(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6132909
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】低オーミックコンタクト抵抗を有する窒化ガリウムデバイス
(51)【国際特許分類】
H01L 21/338 20060101AFI20170515BHJP
H01L 29/812 20060101ALI20170515BHJP
H01L 29/778 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
H01L29/80 H
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-521619(P2015-521619)
(86)(22)【出願日】2013年6月5日
(65)【公表番号】特表2015-523733(P2015-523733A)
(43)【公表日】2015年8月13日
(86)【国際出願番号】US2013044254
(87)【国際公開番号】WO2014011332
(87)【国際公開日】20140116
【審査請求日】2015年3月16日
(31)【優先権主張番号】13/548,305
(32)【優先日】2012年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】タバタバイエ,カマル
(72)【発明者】
【氏名】ホーク,ウィリアム・イー
(72)【発明者】
【氏名】チャンベス,エドワード・エム
(72)【発明者】
【氏名】マッカーシー,ケヴィン
【審査官】
杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−210836(JP,A)
【文献】
特開2008−227432(JP,A)
【文献】
特開平02−266514(JP,A)
【文献】
特開2007−329350(JP,A)
【文献】
特開2003−347315(JP,A)
【文献】
特開昭59−018678(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/338
H01L 29/778
H01L 29/812
H01L 21/20
H01L 29/08
H01L 29/66
H01L 29/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置されたメサ構造であって、
下側半導体層と、
上側半導体層であり、当該上側半導体層は、当該上側半導体層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成するように前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有し且つ前記下側半導体層と直接接触し、前記二次元電子ガス領域は、当該メサの側壁で終わっている外縁部を有している、上側半導体層と
を有するメサ構造と、
前記メサ構造の側壁部分に沿って、且つ前記メサの側壁で終わっている前記二次元電子ガス領域の領域の上に配置された、前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有する電子ドナー層であり、当該電子ドナー層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成する電子ドナー層と、
電子ドナー層の上に配置されたオーミックコンタクト材料と、
を有する半導体構造体。
【請求項2】
前記オーミックコンタクト材料は、前記メサ構造の頂部で終わっている、請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項3】
前記下側半導体層はGaNである請求項1に記載の半導体構造体。
【請求項4】
前記上側半導体層はAlNを含む請求項3に記載の半導体構造体。
【請求項5】
前記電子ドナー層はn型ドーピングされたAlGaNである請求項4に記載の半導体構造体。
【請求項6】
前記オーミックコンタクト材料はn型ドーピングされたGaNである請求項5に記載の半導体構造体。
【請求項7】
前記上側半導体層とショットキー・コンタクトするゲート電極を含む請求項6に記載の半導体構造体。
【請求項8】
前記オーミックコンタクト材料とオーミック接触するオーミックコンタクトを含む請求項7に記載の半導体構造体。
【請求項9】
基板と、
前記基板の上に配置されたメサ構造であって、
下側半導体層と、
上側半導体層であり、当該上側半導体層は、当該上側半導体層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成するように前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有し且つ前記下側半導体層と直接接触し、前記二次元電子ガス領域は、当該メサの側壁で終わっている外縁部を有している、上側半導体層と
を有するメサ構造と、
前記メサ構造の側壁部分に沿って、前記メサの側壁で終わっている前記二次元電子ガス領域の領域の上と、前記下側半導体層の上とに、前記下側半導体層と直接接触して配置された、前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有する付加的な半導体層であり、当該付加的な半導体層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成する付加的な半導体層と、
前記付加的な半導体層の上に配置されたオーミックコンタクト材料と、
を有する半導体構造体。
【請求項10】
基板と、
前記基板の上に配置されたメサ構造であって、
下側半導体層と、
前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有し且つ前記下側半導体層と直接接触している上側半導体層と
を有するメサ構造と、
前記メサ構造の側壁部分に沿って、且つ前記メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域の上に配置された、前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有する電子ドナー層であり、当該電子ドナー層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成する電子ドナー層と、
