特許第6133358号(P6133358)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6133358
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】情報ビットを修復する方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/556 20130101AFI20170515BHJP
   H04B 10/61 20130101ALI20170515BHJP
【FI】
   H04B10/556
   H04B10/61
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-103247(P2015-103247)
(22)【出願日】2015年5月20日
(62)【分割の表示】特願2013-33392(P2013-33392)の分割
【原出願日】2013年2月22日
(65)【公開番号】特開2015-156718(P2015-156718A)
(43)【公開日】2015年8月27日
【審査請求日】2015年6月4日
(31)【優先権主張番号】61/604,978
(32)【優先日】2012年2月29日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510279365
【氏名又は名称】ゼットティーイー (ユーエスエー) インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジィア,ゼンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ジャンジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェイン,ハン−チャン
【審査官】 前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/073974(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/004890(WO,A1)
【文献】 Gabriella Bosco et al.,On the Performance of Nyquist-WDM Terabit Superchannels Based on PM-BPSK, PM-QPSK, PM-8QAM or PM-16Q,Journal of Lightwave Technology,米国,IEEE,2011年 1月 1日,Vol.29, Issue.1,pages.53-61
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/556
H04B 10/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポスト・ディジタル・フィルタおよび最尤系列推定(MLSE)復号化を使用して情報ビットが修復される、受信信号から情報ビットを修復する方法であって、
ナイキスト・コヒーレント光受信機においてナイキストWDM信号またはナイキストWDM信号よりも高速の信号を受信するステップと、
偏波ビームスプリッタ、90度光ハイブリッド、フォトダイオードおよびアナログ・ディジタル・コンバータ(ADC)を使用して受信された前記信号から複数のディジタルサンプルを生成するステップと、
前記ナイキスト・コヒーレント光受信機においてディジタル信号処理(DSP)を実行して複数の値を生成するステップと、
前記DSPの信号出力から高周波成分の十分な部分を除去するために前記ポスト・ディジタル・フィルタを適用して、前記フォトダイオードおよび前記ADCの帯域幅の要求を減少させるステップと、
前記複数のディジタルサンプルに最尤系列推定(MLSE)を実施するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記ディジタル信号処理を実行するステップは、リサンプリングおよびクロック修復を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ディジタル信号処理を実行するステップは、時間または周波数領域における線形波長分散補償を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ディジタル信号処理を実行するステップは、適応性偏光分波用の定包絡線信号用アルゴリズムを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ディジタル信号処理を実行するステップは、偏波モード分散を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ディジタル信号処理を実行するステップは、残余波長分散を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、とくに情報ビットを修復する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおける、とくに映像、モバイルデータ、およびクラウドサービスについ
