【実施例】
【0287】
(実施例1:以前の抗TNF治療に対して不適当な応答を示していたかまたは寛容性を有しなかった患者におけるリツキシマブの有効性および安全性)
これは、Randomised Evaluation oF Long−term Efficacy of Rituximab in RA(REFLEX)と呼ばれる多施設共同無作為化二重盲検並行群第III相臨床試験である。研究デザインは、
図1に示す。
【0288】
この研究の目的は、以下:
・1つ以上の抗TNF治療に対して不適当な応答を示す、活性な関節リウマチを有する517人の患者においてメトトレキサート(MTX)と組み合わせて使用するときのリツキシマブの有効性および安全性を判断すること
・この患者集団におけるリツキシマブの薬物動態および薬力学(例えば、B細胞枯渇の持続時間ならびに免疫グロブリンおよびリウマチ因子に対する効果の程度)を調査することであった。
【0289】
この研究の結果は、
・主要エンドポイント
・第24週においてACR20反応を示す患者の割合
・副次エンドポイント
・第24週においてACR50およびACR70反応を示す患者の割合
・ベースラインから第24週までのDAS28の変化
・第24週におけるEULAR反応
・ベースラインからのACRコアセットの変化
・ベースラインからのSF−36の変化
・第56週におけるGenant改変SharpX線総合の変化
・第24週におけるGenant改変SharpX線スコアの変化(診査);
・糜爛スコアおよび関節腔狭小化スコアの変化
であった。
【0290】
この研究の重要な選択規準は、
・毒性または不適当な有効性の理由で、エタネルセプト、インフリキシマブまたはアダリムマブを用いた、以前または現在の処置に対して不適当な応答を示していること
・25mgを1週間に2回、3ヶ月以上にわたるエタネルセプト
・少なくとも4回の3mg/kg以上の点滴のインフリキシマブ
・3ヶ月間以上にわたる隔週での40mgのアダリムマブ
・スクリーニング前の最も近い4週間、固定用量で10−25mg/週の用量(経口(p.o.)または非経口)で少なくとも12週間にわたってMTXを投与されていなければならない
・無作為化の少なくとも4週間)インフリキシマブ、レフルノミドおよびアダリムマブについては8週間)前に他のすべてのDMARD/生物学的応答変更因子を休薬すること
・10mg/日以下のプレドニゾン等価物
・8個以上の腫脹関節数(SJC)(66関節数)および8個以上の圧痛のある関節数(TJC)(68関節数)
・CRP≧1.5mg/dL(15mg/L)またはESR≧28mm/hのいずれか
・関節リウマチに起因し得る明確な糜爛を有する少なくとも1つの関節のX線の証拠
であった。
【0291】
この研究の研究処置は、
・A群:
・第1日目および第15日目における1000mgのリツキシマブの2回のi.v.点滴
・B群
・第1日目および第15日目におけるプラセボi.v.点滴
・両方の群
・各リツキシマブ/プラセボ点滴の前の100mgのi.v.メチルプレドニゾロン
・第2〜7日目における60mg/dおよび第8〜14日目における30mg/dのプレドニゾン
(6ヶ月後の結果:)
【0292】
【化18】
・ITT
・無作為化
・点滴一部を投与
・無作為化されるとき解析
・プロトコル準拠
・上記のとおりであるが、プロトコルを遵守する
・安全性
・無作為化
・点滴の一部を投与
・投与されるとき解析
患者の人口統計学的項目:
【0293】
【化19】
患者のベースライン時の疾患特徴
【0294】
【化20】
患者の傾向
【0295】
【化21】
本研究の有効性の結果は、
図1〜12に示されている。
【0296】
本研究のX線結果は、
図13〜17に示されている。
【0297】
ACRコアセットパラメータの変化の平均は、
図18に示されている。
【0298】
本研究の安全性解析は、
図19〜31に示されている。
【0299】
REFLEX研究の結論は、
・リツキシマブは、プラセボに対してACR20反応の比率の著しい増加に関連した(主要エンドポイント)
・副次エンドポイントおよび診査エンドポイントのすべて(DAS、EULAR、ACRコアセット)は、主要解析を支持した
・X線結果により、治療群は、プラセボ群よりも24週間にわたってSharp−Genant総合スコアが低いこと(
図13)、プラセボ群よりも24週間にわたってSharp−Genant糜爛スコアが低いこと(
図14)、プラセボ群よりも24週間にわたってSharp−GenantJSNスコアが低いこと(
図15)、プラセボ群に対して処置の第24週において糜爛スコアが変化していない患者の割合が非常に多いこと(
図16)が示され、そして
図17にプラセボ群および治療群についての第24週におけるX線のエンドポイントの要約が示される
・リツキシマブは、概して十分に許容された
・点滴に関する事象
・プラセボと同等のすべての感染症の比率
・重篤な感染症の比率/発生率のわずかな増加
・免疫グロブリンに対して著しい影響がない
・低HACA
(第56週の結果:)
【0300】
【化22】
*第56週において入手可能なX線データを有する患者
図41は、第III相REFLEX臨床試験の処置群およびプラセボ群から選択される患者のサブグループの進行中の処置を含む、REFLEX臨床試験の第56週における患者の傾向をさらに例示している。
【0301】
図42に示されているように、第56週におけるGenant改変Sharp総合スコア(Genant,Am.J.Med.,30:35−47(1983))、関節腔狭小化(JSN)スコアおよび糜爛スコアの変化の平均のすべては、プラセボに対して統計的に有意な改善を示した。
【0302】
リツキシマブ処置の有効性は、経時的なSharp−Genant総合スコアの変化の平均によってさらに例示されている。
図43に示されるように、この改善は、第24週から第56週まで継続した。
【0303】
図44は、Sharp−Genant総合スコアの変化の累積分布を示している。
【0304】
図45は、Sharp−Genant総合スコアの変化によって表わされる感度解析の結果を示している。リツキシマブ+MTX治療群は、プラセボ+MTX治療群よりも一貫して優れていた。
【0305】
図46は、それぞれ糜爛スコアおよびGenant改変Sharpスコアによって測定されたときに、第56週の観察時に関節状態のX線変化を示さなかった患者のパーセンテージを示している。
【0306】
結論として、この臨床試験の結果は、リツキシマブが、不適当な応答を示すかまたは1つ以上のTNFインヒビターに対する寛容性を有しない関節リウマチ(RA)患者においてX線撮影によって判断される進行を有意に阻害することを示す。さらに、この研究は、B細胞標的化治療が、X線撮影によって判断される進行を阻害することができるという第1の示唆をもたらす。
【0307】
(実施例2 RAにおけるリツキシマブ:第III相プログラム)
RAにおいて評価する重要な結果としては、構造的な関節損傷の進行の阻害および身体機能の改善が挙げられる。これらに対する初期の影響は、長期間にわたって非常に有効であるので、この結果は、最近RAと診断された患者にとって特に重要である。Genoveseら、Arthritis Rheum.46:1443−1450(2002)。それゆえ、初期RA患者の集団は、これらの重要な結果について研究するための適切な集団であり得る。
【0308】
これらの患者の適当なコントロール処置に関して、初期RAに対する現在のゴールドスタンダードな治療は、MTXである。結果、MTX未処置患者の集団を選別することおよびリツキシマブ+MTXとMTXのみとを比較することによって、これらの患者に対する現在のゴールドスタンダードとこの新規の処置アプローチとの比較がもたらされる。
【0309】
この研究は、活性なRAを有するMTX未処置患者においてMTXのみと比較される、MTXと組み合わせたリツキシマブの安全性および有効性を評価するための多施設共同無作為化二重盲検(soluble−blind)並行群第III相対照研究である。
【0310】
(主要な目的:)
1.構造的な関節損傷において進行を予防する際のリツキシマブの有効性を判定することおよび活性なRAを有する患者においてMTXを用いて処置を開始するリツキシマブの安全性を評価すること
2.患者の身体機能ならびにRAの徴候および症状を改善する際のリツキシマブの有効性を評価すること
3.標的RA患者集団におけるリツキシマブの薬物動態(PK)およびPKパラメータに対する共変量の影響を集団解析アプローチによって検討すること
4.リツキシマブのさらなるクールの長期間の有効性および安全性を探索すること。
(第1クール−研究デザイン:)
A群:リツキシマブ500mgのi.v.×2+MTX(7.5mgから段階的に20mgまで増加、p.o.)
B群:リツキシマブ1000mgのi.v.×2+MTX(7.5mgから段階的に20mgまで増加、p.o.)
C群:リツキシマブのプラセボのi.v.×2+MTX(7.5mgから段階的に20mgまで増加、p.o.)
C群患者の場合、第104週から、リツキシマブ500mgのi.v.×2+MTXのクールによる再処置は、適格な患者に対して利用可能である。
【0311】
上記レジメンと一致して、再処置に対しては以下の規定が適用される:
(第2クール)
リツキシマブ+MTXまたはプラセボ+MTXの第2クールは、以下のことが達成されるときに可能な限りすぐに投与される:
1.研究中の薬剤の最後のクールの第1の点滴から最低24週間が経過した場合
2.DAS28−ESR>2.6の場合
3.最も近い時点での血液サンプル解析において、好中球の絶対数(1.5×10
3μL以上)、IgG(5.0mg/mL以上)およびIgM(0.40mg/mL以上)についての適格性基準が満たされた場合。
【0312】
さらに、患者は、以下に記載するような適格性除外規準8、10および11を満たさなければならない:
1.著しい心疾患または肺疾患(閉塞性肺疾患を含む)
2.原発性または続発性の免疫不全(その病歴または現在活性なもの)(既知のHIV感染の病歴を含む)
3.任意の種類の既知の活性な感染症(爪床の真菌感染は除く)、あるいは、入院が必要かまたは点滴の4週間以内に抗感染薬のi.v.による処置もしくは点滴の前の2週間以内に経口抗感染薬の完了が必要な任意の感染の主要なエピソード
第24週においてリツキシマブ/プラセボの第2クールに対する基準を満たさない患者は、その後4〜8週間ごとに続けられ、そして、上記基準に基づいて適格になった時点で第2クールを投与されることになる。
(さらなるクール:)
第48週から、患者は、リツキシマブ/プラセボの第3クールを投与されるのに適格になり得る。第3クールおよびそれを超えるクールは、第2クールについての上記基準を満たしており、かつ、研究者が、リツキシマブの第1クールまたは第2クールの後に関連の臨床反応が存在するとみなした患者にのみ行われ得る。臨床反応を示さなかった患者は、安全性の追跡調査(SFU)を中止するべきである。
【0313】
臨床反応を有したと見なされるが、現在はリツキシマブのさらなるクールに対する基準を満たしていない患者は、第48週から第56週まで4週間ごと、次いで、8週間ごとに継続され、そして上記基準に基づいて適格になった時点でさらなるクールを投与される。
【0314】
すべての患者が、各点滴の前に100mgのi.v.メチルプレドニゾロンの前投薬を受ける。すべての患者が、単一用量または1週間あたりの分割用量として与えられる固定用量のフォレート(少なくとも5mg/週)も投与される。
【0315】
すべての患者が、固定用量で、任意のバックグラウンドコルチコステロイド(少なくとも10mg/日のプレドニゾンまたは等価物)または経口非ステロイド性抗炎症性薬物(NSAID)を投与され続けるべきである。治療群間の地域およびRF状態にわたって患者の偏りのない割り当てを確実にするために、無作為化は、地域(USまたはROW)およびリウマチ因子(陽性または陰性)によって層別化される。
【0316】
患者は、最初の24週間は4週間ごとに1回およびそれ以降は8週間ごとに1回(第48〜56週は、4週間ごとに来院することを除く)、有効性、安全性、免疫学および生活の質の評価のために来院する。X線評価は、第24週および第52週にスクリーニング時に行う。X線評価はまた、治験薬の1回目の投与の2および3年後にも行う。
【0317】
主要エンドポイント(改変Sharp総合スコアの変化)の評価は、第52週に行う。副次エンドポイントおよび診査エンドポイントは、さらなるX線エンドポイントならびに徴候および症状、身体機能および緩解エンドポイントを含む。
【0318】
第52週におけるX線評価の後の任意の時点において、腫脹関節数と圧痛のある関節数の両方において20%の改善がなされていない患者は、高用量のMTXまたは1つの非生物学的DMARDによる救済療法を受け得る。
【0319】
本研究から任意の時点において脱落したか、または全処置期間を完了したすべての患者は、脱落または完了の第4、12、24、36および48週間後にSFU評価のために再度来院するべきである。これは、患者が本研究から脱落した後/本研究を完了した後の1年間、患者を効果的に追跡するものである。1年後に、患者の末梢B細胞数(CD19)が、そのベースラインレベルまたは正常範囲内のいずれか低いほうに回復しない場合、B細胞が十分になるまで12週間隔で、安全性の経過観察のための来院が、継続されるべきである。
【0320】
報告されるすべての重大な感染性の有害事象について、CBC、差(differentials)、血小板、定量的IgおよびCD19数を、感染性の有害事象が重大になる1週間以内に測定するべきである。
【0321】
脱落してSFUに入る患者は、本研究から脱落した時点に関係なく、すべての予定された(第24、52、104および152週における)X線評価のために再度来院するように強く促される。これらの患者のX線写真は、無作為化のもとの日に対してもとの評価のスケジュールと一致して撮影される。
【0322】
約852人の患者が、この研究に起用され、3つの処置群に等しく無作為化される。患者は、地域(USまたはRest of World(ROW))およびRF状態(少なくとも20IU/mLのRF陽性または20IU/mL未満のRF陰性)によって層別化される。RF陰性患者のすべての割合は、サンプルサイズ全体の20%に制限される。起用は、いずれかの地域において登録されている30%以上かつ70%以下で競争される。何らかの理由で患者の処置が中断されても患者の交換は行われるべきではない。
【0323】
(標的集団:)
この研究についての標的集団は、初期の活性なRAを有し、MTX未処置の患者である。
【0324】
(選択規準:)
研究に参加するのに適格な患者は、以下の基準を満たさなければならない:
1.書面によるインフォームドコンセントを受け、本研究のプロトコルの要求に応じることができ、また、それに応じる意思があること。
2.RAの分類のための1987年改訂版ACR基準に従って少なくとも8週間の間かつ4年以下の間、RAと診断された患者であること。
3.MTXによる処置がなされておらず、かつ、その処置の候補であると考えられる患者であること。
