(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のサービス品質パラメータが第1の優先順位を含み、前記第2のサービス品質パラメータが第2の優先順位を含む、請求項1に記載のデータを分流するための方法。
前記第1のサービス品質パラメータが第1の優先順位を含み、前記第2のサービス品質パラメータが第2の優先順位を含む、請求項7に記載のデータを分流するための方法。
前記第1のサービス品質パラメータが第1の優先順位を含み、前記第2のサービス品質パラメータが第2の優先順位を含む、請求項12に記載のデータを分流するための装置。
前記第1のサービス品質パラメータが第1の優先順位を含み、前記第2のサービス品質パラメータが第2の優先順位を含む、請求項18に記載のデータを分流するための装置。
前記第2のネットワークデバイスの第2の能力情報を前記第1のネットワークデバイスに送るように構成された第2の送出ユニットをさらに備え、前記第2の能力情報が、前記第2のネットワークデバイスが指定されたサービス品質に基づくデータ送信をサポートすることを示す、請求項18または請求項19に記載のデータを分流するための装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施形態による技術的解決策は、図面と併せて指定される。明らかに、開示される実施形態は、実施形態のすべてではなく、本開示の少数の実施形態である。本開示の実施形態に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他の実施形態は、本開示の範囲に入る。
【0017】
本開示で提供される技術的解決策は、
広帯域符号分割多元接続(
WCDMA(登録商標))ネットワーク、または
ロングタームエボリューション(
LTE)ネットワーク、などの、様々なモバイルセルラネットワークで適用可能であり得る。
【0018】
基地局は、限定はしないが、WCDMA(登録商標)ネットワーク内のノードB、またはLTEネットワーク内の
進化型ノードB(
eNB)、などを含む。
【0019】
分流アクセスデバイスは、限定はしないが、WLAN内の
ワイファイアクセスポイント(
WIFI AP)、ホームネットワーク内の
宅内ノードB(
HNB)、または
宅内進化型ノードB(
HeNB)、などを含む。
【0020】
データを分流するための方法が、この実施形態によって提供され、方法は、
図1に示すネットワークアーキテクチャで適用可能である。
【0021】
図1に示すように、
モビリティ管理エンティティ(
MME)、
サービングゲートウェイ(
S-GW)、などは、既存の
第3世代パートナーシッププロジェクト(
3GPP)プロトコルシステムで定義された
ロングタームエボリューション(
LTE)ネットワークの
進化型パケットコア(
EPC)のネットワーク要素であり得る。LTEワイヤレスアクセスネットワーク内のネットワーク要素は、基地局を含むことができ、基地局は、制御プレーンインターフェースS1-mmeを介してMMEに接続され得、または、ユーザプレーンインターフェースS1-uを介してS-GWに接続され得る。基地局およびネットワークアクセスデバイスは、同じ物理エンティティに属することができ、または、それぞれ、2つの別個の物理エンティティに属することができる。
【0022】
図1に示すように、基地局1およびネットワークアクセスデバイス1は、それぞれ、2つの別個の物理エンティティに属し、基地局2およびネットワークアクセスデバイス2は、1つの物理エンティティに属する。
【0023】
基地局およびネットワークアクセスデバイスが2つの別個の物理エンティティに属する場合、基地局とネットワークアクセスデバイスとの間のインターフェースプロトコルスタックは、
図2および
図3に示すアーキテクチャ1における基地局のためのプロトコルスタックと、ネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックとを含むことができ、または、
図4および
図5に示すアーキテクチャ2における基地局のためのプロトコルスタックと、ネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックとを含むことができる。
【0024】
ネットワークアクセスデバイスは、本開示の実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、例えば、ネットワークアクセスデバイスは、WiFiネットワークアクセスデバイスであってよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。WiFiネットワークアクセスデバイスは、以下の実施形態の説明で例としてあげられる。
【0025】
図2に示すように、アーキテクチャ1のためのユーザプレーン内のプロトコルスタックは、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックと、基地局のためのプロトコルスタックと、端末のためのプロトコルスタックとを含むことができる。
【0026】
上から下へ、基地局のためのプロトコルスタックは、以下を含むことができる。
【0027】
1.データを暗号化および圧縮することなどのために構成された、
パケットデータ収斂プロトコル(
PDCP)層。
【0028】
2.データパケットのサイズを変更すること、データパケットの送信モードを決定すること、などのために構成された、
無線リンク制御(
RLC)層。
【0029】
3.リソースを割り当てること、データパケットを再利用すること、送信すべきデータパケットのサイズなどの情報をネットワークに通知すること、などのために構成された、
ロングタームエボリューション媒体アクセス制御(
LTE MAC)層。
【0030】
4.データパケットを送受信すること、などのために構成された、
ロングタームエボリューション物理(
LTE PHY)層。
【0031】
代替的に、LTE MAC層の下の層は、以下を順次に含むことができる。
【0032】
4'.サービスを適応させるように構成された、
アダプテーション層(
AL)。
【0033】
5'.
