特許第6132379号(P6132379)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6132379ECの海外への提供を支援するための方法、そのためのプログラム、及びサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6132379
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】ECの海外への提供を支援するための方法、そのためのプログラム、及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20170515BHJP
【FI】
   G06Q30/06 312
   G06Q30/06 300
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-164712(P2016-164712)
(22)【出願日】2016年8月25日
(62)【分割の表示】特願2015-168692(P2015-168692)の分割
【原出願日】2015年8月28日
(65)【公開番号】特開2017-45461(P2017-45461A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2016年8月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515237326
【氏名又は名称】株式会社ジグザグ
(74)【代理人】
【識別番号】100174078
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 寛
(72)【発明者】
【氏名】仲里 一義
【審査官】 毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−058131(JP,A)
【文献】 特開2008−269477(JP,A)
【文献】 特開2002−215975(JP,A)
【文献】 特開2004−295769(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0041033(US,A1)
【文献】 KoToRi,”海外からのアクセスを振り分ける[php]”,日本,[online],2015年 1月21日,[2016年11月25日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20150130223543/http://kotori-blog.com/php/globalaccess/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ECの海外への提供を支援するための方法であって、
第1のECサイトにアクセスした海外ユーザーの配送先住所の所在国を判定するステップと、
前記海外ユーザーのユーザー端末のウェブブラウザを、前記第1のECサイトから、前記第1のECサイトの第1の商品情報を扱う、前記第1のECサイトを提供するサーバとは異なる支援サーバにより提供されるウェブサイトに転送させるステップと
を含み、
前記転送は、前記第1のECサイトのウェブページの上部に配置されたバナーの一部分を前記海外ユーザーがクリック又はタップすることによって行われることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記判定の結果、前記第1のECサイトにおいて配送不可とされる国に前記所在国が含まれる場合に、前記転送が行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所在国が前記第1のECサイトにおいて販売不可とされる国に含まれる場合は前記転送が行われないことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記判定は、前記ユーザー端末に割り当てられたIPアドレスに基づいて行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記支援サーバは、
第1のECサイトのための第1の商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、前記海外ユーザーの前記ユーザー端末に向けて送信する送信部と、
前記ユーザー端末から、表示された1又は複数の商品が選択されたことの通知を受信する受信部とを備え、
転送先の前記ウェブサイトは、前記表示情報に基づいて表示が行われることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記バナーは、前記第1の商品情報を含まないことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
コンピュータに、ECの海外への提供を支援するための方法を実行させるためのプログラムであって、前記方法は、
第1のECサイトにアクセスした海外ユーザーの配送先住所の所在国を判定するステップと、
前記海外ユーザーのユーザー端末のウェブブラウザを、前記第1のECサイトから、前記第1のECサイトの第1の商品情報を扱う、前記第1のECサイトを提供するサーバとは異なる支援サーバ上で提供されるウェブサイトに転送させるステップと
を含み、
