【課題を解決するための手段】
【0003】
第一態様では、本発明は、経口投与のための固形医薬組成物を提供し、組成物は、エスリカルバゼピンアセテート及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含み、ここで、組成物は、顆粒形態であり、そして組成物の顆粒の少なくとも90%が、少なくとも約90μmの粒径を有し、及び/又はここで組成物の顆粒の少なくとも50%が、少なくとも約250μmの粒径を有する。
【0004】
組成物の顆粒は、エスリカルバゼピンアセテートの公知の粒子よりも大きい。これによって提供される利点は、よりゆっくりと溶解することである。これは、顆粒を摂取する対象が、組成物中の1つの成分に関連する不快な味を経験する可能性が低いことを意味する。例えば、組成物は、対象によってその後食べられる食品に適用することができる。より大きな顆粒は、食品が食べられた場合、食品が、組成物の1つの成分、例えば、エスリカルバゼピンアセテートの結果として不快な味を有しにくいように食品上でよりゆっくりと溶解する。
【0005】
組成物の顆粒は、大きさについて比較的均一である、すなわち、組成物中の粒径の範囲は、比較的狭い。これは、顆粒が、例えば、より容易にそしてより均一に食品上に振りかけることができるので、より使用し易いことを意味する。
【0006】
顆粒はまた、製造プロセスでの使用がより容易である。例えば、それらは、より容易に計量することができる。それらはまた、小袋(sachet)への充填がより容易である。さらに、顆粒は、例えば小袋からの注入がより容易である。これは、それらがより容易に投与することができ、そして望ましくなく表面に付着するかもしれない粉末と比べて損失を減らすことを意味する。
【0007】
用語「顆粒(granule)」は、多くのより小さな粒子から形成される持続性の凝集物(すなわち、造粒液を使用しそして乾燥する造粒化後、凝集形態で実質的に又は完全に維持する)である粒子を意味する。一般的に、より小さい粒子は、依然として顆粒を形成する粒子に識別することができる。用語顆粒は、顆粒を形成する粒子の大きさを何ら限定することを意味しない。しかしながら、以下でより詳細に述べるように、本発明の顆粒は、顆粒の粒径について特定の限定を有してもよい。本発明に従って、組成物の顆粒、又は90μm以上の粒径を有する少なくともそれらの顆粒は、それぞれエスリカルバゼピンアセテート及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含む。これらは、成分の全体の粒径を増加するために、エスリカルバゼピンアセテート及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤が一緒に造粒される造粒プロセスによって形成される。好ましくは、顆粒(すなわち、それぞれの顆粒)は、より小さい粒子に崩れにくいように、顆粒形態において、エスリカルバゼピンアセテート及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を凝集しそして維持するのを助ける結合剤を含む。
【0008】
1つの実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも90%が、少なくとも約90μmの粒径を有する。他の実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも90%が、少なくとも約100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240又は250μmの粒径を有する。
【0009】
他の実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも50%が、少なくとも約250μmの粒径を有する。他の実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも50%が、少なくとも約260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400又は420μmの粒径を有する。
【0010】
さらなる実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも90%が、約1600μm以下の粒径を有してもよい。あるいは、組成物の顆粒の少なくとも90%が、約1550、1500、1450、1400、1350、1300、1250、1200、1150、1100、1050、1000、950、900、850、800、750、700、650、600、550、500、450、420、400、350又は300μm以下の粒径を有してもよい。
【0011】
代替的な実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも80%が、約2000μmの範囲に含まれる粒径を有する。他の実施態様では、組成物の顆粒の少なくとも80%が、約1800、1700、1600、1500、1450、1400、1350、1300、1250、1200、1150、1100、1050、1000、950、900、850、800、750、700、650、600、550、500、450、400、350、300、250、200、150又は100μmの範囲に含まれる粒径を有する。
【0012】
顆粒の粒径及び粒度分布の測定は、これらのパラメータを決定するための適切な方法を知っている当業者によって容易に測定することができる。例えば、シーブバッテリー(sieve battery)又はレーザー回折は、そのような測定を得るために使用することができる。
【0013】
組成物は、当業者に周知であるエスリカルバゼピンアセテート(IUPAC名:(S)‐10‐アセトキシ‐10,11‐ジヒドロ‐5H‐ジベンゾ[b,f]アゼピン‐5‐カルボキシアミド)を含み、そしてエスリカルバゼピンアセテートの合成方法はまた、例えば、米国特許第5,753,646号から周知である。
【0014】
1つの実施態様では、組成物は、約2重量%〜約98重量%の間のエスリカルバゼピンアセテートを含む。特定のそのような実施態様では、組成物は、少なくとも約3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、13重量%、14重量%又は15重量%のエスリカルバゼピンアセテートを含む。特定のそのような実施態様では、組成物は、約85重量%、70重量%、60重量%、50重量%、40重量%、35重量%、30重量%、25重量%、20重量%又は15重量%までのエスリカルバゼピンアセテートを含む。特定の実施態様では、組成物中のエスリカルバゼピンアセテートの重量は、約5重量%〜約85重量%の間、約7重量%〜約70重量%の間、約10重量%〜50重量%の間、約5重量%〜約25重量%の間、又は約5重量%〜約15重量%の間であってもよい。
【0015】
組成物は、充填材料を含んでもよい。1つの実施態様では、組成物は、約2重量%〜約98重量%の間の充填材料を含む。特定のそのような実施態様では、組成物は、少なくとも約5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%又は75重量%の充填材料を含む。特定のそのような実施態様では、組成物は、95重量%、90重量%、85重量%、80重量%又は75重量%までの充填材料を含む。特定の実施態様では、組成物は、約15重量%〜約95重量%の間、約30重量%〜90重量%の間、約50重量%〜約80重量%の間、約60重量%〜90重量%の間、又は約70重量%〜約80重量%の間の充填材料を含む。
【0016】
