(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記情報処理手段の出力により表示させられる前記案内画面は、前記設定データの復旧を肯定する、復旧を否定する、のいずれかをユーザに選択させる画面である、請求項1記載の情報処理装置。
前記情報処理手段は、アップデート又は初期化の実行後、前記設定データの復旧が肯定された場合、前記外部の外部記憶装置から前記設定データを受け入れ、受け入れた前記設定データを前記記憶手段へ登録する請求項2の情報処理装置。
前記情報処理手段は、録画設定画面に基づいて入力された前記第1の記録モードの継続指示に対応して、前記設定データを前記外部の外部記憶装置へ出力する請求項1記載の情報処理装置。
前記記録制御手段は、受信した前記第1の番組に関する情報と前記第1の記録モードの継続を指示する第1の指示情報を含む前記設定データとに基づき、前記第1の番組を前記外部の外部記憶装置へ記録するように制御する請求項1記載の情報処理装置。
前記記録制御手段は、第2の番組の記録予約情報に基づき前記第2の番組を前記外部の外部記憶装置へ記録する第2の記録モードの実行を制御する請求項1記載の情報処理装置。
前記記録制御手段は、前記第1の番組の記録に対応し、前記外部の外部記憶装置へ前記第1の番組が第1の記録モードにより記録されたことを示す第1のメタ情報を前記外部記憶装置へ記録するように制御する請求項1記載の情報処理装置。
前記記録制御手段は、第2の番組の記録に対応し、前記外部の外部記憶装置へ前記第2の番組が第2の記録モードにより記録されたことを示す第2のメタ情報を前記外部記憶装置へ記録するように制御する請求項1記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図7は、実施形態に係る記録再生装置(情報処理装置)の概略構成の一例を示す図である。本実施形態では、映像表示部14を備えた記録再生装置について説明するが、映像表示部14は必須構成ではない。例えば、記録再生装置がデジタルレコーダ又はコンピュータの本体等の場合には、記録再生装置は映像表示部14を備えず、各種ケーブル等を介して、外部の映像表示部に対して表示情報を出力する。
【0010】
図7を参照して、記録再生装置101について説明する。
図7に示すように、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ47で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に供給され、チューナ49は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0011】
そして、このチューナ49で選択された放送信号は、PSK(phase shift keying)復調器50に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部51に出力される。
【0012】
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上デジタル放送用のチューナ54に供給され、チューナ54は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0013】
そして、このチューナ54で選択された放送信号は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)復調器55に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部51に出力される。
【0014】
また、上記地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に供給され、チューナ56は指定されたチャンネルの放送信号を選択する。そして、このチューナ56で選択された放送信号は、アナログ復調器57に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部51に出力される。
【0015】
ここで、上記信号処理部51は、PSK復調器50及びOFDM復調器55からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
【0016】
また、上記信号処理部51には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子60a,60b,60c,60dが接続されている。これら入力端子60a〜60dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、記録再生装置101の外部から入力可能とするものである。
【0017】
そして、この信号処理部51は、上記アナログ復調器57及び各入力端子60a〜60dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部58及び音声処理部59に出力している。
【0018】