インターネットプロトコル(
IP)層。
【0034】
上から下へ、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックは、以下を順番に含むことができる。
【0035】
1.LLC、2.WLAN MAC、3.WLAN PHY。
【0036】
代替的に、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックは、IP層を含むことができる。
【0037】
上から下へ、端末のためのプロトコルスタックは、以下を含むことができる。
【0038】
1.PDCP層、2.RLC層、3.LTE MAC層、4.LTE PHY層、など。
【0039】
代替的に、LTE MAC層の下の層は、以下を順次に含むことができる。
【0040】
4'.AL、5'.ネットワーク層プロトコルを識別し、ネットワーク層プロトコルに従ってパッケージを実行するように構成された
論理リンク制御(
LLC)、6'.WLAN MAC、7'.WLAN PHY。
【0041】
図3に示すように、アーキテクチャ1のための制御プレーン内のプロトコルスタックは、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックと、基地局のためのプロトコルスタックと、端末のためのプロトコルスタックとを含むことができる。
【0042】
制御プレーン内のプロトコルスタックに含まれるWiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックは、ユーザプレーン内のプロトコルスタックに含まれるものと同じである。
【0043】
制御プレーン内のプロトコルスタックに含まれる基地局のためのプロトコルスタックは、ユーザプレーン内のプロトコルスタックに含まれる基地局のためのプロトコルスタックのPDCP層の上に、
無線リソース制御(
RRC)層を追加することによって得られ、制御プレーン内のプロトコルスタックに含まれる端末のためのプロトコルスタックは、ユーザプレーン内のプロトコルスタックに含まれるユーザプレーン内のプロトコルスタックのPDCP層の上に、
無線リソース制御(
RRC)層を追加することによって得られる。
【0044】
図4に示すように、アーキテクチャ2のユーザプレーン内のプロトコルスタックは、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックと、基地局のためのプロトコルスタックと、端末のためのプロトコルスタックとを含むことができる。
【0045】
アーキテクチャ2のための端末のためのプロトコルスタックは、アーキテクチャ2のためのものと同じである。
【0046】
WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックおよびアーキテクチャ2の基地局のためのプロトコルスタックは、以下の点でアーキテクチャ2のものと異なる。
【0047】
アーキテクチャ2は、IP層がアーキテクチャ1において配置される場所に、
汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(
GTP)層、
ユーザデータグラムプロトコル(
UDP)層、またはIP層を順次に含むことができる。
【0048】
図5に示すように、アーキテクチャ2のための制御プレーン内のプロトコルスタックは、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックと、基地局のためのプロトコルスタックと、端末のためのプロトコルスタックとを含むことができる。
【0049】
アーキテクチャ2のための制御プレーン内のプロトコルスタックは、以下の点で、
図3に示すようなアーキテクチャ1のためのものと異なる。
【0050】
アーキテクチャ2は、WiFiネットワークアクセスデバイスのためのプロトコルスタックのIP層および基地局のためのプロトコルスタックのIP層がアーキテクチャ1において配置される場所に、基地局と分流アクセスデバイスとの間のインターフェースプロトコルを定義するように構成されたX2'-AP層、
ストリーム制御送信プロトコル(
SCTP)層、またはIP層を順次に含むことができる。
【0052】
図6に示すように、この実施形態によって提供される方法は、以下のステップを含むことができる。
【0053】
ステップ601で、第1のネットワーク内の第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のサービス品質(QoS)パラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定する。
【0054】
データは、分流ネットワークを介して分流され、すなわち、データの一部は、現在のセルラネットワークの負荷が軽減され得るように、送信用の第2のネットワークに分流される。
【0055】
第1のネットワークでの送信され
るデータのためのQoSパラメータは、第2のネットワークでの送信のためのQoSパラメータと異なる可能性があり、したがって、ユーザ機器(UE)のためのデータを分流する前に、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定することができる。
【0056】
