(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実験台の一実施例について図面に基づいて具体的に説明する。
【0012】
図1から
図3は、本発明の実験台の一実施例を示す図であり、
図1は斜視図、
図2は平面図、
図3は分解斜視図である。また、
図4は、
図1の実験台の保持部材を示す斜視図であり、
図5は、
図4のA−A断面図、
図6は、
図4のB−B断面図である。また、
図7は、保持部材に脚部材を取り付けようとしている状態を示す図であり、
図8は、保持部材に脚部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。さらに、
図9は、保持部材に第一支柱が取り付けられようとしている状態を示す図であり、
図10は、脚部材に横架材が取り付けられようとしている状態を示す斜視図である。
【0013】
本実施例の実験台1は、矩形枠状の保持部材3と、この保持部材3の両端部に取り付けられる脚部材5,5と、保持部材3および脚部材5,5に載せ置かれる天板7と、天板7の後方に設けられ、電気コードやチューブなどが通される案内部材111とを主要部に備える。
【0014】
保持部材3は、左右(実験台1の幅方向)に離隔して設けられる縦材9,9と、この左右一対の縦材9,9の上端部同士を架け渡すように設けられる上材11と、縦材9,9の下端部同士を架け渡すように設けられる下材13とを備える。縦材9、上材11および下材13は、それぞれ金属材により形成されている。
【0015】
左右の縦材9,9は、左右方向内側へ開口する断面略コ字形の柱材とされる。縦材9は、その後片15が前片17より左右方向内側へ突出して形成されている。
【0016】
上材11は、下方へ開口する断面略コ字形の左右方向へ延出する部材とされる。上材11は、その後片19が、前片21より下方へ突出して形成されている。また、上材11は、その前片21の下端部から後方へ水平に延出して取付片23が形成されている。上材11は、縦材9の前片17の上端部に載せ置かれると共に、その後片19の左右両端部が、それぞれ縦材9の後片15の上端部前面に重ね合わされて、縦材9に溶接にて固定される。
【0017】
下材13は、下方へ開口する断面略コ字形の左右方向へ延出する部材とされる。下材13は、その後片25が、前片27より下方へ突出して形成されている。
【0018】
下材13は、その後片25の左右両端部が、それぞれ縦材9の前片17の下端部の前面に重ね合わされて、縦材9にネジ29により固定されている。
【0019】
このように、左右に離隔して設けられる縦材9,9に、上材11と下材13が取り付けられて矩形枠状の保持部材3が構成される。
【0020】
脚部材5は、矩形板状とされ、中空状に形成されている。脚部材5は、その左右方向内側壁の内面に、ナット33が固定されている。脚部材5は、その後端部が、保持部材3の縦材9の中央片35にネジ37により固定される。具体的には、脚部材5は、その左右方向内側壁の後端部に、縦材9の中央片35が重ね合わされて、中央片35から脚部材5のナット33にネジ37がねじ込まれて、脚部材5が保持部材3に固定される。縦材9の中央片35には、ネジ37が通される貫通穴39が予め形成されている。このようにして、左右に離隔して設けられた脚部材5,5の後端部同士を架け渡すように保持部材3が設けられる。
【0021】
保持部材3には、脚部材5に連続するように、第一支柱41が取り付けられる。第一支柱41は、左右方向内側へ開口する断面略コ字形の柱材とされる。第一支柱41は、その前片43が後片45より左右方向内側へ突出して形成されている。また、第一支柱41の上端部には、左右方向内側へ水平に突出して、矩形板状の上片47が形成されている。
【0022】
第一支柱41は、その前片43が、保持部材3の縦材9の後片15に、後方から重ね合わされてネジ49により固定される。保持部材3の縦材9の後片15には、ネジ49が通される貫通穴50が予め形成されている。
【0023】
保持部材3に固定された第一支柱41は、その中央片51が、脚部材5の左右方向外側壁と面一に設けられている。つまり、脚部材5と第一支柱41は、各左右方向外側面が面一に配置される。
【0024】
脚部材5の前端部の上端部同士を架け渡すように、横架材55が設けられる。横架材55は、断面矩形状の左右方向へ延出する部材とされる。横架材55は、その左右両端部に、それぞれ前後に離隔して2つのフック部65,65が設けられている。
