(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シナリオ情報には、操作支援に係る機能に関する画面と、当該操作支援に係る機能に必要な操作の対象を特定する図形又は文字列を含む操作対象特定情報とが関連づけられて記述され、
前記操作解析部は、前記シナリオ情報を参照して、前記画面情報から前記操作対象特定情報を抽出し、抽出された操作対象特定情報に基づいて、前記ユーザーによる操作状態を判定し、
前記指示出力部は、前記操作解析部が判定した操作状態に基づき、前記抽出された操作対象特定情報及びその画面上における位置に応じて、前記シナリオ情報に記述された操作指示を、前記画面情報に重畳させて表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の操作支援システム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る操作支援システム、操作支援方法及び操作支援プログラムの実施形態を詳細に説明する。
【0017】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、情報処理装置に操作支援プログラムをインストールし、情報処理装置がスタンドアローンで動作する場合について説明する。なお、以下の各実施形態において「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
【0018】
(情報端末装置の構成)
図1は、本実施形態に係るスマートフォン1の内部構成を示すブロック図であり、
図2は、スマートフォン1のCPU上に構築されるモジュールを示すブロック図である。
【0019】
スマートフォン1は、操作支援サービスの提供を受けるユーザーが使用する情報処理装置であり、通信機能やCPUを備え、各種アプリケーションソフトをインストールすることにより様々な機能が実装可能となっている。本実施形態では、このスマートフォン1に操作支援アプリケーションをインストールして、操作支援システムとして機能させる。この情報処理端末としては、スマートフォンの他、例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、タブレットPCやモバイルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance )、携帯電話機が含まれる。
【0020】
(スマートフォン1の構成)
詳しくは、スマートフォン1は、演算処理を行うCPU11と、情報を一時的に記憶するメモリ12と、通信回線やインターネットを介して外部との通信を行う通信インターフェース13と、蓄積部であるストレージ14と、出力インターフェース15と、入力インターフェース16とを有している。なお、本実施形態では、これらの各装置11〜16等はCPUバス10を介して接続されており、相互にデータの受渡しが可能となっている。
【0021】
CPU11は、各部を制御する際に必要な種々の演算処理を行う装置であり、各種プログラムを実行することにより、CPU11上に仮想的に各種モジュールを構築する。本実施形態では、このCPU9により、操作支援プログラムを実行することによって、この汎用的なスマートフォン1を、操作支援システムとして機能させる。
【0022】
通信インターフェース13は、無線通信により無線基地局31と通信を行うモジュールであり、LTE回線、3G・4G回線や、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの無線通信ネットワーク、その他の公知の装置・通信方式を用いることができる。
【0023】
ストレージ14は、データを記録媒体に蓄積するとともに、これら蓄積されたデータを各デバイスの要求に応じて読み出す装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)、メモリカード等により構成することができる。
【0024】
また、CPUバスには、GPSや無線基地局31の識別子・座標などから自機の現在位置を測定する位置情報取得手段や、現在時刻を計時する時計手段などが接続されている。これらの位置情報取得手段及び時計手段による測定結果は、相互に紐付けられて自機のステータス情報として、メモリ12やストレージ14に蓄積されるとともに、CPU11上で実行されるOSやアプリケーションの要求に応じて受渡される。
【0025】
出力インターフェース15は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスから映像や音声を出力するために映像信号や音声信号を送出するモジュールであり、アプリケーション実行部112で実行されるアプリケーションソフトに関する映像や音声を出力することができる。入力インターフェース16は、タッチパネル16aや物理的な操作ボタン16b等の操作デバイスから操作信号を受信するモジュールであり、受信された操作信号はCPU11に伝えられ、OSや各アプリケーションに対する操作を行うことができる。なお、本実施形態では、これら入力インターフェース16及び出力インターフェース15に接続されたタッチパネル16aでは、入力デバイスであるタッチパネルが、表示デバイスであるディスプレイに重畳されて構成されており、操作用画面の表示データをディスプレイに表示させ、それに応じたタッチ操作やゼスチャー操作がなされることによってユーザー操作信号を取得するGUIが提供される。
【0026】
