特許第6133046号(P6133046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6133046
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】封入式遊技機の球循環装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170515BHJP
【FI】
   A63F7/02 301C
   A63F7/02 351Z
   A63F7/02 304B
   A63F7/02 307B
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-267229(P2012-267229)
(22)【出願日】2012年12月6日
(65)【公開番号】特開2014-113198(P2014-113198A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年10月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005120
【氏名又は名称】株式会社森創
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今仁 將嗣
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 泰雅
(72)【発明者】
【氏名】宮本 亘
(72)【発明者】
【氏名】笠野 修弘
(72)【発明者】
【氏名】田口 貴士
【審査官】 尾崎 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−325685(JP,A)
【文献】 特開平09−028837(JP,A)
【文献】 実開平07−007662(JP,U)
【文献】 特開2001−029638(JP,A)
【文献】 特開2008−245886(JP,A)
【文献】 特開平8−266708(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発射装置から発射され、アウト口、入賞口、ファウル口の少なくとも1つから回収された遊技球を発射装置へと戻す循環樋を備えた封入式遊技機の球循環装置であって、
循環樋の内部において、発射装置へと戻されている遊技球の表面の汚れを除去する汚れ除去手段と、
循環樋の内部において、汚れ除去手段によって汚れが除去されている途中の遊技球を発射装置へと搬送する搬送手段と、を備えており、
循環樋、汚れ除去手段および搬送手段は、外枠にヒンジ結合される前枠の正面側に組み付けられており、
搬送手段を駆動させる駆動手段と、
循環樋の出口側において、遊技球の留まりを検出可能なセンサーと、が設けられており、
センサーが遊技球の留まりを検出すると、搬送手段の駆動を停止させ、
センサーは、循環樋に組み付けられるベースと、ベースにシーソー可能に軸支されるシーソー体と、フォトセンサーとから構成されており、
シーソー体の一方には、循環樋を搬送されている遊技球によって押し当て可能な押当片が形成されており、
シーソー体の他方には、センサーを循環樋に組み付けたとき、常時、押当片を循環樋に形成されている切欠から露出させるおもりが形成されており、
シーソー体には、フォトセンサーの投光部と受光部との間を遮蔽可能な遮蔽片が形成されていることを特徴とする封入式遊技機の球循環装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封入式遊技機の球循環装置に関し、詳しくは、発射装置から発射され、アウト口、入賞口、ファウル口の少なくとも1つから回収された遊技球を発射装置へと戻す循環樋を備えた封入式遊技機の球循環装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の球循環装置として、例えば、特許文献1に示される技術が既に知られている。この技術では、樋(循環樋)には、その内部を発射装置へと戻されている遊技球の表面の汚れを除去する長尺状の回転ブラシが備えられている。これにより、発射装置へ戻し途中の遊技球の表面の汚れを除去できる。すなわち、遊技球の戻し工程と遊技球の汚れ除去工程とを同時に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−81584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、発射装置へと戻されている遊技球は、樋の内部を自重によって転がっている。そのため、樋の内部に回転ブラシが備えられていると、この回転ブラシが転がっている遊技球に対する抵抗として作用するため、樋の内部で遊技球が球止まりを起こす危険性があった。