【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、従来のDJシステムでは、各DJプレーヤーに対し任意のIDを割り当て可能であると共に、ユーザーがIDの割り当てに関与できない場合がある。このため、どのDJプレーヤーにどのIDが割り当てられているのかをユーザーが瞬時に判断できず、混乱を来たす虞があった。また、DJプレーヤーの並び順(配置)と、IDの順序とが必ずしも一致しないため、DJプレーヤーに各種命令(情報送信命令、情報要求命令など)を行う際、誤操作の可能性があった。
【0005】
一方、例えばスマートフォン等の端末装置を用いてDJプレーヤーの操作を行う場合、各DJプレーヤーに対応するアイコン(画像)を、端末装置の画面上に表示し、アイコンを指定して、任意のDJプレーヤーに命令を行うことが考えられる。ところがこの場合も、割り当てたIDの順にアイコンが表示されるため、アイコンの並び順と、DJプレーヤーの並び順が一致せず、やはり不便であった。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑み、外部装置に対して各種命令を行う際の利便性が高い端末装置、端末装置の操作方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の端末装置は、複数の外部装置の並び順を認識する認識部と、複数の外部装置に対応する複数の装置画像を、認識部により認識された複数の外部装置の並び順にしたがって表示する表示部と、複数の装置画像のうち任意の装置画像を選択する操作部と、操作部により選択された任意の装置画像に対応する任意の外部装置、または当該任意の外部装置に接続された接続装置に対し、
任意の外部装置または接続装置から自端末装置への所定の情報の送信を命令する信号を含む命令信号を送信する送信部と
、所定の情報を受信する受信部と、を備え
、外部装置は、DJプレイ用の装置であり、所定の情報は、DJプレイにおけるコンテンツの再生履歴であることを特徴とする。
【0008】
本発明の端末装置の操作方法は、複数の外部装置の並び順を認識するステップと、複数の外部装置に対応する複数の装置画像を、認識された複数の外部装置の並び順にしたがって表示するステップと、複数の装置画像のうち任意の装置画像を選択するステップと、選択された任意の装置画像に対応する任意の外部装置、または当該任意の外部装置に接続された接続装置に対し、
任意の外部装置または接続装置から自端末装置への所定の情報の送信を命令する信号を含む命令信号を送信するステップと
、所定の情報を受信するステップと、を実行
し、外部装置は、DJプレイ用の装置であり、所定の情報は、DJプレイにおけるコンテンツの再生履歴であることを特徴とする。
【0009】
本発明の構成によれば、複数の外部装置の並び順にしたがって複数の装置画像を表示し、これら複数の装置画像の中から、命令信号の送信対象となる任意の装置画像を選択する構成であるため、外部装置に対して各種命令を行う際の利便性を向上できる。つまり、外部装置の並び順と装置画像の並び順が確実に一致するため、意図しない外部装置に対して、誤って命令信号を送信してしまうことがない。また、外部装置に対し直接的に命令する場合だけでなく、外部装置と接続された接続装置に対し、任意の外部装置を指定して命令を行う場合の利便性も向上できる。
なお、「複数の外部装置の並び順を認識する」とは、例えば外部装置からMACアドレスやIPアドレスなど、外部装置を一意に特定する情報を取得し、その取得順序を、並び順として認識することが考えられる。また、この場合、認識した並び順にしたがって、外部装置を識別するためのIDを付与することが好ましい。この構成によれば、外部装置の並び順と、装置画像の並び順と、IDの並び順と、が一致するため、さらに利便性が良い。
また、「複数の外部装置」は、外部装置間が接続されていても良いし、接続されていなくても良い。また、「複数の外部装置」は、同一種類、同一機種でも良いし、異なる種類、異なる機種でも良い。
本発明の構成によれば、外部装置または接続装置に対し、所定の情報の送信命令を行う際の利便性を向上できる。また、本発明の構成によれば、コンテンツの再生履歴の送信命令を行う際の利便性を向上できる。
なお、「自端末装置」とは、端末装置自身を意味する。また、「コンテンツ」とは、楽曲等の音声データ、映画等の映像データ、写真等の画像データ、小説等のテキストデータなど、各種情報を指す。
【0013】
上記の端末装置において、表示部は、任意の外部装置におけるコンテンツの再生履歴を、当該任意の外部装置に対応する装置画像に関連付けて表示することを特徴とする。
【0014】
本発明の構成によれば
、受信したコンテンツの再生履歴を、対応する装置画像に関連付けて表示することで、ユーザーが、再生履歴と外部装置との関連性を一目で把握できる
。
【0015】
本発明に係る他の端末装置は、複数の外部装置の並び順を認識する認識部と、複数の外部装置に対応する複数の装置画像を、認識部により認識された複数の外部装置の並び順にしたがって表示する表示部と、複数の装置画像のうち任意の装置画像を選択する操作部と、操作部により選択された任意の装置画像に対応する任意の外部装置、または当該任意の外部装置に接続された接続装置に対し、任意の外部装置または接続装置から自端末装置への所定の情報の送信を命令する信号を含む命令信号を送信する送信部と、所定の情報を受信する受信部と、を備え、外部装置は、1以上の操作部品を有し、所定の情報は、任意の外部装置における各操作部品の使用履歴であることを特徴とする。