そして、CPU11上では、OS実行部111によってスマートフォン用に提供されたOS(Operating System)が起動・実行されており、このOSによってスマートフォン1の基本的な機能が制御されている。また、このOS上ではアプリケーション実行部112によって、種々のアプリケーションが実行可能になっており、このアプリケーション実行部112によって、アプリケーションを実行することにより、様々な機能が実行される。
【0027】
詳述すると、OS実行部111は、CPU上でOSプログラムを実行するためのモジュールであり、このOS実行部111でOSプログラムが実行されることによって、スマートフォン1の基本的な機能が管理・制御され、アプリケーション実行部112で構築された各モジュールと、スマートフォン1の各装置・機能との連携を可能としている。アプリケーション実行部112は、CPU上でアプリケーションプログラムを実行するためのモジュールであり、このアプリケーション実行部112でアプリケーションプログラムを実行することによって、種々の機能モジュールがCPU上に仮想的に構築される。
【0028】
(操作支援プログラムの構成)
本実施形態では、アプリケーション実行部112によって操作支援アプリケーションが実行されることにより、操作解析部112aと、状態取得部112bと、シナリオ取得部112cと、支援選択部112dと、指示出力部112eとが提供される。
【0029】
シナリオ取得部112cは、シナリオ情報を取得するモジュールである。このシナリオ情報の取得方法としては、操作支援プログラムのダウンロードの際に、アプリケーションの一部として同時にダウンロードしたり、支援サーバーにアクセスしてダウンロードしたり、定期的にアップデートしたりして、データファイルとしてローカルデバイスであるメモリ12やストレージ14に蓄積しておき、アプリケーションの実行にあたり適宜読み出す等が挙げられる。
【0030】
このシナリオ情報とは、スマートフォン1のタッチパネル16aに表示される画面に対応させて、スマートフォン1が有する機能に関する操作手順を記述したテーブルデータであり、下表に示すような情報が画面毎に記述されている。
【表1】
【0031】
上表において「画面情報」とは、画面を表す画面名と、現在操作対象となっている画面を示すActivityのクラス名とが含められる。また、「画面特定目印画像」及び「画面特定目印テキスト」とは、例えば、
図3(d)に示すような、画面を特定する図形又は文字列を含む画面特定情報であり、この画像やテキストが画面内にあれば、その画面が現在の画面として判定される。「タッチ目印画像」とは、操作支援に係る機能に必要な操作の対象を特定するアイコン等の図形である操作特定情報であり、
図4(c)に示すようなアイコン等の図形の他、メニュー画面における項目名等の文字列も含まれる。また、「ガイド終了目印画像」とは、操作支援に係る操作が完了した画面を特定する図形又は文字列を含む画面特定情報である。
【0032】
このシナリオ情報では、上述した画面特定情報及び操作特定情報に、操作支援に係る機能に必要な操作指示が関連づけられている。この操作指示としては、上表における「スクロール方向」、「枠線の余白」、「メッセージ」、及び「次の画面情報」が含まれる。例えば、電話をかける場合の操作指示としては、
1.電話アイコンを押す
2.番号入力画面にする
3.番号を入力する
4.発信ボタンを押す
といった操作手順が含まれ、この操作手順の案内にあたり必要な画面特定情報及び操作特定情報として、上記操作手順の案内順に則し、
1.ホームアイコン
2.電話アプリアイコン
3.番号入力画面を開くボタン
4.番号ボタン(0〜9)
5.発信ボタン
がシナリオ情報に記述されている。
【0033】
支援選択部112dは、
図4(a)に示すような操作支援アプリケーションのメニュー画面やスタート画面において、操作支援に関するシナリオの一覧を表示し、ユーザーがどの操作について支援を求めているのかの選択操作を受け付けるモジュールであり、ユーザーがタッチ操作などによって選択したシナリオをシナリオ取得部112cに取得させる。
【0034】
状態取得部112bは、画面に関する画面情報と、スマートフォン1の動作状態に関するステータス情報とを、状態情報として取得するモジュールである。ここで、「画面に関する画面情報」としては、ディスプレイに表示されているGUIをそのままキャプチャーした静止画や動画である。この「ステータス情報」としては、現在表示されている画面名や、操作対象となってアクティブになっている画面を特定するActivityのクラス名の他、実行中のアプリケーション、電話をかけたり、カメラのシャッターを切ったりなど、スマートフォン1から発生するイベント情報、各種設定情報、アプリケーション等のレイアウト情報等が含まれる。この状態取得部112bで取得された各情報は、操作解析部112aや指示出力部112eに入力される。
【0035】
操作解析部112aは、状態取得部112bが取得した状態情報に含まれる画面情報及びステータス情報と基づいて、シナリオ情報を参照し、ユーザーによる操作状態を解析するモジュールである。この操作解析部112aは、シナリオ取得部112cが読み出したシナリオ情報を参照して、画像情報中を検索して画面特定目印画像若しくは画面特定目印テキストに合致する画像や文字列を抽出し、抽出された画面特定目印画像若しくは画面特定目印テキストに基づいて、現在のユーザーによる操作状態を判定するとともに、画像情報中を検索してタッチ目印画像や文字列に合致する画像や文字列を抽出し、抽出された操作対象特定情報に基づいて、現在のユーザーによる操作状態を判定して、次に表示すべき操作指示の位置やタイミングを決定する。
【0036】