前記転送は、前記第1のECサイトのウェブページの上部に配置されたバナーの一部分を前記海外ユーザーがクリック又はタップすることによって行われることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
ECの海外への提供を支援するための装置であって、
第1のECサイトにアクセスした海外ユーザーの配送先住所の所在国を判定し、
前記海外ユーザーのユーザー端末のウェブブラウザを、前記第1のECサイトから、前記第1のECサイトの第1の商品情報を扱う、前記第1のECサイトを提供するサーバとは異なる支援サーバ上で提供されるウェブサイトに転送させることを含み、
前記転送は、前記第1のECサイトのウェブページの上部に配置されたバナーの一部分を前記海外ユーザーがクリック又はタップすることによって行われることを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引(EC)の海外への提供を支援するための方法、そのためのプログラム、及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及、さらにはスマートフォンの普及が急速に進み、さまざまな情報が国境を越えてボーダーレスに手に入るようになっている。情報を入手できるウェブサイトには色々なものがあるが、ECを提供するウェブサイト(ECサイト)への海外からのアクセスも増加傾向にある。ECサイトによっては、外国語に対応していなくても、アクセス数の一定の割合が海外からの流入という例もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、こうした海外からアクセスがあってもECサイトの場合、情報を発信することを目的としたウェブサイトとは異なり、さらに決済と配送を済ませなければその目的を達成することができず、グローバル化の障害となっている。特に海外への配送は、さまざまな課題を抱えている。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ECの海外への提供を支援するための方法であって、海外への配送をより容易にして越境ECを促す方法を提供することにある。
【0005】
また、本発明の目的は、当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供し、当該プログラムの実行により構成されるECの海外への提供を支援するためのサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ECの海外への提供を支援するための支援方法であって、第1のECサイトのための第1の商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、海外ユーザーのユーザー端末に向けて送信するステップと、前記ユーザー端末から、表示された1又は複数の商品が選択されたことの通知を受信するステップと、前記選択された1又は複数の商品の購入費用を前記ユーザー端末に向けて送信するステップと、前記選択された1又は複数の商品を購入する旨の通知を受信するステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1の商品情報は、前記第1のECサイトが提供される第1のサーバから取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記第1の商品情報は、APIを用いて前記第1のサーバから取得されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第4の態様は、第2又は第3の態様において、前記表示情報は、前記第1のサーバ上で提供されるECサイトに遷移するための遷移ボタンを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、前記第1の商品情報に含まれる複数の商品のうち購入可能な商品を選別するステップを含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記選別は、前記海外ユーザーが輸入不可の商品を前記ユーザー端末に表示させないことを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第7の態様は、第5の態様において、前記選別は、前記海外ユーザーが輸入不可の商品を前記ユーザー端末上で選択不可とすることを含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第8の態様は、第5の態様において、前記選別は、前記海外ユーザーが輸入制限のある商品を選択したことの通知を受信した後に、前記選択された商品に輸入制限があることを前記ユーザー端末に通知することを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第9の態様は、第5の態様において、前記選別は、前記購入する旨の通知を受信した後に、前記選択された商品に輸入制限があることを前記ユーザー端末に通知することを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第10の態様は、第5から第9のいずれかの態様において、前記選別は、前記海外ユーザーの配送先住所の所在国に応じて行うことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記選別は、国名と輸入制限品目とを対応づけた輸入制限テーブルを参照して行