本発明に係る他の端末装置の操作方法は、複数の外部装置の並び順を認識するステップと、複数の外部装置に対応する複数の装置画像を、認識された複数の外部装置の並び順にしたがって表示するステップと、複数の装置画像のうち任意の装置画像を選択するステップと、選択された任意の装置画像に対応する任意の外部装置、または当該任意の外部装置に接続された接続装置に対し、任意の外部装置または接続装置から自端末装置への所定の情報の送信を命令する信号を含む命令信号を送信するステップと、所定の情報を受信するステップと、を実行し、外部装置は、1以上の操作部品を有し、所定の情報は、任意の外部装置における各操作部品の使用履歴であることを特徴とする。
【0016】
上記の端末装置において、外部装置に搭載された各操作部品の部品寿命を記憶する部品寿命記憶部をさらに備え、表示部は、受信した各操作部品の使用履歴と、記憶されている各操作部品の部品寿命との比較結果を、任意の外部装置に対応する装置画像に関連付けて表示することを特徴とする。
【0017】
本発明の構成によれば、操作部品の使用履歴の送信命令を行う際の利便性を向上できる。また、受信した操作部品の使用履歴(例えば、使用時間、使用回数、操作ログ情報など)と、その部品寿命との比較結果(例えば、残寿命、経時変化率など)を、対応する装置画像に関連付けて表示することで、ユーザーが、比較結果と外部装置との関連性を一目で把握できる。
なお、「操作部品の使用履歴と部品寿命との比較結果」とは、例えば残寿命を示す数値(日数、時間など)や、残寿命を示す色または記号を指す。また、「操作部品の使用履歴と部品寿命との比較結果」を表示するのではなく、「操作部品の使用履歴」そのものを表示しても良い。
【0018】
上記の端末装置において、命令信号は、命令信号を送信する任意の外部装置または接続装置以外の他の装置、若しくは自端末装置への所定の情報の要求を命令する信号
をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の構成によれば、外部装置間、外部装置と接続装置間、若しくは外部装置または接続装置と自端末装置間における所定の情報の要求命令を行う際の利便性を向上できる。
なお、「所定の情報」とは、コンテンツ、コンテンツの再生履歴、操作部品の使用履歴などを指す。
【0020】
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の端末装置の操作方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
【0021】
このプログラムを用いることにより、外部装置に対して各種命令を行う際の利便性が高い端末装置の操作方法を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、外部装置としてDJプレーヤー(以下、単に「プレーヤー」と称する)21と、DJミキサー22(以下、単に「ミキサー」と称する)を用いた場合について例示する。
【0024】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る通信システムSYのシステム構成図である。通信システムSYは、端末装置1と、複数台の外部装置2と、無線アクセスポイント(以下、「無線AP」と表記する)3と、を備えている。複数台の外部装置2と無線AP3は、有線/無線LAN4等のネットワークを介して接続されている。また、端末装置1と無線AP3は、近距離無線通信5等のネットワークを介して接続されている。
【0025】
端末装置1は、スマートフォン等のタブレット端末で実現され、各外部装置2に対するIDの付与、および各種命令を行う。IDは、各外部装置2を識別するために用いる情報である。また、命令としては、各プレーヤー21に対する楽曲の再生履歴送信命令、ミキサー22に対する各操作部品の使用履歴送信命令、楽曲ロード命令などを行う。
【0026】
端末装置1は、その表面略全面に操作パネル15(タッチパネル)が配設され、裏面上部には、カメラレンズ14aが設けられている。なお、端末装置1は、タブレット端末以外に、カメラ付き携帯電話やカメラ付き小型パーソナルコンピューター等で実現しても良い。
【0027】
複数台の外部装置2は、複数台のプレーヤー21と、1台のミキサー22から成る。また、本実施形態において、プレーヤー21は、プレーヤー(A)〜(D)の4台を用いるものとする。
【0028】
各プレーヤー21は、楽曲(コンテンツ)を再生するDJプレイ用の再生装置である。各プレーヤー21の表面中央には、楽曲の再生速度を可変したりエフェクトを付与したりするためのジョグダイヤル31が設けられている。また、ジョグダイヤル31の中央には、ジョグダイヤル表示部32が設けられている。当該ジョグダイヤル表示部32は、DJプレイ時において、プレーヤー21の動作状態を表示したり、楽曲の再生位置およびキューポイントを表示したりするものであるが、ID設定モード時には、各プレーヤー21のMACアドレスを示すQRコード(登録商標)7を表示する。
