特許第6133946号(P6133946)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 6133946-航空機用の空気発生ユニット 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6133946
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】航空機用の空気発生ユニット
(51)【国際特許分類】
   B64D 13/02 20060101AFI20170515BHJP
   B64C 21/04 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   B64D13/02
   B64C21/04
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-172571(P2015-172571)
(22)【出願日】2015年9月2日
(65)【公開番号】特開2016-55863(P2016-55863A)
(43)【公開日】2016年4月21日
【審査請求日】2015年10月29日
(31)【優先権主張番号】14184073.6
(32)【優先日】2014年9月9日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503195311
【氏名又は名称】エアバス・ディフェンス・アンド・スペース・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー マイケル
【審査官】 川村 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平4−231291(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 21/04
B64D 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(100)用の空気発生ユニット(1)であって、
−空気供給手段(2)、および、
−制御ユニット(3)、を備え、
前記空気供給手段(2)は、航空機のキャビンの空調システム(4)に、および前記航空機(100)のフローコントロールシステム(5)に空気を供給するように構成され、
前記制御ユニット(3)は、
前記航空機(100)の巡航条件の間、前記空気供給手段(2)によって供給される空気のうちのより大きい量を、前記フローコントロールシステム(5)よりも前記空調システム(4)に、そして、
離陸および/または着陸条件の間、前記空気供給手段(2)によって供給される空気のうちのより大きい量を、前記空調システム(4)よりも前記フローコントロールシステム(5)に、
提供するように構成される、空気発生ユニット(1)。
【請求項2】
前記制御ユニット(3)は、巡航条件の間、空気の80〜100%、好ましくは90〜100%、より好ましくは95〜100%を前記空調システム(4)に提供するように構成される、請求項1に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項3】
前記制御ユニット(3)は、離陸および/または着陸条件の間、空気の50〜100%、好ましくは60〜80%、より好ましくは65〜75%を前記フローコントロールシステム(5)に提供するように構成される、請求項1または2に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項4】
前記制御ユニット(3)は、離陸および/または着陸条件の間、空気の0〜50%、好ましくは20〜40%、より好ましくは25〜35%を前記空調システム(4)に提供するように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項5】
前記空調システム(4)におよび/または前記フローコントロールシステム(5)に供給される前記空気は、加圧空気である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項6】
前記空調システム(4)に供給される前記加圧空気は、0〜5バール、好ましくは0〜4バールの範囲に加圧される、請求項5に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項7】
前記フローコントロールシステム(5)に供給される前記加圧空気は、0〜5バール、好ましくは0〜4バールの範囲に加圧される、請求項6に記載の空気発生ユニット(1)。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気発生ユニット(1)および前記航空機(100)用のフローコントロールシステム(5)を備える、航空機(100)用の空気発生装置(10)。
【請求項9】
前記フローコントロールシステム(5)は、翼形(6)の表面と関連して空気流を提供するように構成される流体アクチュエータを備える、請求項に記載の空気発生装置(10)。
【請求項10】
航空機(100)であって、
−空調システム(4)を有するキャビン、
−フローコントロールシステム(5)を有する翼形(6)、および、
−請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気発生ユニット(1)、
を備える、航空機(100)。