充填材料は、任意の医薬的に許容される充填材料でもよい。当業者は、医薬製剤の分野で使用される従来の充填材料をよく知っている。例えば、充填材料は、微結晶性セルロース、無水ラクトース、Cellactose(登録商標)80(共加工75%微結晶性セルロース及び25%ラクトース)、イソマルト、二塩基性二水和物リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、二塩基性無水リン酸カルシウム、三塩基性リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、カルボマー、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、セルロース、ケイ化微結晶セルロース、セルロースアセテート、セラトニア(ceratonia)、キトサン、コポビドン、コーンスターチ、アルファ化デンプン、デキストレート、デキストリン、デキストロース、エリスリトール、エチルセルロース、フルクトース、フマル酸、グリセリルモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルパルミトステアレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルベータデクス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒプロメロース、ヒプロメロースアセテートサクシネート、カオリン、ラクチトール、無水ラクトース、ラクトース一水和物、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マルチトール、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、メチルセルロース、ペクチン、ポロキサマー(polaxamer)、ポリカルボフィル、ポリデキストロース、ポリ(DL‐乳酸)、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリメタクリレート、ポリオキシグリセリド、ポリビニルアルコール、ポビドン、シェラック、シメチコン、アルギン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、スクロース、糖球体(sugar sphere)、スルホブチルエーテルβ‐シクロデキストリン、二酸化チタン、トレハロース、微結晶性ワックス、白蝋、黄色ワックス、キサンタンガム、キシリトール、及びゼイン、又は任意のそれらの組み合わせから選択されてもよい。
【0017】
特定の実施態様では、充填材料は、1つ以上のラクトース、二塩基性二水和物リン酸カルシウム及びイソマルトから選択される。好ましくは、充填材料は:ラクトース及び二塩基性二水和物リン酸カルシウム;又はイソマルト及び二塩基性二水和物リン酸カルシウム;又はラクトース及びイソマルトである。より好ましくは、充填材料は、ラクトース及び二塩基性二水和物リン酸カルシウムである。
【0018】
充填材料がラクトースを含む場合、組成物は、好ましくは、約5重量%〜約90重量%の間のラクトースを含む。他の実施態様では、組成物は、少なくとも約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%又は50重量%のラクトースを含む。特定の実施態様では、組成物は、約85重量%、80重量%、75重量%、70重量%、65重量%、60重量%又は55重量%までのラクトースを含む。特定の実施態様では、組成物中のラクトースの重量は、約5重量%〜約80重量%の間、約15重量%〜75重量%の間、約25重量%〜約60重量%の間、又は約40重量%〜約60重量%の間であってもよい。
【0019】
充填材料が二塩基性二水和物リン酸カルシウムを含む場合、組成物は、好ましくは、約10重量%〜約50重量%の間の二塩基性二水和物リン酸カルシウムを含む。より好ましくは、組成物中の二塩基性二水和物リン酸カルシウムの重量は、約15重量%〜約50重量%の間、約10重量%〜約35重量%の間、約15重量%〜約30重量%の間、約15重量%〜約25重量%の間又は約20重量%〜約25重量%の間である。
【0020】
充填材料がイソマルトを含む場合、組成物は、好ましくは、約5重量%〜約90重量%の間のイソマルトを含む。特定のそのような実施態様では、組成物は、少なくとも約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%又は50重量%のイソマルトを含む。特定の実施態様では、組成物は、約85重量%、80重量%、75重量%、70重量%、65重量%、60重量%又は55重量%までのイソマルトを含む。特定の実施態様では、組成物中のイソマルトの重量は、約5重量%〜約80重量%の間、約15重量%〜約75重量%の間、約25重量%〜約60重量%の間又は約40重量%〜約60重量%の間であってもよい。
【0021】
組成物は、結合剤を含んでもよい。結合剤は、任意の医薬的に許容される結合剤であってもよい。当業者は、医薬製剤の分野で使用される従来の結合剤をよく知っている。例えば、結合剤は、アラビアゴム、アガー、ポビドン、アルギン酸、アルギン酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、カルボマー、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギナン、微結晶性セルロース、酢酸フタル酸セルロース、セラトニア、セレシン、キトサン、コポビドン、コーンスターチ、アルファ化デンプン、クロスポビドン、綿実油、デキストレート、デキストリン、デキストロース、エチルセルロース、ゼラチン、ベヘン酸グリセロール、グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、水素添加植物油タイプ1、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒプロメロース、ヒプロメロースアセテートスクシネート、ヒプロメロースフタル酸エステル、イヌリン、イソマルト、ラクトース、液体グルコース、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、メチルセルロース、ペクチン、ポロキサマー(polaxamer)、ポリカルボフィル、ポリデキストロース、ポリエチレンオキシド、ポリメタクリレート、アルギン酸ナトリウム、デンプン、ステアリン酸、スクロース、ヒマワリ油、トリカプリリン、ビタミンE、ポリエチレングリコールスクシネート、キサンタンガム、及びゼイン、又はそれらの任意の組み合わせから選択されてもよい。
【0022】
1つの実施態様では、結合剤は、キサンタンガム、HPMC、デンプン、アルギン酸ナトリウム及びポビドンから選択される。好ましくは、結合剤はポビドンである。
【0023】
組成物は、任意の適切な量の結合剤を含んでもよい。特定の実施態様では、組成物は、約2重量%〜約15重量%の間の結合剤を含んでもよい。他の実施態様では、組成物中の結合剤の重量は、約5重量%〜約12重量%の間、又は約6重量%〜約10重量%の間であってもよい。
【0024】
特定の実施態様では、組成物は、さらに着色剤を含んでもよい。さらに、着色剤は、顆粒がそれらの断面にわたって均一な色を有するように、組成物中に分散させてもよい。これは、顆粒を製造するために使用されるプロセスを、それが正確に行われたかを評価することを可能にする。例えば、仮に顆粒がそれらの断面にわたって均一な色を有するように、着色剤が組成物中に分散されていない場合、これは、製造プロセスが、正確に行われていないことを示す。この指示薬は、顆粒試験を行うことと比較して、検出することが比較的容易である。従って、製造プロセスにおける任意の問題は、比較的容易にそして迅速に識別することができる。
【0025】
それぞれの顆粒が実質的に他の顆粒と同じ色であるように、顆粒はまた、全体として均一な色を有してもよい。再度、これは、製造プロセスの迅速なそして容易な評価を可能にする。仮にすべての顆粒が均一な色を有しない場合、これは、製造プロセスに関連する問題を示すことができる。
【0026】
均一な色を有するすべての顆粒のさらなる利点は、対象に対して、特に、損傷した、すなわち崩れた顆粒をマスクする場合、顆粒をより魅力的にすることである。これは、顆粒が、対象により許容できるようになる可能性があり、そして患者のコンプライアンスに役立つかもしれないことを意味する。
【0027】
