【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は、最初に、請求項1、特にその特徴的な構成を有する照明設備によって達成され、この特徴的な構成によって、支持部がランプの機械的な固定のみに使用されるとともに、電気的な接点を有さないよう構成されている。このとき、支持部は、ランプの機械的な固定のためにのみ使用される支持要素を収容するよう構成されている。
【0013】
本発明の本質的な利点は、ランプの機械的な固定にのみ使用され、かつ、加えて電気的な接触には使用されず、さらにランプの機械的な固定にのみ使用される支持要素を収容するよう構成された支持部を照明設備が形成することにある。各構成要素は照明設備側と、互いに協働して照明設備におけるランプの機械的な固定のためにのみ用いられるランプ側に設けられるため、操作者の最大の快適性のためのこれら構成要素を最適化する選択肢と、照明設備及びランプにおける最小サイズと有利な位置決めが存在する。
【0014】
上述の、及び本発明の目的の観点から、他の解決手段は、請求項2、特にその特徴的な構成を有するランプを提供し、この特徴的な構成によって、支持要素が照明設備におけるランプの機械的な固定にのみ使用され、電気的な接点を有さずに構成される。このとき、支持要素は、ランプの機械的な固定にのみ使用される照明設備において、支持部へ挿入可能となっている。
【0015】
ランプの利点は、照明設備の利点と類似している。ここでも、ランプ側の支持要素は、その照明側支持部との組み合わされた相互作用によって容易に扱うことが可能な照明設備との機械的な固定のためのみの支持要素を構成する選択肢を提供するものである。その結果、電気的な接触に関しての妥協をする必要がない。
【0016】
さらに、本発明は、本質的にポット状のベース要素を有する照明設備構成要素におけるランプのための支持部に関するものでもあり、対向する2つの面壁がベース要素の底部に配置されており、これら対向する2つの面壁がこれらの間で対向する2つの側壁を支持し、面壁及び側壁が開口部を通してアクセス可能な収容凹部を包囲し、この開口部は、押込みセクションと、押込み方向における後方にある保持セクションとに分割されている。支持部の本質的な利点は、この支持部がこの単純な実施例においてインターロック装置なくして、又はクランプ装置なくして動作することにあり、そのため、ランプを、本質的に力を必要とすることなく支持部に取り付けることが可能である。
【0017】
本発明の有利な実施例は、支持セクションが対向する2つのバーで形成されており、これらバーは、押込み方向へ配向されているとともに、保持セクションの一部における開口部を狭窄し、その結果、溝が形成されることを特徴としている。
【0018】
支持要素は、照明設備におけるランプの機械的な固定にのみ使用されるとともに、電気的な接点を有さず構成されるようになっており、この支持要素は、ランプの機械的な固定にのみ使用される照明設備における支持部へ挿入可能となっている。したがって、支持部のバーは、重力に対してほぼ横方向へ、天井取付部へ向けられている。その結果、ランプの支持要素は、このバー上に配置されることが可能である。この特別な実施例においては、照明設備における支持部においてインターロック又はクランプ固定が不要であることが明らかであり、ランプの単純な取付及び特に取外しが提供される。
【0019】
さらに、挿入されるべきランプ要素の押し込み運動をコントロールする少なくとも1つの支持面が収容凹部に配置されるようになっている。この支持面は、支持部への支持要素の挿入プロセスの更なる改善のために使用される。この支持面は、支持部への挿入を連続した運動とし、支持部での取付中の支持要素の無理な押込みを回避することを提供するものである。特に、支持面は、押込みセクションへの挿入運動を保持セクションへの押し込み運動へ変換するものである。
【0020】
特に、支持面が押込み方向における前方に配置された面壁から押込み方向における後方に配置された側壁への方向へベースに対して平行に延びている場合には、支持面は、押込み方向における前方にある面壁から延び、ベースへ向けて傾斜しているようになっている。