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第12の態様は、第10又は第11の態様において、前記選別の前に、前記海外ユーザーにより前記配送先住所又は前記所在国が入力されるステップを含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の第13の態様は、第12の態様において、前記配送先住所又は前記所在国は、ユーザー登録時に入力されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第14の態様は、第10又は第11の態様において、前記選別の前に、前記配送先住所の前記所在国を推測するステップを含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明の第15の態様は、第14の態様において、前記推測は、前記ユーザー端末に割り当てられたIPアドレスに基づいて行うことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の第16の態様は、第1から第15のいずれかの態様において、第2の電子商取引ECサイトのための第2の商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、前記海外ユーザーの前記ユーザー端末に向けて送信するステップを含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明の第17の態様は、第16の態様において、前記第2の商品情報は、前記第2のECサイトが提供される、前記第1のサーバとは異なる第2のサーバから取得することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の第18の態様は、第16又は第17の態様において、前記第1の商品情報に含まれる1又は複数の商品の単価と、前記第2の商品情報に含まれる1又は複数の商品の単価が異なることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の第19の態様は、第16から第18のいずれかの態様において、前記表示情報は、前記第1の商品情報に含まれる商品と前記第2の商品情報に含まれる商品が重複する場合に、安価な方のみを表示又は安価な方を優先して表示させるように構成されていることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の第20の態様は、第16から第19のいずれかの態様において、前記第1に含まれる複数の商品及び第2の商品情報に含まれる複数の商品にカテゴリーがそれぞれ付与され、前記表示情報は、カテゴリー毎に前記ユーザー端末上で表示可能であることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の第21の態様は、第20の態様において、前記表示情報には、カテゴリー毎のサブドメイン又はサブディレクトリが割り当てられることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の第22の態様は、第20又は第21の態様において、前記カテゴリーは、ECサイトを含むことを特徴とする。
【0028】
また、本発明の第23の態様は、第20から第22のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、金額を含むことを特徴とする。
【0029】
また、本発明の第24の態様は、第20から第23のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、地域を含むことを特徴とする。
【0030】
また、本発明の第25の態様は、第20から第24のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、前記海外ユーザーの属性に応じて用いられるカテゴリーを含むことを特徴とする。
【0031】
また、本発明の第26の態様は、第20から第25のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、配送先住所の所在国又は所在地域を含むことを特徴とする。
【0032】
また、本発明の第27の態様は、第20から第26のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、使用言語を含むことを特徴とする。
【0033】
また、本発明の第28の態様は、第20から第27のいずれかの態様において、前記カテゴリーは、複数のカテゴリーの組み合わせを含むことを特徴とする。
【0034】
また、本発明の第29の態様は、第28の態様において、前記組み合わせは、購買履歴に基づいて決定されることを特徴とする。
【0035】
また、本発明の第30の態様は、第29の態様において、前記購買履歴は、配送先住所を前記海外ユーザーの前記所在国に持つ前記海外ユーザー以外の1又は複数のユーザーの購買履歴を含むことを特徴とする。
【0036】
また、本発明の第31の態様は、第28の態様において、前記組み合わせは、地域、商品カテゴリー及び金額の組み合わせを含むことを特徴とする。
【0037】
また、本発明の第32の態様は、第20から第31のいずれかの態様において、前記カテゴリー毎の表示のトップページではないページの表示情報を前記海外ユーザーの使用言語に機械翻訳するステップを含むことを特徴とする。
【0038】
