特許第6133963号(P6133963)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6133963
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0483 20130101AFI20170515BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   G06F3/0483
   G06F3/14 360D
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-238708(P2015-238708)
(22)【出願日】2015年12月7日
【審査請求日】2016年12月27日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 掲載年月日;平成27年11月11日、掲載アドレス;https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.dwango.seiga.manga.android 掲載年月日;平成27年11月13日、掲載アドレス;https://itunes.apple.com/jp/app/nikoniko−man−hua/id1045938821?mt=8&#038;uo=4&#038;at=1013MA
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
【住所又は居所】東京都中央区銀座四丁目12番15号
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大輔
【住所又は居所】東京都中央区銀座四丁目12番15号 株式会社ドワンゴ内
(72)【発明者】
【氏名】吉田 壮宏
【住所又は居所】東京都中央区銀座四丁目12番15号 株式会社ドワンゴ内
(72)【発明者】
【氏名】浅田 康之
【住所又は居所】東京都中央区銀座四丁目12番15号 株式会社ドワンゴ内
(72)【発明者】
【氏名】荒井 和平
【住所又は居所】東京都中央区銀座四丁目12番15号 株式会社ドワンゴ内
【審査官】 西田 聡子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−69008(JP,A)
【文献】 特開2012−252214(JP,A)
【文献】 特開2015−184783(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0483
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作を取得する操作取得部と、
第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記操作取得部が取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替え、
前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる
表示装置。
【請求項2】
前記集合コンテンツにおいて、前記コンテンツは、ページにより区切られる
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1方向に沿った移動速度と、前記第2方向に沿った移動速度とは、互いに異なる
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1方向に沿った移動速度と、前記第2方向に沿った移動速度とは、同じである
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記集合コンテンツのうち、特定領域に含まれる範囲を前記表示領域に表示させ、前記コンテンツを、前記特定領域に対して移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを移動させる
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記集合コンテンツのうち、特定領域に含まれる範囲を前記表示領域に表示させ、前記特定領域を、前記コンテンツに対して移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを移動させる
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
表示装置が、操作を取得する第1ステップと、
前記表示装置が、第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる第2ステップと、
前記表示装置が、前記第1ステップにおいて取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替える第3ステップと、
前記表示装置が、前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる第4ステップと、
を含む表示方法。
【請求項8】
コンピュータに、
操作を取得する第1ステップと、
第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる第2ステップと、
