(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のモジュール式のゴルフバッグであって、各ポールの複数の部分は、内側において前記柔軟性のあるバッグ本体の内部に露出している、モジュール式のゴルフバッグ。
請求項1に記載のモジュール式のゴルフバッグであって、前記複数のポールの各々は、1つのポールスリーブを貫通し、各ポールスリーブの長さは前記対応するポールの長さの半分よりも長い、モジュール式のゴルフバッグ。
請求項1に記載のモジュール式のゴルフバッグであって、前記複数のポールの各々がポールスリーブを貫通し、該ポールスリーブは、前記ポールスリーブの長さに沿って互いに離して配置した複数の開孔を有し、前記複数の開孔を通して前記ポールの一部が前記柔軟性のあるバッグの内部で露出しアクセス可能である、モジュール式のゴルフバッグ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの背面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールの長さに沿って互いに離して配置した多数の外側ポールスリーブを備える。
【
図2】
図1のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図3】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールの長さに沿って互いに離して配置した僅かな数の外側ポールスリーブを備える。
【
図4】
図3のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図5】本発明の実施例による、モジュール式ゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポール用に単一の外側ポールスリーブを備える。
【
図6】
図5のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図7】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールスリーブの長さに沿って互いに離して配置した複数の開孔を有する外側ポールスリーブと、複数の付加的な収納コンパートメントを備える。
【
図8】
図7のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図9】
図7及び
図8のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図10】
図7〜
図9に示す付加的な収納コンパートメントの背面から見た図である。
【
図11】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの背面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールの長さに沿って互いに離して配置した多数の内側ポールスリーブを備える。
【
図12】
図11のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図13】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールの長さに沿って互いに離して配置した僅かな数の内側ポールスリーブを備える。
【
図14】
図13のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図15】本発明の実施例による、モジュール式ゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポール用に単一の内側ポールスリーブを備える。
【
図16】
図15のモジュール式ゴルフバッグの側面から見た図である。
【
図17】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグの正面から見た図であり、そのゴルフバッグは、柔軟なゴルフバッグ本体を内側で支持するためのポール用スリットを備える。
【
図18】本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグを背面から見た図であり、そのゴルフバッグは、各ポールの長さに沿って互いに離して配置した多数の内側ポールスリーブと、付加的な収納コンパートメントとを備える。
【
図18A】本発明の実施例によるモジュール式のゴルフバッグに構造の体及び横方向支持をもたらす、クロスバーに連結したバッグポールを示す。
【
