特許第6132664号(P6132664)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6132664ツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6132664
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】ツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   B23Q 17/09 20060101AFI20170515BHJP
   B23Q 17/00 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   B23Q17/09 B
   B23Q17/00 E
【請求項の数】9
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2013-117711(P2013-117711)
(22)【出願日】2013年6月4日
(65)【公開番号】特開2014-233812(P2014-233812A)
(43)【公開日】2014年12月15日
【審査請求日】2015年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087000
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 淳一
(72)【発明者】
【氏名】松尾 和俊
(72)【発明者】
【氏名】冠者 徹也
(72)【発明者】
【氏名】石垣 良
【審査官】 山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−188253(JP,A)
【文献】 特開平05−123934(JP,A)
【文献】 特開2004−295348(JP,A)
【文献】 特開2001−150300(JP,A)
【文献】 特開昭61−249248(JP,A)
【文献】 特開平11−333668(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0193307(US,A1)
【文献】 特開2001−150302(JP,A)
【文献】 特開2002−178241(JP,A)
【文献】 米国特許第04890306(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 17/09,17/00,3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のツールが収納される位置にそれぞれストッカー番号が付されたストッカーを備えた加工装置において、加工プログラムに基づく加工処理によりワークを加工するツールの寿命を管理するツール管理システムであって、
作業者の入力に基づいて、ツールの名称情報と、該ツールが加工処理において実際に使用された時間たる使用時間と、該ツールの寿命を表す交換時期とを設定する設定手段と、
加工処理で使用するツールの名称情報を含む加工プログラムを作成する作成手段と、
前記作成手段が作成した加工プログラムについて、ツールの名称情報を含めて該加工プログラムを加工装置へ出力するか、ツールの名称情報を含めないで該加工プログラムを加工装置へ出力するかを選択する選択手段と、
前記選択手段により、ツールの名称情報を含めて加工プログラムを加工装置へ出力すると選択されたとき、前記加工装置により前記作成手段が作成した前記加工プログラムに基づく加工処理が開始された後に、所定の時間の経過毎に、該開始された加工処理においてツールが使用されているか否かを検知する検知手段と、
前記所定時間の経過毎に、前記検知手段がツールは使用されていると検知したとき、前記作成手段が作成した前記加工プログラムから該使用されているツールの名称情報を取得する取得手段と、
前記所定時間の経過毎に、前記取得手段が取得した前記名称情報に対応するツールの使用時間を取得し、該使用時間に前記所定の時間を加算して、該使用時間を更新する更新手段と、
前記所定時間の経過毎に、前記取得手段が取得した前記名称情報に対応するツールの交換時期を取得し、前記更新手段が更新した使用時間は該交換時期に達したか否かを判断する判断手段と、
前記所定時間の経過毎に、前記判断手段が前記更新手段において更新した使用時間は交換時期に達したと判断したとき、前記ツールの交換を促す表示を行う指示を出力する出力手段と
を有することを特徴とするツール管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のツール管理システムにおいて、
前記出力手段は、前記指示において交換を促すツールの名称情報を明示する
ことを特徴とするツール管理システム。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか1項に記載のツール管理システムにおいて、
前記出力手段は、前記加工装置による前記加工プログラムに基づく加工処理中である場合には、バルーンメッセージによりツールの交換を促す表示を行う指示を出力し、該加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツールの交換を促す表示を行う指示を出力する
ことを特徴とするツール管理システム。
【請求項4】
複数のツールが収納される位置にそれぞれストッカー番号が付されたストッカーを備えた加工装置において、ツール管理システムによって加工プログラムに基づく加工処理によりワークを加工するツールの寿命を管理するツール管理方法であって、
作業者の入力に基づいて、ツールの名称情報と、該ツールが加工処理において実際に使用された時間たる使用時間と、該ツールの寿命を表す交換時期とを設定する設定工程と、
加工処理で使用するツールの名称情報を含む加工プログラムを作成する作成工程と、
前記作成工程で作成された加工プログラムについて、ツールの名称情報を含めて該加工プログラムを加工装置へ出力するか、ツールの名称情報を含めないで該加工プログラムを加工装置へ出力するかを選択する選択工程と、
前記選択工程でツールの名称情報を含めて加工プログラムを加工装置へ出力すると選択されたとき、前記加工装置により前記作成工程で作成された前記加工プログラムに基づく加工処理が開始された後に、所定の時間の経過毎に、該開始された加工処理においてツールが使用されているか否かを検知する検知工程と、
前記所定時間の経過毎に、前記検知工程でツールが使用されていると検知されると、前記作成工程で作成した前記加工プログラムから該使用されているツールの名称情報を取得する取得工程と、
前記所定時間の経過毎に、前記取得工程で取得した前記名称情報に対応するツールの使用時間を取得し、該使用時間に前記所定の時間を加算して、該使用時間を更新する更新工程と、
前記所定時間の経過毎に、前記取得工程で取得した前記名称情報に対応するツールの交換時期を取得し、前記更新工程で更新した使用時間が該交換時期に達したか否かを判断する判断工程と、
前記所定時間の経過毎に、前記判断工程で前記更新工程において更新した使用時間が交換時期に達したと判断されると、前記ツールの交換を促す表示を行う指示を出力する出力工程と
を前記ツール管理システムが実行する
ことを特徴とするツール管理方法。
【請求項5】
請求項に記載のツール管理方法において、
前記出力工程は、前記指示において交換を促すツールの名称情報を明示する
ことを特徴とするツール管理方法。
【請求項6】
請求項4または5のいずれか1項に記載のツール管理方法において、
前記出力工程は、前記加工装置による前記加工プログラムに基づく加工処理中である場合には、バルーンメッセージによりツールの交換を促す表示を行う指示を出力し、該加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツールの交換を促す表示を行う指示を出力する
ことを特徴とするツール管理方法。
【請求項7】
請求項1、2または3のいずれか1項に記載のツール管理システムとしてコンピューターを機能させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項4、5またはのいずれか1項に記載のツール管理方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項またはのいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、被加工物を加工する際に用いるツールの寿命の管理を行うツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、所定の加工データに基づいてワークを切削加工する加工装置においては、ツールが取り付けられたキャリッジと、ワークを保持する保持装置とがそれぞれ動作することによりツールに対してワークを所定の角度で切削させて、当該ワークをツールにより切削して当該ワークを所望の形状に切削するようにしている。
【0003】
ここで、こうした加工装置においては、ツールの使用時間が寿命に達すると、つまり、適正に使用することが可能な使用時間に達すると、適正な加工が行われなかったり、ツールが破損して加工装置に損傷を与えてしまう恐れがある。
【0004】
さらに、ワークが高価な材料である場合には、加工が失敗したときには損害が大きくなってしまう。
【0005】
このため、作業者は、ツールの使用回数や使用時間を書き留めるなどして管理することにより、ツールが寿命を迎えたか否かを管理するようにしていた。
【0006】
しかしながら、作業者が、加工装置による加工処理後に、使用時間を書き留めるなどの作業を行うため、使用時間の書き忘れ、使用時間の計測ミス、使用時間の記載ミス、総使用時間の集計ミスなどの人的なミスが生じる恐れがあり、ツールが寿命を迎えたか否かを正確に管理することができないことが問題点として指摘されていた。
【0007】
