182を有する。図示のように、チャンネル182は、1対の対向する縦方向側壁184を有する。各側壁184は、
図1Gに示すように、ディストラクタの第1の本体部分50のそれぞれのバネフィンガ72の突起76を受け入れ、それによって第1の
骨取付底部18をディストラクタ14に連結するように構成された横方向開口185を有する。ブリッジ部分174は、ブリッジ部分174の近位面190から近位に延びる1対の先頭ラチェットタブ186と、ブリッジ部分174の遠位面198から遠位に延びる1組の遅れラチェットタブ194とを更に有する。
【0027】
先頭ラチェットタブ186は、ディストラクタ14が取り外された後に第1の
骨取付底部18に対して第2の
骨取付底部22の不注意な前方移動を防止するように構成される。
図1Eに示すように、各先頭ラチェットタブ186は、チャンネル182のそれぞれの側の近位面190の下側部分から延びる。各先頭ラチェットタブ186は、ブリッジ174の縦方向中心軸に向けて内向きに突出するその近位端の突起202を有する。使用時には、タブ186は、屈曲し、第2の
骨取付底部22とのラチェットとして機能する。
【0028】
遅れラチェットタブ194は、第2の
骨取付底部22が第1の
骨取付底部18に対して平行移動された状態で逆摺動を防止するように構成される。図示のように、遅れラチェットタブ194は、チャンネル182のそれぞれの側でブリッジ部分174の遠位面198からある一定の角度で下方に延びる1対の上側タブ206を有する。遅れラチェットタブ194は、チャンネル182のそれぞれの側でブリッジ部分174の遠位面198からある一定の角度で上方に延びる1対の下側タブ208を有する。使用時には、タブ194は、屈曲し、第2の
骨取付底部22とのラチェットとして機能する。
【0029】
同じく
図1E及び
図1Fに示すように、第2の
骨取付底部22は、中心ブリッジ部分214から横方向に延びる1対の翼210を有する。各翼210は、実質的に平面であり、翼210を骨に固定するように、それを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴218を有し、翼210は、骨表面に隣接して平坦に置かれる。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して翼210を骨に締結することができる。
【0030】
中心ブリッジ部分214は、
図1Aに示すように、ディストラクタ14を受け入れるように構成された縦方向チャンネル222を有する。図示のように、チャンネル222は、1対の対向する縦方向側壁224を有する。各側壁224は、
図1Gに示すように、第2の本体部分54のそれぞれのバネフィンガ102の突起106を受け入れ、それによって第2の
骨取付底部22をディストラクタ14に連結するように構成された横方向開口226を有する。
【0031】
第2の
骨取付底部22は、中心ブリッジ部分214の近位面234から近位に延びる縦方向に細長い延長部230を更に有する。
図1Fに示すように、延長部230は、チャンネル222の下の中心ブリッジ部分214から延び、第1の
骨取付底部の中心ブリッジ部分174のチャンネル182を通って延びる。延長部230は、対向する横方向側部240、及び対向する上及び底面244、248をそれぞれ形成する。各側面240は、第1の
骨取付底部の先頭ラチェットタブ186の突起202と係合するように構成された歯252のような係合特徴部を形成する。上面244及び底面248はまた、遅れラチェットタブ194と係合するように構成された歯256のような係合特徴部を形成する。特に、上面244は、上側タブ206と係合するように構成された2列の歯を有し、底面248は、下側タブ208と係合するように構成された2列の歯252を有する。
【0032】
作動において、ディストラクタアセンブリ10が挿入され、第1及び第2の
骨取付底部18、22は、骨ギャップの両側の骨に取り付けられる。ディストラクタアセンブリ10の移植に続く待機期間の後に、第2の
骨取付底部22は、第1の
骨取付底部18に対して平行移動され、それによって骨ギャップのいずれの側の骨も互いから離れるように駆動する。第2の
骨取付底部22は、作動機構38を回転させることによって平行移動される。作動機構38が回転される時に、作動ウォーム124の雄ネジ136は、ディストラクタの第2の本体部分54の傾斜溝110と係合し、それによって第2の本体部分54を第1の本体部分50から離れるように遠位に駆動する。これは、
骨取付底部18、22の望ましい分離を達成するまで行われる。
【0033】
ディストラクタ取り外しの時に、外科医は、ディストラクタ14から1対のワイヤカッターで患者の皮膚を通って近位に延びる係止機構のアクチュエータ162の近位フェルールを切り取ることになる。近位フェルールが切断された状態で、チューブ154は、フィンガ72、102の偏向を防止するほど十分な直径のものではないアクチュエータ162のみを本体部分50、54とそれぞれの
骨取付底部18、22の間に残して取り外すことができる。従って、フィンガ72、102は、もはや第1及び第2の
骨取付底部18、22の開口185、226と係合せず、従って、第1及び第2の
骨取付底部18、22は、ディストラクタ14から解除され、又はそうでなければ外される。次に、アクチュエータ162を取り外し位置まで移動する(すなわち、引っ張る)ことにより、外科医は、着脱式
骨取付底部18、22からディストラクタ14を取り外すことになり、着脱式
骨取付底部18、22のみを患者に依然として取り付けたままにしておく。ディストラクタ14の取り外しは、係止機構42が貫通して延びる経皮的ポートを通して達成されることになる。
【0034】
着脱式
骨取付底部は後に残されるので、それらは、好ましくは、1年〜2年の吸収期間にわたって吸収されることになる吸収性材料から作られる。しかし、着脱式
骨取付底部18、22は、チタンとすることができることを意図している。
【0035】
別の実施形態においてかつ
図2A〜
図2Dを参照すると、ディストラクタアセンブリは、第2の
骨取付底部と直接に係合し、それによって第1の
骨取付底部に対して第2の
骨取付底部を平行移動させる作動機構を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ310は、ディストラクタ314、ディストラクタ314に解除可能に連結された第1の
骨取付底部318、及び第1の
骨取付底部318に平行移動可能に連結された第2の
骨取付底部322を有する。ディストラクタ314が回転する時に、第2の
骨取付底部322は、第1の
骨取付底部318に対して遠位に平行移動される。
【0036】
図2Bに示すように、ディストラクタ314は、縦方向に細長い本体326によって形成された作動機構を有する。この点に関して、本体326は、その近位端にある連結部材330及びその遠位端にある作動ウォーム334を有する。連結部材330は、ディストラクタ314が回転することができるようにドライバに接続するように構成された六角形連結部とすることができる。本体326の遠位端から延びる作動ウォーム334は、雄ネジ342を有する遠位に延びる円錐形ヘッド338を有する。雄ネジ342は、第2の
骨取付底部322と係合し、それによって第1の
骨取付底部318に対して遠位に第2の
骨取付底部を更に平行移動するように構成される。ディストラクタ314は、本体326の周りに配置されたスリーブ346を更に有する。スリーブ346の遠位部分は、第1の
骨取付底部318によって形成された雌ネジと係合し、それによってディストラクタ314を第1の
骨取付底部318に連結するように構成された雄ネジ350を有する連結部分を形成する。スリーブのネジ山部分の近位端の近くにあるのは、ディストラクタ314が第1の
骨取付底部318に連結される時に第1の
骨取付底部318の外面と当接するように構成された外向きに延びる肩部354である。
【0037】
図2A〜
図2B、及び
図2Dに示すように、ディストラクタアセンブリ310は、ディストラクタ314に解除可能に連結された第1及び第2の
骨取付底部318、322を更に有する。第1の
骨取付底部318は、ディストラクタ314に対して静止しているが、第2の
骨取付底部322は、ディストラクタ314及び第1の
骨取付底部318の両方に対して平行移動可能である。
【0038】
図示のように、第1の
骨取付底部318は、中心ブリッジ部分374から横方向に延びる1対の翼370を有する。各翼370は、実質的に平面であり、翼370を骨に固定するようにそれを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴378を有し、翼370は、骨表面に隣接して平坦に置かれる。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して翼を骨に締結することができる。
【0039】
第1の
骨取付底部318の中心ブリッジ部分374は、
図2Bに示すように、ディストラクタ314を受け入れるように構成された縦方向チャンネル382を有する。図示のように、チャンネル382は、第2の
骨取付底部322に対してある一定の角度で延びる。従って、ディストラクタ314は、ある一定の角度で第1のアブミ骨底318から延びる。中心ブリッジ部分374は、第1のチャンネル382の下のブリッジ部分374を完全に貫通して延びる第2の縦方向チャンネル386を更に有する。第2のチャンネル386は、ディストラクタ314が第2の
骨取付底部322と係合することを可能にするように第2の
骨取付底部322の一部分を受け入れるように構成され、第1のチャンネル382に少なくとも部分的に露出される。ブリッジ部分374は、ブリッジ部分374の遠位面398から遠位に延びる遅れラチェットタブ394を更に有する。
【0040】
遅れラチェットタブ394は、ラチェットとして作用し、かつ第2の
骨取付底部322が第1の
骨取付底部318に対して平行移動された状態で逆摺動を防止するように構成される。図示のように、遅れラチェットタブ394は、ブリッジ部分374の遠位面398からある一定の角度で下方に延びる。使用時には、タブ394は、屈曲し、かつ第2の
骨取付底部322が第1の
骨取付底部318に対して平行移動される時に第2の
骨取付底部322とのラチェットとして機能する。
【0041】
図2A〜
図2Bに示すように、第2の
骨取付底部322は、中心ブリッジ部分414から横方向に延びる1対の翼410を有する。各翼410は、実質的に平面であり、翼410を骨に固定するように、それを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴418を有し、翼410は、骨表面に隣接して平坦に置かれる。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して翼410を骨に締結することができる。