図18B】本発明の実施例によるモジュール式のゴルフバッグに構造の体及び横方向支持をもたらす、クロスバーに連結したバッグポールを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
従来のゴルフバッグは重く、また、従来のゴルフバッグの収納コンパートメントは構成変更可能ではない。本発明は、外側又は内側フレームを有する、軽量のモジュール式ゴルフバッグを提供する。モジュール式の付加的な収納コンパートメントは、様々な構成により、外側又は内側フレームに取り外し可能に連結する。コンパートメントは、外側ポールに直接連結したり、開孔又はスリットにおいて露出する内側ポールに連結したり、柔軟なバッグ本体の周囲の露出しない内側ポールに連結したり、又はそれらを組み合わせることができる。本発明の実施例を
図1〜
図10に示す。
【0011】
図1は、モジュール式ゴルフバッグ100の正面サイド102を示す。フレーム頂部104はゴルフクラブを受け入れ可能である。いくつかの実施例において、フレーム頂部104は開いた状態である。他の実施例において、フレーム頂部104はリム及びジッパー付きのカバーを有する。フレーム底部106は、フレーム頂部104よりほぼゴルフクラブの長さ分下方に配置する。複数のポール108及び110は、フレーム頂部104とフレーム底部106を連結する。柔軟性のあるバッグ本体112は、ポール108及び110の内側にある。柔軟性のあるバッグ本体112はフレーム頂部104とフレーム底部106との間で延び、これによりフレーム頂部104からゴルフクラブを受け入れる空所(図示せず)を形成する。
【0012】
複数のポールスリーブ114,116,118,120,122及び124は、柔軟性のあるバッグ本体に取り付ける。ポールスリーブ114,116及び118の各々は、ポール108の長さの少なくとも一部を包囲する。同様に、ポールスリーブ120,122及び124の各々は、ポール110の長さの少なくとも一部を包囲する。ポール108及び110は各々少なくとも1つのポールスリーブを貫通する。ポールスリーブ114,116,118,120,122及び124は、展開姿勢において柔軟性のあるバッグ本体112をポール108及び110に固定することにより柔軟性のあるバッグ本体112に構造の体(てい)を与える。
図1において、簡明のためにポールスリーブ114,116,118,120,122及び124のみに符号付けしたが、
図1はポール108及び110の長さのほぼ全体に渡り互いに離して配置したポールスリーブを示していることを理解されたい。
【0013】
図2は、
図1のモジュール式ゴルフバッグ100の側面202を示す。
図1に示すポール110、フレーム頂部104、フレーム底部106、並びにポールスリーブ120,122及び124も
図2において見えている。第3のポール204がフレーム頂部104からフレーム底部106まで延びている。
図1に示すポール108及び110と同様に、ポール204は、ポールスリーブ206,208及び210を含む、ポール204の長さに沿って互いに間隔をとって配置した多数のポールスリーブに貫通する。
【0014】
図1及び
図2に示す図には、3本のポールのみ見えているが、バッグ100は4本のポールを備える。いくつかの実施例において、本発明によるモジュール式のゴルフバッグは、2本のポール、3本のポール、4本のポール、又は4本以上のポールを備える。
図1において、ポール108及び110はほぼ直線状である。
図2において、ポール204はフレーム頂部104からフレーム底部106まで湾曲している。本発明によるモジュール式ゴルフバッグの様々な実施例における複数のポールは、様々なポール配置構成を有することができると共に、互いに交叉する、又はフレーム頂部からフレーム底部まで対角線に延びるポールを含めて多数のポールを有することができると考えられる。
【0015】
ポールスリーブに貫通するポール108,110,204及び第4のポール(図示せず)の使用により、モジュール式ゴルフバッグ100用の軽量外付けフレームを提供する。「外側フレーム」は、バッグ本体のほぼ外側で構造的な支持を提供する。
図1及び
図2において、ポール108,110,204及び第4のポール(図示せず)は、実質的にバッグ100の側面の境界を形成し、柔軟性のあるバッグ本体112は、側面の境界の内側においてフレーム頂部104からフレーム底部106まで延びる。「内側」とは、柔軟性のあるバッグ本体112は、実質的にポール108,110,204及び第4のポールにより区切られた領域の内側にあることを意味する。
【0016】
