(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一つのタッチセンサユニットを通過する前記感知信号線は、少なくとも一つの主感知信号線、及び前記少なくとも一つの主感知信号線から延在した複数の感知電極を含む、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
一つのタッチセンサユニットにおける前記複数の感知電極の個数は、前記一つのタッチセンサユニットに含まれている前記ゲート線の個数より少ない、ことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
前記少なくとも一つの主感知信号線は、一列に配列された複数の拡張部、及び隣接する前記拡張部を接続する複数の接続部を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
一つのタッチセンサユニットを通過する前記感知信号線は、少なくとも一つの副感知信号線、及び前記少なくとも一つの副感知信号線が二つ以上であるとき、前記少なくとも一つの副感知信号線を接続する接続部を含む、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
前記感知信号線は、前記複数の駆動信号線、前記第1基板の前記第2面の上に位置して、共通電圧を伝達する共通電圧線、及び前記第1基板の前記第2面の上に位置する遮光部材のうちの少なくとも一つによって覆われる、ことを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
一つのタッチセンサユニットを通過する前記感知信号線は、少なくとも一つの副感知信号線、及び前記副感知信号線から延在した複数の感知電極を含む、ことを特徴とする請求項24に記載の表示装置。
一つのタッチセンサユニットにおける前記感知電極の個数は、前記一つのタッチセンサユニットに含まれている前記ゲート線の個数より少ない、ことを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
添付した図面を参照して、本発明の実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は種々の異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限られない。
【0022】
図面において、種々の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。明細書の全体にわたって類似する部材に対しては同一の図面符号を付けた。層、膜、領域、板などの部材が他の部材の「上」にあるというとき、これは他の部材の「すぐ上」にある場合だけでなく、その中間に他の部材がある場合も含む。一方、ある部材が他の部材の「すぐ上」にあるというときには、中間に他の部材がないことを意味する。
【0023】
以下、
図1乃至
図4を参照して、本発明の一実施形態によるセンサを含む表示装置について説明する。
【0024】
図1及び
図2は、それぞれ本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の配置概略図であり、
図3は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサ及び感知信号処理部の回路図であり、
図4は、本発明の一実施形態による表示装置の一画素の回路図である。
【0025】
最初に、
図1及び
図2を参照すれば、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置は、表示板300、駆動部400、及び感知信号処理部800を含む。
【0026】
表示板300は、複数の駆動信号線SL、複数の感知信号線50、及び駆動信号線SLに接続されており、ほぼ行列状に配列された複数の画素PX、及び複数の感知信号線50に接続された複数のタッチセンサユニットTSUを含む。
【0027】
駆動信号線SLは映像を表示するための駆動信号を伝達する。駆動信号線SLは、ゲート信号(「走査信号」ともいう)を伝達するゲート線、データ電圧を伝達するデータ線、又は所定パルスを含む信号を伝達する電圧線などを含む。
【0028】
図1(b)を参照すれば、複数の駆動信号線SLは、隣接するk(kは、1以上の自然数)個の駆動信号線(SL1、SL2、・・・、SLk)をそれぞれ含む複数の駆動信号線集合SLUに分かれる。
【0029】
感知信号線50には基準電圧が定常的に(constantly)印加され、タッチによってタッチセンサユニットTSUから発生した感知信号を伝達する。
図1(a)を参照すれば、感知信号線50は複数の駆動信号線SLを含む駆動信号線集合SLUと交差する。
【0030】
図2を参照すれば、画素PXは、映像を表示する単位であって、一つの画素PXが三原色(primary color)のうちの一つを固有に表示(空間分割)するか、又は複数個の画素PXが時間によって交互に三原色を表示(時間分割)することによって、これら三原色の空間的又は時間的な合計によって所望の色を表示することができる。
【0031】
図4を参照すれば、一画素PXは、駆動信号線SLと接続されている薄膜トランジスタなどのスイッチング素子Qa、及びスイッチング素子Qaからデータ電圧が伝達される画素電極191を含む。駆動信号線SLがゲート信号を伝達するゲート線である場合、スイッチング素子Qaはデータ電圧を伝達するデータ線にさらに接続される。この場合、スイッチング素子Qaは、駆動信号線SLのゲート信号によってターンオフ又はターンオンされる。
【0032】
図2及び
図4を参照すれば、駆動信号線SLが延びる方向を横方向とし、横方向に対して垂直方向を縦方向とするとき、一画素PX又は一画素電極191の横方向の長さは、
図4(a)に示したように縦方向の長さより長くてもよく、
図4(b)に示したように縦方向の長さより短くてもよい。
【0033】
さらに
図1を参照すれば、各タッチセンサユニットTSUは静電容量方式であって、表示板300への接触を感知して感知信号を生成する。タッチセンサユニットTSUは、各駆動信号線集合SLU及び感知信号線50の交差領域に一つずつ位置する。
【0034】
図3を参照すれば、一つのタッチセンサユニットTSUは、駆動信号線集合SLUと感知信号線50からなる感知キャパシタ(sensing capacitor)Cmを含む。感知キャパシタCmは、駆動信号線集合SLUの駆動信号線SLと感知信号線50の重畳からなる重畳感知キャパシタ(overlap sensing capacitor)、又は駆動信号線SLと感知信号線50が重畳せずに互いに隣接して形成されるフリンジ感知キャパシタ(fringe sensing capacitor)を含む。タッチセンサユニットTSUは、駆動信号線集合SLUが含む駆動信号線SLの駆動信号を受信して、外部物体の接触による感知キャパシタCmの電荷量変化を感知信号として出力する。説明の便宜上、駆動信号線SLそれぞれが感知信号線50と重畳するか、又は隣接して形成される感知キャパシタCmの一部を、タッチセンサTSという。
【0035】
図1(a)を再び参照すれば、駆動部400は表示板300の駆動信号線SLに接続されており、駆動信号を表示板300の駆動信号線SLに伝達する。
【0036】
感知信号処理部800は表示板300の感知信号線50と接続されており、感知信号線50からの感知信号を受信して処理する。感知信号処理部800は処理された感知信号を利用して接触有無及び接触位置などの接触情報を生成する。
【0037】
図3を参照すれば、感知信号処理部800は、表示板300の感知信号線50と接続されている複数の増幅器(amplifier)APを含む。増幅器APは、反転端子(−)と出力端子の間に接続されているキャパシタCvを含むことができる。増幅器APの非反転端子(+)は接地電圧GNDなどの一定の電圧と接続されており、増幅器APの反転端子(−)は感知信号線50に接続されている。増幅器APは、電流積分器で感知信号線50からの感知信号の電流を所定時間(例えば、1フレーム)間に積分して、感知出力信号Voutを生成する。
【0038】
タッチセンサユニットTSUには少なくとも一つの画素PXが対応する。タッチセンサユニットTSUの一辺の長さは、ほぼ数mmであってもよく、例えば、ほぼ4〜5mmであってもよい。このようなタッチセンサユニットTSUの大きさは、物体が表示板300に接触するとき、接触する面積によって変化する。
【0039】
以下、
図5を参照して、本発明の一実施形態によるセンサを含む表示装置について説明する。
【0040】
図5は、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の配置概略図である。
【0041】
本実施形態による表示装置は、上述した
図1乃至
