(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、電力開閉装置において、リレー端子が外部端子から離れて配置されている場合には、リレー端子と外部端子とは導電部材を介して連結される。或いは、電力開閉装置内に変流器などの電気部品を取り付けるために、リレー端子と外部端子とが導電部材を介して連結されることがある。このようにリレー端子と外部端子とが、導電部材を介して連結されている場合、導電部材に大きな電流が流れると、導電部材を流れる電流によって生じる磁界が、リレーの動作に影響を与える虞がある。
【0005】
本発明の課題は、電力開閉装置において、導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る電力開閉装置は、リレーと、第1外部端子と、第2外部端子と、第1導電部材と、第2導電部材と、を備える。リレーは、リレー本体と、第1リレー端子と、第2リレー端子と、を有する。第1リレー端子と第2リレー端子とは、リレー本体から突出している。第1外部端子は、第1リレー端子と電気的に接続されている。第2外部端子は、第2リレー端子と電気的に接続されている。第1導電部材は、第1外部端子と第1リレー端子とを連結している。第2導電部材は、第2外部端子と第2リレー端子とを連結している。リレー本体は、第1接点と、第2接点と、コイルと、鉄芯と、第1ヨークと、第2ヨークと、可動ユニットと、を有する。第1接点は、第1リレー端子に電気的に接続されている。第2接点は、第2リレー端子に電気的に接続されている。鉄芯は、コイルに挿入されている。第1ヨークは、鉄芯の一端に接続されている。第2ヨークは、鉄芯の他端に接続されており第1ヨークに対して所定の第1方向に間隔をおいて配置されている。可動ユニットは、第1ヨークと第2ヨークとの間に配置されている。可動ユニットは、第1ヨーク及び第2ヨークからの電磁力によって回転することで、第1接点及び第2接点の接触状態と非接触状態とを切り換える。第1導電部材は、第1方向に垂直な第2方向に延びる延伸部を有する。延伸部及び第2導電部材は、第1方向及び第2方向に垂直な第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置されている。
【0007】
リレーにおいて第1ヨークと第2ヨークとが第1方向に間隔をおいて配置され、その間に可動ユニットが配置されている場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において、第1、第2導電部材から生じる磁界の向きが第1方向と平行に近くなると、可動ユニットの動作に影響を与えることを本発明の発明者は見い出した。また、第1ヨークと第2ヨークとの間において、第1、第2導電部材から生じる磁界の向きが第1方向と平行に近くなるのは、第1、第2導電部材が第1方向に垂直な第2方向に延びており、且つ、延伸部及び第2導電部材が第1方向及び第2方向に垂直な第3方向から見て、リレー本体に重なる位置に配置されている場合であることを、本発明の発明者は見い出した。
【0008】
そこで、本態様に係る電力開閉装置では、第1導電部材において第2方向に延びる延伸部と、第2導電部材とが、第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置されている。これにより、延伸部及び第2導電部材が、第3方向から見て、リレー本体に重なる位置に配置されている場合と比べて、第1ヨークと第2ヨークとの間において延伸部及び第2導電部材から生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から大きく異ならせることができる。これにより、第1、第2導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することができる。
【0009】
延伸部は、第1方向から見て、リレー本体に重なる位置に配置されてもよい。この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において延伸部から生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から、さらに大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
第1導電部材は、第1延伸部と、第2延伸部と、接続部と、を有してもよい。第1延伸部は、第1外部端子に接続されており、第2方向に延びていてもよい。第2延伸部は、第1リレー端子に接続されており、第2方向に延びていてもよい。接続部は、第1延伸部と第2延伸部とを接続してもよい。第1延伸部と第2延伸部との少なくとも一方が、第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置されてもよい。
【0010】
この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において第1延伸部と第2延伸部との少なくとも一方から生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することができる。
第1延伸部と第2延伸部との両方が、第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置されてもよい。この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において第1延伸部と第2延伸部とから生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
【0011】