ポール108,110及び204は、展開姿勢において柔軟性のあるバッグ本体112をポール108,110及び204に固定することにより、柔軟性のあるバッグ本体112に構造の体を与える。すなわち、ポール108,110及び204によってもたらされる外側フレームにより、柔軟性のあるバッグ本体112を膨らませるか液体を充填したかのように、「開いた」又は「満たされた」状態に維持する。バッグ100は、ポール108,110及び204がポールスリーブを貫通し、柔軟性のあるバッグ本体112が有する各パネルが、2本又はそれ以上のポールの間で延びることで柔軟性のあるバッグ本体112がぴんと張られるように設計する。柔軟性のあるバッグ本体112は柔軟性を有する為、バッグ本体112はポールスリーブ無しでは開き、伸展することはない。
図1及び
図2において、各ポールの複数の部分は、露出しておりアクセス可能である。露出部分212及び214のような露出したポール部分は、
図7〜
図10を参照して説明するように付加的な収納コンパートメントの取り付け点として使用可能である。
【0017】
様々な構成及びタイプのポールスリーブが考えられる。
図3及び
図4には、
図1及び
図2よりもより大きなポールスリーブを有するモジュール式ゴルフバッグ300を示す。
図3はバッグ300の前面302を示す。ポール304及び306は、フレーム頂部308からフレーム底部310まで延びる。バッグ300は、
図1及び
図2に示す小さなポールスリーブよりも、より大きな4つのポールスリーブを各ポールの長さに沿って互いに離して配置して有しており、ポールスリーブ310,312,314及び316はポール304の長さに沿って互いに離して配置し、ポールスリーブ318,320,322及び324はポール306の長さに沿って互いに離して配置する。一実施例において、ポールスリーブ310,312,314及び316は、ポール部分326,328及び330が露出しアクセス可能なようにポールスリーブに切除した開孔を有する、ポール304の長さに沿って延びる単一のポールスリーブであっても良い。このタイプの実施例を
図7〜
図9に示し、説明する。
【0018】
図3において、モジュール式ゴルフバッグ300は、柔軟性のあるバッグ本体336に取り付けた水ボトル用コンパートメント332及び掴み把手334を備える。いくつかの実施例においては、付加的な収納コンパートメントは、柔軟性のあるバッグ本体には一切恒久的に取り付けない。他の実施例においては、水ボトル用コンパートメント332のような1又は複数の一般に望まれる付加的な収納コンパートメントは恒久的に取り付ける。
図4には、モジュール式ゴルフバッグ300の側面から見た図を示す。モジュール式の付加的な収納コンパートメントは、
図7〜
図10に示すように本発明によるモジュール式のゴルフバッグの実施例に取り外し可能に連結できる。
【0019】
図5は、モジュール式ゴルフバッグ500の前面502を示す。ポール504及び506は、フレーム頂部508とフレーム底部510との間に延びる。ポール504はポールスリーブ512に貫通し、ポール506はポールスリーブ514に貫通する。ポールスリーブ512及び514はポール504及び506とほぼ同じ長さである。いくつかの実施例において、ポールスリーブ512及び514の長さは、対応するポールの長さの半分よりも長い。
図6は、モジュール式ゴルフバッグ500の側面から見た図を示す。
【0020】
図7は、ポールスリーブ702及び704を有するモジュール式ゴルフバッグ700を示す。ポールスリーブ702及び704は各ポールスリーブの長さに沿って互いに離して配置する複数の開孔706,708,710,712,714及び716を有する。
図7には、ポールスリーブ702及び704の長さのほぼ全体にわたって互いに離して配置した開孔を示すが、各ポールスリーブに沿った代表的な3つの開孔のみ簡明のため符号を付している。上述のように、いくつかの実施例においては、ポールスリーブ702及び704は、開孔を配置したポールスリーブではなく、個別のポールスリーブに分割する。
【0021】
モジュール式ゴルフバッグ700はまた、付加的な収納コンパートメント718,720,722及び724、並びに背中パッド726を有する。付加的な収納コンパートメント718,720,722及び724、並びに背中パッド726の各々は、2つのポールの間において取り外し可能に連結する。付加的な収納コンパートメント718,724は、ポール728及び730の間において取り外し可能に連結する。付加的な収納コンパートメント720及び722並びに背中パッド726を取り外し可能に連結する第2のポールを
図8及び
図9に示す。
【0022】
図7〜