また、本発明の第33の態様は、第32の態様において、前記トップページの一部のみが機械翻訳されることを特徴とする。
【0039】
また、本発明の第34の態様は、第32の態様において、前記トップページはいずれも機械翻訳しないことを特徴とする。
【0040】
また、本発明の第35の態様は、第1から第34のいずれかの態様において、前記表示情報は、前記海外ユーザーの使用言語で表示可能であることを特徴とする。
【0041】
また、本発明の第36の態様は、第35の態様において、前記表示情報の送信の前に、前記海外ユーザーにより前記使用言語が入力されるステップを含むことを特徴とする。
【0042】
また、本発明の第37の態様は、第35の態様において、前記表示情報の送信の前に、前記使用言語を推測するステップを含むことを特徴とする。
【0043】
また、本発明の第38の態様は、第37の態様において、前記推測は、前記ユーザー端末のウェブブラウザの言語設定を用いることを特徴とする。
【0044】
また、本発明の第39の態様は、第35から第38のいずれかの態様において、前記表示情報は、前記使用言語に応じて、推薦する商品、アニメーションの多寡、及び背景色のうちの少なくとも1つを調整することを特徴とする。
【0045】
また、本発明の第40の態様は、第1から第39のいずれかの態様において、前記選択された1又は複数の商品について利用可能な配送方法を前記ユーザー端末に向けて送信して表示させるステップをさらに含むことを特徴とする。
【0046】
また、本発明の第41の態様は、第40の態様において、前記利用可能な配送方法は、前記購入する旨の通知を受信したことに応じて、送信されることを特徴とする。
【0047】
また、本発明の第42の態様は、第1から第41のいずれかの態様において、前記購入費用は、前記選択された1又は複数の商品の代金を含むことを特徴とする。
【0048】
また、本発明の第43の態様は、第42の態様において、前記購入費用は、前記選択された1又は複数の商品の配送費用を含むことを特徴とする。
【0049】
また、本発明の第44の態様は、第43の態様において、前記配送費用は、前記配送先住所の所在国に応じて変動することを特徴とする。
【0050】
また、本発明の第45の態様は、第43又は第44の態様において、前記配送費用は、重量、サイズ、配送会社、及び配送方法のうちの少なくとも1つに基づいて算出されることを特徴とする。
【0051】
また、本発明の第46の態様は、第43から第45のいずれかの態様において、前記配送費用は、前記選択された1又は複数の商品の前記代金とともに前記ユーザー端末に向けて送信されることを特徴とする。
【0052】
また、本発明の第47の態様は、第46の態様において、前記商品情報は、商品毎に重量又はサイズの少なくとも一方を含み、前記選択された1又は複数の商品の合計重量又は合計サイズの少なくとも一方に基づいて前記配送費用を見積もることを特徴とする。
【0053】
また、本発明の第48の態様は、第43から第45のいずれかの態様において、前記配送費用は、前記代金とは別途前記ユーザー端末に送信されることを特徴とする。
【0054】
また、本発明の第49の態様は、第43から第48のいずれかの態様において、前記購入費用は、前記配送先住所の前記所在国の通貨で表記されることを特徴とする。
【0055】
また、本発明の第50の態様は、第1から第49のいずれかの態様において、前記ユーザー端末は、モバイル端末であることを特徴とする。
【0056】
また、本発明の第51の態様は、第1から第49のいずれかの態様において、前記ユーザー端末は、PCであることを特徴とする。
【0057】
また、本発明の第52の態様は、コンピュータに、ECの海外への提供を支援するための支援方法を実行させるためのプログラムであって、前記支援方法は、第1のECサイトのための第1の商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、海外ユーザーのユーザー端末に向けて送信するステップと、前記ユーザー端末から、表示された1又は複数の商品が選択されたことの通知を受信するステップと、前記選択された1又は複数の商品の購入費用を前記ユーザー端末に向けて送信するステップと、前記選択された1又は複数の商品を購入する旨の通知を受信するステップとを含むことを特徴とする。
【0058】
また、本発明の第53の態様は、ECの海外への提供を支援するための支援サーバであって、第1のECサイトのための第1の商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、海外ユーザーのユーザー端末に向けて送信する送信部と、前記ユーザー端末から、表示された1又は複数の商品が選択されたことの通知を受信する受信部とを備え、前記送信部は、前記選択された1又は複数の商品の購入費用を前記ユーザー端末に向けて送信して表示させ、前記受信部は、前記選択された1又は複数の商品を購入する旨の通知を受信することを特徴とする。
【0059】
また、本発明の第54の態様は、ECの海外への提供を支援するための方法であって、海外ユーザーのユーザー端末のウェブブラウザを、第1のECサイトから、前記第1のECサイトの第1の商品情報を扱う第53の態様の支援サーバ上で提供されるウェブサイトに転送させるステップを含むことを特徴とする。
【0060】
また、本発明の第55の態様は、第54の態様において、前記転送は、ポップアップ画面により前記海外ユーザーに海外配送が可能であることを表示した後に行うことを特徴とする。
