(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム10の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム10は、例えば、情報処理装置12、サーバ14、を含んでいる。情報処理装置12、サーバ14は、インターネットなどのコンピュータネットワーク16に接続されており、互いに通信可能となっている。
【0022】
本実施形態に係る情報処理装置12は、例えば、バッテリ駆動する可搬型の携帯型ゲーム装置等のコンピュータである。本実施形態に係るサーバ14は、例えば、情報処理装置12間のデータのやりとりを中継するサーバコンピュータである。
【0023】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置12の外観の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置12は、前面にタッチスクリーン20を備えている。また、情報処理装置12は、GPS(Global Positioning System)を利用して当該情報処理装置12の位置(緯度及び経度)を測定するための測位ユニット22を備えている。また、情報処理装置12は、データ通信を行うための通信部を内蔵している。本実施形態では、情報処理装置12は、通信部として、例えば、携帯電話網を利用したデータ通信を行うための携帯電話通信ユニット24、及び、無線LANを利用したデータ通信を行うための無線LAN通信ユニット26を内蔵している。情報処理装置12は、携帯電話通信ユニット24又は無線LAN通信ユニット26を通信環境に応じて選択的に利用して、コンピュータネットワーク16に接続し、サーバ14とデータ通信ができるようになっている。また、情報処理装置12は、その他に、情報処理装置12にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである記憶部、ボタン等を備えている。また、情報処理装置12は、背面にタッチパッドを備えている。
【0024】
本実施形態に係る情報処理装置12には、例えば、名称がゲームAであるゲームのゲームプログラムがインストールされていることとする。当該情報処理装置12が当該ゲームプログラムを実行することにより、当該情報処理装置12のユーザはゲームAをプレイすることができる。また、本実施形態に係る情報処理装置12は、衛星信号を利用して自機の位置を繰り返し測定し、それらの測定結果を保持する。
【0025】
本実施形態では、情報処理装置12にゲームAのゲームプログラムがインストールされると、ゲームAのプレイにおいて獲得可能な複数のアイテムのそれぞれに対応付けられるアイテムデータが当該情報処理装置12に記憶される。アイテムデータには、例えば、ゲームの識別情報、アイテムの識別情報、
図3に例示するアイテムメッセージデータIMDが含まれる。
図3には、プレイヤの攻撃力が2倍となるアイテムに対応付けられるアイテムデータに含まれるアイテムメッセージデータIMDが例示されている。本実施形態に係るアイテムメッセージデータIMDは、ヘッダ部HPとボディ部BPとから構成されている。ボディ部BPには、当該アイテムに関連付けられるメッセージの文字列MSが複数含まれる。ボディ部BPに含まれる複数の文字列MSのそれぞれは、互いに異なる言語で記述された同一内容の文字列である。
図3に示されている複数の文字列MSはいずれも、当該アイテムによりプレイヤの攻撃力が2倍となるという意味の文字列である。ヘッダ部HPには、ボディ部BPに含まれる複数の文字列MSの言語と、それぞれの文字列MSがボディ部BP内において配置されている位置が示されている。
図3の例では、ヘッダ部HPにおいて、文字列MSが配置されているボディ部BP内のおける行番号が示されているが、例えば、ボディ部BPの先頭からのバイト数の範囲等が示されていても構わない。本実施形態では、アイテムメッセージデータIMDに含まれる文字列MSは、予め定められた20言語のうちのいずれかの言語で記述されている。そして、本実施形態では、ゲームプログラムの提供者は、文字列MSが記述される言語を予め定められた20言語のうちから自由に選択できる。ここで、当該20言語のすべてが、文字列MSが記述される言語として選択されても構わない。
【0026】
そして、ゲームAのプレイにおいて、他のユーザに提供可能なアイテムを獲得したイベントが発生すると、当該アイテムに対応付けられるギフトデータがサーバ14に送信される。以下、ギフトデータを提供する情報処理装置12、ここでは、ギフトデータをサーバ14に送信した情報処理装置12を送信装置12aと呼ぶこととする。