ステップ602で、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワーク内の第2のネットワークデバイスに、送信され
るデータの一部またはすべてを、第2のQoSパラメータに従って送信する。
【0057】
この技術的解決策によれば、データが分流される前に、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定し、データが分流された後、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに、送信され
るデータの一部またはすべてを、第2のQoSパラメータに従って送信する。データを分流するプロセスの後、第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って決定されるので、第2のネットワークでのデータ送信について、送信され
るデータによって要求されるQoSパラメータが満たされ得、データ送信の信頼性が向上され得ることが保証され得る。
【0059】
改良として、データを分流するための方法が、別の実施形態に従って提供される。方法は、第1のネットワークデバイスによって実行される。
図7に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0060】
ステップ701で、第1のネットワーク内の第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定する。
【0061】
データは、分流ネットワークを介して分流され、すなわち、データの一部は、現在のセルラネットワークの負荷が軽減され得るように、送信用の第2のネットワークに分流される。
【0062】
第1のネットワークでの送信され
るデータのためのQoSパラメータは、第2のネットワークでの送信のためのQoSパラメータと異なる可能性があり、したがって、UEのためのデータを分流する前に、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定することができる。
【0063】
オプションで、第1のQoSパラメータは、第1の優先順位を含み、第2のQoSパラメータは、第2の優先順位を含む。
【0064】
第2のQoSパラメータを決定するためのスキームは、この実施形態に限定されず、当業者に周知の任意のスキームが採用されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0065】
第2のQoSパラメータは、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0066】
第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在する場合、ステップ702が実行され得、第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在しない場合、ステップ705が実行され得る。
【0067】
ステップ702で、第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在する場合、第1および第2のネットワークデバイス間にトンネルが確立される。
【0068】
制御プレーンインターフェースは、X2'-AP層インターフェースと、GTP層インターフェースとを含むことができ、すなわち、この実施形態は、アーキテクチャ2に基づく。
【0069】
この実施形態では、トンネリングは、データを送信するために採用される。トンネリングは、ネットワークインフラストラクチャの相互接続を介してネットワーク間でデータを伝送する方法である。トンネルを介して送信されるデータは、異なるプロトコルに従う異なるデータフレームまたはデータパケットであり得る。トンネルプロトコル、すなわち、GTPによれば、他のプロトコルに従うこれらのデータフレームまたはパケットは、送信するための新たなパケットヘッド内に再パッケージ化され得る。パッケージ化されたデータパケットは、公衆インターネットを介してトンネルの2つの端部間でルーティングされ得る。データは、アンパックされ得、次いで、ネットワークのエンドポイントに到達する宛先に送信され得る。データ送信のプロセスでは、パッケージ化されたデータパケットが公衆インターネットで転送される論理的な経路は、トンネルと呼ばれる。要するに、トンネリングは、データのパッケージ化、データ送信、およびデータのアンパックのプロセス全体を含むことができる。
【0070】
トンネルを構成する際、各トンネルは、1つの第2のQoSパラメータに対応する。
【0071】
第2のQoSパラメータとトンネルとの間の対応は、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0072】
ステップ703で、第1のネットワークデバイスは、制御プレーンインターフェースを介して第2のQoSパラメータを第2のネットワークデバイスに送り、第2のQoSパラメータは、トンネルに対応する。
【0073】
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスが送信され
るデータを第2のネットワークで第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークデバイスに送信することができるように、制御プレーンインターフェースを介して第2のQoSパラメータを第2のネットワークデバイスに送る。