【0061】
また、本発明の第56の態様は、第54の態様において、前記転送は、前記海外ユーザーがポップアップ画面上で前記所在国を入力又は選択した後に行うことを特徴とする。
【0062】
また、本発明の第57の態様は、第54の態様において、前記転送は、前記第1のECサイトのウェブページの上部又は下部に配置されたバナーの一部分を前記海外ユーザーがクリック又はタップすることによって行われることを特徴とする。
【0063】
また、本発明の第58の態様は、第54から第57のいずれかの態様において、ユーザーの配送先住所の所在国を判定するステップとさらに含み、前記判定の結果、前記第1のECサイトにおいて配送不可とされる国に前記所在国が含まれる場合に、前記転送が行われることを特徴とする。
【0064】
また、本発明の第59の態様は、第58の態様において、前記所在国が前記第1のECサイトにおいて販売不可とされる国に含まれる場合は前記転送が行われないことを特徴とする。
【0065】
また、本発明の第60の態様は、第58又は第59の態様において、前記判定は、前記ユーザー端末に割り当てられたIPアドレスに基づいて行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0066】
本発明の一態様によれば、海外ユーザーが直接ECサイトから購入するのではなく、ECの海外への提供を支援するための支援サーバで提供されるウェブサイトで商品の選択をしてもらい、当該支援サーバの運営者が代理で商品を入手する。このような構成を採用することによって、海外への配送において生じていたさまざまな問題を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】本発明にかかるECの海外への提供を支援するための支援サーバの基本的構成を示す図である。
図2】本発明にかかるECの海外への提供を支援するための支援方法を示す図である。
図3】本発明の一実施形態にかかる支援サーバで提供されるウェブサイトのショッピングカートの内容を確認するための表示例(商品名、購入代金、配送費用、「清算」ボタンなど)を示す図である。
図4】本発明の一実施形態にかかる支援サーバで提供されるウェブサイトのカテゴリー別表示の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態にかかる海外配送に対応していないECサイトからの転送を行うためのポップアップ画面の一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態にかかる海外配送に対応していないECサイトからの転送を行うためのウェブバナーの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。各実施形態は適宜互いに組み合わせることができるものである。
【0069】
(本発明の基本的構成)
図1に本発明にかかるECの海外への提供を支援するための支援サーバの基本的構成を示す。
【0070】
支援サーバ100は、CPUなどの処理部101と、コンピュータネットワーク上の他のコンピュータと通信するための通信部102と、処理部101における処理に用いる情報を記憶するための記憶部103とを備える。
【0071】
記憶部103には、既存のECサイト(「第1のECサイト」に対応)のための商品情報(「第1の商品情報」に対応)が格納されている。商品情報は、商品毎に、商品名、価格等を含む。商品情報は、ECサイトから提供を受けた商品情報を記憶部103に格納することもでき、また、ECサイトが提供するAPIを用いて当該ECサイトが提供されるサーバ110(「第1のサーバ」に対応)から通信部102を介して取得して記憶部103に格納することもできる。また、ECサイトをスクレーピングして記憶部103に格納することもできる。
【0072】
商品情報は、記憶部103ではなく、その一部又はすべてを支援サーバ100と通信可能な商品情報データベース(図示せず)に格納してもよい。
【0073】
処理部101は、取得した商品情報に含まれる少なくとも1つの商品を表示画面上に表示させるための表示情報を生成し、通信部102を介して海外ユーザーのユーザー端末120に向けて送信する。
【0074】
表示情報は、ウェブブラウザで表示可能なHTMLファイルとすることができる。また、ユーザー端末120がPCではなくスマートフォン、タブレットなどの場合、ユーザー端末120にインストールされるモバイルアプリケーションで表示可能なものとすることができる。また、インターネットなどのIPネットワークに接続されたIoT機器等の無線端末(図示せず)の表示画面上で表示可能なものとすることができ、たとえば、予め定められた商品を表示し、又は当該商品を購入するためのボタンなどを表示しておくことが挙げられる。表示情報には、既存のECサイトに遷移するための遷移ボタンを適宜各商品に関連づけて設けてもよい。
【0075】
海外ユーザーは、ユーザー端末120上に表示された少なくとも1つの商品から購入を希望するものを選択し、購入費用を確認し、購入する旨の通知を支援サーバ100に送信する。
【0076】
支援サーバ100の運営者は、購入する旨の通知を受信した1又は複数の商品を海外ユーザーを代理して自らの配送先住所を用いて上記ECサイトから当該1又は複数の商品を入手する。運営者は、配送された当該1又は複数の商品を検品し、梱包し、海外ユーザーに発送する。
【0077】