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、寿命に達したツールを検知するとともに、作業者に検知したツールの交換を促すツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明によるツール管理システムは、複数のツールが収納される位置にそれぞれストッカー番号が付されたストッカーを備えた加工装置において、加工プログラムに基づく加工処理によりワークを加工するツールの寿命を管理するツール管理システムであって、作業者の入力に基づいて、ツールの名称情報と、該ツールが加工処理において実際に使用された時間たる使用時間と、該ツールの寿命を表す交換時期とを設定する設定手段と、加工処理で使用するツールの名称情報を含む加工プログラムを作成する作成手段と、上記作成手段が作成した加工プログラムについて、ツールの名称情報を含めて該加工プログラムを加工装置へ出力するか、ツールの名称情報を含めないで該加工プログラムを加工装置へ出力するかを選択する選択手段と、上記選択手段により、ツールの名称情報を含めて加工プログラムを加工装置へ出力すると選択されたとき、上記加工装置により上記作成手段が作成した上記加工プログラムに基づく加工処理が開始された後に、所定の時間の経過毎に、該開始された加工処理においてツールが使用されているか否かを検知する検知手段と、上記所定時間の経過毎に、上記検知手段がツールは使用されていると検知したとき、上記作成手段が作成した上記加工プログラムから該使用されているツールの名称情報を取得する取得手段と、上記所定時間の経過毎に、上記取得手段が取得した上記名称情報に対応するツールの使用時間を取得し、該使用時間に上記所定の時間を加算して、該使用時間を更新する更新手段と、上記所定時間の経過毎に、上記取得手段が取得した上記名称情報に対応するツールの交換時期を取得し、上記更新手段が更新した使用時間は該交換時期に達したか否かを判断する判断手段と、上記所定時間の経過毎に、上記判断手段が上記更新手段において更新した使用時間は交換時期に達したと判断したとき、上記ツールの交換を促す表示を行う指示を出力する出力手段とを有するようにしたものである。
【0011】
また、本発明によるツール管理システムは、上記した本発明によるツール管理システムにおいて、上記出力手段は、上記指示において交換を促すツールの名称情報を明示するようにしたものである。
【0012】
また、本発明によるツール管理システムは、上記した本発明によるツール管理システムにおいて、上記出力手段は、上記加工装置による上記加工プログラムに基づく加工処理中である場合には、バルーンメッセージによりツールの交換を促す表示を行う指示を出力し、加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツールの交換を促す表示を行う指示を出力するようにしたものである。
【0013】
また、本発明によるツール管理システムは、上記出力手段は、上記指示を予め入力されたメールアドレスにメール送信するようにしたものである。
【0015】
また、本発明によるツール管理方法は、複数のツールが収納される位置にそれぞれストッカー番号が付されたストッカーを備えた加工装置において、ツール管理システムによって加工プログラムに基づく加工処理によりワークを加工するツールの寿命を管理するツール管理方法であって、作業者の入力に基づいて、ツールの名称情報と、該ツールが加工処理において実際に使用された時間たる使用時間と、該ツールの寿命を表す交換時期とを設定する設定工程と、加工処理で使用するツールの名称情報を含む加工プログラムを作成する作成工程と、上記作成工程で作成された加工プログラムについて、ツールの名称情報を含めて該加工プログラムを加工装置へ出力するか、ツールの名称情報を含めないで該加工プログラムを加工装置へ出力するかを選択する選択工程と、上記選択工程でツールの名称情報を含めて加工プログラムを加工装置へ出力すると選択されたとき、上記加工装置により上記作成工程で作成された上記加工プログラムに基づく加工処理が開始された後に、所定の時間の経過毎に、該開始された加工処理においてツールが使用されているか否かを検知する検知工程と、上記所定時間の経過毎に、上記検知工程でツールが使用されていると検知されると、上記作成工程で作成した上記加工プログラムから該使用されているツールの名称情報を取得する取得工程と、上記所定時間の経過毎に、上記取得工程で取得した上記名称情報に対応するツールの使用時間を取得し、該使用時間に上記所定の時間を加算して、該使用時間を更新する更新工程と、上記所定時間の経過毎に、上記取得工程で取得した上記名称情報に対応するツールの交換時期を取得し、上記更新工程で更新した使用時間が該交換時期に達したか否かを判断する判断工程と、上記所定時間の経過毎に、上記判断工程で上記更新工程において更新した使用時間が交換時期に達したと判断されると、上記ツールの交換を促す表示を行う指示を出力する出力工程とを上記ツール管理システムが実行するようにしたものである。
【0016】
また、本発明によるツール管理方法は、上記した本発明によるツール管理方法において、上記出力工程は、上記指示において交換を促すツールの名称情報を明示するようにしたものである。
【0017】
また、本発明によるツール管理方法は、上記した本発明によるツール管理方法において、
上記出力工程は、上記加工装置による上記加工プログラムに基づく加工処理中である場合には、バルーンメッセージによりツールの交換を促す表示を行う指示を出力し、加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツールの交換を促す表示を行う指示を出力するようにしたものである。
【0018】
また、本発明によるツール管理方法は、上記したツール管理方法において、上記出力工程は、上記指示を予め入力されたメールアドレスにメール送信するようにしたものである。
【0019】
また、本発明によるプログラムは、上記したツール管理システムとしてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
【0020】
また、本発明によるプログラムは、上記したツール管理方法をコンピューターに実行させるためのプログラムである。
【0021】
また、本発明によるコンピューター読み取り可能な記録媒体は、上記したプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以上説明したように構成されているので、寿命に達したツールを検知するとともに、作業者に検知したツールの交換を促すという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明によるツール管理システムのハードウェア構成を表すブロック構成説明図である。
図2図2は、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システムの機能的構成を示すブロック構成説明図である。
図3図3は、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システムによるツール寿命管理処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図4図4は、図3に示す処理ルーチンのサブルーチンである設定処理の処理ルーチンのフローチャートである。
図5図5は、図3に示す処理ルーチンのサブルーチンであるツール交換指示出力処理の処理ルーチンのフローチャートである。
図6図6は、ツール交換を促す表示であって、図6(a)は、バルーンメッセージによりツール交換の指示を促す表示を出力した際の表示装置の表示の一例であり、また、図6(b)は、ダイアログ表示によりツール交換の指示を促す表示を出力した際の表示装置の表示の一例であり、また、図6(c)は、メール送信によりツール交換の指示を促す表示を出力した際のメールの一例である。
図7図7は、ツール情報設定ウインドウを示す説明図である。
図8図8は、対象ツール設定ウインドウを示す説明図である。
図9図9は、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システムの機能的構成を示すブロック構成説明図である。
図10図10は、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システムによりツール寿命管理処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図11図11は、図10に示す処理ルーチンのサブルーチンである設定処理の処理ルーチンのフローチャートである。
図12図12は、図10に示す処理ルーチンのサブルーチンであるツール交換指示出力処理の処理ルーチンのフローチャートである。
図13図13は、名称情報設定ウインドウを示す説明図である。
図14図14は、図10に示す処理ルーチンのサブルーチンである設定処理の変形例の処理ルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるツール管理システム、ツール管理方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明することとする。
【0025】
まず、図1を参照しながら、本発明によるツール管理システムの第1の実施の形態について説明する。
【0026】
図1には、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システムのハードウェア構成を表すブロック構成説明図が示されている。
【0027】
即ち、この本発明によるツール管理システム10は、公知のパーソナルコンピューターや汎用コンピューターなどで実現されており、その動作を中央処理装置(CPU)12を用いて制御するように構成されている。
【0028】
そして、このCPU12には、バス14を介して、CPU12の制御のためのプログラムや各種のデータなどを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU12のためのワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される記憶装置16と、CPU12の制御に基づいて各種の表示を行うCRTや液晶パネルなどの画面を備えた表示装置18と、表示装置18の表示画面上における任意の位置を指定する入力装置たるマウスなどのポインティングデバイス20と、任意の文字を入力するための入力装置たるキーボードなどの文字入力デバイス22と、外部に接続される各種機器の入出力インターフェース回路(I/O)24とが接続されている。
【0029】
また、このツール管理システム10においては、ハードディスクなどの外部記憶装置26がI/O24を介して接続されている。
【0030】
さらに、ツール管理システム10においては、コンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)などのようなコンピューター読み取り可能な記録媒体(以下、単に「記録媒体」と適宜に称する。)28へCPU12の制御に基づき作成された各種データを書き込んで記憶させたり、記録媒体28に記憶された各種データを記憶装置16へ読み込むためのリードライト装置30がI/O24を介して接続されている。
【0031】
さらにまた、ツール管理システム10においては、加工データに基づいて作成された加工プログラムによりワークに対する加工処理を行う加工装置100がI/O24を介して接続されている。なお、この加工装置100としては、従来より公知の加工装置を用いることができるので、その詳細な説明は省略することとする。