従って、特定の実施態様では、本発明は、本明細書で開示されるような顆粒を調製するために使用されるプロセスの品質の評価方法に関し、組成物の顆粒の内側(断面)及び/又は間の色の分布の均一性を評価することを含む。
【0028】
顆粒の着色の均一性(顆粒間の断面及び均一性の両方)は、当業者に公知の任意の適切な方法を使用して測定することができる。例えば、色の均一性は、比色分析を使用して測定することができる。
【0029】
比色定量のために、比色分析は、例えば、色診断ソフトウェアを有するジャスコ(Jasco)V‐650 CFRを使用することができる。この装置は、異なる色系で結果を表示することができる:
‐XYZの各文字が、それぞれ赤、緑及び青を表すCIE 1931 XYZ色空間‐は、CIE(国際照明委員会)によって1931年に提案され;又は‐L
*が色の明度を表し、a
*が赤/マゼンダ及び緑の間の位置を表し、そしてb
*が黄及び青の間の位置を表すCIE 1976 L
*a
*b
*色空間‐は、CIEによって1976年に提案された。これは、結果を表示する好ましい方法である。
【0030】
この装置では、L
*a
*b
*値は、同じバッチの複数のサンプルを得ることができる。これは、サンプルの着色の均一性の決定を可能にする。
【0031】
上記2つの色系の間の機器及び変換の種類を詳細に述べるUSP試験(<1061> COLOR‐INSTRUMENTAL MEASUREMENT.United States Pharmacopoeia 31, The National Formulary 26, 2008, Rockvilleを参照)がまた存在する。これは以下に詳細に述べる。
【0032】
物体の観察される色は、照明のスペクトルエネルギー、物体の吸収特性、及び可視範囲での観察者の視覚感度に依拠する。同様に、広く適用することができる任意の機器による方法は、これらの同じ要素を考慮することが重要である。
【0033】
色の任意の機器測定の基礎は、ヒトの目が、3つの「受容体(receptor)」を介して、色を検出することを示すことである。従って、すべての色は、目における3つのすべての受容体を励起するために適切に選択される3つの放射刺激の混合物に分解することができる。実際の光源の単一のセットは、すべての色を一致させるために使用することができないが(すなわち、選択された任意の3つの光のために、いくつかの色が、1つ以上の光の負の量を必要とする)、3つの任意の刺激が定義され、それは、すべての実際の色を定義することができる。普通の色覚を有するヒト対象との広範なカラーマッチング実験を通じて、分配係数が、可視波長の光によって引き起こされるそれぞれの受容体の刺激の相対量を与えるそれぞれの可視波長(400nm〜700nm)に関して測定される。これらの分配係数x、y、zを以下に示す。同様に、任意の色のための、目におけるそれぞれの受容体の刺激の量は、その色のための3刺激値(Tristimulus values)(X、Y及びZ)のセットによって定義される。
【0034】
分配係数(
図1参照)及び3刺激値の間の関係は、以下の方程式:
【0035】
【数1】
【0036】
で与えられ、ここで以下の方程式:
【0037】
【数2】
【0038】
は、光源のスペクトルパワーであり、そしてf
λは、材料のスペクトル反射率(p
λ)又はスペクトル透過率(τ
λ)のいずれかである。
【0039】
一旦色の3刺激値が決定されると、それらは、視覚的に均等な色空間と呼ばれる理想3次元色空間において色の座標を計算するために使用されてもよい。色方程式の多くのセットが、そのような空間を定義するために開発されている。本明細書で与えられる方程式は、計算の容易さと理想との適合の間の歩み寄りを表す。
【0040】
視覚的に均等な色空間における色の座標は、選択された基準点から色の逸脱を計算するために使用されてもよい。機器による方法は、標準又は整合流体の色と試験調製物の色の比較を必要とする試験の結果を決定するために使用される場合、比較されるパラメータが、視覚的に均等な色空間において、ブランクの色と試験片又は標準の色の間で異なる。
【0041】
手順
分光光度法において、反射率又は透過率の値が、可視スペクトル全体にわたって、個別の波長で得られ、10nm以下の帯域幅が使用されている。これらの値は、その後、重み係数の使用を介して、3刺激値を計算するために使用される(Journal of the Optical Society of America,Vol.41,1951,pages 431‐439において報告されるように、ASTM Z58.7.1‐1951によって、典型的な重み係数は与えられる)。比色法において、重み付けは、フィルターの使用を介して行われる。
【0042】
不透明固体のスペクトル反射率の測定において、視野角は、試験片から拡散して反射された光線のみが受容体に入るように、照明の角度から分離される。正反射及び迷光は除外される。
【0043】
透明液体のスペクトル透過率の測定のために、検査サンプルは、その表面に対して法線の5度以内から照射され、そして測定された透過エネルギーは、法線から5度以内に制限される。溶液の色は、測定される層の厚さで変化する。特別な考慮が他に指示されない限り、厚さ1cmの層を使用すべきである。本明細書に記載される方法は、濁った液体又は半透明固体には適用できない。
【0044】
キャリブレーション
キャリブレーションの目的のために、機器形状によって必要とされる場合、以下の基準材料の1つが使用されてもよい。透過率測定のために、精製水が、白色基準として使用されてもよく、そしてすべての波長で1.000の透過率を与えてもよい。その後、CIEソースCのための3刺激値X、Y及びZは、それぞれ98.0、100.0及び118.1である。反射率測定のために、不透明ポーセレンプラークは、そのキャリブレーションベースが完全拡散反射器であり、そしてその反射率特性が適切な機器形状に対して決定され、使用されてもよい(適切な商品は、BYK‐Gardner USA,2431 Linden Lane,Silver Spring,MD20910、又はHunter Associates Laboratory,Inc.,11491 Sunset Hills Road,Reston,VA 22090から入手できる)。仮にサンプル提示の形状が、そのようなプラークの使用を不可能にする場合、圧縮された硫酸バリウム、白色反射率標準グレードが、使用されてもよい(適切な材料は、「White Reflectance Standard」として、Eastman Kodak Company,Rochester,NY 14650から入手できる)。上記材料でキャリブレーション後、可能ならいつでも、サンプルの色に可能な限り近い標準材料を測定することが望ましい。仮に試験される材料のサンプルが、長期基準としての使用に適切でない場合、色チップが利用可能であり(Centroid Colour Chartsを、色の測定のための機器の供給業者から取得してもよい)、それは、少しずつ増えて全視覚的に均等な色空間に及ぶ。そのような標準品の使用は、機器の性能を監視する手段として、絶対的な色の決定のためにでも、奨励される。
【0045】
分光光度法
380〜770nmの反射率又は透過率は、10nmの間隔で決定されてもよく、そしてパーセンテージとして表される結果は、最大値100.0である。3刺激値X、Y、及びZは、その後以下のように計算されてもよい。
【0046】
反射材料
反射材料のためのX、Y、及びZの量は、以下:
【0047】
【数3】
【0048】
であり、ここで以下:
【0049】
【数4】
【0050】
は、材料のスペクトル反射率であり、以下:
【0051】
【数5】
【0052】
は、それぞれの標準ソースと関連する既知の値であり(Journal of the Optical Society of America,Vol.41,1951,pages 431‐439において報告されるように、ASTM Z58.7.1‐1951によって、典型的な重み係数は与えられ、そして適切な商品は、BYK‐Gardner USA,2431 Linden Lane,Silver Spring,MD20910、又はHunter Associates Laboratory,Inc.,11491 Sunset Hills Road,Reston,VA 22090から入手できる)、そしてΔλは、nmで表される。