4.スクリーニング時およびベースラインにおいて、腫脹関節数(SJC)が少なくとも8個(66関節数)であり、圧痛のある関節数(TJC)が、少なくとも8個(68関節数)であること。
5.スクリーニング時に、CRPが少なくとも1.2mg/dL(12mg/L)であること。
6.年齢が、18〜80歳であること。
7.ベースラインの前の少なくとも4週間安定している場合、少なくとも10mg/日の糖質コルチコイドであるプレドニゾロンまたは等価物が、許容されること。
8.ベースラインの前の少なくとも2週間安定している場合、NSAIDの使用が許容されること。
9.生殖能を有する患者(男性および女性)の場合、研究に参加している間を通して、信頼できる避妊の手段(例えば、ホルモン避妊薬、パッチ、子宮内デバイス、物理的遮断物)を使用すること。
10.経口フォレートを投与される意思がなければならない。
11.RF陰性患者の場合のみ、RAに起因し得る明確な糜爛を有する少なくとも1つの関節のX線証拠があること。
12.外来に基づく処置を受けることになる患者であるか、または現在そうである患者であること。
【0325】
(除外規準:)
RAに関連した除外
1.RA以外のリウマチ性自己免疫疾患またはRAに続発する著しい全身性併発(例えば、血管炎、肺線維症またはフェルティ症候群が挙げられるがこれらに限定されない)。RAに対して続発性のシェーグレン症候群または続発性の限定された皮膚血管炎は、許容される。
2.ACR Classification of Functional Status in RAによって定義されるような機能性クラスIV。
3.RA以外の炎症性関節疾患(例えば、痛風、反応性関節炎、乾癬性関節炎、セロネガティブ脊椎関節症、ライム病が挙げられるがこれらに限定されない)または他の全身性自己免疫障害(例えば、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、強皮症、炎症性筋障害、混合結合組織病または任意の重複症候群が挙げられるがこれらに限定されない)の病歴または現在そうである場合
4.16歳未満で若年性特発性関節炎(JIA)もしくは若年性RA(JRA)および/またはRAと診断されていた場合。
【0326】
(全般的な健康状態に関連する除外)
5.ベースラインの前の12週間以内に行われたか、または本研究中に計画される、骨/関節の手術/滑膜切除術(関節融合または関節置換術を含む)をはじめとした任意の外科的手順。
6.末梢静脈アクセスがないこと。
7.妊娠または授乳。
8.著しいかつ/もしくは制御されない心疾患または肺疾患(閉塞性肺疾患を含む)。
9.著しい合併症の証拠(例えば、研究者の見解で、患者の参加を妨げる、神経系、腎臓、肝臓、内分泌または胃腸管系の障害が挙げられるがこれらに限定されない)。
10.原発性または続発性の免疫不全(その病歴または現在活性なもの)(既知のHIV感染の病歴を含む)。
11.任意の種類の既知の活性な感染症(爪床の真菌感染は除く)、あるいは、入院が必要な任意の感染の主要なエピソード、または、ベースラインの4週間以内に抗感染薬のi.v.による処置もしくはベースラインの前の2週間以内に経口抗感染薬の完了が必要な任意の感染の主要なエピソード
12.ベースラインの前の52週間以内に深層の空間(deep space)の感染/組織の感染(例えば、筋膜炎、膿瘍、骨髄炎)の病歴。
13.重篤な再発性感染症または慢性感染症の病歴(胸部感染症についてのスクリーニングの場合、胸部X線検査が、スクリーニングの前の12週間以内に行われていない場合、スクリーニング時に行われる)。
14.癌(固形腫瘍、血液悪性腫瘍および上皮内癌(切除され、治癒した皮膚の基底細胞癌および扁平上皮癌は除く)を含む)の病歴。
15.有効性評価のいずれか、特に、関節疼痛および腫脹に影響を及ぼし得る、任意の神経性(先天性または後天性)の血管性障害または全身性障害(例えば、パーキンソン病、脳性麻痺、糖尿病性ニューロパシー)。
16.現在活性なアルコール乱用もしくは薬物乱用またはベースラインの前の24週間以内のアルコール乱用もしくは薬物乱用の病歴。
【0327】
(薬剤に関連した除外)
17.生物剤に対する重篤なアレルギー性反応もしくはアナフィラキシー反応またはリツキシマブの任意の成分もしくはマウスタンパク質に対する既知の過敏症の病歴。
18.RAに対する任意の承認された生物剤または治験中の生物剤による前処置。
19.抗アルファ4インテグリン抗体または共刺激変更因子による前処置。
20.MTX以外の任意の生物剤またはDMARDによる同時処置。処置は、以下を除いてベースラインの14日前に中断しなければならない:アザチオプリンについては少なくとも28日前;レフルノミドについては少なくとも8週間前(または11日間の標準的なコレスチラミン洗浄後または活性炭洗浄後の14日以上)。
21.治験薬(例えば、CAMPATH、抗CD4、抗CD5、抗CD3、抗CD19、抗CD11a、抗CD22、BLys/BAFFおよび抗CD20)を含む任意の細胞枯渇治療による前処置。
22.ベースラインの28日以内または治験薬の5半減期以内(いずれか長いほう)の任意の治験薬による処置。
23.ベースラインの前の28日以内の生ワクチン/弱毒化ワクチンの接種(リツキシマブ/プラセボを投与する前に、患者の予防接種の記録および免疫の必要性を慎重に検討すべきであることが推奨される)。
24.ベースラインの前の4週間以内の関節内または非経口の糖質コルチコイド。
25.i.v.糖質コルチコイドに対する不寛容性または禁忌。
【0328】
(検査所見に関連した除外)
26.1回目のリツキシマブ点滴の前に測定したとき、血清ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が陽性である場合。
27.B型肝炎表面抗原(HBsAg)、B型肝炎コア抗体(HBsAb)またはC型肝炎血清学に対する検査が陽性である場合。
28.ヘモグロビンが、8.0g/dL未満である場合。
29.血清IgGおよび/またはIgMの濃度が、それぞれ5.0mg/mL未満および0.40mg/mL未満である場合。
30.好中球絶対数(ANC)が、1.5×10
3/μL未満である場合。
31.ASTまたはALTが、正常範囲の上限の2.5倍を超える場合。
【0329】
処置の終点は、3年経過した時点と定義され、その後、少なくとも1年間、さらなるSFU期間が設けられる。
【0330】
リツキシマブ(500mgまたは1000mg)+MTXまたはプラセボ+MTXが、第1日目および第15日目にIV点滴によって投与される。患者は、24週間ごとに1回の再処置という最大頻度での再処置(14日空けて2用量)に適格な場合がある。リツキシマブ+MTXを投与されるために最初に無作為化された患者は、本研究を通して同じ用量で再処置を受ける。第104週まで、プラセボ+MTXに関して最初に無作為化された患者は、リツキシマブ(500mg)+MTXを投与されるのに適格な場合がある。100mgのi.v.メチルプレドニゾロンによる前投薬が、各点滴の前に投与される。
【0331】
メトトレキサート錠剤(7.5mg/週から段階的に20mg/週まで増加)をすべての群に経口的に投与する。
【0332】
すべての患者に対して、点滴反応に対する能力を低減するために点滴を開始する30〜60分前にパラセタモール/アセトアミノフェン(1gのp.o.)およびジフェンヒドラミンHCl(100mgのi.v.または経口の等価な抗ヒスタミン剤)を前投薬するべきであると推奨される。
【0333】
患者は、単一用量または1週間あたりの分割用量として与えられるフォレートまたは等価物(少なくとも5mg/週)を投与される。
【0334】
患者は、任意のバックグラウンド糖質コルチコイド(少なくとも10mg/日のプレドニゾンまたは等価物)を投与され続け得る。必要であれば、鎮痛剤を疼痛のために使用してもよい。
【0335】
主要エンドポイントは、割り付けに基づいた改変(modified intent−to−treat)(ITT)集団を用いた、第52週におけるスクリーニング時からの改変Sharp総合スコアの変化である。
【0336】
X線の副次エンドポイントは、
1.第24および104週における改変Sharp総合スコアの変化
2.第52週における改変Sharp糜爛スコアの変化
3.第52週における改変関節腔狭小化スコアの変化
4.第52週においてX線撮影によって判断される進行がない患者の割合(0以下の改変Sharp総合スコアの変化と定義される)。さらに、第24および104週におけるX線撮影によって判断される進行がない患者の割合を解析する。
【0337】
X線の診査エンドポイントは、
1.改変Sharpスコアの変化が、経時的に現われること。
2.第24、52および104週においてX線撮影によって判断される進行がない患者の割合が、以下のサブカテゴリーにおいてさらに現われること
a.スクリーニング時から改変Sharp糜爛スコアの変化がない患者の割合
b.スクリーニング時から改変関節腔狭小化スコアの変化がない患者の割合
c.新たに侵食された関節がない患者の割合
X線撮影によって判断される評価は、以下のとおりに行われる:各手の後側−前側(PA)および各肢の前側−後側(AP)の別々のX線写真を、評価のスケジュールのとおり撮影する。スクリーニングのための来院時に、X線写真の可読性および質(手、手首および肢のX線検査の手順マニュアルに見られるような)を、患者が施設を去る前に確認しなければならない。スクリーニングのための来院時のRF陰性患者のX線写真は、中央の判断施設によって、RAに起因し得る明らかな糜爛を有する少なくとも1つの関節のX線証拠について調べられる。すべてのX線写真は、Genant,Am.J.Med.,30:35−47(1983)による改変のようなSharpに従った方法を用いて評価される。主要な評価は、第52週における改変Sharp総合スコアのスクリーニング時からの変化である。改変Sharp総合スコアは、手と肢の両方の糜爛スコアと関節腔狭小化スコアとを併せたものである。糜爛総合スコアの最大値は、手の場合は100、肢の場合は42であり、関節腔狭小化についての最大スコアは、手の場合は100、肢の場合は48である。達成可能な改変Sharp総合スコアの最大値は、290である。第52週におけるスコアの変化は、
変化=第52週におけるスコア−スクリーニングスコア
として計算される。
【0338】
手および肢のX線写真が撮影され、改変Sharp総合スコアが算出される。治験を開始する前に、すべての放射線学部門が、X線写真を標準化する講習会に参加する。これは、一貫したX線写真を得るための、設備、フィルム、カセット、手/肢の配置および手順についての確認手順についての標準化を含む。
【0339】
改変Sharp総合スコアの変化は、歪むと予想され、ゆえに正規分布しないと予想される。それゆえ、第52週における改変Sharp総合スコアの変化は、地域およびRF状態について層別化するノンパラメトリック統計量を用いて処置群間で検定される。しかしながら、データが、ほぼ正規分布すると示される場合、そのデータは、分散分析(ANOVA)モデルにおける診査な用語として地域、RF状態および処置群を用いたそのモデルの解析を使用して解析される。
【0340】
閉合原則(Closure principle)を用いて、主要エンドポイントの多重比較を調整する。第1の比較は、クラスカル・ワリス統計量を用いた3つの治療群の各々の間の比較である。
【0341】
以下の帰無仮説:
H
0:μ
1=μ
2=μ
3(すなわち、治療群のいずれにおいても改変Sharp総合スコアの変化の差のいかなる証拠もない)
を棄却するのに十分な統計的証拠が存在する場合に、その3つの治療群は、差があると考えられ、そして、代替の仮説:
H
1:μ
1は、μ
2と等しくないか、またはμ
1は、μ
3と等しくないか、または、μ
2は、μ
3と等しくない(すなわち、対での処置比較の少なくとも1つにおいて改変Sharp総合スコアの変化において差がある)
が採択される。
【0342】
検定結果が、∀=0.05レベルにおいて統計的に有意である場合、第52週において治療群間で改変Sharp総合スコアのベースライン時からの変化に差があると結論づけられる。
【0343】
引き続いて、リツキシマブ群の各々を、以下に記載するように∀=0.05レベルにおいてプラセボ群と比較する。主要な比較は、ファン・エルターレン(Van Elteren)統計量を使用した個別のリツキシマブ投与群 対 プラセボ群であると考えられる。
【0344】
以下の帰無仮説:
H
0:μ
1=μ
2(すなわち、リツキシマブ群における改変Sharp総合スコアの変化が、プラセボ群よりも大きいという証拠がない)
を棄却するのに十分な統計的証拠が存在する場合、リツキシマブ処置群の各々は、プラセボよりも優れていると考えられ、そして代替の仮説:
H
1:μ
1は、μ
2と等しくない(すなわち、リツキシマブ群における改変Sharp総合スコアの変化が、プラセボ群よりも大きい)
が採択される。
【0345】
検定結果が、∀=0.05レベルにおいて統計的に有意である場合、リツキシマブ群が、プラセボ群と比較されるとき、第52週における改変Sharp総合スコアのベースラインからの増加変化を証明すると結論づけられる。
【0346】
治験薬物を中止した場合でさえも、可能な限り、X線検査のために患者を再度来院させることを確実にするすべての努力がなされる。欠損した第52週のデータは、以下の方法を用いて補完する:
第52週のX線データが欠損している場合、第24週のX線データを使用して、その患者の第52週の結果を直線的に外挿する。第52週の前に本研究から早めに脱落する患者は、X線データの第52週の解析の一部として含める。スクリーニング後のX線データを有しない任意の患者は、改変ITT集団から除外し、ゆえに主要エンドポイント解析からも除外する。
【0347】
特定の施設内の処置の割り当ての潜在的な偏りの影響が調査される。主要な解析に対する大幅に偏った施設の影響を評価するために感度解析を行う。
【0348】
X線副次エンドポイントに関して、主要エンドポイントのために特定した様式と同じ様式で、第24および104週における改変Sharp総合スコアの変化を解析する。主要エンドポイントのために特定した様式と同じ様式で、第52週における改変Sharp糜爛スコアの変化を解析する。さらに、第24および104週における改変Sharp糜爛スコアの変化を解析する。主要エンドポイントのために特定した様式と同じ様式で、第52週における改変関節腔狭小化スコアの変化を解析する。さらに、第24および104週における改変関節腔狭小化スコアの変化を解析する。第52週においてX線撮影によって判断される進行がない(改変Sharp総合スコアの変化が0以下であると定義される)患者の割合を、以下の通り評価する:地域およびRF状態について層別化するコクラン・マンテル・ヘンツェル(CMH)統計量を使用して、割合の差を検定する。さらに、第24および104週においてX線撮影によって判断される進行がない患者の割合を解析する。
【0349】
X線診査エンドポイントに関して、改変Sharpスコアの変化は、経時的に現われる。第24、52および104週においてX線撮影によって判断される進行がない患者の割合は、以下のサブカテゴリーにさらに入る:
・スクリーニング時から改変Sharp糜爛スコアの変化がない患者の割合