【0029】
ミキサー22は、楽曲のミキシングなど、各種オーディオエフェクト付与処理を行うDJ機器である。ミキサー22の表面上部には、各チャンネル(各プレーヤー21)から出力される音声レベルを調整するためのチャンネルフェーダー35が設けられている。また、ミキサー22の表面下部には、タッチパネル36が設けられている。当該タッチパネル36は、DJプレイ時において、音声波形や各種メニューを表示したり、周波数帯域ごとにミキシング割合を調整するなど各種操作を行ったりするために用いられるが、ID設定モード時には、ミキサー22のMACアドレスを示すQRコード7を表示する。
【0030】
なお、
図1では、プレーヤー21およびミキサー22について、代表的な操作子のみを例示したが、実際には他の操作子(各種ツマミ、ボタン、切替スイッチ等)も設けられる。また、QRコード7の表示についても、上記の例によらず、プレーヤー21またはミキサー22に設けられた別の表示部に表示させるなど、適宜設計変更が可能である。
【0031】
次に、
図2を参照し、端末装置1のハードウェア構成について説明する。端末装置1は、主なハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)11、メモリー12、無線通信インターフェース(以下、「無線通信I/F」と表記する)13、カメラ機構14、操作パネル15、操作キー16およびこれらを接続するバス18を備えている。
【0032】
CPU11は、バス18を介し各機構と情報の入出力を行うことで、端末装置1を統括制御する。特に本実施形態では、後述する操作アプリケーションを動作させることにより、各外部装置2を一意に特定するMACアドレスを取得し、その取得順序に応じて各外部装置2の並び順を認識する(認識部)。また、並び順に応じて各外部装置2にIDを付与し、当該IDを用いて各外部装置2に各種命令を行う。詳細については、後述する。
【0033】
メモリー12は、上記の操作アプリケーションをはじめ、各種プログラムおよび各種データを不揮発に記憶している。また、メモリー12は、ミキサー22に搭載された各操作部品と、その部品寿命とを関連付けた部品寿命テーブルを記憶している(部品寿命記憶部)。当該部品寿命テーブルは、各操作部品の残寿命を判別・表示するために用いられる。さらに、メモリー12は、複数の楽曲データ(コンテンツ)を記憶している。当該楽曲データは、プレーヤー21への楽曲ロード処理に用いられる。
【0034】
無線通信I/F13は、近距離無線通信5、無線AP3および有線/無線LAN4を介して、各外部装置2との通信を行う。特に本実施形態では、各外部装置2へのIDおよび各種命令の送信、各外部装置2からの各種情報(楽曲再生履歴、操作部品の使用履歴等)の受信に用いられる(送信部,受信部)。
【0035】
カメラ機構14は、
図1に示したカメラレンズ14aを含み、各外部装置2(プレーヤー21のジョグダイヤル表示部32またはミキサー22のタッチパネル36)に表示されたQRコード7を撮像する。CPU11は、カメラ機構14により撮像されたQRコード7をデコードすることにより、各外部装置2のMACアドレスを取得する。
【0036】
操作パネル15は、各種情報の表示および各種操作に用いられる。特に本実施形態では、機能選択画面D1(
図4参照)、再生履歴表示画面D2(
図6参照)、残寿命表示画面D3(
図8参照)などの表示・操作に用いられる(表示部,操作部)。
【0037】
操作キー16は、電源のON/OFF、操作アプリケーションを含む各種アプリケーションの起動/終了、音量調節などに用いられる。なお、当該操作キー16を、操作パネル15にGUI表示しても良い。
【0038】
次に、
図3のフローチャートを参照し、ID付与処理について説明する。なお、ID付与処理に先立ち、端末装置1は、操作アプリケーションが起動されているものとする。また、各外部装置2は、ID設定モードに設定され、QRコード7が表示されているものとする。
【0039】
まず、端末装置1は、カメラ機構14により、QRコード7が表示されている各外部装置2を撮像する(S01)。ここで、撮像方法としては3つのパターンが考えられる。第1のパターンは、各外部装置2(各QRコード7)を、静止画像として個別に撮像する方法である。この場合、ID付与の対象となる外部装置2の台数分に相当する数だけ、撮像画像を撮像する。但し、第1のパターンでは、各外部装置2の並び順にしたがって、所定の方向に撮像を行うことが条件となる。また、第2のパターンは、全ての外部装置2を、静止画像または動画像として一括撮像する方法である。但し、第2のパターンでは、後述するS02において、撮像画像に含まれる複数のQRコード7を、その並び順にしたがって、デコードすることが条件となる。また、第3のパターンは、各外部装置2を、動画像として順次撮像していく方法である。この場合、後述するS02において、動画像(撮像映像)に含まれるQRコード7を、その出現順序(時系列)にしたがってデコードすることが条件となる。
【0040】
