【課題を解決するための手段】
【0018】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「開口の周縁に形成されたフランジ11を有した包装用容器10において、
フランジ11の外縁11aを、辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるように
し、
フランジ11の外縁11aに基端部12aにて連続的に形成されて、先端部12bが外方に突出する突起部12を有したものとして、この各突起部12の先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるようにすることによって、各突起部12を三角形状のものに形成するとともに、
基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜するようにしたことを特徴とする包装用容器10」
である。
【0019】
すなわち、この請求項1に係る包装用容器10
は、まず、図1にも示すように、開口の周縁に形成されたフランジ11を有したものであるが、このフランジ11の外縁11aを、
図2にも示すように、その辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるようにしたものである。
【0020】
この場合、「辺部中央部」は、例えば
図2に示すフランジ11の外縁11aの中央部付近を言うものであり、
図2のように、正面から見たフランジ11の外縁11aの図示左右方向の中心点から、一定の広がりを持った部分を言うものである。換言すれば、外縁11aの「辺部中央部」は、中心点を含んで一定の範囲で左右両側部分に広がるものであるから、外縁11aが下方へ垂れ下がるのは、中心点から直接の場合は勿論、中心点から暫く水平状態のまま進んでから左右に垂れ下がる場合があることになる。
【0021】
勿論、「両側部分」は、包装用容器10が平面視「丸型」や「楕円型」である場合には、フランジ11の外縁11aの「辺部中央部」から文字通り左右に広がる部分を言うものであり、包装用容器10が平面視「角型」や「菱型」であって「コーナー」を有する場合には、この「コーナー」との間に存在するフランジ11の外縁11aとするものである。以下、及び後述する実施形態の包装用容器10では、「両側部分」の広がり先として、この「コーナー」または「コーナー部」という用語を使用することとする。
【0022】
以上のようにした請求項1に係る包装用容器10では、これに食品等の収納物を収納してから冷蔵または冷凍して取り出すと、空気中の水蒸気が結露して表面に付着する。当該包装用容器10を、例えば長めの時間を掛けて持ち帰ると、結露が大量になって水滴化するが、この水滴は、各外縁11aにおいて次のように除去されるから、内容物の一部が漏れ出たかなという不安や、最初から不純物が付着していたのではないかという不安を与えることはない。
【0023】
何故なら、この包装用容器10を水平な机上に置いた場合も、一般的には傾斜させてある陳列棚上に置いた場合も、結露等によってフランジ11上に付着した水分は、このフランジ11を伝ってその外縁11a上に至り、最終的には自然とコーナー部に至ることになる。特に、フランジ11の外縁11aは、
図2にも示すように、辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるのであるから、
図2に示す左右方向何れに傾いていても、フランジ11上に付着した水分は、自然とコーナー部に至ることになる。
【0024】
以上のことは、当該包装用容器10が開口部をフィルムによって覆うことになる所謂「トレー」タイプのものであっても同様に言える。何故なら、フィルムは、フランジ11の外縁11aを覆うことになるからであり、また、薄いものであるため、フランジ11の外縁11aが辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がることを阻害しないからである。
【0025】
また、この包装用容器10自体を、
図2とは上下反対向きに使用する場合、つまり他の容器の蓋体として使用する場合、フランジ11の各辺部の中央が凹んだものとなるが、この場合も、フランジ11上に付着した水分を、自然とコーナー部に至らせることになる。何故なら、辺部中央部に存在するフランジ11の外縁11aは、
図1にも示すように、非常に幅狭なものであるし、水の案内はするが保持はできないからであり、一方、両側部分にかけて上方へ盛り上がることになる各「コーナー部」は、流れてきた水の水切りを行う部分となるからである。
【0026】
さらに、この包装用容器10が、
図2示したものに、
図2に示したのとは上下反対にされる「蓋体」を嵌合するものである場合にも、上述した理由によって、フランジ11上に付着した水分を、自然とコーナー部に至らせることになる。
【0027】
それだけでなく、当該包装用容器10がフランジ11の外縁11aを辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるものとしたことによって、フランジ11と蓋体側のフランジとの間に、フランジ11の外縁11aの辺部中央部から両側部分にかけて大きく広がることになる空間Rが、例えば
図8に示すように、形成されることになる。このため、例えば洗浄水が、当該包装用容器10のフランジ11と蓋体側のフランジとの間の空間R内に毛細管現象によって浸み込もうとしても、コーナー部に至った水の重力によって水切りされてしまうことになって、溜まることはない。
