特許第6133418号(P6133418)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6133418
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】動作が改良されたエンジン制御バルブ
(51)【国際特許分類】
   F02M 26/70 20160101AFI20170515BHJP
   F16J 15/08 20060101ALI20170515BHJP
   F16K 1/18 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   F02M26/70 330
   F16J15/08 H
   F16K1/18 B
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-519303(P2015-519303)
(86)(22)【出願日】2013年7月1日
(65)【公表番号】特表2015-524527(P2015-524527A)
(43)【公表日】2015年8月24日
(86)【国際出願番号】FR2013051537
(87)【国際公開番号】WO2014006312
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年6月7日
(31)【優先権主張番号】1256392
(32)【優先日】2012年7月4日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】508021716
【氏名又は名称】ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100176603
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 允史
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー、オデブール
【審査官】 齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/001284(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/001283(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/001282(WO,A1)
【文献】 特開2011−089522(JP,A)
【文献】 特表2011−526668(JP,A)
【文献】 米国特許第4289297(US,A)
【文献】 特開2010−139073(JP,A)
【文献】 特開2002−089297(JP,A)
【文献】 特開2011−074841(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 26/70
F16J 15/08
F16K 1/18
F16K 1/22−228
F16K 15/14−16
F16K 31/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン制御バルブであって、内部ダクトの範囲を定める本体を有し、且つ、フラップ(10)を備え、
前記フラップ(10)は、当該フラップ(10)のピン(12)を介して旋回可能な態様で装着され、
前記フラップ(10)は、第1部分(11)を有し、ガスが前記ダクトを通り抜けることを可能にする開放位置と、前記フラップ(10)が当該バルブの前記本体に固定されたガスケット(1)に接触するようになる閉鎖位置と、の間で旋回可能になっていて、
前記ガスケット(1)は、前記フラップ(10)の外輪郭を外側から取り囲む外輪郭を有すると共に、開口(6)及び中実部分(3)を含み、
前記第1部分(11)は、前記フラップ(10)が閉鎖位置にある際に前記ガスケット(1)内の前記開口(6)を閉鎖し、
前記フラップ(10)は、前記バルブ(10)の前記第1部分(11)から隔離され、前記フラップ(10)が開放位置と閉鎖位置との間またはこれらの間を逆に旋回する際に、前記ガスケット(1)の前記中実部分(3)に接触し続けるように配置された膨出部(18)を含む、エンジン制御バルブ。
【請求項2】
前記フラップ(10)は、当該フラップ(10)の前記ピン(12)によって前記第1部分(11)から隔離された第2部分(13)を有し、