前記電子ドナー層の上に配置されたオーミックコンタクト材料と、
を有する半導体構造体。
【請求項11】
基板と、
前記基板の上に配置されたメサ構造であって、
下側半導体層と、
前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有し且つ前記下側半導体層と直接接触している上側半導体層であり、当該上側半導体層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成する上側半導体層と
を有するメサ構造と、
前記下側半導体層と直接接触して、前記下側半導体層上の前記メサ構造の側壁部分に沿って配置された、前記下側半導体層よりも高いバンド・ギャップを有する付加的な半導体層であり、当該付加的な半導体層と前記下側半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成する付加的な半導体層と、
前記付加的な半導体層の上に配置されたオーミックコンタクト材料と、
を有する半導体構造体。
【請求項12】
付加的な半導体層は電子ドナー層である請求項11に記載の半導体構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] この開示は、全般的に窒化ガリウム(GaN)半導体デバイスに関し、特に低オー
ミックコンタクト抵抗を有している窒化ガリウム(GaN)半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 周知のように、第2
世代のGaN HEMTデバイス(30―300 GHz)は
、現行デバイスよりも、チャネルのより高いシート電荷
と、薄くて高いAlモル
比率のAlGaN、InAlNまたはInGaAlNショットキー・コンタクト
厚みと、低い寄生オー
ミックコンタクト抵抗(<0.2オームmm)
とを有しなければならない。
【0003】
[0003] 第1
世代のデバイスに関しオー
ミックコンタクトを形成するために用いる一つの方法は
、850―90
0CでTi/Al/
バリア/Auを急
速熱アニーリングにより形成することを
含み、これは一般に、高いオーミックコンタクト抵抗(>0.2オームmm)を有するデバイスをもたらすとともに、≦2μmのソース/ドレイン
コンタクト間隔に関し、
歩留りを低下させる。
【0004】
[0004]
より低いオーム
ミックコンタクト抵抗を有
するデバイスを生産する
ために提案された一つの方法を
図1A―
1Cに示す。ここで、
例えば炭化ケイ素(SiC)またはシリコンSiの基板
が、当該基板の上にエピタキシャル形成された窒化ガリウ
ム(GaN)層
を有する。Ga
N(例えば、AlGaN、InAlNまたはInGaAlNの層)より高いバンド・ギャップを有している半導体層(すなわち、ショットキー・コンタクト層)
がGaN層上に形成され、GaN層とより高いバンド・ギャップのショットキー・コンタクト層との間の界面に二次元電子ガス(2DEG)層が作り出されることをもたらす。次いで、
マスクがショットキー・コンタクト層の上に形成され、何らかの適切なドライエッチングを用いて
、示されるようにショットキーおよびGaNの露出部がソースおよびドレインコンタクト領域におい
てエッチングさ
れる。結果として生じる構造は、
図1Bで示すメサ形の構造である。n+ドープGaNのオーミックコンタクト層
が、
図1Cに示すように
、エッチングされた構造を
覆って堆積
される。二次元
電子ガス(2DEG)層の端(すなわち、エッジ)がここで、n+ドープGaNのオーミックコンタクト層と直接接触して
いることに注意されたい。この方法は、2つの問題が欠点である:第1に、エッチングおよびエッジ上の二次元電子ガス(2DEG)の露顕は、露出したエッチングされた表面の近くで電子のキャリア濃度および
移動度を損
ね得る。第2に、ソース
での電子注入およびドレイン
での電子の収集
が、二次元電子ガスとn+ドープGaNのオーミックコンタクト層の間
の薄い(〜50オングストローム)コンタクト
を通じてだけ
である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005] 本発明の好ましい実施態様では、半導体構造体は、基板と、基板に配置されたメサ構造であって、該メサ構造が、下の半導体層と、上の半導体層と、メサの側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域との間に二次元電子ガス領域を形成するために、下の半導体層と直接接触し、下の半導体層とは異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、を有することを特徴とする、メサ構造と、メサ構造の側壁部分に、および、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料とを有することを特徴とする。
【0006】
[0006] 本発明の好ましい実施態様では、半導体構造体は、基板と、基板に配置されたメサ構造であって、該メサ構造が、下の半導体層と、上の半導体層と、メサの側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域との間に二次元電子ガス領域を形成するために、下の半導体層と直接接触し、下の半導体層とは異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、を有することを特徴とする、メサ構造と、付加的な層と下の半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成するように、下の半導体層と直接接触し、そこで、メサの側壁で終了している二次元電子ガス領域の領域に配置された下の半導体よりも高いバンド・ギャップを有する付加的な半導体層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料とを有することを特徴とする。
【0007】
