(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
横断歩道が設置された上述の交差点において、車両が交差点を左折/右折する際には、運転者は、横断歩道を渡る歩行者に特に注意を払う必要がある。具体的には、運転者は、歩行者用信号灯器が赤表示であっても歩行者に対する安全確認を行う必要があるが、赤表示の場合には横断しない歩行者が大半であるため、青表示の場合に比べて幾らか安心して左折/右折することができる。このため、左折/右折する車両の運転者の心情と歩行者用信号灯器との関係を鑑みると、歩行者用信号灯器が一定のサイクルで青表示になる場合には、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいないにも関わらず必ず青表示になるため、左折/右折する車両の運転者は、過度の注意をする必要があったといえる。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための第1の発明は、
交差点における車両及び歩行者の同方向の交通に対して同時並行に通行権を与えるように車両用信号灯器及び歩行者用信号灯器を信号制御する交通信号制御装置であって、
押しボタン又は歩行者感知器による歩行者の通行要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段による受け付けの有無に基づいて、歩行者に通行権を与えるための歩行者用信号灯器の信号制御を行うか否かを制御する歩行者信号制御手段と、
を備えた交通信号制御装置である。
【0006】
この第1の発明によれば、交差点における車両及び歩行者の同方向の交通に対して同時並行に通行権を与える信号制御において、歩行者の通行要求の受け付けの有無に応じて、歩行者に通行権を与えるための歩行者用信号灯器の信号制御を行うか否かが制御される。例えば、歩行者の通行要求が無い場合には歩行者用信号灯器を赤表示とすることで、交差点を右折或いは左折する車両の運転者の安全確認にかかる精神的負担を軽減することができる。
【0007】
また、第2の発明として、第1の発明の交通信号制御装置であって、
前記歩行者信号制御手段は、前記受付手段の受け付けタイミングに基づいて、歩行者用信号灯器の青表示期間の始期を制御する、
交通信号制御装置を構成しても良い。
【0008】
この第2の発明によれば、歩行者の通行要求の受付タイミングに基づいて、歩行者用信号灯器の青表示期間の始期が制御される。
【0009】
また、第3の発明として、第2の発明の交通信号制御装置であって、
前記歩行者信号制御手段は、前記受け付けタイミングが、当該歩行者用信号灯器と同方向の車両交通に係る車両用信号灯器の青表示期間のうちの、同時並行の青表示が可能な受け付け期間として定められた所定期間内の場合に、即時に当該歩行者用信号灯器の青表示を開始する制御を行う、
交通信号制御装置を構成しても良い。
【0010】
この第3の発明によれば、歩行者の通行要求の受付タイミングが、車両用信号灯器の青表示期間のうちの青表示が可能な受付期間として定められた所定期間内の場合に、即時に歩行者用信号灯器の青表示が開始される。
【0011】
また、第4の発明として、第1〜第3の何れかの交通信号制御装置であって、
前記歩行者信号制御手段は、前記受付手段の受け付けタイミングに基づいて、歩行者用信号灯器の青表示期間を、当該歩行者用信号灯器と同方向の車両交通に係る車両用信号灯器の青表示期間内において可変に設定して制御する、
交通信号制御装置を構成しても良い。
【0012】
この第4の発明によれば、歩行者の通行要求の受付タイミングに基づいて、歩行者用信号灯器の青表示期間が、同方向の車両交通に係る車両用信号灯器の青表示期間内において可変に設定される。
【0013】
また、第5の発明として、第4の発明の交通信号制御装置であって、
前記歩行者信号制御手段は、歩行者用信号灯器の青表示秒数を、当該歩行者用信号灯器と同方向の車両交通に係る車両用信号灯器の青表示秒数未満で、且つ、所定の最小保証秒数以上とする、
交通信号制御装置を構成しても良い。
【0014】
この第5の発明によれば、歩行者用信号灯器の青表示秒数は、同方向の車両交通に係る車両用信号灯器の青表示秒数未満で、且つ、所定の最小保証秒数以上とされる。