なお、第2のパターンにおいて、「並び順にしたがってデコードする」とは、撮像画像に含まれる複数のQRコード7を、予め定められた規則性にしたがって1次元または2次元方向にデコードしていくことを指す。例えば、QRコード7が一列に並んでいる場合は、その列方向に順次デコードし、QRコード7が複数行に渡って並んでいる場合は、第1行の行方向、第2行の行方向・・・最終行の行方向の順にデコードする、または時計回り/反時計回りにデコードする(例えば、第1行に左から「QRコード(1)」、「QRコード(2)」、第2行に左から「QRコード(3)」、「QRコード(4)」が並んでいる場合、「QRコード(1)」、「QRコード(2)」、「QRコード(4)」、「QRコード(3)」の順にデコードする)、などが考えられる。
【0041】
外部装置2の撮像を終えると、端末装置1(CPU11)は、撮像結果に含まれるQRコード7のデコードを行う(S02)。上記のとおり、第1のパターン〜第3のパターンのいずれの撮像方法においても、その撮像順序にしたがって、QRコード7のデコードを行う。また、各QRコード7のデコード結果として、各外部装置2のMACアドレスを取得する。MACアドレスを取得すると、その取得順序を外部装置2の並び順として認識する(S03)。
【0042】
続いて、端末装置1(CPU11)は、外部装置2の並び順にしたがって、各外部装置2に対しIDの割り当てを行う(S04)。そして、各外部装置2に割り当てたIDを、S02で取得した各外部装置2のMACアドレスを用いて、各外部装置2に送信する(S05)。以上のID付与処理により、端末装置1は、外部装置2の並び順と、各外部装置2に付与するIDの並び順を、一致させることができる。
【0043】
次に、
図4を参照し、端末装置1の操作パネル15に表示される機能選択画面D1について説明する。当該機能選択画面D1は、上記のID付与処理後に表示される画面である。同図に示すように、機能選択画面D1には、機能ボタン51、配置画像52、ALLプレーヤーボタン53、OKボタン54およびキャンセルボタン55が表示される。
【0044】
機能ボタン51は、「再生履歴」ボタン、「使用履歴」ボタン、「楽曲ロード1」ボタンおよび「楽曲ロード2」ボタンから成る。「再生履歴」ボタンは、各プレーヤー21から、各プレーヤー21で再生された楽曲の再生履歴を取得するためのボタンである。また、「使用履歴」ボタンは、ミキサー22に搭載された各操作部品の使用履歴を取得するためのボタンである。使用履歴としては、使用時間(操作時間または電源投入時間)の累計、使用回数、操作ログ情報などを取得する。なお、使用履歴として、チャンネルフェーダー35のような駆動部品の使用回数を取得する場合、ある閾値を儲け、閾値以上駆動(移動)された場合、使用回数がカウントされることとなる。また、「楽曲ロード1」ボタンは、端末装置1からプレーヤー21へ楽曲をロードするためのボタンである。また、「楽曲ロード2」ボタンは、プレーヤー21間で楽曲をロードするためのボタンである。
【0045】
一方、配置画像52は、各外部装置2に対応した各装置画像Gを、ID順に配列したものである。本実施形態では、ID付与処理における各外部装置2の撮像結果から画像認識を行って外部装置2の種別を判別し、その判別結果に応じて、各外部装置2の種別に応じた装置画像Gを表示する。同図の例では、符号G1,G2,G4,G5は、プレーヤー21用の装置画像、符号G3は、ミキサー22用の装置画像を示している。なお、外部装置2の種別に応じた装置画像Gは、予め端末装置1内に記憶されているか、端末装置1と通信可能な外部機器(インターネット上のサーバーなど)内に記憶されており、種別の判別結果に応じて、読み出し・表示されるものとする。
【0046】
また、各装置画像Gには、付与されたIDが重畳表示または付加表示される。ユーザーは、配置画像52に表示された複数の装置画像Gの中から、命令信号の送信対象となる任意の外部装置2の装置画像Gを選択する。この場合、任意の外部装置2の選択は、1つであっても良いし、複数であっても良い。
【0047】
ALLプレーヤーボタン53は、装置画像G1,G2,G4,G5を選択する操作を、1回の操作で実現するためのボタンである。つまり、ALLプレーヤーボタン53が選択されると、全てのプレーヤー21に対し、命令信号が送信される。OKボタン54は、外部装置2の選択を確定するためのボタンであり、任意の装置画像Gの選択、またはALLプレーヤーボタン53の押下後に押下される。また、キャンセルボタン55は、機能ボタン51の選択、装置画像Gの選択、またはALLプレーヤーボタン53の押下をキャンセルする場合に押下される。
【0048】
次に、
図5ないし
図10を参照し、機能ボタン51を用いた各操作(各処理)について説明する。
図5は、プレーヤー(A)からの再生履歴取得処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザー操作により、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「再生履歴」ボタンが選択され(S11)、さらに配置画像52の中からプレーヤー(A)に対応する装置画像Gが選択されると(S12)、端末装置1(CPU11)は、プレーヤー(A)に対し、再生履歴送信命令を送信する(S13)。これに対し、プレーヤー(A)は、内部メモリー(図示省略)から、再生履歴を読み出し(S14)、これを端末装置1に送信する(S15)。端末装置1は、受信した再生履歴を、装置画像G上に重畳表示する(S16)。