【0027】
本実施形態では、アイテムに対応付けられるギフトデータは、当該アイテムに対応付けられるアイテムデータと
図4に例示する言語対応関係データに基づいて生成される。言語対応関係データには、システム言語SLと、当該システム言語SLに対応付けられる複数の候補言語CLと、の組合せが複数含まれる。ここで、システム言語SLとは、本実施形態に係る情報処理装置12で設定可能な、当該情報処理装置12で使用する言語を指す。なお、システム言語SLはシステムメニュー言語であってもよい。また、候補言語CLとは、ギフトデータに含まれるギフトメッセージデータGMD(
図5参照)に含まれる文字列MSの言語の候補を指す。本実施形態では、複数のシステム言語SLのそれぞれは、6つの候補言語CL(第1候補言語CL1〜第6候補言語CL6)と関連付けられている。本実施形態に係る言語対応関係データでは、候補言語CLが順位に対応付けられている。本実施形態では、第1候補言語CL1が最も順位が高く、第6候補言語CL6が最も順位が低いこととする。
【0028】
図5は、ギフトメッセージデータGMDの一例を示す図である。
図5には、システム言語SLが日本語である送信装置12aにおいてプレイヤの攻撃力が2倍となるアイテムを獲得したイベントが発生した際に生成されるギフトメッセージデータGMDが示されている。本実施形態に係るギフトメッセージデータGMDは、アイテムメッセージデータIMDと同様、ヘッダ部HPとボディ部BPとから構成されている。また、ギフトデータには、ギフトメッセージデータGMDの他、例えば、送信装置12aのユーザのアカウント名、ゲームの識別情報、アイテムの識別情報などが含まれる。
【0029】
本実施形態では、アイテムを獲得したイベントが発生すると、当該アイテムに対応付けられるアイテムメッセージデータIMDのボディ部BPに含まれる文字列MSのうちの少なくとも一部をボディ部BPに含むギフトメッセージデータGMDが生成される。具体的には、例えば、送信装置12aのシステム言語SLに関連付けられている候補言語CLで記述された文字列MSがボディ部BPに含まれるギフトメッセージデータGMDが生成される。また、本実施形態では、生成されるギフトメッセージデータGMDのボディ部BPには、順位が高い候補言語CLの文字列MSから順に上から配置される。本実施形態では、ギフトメッセージデータGMDのボディ部BPには、互いに異なる言語で記述された最大6個の文字列MSが含まれる。そして、生成されるギフトメッセージデータGMDのヘッダ部HPには、ボディ部BPに含まれる複数の文字列MSの言語と、それぞれの文字列MSがボディ部BP内において配置されている位置を示す情報が設定される。
【0030】
そして、本実施形態では、送信装置12aが、生成されたギフトメッセージデータGMDを含むギフトデータをサーバ14に送信する。すると、サーバ14は、送信装置12aから受信したギフトデータを、他の情報処理装置12に送信する。以下、ギフトデータをサーバ14から受信した情報処理装置12を受信装置12bと呼ぶこととする。本実施形態では、送信装置12aから送信されたギフトデータの送信先となる受信装置12bは、当該送信装置12aと当該受信装置12bとの位置関係に基づいて決定される。送信装置12aから送信されたギフトデータの送信先となる受信装置12bの決定方法の詳細は後述する。
【0031】
ギフトデータを受信した受信装置12bのユーザが、受信装置12bのタッチスクリーン20に対して所定の操作を行うと、ギフトメッセージ画像30がタッチスクリーン20に表示される(
図6A、
図6B、及び、
図6C参照)。
図6Aは、
図5に例示するギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLが日本語である受信装置12bのタッチスクリーン20に表示されるギフトメッセージ画像30の一例を示す図である。
図6Bは、
図5に例示するギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLが英語である受信装置12bのタッチスクリーン20に表示されるギフトメッセージ画像30の一例を示す図である。
図6Cは、
図5に例示するギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLがイタリア語である受信装置12bのタッチスクリーン20に表示されるギフトメッセージ画像30の一例を示す図である。ギフトメッセージ画像30には、アイテムに関連付けられるメッセージの文字列MSが含まれる。
【0032】
図6A及び
図6Bに示すように、システム言語SLが日本語又は英語である受信装置12bでは、システム言語SLで文字列MSが記述される。一方、