図9は、対応するポールの露出した部分に連結した付加的な収納コンパートメント718,720,722及び724、並びに背中パッド726を示す。取り外し可能に連結した付加的な収納コンパートメントにより、ゴルファは自身のバッグに使用する特別なコンパートメントを選択することが出来る。ゴルファは、環境の変化に応じてコンパートメントを付け足し又は取り外し、重量を最小化しまた機能性を最大化することができる。更に、ゴルファは、同じタイプの複数のコンパートメントを選択したり、典型的な付属用品コンパートメントのレイアウトを逆にして、ゴルファが左利きであったり、若しくは所定のバッグの置き方を好んだりすることを反映し、又は他の個人的な変更を行うことができる。
【0023】
取り外し可能な連結は、各コンパートメントがバックルタイプの閉じ口を有する複数のストラップ、又はフック若しくは「C型」部材のような圧嵌装着可能なコネクタを有するようにして、様々な方法で実現される。
図7には、例えば、付加的な収納コンパートメント724を、ポール728及び730の露出し且つアクセス可能なポール部分まで延びて巻き付くストラップ732,734,736及び738と共に示す。
【0024】
露出し、アクセス可能なポール部分により、ストラップをその露出したポール部分の周りに完全に巻き付けることができる。
図5及び
図6における、ほぼポールと同じ長さを持つポールスリーブを有するバッグ500のような例では、圧嵌装着がより適切である。しかし、いくつかの例においては、柔軟性を持つバッグ本体自身は、たとえポール部分が露出せずアクセス可能でない時でも、ポール及び対応するポールスリーブの双方の周りに付加的な収納コンパートメントをストラップで固定するのに適応するためのスリットを設けることができる。そのような場合には、コネクタはポールの露出部分よりもポールスリーブと直接接触する。代案として、ポールスリーブはポールスリーブの長さ全体にわたって柔軟性を有するバッグ本体に取り付けず、ストラップをポール及びポールスリーブの双方の周りに巻き付けるためのスペースを残す。ポールスリーブにはめ込んだグロメットのような他の連結機構もまた考えられる。
【0025】
図8及び
図9には、モジュール式ゴルフバッグ700の側面図を示す。
図7〜
図9は、2本のポールのみの間で取り外し可能に連結した各付加的な収納コンパートメントを示しているが、付加的な収納コンパートメントは3本又はそれ以上のポール周りにも同様に取り外し可能に連結できる。付加的な収納コンパートメントは、少なくとも2本のポールの間で複数位置において取り外し可能に連結できる。例えば、付加的な収納コンパートメント724は、バッグ700の中間部近傍で取り外し可能に連結するが、コンパートメント724は様々な他の取り付けポイントに連結することもできる。ある特定の実施例において、付加的な収納コンパートメント718及び724は、相互に交換することができる。
【0026】
ゴルフバッグ700のモジュール式という性質により、複数の異なる付加的な収納コンパートメントは同じ取り付けポイントの間で取り外し可能に連結でき、またポールの配置に依存して、ある特定の付加的な収納コンパートメントを第1の複数ポールの取り付けポイントの間で、並びに第2の複数ポールの取り付けポイントの間で取り外し可能に連結することができ、第1の複数ポールと第2の複数ポールとは異なるものとする。「取り付けポイント」とは、付加的な収納コンパートメントを連結できる可能性のある任意の潜在的位置をいう。従って、取り付けポイントは、モジュール式ゴルフバッグの設計に依存して変化する。
図7〜
図9において、各ポールの露出部分が取り付けポイントとなる。C型コネクタを有する圧嵌装着を用いると、各ポールは必然的に1つの大きな連結ポイントとなる。
【0027】
付加的な収納コンパートメント724の背面図を
図10に示す。ストラップ732,734,736及び738は、付加的な収納コンパートメント724から延び、ポールの露出部分周りに巻き付ける。
図10は例示であり、様々な連結機構が考えられる。
【0028】
図1〜
図9に示す様々なタイプのポールスリーブは、様々な方法でバッグ本体に取り付けることができる。いくつかの実施例において、ポールスリーブは柔軟性のあるバッグ本体に縫い付ける。更に、ポールスリーブはほぼ等間隔離れた状態に示されているが、スリーブはいかなる所望の間隔又は位置にでも配置することができる。ポールは、繊維ガラス、アルミニウム、チタン、又は他の軽量で頑丈な材料で形成することができる。柔軟性のあるバッグ本体は、ナイロン又は他の軽量で丈夫な材料で形成することができ、天然及び合成材料のいずれでもよい。
【0029】
図1〜
図9は、外側ポールを有するゴルフバッグを示すが、
図11〜
図16の代替的な実施形態は、内側ポールを有するゴルフバッグを示す。他の実施形態は、内側及び外側ポール又はポールスリーブの組み合わせを用いることができる。例えば、ゴルフバッグは、柔軟性のあるバッグ本体の内側で肩ストラップとは反対側のバッグの側面にポールを保持し、また外側で肩ストラップ側の側面にポールを保持することもできる。