従来、海外配送に対応していないECサイトでの海外ユーザーの購入を可能とするために、海外ユーザーに購入用の配送先住所を割り当てて、配送された商品を当該海外ユーザーに送り届けるサービスは存在する。本発明を用いて提供される越境ECの支援サービスは、海外ユーザーが直接ECサイトから購入するのではなく、ECの海外への提供を支援するための支援サーバ100で提供されるウェブサイトで商品の選択をしてもらい、支援サーバ100の運営者が代理で商品を入手する。
【0078】
このような構成を採用することによって、本発明によれば、海外への配送において生じていたさまざまな問題を軽減することができる。
【0079】
本発明にかかるECの海外への提供を支援するための支援方法は、支援サーバ100が、既存のECサイトのための商品情報に含まれる少なくとも1つの商品の表示情報を、海外ユーザーのユーザー端末120に向けて送信するステップ(S201)と、支援サーバ100が、ユーザー端末120から、表示された商品が選択されたことの通知を受信するステップ(S202)とを含み、支援サーバ100が、当該選択された商品の購入費用をユーザー端末120に向けて送信するステップ(S203)と、支援サーバ100が、ユーザー端末120から、当該選択された商品を購入する旨の通知を受信するステップ(S204)とをさらに含むことができる。
【0080】
当該支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを支援サーバ100において実行することにより、支援サーバ100は、各処理に対応する機能を有する。たとえば、通信部102は、送信部及び受信部として機能する。
【0081】
なお、当然であるが、本明細書において「サーバ」は、単体のサーバにより構成される場合も、コンピュータネットワーク上で互いに通信可能な複数のサーバにより構成される場合もあり、当該サーバで実行される「プログラム」も、1又は複数のサーバ上で実行される1又は複数のプログラムを含むことが想定されていることを付記しておく。
【0082】
(輸入制限)
従来の海外ユーザーに購入用の配送先住所を割り当てるサービスでは、ECサイトとしては、海外ユーザーがあたかも国内のECサイトユーザーのように見えるため、本来は販売すべきではない商品を販売してしまうことがある。たとえば、爬虫類の皮革製品等の野生動植物の保護に関するワシントン条約上輸出入が禁じられている禁制品や、医薬品等の輸入に数量制限が課せられている物品がある。このような商品については、従来のサービスの運営者は、配送された商品を検品する際に問題を発見し、海外ユーザーに発送できないことを通知することになる。
【0083】
本実施形態にかかる支援方法では、商品情報に含まれる商品のうち購入可能な商品を選別するステップをさらに含む。選別は、海外ユーザーが輸入不可の商品をユーザー端末120に表示させないようにすることができる。また、海外ユーザーが輸入不可の商品をユーザー端末120上で選択不可とすることもできる。また、海外ユーザーが輸入制限のある商品を選択したことの通知を受信した後に、選択された商品は輸入制限があることをユーザー端末120に通知するようにすることもできる。また、ユーザー端末120から購入する旨の通知を受信した後に、選択された商品は輸入制限があることをユーザー端末120に通知するようにすることもできる。
【0084】
選別は、海外ユーザーの配送先住所の所在国に応じて行うことができる。たとえば、国名と輸入制限品目とを対応づけた輸入制限テーブルを参照して行うことができる。輸入制限品目には、海外ユーザーが輸入不可の禁制品、海外ユーザーの輸入に数量制限がかされた物品等を含む。輸入制限テーブルは、ユーザーの購入履歴に基づいて機械学習を用いて生成することができる。
【0085】
配送先住所は、選別の前に、ユーザー登録として、名前、国名を含む住所、言語、メールアドレスなどをユーザーに入力してもらうことによって取得することができる。少なくとも名前及び住所は必須とすることができる。また、表示された商品が選択されたことの通知を受信したことに応じて、配送先住所の入力を要求してもよい。また、購入する旨の通知を受信したことに応じて、配送先住所の入力を要求してもよい。また、配送先住所ではなく、配送先住所の所在国のみの入力としてもよい。
【0086】
配送先住所の所在国は、前記選別の前に推測してもよい。推測又は決定は、ユーザー端末120に割り当てられたIPアドレスに基づいて行うことができる。また、ユーザー端末120がモバイル端末の場合にはGPSによる位置情報、無線通信の基地局の位置情報に基づいて所在国を推測又は決定することもできる。
【0087】
以上のように、輸入制限品目を選別することによって、支援サーバ100の運営者が検品時に輸入制限品目を発見し、海外ユーザーとその対応につき調整をしなければならない負担が軽減される。
【0088】
(複数のECサイト)
海外への配送における問題の1つは、配送運賃である。特に単価の安いECサイトでは、配送コストが占める割合が大きくなってしまい、購入に至らないケースが少なくない。海外への配送の場合には配送運賃が高くなるため、多くのECサイトがこの問題を抱えている。
【0089】
本実施形態にかかる支援方法では、複数のECサイトで提供されている商品をまとめて購入し、それにより、より平均的な単価の高いECサイトの商品とまとめて発送をしてもらうことが可能となり、配送コストを相対的に低減することができる。
【0090】