【0049】
なお、上記のS15において、プレーヤー21は、再生履歴として、内部メモリーに記憶されている全ての情報を送信しても良いし、その日分、1週間分など、所定期間の情報を対象として送信しても良い。また、端末装置1から、その所定期間を指定可能としても良い。
【0050】
図6は、上記のS16にて表示される再生履歴表示画面D2の表示例を示す図である。再生履歴表示画面D2には、履歴情報61、背景画像62(装置画像G)およびID情報63が表示される。履歴情報61は、再生履歴(再生ログ情報)を時系列にしたがって表示する。再生履歴としては、再生開始された日時、楽曲タイトル、アーティスト名、レーベル、再生時間等を表示する。また、背景画像62は、配置画像52として表示された装置画像Gのうち、再生履歴の送信元となるプレーヤー21に対応する装置画像Gを拡大表示する。なお、履歴情報61の視認性を妨げないよう、背景画像62の上(前面)に履歴情報61を表示し、且つ履歴情報61の文字色を、背景画像62および背景色と識別可能な色(例えば、白色)にすることが好ましい。また、背景画像62と背景色を同系色とするため、背景画像62を、透過性を有する画像として表示しても良い。一方、ID情報63としては、再生履歴の送信元となるプレーヤー21に付与したIDを表示する。
【0051】
次に、
図7のフローチャートを参照し、ミキサーからの使用履歴取得処理の流れについて説明する。まず、ユーザー操作により、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「使用履歴」ボタンが選択され(S21)、さらに配置画像52の中からミキサー22に対応する装置画像Gが選択されると(S22)、端末装置1(CPU11)は、ミキサー22に対し、使用履歴送信命令を送信する(S23)。これに対し、ミキサー22は、内部メモリー(図示省略)から、各操作部品(チャンネルフェーダー35、タッチパネル36など)の使用履歴を読み出し(S24)、これを端末装置1に送信する(S25)。端末装置1は、受信した各操作部品の使用履歴と、記憶されている各操作部品の部品寿命を比較し(S26)、その比較結果(残寿命)を、装置画像G上に色分け表示する(S27)。
【0052】
図8は、上記のS27にて表示される残寿命表示画面D3の表示例を示す図である。残寿命表示画面D3には、ミキサー画像71(装置画像G)およびID情報77が表示される。同図に示すように、ミキサー画像71には、チャンネルフェーダー35を示すフェーダー画像72と、タッチパネル36を示すパネル画像73が含まれる。また、フェーダー画像72には、各チャンネルフェーダー35の残寿命に応じた色分けマーカー(同図の例では、符号74,75)が重畳表示される。また、パネル画像73にも、残寿命に応じた色分けマーカー(同図の例では、符号76)が重畳表示される。色分けマーカーの表示仕様としては、例えば「部品寿命に対して使用回数が80%以上の場合(交換推奨時期に達した場合):赤色」、「部品寿命に対して使用回数が50%以上80%未満の場合:黄色」、「部品寿命に対して使用回数が20%以上50%未満の場合:緑色」、「部品寿命に対して使用回数が20%未満の場合:色分けマーカーなし」などが考えられる。また、色分け表示に代え、残寿命に応じて、点滅表示、記号付加などで表示形態を変化させても良い。さらに、表示形態を変化させるのではなく、残寿命を示す数値(日数、時間など)を、各部品画像(フェーダー画像72およびパネル画像73)に関連付けて表示しても良い。一方、ID情報77としては、再生履歴の送信元となるミキサー22に付与したIDを表示する。
【0053】
次に、
図9のフローチャートを参照し、プレーヤー(A)への楽曲ロード処理の流れについて説明する。まず、ユーザー操作により、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「楽曲ロード1」ボタンと、端末装置1内に記憶されている楽曲の楽曲リストの中からロード対象となる楽曲Xが選択され(S31)、さらに配置画像52の中からプレーヤー(A)に対応する装置画像Gが選択されると(S32)、端末装置1(CPU11)は、プレーヤー(A)に、自端末装置1への楽曲要求命令を送信する(S33)。これに対し、プレーヤー(A)は、端末装置1に、楽曲要求信号を送信する(S34)。端末装置1は、当該楽曲要求信号に対し、楽曲Xをプレーヤー(A)に送信し(S35)、プレーヤー(A)は、当該楽曲Xをロードする(読み込む,S36)。
【0054】
なお、上記のS33において、端末装置1は、楽曲Xを指定した楽曲要求命令を送信しても良いし、楽曲を指定しない楽曲要求命令を送信しても良い。前者の場合、楽曲Xの識別情報と共に楽曲要求命令を送信し、S34において、プレーヤー(A)が、楽曲Xの識別情報と共に楽曲要求信号を送信することとなる。
【0055】
次に、
図10のフローチャートを参照し、プレーヤー間の楽曲ロード処理の流れについて説明する。まず、ユーザー操作により、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「楽曲ロード2」ボタンが選択され、且つ配置画像52の中からプレーヤー(A)に対応する装置画像Gが選択されると(S41)、端末装置1(CPU11)は、プレーヤー(A)に、楽曲リストを要求する(S42)。これに対し、プレーヤー(A)は、端末装置1に楽曲リストを送信する(S43)。ここで、楽曲リストとは、プレーヤー(A)の内部メモリー、またはプレーヤー(A)に装着されている外部メモリー内に記憶されている楽曲の一覧を指す。