【0028】
従って、この請求項1に係る包装用容器10は
、まず、外側に付着した結露や水滴を簡単に除去することができるものとなっているのである。
【0029】
また
、この請求項1の包装用容器10については、上述したように、
「フランジ11の外縁11aに基端部12aにて連続的に形成されて、先端部12bが外方に突出する突起部12を有したものとして、この各突起部12の先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるようにすることによって、各突起部12を三角形状のものに形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜するようにし
た」
ものである。
【0030】
すなわち、この
請求項1に係る包装用容器10は、
図1にも示すように、フランジ11の外縁11aを辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるようにしたものであることを前提としながらも、フランジ11の外縁11aに基端部12aにて連続的に形成されて、先端部12bが外方に突出する少なくとも1つの突起部12とを有したものであり、各突起部12について、
図3の(a)に示すように、その先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜するようにしたものである。
【0031】
以上のようにした
請求項1に係る包装用容器10
では、これに食品等の収納物を収納してから冷蔵または冷凍して取り出すと、空気中の水蒸気が結露して表面に付着する。当該包装用容器10を、例えば長めの時間を掛けて持ち帰ると、結露が大量になって水滴化するが、この水滴は、各突起部12において次のように除去されるから、内容物の一部が漏れ出たかなという不安や、最初から不純物が付着していたのではないかという不安を与えることはない。
【0032】
何故なら、各突起部12については、まず、
図3の(a)に示すように、その先端部12bが基端部12aから順次幅狭となるように形成されているため尖っているから、包装用容器10の表面やフランジ11、そして各突起部12に付着した結露は、各部分を伝って先端部12bに集まり易くなっている。当該包装用容器10を持ち運びする際は、当該包装用容器10を完全に水平状態に維持されることは殆どなく、当該包装用容器10が傾けられることが多いからである。
【0033】
勿論、本発明に係る包装用容器10の各突起部12については、
図3の(b)に示すように、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜させてあるから、各部分を伝って先端部12bに集まった水滴は、当該先端部12bが基端部12aから順次幅狭となるように形成されて尖っていることもあって、重力によって自然と「水切り」される、つまり除去されることになるのである。
【0034】
以上の各突起部12による、水滴の自然な除去現象は、当該包装用容器10が、「トレー」、後述する「容器本体10A」単独、「蓋体10B」単独、そして、「容器本体10Aと蓋体10Bとからなるもの」であっても、同様に発生するものである。
【0035】
従って、この
請求項1の発明に係る包装用容器10
は、外側に付着した結露や水滴を簡単に除去することができるものとなっているとともに、フランジ11の外縁11aを辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるようにしたことによって、簡単に除去することができるだけでなく、各突起部12によっても簡単に除去することができるものとなっているのである。
【0036】
上記課題を解決するために、
請求項2に係る発明の採った手段は、上記
請求項1に記載の包装用容器10について、
「各突起部12に、基端部12aから始まって先端部12bにて終わる複数の水案内部14を形成したこと」
である。
【0037】
すなわち、この
請求項2の包装用容器10では、各突起部12に水案内部14を形成したものであり、各水案内部14は、
図3に示すように、突起部12の基端部12aから始まって先端部12bにて終わる複数のものとしたものである。また、各水案内部14は、
図4に示すように、各突起部12に対する「溝」として形成してもよく、これとは逆に、「突条」として形成したものでもよい。要するに、これらの各水案内部14は、文字通り、水滴を除去するための案内が行えて、しかもシート成形ができるのであればどのような形状のものであってもよく、
図3に示すような直線状は勿論、曲線状のものであってもよいものである。
【0038】
各水案内部14を、突起部12の基端部12aから始まって先端部12bにて終わる複数のものとしなければならないが、その理由は、突起部12という小さな面積のものの表面に付着した結露あるいは水滴の全てを、包装用容器10に再付着しないようにするために、できるだけ突起部12の先端部12bに導き、ここから自然落下させたいためである。
【0039】
つまり、これらの水案内部14を各突起部12に形成した包装用容器10では、各突起部12の先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜するようにしたこととも相まって、各突起部12の表面に付着した結露あるいは水滴の全てが、各水案内部14の先端部、すなわち、各突起部12の先端部12bに集まって滴となり、包装用容器10に再付着しないで纏まって自然に落下することになるのである。