具体的には、支援サーバ100の記憶部103又は商品情報データベースには、1つ目のECサイトと同様に、2つ目のECサイト(「第2のECサイト」に対応)のための商品情報(「第2の商品情報」に対応)も格納しておくことができる。この商品情報は、2つ目のECサイトが提供される、1つ目のECサイトを提供するサーバとは異なるサーバ(図示せず)(「第2のサーバ」に対応)から取得することができる。
【0091】
処理部101は、取得した商品情報に含まれる少なくとも1つの商品を表示画面上に表示させるための表示情報を生成し、通信部102を介して海外ユーザーのユーザー端末120に向けて送信する。表示情報は、第1の商品情報に含まれる1又は複数の商品と第2の商品情報に含まれる1又は複数の商品を同時に表示可能である。
【0092】
海外ユーザーは、ユーザー端末120上に表示された少なくとも1つの商品から購入を希望するものを選択し、ショッピングカートに入れ、1つ目のECサイトで提供されている商品を含めて、購入を希望するものの選択を続けることができる(図3参照)。選択が終了したら、「決済」ボタンなどをクリック又はタップして、購入する旨の通知を支援サーバ100に送信することができる。
【0093】
また、表示情報は、複数の商品情報に含まれる商品が重複する場合に、安価な方のみを表示又は安価な方を優先して表示させるように構成することができる。このようにすることによって、複数のECサイトからの同一商品が多数表示されて画面が煩雑となる状況を抑制することができる。
【0094】
(カテゴリー別表示)
本実施形態にかかる支援方法では、複数のECサイトに含まれる複数の商品にカテゴリーをそれぞれ付与し、カテゴリー毎にユーザー端末120上で表示可能とする。このようにすることによって、海外ユーザーが購入を希望する商品を複数見つけることを容易にすることができる。特に、ECサイトの境界を越えて、複数のECサイトで提供されている商品をまとめて購入することを容易にすることができる。
【0095】
ユーザー端末120に送信される表示情報には、カテゴリー毎にサブドメイン又はサブディレクトリを割り当てることができる。具体的には、「category 1」というカテゴリーがあるとして、支援サーバ100上で提供されるウェブサイトの総合トップを「http://www.xxxx.com/」とすると「http://category 1.xxxx.com/」又は「http://www.xxxx.com/category 1/」というサブドメイン又はサブディレクトリを用いることができる。
【0096】
カテゴリーには、ECサイト、金額、地域、商品カテゴリーなどが含まれる。商品情報の取得元であるECサイト毎に表示をしたり、金額に下限、上限又は範囲を設けて表示したり、北海道の特産品のように地域毎に表示したり、お菓子のように食品、飲料等の商品カテゴリー毎に表示したりすることができる。図4に、「日本製(Made in Japan)」という地域のカテゴリーによる表示の一例を示す。
【0097】
また、カテゴリーには、ユーザーの性別、年齢等の属性に応じて用いられるカテゴリーが含まれる。たとえば、女性の場合にはファッションをカテゴリーとして用いて表示することが可能である。ユーザーの属性は、ユーザー登録として入力された情報に基づいて判定することができる。また、ユーザーの配送先住所の所在国又は所在地域(都市等)、使用言語等をカテゴリーとして用いて表示することが可能である。
【0098】
また、カテゴリーは、複数のカテゴリーの組み合わせとすることができる。たとえば、「北海道のお菓子5000円」といった、地域、商品カテゴリー及び金額の組み合わせが考えられる。また、「アメリカの中国語使用者」といった、所在国及び使用言語の組み合わせが考えられる。
【0099】
当該組み合わせは、購買履歴に基づいて決定することができ、特に、これから商品選択を行う海外ユーザーの配送先住所の所在国に配送先住所を持つユーザーの購買履歴に基づいて決定することができる。
【0100】
(多言語対応)
海外ユーザーが他国のECサイトで提供されている商品を適切に選択して入手するためには、支援サーバ100上で提供されるウェブサイトの表示を当該海外ユーザーの使用言語に合わせることが望まれる。そこで、本実施形態にかかる支援方法では、表示情報が、当該海外ユーザーの使用言語で表示可能である。
【0101】
使用言語は、表示情報をユーザー端末120に送信する前にユーザーに入力を求めてもよい。
【0102】
また、使用言語は、たとえばユーザー端末120のウェブブラウザの言語設定を用いて推測してもよい。
【0103】
さらに、表示情報は、使用言語に応じて、推薦する商品、アニメーションの多寡、及び背景色のうちの少なくとも1つを調整することができる。たとえば使用言語が中国語の場合と英語の場合とで購買履歴から判断して推薦すべき商品が異なってくる。また、中国語話者の場合、ウェブページにアニメーションの量が多かったり、変化が速かったりするダイナミックなコンテンツを英語話者と比較して好む傾向にあるため、そうした好みに合わせて調整することも好ましい。背景色についても同様である。中国語の中でも、繁字体又は簡字体で区別することが有益な場面がある。
【0104】
カテゴリー毎の表示を行う場合には、カテゴリー毎の表示のトップページではないページの表示情報を海外ユーザーの使用言語に翻訳するために機械翻訳を用いることができる。トップページについては、一部のみが機械翻訳されるか、いずれも機械翻訳せずに、翻訳者による翻訳とするのが好ましい。こうすることによって、海外ユーザーがトップページの内容は正確に把握し、それ以降のページについては機械翻訳を手掛かりに内容を把握することを翻訳コストを抑制しつつ容易にすることができる。