図6Cに示すように、システム言語SLがイタリア語である受信装置12bでは、システム言語SLがイタリア語であるにも関わらず、英語で文字列MSが記述される。そして、本実施形態では、ギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MS以外の文字列は、受信装置12bのシステム言語SLで記述される。また、ギフトメッセージ画像30には、ダウンロードアイコンICも含まれる。また、ギフトメッセージ画像30には、送信装置12aのユーザのアカウント名、ギフトデータの送信日時、ゲーム名、アイテムの有効期限、ギフトデータに関連付けられていた位置情報に対応付けられる住所、アイテムのアイコン画像、なども含まれる。
【0033】
本実施形態では、受信装置12bが受信したギフトデータに含まれるギフトメッセージデータGMDのボディ部BPに含まれる複数の文字列MSのうちから1の言語の文字列MSが決定される。そして、決定された文字列MSが、受信装置12bに表示されるギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。本実施形態では、表示されるギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MSの言語の決定においても、
図4に例示する言語対応関係データが用いられる。本実施形態では、受信したギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語のうち、受信装置12bのシステム言語SLに対応付けられる候補言語CLにおける順位が最も高い言語の文字列MSがギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。
【0034】
上述のように、システム言語SLが日本語である送信装置12aは、
図3に示すアイテムメッセージデータIMDに基づいて、
図5に示すギフトメッセージデータGMDを生成する。
図3に示すアイテムメッセージデータIMDには、日本語、英語、ポルトガル語、及び、イタリア語の文字列MSが含まれている。そして、システム言語SLの値が日本語である言語対応関係データには、候補言語CLの値として、日本語、英語、及び、ポルトガル語が含まれているが、イタリア語が含まれていない。そのため、
図5に示すギフトメッセージデータGMDには、日本語、英語、及び、ポルトガル語の文字列MSが含まれ、イタリア語の文字列MSは含まれないこととなる。
【0035】
そして、システム言語SLの値が日本語である言語対応関係データには、第1候補言語CL1の値として日本語が含まれている。そして、
図5に示すギフトメッセージデータGMDには日本語の文字列MSが含まれている。そのため、
図6Aに示すように、
図5に示すギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLが日本語である受信装置12bでは、日本語の文字列MSがギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。
【0036】
また、システム言語SLの値が英語である言語対応関係データには、第1候補言語CL1の値として英語が含まれている。そして、
図5に示すギフトメッセージデータGMDには英語の文字列MSが含まれている。そのため、
図6Bに示すように、
図5に示すギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLが英語である受信装置12bでは、英語の文字列MSがギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。
【0037】
本実施形態では、言語対応関係データにおいて、システム言語SLに対応付けられる第1候補言語CL1として、システム言語SLが設定されている。そのため、上述のように、受信したギフトメッセージデータGMDに受信装置12bのシステム言語SLの文字列MSが含まれている場合は、当該システム言語SLの文字列MSがギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。
【0038】
ところが、
図5に示すギフトメッセージデータGMDにはイタリア語の文字列MSが含まれていない。そして、システム言語SLの値がイタリア語である言語対応関係データには、第1候補言語CL1の値としてイタリア語が含まれており、第2候補言語CL2の値として英語が含まれている。そのため、
図6Cに示すように、