図4に示した実施形態と大部分同一であるが、上述した駆動信号線SLがゲート信号を伝達するゲート線GLである。
【0042】
図5(a)を参照すれば、タッチセンサユニットTSUは、ゲート信号を伝達するゲート線集合GLUと接続される。ゲート線集合GLUは、
図5(b)に示したようにk(kは、1以上の自然数)個のゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk)を含む。ゲート線GLはゲート駆動部420と接続されて、ゲートオン電圧Vonとゲートオフ電圧Voffの組み合わせからなるゲート信号の印加を受ける。ゲートオン電圧Vonは、1フレーム内で一回以上印加される。この場合、表示板300の複数の画素PXは、データ駆動部440からデータ電圧Vdが印加される。
【0043】
データ駆動部440のデータ駆動回路を印刷回路基板(printed circuit boardd)(図示せず)の上に形成するとき、感知信号処理部800の回路は、
図5(a)において点線440で示唆したようにデータ駆動部440と同一の印刷回路基板(図示せず)の上に形成してもよい。このように感知信号処理部800とデータ駆動部440を同一の基板上に形成することによって、全体の回路基板の面積を削減できる。
【0044】
以下、
図6及び
図7と上述した
図1乃至
図5を共に参照して、タッチセンサユニットTSUの動作について具体的に説明する。
【0045】
図6は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサの駆動信号及び感知信号の波形図であり、
図7は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサの一つの駆動信号の波形図である。
【0046】
図6を参照すれば、駆動信号線SLを通じて伝達される駆動信号Vgは、少なくとも二つの互いに異なるDC電圧レベルを含む。例えば、駆動信号Vgは高電圧V2と低電圧V1を含み、高電圧V2はゲートオン電圧Vonであって、低電圧V1はゲートオフ電圧Voffである。周期的に且つ交互に出力される高電圧V2と低電圧V1はパルス列からなる駆動信号Vgを形成する。
【0047】
反面、
図7を参照すれば、駆動信号Vgは、一定のDC電圧レベルを基準として変化する交流電圧ACでありうる。この時、一定のDC電圧レベルは、高電圧V2及び低電圧V1のうちの少なくとも一つである。このように駆動信号Vgが交流電圧である場合、さらに多い感知信号を処理して、さらに正確なタッチ情報を得る。
図7に示した駆動信号Vgの波形は、後述する感知入力信号線が伝達する感知入力信号にも同等に印加される。
【0048】
タッチセンサユニットTSUに駆動信号Vgが入力されると、感知キャパシタCmには所定の電荷量が充電されて、接触の有無によって変化した電荷量が感知信号Vsとして感知信号線50に出力される。つまり、外部物体の接触があると、感知キャパシタCmに充電された電荷量が変化して、それによる感知信号Vsが出力される。表示板300に物体が接触した場合の感知信号Vsの電圧レベルは、物体が接触しない場合の感知信号Vsの電圧レベルより、小さい。
【0049】
図6を再び参照すれば、表示板300に物体が接触した場合と、接触しない場合の感知信号Vsの差ΔVは、感知キャパシタCmの電荷変化量ΔQmにほぼ比例する。例えば、接触によって減少した感知キャパシタCmの電荷変化量ΔQmが大きいほど、減少した感知信号Vsの変化量ΔVも大きくなり、タッチセンサユニットTSUの感度も大きくなる。従って、接触情報の正確度が高くなる。
【0050】
以下、
図8を参照して、本発明の一実施形態によるセンサを含む表示装置について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサ及び感知信号処理部の回路図である。
【0051】
図8に示した実施形態は、
図3に示した実施形態と大部分同一であるが、タッチセンサユニットTSUは、駆動信号線SLと分離された感知入力信号線(sensing input signal line)TLと感知信号線50からなる感知キャパシタCmを含む。この場合、タッチセンサユニットTSUは感知入力信号線TLが伝達する感知入力信号を受信して、外部物体の接触による感知キャパシタCmの電荷量変化を感知信号として出力する。感知入力信号線TLは、基板上で駆動信号線SLと平行に延び、駆動信号線SLと同一層に形成できる。
【0052】
また、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置は、上述した
図3に示したタッチセンサユニットTSU及び
図8に示したタッチセンサユニットTSUを共に含むことも可能である。
【0053】
本実施形態のように、タッチセンサユニットTSUが感知入力信号線TLと感知信号線50からなるとき、感知入力信号線TLが伝達する感知入力信号は、上述した
図6及び
図7に示した駆動信号Vgと同一であるか、又は他の多様な波形を有し得る。
【0054】
以下、
図9及び
図10を参照して、本発明の一実施形態によるセンサを含む表示装置について説明する。
【0055】
図9は、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の配置概略図であり、
図10は、
図9に示した表示装置が含むタッチセンサの駆動信号の波形図である。
【0056】
図9に示した実施形態は、上述した
図5に示した実施形態と大部分同一であるが、感知信号処理部800及びゲート駆動部420と接続された選択部460をさらに含む。また、感知信号処理部800は、感知入力信号を送出する感知入力信号入力部810、及び感知信号線50と接続されて感知信号を受信する感知信号受信部820を含む。
【0057】
選択部460は、ゲート駆動部420からのゲート信号及び感知入力信号入力部810からの感知入力信号のいずれか一つを選択して、駆動信号Vgとしてゲート線GLにスキャニングしながら印加する。
【0058】
図10を参照すれば、1フレーム(Frame1、Frame2)内にゲート駆動部420が全体のゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk、・・・)にゲート信号Vg1を順次に印加して、全体の画素PXにデータ電圧Vdを印加し、隣接するフレーム(Frame1、Frame2)の間には垂直ブランク区間(vertical blank period)VBが位置する。垂直ブランク区間VBでは直前フレームで画素PXに印加されたデータ電圧が維持される。
【0059】
選択部460は、各フレーム(Frame1、Frame2、・・・)内には、ゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk、・・・)をゲート駆動部420と接続させて、ゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk、・・・)にゲート信号Vg1が順次に印加されるようにし、垂直ブランク区間VBの間にはゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk、・・・)を感知入力信号入力部810と接続させて、感知入力信号Vg2がゲート線(GL1、GL2、・・・、GLk、・・・)に入力されるようにする。このことにより、各フレーム(Frame1、Frame2、・・・)内にはゲート信号Vg1を駆動信号Vgにして、タッチセンサユニットTSUがタッチを感知することができ、垂直ブランク区間VBでは感知入力信号Vg2を駆動信号Vgにして、タッチセンサユニットTSUがタッチを感知する。このようにフレーム(Frame1、Frame2、・・・)だけでなく、垂直ブランク区間VBでもタッチを感知するようにすれば、より多くの接触情報を通じてさらに正確なタッチ情報を得る。
【0060】
図10を再び参照すれば、感知入力信号Vg2はゲート信号Vg1よりさらに小さいパルス周期及びパルス幅を有する。一つのゲート線集合GLUには同一の波形の感知入力信号Vg2が同時に入力され、互いに異なるゲート線集合GLUには互いに異なる時間に感知入力信号Vg2が入力される。
【0061】
以下、
図11乃至
図20をそれぞれ参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の構造について説明する。
【0062】
図11乃至
図20は、それぞれ本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の断面図である。
【0063】
まず、
図11及び
図12を参照すれば、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置は第1表示板100を含む。液晶表示装置の場合、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置は、第1表示板100と対向する第2表示板200、及び二つの表示板100、200の間に位置する液晶層3をさらに含む。