【0042】
第2の
骨取付底部422の中心ブリッジ部分414は、第1の
骨取付底部318に向けて近位に延びる縦方向に細長い延長部422を有する。特に、延長部422は、第1の
骨取付底部318の第2のチャンネル386を通って延びる。
図2Dに示すように、延長部422の上面は、ディストラクタ314の雄ネジ342と係合するように構成された複数の溝426を有する。このようにして、延長部422は、軌道を担持する。更に、溝426は、第1の
骨取付底部318のタブ394によって係合し、第1の
骨取付底部318に対する第2の
骨取付底部322の逆摺動を防止するように構成される。
【0043】
作動において、ディストラクタアセンブリ310が挿入され、第1及び第2の
骨取付底部318、322は、骨ギャップの両側の骨に取り付けられる。ディストラクタアセンブリ310の移植に続く待機期間の後に、第2の
骨取付底部322は、第1の
骨取付底部318に対して平行移動され、それによって骨ギャップのいずれの側の骨も互いから離れるように駆動する。第2の
骨取付底部322は、本体326を回転させることによって平行移動される。本体326が回転される時に、作動ウォーム334の雄ネジ342は、第2の
骨取付底部322の溝426と係合し、それによって第1の
骨取付底部318から離れる方向に遠位に第2の
骨取付底部322を駆動する。これは、
骨取付底部318、322の望ましい分離を達成するまで行われる。ディストラクタ314取り外しの時に、外科医は、ディストラクタ314を取り外すことができるまでディストラクタ314のスリーブ346を回転させることになる。第1及び第2の
骨取付底部318、322は、後に残り、骨の中に吸収されることになる。
【0044】
別の実施形態においてかつ
図3A及び
図3Bを参照すると、ディストラクタアセンブリは、
図2A〜
図2Dに示す実施形態に類似とすることができるが、ディストラクタを
骨取付底部に連結するための異なる構造、及び第2の
骨取付底部延長部の対向する側面上の歯と係合するラチェットタブを有する。図示のように、ディストラクタアセンブリ430は、ディストラクタ434、ディストラクタ434に解除可能に連結された第1の
骨取付底部438、及び第1の
骨取付底部438に平行移動可能に連結された第2の
骨取付底部442を有する。ディストラクタ434は、ディストラクタ434が偏向可能タブを使用して第1の
骨取付底部438に連結されることを除いて、
図2A〜
図2Dを参照して説明するディストラクタに類似している。同様に、第1及び第2の
骨取付底部438、442は、延長が起こった後に第1の
骨取付底部438に対する第2の
骨取付底部442の逆摺動を防止するように類似しているが異なる構造を有する。
【0045】
その点に関して、ディストラクタ434は、縦方向に細長い本体443と本体443から遠位に延びる作動ウォーム444とによって形成された作動機構を有する。ウォーム444の近位端は、第1の
骨取付底部438と係合するように構成された偏向可能フィンガ445を有する。ディストラクタ434は、本体443の遠位部分によって形成された雄ネジと係合する雌ネジ447を形成する遠位連結部分を形成するスリーブ446を更に有する。スリーブ446が遠位に進む時に、フィンガ445は偏向され、それによってディストラクタ434を第1の
骨取付底部438に連結するか又はそうでなければ係止する。スリーブが近位に後退する時に、フィンガ445は、自由に偏向し、ディストラクタ434を第1の
骨取付底部438から引っ張ることができる。
【0046】
図3Aに示すように、第1の
骨取付底部438は、中心ブリッジ部分454から横方向に延びる1対の翼450を有する。中心ブリッジ部分454は、
図3Bに示すように、ディストラクタ434を受け入れるように構成された縦方向チャンネル458を有する。図示のように、チャンネル458は、第2の
骨取付底部442に対してある一定の角度で延びる。従って、ディストラクタ434は、ある一定の角度で第1の
骨取付底部438から延びる。中心ブリッジ部分454は、第1のチャンネル458の下のブリッジ部分454を完全に貫通して延びる第2の縦方向チャンネル462を更に有する。第2のチャンネル462は、第2の
骨取付底部442の一部分を受け入れるように構成され、かつディストラクタ434が第2の
骨取付底部442と係合することを可能にするように少なくとも部分的に第1のチャンネル458に露出される。ブリッジ部分454は、ブリッジ部分454の遠位面472から遠位に延びる1対の遅れラチェットタブ468を更に有する。
【0047】
遅れラチェットタブ468は、ラチェットとして作用し、かつ第2の
骨取付底部442が第1の
骨取付底部438に対して平行移動された状態で逆摺動を防止するように構成される。図示のように、遅れラチェットタブは、第2のチャンネル462のいずれの側のブリッジ部分454の遠位面472からも遠位に延びる。各タブ468は、突起476を有し、これは、各タブ468の突起476が他方に向けて延びるように内向きに延びる。使用時には、タブ468は屈曲し、第2の
骨取付底部442が第1の
骨取付底部338に対して平行移動される時に第2の
骨取付底部442とのラチェットとして機能する。
【0048】
図3A及び
図3Bに最も良く示すように、第2の
骨取付底部442は、中心ブリッジ部分484から横方向に延びる1対の翼480を有する。中心ブリッジ部分484は、第1の
骨取付底部438に向けて近位に延びる縦方向に細長い延長部488を有する。特に、延長部488は、第1の
骨取付底部438の第2のチャンネル462を通って延びる。延長部488の上面は、ディストラクタ434の雄ネジと係合するように構成された複数の溝492を有する。このようにして、延長部488は、軌道を形成する。更に、延長部488の横方向側部表面は、第1の
骨取付底部438のタブ468によって係合されて第1の
骨取付底部438に対して第2の複数の442の逆摺動を防止するように構成された歯494を形成する。
【0049】
別の実施形態においてかつ
図4を参照すると、ディストラクタアセンブリは、
骨取付底部をディストラクタに解除可能に連結するようにそれぞれの
骨取付底部と係合する連結器を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ510は、ディストラクタ514、ディストラクタ514に解除可能に連結された第1の
骨取付底部518、及び第1の
骨取付底部518に対して遠位である位置でディストラクタ514に解除可能に連結された第2の
骨取付底部522を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部518は、第2の
骨取付底部522に対して近位に平行移動するように構成される。
【0050】
図4に示すように、ディストラクタ514は、縦方向に細長い本体526、第1の
骨取付底部518をディストラクタ本体526に解除可能に連結するための第1の連結器530、及び第2の
骨取付底部522をディストラクタ本体526に解除可能に連結するための第2の連結器534を有する。ディストラクタ514は、第2の
骨取付底部522に対して第1の
骨取付底部518を平行移動するための作動機構538を更に有する。
【0051】
ディストラクタ本体526は、本体526を通って延びる縦方向に細長いチャンネル546を有する。チャンネル546は、
図4に示すように、作動機構538を受け入れるように構成される。本体526は、本体526の少なくとも一部分に沿って延びる縦方向に細長いスロット550を更に形成する。特に、スロット550は、本体526の底部に沿って延び、かつその全長に沿ってチャンネル546へのアクセスを提供する。その点に関して、第1の連結器530は、スロット550を通ってチャンネル546の中に延び、チャンネル546内で作動機構538に連結される。従って、スロット550は、干渉されないで第1の連結器530が本体526に沿って平行移動することを可能にする。
【0052】
第1の
骨取付底部518は、
図5A〜
図5Cに最も良く示されている。図示のように、第1の
骨取付底部518は、中心ブリッジ部分584から延びる1対の翼580を有する。各翼580は、実質的に平面であり、かつ翼580を骨に固定するようにそれを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴588を有し、翼580は、骨表面に隣接して平坦に置かれる。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して、例えば、翼580を骨に締結することができる。中心ブリッジ部分584は、本体部分590と、本体部分590の上面から上方に延びて、内向きに延びるフランジ596で終端する上方に延びる1対の突起592とを有する。図示のように、フランジ596を有する突起592は、T−スロット600を形成する。本体部分590の上面は、その遠位端に近接して戻り止め604を形成する。
【0053】
第2の
骨取付底部522は、
図5Dに示すように、第2の
骨取付底部を第1の
骨取付底部518と反対の向きに配置することができることを除いて、
図5A〜
図5Cに示す第1の
骨取付底部と同一にすることができる。代替的に、第2の
骨取付底部522は、ディストラクタ514の端部に配置することができ、1対の翼を有するものとは対照的に、
図5Eに示すように単一の大きな翼606を有することができる。
【0054】
図4及び
図6A〜
図6Eに示すように、第1の連結器530は、第1の
骨取付底部518をディストラクタ本体526に解除可能に連結するように構成される。
図6A〜
図6Eに示すように、第1の連結器530は、ディストラクタ接続部分608、及び垂直に向けられたペデスタル616によってディストラクタ接続部分608に接続された
骨取付底部連結部分612を有する。接続部分608は、本体620を完全に貫通して延びる縦方向に細長いボア624を形成する縦方向に細長い本体620を有する。本体624は、作動機構538によって形成された雄ネジと係合するように構成された雌ネジを有する。ボア624によって形成されたネジ山の方向は、第1の
骨取付底部518が平行移動する方向に依存することになる。
【0055】
骨取付底部連結部分612は、
図5A〜
図5Cに示す第1の
骨取付底部518に解除可能に接続するように構成される。図示のように、
骨取付底部連結部分612は、本体630を縦方向に貫通して延びるボア634を形成する本体630を有する。ボア634の底部を形成する本体630の一部分は、自由端642を有する縦方向に延びる可撓性フィンガ638を形成し、フィンガ638を固定することを可能にする。