【0030】
ポールスリーブに加え、異なる実施形態では、柔軟性のあるバッグ本体に付加的に又は代替的にスリットを設けることができる。本明細書で説明したように、スリットは、ゴルフバッグの柔軟性のあるバッグ本体における開口部又は開孔とする。ポールスリーブが、柔軟性のあるバッグ本体の内側又は外側にポールを保持する一方、スリットはポールを柔軟性のあるバッグ本体に対して出し入れできるための領域を提供する、又は単にポールを露出させる開口部を提供する。ある実施形態において、スリットは柔軟性のあるバッグ本体内に位置決めしたポールの一部を露出させ、ポールに対して、クリップ留め可能な付属用品(ゴルフタオル、グローブ、鍵、旗、その他)、ポケット、他の分離可能なコンパートメントを取り付けることを可能にする。スリットは、バッグが裂けることを防ぐために様々な方法で補強することができる。例えば、布地、皮革、ビニール、ポリウレタン、金属、プラスチック、又は他の補強材料を、スリット開口部の周りに縫着、接着、熱圧着、又は付着する。ポールスリーブの代わりにスリットを用いる実施形態の方が製造が容易になるが、それはスリットはただバッグ本体から切り込みを入れるだけで済むのに対し、ポールスリーブは、別個に作成し取り付ける必要があるからである。
【0031】
図11〜
図18は、スリット及びポールスリーブの両方を有する異なった実施形態を示すが、本発明では両方を必要とはしない。実際のところ、いくつかの実施形態はスリットのみを有し、又はポールスリーブのみを有し、又は
図11〜
図18に示す実施形態とは異なるいくつかのスリットとポールスリーブの組み合わせを有することができる。
【0032】
図11は、モジュール式ゴルフバッグ1100の正面サイド1102を示す。フレーム頂部1104はゴルフクラブを受け入れ可能である。いくつかの実施例において、フレーム頂部1104は開いている。他の実施例において、フレーム頂部1104はリム及びジッパー付きのカバーを有する。フレーム底部1106は、フレーム頂部1104からほぼゴルフクラブの長さ分下方に位置する。複数のポール1108及び1110は、フレーム頂部1104とフレーム底部1106とを連結する。ポール1108及び1110の点線は、柔軟性のあるバッグ本体1112がポール1108及び1110の外側にあることを示している。柔軟性のあるバッグ本体1112はフレーム頂部1104とフレーム底部1106の間で延び、これによりフレーム頂部1104を通してゴルフクラブを受け入れ可能な空所(図示せず)を形成する。
【0033】
ポールスリーブ1114,1116,1118,1120,1122及び1124を指示する点線は、図示したポールスリーブが柔軟性のあるバッグ本体1112の内側に取り付けられることを示す。それ故、図示した実施形態は、柔軟性のあるバッグ本体1112の内側にポール及びポールスリーブの両方を有する。柔軟性のあるバッグ本体1112の内側で、ポール1108及び1110がポールスリーブ1114,1116,1118,1120,1122及び1124の内部に保持される。ポールスリーブ1114,1116及び1118の各々は、ポール1108の長さの少なくとも一部を包囲する。同様に、ポールスリーブ1120,1122及び1124の各々は、ポール1110の長さの少なくとも一部を包囲する。ポール1108及び1110の各々は、少なくとも1つのポールスリーブを貫通する。ポールスリーブ1114,1116,1118,1120,1122及び1124は、柔軟性のあるバッグ本体1112を内部でポール1108及び1110に固定することにより、柔軟性のあるバッグ本体1112に構造の体をもたらす。
図11において、簡明のためにポールスリーブ1114,1116,1118,1120,1122及び1124のみに符号付けしているが、
図11は、ポール1108及び1110の長さのほぼ全体にわたって互いに離して配置したポールスリーブを示していることを理解されたい。
【0034】
内部のスリーブに加え、モジュール式ゴルフバッグ1100はまた、スリット1126,1128,1130及び1132を有する。スリットは、柔軟性のあるバッグ本体において、開口部又は開孔である。
【0035】
図12は、
図11のモジュール式ゴルフバッグ1100の側面1202を示す。
図11に示す、ポール1204,フレーム頂部1104,フレーム底部1106、並びにポールスリーブ1120,1122及び1124もまた、
図12においても見えている。第3のポール1204はフレーム頂部1104からフレーム底部1106まで延び、バッグ1100の内側で方向付けられている。