前記第1ステップにおいて取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替える第3ステップと、
前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる第4ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子書籍を閲覧するための表示装置の開発が進められている。例えば、特許文献1には、電子書籍を閲覧するための電子書籍閲覧装置であって、電子書籍を表示部に表示させる表示制御部と、操作部を介してユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が受け付けた前記ユーザの操作に応じて、前記表示部に表示される表示画像を作成する画像作成部と、を備え、前記表示制御部は、前記操作受付部が第1の操作を受け付けると、前記電子書籍のページ画像を所定の速度で順次切り替えながら表示部に表示させ、前記操作受付部が第2の操作を受け付けると、前記電子書籍が含む複数のサブコンテンツの表紙を前記表示部に表示させ、前記操作受付部が、前記複数のサブコンテンツの表紙が前記表示部に表示された状態でいずれかの前記表紙を選択する第3の操作を受け付けると、選択された前記表紙に対応するサブコンテンツのページ画像を前記表示部に表示させる、電子書籍閲覧装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−87807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子書籍を表示装置(電子書籍閲覧装置)に表示する場合、表示装置における表示領域の大きさは基本的に不変である。これに対して、電子書籍は、その製作者が表現のために原稿の大きさを変えること等がある。例えば、コミックの場合、コマが1ページに納まる場合と、1ページに納まらずに2ページに跨る場合(いわゆる、見開き)とがある。この場合、単ページと、見開きとを、同じ大きさの表示領域に納めようとすると、見開きのページが相対的に小さく表示されてしまい、製作者の意図を損なう可能性がある。また、見開きのページを分割して順番に表示することも考えられるが、この場合は、各ページの連続性が失われてしまい、製作者の意図を損なう可能性がある。このように、電子書籍のようなコンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができない場合があった。
【0005】
本発明のいくつかの態様は、コンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる表示装置、表示方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【0006】
また、本発明の他の態様は、後述する実施形態に記載した作用効果を奏することを可能にする表示装置、表示方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、操作を取得する操作取得部と、第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記操作取得部が取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替え、前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる表示装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、表示装置が、操作を取得する第1ステップと、前記表示装置が、第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる第2ステップと、前記表示装置が、前記第1ステップにおいて取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替える第3ステップと、前記表示装置が、前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる第4ステップと、を含む表示方法である。
【0009】
また、本発明の一態様は、コンピュータに、操作を取得する第1ステップと、第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域に表示させる第2ステップと、前記第1ステップにおいて取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させることにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替える第3ステップと、前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる第4ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、コンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る集合コンテンツの一例を示す模式図である。
図2】同実施形態に係る集合コンテンツの表示の遷移を示す模式図である。