図6Dに示すように、突起646は、フィンガ638の自由端642に近接した可撓性フィンガ638の底面から下方に延びる。突起646は、第1の
骨取付底部518のブリッジ部分584に形成された戻り止め604と係合するように構成される。本体630は、本体630の縦方向長さに沿って延びる対向する外向きに延びるフィンガ650を更に有する。図示のように本体630及び特にフランジ650は、第1の
骨取付底部518によって形成されたT−スロット600と係合するように構成されたT字形を形成する。
【0056】
第1の
骨取付底部518を第1の連結器530に接続するために、第1の連結器530のフランジ650は、
骨取付底部518のT−スロット600と摺動可能に係合する。第1の
骨取付底部518が所定位置内に摺動している間に、可撓性フィンガ638は、フィンガ638の底面から下方に延びる突起646が
骨取付底部中央ブリッジ部分584の上面にわたって引きずられる時に上方に屈曲することになる。フィンガ638の突起646が戻り止め604の上に位置決めされた状態で、フィンガ638は、その正常な位置に戻ることになり、それによって突起646を戻り止め604の中に置く。この時点で、第1の
骨取付底部518は、第1の連結器530に緩く保持される。
骨取付底部518を第1の連結器530に係止するために、以下に説明する係止機構は、
骨取付底部連結部分のボア634を通って延び、それによって突起646を
骨取付底部の戻り止め604の中に押し付け、
骨取付底部518を第1の連結器530に係止する。
【0057】
図4及び
図7A〜
図7Eに示すように、第2の連結器534は、第2の
骨取付底部522をディストラクタ本体526に解除可能に連結するように構成される。
図7A〜
図7Eに示すように、第2の連結器534は、ディストラクタ接続部分658、及びディストラクタ接続部分658に接続された
骨取付底部連結部分662を有する。接続部分658は、縦方向に本体670の中に延びる空洞674を形成する本体670を有する。空洞674は、矩形の形状であるように示されており、ディストラクタ514の本体526を受け入れるように構成される。空洞674の背面は、ボア686が貫通した停止板682を有する。停止板682は、第2の連結部534をディストラクタ本体526の端部上に確実に置くことを可能にする。この構成において、第2の連結器534及び従って第2の
骨取付底部522は、第1の連結器530及び従って第1の
骨取付底部518が平行移動する間に静止したままであるように構成される。
【0058】
骨取付底部連結部分662は、第2の
骨取付底部522に解除可能に接続するように構成される。図示のように、
骨取付底部連結部分662は、本体690を縦方向に貫通して延びるボア694を形成する本体690を有する。ボア694の底部を形成する本体690の一部分は、フィンガ698が屈曲することを可能にするように自由端702を有する縦方向に延びる可撓性フィンガ698を形成する。
図7Dに示すように、突起706は、フィンガ698の自由端702に近接した可撓性フィンガ698の底面から下方に延びる。突起706は、第1の
骨取付底部518のブリッジ部分584に形成された戻り止め604に類似する第2の
骨取付底部によって形成された戻り止めと係合するように構成される。本体690は、本体690の縦方向長さに沿って延びる対向する外向きに延びるフランジ710を更に有する。図示のように、本体690及び特にフランジ710は、第1の
骨取付底部518によって形成されたT−スロット600に類似する第2の
骨取付底部522のT−スロットと係合するように構成されたT字形を形成する。
【0059】
第2の
骨取付底部522を第2の連結器534に接続するために、第2の連結器534のフランジ710は、
骨取付底部522のT−スロットと摺動可能に係合する。第2の
骨取付底部522が所定位置内に摺動している間に、可撓性フィンガ698は、フィンガ698の底面から下方に延びる突起706が
骨取付底部中央ブリッジ部分の上面にわたって引きずられる時に上方に屈曲することになる。フィンガ698の突起706が戻り止め604の上に位置決めされた状態で、フィンガ698は、その正常な位置に戻ることになり、それによって突起706を第2の
骨取付底部522の戻り止めの中に置く。この時点で、第2の
骨取付底部522は、第2の連結器534に緩く保持される。
骨取付底部522を第2の連結器534に係止するために、以下に説明する係止機構は、
骨取付底部連結部分のボア694を通って延び、それによって突起706を第2の
骨取付底部の戻り止めの中に押し付け、
骨取付底部522を第2の連結器534に係止する。
【0060】
図4及び
図8A〜
図8Cに最も良く示すように、ディストラクタアセンブリ510は、第1及び第2の
骨取付底部518、522が第1及び第2の連結器530、534と係合状態に維持される係止位置と、
骨取付底部518、522が第1及び第2の連結器530、534から外される係止解除位置との間で移動可能である係止機構542を更に有する。図示のように、係止機構542は、第1及び第2の連結器530、534のボア634、694を通って延びて縦方向に細長いボア720を形成するチューブ724、及びボア720を通って延びる取り外しアクチュエータ716を有する。好ましくは、チューブ724は、ニチノールのような形状記憶材料から作られ、アクチュエータ716は、チタンのような可撓性材料から作られるワイヤである。アクチュエータ716の遠位端は、チューブ724から突出し、第2の連結器のボア694の直径よりも大きな直径を有する拡大部分又はフェルール728を有する。アクチュエータ716の近位端も、チューブ724から突出し、拡大部分又はフェルール732を有し、それによって2つのフェルール728、732の間にチューブ724を捕捉する。
【0061】
係止位置にある時に、係止機構542のチューブ724は、フィンガ638、698の突起646、706が、
骨取付底部518、522のそれぞれの戻り止めと係合し、それによって
骨取付底部518、522をディストラクタ514と係合状態に維持するように、第1及び第2の連結器530、534のフィンガ638、698を外向きに押し付ける。言い換えると、チューブ724の直径は、フィンガ638、698の偏向を防止するほど十分に大きいので、フィンガ638、698それぞれの突起646、706は、それらのそれぞれの
骨取付底部518、522の戻り止めに留まることになり、それによってディストラクタ514が
骨取付底部518、522から分離するのを防止する。使用時に、係止機構542は、作動機構538と同様に軟組織に受動的に置かれる。
【0062】
ディストラクタ取り外しの時に、外科医は、1対のワイヤカッターで患者の皮膚を通って延びる近位フェルール732を切り取ることになり、
図8Bに示すように、チューブ724をアクチュエータ716から分離することを可能にする。次に、これは、アクチュエータ716のみを第1及び第2の連結器530、534と着脱式
骨取付底部518、522との間に残すことになり、これは、フィンガ638、698の偏向を防止するのに十分な直径のものではない。次に、アクチュエータ716を係止解除位置まで移動する(すなわち、引っ張る)ことにより、外科医は、第1及び第2の連結器530、534を着脱式
骨取付底部518、522から外すことになり、着脱式
骨取付底部518、522のみを患者に依然として取り付けたままにしておく。ディストラクタ514の取り外しは、係止機構542が貫通して延びる経皮的ポートを通して達成されることになる。
【0063】
係止機構542は、患者から延びることが好ましいが、それはまた、係止機構542が患者の外側に延びないように取り付けることもできる。これは、患者が係止機構542にアクセスして係止機構542を恒久的に切り取る(これは、ディストラクタの分離を引き起こす可能性がある)ことができることを防止するが、外科医は、取り外しの時に切開して係止機構542へのアクセスを提供する必要があるであろう。これは、早期分離に対するより大きな安全性のために進んで別の切開を行う一部の医師に対して好ましい場合がある。
【0064】
図9は、第1及び第2の
骨取付底部を第1及び第2の連結器に連結するのに使用することができる別の係止機構を示す。図示のように、係止機構800は、ディストラクタの全長を超えて延びて軟組織の下に埋もれたままである中実ピン804とすることができる。この中実ピン804の端部は、通常の負荷の下で分離を防止するようにフレア808を有することができる。ディストラクタ取り外しの時に、外科医は、切開を生成してディストラクタを再露出する必要があると考えられるが、ピン804にアクセスしてそれを引っ張り出し、それによってディストラクタを
骨取付底部から分離することを可能にすることのみが必要であろう。これは、下顎延長術中に側頭下顎骨関節の領域において骨ネジへのより容易なアクセスを可能にすることができる。
【0065】
別の実施形態においてかつ
図10A〜
図10Dを参照すると、ディストラクタアセンブリは、
骨取付底部をディストラクタに解除可能に連結する二重バレルピンを有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ810は、ディストラクタ814、ディストラクタ814に解除可能に連結された第1の
骨取付底部818、及び第1の
骨取付底部818に対して遠位の位置でディストラクタ814に解除可能に連結された第2の
骨取付底部822を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部818は、第2の
骨取付底部822に対して平行移動するように構成される。
【0066】
図10Aに示すように、ディストラクタ814は、縦方向に細長い本体826、第1の
骨取付底部818をディストラクタ本体826に解除可能に連結するための第1の連結器830、第2の
骨取付底部822をディストラクタ本体826に解除可能に連結するための第2の連結器834、及び第1及び第2の
骨取付底部818、822を第1及び第2の連結器830、834に係止するように構成された係止機構842を固定するための第3の連結器840を有する。図示のように、係止機構842は、2つの縦方向に細長いバレル848を有する二重バレルピン846である。ディストラクタ814は、第2の
骨取付底部822に対して第1の
骨取付底部818を平行移動するために本体826のチャンネル内に配置された作動機構を更に有する。
【0067】
図10B及び
図10Dに示すように、第1及び第2の
骨取付底部818、822の各々は、中心ブリッジ部分854から延びる1対の翼850を有する。中心ブリッジ部分854は、本体部分860を完全に貫通して延びる縦方向に延びる1対のボア864を形成する本体部分860を有する。第1及び第2の
骨取付底部818、822の各々のボア864は、係止機構842を受け入れるように構成される。
