特許第6132238号(P6132238)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6132238
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】スクイズ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20170515BHJP
   B65D 85/72 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   B65D83/00 M
   B65D85/72 D
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-93710(P2013-93710)
(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公開番号】特開2014-213900(P2014-213900A)
(43)【公開日】2014年11月17日
【審査請求日】2015年11月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100076598
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一豊
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 夏夫
【審査官】 佐野 健治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−218205(JP,A)
【文献】 特開平08−310551(JP,A)
【文献】 実公昭35−026186(JP,Y1)
【文献】 特開2007−119024(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
B65D 85/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクイズ変形可能な容器本体(1)と、該容器本体(1)の口筒部(2)に装着される栓体(11)と、該栓体(11)を被嵌する蓋体(20)とを備えた高粘度の内容物を収容するスクイズ容器であって、
前記栓体(11)側の頂壁(14)を凹面(14A)で形成すると共に、該凹面(14A)内に前記内容物を吐出する吐出口(15)を設けたことを特徴とするスクイズ容器。
【請求項2】
凹面(14A)を球面状に形成した請求項1記載のスクイズ容器。
【請求項3】
吐出口(15)が複数の小孔(15a)で形成されている請求項1又は2記載のスクイズ容器。
【請求項4】
蓋体(20)側の天面(22)の形状を、栓体(11)側の凹面(14A)に倣う凸面(22A)とした請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスクイズ容器。
【請求項5】
頂壁(14)が、少なくとも吐出時に変形不能とされている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスクイズ容器。
【請求項6】
凹面(14A)の半径(R)を、吐出口(15)から吐出される内容物を受けるお玉(4)の椀部(41)の半径(r)と一致する構成とした請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスクイズ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に充填された味噌やソースなどの高粘度状の食品(内容物)を溶けやすい形態にして吐出するスクイズ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
味噌やソースなど高粘度状の内容物を収容する容器としては、従来より樽状、あるいはカップ状の容器が使用されて来た(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、柔軟性を備えた容器の出口に着脱自在に設けた密封蓋を外し、容器の側面を押し潰すことにより、手を汚すことなく味噌を出口から押し出すようにした味噌容器があった(例えば、特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−142509号
【特許文献2】特開2001−275859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示すカップ状の容器では、例えば味噌汁を作る時には、容器の蓋を開けた状態において、料理用のお玉(レードル)で掬い取り、お玉ごとお湯に浸して溶かし込む方法が一般的である。
【0006】
しかしながら、カップ状の容器は蓋の面積が広いため、中身が減って来ると空気に触れる部分が広くなり、乾燥や変質(酸化等)が起きて味噌の風味が劣化しやすいという品質劣化の問題があった。
【0007】
さらにカップ状容器においては、中身が減って来ると、お玉で掬う場合には、容器の角部や底部に付着している味噌を掬うこと、使用する量に応じて適量の味噌を掬うこと、さらには最後まで完全に掬い取い取ることが困難であるという問題もある。