第1延伸部と第2延伸部との少なくとも一方が、第1方向から見て、リレー本体に重なる位置に配置されてもよい。この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において第1延伸部と第2延伸部との少なくとも一方から生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から、さらに大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
【0012】
第1延伸部と第2延伸部との両方が、第1方向から見て、リレー本体に重なる位置に配置されてもよい。この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において第1延伸部と第2延伸部とから生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から、さらに大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
【0013】
可動ユニットの回転軸は、第2方向に延びていてもよい。すなわち、延伸部は、可動ユニットの回転軸と同方向に延びていてもよい。
可動ユニットは永久磁石を有してもよい。永久磁石において、延伸部を流れる電流によって生じる磁界の向きが、第3方向に対して傾斜するように、延伸部が配置されてもよい。この場合、延伸部から生じる磁界が、可動ユニットの永久磁石に与える影響を低減することができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することができる。
【0014】
可動ユニットの回転軸は、第3方向に延びていてもよい。すなわち、延伸部は、第1ヨークと第2ヨークとの乖離方向、及び、可動ユニットの回転軸方向と垂直な方向に延びていてもよい。
第1導電部材に含まれる第2方向に延びる全ての部分が、第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置されてもよい。この場合、第1ヨークと第2ヨークとの間において第1導電部材に含まれる全ての部分から生じる磁界の向きを、第1方向と平行な方向から、大きく異ならせることができる。これにより、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
【0015】
電力開閉装置は、延伸部に取り付けられる変流器をさらに備えてもよい。この場合、変流器によって延伸部を流れる電流を測定することができる。
延伸部は、円形の断面を有してもよい。この場合、変流器を延伸部に容易に取り付けることができる。
電力開閉装置は、ハウジングと、複数のリレーとを備えてもよい。複数のリレーは、ハウジング上に配置されてもよい。延伸部は、第3方向から見て、複数のリレーの全てのリレー本体に重ならない位置に配置されてもよい。この場合、ハウジング上の全てのリレーに対して、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することができる。
【0016】
複数のリレーのそれぞれの第1導電部材に含まれる全ての部分が、第3方向から見て、複数のリレーの全てのリレー本体に重ならない位置に配置されてもよい。この場合、ハウジング上の全てのリレーに対して、第1導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響をさらに低減することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、電力開閉装置において、導電部材から生じる磁界がリレーの動作に与える影響を低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る電力開閉装置1が搭載されるスマートメータ100の構成を示す模式図である。
図1に示すように、スマートメータ100は、電力会社の送電網200と利用者の建物300の電気配線との間に配置されている。スマートメータ100は、電力開閉装置1とコントローラ2とを有する。
【0020】
電力開閉装置1は、電力会社の送電網200から利用者の建物300への電力の供給と停止とを切り換える。コントローラ2は、電力会社の管理センタ400と通信を行い、管理センタ400からの指令信号に基づいて電力開閉装置1を制御する。また、コントローラ2は、利用者の建物300での電力の使用量を計測し、計測した電力の使用量を示す情報を管理センタ400に送信する。
【0021】
例えば、管理センタ400は、電力の使用量が所定の規定値に達したときに、利用者の建物300への電力の供給を停止させるように、コントローラ2に指令信号を送信する。コントローラ2は、指令信号に基づいて、電力開閉装置1を接続状態から遮断状態に切り換えることで、利用者の建物300への電力の供給を停止させる。
図2は、第1実施形態に係る電力開閉装置1の斜視図である。
図2に示すように、電力開閉装置1は、ハウジング3と複数のリレーユニット4a,4b,4cとを有する。ハウジング3は略円形の外形を有する。ハウジング3は、複数のリレーユニット4a,4b,4cを支持している。詳細には、本実施形態では、電力開閉装置1は、第1リレーユニット4aと、第2リレーユニット4bと、第3リレーユニット4cとを有する。
【0022】
複数のリレーユニット4a,4b,4cは、それぞれ、リレー5と、第1外部端子6と、第2外部端子7と、第1導電部材8と、第2導電部材10(
図4参照)と、を有する。リレー5は、ハウジング3上に配置されている。第1外部端子6と第2外部端子7とは、リレー5の外部に配置されている。
ハウジング3には、複数の第1開口11と、複数の第2開口12とが設けられている。第1外部端子6は、第1開口11からハウジング3の外部に突出するように設けられている。第2外部端子7は、第2開口12からハウジング3の外部に突出するように設けられている。リレー5は、第1開口11と第2開口12との間に配置されている。