【0068】
図10A、
図10B、及び
図10Dに示すように、第1及び第2の連結器830、834は、第1及び第2の
骨取付底部818、822をディストラクタ本体826に解除可能に連結するように構成される。図示のように、第1及び第2の連結器830、834の各々は、それぞれのディストラクタ接続部分868(それは、
図4〜
図8Cに示す実施形態のディストラクタ接続部分608及び658それぞれに類似している)、及びディストラクタ接続部分868に接続された
骨取付底部連結部分862を有する。ディストラクタ接続部分868は、
図4〜
図8Cに関して説明するものに類似しているので、第1の連結器830及び従って第1の
骨取付底部818は、第2の連結器834に対して平行移動するように構成される。
【0069】
骨取付底部連結部分862は、第1及び第2の
骨取付底部818、822に解除可能に接続するように構成される。図示のように、
骨取付底部連結部分862の各々は、本体870を縦方向に貫通して延びる1対のボア874を形成する本体870を有する。第1及び第2の連結器830、834の両方のボア874は、係止機構842を受け入れるように構成される。
骨取付底部をディストラクタに連結するために、第1及び第2の
骨取付底部818、822のボア864は、第1及び第2の連結器830、834のボア874と整列し、ピン846は、ピン846のバレル848が、
骨取付底部818、822及び連結器830、834のそれぞれのボアを通過するように挿入される。
【0070】
図10A及び
図10Cに示すように、第3の連結器840は、第1及び第2の連結器830、834の両方から近接する位置でディストラクタ本体826に取り付けられる。
図10Cに示すように、第3の連結器840は、第3の連結器840をディストラクタ本体826に接続するためのディストラクタ接続部分878、及び第3の連結器を係止機構842(すなわち、ピン846)に接続するための連結部分882を有する。その点に関して、連結部分882はまた、ピン846のそれぞれのバレル848を受け入れるように構成された1対のボア886を形成する。好ましくは、ボア886は、ボア864、874よりも直径が僅かに小さく、第3の連結840とピン846の間にボア864、874とピン846の間よりも大きい摩擦嵌めを生成する。緊密な嵌め合いは、ピン846を無意識に取り外すことにならないことを保証する。
【0071】
骨取付底部818、822をディストラクタ814から切り離すか又はそうでなければ解除するために、ピン846は、ピン846の端部を引っ張り、連結器830、834、及び840からピン846を外すことによって取り外される。ワイヤ(図示せず)は、係止機構846を患者の外側から外すことを可能にするように、ピン846に取り付けて経皮的切開を通じてもたらすことができる。しかし、これは、ディストラクタが恒久的に係合解除できないようにするワイヤラッピング処置を必要とする場合がある。従って、第3の連結器840はまた、ボア886の上の連結部分882を通って延びるボア890を有することができる。ワイヤは、ボア890を通って延びることができる。
【0072】
別の実施形態においてかつ
図11A〜
図11Cを参照すると、ディストラクタアセンブリは、係止機構が組み込まれた連結器を有することができる。
図11Aに示すように、ディストラクタアセンブリ910は、ディストラクタ914、ディストラクタ914に解除可能に連結された第1の
骨取付底部918、及び第1の
骨取付底部918に対して遠位の位置でディストラクタ914に解除可能に連結された第2の
骨取付底部922を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部918は、第2の
骨取付底部922に対して平行移動するように構成される。
【0073】
図11Aに示すように、ディストラクタ914は、本体926、本体926に平行移動可能に取り付けられた第1の連結器930、及び本体926の遠位部分に取り付けられた第2の連結器934を有する。ディストラクタ914は、本体926のチャンネルの中に延びる作動機構を更に有する。作動機構は、第1の連結器930及び従って第1の
骨取付底部918を駆動するか又はどうでなければ平行移動させるように構成される。
【0074】
図11Bに最も良く示すように、第1及び第2の連結器930、934の各々は、本体942を通って延びる縦方向に延びるボア又はチャンネル946を形成する本体942を有する。チャンネル946は、ディストラクタ914を受け入れるように構成される。本体942は、本体942の底面の中に上方に延びる凹部948を更に形成する。凹部948は、
骨取付底部によって形成された隆起幾何学形状を受け入れるように構成される。各連結器930、934はまた、本体942の上側部分から下方に延びる1対のバネフィンガ950を有する。図示のように、バネフィンガ950は、本体942の各横方向側部から延びる。各バネフィンガ950の下端は、横方向外向きに延びる脚954を有する。バネフィンガ950及び特に脚954は、第1及び第2の
骨取付底部918、922と係合するように構成される。
【0075】
図11Cに最も良く示すように、各
骨取付底部918、922は、中心ブリッジ部分962から外向きに延びる1対の翼958を有する。図示のように、中心ブリッジ部分962は、隆起幾何学形状又は突起966及び1対のスロット970を形成する。図示のように、スロット970は、隆起突起966の各横方向側部上に形成される。隆起突起966は、連結器930、934のうちの1つの凹部948と係合し、それによって
骨取付底部の回転を防止するように構成される。スロット970は、それぞれのバネフィンガ950の脚954を受け入れ、それによって
骨取付底部を連結器に係止するように構成される。このようにして、バネフィンガ950は、係止機構と考えることができる。組み立ては、着脱式
骨取付底部918、922上に連結器930、934をスナップ式に装着し、次に、連結器930、934をディストラクタ本体926に取り付ける外科医によって達成される。
【0076】
ディストラクタ914の取り外しは、バネフィンガ950へのアクセスを提供するように第2の切開を行うことによって達成することができる。バネフィンガ950は、手術室において利用することができる標準鉗子で圧迫され、それによって連結器930、934を
骨取付底部918、922から解除することができることになると予想される。第2の切開が行われるが、第2の切開を行うことなく連結器930、934を取り外すことを可能にすることもできる。例えば、フィンガ950を横方向に押し付けて連結器930、934を
骨取付底部918、922から解除するように連結器930、934の上を摺動する摺動可能チューブを使用することができる。
【0077】
別の実施形態においてかつ
図12A〜
図12Eを参照すると、ディストラクタアセンブリは、
骨取付底部をディストラクタに係止する中空係止ピンを有することができる。
図12Aに示すように、ディストラクタアセンブリ1010は、ディストラクタ1014、ディストラクタ1014に解除可能に連結された第1の
骨取付底部1018、及びディストラクタ1014に解除可能に連結された第2の
骨取付底部1022を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部1018は、第2の
骨取付底部1022に対して平行移動するように構成される。
【0078】
図12Aに示すように、ディストラクタ1014は、縦方向に細長いディストラクタ本体1026、本体1026に平行移動可能に取り付けられた第1の連結器1030、第1の連結器1030に対して遠位の位置で本体1026に取り付けられた第2の連結器1034、及び第1の連結器1030に対して近位の位置で本体1026に取り付けられた第3の連結器1040を有する。第1の連結器は、第1の
骨取付底部1018をディストラクタ本体1026に解除可能に連結するように構成されるが、第2の連結器は、第2の
骨取付底部1022をディストラクタ本体1026に解除可能に連結するように構成される。ディストラクタ1014は、第1の連結器1030及び従って第1の
骨取付底部1018を近位方向に駆動するための作動機構を更に有する。係止機構1042は、第1及び第2の
骨取付底部1018、1022を第1及び第2の連結器1030、1034に係止するように構成される。
【0079】
図12Bに示すように、各
骨取付底部1018、1022は、隆起本体1050を有する中心ブリッジ部分1046を有する。図示のように、隆起本体1050は、本体1050を縦方向に貫通して延びるボア1054を形成する。同じく
図12Bに示すように、第1及び第2の連結器1030、1034の各々は、連結部分1058を縦方向に貫通して延びるボア1062を形成する
骨取付底部連結部分1058を有する。連結部分1058は、連結部分1058の底面の中に延びる凹部1066を更に形成する。凹部1066は、隆起本体1050のボア1054が連結部分1058のボア1062に整列するように、
骨取付底部のうちの1つの隆起本体1050を受け入れるように構成される。整列したボア1054、1062は、係止機構1042を受け入れるように構成される。
【0080】
図12A、
図12C、及び
図12Dを参照すると、第3の連結器1040は、連結部分1072を縦方向に貫通して延びるボア1076を形成する連結部分1072を有する。
図12Dに示すように、ボア1076は、ボア1054、1062よりも僅かに大きく、かつボア1076の表面の中に延びる凹部1078を形成する。
図12Cに示すように、ボア1076は、係止機構1042を受け入れるように構成される。
【0081】
図12C〜
図12Eに示すように、係止機構1042は、縦方向に細長い係止ピン1080、係止ピン1080の縦方向に延びるボア1088を通って延びる取り外しアクチュエータ1084、及び係止ピン1080を第3の連結器1040に係止するように構成されたチューブ1092を有する。図示のように、係止ピン1080は、第1及び第2の連結器1030、1034のボア1062を通って延びる連結部分1096と、第3の連結器1040のボア1076内に配置された係止部分1100とを有する。
図12E〜
図12Fに示すように、係止部分1100は、第3の連結器1040のボア1076の中に入るように偏向する4つの偏向可能フィンガ1104を有する。各フィンガ1104は、第3の連結器1040のボア1076に形成された凹部1078と係合するように構成された突起1108を有する。
【0082】
係止機構1042は、係止ピン1080を
骨取付底部1018、1022、並びに第1及び第2の連結器1030、1034のボア1054、1062を通し、かつ第3の連結器1040のボア1076も貫通して係止ピン1080を通すことによって組み立てられる。置かれた状態で、係止ピン1080の連結部分1096は、