【0074】
ステップ704で、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてを、対応するトンネルを介して第2のネットワークデバイスに送信する。
【0075】
第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って決定され、第1のネットワークデバイスは、第2のQoSパラメータに従って、対応するトンネルを介してデータの一部またはすべてを第2のネットワークデバイスに送信するので、第2のネットワークで送信されるデータによって要求されるQoSパラメータは、保証され得、データ送信の信頼性は、向上される。
【0076】
この実施形態の実施態様として、送信され
るデータのための第2のQoSパラメータが1であり、QoSパラメータに対応するトンネルがトンネル3である場合、送信されるデータは、トンネル3で送信され得る。
【0078】
ステップ705では、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてからデータパケットを生成し、データパケットの先頭は、第2のQoSパラメータを担持する。
【0079】
第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在しない場合、すなわち、このステップがアーキテクチャ1に基づく場合、アーキテクチャ1は、制御プレーンインターフェースの代わりにIP層を含み、IP層は、主に、データ送信サービスを提供するように構成されているので、第1のネットワークデバイスは、データパケット内に担持されて第2のネットワークデバイスに送られた第2のQoSパラメータを有することができる。
【0080】
第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてからデータパケットを生成し、データパケットの先頭は、第2のQoSパラメータを担持する。
【0081】
パケットの先頭に含まれる内容は、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよい。例えば、パケットの先頭は、IPパケットの先頭を含むことができ、優先度情報は、IPパケットの先頭内の利用規約(Terms of Service)(ToS)のファイル内にマッピングされ得る。
【0082】
ステップ706で、第1のネットワークデバイスは、データパケットを第2のネットワークデバイスに送信する。
【0083】
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスが第2のQoSパラメータを取得することができ、送信され
るデータが第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークで送信され得るように、データパケットを第2のネットワークデバイスに送信する。
【0084】
ステップ707で、第1のネットワークデバイスは、UEが第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークデバイスとのデータ送信を実行することができるように、第2のQoSパラメータについてUEに通知する。
【0085】
ステップ708で、UEの第1の能力情報が取得され、第1の能力情報は、UEが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートすることを示し、第2のネットワークデバイスの第2の能力情報が取得され、第2の能力情報は、第2のネットワークデバイスが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートすることを示す。
【0086】
UEおよび第2のネットワークデバイスが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートするかどうかを学習するために、第2のネットワークデバイスは、UEの第1の能力情報と、第2の能力情報とを取得する。
【0087】
オプションで、UEは、以下の方法で第1の能力情報を報告するまたは送ることができ、すなわち、UEは、RRC接続を確立するプロセスで、RRC Connection Setup Complete(接続セットアップ完了)(RRC)メッセージを介してUEの分流参照情報を基地局に報告することができ、または、UEは、UEの能力を問合せるプロセスで、UE Capability information(能力情報)メッセージを介してUEの分流参照情報を報告することができる。
【0088】
第1の能力情報は、上記で説明したこれら以外の方法で報告されてよいことに注意すべきである。例えば、第1の能力情報は、新たに追加されたパラメータを有するRRCメッセージを介して、または、新たに定義されたRRCメッセージを介して、または、Medium Access Control(媒体アクセス制御)(MAC)のためのControl Element(制御要素)(CE)を介して報告されてよい。メッセージの名前は、本開示の実施形態の範囲を限定することを意図されておらず、すなわち、本開示の実施形態による技術的解決策は、また、システムが異なって命名されたメッセージであるにもかかわらず、いくつかのシステムで適用可能であり得る。
【0089】