【0023】
図3及び
図4は、第1実施形態に係る第1リレーユニット4aの斜視図である。
図3及び
図4に示すように、リレー5は、リレー本体13と、第1リレー端子14と、第2リレー端子15とを有する。第1リレー端子14と第2リレー端子15とは、リレー本体13から突出している。上述した第1外部端子6は、第1リレー端子14と電気的に接続されている。第2外部端子7は、第2リレー端子15と電気的に接続されている。第1外部端子6と第1リレー端子14とは、第1導電部材8によって連結されている。第1導電部材8は、第1外部端子6及び第1リレー端子14と別体であり、半田付け、或いは溶接等の固定手段によって、第1外部端子6及び第1リレー端子14に固定されている。
【0024】
図2に示すように、第1導電部材8には、変流器9が取り付けられている。変流器9は、略円筒状の形状を有する。変流器9は、貫通孔16を有する。変流器9の貫通孔16には、第1導電部材8の一部が挿入されている。
図5は、リレー5の内部の構成を示す模式図である。
図5に示すように、リレー本体13は、ベース21と、駆動ユニット22と、可動ユニット23と、リンク部材24と、接触片25と、第1接点26と、第2接点27とを有する。
【0025】
ベース21は、駆動ユニット22と、可動ユニット23と、リンク部材24と、接触片25と、第1接点26と、第2接点27とを収容している。ベース21には、
図3及び
図4に示すカバー部材28が取り付けられる。
駆動ユニット22は、可動ユニット23を駆動する。駆動ユニット22は、可動ユニット23を回転させる電磁力を生成する。駆動ユニット22は、コイル31と、スプール32と、第1ヨーク33と、第2ヨーク34とを有する。コイル31は、スプール32に巻回されている。コイル31には、
図3及び
図4に示すコイル端子35が取り付けられている。コイル端子35を介してコイル31に通電される。スプール32には鉄芯36が挿入されている。第1ヨーク33は鉄芯36の一端に連結されている。第2ヨーク34は鉄芯36の他端に連結されている。第2ヨーク34は、第1ヨーク33に対して間隔をおいて配置されている。
【0026】
可動ユニット23は、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間に配置されている。可動ユニット23は、ベース21に対して回転可能に支持されている。可動ユニット23の回転軸Ax1は、第1ヨーク33と第2ヨーク34とが乖離している方向と垂直な方向に延びている。可動ユニット23は、第1ヨーク33と第2ヨーク34とに生じる磁界による電磁力によって回転することで、第1接点26及び第2接点27の接触状態と非接触状態とを切り換える。
【0027】
可動ユニット23は、第1接極子41と、第2接極子42と、永久磁石43と、可動体44とを有する。第1接極子41と第2接極子42と永久磁石43とは、可動体44に取り付けられている。可動体44は、回転軸Ax1を中心に回転可能にベース21に支持されている。
第1接極子41は、第1端部411と第2端部412とを有する。第2接極子42は、第3端部421と第4端部422とを有する。第1端部411と第3端部421とは、可動体44から同方向に突出している。第2端部412と第4端部422とは、第1端部411及び第3端部421とは反対の方向に、可動体44から突出している。
【0028】
リンク部材24は、可動体44と接触片25とを連結している。リンク部材24の一端は、可動体44に連結される。リンク部材24の他端は、接触片25に連結されている。接触片25は、第2リレー端子15と対向して配置されている。接触片25の一端は、第2リレー端子15に接続されている。接触片25の他端はリンク部材24に接続されている。
【0029】
接触片25には、第2接点27が取り付けられている。これにより、第2接点27は、第2リレー端子15に電気的に接続されている。第1リレー端子14には、第1接点26が取り付けられている。これにより、第1接点26は、第1リレー端子14に電気的に接続されている。第1接点26は、第2接点27と対向して配置されている。
次に、リレー5の動作について説明する。コイル31に所定方向に通電すると、可動ユニット23を所定の順方向(
図5における時計回り)に回転させる電磁力が発生する。これにより、可動ユニット23が順方向に回転する。可動ユニット23が順方向に回転すると、リンク部材24が
図5における左方向に移動する。これにより、接触片25の先端が
図5における左方向に移動し、それと共に、第2接点27が、第1接点26に近づく方向に移動する。その結果、第2接点27が、第1接点26に接触する。これにより、リレー5は、
図5に示す接続状態となる。
【0030】
接続状態では、第1接極子41の第1端部411が第1ヨーク33から離れ、第2端部412が第2ヨーク34に接触する。また、第2接極子42の第4端部422が第2ヨーク34から離れ、第3端部421が第1ヨーク33に接触する。なお、この状態でコイル31への通電が停止されても、永久磁石43の磁力により、接続状態が維持される。
次に、コイル31に上記の所定方向と逆方向に通電すると、可動ユニット23を上記の順方向と逆方向(
図5における反時計回り)に回転させる電磁力が発生する。これにより、可動ユニット23が逆方向に回転する。可動ユニット23が逆方向に回転すると、リンク部材24が
図5における右方向に移動する。これにより、接触片25の先端が
図5における右方向に移動し、それと共に、第2接点27が第1接点26から離れる方向に移動する。その結果、第2接点27が第1接点26から離れる。これにより、リレー5は、接続状態から遮断状態に切り換えられる。なお、この状態でコイル31への通電が停止されても、永久磁石43の磁力により、遮断状態が維持される。