前記第2部分は、前記フラップ(10)が閉鎖位置にある際に前記中実部分(3)と重なり合い、
前記膨出部(18)は、前記フラップ(10)の前記第2部分(13)と前記フラップ(10)の前記ピン(12)との間に配置されている、請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記膨出部(18)は、前記回転ピン(12)と平行な長手軸をもつ、請求項1または2に記載のバルブ。
【請求項4】
前記膨出部(18)は、前記フラップ(10)の第2部分(13)に向かって突出し、
前記膨出部(18)は、前記第2部分(13)との間にスペースを形成している、請求項2または3に記載のバルブ。
【請求項5】
前記膨出部(18)の前記長手軸は、前記回転ピン(12)と平行であり、
前記膨出部(18)の横断面は、直線部分(19)と曲線部分(20)とによって範囲を定められ、
前記曲線部分(20)の2つの端部が前記直線部分(19)の2つの端部に接続している、請求項3または4に記載のバルブ。
【請求項6】
前記膨出部(18)は、半円筒の形状である、請求項5に記載のバルブ。
【請求項7】
前記フラップ(10)は、横断面において、前記膨出部(18)の前記曲線部分(20)が前記ガスケット(1)の前記中実部分(3)に接触するように、前記バルブ内に配置され、
前記ピン(12)に対する前記フラップ(10)の回転により、前記中実部分(3)が前記曲線部分(20)に接触した状態を維持しつつ、前記ガスケット(1)の前記中実部分(3)に対する、前記膨出部(18)の相対運動を引き起こす、請求項5または6に記載のバルブ。
【請求項8】
前記膨出部(18)は、前記回転ピン(12)に沿った寸法である前記フラップ(10)の幅の少なくとも半分を超えて延びる、請求項3乃至7のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項9】
前記膨出部(18)に接触する、前記ガスケット(1)の前記中実部分(3)の領域は、前記ガスケット(1)内の前記開口(6)に隣り合う、前記中実部分(3)の領域である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項10】
前記フラップ(10)の前記2つの部分(11、13)は、平坦で互いに繋がっており、
前記フラップ(10)の前記第1部分(11)が前記開口(6)を閉鎖するために前記ガスケット(1)の一方の面に接触すると共に、前記フラップ(10)の前記第2部分(13)が前記ガスケット(1)の前記中実部分(3)で当該ガスケット(1)の反対側の面に重なり合う、請求項2乃至8のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項11】
前記膨出部(18)は、前記フラップ(10)の前記回転ピンに沿って並べられた少なくとも2つの部分を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項12】
前記ガスケット(1)は、平坦である、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のバルブ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、動作が改良されたエンジン制御バルブに関する。例えば、このタイプのバルブは、このエンジンを出た排ガスの一部を流出させエンジンの上流に当該排ガスの一部を再噴射することができるように、ループ(循環路)内でEGR(排ガス再循環システム、Exhaust Gas Recirculation)の流量を調整するための、車両燃焼機関のガス供給回路に装着され得る。このタイプのバルブの作動原理は、流体の通過を許容する完全開放位置から、この流路を遮る閉鎖位置まで移動可能なフラップの制御された回転に基づく。本発明の対象は、動作が改良されたエンジン制御バルブである。
【発明の概要】
【0002】