指示出力部112eは、操作解析部112aによる解析結果及びシナリオ情報に基づき、操作指示を出力させるモジュールであり、例えば、操作解析部112aが判定した操作状態に基づき、抽出された操作対象特定情報及びその画面上における位置に応じて、案内用のマークやメッセージなど、シナリオ情報に記述された操作指示を、画面情報に重畳させて表示させる。また、この指示出力部112eによる操作指示の出力としては、案内用やサポート用のメッセージ、アラートを音声や音響などで出力するようにしてもよい。
【0037】
(操作支援方法の手順)
以上説明した操作支援システムを動作させることにより、本発明の操作支援方法を実施することができる。
図3は、本実施形態に係る操作支援システムの動作を示すフローチャート図である。なお、ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めている場合を例に説明する。
【0038】
先ず、スマートフォン1において操作支援アプリケーションを起動する(S101)。この起動により、支援選択部112dが、
図4(a)に示すような操作支援アプリケーションのメニュー画面W1において、操作支援に関するシナリオの一覧を表示させる。支援選択部112dは、このシナリオ一覧において、ユーザーがどの操作について支援を求めているのかの選択操作を促す。
【0039】
このシナリオ一覧において、ユーザーがタッチ操作などによって選択すると(S102)、支援選択部112dは、ユーザーが選択したシナリオ情報をシナリオ取得部112cに取得させる(S103)。ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めていることから、
図4(a)において矢印で示すアイコンM1「電話をかける(2)」を選択したものとする。
【0040】
このとき本実施形態では、スタンドアローン形式で動作することから、シナリオ情報は、既にローカルデバイスであるメモリ12やストレージ14に蓄積してあり、アプリケーションの実行にあたり適宜読み出されるようになっている。なお、ここで、このシナリオ情報の取得に際し、シナリオ取得部112cは、ローカルデバイスに適切なシナリオが存在しない場合には支援サーバーにアクセスして必要なシナリオ情報をダウンロードすることができる。また、このシナリオ情報の取得にあたり、最新のシナリオ情報がリリースされていないかどうかを確認し、常に、最新版のものにアップデートするようにしてもよい。
【0041】
ユーザー操作の解析についての前処理として、特定の画面及び操作対象を探索し、検出するために必要な情報を、選択されたシナリオ情報から抽出する。具体的には、シナリオ情報に記述されている「画面情報」、「画面特定目印画像」、「画面特定目印テキスト」、「タッチ目印画像」及び「ガイド終了目印画像」を抽出する。なお、ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めていることから、
図4(b)に示すホーム画面W2を検出すべく、画面特定目印画像として、
図4(d)に示すアイコンM4を抽出するとともに、ユーザーが次に操作すべき対象である
図4(c)に示すアイコンM2を抽出する。
【0042】
次いで、ディスプレイに表示されている画面情報と、スマートフォン1の動作状態に関するステータス情報とを、状態情報として取得する(S104)。具体的には、画面情報として、ディスプレイに表示されているGUIをそのままキャプチャーした静止画や動画として取得するとともに、ステータス情報として、現在表示されている画面名や、操作対象となってアクティブになっている画面を特定するActivityのクラス名の他、実行中のアプリケーション、電話をかけたり、カメラのシャッターを切ったりなど、スマートフォン1から発生するイベント情報、各種設定情報、アプリケーション等のレイアウト情報等が取得される。この状態取得部112bで取得された各情報は、操作解析部112aや指示出力部112eに入力される。
【0043】
そして、状態取得部112bが取得した状態情報に含まれる画面情報及びステータス情報と基づいて、シナリオ情報を参照し、ユーザーによる操作状態を解析する。具体的には、操作解析部112aが、シナリオ取得部112cが読み出したシナリオ情報を参照して、画像情報中を検索して画面特定目印画像、画面特定目印テキスト、又は操作対象特定情報に合致する画像や文字列を探索する(S105)。ここでは、
図4に示すように、ホーム画面W2上に配置された電話をかけるアイコンM2をタッチ操作させるべく、ホーム画面W2を開く操作を誘導する。このホーム画面W2には、サブ画面へ遷移するためのアイコンM4が配置されていることから、ホーム画面W2の画面特定目印画像としてアイコンM4を探索、ホーム画面W2が検出された後、その画面内のアイコンM2を探索する。
【0044】
この状態取得は、画面特定目印画像が見つかるまで繰り返される(S105にける「N」)。なお、一定時間経過しても、ホーム画面W2が見つからない場合には、ホーム画面へ遷移するための操作支援として、メッセージをポップアップさせたり、ホーム画面を開くためのシナリオへ切り替えて、現在の画面からホーム画面W2に遷移するための案内を行った後、電話をかけるためのシナリオを再開させたりするようにしてもよい。
【0045】
そして、画面特定目印画像(アイコンM4)及び操作対象特定情報(M2)が検出された場合には(S105にける「Y」)、現在のユーザーによる操作がシナリオに則したものであると判断し、その旨のメッセージとともに、次に操作すべき指示を出力させる(S106)。ここでは、電話をかけるための電話ダイヤル用画面W3に移行すべくアイコンM2のタッチを促す指示を表示させる。ここでは、アイコンM2を矩形状に囲んで強調するフレームM3を表示させる。なお、スクロールやスワイプなど同一画面であっても異なる箇所を表示させる必要があるときには、スクロール方向やスワイプ方向などを指示する。また、これらの操作指示の表示と合わせて、或いは操作指示の表示に代えて、メッセージやアラートを音声・音響などで出力するようにしてもよい。