【0056】
端末装置1は、プレーヤー(A)から送信された楽曲リストを操作パネル15上に表示し、ユーザー操作により、その中からロード対象となる楽曲Xが選択される(S44)。さらに、ユーザー操作により、プレーヤー(B)に対応する装置画像Gが選択されると(S45)、端末装置1は、プレーヤー(B)に、プレーヤー(A)への楽曲Xの要求命令(楽曲Xを指定した楽曲要求命令)を送信する(S46)。プレーヤー(B)は、当該要求命令に対し、プレーヤー(A)に、楽曲Xの要求信号を送信する(S47)。プレーヤー(A)は、当該要求信号に対し、楽曲Xをプレーヤー(B)に送信し(S48)、プレーヤー(B)は、当該楽曲Xをロードする(S49)。
【0057】
以上説明したとおり、第1実施形態によれば、端末装置1の操作パネル15に、外部装置2の並び順にしたがって複数の装置画像Gを表示し(
図4参照)、これら複数の装置画像Gの中から、命令信号の送信対象となる任意の装置画像Gを選択する構成であるため、外部装置2に対して各種命令を行う際の利便性を向上できる。つまり、外部装置2の並び順と装置画像Gの並び順が確実に一致するため、意図しない外部装置2に対して、誤って命令信号を送信してしまうことがない。
【0058】
また、外部装置2に対する命令として、プレーヤー21に再生履歴送信命令を送信し、プレーヤー21から受信した楽曲再生履歴を、対応する装置画像Gに関連付けて表示するため、ユーザーが、楽曲再生履歴と、それを再生したプレーヤー21との関連性を一目で把握できる。また、外部装置2に対する命令として、ミキサー22に使用履歴送信命令を送信し、ミキサー22から受信した各操作部品の使用履歴と部品寿命との比較結果を、対応する装置画像Gに関連付けて表示するため、ユーザーが、ミキサー22における各操作部品の残寿命を一目で把握できる。さらに、外部装置2に対する命令として、楽曲ロード命令を送信可能であるため、端末装置1からプレーヤー21への楽曲ロード、またはプレーヤー21間の楽曲ロードを実現できる。
【0059】
なお、上記の実施形態(
図10に示したフローチャート)では、プレーヤー21間の楽曲ロードについて説明したが、プレーヤー21から端末装置1への楽曲ロードを可能としても良い。例えば、プレーヤー(A)から楽曲ロードを行う場合、端末装置1は、S41〜S44の後、プレーヤー(A)に、楽曲Xの要求信号を送信し、プレーヤー(A)は、楽曲Xを端末装置1に送信することとなる。
【0060】
また、上記の実施形態では、外部装置2に対する命令として、楽曲ロード命令を送信可能としたが、他の情報(所定の情報)の要求命令を送信可能としても良い。例えば、他の情報として、楽曲再生履歴、操作部品の使用履歴などの要求命令を送信可能とすることで、複数の外部装置2のうち1の外部装置2に、情報を収集し、当該1の外部装置2をサーバーとして用いることができる。そして、端末装置1は、当該1の外部装置2と通信を行うことで、複数の外部装置2に関する情報を取得することができる。
【0061】
また、上記の実施形態では、機能選択画面D1に表示する装置画像Gとして、外部装置2の種別(プレーヤー21またはミキサー22)に応じた画像を表示するものとしたが、カメラ機構14による撮像結果を用いても良い。この場合、ID付与処理における各外部装置2の撮像結果を利用し、撮像画像から装置領域をトリミングしたものを、装置画像Gとして用いる。この構成によれば、外部装置2の実際の撮像結果が、装置画像Gとして用いられるため、付加表記されたIDだけでなく、各外部装置2のデザインによっても、各外部装置2の識別が可能となる。
【0062】
また、上記の実施形態では、各外部装置2の撮像結果を画像認識することにより、外部装置2の種別を判別するものとしたが、MACアドレスに応じて、外部装置2の種別を判別しても良い。この場合、各外部装置2のMACアドレスと、外部装置2の種別を関連付けた種別テーブルを予め端末装置1内に記憶しておくことが前提となる。
【0063】
また、種別テーブルを記憶しておくのではなく、各外部装置2の種別を示す識別情報をQRコード7に含めておき、当該QRコード7のデコード結果から、外部装置2の種別を判別しても良い。
【0064】
また、上記の実施形態では、残寿命表示画面D3において、各操作部品の残寿命を色分け表示するものとしたが、残寿命に代えて、経時変化率(部品寿命に対する使用度の割合)を表示しても良い。また、ミキサー22から受信した使用履歴そのものを表示しても良い。また、各操作部品の劣化に関する情報だけでなく、各操作部品の状態に関する情報を受信し、それを表示しても良い。例えば、故障部品、エラー発生対象部品などを、その他の正常部品と表示形態を異ならせて表示することが考えられる。
【0065】