UEが第1の能力情報を送信するための方法、および方法に適用可能なシステムは、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0090】
第2の能力品質情報は、ネットワーク管理構成情報から、もしくはUEによって報告される情報から取得され得、または、分流デバイスによって基地局に報告される情報であり得、本開示は、これらに限定されない。
【0091】
UEは、以下の方法で報告することができる。分流の前に、分流ネットワークにアクセスすることができるUEは、1つまたは複数の分流アクセスデバイスのBeaconフレームを走査および監視することによって、1つまたは複数のアクセス可能な分流アクセスデバイスの第2の能力情報を取得することができ、次いで、1つまたは複数の分流アクセスデバイスの第2の能力情報を基地局に送る。
【0092】
基地局が第2の能力情報を受信するための方法は、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0093】
この技術的解決策によれば、データが分流される前、第1のネットワークデバイスは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定し、データが分流された後、第1のネットワークデバイスは、データの一部またはすべてを、第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークデバイスに送信する。データを分流するプロセスの後、第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って決定されるので、第2のネットワークでのデータ送信について、送信され
るデータによって要求されるQoSパラメータが満たされ得、データ送信の信頼性が向上され得ることが保証され得る。
【0095】
データを分流するための別の方法が、この実施形態によって提供される。方法は、第2のネットワークデバイスによって実行される。
図8に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ801で、第2のネットワーク内の第2のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてを受信し、データは、第2のQoSパラメータに従って第1のネットワーク内の第1のネットワークデバイスによって送信される。
【0097】
第2のQoSパラメータは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って、第2のネットワークのために第1のネットワークデバイスによって決定される。
【0098】
オプションで、第1のQoSパラメータは、第1の優先順位を含み、第2のQoSパラメータは、第2の優先順位を含む。
【0099】
第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在する場合、ステップ802が実行され得、第1および第2のネットワークデバイス間に制御プレーンインターフェースが存在しない場合、ステップ805が実行され得る。
【0100】
ステップ802で、第1および第2のネットワークデバイス間にトンネルが確立される。
【0101】
ステップ803で、第1のネットワークデバイスによって制御プレーンインターフェースを介して送られた第2のQoSパラメータが受信され、第2のQoSパラメータは、トンネルに対応する。
【0102】
ステップ804で、第2のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてを受信し、データは、第2のQoSパラメータに従って、第1のネットワーク内の第1のネットワークデバイスによって、対応するトンネルを介して送信される。
【0104】
ステップ805で、第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスによって送られたデータパケットを受信する。
【0105】
データパケットは、送信され
るデータの一部またはすべてから第1のネットワークデバイスによって生成され、データパケットの先頭は、第2のQoSパラメータを担持する。
【0106】
ステップ806で、第2のネットワークデバイスの第2の能力情報は、第1のネットワークデバイスに送られ、第2の能力情報は、第2のネットワークデバイスが指定されたQoSパラメータに基づくデータ送信をサポートすることを示す。
【0107】
オプションで、データを分流した後、UEは、送信され
るデータのための第2のQoSパラメータに対応するTraffic Stream(トラフィックストリーム)(TS)が確立されていないことを発見し、TSは、確立され得、TSの優先度は、データの優先度と同じである。
【0108】
この実施形態の実施態様として、分流されたデータを送信するプロセスで、UEのLTE MACが、第2のネットワークデバイスとの通信を介して、新しいTSが確立される必要があることを学習した場合、UEは、第2のネットワークにアクセスした後、データが現在のデータのための第2のQoSパラメータで送信されたかどうかを決定することができる。UEが、第2のQoSパラメータでデータを送信していない場合、UEのLTE MACは、TSの確立を開始するようにWLAN MACに命令することができる。
【0109】