【請求項11】
前記翼形(6)は、フラップ、翼、ウイングレット、垂直または水平尾翼、スラット、タップ、制御面、取付面、着陸装置および/または胴体部である、請求項10に記載の航空機(100)。
【請求項12】
前記フローコントロールシステム(5)の少なくともいくつかの部分は、翼形(6)に配置される、請求項10または11に記載の航空機(100)。
【請求項13】
前記空気発生ユニット(1)は、前記フローコントロールシステム(5)の近くに、好ましくは翼形(6)に、および/または翼形(6)のそばの胴体領域において、少なくとも部分的に配置される、請求項10〜12のいずれか1項に記載の航空機(100)。
【請求項14】
前記空気供給手段(2)は、翼形(6)での空気取入口(7)によって空気を備えられる、請求項10〜13のいずれか1項に記載の航空機(100)。
【請求項15】
航空機(100)の空気発生ユニット(1)を作動する方法であって、
前記航空機(100)の巡航条件の間、供給される空気のうちのより大きい量を、前記航空機(100)のフローコントロールシステム(5)よりも前記航空機(100)の空調システム(4)に、そして、
前記航空機(100)の離陸および/または着陸条件の間、供給される空気のうちのより大きい量を、前記空調システム(4)よりも前記フローコントロールシステム(5)に、
提供するように、空気を供給するステップおよび空気をコントロールするステップを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の参照]
この出願は、2014年9月9日付け欧州特許出願第14 184 043.6の出願日の利益を、請求する。そしてその出願の開示は、これにより、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明は、航空機用の空気発生ユニット、空気発生装置、航空機、および航空機の空気発生ユニットを作動する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1は、吸引によって境界層を取り除くための装置、および、吸引によって除去された境界層の空気が通って流れる熱交換器、を含む航空機の冷却システムを開示する。
【0004】
特許文献2は、吸引ピークの領域を反対の圧力勾配の領域と結合することによって流体ストリームにおいて固体からの流れの剥離を遅延させる方法を開示する。
【0005】
例えば空調システムまたはフローコントロールシステムとしての航空機の複数の装置は、ある種の空気源によって提供されなければならない加圧空気を必要とする。従来、加圧空気は、圧縮機ユニットによって供給されるか、またはターボファンエンジンからのブリード空気として抽出される。しかしながら、空気のこの供給は、改善されることができる。例えば、圧縮機ユニットは、航空機の重量に重要な関連性を有する。その一方で、ターボファンエンジンに対する結合は、遠近の性能点から好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009/014593A1号
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/150962A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それ故、航空機用の改良された空気発生ユニットは、提供される必要があってもよい。そしてそれは、航空機の重量を減らすことを可能にする。
【0008】
本発明の課題は、独立クレームの主題によって解決される。そして、さらなる実施形態は、従属クレームに組み込まれる。また、以下に記載されている本発明の態様が、航空機用の空気発生ユニット、空気発生装置、航空機、および航空機の空気発生ユニットを作動する方法にも適用することは、留意する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、航空機用の空気発生ユニットは、示される。航空機用の空気発生ユニットは、空気供給手段および制御ユニットを備える。空気供給手段は、航空機のキャビンの空調システムに空気を供給するように構成される。空気供給手段は、さらにまたは代わりに、航空機のフローコントロールシステムに空気を供給するように構成される。制御ユニットは、航空機の巡航条件の間、空気のうちのより大きい量を、フローコントロールシステムよりも空調システムに提供するように構成される。制御ユニットは、さらに、離陸および/または航空機の着陸条件の間、空気のうちのより大きい量を、空調システムよりもフローコントロールシステムに提供するように構成される。
【0010】
これにより、本発明は、キャビン−空調/加圧およびフローコントロール空気供給のための一体化したユニットを提供する。換言すれば、空気発生ユニットは、キャビンの加圧および空調のために、ならびにフローコントロール空気供給のために用いられる。インフラのこの二重使用は、航空機用の重量の利点を提供する。さらに、圧縮機ユニットおよびターボファンエンジンからのデカップリングは、可能である。
【0011】
離着陸の間、加圧および空調は、巡航の間よりも非常に低い(時々スイッチを切られさえする)範囲で必要である。その結果、空気発生ユニットは、加圧空気をフローコントロールに供給するために用いることができる。しかしながら、巡航の間、フローコントロールは、離着陸の間よりも非常に低い(時々スイッチを切られさえする)範囲で必要である。その結果、空気発生ユニットは、加圧空気を空調システムに供給するために用いることができる。その結果、空気発生ユニットは、巡航要件にしたがって寸法取りされることができる。