このように、エンジン制御バルブは、回転式のピンに旋回可能な態様で装着されたフラップをもつ。前記フラップは、前記回転ピンによって隔離された第1部分及び第2部分を含み得る。このフラップが閉鎖位置にある場合、バルブの本体に固定されたガスケットに接触するようになり、当該ガスケットがフラップに対して端停止位置に位置決めするように作用することによりバルブを封止(シール)する。より詳細には、ガスケットは、全体として略平坦であり、自身の周囲で本体の2つの鋳造要素の間に挿入されることにより、当該バルブの前記本体に締結される。ガスケットは開口をもち、フラップが閉鎖位置にある場合、フラップの第1部分は、開口を閉鎖するべく、ガスケットの両面のうちの一方に接触するようになる一方で、バルブの第2部分は、ガスケットの他方の面と重なり合う。フラップは、薄い厚みをもつとともに、実質的に矩形の全体形状をもつ。
【0003】
始めに、機械加工に関連した要因のため、ガスケットはフラップの4つの周縁のうちの3つだけを覆い、ガスケットに覆われないフラップの4つ目の縁部でガスのための潜在的な通路を残す。したがって、フラップがガスケットに対して閉鎖位置にある場合、前記通路は不慮のガス漏れをもたらし易い。このことは、閉鎖状態でバルブのかなり平凡なシールをもたらすことになる。
【0004】
次に、この低品質のシールに対処する解決法は、単一の部品であろうと2つの部品であろうとガスケットの製造に存在し、ガスケットはフラップの4つの周縁を完全に覆うほど十分に大きく、これにより、漏れの発生源を制限することにある。
【0005】
しかしながら、図1を参照すれば、このタイプの広範なガスケット1でたいてい遭遇する問題は、ガスケットが、当該バルブ内に存在するガスによる高圧及び高温の両方にさらされ、これにより、熱膨張下で変形する傾向となることである。ガスケットは、自身の外周縁2で2つの鋳造要素の間に挿入されているので、変形はガスケット1の中央部分3で本質的に起こり、バルブ内に配置されるガスに対する漏れ通路を形成し易いくぼみ4及び/または隆起部を形成するであろう。その上、ガスケット1が変形しくぼみ4を形成する場合、ガスケット1はフラップを停止する人工的な障壁を形成し、それゆえにバルブを閉鎖するべくガスケット1に接触するようになるようフラップが旋回することを妨げるおそれがある。換言すれば、ガスケットの変形はバルブの動作メカニズムを妨げるおそれがある。
【0006】
特許出願DE29718862は、バルブがガスケットにもたれることで閉鎖された際に、ガスケット内で開口を閉鎖することができる丸みを帯びた端部をもつ旋回フラップを備えたバルブを開示している。
【0007】
一態様による本発明の対象は、エンジン制御バルブであって、内部ダクトの範囲を定める本体を有し、且つ、フラップを備え、前記フラップは、当該フラップのピンを介して旋回可能な態様で装着され、前記フラップは、第1部分を有し、ガスが前記ダクトを通り抜けることを可能にする開放位置と、前記フラップが当該バルブの前記本体に固定されたガスケット、とりわけ平坦なガスケットに接触するようになる閉鎖位置と、の間で旋回可能になっていて、前記ガスケットは、前記フラップの外輪郭を外側から取り囲む外輪郭を有すると共に、開口及び中実部分を含み、前記第1部分は、前記フラップが閉鎖位置にある際に前記ガスケット内の前記開口を閉鎖し、前記フラップは、前記フラップが開放位置と閉鎖位置との間またはこれらの間を逆に旋回する際に、前記ガスケットの前記中実部分に接触し続けるように配置された膨出部を含む、エンジン制御バルブである。
【0008】
前記膨出部は、前記バルブの前記第1部分から隔離されてもよい。すなわち、前記膨出部は、前記フラップが前記閉鎖位置にある際に前記ガスケット内の前記開口を閉鎖せず、この閉鎖は前記フラップの前記第1部分によってもたらされる。
【0009】
有利なことに、前記膨出部は、前記ガスケットの前記中実部分に対する支持体として作用するべく前記フラップ上に配置されている。とりわけ、前記ガスケットは、自身の周縁で前記バルブの前記本体の2つの鋳造要素の間に概ね挿入されている。したがって、前記ガスケットの前記中央部分は、前記バルブを通って流れるガスに対する漏れ通路を形成する結果と前記フラップが回転することを妨げる可能性となる結果とを抱えながら、前記ガスの高圧及び高温の作用下で前記変形し易い構造的な弱点の領域を形成する。前記膨出部は、とりわけ前記バルブが前記閉鎖位置から前記開放位置またはこれらを逆に通過するように旋回する間中前記ガスケットの前記中実部分に接触し続けつつ、前記ガスケットの前記中央部分に対する恒久的な支持体として作用することができる。この膨出部は、前記ガスケットの前記中実部分のいかなる変形、好ましくは前記フラップの回転中のいかなるときでも変形を妨げることが意図された接触障害物として作用することができる。そのような膨出部は、前記ガスケットの幾何的な一体性を保存し、これゆえに前記バルブの適切な動作及び前記バルブの適切な封止(シール)を保証することを可能にする。この膨出部は、前記フラップに締結された追加部分によって形成されてもよいし、1つの動作で製造された単一且つ同一の部品として前記フラップと共に成形されてもよい。