図11のポール1108及び1110と同様に、ポール1204は、ポール1204の長さにわたって広がり、内側に取り付けるポールスリーブ1206,1208及び1210を含む、柔軟性のあるバッグ本体1112の内側に取り付ける多数のポールスリーブを貫通する。更に、ポール1204はポール1204を露出させるためのスリット1228を横切る。
【0036】
図11及び
図12に示した図においては、3本のポールのみ見えているが、バッグ1100は、例えば2,4,5,6本又はそれ以上といったように、ポールを付加する又はより少なくすることができる。
図11のポール1108及び1110はほぼ直線的である。
図12のポール1204は、フレーム頂部1104からフレーム底部1106まで湾曲している。本発明によるモジュール式ゴルフバッグの様々な実施例において、複数のポールは、様々なポール配置構成を有すると同時に、互いに交叉し又はフレーム頂部からフレーム底部まで対角線上に延びるポールを有することが考えられる。実施形態は、柔軟性のあるバッグ本体1112の内側又は外側にあるそのようなポール及びポール構成を有することができる。
【0037】
ポールスリーブを貫通するポール1108,1110,1204及び4番目のポール(図示せず)の使用により、モジュール式ゴルフバッグ1100に軽量の内側フレームをもたらす。「内側フレーム」は、バッグ本体内部における実質的な構造的支持を提供する。
図11及び
図12において、ポール1108,1110,1204及び4番目のポール(図示せず)は、実質的にバッグ1100の側面境界を形成する。柔軟性のあるバッグ本体1112はまた、ポール1108,1110,1204及び4番目のポールによって境界付けられる領域の外側においてフレーム頂部104からフレーム底部106まで延びる。
【0038】
柔軟性のあるバッグ本体1112をポール1108,1110及び1204に内側で固定することにより、ポール1108,1110及び1204を露出させることなくゴルフバッグ1100に構造の体を与える。すなわち、ポール1108,1110及び1204によってもたらされる内側フレームは、まるで柔軟性のあるバッグ本体1112を膨らませた、又は液体で充填したかのように「開いた」又は「満たされた」状態に保持する。バッグ1100は、ポール1108,1110及び1204が柔軟性のあるバッグ本体1112に内側で取り付けられたポールスリーブに貫通するとき、2個又はそれ以上のポールの間で延びるバッグ本体1112が有する各パネルによってぴんと張られるように設計する。柔軟性のあるバッグ本体1112は柔軟性を有するため、バッグ本体1112はポールスリーブ無しでは、開いて伸展した状態を維持できない。多くの点線で示すように、
図11及び
図12におけるポール及びポールスリーブは、全て柔軟性のあるバッグ本体1112の内側に配置する。それ故、本発明のいくつかの実施形態がポール及びポールスリーブを外側に有する一方、代替の実施形態はポール及びポールスリーブをゴルフバッグ本体の内側に配置する。
【0039】
図13において、モジュール式のゴルフバッグ1300は、柔軟性のあるバッグ本体1336に取り付けた水ボトルコンパートメント1332及び掴み用把手1334を有する。いくつかの実施例においては、柔軟性のあるバッグ本体には付加的な収納コンパートメントは何ら恒久的に取り付けない。他の実施例においては、例えば水ボトルコンパートメント1332のような1又はそれ以上の一般に望まれる付加的な収納コンパートメントを恒久的に取り付ける。また
図13に示す実施形態においては、細長いポールスリーブ1314及び1322が柔軟性のあるバッグ本体1302の内部でポール1328及び1320を保持する。点線で示した細長いポールスリーブ1314及び1322、並びにポール1328及び1320は、各々が柔軟性のあるバッグ本体1302の内側に位置することを示す。本発明の異なる実施形態は様々な長さのポールスリーブを使用する。
【0040】
図14は、モジュール式ゴルフバッグ1300の側面図を示す。付加的なモジュール式収納コンパートメント1332及び1334は、縫付け、フックアンドループファスナ、スナップ、ボタン、接着剤、磁石、などの様々な方法により、取り外し可能に連結することができる。ある実施形態において、収納コンパートメント1332は、柔軟性のあるバッグ本体1302のスリット又は開口部において露出する内側ポールを挿入することにより適切に保持される1又はそれ以上のリング又はループ付きのアームを有する。様々な他の方法の使用により、付加的な収納コンパートメント1332又は1334を取り付けることができる。
【0041】