【0015】
また、第6の発明として、第1〜第5の何れかの発明の交通信号制御装置であって、
前記受付手段は、前記交差点の主道路及び従道路それぞれの歩行者の通行要求を別々に受け付け、
前記歩行者信号制御手段は、主道路及び従道路それぞれの歩行者用信号灯器の信号制御を、対応する前記通行要求の受け付け有無に応じて別々に制御する、
交通信号制御装置を構成しても良い。
【0016】
この第6の発明によれば、交差点の主道路及び従道路それぞれの歩行者の通行要求を別々に受け付け、対応するそれぞれの歩行者用信号灯器が制御される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[全体構成]
図1は、本実施形態の交通信号制御システム1の設置例である。交通信号制御システム1は、車両用信号灯器10と、歩行者用信号灯器20と、押しボタン箱30と、交通信号制御機40とを備えて構成される。車両用信号灯器10、歩行者用信号灯器20、及び、押しボタン箱30それぞれと、交通信号制御機40とは、有線通信或いは無線通信によってデータ通信が可能に接続されている。
【0019】
また、本実施形態の交通信号制御システム1が設置される交差点は、主道路と従道路とが交差する十字交差点であり、主道路及び従道路を横切るように横断歩道3が設置されている。そして、当該交差点における車両及び歩行者の同方向の交通に対して同時並行に通行権を与えるように車両用信号灯器10及び歩行者用信号灯器20が信号制御される。
【0020】
車両用信号灯器10は、路側に設置された柱等の上部に、道路を通行する車両交通に対面するように設置されている。また、車両用信号灯器10には、主道路の車両交通を対象とする主道路車両用信号灯器10Aと、従道路の車両交通を対象とする従道路車両用信号灯器10Bとが含まれる。
【0021】
歩行者用信号灯器20は、横断歩道3の両端の路側に設置された柱等の上部に、横断歩道3を通行する歩行者に対面するように設置されている。
【0022】
押しボタン箱30は、横断歩道3の近傍の路側に設置された柱等の下部に設置され、横断歩道3を横断しようとする歩行者により押しボタンが押下されることによって横断要求が入力される。押しボタン箱30からの横断要求の信号は、交通信号制御機40へ出力される。また、押しボタン箱30には、主道路の歩行者のための主道路用押しボタン箱30Aと、従道路の歩行者のための従道路用押しボタン箱30Bとが含まれる。
【0023】
交通信号制御機40は、例えば、何れかの車両用信号灯器10が取り付けられた柱の下方やその近傍に設置され、自交差点の交通信号全体を制御する。本実施形態では、主道路交通と従道路交通とに交互に通行権を与える二現示方式の信号制御を行う。交通信号制御システム1における具体的な信号制御として、二つの実施例を説明する。
【0024】
[第1実施例]
<信号制御>
図2は、第1実施例における現示階梯表である。この現示階梯表によれば、交差点の交通信号制御として、主道路の交通(車両及び歩行者)に通行権を与える主道路現示1φと、従道路の交通(車両及び歩行者)に通行権を与える従道路現示2φとを交互に表示するように定められている。現示1φ,2φはそれぞれ5ステップで構成され、各ステップに表示秒数が定められている。
【0025】
また、歩行者青を表示するための受付期間が定められている。すなわち、有るサイクルにおいて主道路の歩行者青(ステップ1)を表示するための主道路歩行者受付期間は、直前のサイクルのステップ2からステップ10までの期間として定められている。この主道路歩行者受付期間内に主道路用押しボタン箱30Aからの横断要求が有った場合、該当するサイクルについては、現示階梯表に従って主道路の歩行者青及び青点滅(ステップ1〜2)が表示される。一方、横断要求が無い場合には、
図3に示すように、該当するサイクルにおいて主道路の歩行者青が表示されない。
【0026】
また、従道路の歩行者青(ステップ6)を表示するための従道路歩行者受付期間は、直前のサイクルのステップ7から当該サイクルのステップ5までの期間として定められている。この従道路歩行者受付期間内に従道路用押しボタン箱30Bからの横断要求が有った場合、該当するサイクルについては、現示階梯表に従って従道路の歩行者青及び青点滅(ステップ6〜7)が表示される。一方、横断要求が無い場合には、