また、上述した特許文献1の技術では、樋は、封入式遊技機の前枠の背面側に設けられている。そのため、樋の内部における球詰まりの対処作業および樋の内部の清掃作業等を行うとき、前枠を開放しなければいけなかった。したがって、メンテナンス性が悪いという問題が発生していた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、発射装置へ戻し途中の遊技球の表面の汚れを除去できる封入式遊技機の球循環装置において、戻し途中の遊技球に球止まりを生じさせることなくメンテナンス性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、発射装置から発射され、アウト口、入賞口、ファウル口の少なくとも1つから回収された遊技球を発射装置へと戻す循環樋を備えた封入式遊技機の球循環装置であって、循環樋の内部において、発射装置へと戻されている遊技球の表面の汚れを除去する汚れ除去手段と、循環樋の内部において、汚れ除去手段によって汚れが除去されている途中の遊技球を発射装置へと搬送する搬送手段と、を備えており、循環樋、汚れ除去手段および搬送手段は、外枠にヒンジ結合される前枠の正面側に組み付けられており、搬送手段を駆動させる駆動手段と、循環樋の出口側において、遊技球の留まりを検出可能なセンサーと、が設けられており、センサーが遊技球の留まりを検出すると、搬送手段の駆動を停止させ、センサーは、循環樋に組み付けられるベースと、ベースにシーソー可能に軸支されるシーソー体と、フォトセンサーとから構成されており、シーソー体の一方には、循環樋を搬送されている遊技球によって押し当て可能な押当片が形成されており、シーソー体の他方には、センサーを循環樋に組み付けたとき、常時、押当片を循環樋に形成されている切欠から露出させるおもりが形成されており、シーソー体には、フォトセンサーの投光部と受光部との間を遮蔽可能な遮蔽片が形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、汚れ除去手段によって汚れが除去されている途中の遊技球を搬送手段によって発射装置へと搬送できる(戻すことができる)。このように搬送手段によって搬送できるため、搬送中(戻し途中)の遊技球に球止まりが生じることがない。また、これら搬送手段と汚れ除去手段とは、前枠の表面側に組み付けられている。したがって、循環樋の内部における遊技球の球詰まりの対処作業および循環樋の内部の清掃作業等を行うときでも、前枠を開放させる必要がない。したがって、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例に係る封入式遊技機の正面図である。
図2図1の斜視図である。
図3図2の皿ユニットの拡大図である。
図4図3を背面側から見た斜視図である。
図5図3の分解斜視図である。
図6図5の球循環装置の拡大図である。
図7図6の平面図である。
図8図6の正面図である。
図9図6の分解斜視図である。
図10図9のセンサーユニットの分解斜視図である
図11図5の球循環装置のブロック図である。
図12図11の制御装置に記憶されている制御回路である。
図13図5の球循環装置において、遊技球の流れを説明する図である。
図14図5の球循環装置の動作説明図である。
図15図5の球循環装置の動作を説明する図である。
図16図12の制御回路の説明図である。
図17】遊技球のカウントの流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜17を用いて説明する。まず、図1〜2を参照して、本発明の実施例に係る封入式遊技機1(封入式パチンコ機1)の全体構成を説明する。この封入式パチンコ機1は、主として、外枠2と、この外枠2にヒンジ6、6(下側のヒンジ6の軸は、図示しない)を介して組み付けられている前枠3とから構成されている。前枠3の上側には、遊技領域を有する遊技盤4を覆うガラス扉枠(図示しない)が組み付けられている。一方、前枠3の下側には、皿ユニット5が組み付けられている。
【0013】
皿ユニット5は、図3〜5に示されるように、矩形状に形成されたベース10と、ベース10に組み付けられ、後述するアウト口4a、入賞口(図示しない)、ファウル口(図示しない)から回収された遊技球(アウト球、セーフ球、ファウル球)Pを発射装置(図示しない)へと戻す球循環装置30と、ベース10に組み付けられた球循環装置30を覆う皿カバー80とから構成されている。なお、入賞口(図示しない)には、自身に入賞した遊技球(セーフ球)Pを検出可能なセーフ球カウントセンサーが設けられている。以下に、これらベース10と、球循環装置30と、皿カバー80とを個別に説明する。
【0014】