【0025】
横架材55は、脚部材5の上端部の前端部に形成された溝67,67に、フック部65,65が引っ掛けられることで、脚部材5,5を架け渡すように取り付けられる。横架材55が脚部材5,5に取り付けられた状態では、横架材55の上面と脚部材5の上面とが面一に配置される。なお、本実施例では、各脚部材5に、1対の溝67,67が、前後に離隔して2組形成されており、脚部材5,5同士を架け渡すように、横架材55を2つ取り付けることが可能とされる。
【0026】
天板7は、矩形板状とされる。本実施例では、天板7の上面は、耐薬性および耐食性を有する素材により形成されている。
【0027】
本実施例では、保持部材3、脚部材5,5および横架材55に天板7が載せ置かれる。そして、横架材55および保持部材3の上材11の中央片71から、天板7の裏面にネジがねじ込まれて、天板7が固定される。本実施例では、天板7の表面(上面)に穴などを形成するなどの加工を施すことなく、天板7を取り付けることができる。
【0028】
図11は、
図1の実験台の一部分を示す分解斜視図であり、
図12は、第二連結部材が取り付けられる状態を示す分解斜視図である。また、
図13は、
図1の実験台の第二連結部材部分の正面視縦断面図であり、
図14は、
図1の実験台の案内部材部分の側面視縦断面図である。
【0029】
天板7の後方に、電気コードやチューブなどが通される案内部材111が設けられる。本実施例では、天板7の奥側に、左右に離隔して案内部材111が2つ設けられる。
【0030】
案内部材111は、前後に離隔して設けられる一対の支持部材113,113と、この支持部材113の左右両端部に設けられる接続部材115,115と、各支持部材113に取り付けられるカバー117,117とを有する。
【0031】
支持部材113は、上方へ開口する断面略コ字形の左右方向へ延出する部材とされる。前後に離隔して設けられる各支持部材113は、その前後方向内側の一片119が、前後方向外側の他片121より上方へ突出して形成されている。
【0032】
2つの支持部材113、113は、左右に離隔して設けられる接続部材115,115により一体化されている。左右に離隔して設けられる接続部材115,115は、板状とされると共に、その上端部から左右方向外側へ突出して矩形板状の第一取付片125が形成され、その前端部から左右方向外側へ突出して矩形板状の第二取付片127が形成されている。
【0033】
前後に離隔して配置される一対の支持部材113,113は、その左右各端部が、それぞれ接続部材115に固定される。このように、支持部材113および接続部材115が一体化されて、平面視において矩形状の枠体が構成される。
【0034】
カバー117は、合成樹脂により形成されている。カバー117は、矩形板状とされる上片131と、この上片131の基端部(前後方向外端部)から下方へ突出する係止片133と、上片131の前後方向中央部から下方へ突出する矩形板状の取付部135とを有する。
【0035】
カバー117の上片131には、下方へ凹んで矩形状の凹部131aが左右方向に沿って形成されている。
【0036】
係止片133は、上片131の基端部から垂直に下方へ延出した後、前後方向外側へ水平に延出し、さらに下方へ突出して形成されて段付きに形成されている。
【0037】
取付部135には、その前後方向中央部に、下方へ開口する溝139が左右方向に沿って形成されている。
【0038】
カバー117の先端部には、矩形板状のヒレ状の開閉部143が、取り付けられている。開閉部143は、合成樹脂製とされ、弾性変形可能とされる。本実施例では、開閉部143は、オレフィン系樹脂により形成されている。開閉部143は、その基端部が、カバー117の先端部に取り付けられて、略水平に延出して設けられている。
【0039】
カバー117は、その取付部135の溝139に、支持部材113の一片119が差し込まれて、支持部材113に取り付けられる。
【0040】
前後に離隔する各支持部材113にカバー117がそれぞれ取り付けられた状態では、各カバー117の開閉部143の先端部同士が近接して配置される。
【0041】
各案内部材111は、接続部材115の第二取付片127が保持部材3の上材11の後片19に重ね合わされてネジ147により保持部材3に固定される。保持部材3の上材11の後片19には、ネジ147が通される貫通穴149が予め形成されている。