このうち、グラフィック処理部58は、信号処理部51から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号生成部61で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部58は、信号処理部51の出力映像信号と、OSD信号生成部61の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力を組み合わせて出力することができる。
【0019】
そして、グラフィック処理部58から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部62に供給される。映像処理部62により処理された映像信号は、映像表示部14に供給され、また出力端子にも供給される。映像表示部14は、映像信号に基づく映像を表示し、出力端子に対して外部機器が接続されると、出力端子に供給された映像信号は、外部機器へ入力される。
【0020】
また、上記音声処理部59は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ15で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声出力させるとともに、出力端子を介して外部に導出させる。
【0021】
なお、録画再生装置101の制御モジュール65が、上記した信号処理等を含む全ての処理及び動作を統括的に制御する。制御モジュール65は、CPU(central processing unit)等により構成されている。制御モジュール65は、操作部16からの操作情報、または、前記リモートコントローラ17から送出され受光部18を介して受信した操作情報(コード)に基づき、操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0022】
この場合、制御モジュール65は、主として、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)66と、CPUに作業エリアを提供するRAM(random access memory)67と、各種の設定情報及び制御情報等が格納されるフラッシュメモリ68とを利用している。
【0023】
また、上記制御モジュール65は、通信I/F73を介して情報を送受信することができる。さらに、上記制御モジュール65は、USB I/F76を介してUSB対応機器(例えばUSB HDD102)と情報伝送を行なうことができる。
【0024】
さらに、上記制御モジュール65は、フラッシュメモリ68に記憶された録画予約リストに含まれた録画予約情報を参照し、受信信号に基づくコンテンツ(番組)の録画動作(第2の記録モード)を制御する。録画先としては、例えば内蔵HDD101、USB I/F76を介して接続されたUSB HDD102がある。
【0025】
以下、
図7に示す記録再生装置による番組記録処理(第1の記録モード及び第2の記録モード)について説明する。
【0026】
第1の記録モードは、本実施形態では自動番組録画、自動録画、又はおまかせ録画などと称され、サーバ200から提供(送信)される番組(第1の番組と仮定する)に関する情報(番組識別情報(番組ID)、チャンネル番号、放送開始時間、放送時間、放送終了時間、番組タイトル等)に基づき、番組(第1の番組)を記録するモードである。録画再生装置101は、通信I/F73を介して、動作ログ(再生ログ、記録ログ等の番組処理履歴)及び機器識別情報(録画再生装置101のID)をサーバ200へ送信(アップロード)する。サーバ200は、録画再生装置101から動作ログ及び機器識別情報を受信し、機器識別情報に対応付けて動作ログを管理する。例えば、動作ログに含まれる再生ログは、再生された番組の番組識別情報、番組タイトル、登場人物名、再生シーン情報(再生開始時間と再生時間)、再生回数等の情報を含む。また、動作ログに含まれる記録ログは、記録された番組の番組識別情報、番組タイトル、登場人物名、記録シーン情報(記録開始時間と記録時間)、記録回数等の情報を含む。従って、サーバ200は、機器識別情報に対応付けて動作ログを管理することにより、録画再生装置101によりどのような番組が再生されたか、及びどのような番組が記録されたかの番組処理履歴を詳細に分析することができる。つまり、サーバ200は、録画再生装置101のユーザの嗜好性を詳細に分析することができる。例えば、映画の再生、記録が多いことが判れば、サーバ200は、全てのコンテンツから、映画を選出し、録画再生装置101に対して、お薦め記録番組として、選出した映画番組に関する情報(番組識別情報(番組ID)、チャンネル番号、放送開始時間、放送時間、放送終了時間、番組タイトル等)を送信することができる。なお、本実施形態では、サーバ200が履歴、嗜好性を分析するケースについて説明するが、録画再生装置101が履歴、嗜好性を分析してもよい。録画再生装置100が、履歴、嗜好性を分析する場合、録画再生装置100が、お薦め記録番組も選出する。録画再生装置101は、サーバ200からのお薦め記録番組に関する情報を受信し、制御モジュール65は、第1の記録モードが実行されている場合(第1の記録モードが有効に設定されている場合)、受信したお薦め記録番組に関する情報と後述する設定データ(第1の記録モードの実行又は継続を示す情報を含む設定データ)とに基づき、指定された記録先(例えばUSB HDD102)に対して、番組(第1の番組)を記録することができる。つまり、録画再生装置101は、ユーザの嗜好性に応じた番組(第1の番組)を自動録画することができる。