骨取付底部、並びに第1及び第2の連結器のボア1054、1062内に配置されるべきであり、一方、係止ピン1080の係止部分1100は、第3の連結器1040のボア1076内に配置される。この時点で、アクチュエータ1084は、係止ピン1080のボア1088内に配置される。次に、チューブ1092は、アクチュエータ1084の上をかつ係止ピン1080のボア1088の中に摺動し、それによってフィンガ1104が偏向するのを防止することができる。この時点で、チューブ1092は係止位置にある。チューブ1092が挿入される時に、フィンガ1104の突起1108は、第3の連結器のボア1076の凹部1078と係合すべきである。これは、係止ピン1080を第3の連結器1040内に捕捉し、
骨取付底部1018、1022をディストラクタ1014に固定する。次に、好ましくは、ニチノールから作られるチューブ1092は、フェルール上に圧着されることによってアクチュエータ1084上に軸線方向に保持される。
【0083】
ディストラクタ1014の取り外しは、患者の身体の外側でフェルールを切り取り、係止解除位置までチューブ1092を取り外し、次に、アクチュエータ1084を移動し(すなわち、引き)、これが、次に、第3の連結器1040から係止ピン1080を引っ張り出すことによって達成される。これは、次に、連結器1030、1034がそれらのそれぞれの
骨取付底部1018、1022から分離することを可能にする。次に、ディストラクタ1014を取り外し、
骨取付底部を後に残すことができる。
【0084】
別の実施形態においてかつ
図13A〜
図13Cを参照すると、ディストラクタアセンブリは、一体化された第1及び第2の
骨取付底部、並びに第1の
骨取付底部に解除可能に取り付けられた作動機構を有することができる。
図13Aに示すように、ディストラクタアセンブリ1110は、ディストラクタ1114、ディストラクタ1114に連結された第1の
骨取付底部1118、及び第1の
骨取付底部1118に平行移動可能に連結された第2の
骨取付底部1122を有する。図示の実施形態では、第2の
骨取付底部1122は、第1の
骨取付底部1118に対して平行移動する。
【0085】
図13A及び
図13Cに示すように、第1の
骨取付底部1118は、縦方向に細長い本体1130を有する中心ブリッジ部分1126を有する。図示のように、本体1130は、本体1130を縦方向に貫通して延びるボア1134を形成する。ボア1134は、少なくとも1つの平坦な面1138を有するような形状にされる。図示の実施形態では、ボア1134は、2つの対向する平坦な面1138を有する。この点に関して、ボア1134は、鍵型幾何学形状を有すると考えられる。
【0086】
第2の
骨取付底部1122は、第1の
骨取付底部1118に向けて近位に延びる延長部1146を有する中心ブリッジ部分1142を有する。
図13Cに示すように、延長部1146は、第1の
骨取付底部のボア1134の鍵型幾何学形状に適合するような形状にされる。その点に関して、延長部1146は、2つの平坦な側面1150を有し、第1の
骨取付底部1118のボア1134によって受け入れられるように構成される。延長部1146は、延長部1146を縦方向に貫通して延びるボア1154を更に形成する。ボア1154の内面は、ネジ山を形成する。このようにして、延長部1146は、ネジ山軌道を担持すると考えられる。
【0087】
図13Aに示すように、ディストラクタ1114は、本体1174の遠位端にある連結機構1186によって作動ウォーム1178に接続された縦方向に細長い本体1174を有する作動機構1170を有する。作動機構1170は、本体1174に沿って平行移動可能なスリーブ1188を更に有する。スリーブ1188は、スリーブ1188が遠位の第1の部分にある時に作動機構1170を第1の
骨取付底部1118に係止し、スリーブ1188が近位の第2の位置にある時に作動機構1170を解除するように構成される。
【0088】
図13A及び
図13Bに示すように、作動ウォーム1178は、第2の
骨取付底部1122のボア1154の中に延びる縦方向に細長い延長ネジ1190を有する。延長ネジ1190は、ボア1154の雌ネジと係合する雄ネジを有する。作動ウォーム1178は、その近位端に空洞1200を形成するバネフィンガ1194を更に有する。空洞1200から延びるのは、本体1174の連結機構1186と係合するように構成された連結機構1204である。
【0089】
使用時に、作動ウォーム1178は、第2の
骨取付底部1122のボア1154の中に挿入される。本体1174が空洞1200の中に挿入されて作動ウォーム1178に連結され、かつスリーブ1188がその遠位位置にある時に、作動ウォーム1178のバネフィンガ1194は、第1の
骨取付底部1118のボア1134のフランジ1208と係合し、内向きに偏向することが防止される。バネフィンガ1194は、内向きに偏向することが防止されるので、作動ウォーム1178は、第1の
骨取付底部1118に係止される。
【0090】
第1の
骨取付底部1118に対して第2の
骨取付底部1122を平行移動するためのディストラクタ1114の作動は、本体1174へのかつ次に作動ウォーム1178へのトルクの印加によって達成される。第2の
骨取付底部1122は、第2の
骨取付底部の延長部1146と第1の
骨取付底部のボア1134との間の鍵型関係のために平行移動する。延長部1146は、鍵型構成により回転することができないので、延長部1146は、延長ネジ1190に沿って平行移動する。鍵型幾何学形状は、延長部1146及びボア1134の形状に固有であることが好ましいが、ピン/スロット組合せも同様に機能する可能性があると考えられる。
【0091】
ディストラクタ1114の取り外しは、作動ウォーム1178のフィンガ1194がもはや偏向することが防止されないように、スリーブ1188を近位に摺動させ、作動ウォーム1178から本体1174を取り外すことによって達成される。この時点で、作動ウォーム1178は、アセンブリの残りの部分を後に残す経皮的切開によって引っ張り出すことができる。
【0092】
別の実施形態においてかつ
図14A〜
図14Fを参照すると、ディストラクタアセンブリは、着脱式
骨取付底部とディストラクタ本体との間で係止構成要素として使用される作動機構を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1210は、ディストラクタ1214、ディストラクタ1214に解除可能に連結された第1の
骨取付底部1218、及び第1の
骨取付底部1218に対して遠位の位置でディストラクタ1214に解除可能に連結された第2の
骨取付底部1222を有する。図示の実施形態では、第1及び第2の
骨取付底部1218、1222の両方は、互いに対して平行移動する。
【0093】
図14E及び
図14Fに示すように、各
骨取付底部1218、1222は、2つの離間した上方に延びる突起1230を有する中心ブリッジ部分1226を有する。各突起1230の上端は、外向きに延びるフランジ1234を形成する。突起1230は、凹部1238が2つの突起1230の間に形成されるように離間している。
【0094】
図14A〜
図14Fに示すように、ディストラクタ1214は、縦方向に延びる外側ハウジング1242、ハウジング1242内に剛的に連結された縦方向に延びる本体1246、及び本体1246のボア1254内に平行移動可能に配置された各
骨取付底部1218、1222のためのバレル1250を有する。図示のように、ボア1254は、縦方向に細長く、かつ本体1246の底部分を通ってボア1254に沿って縦方向に延びるスロット1258を形成する。各バレル1250は、ボア1254内に配置された係合部分1262、及び係合部分1262からスロット1258を通って延びる突起1266を有する。各突起1266は、それぞれの
骨取付底部1218、1222の凹部1238と係合するように構成される。各係合部分1262は、縦方向に係合部分1262を通って延びる縦方向に細長いボア1270を形成する。ボア1270の各々は、雌ネジを形成する。ネジ山の方向は、バレル1250が平行移動する方向を決めることになる。
【0095】
ディストラクタは、バレル1250のボア1270を通って延びる作動ウォーム1274を有する作動機構を更に有する。作動ウォーム1274は、バレルボア1270の雌ネジと係合するための雄ネジを有する。作動ウォーム1274はまた、その近位端から延びる連結部材1278を有する。作動ウォーム1274が回転する時に、バレル1250は、それらのそれぞれに向けて平行移動することになる。
【0096】
ディストラクタ1214は、ハウジング1242内及び本体1246の周囲に配置された1対のLレール1280を更に有する。Lレール1280は、縦方向に細長く、各々は、内向きに延びるフランジ1284を有する。Lレール1280のフランジ1284は、
骨取付底部1218、1222のフランジ1234と係合し、それによって
骨取付底部1218、1222をディストラクタ1214に係止するように構成される。Lレール1280は、ハウジング1242に収容されたバネ1292によって離れる方向に付勢される。各Lレール1280は、その近位端に傾斜部1300を有する。図示のように、傾斜部1300は、それらが縦方向に遠位に延びる時に横方向外向きに動く。
【0097】
図14C及び
図14Dに示すように、作動機構は、作動ウォーム1274を回転させるための本体1304を更に有する。本体1304は、縦方向に細長く、かつその遠位端に連結部材1312を有する。連結部材1312は、作動ウォーム1274の連結部材1278を受け入れるように構成された空洞1316として形成される。図示のように、空洞1316は、Lレール1280の傾斜部1300を昇るように構成された外側リム1320を形成する。
【0098】
図14Dに最も良く示すように、作動機構本体1304は、作動ウォーム1274上に挿入される。作動機構本体1304が置かれる時に、作動機構本体1304のリム1320は、Lレール1280の傾斜部1300を昇り、それによってLレール1280を互いに圧縮する。Lレール1280が圧縮される時に、
骨取付底部1218、1222は、
図14Eに示すようにディストラクタ1214に連結される。連結された状態で、作動機構本体1304は回転し、それによってバレル1250及び従って
骨取付底部1218、1222を互いに対して平行移動させることができる。
【0099】
延長が完了した状態で、取り外しは、
図14Fに示すように、作動ウォーム1274から作動機構本体1304を緩め、これが、
骨取付底部1218、1222からLレール1280を解除することを可能にすることによって達成される。これは、次に、ディストラクタ1214を経皮的切開を通して取り外すことを可能にする。