【0053】
透過材料
透過材料のために、X、Y、及びZの量は、上記のように計算され、τ
λ(スペクトル透過率)は、p
λに置換される。
【0054】
比色法
適切な比色計(適切な3刺激比色計は、BYK‐Gardner USA,2431 Linden Lane,Silver Spring,MD20910、又はHunter Associates Laboratory,Inc.,11491 Sunset Hills Road,Reston,VA 22090から入手できる)は、3刺激値X、Y、及びZに相当する値を得るために操作されてもよい。3刺激値を適合させるフィルター比色計から得られた結果を伴う精度は、強度に飽和された色のプラークの3刺激値を決定し、そしてこれらの値と分光光度計上のスペクトル測定から算出された値とを比較することにより示されてもよい。
【0055】
解釈
色座標
色座標、L
*、a
*、及びb
*は、以下:
【0056】
【数6】
【0057】
によって定義され、ここでX
0、Y
0、及びZ
0は、名目上白色又は無色の基準の3刺激値であり、そしてY/Y
0>0.01である。通常、それらは、Y
0が100.0に相当するように固定され、基準光源の3刺激値に相当する。この場合、X
0=98.0及びZ
0=118.1である。
【0058】
色差
全色差ΔEは、以下:
【0059】
【数7】
【0060】
であり、ここで、ΔL
*、Δa
*、及びΔb
*は、比較される検査サンプルの色座標の差である。操作変数は、結果に影響を及ぼす。
【0061】
顆粒又は顆粒(複数)の色は、仮に、顆粒又は顆粒(複数)上又は内の特定の場所で起こる、色空間において最も離れている2つの色の間の色差(ΔE
*(上で定義))が、2.0未満の場合、均一であると考えられる。これは、ヒトの目に、特に目立たない、又は全く目立たないかもしれないが、顆粒又は顆粒(複数)の色において多少の変動があるかもしれないことを意味する。色差(ΔE
*)は、上記態様、例えば、USP試験1061を使用して試験されてもよい。好ましくは、色差(ΔE
*)は、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1.0、0.9、0.8、0.7、0.6又は0.5未満である。
【0062】
着色剤は、顆粒に色を与える任意の医薬的に許容される着色剤でもよい。当業者は、医薬製剤の分野で使用される従来の着色剤をよく知っている。例えば、着色剤は、炭酸カルシウム、酸化鉄、レーキ、酸化チタン、カラメル、アルラレッドac、アマランス、アントシアニン、アゾルビン、ビートルートレッド、カンタキサンチン、カルミン、D&Cレッド33、エオシンYS、エリスロシン、リソールルビン、フロキシンB、ポンソー4R、レッド2G、β‐カロテン、カロテン、クルクミン、D&Cイエロー10、キノリンイエローWS、リボフラビン、サンセットイエローFCF、タートラジン、クロロフィル及びクロロフィリン、クロロフィル及びクロロフィリンの銅錯体、ファストグリーンFCF、グリーンS、ブリリアントブルーFCF、インジゴチン、パテントブルーV、ブリリアントブラックBN、及びベジタブルカーボン、又はそれらの組み合わせから選択される色素を含んでもよい。1つの実施態様では、着色剤は、赤着色剤、例えば、Opadry 31K250002レッド、又はAquaPolish D REDである。着色剤は、可塑剤、接着剤、及び必要に応じて塩基を含んでもよい。潤滑剤(複数)は、着色剤にまた添加してもよい。例えば、可塑剤及び/又は接着剤は、賦形剤及び/又は顆粒の外に着色剤が張り付くのを助けて、均一に着色された顆粒及び/又はコーティングを形成する。適切な可塑剤、接着剤、塩基及び潤滑剤は、当業者によく知られているが、以下のリストから選択されてもよい。
【0063】
可塑剤は、アセチルクエン酸トリブチル、安息香酸ベンジル、クロロブタノール、デキストリン、フタル酸ジブチル、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、グリセリン、グリセリンモノステアレート、マンニトール、ミネラルオイル、ラノリンアルコール、パルミチン酸、ワセリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルアセテートフタレート、プロピレングリコール、ピロリドン、ソルビトール、ステアリン酸、トリアセチン、クエン酸トリブチル、トリエタノールアミン、及びクエン酸トリエチル、又はそれらの2つ以上の混合物から選択されてもよい。
【0064】
接着剤は、カルボマー、デキストリン、ヒプロメロース、及びポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)、又はそれらの2つ以上の混合物から選択されてもよい。
【0065】
塩基は、アセチルクエン酸トリエチル、炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルナバワックス、セルロースアセテート、セルロースアセテートフタレート、セレシン、セチルアルコール、キトサン、エチルセルロース、フルクト−ス、ゼラチン、グリセリン、ベヘン酸グリセリル、パルミトステアリン酸グリセリル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ヒプロメロースフタレート、イソマルト、ラテックス粒子、グルコース、ラクトース、マルチトール、マルトデキストリン、メチルセルロース、微結晶性ワックス、パラフィン、ポリデキストロース、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリ‐DL‐(乳酸)、ポリビニルアセテートフタレート、ポリビニルアルコール、塩化カリウム、ポビドン、シェラック、デンプン及びその誘導体、スクロース、酸化チタン、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、バニリン、白蝋、キシリトール、及び黄色ワックス、又はそれらの2つ以上の混合物から選択されてもよい。
【0066】
潤滑剤は、ステアリン酸カルシウム、コロイド状二酸化ケイ素、ベヘン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、パルミトステアリン酸グリセリル、ロイシン、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、ミリスチン酸、パルミチン酸、ポロキサマー(polaxamer)、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、ステアリン酸、タルク、水素添加植物油、及びステアリン酸亜鉛、又はそれらの2つ以上の混合物から選択されてもよい。
【0067】
組成物は、約1重量%〜約20重量%の間の着色剤を含んでもよい。特定のそのような実施態様では、組成物中の着色剤の重量は、約1重量%〜約15重量%の間、約1重量%〜約10重量%の間、又は約4重量%〜約8重量%の間であってもよい。
【0068】
組成物は、さらに香味剤を含んでもよい。香味剤は、任意の医薬的に許容される香味剤であってもよい。当業者は、医薬製剤の分野で使用される従来の香味剤をよく知っている。例えば、香味剤は、チョコレート、バブルガム、ココア、コーヒー、果物の香味料(例えば、ワイルドチェリー、ストロベリー、バナナ、グレープ、ピーチ、及びラズベリー)、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、オレンジオイル、ミントフレーバー、アニススレーバー、ハチミツフレーバー、バニラフレーバー、ティーフレーバー、バーベナフレーバー、及び様々なフルーツ酸、例えば、クエン酸、アスコルビン酸、及び酒石酸、並びにこられの混合物から選択されてもよい。組成物は、約0.05重量%〜約5重量%の間の香味剤を含んでもよい。
【0069】