【0046】
このフレームM3による案内に従ってユーザーが適正な操作を行った場合には(S107における「Y」)、一連の操作が完了し、目的が達成されたか否かを判断する(S108)。ここでは、アイコンM2をタッチすることにより、
図5(a)に示す電話ダイヤル用画面W3に遷移し、この電話ダイヤル用画面W3においても、同様の特定情報の探索が実行される。詳述すると、電話ダイヤル用画面W3において、ダイヤルの番号や、発信のためのアイコンM5を画面特定目印画像或いは操作対象特定情報として探索し、これらのアイコンM5などが検出された場合には(S105にける「Y」)、現在のユーザーによる操作がシナリオに則したものであると判断し、その旨のメッセージとともに、次に操作すべき指示を出力させる(S106)。
【0047】
ここでは、ダイヤルをするためにプッシュボタンである数字を順にタッチするように、矩形状に囲んで強調するフレームM3を順次表示させる。その後、
図5(b)に示すように、発信のためのアイコンM5をタッチするようにフレームM3で強調する。なお、これらの操作指示の表示と合わせて、或いは操作指示の表示に代えて、メッセージやアラートを音声・音響などで操作指示を出力することもできる。
【0048】
なお、上記ステップS108における目的が達成されたか否かの判断としては、例えば、シナリオ情報中に、次の画面の指示が記述されているか否か、或いは「ガイド終了目印画像」が画面中にあるか否か等に基づいて、操作が完了したか、又は次の操作があるかを判断する。一方、ステップS107において一定時間経過しても、ユーザーが適正な操作を行わない場合には、操作を促すメッセージを表示又は音声を出力させるようにしてもよい。また、ユーザーがステップS107において、誤った操作を行ってしまった場合には、ステップS104に戻って状態を取得し直し、操作をやり直すための操作支援として、メッセージをポップアップさせたり、適正画面に戻るためのシナリオへ切り替えて、現在の画面から適正画面に遷移するための案内を行い、その後、電話をかけるためのシナリオを再開させたりするようにしてもよい。
【0049】
ステップS108において、操作が完了した場合には(S108における「Y」)、
図6に示すように、操作支援アプリケーションのメニュー画面W1に戻るとともに、ポップアップM6のような、操作が完了した旨を伝えるための完了表示を実行する(S109)。他方、操作が完了していない場合には(S108における「N」)、ステップS103に戻り、シナリオを参照したのち、上記ステップS104〜S108を繰り返す。
【0050】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、タッチパネルに現在表示されている画面や動作状態をリアルタイムに解析し、シナリオ情報を参照して画面に則した操作手順を動的に示すことができることから、ユーザーが任意にカスタマイズした設定内容や、インストールしたアプリケーションによって、画面表示が変化していたり、画面スクロールが必要であったり、操作案内の途中で誤った操作をした場合であっても、適切な操作支援を提供することができる。
【0051】
特に、本実施形態では、システムの全体を単体のアプリケーションとしてスマートフォン1にインストールし、スタンドアローン形式で動作することから、ネットワーク上の支援サーバーとの通信が不要であり、オフラインでも本システムを利用することができ、支援サーバーとの間での通信に要するタイムラグが発生せず、ストレスなくシステムを利用することができる。
【0052】
(変更例)
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0053】
例えば、上記実施形態では、スタンドアローン形式で動作することを前提としているが、状態取得部112bが取得した状態情報の履歴や、指示出力部112eによって表示された操作指示と、操作指示が表示される際に参照されたシナリオ情報D1とを関連づけて指示履歴として記録し、通信ネットワーク上の支援サーバーに定期的にアップロードするようにしてもよい。支援サーバでは、このアップロードされた指示履歴を集計し、その操作指示が表示された際に参照されたシナリオ情報と関連づけて解析するようにしてもよい。
【0054】
このような変更例によれば、シナリオ情報を参照して示された操作指示と、それに応じたユーザーの操作を状態情報として関連づけて記録して解析することにより、シナリオ情報によるユーザーの反応を解析でき、その解析結果をシナリオ情報に関連づけて出力することができる。これにより、シナリオ情報の適正度を評価することができ、シナリオ情報の修正などに反映させることができ、より適切な操作支援を提供することができる。
【0055】
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、インターネットを通じて、スマートフォン1と、サービス提供者が運用する支援サーバーとを協働させる場合について説明する。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
【0056】
(操作支援システムの全体構成)
図7は、第2実施形態に係る操作支援システムの全体構成を模式的に示す概念図であり、
図8及び
図9は、本実施形態に係る支援サーバー2、スマートフォン1の内部構成を示すブロック図である。
【0057】