【0042】
本実施例では、案内部材111,111間に第一連結部材151が取り付けられる。また、各案内部材111の左右方向外側にそれぞれ第二連結部材153が取り付けられる。つまり、左側の案内部材111の左側、および、右側の案内部材111の右側に、それぞれ第二連結部材153が取り付けられる。各連結部材151,153および案内部材111は、左右方向に沿って一連に設けられる。
【0043】
第一連結部材151は、下方へ開口する矩形箱状とされ、その左右両側壁の下端部から左右方向外側へ突出して、矩形板状の取付片155,155が形成されている。
【0044】
第一連結部材151は、案内部材111,111間に配置されて、左右の取付片155,155が、各案内部材111の左右方向内側の接続部材115の第一取付片125に重ね合わされて、ネジにより固定される。
【0045】
第二連結部材153は、下方へ開口する矩形箱状とされ、その左右両側壁の下端部から、左右方向外側へ突出して、矩形板状の取付片159,159が形成されている。
【0046】
各第二連結部材153は、左右方向内側の取付片159が、各案内部材111の左右方向外側の接続部材115の第一取付片125に重ね合わされてネジにより固定される。
また、各第二連結部材153は、左右方向外側の取付片159が、第一支柱41の上片47に重ね合わされてネジ161により固定される。
【0047】
第二連結部材153の左右方向外側端部には、キャップ165が取り付けられる。キャップ165は、下方へ開口する箱形状とされると共に、その一側壁部には、左右方向内側へ突出して、略L字形の引掛け部167が形成されている。キャップ165は、その引掛け部167が、接続部材115に形成されたT字状の貫通穴169にはめ込まれて接続部材115に着脱可能に取り付けられると共に、第一支柱41の上端部に載せ置かれる。
【0048】
案内部材111が保持部材3に取り付けられた状態では、案内部材111と天板7との間には、隙間が形成されている。具体的には、各案内部材111の手前側のカバー117の係止片133の上端部133aと、天板7との間に隙間が形成されている。また、各連結部材151,153と天板7との間にも隙間が形成されている。これにより、天板7の奥側には、左右方向に沿って上方へ開口する矩形状の溝173が形成されている。
【0049】
この溝173に、シール材175がはめ込まれて設けられる。シール材175は、断面略T字形状とされ、その上端部177の中央部は、上方へ円弧状に膨出した形状とされている。また、シール材175の下端部179は、断面略矩形状とされ、その前後壁面には、前後方向外側へ突出してヒダ状部181が形成されており、図示例では、前後各壁面にそれぞれ上下に離隔して3段のヒダ状部181が形成されている。
【0050】
シール材175は、その下端部179が、前記溝173にはめ込まれて着脱可能に取り付けられる。シール材175は、天板7の奥側において、キャップ165,165間に左右方向に沿って設けられる。また、シール材175は、その上端部177の外側端部177a,177aが、それぞれ天板7およびカバー117の上片131に左右方向に沿って重ね合わされて載せ置かれる。シール材175が溝173にはめ込まれた状態において、シール材175の上端部177は、天板7の上面(表面)から上方へ1mm〜7mm程度突出して設けられる。また、より好ましくは、各種実験機器などが天板7に載せ置かれる際に邪魔にならないように、シール材175の上端部177は、天板7の上面(表面)から上方へ1.5mm〜4mm程度突出して設けられる。本実施例では、天板7の上面と、シール材175の上端部177との距離hが3mmとされている。
【0051】
本実施例では、ヒレ状の開閉部143が弾性変形することで、案内部材111の開閉部143,143間に、天板7に載置される各種機器の電気コードCやケーブル、および、機器に液体を供給するチューブまたは機器から排出される液体が通されるチューブなどが通されて、天板7の下方へ導出させることができる。これにより、天板7上に各種コードやチューブなどが散乱することがなく、作業の邪魔にならない。
【0052】
また、床に設置される各種機器に接続されたコード、ケーブルまたはチューブなどを、案内部材111の開閉部143,143間に通して、天板7上へ延出させることも可能である。