【0031】
次に、第1リレー端子14、第2リレー端子15、及び第1導電部材8の構成について詳細に説明する。以下の説明では、
図5に示すように、第1ヨーク33と第2ヨーク34とが乖離している方向と平行な方向を第1方向(x)と呼ぶ。可動ユニット23の回転軸Ax1と平行な方向を第2方向(y)と呼ぶ。また、第1方向(x)及び第2方向(y)と垂直な方向を第3方向(z)と呼ぶ。
【0032】
図6は、第1方向(x)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
図7は、第2方向(y)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
図8は、第3方向(z)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
図3,
図4,
図6〜
図8に示すように、第1導電部材8は、U字型に屈曲した形状を有する。第1導電部材8は、円形の断面を有する棒状の部材である。第1導電部材8は、例えば銅等の金属で形成されており、屈曲した形状を有する。第1導電部材8は、第1延伸部51と、第2延伸部52と、接続部53と、を有する。
【0033】
第1延伸部51は、第1外部端子6に接続されており、第2方向(y)に延びている。第2延伸部52は、第1リレー端子14に接続されており、第2方向(y)に延びている。接続部53は、第2方向(y)に垂直な方向に延びており、第1延伸部51と第2延伸部52とを接続している。
図6に示すように、第1延伸部51は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている。第1延伸部51は、第1外部端子6から第2方向(y)に延び、第2方向(y)にリレー本体13を越える位置まで延びている。第1延伸部51には、上述した変流器9が取り付けられる。第1延伸部51の一部は、変流器9の貫通孔16内に配置されている。
【0034】
第2延伸部52は、第1リレー端子14から第2方向(y)に延び、第2方向(y)にリレー本体13を越える位置まで延びている。第2延伸部52は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。接続部53は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
図7に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52とは、第2方向(y)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。第1延伸部51は、第2延伸部52よりもリレー本体13の近くに配置されている。接続部53は、第2方向(y)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
【0035】
図8に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52とは、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。接続部53は、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
図7に示すように、第1リレー端子14は、屈曲した板状の形状を有する。第1リレー端子14は、第1部分141と、第2部分142とを有する。第1部分141は、リレー本体13から突出している。第1部分141は、第3方向(z)に延びている。第2部分142は、第1方向(x)に延びている。第2部分142は、第2延伸部52に接続されている。
【0036】
第2リレー端子15は、屈曲した板状の形状を有する。第2リレー端子15は、第1部分151と、第2部分152とを有する。第1部分151は、リレー本体13から突出している。第1部分151は、第3方向(z)に延びている。
第2部分152は、第1部分151に接続されている。
図8に示すように、第2部分152は、第2方向(y)に延びている。
【0037】
第2導電部材10は、板状の部材である。第2導電部材10は、例えば銅等の金属で形成されている。第2導電部材10は、第2外部端子7に接続されている。第2リレー端子15は、第2リレー端子15の第2部分152に接続されている。第2導電部材10は、第2リレー端子15と第2外部端子7とを接続している。第2導電部材10は、第2リレー端子15及び第2外部端子7と別体であり、半田付け、或いは溶接等の固定手段によって、第2リレー端子15及び第2外部端子7に固定されている。第2導電部材10は、第1方向(x)に延びている。
図8に示すように、第2導電部材10は、第3方向(z)から見てリレー本体13と重ならない位置に配置されている。
【0038】
図2に示すように、第2リレーユニット4b及び第3リレーユニット4cの構成は、第1リレーユニット4aの構成と同様である。
図2においては、第2リレーユニット4b及び第3リレーユニット4cの構成部分には、対応する第1リレーユニット4aの構成部分と同じ符号を付している。
第1リレーユニット4aと、第2リレーユニット4bと、第3リレーユニット4cとは、第1開口11と第2開口12との間において並んで配置されている。第1リレーユニット4aと、第2リレーユニット4bと、第3リレーユニット4cとは、第3方向(z)に並んで配置されている。各リレーユニット4a,4b,4cのリレー5は、各リレー5の可動ユニット23の回転軸Ax1が、第1外部端子6と第2外部端子7とが延びる方向と平行となるように、配置されている。第2リレーユニット4bは、第1リレーユニット4aと同じ向きに配置されている。第3リレーユニット4cは、第2方向(y)周りに第1リレーユニット4aに対して180度回転した向きに配置されている。