【0008】
さらには味噌の種類によっては、お玉ごとお湯に浸してもなかなか溶かすことが難しいという問題もあった。
【0009】
他方、特許文献2に記載の柔軟性容器の場合は、密封蓋を外すことにより、味噌を出口から押し出す構造であるため乾燥や変質を防ぐことはできるが、押し出される味噌は太くなりがちであり、依然として味噌をお湯の中に入れただけで容易に溶かすことが困難であるという問題は残るものであった。
【0010】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく発明されてものであり、味噌やソースなどの内容物を乾燥や変質から守ることで品質劣化を防止すると共に、短時間で溶かすことを可能とすべく溶けやすい形態にして吐出するようにしたスクイズ容器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成は、スクイズ変形可能な容器本体と、この容器本体の口筒部に装着される栓体と、この栓体を被嵌する蓋体とを備えた高粘度の内容物を収容するスクイズ容器であって、栓体側の頂壁を凹面で形成すると共に、この凹面内に内容物を吐出する吐出口を設けたことを特徴とする、と云うものである。
【0012】
本発明の主たる構成では、蓋体で栓体側を覆うこと及び凹面内に設けた吐出口による内容物の吐出を達成し得る。
【0013】
また本発明の他の構成は、請求項1記載の発明において、凹面を球面状に形成した、との構成を加えたものである。
【0014】
上記構成では、お玉を構成する椀部の外縁部を、球面状の凹面に密接させることを達成し得る。
【0015】
また本発明の他の構成は、請求項1又は2に記載の発明において、吐出口が複数の小孔で形成されている、との構成を加えたものである。
【0016】
上記構成では、内容物を紐状の形態で吐出することを達成し得る。
【0017】
また本発明の他の構成は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、蓋体側の頂壁の形状を、栓体側の凹面に倣う凸面とした、との構成を加えたものである。
【0018】
上記構成では、栓体側の凹面の全域に対し、蓋体側の頂壁を近接配置することを達成し得る。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
【0020】
本発明の主たる構成においては、蓋体で栓体側を被嵌して覆うことができるため、内容物の乾燥や変質(酸化など)を防止することができるため、長期に亘り内容物の品質を保持することができる。また内容物を凹部内に形成した吐出口を通して吐出することができるため、容器本体内に充填されている内容物を最後まで使い切ること及び使用する量に応じて適量の内容物を吐出させることができる。さらには、吐出口から吐出される内容物をお玉で掬う際には、お玉が何らかの突起物に引っ掛かる可能性がないので、内容物を掬う作業をスムーズに行うことができる。
【0021】
また請求項1記載の発明において、凹面を球面状とした構成では、お玉の外縁部を球面状の凹面に密接させた状態でお玉を回動させることが可能となり、吐出口から吐出する内容物を確実に切断してお玉で掬い取ることができる。すなわち、凹面に形成された吐出口から吐出する内容物を無駄なくきれいに掬うことができる。
【0022】
また請求項1又は2記載の発明において、吐出口が複数の小孔で形成されているとした構成では、内容物を紐状の形態で吐出することができるため、吐出後の内容物を短時間で溶かし込むことができる。
【0023】
また請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に、蓋体側の頂壁の形状を、栓体側の凹面に倣う凸面とした、との構成を加えたものでは、キャップを閉蓋状態としたときに、栓体側の凹面と蓋体側の頂壁との間の距離を狭めることができるため、容器本体に意図しない押圧力が作用したとしても、内容物が栓体と蓋体の間に入り込むことを防止できる。このため、栓体を汚したり、蓋体を開けた際に、内容物がこぼれ出すような不具合の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明のスクイズ容器の実施例を示し、Aはスクイズ容器の蓋を開いた開蓋状態とした状態を部分的に示す縦断面図、BはAの部分平面図である。
図2】閉蓋状態を示す図1A同様のスクイズ容器の縦断面図である。
図3】スクイズ容器を倒立させた保管状態を示す斜視図である。
図4】スクイズ容器の使用状態の一例を示す斜視図である。
図5】凹面とお玉との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0026】
図1は本発明のスクイズ容器の実施例を示し、Aはスクイズ容器の蓋を開いた開蓋状態とした状態を部分的に示す縦断面図、図1B図1Aの部分平面図、図2は閉蓋状態を示す図1A同様のスクイズ容器の縦断面図である。
【0027】