【0021】
さらに、保持セクションの保持凹部が各バーの間に形成され、挿入されるべきランプの支持要素が本質的に隙間なく挿入可能なようにベースが採寸されるようになっている。
【0022】
さらに、保持凹部がバーとベース側の支持面の間で画成されるようになっている。
【0023】
さらに、照明設備要素における支持部の単純な取付のために、面壁及び/又は側壁が、照明設備要素のカットアウト(抜き孔)における支持部を固定可能とするよう、外部のインターロック装置を含むようになっている。しかし、これに代えて、支持要素が照明設備要素の統合部分であることも考えられる。
【0024】
本発明の他の実施例は、支持要素ベースと、ランプの支持要素のための支持要素側壁とで画成された収容凹部を有するランプの支持要素において実行され、支持要素側壁のうち1つは、照明設備においてランプを機械的に固定するための外部の固定セクションを含んでいる。
【0025】
目的を設定された支持要素の本質的な利点は、この支持要素が支持機能に対してのみ最適化されるよう構成され得ることにある。従来技術と異なり、例えば良好な電気的な接触であるというような他の要件に適合する必要がない。上述の他のものと比べて、目的を設定された支持要素は、ランプ側について、ランプシリンダに比してよりデリケートでないように構成され、そのため、ランプの取付及び取外し中にユーザによって容易に把持され得るという利点を有している。
【0026】
特に固定ピンが固定ヘッドより幅狭であり、固定セクションが全般的にほぼT型に構成されている場合には、特別な実施例において、支持要素の固定セクションが固定ヘッドを含んでおり、この固定ヘッドが固定ピンによって支持要素側壁において固定される。
【0027】
固定セクションの構成により、上述の支持部との理想的な相互作用がなされ、この相互作用においては、特にT型の固定セクションがバー上の支持部の保持セクションにおいて支持されているが、固定ピンは各バーの間に存在し、ランプを支持している。
【0028】
固定ヘッドは、少なくともその端部セクションにおいてドラム型に構成されるようになっている。特に上述のように設けられた支持部側における支持面との組合せにおいて、ドラム型の端部セクションは、快適な摺動アセンブリを提供する。
【0029】
さらに、本発明は、請求項3〜10に基づく支持部及び請求項11〜14に基づく支持要素を有する照明設備におけるランプの機械的な固定のためのシステムに関するものであり、支持要素の固定セクションは、照明設備におけるランプの機械的な固定を提供するために支持部の保持セクションにおいて支持されており、固定セクションは、ランプの取付位置からランプの機能位置への旋回運動を可能とするために、支持部において特に旋回可能に支持されている。
【0030】
支持部が支持要素に基づいて構成され得るのが好ましく、そうすれば、支持要素は、支持部に基づいて構成され得る。この場合、支持要素は照明設備に取り付けられるが、支持部は、ランプに取り付けられる。この実施例においては、照明設備又はランプにおける支持部及び支持要素のみが変更(交換)されてもその機能は変更されないため、このタイプの構成は、同等とみなされる。
【0031】
照明設備においてランプを動作させることができるよう、支持部と支持要素の協働、すなわち照明設備におけるランプの機械的な接続に加えて、ランプと照明設備の間の電気的な接続が必要である。そのため、本発明は、ホルダ接点の電気的な接続のためのソケット接点を有するランプソケットとして使用され得る支持要素の代替的な実施例に関するものでもある。この支持要素は取付ドーム部を備えており、この取付ドーム部は、ランプホルダとして使用され得るとともに支持要素を機械的に固定するためにバネ弾性的に結合された支持ピンを含む支持部の第2の実施例へ加えるように構成されており、取付ドーム部は、支持ピンが支持され得る運動経路を形成する支持面を含んでおり、この運動経路は、変位セクションを通して中立位置から支持要素と支持部の間の相対運動中にバネ負荷を生成する第1の方向へ支持ピンを変位されるよう、また、バネ負荷を部分的に減少させつつリターンセクションを通して中立位置へ向けて支持ピンを復帰させるよう、及びバネ負荷を維持しつつリターンセクションの一部を形成するロックセクションで支持部を保持するよう設定されている。