[0007] 基板と、基板に配置されたメサ構造であって、該メサ構造が、下の半導体層と、下の半導体層と直接接触し、下の半導体層とは異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、を有することを特徴とするメサ構造と、メサ構造の側壁部分に、および、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、を有することを特徴とする半導体構造体。
【0008】
[0008] 実施形態において、半導体構造は、基板と、基板に配置したメサ構造を有する。メサ構造は、下の半導体層と、上の半導体層と下の半導体層の間に二次元電子ガス領域を形成するために、下の半導体層と直接接触し、下の半導体層より高いバンド・ギャップを有することを特徴とし、二次元電子ガス領域がメサの側壁で終わっている外縁部を備えることを特徴とする上の半導体層と、を備える半導体構造は更に、メサ構造の側壁部分に、及び、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、を有する。
【0009】
[0009] かかる配置について、電子ドナー層は配置されて、二次元電子ガス領域およびオーム性のコンタクト材料の外縁部と直接接触し、実質的に、高電子移動度トランジスタ(HEMT)として考慮され得る。ソース・オーム性のコンタクト材料からの電子注入に関する領域の幅、及び、二次元電子ガス領域への注入された電子の収集、次いで、二次元電子ガス領域を通過する幅は、これらの電子ドナー層と二次元電子ガス層との間に低いコンタクト抵抗の結果を著しく増加させる。実質的に、この横のHEMTの形成は、下の半導体層と低いオーム性のコンタクト抵抗に電子ドナー層結果としてなる間にコンタクトに沿ってすべて電子の濃度を増加させる。
【0010】
[0010] 実施形態において、オーム性のコンタクト材料は、メサ構造の上部部分で終わる。
実施形態において、下の半導体層は、GaNである。
【0011】
実施形態において、上の半導体層は、AlNを包含する。
実施形態において、電子ドナー層は、n型ドーピングされたAlGaNである。
実施形態において、オーム性のコンタクト材料は、n型ドーピングしたGaNである。
【0012】
実施形態において、上の半導体層を有するショットキー・コンタクトのゲート電極。
[0011] 実施形態において、オーム性のコンタクトは、オーム性のコンタクト材料と接触している。開示の一つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面および下記の説明に記載される。開示の他の特徴、目的および利点は、説明および図面から、並びに、特許請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】[0012]
図1A乃至1Cは、従来技術に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【
図1B】
図1Bは、従来技術に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【
図1C】
図1Cは、従来技術に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【
図2A】[0013]
図2A乃至2Cは、本開示に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【
図2B】
図2Bは、本開示に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【
図2C】
図2Cは、本開示に従ってその製作のさまざまなステージで半導体構造の製作を示している図表のスケッチである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0014] さまざまな図面の同じ参照シンボルは、同じエレメントを示す。
[0015] 次に
図2Aを参照すると、半導体構造10は、以下を有していることを示す:
基板12であって、ここでは例えば、炭化ケイ素(SiC)またはシリコン(Si)の半導体基板である。基板12上
に、何らかの従来方式によって
、窒化ガリウム(GaN)の
下層14
が形成される。示すように、アルミニウムガリウムナイトライド(AlGaN)またはインジウムアルミニウムナイトライド(InAlN)またはインジウム・ガリウム・アルミニウムナイトライド(InGaAlN)の
上層16
が、
窒化ガリウム(GaN)の
下層の上に形成される。
上層が
下層より高いバンド・ギャップを有するので、2次元電子ガス(2DEG)領域18
が上下の層14、16の間に形成される。
【0015】
[0016] 次に、
図2Aに示される構造10は、
図2Bに示されるメサ構造20を形成するためにマスキングされ、ドライエッチングされる。ここで、
図2Aに示される構造10は、300オングストロームから1000オングストローム(好ましくは600オングストローム)までの深さにエッチングされる。
【0016】
[0017] 次に、
図2Cに示すように、例えば、5〜30%(好ましくは15〜20%)のAl濃度を有するAlGaNの付加的な電子ドナーN+層22
が、30〜200オングストローム(好ましくは50〜100オングストローム)の厚み
で、例えば分子線エピタキシー(MBE)を用いて成長される。ここで、AlGaNの付加的な電子ドナーN+層22は、10
18〜5x10
19電子/cm
3のドーピング濃度を有する。下のGaN層14
よりも高いバンドギャップを有するAlGaNのこの付加的な電子ドナーN+層22は、メサ構造20の側壁上に二次元電子ガス(2DEG)領域24 GaNをつくる。
下の半導体層14、メサ20の側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域16の間に、AlGaNの付加的な電子ドナーN+層22が二次元電子ガス領域24を形成し、そして、メサ構造20の側壁部分
の上、および、メサ20の側壁で終わっている二次元電子ガス領域22の領域
の上に、付加的な電子ドナー層22が配置されている点に
、先ず注意され
たい。実質的に、それが下のGaN層14に接触する側壁
の全体に沿っ