はじめに、ベース10から説明する。ベース10には、遊技盤4のアウト口4a、入賞口(図示しない)から回収された遊技球Pを排出させるメイン戻し口12と、遊技盤4のファウル口(図示しない)から回収された遊技球Pを排出させるサブ戻し口14と、これら回収された遊技球Pを球送り装置20へ送り込む送り口16とが形成されている。また、ベース10には、遊技者が操作可能なハンドル18が組み付けられている。そして、球送り装置20へ送り込まれた遊技球Pは、さらに、発射装置(図示しない)へ送り込まれると、遊技者のハンドル18の操作によって、遊技盤4の遊技領域へと発射される。なお、球送り装置20には、発射装置(図示しない)へ送り込まれる遊技球Pの通過を検出可能な発射カウントセンサー22が組み付けられている。
【0015】
次に、図6〜10、17を参照して、球循環装置30を説明する。球循環装置30は、中皿本体40と、球送りスクリュ50と、回転ブラシ54と、モーターユニット60と、センサーユニット70とから構成されている。中皿本体40は、ベース10のメイン戻り口12、サブ戻り口14から排出された遊技球Pを送り口16へと送り込む球路40aを有する樋状に形成された部材から構成されている。この中皿本体40が、特許請求の範囲に記載の「循環樋」に相当する。
【0016】
そのため、この中皿本体40にも、ベース10のメイン戻り口12、サブ戻り口14、送り口16にそれぞれ対応するメイン戻り口42、サブ戻り口44、送り口46が形成されている。なお、サブ戻り口44には、排出された遊技球Pの通過を検出可能なファウル球センサー44aが組み付けられている。球送りスクリュ50は、螺旋状に形成された羽を有するものであり、球路40aを通る遊技球Pを搬送可能に球路40aの長手方向に沿って組み付けられている。この球送りスクリュ50が、特許請求の範囲に記載の「搬送手段」に相当する。
【0017】
ここで、図17を参照して、遊技者が遊技可能な遊技球Pの持球残量のカウントの流れを説明する。遊技球Pが送り口16、46を通過し(図17において、S201)、発射カウントセンサー22が遊技球Pの通過を検出すると、遊技球カウント手段(図示しない)は、遊技者の持球残量からマイナス1する演算処理を行う(S202)。
【0018】
そして、発射装置(図示しない)から発射された遊技球Pが遊技盤4の遊技領域へと到達すると、遊技球Pは入賞口(図示しない)、アウト口4aから回収され(S203)、中皿本体40のメイン戻り口42を介して球路40aへと戻される(S204)。なお、S203において、セーフ球カウントセンサーが遊技球Pの通過を検出すると、遊技球カウント手段(図示しない)は、遊技者の持球残量からプラス(例えば、プラス3、10、13等)する演算処理を行う。
【0019】
一方、発射装置(図示しない)から発射された遊技球Pが遊技盤4の遊技領域へと到達することがないと(遊技領域へ届かないと)、遊技球Pはファウル球としてファウル口(図示しない)から回収され(S205)、中皿本体40のサブ戻り口44を介して球路40aへと戻される(S207)。このとき、ファウル球センサー44aが遊技球Pの通過を検出するため(S207)、遊技球カウント手段(図示しない)は、遊技者の持球残量からプラス1する演算処理を行う(S206)。
【0020】
このように球路40aへと戻された遊技球Pは、再度、送り口16、46を通過する(S208、S209)。以降、これらS201〜S209を繰り返す。なお、遊技球カウント手段(図示しない)は、遊技者の持球残量がゼロになると、球送り装置20の遊技球Pの通過を遮断する。そのため、遊技者は、所定の操作を行わないと(例えば、現金を投入する操作を行わないと)、遊技を継続できない。
【0021】
回転ブラシ54は、球送りスクリュ50によって搬送されている遊技球Pの表面をブラシング(磨き)可能に球路40aの長手方向に沿ってビスB留めによるブラシ受け押さえ58を介して組み付けられている。そのため、球送りスクリュ50と回転ブラシ54とは並設される格好で球路40aの長手方向に沿って組み付けられている。この回転ブラシ54が、特許請求の範囲に記載の「汚れ除去手段」に相当する。
【0022】
モーターユニット60は、中皿本体40にビスBを介して組み付けられるハウジング62と、ハウジング62にそれぞれ組み付けられる第1のモーター64、第2のモーター66とから構成されている。第1のモーター64は、その駆動軸(図示しない)が、球送りスクリュ50の回転軸52に締結されている歯車52aに連結されている。これにより、第1のモーター64を駆動させると、球送りスクリュ50を回転できるため、メイン戻り口42、サブ戻り口44から送り口46へ遊技球Pを搬送できる。
【0023】