【0053】
本実施例では、保持部材3に天板7の後端部が載せ置かれて固定されると共に、保持部材3に案内部材111が取り付けられて、天板7の近傍に案内部材111が設けられる。これにより、天板7に載せ置かれる各種機器のケーブルやチューブなどを、案内部材111を介して下方へ導出することができ、天板7上を整理しやすい。
【0054】
本実施例では、天板7の後方にシール材175が設けられていることで、液体を天板7上にこぼしても、シール材175により案内部材111の開閉部143,143間に液体が進入することを阻止することができる。また、万一、天板7とシール材175の上端部177の外側端部177aとの間から液体が進入したとしても、ヒダ状部181により液体が溝173の下方へ入りこむのを阻止することができる。さらに、万一、液体が、シール材175を超えて案内部材111の開閉部143側に移動しても、カバー117の凹部131aに液体が溜まることで、開閉部143,143間への進入を防止することができる。
【0055】
図15は、
図1の実験台の第二連結部材に、コンセントを有するボックスが取り付けられた状態を示す図である。
図16は、第二連結部材に、コンセントを有するボックスが取り付けられようとしている状態を示す図である。
【0056】
ところで、本実施例では、コンセントを有するボックスや、ガスの供給口(元栓)を有するボックスを各連結部材151,153に取り付けることが可能である。
【0057】
たとえば、コンセントを有したボックス185を、第二連結部材153に取り付けることができる。具体的には、第二連結部材153の板状の上部に、貫通穴187を形成し、この貫通穴187を介してボックス185から延出するコード189を下方へ導出させて電源に接続する。たとえば、コード189に取り付けられたプラグを、部屋の壁面のコンセントに差し込む。そして、ボックス185は、第二連結部材153の上部に載せ置かれてネジ191で固定される。
【0058】
このように、コンセントを有するボックス185が天板7の近傍に取り付けられることで、天板7上に載置される各種機器のプラグの抜き差しが容易となる。また、機器とボックス185との距離が離れる場合には、案内部材111を介して一旦コードを天板7の下方へ通し、ボックス185付近で再度天板7の上方へ出して差すことで、コードが邪魔にならない。
【0059】
同様に、ガスの供給口(元栓)を有したボックスを、各連結部材151,153に取り付けることができる。このように、本実施例では、天板7の表面(上面)に加工を施すことなく、電気やガスなどのエネルギー供給源を天板7の近傍に設けることができる。
【0060】
ところで、保持部材3には、引戸を取り付けることができる。
【0061】
図17は、
図1の実験台の保持部材に引戸が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図18は、
図17の引戸付きの実験台の保持部材の断面図である。
【0062】
具体的には、保持部材3の上材11の取付片23に上レール材193が設けられ、下材13の中央片194に下レール材195が設けられる。
【0063】
上レール材193は、断面略矩形状の棒材とされ、その下端部には、前後に離隔して下方へ開口する溝193a,193bが、左右方向に沿って形成されている。
【0064】
上レール材193は、保持部材3の上材11の取付片23の下面に重ね合わされて固定されている。
【0065】
下レール材195は、断面略矩形の左右方向へ延出する部材とされ、前後に離隔して、上方へ開口する溝195a,195bが、左右方向に沿って形成されている。
【0066】
下レール材195は、保持部材3の下材13の中央片194に載せ置かれて下材13に固定されている。
【0067】
上レール材193および下レール材195に、2枚の矩形板状の戸板197,198が左右方向にスライド可能に設けられる。具体的には、一方の戸板197の上下端部が、それぞれ上レール材193の手前側の溝193aと下レール材195の手前側の溝195aにはめ込まれて設けられる。また、他方の戸板198の上下端部が、それぞれ上レール材193の奥側の溝193bと下レール材195の奥側の溝195bにはめ込まれて設けられる。
【0068】