図7に示すように、本実施形態に係る操作支援システムは、インターネット3上において、操作支援サービスを提供するサーバー群である支援サーバー2と、ユーザーが使用するスマートフォン1aと、表示手段であるパーソナルコンピュータ1bとが相互にアクセス可能に配置されている。
【0058】
インターネット3は、無線通信網を含み、通信プロトコルTCP/IPを用いて種々の通信回線(電話回線やISDN回線、ADSL回線、光回線などの公衆回線、専用回線、4G、LTE、3Gなど無線通信網)を相互に接続して構築される分散型の通信ネットワークであり、このインターネット3には、10BASE−Tや100BASE−TX等によるイントラネット(企業内ネットワーク)や、所定領域(企業、家庭等)内ネットワークなどのLAN・Wifiなども含まれる。
【0059】
無線基地局31は、中継装置を通じてインターネット3に接続され、スマートフォン1aやPC1bとの間で4G、LTE、3G、無線LANなどの各種通信方式によって無線通信接続を確立し、スマートフォン1aやPC1bによる通話やデータ通信を提供する装置である。無線基地局31には、インターネット3に接続するためのモデムやターミナルアダプタ、ゲートウェイ装置等のノード装置を備えられており、通信経路の選択や、データ(信号)の相互変換を行い、無線基地局31と、インターネット3との間における中継処理も行う。
【0060】
支援サーバー2は、ユーザー管理機能や、操作支援機能、及びコンテンツ配信機能等を有するサーバー装置であり、複数の機能を分散させたサーバー群で実現可能となっている。この支援サーバー2には、Webサーバー機能が含まれ、WWW(World Wide Web)等のドキュメントシステムにおいて、HTML(HyperText Markup Language)、映像、音声、画像などの素材データから構成され、操作支援に必要なWebページ等のコンテンツを配信できるようになっている。
【0061】
スマートフォン1aは、上述した実施形態同様に通信機能やCPUを備えた情報処理端末であり、各種アプリケーションソフトをインストールすることにより様々な機能が実装可能であるが、本実施形態では、OSの仕様上、複数のアプリケーションを重畳して実行・表示できないようになっており、上記第1実施形態のように、ホーム画面や設定画面、その他の画面上にマークを表示させることができないようになっている。このため本実施形態では、このようなOSの仕様に対応して、
図9(a)に示すように、スマートフォン1aには、インターネット3を通じて端末の状態情報を支援サーバー2に送信する状態送信部112fを設け、シナリオを参照した状態取得や操作解析は支援サーバー2側で行い、操作支援の指示出力は、パーソナルコンピュータ1bのディスプレイにて行う。
【0062】
(スマートフォン1aの構成)
詳述すると、OS実行部111は、CPU上でOSプログラムを実行するためのモジュールであり、このOS実行部111でOSプログラムが実行されることによって、スマートフォン1の基本的な機能が管理・制御され、アプリケーション実行部112で構築された各モジュールと、スマートフォン1の各装置・機能との連携を可能としている。アプリケーション実行部112は、CPU上でアプリケーションプログラムを実行するためのモジュールであり、このアプリケーション実行部112でアプリケーションプログラムを実行することによって、種々の機能モジュールがCPU上に仮想的に構築される。
【0063】
本実施形態では、アプリケーション実行部112によって操作支援アプリケーションが実行されることにより、状態送信部112fと、支援選択部112dとが提供される。
【0064】
支援選択部112dは、
図4(a)に示すような操作支援アプリケーションのメニュー画面やスタート画面において、操作支援に関するシナリオの一覧を表示し、ユーザーがどの操作について支援を求めているのかの選択操作を受け付けるモジュールであり、ユーザーがタッチ操作などによって選択したシナリオを、サーバー側のシナリオ取得部23に取得させる。
【0065】
状態送信部112fは、画面に関する画面情報と、スマートフォン1の動作状態に関するステータス情報とを、状態情報D2として支援サーバー2に送信するモジュールである。ここで、「画面情報」としては、ディスプレイに表示されているGUIをそのままキャプチャーした静止画や動画である。この「ステータス情報」としては、現在表示されている画面名や、操作対象となってアクティブになっている画面を特定するActivityのクラス名の他、実行中のアプリケーション、電話をかけたり、カメラのシャッターを切ったりなど、スマートフォン1から発生するイベント情報、各種設定情報、アプリケーション等のレイアウト情報等が含まれる。
【0066】
(支援サーバー2の構成)
次いで、支援サーバー2の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る支援サーバー2の機能モジュールを示すブロック図である。同図に示すように、支援サーバー2は、インターネット3上に設置されたサーバー装置であり、インターネット3にアクセスして、スマートフォン1aやパーソナルコンピュータ1bとの間でデータの送受信を行う通信インターフェース21を備えている。
【0067】
この支援サーバー2においても、CPU上にて操作支援プログラムが実行されており、CPU11上でアプリケーションが実行されることにより、様々な機能が実行される。この支援サーバー2は、操作支援に関するモジュールとして、操作解析部22と、シナリオ取得部23と、操作指示生成部24と、状態取得部25とを備えている。
【0068】
シナリオ取得部23は、シナリオ情報D1を取得するモジュールであり、ハードディスク等の蓄積部26内に格納されたシナリオ情報D1をアプリケーションの実行にあたり適宜読み出すモジュールである。