【0032】
また、以下の説明においては、ツール管理システム10の理解を容易にするために、記憶装置16にツール管理システム10によるツール寿命管理処理を実行するためのプログラムや当該ツール寿命管理処理に用いる各種データが予め記憶されているものとする。
【0033】
なお、ツール管理システム10によるツール寿命管理処理を実行するためのプログラムや当該ツール寿命管理処理に用いる各種データは、通信により外部からツール管理システム10の記憶装置16のランダムアクセスメモリへ読み込むようにしてもよい。
【0034】
また、加工プログラムは、加工装置100に加工処理を実行させるためのプログラムであり、加工装置100と接続されたパーソナルコンピューターなどにおいて、加工処理後のワークの形状を表す加工データに基づいて作成され、本実施の形態においては、当該パーソナルコンピューターにおいて作成された加工プログラムは加工装置100に出力され、加工装置100の記憶部(図示せず。)に記憶されているものとする。
【0035】
このツール管理システム10においては、時間を計測するタイマー32が設けられている。
【0036】
次に、図2を参照しながら、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システム10について、詳細に説明することとする。
【0037】
図2には、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システムの機能的構成を表すブロック構成説明図が示されている。
【0038】
この図2に示すツール管理システム10は、加工プログラムに含まれるストッカー番号にツールの名称を関連付け、作業者により設定されたツールの使用時間を監視し、このツールの使用時間が予め設定された当該ツールの交換時期に達したときに、当該ツールの交換を促すメッセージを表示するようにしたものである。
【0039】
なお、本明細書において、ツールの使用時間とは、ツールが加工処理において実際に使用された時間であり、ツールの交換時期とは、ツールの寿命を表す時間、つまり、ツールを使用することが可能な目安の時間である。
【0040】
即ち、ツール管理システム10は、入力されたツールの情報(ツールの名称情報、ツールの使用時間、ツールの交換時期)を設定するツール情報設定部42と、ツール寿命を管理する対象とする対象ツールを設定するツール設定部44と、タイマー32により計測される時間をカウントするカウント部46と、所定の時間間隔で、加工装置100の全体の動作の制御を行う制御部(図示せず。)に対して、ツールが使用されているか否かの検知を行うツール使用検知部48と、ツール使用検知部48においてツールが使用されていると検知されると、使用されている対象ツールの使用時間を更新する使用時間更新部50と、対象ツールの更新された使用時間が当該対象ツールの交換時期に達したか否かの判断を行う判断部52と、判断部52の判断に基づいて、ツール交換を促す表示を行う指示を出力するツール交換指示出力部54とを有して構成されている。
【0041】
より詳細には、ツール情報設定部42は、作業者が文字入力デバイス22を介して入力したツールの名称情報に対して、作業者が文字入力デバイス22を介して入力した当該ツールの使用時間および交換時期を設定する。
【0042】
また、こうして設定されたツールの名称情報、使用時間、交換時期はそれぞれ、当該ツールのツール情報として記憶装置16に出力されて記憶される。
【0043】
また、ツール設定部44は、ツール情報設定部42にツール情報を設定されたツールについて、作業者がポインティングデバイス20や文字入力デバイス22を介して入力した、ツール寿命の管理を行う対象とするツールを、対象ツールとして設定する。設定された対象ツールは、記憶装置16に出力されて記憶される。なお、ツール設定部44においては、実際には、対象ツールとして、対象ツールの名称情報を設定するものである。
【0044】
ここで、加工装置100には、複数の異なる種類のツールが収容されたストッカーが設けられており、加工装置100においては、加工プログラムに基づいて、このストッカーに収納されたツールを適宜交換して、加工処理が行われる。
【0045】
このストッカーにおいては、ツールが収納されている位置にそれぞれ番号が付されている。
【0046】
以下、「ストッカーにおいてツールが収納されている位置に付された番号」を「ストッカー番号」と称する。
【0047】
そして、加工プログラムにおいては、加工処理に使用するツールは、ストッカー番号により指定されている。
【0048】
従って、対象ツールを設定する際には、作業者は、実際にツールが収納されているストッカーのストッカー番号に対応させて、ツール情報設定部42においてツール情報が設定されたツールの中から対象ツールとして、対象ツールの名称情報を入力することとなる。
【0049】
例えば、2本のツールを収納することが可能なストッカーが加工装置100に設けられ、この2本のツールが収納される位置には、「#1」、「#2」のストッカー番号が付されているものとする。
【0050】
そして、作業者が、対象ツールを設定するウインドウにおいて、ストッカー番号「#1」に、ストッカーにおいて実際にストッカー番号「#1」に収納されているツールの名称情報「Zirconia−R1」を入力すると、ストッカー番号「#1」にツール名「Zirconia−R1」が設定されるとともに、当該ウインドウ内において、記憶装置16に記憶された当該ツールの使用時間および交換時期が表示される(図8を参照する。)。
【0051】
また、作業者が、対象ツールを設定するウインドウにおいて、ストッカー番号「#2」に、ストッカーにおいて実際にストッカー番号「#2」に収納されているツールの名称情報「Zirconia−R0.5」を入力すると、ストッカー番号「「#2」にツール名「Zirconia−R0.5」が設定されるとともに、当該ウインドウ内において、記憶装置16に記憶された当該ツールの使用時間および交換時期が表示される(図8を参照する。)。
【0052】
なお、このときには、ツール「Zirconia−R1」、「Zirconia−R0.5」には、既に、ツール情報設定部42において使用時間および交換時期が設定されて、記憶装置16に記憶されているものとする。
【0053】
カウント部46は、加工装置100における制御部(図示せず。)の監視を行い、作業者からの加工処理の開始指示により加工装置100で加工処理が開始されると、タイマー32により計測されている時間のカウントを開始する。
【0054】
即ち、カウント部46は、加工装置100で加工処理が開始されたか否かの判断を行うとともに、加工装置100において加工処理が開始されると、その時点からの時間のカウントを始めることとなる。
【0055】
そして、カウント部46は、カウント数が所定のカウント数に達したか否かを判断し、カウント数が所定のカウント数に達したと判断されると、所定の時間が経過したと判断し、所定の時間が経過したとの信号をツール使用検知部48に出力する。
【0056】
なお、所定の時間としては、例えば、1分とするが、30秒であってもよいし、2分であってもよく、交換時期を考慮して、適宜に設定することができる。また、こうした所定の時間は、予め設定された分数であってもよいし、具体的な時間を作業者が設定することができるようにしてもよい。
【0057】
ツール使用検知部48は、カウント部46から所定の時間が経過したとの信号が出力されると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、ツールが使用されているか否かの検知を行う。
【0058】
ツールが使用されていることを検知すると、次に、このタイミングで使用しているツールのストッカー番号を取得する。なお、加工装置100の制御部(図示せず。)においては、ツールが使用されている際には、使用しているツールのストッカー番号が読み出されている。
【0059】
また、ツール使用検知部48は、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、ツールが使用されているか否かを検知するには、例えば、加工装置100においてスピンドルが回転してワークを加工しているときには、ツールが使用されているとし、それ以外のときには、ツールが使用されていないとする。
【0060】
そして、ツール使用検知部48は、ツールが使用されていることを検知すると、取得した使用されているツールのストッカー番号を使用時間更新部50に出力する。
【0061】
また、ツール使用検知部48は、ツールが使用されていないことを検知すると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、加工装置100において加工処理が終了しているか否かの検知を行う。
【0062】
なお、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、加工処理が終了しているか否かを検知する場合、例えば、加工装置100においてスピンドルの回転が停止し、スピンドルが待機位置に位置するときには、加工処理が終了しているとし、それ以外のときには、加工処理は終了していないとする。
【0063】
使用時間更新部50は、使用されている対象ツールの使用時間に、上記所定の時間を加算して使用時間を更新する。
【0064】
即ち、使用時間更新部50は、まず、ツール使用検知部48から出力された使用されているツールのストッカー番号に対応する対象ツールの使用時間を記憶装置16から読み出す。
【0065】
このとき、加工装置100に設けられたストッカーに収納されるツールのツール情報は、事前に作業者に設定され、記憶装置16に記憶されている。
【0066】
そして、読み出した対象ツールの使用時間に、上記所定の時間を加算して対象ツールの使用時間を更新する。
【0067】
なお、こうして更新した使用時間は、記憶装置16に出力され記憶される。さらに、この更新した使用時間は、使用されているツールのストッカー番号とともに判断部52に出力される。
【0068】
例えば、ストッカー番号「#1」に「Zirconia−R1」というツールが対象ツールとして設定され、この「Zirconia−R1」の使用時間および交換時期がそれぞれ「00時間00分」、「10時間00分」であり、ストッカー番号「#2」に「Zirconia−R0.5」というツールが対象ツールとして設定され、この「Zirconia−R0.5」の使用時間および交換時期がそれぞれ「00時間15分」、「10時間00分」であるとする。
【0069】