図4に示すように、該当するサイクルにおいて従道路の歩行者青が表示されない。
【0027】
<機能構成>
図5は、交通信号制御機40の機能構成図である。
図5によれば、交通信号制御機40は、機能的には、操作部110と、表示部120と、通信部130と、計時部140と、処理部200と、記憶部300とを備えて構成される。
【0028】
操作部110は、例えばボタンスイッチやタッチパネル等の入力装置で実現され、交通信号制御システム1の管理者の操作に応じた操作信号を処理部200に出力する。表示部120は、例えばLCD等の表示装置で実現され、処理部200からの表示信号に従った各種表示を行う。なお、操作部110や表示部120は、交通信号制御機40の筐体内に収められており、歩行者等の一般人が操作・視認することはできない。
【0029】
通信部130は、例えば無線通信装置で実現され、外部装置(主に、他の交通信号制御機40)との間で有線通信或いは無線通信を行う。計時部140は、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間を計時し、計時した現在時刻や経過時間を処理部200に出力する。
【0030】
処理部200は、例えばCPU等の演算装置で実現され、記憶部300に記憶されたプログラムやデータ、押しボタン箱30からの横断要求の信号等に基づいて、交通信号制御機40を構成する各部への指示やデータ転送を行い、交通信号制御機40の全体制御を行う。
【0031】
具体的には、処理部200は、交通信号制御プログラム310に従った交通信号制御処理(
図6参照)を行う。交通信号制御処理では、現示階梯表320に従って、各信号灯器の点灯/滅灯を制御して現示を表示制御する。このとき、所定の受付期間における押しボタン箱30からの横断要求の有無に応じて、該当する歩行者青の表示を制御する。すなわち、受付期間内に横断要求が有る場合には、該当するサイクルにおいて歩行者青を表示し、横断要求が無い場合には、該当するサイクルにおいて歩行者青を表示しない。
【0032】
記憶部300は、ROMやRAM、ハードディスク等の記憶装置で実現され、処理部200が交通信号制御機40を統合的に制御するためのシステムプログラムや、各種機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果が一時的に格納される。第1実施例では、記憶部300には、信号制御プログラム310と、
図2〜
図4を参照して説明した現示階梯表320とが記憶される。
【0033】
<処理の流れ>
図6は、信号制御処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、現示階梯表320で定められる1サイクルを表示するための処理となっている。
【0034】
先ず、主道路歩行者受付期間内に主道路歩行者の横断要求が有るならば(ステップA1:YES)、現示階梯表320に従って主道路現示1φを表示する(ステップA3)。すなわち、主道路の車両青、黄及び赤を順に定められた表示秒数だけ表示するとともに、歩行者青、青点滅及び赤を順に定められた表示秒数だけ表示する。一方、主道路歩行者の横断要求が無いならば(ステップA1:NO)、主道路の歩行者を赤表示として主道路現示1φを表示する(ステップA5)。すなわち、主道路の車両青、黄及び赤を順に定められた表示秒数だけ表示し、歩行者は赤表示のままとする。
【0035】
続いて、従道路歩行者受付期間内に従道路歩行者の横断要求が有るならば(ステップA7:YES)、現示階梯表320に従って従道路現示2φを表示する(ステップA9)。すなわち、従道路の車両青、黄及び赤を定められた表示秒数だけ表示するとともに、歩行者青、青点滅及び赤を順に定められた表示秒数だけ表示する。一方、従道路歩行者の横断要求が無いならば(ステップA7:NO)、従道路の歩行者を赤表示として従道路現示2φを表示する(ステップA11)。すなわち、従道路の車両青、黄、及び赤を順に定められた表示秒数だけ表示し、歩行者は赤表示のままとする。以上の処理を行うと、ステップA1に戻り、次のサイクルについて同様の処理を行う。
【0036】
[第2実施例]