一方、第2のモーター66も、その駆動軸(図示しない)が、回転ブラシ54の回転軸56に締結されている歯車56aに連結されている。これにより、第2のモーター66を駆動させると、回転ブラシ54を回転できるため、メイン戻り口42、サブ戻り口44から送り口46へ搬送している遊技球Pをブラシングできる。なお、このモーターユニット60は、ビスBを介して中皿本体40に組み付けられている。このモーターユニット60が、特許請求の範囲に記載の「駆動手段」に相当する。
【0024】
センサーユニット70は、図10に示すように、中皿本体40にビスBを介して組み付けられるベース72と、ベース72にシーソー可能に軸支されるシーソー体74と、フォトセンサー76とから構成されている。シーソー体74の一方には、球路40aを搬送されている遊技球Pによって押し当て可能な押当片74aが形成されている。また、シーソー体74の他方には、センサーユニット70を中皿本体40に組み付けたとき、常時、押当片74aを球路40aの切欠40bから露出させるおもり74bが形成されている。また、シーソー体74の押当片74aの下側には、フォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとの間を遮蔽可能な遮蔽片74cが形成されている。
【0025】
そのため、遊技球Pが留まることなく球路40aを搬送されていると、押当片74aは遊技球Pに瞬間的に押し当てられた状態が繰り返されることとなる。したがって、遮蔽板74cもフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとの間を瞬間的に遮蔽した状態が繰り返されることとなる。
【0026】
なお、これら球送りスクリュ50と、回転ブラシ54と、モーターユニット60と、センサーユニット70とが組み付けられた中皿本体40は、ベース10の表面にビスBを介して組み付けられている。この記載が、特許請求の範囲に記載の「循環樋、汚れ除去手段および搬送手段は、外枠にヒンジ結合される前枠の正面側に組み付けられている」に相当する。
【0027】
最後に、図3〜5に戻って、皿カバー80を説明する。皿カバー80は、ベース10に組み付けた球循環装置30を覆うカバーである。この皿カバー80により、球循環装置30を覆うことができるため、遊技者が遊技球Pに触ることを防止できる。すなわち、遊技機1が封入式パチンコ機となる。
【0028】
次に、図11〜12、16を参照して、球循環装置30の電気的構成を説明する。前枠3には、遊技機1の制御を成す制御装置90(図における封入式パチンコ機において、図示しない)が組み付けられている。この制御装置90は、第1のモーター64、第2のモーター66およびフォトセンサー76とそれぞれ電気的に接続されている。そして、この制御装置90には、図12に示すような制御回路が記憶されている。
【0029】
これにより、フォトセンサー76が、例えば、連続して1秒以上動作した(遮蔽板74cによって投光部76aと受光部76bとの間が遮蔽された)ときのみ、両モーター64、66を停止させることができる。そのため、遮蔽板74cがフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとの間を瞬間的に遮蔽した状態では、制御回路のタイマTがタイムアップすることがない。なお、フォトセンサー76の動作が検知されなくなると、両モーター64、66が駆動し始める。もちろん、フォトセンサー76の動作が1秒未満のときには、両モーター64、66は駆動している。
【0030】
すなわち、この制御回路は、図16に示すように、シーソー体74の遮蔽板74cがフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとの間を遮蔽すると(遊技球Pが球路40aに留まると)、この遮蔽時間を検出する(図16において、S101)。そして、この検出時間が1秒以下のとき、1秒以上になるまで繰り返し待機し、1秒以上になると(S102)、両モーター64、66を停止させる(S103)。
【0031】
続いて、図13〜15を参照して、球循環装置30の動作を説明する。遊技者の遊技の開始(ハンドル18の操作)によって発射装置(図示しない)から遊技球Pが発射されると(図15において、S1)、発射された遊技球Pは遊技盤4のアウト口4a、入賞口(図示しない)およびファウル口のいずれかから回収される。この回収された遊技球Pは、ベース10のメイン戻り口12、サブ戻り口14のいずれかから排出され、排出された遊技球Pは、中皿本体40のメイン戻り口42、サブ戻り口44のいずれかを介して球路40aへ送られる(図13参照)。
【0032】