・スクリーニング時から改変関節腔狭小化スコアの変化がない患者の割合
・新たに侵食された関節がない患者の割合
X線撮影によって判断される評価のための関節の詳細および評価尺度(Genant,Am.J.Med.,30:35−47(1983))は、以下の通りである:
(評価尺度:)
1.関節腔狭小化(JSN)
グレード0−正常
グレード0.5−わずかなJSNまたは不確かな所見。
グレード1.0−軽度のJSN(限局的または少数)。
グレード1.5−軽度から中等度のJSN。
グレード2.0−中等度のJSN。
グレード2.5−中等度から重篤なJSN。
グレード3.0−重篤なJSN。
グレード3.5−強直症に近い重篤なJSN。
グレード4.0−明確な強直症。
2.糜爛(皮質表面の離散性の障害)
グレード0−正常
グレード0.5−皮質の連続性のわずかな喪失または骨糜爛の不確かな所見。
グレード1.0−軽度。通常、関節面の25%未満が関与する露出した領域における片方または両方の関節の骨の明確であるが小さい糜爛。
グレード1.5−軽度から中等度。片方または両方の関節の骨の関節面の25%未満が関与する小さい糜爛から中等度の糜爛。
グレード2.0−中等度。両方の関節の骨の関節面の26〜50%が関与する中等度から大きな糜爛。
グレード2.5−中等度から重篤。関節面の51〜75%の糜爛。
グレード3.0−重篤。関節面の76〜90%の糜爛。
グレード3.5−非常に重篤。関節面の100%の糜爛(関節面の完全な破壊)。
(関節の評価:)
1.手における関節腔狭小化(片手あたり13関節)
a.指II−Vにおけるすべての近位指節間(PIP)関節。
【0350】
b.指Iにおける指節間関節。
【0351】
c.すべての中手指節(MCP)関節。
【0352】
d.単一単位としての指III−Vの手根中手(CMC)関節。
【0353】
e.有頭骨周囲の(舟状骨−有頭骨と月状骨−有頭骨とを併せた)空間。
【0354】
f.橈骨手根関節。
【0355】
2.手における糜爛スコア(片手あたり14関節)
a.指II−Vにおけるすべての近位指節間(PIP)関節。
【0356】
b.指Iにおける指節間関節。
【0357】
c.すべての中手指節(metacarpalphalangeal)(MCP)関節。
【0358】
d.指Iの手根中手(CMC)関節。
【0359】
e.舟状骨。
【0360】
f.橈骨遠位端。
【0361】
g.尺骨遠位端。
【0362】
スコアは、別々に合計される(糜爛について、14×3.5最大値/関節×2=98およびJSNについて、13×4最大値/関節×2)。各々の合計値を0〜100の尺度に規準化する。両方のスコアを加えることにより、総合スコアが得られる(0〜200の尺度)。
【0363】
3.関節腔狭小化および糜爛(片肢あたり6関節)
a.すべての中足指節(MTP)関節。
【0364】
b.指Iにおけるすべての指節間関節。
それらのスコアを別々に合計する(糜爛について、6×3.5最大値/関節×2=42およびJSNについて、6×4最大値/関節×2=48。両方のスコアを加えることによって、0〜90の尺度の総合スコアが得られる)。
【0365】
もとのX線写真の質が制御される場合、それらは中央の判断施設に送付される。最初のX線写真が、容認できない質である場合、その施設は、どのような修正が必要かということを助言し、そして第2のX線写真を得るように指示する。
【0366】
少なくとも一部の用量のリツキシマブを投与された、本研究において無作為化されたすべての患者(脱落した患者を安全性の経過観察に含める)は、第24、52、104および152週に撮影された手/手首および肢のX線写真を有する。患者は、本研究から脱落した時点に関係なくすべてのX線評価のために再度来院するように強く促される。これらの患者のX線写真は、もとの無作為化の日に対して、もとの評価のスケジュールと一致して撮影される。
【0367】
さらなる副次エンドポイントおよび診査エンドポイントは、徴候および症状、身体機能、緩解ならびに患者が報告する結果についてである。
【0368】
第52週における改変Sharp総合スコアの変化は、地域およびRF状態について層別化するノンパラメトリック統計量を使用して処置群間で検定される。しかしながら、データが、ほぼ正規分布すると示される場合、そのデータは、分散分析(ANOVA)モデルにおける診査的な用語として地域、RF状態および処置群を用いたそのモデルの解析を使用して解析される。
【0369】
疾患の拡大を制限することおよび構造的な損傷の進行を潜在的に制限することによって、患者を低疾患活性の状態に維持することが明らかに望ましい。上で言及されたDANCER研究(Emeryら、EULAR,前出およびVan Vollenhovenら、EULAR,前出)では、第24週において、リツキシマブで処置された約90%の患者が、EULAR(DAS28)緩解を達成していなかった。この実施例の主題である研究では、そのような患者は、第24週においてリツキシマブの第1の再処置を受けるのに適格である。DAS28−ESRに基づく強制的な再処置は、疾患活性を基にした再処置パラダイムに関する客観的な情報を提供する。リツキシマブの薬物動態および薬力学に基づいて、クール間の最小期間は24週間と推奨される。任意の1つの理論に限定するわけではないが、リツキシマブの薬物動態および薬力学は、この時点(第24週)において、薬物レベルは、検出レベル未満であり、末梢CD19+細胞が回復するという証拠があるということを証明するらしい。これは、この時点の後に疾患活性の明らかな増大と対応し、それゆえ、さらなるクールが与えられ得る合理的な時点を表わす。
【0370】
MTXと組み合わせたリツキシマブ(またはリツキシマブに代わるヒト化2H7抗体)は、この実施例において示されるような構造的な関節損傷における進行の予防において主要エンドポイントを満たす際に有効であることが予想される。また、この研究のレジメンが、副次X線エンドポイントの1つ以上を満たすとも予想される。従って、メトトレキサートとともに第1の用量のリツキシマブまたはヒト化2H7(500mg×2または100mg×2での)が投与されることにより、ベースラインまたは処置の開始時から少なくとも約1ヶ月、好ましくは、ベースラインから少なくとも約24週間、より好ましくは、ベースラインから少なくとも約52週間、およびベースラインから104週までのさらなる時点において、改変Sharp総合スコアによって測定されるとき、ベースライン(CD20抗体の第1の投与の前)よりも関節損傷が低減すると予想される。この関節損傷の進行の予防を維持するために、ベースラインから第24または52週において患者を効果的に再処置することができることも予想される。
【0371】
上に示された、予定された再投薬プロトコルにおける被験体へのリツキシマブまたはヒト化2H7の投与は、第52週またはそれ以降における構造的な関節損傷の進行を妨げる際に有効であることが予測され、予想される。これらの結果は、コントロールの結果よりも著しく良好であると予想される。
【0372】
およそ第48〜54週において、別の1gまたは2gの用量のCD20抗体(例えば、リツキシマブまたはヒト化2H7)を一度にすべて投与することまたは0.5もしくは1グラムの量を約14〜16日間にわたって分けて投与することが、2年目全体にわたって、1つ以上の第2の薬物(例えば、免疫抑制剤)と併用するかまたは併用せずに、関節損傷を処置するために有効であることも予想される。従って、CD20抗体は、約2週間以内に初めて投与され、その後、約4〜8ヶ月に別の処置が施され、その後、最初の処置から(任意の1回の投薬が行われた時点から測定して)約1年後に別の処置が施され、その後、最初の処置から約2年後に処置が施され、ここで成功が予想され、各処置については、約1.5グラムまたは1グラム×2〜4回の投薬が、一度に行われるか、または約2〜4週間にわたってほぼ毎週行われるか、もしくはほぼ隔週行われる。この処置の結果は、プラセボを用いたコントロールの結果よりも一層良好であると予想される。この再処置プロトコルは、有害作用がほとんどないかまたはまったくない状態で、数年間、首尾よく使用されると予想される。
【0373】
リツキシマブまたは別のCD20抗体が、第2の薬物(例えば、MTX)なしで、同じ用量またはそれより多い用量での同じレジメンを用いた単独療法として主要エンドポイントを満たすこと、および、同じ用量またはそれよりも多い用量での同じレジメンを用いた再処置が、単独療法として成功することもまた、企図される。
【0374】
(実施例3 関節リウマチを有する患者におけるリツキシマブを用いた再処置の有効性の研究)
この実施例では、バックグラウンドメトトレキサートを投与されているRAを有する被験体においてリツキシマブを用いた再処置の多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照第III相研究について記載する。
【0375】
この研究の主な目的は、MTXを投与されていて、かつ、TNFインヒビターに対して不適当な応答を示していた、活性なRAを有する被験体においてリツキシマブによる再処置の有効性を評価することである。
【0376】
この研究の第2の目的は、以下のとおりである:
・MTXを投与されていて、かつ、TNFインヒビターに対して不適当な応答を示していた、活性なRAを有する被験体においてリツキシマブによる再処置の安全性を評価すること。
・MTXを投与されていて、かつ、TNFインヒビターに対して不適当な応答を示していた、活性なRAを有する被験体におけるリツキシマブの安全性を評価すること。
【0377】
これは、MTXを投与されていて活性なRAを有する被験体においてリツキシマブによる再処置の有効性を評価する多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照第III相研究である。本研究は、4つの部分:スクリーニング、処置期間(第1クールに対する非盲検のリツキシマブで、適格な被験体に対する、二重盲検の無作為化された再処置)、安全性の経過観察(SFU)およびB細胞の経過観察、からなる。被験体は、毒性または不適当な有効性の理由で、1つ以上のTNFインヒビターによる処置に対して不適当な応答を示していなければならない。約555人の被験体が、米国内の約150の治験施設において処置期間に参加する。RF陽性およびRF陰性の被験体が、登録され、等しく治療群に割り当てられ、そのRF陰性被験体のすべての割合は、サンプルサイズ全体の20%に制限される。
【0378】
第1日目より前に、被験体は、MTX以外のすべてのDMARDを休薬する(レフルノミド、アダリムマブおよびインフリキシマブについては、8週間以上およびエタネルセプトについては、4週間以上)。すべての被験体は、本研究の期間中、10〜25mg/週の固定用量でMTXを投与され続ける。スクリーニングのための来院は、洗浄の必要性に応じて研究処置の1回目の投薬を行う56日前までに行うことができる。
【0379】
適格性基準を満たし、この治験に登録されているすべての被験体は、第1クールの処置について、リツキシマブを投与される。リツキシマブのクールは、14日間隔で2回の1000mg静脈内(IV)投与およびリツキシマブの各投薬の前のメチルプレドニゾロン100mgIVの前投薬と定義される。すべての被験体は、固定用量のフォレート(5mg/週以上)も投与される。すべての被験体は、任意のバックグラウンドコルチコステロイド(10mg/日以下のプレドニゾンまたは等価物)または固定用量の経口非ステロイド性抗炎症性薬物(NSAID)を投与され続けるべきである。
【0380】
リツキシマブの1回目の投薬は、ベースライン評価後の24時間以内に行われるべきである。しかしながら、必要であれば、ベースライン評価と治験薬の1回目の投薬との間の72時間までが許容される。
【0381】
第24〜40週の間、28の関節において2.6以上であるという疾患活性スコア(DAS28−赤血球沈降速度[ESR])に基づいて活性な疾患を有する被験体は、再処置に適格であるとみなされ、リツキシマブ(A群)またはプラセボ(B群)のうちの1つの追加クールで再処置を受ける2:1の比に無作為化される。第24〜40週の間にリツキシマブの第2クールについての基準を満たさない被験体は、安全性および有効性について追跡され続ける。第24〜40週の間に再処置についての基準を満たし、何らかの理由により再処置を拒否する被験体は、処置期間から脱落し、SFU期間に入る。
【0382】
標準的な関節炎および安全性の評価が行われる。薬力学的な手段としては、CD19
+B細胞、免疫グロブリンおよび自己抗体が挙げられる。DAS28−ESRスコアは、定期的な予定来院時に研究者によって計算される(Prevooら、Arthritis Rheum 38:44−48(1995);DAS−score.nl 2005 DAS−score.nl 2005:DAS.Department of Rheumatology University Medical Center Nijmeganのホーム−オランダ[2005年9月1日].http://www.das−score.nl/www.das−score.nl/index.htmlから入手可能)。
【0383】
処置期間は、72週間(第1日目から第72週)である。任意の時点で処置期間から脱落する被験体または第24〜40週の間にリツキシマブ/プラセボによる再処置を受けて、処置期間を完了する被験体のすべては、脱落または完了した後、SFUの第4、12、24、36および48週にSFU評価のために再度来院するべきである。すべての被験体は、最後のリツキシマブの投薬の後の少なくとも48週間追跡される。リツキシマブ処置の1クールのみ受けるすべての被験体(すなわち、本研究の間、再処置に対して資格が与えられなかった被験体)および処置期間を完了するすべての被験体は、SFUのために再度来院しない。
【0384】
末梢B細胞数が処置期間またはSFU期間の終わりまでに回復しない被験体は、研究室評価および重大な有害事象の発生についてB細胞が回復するまで12週間ごとに追跡され続ける。B細胞の回復とは、ベースライン値または正常値の下限(LLN)のいずれか低いほうに回復した末梢B細胞数と定義される。
【0385】
再処置の後またはその16週間後に、圧痛のある関節数(TJC)と腫脹関節数(SJC)の両方においてベースラインと比較して20%改善が達成されなかった被験体は、1つの非生物学的DMARD(その選択は、処置している医師の判断である)による救済処置を開始してもよい。
【0386】
RAにおけるリツキシマブの再処置研究において、達成した被験体は、American College of Rheumatology(ACR)20、50および70反応を持続する(Pavelkaら、“Efficacy and safety following repeated courses of rituximab in patients with active rheumatoid arthritis.”EULAR 2005中の要約)。しかしながら、この研究が、非盲検の研究であるので、RAにおけるリツキシマブによる再処置の有効性および安全性を評価するコントロールデータが無い。本研究は、活性なRAを有する被験体におけるリツキシマブの単一の追加クールを伴うプラセボ対照試験における再処置の有効性を評価するようにデザインされている。DAS28−ESR≧2.6によって特徴付けられる活性な疾患を有する被験体は、第24〜40週の間に第2クールの治験薬(リツキシマブまたはプラセボ)で処置される。