図3】同実施形態に係る表示装置の外観図である。
図4】同実施形態に係る表示装置のコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
図5】同実施形態に係る表示装置の概略機能構成を示すブロック図である。
図6】同実施形態に係るコンテンツの配置の一例を示す模式図である。
図7】同実施形態に係る集合コンテンツの表示処理の概要を示す模式図である。
図8】同実施形態に係る表示装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】変形例に係るコンテンツの配置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<表示装置の概要>
本実施形態に係る表示装置10は、集合コンテンツを表示する装置である。
集合コンテンツとは、電子書籍等の複数のコンテンツをまとめたものである。ここでいう電子書籍には、例えば、コミック、雑誌、絵本、画集等の印刷物を電子化したものが含まれる。また、集合コンテンツは、印刷物を電子化したものでなく、初めから電磁的に制作されるものであってもよい。
【0013】
コンテンツとは、文字、図形(イラスト)、画像、動画やこれらの組み合わせにより、まとまりのある情報とされたものである。コンテンツは、例えば、動画に準ずる画像(例えば、GIF(Graphics Interchange Format)アニメーション)を含んでもよい。集合コンテンツにページや節、章等の区切りが存在する場合には、コンテンツは、これらの区切りによる構成単位である。以下では、一例として、集合コンテンツとは、コミックの電子書籍であり、コンテンツとは、コミックのページ単位、又は、見開き単位の構成である場合について説明する。
【0014】
ここで、本実施形態に係る集合コンテンツの具体例について説明する。
図1は、集合コンテンツの一例を示す模式図である。
図1に示す例において、集合コンテンツは、ページP1、P2、P3、P4、…の複数のページ(コンテンツ)により構成されるコミックCMである。コミックCMは、右綴じの印刷物を電子化したものである。ページP1とページP4とにおいて、コマ割り(イラスト、文字)は、各ページ内で完結している。以下では、このようなページを単ページと称する。他方、ページP2とページP3とにおいて、コマ割りは、2つのページに跨っている。以下では、このようなページを見開きページと称する。つまり、単ページとは、1ページ単位で閲覧されることが望ましいコンテンツであり、見開きページとは、2ページ単位で閲覧されることが望ましいコンテンツである。ここでは、一例として、ページP1、P2、P3、P4、…の形状は、Y軸方向に長手方向を有し、X軸方向に短手方向を有する矩形であり、短手方向の長さは、長手方向の半分より長い場合について説明する。この場合、単ページの長手方向はY軸方向であり、見開きページの長手方向は、X軸方向である。
【0015】
コミックCMの製作者(例えば、著者)は、ユーザ(例えば、読者)がコンテンツごと(すなわち、単位ページ、又は、見開きページごと)に内容を確認した後、そのページを右に繰る(めくる)ことを繰り返すことを想定してコミックCMを作成している。例えば、ユーザは、単ページP1をひとまとまりの単位として閲覧後、そのページをめくる。次に、見開きページP23が現れるので、見開きページP23全体をひとまとまりの単位として閲覧した後、そのページをめくる。次に、単ページP4が現れるので、単ページP4をひとまとまりの単位として閲覧する。従って、電子化されたコミックCMを表示する場合には、このような印刷物の閲覧の態様を再現できるように、単ページと見開きページとがそれぞれ見やすく表示されることが望ましい。
【0016】
次に、本実施形態に係る表示装置10におけるコミックCMの表示の概要について説明する。
図2は、コミックCMの表示の遷移を示す模式図である。
図2に示す例において、表示領域VFは、表示装置10の表示部15において、コミックCMが表示される領域である。以下では、一例として、表示領域VFに、1ページずつ表示が行われる場合について説明する。この場合、表示領域VFは、単ページと概同一の形状である。図2に示す例において、2つの直交する座標軸XYは、それぞれ、表示部15の表示面に平行な軸である。以下では、X軸方向を横方向、Y軸方向を縦方向と称することがある。この場合、X軸の負側を左、正側を右と称し、Y軸の負側を上、正側を下と称することがある。
【0017】
以下、表示領域VFにおける表示の変化を説明する。
表示装置10がコミックCMを表示を開始する操作を受け付けると、表示装置10は、表示領域VFにページP1を表示させる。そして、表示装置10は、ページの切替操作に応じて、表示領域VFに表示するページを切り替える。ページの切替操作は、例えば、スライド操作、ボタンの押下等の任意の方法で行われてよい。スライド操作とは、ユーザが表示部15の表示面に指又はスタイラスペンを押し付けたまま滑らせる(スライドさせる)操作である。以下では、一例として、表示装置10は、縦方向へのスライド操作を、ページの切替操作として受け付ける場合について説明する。ここでは、一例として、下方向へのスライド操作に応じて順方向にページが切り替わり、上方向へのスライド操作に応じて逆方向にページが切り替わるものとする。スライド操作を検出する場合、表示装置10は、表示部15へのタッチを検出するタッチセンサを備える。