図5に示すギフトメッセージデータGMDを受信した、システム言語SLがイタリア語である受信装置12bでは、英語の文字列MSがギフトメッセージ画像30に含まれることとなる。
【0039】
このように、本実施形態では、アイテムメッセージデータIMDにイタリア語の文字列MSが含まれていても、送信装置12aのシステム言語SLが日本語である場合は、イタリア語の文字列MSがギフトメッセージデータGMDに含まれない。そして、この場合、当該ギフトメッセージデータGMDを受信した受信装置12bのシステム言語SLがイタリア語であるにも関わらず、ギフトメッセージ画像30には、イタリア語の文字列MSが含まれないこととなる。
【0040】
ここで、受信装置12bのユーザがギフトメッセージ画像30に含まれるダウンロードアイコンICをタップする操作を行うと、ゲームAにおいて利用可能な、プレイヤの攻撃力が2倍となるアイテムのデータがサーバ14から受信装置12bに送信される。すると、受信装置12bのユーザがプレイするゲームAにおけるプレイヤの攻撃力が2倍となる。
【0041】
例えば送信装置12aのシステム言語SLで記述された文字列MSだけが含まれるギフトメッセージデータGMDが受信装置12bに送信されると、受信装置12bでは、当該言語でしか当該文字列MSを表示することができない。このことは、受信装置12bのユーザにとって不便である。本実施形態では、互いに異なる言語で記述された複数の文字列MSのうちから受信装置12bのシステム言語SLに応じた言語の文字列MSを受信装置12bのタッチスクリーン20に表示させることができることとなる。そのため、受信装置12bにおけるメッセージの可読性が向上する。また、互いに異なる言語で記述された複数の文字列MSを送信するとなると、送信対象となる言語の数が多くなるほど送信される文字列MSのサイズが大きくなる。その結果、文字列MSを送信する際の通信量が多くなってしまう。本実施形態では、送信される文字列MSが、送信装置12aのシステム言語SLに応じた言語の文字列MSに限定されるため、通信量が抑制される。以上のようにして、本実施形態では、送信されるメッセージの可読性と当該メッセージの通信の際の通信量の抑制の両立を図ることができる。
【0042】
また、送信される文字列MSの数が多いほど、文字列MSの送信に要する時間が長くなるため、送信装置12aのユーザにとっては不便である。本実施形態では、上述のようにして通信量が抑制されるため、文字列MSの送信に要する時間も短縮される。よって、送信装置12aのユーザの利便性が向上することとなる。
【0043】
また、本実施形態では、表示される文字列MSの言語の決定が受信装置12bで行われる。そのため、本実施形態では、表示される文字列MSの言語の決定をサーバ14で行う場合よりも、サーバ14の処理負荷を低減することができる。
【0044】
また、サーバ14に送信される文字列MSの数が多いほど、サーバ14には多くの記憶容量が必要となる。本実施形態では、サーバ14に送信される文字列MSが送信装置12aのシステム言語SLに応じた言語の文字列MSに限定されるため、サーバ14の記憶容量の節約が可能となる。
【0045】
また、例えば、サーバ14が、受信装置12bのシステム言語SLに応じた言語の文字列MSを選択して、選択された文字列MSを受信装置12bに送信することとする。この場合、取り扱える言語の数が変更された際に、サーバ14の管理者は、データベースのスキーマの変更作業やサーバ14にインストールされたプログラムの改変作業等の管理作業を行う必要が生じる。本実施形態では、サーバ14においてギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSを言語と対応付けて管理する必要がない。そのため、本実施形態で取り扱える言語の数、すなわち、ギフトメッセージデータGMDに含むことが可能な文字列MSの数が変更されても、上述の管理作業の必要がない。このようにして、本実施形態では、サーバ14の管理の手間が低減されることとなる。
【0046】
以下、送信装置12aがサーバ14に送信するギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語の決定処理、及び、受信装置12bに表示されるギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MSの言語の決定処理を中心に説明する。
【0047】
図7は、本実施形態に係る情報処理装置12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理装置12で、
図7に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、