【0040】
また、この包装用容器10の各水案内部14については、その先端を、各突起部12の先端部12bにて集合させて実施することも有効である。
【0041】
つまり、各水案内部14の先端を、各突起部12の先端部12bにて集合させた包装用容器10では、
図3の(a)に示すように、突起部12という小さな面積のものの表面に付着した結露あるいは水滴の全てが突起部12の先端部12bに確実に導かれることになる。このため、結露がより一層水滴化し易く、包装用容器10から突出している各突起部12の先端から、包装用容器10に再付着しないで落下することになる。
【0042】
従って、この
請求項2の発明に係る包装用容器10は、上記
請求項1に係るそれと同様な機能を発揮する他、外側に付着した結露や水滴を、各水案内部14によって各突起部12の先端部12bに集めるため、結露や水滴の除去が効率良く行えるとともに、外側に付着した結露や水滴が、先端を集合させた各水案内部14によって各突起部12の先端部12bに積極的に集めることができて、結露や水滴の除去が効率良く行えるものとなっているのである。
【0043】
また、上記課題を解決するために、請求
項3に係る発明の採った手段は、
「それぞれフランジ11A・11Bを有する容器本体10Aと蓋体10Bとからなる包装用容器10において、
各フランジ11A・11Bの外縁11a・11bに各基端部12aにて連続的に形成されて、各先端部12bが外方に突出する突起部12A・12Bを有し、容器本体10Aに蓋体10Bを嵌合したとき、この蓋体10Bの少なくとも1つの突起部12Bが容器本体10A側の突起部12A上に位置することになり、
容器本体10A側の各突起部12Aについてのみ、その先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12Aが外側下方に向けて傾斜するようにして、
蓋体10B側の少なくとも1つの突起部12Bと、容器本体10A側の突起部12Aとの間に、側面からみたときに、外側外方に向けて広がる空間Rを形成したことを特徴とする包装用容器10」
である。
【0044】
この容器本体10Aと蓋体10Bとからなる包装用容器10の以下の説明中、及びこの
請求項3を説明する
図6〜
図8中においては、上記請求項1で説明した各部材に対応する部材の各符号に、容器本体10A側の部材については
「Aまたはa」を、また、蓋体10B側の部材については
「Bまたはb」をさらに付して区別ができるようにしている。つまり、符号の後に
「Aまたはa」が付された部材
で、「先端部12b」以外の部材は「容器本体」側の部材であり、同
「Bまたはb」が付された部材
で、「先端部12b」以外の部材は「蓋体」側の部材である。
【0045】
この請求項3に係る包装用容器10は、
図6〜
図8に示すように
、まず、それぞれフランジ11A・11Bを有する容器本体10Aと蓋体10Bとからなり、容器本体10A側のフランジ11Aの外縁11aを辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるようにするとともに、蓋体10B側のフランジ11Bの外縁11bを平坦にするようにしたものである。この場合、「外縁11aの辺部中央部」は、例えば上述した
図2に示すフランジ11の外縁11aの中央部分を言うものであって、中心から一定の範囲で左右に広がるものである。勿論、「コーナー」は、同じく
図2に示すフランジ11の外縁11aの左右両端部分を言うものである。
【0046】
以上のようにした包装用容器10では、これに食品等の収納物を収納してから冷蔵または冷凍して取り出すと、空気中の水蒸気が結露して表面に付着する。当該包装用容器10を、例えば長めの時間を掛けて持ち帰ると、容器本体10Aや蓋体10Bに対する結露が大量になって水滴化する。ところが、この水滴はフランジ11Aの各外縁11aにおいて次のように除去され、また蓋体10B側の外縁11bのコーナー部と、容器本体10A側の外縁11aのコーナー部との間に毛細管現象による水滴の溜まりが発生しないから、内容物の一部が漏れ出たかなという不安や、最初から不純物が付着していたのではないかという不安を与えることはない。
【0047】
何故なら、この包装用容器10を水平な机上に置いた場合も、一般的には傾斜させてある陳列棚上に置いた場合も、結露等によってフランジ11A・11B上に付着した水分は、これらのフランジ11A・11Bを伝ってその外縁11a・11b上に至り、最終的には自然とコーナー部に至ることになる。特に、フランジ11Aの外縁11aは、
図6及び
図7にも示すように、辺部中央部から両側部分にかけて下方へ垂れ下がるのであるから、
図2に示す左右方向何れに傾いていても、フランジ11A上に付着した水分は、自然とコーナー部に至ることになる。
【0048】
また、この
請求項3の包装用容器10は、蓋体10B側のフランジ11Bの外縁11bを平坦にすることによって、この蓋体10B側のフランジ11Bの外縁11bのコーナー部と、容器本体10A側のフランジ11Aの外縁11aのコーナー部との間に、
図7及び
図8に示すように、空間Rが形成されることになる。この空間Rが存在することによって、蓋体10B側のフランジ11B
の各外縁11bのコーナー部と、容器本体10A側のフランジ11A
の各外縁11aのコーナー部との間に、毛細管現象による水滴の溜まりが発生しないことになるのである。