【0032】
このタイプの支持要素又はこのタイプのランプソケットは、いわゆる押込み−押出し配置の一部であり、この押込み−押出し配置においては、ランプソケットがホルダ/支持部を固定位置へ押圧することで保持されるとともに、ランプソケットが、支持部への繰り返しの押圧によって係合解除位置又は取外し位置へ移動される。支持部への支持要素の第1の押圧中に、支持部に配置された支持ピンが、支持要素のロックセクション内へ移動され、したがって、支持部は、取付位置において支持要素を保持する。この取付位置においては、支持要素、したがって照明設備におけるランプの機械的な固定が支持部において提供される。また、支持部と支持要素がホルダ及びソケットとして構成されていれば、ホルダ接点とソケット接点の間の電気的な接続も考えられる。
【0033】
本発明に基づく支持要素の有利な実施例においては、支持部と支持要素の連続した相対運動の運動経路がロックセクションから支持ピンを係合解除するよう設定されるとともに、この支持ピンをリターンセクションから残余のバネ負荷を低減させつつ運動経路の引き出しセクションへ移動させるようになっている。
【0034】
本質的な利点は、支持部への支持要素の他の押圧により、支持ピンがロックセクションから係合解除され、この支持ピンを引き出しセクションへ移動させ、これにより支持要素が支持部から取り外され得ることにある。したがって、この実施例では、支持要素を支持部から取り外す場合に追加の力が不要である。むしろ、支持要素は、支持部からほぼ自動的に摺動する。多くとも一定量の摩擦が支持要素に保持され、この支持要素は、ランプの重さの下で支持部におけるランプ支持要素に接続される。
【0035】
支持部からの支持要素の不意の摺動を避け、したがってロックセクションからの支持ピンの意図的な又は不意の係合解除の場合にも支持部においてランプを支持するために、ロックセクションがバネ負荷を再び生成しつつ第2の方向へ支持ピンを変位させるように構成されるようになっている。このとき、第2の変位方向は、第1の変位方向とは逆である。
【0036】
本質的な利点は、支持ピンが追加のバネ張力を生成しつつ引き出しセクションを通してのみ摺動することが可能である点にある。このバネ張力は、ランプの重さによってのみロックセクションからの支持ピンの摺動を回避するように設定されている。
【0037】
結局のところ、支持面が取付ドーム部の側壁に形成された支持溝と協働するようになっている。
【0038】
さらに、支持部が挿入開口部から出ており、この挿入開口部を通して支持ピンが支持溝内へ挿入可能となっているとともに、支持溝が出口開口部まで延びており、この出口開口部を通して支持ピンを取外し可能であるようになっている。
【0039】
上述の支持要素との協働のために、これに応じて構成された支持部が必要である。したがって、本発明は、バネ負荷されたプレッシャプレートが配置された支持要素の取付ドーム部を収容する凹部と、この凹部内に配置された支持ピンとを有する支持部に関するものでもあり、支持ピンは、バネ負荷の下で任意で、支持部がランプホルダとして構成されている場合にランプソケットの接点との電気的な接続のためのホルダ接点に結合されている。
【0040】
この支持部の本質的な利点は上述の支持要素との相互作用にあり、この支持要素は、支持部において支持要素を固定するためのいわゆる押込み−押出し原理を実行するものである。これは、ホルダ内へのソケットの押圧により最初に機械的な固定及び電気的な接続が提供されるとともに、ホルダ内へのランプソケットの他の押圧により、ホルダからのソケットの係合解除がなされることによって特徴付けられている。中央要素は、ランプの支持面との協働においてバネ弾性的な変位によって最初に中立位置へ、そして係合解除位置へ移動されるホルダにおける支持ピンである。バネ負荷されたプレッシャプレートは、支持ピンが確実にソケット側のロック位置に保持され、支持部内への支持要素の他の押圧後、支持要素が支持部から移動することを提供するものである。