このとき、使用時間更新部50に、ツール使用検知部48からストッカー番号「#1」が出力されたとすると、使用時間更新部50では、記憶装置16に記憶された「Zirconia−R1」の使用時間「00時間00分」を読み出し、この使用時間「00時間00分」に上記した所定の時間を加算して使用時間を更新する。つまり、上記所定の時間が「1分」である場合には、使用時間更新部50は、使用時間を「00時間00分」から「00時間01分」に更新することとなる。その後、更新した使用時間を記憶装置16に出力するとともに、更新した使用時間とストッカー番号「#1」とを判断部52に出力する。
【0070】
また、使用時間更新部50に、ツール使用検知部48からストッカー番号「#2」が出力されたとすると、使用時間更新部50では、記憶装置16に記憶された「Zirconia−R0.5」の使用時間「00時間15分」に上記した所定の時間を加算して使用時間を更新する。つまり、上記所定の時間が「1分」である場合には、使用時間更新部50は、使用時間を「00時間15分」から「00時間16分」に更新することとなる。その後、更新した使用時間を記録装置16に出力するとともに、更新した使用時間とストッカー番号「#2」とを判断部52に出力する。
【0071】
判断部52は、使用時間更新部50において更新された使用時間が、交換時期に達したか否かの判断を行う。
【0072】
即ち、判断部52は、まず、使用時間更新部50から出力された使用されたツールのストッカー番号に対応する対象ツールの交換時期を記憶装置16から読み出す。
【0073】
そして、使用時間更新部50から出力された更新した使用時間(つまり、使用時間更新部50において更新された使用時間である。)と、読み出した対象ツールの交換時期とを比較し、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期に達したか否かの判断を行う。
【0074】
具体的には、判断部52において、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期より短い場合には、更新した使用時間が当該対象ツールの交換時期に達していないと判断する。
【0075】
また、判断部52において、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期と等しくなった、あるいは、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期を超えた場合には、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期に達したと判断する。
【0076】
そして、判断部52は、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期に達したと判断されたときのみ、この判断結果と使用時間更新部50から出力された使用されたツールのストッカー番号とをツール交換指示出力部54に出力する。
【0077】
ツール交換指示出力部54は、更新した使用時間が、読み出した対象ツールの交換時期に達したとの判断結果を判断部52から出力されると、判断部52から出力された使用されたツールのストッカー番号に対応して設定された対象ツールの名称情報を記憶手段16から読み出し、この対象ツールのツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力する。
【0078】
なお、このツール交換指示出力部54は、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、加工処理中と加工処理後とで異なる指示を出力する。
【0079】
具体的には、ツール交換指示出力部54は、加工装置100が加工処理中である場合には、各種の表示の邪魔になり難いバルーンメッセージによりツール交換を促すメッセージを表示する指示を表示装置18に出力し(図6(a)を参照する。)、加工装置100における加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツール交換を促すメッセージを表示する指示を表示装置18に出力する(図6(b)を参照する。)。
【0080】
なお、ツール交換指示出力部54においては、ツール交換を促す表示を行う指示を、予め入力されていた作業者のメールアドレスに対して送信する(図6(c)を参照する。)。
【0081】
このとき、ツール交換指示出力部54は、更新した使用時間が交換時期に達したと判断された対象ツールについて、ツール交換を促す表示を行う指示を、現在起動しているツール寿命管理処理中にメール送信したか否かの判断を行い、メール送信したと判断されると、メール送信を行わず、メール送信をしていないと判断されると、メール送信を行うようにする。
【0082】
以上の構成において、図3に示すフローチャートを参照しながら、本発明によるツール管理システム10によって実行されるツール寿命管理処理の内容について説明する。
【0083】
図3には、本発明の第1の実施の形態によるツール管理システムにおいて実行されるツール寿命管理処理の処理ルーチンのフローチャートが示されている。
【0084】
まず、ツール管理システム10が起動されると、ツール寿命管理処理の処理ルーチンが起動され、ツール情報やツール寿命の管理対象とする対象ツールを設定する設定処理が行われる(ステップS302)。
【0085】
ここで、図4のフローチャートには、このステップS302の設定処理の詳細な処理内容が示されており、この設定処理においては、まず、表示装置18に寿命管理ウインドウ(図示せず。)を表示する(ステップS402)。
【0086】
この寿命管理ウインドウには、ストッカーに収納されるツールの名称情報、使用時間、交換時期といったツール情報を設定するためのツール情報設定ボタン、寿命の管理対象とする対象ツールを設定するための対象ツール設定ボタンとが設けられている。
【0087】
そして、寿命管理ウインドウ(図示せず。)が表示されると、まず、ツール情報設定ボタンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS404)。
【0088】
ステップS404の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されたと判断されると、表示装置18にツール情報設定ウインドウ60(図7を参照する。)を表示する(ステップS406)。
【0089】
このツール情報設定ウインドウ60には、既に入力されているツール情報(名称情報、使用時間、交換時期)が表示されるツール情報表示領域56と、新たなツール情報を入力するツール情報入力領域58とが設けられている。
【0090】
その後、ツール情報設定ウインドウ60において、作業者により新たなツール情報の入力がなされると、ツール情報設定部42において、入力されたツールの名称情報に、入力されたツールの使用時間および交換時期を設定し(ステップS408)、後述するステップS410の処理に進む。
【0091】
即ち、作業者により、ツール情報入力領域58に設けられたツール名入力ボックス58に新たに入力するツールの名称情報が入力されるとともに、使用時間入力ボックス58b、58cに当該ツールの使用時間が入力され、交換時期入力ボックス58d、58eに当該ツールの交換時期を表す時間が入力される。
【0092】
なお、使用時間入力ボックス58bおよび交換時期入力ボックス58dには、時間単位で数値入力を行い、使用時間入力ボックス58cおよび交換時期入力ボックス58eには、分単位で数値入力を行う。
【0093】
また、ツール削除ボタン58fは、ツール情報表示領域56に表示されたツール情報を削除する処理をするためのものであり、閉じるボタン58gは、このツール情報設定ウインドウ60を閉じるためのものである。
【0094】
そして、作業者がツール情報を入力した後に保存ボタン62を選択すると、ツール情報表示領域56において、入力したツール情報が表示され、作業者がツール追加ボタン64を選択することにより、ツール情報設定部42において、入力したツールの名称情報に対して、使用時間および交換時期を設定するとともに、設定したツール情報を記憶装置16に出力する。
【0095】
また、ステップS404の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されていないと判断されると、寿命管理ウインドウ(図示せず。)に表示された対象ツール設定ボタンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS410)。
【0096】
ステップS410の判断処理において、対象ツール設定ボタンが選択されていないと判断されると、ステップS404の処理に戻る。
【0097】
一方、ステップS410の判断処理において、対象ツール設定ボタンが選択されたと判断されると、表示装置18に対象ツール設定ウインドウ68(図8を参照する。)を表示する(ステップS412)。
【0098】
この対象ツール設定ウインドウ68には、加工装置100のストッカー番号に対応して対象ツール名を入力する対象ツール名入力プルダウン68aと、入力した対象ツール名を登録するためのツール登録ボタン68bとが設けられている。
【0099】
その後、対象ツール設定ウインドウ68において、作業者により対象ツールの情報が入力されると、ツール設定部44において、入力された対象ツールの情報をツール寿命の管理を行う対象ツールとして設定し(ステップS414)、後述するステップS304の処理に進む。
【0100】
即ち、ステップS414の処理においては、作業者が、ストッカーの各ストッカー番号に実際に収納されているツールの名称情報を、対象ツール名入力プルダウン68aにおいてプルダウンメニューに表示されたツール名から選択し、その後、ツール登録ボタン68bを選択すると、ツール設定部44において、対象ツール名入力プルダウン68aで選択されたツール名を対象ツールとしてストッカー番号に対応させて設定する。
【0101】
なお、対象ツール名入力プルダウン68aにおけるプルダウンメニューには、ツール情報設定部42において設定されたツール名が表示される。
【0102】
そして、プルダウンメニューからツールが選択されると、選択されたツール名に対応する使用時間および交換時期が表示される。
【0103】
作業者は、こうした表示を確認しながらストッカー番号に対応したツール名を選択することとなる。
【0104】
なお、リセットボタン68cは、使用時間が交換時期に達したツールを交換した後に選択され、交換したツールの使用時間を「00時間00分」とするためのものである。
【0105】
また、閉じるボタン68dは、この対象ツール設定ウインドウ68を閉じるためのものである。
【0106】