【0069】
状態取得部25は、スマートフォン1側の状態送信部112fを通じて、スマートフォン1の画面に関する画面情報と、動作状態に関するステータス情報とを状態情報として取得するモジュールである。なお、本実施形態において状態取得部25が取得する状態情報D2には、スマートフォン1側の支援選択部112dにおいて、ユーザーがタッチ操作などによって選択したシナリオを特定する識別子などが含まれる。
【0070】
操作解析部22は、状態取得部25が取得した状態情報D2に含まれる画面情報及びステータス情報と基づいて、シナリオ情報D1を参照し、ユーザーによる操作状態を解析するモジュールである。この操作解析部22は、シナリオ取得部23が読み出したシナリオ情報を参照して、画像情報中を検索して画面特定目印画像若しくは画面特定目印テキストに合致する画像や文字列を抽出し、抽出された画面特定目印画像若しくは画面特定目印テキストに基づいて、現在のユーザーによる操作状態を判定するとともに、画像情報中を検索してタッチ目印画像や文字列に合致する画像や文字列を抽出し、抽出された操作対象特定情報に基づいて、現在のユーザーによる操作状態を判定して、次に表示すべき操作指示の位置やタイミングを決定する。この解析結果は、操作指示生成部24に出力される。
【0071】
操作指示生成部24は、操作解析部22による解析結果及びシナリオ情報D1に基づき、パーソナルコンピュータ1bに出力させる操作指示としての表示データや音声データを生成するモジュールであり、例えば、操作解析部22が判定した操作状態に基づき、抽出された操作対象特定情報及びその画面上における位置に応じて、案内用のマークやメッセージなど、シナリオ情報に記述された操作指示を、画面情報に重畳させた表示データを生成し、通信インターフェース21を通じてパーソナルコンピュータ1bに送信する。
【0072】
また、本実施形態において支援サーバー2は、操作支援のシステム性能及びサービス品質の向上を図る仕組みとして、履歴解析部27を備えている。詳述すると、本実施形態では、状態取得部25が取得した状態情報D2の履歴である状態履歴データD4に、操作指示生成部24によって生成された操作指示データD3と、各操作指示データD3が出力される際に参照されたシナリオ情報D1とを関連づけて指示履歴データD5として蓄積部26に記録しておき、この指示履歴データD5を解析することによって、シナリオ情報D1の改善が行えるようになっている。
【0073】
この履歴解析部27は、蓄積部26に蓄積された指示履歴データD5を集計して解析し、その解析結果を参照されたシナリオ情報D1に関連づけて解析結果データD6として蓄積部28に蓄積する。この解析結果データD6は、関連づけられたシナリオ情報D1や、操作指示データD3、状態履歴データD4とともに出力可能となっており、各シナリオ情報によってユーザーがどのような振る舞いをしたか、どのような操作結果となったかなど、シナリオ情報に基づくユーザーの反応を解析することができる。これにより、シナリオ情報の適正度を評価することができ、シナリオ情報の修正などに反映させることができ、より適切な操作支援を提供することができる。
【0074】
この履歴解析部27による解析としては、例えば、各シナリオ情報に基づいてユーザーが目的の操作を完了できたかどうか、完了できなかった場合、どの段階で操作を誤ったか、どの段階で操作指示から外れてしまったかを抽出し、その段階で出力されていた操作指示(指示出力情報)を特定するなどが挙げられる。また、他の解析手法としては、ユーザーが目的の操作を完了できた場合であっても、その操作を完了するまでの所要時間や、繰り返してしまった操作、手戻りなどが発生した箇所を抽出して、その段階で出力されていた操作指示(指示出力情報)を特定するようにしてもよい。
【0075】
(パーソナルコンピュータ1bの構成)
次いで、パーソナルコンピュータ1bについて説明する。
図9(b)は、本実施形態に係る表示装置の内部構成を示すブロック図である。本実施形態においてパーソナルコンピュータ1bは、インターネット3を通じての通信機能を備え、インターネット3を通じて受信されたデータを表示・出力できる機能を有する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータや、タブレットPC、スマートフォンの他、インターネット接続機能を備えたテレビ受像器などでもよい。
【0076】
このパーソナルコンピュータ1bにおいても、CPU上にて画像表示用のプログラムが実行されており、CPU11上でアプリケーションが実行されることにより、様々な機能が提供される。このパーソナルコンピュータ1bは、操作支援に関するモジュールとして、指示出力部112eを備えている。
【0077】
この指示出力部112eは、支援サーバー2側の操作指示生成部24で生成された操作指示データD3を出力させるモジュールであり、
図11に示すように、パーソナルコンピュータ1bのディスプレイ151では、スマートフォン1a側の画面に表示された画面と同一の画像がリアルタイムに表示されるとともに、操作対象特定情報であるアイコンM2に、案内用のフレームM3やメッセージなど、シナリオ情報に記述された操作指示が、画面情報に重畳されて表示される。また、この指示出力部112eによる操作指示の出力としては、案内用やサポート用のメッセージ、アラートを音声や音響などで出力するようにしてもよい。なお、この指示出力部112eは、本システム専用のアプリケーションとして提供されもよく、ブラウザソフトなどの汎用的なプログラムとしてもよい。
【0078】
(操作支援方法の手順)
以上説明した操作支援システムを動作させることにより、本実施形態に係る操作支援方法を実施することができる。