【0018】
図2に示す例において、ユーザが下方向へのスライド操作を実行すると、表示領域VFにおいて、ページP1が上方向に移動する。また、ページP2がページP1の下側から上方向に移動することにより、ページP1からページP2へと表示が切り替わる。ここで、ページP2とページP3とは、見開きページを構成する。そのため、単ページであるページP1からの切り替えと同様に、ページP2とページP3とを縦方向に切り替えると、ページP2とページP3とが分離されてしまい、製作者の意図にそぐわない。そこで、表示装置10は、見開きページを構成するページP2とページP3との間でページを切り替える場合は、ページP2、P3が当初連結されていた方向、すなわち横方向に、ページP2、P3を移動させる。そして、ページP3の表示が完了すると、表示装置10は、ページP3を上方向に移動させるとともに、ページP4を下側から上方向に移動させる。これにより、ページP3とページP4との間でページが切り替わる。つまり、表示装置10は、単ページと見開きページとを、長手方向に移動させて表示する。
【0019】
以上のように、表示装置10は、ページの切替操作を取得する。また、表示装置10は、縦方向と、縦方向とは異なる横方向とに大きさを有する複数のページを含むコミックCMを、表示部15の表示領域VFに表示させる。また、表示装置10は、ページの切替操作に基づいて、コミックCMのページを、縦方向に沿って移動させることにより、表示領域VFに表示されるページを切り替え、コミックCMのページが横方向において表示領域VFに納まらない場合、例えば見開きページの場合に、ページを横方向に沿って移動させる。
【0020】
これにより、表示装置10は、見開きページP23のように、コンテンツが或る方向において、表示領域VFに納まらない場合、その方向にコンテンツを移動させて表示する。これにより、表示領域VFは、コミックCMのように、大きさが異なる複数のコンテンツが含まれる場合であっても、各コンテンツを分割することなく表示することができる。
また、表示装置10は、これらのコンテンツの大きさが異なる場合であっても、コンテンツごとに異なる拡縮率で拡大縮小等を行う必要がないため、各コンテンツを見やすく表示することができる。例えば、見開きページP23を表示領域VFに納めようとすると、見開きページP23については、単ページP1、P4等より小さく縮小する必要がある。この場合、見開きページP23に含まれる文字や画像等は、単ページP1、P4よりも小さくなるため、ページ間における文字や画像等の大きさの整合が失われてしまう。しかしながら、表示装置10は、ページの切替操作に応じて見開きページP23のページP2、P3を連続的に表示する。そのため、表示装置10は、見開きページP23を、単ページP1、P4と同様の拡縮率で縮小した場合であっても適切に表示することができる。従って、表示装置10は、コンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる。
以上が、表示装置10の概要についての説明である。
【0021】
<表示装置10のハードウェア構成>
次に、表示装置10のハードウェア構成について説明する。
図3は、表示装置10の外観図である。
表示装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット、スマートフォン、PHS(Personal Handy−phone System)端末装置、またはPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器である。
表示装置10は、筐体17の前面に表示部15と、機械式ボタン171と、を備える。
表示部15は、その表示面の表示領域VFに、集合コンテンツを表示する。表示領域VFは、表示部15の表示面の全領域として設けられてもよいし、表示部15の表示面の一部の領域として設けられてもよい。
【0022】
図4は、表示装置10のコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
表示装置10は、CPU11(Central Processing Unit)と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、表示部15と、音声出力部16と、を備える。これらの構成要素は、バスBを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、記憶部12に記憶された各種プログラムを実行し、コンピュータシステムの各部を制御する。
記憶部12は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、各種データ、プログラム等を記憶する。
【0023】
通信部13は、例えば、複数のイーサネット(登録商標)ポートや複数のUSB等のデジタル入出力ポート等を含んで構成され、他の装置等と通信を行う。
入力部14は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル等の入力装置である。タッチパネルの場合は、ユーザの指やスタイラスペンの接触を検知するタッチセンサと表示部15とが一体に構成される。
【0024】