てのトラフィック(traffic)が急速に増加するにつれて、たとえば16QAMの
ようなより高いスペクトル効率(SE)を提供する先進的な変調フォーマットが全体的な
ファイバ容量を増加させて需要を満たすと考えられてきた。
【0003】
しかしながら、高い変調次数(modulation order)は、実装するため
のペナルティ(implementation penalty)を増加させ、受信機の
感度を低下させ、結果的により高い光信号対雑音比(OSNR:optical sig
nal to noise ratio)が要求される。
【0004】
この高い要求を回避するため、WDNシステムにおけるSEのもう一つのアプローチは
、周波数領域(コヒーレント光学OFDM)あるいは時間領域(ナイキストWDM)にお
ける隣接チャネルの直交性によって個々のチャネルの間隔を狭めることである。
【0005】
CO−OFDM(コヒーレント光学OFDM)は、広い受信機帯域幅を必要とし、かつ
ナイキストWDMよりも高いADコンバーター(ADC)サンプリング・レートを必要と
する。
【0006】
しかしながら、ナイキストWDMは、実用的な実装についてより粗い性能を示す。図1
は、上記2つの技術を示す。コヒーレント検波を備えたナイキストWDM伝送システムを
実装することが有利であろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、信号を伝送するためにナイキストWDMを利用し、長距離にわたり高いスペ
クトル効率を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様は、ポスト・ディジタル・フィルタおよび最尤系列推定(MLSE)復号化を使用して情報ビットが修復される、受信信号から情報ビットを修復する方法であって、ナイキスト・コヒーレント光受信機においてナイキストWDM信号またはナイキストWDM信号よりも高速の信号を受信し、偏波ビームスプリッタ、90度光ハイブリッド、フォトダイオードおよびアナログ・ディジタル・コンバータ(ADC)を使用して受信された前記信号から複数のディジタルサンプルを生成し、前記ナイキスト・コヒーレント光受信機においてディジタル信号処理(DSP)を実行して複数の値を生成し、前記DSPの信号出力から高周波成分の十分な部分を除去するために前記ポスト・ディジタル・フィルタを適用して、前記フォトダイオードおよび前記ADCの帯域幅の要求を減少させ、前記複数のディジタルサンプルに最尤系列推定(MLSE)を実施する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長距離にわたり高いスペクトル効率を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】コヒーレント光直交波周波数分割多重(OFDM)およびナイキストWDMを例示する図である。
図2】本発明の実施形態による、コヒーレント検波を備えたナイキストWDM伝送システムを示す。
図3】本発明の実施形態による、ディジタル信号処理工程を示す。
図4】フィルタ処理前後における信号のスペクトルを示す。
図5】25GHzの光学的間隔にわたる28Gbaud PDM QPSK信号におけるコヒーレント検波のための12〜13GHzバンド幅ほど小さいADCを説明する実験検証結果を示す。
図6】本発明の実施形態による、ディジタルフィルタ、MLSE復号、および反転チャネル応答を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、長距離にわたり高スペクトル効率を実現するためにナイキストW
DMを使用する。
【0012】
図2は、本実施形態の送信機および受信機のブロック構成図である。レーザ101は連
続的な光波を生成する。レーザ101は、広い線幅を有する分布帰還型レーザダイオード
(DFB−LD:distributed feedback type laser
diode)でありうる。100Gbit/s QPSKには2MHzよりも小さい線幅
で十分である。しかしながら、2MHzよりも大きい線幅でも十分である。あるいは、レ
ーザ光源101は、高レベルの変調フォーマット信号に対して好適である、細い線幅で低
い位相ノイズを有する調節可能な外部レーザでありうる。
【0013】
上記光波は、偏波ビームスプリッタ(PBS:polarization beam
splitter)によって分割され、4位相偏移変調(QPSK:quadratur
e phase shift keying)によって変調される。
【0014】
これらの変調光波は、その後、偏光多重QPSK変調信号を実現するため偏波ビーム結
合器(PBC)によって重ね合される。
【0015】
この非リターンゼロ(NRZ)QPSK変調は、カスケード接続された直列または並列
変調器によって実現されうる。
【0016】
たとえば8PSK、8QAM、またはさらに高いレベルの異なる変調フォーマットの変
調器も使用されうる。
【0017】
そして、積極的なスペクトル成形および多重化を実施するために狭帯域の光学フィルタ
機能を備えた光合波器103が使用されて、ナイキスト(シンボルバンド幅=チャネル間
隔)またはナイキストWDM信号より高速(シンボルバンド幅<チャネル間隔)を得る。