【0105】
(配送方法)
ECサイトで提供される商品にはさまざまなものがあり、海外ユーザーが支援サーバ100上で提供されるウェブサイトで選択可能な商品の種類は多岐にわたる。その中には、高圧ガス・引火性液体等の航空機への持ち込みができない危険物もあり、配送方法によって海外ユーザーが自国に輸入することができない場合がある。たとえば、石油ストーブは、航空便は不可だが船便は可といった例が挙げられる。また、配送方法によっては、金額制限があるものもある。
【0106】
そこで、本実施形態にかかる支援方法では、選択された商品について利用可能な配送方法をユーザー端末120に向けて送信して表示させるステップをさらに含む。利用可能な配送方法一覧は、ユーザー端末120から購入する旨の通知を受信したことに応じて、送信することができる。
【0107】
以上のように、利用可能な配送方法をあらかじめユーザーに知らせることによって、支援サーバ100の運営者が検品時に利用できない配送方法が指定されていることを発見し、海外ユーザーとその対応につき調整をしなければならない負担が軽減される。
【0108】
(購入費用)
ユーザー端末120に向けて送信される購入費用は、選択された商品の代金を含む。さらに、購入費用は、選択された商品の配送費用を含むことができ、これは、配送先住所の所在国に応じて変動させることができる。また、配送費用は、重量、サイズ、配送会社、及び配送方法のうちの少なくとも1つに基づいて算出可能である。
【0109】
配送費用は、選択された商品の代金とともにユーザー端末120に表示させてもよく、また、代金とは別に表示させてもよい。商品情報に重量又はサイズの少なくとも一方を含む場合には、選択された1又は複数の商品の合計重量又は合計サイズの少なくとも一方に基づいて配送費用を見積もって代金とともに表示させることができる。選択された1又は複数の商品を支援サーバ100の運営者が代理で入手してから、合計重量又は合計サイズの少なくとも一方に配送費用を算出し、代金とは別に表示させることができる。
【0110】
また、購入費用は、海外ユーザーの配送先住所の所在国の通貨で表記することができる。
【0111】
(転送)
海外配送に対応していないECサイトは、海外からのアクセスが一定数存在しても、それを実際に販売につなげることができていない。そこで、本実施形態にかかる支援方法では、当該ECサイトにアクセスしたユーザー端末120のウェブブラウザを、当該ECサイトから、支援サーバ100上で提供されるウェブサイトに転送を行う。
【0112】
転送は、ポップアップ画面により海外ユーザーに当該ECサイトで提供される商品の海外配送が可能であることを表示した後に行うことができる。
【0113】
図5に示すように、ポップアップ画面500は、転送を行うための転送ボタン501(「CONTINUE SHOPPING」)を有し、海外ユーザーがこれをクリック又はタップしたことに応じて、転送を行うことができる。また、ポップアップ画面500は、ウェブブラウザの右端に近接して配置することもできる。このようにすることによって、各ECサイトが海外ユーザーに対するポップアップ表示を取り入れることのハードルを下げることができる。転送は、転送ボタンのほか、ポップアップ画面上の一部分をクリック又はタップすることによって生じさせてもよい。
【0114】
転送は、海外ユーザーがポップアップ画面500上で配送先住所又はその所在国を入力又は選択した後に行うことができる。
【0115】
転送は、ポップアップ画面500のほか、図6に示すように、バナー又はウェブバナー600を用いることもできる。バナー600は、ウェブページの上部又は下部に配置し、その一部分をクリック又はタップすることによって転送を生じさせることができる。
【0116】
転送は、各商品の選択ボタン(「カートに入れる(ADD TO CART)」ボタンなど)又は購入ボタンの代わりに転送ボタン又はウェブバナーを表示し、これがクリック又はタップされることにより、行うこともできる。また、代替するのではなく、選択ボタン又は購入ボタンの近傍に配置することもできる。
【0117】
転送は、ユーザーの配送先住所の所在国を判定するステップさらに含み、判定の結果、当該所在国が海外の場合、又は、当該ECサイトにおいて配送不可とされる国に当該所在国が含まれる場合に行うことができる。ECサイトが自ら配送に対応できている国からのアクセスは転送しないことが望まれることがあるためである。この際に、ポップアップ画面500又はバナー600をユーザー端末120の表示画面上の目立つ位置に配置することが可能となる。たとえば、ポップアップ画面500であれば中央付近、バナー600であれば上部に配置するのが好ましい。
【0118】
さらに、当該所在国が当該ECサイトにおいて販売不可とされる国に含まれる場合は転送又はその前提となるポップアップ画面500若しくはバナー600の表示を行わないこともできる。契約している販売代理店等が存在するような国に対しては支援サーバ100を介した販売も適切ではないことがあるためである。国の判定は、ユーザー端末120に割り当てられたIPアドレスに基づいて行うことが可能である。
【符号の説明】
【0119】
100 支援サーバ
101 処理部
102 通信部
103 記憶部
110 サーバ
120 ユーザー端末
500 ポップアップ画面
501 転送ボタン
600 ウェブバナー
図1
図2
図3
図4
図5
図6