【0100】
別の実施形態においてかつ
図15A〜
図15Eを参照すると、ディストラクタアセンブリは、作動機構の回転により
骨取付底部を連結器に係止することを除いて、
図6A〜
図7Eを参照して説明するものに類似する連結器を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1410は、ディストラクタ1414、ディストラクタ1414に解除可能に連結された第1の
骨取付底部1418、及び第1の
骨取付底部1418に対して遠位の位置でディストラクタ1414に解除可能に連結された第2の
骨取付底部1422を有する。
骨取付底部1418、1422は、
図5A〜
図5Cを参照して説明する
骨取付底部に類似している。
【0101】
ディストラクタ1414は、縦方向に細長い本体1426、本体1426に取り付けられた第1の連結器1430、及び本体1426に取り付けられた第2の連結器1434を有する。第1の連結器1430は、第1の
骨取付底部1418を本体1426に解除可能に連結するように構成され、第2の連結器1343は、第2の
骨取付底部1422を本体1426に解除可能に連結するように構成される。
【0102】
図15〜
図15Eに示すように、各連結器1430、1434は、
骨取付底部連結部分1438、及び
骨取付底部連結部分1438に回転可能に連結されたディストラクタ接続部分1442を有する。ディストラクタ接続部分1442は、本体1426を受け入れるように構成されたボア1444を形成する。図示のように、ボア1444及び本体1426は、本体1426が回転する時にディストラクタ接続部分1442が回転するように鍵型である。ディストラクタ接続部分1442は、
骨取付底部連結部分1438と相互作用するように各々構成された外向きに延びる突出部1445及び内向きに延びる凹部1446を更に形成する。
【0103】
骨取付底部連結部分1438は、フィンガ1448が屈曲することを可能にするように自由端1450を有する縦方向に延びる可撓性フィンガ1448を形成する。
図15Dに示すように、突起1454は、フィンガ1448の自由端1450に近接した可撓性フィンガ1448の底面から下方に延びる。突起1454は、
骨取付底部518のブリッジ部分584に形成された戻り止め604のような
骨取付底部に形成された戻り止めと係合するように構成される。
骨取付底部連結部分1438は、
骨取付底部518によって形成されたT−スロット600のような
骨取付底部によって形成されたT−スロットと係合するように構成されたT字形を形成する対向する外向きに延びるフランジ1458を更に有する。
骨取付底部連結部分1438が所定位置内に摺動している間、可撓性フィンガ1448は、フィンガ1448の底面から下方に延びる突起1454が
骨取付底部中心ブリッジの上面にわたって引きずられる時に上方に屈曲することになる。突起1545が戻り止め604の上に位置決めされた状態で、フィンガ1448は、その通常の位置に戻り、それによって突起1454を戻り止め604の中に置くことになる。この時点で、
骨取付底部は、それぞれの連結器1430、1434に緩く保持される。
【0104】
骨取付底部1418、1422を第1及び第2の連結器1430、1434に係止するために、本体1426は、180度回転し、それによって第1及び第2の連結器1430、1434のディストラクタ連結部分1442を回転させ、
骨取付底部連結部分1438のフィンガ1448の上にそれぞれの突出部1445を位置決めする。突出部1445は、フィンガ1448が偏向するのを防止し、それによって
骨取付底部1418、1422をディストラクタ1414に係止することになる。反対に、
骨取付底部1418、1422を係止解除するために、本体1426は、凹部1446がそれらのそれぞれのフィンガ1448の上に位置決めされ、それによってフィンガ1448が屈曲することを可能にするように180度回転する。取り外すまでこの回転が起こるのを防止するために、吸収性ネジ1460を使用して、ディストラクタ連結部分1442及びそれらのそれぞれの
骨取付底部連結部分1438を互いに係止する。
【0105】
図15A及び
図15Bに示すように、ディストラクタ1414は、第3の連結器1474を有する本体1426に連結するように構成された作動機構1470を更に有する。連結器1474は、作動機構1470に
骨取付底部1418、1422の一方を他方に対して平行移動させる。延長が完了した時に、作動機構1470の遠位端に形成された放射状歯1478は、本体1426の近位端によって形成された放射状歯1482と係合するように構成される。これは、吸収性ネジ1460が破壊され、それによってディストラクタ連結部分1442を回転させてフィンガ1448が屈曲することを可能にすることができるように、本体1426へのトルクの伝達を可能にする。次に、ディストラクタ1414は、着脱式
骨取付底部1418、1422から経皮的切開を通して引っ張り出され、後に
骨取付底部1418、1422を患者に残す。
【0106】
別の実施形態においてかつ
図16A及び
図16Bを参照すると、ディストラクタアセンブリは、
骨取付底部をディストラクタに係止する吸収性ネジを有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1510は、ディストラクタ1514、ディストラクタ1514に解除可能に連結された第1の
骨取付底部1518、及び第1の
骨取付底部1518に対して遠位の位置でディストラクタ1514に解除可能に連結された第2の
骨取付底部1522を有する。吸収性ネジ1526を使用して、少なくとも第2の
骨取付底部1522をディストラクタ1514に係止する。延長及び硬化の工程にわたって、吸収性ネジ1526は、ディストラクタ1514が上述の通常の技術によって
骨取付底部1522から外されることを可能にするほど十分に弱くなることになる。
【0107】
別の実施形態においてかつ
図17A〜
図17Eを参照すると、ディストラクタアセンブリは、解除される時に
骨取付底部をディストラクタから切り離すことを可能にする解除可能停止部を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1610は、ディストラクタ1614、ディストラクタ1614に解除可能に連結された第1の
骨取付底部1618、及び第1の
骨取付底部1618に対して遠位である位置でディストラクタ1614に解除可能に連結された第2の
骨取付底部1622を有する。図示の組合せにおいて、第1の
骨取付底部1618は、第2の
骨取付底部1622に対して近位に平行移動するように構成される。
【0108】
図17A及び
図17Bに示すように、ディストラクタ1614は、縦方向に細長い本体1626、及びディストラクタ本体1626によって形成された縦方向に細長いチャンネル1634の中に延びる作動機構1630を有する。
図17B及び
図17Cに最も良く示すように、ディストラクタ本体1626は、その遠位端の開口部1638、及び遠位開口部1638を選択的に開閉する解除可能停止部1642を形成する。ディストラクタ本体1626は、ディストラクタ本体1626の底部分に沿って延びる縦方向に細長いスロット1646を更に形成する。スロット1646は、第1及び第2の
骨取付底部1618、1622を受け取って収容するように構成される。
【0109】
図示の実施形態では、解除可能停止部1642は、ピボット1654の周りでピボット回転可能であるヒンジ式ドア1650である。図示のように、ドア1650は、係止機構を受け入れるように構成されたボア1658を受け入れる係止機構を形成する。ボア1658は、ドア1650が縦方向に対して幾分斜めにある時に縦方向に対して平行である。例えば、
図17Bに示すように、ドア1650がディストラクタの近位端に向けて傾斜する時に、ボア1658は、縦方向に対して平行であり、係止機構を受け入れることができる。
【0110】
作動機構1630は、可撓性作動延長部1662と、
骨取付底部の少なくとも一方と係合し、それによって作動ウォーム1666の作動の結果として他方に対して
骨取付底部の少なくとも一方を平行移動させるように構成された作動ウォーム1666とを有する。
【0111】
図17D〜
図17Eに示すように、第1の
骨取付底部1618は、中心ブリッジ部分1674から延びる1対の翼1670を有する。各翼1670は、実質的に平面であり、かつ翼1670を骨表面に隣接して位置決めされた状態で翼1670を骨に固定するようにそれを通って骨ネジを受け入れるための複数のネジ穴を有する。1.3mm又は1.5mmの吸収性ネジを使用して、例えば、翼1670を骨に締結することができる。中心ブリッジ部分1674は、縦方向に延びるチャンネル1684を形成する本体部分1680を有する。チャンネル1684は、作動機構1630が回転する時に、第1の
骨取付底部が近位に平行移動することになるように、作動機構1630によって形成されたネジ山と係合するように構成された雌ネジを形成する。
図17Cに示すように、本体部分1680は、スロット1646を通って延び、本体1626のチャンネル1634に収容される。このようにして、ディストラクタ1614は、第1の連結器を有すると考えられる。
【0112】
同様に、第2の
骨取付底部1622は、中心ブリッジ部分1690、及び中心ブリッジ部分1690の対向する側面から横方向に延びる翼1694を有する。図示のように、中心ブリッジ部分1690は、係止機構を受け入れるように構成された縦方向に延びるチャンネル1698を形成する本体部分1686を有する。
【0113】
図17B及び
図17Cに最も良く示すように、ディストラクタアセンブリ1610は、第1及び第2の
骨取付底部1618、1622のボアを通り、かつヒンジ式ドア1650のボア1658を通って作動機構のボアを通って延びるように構成された係止機構1700を更に有する。図示の実施形態では、係止機構1700は、ニチノールのような可撓性材料で作られたチューブ1704である。
【0114】
作動において、ディストラクタ1614が取り外される状態になっている時に、チューブ1704は、ヒンジ式ドア1650のボア1658からチューブ1704を外すように近位に引っ張られる。外された状態で、ドア1650は、自由に回転することが自由であり、作動機構1630の逆回転により、ディストラクタ本体1626の遠位開口部1638から第1及び第2の
骨取付底部1618、1622を平行移動させることになる。
【0115】
別の実施形態においてかつ
図18A〜