そして、上記したステップS302の設定処理による、対象ツールの設定が完了すると、カウント部46において、加工装置100において加工処理が開始したか否かの判断を行う(ステップS304)。
【0107】
即ち、カウント部46は、対象ツールが設定されると、加工装置100の制御部(図示せず。)の監視を開始して、加工装置100において加工処理が開始されたか否かの判断を行うこととなる。
【0108】
ステップS304の判断処理において、加工装置100において加工処理が開始したと判断されると、カウント部46において、タイマー32で計測された時間のカウントを開始する(ステップS306)。
【0109】
一方、ステップS304の判断処理において、加工装置100において加工処理が開始していないと判断されると、ステップS304の処理に戻る。即ち、ステップS304の判断処理においては、加工装置100において加工処理が開始されたと判断されるまで、ステップS304の判断処理が繰り返されることとなる。
【0110】
そして、加工装置100において加工処理が開始されると、カウント部46において所定の時間、例えば、1分が経過したか否かの判断を行う(ステップS308)。
【0111】
即ち、このステップS308の判断処理においては、カウント部46において、カウント数が所定のカウント数に達したか否かを判断するものである。
【0112】
このステップS308の判断処理において、所定の時間、例えば、1分が経過したと判断されると、カウント部46から所定の時間、例えば、1分が経過したとの信号がツール使用検知部48に出力され、ツール使用検知部48において、加工処理にツールが使用されているか否かの検知を行う(ステップS310)。
【0113】
また、ステップS308の判断処理において、所定の時間、例えば、1分が経過していないと判断されると、ステップS308の判断に戻る。即ち、ステップS308の判断処理においては、所定の時間が経過したと判断されるまで、ステップS308の判断処理が繰り返されることとなる。
【0114】
ステップS310の処理において、加工装置100でツールが使用されていないことが検知されると、ツール使用検知部48において、加工処理が終了しているのか否かを検知する(ステップS312)。
【0115】
なお、ステップS312の処理において、加工処理が終了していないと判断されると、ステップS308の処理に戻り、加工処理が終了していると判断されると、このツール寿命管理処理を終了する。
【0116】
また、ステップS310の処理において、加工装置100でツールが使用されていることが検知されると、ツール使用検知部48において、このタイミングで使用しているツールのストッカー番号を取得し、取得した使用しているツールのストッカー番号を使用時間更新部50に出力する(ステップS314)。
【0117】
その後、使用時間更新部50において、ツール使用検知部48から出力されたストッカー番号に対応する対象ツールの使用時間を記憶装置16から読み出し、読み出した対象ツールの使用時間に、上記所定の時間(つまり、ステップS308の処理でカウントした時間であり、例えば、1分である。)を加算して対象ツールの使用時間を更新する(ステップS316)。
【0118】
このステップS316の処理においては、対象ツールの使用時間を更新すると、更新した使用時間と、ツール使用検知部48から出力されたストッカー番号とを判断部52に出力する。さらに、更新した使用時間は、記憶装置16に出力されて記憶される。
【0119】
次に、判断部52において、使用時間更新部50から出力されたストッカー番号に対応する対象ツールの交換時期を記憶装置16から読み出し、この対象ツールの交換時期と、使用時間更新部50で更新した使用時間とを比較し、更新した使用時間が、対象ツールの交換時期に達したか否かの判断を行う(ステップS318)。
【0120】
ステップS318の判断処理において、更新した使用時間が、対象ツールの交換時期に達していないと判断されると、ステップS308の処理に戻る。
【0121】
また、ステップS318の判断処理において、更新した使用時間が、対象ツールの交換時期に達したと判断されると、この判断結果および使用時間更新部50から出力されたストッカー番号とを判断部52からツール交換指示出力部54に出力し、ツール交換指示出力処理が開始される(ステップS320)。
【0122】
ここで、図5のフローチャートには、上記したツール交換指示出力処理の詳細な処理内容が示されており、このツール交換指示出力処理においては、まず、ツール交換指示出力部54は、判断部52から更新した使用時間が、対象ツールの交換時期に達したとの判断結果が出力されると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、加工処理中であるか否かの判断を行う(ステップS502)。
【0123】
即ち、このステップS502の判断処理においては、加工装置100において、加工処理中であるか、あるいは、加工処理が終了したかについて判断することとなる。
【0124】
ステップS502の判断処理において、加工処理中であると判断されると、判断部52から出力されたストッカー番号に対応して設定された対象ツールについて、バルーンメッセージによりツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力し(ステップS504)、表示装置18において当該指示に基づいた表示が行われる(図6(a)を参照する。)。
【0125】
一方、ステップS502の判断処理において、加工処理中でない、つまり、加工処理が終了したと判断されると、判断部52から出力されたストッカー番号に対応して設定された対象ツールについて、ダイアログ表示によりツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力し(ステップS506)、表示装置18において当該表示に基づいて表示が行われる(図6(b)を参照する。)。
【0126】
ステップS504またはステップS506の処理により表示装置18にツール交換を促す表示を行う指示を出力した後に、判断部52から出力されたストッカー番号に対応して設定された対象ツールについて、ツール交換を促す表示を行う指示を、現在起動しているツール寿命管理処理中にメール送信したか否かの判断を行う(ステップS508)。
【0127】
ステップS508の判断処理において、メール送信していないと判断されると、判断部52から出力された使用されたツールのストッカー番号に対応して設定された対象ツールについて、ツール交換を促す表示を行う指示を、予め入力されているメールアドレスに対してメール送信し(ステップS510、図6(c)を参照する。)、ステップS308の処理に戻る。
【0128】
一方、ステップS508の判断処理において、メール送信したと判断されると、判断部52から出力された使用されたツールのストッカー番号に対応して設定された対象ツールについて、ツール交換を促す表示を行う指示を、メール送信することなくステップS308の処理に戻る。
【0129】
次に、図9を参照しながら、本発明によるツール管理システムの第2の実施の形態について説明する。
【0130】
なお、上記した本発明の第1の実施の形態によるツール管理システム10と同一または相当する構成については、ツール管理システム10と同一の符号で示すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0131】
図9には、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システムの機能的構成を表すブロック構成説明図が示されている。
【0132】
なお、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システム70のハードウェア構成は、上記した本発明の第1の実施の形態によるツール管理システム10と同様に構成できるので、その詳細な説明は省略する。
【0133】
また、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システム70においては、後述するように、加工プログラム作成部72において加工データに基づいて加工プログラムを作成するため、加工装置100の記憶部(図示せず。)においては、加工プログラムが記憶されていないものとする。
【0134】
この図9に示すツール管理システム70は、加工プログラムにおいて使用するツールの名称を記憶させ、加工処理に使用しているツールの使用時間が当該ツールの交換時期に達したときに、加工処理に使用しているツールの交換を促すメッセージを表示するようにしたものである。
【0135】
即ち、ツール管理システム70は、ツール設定部44に変えて、加工処理で使用するツールの名称情報を含む加工プログラムを作成する加工プログラム作成部72を有する点において、上記したツール管理システム10と異なっている。
【0136】
より詳細には、加工プログラム作成部72は、加工処理後のワークの形状を表す加工データに基づいて加工プログラムを作成するものであり、加工プログラムを作成する際には、加工処理に使用されるツールの名称情報を含める。
【0137】
なお、このツールの名称情報は、ツールを使用している間は、常に使用しているツールの名称情報が加工装置100の制御部(図示せず。)において読み出されるように、加工プログラムに含まれている。
【0138】
なお、加工データに基づいて加工プログラムを作成する処理については、従来より公知の技術を用いることができるので、その詳細な説明は省略する。
【0139】
ツール情報設定部42は、上記したツール管理システム10と同様に、作業者が文字入力デバイス22を介して入力したツールの名称情報に対して、作業者が文字入力デバイス22を介して入力した当該ツールの使用時間および交換時間を設定する。
【0140】
また、こうして設定されたツールの名称情報、使用時間、交換時期はそれぞれ、当該ツールのツール情報として記憶部16に出力されて記憶される。
【0141】
なお、ツール情報を設定する際には、作業者は、加工処理に実際に使用されるツールのツール情報を入力することとなる。
【0142】
カウント部46は、上記したツール管理システム10と同様に、加工装置100における制御部(図示せず。)の監視を行い、作業者からの加工処理の開始指示により加工装置100で加工処理が開始されると、タイマー32により計測されている時間のカウントを開始する。
【0143】
即ち、カウント部46は、加工装置100で加工処理が開始されたか否かの判断を行うとともに、加工装置100において加工処理が開始されると、その時点からの時間のカウントを始めることとなる。
【0144】
そして、カウント部46は、カウント数が所定のカウント数に達したか否かを判断し、カウント数が所定のカウント数に達したと判断されると、所定の時間が経過したと判断し、所定の時間が経過したとの信号をツール使用検知部48に出力する。