表示部15は、画像やテキスト等の情報を表示するディスプレイであり、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル等を含んで構成される。
音声出力部16は、スピーカ、アンプ等を含んで構成され、プレゼンテーションの説明音声、各種効果音等を出力する。
以上が、表示装置10のハードウェア構成の説明である。
【0025】
<表示装置10の機能構成>
次に、表示装置10の機能構成について説明する。
図5は、表示装置10の概略機能構成を示すブロック図である。
記憶部12は、コンテンツ記憶部121を備える。コンテンツ記憶部121は、集合コンテンツデータを記憶する。集合コンテンツデータは、集合コンテンツを表すデータであり、任意の態様により記述されてよい。例えば、コミックCMの場合、各ページは、それぞれ1枚の画像データであり、各画像データには、ページ番号が割り当てられる。そして、見開きページを構成するページについては、見開きページの一部であることを示す情報が別途記述される。ただし、集合コンテンツを表すデータは、このような態様に限られず、例えば、見開きページ全体が1枚の画像データであってもよい。
【0026】
表示装置10は、制御部110を備える。制御部110は、例えば、記憶部12に予め記憶されたプログラムを、CPU11が実行することにより実現される。なお、制御部110の一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアの集積回路として実現されてもよい。
【0027】
制御部110は、操作取得部111と、表示制御部112と、を備える。
操作取得部111は、入力部14が検出した入力に基づいて、ユーザにより行われた操作の種別を判定する。例えば、コミックCMの表示開始操作が行われた場合、操作取得部111は、ユーザにより指定されたコミックCMの表示開始を、表示制御部112に通知する。また、例えば、ページの切替操作が行われた場合、操作取得部111は、その操作内容(例えば、操作方向、操作量)を解析する。操作取得部111は、ページの切替操作の内容を、表示制御部112に通知する。
【0028】
表示制御部112は、操作取得部111から受け付けた通知に基づいて、コミックCMの表示を制御する。
操作取得部111からコミックCMの表示開始を通知された場合、表示制御部112は、ユーザにより指定されたコミックCMのデータを、コンテンツ記憶部121から読み出す。そして、表示制御部112は、例えば、コミックCMの先頭のページや、前回最後に閲覧されたページを、表示部15の表示領域VFに表示させる。
操作取得部111からページの切替操作の内容を通知された場合、表示制御部112は、ページの切替操作の内容に基づいて、コミックCMのうち、表示出力する範囲を特定する。表示制御部112は、特定した範囲に含まれるページを、表示部15の表示領域VFに表示させる。
【0029】
ここで、表示制御部112による、表示出力する範囲の特定について具体的に説明する。
図6は、コンテンツの配置の一例を示す模式図である。
図6に示す例において、2つの直交する座標軸xyは、それぞれ、コミックCMの各ページを配置する仮想空間上の軸である。以下では、x軸方向を横方向、y軸方向を縦方向と称することがある。この場合、x軸の負側を左、正側を右と称し、y軸の負側を上、正側を下と称することがある。
表示制御部112は、例えば、xy平面上において、コミックCMの各ページを縦方向に並べて配置する。各ページは、横方向に幅w、縦方向に高さhの大きさを有する。幅wと高さhは、任意であってよい。各ページは、所定の間隔を設けて配置されてもよいし、間隔を設けずに配置されてもよい。ここで、見開ページP23については、横方向に並べて配置する。このとき、表示制御部112は、ページP3を、ページP2の下側に配置しないが、所定量の空間SPを確保しておく。例えば、表示制御部112は、ページP2の下側に高さ(k×2×w)分の間隙SPを設け、その下側にページP4を配置する。ここで、係数kは、任意の値である。
【0030】
図7は、コミックCMの表示処理の概要を示す模式図である。
表示制御部112は、xy平面上に参照領域RFを設定する。この参照領域は、コミックCMのうち、表示出力する範囲を定める領域である。つまり、xy平面上に配置されたコミックCMのページのうち、参照領域RFに含まれる部分が表示領域VFに表示される。参照領域RFは、例えば、横方向に幅w、縦方向に高さh以上の大きさを有する。また、参照領域RFは、ページの切替操作に応じて縦方向に移動する。例えば、ユーザが下方向のスライド操作を行うと、その操作に応じて参照領域が下に移動する。これにより、コミックCMのうち、参照領域に含まれるページが変化するため、表示領域VFに表示されるページが切り替わる。
【0031】
ここで、例えば、xy平面上に配置された単ページは移動しないが、見開きページは移動可能である。具体的には、見開ページP23を構成するページP2に参照領域RFが移動すると、表示制御部112は、参照領域RFの移動速度と同じ速度で、見開きページP23全体を縦方向に移動させる。同時に、表示制御部112は、見開きページP23全体を横方向に移動させる。このとき、横方向の移動速度は、縦方向の移動速度の(1/k)倍とする。このように、表示制御部112は、操作量に応じて、参照領域RFを縦方向に移動させるとともに、見開きページP23を斜め方向に移動させる。これにより、表示制御部112は、表示領域VFにおいて、ページを縦方向だけでなく、横方向に移動させることができる。以上のように、表示制御部112は、コンテンツを、特定領域、すなわち参照領域RFに対して移動させることにより、表示領域VFに表示されるコンテンツを移動させてもよいし、参照領域RFを、コンテンツに対して移動させることにより、表示領域VFに表示されるコンテンツを移動させてもよい。