そして、送られた遊技球Pは、その自重を介して球路40aを球送りスクリュ50へ向けて転がっていく。すると、転がった遊技球Pは、球送りスクリュ50を介して球路40aを送り口46に向けて搬送されていく(遊技球Pの戻し工程が行われる)と共に、この搬送と同時に回転ブラシ54によって表面がブラシングされていく(遊技球Pの汚れ除去工程が行われる)(S2〜S8)。やがて、搬送およびブラシングされた遊技球Pは、送り口46から球送り装置20を介して発射装置(図示しない)へと戻される(S9)。以降、遊技球Pは、この一連の流れを繰り返す。
【0033】
なお、遊技者が遊技をしている限り、遊技球Pは球路40aを流れる(留まることがない)格好となっている(図14(A)、図14(B)参照)。そのため、既に説明したように、遮蔽板74cがフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとの間を瞬間的に遮蔽した状態が繰り返されることとなる。したがって、制御回路のタイマーTが作動(タイムアップ)することがないため、両モーター64、66は駆動し続けている。
【0034】
やがて、遊技者の遊技の終了に伴って球路40aに遊技球Pが留まった状態になると(S10)、センサーユニット70の遮蔽板74cがフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとを遮蔽したままの状態(連続して1秒以上遮蔽した状態)となる(図14(C)参照)。すると、制御回路のタイマーTの動作によって両モーター64、66が停止するため(S11〜S12)、球送りスクリュ50と回転ブラシ54の回転も停止する(S13)。
【0035】
本発明の実施例に係る封入式パチンコ機1の球循環装置30は、上述したように構成されている。この構成によれば、回転ブラシ54によって汚れが除去されている途中の遊技球Pを球送りスクリュ50によって発射装置へと搬送できる(戻すことができる)。そのため、搬送中(戻し途中)の遊技球Pに球止まりが生じることがない。また、これら球送りスクリュ50と回転ブラシ54とは、ベース10の表面側に組み付けられている。したがって、中皿本体40の球路40aにおける遊技球Pの球詰まりの対処作業および中皿本体40の球路40aの清掃作業等を行うときでも、前枠3を開放する必要がない。したがって、メンテナンス性を向上させることができる。
【0036】
また、この構成によれば、回転ブラシ54は、遊技球Pの表面をブラシング可能となっている。また、球送りスクリュ50は、螺旋状に形成された羽を有するものであり、球路40aを通る遊技球Pを搬送可能となっている。このようにブラッシングできるため、遊技球Pの表面の汚れを簡便に除去できる。また、このように螺旋状に形成された羽を有するものであるため、遊技球Pの搬送を簡便に実施できる。
【0037】
また、この構成によれば、例えば、遊技者の遊技の終了に伴って球路40aに遊技球Pが留まった状態になると、センサーユニット70の遮蔽板74cがフォトセンサー76の投光部76aと受光部76bとを遮蔽したままの状態(連続して1秒以上遮蔽した状態)となる(図14(C)参照)。すると、制御回路のタイマーTの動作によって両モーター64、66が停止するため、球送りスクリュ50と回転ブラシ54の回転も停止する。そのため、遊技者が遊技しているときのみ、球送りスクリュ50や回転ブラシ54を動かすことができる。したがって、球送りスクリュ50や回転ブラシ54の動きに無駄を生じさせることがない。
【0038】
また、この構成によれば、球送りスクリュ50を回転させる第1のモーター64を駆動させると、回転ブラシ54を回転させる第2のモーター66も駆動する。すなわち、第1のモーター64と第2のモーター66は、その駆動や停止が同時に行われる。そのため、モーターが個別にあっても、これら個別のモーターを動かす回路を1つで済ますことができる。したがって、個別のモーターを動かす回路を2つ必要とすることがないため、制御装置90に記憶する制御回路を簡素化できる。
【0039】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、球送りスクリュ50の回転軸52の歯車52aと回転ブラシ54の回転軸56の歯車56aとにモーター64、66の駆動軸をそれぞれ締結させる形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、モーター64、66を1つにしても構わない。その場合、1つのモーターの駆動軸に球送りスクリュ50の回転軸52の歯車52aと回転ブラシ54の回転軸56の歯車56aとを連結させることとなる。
【符号の説明】
【0040】
1 封入式パチンコ機(封入式遊技機)
2 外枠
3 前枠
6 ヒンジ
4a アウト口
30 球循環装置
40 中皿本体(循環樋)
50 球送りスクリュ(搬送手段)
54 回転ブラシ(汚れ除去手段)
76 フォトセンサー
P 遊技球




図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17