【0010】
前記フラップが前記閉鎖位置にあるとき、及び/または、前記フラップが前記開放位置にあるときに、前記膨出部は、前記ガスケットの前記中実部分に接触してもよい。
【0011】
このように、
−前記フラップの前記閉鎖位置において、前記膨出部が前記ガスケットの前記中実部分に接触する一方で、前記フラップの前記第1部分が前記ガスケット内の前記開口を閉鎖することができる。
−前記フラップの前記開放位置において、前記膨出部が前記ガスケットの前記中実部分に接触することができる一方で、前記フラップの前記第1部分が前記ガスケット内の前記開口を閉鎖しない。
【0012】
前記膨出部は、前記フラップをより重くしたり大きくすることなく、前記ガスケットの前記中実部分に接触し続けるような適切な寸法をもってもよい。
【0013】
異なる実施の形態によれば、前記膨出部は、前記ガスケットとの密着した接触を保証するべく変形可能である。前記膨出部と前記ガスケットの前記中実部分との間の接触は、前記フラップの回転の間中一様で均一である。このことは、前記フラップの回転動作中、前記膨出部が前記中実部分に向かって動かないこと乃至前記中実部分から離れないことを意味する。前記フラップが旋回したときに、好ましくは前記膨出部が最も変形し易い前記ガスケットの前記中実部分の領域に接触した状態を維持しながら、前記膨出部も旋回する。
【0014】
前記フラップは、当該フラップの前記ピンによって前記第1部分から隔離された第2部分を有してもよく、前記第2部分は、前記フラップが閉鎖位置にある際に前記中実部分と重なり合い、前記膨出部は、前記フラップの前記第2部分と前記フラップの前記ピンとの間に配置されていてもよい。
【0015】
有利なことに、前記膨出部は、前記回転ピンと平行な長手軸をもつ。
【0016】
前記膨出部は、前記フラップの第2部分に向かって突出し、前記膨出部は、前記第2部分との間にスペースを形成することができる。前記フラップは、2つの並んだ部分と、当該2つの部分に対してずれた位置に配置された回転ピンを支持するレバーアームによって概略的に示され得る。前記膨出部は、前記回転ピンに沿って延び、前記ピンと前記フラップの前記第2部分との間に挿入されるボス(突起)に類似していてもよい。前記膨出部と前記フラップの前記第2部分との間に形成されるスペースは、前記ガスケットの前記中実部分の差し込みに捧げられる。
【0017】
好ましくは、前記膨出部の横断面は、直線部分と曲線部分とによって範囲を定められ、前記曲線部分の2つの端部が前記直線部分の2つの端部に接続している。前記直線部分は、前記膨出部の基部に相当し、前記基部を介して前記膨出部が前記フラップ上に位置する。前記曲線部分は、前記フラップから突出した前記膨出部の外面に相当する。
【0018】
本発明によるバルブの好ましい実施の形態によれば、前記膨出部は、半円筒の形状である。このことは、前記曲線部分が半円の範囲を定める、つまり前記膨出部が丸みを帯びた特別な場合である。
【0019】
好ましくは、前記フラップは、横断面において、前記膨出部の前記曲線部分が前記ガスケットの前記中実部分に接触するように、前記バルブ内で位置合わせされ、前記ピンに対する前記フラップの回転により、前記中実部分が前記膨出部の前記曲線部分に接触した状態を維持しつつ、前記ガスケットの前記中実部分に対する、前記膨出部の相対運動を引き起こす。この態様では、前記膨出部は、前記フラップの回転の間中、前記ガスケットの前記中実部分を恒久的に支持する。
【0020】
有利なことに、前記膨出部は、前記回転ピンに沿った寸法である前記フラップの幅の少なくとも半分を超えて延びる。この膨出部は、できるだけ小さな状態を保ちつつ、前記ガスケットの前記中実部分を支持する機能を遂行することができなければならない。
【0021】
有利なことに、前記膨出部に接触する、前記ガスケットの前記中実部分の領域は、前記ガスケット内の前記開口に隣り合う、前記中実部分の領域である。とりわけ、最も変形に曝されやすい前記ガスケットの前記中実部分の領域は、前記ガスケット内の前記開口に隣り合う領域である。前記膨出部は、この繊細な領域を支持するよう前記フラップ内で位置合わせされている。