【0039】
第1リレーユニット4aの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52は、第2リレーユニット4bのリレー本体13、及び、第3リレーユニット4cのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。第2リレーユニット4bの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52は、第1リレーユニット4aのリレー本体13、及び、第3リレーユニット4cのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。また、第3リレーユニット4cの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52は、第1リレーユニット4aのリレー本体13、及び、第2リレーユニット4bのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。
【0040】
以上説明した第1実施形態に係る電力開閉装置1では、第1導電部材8において第2方向(y)に延びる第1延伸部51と、第2導電部材10とが、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。これにより、第1延伸部51及び第2導電部材10が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている場合と比べて、第1延伸部51及び第2導電部材10から生じる磁界がリレー5の動作に与える影響を低減することができる。
【0041】
図9は、第1比較例に係る電力開閉装置1’と第1実施形態に係る電力開閉装置1とにおいて、第1導電部材8から生じる磁界を示す模式図である。
図9(A)は、第1比較例に係る電力開閉装置1’において、第1導電部材8から生じる磁界を示している。
図9(B)は、第1実施形態に係る電力開閉装置1において、第1導電部材8から生じる磁界を示している。電力開閉装置1’,1において、第1接点26と第2接点27とに作用する実際の保持力Hactは、以下の数1式で示される。
【0042】
【数1】
H1は、永久磁石43による保持力である。H2は、第1延伸部51を流れる電流によって生じる電磁力である。CPは、接触片25による接触圧である。T1は、第1接点26と第2接点27との間の電磁反発力である。T2は、第2リレー端子15と接触片25との間の電磁反発力である。
【0043】
図9(A)に示すように、第1比較例に係る電力開閉装置1’では、第1延伸部51が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている。この場合、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間において、第1導電部材8から生じる磁界の向きが第1方向(x)と平行に近くなる。この場合、第1延伸部51から生じる電磁力H2が大きくなることで、実際の保持力Hactが負の値となり、第2接点27を第1接点26から乖離させる方向(
図9(A)における右向き)の力として作用する。そのため、第1接点26と第2接点27とが乖離し易くなるという問題が生じる。
【0044】
それに対して、第1実施形態に係る電力開閉装置1では、
図9(B)に示すように、第1延伸部51が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。この場合、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間において、第1導電部材8から生じる磁界の向きが第1方向(x)と大きく異なり、第1方向(x)と垂直に近くなる。この場合、第1延伸部51から生じる電磁力H2が小さくなることで、実際の保持力Hactが正の値となり、第2接点27を第1接点26に押し付ける方向(
図9(A)における左向き)の力として作用する。そのため、第1接点26と第2接点27との接触状態を強固に保持することができる。これにより、第1導電部材8から生じる磁界がリレー5の動作に与える影響を低減することができる。第2導電部材10についても同様である。
【0045】
なお、
図9(B)に示すように、永久磁石43において、第1延伸部51から生じる磁界の向きが、第1方向(x)に対して完全に垂直になるのではなく、第3方向(z)に対して傾斜するように、第1延伸部51が配置されることが好ましい。それにより、第1延伸部51から生じる磁界が、可動ユニット23の永久磁石43に与える影響を低減することができる。
【0046】
また、本実施形態では、第1延伸部51だけではなく第2延伸部52も、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。すなわち、第1導電部材8に含まれる第2方向(y)に延びる全ての部分が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。そのため、第1導電部材8から生じる磁界がリレー5の動作に与える影響をさらに低減することができる。
【0047】
さらに、本実施形態では、第1〜第3リレーユニット4cのそれぞれの第1導電部材8に含まれる全ての延伸部51,52と、第2導電部材10とが、第3方向(z)から見て、第1〜第3リレーユニット4cの全てのリレー本体13に重ならない位置に配置されている。そのため、各リレーユニット4a、4b、4cの第1導電部材8及び第2導電部材10から生じる磁界が全てのリレーユニット4a、4b、4cのリレー5の動作に与える影響を低減することができる。
【0048】
次に、第2実施形態に係る電力開閉装置1について説明する。
図10は、第2実施形態に係る電力開閉装置1の斜視図である。