図7に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0048】
そして、本実施形態に係る情報処理装置12は、
図7に示すように、機能的には、例えば、測位部40、測定結果記憶部42、システム言語設定データ記憶部44、言語対応関係データ記憶部46、アプリケーションプログラム実行部48、アイテムデータ記憶部50、送信対象メッセージ言語決定部52、ギフトデータ生成部54、送信対象ギフトデータ記憶部56、ギフトデータ送信部58、ギフトデータ受信部60、受信ギフトデータ記憶部62、メッセージ表示言語決定部64、ギフトメッセージ画像生成部66、表示制御部68、を含んでいる。
【0049】
測位部40は、情報処理装置12の測位ユニット22を主として実装される。測定結果記憶部42、システム言語設定データ記憶部44、言語対応関係データ記憶部46、アイテムデータ記憶部50、送信対象ギフトデータ記憶部56、受信ギフトデータ記憶部62は、情報処理装置12の記憶部を主として実装される。アプリケーションプログラム実行部48、送信対象メッセージ言語決定部52、ギフトデータ生成部54、メッセージ表示言語決定部64、ギフトメッセージ画像生成部66、表示制御部68は、情報処理装置12の制御部を主として実装される。ギフトデータ送信部58、ギフトデータ受信部60は、情報処理装置12の通信部を主として実装される。
【0050】
測位部40、測定結果記憶部42、システム言語設定データ記憶部44、言語対応関係データ記憶部46、アプリケーションプログラム実行部48、アイテムデータ記憶部50、送信対象メッセージ言語決定部52、ギフトデータ生成部54、送信対象ギフトデータ記憶部56、ギフトデータ送信部58は、送信装置12aとしての情報処理装置12に関係する機能である。そして、測位部40、測定結果記憶部42、システム言語設定データ記憶部44、言語対応関係データ記憶部46、ギフトデータ受信部60、受信ギフトデータ記憶部62、メッセージ表示言語決定部64、ギフトメッセージ画像生成部66、表示制御部68は、受信装置12bとしての情報処理装置12に関係する機能である。
【0051】
そして、以上の機能は、コンピュータである情報処理装置12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムを、情報処理装置12の制御部で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介して情報処理装置12に供給される。
【0052】
測位部40は、定期的に測位ユニット22を起動して衛星信号(GPS信号)を受信し、そこから位置座標(緯度及び経度)を示す位置座標データを生成する。ユーザが明示的にタッチスクリーン20を利用して測位を指示した場合にも、同様にして位置座標データを生成する。測位部40は、無線LAN通信ユニット26により通信可能な無線アクセスポイントの識別情報その他の必要な情報に基づき、位置座標データを生成してもよい。
【0053】
測定結果記憶部42は、測位部40による自機の位置の測定結果を記憶する。本実施形態では、測定結果記憶部42は、位置座標データを、当該位置座標データが示す位置座標の測位日時と関連付けて記憶する。
【0054】
システム言語設定データ記憶部44は、情報処理装置12のシステム言語SLを示すシステム言語設定データを記憶する。ユーザは、情報処理装置12を操作することにより、当該システム言語設定データに設定されているシステム言語SLを変更することができる。
【0055】
言語対応関係データ記憶部46は、
図4に例示する言語対応関係データを記憶する。
【0056】
アプリケーションプログラム実行部48は、ゲームAのゲームプログラム等のアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムは、当該アプリケーションプログラムを記憶するCD−ROMやDVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体から情報処理装置12にインストールされてもよい。また、アプリケーションプログラムは、コンピュータネットワーク16を介して他のコンピュータからダウンロードされた上でインストールされてもよい。
【0057】
アイテムデータ記憶部50は、アプリケーションプログラムの実行中に発生するイベントに対応付けられるアイテムのそれぞれについてのアイテムデータを記憶する。
【0058】