【0387】
リツキシマブによる再処置の目的は、発赤を防ぎ、疾患を持続的に制御することを促進し、そして潜在的に疾患進行を防ぐことである。再処置についてのDAS28−ESR≧2.6の基準は、臨床上著しい疾患活性を有する被験体が、再処置されることを確実にする。DAS28−ESRは、腫脹および圧痛のある関節の数、ESRならびに患者による疾患活性の全般的な評価(100mm視覚的アナログスケール[VAS]において)を用いて計算される。
【0388】
この研究の主要エンドポイントは、再処置の時点に対してではなく、ベースライン(第1日目)に対する、第48週においてACR20を有する、再処置された被験体の割合である。中等度から重篤なRAを有する被験体におけるリツキシマブによる再処置の利点全体を評価するために、再処置の時点ではなくベースライン(第1日目)が、選択された。任意の1つの理論に限定するわけではないが、RTXによる再処置の結果、プラセボ処置した被験体における悪化と比較して、第24週に対して第48週においてわずかな改善についての効果が維持されると仮定される。再処置された被験体では明らかな処置の利点が存在し得るが、両方の群についての第24週ベースラインに対して第48週におけるACR20反応は、わずかであり得る。従って、この研究は、再処置の時点からの改善を評価するためにデザインされているわけではない。
【0389】
第III相研究(REFLEX、WA17042/U2646s/IDEC102−20)における第24週のデータに基づいて、リツキシマブで処置された被験体の約91%が、このプロトコルの第24週において再処置基準(DAS28−ESR≧2.6)を満たし得る。DAS28−ESRに基づく強制的な再処置は、疾患活性に基づいた再処置パラダイムを用いた客観的な有効性の情報をもたらす。最低24週間の期間は、リツキシマブの薬物動態および薬力学に基づく。これは、この時点の後の疾患活性の明らかな増大と対応し、それゆえ、再処置に対して合理的な時点で現れる。
【0390】
主要な結果尺度は、ベースライン(第1日目)に対する、第48週においてACR20反応を有する再処置された被験体の割合である。
【0391】
副次的な結果尺度は、以下のとおりである:
・ベースライン(第1日目)に対して、第48週においてACR50およびACR70反応を有し、再処置された被験体の割合。
・再処置される被験体について、ベースライン(第1日目)と比較して、第48週におけるDAS28−ESRの変化。
・ベースライン(第1日目)に対して、第48週においてEuropean League Against Rheumatism(EULAR)反応(良好または中等度)を達成する、再処置された被験体の割合。
・再処置された被験体について、ベースライン(第1日目)と比較して、第48週におけるACRコアセット(SJC、TJC、健康評価質問票(Health Assessment Questionnaire)[HAQ]、患者および医師による全般的な評価、患者の疼痛評価、C反応性タンパク質[CRP]ならびにESR)の変化。
・再処置された被験体における第48週におけるACR−N。
・再処置された被験体におけるベースライン(第1日目)から第48週までのSF−36サブスケールおよび略式のスコアの変化
・再処置された被験体におけるベースライン(第1日目)から第48週までのFunctional Assessment of Chronic Illness Therapy−Fatigue(FACIT−F)評価の変化。
・すべての被験体における第48週のACR20、ACR50およびACR70反応の割合。
【0392】
診査的結果尺度は、
・ベースラインと比較して、第72週においてACR20、ACR50およびACR70反応を達成するすべての被験体の割合
・第48週においてDAS28−ESR緩解(DAS28−ESR<2.6)を有する被験体の割合
・第48週においてDAS28−ESR低疾患(DAS28−ESR≦3.2)を有する被験体の割合
・第72週においてDAS28−ESR緩解(DAS28−ESR<2.6)を有する被験体の割合
・第72週においてDAS28−ESR低疾患(DAS28−ESR≦3.2)を有する被験体の割合
である。
【0393】
MTXを投与されていて、かつ、1つ以上のTNFインヒビターに対して以前に不適当な応答を示していたかまたは現在不適当な応答を示している、活性なRF陽性(≧20IU/mL)またはRF陰性RAを有する適格な被験体は、研究への参加に対してスクリーニングされる。RF陰性の被験体は、登録されている集団全体の20%に制限される。
【0394】
被験体は、研究に参加するのに適格であるためには以下の基準を満たさなければならない:
・インフォームドコンセントの形式に署名していること。
・本研究のプロトコルの要求に応じる能力があり、応じる意思があること。
・年齢が18〜80歳であること。
・RAの分類のための1987年改訂版ACR基準(Hochbergら、Arthritis Rheum 35:498−502(1992))に従って少なくとも6ヶ月間、RAと診断されていること:
(クラスI)
ハンディキャップなしにすべての通常の責務を行うことができる完全な機能的能力
(クラスII)
不便なハンディキャップがあるか、または1つ以上の関節の可動性が制限されているが、正常な活動を行うのに適当な機能的能力
(クラスIII)
通常の活動またはセルフケアがいくつかだけしか行えないかまたは全く行えない機能的能力
(クラスIV)
大部分または完全に無能力になった被験体、寝たきりであるかまたは車椅子に制限されており、ほとんどまたは全くセルフケアができない被験体。
・外来でRAに対する処置を受ける
・以下のとおり、スクリーニング時に中等度から重篤な活性なRA活性を示す:
TJC≧8(68関節数)および
SJC≧8(66関節数)および
0.6mg/dLという異常なCRPまたは28mm/時というESR。
【0395】
毒性または不適当な有効性の理由で、エタネルセプト、インフリキシマブおよび/またはアダリムマブの1つ以上による以前または現在の処置に対して不適当な応答を示した
不適当な有効性は、3ヶ月以上にわたる1週間に2回の25mgまたは1週間あたり50mgの用量でのエタネルセプトによる処置、3mg/kg以上のインフリキシマブの少なくとも4回の点滴または3ヶ月以上にわたって隔週での40mgのアダリムマブの処置からなる。
・第1日目より前の12週間以上にわたって、固定用量で4週間以上10〜25mg/週でのMTXの使用。
・経口葉酸を投与される意思を有する。
・バックグラウンドコルチコステロイド(10mg/日以下のプレドニゾンまたは等価物)が投与される場合、コルチコステロイドの使用は、第1日目の前の4週間、固定用量でなければならない。
・用量が、第1日目の前の2週間以上固定される場合、1つのNSAIDの使用が認められる。
・生殖能を有する男性および女性の場合、第1日目の前の30日以上にわたって、そして本研究の期間または被験体の末梢CD19+B細胞が枯渇されている期間のうちのいずれか長いほうの間にわたって、信頼できる避妊の手段(例えば、ホルモン避妊薬、子宮内デバイス、物理的遮断物)を使用する意思を有する。
【0396】
以下の基準のいずれかを満たす被験体が、研究の参加から除外される:
a.全般的
・RA以外のリウマチ性自己免疫疾患またはRAに続発する著しい全身性併発(例えば、血管炎、肺線維症またはフェルティ症候群)。
【0397】
RAを伴う続発性シェーグレン症候群は許容される。
・RA以外の炎症性関節疾患(例えば、痛風、反応性関節炎、乾癬性関節炎、セロネガティブ脊椎関節症またはライム病)または他の全身性リウマチ性障害(例えば、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、強皮症、炎症性筋障害または重複症候群)の病歴またはそれらを現在有していること。
・ACR Classification of Functional Status in Rheumatoid Arthritis)によって定義されているような機能的クラスIV
・第1日目の前の12週間以内に行われたか、または第1日目の後の48週間以内に計画された、骨/関節の手術/滑膜切除術(関節融合または関節置換術を含む)をはじめとした任意の外科的手順。
・ヒト化モノクローナル抗体またはマウスモノクローナル抗体の任意の成分に対する既知の過敏症。
・第1日目の前の4週間以内に生ワクチンを接種されたこと。
・著しい心疾患または肺疾患(閉塞性肺疾患を含む)。
・著しい制御されない合併症(例えば、神経系、腎臓、肝臓、内分泌または胃腸管系の障害であるがこれらに限定されない)の証拠。
・既知の活性な細菌、ウイルス、真菌、放線菌もしくは他の感染症(結核または非定型抗酸菌症(爪床の真菌感染は除く)を含む)、あるいは、入院が必要な任意の感染の主要なエピソード、または、第1日目の4週間以内にIV抗生物質による処置もしくは第1日目の2週間以内に経口抗生物質による処置が必要な任意の感染の主要なエピソード。
・重篤な再発性感染症または慢性感染症の病歴(胸部感染症についてのスクリーニングについては、胸部X線検査は、スクリーニングの前の12週間以内に行われていない場合、スクリーニング時に行われる)。
・原発性または続発性の免疫不全(HIV感染を含む)の病歴または現在活性なもの
・癌(固形腫瘍および血液悪性腫瘍(切除され、治癒した皮膚の基底細胞癌および扁平上皮癌は除く)を含む)の病歴。
・著しい血球減少症または他の骨髄障害の病歴。
・第1日目の前の24週間以内のアルコール乱用、薬物乱用または化学物質乱用の病歴。・妊娠または授乳。
・疼痛評価を干渉し得るニューロパシーおよび神経血管障害。
・不良な末梢静脈アクセス。
・経口またはIVによるコルチコステロイドに対する不寛容性または禁忌。
b.研究室検査値(Laboratory)の除外規準
・ヘモグロビン<8.0g/dL
・好中球絶対数<1.5×10
3/μL
・IgM<0.40mg/mL
・IgG<5.0mg/mL
・アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)またはアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)>2.5×正常範囲の上限
・B型肝炎表面抗原またはC型肝炎抗体の血清学が陽性であること
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)の場合、スクリーニング時の血清妊娠テストが陽性であること
・除外される前投薬または併用薬剤
・MTX以外の任意のDMARDを現在使用していること
・任意の生物剤との同時処置
処置は、以下:レフルノミドの場合、8週間以上(または11日間の標準的なコレスチラミン洗浄後の14日以上)、インフリキシマブの場合、8週間以上およびアダリムマブの場合、8週間以上、を除いて、第1日目の前の少なくとも4週間、中断されなければならない
・第1日目の前の4週間または治験薬の5半減期(いずれか長いほう)以内の任意の治験薬による処置。
・リツキシマブまたは他の細胞枯渇治療(CAMPATH、抗CD4、抗CD5、抗CD3、抗CD19、抗CD11a、抗CD22、BLys/BAFFおよび他の抗CD20薬剤を含む)による任意の前処置。
・抗α4インテグリン薬剤(ナタリズマブを含む)による前処置
・スクリーニングの6ヶ月以内の、IVによるγグロブリンまたはProsorba(登録商標)Columnによる前処置
被験体が包含基準および除外規準のすべてを満たす、すべてのスクリーニングの評価および検証が完了したら、施設職員は、音声応答装置(interactive voice response system;ivrs)に連絡して、被験体番号を得て、治験薬の在庫管理についての被験体登録を確認する。すべての登録被験体は、処置の最初のクールとしてリツキシマブを投与される。
【0398】
第24〜40週の間に、再処置に適格である被験体は、A群(リツキシマブ再処置)またはB群(プラセボ;表1を参照のこと)のいずれかに2:1比で無作為化される。被験体が、第24〜40週の間、再処置についての適格性基準を満たす場合、施設職員は、IVRSに連絡して、被験体の無作為化を開始し、本研究の薬物キット番号を入手する。
【0399】
独立したIVRS提供者が、無作為化を行い、処置指定コードを保持する。無作為化は、研究センターによって、ベースラインのRF状態(RF陽性、RF陰性)ならびに圧痛のある関節数および腫脹関節数の第24週における改善(20%以上の改善または20%未満の改善)について層別化される。非盲検の時点において、処置指定コードおよびキット処置コードは、IVRS提供者から要求される。転院の証拠文書および転院に含まれるデータは、ファイルに保持される。
【0400】
【化23】
再処置の間、処置群の割り当ては、施設職員およびGenentechに対して盲検である。再処置の間に観察された有効性または研究室検査値の変化の理由で、非盲検となる可能性を防ぐために、2人の査定者によるアプローチを用いることにより、有効性および安全性を評価する。
【0401】
この治験に登録されているすべての被験体に対する第48週における主要エンドポイントについてのデータベースロックのときまで、末梢CD19B細胞数は、施設職員およびGenentechに知らせない。それゆえ、データベースロックの前に処置期間およびSFUを完了したすべての被験体は、B細胞が末梢において枯渇していると考えられ、また、B細胞の経過観察において保持されている。
【0402】
有効性の査定者(または被指名人)は、リウマチ学者または熟練した関節炎査定者であるべきである。有効性の査定者は、試験責任医師である必要はない。有効性の査定者は、有効性データのみを入手でき、関節数および疾患活性VASのみの医師による全般的な評価を完成させる責任がある。この治験を通じて一貫した関節の評価を確実にするために、個別の被験体が、研究のためのすべての来院において同じ関節査定者によって評価されるべきである。研究のための来院の間に、被験体は、すべての結果を、他のすべての評価の前に報告し終えておくべきである。
【0403】
安全性の査定者(または被指名人)は、リウマチ学者であるべきであり、安全性データと有効性データの両方を入手できる。安全性の査定者は、試験責任医師であり得る。安全性の査定者は、原資料、検査結果および症例報告書(CRF)を入手でき、DAS28−ESRを計算し、被験体の臨床反応および研究室検査値パラメータに基づいて処置を決定する責任がある。安全性の査定者は、有効性の査定者に代わって、任意の有効性評価を完了しないか、または任意の有効性評価の結果を記録しない。
【0404】
この研究において使用するためのリツキシマブは、IV投与用に滅菌された無色透明の保存剤を含んでない液体の濃縮物である。リツキシマブは、500mg(50mL)の使い捨てバイアル中に10mg/mLの濃度で供給される。この製品は、9.0mg/mLの塩化ナトリウム、7.35mg/mLのクエン酸ナトリウム二水和物、0.7mg/mLのポリソルベート80および注射用滅菌水中に、IV投与用として製剤化されている。pHは、6.5に調整されている。