TSの確立を開始するようにUEのLTE MACによってWLAN MACに命令するプロセスは、UEのLTE MACがALに命令することと、ALがLLCに命令することと、LLCがWLAN MACに命令することとを含むことができ、または、UEのLTE MACがALに命令することと、ALがWLAN MACに命令することとを含むことができ、または、UEのLTE MACがWLAN MACに直接命令することを含むことができる。命令は、層間のプリミティブを介して実行され得る。
【0110】
UEのLTE MACがTSの確立を開始するようにWLAN MACに命令するための方法は、この実施形態に限定されず、必要に応じて設定されてよく、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0111】
UEがTSを確立する必要があるかどうかを決定するための方法と、層間のプリミティブとは、当業者に周知であり、その詳細な説明は、本明細書では省略される。
【0112】
オプションで、分流ネットワークにアクセスした後、送信され
るデータのより効率的で正確な送信の目的のために、送信され
るデータを送信するための送信端末は、データを分流するプロセスで同じ第2のQoSパラメータを用いてデータをパッケージ化することができ、次いで、パッケージ化されたデータを、Medium Access Control Protocol Data Unit(媒体アクセス制御プロトコルデータユニット)(MAC PDU)のフォーマットで送信することができる。
【0113】
送信端末は、限定はしないが、基地局、またはUE、などを含むことができる。
【0114】
この技術的解決策によれば、第2のネットワークデバイスは、送信され
るデータの一部またはすべてを、受信された第2のQoSパラメータに従って送信し、第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って第1のネットワークデバイスによって決定される。したがって、第2のネットワークでの送信について、送信され
るデータによって要求されるQoSパラメータが満たされ得、データ送信の信頼性が向上され得ることが保証され得る。
【0116】
データを分流するための装置が、この実施形態によって提供される。装置は、第1のネットワーク内の第1のネットワークデバイスに適用可能であり得る。
図9に示すように、装置は、決定ユニット91と、送信ユニット92と、第1の確立ユニット93と、第1の送出ユニット94と、通知ユニット95と、第1の取得ユニット96と、第2の取得ユニット97とを含むことができる。
【0117】
送信ユニット92は、第1の送信モジュール921と、生成モジュール922と、第2の送信モジュール923とを含む。
【0118】
決定ユニット91は、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定するために、第1のネットワークの第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成される。
【0119】
オプションで、第1のQoSパラメータは、第1の優先順位を含み、第2のQoSパラメータは、第2の優先順位を含む。
【0120】
送信ユニット92は、データの一部またはすべてを第2のQoSパラメータに従って第2のネットワーク内の第2のネットワークデバイスに送信するために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成される。
【0121】
第1の送信モジュール921は、データの一部またはすべてを第2のQoSパラメータに従ってトンネルを介して第2のネットワークデバイスに送信するために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成される。
【0122】
生成モジュール922は、送信され
るデータの一部またはすべてからデータパケットを生成するために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成され、データパケットの先頭は、第2のQoSパラメータを担持する。
【0123】
第2の送信モジュール923は、データパケットを第2のネットワークデバイスに送信するために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成される。
【0124】
第1の確立ユニット93は、第1および第2のネットワークデバイス間にトンネルを確立するように構成される。
【0125】
第1の送出ユニット94は、制御プレーンインターフェースを介して第2のサービス品質パラメータを第2のネットワークデバイスに送るために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成され、第2のQoSパラメータは、トンネルに対応する。
【0126】
通知ユニット95は、UEが第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークデバイスとのデータ送信を実行することができるように、第2のサービス品質パラメータについてUEに通知するために、第1のネットワークデバイスによって使用されるように構成される。
【0127】
第1の取得ユニット96は、UEの第1の能力情報を取得するように構成され、第1の能力情報は、UEが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートすることを示す。