【0012】
フローコントロールシステムは、例えば、翼型部からまたは他の流れ本体から流れが分離する(separate)かまたは離れる(detach)のを防止するために、または、翼型部からまたは他の流れ本体からすでに離れたかまたは分離した流れを再び付着させるために、利用されてもよい。フローコントロールシステムは、巡航の間、離れているかまたは分離した境界層を吸入するために、またはより良好な抗力のための層状の乱流遷移を防止するために、境界層吸引を提供するように構成されてもよい。これにより、フローコントロールは、迎え角を一定に保つと共に分離を除去することによって、または、流れの及ぶ範囲のより高い程度に特定の表面のひと仕切りを遅延させることによって、さらなるリフトに至ることができる。したがって、同様にリフトを増加させる。
【0013】
翼形は、フラップ、翼、ウイングレット、垂直または水平尾翼、スラット、タップ、制御面、取付け面、着陸装置および/または胴体部でもよい。換言すれば、翼型部のフローコントロールシステムは、空気流の分離が発生するか、または、層状の乱流遷移を抑制して摩擦抗力を減らすことが望ましいいかなる部分であることもできる。
【0014】
実施例において、制御ユニットは、巡航条件の間、空気の80〜100%、好ましくは90〜100%、より好ましくは95〜100%を空調システムに提供するように構成される。換言すれば、空気発生ユニットは、空調システムの巡航要件のために寸法取りされてもよい。
【0015】
実施例において、制御ユニットは、巡航条件の間、空気の0〜20%、好ましくは0〜10%、より好ましくは0〜5%をフローコントロールシステムに提供するように構成される。
【0016】
実施例において、制御ユニットは、離陸および/または着陸条件の間、空気の50〜100%、好ましくは60〜80%、より好ましくは65〜75%をフローコントロールシステムに提供するように構成される。
【0017】
実施例において、制御ユニットは、離陸および/または着陸条件の間、空気の0〜50%、好ましくは20〜40%、より好ましくは25〜35%を空調システムに提供するように構成される。
【0018】
実施例において、空気供給手段は、翼形での空気取入口によって空気を備えられる。換言すれば、空気取入口は、キャビンの加圧および順化のために使われる空気の少なくともいくつかの部分を吸い込む吸引装置として使われる。
【0019】
実施例において、空調システムにおよび/またはフローコントロールシステムに供給される空気は、加圧空気である。加圧空気は、0〜5バール、好ましくは0〜4バールの範囲に加圧されてもよい。
【0020】
本発明によれば、航空機用の空気発生装置も示される。航空機用の空気発生装置は、上記の通りの空気発生ユニットおよび航空機用のフローコントロールシステムを備える。
【0021】
実施例において、フローコントロールシステムは、アクティブフローコントロールシステムであり、そして、翼形の表面と関連して安定したまたは不安定な空気流を提供するように構成される流体アクチュエータを備える。翼型部の表面と関連する空気流は、表層、直交、接線、またはそれらの組合せに沿っていてもよい。例えば制御モーメントを導入するためにまたはバフェッティング(buffeting)を減らすために、翼形の空気循環を変更するために、空気流は、翼形の表面で離れているかまたは離れた境界層にエネルギーを与えてもよい。
【0022】
少なくとも1つの流体アクチュエータは、翼形の開口からパルス化された放出を提供するために実現されてもよい。流体アクチュエータは、パルス化された流れの提供のためのバルブまたは他の能動的な流れに影響する手段を利用してもよい。空気の放出は、渦巻く構造を導入することによってより高い流れ迎え角への分離を遅延させることが可能である。そしてそれは、翼形の下流に対流によって熱を移動させ、したがって、それ以外の分離されたフロー領域にエネルギーを与える。
【0023】
要約すると、能動的なフローコントロールシステムは、いくつかの開口および、空気源に接続可能な入口を有する少なくとも1つの流体アクチュエータを備えてもよい。開口は、例えば前縁に沿ってまたはそれと平行に並んだ関係で配布されてもよい。流体アクチュエータは、入口からの空気が開口に接続している出口へと流れるように設計されてもよい。
【0024】
本発明によれば、航空機もまた示される。航空機は、空調システムを有するキャビン、フローコントロールシステムを有する翼形、および、上記の通りの空気供給手段および制御ユニットを有する空気発生ユニットを備える。空気供給手段は、空調システムに、およびフローコントロールシステムに、空気を供給するように構成される。制御ユニットは、航空機の巡航条件の間、空気のうちのより大きい量を、フローコントロールシステムよりも空調システムに、そして、航空機の離陸および/または着陸条件の間、空気のうちのより大きい量を、空調システムよりもフローコントロールシステムに提供するように構成される。
【0025】
実施例において、フローコントロールシステムの少なくともいくつかの部分は、翼形に配置される。翼形は、フラップ、機内のフラップ、翼、ウイングレット、垂直または水平尾翼、スラット、タップ、制御面、取付け面および/または胴体部でもよい。
【0026】