図18Bを参照すると、ディストラクタアセンブリは、ネジを形成する解除可能停止部を有することができる。図示のように、解除可能停止部は、チューブ1704によって所定位置に保持されたネジ1706とすることができる。ネジ1706は、偏向してディストラクタ本体1626の側面の開口部に確実に保持することができるフィンガ1708を有する。チューブ1704を取り外す時に、着脱式ネジは、本体1626から外れて抜け落ちる可能性がある。確実にネジを患者内に残らないようにするために、ネジ1706の側面は、ネジ1706が患者から引っ張りだされる時にネジ1706がディストラクタ本体1626に続くことを可能にするワイヤ又はケーブルによってディストラクタ本体1626に固定される。
【0116】
別の実施形態においてかつ
図19A〜
図19Gを参照すると、ディストラクタアセンブリは、付加的な特徴を有するディストラクタを有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1710は、ディストラクタ1714、ディストラクタ1714に解除可能に取り付けられた第1の
骨取付底部1718、及び第1の
骨取付底部1718に対して遠位のディストラクタ1714に解除可能に取り付けられ、かつ第1の
骨取付底部1718に対して平行移動するように構成された第2の
骨取付底部1722を有する。
【0117】
図示のように、ディストラクタ1714は、第1の
骨取付底部1718を解除可能に保持するように構成された第1の本体部分1726と、第2の
骨取付底部1722を解除可能に保持するように構成された第2の本体部分1730とを有する。図示の実施形態では、第2の本体部分1730及び従って第2の
骨取付底部1722は、第1の本体部分1726に対して平行移動するように構成される。
【0118】
図示のように、第1の本体部分1726は、本体1734、及び本体1734から遠位に延びる軌道1738を有する。本体1734は、それを通って延びる縦方向チャンネル1740、チャンネル1740を形成する側壁の外面に形成された1対の溝1742、及び第1の
骨取付底部1718に向けて下方に延びるボール戻り止め1742を形成する。ボール戻り止め1742は、第1の
骨取付底部1718と係合し、それによって第1の
骨取付底部1718を第1の本体部分1726に固定するように構成される。このようにして、第1の本体部分1726は、第1の
骨取付底部1718をディストラクタ1714に連結するための第1の連結器と考えることができる。
【0119】
第2の本体部分1730は、チャンネル1750が貫通して延びるように形成された本体1746、及びチャンネル1740を形成する側壁の外面に形成された1対の溝1742を有する。本体1746は、1対のバネフィンガ1754を更に有し、各々が、チャンネル1750の横方向壁に形成される。バネフィンガ1754は、
骨取付底部が第2の本体部分1730の上に置かれた時に横方向内向きに跳ね、次に、
骨取付底部が適正に位置決め決めされた時に
骨取付底部1722と係合するように構成される。バネフィンガ1754が跳ねるのを防止するために、第2の本体部分1730は、フィンガ1754を遮断するチャンネル1750内に配置された係止構成要素1758を有する。バネ1760は、バネ1760を意図的に引っ張らない限り、係止構成要素1758が近位に偏向するのを防止する。ディストラクタ1714を取り外す時になれば、係止構成要素1758は、近位に引っ張られ、それによってバネフィンガ1754が更に内向きに屈曲するのを可能にし、第2の
骨取付底部1722が第2の本体部分1730から外れるのを可能にする。このようにして、第2の本体部分1730は、第2の
骨取付底部1722をディストラクタ1714に連結するための第2の連結器と考えることができる。
【0120】
図19Dに最も良く示すように、軌道1738は、第2の本体部分1730のチャンネル1750を通って遠位に延びる。軌道1750は、作動ウォームが回転する時に第2の本体部分1730が遠位に平行移動するように作動ウォームによって係合されるように構成された複数の溝を有する。軌道1738は、第2の
骨取付底部1718から延びる1対のラチェットタブによって係合され、それによって移動可能
骨取付底部の逆摺動を防止するように構成された軌道の側部表面上に配置された複数の歯を更に有する。
【0121】
図19A〜
図19Dに示すように、ディストラクタ1714は、作動延長部1768を有する作動機構1766、及び作動延長部1768から遠位に延びる作動ウォーム1770を更に有する。図示のように、作動機構1766又は少なくとも作動ウォーム1770は、第1の本体部分1726のチャンネル1740を通って第2の本体部分1730のチャンネル1750の中に延びる。
図19Dに示すように、作動ウォーム1770は、軌道1738の溝と係合する雄ネジを有する。作動延長部1768及び作動ウォーム1770の両方は、それを通って縦方向に延びるボア1774を形成する。ボア1774は、作動機構1766を完全に貫通し、係止構成要素1758を通り、第2の本体部分1730の遠位端から延びる取り外しアクチュエータ1778を受け入れるように構成される。アクチュエータ1778は、アクチュエータ1778が引っ張られる時に、第1及び第2の本体部分1726、1730から第1及び第2の
骨取付底部1718、1722を外すように構成される。
【0122】
図19F〜
図19Hに示すように、第1及び第2の
骨取付底部1718、1722の各々は、中心ブリッジ部分1786によって分離された1対の翼1782を有する。各中心ブリッジ部分1786は、それぞれの本体部分1726、1730を受け入れるように構成されたチャンネル1794を形成する縦方向に延びる1対の壁1790を有する。少なくとも第1の
骨取付底部1718の中心ブリッジ部分1786は、第1の本体部分1726のボール戻り止め1742を受け入れ、それによって第1の
骨取付底部1718を第1の本体部分1726に保持するように構成されたチャンネル1794内の凹部1796を形成する。第1及び第2の
骨取付底部1718、1722の壁1790は、第1及び第2の本体部分1726、1730の溝1742と係合し、それによってディストラクタ1714を保持するように構成された係合特徴部1798を有する。第2の本体部分1730のバネフィンガ1754は、第2の
骨取付底部1722の外側に位置し、ディストラクタ1714が取り外されるのを防止する。
【0123】
第1及び第2の
骨取付底部1718、1722の壁1790は、傾斜した遠位側面及び近位面側面802を有する。第1の
骨取付底部1718の傾斜側面1802は、ディストラクタ1714の取り外し中に、第2の本体部分1730が第1の
骨取付底部1718の上を容易に昇ることを可能にする。
【0124】
第1の
骨取付底部1718を第1の本体部分1726に係止するために、ディストラクタアセンブリ1710は、作動延長部1768の周りに配置されて第1の本体部分1726に連結されたスリーブ1810を形成する係止機構1806を有する。特に、スリーブ1810は、第1の本体部分1726の雌ネジ1818と係合するネジ山1814を有する。係合されると、第1の本体部分1726のボール戻り止め1742は、第1の
骨取付底部1718の凹部1796から外れることが防止され、それによって第1の
骨取付底部1718を第1の本体部分1726に係止する。スリーブ1810は、特大のチューブと考えることができることを理解すべきである。
【0125】
ディストラクタ1714を取り外して
骨取付底部1718、1722を後に残すために、スリーブ1810は、第1の本体部分1726から外されるか又はそうでなければ取り除かれ、それによってボール戻り止め1742が凹部1796から外れることを可能にする。スリーブが外された状態で、アクチュエータ1778が引っ張られ、これは、次に、係止構成要素1758を近位に係止し、それによってフィンガ1754が第2の
骨取付底部1730から外れることを可能にする。この時点で、第1及び第2の
骨取付底部1718、1722は、ディストラクタ1724から解除され、アクチュエータ1778を更に引っ張ることにより、患者からディストラクタ1714が引っ張られ、一方、第1及び第2の
骨取付底部1718、1722は、後に残っている。第1の
骨取付底部1718を通って第2の本体部分1730を引っ張ることはできないので、第2の本体部分1730は、それが近位に引っ張られる時に、第1の
骨取付底部の中心ブリッジ部分1786の傾斜側面1802を昇る。
【0126】
図20A及び
図20Bに示すように、ディストラクタアセンブリ1710は、所定の半径のような特定の半径に沿って湾曲している湾曲軌道1850を有することができる。この実施形態では、作動延長部1768、作動ウォーム1770、アクチュエータ1778、及びスリーブ1810は、可撓性材料で作るか、又は可撓性になるようにレーザ切断された剛性材料で作られる。
【0127】
別の実施形態においてかつ
図21A〜
図21Iを参照すると、ディストラクタアセンブリは、チューブが取り外される時にディストラクタから
骨取付底部を解除する他の構成を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ1910は、ディストラクタ1914、ディストラクタ1914に解除可能に取り付けられた第1の
骨取付底部1918、及び第1の
骨取付底部1918に対して遠位のディストラクタに解除可能に取り付けられた第2の
骨取付底部1922を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部1918は、第2の
骨取付底部1922に対して平行移動するように構成される。
【0128】
図21A〜
図21Iに最も良く示すように、ディストラクタ1914は、第1の
骨取付底部1918を解除可能に保持するように構成された第1の本体部分1950と、第1の本体部分1950の遠位にあり、かつ第2の
骨取付底部1922を解除可能に保持するように構成された第2の本体部分1954とを有する。図示のように、第1の本体部分1950は、縦方向Lに細長く、かつ縦方向Lに第1の本体部分1950を通って延びる細長チャンネル1958を有する。
【0129】
チャンネル1958の上側壁は、第1の
骨取付底部1918と係合し、それによって第1の
骨取付底部1918を第1の本体部分1950に連結するように構成されたバネフィンガ1972を形成する。
図21Cに最も良く示すように、バネフィンガ1972は、その端部に上方に延びる突起1976を有する。すなわち、フィンガ1972は、ディストラクタ1914の中心軸から離れる方向に垂直に延びる突起1976を有する。フィンガ1972は、跳ね出て第1の
骨取付底部1918と係合し、それによって第1の
骨取付底部1918を第1の本体部分1950に連結するように構成される。このようにして、第1の本体部分1950は、第1の
骨取付底部1918をディストラクタ1914に連結するための第1の連結器と考えることができる。
【0130】
図21H及び