図1及び図2に示すように本発明のスクイズ容器は、容器本体1とキャップ10とを有して構成される。容器本体1は、合成樹脂材料を用いて例えばブロー成形により一体成形したものである。合成樹脂材料としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂が好ましい。なお、容器本体1を形成する合成樹脂材料として、中身である内容物を容器本体1の外部から視認できる程度に透明性又は半透明性を有する構成とすることも可能である。
【0028】
キャップ10は、合成樹脂材料を射出成型することにより形成されており、容器本体1に装着される栓体11、この栓体11を被嵌する蓋体20及び両者を開閉自在に連結するヒンジ30を有して構成される。
【0029】
栓体11は高さ寸法の短い筒状の部材であり、外筒部12の上部に頂壁14が設けられており、また両者の間に段差部16が形成されている。頂壁14は凹面14Aで形成されており、この実施例に示す凹面14Aは、球面状(球殻の内面)である。この凹面14A内には、頂壁14を垂直方向に貫通する吐出口15として機能する複数の小孔15aが形成されている。
【0030】
複数の小孔15aは、凹面14Aの最深部を通る中心軸O−Oを中心とする複数の同心円上に配置されている。図1Bに示す実施例では、複数の小孔15aが、複数の同心円C(C1,C2,C3及びC4)のうち中心側の2つの同心円C1,C2上に一定の中心角(C1は中心角90度、C2は中心角30度)を有して均等に配置されている。これにより、特に倒立姿勢で吐出させた場合には、内容物を均等に吐出させることが可能となっている。また図1Bに示す実施例では、複数の小孔15aを、中心軸O側の2つの同心円C1,C2に形成したことから、押し出された紐状の内容物が必要以上に広範囲に亘って拡散して吐出することを抑制することが可能となり、より使い易いスクイズ容器とすることができる。
【0031】
頂壁14の下面には内筒部13が垂設されており、この内筒部13の内周面には容器本体1側の口筒部2に組み付くための螺条13aが刻設されている。また段差部16の正面側の位置(図1A及び図2Bの左端の位置)には、掛止部を構成する一方の掛止凸部17が突出形成されている。
【0032】
蓋体20は、側壁21、天面22及び取っ手23を有して構成されており、取っ手23と軸対称となる位置に設けられたヒンジ30を支点にして栓体11に対して回動自在に連結されている。
【0033】
この実施例に示す天面22は、最外周にリング状の外縁部25が設けられており、この外縁部25の内側に、図2に示す蓋体20を閉蓋状態において、凹面14Aに対向する面として、球面状に形成された凹面14Aに倣う凸形状の面、すなわち球面状の凸面(球殻の外面)22Aを設けた構成としてある。そして、閉蓋状態では、凹面14Aと凸面22Aとが凹凸嵌合する格好で対向する。この状態では、凹面14Aと凸面22Aとの間の対向距離が狭い状態にあるため、例え意図しない押圧力が作用したとしても、内容物が栓体11と蓋体20との間に入り込むことを防止することができる。よって、栓体11を汚したり、蓋体20を開けた際に、内容物がこぼれ出すような不具合の発生を抑制することができる。
【0034】
なお、側壁21の内面には掛止部を構成する他方の掛止凸部24が形成されており、蓋体20を閉蓋状態に設定することにより、他方の掛止凸部24が栓体11側の段差部16に形成された一方の掛止凸部17に掛止することが可能となっている。
【0035】
次に、スクイズ容器の使用例について説明する。
【0036】
以下の説明においては、高粘度状の内容物の例として「味噌」を示して説明するが、ソースなどの食品を含め、その他の高粘度状の内容物の場合も同様である。
【0037】
図3はスクイズ容器を倒立させた保管状態を示す斜視図、図4はスクイズ容器の使用状態の一例を示す斜視図、図5は凹面とお玉との関係を示す図である。
【0038】
スクイズ容器は、例えば図3及び図4に示すように、内部に味噌を充填した容器本体1の口筒部2を、アルミ箔を含むシール部材3で密封した後にキャップ10が装着される。
【0039】
味噌の使用を開始する場合には、初めにシール部材3を剥がす必要があるが、この作業はキャップ10を螺脱して口筒部2を密封するシール部材3を剥がし、再びキャップ10を口筒部2に螺着することにより行うことができる。なお、2回目以降はシール部材3を剥がす必要のないことは言うまでもないことである。
【0040】
キャップ10を開蓋状態としてから容器本体1をスクイズすると、味噌は吐出口15を構成する複数の小孔15aを通じて外部に押し出される。このときに吐出される味噌の形状は、図4に示すような紐状である。
【0041】
紐状の味噌51は、直接お湯の中に入れて溶かすこともできるし、一度紐状の味噌51をお玉(レードル)40で受けてからお湯の中に入れて溶かすことも可能である。いずれの場合も味噌は細い紐状であるため、従来に比較して短時間でお湯に溶かし込むことが可能である。
【0042】
ここで、紐状の味噌51をお玉40で受けるには、図4に示すように、お玉40の椀部41を凹面14Aの複数の小孔15aよりも下部位置に当接させ、この状態からお玉40の柄部42を矢印方向(上方)に向かって回転させるのが良い。この操作により、椀部41が下部側から上部側に向かって凹面14Aの表面に摺動しながら回動するため、複数の紐状の味噌51の全てをその根元から切断することができる。さらには複数の紐状の味噌51の全てをお玉40できれいに掬うことが可能となり、複数の小孔15aから吐出した紐状の味噌51の束を無駄なく使い切ることが可能となる。さらには頂壁14に味噌が残らないので、衛生的に使用することが出来る