また、上記の実施形態では、使用履歴送信命令を、ミキサー22に対して送信するものとしたが、プレーヤー21に対して送信可能としても良い。この場合、機能選択画面D1上に、ALLボタン(図示省略)を設け、当該ALLボタンの選択により、配置画像52として表示されている全ての装置画像Gに対応する外部装置2に、使用履歴命令信号を送信可能としても良い。また、プレーヤー21に対して使用履歴送信命令を送信する場合、使用履歴を取得する操作部品としてジョグダイヤル31を含めても良い。
【0066】
また、上記の実施形態では、操作部品の部品寿命を、端末装置1内に記憶しておく構成としたが、外部装置2側に記憶しておいても良い。この場合、端末装置1からの使用履歴送信命令に対し、外部装置2側で、各操作部品の使用履歴と部品寿命とを比較し、その比較結果を端末装置1に送信する構成としても良い。比較結果としては、色分けマーカーの色情報を送信しても良いし、残寿命または経時変化率などを示す数値を送信しても良い。
【0067】
また、上記の実施形態では、各外部装置2に表示されたQRコード7を撮像することによってMACアドレスを取得したが、当該QRコード7は、必ずしも表示されなくても良い。例えば、各外部装置2の筐体上に、直接QRコード7を印刷したり、各外部装置2の筐体上に、QRコード7を印刷したラベルを貼付したりしても良い。
【0068】
また、各外部装置2にQRコード7を表示、印刷または貼付するのではなく、別の装置または媒体にQRコード7を表示、印刷または貼付しても良い。例えば、各外部装置2を第1の端末装置(別の装置)で撮像し、第2の端末装置(本実施形態の端末装置1)でその撮像画像データを受信し、撮像画像データに含まれるQRコード7をデコードしてMACアドレスを取得しても良い。また、第1の端末装置で撮像した写真(別の媒体)を、第2の端末装置でスキャニングし、スキャニングデータに含まれるQRコード7をデコードしてMACアドレスを取得しても良い。
【0069】
また、上記の実施形態では、外部装置2を一意に特定する情報として、MACアドレスを用いたが、IP(Internet Protocol)アドレスを用いても良い。IPアドレスは、外部装置2間、または各外部装置2とLAN接続されたコンピューターにより、各外部装置2に通信プロトコル識別子として割り振られる情報である。その他、複数の外部装置2間で各装置を一意に特定可能な情報を、MACアドレスの代わりに用いても良い。
【0070】
また、外部装置2を一意に特定する情報を、QRコード7の撮像結果から取得するのではなく、他の特定画像から取得しても良い。他の特定画像としては、QRコード以外の2次元コード、バーコード、ARマーカー等のマーカーなどが考えられる。
【0071】
また、外部装置2を一意に特定する情報を、特定画像の撮像結果から取得するのではなく、電子化情報として取得しても良い。例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)技術により、各外部装置2に搭載された無線ICチップからMACアドレスを読み出す(受信する)構成としても良い。この場合、端末装置1には、RFIDリーダーを搭載する必要がある。
【0072】
また、上記の実施形態では、外部装置2間がLAN接続されている場合を例示したが、必ずしも接続されていなくても良い。また、外部装置2は、必ずしも複数台である必要はなく、1台でも良い。
【0073】
[第2実施形態]
次に、
図11および
図12を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、端末装置1が外部装置2に対して命令信号を送信したが、本実施形態は、外部装置2に接続されたサーバー6(接続装置)に対して命令信号を送信する点で異なる。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
【0074】
図11は、第2実施形態に係る通信システムSYのシステム構成図である。本実施形態に係る通信システムSYは、第1実施形態(
図1参照)と比較して、有線/無線LAN4に、サーバー6が接続された構成となっている。そして、端末装置1は、近距離無線通信5を介して、サーバー6との通信を行う。なお、本実施形態では、端末装置1と外部装置2との直接通信はしない、若しくはできないものとする。
【0075】
サーバー6は、データベース61を有している。データベース61は、各外部装置2からアップロードされた楽曲再生履歴、操作部品の使用履歴、楽曲データを、各外部装置2のIDと関連付けて記憶している。また、各外部装置2からの、これらの情報のアップロードのタイミングとしては、定期的に行う、楽曲の再生ごとに行う、電源ON/OFF時に行う、などが考えられる。また、ユーザーが、各外部装置2またはサーバー6に対して所定の操作を行ったときに、アップロードを行う構成としても良い。なお、外部装置2のIDが更新(変更)された場合、各外部装置2は、変更前IDと変更後IDをサーバー6に送信し、サーバー6は、変更前IDを変更後IDに書き替える処理を行う。
【0076】
ここで、
図12のフローチャートを参照し、本実施形態に係るプレーヤー(A)からの再生履歴取得処理の流れについて説明する。まず、ユーザー操作により、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「再生履歴」ボタンが選択され(S51)、さらにプレーヤー(A)に対応する装置画像Gが選択されると(S52)、端末装置1(CPU11)は、サーバー6に対し、プレーヤー(A)に付与したIDである「ID:1」と再生履歴送信命令を送信する(S53)。これに対し、サーバー6は、データベース61から「ID:1」の再生履歴を読み出し(S54)、これを端末装置1に送信する(S55)。端末装置1は、受信した再生履歴を、プレーヤー(A)に対応する装置画像G上に重畳表示する(S56)。