組成物は、さらに甘味料を含んでもよい。甘味料は、任意の医薬的に許容される甘味料であってもよい。当業者は、医薬製剤の分野で使用される従来の甘味料をよく知っている。例えば、甘味料は、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクロース、スクラロース、サッカリンナトリウム、砂糖、デキストロース、フルクトース、マンニトール、キシリトール、アリテーム、グルコース、ラクチロール、マルチトール、マルトース、シクラミン酸ナトリウム、ソルビトール、グルコン酸塩、及びチクロ、並びにそれらの混合物から選択されてもよい。組成物は、約0.1重量%〜10重量%の間の甘味料を含んでもよい。
【0070】
特定の実施態様では、本発明は、経口投与のための固形医薬組成物を提供し、組成物は、エスリカルバゼピンアセテート及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含み、ここで、組成物は、顆粒形態であり、そして組成物の顆粒の少なくとも90%が、約90μm以上の粒径を有し、及び/又はここで組成物の顆粒の少なくとも50%が、約250μm以上の粒径を有し、ここで組成物は、約5重量%〜約15重量%の間のエスリカルバゼピンアセテート、約70重量%〜約80重量%の間の充填材料、約2重量%〜約15重量%の間のポビドン、及び約1重量%〜約10重量%の間の着色剤を含み、ここで、充填材料は、ラクトース及び二塩基性二水和リン酸カルシウムを含み、ここで、組成物は、約40重量%〜約60重量%の間のラクトース及び約15重量%〜約30重量%の間の二塩基性二水和リン酸カルシウムを含み、及びここで顆粒は、それらの断面のわたって均一の色を有する。
【0071】
当業者によって理解されるように、1つ以上の医薬的に許容される賦形剤は、医薬製剤の分野で使用することができる任意の適切な賦形剤であってもよい。例えば、1つ以上の医薬的に許容される賦形剤は、医薬的に許容される担体、アジュバント、又はビヒクルであってもよい。本発明の医薬組成物において使用されてもよい医薬的に許容される担体、アジュバント及びビヒクルは、医薬製剤の分野で従来使用されているものであり、そして限定されないが、砂糖、糖アルコール、デンプン、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えば、ヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えば、ホスフェート、グリセリン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩又は電解質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベース物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン‐ポリオキシプロピレン‐ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、及びラノリン、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0072】
本発明の医薬組成物は、好ましくは、経口投与される。1つの実施態様では、組成物は、対象によって摂取される食品と組み合わせて又は振りかけてもよい。
【0073】
本発明の組成物は、1つ以上の追加の活性な医薬成分とともに投与されてもよく、そしてそれは、組成物に組み込まれてもよく、同時又は連続的のいずれかで、別々に投与されてもよい。
【0074】
第二態様では、本発明は、医薬的に活性な薬剤を含む顆粒組成物を製造するためのプロセスを提供し、プロセスは、以下:
(1)第一造粒液を使用して、医薬的に活性な薬剤及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含む混合物を造粒し、
(2)(1)で形成した顆粒を乾燥し、
(3)任意により、(2)に由来する顆粒の大きさを測定し、
(4)第二造粒液を使用して、(2)又は(3)に由来する顆粒を造粒し、
(5)(4)で形成された顆粒を乾燥し、
(6)コーティング液を使用して、(5)に由来する顆粒をコーティングし、
(7)(6)で形成したコーティングされた顆粒を乾燥すること
を含み、ここで、製造されたコーティングされた顆粒の少なくとも90%が、90μm以上の粒径を有し、ここで、製造されたコーティングされた顆粒の少なくとも50%が、約250μm以上の粒径を有する。
【0075】
当業者によって理解されるように、顆粒の造粒、乾燥及び/又はコーティングを行うために適切である多数の異なる種類の実験装置がある。例えば、造粒のための適切な装置部分は、高せん断造粒機、流動層乾燥機又はシングルプロットシステムを含む。顆粒を乾燥するために適切な装置部分は、流動層乾燥機、連続流動層、シングルプロットシステム、及び箱型乾燥機を含む。顆粒をコーティングするために適切な装置部分は、流動層乾燥機、コーティング機及び垂直遠心コーティング機(vertical centrifugal coater)を含む。当業者は、装置のこれらの部分、それらがどのように作動するか、そしてそのような装置に関連するさまざまな設定に精通している。
【0076】
高せん断造粒機において、造粒プロセスに影響を与えるために変更できるいくつかのパラメータは、ミキサー速度、ミキサー電流、製品温度、チョッパー(chopper)速度及びチョッパー電流である。さらに、特定のパラメータが特定のレベルで設定される時間の長さは、変えることができ、そしてパラメータ設定の組み合わせはまた、例えば、速度の組み合わせを使用することができる。当業者は、これらのパラメータに精通しており、そして高せん断造粒機においてこれらのパラメータをどのように調節するかを十分に知っている。
【0077】
流動層乾燥機において、造粒、乾燥及び/又はコーティングプロセスに影響を与えるために変更することができるいくつかのパラメータは、流入空気温度、製品温度、流出空気温度、乾燥流動(また空気流速)、ポンプ速度、ポンプ圧及びノズルの種類である。さらに、特定のパラメータが特定のレベルで設定される時間の長さは、変えることができ、そしてパラメータ設定の組み合わせは、例えば、温度及び/又は気流の異なる組み合わせをまた使用することができる。当業者は、これらのパラメータに精通しており、そして流動層乾燥機においてこれらのパラメータをどのように調節するかを知っている。
【0078】
明確にするために、以下で言及するいくつかのパラメータは、以下の定義を有する。
【0079】
「流入空気温度(inlet air temperature)」は、流動層乾燥機内に入る空気の温度を意味する。これは、流動層乾燥機の入口に取り付けられた温度計でプロセスの間、連続的に測定される。
【0080】
「製品温度(product temperature)」(又は「顆粒温度(granule temperature))は、空気の温度、そして従って流動層乾燥機中の製品(又は顆粒)の温度を意味する。それは、流動層乾燥機の内部に取り付けられた温度計で、プロセスの間、連続的に測定される。
【0081】
「乾燥流動(drying flux)」又は「流量(flow)」は、単位時間あたりの流動層乾燥機の空間を通過する空気の量(m
3/cm
2/h)を意味し、それは、機械中の流量計によって連続的に測定される。
【0082】
「最大流動容量(maximum flux capacity)」は、乾燥機が提供できる最大流動又は流量を意味する。
【0083】
「流動層乾燥機総容積/分(fluid bed dryer total volume/minute)」は、流動層乾燥機内への流体、例えば、造粒液の導入速度の測定であり、そして流動層乾燥機の大きさに依拠する。例えば、流動層乾燥機総容積/分の10%の速度は、50L流動層乾燥機に関して、5L/分に相当し、そして1000L流動層乾燥機に関して、100L/分に相当する。
【0084】
(1)において造粒された混合物は、医薬的に活性な薬剤及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含む任意の適切な混合物であってもよい。医薬的に活性な薬剤は、比較的大きい顆粒を製造することが望まれる任意の医薬的に活性な薬剤であってもよい。1つの実施態様では、医薬的に活性な薬剤は、エスリカルバゼピンアセテートである。