【0145】
なお、所定の時間としては、例えば、1分とするが、30秒であってもよいし、2分であってもよく、交換時期を考慮して、適宜に設定することができる。また、こうした所定の時間は、予め設定された分数であってもよいし、具体的な時間を作業者ができるに設定することができるようにしてもよい。
【0146】
ツール使用検知部48は、カウント部46から所定の時間が経過したとの信号が出力されると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、ツールが使用されているか否かの検知を行う。
【0147】
ツールが使用されていることを検知すると、次に、このタイミングで使用しているツールの名称情報を取得する。なお、加工装置100の制御部(図示せず。)においては、ツールが使用されている際には、使用しているツールの名称情報が読み出されている。
【0148】
また、ツール使用検知部48は、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、ツールが使用されているか否かを検知するには、例えば、加工装置100においてスピンドルが回転してワークを加工しているときには、ツールが使用されているとし、それ以外のときには、ツールが使用されていないとする。
【0149】
そして、ツール使用検知部48は、取得した使用されているツールの名称情報を使用時間更新部50に出力する。
【0150】
また、ツール使用検知部48は、ツールが使用されていないことを検知すると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、加工装置100において加工処理が終了しているか否かの検知を行う。
【0151】
なお、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、加工処理が終了しているか否かを検知する場合、例えば、加工装置100においてスピンドルの回転が停止し、スピンドルが所定の位置に位置するときには、加工処理が終了しているとし、それ以外のときには、加工処理は終了していないとする。
【0152】
使用時間更新部50は、使用されているツールの使用時間に、上記所定の時間を加算して使用時間を更新する。
【0153】
即ち、使用時間更新部50は、まず、ツール使用検知部48から出力された使用されているツールの名称情報に対応するツールの使用時間を記憶装置16から読み出す。
【0154】
このとき、加工装置100に設けられたストッカーに収納されるツールのツール情報は、事前に作業者により設定され、記憶装置16に記憶されている。
【0155】
そして、読む出したツールの使用時間に、上記所定の時間を加算してツールの使用時間を更新する。
【0156】
なお、こうして更新した使用時間は、記憶装置16に出力され記憶される。さらに、この更新した使用時間は、使用されているツールの名称情報とともに判断部52に出力される。
【0157】
例えば、「Zirconia−R1」という名称情報のツールの使用時間および交換時期がそれぞれ「00時間00分」、「10時間00分」であり、「Zirconia−R0.5」という名称情報のツールの使用時間および交換時期がそれぞれ「00時間15分」、「10時間00分」であるとする。
【0158】
このとき、使用時間更新部50に、ツール使用検知部48から名称情報「Zirconia−R1」が出力されたとすると、使用時間更新部50では、記憶装置16に記憶された「Zirconia−R1」を名称情報とするツールの使用時間「00時間00分」を読み出し、この使用時間「00時間00分」に上記した所定の時間を加算して使用時間を更新する。つまり、上記所定の時間が「1分」である場合には、使用時間更新部50は、使用時間を「00時間00分」から「00時間01分」に更新することとなる。その後、更新した使用時間を記憶装置16に出力するとともに、更新した使用時間と名称情報「Zirconia−R1」とを判断部52に出力する。
【0159】
また、使用時間更新部50に、ツール使用検知部48から名称情報「Zirconia−R0.5」が出力されたとすると、使用時間更新部50では、記憶装置16に記憶された「Zirconia−R0.5」を名称情報とするツールの使用時間「00時間15分」に上記した所定の時間を加算して使用時間を更新する。つまり、上記所定の時間が「1分」である場合には、使用時間更新部50は、使用時間を「00時間15分」から「00時間16分」に更新することとなる。その後、更新した使用時間を記録装置16に出力するとともに、更新した使用時間と名称情報「Zirconia−R0.5」とを判断部52に出力する。
【0160】
判断部52は、使用時間更新部50において更新された使用時間が、交換時期に達したか否かの判断を行う。
【0161】
即ち、判断部52は、まず、使用時間更新部50から出力された使用されたツールの名称情報に対応するツールの交換時期を記憶装置16から読み出す。
【0162】
そして、使用時間更新部50から出力された更新した使用時間(つまり、使用時間更新部50において更新された使用時間である。)と、読み出したツールの交換時期とを比較し、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期に達したか否かの判断を行う。
【0163】
具体的には、判断部52において、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期より短い場合には、更新した使用時間が、ツールの交換時期に達していないと判断する。
【0164】
また、判断部52において、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期と等しくなった、あるいは、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期を超えた場合には、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期に達したと判断する。
【0165】
そして、判断部52は、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期に達したと判断されたときのみ、この判断結果と使用時間更新部50から出力された使用されたツールの名称情報とをツール交換指示出力部54に出力する。
【0166】
ツール交換指示出力部54は、更新した使用時間が、読み出したツールの交換時期に達したとの判断結果を判断部52から出力されると、判断部52から出力された使用されたツールの名称情報を用いて、ツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力する。
【0167】
なお、このツール交換指示出力部54は、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視して、加工処理中と加工処理後とで異なる指示が出力される。
【0168】
具体的には、ツール交換指示出力部54は、加工装置100が加工処理中である場合には、各種の表示の邪魔になり難いバルーンメッセージによりツール交換を促すメッセージを表示する指示を表示装置18に出力し(図6(a)を参照する。)、加工装置100における加工処理が終了している場合には、ダイアログ表示によりツール交換を促すメッセージを表示する指示を表示装置18に出力する。
【0169】
なお、ツール交換指示出力部54においては、ツール交換を促す表示を行う指示を予め入力されていた作業者のメールアドレスに対して送信する(図6(c)を参照する。)。
【0170】
このとき、ツール交換指示出力部54は、更新した使用時間が交換時期に達したと判断されたツールについて、ツール交換を促す表示を行う指示を、現在起動しているツール寿命管理処理中にメール送信したか否かの判断を行い、メール送信したと判断されると、メール送信を行わず、また、メール送信していないと判断されると、メール送信を行うようにする。
【0171】
以上の構成において、図10に示すフローチャートを参照しながら、本発明によるツール管理システム70によって実行されるツール寿命管理処理の内容について説明する。
【0172】
図10には、本発明の第2の実施の形態によるツール管理システムにおいて実行されるツール寿命管理処理の処理ルーチンのフローチャートが示されている。
【0173】
まず、ツール管理システム70によるツール寿命管理処理を実行する前に、加工処理後の形状を表す加工データに基づいて、加工プログラムの作成を行う。
【0174】
即ち、加工プログラム作成部72において、加工データから加工プログラムを作成するが、この際に、ツールが使用される際には、常に使用されているツールが加工装置100の制御部(図示せず。)で読み出されるように、ツールの名称情報を含むようにした加工プログラムを作成する。
【0175】
加工プログラムを作成した後に、作業者による入力により、ツール寿命管理処理の開始が指示されると、ツール寿命管理処理の処理ルーチンが起動され、ツール情報を設定する設定処理が行われる(ステップS1002)。
【0176】
ここで、図11のフローチャートには、このステップS1002の設定処理の詳細な処理内容が示されており、この設定処理においては、まず、表示装置18に寿命管理ウインドウ(図示せず。)を表示する(ステップS1102)。
【0177】
この寿命管理ウインドウには、ストッカーに収納されるツールの名称情報、使用時間、交換時期といったツール情報を設定するためのツール情報設定ボタンが設けられている。
【0178】
そして、寿命管理ウインドウ(図示せず。)が表示されると、まず、ツール情報設定ボタンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS1104)。
【0179】
ステップS1104の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されていないと判断されると、ステップS1104の処理に戻る。即ち、ステップS1104の判断処理においては、ツール情報設定ボタンが選択されるまで、ステップS1104の判断処理が繰り返されることとなる。
【0180】
また、ステップS1104の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されたと判断されると、表示装置18にツール情報設定ウインドウ60(図7を参照する。)を表示する(ステップS1106)。
【0181】
このツール情報設定ウインドウ60には、既に入力されているツール情報(名称情報、使用時間、交換時期)が表示されるツール情報表示領域56と、新たなツール情報を入力するツール情報入力領域58とが設けられている。