【0405】
すべての登録被験体が、最初の処置としてリツキシマブのクール(第1日目および第15日目におけるIV点滴による1000mgのリツキシマブ)を受ける。第24〜40週の間に、再処置に適格である被験体は、14日間隔でリツキシマブ1000mgのIVの追加クール(2用量)を受けるA群に無作為化されるか、または14日間隔でプラセボ1000mgのIVのクール(2用量)を受けるB群に無作為化される。
【0406】
1000mgの経口アセトアミノフェンおよび50mgの経口ジフェンヒドラミンによる前投薬が、すべての被験体に対して推奨され、各リツキシマブ/プラセボ点滴の前の30〜60分以内に完了する100mgのIVメチルプレドニゾロンが求められる。
【0407】
すべての被験体は、10−25mg/週の固定用量でMTXを投与され続け、また、単一用量または1週間あたりの分割用量として与えられるフォレート(≧5mg/週)の固定用量を投与され続ける。
【0408】
リツキシマブ/プラセボ点滴は、充実した蘇生施設をすぐに利用できる病院または診療所において研究者または被指名人の緻密な管理の下で被験体に投与されるべきである。リツキシマブは、外来を基盤にして投与され得るが、被験体は、研究者の判断で観察するために入院させてもよい。リツキシマブ/プラセボは、緩徐なIV点滴として投与されるべきである。IVプッシュまたはボーラスとして投与されるべきでない。各点滴の終わりに、IVラインは、IV薬物の投与が必要な場合に、その投与を可能にするために少なくとも1時間放置されたままにしておくべきである。この時間の間に有害事象が発生しない場合は、そのIVラインを取り外してよい。
【0409】
適切な無菌的技術を用いて、必要量のリツキシマブ/プラセボを取り出し、0.9%塩化ナトリウム、USPまたは5%デキストロース水溶液、USPのいずれかを含む点滴バッグ中に最終濃度4mg/mLとなるように希釈する。そのバッグを穏やかに反転させ、溶液を混合する。リツキシマブバイアルは、2℃〜8℃(36°F〜46°F)において生物学的および化学的に安定である。バイアルは、使用期限を超えて使用してはならない。リツキシマブは、直射日光の曝露から保護されるべきである。
【0410】
点滴用のリツキシマブ溶液は、IVバッグ中に再構成されたあと、24時間2℃〜8℃(36°F〜46°F)に保存してもよい。点滴用のリツキシマブ溶液は、室温(23℃または73°F)でさらに24時間安定であることが示されている。しかしながら、リツキシマブ溶液は、保存剤を含んでいないので、希釈溶液は、冷蔵されるべきである(2℃〜8℃)。リツキシマブとポリ塩化ビニルバッグまたはポリエチレンバッグとの間に不適合性は観察されていない。
【0411】
再処置に関して、DAS28−ESRは、関節数および今回の来院時の患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)および今回の来院時のESRまたは前回の来院時のESR(今回の来院時のESRが入手不可能である場合のみ)を用いて計算される。第24〜40週の間のいずれかの来院時に以下の基準:
・DAS28−ESR≧2.6
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)の場合、尿妊娠テストが陰性であること
を満たす被験体が、治験薬(リツキシマブまたはプラセボ)による再処置を受けるのに適格である。
【0412】
さらに、第24〜40週の間にDAS28−ESR≧2.6によって再処置に認定される被験体もまた、今回の結果が入手不可能である場合、前回の来院の結果に基づいて再処置されるために、以下の基準を満たさなければならない:
・ヘモグロビン>8.0g/dL
・好中球絶対数>1.5μ10
3/μL
・IgM>0.40mg/mL
・IgG>5.0mg/mL
・著しい心疾患または肺疾患(閉塞性肺疾患を含む)がない
・原発性または続発性の免疫不全(既知のHIV感染の病歴を含む)がない
・著しい制御されない合併症(例えば、神経系、腎臓、肝臓、内分泌または胃腸管系の障害であるがこれらに限定されない)の証拠がない
・任意の種類(爪床の真菌感染は除く)の活性な感染症、あるいは、入院が必要な任意の感染の主要なエピソード、または、点滴の4週間以内にIV抗生物質による処置もしくは点滴の2週間以内に経口抗生物質の完了が必要な任意の感染の主要なエピソードがない。
【0413】
この研究中、リツキシマブの用量改変は、許されない。点滴関連の反応の事象の場合には、点滴の速度を調整してもよい。被験体が点滴の中断が必要な点滴関連の反応を示す場合、および、研究者が点滴を再開するべきでないと判断した場合、被験体は、本研究の処置期間から脱落し、SFUに登録されるべきである。
【0414】
すべての被験体は、処置する医師によって処方されるとき、併用で10〜25mg/週のMTXを投与される。被験体は、本研究に入る前に12週間以上にわたってMTXで処置されていなければならず、また、毒性に対して改変が必要とならない限り、第1日目の前の4週間以上および本研究の間中、固定用量のMTXで維持されていなければならない。
【0415】
MTX処置に通常関連する、ある特定の有害事象が起き得る。MTX毒性を最小限にするために、MTXで処置されるすべての被験体は、1週間あたりの1回の用量または1日あたりの分割用量として与えられる固定用量の葉酸(≧5mg/週)も投与される。投薬レジメンは、研究者の判断による。
【0416】
10mg以下のプレドニゾンまたは等価物での毎日の処置は、その用量が、第1日目の前の4週間以上にわたって固定される場合に認められる。その用量は、毒性に対して改変が必要とならない限り、本研究を通じて固定されたままであるべきである。
【0417】
1つのNSAIDの使用は、その用量が、第1日目の前の2週間以上にわたって固定される場合に認められる。その用量は、毒性に対して改変が必要とならない限り、本研究を通じて固定されたままであるべきである。
【0418】
さらに、325mg以下のアセチルサリチル酸による毎日の処置が、循環器系の予防のために認められる。
【0419】
さらなる鎮痛剤が、必要に応じて疼痛のために使用され得る。しかしながら、被験体は、有効性の評価を行う来院の前の12時間以内に鎮痛剤を投与されるべきでない。鎮痛剤レジメンに対する調整を行ってもよいが、その変更は、適切なCRFに記述されなければならない。
【0420】
特に最初の48週間は、コルチコステロイドの関節内注射が、中止される;しかしながら、その注射は、本研究の間、限定された基準に基づいて被験体のRA活性を管理するために使用してもよい。24週間あたり2つ以上の関節に注射されるべきでなく、また、任意の48週間において同じ関節に2回以上注射されるべきでない。1回の注射は、40mgのトリアムシノロン(または等価物)を超えるべきでなく、また、コルチコステロイドの総用量は、任意の48週間の間、80mgのトリアムシノロン(または等価物)を超えるべきでない。
【0421】
本研究の間、被験体は、10mg/日以下の用量のプレドニゾン(または等価物)とともにバックグラウンドコルチコステロイドを投与され続け得る。経口コルチコステロイドによる処置が必要な病的な発赤または非RA状態(例えば、喘息)の場合、最大2週間、適切な用量が投与されるべきであり、医学的に可能な限り早く以前のレベルに漸減されるべきである。
【0422】
コルチコステロイドの用量を増加させることは、被験体の状態がベースラインから悪化しているとみなされ、CRFに有害事象として記録されるべきである。
【0423】
処置プロトコルにおいて特定されるもの以外、IVまたは筋肉内へのコルチコステロイドは、本研究において認められない。
【0424】
コルチコステロイドの用量を増加させることは、被験体の状態がベースラインから悪化しているとみなされ、CRFに有害事象として記録されるべきである。
【0425】
被験体は、毒性に対して改変が必要とならない限り、第1日目の前の4週間以上および本研究の間中、固定用量のMTXで維持されていなければならない。
【0426】
再処置の後またはその16週間後に、TJCとSJCの両方においてベースラインと比較して20%の改善が達成されなかった被験体は、1つの非生物学的DMARD(その選択は、処置している医師の判断である)による救済処置を開始してもよい。救済を受ける被験体は、本研究から脱落しない。
【0427】
研究室検査用サンプルは、メチルプレドニゾロンIVおよびリツキシマブ/プラセボの点滴の前に採取されなければならない。
【0428】
被験体が、来院時に記載することが困難である場合または読むことができない場合は、被験体が報告するデータ(例えば、患者による疾患活性の全般的な評価、患者による疼痛の評価)は、被験体の代わりに本研究の看護師/研究者によってのみ記録されてもよい。このことは、被験体の注意書きに明確に記述されなければならない。
【0429】
非盲検となる可能性を防ぐために、2人の査定者(有効性の査定者および安全性の査定者)によるアプローチを用いて、有効性および安全性が評価される。安全性の査定者による評価の前に被験体および有効性の査定者によって完成される評価が行われることが不可欠である。
【0430】
被験体による自身の最近の24時間の間の疾患活性の全般的な評価は、100mm水平VASを用いて記載されるべきであり、ここで、その線の左側の極値は、疾患活性がない(症状がなく、関節炎症状もない)ことを表わし、右側の極値は、最大の疾患活性(最大の関節炎疾患活性)を表す。
【0431】
最近の24時間の間の被験体による自身の疼痛レベルの評価は、100mm水平VASを用いて記載されるべきであり、ここで、その線の左側の極値は、疼痛がないことを表わし、右側の極値は、耐え難い疼痛を表す。
【0432】
Stanford HAQ障害指標は、被験体が報告するRAに特異的な質問票である。それは、8つの構成要素のセット:身支度/身づくろい、起立、食事、歩行、衛生状態、伸びること、握力および活動に注目した20の質問からなる。その質問票は、Stanford University Medical Centerからの指示書に基づいてスコア付けされる(Friesら、Arthritis Rheum 23:137−145(1980))。
【0433】
FACIT−Fを用いて、疲労を評価する。それは、被験体が、各質問に対して0〜4の尺度でスコア付けを依頼されるという13項目の質問票である。その評価は、本来、慢性疾病について開発されたものであり、現在では、RAを有する被験体に対して確認されている(Cellaら、J Rheumatology 32(5):811−819(2005))。
【0434】
SF−36は、その心理測定的特性について広範に検査し、そして、臨床的および疫学的な研究において広範に使用されている一般的な健康に関する生活の質の手段である(Wareら、How to Score Version Two of the SF−36 Health Survey.Lincoln,RI:Qualitymetric Incorporated,2000)。SF−36(バージョン2)は、Medical Outcomes Trust(Boston,MA,USA)によって提供されている。
【0435】
腫脹について66の関節の評価および圧痛について68の関節の評価は、リウマチ学者または熟練した関節査定者によって行われるべきである。関節は、理学的検査時の圧迫および関節操作に基づいて評価され、そして腫脹ありまたは腫脹なしおよび圧痛ありまたは圧痛なしと分類される。全体の人工関節を有する関節または関節固定術を行った関節は、評価されるべきでない;しかしながら、他のすべての関節が、評価されるべきである。腫脹および圧痛について評価される関節は、以下である:
側頭下顎の関節
胸鎖の関節
肩鎖の関節
肩
a
肘
*
手首
*
指Iにおける指節間関節
a
指2〜5における遠位指節間関節
指2〜5における近位指節間関節
a
指1〜5における中手指節関節
a
臀部(圧痛のみ)
膝
a
足首
中足骨
足指1〜5における指節間関節
足指1〜5における中手指節関節
a疾患活性スコア(DAS)28を計算するために使用される28の関節を含む。
【0436】
ある手技が施された関節は、以下のとおりに評価されるべきである:
・手術:本研究の前または最中の任意の時点において置換または融合された任意の関節は、本研究の期間の間、評価不可能(NE)と記述されるべきである。
【0437】
滑膜切除術(化学的および放射線学的な滑膜切除術を含む)が施された任意の関節は、滑膜切除術後の24週間は、評価しない(ND)と記述されるべきである。この時点の後は、その関節は、再度評価され得る。
・関節内注射:コルチコステロイドの関節内注射を受けた任意の関節は、その後の12週間はNDと記述されるべきである。この時点の後は、その関節は、再度評価され得る。
・関節穿刺:滑液吸引が行われた任意の関節は、その後の予定来院時には評価せず、NDと類別される。この時点の後は、その関節は、再度評価され得る。
【0438】
医師による被験体の最近の24時間の疾患活性の評価は、100mm水平VASを用いて記載されるべきであり、ここで、その線の左側の極値は、疾患活性がない(症状がなく、関節炎症状もない)ことを表わし、右側の極値は、最大の疾患活性を表す。これは、有効性の査定者によって完成されるべきであり、その査定者は、医師であっても医師でなくてもよい。
【0439】
CRPは、中央の研究室で解析される。ESRは、地方の研究室においてウェスターグレン法を用いて測定される。
【0440】
DAS28−ESR≧2.6は、この治験における再処置についての閾値として選択されてきた。第24〜40週の間にDAS28−ESR≧2.6を有する被験体は、第2クールの治験薬(リツキシマブまたはプラセボ)を投与されるのに適格であり得る。
【0441】
一般的な理学的検査(循環器系、呼吸器系、胃腸管系および神経系を含む)が、評価のスケジュールに示されている時点で行われるべきである。任意の存在する異常は、検査が行われる都度に述べられるべきである。新しい異常の診断は、適切な場合、有害事象として記録されるべきである。
【0442】
生命徴候(心拍数、収縮期および拡張期の血圧ならびに体温)が、評価のスケジュールに示されている時点で測定される。評価は、被験体が、少なくとも5分間、半仰臥位になった後に行われるべきである。
【0443】
12の誘導心電図(ECG)が、評価のスケジュールに示されている時点で行われるべきである。
【0444】
前後方向および側方の胸部X線写真は、スクリーニング時に撮影されるべきであり、また、研究者または被指名人によって再調査されるべきである。スクリーニング時において、臨床上の著しい異常が示されず、また、治験から被験体を除外し得る肺疾患を示唆する徴候または症状が無い胸部X線写真が、過去12週間以内に撮影されている場合、その胸部X線写真は、再度検査される必要はない。
【0445】