【0085】
1つの実施態様では、混合物は、約2重量%〜約98重量%の間の医薬的に活性な薬剤、例えば、エスリカルバゼピンアセテートを含む。特定のそのような実施態様では、混合物は、少なくとも約3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、13重量%、14重量%、15重量%の医薬的に活性な薬剤、例えば、エスリカルバゼピンアセテートを含む。特定のそのような実施態様では、混合物は、約85重量%、70重量%、60重量%、50重量%、40重量%、35重量%、30重量%、25重量%、20重量%又は15重量%までの医薬的に活性な薬剤、例えば、エスリカルバゼピンアセテートを含む。特定の実施態様では、混合物中の医薬的に活性な薬剤の重量は、約5重量%〜約85重量%の間、約7重量%〜約70重量%の間、約10重量%〜約50重量%の間、約5重量%〜約25重量%の間、又は約5重量%〜約15重量%の間であってもよい。
【0086】
混合物は、充填材料を含んでもよい。1つの実施態様では、混合物は、約2重量%〜約98重量%の間の充填材料を含む。特定のそのような実施態様では、混合物は、少なくとも約5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%又は75重量%の充填材料を含む。特定のそのような実施態様では、混合物は、約95重量%、90重量%、85重量%、80重量%又は75重量%までの充填材料を含んでもよい。特定の実施態様では、混合物は、約15重量%〜約95重量%の間、約30重量%〜約90重量%の間、約50重量%〜約80重量%の間、約60重量%〜約90重量%の間、又は約70重量%〜約80重量%の間の充填材料を含む。
【0087】
充填材料は、ラクトース、二塩基性二水和物リン酸カルシウム及びイソマルトの1つ以上から選択されてもよい。好ましくは、充填材料は、ラクトース及び二塩基性二水和物リン酸カルシウム;又はイソマルト及び二塩基性二水和物リン酸カルシウム;又はラクトース及びイソマルトである。より好ましくは、充填材料は、ラクトース及び二塩基性二水和物リン酸カルシウムである。
【0088】
充填材料がラクトースを含む場合、混合物は好ましくは、約5重量%〜約90重量%の間のラクトースを含む。特定の実施態様では、混合物は、少なくとも約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%又は50重量%のラクトースを含む。特定の実施態様では、混合物は、約85重量%、80重量%、75重量%、70重量%、65重量%、60重量%又は55重量%までのラクトースを含む。特定の実施態様では、混合物中のラクトースの重量は、約5重量%〜約80重量%の間、約15重量%〜約75重量%の間、約25重量%〜約60重量%の間、又は約40重量%〜約60重量%の間であってもよい。
【0089】
充填材料が二塩基性二水和物リン酸カルシウムを含む場合、混合物は、好ましくは、約10重量%〜約50重量%の間の二塩基性二水和物リン酸カルシウムを含む。より好ましくは、混合物中の二塩基性二水和物リン酸カルシウムの重量は、約15重量%〜約50重量%の間、約10重量%〜約35重量%の間、約15重量%〜約30重量%の間、約15重量%〜約25重量%の間、又は約20重量%〜約25重量%の間である。
【0090】
充填剤がイソマルトを含む場合、混合物は、好ましくは、約5重量%〜約90重量%の間のイソマルトを含む。特定の実施態様では、混合物は、少なくとも約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%又は50重量%のイソマルトを含む。特定の実施態様では、混合物は、85重量%、80重量%、75重量%、70重量%、65重量%、60重量%又は55重量%までのイソマルトを含む。特定の実施態様では、混合物中のイソマルトの重量は、約5重量%〜約80重量%の間、約15重量%〜約75重量%の間、約25重量%〜約60重量%の間、又は約40重量%〜約60重量%の間であってもよい。
【0091】
いくつかの実施態様では、(1)において造粒された混合物は、さらに結合剤を含んでもよい。結合剤は、任意の適切な結合剤でもよい。場合によっては、結合剤は、キサンタンガム、HPMC、デンプン、アルギン酸ナトリウム及びポビドンから選択されてもよい。1つの実施態様では、結合剤はポビドンである。
【0092】
特定の実施態様では、第一造粒液は、結合剤を含む水溶液である。結合剤は、キサンタンガム、HPMC、デンプン、アルギン酸ナトリウム及びポビドンから選択されてもよい。1つの実施態様では、第一造粒液は、ポビドンを含む水溶液である。
【0093】
場合によっては、(1)において造粒された混合物は、さらに着色剤を含む。1つの実施態様では、第一造粒液は、着色剤を含む。
【0094】
多くの場合、混合物はさらに、甘味料及び/香味剤を含む。第一造粒液は、甘味料及び/又は香味剤を含んでもよい。
【0095】
混合物はさらに、1つ以上の追加の活性な医薬成分を含んでもよい。
【0096】
(1)における造粒は、任意の適切な造粒機で行われてもよい。いくつかの実施態様では、造粒は、高せん断造粒機又は流動層乾燥機で行われる。1つの実施態様では、造粒は、高せん断造粒機で行われる。他の実施態様では、造粒は流動層乾燥機で行われる。
【0097】
第一造粒液は、任意の適切な造粒液でもよい。1つの実施態様では、第一造粒液は水を含む。あるいは、造粒液は、アルコール、アセトン又は他の有機溶媒、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。上述したように、第一造粒液は、結合剤、着色剤、甘味料及び/又は香味剤と組み合わされる。
【0098】
1つの実施態様では、第一造粒液は、造粒の開始前に添加される。あるいは、第一造粒液は、造粒が行われる間に添加されてもよい。特定の実施態様では、第一造粒液の導入速度は、経時的に増加する。
【0099】
高せん断造粒機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、造粒機の速度は、約50rpm〜約500rpmの間であってもよい。1つの実施態様では、造粒機の速度は、約50rpm〜約400rpmの間、約100rpm〜約400rpmの間、約150rpm〜約350rpmの間、約100rpm〜約300rpmの間、又は約150rpm〜約250rpmの間であってもよい。
【0100】
高せん断造粒機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、チョッパー速度は、約50rpm〜約5000rpmの間であってもよい。他の実施態様では、チョッパー速度は、約50rpm〜約4000rpmの間、約100rpm〜約400rpmの間、約150rpm〜約3500rpmの間、又は約200rpm〜約3000rpmの間であってもよい。
【0101】
特定の好ましい実施態様では、高せん断造粒機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、チョッパー速度は、約50rpm〜約500rpmの間でもよい。他の実施態様では、チョッパー速度は、約50rpm〜約450rpmの間、約100rpm〜400rpmの間、約150rpm〜約350rpmの間、又は約200rpm〜300rpmの間であってもよい。
【0102】
流動層乾燥機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、第一造粒液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約5%の間であってもよい。他の実施態様では、第一造粒液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約4%の間、約0.02%〜約3%の間、約0.02%〜約2%の間、又は約0.02%〜約1%の間であってもよい。第一造粒液の導入速度は、流動層乾燥機のポンプ速度によって制御されてもよい。
【0103】