【0032】
また、表示制御部112は、見開きページの横方向の移動速度を調整してもよい。例えば、表示制御部112は、見開きページの横方向の移動速度と、ページ切替における縦方向の移動速度とを一致させてもよい。この場合、表示制御部112は、操作量に対する移動速度を一定にすることができる。このように、移動速度は、例えば、製作者の意図等に応じて任意に調整されてよい。この場合、上述した間隙SPの大きさも合わせて変更されてよい。
以上が、表示装置10の機能構成についての説明である。
【0033】
<表示装置10の動作>
次に、表示装置10の動作について説明する。
図8は、表示装置10による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8は、表示装置10がコミックCM(集合コンテンツ)の表示開始操作を受け付けた場合の処理を示す。
【0034】
(ステップS100)表示制御部112は、ユーザにより指定されたコミックCMを表す集合コンテンツデータを、コンテンツ記憶部121から読み出す。その後、表示制御部112は、ステップS102に処理を進める。
(ステップS102)表示制御部112は、コミックCMに含まれる各ページ(コンテンツ)をxy平面上に配置し、参照領域RFを設定する。その後、表示制御部112は、ステップS104に処理を進める。
【0035】
(ステップS104)表示制御部112は、参照領域に含まれるページの範囲を表示部15の表示領域VFに表示させる。その後、表示制御部112は、ステップS106に処理を進める。
(ステップS106)表示制御部112は、ページの切替操作を受け付けたか否かを判定する。ページの切替操作を受け付けた場合(ステップS106;YES)、表示制御部112は、ステップS108に処理を進める。ページの切替操作を受け付けていない場合(ステップS106;NO)、表示制御部112は、ステップS106に処理を戻す。
【0036】
(ステップS108)表示制御部112は、見開きページを表示しているか否かを判定する。具体的には、例えば、表示制御部112は、参照領域RFの見開きページに位置しているか否かを判定する。見開きページを表示している場合(ステップS108;YES)、表示制御部112は、ステップS110に処理を進める。見開きページを表示していない場合、すなわち単ページを表示している場合(ステップS108;NO)、表示制御部112は、ステップS112に処理を進める。
【0037】
(ステップS110)表示制御部112は、ページの切替操作の操作方向、操作量に応じて、参照領域をxy平面縦方向に移動させるとともに、見開きページをxy平面斜め方向に移動させる。その後、表示制御部112は、ステップS104に処理を戻す。
(ステップS112)表示制御部112は、ページの切替操作の操作方向、操作量に応じて、参照領域をxy平面縦方向に移動させる。その後、表示制御部112は、ステップS104に処理を戻す。
以上が、表示装置10の動作についての説明である。
【0038】
<本実施形態のまとめ>
以上説明してきたように、本実施形態に係る表示装置10は、操作(例えば、ページ切替操作)を取得する操作取得部111と、第1方向(例えば、xy平面横方向)と、第1方向とは異なる第2方向(例えば、xy平面縦方向)とに大きさを有する複数のコンテンツ(例えば、ページ)を含む集合コンテンツ(例えば、コミックCM)を、表示部15の表示領域(例えば、表示領域VF)に表示させる表示制御部112と、を備え、表示制御部112は、操作取得部111が取得した操作に基づいて、コンテンツを、第1方向に沿って移動させることにより、表示領域に表示されるコンテンツを切り替え、コンテンツが第2方向において表示領域に納まらない場合に、コンテンツを第2方向に沿って移動させる。
【0039】
これにより、表示装置10は、表示領域にコンテンツが納まる場合は、例えば、所定の第1方向に沿ってコンテンツを移動させて切り替える。また、表示領域にコンテンツが収まらない場合は、コンテンツを、納まらない方向に沿って移動させて表示する。従って、表示装置10は、コンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる。
【0040】
また、集合コンテンツにおいて、コンテンツは、ページにより区切られる。
これにより、表示装置10は、例えば、書籍、雑誌等の印刷物を電子化した集合コンテンツ等、ページ単位で区切られるコンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる。
【0041】
また、第1方向に沿った移動速度と、第2方向に沿った移動速度とは、互いに異なる。
これにより、表示装置10は、コンテンツを、製作者の意図に沿って表示することができる。
また、第1方向に沿った移動速度と、第2方向に沿った移動速度とは、同じである。
これにより、表示装置10は、操作量に対する移動速度を一定にすることができる。つまり、ユーザは、一定の操作量で、一定量コンテンツを移動させることができる。