【0043】
なお、吐出した紐状の味噌51をお玉40で受けると、椀部41の上で再び凝集して塊状に戻る場合もあるが、一度細い紐状になっているため、お湯に溶ける時間を従来に比較して短時間にできることに変わりはない。
【0044】
ここで、図5に示すように、実線で示す凹面14Aの半径Rの長さが、破線で示す椀部41の半径rよりも短い場合(R<r)の場合には、椀部41を凹面14Aに当接させたときに、この間に必ず隙間Sが形成されてしまうため、お玉40で凹面14Aの表面を掬っても凹面14A上に紐状の味噌51の一部(隙間Sに対応する根元部分)が残ってしまうことがある。
【0045】
他方、実線で示す凹面14Aの半径Rの長さが、一点鎖線で示す椀部41の半径rよりも長い場合(R>r)の場合には、一度の作業で全ての紐状の味噌51を掬い切れない場合もあるが、何度か繰り返すことによって全ての紐状の味噌51を掬うことが可能である。
【0046】
さらに凹面14Aの半径Rの長さをお玉40の椀部41の半径に一致させた場合には、一度の作業で全ての紐状の味噌51を掬い取ることができる。
【0047】
よって、凹面14Aの半径Rの長さは、お玉40の椀部41の半径rs以上であることが好ましく、より好ましくは凹面14Aの半径Rの長さをお玉40の椀部41の半径に一致させることである。
【0048】
なお、吐出口15は、頂壁14から外部に筒状に飛び出す形状ではなく、頂壁14の肉厚内に形成した小孔15aであるため、お玉40で凹面14Aを掬う作業をスムーズに行うことが可能である。
【0049】
使用後はキャップ10を閉蓋状態(図2参照)に戻すことにより、内部の味噌を密封することができる。キャップ10を閉蓋状態とすることにより、味噌を乾燥や変質から守ることが可能となり、味噌の品質を長期に渡って保持すること、すなわち品質劣化を防止することが可能となる。
【0050】
なお、閉蓋状態では、図3に示すように蓋体20の外縁部25を接地部として利用することにより、味噌入りのスクイズ容器を倒立姿勢の状態で安定して保管することができる。保管中の味噌は自重により下方に移動するため、容器本体1内のキャップ10側(下側)に集結させることが可能となる。このため、保管時の重心が低くなって倒立時の安定性をより高めることができると共に、吐出時には味噌をより容易且つ確実に吐出させることができる。
【0051】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
【0052】
例えば、上記実施例では、栓体11と蓋体20とがヒンジ30を介して開閉自在に連結された構成を示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、栓体11と蓋体20とは連結せずに独立した構成であってもよい。例えば、栓体11と蓋体20とが、螺条による螺合結合、あるいはアンダーカット結合により、閉蓋状態となる構成であってもよい。
【0053】
また上記実施例では、天面22の形状を凹面14Aに倣う球面状の凸面22Aとした場合を示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、平面形状の天面22とすることも可能である。天面22を平面形状とした場合には、天面22の全体を接地面として利用することが可能となるため、さらに安定した倒立姿勢での保管が可能となる。ただし、上記実施例に示すように凹面14Aに倣う球面状の凸面22Aとした場合には、上述したように凹面14Aと凸面22Aとの間の対向距離を狭くすることができるため、この間に内容物が溜まることを抑制することができる点で有効である。
【0054】
また上記実施例では、吐出口15が複数の小孔15aで構成される態様を示して説明したが、小孔15aを1つとする構成も可能である。ただし、小孔15aが1つの構成では、一度のスクイズ操作における吐出量が少量となり、何度もスクイズする必要が生じる。このため、一度の吐出量を多くするためには、上述したように吐出口15を複数の小孔15aとする構成が好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、味噌やソースなどお湯に溶けやすい高粘度状の内容物を吐出させる際に使用されるスクイズ容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0056】
1 : 容器本体
2 : 口筒部
3 : シール部材
10 : キャップ
11 : 栓体
12 : 外筒部
13 : 内筒部
13a: 螺条
14 : 頂壁
14A: 凹面
15 : 吐出口
15a: 小孔
16 : 段差部
17 : 掛止凸部
20 : 蓋体
21 : 側壁
22 : 天面
22A: 凸面
23 : 取っ手
24 : 掛止凸部
25 : 外縁部
30 : ヒンジ
40 : お玉(レードル)
41 : 椀部
42 : 柄部
51 : 紐状の味噌(内容物)
C : 同心円
O : 中心軸
R : 凹面の半径
: 椀部の半径
: 椀部の半径
S : 隙間
図1
図2
図3
図4
図5