流動層乾燥機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、空気が、流動層乾燥機内に第一造粒液を輸送するために使用されてもよい。流動層乾燥機内に第一造粒液を輸送するために使用される空気圧は、約0.1バール(10kPa)〜約6バール(600kPa)の間、約0.1バール(10kPa)〜約4バール(400kPa)の間、約1バール(100kPa)〜約3バール(300kPa)の間、又は約1.5バール(150kPa)〜約2.5バール(250kPa)の間であってもよい。
【0104】
流動層乾燥機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間の気流は、流動層乾燥機最大流動容量の約10%〜約100%の間であってもよい。他の実施態様では、造粒の間の気流は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約95%の間、約30%〜約90%の間、又は約40%〜90%の間、又は約70%〜約80%の間であってもよい。
【0105】
特定の実施態様では、流動層乾燥機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間の気流は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約80%の間、約30%〜約70%の間、又は約40%〜約60%の間であってもよい。
【0106】
1つの実施態様では、造粒の間の気流は、経時的に段階的な態様で増加してもよい。
【0107】
流動層乾燥機が、(1)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間、流動層乾燥機に入る流入空気の温度は、約30℃〜約80℃の間、約50℃〜約80℃の間、又は約60℃〜約80℃の間であってもよい。
【0108】
(1)における造粒の間の混合物の温度は、約10℃〜約70℃であってもよい。他の実施態様では、(1)における造粒の間の混合物の温度は、約20℃〜約60℃の間、約25℃〜約50℃の間、又は約30℃〜約50℃の間であってもよい。
【0109】
(2)における乾燥は、任意の適切な乾燥機において行われてもよい。1つの実施態様では、乾燥は、流動層乾燥機において行われる。乾燥は、顆粒の相対湿度が、約6%以下、約5%以下、約4%以下、約3%以下になるまで続けてもよい。顆粒の相対湿度は、湿度バランス計又は湿度分析計を使用して測定することができる。
【0110】
流動層乾燥機が、(2)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約40℃〜約80℃の間、又は約50℃〜約80℃の間で行われてもよい。さらに、顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約90%の間の乾燥流動で、又は流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約75%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0111】
特定の実施態様では、流動層乾燥機が、(2)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約50℃〜約80℃の間、又は約60℃〜約80℃の間で行われてもよい。顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約50%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0112】
(3)におけるキャリブレーションは、(2)に由来する顆粒が、造粒(4)のために適切な大きさであることを保証するために使用されてもよい。必要に応じて、これは、特定の大きさを超えている顆粒を除去すること、又は特定の大きさを超えている顆粒の大きさを縮小することを含んでもよい。実際には、キャリブレーションステップは、すべての顆粒が、特定の大きさ以下であることを保証する。これは、任意の適切な方法、例えば、シーブ又はシーブバッテリーを使用して、行うことができる。いくつかの実施態様では、振動性シーブ又はシーブバッテリーは、顆粒がシーブの穴を通過するのに十分に小さくなるまで、より大きな顆粒を壊すことができる。キャリブレーションは、約2mm以下、約1.5mm以下、又は約0.8mm以下の粒径を有する粒子を保証するために、(2)に由来する顆粒をスクリーニングすることを含んでもよい。
【0113】
(4)における造粒は、任意の適切な造粒機で行われてもよい。1つの実施態様では、造粒は、流動層乾燥機で行われる。
【0114】
いくつかの実施態様では、(4)において造粒された顆粒は、結合剤と造粒される。結合剤は、任意の適切な結合剤であってもよい。場合によっては、結合剤は、キサンタンガム、HPMC、デンプン、アルギン酸ナトリウム及びポビドンから選択されてもよい。1つの実施態様では、結合剤はポビドンである。
【0115】
特定の実施態様では、第二造粒液は、結合剤を含む水溶液である。結合剤は、キサンタンガム、HPMC、デンプン、アルギン酸ナトリウム及びポビドンから選択されてもよい。1つの実施態様では、第二造粒液は、ポビドンを含む水溶液である。
【0116】
場合によっては、(4)において造粒される顆粒は、着色剤と造粒される。1つの実施態様では、第二造粒液は、着色剤と組み合わされる。
【0117】
第二造粒液は、任意の適切な造粒液であってもよい。1つの実施態様では、第二造粒液は、水を含む。あるいは、造粒液は、アルコール、アセトン又は他の有機溶媒、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0118】
1つの実施態様では、第二造粒液は、造粒ステップの開始前に添加されてもよい。あるいは、第二造粒液は、造粒が行われる間に添加されてもよい。特定の実施態様では、第二造粒液の導入速度は、経時的に増加する。
【0119】
流動層乾燥機が、(4)における造粒を行うために使用される場合、第二造粒液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約5%の間であってもよい。他の実施態様では、第二造粒液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約4%の間、約0.02%〜約3%の間、約0.02%〜約2%の間、又は約0.02%〜約1%の間であってもよい。第二造粒液の導入速度は、流動層乾燥機のポンプ速度によって制御されてもよい。
【0120】
流動層乾燥機が、(4)における造粒を行うために使用される場合、空気が、流動層乾燥機内に第二造粒液を輸送するために使用されてもよい。流動層乾燥機内に第二造粒液を輸送するために使用される空気圧は、約0.1バール(10kPa)〜約6バール(600kPa)の間、約0.1バール(10kPa)〜約4バール(400kPa)の間、約1バール(100kPa)〜約3バール(300kPa)の間、又は約1.5バール(150kPa)〜約2.5バール(250kPa)の間であってもよい。
【0121】
流動層乾燥機が、(4)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間の空気流量は、流動層乾燥機最大流動容量の約10%〜約100%の間であってもよい。他の実施態様では、造粒の間の空気流量は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜95%の間、約30%〜約90%の間、又は約40%〜約90%の間であってもよい。
【0122】
特定の実施態様では、流動層乾燥機が、(4)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間の空気流量は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約80%の間、約30%〜約70%の間、又は約40%〜約60%の間であってもよい。
【0123】
1つの実施態様では、造粒の間の空気流量は、経時的に段階的な態様で増加してもよい。