【0064】
第1表示板100について説明すれば、第1基板110の二面のうち、上側に向かう面を第1面とすれば、第1基板110の第1面の上に外部物体の接触が行われる。
【0065】
第1基板110の二面のうち、上側に位置する面を第1面とし、その反対側面を第2面とするとき、第1基板110の第2面の上に駆動信号線が位置する。以下、「上」といえば、基板の面を基準として基板の面から遠くなる方をいう。
【0066】
駆動信号線はゲート信号を伝達するゲート線であり、ゲート線は、
図11及び
図12に示したようにゲート電極124を含む。ここで、第1基板110は透明なガラス又はプラスチックのような絶縁物質から形成される。
【0067】
第1基板110の第2面の上には共通電圧Vcomなどの一定の電圧を伝達する共通電圧線135がさらに位置する。
【0068】
ゲート電極124を含むゲート線及び共通電圧線135は、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金などアルミニウム系金属、銀(Ag)や銀合金など銀系金属、銅(Cu)や銅合金など銅系金属、モリブデン(Mo)やモリブデン合金などモリブデン系金属、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、及びチタニウム(Ti)などで形成できる。さらに、ゲート電極124を含むゲート線は、物理的性質が異なる少なくとも二つの導電膜を含む多重膜構造を有することもできる。
【0069】
ゲート電極124を含むゲート線の上にはゲート絶縁膜140が位置する。ゲート絶縁膜140は物理的性質が異なる少なくとも二つの絶縁層を含む多層膜構造を有することもできる。
【0070】
ゲート絶縁膜140の上には非晶質シリコン又は多結晶シリコンなどからなる半導体154が位置する。半導体154はゲート電極124の少なくとも一部と重畳する。
【0071】
半導体154の上には互いに対向するソース電極173とドレイン電極175が位置する。ソース電極173にはデータ電圧が伝達される。
【0072】
ゲート電極124、ソース電極173、及びドレイン電極175は、半導体154と共に薄膜トランジスタを構成し、薄膜トランジスタのチャネル(channel)は、ソース電極173とドレイン電極175の間の半導体154に形成される。
【0073】
半導体154とソース電極173の間、そして半導体154とドレイン電極175の間には、オーミックコンタクト部材(図示せず)を形成できる。オーミックコンタクト部材は、リン(phosphorus)などのn型不純物が高濃度にドーピングされているn+水素化非晶質シリコンなどの物質、又はシリサイド(silicide)で形成できる。
【0074】
ドレイン電極175及びゲート絶縁膜140の上には画素電極191が位置する。画素電極191は、ドレイン電極175の一部と直接接触し、ドレイン電極175からデータ電圧が伝達される。画素電極191は、ITO(Indium tin oxide)、又はIZO(Indium zinc oxide)などの透明な導電物質で形成する。
【0075】
薄膜トランジスタ及び画素電極191の上には保護膜180が位置する。保護膜180は、窒化ケイ素と酸化ケイ素などの無機絶縁物又は有機絶縁物で形成する。保護膜180及びゲート絶縁膜140には共通電圧線135を露出するコンタクトホール183を形成する。
【0076】
保護膜180の上には共通電極271を形成する。共通電極271は、画素電極191と重畳する複数の枝電極を含む。共通電極271は、コンタクトホール183を通じて共通電圧線135から共通電圧Vcomの印加を受ける。しかし、本発明の実施形態はこのような共通電極271を含む構造に限定されない。
【0077】
第1基板110の第1面及び第2面のうちの少なくとも一面の上には感知信号線50が位置する。
図11は、感知信号線50が第1基板110の第1面の上に位置する例を示し、
図12は、感知信号線50が第1基板110の第2面の上に位置する例を示す。図示していないが、同一の第1基板110に対して感知信号線50が第1面及び第2面の両側に位置することもできる。
【0078】
図12に示した実施形態において、感知信号線50はゲート電極124と第1基板110の間に位置し、感知信号線50とゲート電極124の間には絶縁物質を含む絶縁層80をさらに含む。
【0079】
感知信号線50はゲート線又はゲート電極124と共に感知キャパシタCmを形成する。
図11に示した実施形態の場合、感知信号線50とゲート線又はゲート電極124の間に位置する第1基板110が、感知キャパシタCmの誘電体として機能し、
図12に示した実施形態の場合は、絶縁層80が感知キャパシタCmの誘電体として機能する。
【0080】
感知信号線50は、ITO(indium tin oxide)、又はIZO(indium zinc oxide)などの透明な導電物質、或いは金属などの不透明な導電物質で形成する。
【0081】
図11に示した実施形態では、感知信号線50が透明な導電物質からなるのが好ましく、
図12に示した実施形態では、感知信号線50は透明な導電物質又は不透明な導電物質で形成できる。
図12に示した実施形態において、感知信号線50が不透明である場合、感知信号線50は遮光部材(図示せず)又は不透明な信号線などによって覆われる。このような不透明な信号線は、共通電圧線135又はデータ電圧Vdを伝達するデータ線とすることができる。
【0082】
感知信号線50の厚さは、0Åより大きく、3000Åより小さい。
【0083】
第1基板110の第1面の上に偏光板12が位置する。第1基板110の第1面の上に感知信号線50が位置する場合、偏光板12は感知信号線50の上に位置する。
【0084】
以下、第2表示板200について説明する。
【0085】
透明なガラス又はプラスチックなどからなる第2基板210の上に遮光部材(light blocking member)220及びカラーフィルタ230が位置する。遮光部材220はブラックマトリックス(black matrix)ともいい、光漏れを防止する。カラーフィルタ230は、遮光部材220によって実質的に取り囲まれた領域を占める。遮光部材220によって取り囲まれた領域は、画素PX又は画素領域と定義される。カラーフィルタ230及び遮光部材220のうちの少なくとも一つは、第1表示板100に位置することもできる。
【0086】
第2基板210の、遮光部材220が形成された面と反対側の面に偏光板22が位置する。
【0087】
液晶表示装置の場合、第1表示板100及び第2表示板200の間には液晶層3が位置する。この場合、データ電圧Vdの印加を受けた画素電極191は、共通電圧Vcomの印加を受けた共通電極271と共に、液晶層3に電界を生成する。本発明の一実施形態による表示装置の液晶層3は液晶分子(図示せず)を含み、液晶分子は、電界がない状態で、その長軸が第1表示板100及び第2表示板200の表面に対して水平をなすように配向されている。
【0088】
第2表示板200の外側には、光を生成して第1表示板100及び第2表示板200に光を提供するバックライト部(図示せず)をさらに含む。
【0089】
次に、
図13及び
図14を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置について説明する。
【0090】
図13及び
図14に示した実施形態は、
図11及び
図12に示した実施形態と大部分同一であるが、カラーフィルタ230が第1基板110の上に位置する点が異なる。
【0091】
さらに具体的に、ゲート電極124、ソース電極173及びドレイン電極175、そして半導体154からなる薄膜トランジスタの上に第1保護膜180aが位置し、第1保護膜180aの上にカラーフィルタ230が位置する。カラーフィルタ230の上には第2保護膜180bが位置する。第1保護膜180a及び第2保護膜180bはドレイン電極175を露出するコンタクトホール185を含み、第1保護膜180a、第2保護膜180b、及びゲート絶縁膜140は、共通電圧線135を露出するコンタクトホール183を含む。この時、カラーフィルタ230はコンタクトホール183、185に対応する開口部を含む。
【0092】
第2保護膜180bの上には画素電極191が位置する。画素電極191はコンタクトホール185によってドレイン電極175と接続され、データ電圧の印加を受ける。
【0093】
画素電極191の上には第3保護膜180cが位置し、その上には共通電極271が形成されている。共通電極271は、上述した
図11及び
図12に示した実施形態と同様に、画素電極191と重畳する複数の枝電極を含むことができる。