続いて、第2実施例を説明する。第2実施例において、上述の実施形態と同一の構成要素については同符号を付し、詳細な説明を省略或いは簡略する。
【0037】
<信号制御>
第2実施例における現示階梯表は、第1実施例における現示階梯表(
図2)と略同様である。第1実施例と同様に、受付期間内に横断要求が有る場合には、該当するサイクルにおいて歩行者青を表示し、横断要求が無い場合には歩行者青を表示しない。
【0038】
但し、第2実施例の特徴として、
図7に示すように、歩行者青が表示されず車両青のみが表示されている場合に、歩行者の横断要求がなされると、その時点から歩行者青が表示される。つまり、現示階梯表で定められるステップ(階梯)に対して、歩行者青の開始時点がずれて表示される。
図7に示す例では、ステップ1の開始始点では主道路の歩行者は赤表示となっているが、ステップ1の途中において主道路の歩行者の横断要求がなされ、その時点から主道路の歩行者青表示が開始されている。
【0039】
具体的には、
図8に示すように、車両青の表示期間内に、歩行者の横断要求を受け付ける途中受付期間が定められる。途中受付期間は、車両青の開始時点を始点とし、この車両青の表示期間内に歩行者青及び青点滅を表示し終える期間として定められる。詳細には、途中受付期間の長さ(秒数)は、車両青の表示時間(秒数)から、歩行者の青点滅の期間(秒数)と、最小保証秒数とを引いた残りの時間(秒数)となる。最小保証秒数は、歩行者が横断歩道を渡り終えることができるとみなす時間(秒数)であり、歩行者の歩行速度を1[m/s]と想定し、横断歩道の長さに応じて定められる。
【0040】
そして、この途中受付期間において歩行者の横断要求がなされると、その時点から直ちに歩行者の青表示が開始される。このときの歩行者青の表示期間は、横断要求の受け付けタイミングに応じて可変される。すなわち、歩行者青の表示秒数と青点滅の表示秒数との合計が、横断要求の受け付け時点からの車両青の残りの表示時間以下、具体的には、「現示階梯表で定められている表示秒数(
図7,8の例ではステップ1〜3までの26秒)以下、で且つ、最小保証秒数(本実施例では10秒)以上の間」で可変される。
【0041】
図9は、途中受付期間に横断要求が有る場合の信号制御の一例である。同図の(1)では、途中受付期間の開始から「2秒」の時点において、横断要求がなされている。この横断要求の受け付け時点における車両青の残りの表示時間は「24秒」であり、これは、現示階梯表で定められる歩行者青及び青点滅の表示時間の合計である「23秒」より長い。このため、歩行者青の表示時間は、現示階梯表で定められている表示秒数である「18秒」である。なお、青点滅は、現示階梯表で定められている表示秒数「5秒」である。
【0042】
また、同図の(2)では、途中受付期間の開始から「9秒」の時点において、横断要求がされている。この横断要求の受け付け時点における車両青の残り時間は「17秒」であり、これは、現示階梯表で定められる歩行者青及び青点滅の表示時間の合計である「23秒」より短い。このため、歩行者青の表示時間は、車両青の残りの表示時間「17秒」から青点滅の表示時間「5秒」を引いた「12秒」となっている。また、この「12」秒は最小保証秒数の「10秒」以上である。従って、条件に合致するとして同図の(2)のような表示制御がなされている。
【0043】
途中受付期間について整理すると、本実施例では、車両青の表示秒数が「26秒」であり、青点滅の表示時間が「5秒」、最小保証秒数が「10秒」であるため、途中受付期間の開始から「11秒」までの期間が、途中受付期間となる。この期間内に横断要求の受け付けがなされた場合には、歩行者青が表示される。なお、これは一例であり、車両青の表示秒数や横断歩道の長さ等に応じて、途中受付期間の長さは適宜変更される。また、青点滅の表示時間を最小保証秒数に組み込んで良い(すなわち、青点滅も青表示とみなして良い)場合も、途中受付期間の長さは適宜変更される。以上の途中受付期間の考え方は、主道路側も従道路側も同じである。
【0044】
<処理の流れ>
図10は、信号制御処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、現示階梯表で定められる1サイクルを表示するための処理となっている。
【0045】