【0042】
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わされてもよいし、分離されてもよい。また、例えば、上述の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。
【0043】
また、上述した実施形態では、見開きページを表示する場合、まず右側のページ(例えば、ページP2)を表示してから左のページ(ページP3)を表示する場合について説明したが、これには限られない。例えば、表示装置10は、まず左側のページを表示してから右側のページを表示してもよい。この表示順は、書籍の綴じ方向(左綴じ、右綴じ、上綴じ、下綴じ)に応じて定められてもよいし、製作者が別途定めてもよい。また、同じ集合コンテンツに含まれるコンテンツであっても、表示順が互いに異なっていてもよい。この場合、表示装置10は、記憶部12に見開ページを構成するページのうち、初めに表示するページを表すデータや、移動方向を表すデータをコンテンツ記憶部121に記憶してもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、xy平面上において参照領域RFとコンテンツとの両方を移動させることにより、表示領域VFにおいてコンテンツを移動させる場合について説明したが、これには限られない。例えば、表示装置10は、xy平面上において参照領域RFとコンテンツとのいずれか一方のみを移動させることにより、表示領域VFにおいてコンテンツを移動させてもよい。この場合は、例えば、図9に示すように、集合コンテンツに含まれるコンテンツを、間隙SPを設けずに連続的に配置する。そして、例えば、xy平面上に配置されたコンテンツを順次走査するように、参照領域RFを移動させる。或いは、この動作とは逆に、例えば、xy平面上に配置された参照領域RFを順次通過するように、コンテンツ全体を移動させる。これにより、いずれの場合であっても、表示領域VFにおけるコンテンツの移動(切り替わり)を、同様に再現することができる。ただし、上述した実施形態のように、見開きページをxy平面において斜めに移動させた場合は、特別な処理を行うことなく、ページの切替操作の操作量を、見開きページの移動速度に容易に反映させることができる。
【0045】
また、上述した実施形態において、コンテンツの形状は、任意であってよい。例えば、コンテンツは3ページ以上のコンテンツを連結したものであってもよい。また、例えば、コンテンツは、コミックのコマ割り単位であってもよい。コンテンツの形状は、任意の多角形であってよいし、曲線を含んでもよい。このような形状であっても、コンテンツの一端を表示したときに、或る方向において、コンテンツが表示領域VFに納まらなければ、その方向にコンテンツを移動し、表示させてよい。例えば、コミックのコマが、その長手方向において表示領域VFに納まらなければ、長手方向に沿ってそのコマを移動させてよい。
【0046】
また、上述した実施形態において、表示領域VFは、コンテンツと略同一の形状としたが、これには限られない。例えば、表示領域VFは、コンテンツの切り替わり方向(図2の場合、Y軸方向)において、コンテンツに比して大きく設定してもよい。そして、隣接するコンテンツの一部が表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザは、切り替わり先のコンテンツの内容や、切り替わり先のコンテンツの有無を、ページの切替操作を行う前に把握することができる。
【0047】
また、上述の表示装置10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより表示装置10としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。
【0048】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。
【0049】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0050】
10…表示装置、12…記憶部、121…コンテンツ記憶部、14…入力部、15…表示部、110…制御部、111…操作取得部、112…表示制御部
【要約】      (修正有)
【課題】コンテンツを、製作者の意図に沿って表示するすることができる表示装置、表示方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】表示装置は、操作を取得する操作取得部と、第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向とに大きさを有する複数のコンテンツを含む集合コンテンツを、表示部の表示領域VFに表示させる表示制御部と、を備える。前記表示制御部は、前記操作取得部が取得した操作に基づいて、前記コンテンツを、前記第1方向に沿って移動させる操作を行うことにより、前記表示領域に表示される前記コンテンツを切り替え、前記コンテンツが前記第2方向において前記表示領域に納まらない場合に、前記コンテンツを前記第2方向に沿って移動させる。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9