【0182】
その後、ツール情報設定ウインドウ60において、作業者により新たなツール情報の入力がなされると、ツール情報設定部42において、入力されたツールの名称情報に、入力されたツールの使用時間および交換時期を設定し(ステップS1108)、後述するステップS1004の処理に進む。
【0183】
即ち、作業者により、ツール情報入力領域に設けられたツール名入力ボックス58に新たに入力する当該ツールの名称情報が入力されるとともに、使用時間入力ボックス58b、58cに当該ツールの使用時間が入力され、交換時期入力ボックス58d、58eにツールの交換時期を表す時間が入力される。
【0184】
なお、使用時間入力ボックス58bおよび交換時期入力ボックス58dには、時間単位で数値入力を行い、使用時間入力ボックス58cおよび交換時期入力ボックス58eには、分単位で数値入力を行う。
【0185】
また、ツール削除ボタン58fは、ツール情報表示領域56に表示されたツール情報を削除する処理をするためのものであり、閉じるボタン58gは、このツール情報設定ウインドウ60を閉じるためのものである。
【0186】
このとき、作業者は、加工装置100における加工処理で実際に使用されるツールのツール情報を入力することとなる。
【0187】
そして、作業者がツール情報を入力した後に保存ボタン62を選択すると、ツール情報表示領域56において、入力したツール情報が表示され、作業者がツール追加ボタン64を選択することにより、ツール情報設定部42において、入力したツールの名称情報に対して、使用時間および交換時期を設定するとともに、設定したツール情報を記憶装置16に出力する。
【0188】
そして、上記したステップS1002の設定処理による、ツールの名称情報を含む加工プログラムの加工装置100への出力が完了すると、カウント部46において、加工装置100において加工処理が開始したか否かの判断を行う(ステップS1004)。
【0189】
即ち、カウント部46は、ツールの名称情報を含む加工プログラムの加工装置への出力がなされると、加工装置100の制御部(図示せず。)の監視を開始して、加工装置100において加工処理が開始されたか否かの判断を行うこととなる。
【0190】
ステップS1004の判断処理において、加工装置100において加工処理が開始したと判断されると、カウント部46において、タイマー32で計測された時間のカウントを開始する(ステップS1006)。
【0191】
一方、ステップS1004の判断処理において、加工装置100において加工処理が開始していないと判断されると、ステップS1004の処理に戻る。即ち、ステップS1004の判断処理においては、加工装置100において加工処理が開始されたと判断されるまで、ステップS1004の判断処理が繰り返されることとなる。
【0192】
そして、加工装置100において加工処理が開始されると、カウント部46において所定の時間、例えば、1分が経過したか否かの判断を行う(ステップS1008)。
【0193】
即ち、このステップS1008の判断処理においては、カウント部46において、カウント数が所定のカウント数に達したか否かを判断するものである。
【0194】
このステップS1008の判断処理において、所定の時間、例えば、1分が経過したと判断されると、カウント部46から所定の時間、例えば、1分が経過したとの信号がツール使用検知部48に出力され、ツール使用検知部48において、加工処理にツールが使用されているか否かの検知を行う(ステップS1010)。
【0195】
また、ステップS1008の判断処理において、所定の時間、例えば、1分が経過していないと判断されると、ステップS1008の判断に戻る。即ち、ステップS1008の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されるまで、ステップS1008の判断処理が繰り返されることとなる。
【0196】
ステップS1010の処理において、加工装置100でツールが使用されていないことが検知されると、ツール使用検知部48において、加工処理が終了しているのか否かを検知する(ステップS1012)。
【0197】
なお、ステップS1012の処理において、加工処理が終了していないと判断されると、ステップS1008の処理に戻り、加工処理が終了していると判断されると、このツール寿命管理処理を終了する。
【0198】
また、ステップS1010の処理において、加工装置100でツールが使用されていることが検知されると、ツール使用検知部48において、このタイミングで使用しているツールの名称情報を取得し、取得した使用しているツールの名称情報を使用時間更新部50に出力する(ステップS1014)。
【0199】
その後、使用時間更新部50において、ツール使用検知部48から出力された名称情報に対応するツールの使用時間を記憶装置16から読み出し、読み出したツールの使用時間に、上記所定の時間(つまり、ステップS1008の処理でカウントした時間であり、例えば、1分である。)を加算してツールの使用時間を更新する(ステップS1016)。
【0200】
このステップS1016の処理においては、ツールの使用時間を更新すると、更新した使用時間と、ツール使用検知部48から出力された名称情報とを判断部52に出力する。さらに、更新した使用時間は、記憶装置16に出力されて記憶される。
【0201】
次に、判断部52において、使用時間更新部50から出力された名称情報に対応するツールの交換時期を記憶装置16から読み出し、このツールの交換時期と使用時間変更部50で更新した使用時間とを比較し、更新した使用時間が、ツールの交換時期に達したか否かの判断を行う(ステップS1018)。
【0202】
ステップS1018の判断処理において、更新した使用時間が、ツールの交換時期に達していないと判断されると、ステップS1008の処理に戻る。
【0203】
また、ステップS1018の判断処理において、更新した使用時間が、ツールの交換時期に達したと判断されると、この判断結果および使用時間更新部50から出力された名称情報とを判断部52からツール交換指示出力部54に出力し、ツール交換指示出力処理が開始される(ステップS1020)。
【0204】
ここで、図12のフローチャートには、上記したツール交換指示出力処理の詳細な処理内容が示されており、このツール交換指示出力処理においては、まず、ツール交換指示出力部54は、判断部52から更新した使用時間が、ツールの交換時期に達したとの判断結果が出力されると、加工装置100の制御部(図示せず。)を監視し、加工処理中であるか否かの判断を行う(ステップS1202)。
【0205】
即ち、このステップS1202の判断処理においては、加工装置100において、加工処理中であるか、あるいは、加工処理が終了したかについて判断することとなる。
【0206】
ステップS1202の判断処理において、加工処理中であると判断されると、判断部52から出力された名称情報を用いて、バルーンメッセージによりツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力し(ステップS1204)、表示装置18において当該指示に基づいて表示が行われる(図6(a)を参照する。)。
【0207】
一方、ステップS1202の判断処理において、加工処理中でない、つまり、加工処理が終了したと判断されると、判断部52から出力された名称情報を用いて、ダイアログ表示によりツール交換を促す表示を行う指示を表示装置18に出力し(ステップS1206)、表示装置18において当該表示に基づいて表示が行われる(図6(b)を参照する。)。
【0208】
ここで、加工プログラム作成部72において、加工プログラムを作成する際に、ストッカー番号(加工プログラムに含まれている。)をツールの名称情報と関連づけるようにした場合には、図6(b)に示すように、ツール交換を促す表示においてストッカー番号と名称情報とを表示することができる。
【0209】
ステップS1204またはステップS1206の処理により、表示装置18にツール交換を促す表示を行う指示を出力した後に、判断部52から出力された名称情報を用いたツール交換を促す表示を行う指示を、現在起動しているツール寿命管理処理中にメール送信したか否かの判断を行う(ステップS1208)。
【0210】
ステップS1208の判断処理において、メール送信していないと判断されると、判断部52から出力された名称情報を用いたツール交換を促す表示を行う指示を、予め入力されているメールアドレスに対してメール送信し(ステップS1210、図6(c)を参照する。)、ステップS1008の処理に戻る。
【0211】
ここで、加工プログラム作成部72において、加工プログラムを作成する際に、ストッカー番号(加工プログラムに含まれている。)をツールの名称情報と関連づけるようにした場合には、図6(c)に示すように、ツール交換を促す表示においてストッカー番号と名称情報とを表示することができる。
【0212】
一方、ステップS1208の判断処理において、メール送信したと判断されると、判断部52から出力された名称情報を用いたツール交換を促す表示を行う指示を、メール送信することなくステップS1008の処理に戻る。
【0213】
以上において説明したように、本発明によるツール管理システム10は、加工処理において使用されるツールの名称情報を加工プログラムに含まれているストッカー番号に対応して設定するようにした。
【0214】
そして、ツール管理システム10は、加工処理において使用されるツールのストッカー番号を取得することにより、加工処理において使用されているツールの名称情報が使用されているタイミングで取得することができ、名称情報が取得されたツールにおいて、使用時間が交換時期に達すると、作業者に対して、ツールの名称情報を明示したツール交換を促す表示を行う指示を出力するようにしたものである。
【0215】
また、本発明によるツール管理システム70は、加工データに基づいて加工プログラムを作成し、この加工プログラムに加工処理において使用されるツールの名称情報を含ませるようにした。
【0216】
そして、ツール管理システム70は、加工処理において使用されるツールの名称情報が使用されているタイミングで取得することができ、名称情報が取得されたツールにおいて、使用時間が交換時期に達すると、作業者に対して、ツールの名称情報を明示したツール交換を促す表示を行う指示を出力するようにしたものである。
【0217】
これにより、ツール管理システム10、70においては、各種の設定後は、作業者が管理することなしに、寿命に達したツールを検知することができるようになるとともに、検知したツールの名称情報を作業者に明示しながらツールの交換を促すメッセージを表示することができるようになる。