【0094】
図13及び
図14に示した感知信号線50及び感知キャパシタCmなどの構成要素に対する説明は、上述した
図11及び
図12に示した実施形態と同一なので、ここで詳細な説明を省略する。
【0095】
次に、
図15及び
図16を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置について説明する。
【0096】
図15及び
図16に示した実施形態は、
図11及び
図12に示した実施形態と大部分同一であるが、液晶層3の液晶分子31を配向するモード及び液晶層3に電界を生成する方法が異なる。
【0097】
さらに具体的に、上述した実施形態との差異点について説明すれば、ゲート電極124、半導体154、ドレイン電極175、及びソース電極173からなる薄膜トランジスタなどのスイッチング素子Qaの上に保護膜180が位置し、保護膜180は、ドレイン電極175を露出するコンタクトホール185を有する。保護膜180の上にはコンタクトホール185によってドレイン電極175と電気的、物理的に接続されている画素電極191が位置する。
【0098】
次に、第2表示板200の第2基板210の上にはカラーフィルタ230及び遮光部材(図示せず)が位置し、その上に画素電極191と対向する対向電極270が形成されている。
【0099】
本実施形態による液晶表示装置は、液晶層3の液晶分子31の配向方式によって垂直配向方式(vertically aligned mode、VA)又はツイステッドネマチック方式(twisted nematic mode、TN)などの多様なモードのうちの一つに従う。垂直配向方式に従う場合、液晶分子31は第1表示板100及び第2表示板200の表面にほぼ垂直をなすように配向され、ツイステッドネマチック方式に従う場合、液晶分子31は一つの表示板から他の表示板に至るまで螺旋状に捩じれた構造を有する。
【0100】
第1表示板100の画素電極191と第2表示板200の対向電極270は、液晶層3内に電界を形成して液晶分子31の配列方向を制御する。
【0101】
図15及び
図16に示した感知信号線50及び感知キャパシタCmなどの構成要素に対する説明は、上述した
図11及び
図12に示した実施形態と同一なので、ここで詳細な説明を省略する。
【0102】
次に、
図17及び
図18を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置について説明する。
【0103】
図17及び
図18に示した実施形態は、
図11及び
図12に示した実施形態と大部分同一であるが、電界生成電極としての画素電極191及び共通電極271の位置関係が異なる。
【0104】
さらに具体的に上述した実施形態との差異点について説明すれば、ゲート電極124、半導体154、ドレイン電極175、及びソース電極173からなる薄膜トランジスタの上に第1保護膜180aが位置し、その上に共通電極271が位置する。共通電極271は、第1保護膜180a及びゲート絶縁膜140に形成されたコンタクトホール183によって共通電圧線135と接続されている。
図17及び
図18に示した場合とは異なって、第1保護膜180aが省略され、共通電極271が直接共通電圧線135と接続される。
【0105】
共通電極271の上には第2保護膜180bが位置し、その上に画素電極191が位置する。画素電極191は第1保護膜180a及び第2保護膜180bに形成されているコンタクトホール185によってドレイン電極175と接続されて、データ電圧Vdの印加を受ける。本実施形態では画素電極191が共通電極271と重畳する複数の枝電極を含む。
【0106】
この他に、上述した
図11及び
図12に示した実施形態の種々の特徴を
図17及び
図18に示した実施形態にそれぞれ適用できる。また、共通電極271は、画素電極191と重畳するように、図示した場合以外の種々の層に位置できる。
【0107】
次に、
図19及び
図20を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置について説明する。
【0108】
図19及び
図20に示した実施形態は、
図11及び
図12に示した実施形態と大部分同一であるが、液晶層3の液晶分子31の配列モード及び電界生成方法が異なる。
【0109】
さらに具体的に、ゲート電極124、半導体154、ドレイン電極175、及びソース電極173からなる薄膜トランジスタの上に保護膜180が位置し、その上に画素電極191及び共通電極271が位置する。画素電極191は、保護膜180のコンタクトホール185によってドレイン電極175と接続されて、データ電圧Vdの印加を受け、共通電極271は、ゲート絶縁膜140及び保護膜180のコンタクトホール183によって共通電圧線135と接続されて、共通電圧Vcomの印加を受ける。画素電極191及び共通電極271は各々、棒状の形態にし、互いに噛み合って交互に配置される。
【0110】
液晶層3の液晶分子31は、液晶層3に電界がない状態で、その長軸が第1表示板100及び第2表示板200の表面に対して水平をなすように配向され、正の誘電率異方性を有する。
【0111】
画素電極191にデータ電圧Vdが印加され、共通電極271に共通電圧Vcomが印加されると、液晶層3に第1表示板100及び第2表示板200にほぼ水平の電界が生成され、この電界に応答して液晶分子31はその長軸が電界に平行な方向に回転しようとする。
【0112】
図19及び
図20に示した感知信号線50及び感知キャパシタCmなどの構成要素に対する説明は、上述した
図11及び
図12に示した実施形態と同一なので、ここで詳細な説明を省略する。本実施形態で例として挙げている表示装置の構造に本発明は限定されない。
【0113】
以下、
図21及び
図22を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置について説明する。
【0114】
図21は、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の一画素に対する概略的な回路図であり、
図22は、
図21に示した実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の配置簡略図である。
【0115】
本実施形態による表示装置は、有機発光(organic light emitting diode、OLED)表示装置である。本実施形態による有機発光表示装置も、上述した
図2に示したように行列状に配列された複数の画素PX及び複数の駆動信号線を含む。
【0116】
駆動信号線は、ゲート信号(又は走査信号)を伝達する複数のゲート線GL、データ電圧Vdを伝達する複数のデータ線DL、及び駆動電圧を伝達する複数の駆動電圧線(driving voltage line)VDDなどを含む。
【0117】
各画素PXは、スイッチング素子Qs、駆動スイッチング素子(driving switching element)Qd、ストレージキャパシタ(storage capacitor)Cs、及び有機発光素子(organic light emitting element)LDを含む。
【0118】
スイッチング素子Qsの制御端子はゲート線GLに接続され、入力端子はデータ線DLに接続され、出力端子は駆動スイッチング素子Qdに接続される。スイッチング素子Qsはゲート線GLから受信したゲート信号に応答して、データ線DLから受信したデータ電圧Vdを駆動スイッチング素子Qdに伝達する。
【0119】
駆動スイッチング素子Qdの制御端子はスイッチング素子Qsに接続され、入力端子は駆動電圧線VDDに接続され、出力端子は有機発光素子LDに接続される。駆動スイッチング素子Qdは、制御端子と出力端子の間の電圧によってその大きさが変化する出力電流を流す。
【0120】
キャパシタCsは、駆動スイッチング素子Qdの制御端子と入力端子の間に接続されており、駆動スイッチング素子Qdの制御端子に印加されるデータ電圧を充電し、スイッチング素子Qsがターンオフされた後にもこれを維持できる。
【0121】
有機発光素子LDは、例えば、有機発光ダイオード(OLED)であり、駆動スイッチング素子Qdの出力端子に接続されているアノード(anode)と、接地電圧又は共通電圧に接続されているカソード(cathode)を有する。有機発光素子LDは、駆動スイッチング素子Qdの出力電流に応じて強さの異なる発光によって映像を表示する。
【0122】
一方、本実施形態によるタッチセンサは、感知信号線50とゲート線GLを二端子とする感知キャパシタCmをさらに含む。
【0123】
図22を参照すれば、データ線DLと駆動電圧線VDDは互いにほぼ平行して、共にゲート線GLと交差する。上述したように、遮光部材に取り囲まれた領域を、映像を表示する画素領域PAと定義する。感知信号線50は、主感知信号線(main sensing signal line)51及び主感知信号線51から横方向に延びる複数の感知電極53を含む。感知電極53、及びこれと重畳するか、又は隣接するゲート線GLは、共に感知キャパシタCmを形成する。