血液学、血清学、化学、尿検査、血清妊娠テスト、フローサイトメトリー、免疫学およびCRP解析は、中央の研究室によって行われ;薬物動態学的解析およびHACA解析は、Genentechによって行われ;そして尿妊娠テストおよびESR評価は、本研究の施設において地方的に行われる。指示マニュアルおよび供給キット(薬物動態学的供給品およびHACA供給品を含む)は、すべての研究室検査値評価について提供される。研究室検査値評価は、以下を含む:
・血液学/CBC:ヘモグロビン、ヘマトクリット、赤血球(RBC)、差を含む白血球細胞(WBC)および血小板数。
・血清学:B型肝炎表面抗原(HBsAg)およびC型肝炎ウイルス(HCV)抗体。
・血清化学:AST/SGOT、ALT/SGPT、アルカリホスファターゼ、総タンパク質、アルブミン、総ビリルビン、血中尿素窒素(BUN)、尿酸、クレアチニン、ランダムグルコース(random glucose)、カリウム、ナトリウム、塩化物、カルシウムおよび亜リン酸。
・尿検査:血液、タンパク質およびグルコース(異常な場合および適用可能な場合、鏡検)。
・妊娠テスト:妊娠能力のあるすべての女性(卵管結紮を行った女性を含む)は、スクリーニング時に血清妊娠テストを受ける。さらに、定期的な尿妊娠テストが、他のすべての来院時に行われる。尿妊娠テストが陽性である場合、血清妊娠テストによってさらに確認しなければならない。
・血清C3およびC4補体レベル。
・免疫学的評価:定量的免疫グロブリン(総Ig、IgG、IgAおよびIgM)、RF(全体およびアイソタイプ濃度)および抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体(IgG)。
・広範な蛍光標示式細胞分取器(FACS)解析:評価される細胞集団としては、単球(CD14およびCD16);NK細胞(CD56);T細胞サブセット(CD3、CD4、CD8、CD45ROおよびCD45RA);およびB細胞サブセット(CD19、CD27、CD38およびIgD)が挙げられる。活性化マーカーもまた、評価され得る(CD25、CD69、CD40LおよびCD80)。
・B細胞FACS解析:絶対的なB細胞(CD19)のみ。
・HACA反応についての解析は、すべての登録被験体に対してELISAを用いて行われる。
・薬物動態学的アッセイ:血清サンプルは、SOAに示されている来院時に薬物動態学的
アッセイのために採取され、また、同じ時点でHACAとしても採取される。血清リツキシマブ濃度は、HACA結果を正確に解釈するために必要である。
・任意の生物学的マーカーサンプル:
別々に同意する被験体の場合、任意の研究サンプル(全血、血清)が、診査生物学的マーカー評価のために本研究のクール中に回収される。PAXgene
TMRNAチューブを用いて回収された全血サンプルは、遺伝子発現プロファイリングのために使用される。RAまたはリツキシマブについてのマーカーの血清サンプル評価としては、サイトカイン/ケモカインの測定値ならびに骨および軟骨代謝のマーカーの定量が挙げられ得るが、これらに限定されない。すべてのサンプルが、最適なデータ比較のために同じ時点において回収される。
【0446】
この解析からの情報は、リツキシマブの作用様式のよりよい理解、関連する有効性および安全性、良好な応答についての予測物、ならびにRA(および他の自己免疫性の)疾患進行のあり得る決定要因を介して、個別化された健康管理を促進し、容易にすると予想される。これらのサンプルは、データベースが閉鎖された後、最大15年間保存される。
【0447】
すべての被験体は、任意の研究特異的な手順または評価(被験体の現在の処置レジメンに対する変更を含む)が行われる前に、書面によるインフォームドコンセントを受けなければならない。スクリーニング評価は、第1日目におけるリツキシマブの1回目の点滴の前の56日間の間に行われ得る。被験体が報告する評価は、他の臨床上の評価より前に行われるべきである。
【0448】
被験体が、スクリーニング時に研究室検査値の除外基準に入らない場合、研究者は、スクリーニング期間中に2回までその試験を再度行ってもよい。被験体が、3回目に研究室検査値の基準に入らない場合、スクリーニングの失敗と考えられる。サンプルが、サンプル操作の問題、破損またはサンプルの完全性のせいで、再度採取された場合は、血液サンプルまたは研究室検査は、再検査とみなされない。スクリーニングに失敗した被験体は、再度スクリーニングされ得る。
【0449】
被験体が、最初のスクリーニングのための来院の56日以内に、適格性基準のすべてを満たさなかった場合、被験体は再度スクリーニングされ得る。再スクリーニングされる被験体は、スクリーニングプロセス全体を再度行わなければならず、また、任意の研究特異的な手順の前に再度同意されなければならない。被験体は、1回だけ再スクリーニングされ得る。
(a.スクリーニングのための来院(第56日目))
・書面によるインフォームドコンセント。
・包含規準および除外規準の再調査。
・IVRSに連絡し、被験体スクリーニング番号の割り当てを入手する。
・人口統計学的データ(例えば、性別、年齢、人種/民族)
・すべての病歴(予防接種歴を含む)
・スクリーニング前の12週間以内に投与された併用薬剤(ワクチン、すべてDMARDの前投薬および生物剤の前投薬を含む)
・生命徴候(心拍数、血圧および体温)
・すべての理学的検査(身長および体重の測定を含む)
・関節の評価
・12の誘導ECG
・胸部X線
胸部X線が、スクリーニングの前の12週間以内に行われていて、臨床上の著しい異常が示されていなかった場合、胸部X線は、スクリーニング時には必要ない。
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
B型肝炎表面抗原およびC型肝炎抗体
妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する、血清妊娠テスト
血清化学
尿検査
CRP
IgGおよびIgM
総RF
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
処置期間中のすべての評価は、各来院について特定の時間枠内に行われるべきである。リツキシマブが投与された日に予定された評価および手順は、別途示されない限り、リツキシマブ点滴の前に行われるべきである。この研究の場合、第1日目は、最初のリツキシマブ点滴の日である。その第1日目の来院は、その後の来院(例えば、第15日目の来院)が遅れずに来院できる日に行われるべきである。被験体が報告する評価は、他の臨床上の評価の前に行われるべきである。再処置に適格である被験体の場合、被験体が再処置についての適格性基準を満たす時の来院は、認定来院とみなされる。
(a.第1日目)
すべての評価は、別途特定されない限り、点滴の30分前に行われる。
・包含規準および除外規準の再調査
・被験体登録番号および治験薬の目録についてIVRSに連絡
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・生命徴候(心拍数、血圧および体温):点滴前、点滴中(1時間にわたって15分ごと、次いで、点滴が終了するまで30分ごと)および点滴後(点滴後の1時間にわたって30分ごと)
・理学的検査(体重の測定を含む)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC(点滴前および点滴後の30分以内)
血清化学
尿検査
広範なFACS(点滴前および点滴後の30分以内)
CD19B細胞(点滴前および点滴後の30分以内)
CRP
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
C3、C4
薬物動態学的サンプル(点滴前および点滴後の30分)
HACAサンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・メチルプレドニゾロン投与
・リツキシマブ投与
・有害事象
・併用薬剤
(b.第15日目(±1日))
すべての評価は、別途特定されない限り、点滴の30分前に行われる。
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・生命徴候(心拍数、血圧および体温):点滴前、点滴中(1時間にわたって15分ごと、次いで、点滴が終了するまで30分ごと)および点滴後(点滴後の1時間にわたって30分ごと)
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC(リツキシマブの点滴前および点滴後の30分以内)
血清化学
尿検査
C3、C4
薬物動態学的サンプル(点滴前および点滴後の30分)
・メチルプレドニゾロン投与
・リツキシマブ投与
・有害事象
・併用薬剤
c.第4、12および20週(それぞれ、第28、84および140日目;±3日)
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
・HAQ
・FACIT−F(第12週のみ)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS(第12週のみ)
CD19B細胞(第4週および第20週のみ)
CRP
C3、C4(第4週のみ)
薬物動態学的サンプル
免疫グロブリン
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)(第12週のみ)
・有害事象
・併用薬剤
(d.第24週(第168日目±3日))
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・関節数および今回の来院時の患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)を用いてDAS28−ESRを計算し、そして、ESRが入手不可能である場合は前回の来院時のESRを用いてDAS28−ESRを計算する
その計算されたDAS28−ESRおよび前回の来院時の研究室検査値の結果に基づいて、再処置に対する被験体の適格性を評価する
被験体が、再処置に対して適格である場合、再処置の第1日目に進み、規定されるように評価を完了する。
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS
CRP
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
薬物動態学的サンプル
HACAサンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・有害事象
・併用薬剤
(e.第28週(第196日目±3日))
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・被験体が再処置されていない場合のみ完了する。関節数および今回の来院時の患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)を用いてDAS28−ESRを計算し、そして、ESRが入手不可能である場合は前回の来院時のESRを用いてDAS28−ESRを計算する。
【0450】
その計算されたDAS28−ESRおよび前回の来院時の研究室検査値の結果に基づいて、再処置に対する被験体の適格性を評価する
被験体が、再処置に対して適格である場合、再処置の第1日目に進み、規定されるように評価を完了する。
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
CD19B細胞
CRP
免疫グロブリン
薬物動態学的サンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・有害事象
・併用薬剤
(f.第32、40および44週(それぞれ、第224、280および308日目;±3日))
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・FACIT−F(第32週のみ)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・被験体が再処置されていない場合のみ完了する。関節数および今回の来院時の患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)を用いてDAS28−ESRを計算し、そして、ESRが入手不可能である場合(第32および40週のみ)は前回の来院時のESRを用いてDAS28−ESRを計算する。
【0451】
その計算されたDAS28−ESRおよび前回の来院時の研究室検査値の結果に基づいて、再処置に対する被験体の適格性を評価する。
【0452】
被験体が、再処置に対して適格である場合、再処置の第1日目に進み、規定されるように評価を完了する。
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS(被験体が再処置されていない場合のみ行う;第44週のみ)
CD19B細胞
免疫グロブリン
CRP
薬物動態学的サンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・有害事象
・併用薬剤
(g.第48週(第336日目±3日))
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS
CRP
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
薬物動態学的サンプル
HACAサンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・有害事象
・併用薬剤
(h.第60週(第420日目±7日))
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
・HAQ
・FACIT−F
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS
CRP
免疫グロブリン
任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・有害事象
・併用薬剤
(i.第72週(第504日目±7日))
末梢B細胞(CD19
+)数が今回の来院の完了時に回復しなかった被験体は、B細胞経過観察期間に入る。B細胞の回復とは、ベースライン値またはLLNのいずれか低いほうに回復した末梢CD19
+数と定義される。
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
・HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・生命徴候(心拍数、血圧および体温)
・理学的検査(体重を含む)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・12の誘導ECG
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
広範なFACS
CRP
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・有害事象
・併用薬剤
第24〜40週の間に再処置に対して適格である被験体は、治験薬の追加クールを投与されるために無作為化される。被験体は、認定来院の間に行われていなかった評価をすべて再処置の第1日目に完了しているべきである。認定来院時から行われる評価は、再度行う必要はない。