【0027】
また、サーバ200は、複数の録画再生装置101からの動作ログを収集し、人気番組ランキング等を生成し、各録画再生装置101に対してお薦め記録番組として人気番組に関する情報を送信することもできる。これにより、録画再生装置101の制御モジュール65は、第1の記録モードが実行されている場合(第1の記録モードが有効に設定されている場合)、受信したお薦め記録番組に関する情報と後述する設定データ(第1の記録モードの実行又は継続を示す情報を含む設定データ)とに基づき、指定された記録先(例えばUSB HDD102)に対して、番組(第1の番組)を記録することができる。つまり、録画再生装置101は、多くのユーザ(不特定多数のユーザ)の嗜好性に応じた番組(第1の番組)を自動録画することができる。
【0028】
第2の記録モードは、本実施形態ではユーザ番組録画、ユーザ録画などと称され、ユーザが選択(指定)した番組(第2の番組と仮定する)を記録するモードである。例えば、ユーザが、リモートコントローラ17等を介して、映像表示部14に表示される電子番組ガイドから番組(第2の番組)を選択し、録画を指定すると、選択された番組の録画予約情報がフラッシュメモリ68に登録される。制御モジュール65は、録画予約情報に従い、指定された記録先(例えばUSB HDD102)に対して、選択された番組(第2の番組)を録画する。例えば、電子番組ガイドは、縦軸方向に沿って時間が遷移し、横軸方向に沿ってチャンネル(チャンネル番号)が遷移する構成で、時間とチャンネルに対応する複数の番組セルを含む。ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、映像表示部14に表示される電子番組ガイドから番組セルを選択することができる。録画予約情報は、番組識別情報(番組ID)、チャンネル番号、放送開始時間、放送時間、放送終了時間、番組タイトル等を含む。
【0029】
次に、
図1及び
図2を参照して、USB HDDの登録処理について説明する。
【0030】
録画再生装置101の制御モジュール65が、USB I/F76を介して、USB HDD102を検出し(ST101)、検出したUSB HDD102を録画先(録画機器)として登録する場合(ST102、YES)、例えば、USB HDD102に対してフォーマット処理を施し、USB HDD102に関する情報をフラッシュメモリ68の接続デバイスデータ領域に書き込む(ST103)。さらに、制御モジュール65は、録画再生装置101に関する情報をUSB HDD102の接続録画再生装置情報ファイルに書き込む(ST104)。
【0031】
録画再生装置101は、接続し登録したUSB HDD102に番組を書き込む。上記したように、制御モジュール65は、録画予約情報に基づき、番組を録画する第2の記録モードの実行を制御し、録画先として指定されたUSB HDD102に対して、番組を録画する。このようにして記録された番組をユーザー録画番組と称する。例えば、録画予約情報は、ユーザが電子番組ガイドから選択した番組を録画するための情報であり、選択した番組に関する情報(番組識別情報(番組ID)、チャンネル番号、放送開始時間、放送時間、放送終了時間、番組タイトル等)を含む。或いは、録画予約情報は、ユーザが設定した情報(チャンネル番号、録画開始時間、録画時間)を含む。
【0032】
また、制御モジュール65は、サーバ200からのお薦め記録番組に関する情報に基づき、番組を録画する第1の記録モードの実行を制御し、録画先として指定されたUSB HDD102に対して、番組(自動録画番組ファイル)を録画する。
【0033】
また、制御モジュール65は、USB HDD102に対して、第1の記録モードにより記録された番組(第1の番組)に関連する関連情報(第1の関連情報)も記録する。第1の関連情報(自動録画番組メタ情報ファイル)は、第1の番組が第1の記録モードにより記録されたことを示す情報(ユーザ録画番組か自動録画番組かを区別するための情報)を含む。また、第1の番組の記録データ(自動録画番組ファイル)と第1の関連情報(自動録画番組メタ情報ファイル)とは対応付けて管理される。
【0034】
また、制御モジュール65は、USB HDD102に対して、第2の記録モードにより記録された番組(第2の番組)に関連する関連情報(第2の関連情報)も記録する。第2の関連情報(ユーザ録画番組メタ情報ファイル)は、第2の番組が第2の記録モードにより記録されたことを示す情報(ユーザ録画番組か自動録画番組かを区別するための情報)を含む。また、第2の番組の記録データ(ユーザ録画番組ファイル)と第2の関連情報(ユーザ録画番組メタ情報ファイル)とは対応付けて管理される。
【0035】
次に、第1の記録モードに関する設定(設定データ)について説明する。ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、