図10に示すように、第2実施形態に係る電力開閉装置1は、ハウジング3と複数のリレーユニット4a,4b,4cとを有する。リレーユニット4a,4b,4cは、リレー5と、第1外部端子6と、第2外部端子7と、第1導電部材8と、第2導電部材10(
図12参照)とを有する。
【0049】
第2実施形態に係る電力開閉装置1では、各リレーユニット4a,4b,4cのリレー5は、各リレー5の可動ユニット23の回転軸Ax1が、第1外部端子6と第2外部端子7とが延びる方向と垂直となるように、配置されている。各リレーユニット4a,4b,4cのその他の構成については、第1実施形態に係るリレーユニット4a,4b,4cと同様であるため、説明を省略する。
【0050】
以下、第2実施形態に係るリレー5の第1リレー端子14、第2リレー端子15、第1導電部材8、及び第2導電部材10の構成について説明する。なお、以下の説明では、第1ヨーク33と第2ヨーク34とが乖離している方向と平行な方向を第1方向(x)と呼ぶ。可動ユニット23の回転軸Ax1と平行な方向を第3方向(z)と呼ぶ。また、第1方向(x)及び第3方向(z)と垂直な方向を第2方向(y)と呼ぶ。
【0051】
図11及び
図12は、第2実施形態に係る第1リレーユニット4aの斜視図である。
図13は、第1方向(x)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
図14は、第2方向(y)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
図15は、第3方向(z)から見た第1リレーユニット4aを示す図である。
第1延伸部51は、第1外部端子6に接続されており、第2方向(y)に延びている。第2延伸部52は、第1リレー端子14に接続されており、第2方向(y)に延びている。接続部53は、第2方向(y)に垂直な方向に延びており、第1延伸部51と第2延伸部52とを接続している。
【0052】
図13に示すように、第1延伸部51は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。なお、
図10では変流器9が省略されているが、第1延伸部51には、上述した変流器9が取り付けられる。第2延伸部52は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。接続部53は、第1方向(x)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
【0053】
図14に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52とは、第2方向(y)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。接続部53は、第2方向(y)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
図15に示すように、第1延伸部51は、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。第2延伸部52は、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている。ただし、第2延伸部52の一部が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されており、第2延伸部52の他の部分は、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。接続部53は、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。
【0054】
図12に示すように、第1リレー端子14は、屈曲した板状の形状を有する。第1リレー端子14は、第1部分141と第2部分142とを有する。第1部分141は、リレー本体13から突出している。第1部分141は、第2方向(y)に延びている。第2部分142は、第2延伸部52に接続されている。第2部分142は、第3方向(z)に延びている。
【0055】
第2リレー端子15は、板状の形状を有する。第2リレー端子15は、リレー本体13から突出している。第2リレー端子15は、第2方向(y)に延びている。
第2導電部材10は、第2外部端子7に接続されている。第2導電部材10は、第2リレー端子15と一体的に形成されている。第2導電部材10は、第1方向(x)に延びている。
図15に示すように、第2導電部材10は、第3方向(z)から見てリレー本体13と重ならない位置に配置されている。
【0056】
図10に示すように、第2リレーユニット4b及び第3リレーユニット4cの構成は、第1リレーユニット4aの構成と同様である。第1リレーユニット4aと、第2リレーユニット4bと、第3リレーユニット4cとは、第3方向(z)に並んで配置されている。各リレーユニット4a,4b,4cのリレー5は、各リレー5の可動ユニット23の回転軸Ax1が、第1外部端子6と第2外部端子7とが延びる方向と垂直となるように、配置されている。第2リレーユニット4bは、第1リレーユニット4aと同じ向きに配置されている。第3リレーユニット4cは、第2方向(y)周りに第1リレーユニット4aに対して180度回転した向きに配置されている。
【0057】