【0022】
好ましくは、前記フラップの前記2つの部分は、平坦で互いに繋がっていてもよく、前記フラップの前記第1部分が前記開口を閉鎖するために前記ガスケットの一方の面に接触すると共に、前記フラップの前記第2部分が前記ガスケットの中実部分で当該ガスケットの反対側の面に重なり合う。
【0023】
本発明によるバルブの好ましい別の実施の形態によれば、前記膨出部は、前記フラップの前記回転ピンに沿って並べられた少なくとも2つの部分を含む。とりわけ、前記膨出部が連続である(繋がっている)ことは必須ではない。前記膨出部は、前記ガスケットの前記中実部分を効果的に支持するように、前記フラップ上に一様に割り当てられていてもよい。
【0024】
上述した文章を通じて、前記ガスケットは平坦であってもよく、つまり、前記ガスケットの両面がそれぞれ所定の平面に排他的に属していてもよい。
【0025】
別の形態では、前記ガスケットの一部だけが平坦であってもよい。
【0026】
本発明の第2の目的は、本発明によるバルブを得るためのフラップである。
【0027】
本発明によるバルブは、動作の点で有効である点で利点をもち、本体の基本的な再設計を特別に要求することなく、簡易で適切な態様において前記ガスケットの変形を防ぐ。その上、前記バルブは、その適切な動作を確保するために追加部品のいかなる追加も必要としないことから、先行するバルブと比べて一定の大きさを維持した利点をもつ。最後に、本発明によるバルブは、バルブ内に存在するガスによってもたらされ得る負荷の程度や当該バルブの内部デザインに依存して適切な大きさ及び形状をもつことができることから、ある程度モジュール方式の利点をもつ。
【0028】
以下、本発明によるバルブの好ましい実施の形態の詳細な説明を、添付図面を参照して以下の本文に設ける。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】変形された先行技術のガスケットの線画である。
図2】本発明によるガスケットの線画である。本図では、フラップと共にガスケットの配置を図示するべく、ガスケットが透明で表されている。
図3a】本発明によるガスケット及びフラップの概略横断面図であり、フラップが閉鎖位置にある。
図3b】本発明によるガスケット及びフラップの概略横断面図であり、フラップが開放位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明によるエンジン制御バルブは、例えば、車両燃焼機関の吸気回路に排出回路を連結する循環路を通るガスの流量を調整するEGR(排ガス再循環システム、Exhaust Gas Recirculation)バルブであり得る。
【0031】
図1を参照すると、先行技術のガスケット1が硬質のステンレス鋼からなり、自身の周縁2でバルブ1の本体の2つの鋳造要素の間に挿入されている。2つの鋳造要素は、例えばアルミニウムからなる。異なる形態では、2つの鋳造要素の一方がアルミニウムからなり他方がステンレス鋼または鋳鉄からなる。したがって、この周縁2は、2つの鋳造要素の間にガスケット1を締結するようネジにより貫通されることが意図された多数の孔5をもつ。このガスケット1は、平坦であり、薄い厚みをもつとともに実質的に矩形の形状をもつ。また、ガスケット1は、中実部分3及びガスのための通路開口6を有している。
【0032】
図2図3a及び図3bを参照すると、本発明の一例示した実施の形態によるバルブは、内部ダクトを含み、フラップ10と共に作用する。フラップ10は、ガスが最大流量でダクトを通り抜けることを可能にする完全な開放位置と、フラップ10がダクトを完全に閉鎖する閉鎖位置と、の間で回転して動く。フラップ10は、全体として矩形であり、回転ピン12のいずれかの側に配置された第1矩形部分11及び第2矩形部分13を含む。2つの部分11、13は平坦であり、完全に互いにひと続きになっていて、互いに堅固に締結されている。より詳細には、第1部分11及び第2部分13は、連結面16で互いに連結されている。フラップ10には、連結面16で始まり回転ピン12で終端するレバーアーム17が設けられている。レバーアーム17は、第1部分11と第2部分13とにより規定されるフラップ10の平面に概ね直交している。図2に示されるガスケット1は、一般的にだが必須ではないステンレス鋼からなることから、物理的に現実的ではなかろうとも、フラップ10に対するガスケット1の位置を示すべく、意図的に透明であることが明らかであろう。