図3に示すおまかせ録画設定画面から各種設定を入力することができ、制御モジュール65は、入力された設定を含む設定データをフラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域に書き込む。
図8は、設定データを含む自動録画設定データ領域を格納したフラッシュメモリ68の一例を示す図である。
【0036】
例えば、自動的に選択されたお薦め記録番組の記録により、USB HDD102の記録領域が無制限に消費されないように、ユーザーが自動録画の許可/不許可と自動録画に割り当てる容量などを選択できる。制御モジュール65は、自動録画への割り当て容量などの情報を含む設定データをフラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域に格納する。
【0037】
次に、
図4を参照して、初期化処理について説明する。
【0038】
録画再生装置101の制御モジュール65は、所定のタイミングで、フラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域の設定データを読み込み(ST201)、USB HDD102の自動録画設定ファイルに設定データを書き込む(ST202)。即ち、制御モジュール65は、所定のタイミングで、設定データをUSB HDD102へ出力する。
図9は、フラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域の設定データを含む自動録画設定ファイルを格納したUSB HDD102の一例を示す図である。
【0039】
例えば、所定のタイミングとは、初期化の指示を受け、初期化を実行する前のタイミングである。或いは、所定のタイミングとは、ファームウェアのアップデートの指示を受け、アップデートを実行する前のタイミングである。
【0040】
USB HDD102の自動録画設定ファイルに設定データを書き込んでから(
図9)、制御モジュール65は、フラッシュメモリ68をフォーマットする(ST203)。つまり、録画再生装置101は、フラッシュメモリ68のファームウェアのアップデート等により、アップデートによるフラッシュメモリ68の使用するアドレスの変更に対応するため、自身の持つフラッシュメモリ68をクリアする処理を行う(
図10)。その後、制御モジュール65は、再起動を行う(ST204)。
【0041】
次に、
図5、
図6を参照して、起動処理について説明する。
【0042】
録画再生装置101の制御モジュール65は、再起動後(ST301)、カーネルからUSB HDD102の接続を検出するイベントを受信した場合には(ST302)、接続録画再生装置情報ファイルの存在を確認する(ST303)。
【0043】
制御モジュール65が、USB HDD102から接続録画再生装置情報ファイルを検出すると(ST303、YES)、接続録画再生装置情報ファイルに基づきUSB HDD102を認証し、USB HDD102を再登録し(ST304、YES)、USB HDD102の情報をフラッシュメモリ68の接続デバイスデータ領域に書き込む(ST305)。
【0044】
その後、制御モジュール65は、USB HDD102内に自動録画設定情報ファイルが存在するか確認し、USB HDD102内に自動録画設定情報ファイルが存在する場合には(ST306、YES)、自動録画を復旧させるかどうかをユーザーに選択させる。例えば、制御モジュール65は、
図5に示す案内画面を出力し、ユーザが、リモートコントローラ17等を介して、
図5に示す案内画面(おまかせ録画設定の継続意志の確認画面)から、おまかせ録画設定の復旧を肯定すると(ST307、YES)、即ち、おまかせ録画設定の継続を指示すると、制御モジュール65は、USB HDD102内の自動録画設定ファイルを読み込み、フラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域に書き込み(ST308)、さらに、USB HDD102内の自動録画番組メタ情報ファイル、ユーザ録画番組メタ情報ファイルを読み込み、これら自動録画番組メタ情報ファイル、ユーザ録画番組メタ情報ファイルを解析モジュール69に送信し(ST309)、解析結果に基づき番組を録画(録画予約)する(
図11)。
【0045】
ユーザが、リモートコントローラ17等を介して、
図5に示す案内画面から、おまかせ録画設定の復旧を否定すると(ST307、NO)、制御モジュール65は、USB HDD102内の自動録画番組メタ情報ファイルに対して、自動削除フラグを設定し、ユーザ録画の容量が圧迫される場合には録画中に優先的に、自動録画番組メタ情報ファイル、自動録画番組を削除し、ユーザ録画番組をより多く録画できるようにする(ST310)。
【0046】
本実施形態では、録画再生装置101が、解析モジュール69を備えるケースについて説明したが、解析モジュール69(解析サーバ)が、ネットワーク上に存在しても良い。そのケースでは、自動録画の復旧をユーザが望んだ際、自動録画設定の保存後、ネットワークの設定を行い、自動録画番組メタ情報ファイル、ユーザ録画番組メタ情報ファイルをネットワーク上の解析モジュール69(解析サーバ)に送信する。
【0047】