先ず、主道路歩行者受付期間内に主道路の歩行者の横断要求が有るならば(ステップB1:YES)、現示階梯表320に従って主道路現示1φを表示する(ステップB3)。
すなわち、主道路の車両青、黄、及び、赤を、順に定められた表示秒数だけ表示するとともに、主道路の歩行者青、青点滅、及び、赤を、順に定められた表示秒数だけ表示する。
【0046】
一方、主道路の歩行者の横断要求が無いならば(ステップB1:NO)、主道路の歩行者を赤表示とした主道路現示1φの表示を開始する(ステップB3)。すなわち、主道路の車両青、黄及び赤の、定められた表示秒数での表示を開始する。
【0047】
その後、所定の主道路歩行者途中受付期間内に主道路の歩行者の横断要求がなされたならば(ステップB7:NO〜B9:YES)、横断要求の受け付け時点における車両青の残りの表示時間に応じて、主道路の歩行者青の表示秒数を決定する(ステップB11)。そして、決定した表示秒数だけ主道路の歩行者青を表示し(ステップB13)、その後、主道路の歩行者の青点滅及び赤を、現示階梯表320で定められた表示秒数だけ表示する(ステップB15)。
【0048】
続いて、従道路歩行者受付期間内に従道路の歩行者の横断要求が有るならば(ステップB17:YES)、現示階梯表320に従って従道路現示2φを表示する(ステップB19)。すなわち、従道路の車両青、黄、及び、赤を、順に定められた表示秒数だけ表示するとともに、従道路の歩行者青、青点滅、及び、赤を、順に定められた表示秒数だけ表示する。
【0049】
一方、従道路の歩行者の横断要求が無いならば(ステップB17:NO)、従道路の歩行者を赤表示とした従道路現示2φの表示を開始する(ステップB21)。すなわち、従道路の車両青、黄及び青の、定められた表示秒数での表示を開始する。
【0050】
その後、所定の従道路歩行者途中受付期間内に従道路の歩行者の横断要求がなされたならば(ステップB23:NO〜B25:YES)、横断要求の受け付け時点における車両青の残りの表示時間に応じて、従道路の歩行者青の表示秒数を決定する(ステップB27)。そして、決定した表示秒数だけ従道路の歩行者青を表示し(ステップB29)、その後、従道路の歩行者の青点滅及び赤を、現示階梯表320で定められた表示秒数だけ表示する(ステップB31)。以上の処理を行うと、ステップB1に戻り、次のサイクルについて同様の処理を行う。
【0051】
[作用効果]
このように、上述の第1実施例及び第2実施例によれば、横断歩道が設置された十字交差点において、主道路及び従道路の交通(車両及び歩行者)に交互に通行権を与えるように信号制御されるが、押しボタン箱30からの歩行者の横断要求が無い場合には、該当する方向の歩行者青を表示せず、横断要求が有る場合に歩行者青を表示する。これにより、横断する歩行者がいない場合には、該当する歩行者用信号灯器が赤表示となるので、交差点を右折或いは左折する車両の運転者の進行方向の安全確認にかかる精神的負担を軽減することができる。
【0052】
更に、第2実施例によれば、車両青が表示されているが歩行者の横断要求が無いために歩行者赤が表示されている場合、車両青の表示期間内に歩行者青及び青点滅を表示可能な期間として定められた途中受付期間において歩行者の横断要求がなされると、その時点から直ちに歩行者青が表示される。このとき、横断要求のなされたタイミングに応じて、歩行者青及び青点滅が車両青の表示期間内に終了するよう、歩行者青の表示期間が、現示階梯表で定められる表示秒数以下で、且つ、歩行者が横断可能な時間として定められる最小保証秒数以上の間で可変される。これにより、同一方向の車両は青表示となっているが歩行者は赤表示となっている場合に、歩行者青を表示して歩行者に通行権を与えることができる。
【0053】
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
【0054】
(A)歩行者の横断要求
例えば、押しボタン箱30に換えて歩行者感知器を設置し、この歩行者感知器の感知信号の有無に応じて、歩行者青を表示するか否かを決めることにしても良い。歩行者感知器は、画像式や超音波式など、公知の感知器を用いることができる。
【0055】
(B)交差点
上述の実施形態では十字路を一例として説明したが、例えば丁字路などの他の交差点に本発明を適用することも可能である。