【0033】
図3aを参照すると、記載されたフラップ10は、閉鎖位置において、フラップ10の第1部分11がガスケット1の一方の面に接触するようになることにより開口6を閉鎖し、且つ、フラップ10の第2部分13が、中実部分3の領域でガスケット1の反対側の面と重なり合うように、バルブ10内で回転するように装着されている。フラップ10の回転ピン12は、ガスケット1の固定領域3に最も近い開口6の領域において、ガスケット1内の開口6に直交して位置決めされている。図3bを参照すると、フラップ10がガスが通過することを許容するように開いた場合、2つの部分11、13は、支えられるあるいは重なり合うガスケット1の面から離れるように、2つの矢印14、15により示された方向に同時に旋回する。本形態において、フラップ10の第1部分11は、ガスがダクトを通って流れることを許容するように、ガスケット1内の開口6を開放する。フラップ10のの回転が制御されること、並びに、前記閉鎖位置と前記完全な開放位置との間の多様な中間位置においてフラップ10が固定され得ることに留意されるべきである。
【0034】
図1を参照すると、本発明の記載された例示の実施の形態によるバルブのガスケット1は、単一の部品からなり、フラップ10の4つの周縁を覆うことができるようにある程度拡がりをもつ。ガスケット1が支持されない場合、構造的に弱い中央領域をもつ。この中央領域は、ガスの高圧及び高温の組み合わされた作用下で変形し易い。とりわけ、ガスケット1はその周縁2で締結されていることから、動きが規制されない中央部分だけが熱膨張の影響にさらされ得る。この変形によって、ガスケット1が変形し、開口6に隣り合う中実部分3にくぼみ4を形成し得る。しかしながら、くぼみ4をもつ変形したガスケット1は、フラップ10に対してもたれかけフラップ10の回転を妨げることによって、バルブ内でフラップ10の回転メカニズムを妨げることができる。
【0035】
図2、3a及び3bを参照すると、記載された例によるバルブのフラップ10は、長尺状膨出部18の長手軸がフラップ10の回転ピン12に平行に延びるようにフラップ10のレバーアーム17に配置された長尺状の膨出部18が設けられたことによって、ガスケット1の変形を妨げることが可能となる。この膨出部18は、フラップ10の第2部分13と回転ピン12との間に配置され、レバーアーム17からフラップ10の第2部分13に向かって突出している。この膨出部18は、ガスケット1の中実部分3に占有されることが意図された自由空間を、フラップ10の第2部分13と共に形成する。この膨出部18の横断面は、直線部分19及び曲線部分20を有し、曲線部分20の2つの端部が直線部分19の2つの端部に接続している。直線部分19は、膨出部18の基部に相当し、この基部を介して膨出部18がレバーアーム17上に配置されている。曲線部分20は、膨出部18の丸みを帯びた部分の外面に相当し、この部分は、フラップの第2部分13に平行なレバーアーム17から突出している。
【0036】
図3aを参照すると、膨出部18は、レバーアーム17上に配置されている。膨出部18は、ガスケット1内の開口6に隣り合う、ガスケット1の中実部分3の領域を支持することができるように寸法付けられている。より正確には、前記領域は、膨出部18の丸みを帯びた外面20に接触するようになる、開口6の範囲を定めるガスケット1の中実部分3の端部である。
【0037】
図3bを参照すると、フラップ10が、開くために回転ピン12を中心として2つの矢印14、15により示された方向に旋回する場合、膨出部18もまた旋回するがガスケット1の中実部分3に接触し続ける。とりわけ、記載された例による膨出部18の曲線部分20は、均質のものからなることを許容し、且つフラップ10の回転運動の間中ガスケット1の中実部分3に接触し続けるように設計される。換言すれば、図示された膨出部18は、フラップ10の回転の間中、ガスケット1の中実部分3に向かってまたは当該中実部分3から離れるように動かない。この態様では、図示されたフラップ10上の膨出部18は、フラップが開放位置から閉鎖位置にまたはこれらの間を逆に移るべく回転運動する間中、ガスケット1の中実部分3に対する支持停止物として作用する。この膨出部18は、加圧下で且つ高温ガスの存在下であっても、ガスケット1が熱膨張により変形することを妨げ、バルブの十分な作動状態を維持することを促進する。
図1
図2
図3a
図3b