【0218】
このため、ツール管理システム10、70によれば、作業者がツールの使用時間を管理することがなくなり、ツールが寿命を迎えたか否かを正確に管理することができるようになる。
【0219】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形するようにしてもよい。
【0220】
(1)上記した実施の形態においては、ツール交換指示出力処理において、ツール交換を促す表示を行う指示をメール出力するようにしたが、当該指示をメール送信しないようにしてもよいことは勿論である。
【0221】
(2)上記した実施の形態においては、ツール情報設定部42において、ツールの使用時間を入力するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0222】
例えば、ツール情報設定ウインドウ60においてツールの使用時間が入力不可能なようにし、作業者がツールの名称情報および交換時期を入力すると、入力されたツールの名称情報に対して、入力されたツールの交換時期および使用時間「00時間00分」が設定されるようにしてもよい。
【0223】
(3)上記した実施の形態においては、ツール交換を促す表示を行う指示では、ツールの名称情報を明示するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ツール交換を促す表示を行う指示においては、ツールの名称情報を明示することなく、交換すべきツールを作業者が特定することが可能な情報(例えば、ストッカー番号)が明示されるようにしてもよい。
【0224】
(4)上記した実施の形態においては、図6(a)に示すように、バルーンメッセージによりツール交換を促す表示を行う際には、ツールの名称情報が表示されないようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、バルーンメッセージによりツール交換を促す表示を行う際にも、ツールの名称情報が表示されるようにしてもよい。
【0225】
(5)上記した実施の形態においては、ツール管理システム70における加工プログラム作成部72において、加工処理に使用されるツールの名称情報を含む加工プログラムを作成して出力するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0226】
即ち、ツール管理システム70においては、加工プログラム作成部72に変えて、ツールの名称情報を含む加工プログラムを作成し、作業者が加工プログラムにツールの名称情報を含むことを設定したときに、ツールの名称情報を含む加工プログラムを加工装置100に出力する加工プログラム作成部(なお、この「加工プログラム作成部」については、以下の説明において、理解を容易にするために、便宜上、「加工プログラム作成部72’」として「72’」の符号を付して説明する。)を設けるようにしてもよい。
【0227】
即ち、加工プログラム作成部72’で作成された加工プログラムにおいて、作業者は、ツールの名称情報を含める、含めないの設定をすることができ、加工プログラム作成部72’では、作業者によりツールの名称情報を含めると設定されると、ツールの名称情報を含む加工プログラムを出力し、作業者にツールの名称情報を含めないと設定されると、ツールの名称情報を含まない加工プログラムを出力する。
【0228】
そして、ツール管理システム70に加工プログラム作成部72’を設けた際には、ツール寿命管理処理におけるステップS1002の処理に相当する設定処理においては、ツール情報の設定を行う設定処理に加えて、加工装置100へ出力する加工プログラムにツールの名称情報を含ませるか否かの設定も行われる。
【0229】
ここで、図14のフローチャートには、この設定処理の詳細な処理内容が示されており、この設定処理においては、ツール寿命管理処理が起動すると、まず、表示装置18に寿命管理ウインドウ(図示せず。)を表示する(ステップS1402)。
【0230】
この寿命管理ウインドウには、ストッカーに収納されるツールの名称情報、使用時間、交換時期といったツール情報を設定するためのツール情報設定ボタン、加工プログラムにツールの名称情報を含ませる設定をするための名称情報設定ボタンが設けられている。
【0231】
そして、寿命管理ウインドウ(図示せず。)が表示されると、まず、ツール情報設定ボタンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS1404)。
【0232】
ステップS1404の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されたと判断されると、表示装置18にツール情報設定ウインドウ60(図7を参照する。)を表示する(ステップS1406)。
【0233】
このツール情報設定ウインドウ60には、既に入力されているツール情報(名称情報、使用時間、交換時期)が表示されるツール情報表示領域56と、新たなツール情報を入力するツール情報入力領域58とが設けられている。
【0234】
その後、ツール情報設定ウインドウ60において、作業者により新たなツール情報の入力がなされると、ツール情報設定部42において、入力されたツールの名称情報に、入力されたツールの使用時間および交換時期を設定し(ステップS1408)、後述するステップS1410の処理に進む。
【0235】
即ち、作業者により、ツール情報入力領域に設けられたツール名入力ボックス58に新たに入力する当該ツールの名称情報が入力されるとともに、使用時間入力ボックス58b、58cに当該ツールの使用時間が入力され、交換時期入力ボックス58d、58eにツールの交換時期を表す時間が入力される。
【0236】
なお、使用時間入力ボックス58bおよび交換時期入力ボックス58dには、時間単位で数値入力を行い、使用時間入力ボックス58cおよび交換時期入力ボックス58eには、分単位で数値入力を行う。
【0237】
また、ツール削除ボタン58fは、ツール情報表示領域56に表示されたツール情報を削除する処理をするためのものであり、閉じるボタン58gは、このツール情報設定ウインドウ60を閉じるためのものである。
【0238】
このとき、作業者は、加工装置100における加工処理で実際に使用されるツールのツール情報を入力することとなる。
【0239】
そして、作業者がツール情報を入力した後に保存ボタン62を選択すると、ツール情報表示領域56において、入力したツール情報が表示され、作業者がツール追加ボタン64を選択することにより、ツール情報設定部42において、入力したツールの名称情報に対して、使用時間および交換時期を設定するとともに、設定したツール情報を記憶装置16に出力する。
【0240】
また、ステップS1404の判断処理において、ツール情報設定ボタンが選択されていないと判断されると、寿命管理ウインドウ(図示せず。)に表示された名称情報設定ボタンが選択されたか否かの判断を行う(ステップS1410)。
【0241】
ステップS1410の判断処理において、名称情報設定ボタンが選択されていないと判断されると、ステップS1404の処理に戻る。
【0242】
一方、ステップS1410の判断処理において、名称情報設定ボタンが選択されたと判断されると、表示装置18に名称情報設定ウインドウ74(図13を参照する。)を表示する(ステップS1412)。
【0243】
この名称情報設定ウインドウ74には、「加工プログラムにツールの名称情報を含める」との設定を行うチェックボックス74aが設けられている。
【0244】
なお、閉じるボタン74bは、この名称情報設定ウインドウ74を閉じるためのものである。
【0245】
その後、名称情報設定ウインドウ74において、作業者によりチェックボックス74aが選択されたか否かの判断を行う(ステップS1414)。
【0246】
即ち、ステップS1414の判断処理においては、チェックボックス74aが選択されたか、チェックボックス74aが選択されずに閉じるボタン74bが選択されたかの判断を行うこととなる。
【0247】
ステップS1414の判断処理において、チェックボックス74aが選択されていないと判断される(つまり、チェックボックス74aが選択されずに閉じるボタン74bが選択されたと判断される)と、加工プログラム作成部72’において、ツール名称情報を含めないで加工プログラムを加工装置100に出力し(ステップS1418)、ツール寿命管理処理を終了する。
【0248】
一方、ステップS1414の判断処理において、チェックボックス74aが選択されたと判断されると、加工プログラム作成部72’において、使用するツールの名称情報を含めた加工プログラムを加工装置100に出力し(ステップS1416)、後述するステップS1004の処理に進む。
【0249】
即ち、作業者によりチェックボックス74aが選択されると、チェックボックス74aにチェックマークを表示する。さらに、ツールを使用して加工処理が行われている間は、常に、加工処理に使用されているツールの名称情報が加工装置100の制御部(図示せず。)において読み出されるように、ツールの名称情報を含む加工プログラムを加工装置100に出力する。
【0250】
また、名称情報設定ウインドウ74については、図13に示すように、「加工プログラムにツールの名称情報を含める」との設定を行うためのチェックボックス74aを設けるだけでなく、「加工プログラムにツールの名称情報を含めない」との設定を行うチェックボックスを設け、作業者が、どちらかのチェックボックスを選択することにより、加工プログラムにツールの名称情報を含める、含めないの設定を行うようにしてもよい。
【0251】
(6)上記した実施の形態においては、ツール寿命管理処理の処理ルーチンが起動すると、ツール情報を設定するためのツール情報設定ボタンが設けられた寿命管理ウインドウが表示されるようにし、このツール情報設定ボタンが選択されると、ツール情報設定ウインドウ60が表示されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ツール寿命管理処理の処理ルーチンが起動すると、直ちに、ツール情報設定ウインドウ60が表示されるようにしてもよい。
【0252】
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0253】
本発明は、ツールによりワークを加工する加工装置に用いて好適である。
【符号の説明】
【0254】
10、70 ツール管理システム、42 ツール情報設定部、44 ツール設定部、46 カウント部、48 ツール使用検知部、50 使用時間更新部、52 判断部、54 ツール交換指示出力部、72 加工プログラム作成部、100 加工装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14