【0124】
これとは異なって、上述した実施形態のように、タッチセンサユニットTSUは、ゲート線GLと分離された別途の感知入力信号線(図示せず)と感知信号線50からなる感知キャパシタCmを含むこともできる。
【0125】
この他に、上述した実施形態において、感知キャパシタCm、感知信号線50、及び感知キャパシタCmの動作と係る種々の特徴が、
図21及び
図22に示した本実施形態にも同様に適用される。
【0126】
以下、
図23及び
図24を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の構造について説明する。上述した実施形態と同一の構成要素については同一の図面符号を付けて、同一の説明は省略する。
【0127】
図23及び
図24は、それぞれ本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の断面図である。
【0128】
図23及び
図24を参照すれば、本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置は、透明なガラス又はプラスチックなどからなる第1基板110を含む。
【0129】
第1基板110の二面のうち、上側に向かう面である第1面に外部物体又は指の接触が行われ、第1面の反対側の面である第2面の上に駆動信号線が位置する。本実施形態による駆動信号線は、
図21及び
図22に示したスイッチング素子Qsの制御端子にゲート信号を伝達するゲート線である。ゲート線はゲート電極124を含む。
【0130】
ゲート電極124を含むゲート線の上にゲート絶縁膜140が位置して、その上に半導体154が位置する。半導体154の上には島型オーミックコンタクト部材163、165が位置し、その上に互いに対向するソース電極173とドレイン電極175が位置する。ソース電極173はデータ線DLと接続されて、データ電圧の印加を受ける。
【0131】
ゲート電極124、ソース電極173、及びドレイン電極175は、半導体154と共にスイッチング素子Qsを構成する。
【0132】
ドレイン電極175及びソース電極173の上に保護膜180が位置し、保護膜180にはドレイン電極175を露出するコンタクトホール(図示せず)が形成される。図示していないが、
図21及び
図22に示したような駆動スイッチング素子Qdの制御端子は、接触補助部材(図示せず)などによってドレイン電極175と電気的に接続される。
【0133】
スイッチング素子Qs及び駆動スイッチング素子Qdの上にはカラーフィルタ230が位置する。カラーフィルタ230は省略することも可能である。
【0134】
カラーフィルタ230の上には蓋膜(overcoat layer)250が位置する。蓋膜250は平坦化機能を有する絶縁膜である。
【0135】
蓋膜250の上には駆動スイッチング素子(図示せず)の出力端子と電気的に接続されている画素電極191が位置する。画素電極191はITO又はIZOなどの透明導電性物質で形成される。
【0136】
画素電極191の上には有機発光部材370が形成されている。有機発光部材370は白色の光を出し、カラーフィルタ230が省略される場合、各画素PXに位置する有機発光部材370は三原色のうちの一つの光を出すこともできる。
【0137】
一方、画素電極191と有機発光部材370の間には隔壁330をさらに形成することもできる。隔壁(partition)330は、画素電極191の周縁周辺を堤(bank)のように取り囲んで開口部を定義する。隔壁330は黒色顔料を含んで、遮光部材の役割を果たすこともできる。
【0138】
有機発光部材370の上には共通電圧Vcomを伝達する対向電極270が形成されている。対向電極270は、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)などを含む反射性金属で形成される。
【0139】
対向電極270の上には封止層(encapsulation layer)390が位置する。封止層390は、有機発光部材370及び対向電極270を封止(encapsulation)して、外部から水分及び/又は酸素が侵入することを防止する。
【0140】
画素電極191、有機発光部材370、及び対向電極270は有機発光素子LDを構成する。有機発光素子LDは、第1基板110の第1面の上側に光を出射して、映像を表示する。
【0141】
上述した種々の実施形態のように、本実施形態においても、第1基板110の第1面の上又は第2面の上に感知信号線50が位置できる。
図23は、感知信号線50が第1基板110の第1面の上に位置する例を示し、
図24は、感知信号線50が第1基板110の第2面の上に位置する例を示す。
図24に示した実施形態において、感知信号線50はゲート電極124と第1基板110の間に位置し、感知信号線50とゲート電極124の間には絶縁物質を含む絶縁層80をさらに含む。
【0142】
感知信号線50はゲート線又はゲート電極124と共に感知キャパシタCmを形成する。
図23に示した実施形態の場合、感知信号線50とゲート線又はゲート電極124の間に位置する第1基板110が感知キャパシタCmの誘電体として機能し、
図24に示した実施形態の場合は、絶縁層80が感知キャパシタCmの誘電体として機能する。
【0143】
一方、本実施形態で第1基板110の第1面の外側には強化ガラス13をさらに付着することができる。
【0144】
この他に、上述した種々の実施形態における感知信号線50及び感知キャパシタCmの色々な特徴が、
図23及び
図24を参照して示した本実施形態にも適用できる。
【0145】
次に、
図25、
図26、及び
図27を参照して、上述した本発明の種々の実施形態による表示装置が含むタッチセンサTSの具体的な構造について説明する。
【0146】
図25、
図26、及び
図27は、それぞれ本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサの平面図である。
【0147】
図25を参照すれば、本発明の一実施形態によるタッチセンサTSは、タッチセンサユニットTSUの一部であって、駆動信号線SLである一つのゲート線121及び感知信号線50を含む。
【0148】
ゲート線121は、ほぼ横方向に延び、ゲート電極124を含む。ここで、行列状に配列された画素PXを基準として、横方向は主に行方向を意味し、縦方向は主に列方向を意味する。
【0149】
感知信号線50は、主に縦方向に延びて、ゲート線121と交差し、交互に配列されている第1感知電極57及び第2感知電極55を含む。
【0150】
第1感知電極57はゲート電極124と重畳し、第2感知電極55は縦方向に隣接する二つのゲート電極124の間に位置する。
【0151】
第1感知電極57とゲート電極124の互いに重畳する部分は重畳感知キャパシタCovを形成する。第2感知電極55とゲート線121又はゲート電極124が互いに重畳せずに互いに対向する部分は、フリンジ感知キャパシタCf1、Cf2を形成する。
【0152】
第1感知電極57の、ゲート線121の延伸方向の幅(以下、単に横方向幅という)は、第2感知電極55の横方向幅よりも小さくできる。また、第2感知電極55の横方向幅はゲート電極124の横方向幅と実質的に同一であるが、これに限定されない。
【0153】
外部物体の接触がある場合、重畳感知キャパシタCovの静電容量はほとんど変化がなく、フリンジ感知キャパシタCf1、Cf2の静電容量が主に変化しうる。従って、本実施形態において、フリンジ感知キャパシタCf1、Cf2に比べて重畳感知キャパシタCovの大きさを小さくすることによって、ゲート線121と感知信号線50の間の静電容量変化を敏感に感知できる。
【0154】
図26を参照すれば、本実施形態によるタッチセンサTSは
図25に示した実施形態と大部分同一である。しかし、感知信号線50は第1感知電極57及び交互に配列されている第2感知電極55a、55bを含む。
【0155】
第1感知電極57はゲート電極124と重畳し、第2感知電極55a、55bはそれぞれゲート電極124の上側及び下側に位置して、ゲート線121又はゲート電極124と隣接する。
【0156】
第1感知電極57とゲート電極124の互いに重畳する部分は重畳感知キャパシタCovを形成し、第2感知電極55a、55bとゲート線121又はゲート電極124が互いに重畳せずに対向する部分は、フリンジ感知キャパシタCf1、Cf2を形成する。
【0157】
本実施形態においては、上述した
図25の実施形態とは異なって、第2感知電極55aがゲート電極124の少なくとも二辺を取り囲むので、