てドーピング(GaAs pHEMTsと同様の)および自然分極化の組合せから形成されるとして、HEMT構造は、みなされることができる。これの後に、200〜1000オングストローム(好ましくは600オングストローム)の厚みに、付加的なGaN N+オーミックコンタクト層30の成長が続く。
【0017】
[0018] なお:
1. AlGaNの付加的な電子ドナーN+層22は、GaN層14より大きいバンド・ギャップを有し、
2. 実質的に、HEMTは
、AlGaNの付加的な電子ドナーN+層22のより高いバンド・ギャップ材料
とGaN層との間の
界面に形成され
、したがって電子は
界面でGaN層14
内にあり、
3. AlGaNの付加的な電子ドナーN+層22は、GaN層
14より高
いバンド・ギャップを有
するとともに、N+ドーピングを有する。
【0018】
[0019] ソースおよびドレインコンタクト領域30、31、ここではN+ GaNは、
図2Cに示すようにエッチングされた領域
内に形成され、上層16の上側表面で終わる。次いで、
何らかの従来からの処理を使用して、オー
ミックソースおよびドレイン
コンタクト32、34
がソースおよびドレインコンタクト領域30
で形成され、ゲート・コンタクト36
が上の半導体層16の表面
でショットキー・コンタクトの範囲内で形成される。
【0019】
[0020]
ソース・コンタクト領域30からの電子注入およびドレインコンタクト領域31
でのそれらの収集
のための領域の幅は、
もはや著しく増加
し、AlGaNのN+層22の再成長した付加的な層と、それにより形成される二次元電子ガス領域24との間に、より低いコンタクト抵抗をもたらす。かくして、
図2Cに示される構造で
は、メサのわき道
(サイドウェイ)上の二次元電子ガス領域24を
通じて、すなわち、貫通エッチングおよび再成長した付加的なAlGaNのN+層22の結果として、ソース
及びドレインコンタクト領域30、3
1間に
直接的なコンタクトが存在する。
故に、GaN N+領域30、31
を成長させる前に
先ずN+AlGaN層
を成長
させることにより、エッチングされたソース/ドレインGaN領域30、31の側壁の上に
GaN HEMTが有効に形成される。この
わき道GaN HEMTの形成は、すべてGaN層
14とAlGaN層
16との間のコンタクト
全体に沿った電子の濃度を増加させ、
より低いコンタクト抵抗に結果としてなる。
【0020】
[0021]
本開示による半導体構造が、
基板と、基板に配置されているメサ構造と、からなり、
メサ構造が、
より下の半導体層と、上の半導体層と、メサの側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域との間に二次元電子ガス領域を形成するために、より下の半導体層から、および、それと直接接触して異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、
を有し、
メサ構造の側壁部分に、そして、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、
を有する。
【0021】
[0022] 半導体構造はまた、以下の特徴の一つ以上を包含する:オーム性のコンタクト材料が、メサ構造の上部部分で終わり、より下の半導体層がGaNであり、上の半導体層がAlNを包含し、電子ドナー層が、n型ドーピングしたAlGaNであり、オーム性のコンタクト材料が、n型ドーピングしたGaNであり、上の半導体層とショットキー接触するゲート電極と、オーム性のコンタクト材料と接触するオーム性コンタクトと、を有する。
【0022】
[0023]
本開示による半導体構造は、基板と、基板に配置されたメサ構造と、を含み、メサ構造が、下の半導体層と、上の半導体層と、メサの側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域との間に二次元電子ガス領域を形成するために、下の半導体層から、および、それと直接接触して異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、メサ構造の側壁部分に、そして、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、を有する。
【0023】
[0024]
本開示による半導体構造は、
基板と、基板に配置されたメサ構造とを有し、メサ構造は、下の半導体層、上の半導体層と、メサの側壁で終わっている外縁部を有している二次元電子ガス領域との間に二次元電子ガス領域を形成するために、下の半導体層と直接接触し、それより高いバンド・ギャップを有する上の半導体層と、付加的な層と下の半導体層との間に二次元電子ガス領域を形成するように、低い半導体層とそこにおいて、且つ、直接接触し、メサの側壁で終了する二次元電子ガス領域の領域で、メサ構造の側壁部分に配置された下の半導体層より高いバンド・ギャップを有する付加された半導体層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、
を有する。
【0024】
[0025]
本開示による半導体構造は、
基板と、基板に配置されたメサ構造と、を有し、メサ構造は:下の半導体層と、下の半導体層と直接接触し、下の半導体層とは異なるバンド・ギャップを有する上の半導体層と、メサ構造の側壁部分に、そして、メサの側壁で終わっている二次元電子ガス領域の領域に配置された電子ドナー層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と
を有する。
【0025】
[0026]
本開示による半導体構造は、
基板と、基板に配置されたメサ構造と、を有し、
メサ構造が、下の半導体層と、下の半導体と直接接触し、下の半導体より高いバンド・ギャップを有する上の半導体層と、下の半導体層と直接接触し、そこにおいて、メサ構造の側壁部分に配置された下の半導体層より高いバンド・ギャップを有する付加的な半導体層と、電子ドナー層に配置されたオーム性のコンタクト材料と、
を有する。さら、付加的な層は、電子ドナー層でもよい。
【0026】
[0027] 多くの実施形態を開示し記載してきた。にもかかわらず、さまざまな修正が開示の精神と範囲から逸脱することなくされることができることが理解されよう。したがって、他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内である。