送信対象メッセージ言語決定部52は、システム言語設定データが示すシステム言語SLと、言語対応関係データと、に基づいて、送信対象となるギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語を決定する。以下、送信対象となるギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語を、送信言語と呼ぶこととする。本実施形態では、送信言語が最大で6個決定されることとなる。
【0059】
本実施形態では、原則として、システム言語SLに対応付けられる候補言語CLが送信言語として決定される。しかし、そのような言語の文字列MSをアイテムメッセージデータIMDに含むアイテムデータがアイテムデータ記憶部50に記憶されていない場合がある。この場合には、当該アイテムメッセージデータIMDにおいて最も高い順位の文字列MSの言語が仮想システム言語SLvに設定される。そして、当該仮想システム言語SLvに対応付けられる候補言語CLが送信言語として決定される。
【0060】
ギフトデータ生成部54は、ギフトデータを生成する。当該ギフトデータに含まれるギフトメッセージデータGMDのボディ部BPには、送信対象メッセージ言語決定部52が決定した言語の文字列MSが含まれることとなる。
【0061】
送信対象ギフトデータ記憶部56は、ギフトデータ生成部54が生成したギフトデータを記憶する。
【0062】
ギフトデータ送信部58は、送信対象ギフトデータ記憶部56に記憶されているギフトデータを位置情報に関連付けてサーバ14に送信する。ギフトデータ送信部58は、本実施形態では、例えば、測定結果記憶部42に記憶されている位置座標データのうち、現在日時に最も近い測位日時に関連付けられている位置座標データに関連付けてギフトデータを送信する。
【0063】
本実施形態に係るサーバ14では、位置座標を、管理対象となる領域(例えば地球上の全領域)を多数のメッシュに分割した場合における各メッシュ状領域を特定する情報である領域IDによって管理する。サーバ14は、送信装置12aである情報処理装置12からギフトデータを受信すると、受信したギフトデータに関連付けられている位置座標データが示す位置座標が含まれる領域の領域IDを特定する。そして、サーバ14は、特定された領域IDに関連付けて受信したギフトデータを記憶する。
【0064】
ギフトデータ受信部60は、サーバ14に記憶されているギフトデータを所定のタイミングで受信する。本実施形態では、ギフトデータ受信部60は、測定結果記憶部42に記憶されている位置座標データのうち、現在日時に最も近い測位日時に関連付けられている位置座標データをサーバ14に送信する。すると、サーバ14は、受信した位置座標データが示す位置座標が含まれる領域の領域IDを特定する。そして、サーバ14は、特定された領域IDに関連付けて記憶されているギフトデータを受信装置12bである情報処理装置12に送信する。そして、受信装置12bである情報処理装置12のギフトデータ受信部60は、当該ギフトデータを受信する。このようにして、本実施形態では、ギフトデータを受信する際の受信装置12bの位置と、ギフトデータを送信する際の送信装置12aの位置とが近い場合に、送信装置12aが送信したギフトデータを受信装置12bが受信する可能性が高くなる。
【0065】
受信ギフトデータ記憶部62は、ギフトデータ受信部60が受信したギフトデータを記憶する。
【0066】
メッセージ表示言語決定部64は、システム言語設定データが示すシステム言語SLと、言語対応関係データと、に基づいて、表示されるギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MSの言語を決定する。以下、表示されるギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MSの言語を、表示言語と呼ぶこととする。
【0067】
本実施形態では、原則として、システム言語SLに対応付けられる候補言語CLが表示言語として決定される。しかし、ギフトデータ受信部60が受信したギフトデータに含まれるギフトメッセージデータGMDにそのような言語の文字列MSが含まれていない場合がある。この場合には、ギフトメッセージデータGMDにおける優先順位が最も高い言語の文字列MSが、受信言語として決定されることとなる。
【0068】
ギフトメッセージ画像生成部66は、受信ギフトデータ記憶部62に記憶されているギフトデータに基づいて、メッセージ表示言語決定部64が決定した言語の文字列MSが含まれるギフトメッセージ画像30を生成する。
【0069】
表示制御部68は、ギフトメッセージ画像生成部66が生成したギフトメッセージ画像30をタッチスクリーン20に表示させる。
【0070】
ここで、本実施形態に係る送信装置12aでプレイヤの攻撃力が2倍となるアイテムを獲得したイベントが発生した際に、送信装置12aで行われる処理の流れの一例を、