図10は、本実施形態に係る操作支援システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めている場合を例に説明する。
【0079】
先ず、スマートフォン1aにおいて操作支援アプリケーションを起動する(S201)。この起動により、支援選択部112dが、
図4(a)に示すような操作支援アプリケーションのメニュー画面W1において、操作支援に関するシナリオの一覧を表示させる。支援選択部112dは、このシナリオ一覧において、ユーザーがどの操作について支援を求めているのかの選択操作を促す。
【0080】
このシナリオ一覧において、ユーザーがタッチ操作などによって選択すると(S202)、支援選択部112dは、ユーザーが選択したシナリオ情報を特定する識別子を支援サーバー2側に送信して取得させる(S202及びS301)。ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めていることから、
図4(a)において矢印で示すアイコンM1「電話をかける(2)」を選択したものとする。
【0081】
本実施形態では、支援サーバー2側で操作解析を行うことから、シナリオ情報D1は蓄積部26に蓄積してあり、支援選択部112dにおける選択操作に応じて、選択されたシナリオ情報がシナリオ取得部23によって適宜読み出される(S302)。読み出されたシナリオ情報D1は、操作解析部22や操作指示生成部24、状態取得部25に送出される。
【0082】
ユーザー操作の解析についての前処理として、特定の画面及び操作対象を探索し、検出するために必要な情報を、選択されたシナリオ情報から抽出する。具体的には、シナリオ情報に記述されている「画面情報」、「画面特定目印画像」、「画面特定目印テキスト」、「タッチ目印画像」及び「ガイド終了目印画像」を抽出する。なお、ここでは、ユーザーが電話をかける操作について支援を求めていることから、
図4(b)に示すホーム画面W2を検出すべく、画面特定目印画像として、
図4(d)に示すアイコンM4を抽出するとともに、ユーザーが次に操作すべき対象である
図4(c)に示すアイコンM2を抽出する。
【0083】
次いで、ディスプレイに表示されている画面情報と、スマートフォン1の動作状態に関するステータス情報とを、状態情報として支援サーバー2へ送信する(S203、S303)。具体的には、スマートフォン1側において、画面情報としてディスプレイに表示されているGUIをそのままキャプチャーした静止画や動画として支援サーバー2に送信するとともに、ステータス情報として、現在表示されている画面名や、操作対象となってアクティブになっている画面を特定するActivityのクラス名の他、実行中のアプリケーション、電話をかけたり、カメラのシャッターを切ったりなど、スマートフォン1から発生するイベント情報、各種設定情報、アプリケーション等のレイアウト情報等が送信される。なお、ここで送信される状態情報は、時系列にしたがって記録され、状態履歴データD4として蓄積部26に蓄積される。
【0084】
そして、支援サーバー2側において、状態取得部25が取得した状態情報に含まれる画面情報及びステータス情報と基づき、シナリオ情報を参照し、ユーザーによる操作状態を解析する。具体的には、状態取得部25が、シナリオ取得部23が読み出したシナリオ情報を参照して、画像情報中を検索して画面特定目印画像、画面特定目印テキスト、又は操作対象特定情報に合致する画像や文字列を探索する(S304)。ここでは、
図4に示すように、ホーム画面W2上に配置された電話をかけるアイコンM2をタッチ操作させるべく、ホーム画面W2を開く操作を誘導する。このホーム画面W2には、サブ画面へ遷移するためのアイコンM4が配置されていることから、ホーム画面W2の画面特定目印画像としてアイコンM4を探索、ホーム画面W2が検出された後、その画面内のアイコンM2を探索する。
【0085】
この状態取得は、画面特定目印画像が見つかるまで繰り返される(S304にける「N」)。なお、一定時間経過しても、ホーム画面W2が見つからない場合には、ホーム画面へ遷移するための操作支援として、メッセージをパーソナルコンピュータ1b側で表示させたり、ホーム画面を開くためのシナリオへ切り替えて、現在の画面からホーム画面W2に遷移するための案内を行った後、電話をかけるためのシナリオを再開させたりするようにしてもよい。
【0086】
そして、画面特定目印画像(アイコンM4)及び操作対象特定情報(M2)が検出された場合には(S303にける「Y」)、現在のユーザーによる操作がシナリオに則したものであると判断し、その旨のメッセージとともに、次に操作すべき指示をパーソナルコンピュータ1bに送信し、パーソナルコンピュータ1b側にて出力させる(S305及びS403)。ここでは、電話をかけるための電話ダイヤル用画面W3に移行すべくアイコンM2のタッチを促す指示を表示させるとともに、対象となるアイコンM2を矩形状に囲んで強調するフレームM3を表示させる。なお、スクロールやスワイプなど同一画面であっても異なる箇所を表示させる必要があるときには、スクロール方向やスワイプ方向などを指示する。また、これらの操作指示の表示と合わせて、或いは操作指示の表示に代えて、メッセージやアラートを音声・音響などで指示を出力するようにしてもよい。
このステップS305で送信された指示出力情報は、時系列にしたがって記録され、指示履歴データD5として蓄積部26に蓄積される。
【0087】