図25に示した第2感知電極55に比べて、ゲート線121と対向する辺長、従ってキャパシタとしての対抗する有効面積がさらに大きい。また、第2感知電極55bも、
図25に示した第2感知電極55に比べてゲート線121と対向する辺長が大きいので、ゲート線121と対向する有効面積が大きい。
【0158】
従って、本実施形態においては、第2感知電極55a、55bがゲート電極124と対向する部分の辺長、従って有効面積をさらに大きくでき、タッチセンサTSを構成するゲート電極124又はゲート線121と第2感知電極55a、55bの間で発生するフリンジ感知キャパシタCf1、Cf2の静電容量が大きくなる。従って、接触感知の敏感度を向上できる。
【0159】
図27を参照すれば、本実施形態によるタッチセンサTSは、
図26に示した実施形態と大部分同一である。しかし、ゲート線121と隣接する共通電圧線131がさらに設置される。また、感知信号線50は第1感知電極57及び交互に配列されている第2感知電極55a、55b、55cを含む。
【0160】
第1感知電極57はゲート電極124と重畳し、第2感知電極55aはゲート電極124及びゲート線121の上側に位置し、第2感知電極55bはゲート線121と共通電圧線131の間に位置し、第2感知電極55cは共通電圧線131の下側に位置する。
【0161】
第1感知電極57とゲート電極124の互いに重畳する部分は重畳感知キャパシタCov1を形成し、第1感知電極57と共通電圧線131の互いに重畳する部分は重畳感知キャパシタCov2を形成する。第2感知電極55a、55bとゲート線121又はゲート電極124の互いに対向する部分はフリンジ感知キャパシタCf1、Cf2を形成し、第2感知電極55b、55cと共通電圧線131の互いに対向する部分はフリンジ感知キャパシタCf3、Cf4を形成する。
【0162】
従って、
図25又は
図26に示した実施形態に比べて、重畳感知キャパシタCov1、Cov2及びフリンジ感知キャパシタCf1、Cf2、Cf3、Cf4を含む全体感知キャパシタCf、特にフリンジ感知キャパシタCf1、Cf2、Cf3、Cf4の静電容量が大きくなることによって、接触感知の敏感度が向上する。
【0163】
以下、
図28、
図29、及び
図30を参照して、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットTSUについて説明する。
【0164】
図28、
図29、及び
図30は、それぞれ本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図である。
【0165】
図28、
図29、及び
図30を参照すれば、本発明の一実施形態によるタッチセンサユニットTSUは、少なくとも一つのタッチセンサTSを含む。各タッチセンサTSは、上述した種々の実施形態によるタッチセンサTSの構造を有する。
図28は、タッチセンサTSが
図25に示したタッチセンサTSの構造を有する例を示し、
図29は、タッチセンサTSが
図26に示したタッチセンサTSの構造を有する例を示し、
図30は、タッチセンサTSが
図27に示したタッチセンサTSの構造を有する例を示す。
【0166】
図28乃至
図30において、感知信号線50は複数個集まって接続部59によって互いに連結されて一つのタッチセンサユニットTSUの感知信号線(これも50と符番する)を構成する。感知信号線50が縦方向に延びる場合、接続部59は主に横方向に延びて複数の感知信号線50を連結接続される。
【0167】
また、図示していないが、縦方向に隣接する複数のタッチセンサユニットTSUの感知信号線50は互いに連結接続できる。
【0168】
図28に示した実施形態において、感知信号線50は、上述した
図25の実施形態のように、縦方向に交互に配列されている第1感知電極57及び第2感知電極55を含む。
【0169】
図29に示した実施形態において、感知信号線50は、上述した
図26の実施形態のように、縦方向に交互に配列されている第1感知電極57及び第2感知電極55を含む。
【0170】
図30に示した実施形態において、感知信号線50は、上述した
図27の実施形態のように、縦方向に交互に配列されている第1感知電極57及び第2感知電極55a、55b、55cを含む。
【0171】
次に、
図31乃至
図41をそれぞれ参照して、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの他の例について説明する。
【0172】
図31は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図であり、
図32は、本発明の一実施形態による表示装置の平面図であり、
図33は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図であり、
図34は、
図31のタッチセンサユニットをXXXIV−XXXIV線に沿って切断した断面構造の概略的な回路図であり、
図35は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図であり、
図36は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図であり、
図37は、本発明の一実施形態による表示装置の平面図であり、
図38は、
図36のタッチセンサユニットの部分的拡大図であり、
図39は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図であり、
図40は、本発明の一実施形態による表示装置の平面図であり、
図41は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサユニットの平面図である。
【0173】
まず、
図31及び
図34を参照すれば、感知信号線50は一つのタッチセンサユニットTSUを通過する主感知信号線51、及び主感知信号線51から横方向に延びる複数の感知電極53を含む。複数の感知電極53は、互いに実質的に平行に、且つ主感知信号線51を中心に対称に配置される。
【0174】
図32に示したように、縦方向に隣接するタッチセンサユニットTSUの主感知信号線51は互いに連結接続されて、感知信号処理部800と接続される。表示板300の全体で複数のタッチセンサユニットTSUは行列状に配列され、複数の感知信号線50は、
図32に示したように横方向に配列されている。横方向に隣接する感知信号線50は一定の間隔を有して離隔する。
【0175】
図33を参照すれば、一つのタッチセンサユニットTSUは、複数の画素PXに対応し、一つのタッチセンサユニットTSUに対し、横方向に数十個乃至数百個の画素PX列を配列し、縦方向には数十個の画素PX行を配列する。さらに具体的に、縦方向に隣接する感知電極53の間には10×n(nは、1以上の自然数)個の画素行が配置される。例えば、縦方向に見たとき、10の倍数個の画素PX行ごとに一つずつの感知電極53が配置される。しかし、一つのタッチセンサユニットTSU当たりの画素PXの密度はこれに限定されず、解像度によって多様に変化する。
【0176】
主感知信号線51及び感知電極53は、重畳又は対向するゲート線121及びゲート電極124と共に、感知キャパシタCmを形成する。この時、感知電極53はゲート線121又はゲート電極124と重畳する場合と、重畳しない場合がある。感知電極53とゲート線121又はゲート電極124との重畳の有無によって、上述した重畳感知キャパシタを構成するか、又はフリンジ感知キャパシタを構成することができる。
【0177】
感知電極53が、
図31に示したように、ゲート線121と主に重畳する場合、感知電極53とゲート電極124の間にフリンジ感知キャパシタが形成されて、接触による感知キャパシタCmの電荷変化量が大きくなりうるので、タッチ感度が改善できる。
【0178】
本実施形態において、感知電極53は一つ以上のゲート線121ごとに一つずつ位置する。つまり、感知電極53の縦方向の密度は、ゲート線121の縦方向の密度と同一であるか、又は小さい。例えば、
図31に示した場合では、感知電極53は五つのゲート線121ごとに一つずつ位置する。
【0179】
図34を参照して、一つの感知電極53を中心に隣接するゲート電極124a、124b、124c、124d、124eが形成する感知キャパシタについて説明すると、各ゲート電極124a、124b、124c、124d、124eは最も近い感知電極53と共に重畳して、フリンジ感知キャパシタCfa、Cfb、Cfc、Cfd、Cfeを形成する。この時、各感知キャパシタCfa、Cfb、Cfc、Cfd、Cfeの静電容量値は、ほぼ0〜5%程度の変動範囲で大体均一である。従って、表示板300に対する接触位置と無関係に、均一なタッチ感度を維持できる。
【0180】
図35を参照すれば、本実施形態によるタッチセンサユニットTSUは、