【0453】
点滴を、認定来院と同じ日に行うことができない場合、被験体は、認定来院の72時間以内に点滴のために再度来院するべきである。
【0454】
再処置クール(再処置の第1日目および第15日目)の後、被験体は、被験体が再処置に認定された時点から評価のスケジュールに基づいて次の予定来院までに再度来院するべきである。例えば、被験体が、第32週の来院時に再処置に認定される場合、再処置クール(再処置の第1日目および第15日目)の後、被験体の次の予定来院は、第40週の来院であるべきである。
(a.再処置の第1日目(R1))
すべての評価は、別途特定されない限り、点滴の30分前に行われる。
・IVRSを通じた無作為化および治験薬の割り当て
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
・HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・生命徴候(心拍数、血圧および体温):点滴前、点滴中(1時間にわたって15分ごと、次いで、点滴が終了するまで30分ごと)および点滴後(点滴後の1時間にわたって30分ごと)
・理学的検査(体重の測定を含む)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC(点滴前および点滴後の30分以内)
血清化学
尿検査
CRP
広範なFACS(点滴前および点滴後の30分以内)
CD19B細胞(点滴前および点滴後の30分以内)
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
C3、C4
薬物動態学的サンプル(点滴前および点滴後の30分)
HACAサンプル
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・メチルプレドニゾロン投与
・治験薬投与
・有害事象
・併用薬剤
(b.再処置の第15日目(R15;±1日))
すべての評価は、別途特定されない限り、点滴の30分前に行われる。
・生命徴候(心拍数、血圧および体温):点滴前、点滴中(1時間にわたって15分ごと、次いで、点滴が終了するまで30分ごと)および点滴後(点滴後の1時間にわたって30分ごと)
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC(点滴前および点滴後の30分以内)
血清化学
尿検査
C3、C4
薬物動態学的サンプル(点滴前および点滴後の30分)
・メチルプレドニゾロン投与
・治験薬投与
・有害事象
・併用薬剤
何らかの理由により早期に処置期間から脱落する被験体は、早期の処置脱落来院のために再度来院するよう(脱落から14日後までに)、次いで、脱落来院から4週間目に再度来院するよう、そして、被験体が脱落した時点から少なくとも48週間にわたって12週間ごとに来院するよう、要請される。以下の評価が、早期の処置脱落来院時に行われる:・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
HAQ
・FACIT−F
・SF−36
・生命徴候(心拍数、血圧および体温)
・理学的検査(体重を含む)
・関節の評価
・医師による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・12の誘導ECG
・妊娠能力のある女性(卵管結紮を行った女性を含む)に対する尿妊娠テスト
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
血清化学
尿検査
CRP
CD19B細胞
免疫グロブリン
RF
抗CCP抗体
薬物動態学的サンプル
HACAサンプル
任意の研究生物学的マーカーサンプル(全血および血清サンプル)
・ESR(地方の研究室;ウェスターグレン法)
・有害事象
・併用薬剤
安全性の経過観察(SFU)評価は、早期の脱落の後または以下の被験体に対して規定されるような処置期間が完了した後の、SFU第4、12、24、36および48週に行われる:
・第24〜40週の間に再処置された被験体および処置期間を完了した被験体(すなわち、第72週の来院)
・処置期間から早期に脱落した被験体
以下の評価が、各SFU来院時に行われる:
・第4週まですべての有害事象
・第4週の後は、重篤な有害事象および感染性の有害事象
・これらの事象を処置するために使用した併用薬剤
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
免疫グロブリン
薬物動態学的サンプル
HACAサンプル
CD19B細胞
最近のSFU来院時に、末梢B細胞(CD19
+)数が回復していなかった被験体は、B細胞経過観察期間に入る。B細胞の回復とは、ベースライン値またはLLNのいずれか低いほうに回復した末梢CD19
+数と定義される。報告されたすべての重篤な感染性の有害事象について、差を含むCBC(CBC with differentials)、定量的IgおよびCD19数が、発症の1週間以内に測定されるべきである。
【0455】
末梢B細胞(CD19
+)数が最近のプロトコル規定来院(第72週またはSFUの最後)時に回復していなかった被験体は、B細胞経過観察期間に入り、B細胞が回復するまで最後の来院から12週間ごとに研究のために再度来院する。B細胞の回復とは、ベースライン値またはLLNのいずれか低いほうに回復した末梢CD19
+数と定義される。
【0456】
以下の評価および手順が、B細胞経過観察の各来院時に行われる:
・重篤な有害事象および感染性の有害事象
・これらの事象を処置するために使用した併用薬剤
・中央の研究室による検査値の評価
血液学/CBC
免疫グロブリン
フローサイトメトリー:B細胞(CD19
+)数
報告されたすべての重篤な感染性の有害事象について、差を含むCBC、定量的IgおよびCD19数が、発症の1週間以内に測定されるべきである。
【0457】
血液、血清および尿サンプルは、特定の時点で採取される。Genentechおよび中央の臨床検査室に対する、サンプルの処理、保存および輸送についての指示は、研究室マニュアルに提供される。標準的なアッセイが、血液学、血清学、化学、血清β−hCG、フローサイトメトリー、免疫学および尿検査のために使用される。
【0458】
リツキシマブの薬物動態学的ELISAは、ヒト血清サンプル中のリツキシマブレベルを測定する。このELISAでは、捕捉試薬としてアフィニティ精製されたポリクローナルヤギ抗リツキシマブを使用し、また、検出試薬として西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)に結合体化されたマウスIgG F(ab)
2に対するヤギ抗体を使用する。
【0459】
この抗リツキシマブHACA ELISAは、捕捉試薬としてのリツキシマブならびに検出用のビオチン化リツキシマブおよびストレプトアビジン−HRPを使用するブリッジングアッセイである。このアッセイは、リツキシマブに対するアフィニティ精製されたポリクローナルヤギ抗体を用いて作成された検量線(calibrator curve)を使用し、リツキシマブを用いた免疫枯渇によって検証する。このアッセイの結果は、相対単位(RU)/mLに関してこのポリクローナル抗体と比べて報告される。
【0460】
被験体は、処置期間から任意の時点において脱落し得るかまたは中断され得るが、早期の処置脱落来院、SFUおよび潜在的なB細胞経過観察のために14日以内に本研究のセンターに再度来院するべきである。処置期間を中断された被験体は、安全性評価のために追跡される。早期に中断した被験体に対して、これらの評価を得るためのすべての努力がなされるべきである。早期中断の主要な理由は、適切なCRFページに記録されなければならない。
【0461】
研究者による被験体の中断に対する理由としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
・同意に関する自発的な撤回
・研究者が判断して、本研究を継続する場合に被験体の安全性を危うくし得る任意の病状・被験体が、継続するという最良の意欲がないとの研究者の判断
本研究中の任意の時点の尿妊娠テストまたは血清妊娠テストで陽性である被験体
早期に脱落する被験体は、交換されない
Genentechは、任意の時点でこの研究を終了する権利を有する。本研究を終了する理由としては、以下が挙げられ得るが、これらに限定されない:
・この研究または他の研究において有害事象の発生率または重篤度が、被験体に対して生じ得る健康状態への危険を示唆する場合
・被験体の登録数が不十分である場合
・データの記録が不正確または不完全である場合
この研究は、適格な被験体に対する1クールのリツキシマブまたはプラセボによる再処置の有効性を評価するよう、および、MTXを投与されていて、かつ、1つ以上の抗TNF治療に対して不適当な応答を以前に示していたかまたは現在示している、活性なRAを有する被験体におけるリツキシマブ処置の安全性を評価するようにデザインされている。再処置に対する被験体の適格性は、DAS28−ESR緩解基準(DAS28−ESR≧2.6)に基づく。約555人の被験体が登録される。本研究は、処置(リツキシマブによる処置)の第1クールの間は非盲検であり、再処置クール(治験薬)の間は適格な被験体に対して盲検である。第24〜40週の間に、再処置基準を満たす被験体を、2:1の比でリツキシマブまたはプラセボに無作為化する。
【0462】
別途特定されない限り、すべての統計的検定は、両側であり、□=0.05有意水準で行われる。
【0463】
主要エンドポイントは、ベースライン(第1日目)に対する、第48週においてACR20反応を示す被験体の割合である。すべての被験体の第48週評価がデータベースに入り、そのデータベースが、整えられ、凍結されたら、非盲検データの解析が、開始される。
【0464】
リツキシマブによる非盲検の処置セグメント(本研究の最初の24週間)について、登録被験体の数が、センターによって作表される。非盲検の処置セグメントを中断する被験体については、中断の理由をまとめる。重要な適格性基準違反、他の大きなプロトコル逸脱および予定された各用量を完了する被験体の数がまとめられる。
【0465】
治験薬による非盲検の再処置セグメントについて、無作為化される被験体の数が、センターによって処置群ごとに作表される。被験体の傾向が、被験体無作為化、処置および本研究の完了に関して処置群ごとにまとめられる。重要な適格性基準違反、他の大きなプロトコル逸脱および予定された各用量を完了する被験体の数が処置群ごとにまとめられる。プラセボ対照の再処置セグメントを早期に中断する被験体について、中断の理由が、処置群ごとにまとめられ、列挙される。
【0466】
処置群のベースラインは、人口統計学的項目(すなわち、性別、年齢、人種/民族)およびベースラインの特性(例えば、体重、RAの罹患期間、ベースラインのRF状態、ベースラインのSJC/TJC、ベースラインのDAS28−ESRおよびTNF治療前の数)に関して比較するために評価される。ベースライン値の任意の変数は、リツキシマブの1回目の投与(第1日目)の前の最近の入手可能な値として定義される。
【0467】
安全性は、有害事象、死亡、研究室検査結果、生命徴候およびHACAの要約を通じて評価される。これらの要約は、非盲検の処置セグメントについてのすべての要約として、プラセボ対照の再処置セグメントについての処置群ごとに作成される。安全性解析は、任意の量の治験薬を投与された被験体に基づくものである。被験体は、施された実際の処置に応じて解析される
以下の安全性の要約は、安全性解析に含まれる。
【0468】
処置がもたらした有害事象の逐語的な記載は、MedDRAシソーラス用語に取り決められている。有害事象は、器官系クラス、治療群およびNCI CTCAEグレードに従って作表される。重篤な有害事象、感染に関連する有害事象、リツキシマブに関連する点滴反応および治験薬中断をもたらす有害事象についての有害事象の作表は、処置されたすべての被験体に基づき、そして、最初のリツキシマブクールおよび再処置クールの1回目の点滴の後に作表される。
【0469】
さらに、重篤な有害事象は、最初のリツキシマブクールおよび再処置クールの1回目の点滴の後のならびに観察期間全体あたりに対する発生数/患者100人・年としてまとめられる。
【0470】
被験体の死亡および死亡の1番の原因が、列挙され、そして/またはまとめられる。
【0471】
本研究にわたる研究室検査値およびベースラインからの変化の説明的な要約が、提供される。処置によってもたらされる研究室検査値の異常を生じた被験体の割合が、まとめられる。
【0472】
本研究にわたる生命徴候およびベースラインからの変化の説明的な要約は、処置群ごとに提供される。
【0473】
リツキシマブに対して測定可能な抗体応答を示した被験体の割合が、まとめられる。
【0474】
割り付けに基づいた(ITT)集団は、プラセボ対照再処置セグメントに無作為化され、任意の治験薬を投与されるすべての被験体からなる。このITT集団は、主要エンドポイントおよび副次エンドポイントについての主要な解析集団である。被験体は、無作為化された処置に従って解析される。
【0475】
主要エンドポイントは、ベースライン(第1日目)に対する、第48週においてACR20反応を示した再処置された被験体の割合である。
【0476】
ACR20を達成するには、TJCとSJCの両方がベースラインと比べて20%以上改善すること、ならびに、以下のような5つの追加の基準のうち3つにおいて20%以上改善することが必要である:
・医師による疾患活性の全般的な評価
・患者による疾患活性の全般的な評価(VAS)
・患者による疼痛の評価(VAS)
・HAQ
・急性期反応物(CRPまたはESR)
CRPは、ACR20の計算に使用される。CRPが欠損しているかまたは行われない場合は、ESRを使用する。
【0477】
プラセボ再処置群とリツキシマブ再治療群とのACR20反応の比率の差の主要な解析は、コクラン・マンテル・ヘンツェル統計量を用いて表され、ベースラインRF状態によって層別化される。結果は、応答比率間の差の、対応する調整された95%信頼区間(CI)およびp値を用いて、処置群ごとに説明的にまとめられ、また、割合として表される。
【0478】
ACR20反応比率はまた、ロジスティック回帰を用いて、そして、ロジスティック回帰モデルを用いたベースラインRF状態について制御しながら、第48週におけるACR20反応と治療群との関連について解析して、検定される。そのモデルからのパラメータ推定値は、対応する95%CIおよびp値を用いて、標準誤差、ワルト統計量およびオッズ比を作表することによって検討される。
【0479】
感度解析はまた、ACR20反応(例えば、ベースラインSJC)に対する可能な説明的な用語について調整して行われる。
【0480】
副次エンドポイントは、以下のとおり解析される:
・第48週におけるACR50およびACR70反応を示す被験体の割合を、主要エンドポイントについて特定されたのと同じ様式で解析する。