【0128】
第2の取得ユニット97は、第2のネットワークデバイスの第2の能力情報を取得するように構成され、第2の能力情報は、第2のネットワークデバイスが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートすることを示す。
【0129】
この技術的解決策によれば、データが分流される前、決定ユニットは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のQoSパラメータに従って第2のネットワークでの第2のQoSパラメータを決定し、データが分流された後、送信ユニットは、データの一部またはすべてを第2のQoSパラメータに従って第2のネットワークデバイスに送信する。データを分流するプロセスの後、第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って決定されるので、第2のネットワークでのデータ送信について、送信され
るデータによって要求されるQoSパラメータが満たされ得、データ送信の信頼性が改善され得ることが保証される。
【0131】
データを分流するための別の装置が、この実施形態によって提供される。装置は、第2のネットワーク内の第2のネットワークデバイスに適用可能である。
図10に示すように、装置は、第1の受信ユニット101と、第2の確立ユニット102と、第2の受信ユニット103と、第2の送出ユニット104とを含むことができる。
【0132】
第1の受信ユニット101は、第1の受信モジュール1011と、第2の受信モジュール1012とを含む。
【0133】
第1の受信ユニット101は、送信され
るデータの一部またはすべてを受信するために、第2のネットワーク内の第2のネットワークデバイスによって使用されるように構成され、データの一部またはすべては、第2のサービス品質パラメータに従って第1のネットワークデバイス内の第1のネットワークデバイスによって送信され、第2のサービス品質パラメータは、送信され
るデータのための第1のネットワークでの第1のサービス品質パラメータに従って、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークのために決定される。
【0134】
オプションで、第1のQoSパラメータは、第1の優先順位を含み、第2のQoSパラメータは、第2の優先順位を含む。
【0135】
第1の受信モジュール1011は、送信され
るデータの一部またはすべてを受信するように構成され、データの一部またはすべては、第2のサービス品質パラメータに従ってトンネルを介して第1のネットワークの第1のネットワークデバイスによって送信される。
【0136】
第2の受信モジュール1012は、第1のネットワークデバイスによって送られたデータパケットを受信するように構成され、データパケットは、送信され
るデータの一部またはすべてに従って第1のネットワークデバイスによって生成され、データパケットの先頭は、第2のQoSパラメータを担持する。
【0137】
第2の確立ユニット102は、第1および第2のネットワークデバイス間にトンネルを確立するように構成される。
【0138】
第2の受信ユニット103は、制御プレーンインターフェースを介して第1のネットワークデバイスによって送られた第2のQoSパラメータを受信するように構成され、第2のQoSパラメータは、トンネルに対応する。
【0139】
第2の送出ユニット104は、第2のネットワークデバイスの第2の能力情報を第1のネットワークデバイスに送るように構成され、第2の能力情報は、第2のネットワークデバイスが指定されたQoSに基づくデータ送信をサポートすることを示す。
【0140】
この技術的解決策によれば、第1の受信ユニットは、受信された第2のQoSパラメータに従って、送信され
るデータの一部またはすべてを送信し、第2のQoSパラメータは、第1のQoSパラメータに従って第1のネットワークデバイスによって決定される。したがって、第2のネットワークでの送信について、送信され
るデータによって要求されるQoSパラメータが満たされ得、データ送信の信頼性が改善され得ることが保証され得る。
【0141】
実施形態の前述の説明によって、当業者は、本開示がソフトウェアおよび必要なハードウェアプラットフォームを介して、またはハードウェアのみを介して実施され得、たいていの場合、前者が好ましいことを明確に理解することができる。これに鑑みて、本開示の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア製品によって実施され得、ソフトウェア製品は、ROM/RAM、ディスクまたは光ディスクなどの可読記憶媒体に記憶され得、複数の命令は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)が本開示の各実施形態または実施形態の特定の部分に従って提供される方法を実施することを可能にするために、ソフトウェア製品に含まれる。
【0142】
本開示の特定の実施形態が、上記で述べられているが、本開示の範囲は、これに限定されない。本開示の範囲内の当業者によって行われる変形または置換は、本開示によってカバーされる。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。