【0049】
従って、この
請求項3に係る包装用容器10
は、まず、外側に付着した結露や水滴を簡単に除去することができるものとなっているのである。
【0050】
また、この請求項3に記載の包装用容器10については、上述したように、
「各フランジ11A・11Bの外縁11a・11bに各基端部12aにて連続的に形成されて、各先端部12bが外方に突出する突起部12A・12Bとを有し、容器本体10Aに蓋体10Bを嵌合したとき、この蓋体10Bの少なくとも1つの突起部12Bが容器本体10A側の突起部12A上に位置することになる包装用容器10において、
容器本体10A側の各突起部12Aについてのみ、その先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12Aが外側下方に向けて傾斜するようにして、
蓋体10B側の少なくとも1つの突起部12Bと、容器本体10A側の突起部12Aとの間に、側面からみたときに、外側外方に向けて広がる空間Rを形成し
た」
ものである。
【0051】
すなわち、この
請求項3に係る包装用容器10は、各フランジ11A・11Bの外縁に各基端部12aにて連続的に形成されて、各先端部12bが外方に突出する突起部12A・12Bとを有し、容器本体10Aに蓋体10Bを嵌合したとき、この蓋体10Bの少なくとも1つの突起部12Bが容器本体10A側の突起部12A上に位置することになるものである。
【0052】
さて、この
請求項3に係る包装用容器10では、
図6〜
図8に示すように、容器本体10A側の各突起部12Aについてのみ、その先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12Aが外側下方に向けて傾斜するようにしたものである。これにより、容器本体10A側の突起部12Aについては、容器本体10Aやフランジ11Aの表面等に付着した結露は、各部分を伝って先端部12bに集まり易くなっているし、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜させてあることから、各部分を伝って先端部12bに集まった水滴が、重力によって自然と「水切り」される、つまり除去されることになるのである。
【0053】
また、この容器本体10Aと蓋体10Bからなる包装用容器10では、蓋体10B側の少なくとも1つの突起部12Bと、容器本体10A側の突起部12Aとの間には、
図7及び8に示すように、側面からみたときに、外側外方に向けて広がる空間Rが形成されるのであるから、容器本体10A側の突起部12Aと蓋体10B側の突起部12Bとの間に、例えば洗浄作業等によって入り込んだ水あるいは水滴には毛細管現象が働かず、これらの水あるいは水滴は、両突起部12・12B間に留まることができないだけでなく更に奥に浸み込むこともできない。そして、容器本体10A側の各突起部12Aが、
図8に示すように、基端部12aに形成した折曲部13にて外側下方に向けて傾斜させてあるから、留まることも浸み込むこともできなかった水滴は、各突起部12Aの先端部12bから滴り落ちざるを得ないのである。
【0054】
従って、この
請求項3に係る包装用容器10は、外側に付着した結露や水滴を簡単に除去することができるものとなっているだけでなく、これらの容器本体10A及び蓋体10Bの両突起部12A・12B間に水滴が付着しにくくすることができるものとなっているのである。
【0055】
上記課題を解決するために、
請求項4に係る発明の採った手段は、上記
請求項3に記載の包装用容器10について、
「容器本体10A側の各突起部12Aに、基端部12aから始まって先端部12bにて終わる複数の水案内部14を形成したこと」
である。
【0056】
すなわち、この
請求項4の包装用容器10では、
請求項3のそれと同様に、各突起部12Aの先端部12bを基端部12aから順次幅狭な形状となるように形成するとともに、基端部12aに形成した折曲部13にて各突起部12が外側下方に向けて傾斜するようにしたこととも相まって、各突起部12Aの表面に付着した結露あるいは水滴の全てが、各水案内部14の先端部、すなわち、各突起部12Aの先端部12bに集まって滴となり、包装用容器10に再付着しないで纏まって自然に落下することになるのである。
【0057】
勿論、この包装用容器10の各水案内部14について、その各先端を、各突起部12Aの先端部12bにて集合させて実施することができる。
【0058】
このようにした包装用容器10では、各突起部12Aに複数形成した各水案内部14について、その先端を、各突起部12Aの先端部12bにて集合させたものであるが、これにより、突起部12Aという小さな面積のものの表面に付着した結露あるいは水滴の全てが突起部12Aの先端部12bに確実に導かれることになる。このため、結露がより一層水滴化し易く、包装用容器10から突出している各突起部12の先端から、包装用容器10に再付着しないで落下することになる。
【0059】
従って、この
請求項4の発明に係る包装用容器10は、上記
請求項3に係るそれと同様な機能を発揮する他、外側に付着した結露や水滴を、各水案内部14によって各突起部12Aの先端部12bに集めるため、結露や水滴の除去が効率良く行えるとともに、外側に付着した結露や水滴が、先端を集合させた各水案内部14によって各突起部12の先端部12bに積極的に集めることができて、結露や水滴の除去が効率良く行えるものとなっているのである。