このフレームM3による案内に従ってユーザーが、スマートフォン1に対して適正な操作を行った場合には(S306における「Y」)、一連の操作が完了し、目的が達成されたか否かを判断する(S307)。このステップS307における判断としては、例えば、シナリオ情報中に、次の画面の指示が記述されているか否か、或いは「ガイド終了目印画像」が画面中にあるか否か等に基づいて、操作が完了したか、又は次の操作があるかを判断する。一方、ステップS306において一定時間経過しても、ユーザーが適正な操作を行わない場合には、操作を促すメッセージを表示又は音声によって出力させるようにしてもよい。また、ユーザーがステップS306において、誤った操作を行ってしまった場合には、ステップS303に戻って状態を取得し直し、操作をやり直すための操作支援として、メッセージをポップアップさせたり、適正画面に戻るためのシナリオへ切り替えて、現在の画面から適正画面に遷移するための案内を行い、その後、電話をかけるためのシナリオを再開させたりするようにしてもよい。
【0088】
ステップS307において、操作が完了した場合には(S307における「Y」)、操作支援アプリケーションのメニュー画面W1に戻るとともに、ポップアップM6のような、操作が完了した旨を伝えるための完了表示をパーソナルコンピュータ1bに送信し、パーソナルコンピュータ1b側において表示させる(S308及びD404)。なお、本システムの操作支援をスマートフォン1主導で終了する場合には、スマートフォン1側のアプリケーションで終了操作を行い(S207及び完了表示S208)、この終了操作を状態情報として支援サーバー2側に送信することで、前記ステップS307において、操作完了であると判断される。他方、操作が完了していない場合には(S307における「N」)、ステップS302に戻り、シナリオを参照したのち、上記ステップS303〜S307を繰り返す。
【0089】
なお、本実施形態では、このような各ユーザーに対する操作支援を実行し、その履歴を蓄積するとともに、その各ユーザーに対する操作支援の履歴を定期的に集計して解析することにより、操作支援のシステム性能及びサービス品質の向上を図っている。具体的には、ステップS303で取得した状態情報D2の履歴である状態履歴データD4に対して、ステップS305で生成された操作指示データD3と、ステップS302で参照されたシナリオ情報D1とを関連づけて指示履歴データD5として蓄積部26に記録しておき、この指示履歴データD5を解析する。これにより、各シナリオ情報によってユーザーがどのような振る舞いをしたか、どのような操作結果となったかなど、シナリオ情報に基づくユーザーの反応を解析することができ、シナリオ情報の適正度を評価して、シナリオ情報の修正などに反映させることができる。
【0090】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、タッチパネルに現在表示されている画面や動作状態をリアルタイムに解析し、シナリオ情報を参照して画面に則した操作手順を動的に示すことができることから、ユーザーが任意にカスタマイズした設定内容や、インストールしたアプリケーションによって、画面表示が変化していたり、画面スクロールが必要であったり、操作案内の途中で誤った操作をした場合であっても、適切な操作支援を提供することができる。
【0091】
特に、本実施形態では、スマートフォン1側には状態送信部112fを設け、操作解析や指示出力を支援サーバー2側で行うため、スマートフォン1側で行う演算処理を軽減することができる。さらに、本実施形態では、パーソナルコンピュータ1bをスマートフォン1とは別個に設け、指示出力をパーソナルコンピュータ1bで行うことから、例えば、OSの仕様上、複数のアプリケーションを重畳して実行・表示できないような場合であっても、パーソナルコンピュータ1bにおいて、ホーム画面や設定画面、その他の画面上にマークを表示させることができ、OSの仕様によらず操作支援サービスを提供することができる。
【0092】
(変更例)
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0093】
例えば、上記第2実施形態では、スマートフォン1側の状態送信部112fを、スマートフォン1のCPU上に構築されたモジュールとしたが、例えば、
図12に示すような、専用の中継装置32としてもよい。この中継装置32には、スマートフォン1の映像出力端子からUSBケーブル32aやビデオ・オーディオケーブルなどを通じて、画面情報を映像信号として取得し、その映像信号をデジタル化してストリーミング配信にて支援サーバー2側に送信する機能を設ける。
【0094】
なお、この中継装置32には、例えば、接続端子にUSBケーブル32aが接続された時点で、自動的に支援サーバー2にアクセスし、USBケーブル32aを通じて取得される映像信号を、状態情報として支援サーバー2に送信を開始する機能を設けてもよい。また、この中継装置32にタッチパネルなどの映像出力・入力デバイスを設けて、上述した支援選択部112dや指示出力部112eの機能を設けてもよい。
【0095】
このような本変更例によれば、スマートフォン1を専用の中継装置32に接続するだけで、操作支援システムを実行できるため、情報処理装置の操作に不慣れなユーザーであっても、簡単に操作支援サービスを受けることができる。
【解決手段】スマートフォンが有する表示手段に表示される画面に対応させて、スマートフォンが有する機能に関する操作手順を示すシナリオ情報を取得するシナリオ取得部112cと、表示手段に現在表示されている画面情報と、情報処理装置の動作状態に関するステータス情報とを、状態情報として取得する状態取得部112bと、状態情報に含まれる画面情報及びステータス情報と基づいて、シナリオ情報を参照し、ユーザーによる操作状態を解析する操作解析部112aと、操作解析部112aによる解析結果及びシナリオ情報に基づき、操作指示を出力させる指示出力部112eと、を備える。