・ベースラインから第48週までのDAS28−ESRの変化を、分散分析(ANOVA)モデルを用いて評価するが、ここで、このモデルにおいてプラセボ/リツキシマブ再処置群およびベースラインRF状態を説明的な用語として用いる。
・第48週におけるACR反応の順序づけられたカテゴリー(ACR70反応者、ACR50〜70反応者、ACR20〜50反応者およびACR20非反応者)を、累積ロジットモデルを用いて解析し、ベースラインRF状態ごとに層別化される。このモデルからのパラメータ推定値は、対応する95%CIおよびp値を用いて、標準誤差、ワルト統計量およびオッズ比を作表することによって検討される。
・第48週におけるEULAR反応比率(良好または中等度)は、主要エンドポイントについて特定されたのと同じ様式で解析される。
・ベースラインから第48週までのACRコアセット(SJC、TJC、HAQ、患者および医師による全般的な評価、疼痛、CRPならびにESR)の変化を、ANOVAモデルにおいて解析し、ここで、このモデルにおいてプラセボ/リツキシマブ再処置群およびベースラインRF状態を説明的な用語として用いる。
・第48週におけるACRnおよび第48週におけるACRnのAUCを、分散分析(ANOVA)モデルを使用して評価し、ここで、このモデルにおいてプラセボ/リツキシマブ再処置群およびベースラインRF状態を説明的な用語として用いる。
・ベースラインから第48週までのSF−36サブスケールおよび要約スコアの変化は、ANOVAモデルにおける説明的な用語としてプラセボ/リツキシマブ再処置群およびベースラインRF状態を用いて、このモデルにおいて解析される、8つのドメインスコアならびに精神的および肉体的な構成要素スコアについて報告される。さらに、その精神的および肉体的な構成要素スコアは、さらに分類され、解析される。
・ベースラインから第48週までのFACIT−F評価の変化は、ANOVAモデルにおける説明的な用語としてプラセボ/リツキシマブ再処置群およびベースラインRF状態を用いて、このモデルにおいて解析される。
・第48週においてDAS28−ESR緩解(DAS28−ESR<2.6)を達成する被験体の割合を、主要エンドポイントについて特定されたのと同じ様式で解析する。
・第48週においてDAS28−ESR低疾患(DAS28−ESR≦3.2)を達成する被験体の割合を、主要エンドポイントについて特定されたのと同じ様式で解析する。
【0481】
リツキシマブの血清濃度から得られる薬物動態学的(PK)パラメータ(例えば、最大血清濃度(C
max)、最大血清濃度の時間(T
max)、濃度時間曲線下面積(AUC)、全身クリアランス(CL)、分布容積(V)および半減期(t
1/2)が挙げられる)は、集団PKモデルを用いてすべての被験体について推定される。まばらなサンプリングに起因して、分布相は、十分に特徴付けられない場合がある。この研究からのPKデータを、集団PK解析についての他の研究からのデータと併せる。
【0482】
集団PK解析の場合、平均PKパラメータ全体が、被験体内変動および被験体間変動の推定値ならびに偶然誤差の推定値とともに、研究集団全体に対して推定される。個別の被験体のパラメータ推定値は、事後解析手順を用いて計算される。前向き解析計画が準備され、そして集団PK解析は、臨床上の研究報告とは別個の報告に示される。
【0483】
集団PK解析は、この患者集団においてリツキシマブの薬物動態に影響を及ぼすベースライン共変量を同定する診査的解析を含む。検討されるベースライン共変量としては、人口統計学的項目および他の被験体の特性(例えば、疾患の重篤度および選択された研究室検査の測定値)が挙げられる。
【0484】
データは、説明的な統計学的項目(例えば、平均、標準偏差、幾何平均、変動係数、中央値および範囲)を用いてまとめられる。
【0485】
血液サンプルからの強力な薬力学的マーカー(例えば、B細胞数、定量的Igレベル、リンパ球サブタイプおよびHACA濃度が挙げられる)は、説明的にまとめられる。これらの解析の場合、第1日目の投薬前サンプルから測定されたベースライン値を使用して、各サンプリング時点においてベースラインからの変化を計算する。
【0486】
診査的解析は、薬力学的マーカーとPK測定値と臨床反応との間にあり得る関係性を評価するために行われ、統計解析計画書において特定される。
【0487】
約555人の被験体が登録される。非盲検の処置セグメント中における脱落比率が最高25%であり、そして、第24週においてDAS28−ESR緩解を達成し、2:1無作為化比により再処置されない被験体が最高10%であると仮定すれば、このサンプルサイズは、フィッシャーの正確検定を用いて、リツキシマブ再処置群(50%のACR20反応者)とプラセボ群(34%のACR20反応者)との間にベースラインから第48週までのACR20反応比率の16%の差を検出する80%の力を有する。
【0488】
安全性評価は、プロトコルに規定された有害事象(AE)および重篤な有害事象(SAE);プロトコルが特定する研究室検査(血液学、臨床的化学および尿検査)変数の測定値;プロトコルが特定する生命徴候の測定値;および治験薬の安全性の評価に対して重大であるとみなされる、プロトコルが特定する他の検査をモニターすることおよび記録することからなる。
【0489】
点滴関連の反応をモニターするために、治験薬投与の日において、点滴の直前、点滴中の最初の1時間は15分ごと、次いで点滴の残りの時間中は30分ごと、および、点滴後の1時間は30分ごとに、生命徴候を入手する。追加の測定値は、点滴関連の反応の事象(例えば、低血圧および/または発熱)の際に入手される。
【0490】
AEは、属性に関係なく、研究用(医薬用)製品またはプロトコルが課す他の介入の使用に一時的に関連する、任意の好ましくなく、かつ、意図されない徴候、症状または疾患である。
【0491】
これは、以下を含む:
・AE報告期間の前に存在しなかったRAに関連する徴候または症状をはじめとした、プロトコルが特定するAE報告期間中に現われる、被験体において以前に観察されなかったAE
・プロトコルが課す介入(例えば、バイオプシーなどの侵襲性の手順)の結果として生じる合併症
・該当する場合、薬剤洗浄、無処置導入またはプロトコルが課す他の介入に関連する研究処置の割り当ての前に生じるAE
・プロトコルが特定するAE報告期間中に、重篤度または頻度が悪化しているか、または特性が変化していると研究者によって判定される基礎病状(研究中の状態以外)
AEが以下の基準を満たす場合は、そのAEは、SAEと分類されるべきである:
・死をもたらす場合(すなわち、AEが、実際に死を引き起こすか、または死に導く場合)
・生命を危うくする場合(すなわち、研究者の視点で、被験体を即時に死の危険性にさらすAE。それは、より重篤な形態を生じていた、死を引き起こし得るAEを含まない)。・入院を要するかまたは入院を延長させる場合
・持続的または著しい障害/無能をもたらす場合(すなわち、被験体が正常な生活機能を行う能力の実質的な破壊をもたらすAE)
・研究用製品に曝露された母親が出産する新生児/乳児に先天性奇形/出生時欠損をもたらす場合
・医学的判断(例えば、被験体を危険にさらし得るか、または上に列挙された結果の1つを予防するために医学的/外科的介入を必要とし得るもの)に基づいて研究者によって著しい医学的事象が考えられる場合
重大という基準のいずれも満たさないすべてのAEは、重大でないAEとみなされるべきである。
【0492】
用語「重篤」および「重大」は、同義ではない。重篤度(または強度)とは、特定のAEのグレード、例えば、軽度の心筋梗塞(グレード1)、中等度の心筋梗塞(グレード2)または重篤な心筋梗塞(グレード3)のことをいう。「重大」は、規制的な(regulatory)定義であり、被験体、あるいは、被験体の生命もしくは機能に脅威を与える事象に通常関連する事象の結果または作用基準に基づくものである。重大性(重篤度ではない)は、スポンサーから適切な規制当局への規制的な報告義務を定義するための指針として働く。
【0493】
重篤度および重大性は、AEおよびSAEをCRFに記録するときに、独立して評価されるべきである。
【0494】
研究者は、本研究中のすべての被験体の評価の時点において、AEおよびSAEの発生を評価する。被験体が自発的に申し出るか、質問中に研究職員が発見するか、または、理学的検査、研究室検査もしくは他の手段を介して検出されるかに関係なく、すべてのAEおよびSAEは、被験体の医学的記録および適切なAEまたはSAEのCRFページに記録される。
【0495】
記録された各々のAEまたはSAEは、その持続期間(すなわち、開始日および終了日)、重篤度(表2を参照のこと)、規制的な重大性基準(該当する場合)、研究用製品(以下の指針を参照のこと)と施される措置との起こり得る関係性ごとに記載される。
【0496】
NCI CTCAE,V3.0に見られるAEのグレード(重篤度)尺度が、AEを報告するために使用される。
【0497】
【化24】
注意:重篤度に関わらず、いくつかの事象もまた、規制的な重篤基準を満たし得る。
SAEの定義を参照のこと。
a観察されたAEまたは報告されるAEが、NCI CTCAEリストに存在しないときは、グレード1、2、3および4の事象についてのこれらの代替の定義を使用する。
【0498】
AEおよびSAEの因果関係の評価の一貫性を確実にするために、研究者は、以下の一般的な指針を適用するべきである:
・有り
AEの発症と研究用製品の投与との間に妥当と思われる時間的な関係性が存在し、そのAEは、被験体の臨床上の状態、途中で生起した疾病または併用治療によって容易に説明できない;および/またはAEは、研究用製品の反応の既知のパターンの後に起きる;および/またはAEは、研究用製品を中断するかまたは用量を減少すると、軽減するかまたは回復し、また、該当する場合、再負荷するとAEが再度生じる。
【0499】
・無し
AEが、研究用製品以外の病因(例えば、既存の病状、根底にある疾患、途中で生起した疾病または併用薬剤)を有する証拠が存在する;および/または、AEは、研究用製品の投与と妥当と思われる時間的な関係性を有しない(例えば、治験薬の第1の投薬の2日後に診断された癌)。
【0500】
注意:個別のAE報告に対する因果関係の研究者の評価は、本研究の記述プロセスの一部である。個別のAE報告に対する因果関係「有り」または「無し」の評価に関わらず、スポンサーは、製品が生じた累積的な事象に対してすべての報告されたSAEを迅速に評価することにより、可能な新しい安全性の知見を同定し、そしてそれらを迅速に研究者および適切な規制当局に知らせる。
【0501】
RAは、重篤度および/もしくは頻度が予想外に悪化するか、または、本研究中の任意の時点でその性質が変化したと研究者によって判断される場合のみ、AEまたはSAEと記録されるべきである。AEまたはSAEのCRFページに関節リウマチの予期しない悪化が記録されるとき、その状態が変化したということを、適当な用語(例えば、「加速度的な関節リウマチ」)を含めることによって伝えることが重要である。
【0502】
本明細書中のプロトコルのもとでの(または異なるCD20抗体を用いた)再処置は、RAに起因する構造的な関節損傷および糜爛の進行を予防するかまたは遅延させる際に有効であると予想される。MTXが使用されない場合、すなわち、CD20抗体による単独療法を用いる場合に、有効な結果が生じると企図される。
【0503】
(実施例4 乾癬性関節炎を有する患者におけるリツキシマブの有効性の研究)
乾癬性関節炎に起因する関節損傷について患者を処置するということ以外は、実施例2におけるプロトコルに従う。関節リウマチに関しては、同様の結果が観察されることになる(リツキシマブまたはヒト化2H7抗体を用いて)、すなわち、構造的な関節損傷の進行が、ベースラインまたは処置の開始時から少なくとも約1ヶ月、好ましくは、ベースラインから少なくとも24週、より好ましくは、ベースラインから少なくとも52週およびベースラインから104週までのさらなる時点において、CD20抗体の1回目の投薬(例えば、適切に調節され得る投与量に応じてメトトレキサートを併用するかまたは併用せずに)によって予防される、と予想される。
【0504】
これらのリツキシマブベースのレジメンは、現在の治療の標準を負荷し、関節損傷の進行を予防するという主要な目的とともに、改善された正味の臨床上の利点を証明すると予想される。これらの結果は、コントロール群の結果よりも有意に良好であると予想される。
【0505】
実施例2に示された、予定された再投薬プロトコルにおける被験体へのリツキシマブまたはヒト化2H7の投与は、第52週またはそれ以降における構造的な関節損傷の進行を予防する際に有効であると予測され、予想される。これらの結果は、コントロールの結果よりも有意に良好であると予想される。
【0506】
約第48〜54週において、全部を一度に投与されるか、または0.5グラムまたは1グラムの量で約14〜16日にわたって分割して投与される別の1gまたは2gの用量のCD20抗体(例えば、リツキシマブまたはヒト化2H7)が、1つ以上の第2の薬物(例えば、免疫抑制剤)を併用するかまたは併用せずに、2年目全体にわたって、関節損傷を処置するのに有効であるとも予想される。従って、CD20抗体は、まず約2週間以内に投与され、その後、約4〜8ヶ月目に別の処置が施され、その後、最初の処置から約1年後(投与された用量のいずれか1つの時点から測定して)に別の処置が施され、その後、最初の処置から約2年後に処置が施される。ここで、各処置について、一度に投与されるか、ほぼ毎週投与されるかまたは約2〜4週間にわたってほぼ隔週で投与される、約1.5グラムまたは1グラム×2〜4回の投薬において成功が予想される。この処置の結果は、プラセボを用いたコントロールの結果よりも一層良好であると予想される。この再処置プロトコルは、有害作用がほとんどまたはまったくなく、数年間、首尾よく使用されると予想される。
【0507】
(実施例5 変形性関節症およびクローン病を有する患者におけるリツキシマブの有効性の処置研究)
患者が、変形性関節症またはクローン病の結果としての関節損傷を有する場合、リツキシマブまたはヒト化2H7などの別のCD20抗体のいずれを使用するか、および、当業者に公知であるような免疫抑制剤を、用量を調節して使用するか、に関係なく、実施例2の結果は、成功であると予想される。さらに、そのような患者が、最初にCD20抗体で処置され、次いで、最初に処置された約6ヶ月後または約1年後にそのような抗体で再処置されるか、同じ投薬プロトコルおよび実施例2の他のプロトコルを用いて、その患者は、長期間にわたって関節損傷の進行を予防され続けると予想される。
【0508】
リツキシマブまたは他のCD20抗体は、その優れた副作用副作用プロファイル、例えば、ステロイドよりも毒性が非常に低いことおよび良好に寛容性を回復することという理由で、標準的な治療よりも実質的な利点をもたらすので、関節損傷の緩解の誘導および維持に対して、従来の処置レジメンと少なくとも同程度に有効であるとも予想される。
【0509】
治療群中の患者は、リツキシマブ点滴に対して十分寛容性を示し、また、その患者のB細胞は、迅速に枯渇すると予想される。必要に応じて、CD20抗体で処置された患者において緩解の誘導および持続性の緩解(6ヶ月またはそれ以上)の維持にメトトレキサート以外の追加の免疫抑制剤は、必要ないと予想される。