図15は、モジュール式ゴルフバッグ1500の内側に取り付けるポール1504及び1506のためのより長い内側スリーブ1512及び1514を有するモジュール式ゴルフバッグ1500の前面1502を示す。ポール1504及び1506はフレーム頂部1508とフレーム底部1510との間で延びる。ポール1504はポールスリーブ1512を貫通し、ポール1506はポールスリーブ1514を貫通する。ポールスリーブ1512及び1514はポール1504及び1506とほぼ同じ長さである。いくつかの実施例において、ポールスリーブ1512及び1514の長さは、対応するポール長さの半分よりも長い。
図16には、モジュール式ゴルフバッグ1500の側面から見た図を示す。
【0042】
ポールスリーブを用いる代わりに、ポールはバッグ本体自身にあるスリットを通して柔軟性のあるバッグ本体に出し入れできる。スリットの端縁は数多くの方法によって付加的な耐久性をもたらすように強化することができる。例えば、スリットの端縁は、積層、熱付与、ゴム、ポリマー、プラスチック、セラミックなどによるオーバーモールド、縫付け、又は他の同様の様式による強化をすることができる。スリットを用いる実施形態は、異なる位置においてポールを柔軟性のあるバッグ本体に出し入れできる。そのような開口部は、取り外し可能なコンパートメントの吊り下げ用ループ、リング又は他のコネクタのために理想的な位置に設けることができる。
【0043】
図17は、ポール1710及び1712のための異なるスリット1702,1704,1706及び1708を有するモジュール式ゴルフバッグ1700の正面図を示す。図示した実施形態によれば、ポール1710は頂部スリット1702において柔軟性のあるバッグ本体1714に入り、底部スリット1704において柔軟性のあるバッグ本体1714から出る。同様に、ポール1712は頂部スリット1706において柔軟性のあるバッグ本体1714に入り、底部スリット1708において柔軟性のあるバッグ本体1714から出る。ポールの大部分がゴルフバッグの外側にある実施形態において、代替の実施形態はスリット1702及び1706から出て、スリット1704及び1708から入るポールを有し、ポールを様々なスリットにより外側で適切に保持することができる。いくつかの実施形態は、付加的な、又はより少数のスリットを有することができ、スリットをモジュール式のゴルフバッグの例えば中間部分などの異なる位置に配置することができる。
【0044】
バッグ本体を付加的に支持するために、ポールをクロスバーに連結することも出来る。
図18A及び
図18Bは、本発明の実施例による、モジュール式のゴルフバッグに構造の体及び横方向支持を与えるためのクロスバーに連結したバッグポールを示す。先ず
図18Aを見ると、構成1800は、クロスバー1804をポール1806及び1808に連結したゴルフバッグ1802の頂部を示す。ポール1806及び1808は、例えばヒンジ、ボルト、ねじ、ボールアンドソケット、蟻継ぎ、又は他のあらゆる取り付け方法などの多くの方法によりクロスバー1804に連結できる。
図18Bは、上記の、又は他の公知のあらゆる取り付け方法を用いて、クロスバー1814をポール1816及び1818の側面に連結する他の構成1810を示す。
図18A及び
図18Bはゴルフバッグ頂部のクロスバーを示すように見えるが、実施形態は、クロスバーを、内側ポール又は外側ポールに沿った任意の位置、例えば底部、頂部又は中間部に位置決めして取り付けることができる。
【0045】
図2,4,6,8,12,14及び16に示すように、背面が直立しているとき、いくつかのバッグは横方向に弓状に撓んだ、又は偏倚したポールを有し、背面が外側に、又はいくつかの実施形態においては内側に撓んだ外観を与える。ポールをバッグの肩ストラップとは反対方向に撓むように配置することにより、ゴルファがバッグを置くと解放されるようなヒンジ付きバッグスタンドに、背面が容易にもたれかかるようになる。また、弓状に撓んだポールにより美観を改善し、様々な印章(例えば、ロゴや広告等)を表示するための付加的な材料を提供しうる。
【0046】
本発明は、特定の実施例に関連付けて説明してきたが、それらの実施例は全ての点において限定的というよりはむしろ例示を意図している。代替的な実施例が、発明の範囲から逸脱すること無く本発明に属することは、当業者に明らかであろう。
【0047】
前述のように、本発明は先に明らかにした全ての目的及び目標を達成するためにうまく採用された発明であり、システムや方法にとって明らかで固有の他の長所も有する。特定の特徴及び部分的組み合わせは有用であり、他の特徴及び部分的組み合わせを参照すること無く使用することができることは理解されるであろう。これは特許請求の範囲内であると考えられる。