第1リレーユニット4aの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52の一部は、第2リレーユニット4bのリレー本体13、及び、第3リレーユニット4cのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。第2リレーユニット4bの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52の一部は、第1リレーユニット4aのリレー本体13、及び、第3リレーユニット4cのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。また、第3リレーユニット4cの第1導電部材8の第1延伸部51及び第2延伸部52の一部は、第1リレーユニット4aのリレー本体13、及び、第2リレーユニット4bのリレー本体13に対しても、第3方向(z)から見て、重ならない位置に配置されている。
【0058】
以上説明した第2実施形態に係る電力開閉装置1では、第1導電部材8において第2方向(y)に延びる第1延伸部51及び第2導電部材10が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。これにより、第1延伸部51及び第2導電部材10が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている場合と比べて、第1延伸部51から生じる磁界によってリレー5の動作に与える影響を低減することができる。
【0059】
図16は、第2比較例に係る電力開閉装置1’と第2実施形態に係る電力開閉装置1とにおいて、第1導電部材8から生じる磁界を示す模式図である。
図16(A)は、第2比較例に係る電力開閉装置1’において、第1導電部材8から生じる磁界を示している。
図16(B)は、第2実施形態に係る電力開閉装置1において、第1導電部材8から生じる磁界を示している。
【0060】
図16(A)に示すように、第2比較例に係る電力開閉装置1’では、第1延伸部51が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている。この場合、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間において、第1導電部材8から生じる磁界の向きが第1方向(x)と平行に近くなる。そのため、上述した第1比較例と同様に、第1接点26と第2接点27とが乖離し易くなるという問題が生じる。
【0061】
それに対して、第2実施形態に係る電力開閉装置1では、
図16(B)に示すように、第1延伸部51が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。この場合、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間において、第1導電部材8から生じる磁界の向きが第1方向(x)と大きく異なり、第1方向(x)と垂直に近くなる。そのため、第1実施形態と同様に、第1接点26と第2接点27との接触状態を強固に保持することができる。これにより、第1延伸部51から生じる磁界がリレー5の動作に与える影響を低減することができる。第2導電部材10についても同様である。
【0062】
また、本実施形態では、第2延伸部52の一部が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重ならない位置に配置されている。そのため、第2延伸部52の全体が、第3方向(z)から見て、リレー本体13に重なる位置に配置されている場合と比べて、第2延伸部52から生じる磁界がリレー5の動作に与える影響を低減することができる。
さらに、第1〜第3リレーユニット4a,4b,4cのそれぞれの第1導電部材8に含まれる全ての第1延伸部51及び第2導電部材10が、第3方向(z)から見て、第1〜第3リレーユニット4a,4b,4cの全てのリレー本体13に重ならない位置に配置されている。そのため、各リレーユニット4a,4b,4cの第1導電部材8及び第2導電部材10から生じる磁界が全てのリレー5の動作に与える影響を低減することができる。
【0063】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、電力開閉装置1のリレー5の数は3つであるが、3つより少なくてもよい。或いは、電力開閉装置1のリレー5の数は3つより多くてもよい。電力開閉装置1は、スマートメータに限らず、電力を開閉するための他の装置に搭載されてもよい。
【0064】
ハウジング3の形状は、円形に限らず、四角形など他の形状であってもよい。リレー5の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。第1,第2外部端子6,7の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。
第1リレー端子14、或いは、第2リレー端子15の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。第1導電部材8及び第2導電部材10の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、第1導電部材8は、第1リレー端子14と一体的に形成されてもよい。第2導電部材10は、第2リレー端子15と一体的に形成されてもよい。或いは、第1導電部材8は、第1外部端子6と一体的に形成されてもよい。第2導電部材10は、第2外部端子7と一体的に形成されてもよい。
【0065】
第1導電部材8の断面は円形に限らず多角形であってもよい。第1導電部材8は板状の部材であってもよい。第1導電部材8には、変流器9が取り付けられなくてもよい。第2導電部材10は棒状の部材であってもよい。
延伸部が第1方向(x)と垂直な方向に延びることは、必ずしも完全な「垂直」に限らず、完全な「垂直」から少しずれた方向に延びることを意味してもよい。同様に、第1リレー端子14、或いは、第2リレー端子15がある方向に対して垂直な方向に延びることは、必ずしも完全な「垂直」に限らず、完全な「垂直」から少しずれた方向に延びることを意味してもよい。第1リレー端子14、或いは、第2リレー端子15が、ある方向に延びることは、当該方向と完全に一致することに限らず、当該方向から少しずれた方向に延びることを意味してもよい。