【0077】
なお、特に図示しないが、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「使用履歴」ボタンが選択された場合(使用履歴取得処理,
図7参照)については、
図12と同様に、IDを付加して命令信号を送信する点、通信対象がサーバー6となる点のみが第1実施形態と異なる。
【0078】
また、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「楽曲ロード1」ボタンが選択された場合(楽曲ロード処理,
図9参照)は、端末装置1からサーバー6に楽曲ロードされることになり、IDを付加して命令信号を送信する点、通信対象がサーバー6となる点が第1実施形態と異なる。また、楽曲ロードの後(S36に相当する工程の後)、サーバー6が、ID指定されたプレーヤー21に対し、楽曲Xを送信し、ID指定されたプレーヤー21が、楽曲ロードを行う工程が追加となる。
【0079】
また、機能選択画面D1の機能ボタン51の中から「楽曲ロード2」ボタンが選択された場合(楽曲ロード処理,
図10参照)は、プレーヤー(A)をサーバー6と読み替えることにより、サーバー6からプレーヤー(B)への楽曲ロードを実現できる。
【0080】
以上説明したとおり、第2実施形態によれば、複数の外部装置2と接続されたサーバー6で各外部装置2に関する情報を一元管理する構成において、サーバー6に対し、任意の外部装置2を指定して命令を行う場合の利便性を向上できる。
【0081】
なお、上記の第2実施形態では、複数の外部装置2とサーバー6をLAN接続した場合について例示したが、例えばDJアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピューター(接続装置)をLAN接続し、当該パーソナルコンピューターで情報の一元管理をすると共に、パーソナルコンピューターと端末装置1を通信可能としても良い。
【0082】
また、第2実施形態においても、無線AP3をLAN接続し、端末装置1と外部装置2を直接通信可能としても良い。但しこの場合、通信対象をサーバー6とするか外部装置2とするかの選択手段を設ける必要がある。例えば、機能選択画面D1にサーバー画像を表示し、サーバー画像と装置画像Gが選択された場合は、通信対象をサーバー6とし、装置画像Gに対応する外部装置2を指定した命令信号を送信する。また、装置画像Gが2回連続して選択された場合は、その装置画像Gに対応する外部装置2を通信対象とし、当該外部装置2に命令信号を送信する。また、DJアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピューターをLAN接続した場合は、サーバー画像に代えて、パーソナルコンピューターに対応するPC画像を機能選択画面D1に表示することで、各プレーヤー21からパーソナルコンピューターへの楽曲ロードも実現可能である。また、サーバー6やパーソナルコンピューターで情報の一元管理をするのではなく、ミキサー22によって情報の一元管理をしても良い。この場合、端末装置1はミキサー22と通信可能であれば良い。
【0083】
また、上記の第2実施形態では、第1実施形態と同様に、操作部品の部品寿命を端末装置1内に記憶しておくことを前提としたが、これをサーバー6内に記憶しておいても良い。その他、情報を一元管理するパーソナルコンピューターや、ミキサー22に、操作部品の部品寿命を記憶しておいても良い。
【0084】
また、上記の第2実施形態では、端末装置1とサーバー6が直接通信する構成を示したが、外部装置2を介して通信を行う構成としても良い。例えば、端末装置1が任意の外部装置2に対し再生履歴送信命令を送信し、任意の外部装置2は、これをサーバー6に転送する。サーバー6は、データベース61内に記憶されている任意の外部装置2の再生履歴を読み出し、任意の外部装置2に送信する。任意の外部装置2は、これを端末装置1に転送する、といった構成でも良い。但しこの場合は、端末装置1と任意の外部装置2が直接通信できることが前提である。
【0085】
以上、2つの実施形態を示したが、各実施形態に示した端末装置1、外部装置2またはサーバー6の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを端末装置1、外部装置2またはサーバー6の各構成要素として機能させるためのプログラム、並びにそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。
【0086】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。例えば、IDの付与対象となる外部装置は、プレーヤー21やミキサー22以外の他のDJ機器であっても良い。また、楽曲以外のコンテンツを再生する再生装置であっても良いし、再生装置以外の電子機器であっても良い。