図8Aに示すフロー図を参照しながら説明する。
【0071】
まず、送信対象メッセージ言語決定部52が、送信装置12aのシステム言語設定データ記憶部44に記憶されているシステム言語設定データに設定されているシステム言語SLを特定する(S101)。
【0072】
そして、送信対象メッセージ言語決定部52が、変数iの値に1を設定する(S102)。そして、送信対象メッセージ言語決定部52が、言語対応関係データにおいてS101に示す処理で特定されたシステム言語SLに対応付けられている第i候補言語CLi及び当該アイテムに対応付けられるアイテムデータを特定する(S103)。そして、送信対象メッセージ言語決定部52は、S103に示す処理で特定されたアイテムデータのアイテムメッセージデータIMDに、S103に示す処理で特定された第i候補言語CLiで記述された文字列MSが含まれているか否かを確認する(S104)。含まれている場合は(S104:Y)、送信対象メッセージ言語決定部52は、第i候補言語CLiを送信言語として決定する(S105)。
【0073】
S104に示す処理で含まれていないことが確認された場合(S104:N)、又は、S105に示す処理が終了すると、送信対象メッセージ言語決定部52は、変数iの値が6であるか否かを確認する(S106)。変数iの値が6でないことが確認された場合は(S106:N)、送信対象メッセージ言語決定部52は、変数iの値を1だけ増加させて(S107)、S103以降の処理を再度実行する。変数iの値が6であることが確認された場合は(S106:Y)、送信対象メッセージ言語決定部52は、S105に示す処理で送信言語として決定された言語が存在するか否かを確認する(S108)。存在しない場合は(S108:N)、本処理例で用いられるシステム言語SL(仮想システム言語SLv)を、当該アイテムに関するメッセージを示す文字列MSのうち最も高い順位の文字列MSが記述されている言語に設定する(S110)。なお、ここでは、送信装置12aのシステム言語設定データ記憶部44に記憶されているシステム言語設定データの設定は変更されない。そして、送信装置12aは、S102以降の処理を再度実行する。この場合、S103に示す処理では、仮想システム言語SLvに対応付けられている第i候補言語CLiが特定されることとなる。
【0074】
S108に示す処理で、S105に示す処理で送信言語として決定された言語の存在が確認された場合は(S108:Y)、ギフトデータ生成部54は、ギフトメッセージデータGMDを生成する(S111)。S111に示す処理では、S105に示す処理で送信言語として決定された言語の文字列MSを含むギフトメッセージデータGMDが生成される。また、生成されるギフトメッセージデータGMDにおいては、順位が高い候補言語CLの文字列MSほどボディ部BPの上側に配置される。
【0075】
そして、ギフトデータ生成部54は、S110に示す処理で生成されたギフトメッセージデータGMDが含まれるギフトデータを生成して、送信対象ギフトデータ記憶部56に記憶させる(S112)。そして、ギフトデータ送信部58は、S112に示す処理で記憶されたギフトデータを位置座標データに関連付けてサーバ14に送信して(S113)、本処理例に示す処理を終了する。
【0076】
次に、本実施形態に係る受信装置12bのユーザが受信装置12bのタッチスクリーン20に対してギフトメッセージ画像30を表示させる操作を行った際に受信装置12bで行われる処理の流れの一例を、
図8Bに示すフロー図を参照しながら説明する。本処理例では、表示されるギフトメッセージ画像30に対応付けられるギフトメッセージデータGMDは受信ギフトデータ記憶部62に記憶されていることとする。
【0077】
まず、メッセージ表示言語決定部64は、受信装置12bのシステム言語設定データ記憶部44に記憶されているシステム言語設定データに設定されているシステム言語SLを特定する(S201)。そして、メッセージ表示言語決定部64が、変数iの値に1を設定する(S202)。そして、メッセージ表示言語決定部64が、言語対応関係データにおいて、特定されたシステム言語SLに対応付けられている第i候補言語CLiを特定する(S203)。そして、メッセージ表示言語決定部64は、受信ギフトデータ記憶部62に記憶されているギフトメッセージデータGMDに第i候補言語CLiで記述された文字列MSが含まれているか否かを確認する(S204)。含まれている場合は(S204:Y)、メッセージ表示言語決定部64は、第i候補言語CLiを表示言語として決定する(S205)。含まれていない場合は(S204:N)、メッセージ表示言語決定部64が、変数iの値が6であるか否かを確認する(S206)。変数iの値が6でないことが確認された場合は(S206:N)、メッセージ表示言語決定部64は、変数iの値を1だけ増加させて(S207)、S203以降の処理を再度実行する。変数iの値が6であることが確認された場合は(S206:Y)、メッセージ表示言語決定部64は、当該ギフトメッセージデータGMDにおいて最も上に配置されている文字列MSの言語を表示言語として決定する(S208)。