【0124】
流動層乾燥機が、(4)における造粒を行うために使用される場合、造粒の間、流動層乾燥機に入る流入空気の温度は、約30℃〜約80℃の間、約50℃〜約80℃の間、及び約60℃〜約80℃の間であってもよい。
【0125】
(4)における造粒の間の顆粒の温度は、約10℃〜約70℃の間であってもよい。他の実施態様では、(4)における造粒の間の顆粒の温度は、約20℃〜約60℃の間、約25℃〜約50℃の間、又は約30℃〜約50℃の間であってもよい。
【0126】
(5)における乾燥は、任意の適切な乾燥機で行われてもよい。1つの実施態様では、乾燥は、流動層乾燥機で行われる。乾燥は、顆粒の相対湿度が約5%以下、約4%以下、又は約3%以下になるまで続けられてもよい。
【0127】
流動層乾燥機が、(5)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約40℃〜約80℃の間、又は約50℃〜約80℃の間で行われてもよい。さらに、顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約90%の間の乾燥流動で、又は流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約75%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0128】
特定の実施態様において、流動層乾燥機が、(5)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約50℃〜約80℃の間、又は約60℃〜約80℃の間で行ってもよい。顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約50%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0129】
(6)におけるコーティングは、任意の適切なコーティング装置を使用して行われてもよい。1つの実施態様では、コーティングは、流動層乾燥機で行われる。
【0130】
コーティング液は、顆粒上にコーティングを形成するための成分を含む任意の適切な液体であってもよい。1つの実施態様では、コーティング液は、水溶液である。あるいは、コーティング液は、アルコール、アセトン又は他の有機溶媒、又はそれらの混合物を含んでもよい。
【0131】
流動層乾燥機が、(6)を行うために使用される場合、コーティング液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約5%の間であってもよい。他の実施態様では、コーティング液の導入速度は、流動層乾燥機総容積/分の約0.02%〜約4%の間、約0.02%〜約3%の間、約0.02%〜約2%の間、又は約0.02%〜約1%の間であってもよい。
【0132】
流動層乾燥機が、(6)を行うために使用される場合、空気が、流動層乾燥機内にコーティング液を輸送するために使用されてもよい。流動層乾燥機内にコーティング液を輸送するために使用される空気圧は、約0.1バール(10kPa)〜約6バール(600kPa)の間であってもよい。
【0133】
流動層乾燥機が、(6)を行うために使用される場合、コーティングの間、流動層乾燥機に入る流入空気の温度は、約30℃〜約80℃の間でもよい。
【0134】
(6)における顆粒の温度は、約10℃〜約70℃の間であってもよい。他の実施態様では、顆粒の温度は、約20℃〜約60℃の間、約25℃〜約50℃の間、約30℃〜約50℃の間であってもよい。
いくつかの実施態様では、(6)においてコーティングされる顆粒は、着色剤でコーティングされる。1つの実施態様では、コーティング液は、着色剤を含む。コーティング液が着色剤を含む場合、顆粒が飲み込まれるまで任意の不快な味、例えば、賦形剤又はエスリカルバゼピンアセテートの味による不快な味がマスキングされるように、顆粒がコーティングされてもよい。
【0135】
(7)における乾燥は、任意の適切な乾燥機で行われてもよい。1つの実施態様では、乾燥機は、流動層乾燥機で行われてもよい。乾燥は、顆粒の相対湿度が、約5%以下、約4%以下、又は約3%以下になるまで、続けられてもよい。
【0136】
流動層乾燥機が、(7)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約40℃〜約80℃の間、又は約50℃〜約80℃の間で行われてもよい。さらに、顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約90%の間の乾燥流動で、又は流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約75%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0137】
特定の実施態様では、流動層乾燥機が、(7)における乾燥のために使用される場合、顆粒の乾燥は、流入空気で、そして顆粒(製品)温度約50℃〜約80℃の間、又は約60℃〜約80℃の間で行われてもよい。顆粒の乾燥は、流動層乾燥機最大流動容量の約20%〜約50%の間の乾燥流動で行われてもよい。
【0138】
(1)及び(2)、(4)及び(5)、並びに(6)及び(7)は、独立して示されるが、仮にこれらのステップが、同じ装置又は装置の一部において行われる場合、それらは同時に行われてもよく、又はこれらのステップが行われるタイミングにおいて重複してもよいことが当業者によって理解される。例えば、造粒は、顆粒が乾燥されるプロセスにある間、まだ行われていてもよい。造粒の短い期間が行われ、造粒及び乾燥の期間が続き、乾燥の期間が続いてもよい。このようにして、造粒に関連するいくつかのパラメータはまた、乾燥又はその逆に適用されてもよい。
【0139】
他の態様では、本発明は、上記プロセスによって得られる組成物及び/又は上記プロセスによって製造される組成物を提供する。
【0140】
上記プロセスは、本発明の第一態様に記載された組成物を製造するために使用することができるので、当業者は、組成物に関して記載された多くの制限、例えば、本方法によって製造される顆粒の大きさ並びに賦形剤、充填材料及び結合剤の同一性及び量に関連する制限が、本プロセスに同様に適用できることを理解する。
【0141】
さらなる態様では、本発明は、治療において使用するための任意の上記組成物を提供する。
【0142】
さらに他の態様では、本発明は、てんかん、神経因性疼痛、偏頭痛、線維筋痛症及び感情障害から選択される障害の処置又は予防において使用するために、任意の上記組成物を提供し、ここで、医薬的に活性な薬剤は、エスリカルバゼピンアセテートである。
【0143】
本発明はまた、てんかん、神経因性疼痛、偏頭痛、線維筋痛症及び感情障害から選択される障害の処置又は予防のための医薬の製造において、任意の上記組成物の使用を提供し、ここで、医薬的に活性な薬剤は、エスリカルバゼピンアセテートである。
【0144】
特定の実施態様では、神経因性疼痛は、三叉神経痛、幻肢痛、糖尿病性神経障害及び帯状疱疹後神経痛から選択される。
【0145】
特定の実施態様では、感情障害は、双極性障害、うつ病、月経前不快気分障害、分娩後うつ病、閉経後うつ病、神経性食欲不振症、神経性過食症、又は神経変性に関連した抑うつ症状、急激な変動(急激なサイクル)を伴う不安定な双極性障害、躁鬱病、急性躁病、気分エピソード(mood episode)、躁病エピソード、及び軽躁病エピソード(hypomanic episode)から選択される。
【0146】
本発明はまた、障害の処置又は予防方法を提供し、本方法は、それを必要とする対象に、上記組成物の有効量を投与することを含み、ここで、医薬的に活性な薬剤は、エスリカルバゼピンアセテートであり、ここで、障害は、てんかん、神経因性疼痛、偏頭痛、線維筋痛症及び感情障害から選択される。
【0147】
1つの実施態様では、対象はヒトである。
【0148】
組成物は、他の活性な医薬成分(複数)と一緒に投与してもよい。そのような併用療法は、他の活性な医薬成分(複数)と一緒に本発明の組成物の同時及び連続投与を含む。