図21Iに示すように、第1の本体部分1950の近位部分は、作動軌道によって形成された歯と係合するように構成された横方向ラチェットタブ1979を形成する。ラチェットタブ1979は、第1の
骨取付底部1918の逆摺動を防止する。第1の本体部分1950の近位部分はまた、ディストラクタ1914の取り外し中にラチェットタブ1979を外向きに押し付ける解除クリップ1980を有する。
【0131】
第2の本体部分1954はまた、縦方向Lに細長く、かつ保持部分1982及び保持部分1982から近位に延びる作動軌道1986を有する。保持部分1982は、縦方向Lに保持部分1982を通って延びる細長チャンネル1998を有する。第2の本体部分1954のチャンネル1998は、第1の本体部分1950のチャンネル1958に整列する。チャンネル1998の上側壁は、上方に延びる突起2006をその端部に有するバネフィンガ2002を形成する。すなわち、フィンガ2002は、ディストラクタ1914の中心軸から離れる方向に垂直に延びる突起2006を有する。フィンガ2002は、跳ね出て第2の
骨取付底部1922と係合し、それによって第2の
骨取付底部1922を第2の本体部分1954に連結するように構成される。このようにして、第2の本体部分1954は、第2の
骨取付底部1922をディストラクタ1914に連結するための第2の連結器と考えることができる。
【0132】
第2の本体部分1954の作動軌道1986は、保持部分1982から出て延び、第1の
骨取付底部の中心ブリッジ部分の下側部分によって形成されたチャンネルを通って延びるように構成される。
図21Cに示すように、作動軌道1986は、第1の本体部分1950のチャンネル1958に露出された複数の溝2010を形成する。溝2010は、作動軌道1986の縦方向長さに沿って配置され、かつ作動機構によって形成された雄ネジによって係合するように構成される。
【0133】
図21A〜
図21Iに示すように、ディストラクタ1914は、作動延長部2018を有する作動機構2014と、作動延長部2018から遠位に延びる作動ウォーム2022とを更に有する。作動機構2018及び作動ウォーム2022の両方は、それを通って延びる縦方向に細長いボア2024を形成する。
図21Cに示すように、作動ウォーム2022は、第1の本体部分1950のチャンネル1958の中に延び、かつ作動軌道1986の上に形成された溝2010と係合する。特に、作動ウォーム2022は、作動ウォーム2022の回転によって第1の本体部分1950及び従って第1の
骨取付底部1918を近位に平行移動させるように、軌道の溝2010と係合するネジ山2026を有する。
【0134】
図21Cに示すように、ディストラクタアセンブリ1910は、作動延長部2018及び作動ウォーム2022によって形成されたボア2024を通り、第2の本体部分1954のチャンネル1998を通り、ディストラクタ1914の遠位端から延びる係止機構2030を更に有する。係止機構2030は、チューブ2034、及びチューブ2034を完全に貫通して延びる取り外しアクチュエータ2038を有する。図示のように、アクチュエータ2038の遠位端及び近位端は、拡幅部分2042を有する。拡幅部分2042は、アクチュエータ上に圧着されたフェルールとすることができる。チューブ2034をアクチュエータ2038から取り外すために、近位フェルール2042は切り取られ、それによってチューブ2034を近位に引っ張ることを可能にする。
【0135】
図21F〜
図21Iに示すように、第1及び第2の
骨取付底部1918、1922の各々は、中心ブリッジ部分2042、及びブリッジ部分2042から横方向に延びる翼2046を有する。各中心ブリッジ部分2042は、縦方向に延びるチャンネル2054を形成する本体2050を有する。チャンネル2054は、ディストラクタ1914の第1及び第2の本体部分1950、1954を受け入れるように構成される。
図21Iに示すように、第1の
骨取付底部のチャンネル2054の下側部分は、実質的に矩形であり、かつ第2の本体部分1954から延びる作動軌道1986を受け入れるように構成される。この配置は、第1の本体部分1950が所定の線に沿った軌道1986に沿って平行移動することを可能にする。
【0136】
骨取付底部1918、1922をディストラクタ1914から解除するために、係止機構2030のチューブ2034は、取り外され、それによって第1及び第2の本体部分1950、1954のバネフィンガが屈曲することを可能にする。アクチュエータ2038が近位に引っ張られる時に、ディストラクタ1914は、
骨取付底部1918、1922を後に残して、アクチュエータ2038と共に近位に引っ張られることになる。
【0137】
別の実施形態においてかつ
図22A〜
図22Hを参照すると、ディストラクタアセンブリは、ディストラクタを
骨取付底部に係止する係止構成要素を有することができる。図示のように、ディストラクタアセンブリ2110は、ディストラクタ2114、ディストラクタ2114に解除可能に連結された第1の
骨取付底部2118、及び第1の
骨取付底部2118に連結された第2の
骨取付底部2122を有する。図示の実施形態では、第1の
骨取付底部2118は、第2の
骨取付底部2122に対して平行移動するように構成される。
【0138】
図22B〜
図22Dに示すように、ディストラクタ2114は、第1の
骨取付底部2118に解除可能に連結された連結器2126を有する。連結器2126は、その底面に沿ってT−スロットを形成する本体2130を有する。T−スロット2134は、2つの下向きに延びる壁2138によって形成され、各壁2138は、横方向内向きに延びるフランジ2142を有する。T−スロット2134は、第1の
骨取付底部2118の一部分を受け入れて保持するように構成される。連結器2126の上側部分は、縦方向に延びるボア2146を有する。ボア2146の下方にあるのは、近位に延びて作動機構の上にクリップ留めするように構成されたクリップ2150である。
【0139】
この点に関して、ディストラクタ2114は、第2の
骨取付底部2122に対して第1の
骨取付底部2118を駆動するように構成された作動機構2160を更に有する。図示のように、作動機構2160は、作動延長部2164、及び作動延長部2164から遠位に延びる作動ウォーム2168を有する。ウォーム2168は、第2の
骨取付底部から延びる軌道と係合するように構成された雄ネジを有する。
図21Aに示すように、連結器2126のクリップ2150は、作動ウォーム2168が完全の中に挿入される時に、作動ウォーム2168と係合する。これは、作動機構2160を連結器2126に剛的に固定する。これはまた、無負荷の下で不注意な回転を防止する。
【0140】
図22C、
図22G、及び
図22Hに示すように、第1の
骨取付底部2118は、中心ブリッジ部分2170、及び中心ブリッジ部分2170の各側面から横方向に延びる翼2174を有する。図示のように、中心ブリッジ部分2170は、チャンネル2182が貫通して延びるように形成された本体2178を有する。チャンネル2182の上側壁は、上側壁の全長に沿って延びるスロット2186を形成する。チャンネル2182の下側壁は、ラチェットタブ2190を形成する。本体2178は、連結器2126のフランジ2142によって係合するように構成された対向する縦方向に細長いスロット2194を更に形成する。
【0141】
第2の
骨取付底部2122は、中心ブリッジ部分2200、及び中心ブリッジ部分2200の対向する側面から横方向に延びる翼2204を有する。図示のように、中心ブリッジ部分2200は、第1の
骨取付底部2118のチャンネル2182を通って遠位に延びる軌道2208を有する。図示の実施形態では、軌道2208は、所定の円弧に沿って湾曲している。図示のように、軌道2208は、ウォーム2168の回転により第1の
骨取付底部2118を軌道2208に沿って平行移動させるように作動ウォーム2168によって係合されるように構成された溝2212を有する。軌道2208の底面は、第1の
骨取付底部2118のラチェットタブ2190によって係合されて延長後の第1の
骨取付底部2118の逆摺動を防止するように構成された歯2228のような係合特徴部を有する。
【0142】
ディストラクタ2114を第1の
骨取付底部2118に係止するために、ディストラクタアセンブリ2110は、係止機構2234を有する。係止機構2234は、作動延長部2164の周りに配置されて雄ネジ2250を形成するスリーブ2238を有する。係止機構2234は、スリーブ2238の雄ネジ2250と係合する雌ネジ2258を有するナット2254を更に有する。ナット2254から遠位に延びているのは、第1の
骨取付底部2118と係合して第1の
骨取付底部2118を連結器2126に係止するように構成された係止構成要素2262である。図示の実施形態では、係止構成要素2262は、ナット2254から遠位に連結器2126のボア2146を通って延びるシャフト2266を有する。シャフト2266から遠位に延びているのは、第1の
骨取付底部2118のチャンネル2182と係合して第1の
骨取付底部2118を連結器2126に対して押し付け、それによって第1の
骨取付底部2118を連結器2126に係止するように構成された板2274を形成する係合特徴部2270である。
【0143】
作動において、係止機構2234は、
図22Eに示すように、係合特徴部2270が第1の
骨取付底部2118を連結器2126に係止する第1の位置にある場合がある。連結器2126から
骨取付底部2118を解除するために、スリーブ2238は回転し、それによってナット2254を遠位に平行移動される。ナット2254が平行移動すると、係合特徴部2270も
図22Fに示すように遠位に平行移動され、連結器2126から外される。この時点で、
骨取付底部2118、2122は、ディストラクタ2114から解除され、ディストラクタ2114を取り外すことができ、一方、
骨取付底部2118、2122は、後に残っている。
【0144】
本発明は、いくつかの実施形態の説明によって示されている。しかし、本発明は、本明細書で説明する特定的な実施形態に限定されない。むしろ、本発明は、当業者によって理解されるように、本発明の実施形態及びその自然な変形のいずれの特徴のどの組合せも包含する。更に、ある一定の特徴は、第1及び第2であると説明されているが、特徴のいずれも第1又は第2と考えることができることを理解すべきである。例えば、
骨取付底部は、異なる特徴を有する第1及び第2の
骨取付底部として説明されているが、いずれの
骨取付底部も、第1の
骨取付底部又は第2の
骨取付底部と考えることができることを理解すべきである。更に、ディストラクタは、骨セグメントを互いから離れるように押し付けると説明されているが、開示したディストラクタはまた、変形する(すなわち、骨セグメントを互いに向けて押し付ける)ようにも構成することができることを理解すべきである。