図31に示した実施形態と大部分同一であるが、感知電極53の形状が異なる。具体的に、感知電極53は、ゲート線121だけでなく、ゲート電極124とも重畳可能である。さらに具体的に、感知電極53の平面形状はゲート電極124を含むゲート線121の平面形状と実質的に同一である。このことにより、感知キャパシタCmの静電容量が大きくなり、物体の接触による電荷の変化量も大きくなるので、接触による感知信号の差も大きくなる。従って、接触感度の敏感性が向上する。
【0181】
次に、
図36乃至
図38を参照すれば、一つのタッチセンサユニットTSUを通過する感知信号線50は、複数の副感知信号線52及び一つのタッチセンサユニットTSUに含まれている複数の副感知信号線52を接続する接続部58を含む。接続部58は、
図37に示したように横方向に配列されている。横方向に隣接する感知信号線50は一定の間隔を有して離隔する。
【0182】
副感知信号線52は、ゲート線121と交差して、主に縦方向に延び、接続部58は、主に横方向に延びる。
【0183】
図36を参照すれば、副感知信号線52は縦方向に周期的に曲がっているが、これに限定されず、直線に延びることもできる。このような副感知信号線52の縦方向の形状は、表示板300の縦方向に延びる駆動信号線、例えば、データ線の縦方向の形状と大体一致して、データ線と重畳することもできる。
【0184】
タッチセンサユニットTSUは、ゲート線121又はゲート電極124と副感知信号線52が互いに重畳又は対向する部分によって生成される感知キャパシタCmを含む。
【0185】
図36及び
図38に示した実施形態においては、全てのゲート電極124を副感知信号線52が通過しているが、これに限定されず、横方向に2つ以上のゲート電極124ごとに一つずつの副感知信号線52を配置することも可能である。つまり、一つのタッチセンサユニットTSUにおいて副感知信号線52の横方向の密度は適切に調整できる。
【0186】
次に、
図39を参照すれば、本実施形態によるタッチセンサユニットTSUは、
図36及び
図38に示した実施形態と大部分同一であるが、一つのタッチセンサユニットTSUが含む副感知信号線52の個数をさらに少なくすることができる。つまり、一つのタッチセンサユニットTSUにおいて、全てのゲート電極124を副感知信号線52が通過せずに、一部のゲート電極124だけが副感知信号線52と交差して、感知キャパシタCmを形成することができる。
【0187】
図39を参照すれば、一つのタッチセンサユニットTSUを通過する感知信号線50は、一部の領域に集まっている一つのグループの副感知信号線52、及び該グループの周縁に位置する副感知信号線52から横方向に延びる複数の感知電極54を含む。感知電極54の形状及び役割は上述の
図31に示した感知電極53と同一である。
【0188】
図40を参照すれば、複数の感知信号線50は、表示板300の全体で横方向に配列される。横方向に隣接する感知信号線50は、一定の間隔を有して離隔する。
【0189】
本実施形態においては、全体感知キャパシタCmの静電容量に対し、感知電極54とゲート電極124の間に形成されるフリンジ感知キャパシタの静電容量の比率が大きくなるので、感知キャパシタCmの電荷の変化率が大きくなり、接触感知の敏感度を向上できる。
【0190】
この他に、上述した
図31に示した実施形態の色々な特徴が
図39及び
図40を参照して示した本実施形態にも適用できる。
【0191】
図41を参照すれば、本実施形態によるタッチセンサユニットTSUは、
図28に示した実施形態と大部分同一であるが、感知電極54の形状及び役割が上述の
図35に示した感知電極53と同一である。つまり、感知電極54は、ゲート線121だけでなく、ゲート電極124とも重畳する。
【0192】
図39及び
図41に示した実施形態においては、全体感知キャパシタCmの静電容量に対し、感知電極54とゲート電極124の間に形成されるフリンジ感知キャパシタの静電容量の比率が、
図36に示した実施形態に比べて大きいので、感知キャパシタCmの電荷変化率が大きくなる。従って、接触感知の敏感度が向上する。
【0193】
次に、
図42乃至
図55をそれぞれ参照して、本発明の一実施形態による表示装置が含む感知信号線の多様な実施形態について説明する。
【0194】
図42乃至
図55は、それぞれ本発明の一実施形態による表示装置が含む感知信号線を含むタッチセンサユニットの平面図である。
【0195】
まず、
図42及び
図43を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は各々、主感知信号線51、及びこれと接続された複数の感知電極53を含む。
【0196】
複数の感知電極53は、主感知信号線51の両側方向に延び、主感知信号線51の両側に位置して、互いに対応する一対の感知電極53は同一線上に位置する。主感知信号線51を中心に一側に位置する複数の感知電極は、実質的に一定の間隔を有して一列に配列される。即ち、感知信号線50の形状は主感知信号線51を中心に対称である。
【0197】
各感知電極53は、
図42に示したように、ゲート信号を伝達するゲート線121と重畳するか、
図43に示したように、ゲート線121と隣接する。
図42及び
図43に示されたゲート線121は、例えば、
図22を参照して説明した感知入力信号線により代替できる。(これについては、感知入力信号線125として後述する)
【0198】
図44に示した実施形態は、
図42に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極53の間に位置する少なくとも一つのダミーパターン61を含む。ダミーパターン61は感知信号線50と分離されており、ダミーパターン61同士の間隔は実質的に一定である。
【0199】
ダミーパターン61は、感知電極53と重畳も隣接もしないゲート線(又は感知入力信号線)と重畳又は隣接する。そのために、感知電極53と重畳又は隣接する、ゲート線(又は感知入力信号線)と、そうでないゲート線(又は感知入力信号線)との間の信号遅延の差、輝度の差、又は視認性の差を抑制できる。
【0200】
図45を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、主感知信号線51、及びこれと接続された複数の感知電極対53a、53bを含む。
【0201】
各感知電極対53a、53bを構成する感知電極53a及び感知電極53bは、一対を成して一つのゲート線121(又は感知入力信号線)の両側にそれぞれ隣接して位置する。一つのゲート線121(又は感知入力信号線)の両側に位置する感知電極53a、53bと、これと隣接したゲート線121(又は感知入力信号線)との間の距離は、実質的に同一にできる。この他に、上述した
図42を参照して説明した色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0202】
図46に示した実施形態は、
図45に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極対53a、53bの間に位置する少なくとも一つのダミーパターン対61a、61bをさらに含む。ダミーパターン対61a、61bは感知信号線50と分離されており、感知電極対53a、53bと重畳も隣接もしないゲート線121(又は感知入力信号線)とそれぞれ隣接できる。この他に、上述した
図44の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0203】
図47を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、少なくとも二つの主感知信号線、即ち、第1主感知信号線51aと、第2主感知信号線51b、及びこれと接続された複数の感知電極、即ち、第1、第2感知電極53c、53dを含むことができる。
【0204】
少なくとも二つの第1主感知信号線51a及び第2主感知信号線51bは、第1感知電極53cを通じて接続されており、実質的に互いに平行に縦方向に延びる。
【0205】
第1感知電極53cは、第1主感知信号線51a及び第2主感知信号線51bを横切って延びることができ、第2感知電極53dは、第2主感知信号線51bから第1主感知信号線51aに向かって延び、第1部感知信号線51aと一定の間隔を維持する。隣接する主感知信号線51a、51bの間に位置する第1感知電極53c及び第2感知電極53dは、縦方向に交互に配置される。
【0206】
上述した種々の実施形態のように、各感知電極53c、53dは、ゲート線121(又は感知入力信号を伝達する感知入力信号線)と重畳又は隣接する。ここにおいては、
図47に示されたゲート線121は感知入力信号線により代替できる。
【0207】
図48に示した実施形態は、
図47に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極53c、53dの間に位置する少なくとも一つのダミーパターン61を含む。この他に、上述した