【0078】
そして、ギフトメッセージ画像生成部66は、当該ギフトメッセージデータGMDのボディ部BPに含まれる、S205又はS208に示す処理で決定された言語の文字列MSを含むギフトメッセージ画像30を生成する(S209)。そして、表示制御部68が、S209に示す処理で生成されたギフトメッセージ画像30をタッチスクリーン20に表示させる(S210)。
【0079】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0080】
本実施形態では、送信装置12aが送信するギフトデータは、その付近に存在する受信装置12bが受信することとなる。そのため、例えば、イタリア人が日本に観光に来た際に、当該イタリア人が使用する情報処理装置12がサーバ14に送信するギフトメッセージデータGMDは、日本人が使用する情報処理装置12が受信する可能性が高いこととなる。この点に着目して、例えば、送信対象メッセージ言語決定部52が、送信装置12aが存在する位置が属する地域で使用されている言語を、送信対象となるギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語として決定するようにしてもよい。具体的には、例えば、送信装置12aの測定結果記憶部42に記憶されている測位日時が最新の位置座標データが示す位置座標を含む地域の言語が第1候補言語CL1として取り扱われるようにしてもよい。
【0081】
このようにすれば、送信装置12aがサーバ14に送信するギフトメッセージデータGMDには、送信装置12aの位置の最新の測定結果に応じた位置が属する地域で使用されている言語の文字列MSが含まれることとなる。そして、当該地域の受信装置12bが当該ギフトメッセージデータGMDを受信すると、その地域で使用されている言語のメッセージの文字列MSが表示可能となる。このようにして、表示されるメッセージの文字列MSの可読性が向上することとなる。
【0082】
また、例えば、メッセージ表示言語決定部64が、表示されるギフトメッセージ画像30に含まれる文字列MSの言語を複数決定してもよい。そして、表示制御部68が、それらの文字列MSが併記されたギフトメッセージ画像30をタッチスクリーン20に表示させてもよい。
【0083】
また、情報処理装置12、サーバ14の役割分担は上述のものに限定されない。例えば、送信装置12aが、アイテムデータ記憶部50に記憶されている、発生したイベントに対応付けられるアイテムデータをサーバ14に送信してもよい。そして、サーバ14が、送信装置12aのシステム言語SLに基づいて、受信装置12bに送信されるギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語を最大6個決定してもよい。そして、サーバ14が、決定された言語と受信したアイテムデータに基づいてギフトデータを生成して受信装置12bに送信してもよい。また、例えば、サーバ14が、受信装置12bのシステム言語SLに基づいて、受信装置12bに送信されるギフトメッセージデータGMDに含まれる文字列MSの言語を決定してもよい。そして、サーバ14が、当該言語の文字列MSを含むギフトメッセージデータGMDを受信装置12bに送信してもよい。
【0084】
また、ギフトデータのやりとりはサーバ14を介して行われる必要はない。例えばピアトゥピア(P2P)方式で、ギフトデータが送信装置12aから受信装置12bに送信されても構わない。
【0085】
また、本実施形態は、アイテムに関するメッセージのやりとり以外にも応用可能である。本実施形態を、例えば、ユーザの明示的な操作に応じて他のユーザに送信される定型的なメッセージが記述される言語の決定などに応用してもよい。
【0086】
また、情報処理装置12は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、などであっても構わない。また、情報処理装置12が複数の筐体から構成されていてもよいし、サーバ14が複数の筐体から構成されていてもよい。
【0087】
また、上記の具体的な文字列や図面中の具体的な文字列は例示であり、これらの文字列には限定されない。