【0066】
第1延伸部51、或いは、第2延伸部52の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、
図17(A)は、第1実施形態の第1変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図17(A)に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52との両方が、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されてもよい。
【0067】
図17(B)は、第1実施形態の第2変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図17(B)に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52との両方が、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重ならない位置に配置されてもよい。
図18(A)は、第1実施形態の第3変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図18(A)に示すように、第1延伸部51は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重ならない位置に配置されてもよい。第2延伸部52は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されてもよい。
【0068】
図18(B)は、第1実施形態の第4変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図18(B)に示すように、第1延伸部51及び第2延伸部52は、第1実施形態における第1延伸部51及び第2延伸部52に対して反対の位置に配置されてもよい。同様に、第1延伸部51及び第2延伸部52は、第1実施形態の第1〜第3変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52に対して反対の位置に配置されてもよい。
【0069】
図19(A)は、第2実施形態の第1変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図19(A)に示すように、第1延伸部51は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されてもよい。第2延伸部52は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重ならない位置に配置されてもよい。
【0070】
図19(B)は、第2実施形態の第2変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図19(B)に示すように、第1延伸部51は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重ならない位置に配置されてもよい。第2延伸部52は、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されてもよい。
【0071】
図20(A)は、第2実施形態の第3変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図20(A)に示すように、第1延伸部51と第2延伸部52との両方が、第3方向(z)から見て、リレー5に重ならず、且つ、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されてもよい。
なお、第2実施形態の第1〜第3変形例のように、第1延伸部51又は第2延伸部52が、第1方向(x)から見て、リレー5に重なる位置に配置されている場合、第3方向(z)における第1ヨーク33及び第2ヨーク34の中心に近い位置に、第1延伸部51又は第2延伸部52が配置されることが好ましい。これにより、第1延伸部51又は第2延伸部52が第3方向(z)における第1ヨーク33及び第2ヨーク34の中心から遠い位置に配置されている場合と比べて、第1ヨーク33と第2ヨーク34との間における第1延伸部51又は第2延伸部52からの磁界の向きを、第1方向(x)に対して垂直に近づけることができる。それにより、第1延伸部51又は第2延伸部52からの磁界によるリレー5への影響をさらに低減することができる。
【0072】
図20(B)は、第2実施形態の第4変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52の配置を示す模式図である。
図20(B)に示すように、第1延伸部51及び第2延伸部52は、第2実施形態における第1延伸部51及び第2延伸部52に対して、反対の位置に配置されてもよい。同様に、第1延伸部51及び第2延伸部52は、第2実施形態の第1〜第3変形例に係る第1延伸部51及び第2延伸部52に対して反対の位置に配置されてもよい。
【解決手段】第2ヨークは、第1ヨークに対して所定の第1方向に間隔をおいて配置されている。可動ユニットは、第1ヨークと第2ヨークとの間に配置されている。可動ユニットは、第1ヨークと第2ヨークとからの磁力によって回転することで、第1接点及び第2接点の接触状態と非接触状態とを切り換える。第1導電部材は、第1方向に垂直な第2方向に延びる延伸部を有する。延伸部及び第2導電部材は、第1方向及び第2方向に垂直な第3方向から見て、リレー本体に重ならない位置に配置される。