実施例において、空気発生ユニットは、フローコントロールシステムの近くに少なくとも部分的に配置される。空気発生ユニットは、翼形におよび/または翼形のそばの胴体領域に少なくとも部分的に配置されてもよい。
【0027】
実施例において、空気供給手段は、翼形での空気取入口によって空気を備えられる。換言すれば、空気取入口は、キャビンの加圧および順化のために使われる空気の少なくともいくつかの部分を吸い込む吸引装置として使われる。
【0028】
本発明によれば、また、航空機の空気発生ユニットを作動する方法もまた提示される。それは、航空機の巡航条件の間、空気のうちのより大きい量を、航空機のフローコントロールシステムよりも航空機の空調システムに、そして、航空機の離陸および/または着陸条件の間、空気のうちのより大きい量を、空調システムよりもフローコントロールシステムに提供するように、空気を供給をコントロールするステップを含む。
【0029】
独立クレームによる航空機用の空気発生ユニット、空気発生装置、航空機、および航空機の空気発生ユニットを作動する方法は、特に、従属クレームにおいて定義したように、類似のおよび/または同一の好ましい実施形態を有すると理解される。本発明の好ましい実施形態がそれぞれの独立クレームを有する従属クレームのいかなる組合せでもありえることは、さらによく理解される。
【0030】
本発明のこれらのまたは他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかになり、そしてそれを参照して明瞭にされる。
【0031】
本発明の例示的実施形態は、添付図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、本発明による空気発生ユニットおよびフローコントロールシステムを備える空気発生装置を有する航空機を図式的にかつ例示的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、本発明による空気発生装置10を有する航空機100を図式的かつ例示的に示す。空気発生装置10は、空気発生ユニット1およびフローコントロールシステム5を備える。
【0034】
空気発生ユニット1は、航空機の翼のそばの胴体領域に配置される空気供給手段2および制御ユニット3を備える。空気供給手段2は、航空機のキャビンの空調システム4に、および航空機のフローコントロールシステム5に、空気を供給する。制御ユニット3は、航空機100の巡航条件の間、フローコントロールシステム5に比べてより大きい量の空気を空調システム4に提供する。制御ユニット3は、航空機100の離陸および/または着陸条件の間、空調システム4に比べてより大きい量の空気をフローコントロールシステム5にさらに提供する。
【0035】
この実施形態において、制御ユニット3は、巡航条件の間、空気の80〜100%を空調システム4に、そして空気の0〜20%をフローコントロールシステム5に提供する。離陸および/または着陸条件の間、制御ユニット3は、空気の50〜100%をフローコントロールシステム5に、そして空気の0〜50%を空調システム4に提供する。
【0036】
フローコントロールシステム5は、ここでは、空気発生ユニット1の近くに配置される能動的なフローコントロールシステムである。フローコントロールシステム5は、翼形6の表面に沿って空気流を提供するために、航空機の翼形6に配置される流体アクチュエータ51を備える。翼形6は、ここでは、フラップである。例えば制御モーメントを導入するためにまたはバフェッティング(buffeting)を減らすために、翼形6の空気循環を変更するために、空気流は、翼形6の表面で離れているかまたは離れた境界層にエネルギーを与えてもよい。流体アクチュエータ51は、翼形6の開口(図示せず)から、パルス化された放出を提供する。開口は、フラップの前縁に沿って並んで配布される。例えば、A320タイプの航空機のために、機内のフラップで2kg/sのおよび0.5バールのゲージ圧力の空気流が、使われることができる。
【0037】
空気供給手段2は、ここでは、例えば、航空機の翼の外方部分に配置される空気取入口7によって空気を備えられる。換言すれば、空気取入口7は、キャビンの加圧および順化のために使われる空気の少なくともいくつかの部分を吸い込む吸引装置として使われる。空調システム4に、そしてフローコントロールシステム5に供給される空気は、ここでは、0〜5バールの範囲の加圧空気である。
【0038】
図面および前述において本発明が例示されて詳述されたとはいえ、この種の図示および説明は、例証的または例示的であり、制限されないと考慮される。本発明は、開示された実施形態に限定されない。図面、開示および従属クレームの学習から、開示された実施形態に対する他の変化は、請求された発明を実施する際の当業者によって理解されることができて、遂行されることができる。
【0039】
請求項において、「備える」という語は、他の要素またはステップを除外しない。そして、不定冠詞「1つ」または「1」は、複数を除外しない。単一のプロセッサまたは他のユニットは、請求項において詳述されるいくつかの項目の機能を満たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属クレームにおいて詳述されるという単なる事実は、これらの手段の組合せが有効に使用されることができないことを示さない。請求項のいかなる参照符号も、範囲を制限するものとして解釈されてはならない。

図1