【0041】
さらに、本発明は、請求項21に基づく支持部における請求項16に基づく支持要素の機械的な固定のためのシステムに関するものであり、支持要素の取付ドーム部は、支持部の収容凹部への取付方向へ導入され、プレッシャプレートは、バネ張力を生成する取付ドーム部によってその中立位置から変位され、取付方向に抗して押圧するプレッシャプレートにより、支持部の支持ピンがロック方向に保持され、したがって、支持要素が支持部に保持される。
【0042】
本発明によるシステムは、取付方向への取付ドーム部の繰り返しの運動及びプレッシャプレートの更なる変位の下で支持ピンがロックセクションから係合解除され、そして引き出しセクションへ移行されることを特徴としている。
【0043】
さらに、プレッシャプレートのバネ張力により、引き出しセクションに沿って支持ピンを移動させるとともに支持ピンのバネ弾性的な変位を引き起こす取付ドーム部の係合解除運動を生起させるようになっている。
【0044】
そして、上述のように、システムは、引き出しセクションにおいて弾性的に変位する支持ピンと引き出しセクションの支持面の間の摩擦係合によって支持ピンを引き出しセクションに保持するとともに出口開口部を通して支持ピンの脱出を回避するよう構成されている。
【0045】
上述の説明から、支持要素及び支持部の構成がリバーシブルであることが当業者にとって明らかである。したがって、支持部は支持要素の特徴を有することができるとともに、支持要素は支持部の特徴を有することができる。この限りにおいて、支持要素及び支持部のそれぞれの構成は、同等の解決手段とみなされ得る。
【0046】
加えて、支持部及び支持要素への追加の協働接触要素が、これらをホルダ及びランプソケットに転換されることが明らかである。
【0047】
さらに、本発明は、照明設備におけるランプの機械的な固定のための方法に関するものであり、ここで、ランプは請求項1〜11のいずれかに基づく支持要素を含み、照明設備は請求項3〜10のいずれかに基づく支持部を含み、支持要素の固定セクションが、支持部の収容凹部内へ移動し、そこで開口部を通した第1の線形運動において押込みセクションへ移動し、第2の線形運動において固定セクションが支持部の支持セクション内へ挿入されることを特徴としている。
【0048】
他の実施例においては、固定ヘッドが押込みセクションへ挿入されるとともに支持セクション内へ押圧されるものの固定ピンは溝を形成する各バーの間へ押圧されるようになっている。
【0049】
結局のところ、支持面によって第1の線形運動が第2の線形運動へ置き換えられる。
【0050】
本発明は、請求項16〜20のいずれかに基づく支持要素を有するランプ及び請求項21に基づく支持部を有するランプを機械的に固定するための方法に関するものでもあり、取付ドーム部が取付方向への取付運動によってホルダの凹部へ挿入され、支持ピンが変位セクションの少なくとも1つの支持面に当接し、バネ負荷生成しつつ支持部のプレッシャプレートが第1の距離によって移動されることを特徴としている。
【0051】
さらに、本発明は、支持ピンが運動経路の偏向セクションに沿った取付運動によって摺動し、ロック位置において固定されるまで取付運動の終了時においてリターンセクションを貫通するように実行される。
【0052】
そして、取外し運動は、固定された支持ピンを係合解除するために行われ、この取外し運動は、取付運動と同じ方向を有している。
【0053】
結局のところ、この方法は、取外し運動がなされる場合に支持ピンが引き出しセクション内へ移動するようになされるものである。
【0054】
また、支持ピンが、運動経路の引き出しセクションを通して移動し、逆の運動方向を有する取外しが継続される場合にバネ力に抗して再び変位されるようにもなっている。
【0055】
結局のところ、継続した取外し運動は、取付運動に抗する運動方向を有するホルダのバネ負荷されたプレッシャプレートによって引き起こされる。
【0056】
本発明を、図面を参照しつつ有利な実施例に基づいて説明する。