ユーザーが自動録画の復旧を希望しない場合には、制御モジュール65が、復旧を希望しない指示に基づき、自動録画番組を自動的に削除してもよい。これにより、ユーザ録画用の記憶容量を増やすことができる。或いは、ユーザーが自動録画の復旧を希望しない場合に、制御モジュール65が、自動録画番組を削除せずにそのまま残し、自動録画番組を視聴できるようにしてもよい。
【0048】
上記説明では、外部記憶装置として、1台のUSB HDD102を第1及び第2の記録モードによる番組の記録先とし、また設定データの記録先(退避先)とするケースについて説明したが、
図12に示すように複数台の外部記憶装置を番組の記録先とし、少なくとも1台の外部記憶装置を設定データの記録先(退避先)としてもよい。
【0049】
例えば、複数台の外部記憶装置のうちの1台の外部記憶装置を第1の記録モードによる番組の記録先とし、複数台の外部記憶装置を第2の記録モードによる番組の記録先とし且つ設定データの記録先(待機先)とする。つまり、第1の記録モードによる番組の記録先は1台の外部記憶装置であるが、この第1の記録モードに関する設定データの記録先は複数の外部記憶装置とする。
【0050】
或いは、複数台の外部記憶装置を第1及び第2の記録モードによる番組の記録先とし、且つ設定データの記録先(待機先)とする。つまり、第1の記録モードによる番組の記録先及び第2の記録モードによる番組の記録先が複数台の外部記憶装置であり、複数台の外部記憶装置が設定データの記録先となる。
【0051】
また、
図13に示すように、初期化モードを選択可能にしてもよい。例えば、初期化の指示に対応して、制御モジュール65は、
図13に示す初期化モード選択画面を出力する。ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、初期化モード1(例えばチャンネル情報等の初期化モード)を選択すると、フラッシュメモリ68の一部領域(第1の領域)を初期化する。第1の領域は、自動録画設定データ領域、接続デバイスデータ領域と異なる領域とする。従って、初期化モード1が選択され初期化が実行されても、設定データ等は消去されない。
【0052】
また、ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、初期化モード2を選択すると、フラッシュメモリ68の一部領域(第2の領域)を初期化する。第2の領域は、自動録画設定データ領域、接続デバイスデータ領域と異なる領域とする。従って、初期化モード2が選択され初期化が実行されても、設定データ等は消去されない。
【0053】
また、ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、初期化モード3(全初期化)を選択すると、フラッシュメモリ68の全領域を初期化する。従って、初期化モード3が選択され初期化が実行されると、設定データ等は消去されてしまう。そこで、制御モジュール65は、初期化モード3の選択に対応して、おまかせ録画設定を残すか否かを確認する画面を出力する。ユーザは、リモートコントローラ17等を介して、おまかせ録画設定を残すことを肯定する指示を入力すると、
図4に示す初期化処理を実行する。つまり、制御モジュール65は、この指示の入力に応じて、フラッシュメモリ68の自動録画設定データ領域の設定データ等を読み込み、USB HDD102の自動録画設定ファイルに設定データ等を書き込む。
【0055】
(1)実施形態に係る録画再生装置は、所定のタイミングで、自動録画に関する情報(設定データ)をUSB HDD等の外部記憶装置へ転送し、外部記憶装置が自動録画に関する情報を保存し、さらに、録画再生装置に関する情報もUSB HDD等の外部記憶装置へ転送し、外部記憶装置が録画再生装置に関する情報を保存する。これにより、録画再生装置は、ファームウェアのアップデートによりフラッシュメモリが初期化された場合でも、再設定無しで、以前に保有していた自動録画に関する情報を再度保持することができ、自動録画を復旧することができる。また、録画再生装置が、自動録画に関する情報をネットワークでは無い所に保持する事により、ネットワーク設定が行われていない起動直後に設定を復旧させることができる。
【0056】
(2)実施形態に係る録画再生装置は、自動録画を継続するか否かの指示に基づき、自動録画を復旧するか否かを判断する。ユーザは、難しいことを考えずに、自動録画を継続したい場合には、その旨の指示を出すだけで、自動録画が復旧される。例えば年末の時期などユーザが選択して録画できる番組が多い時期には自動録画を辞めてユーザ録画に使用できる領域を増やすことなどが考えられる。
【0057】
(3)実施形態に係る録画再生装置は、初期化後に自動録画に関する情報を削除するかを選択する機会を提供するので、ユーザの希望に応じて自動録画に関する情報を削除したり、又は残したりすることができる。
【0058】
本実施形態により、初期化・ファームウェアのアップデート後にもユーザが自動録画を続けたい場合にはより少ない手順で設定をロードする事が出来、既に録画済みの自動録画の視聴や解析サーバへの情報提供をスムーズに行う事が出来る。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。