図44の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0208】
図49を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、少なくとも三つの主感知信号線、即ち、第1、第2、第3主感知信号線51a、51b、51c、及びこれと接続された複数の感知電極53を含む。
【0209】
少なくとも三つの第1、第2、第3主感知信号線51a、51b、51cは、感知電極53を通じて接続されており、実質的に互いに平行に延びる。
【0210】
複数の感知電極53は、第1、第2、第3主感知信号線51a、51b、51cの両側方向に延びて、行方向に互いに対応する複数の感知電極53は同一線上に位置する。主感知信号線51a、51b、51cを中心に一側に位置する複数の感知電極53は、実質的に一定の間隔を有して一列に配列される。
【0211】
上述した種々の実施形態のように、感知電極53は、ゲート線121(又は感知入力信号線)と重畳又は隣接する。縦方向に隣接する感知電極53の間にも少なくとも一つのゲート線121が位置する。同様に、
図49に示されたゲート線121は、上述のように感知入力信号線により代替できる。
【0212】
図50に示した実施形態は、
図49に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極53の間に位置する少なくとも一つのダミーパターン61を含む。ダミーパターン61は感知信号線50と分離されており、ダミーパターン61の間の間隔は実質的に一定である。この他に、上述した
図44の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0213】
図51を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、一対の主感知信号線、即ち、第1、第2主感知信号線51a、51b、及び第1、第2、二つの主感知信号線51a、51bの間に位置して、これとそれぞれ接続された複数の感知電極、即ち、第1、第2感知電極53c、53dを含む。
【0214】
対をなす第1、第2主感知信号線51a、51bは、図示していないが、外郭で接続部(図示せず)を通じて接続してもよく、接続しなくてもよい。
【0215】
図51を参照すれば、感知電極53cは、第1主感知信号線51aから第2主感知信号線51bに向かって延び、感知電極53dは、第2主感知信号線51bから第1主感知信号線51aに向かって延びる。第1、第2主感知信号線51a、51bの間に位置する第1、第2感知電極53c、53dは交互に配置される。
【0216】
上述した種々の実施形態のように、第1、第2感知電極53c、53dは、ゲート線121(又は感知入力信号線)と重畳するか、又は隣接する。
縦方向に隣接する第1、第2感知電極53c、53dの間にも少なくとも一つのゲート線121が位置できる。
同様に、
図51に示されたゲート線121は感知入力信号線により代替できる。
【0217】
図52を参照すれば、表示板300の全体で複数のタッチセンサユニットTSUは行列状に配列され、複数の感知信号線50は横方向に配列されている。横方向に隣接する感知信号線50は一定の間隔を有して離隔する。
【0218】
図53に示した実施形態は、
図51に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極53c、53dの間に位置する少なくとも一つのダミーパターン61を含む。この他に、上述した
図44の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0219】
図54を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、主感知信号線51、及びこれと接続された複数の感知電極53を含む。
【0220】
主感知信号線51は、一列に配列された複数の拡張部51E、及び隣接する拡張部51Eを接続する複数の接続部51Sを含む。拡張部51Eの横方向の幅は、接続部51Sの横方向の幅より大きい。
【0221】
感知電極53は、主感知信号線51の拡張部51E又は接続部51Sから延びる。
【0222】
上述した種々の実施形態のように、感知電極53は、ゲート線121(又は感知入力信号線)と重畳するか、又は隣接する。縦方向に隣接する感知電極53の間にも少なくとも一つのゲート線121が位置できる。同様に、
図54に示されたゲート線121は、上述のように、感知入力信号線により代替できる。
【0223】
この他に、上述した
図38の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
図55に示した実施形態は、
図54に示した実施形態と大部分同一であるが、隣接する感知電極53の間に位置する少なくとも一つのダミーパターン61を含む。この他に、上述した
図44の色々な特徴が本実施形態にも同様に適用される。
【0224】
この他にも、本発明の一実施形態による感知信号線50は多様な形状のパターンを有し得る。
【0225】
次に、
図56を参照して、本発明の一実施形態によるタッチセンサの構造について説明する。
【0226】
図56は、本発明の一実施形態による表示装置が含むタッチセンサの平面図である。
【0227】
図56を参照すれば、上述の
図4を参照して示した実施形態のように、タッチセンサユニットTSUの感知キャパシタCmが、感知信号線50と、ゲート線とは別途の感知入力信号線125との重畳により形成される。
【0228】
具体的に、本発明の一実施形態による感知信号線50は、上述した種々の実施形態のように、主感知信号線51、及びこれと接続された少なくとも一つの感知電極53を含む。感知電極53は、ゲート線121ではなく、感知入力信号線125と重畳するか、又は対向して感知キャパシタCmを形成する。感知入力信号線125は多様に配置されるが、一例として、
図56に示したようにゲート線121と共通電圧Vcomを伝達する共通電圧線131の間に位置する。また、感知入力信号線125は、上述した感知入力信号入力部810と接続され、感知信号線50は感知信号受信部820と接続される。
【0229】
最後に、
図57及び
図58は、それぞれ本発明の一実施形態によるタッチセンサを含む表示装置の断面図である。
【0230】
図57及び
図58を参照すれば、本発明の一実施形態による感知信号線50は、上述したように、透明な導電物質又は不透明な導電物質から形成される。感知信号線50が不透明な導電物質、例えば、金属からなる場合、感知信号線50は不透明な部材によって覆われる。
【0231】
具体的に、
図57に示したように、感知信号線50は遮光部材228によって覆われる。この時、感知信号線50は指などの物体が接触する第1基板110の第1面の反対側の面である第2面の上に位置するのが好ましい。また、遮光部材228も第1基板110の第2面の上に位置する。
【0232】
図58を参照すれば、感知信号線50は共通電圧線135によって覆われる。この時、第1基板110の第2面の上に共通電圧線135が位置し、その上に絶縁層40が位置し、絶縁層40の上に感知信号線50が位置する。図示していないが、感知信号線50は共通電圧線135以外の不透明な信号線(例えば、データ線)によって覆われることもできる。
【0233】
このように不透明な感知信号線50が外部で視認されないようにすることで、表示品質を高めることができる。
【0234】
本発明の種々の実施形態においては、感知キャパシタ(Cm)の一端子としてゲート線のゲート電極(124)を例に挙げて図示ないし説明したが、これに限定されず、感知キャパシタ(Cm)は、感知信号線(50)がゲート線又は感知入力信号線と、重畳するか、又は隣接して形成することもできる。
【0235】
また、本発明は種々の実施形態で図示ないし説明した液晶表示装置又は有機発光表示装置などに限定されず、多様な表示装置の表示板に同様に適用できる。
【0236】
このように本発明の種々の実施形態によれば、表示装置の映像表示のための駆動信号線、例えば、走査信号を伝達するゲート線を利用して感知キャパシタを形成し、感知キャパシタの接触による静電容量変化を利用して接触を感知できる。従って、従来に比べて表示装置の開口率及び透過率を高められ、簡単な回路構成で外部の接触を感知できるタッチセンサを含む表示装置が提供できる。
【0237】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、別途の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の種々の変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。