【0018】
この光合波器103は、いくつかのチャネルに使用されうる波長選択スイッチ(WSS
:wavelength−selective switch)フィルタ、1つのチャネ
ルに使用されうる調節可能な光学フィルタ、WDMチャネルに使用されうる光インターリ
ーバ(optical interleaver)、1つのチャネルに使用されうるファ
イバブラッグ回折格子(Fiber Bragg grating)でありうる。伝送リ
ンク104は、各々の期間において光増幅器(OA)およびファイバを含む波長分散(C
D:chromatic dispersion)を補償できない可能性がある。
【0019】
上記光増幅器は、エルビウムドープファイバ増幅器(EDFA:erbium dop
ed fiber amplifier)、ラマン増幅器などである。光ファイバは、た
とえばG.652 またはG.655ファイバなどのどのような種類でもよい。
【0020】
信号の伝送の後、光分波器105はWDMチャネルを逆多重化(demultiple
x)し、コヒーレント検波のための経路を決める。
【0021】
上記光分波器105は、いくつかのチャネルに使用されうる(WSS:wavelen
gth−selective switch)フィルタ、1つのチャネルに使用されうる
調節可能な光学フィルタ、WDMチャネルに使用されうる光インターリーバ、1つのチャ
ネルに使用されうるファイバブラッグ回折格子でありうる。
【0022】
受信機において、PBSが、偏光分波され到達した伝送信号を備えた90度光ハイブリ
ッド(optical hybrid)106に打ち込まれたのち、コヒーレント検波技
術は、局所発振(LO)信号を採用する。
【0023】
分散型の信号は、フォトダイオード(PD)107に送信され、アナログ・ディジタル
・コンバータ(ADC)108でディジタル的にサンプリングされる。
【0024】
図3に示されるように、ディジタル信号処理(DSP)装置109が、その後フロント
エンド106および107、およびリタイミング108を補償し、静的および動的線形損
失を均一にする。
【0025】
DSP装置は、リサンプリング(re−sampling)およびクロック修復(cl
ock recovery)、周波数領域および時間領域における線形波長分散補償、適
応性偏光分波用の定包絡線信号用アルゴリズム、残余波長分散(residual ch
romatic dispersion)を含む。
【0026】
以下の搬送波回復は、周波数オフセットおよび搬送位相ノイズを補償しうる。
【0027】
CMAおよび搬送波位相回復にディジタルフィルタが追加されうる。
【0028】
ディジタルフィルタは、信号スペクトル中の高周波成分の一部を除去する機能を実行し
、ADCおよびPDのバンド幅の要求を緩和する。
【0029】
ノイズやクロストークを抑制してナイキストWDMの強化フィルタリング・チャネルに
おける最適検出110を実現するため、この追加のディジタルフィルタおよび最尤系列推
定(MLSE:maximum likelihood sequence estim
ation)が使用される。
【0030】
要求されたADCバンド幅は、最適な検出を実現するため縮小される。
【0031】
図4は、コサイン型フィルタのような通常のDSP装置の後の反転チャネル応答を有す
る理想的なフィルタの波形を示す。
【0032】
フォトダイオードのバンド幅の要件も縮減しうる。フィルタ処理されたスペクトルは図
5に示される。
【0033】
実験結果が図6に示される。十分な性能のためには強いフィルタバンド幅の約半分が必
要であることが分かる。これは、DSP装置の後にディジタルフィルタを適用することに
より、処理されたチャネルの高周波成分が除去されるからである。
【0034】
本発明の方法および装置が単純および複雑なコンピュータを含む機械および装置を使用
して実行されうると理解されなければならない。
【0035】
さらに、上述したアーキテクチャおよび方法は、一部または全部、機械読取可能な媒体
の形に格納されることができる。
【0036】
例えば、本発明の動作は機械読取可能な媒体(例えば磁気ディスクまたは光ディスク)
に保存されることができる。そして、それはディスク駆動装置(またはコンピュータ読取
可能の中程度のドライブ)を経てアクセスできる。
【0037】
あるいは、上述のように動作を実行する論理は、追加的なコンピュータおよび/または
機械読取可能媒体、たとえば離散的なハードウェア構成要素としての大規模集積回路(L
SI)、特定用途向け集積回路(ASIC)、電気的に消去可能なプログラム可能な読取
り専用メモリ(EEPROM)のようなファームウェアにおいて、実装されることができ
る。
【0038】
ある実施形態の実装は、さらに、ウェブ実装、コンピュータ・ソフトウェアを含む機械
実装の形を取りうる。
【0039】
本発明の態様が示され、説明されたが、より多くの変更態様が本願明細書において、発
明の概念から逸脱することなく、可能であることは当業者にとって明らかである。したが
って、本発明は、以下の請求項の精神を除いて、制限されることはない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6