このように、保持部材3の枠内に開閉可能に戸板197,198をそれぞれ左右に配置した状態では、保持部材3の枠内が塞がれ、保持部材3の後方に配置される配管や各種ケーブルなどを隠すことができる。
【0069】
次に、本実施例の実験台の変形例1について説明する。
【0071】
本変形例1の実験台1は、基本的には前記実施例と同様である。そこで、以下においては、前記実施例と異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0072】
本変形例1では、前記実施例と同様、保持部材3の左右両端部に、脚部材5,5が取り付けられ、脚部材5,5同士を架け渡すように、横架材55が取り付けられる。そして、保持部材3、脚部材5,5および横架材55に、天板7が載せ置かれて固定される。
【0073】
本変形例1では、保持部材3に左右に離隔して第二支柱201,201が設けられる。また、天板7の奥側には、前記実施例と同様、左右に離隔して案内部材111,111が2つ設けられる。
【0074】
第二支柱201は、断面略矩形状とされる。第二支柱201の下端部には、取付金具203,203が上下に離隔して、2つ固定される。取付金具203は、略L字形の板材とされ、その一片205が第二支柱201の左右方向内側面に重ね合わされて固定されている。
【0075】
取付金具203の他片209は、保持部材3の縦材9の後片15にネジ211により固定され、これにより第二支柱201が保持部材3に固定される。保持部材3の縦材9の後片15には、第二支柱201を取り付けるためのネジ211が通される貫通穴213が予め形成されている。
【0076】
第二支柱201が保持部材3に取り付けられた状態において、脚部材5と第二支柱201は、その左右方向外側面が面一に配置される。また、第二支柱201は、天板7から上方へ延出して設けられると共に、その下端部が床に接地するように保持部材3に取り付けられる。
【0077】
第二支柱201間には、前記実施例と同様に、案内部材111が2つ設けられる。各案内部材111は、その接続部材115の第二取付片127が、保持部材3の上材11の後片19にネジにより固定されて、保持部材3に取り付けられる。また、前記実施例と同様に、案内部材111,111間には、第一連結部材151が設けられ、各案内部材111の左右方向外側に、それぞれ第二連結部材153が設けられる。
【0078】
第一連結部材151は、前記実施例と同様の構成とされ、案内部材111,111間に配置される。そして、第一連結部材151は、その取付片155,155が案内部材111の接続部材115の第一取付片125にネジにより固定されて、案内部材111に取り付けられる。
【0079】
本変形例1では、第二連結部材153は、下方へ開口する箱形状とされると共に、その左右方向外側壁から下方へ突出して取付片219が形成されている。また、左右方向内側壁の下端部から左右方向内側に突出して取付片221が形成されている。第二連結部材153は、その左右方向外側の取付片219が、第二支柱201の左右方向内側壁に重ね合わされてネジにより固定される。また、第二連結部材153は、その左右方向内側の取付片221が、各案内部材111の左右方向外側の接続部材115の第一取付片125にネジにより固定される。
【0080】
本変形例1においても、前記実施例と同様、天板7と案内部材111との間、および天板7と各連結部材151,153との間にシール材175がはめ込まれて設けられる。
【0081】
左右に離隔して設けられた第二支柱201,201には、その上端部同士を架け渡すように横材231が設けられる。そして、
図19に示すように、第二支柱201,201同士を架け渡すように、棚235が設けられる。図示例では、棚235は、上下に2段設けられている。また、横材231の下部には、収納ボックス237が取り付けられる。
【0082】
本変形例1では、保持部材3に第二支柱201が取り付けられることで、天板7の上方に棚や収納ボックスなどの収納部が設けられ、収納スペースを確保することができる。第二支柱201に取り付けられる棚や収納ボックスの数および構成は、適宜変更可能である。
【0083】
次に、前記実施例の実験台の変形例2について説明する。
【0084】
図23は、
図1の実験台の変形例2を示す斜視図である。また、
図24は、
図23の実験台の一部を示す分解斜視図であり、保持部材に第二支柱が取り付けられようとしている状態を示している。また、
図25は、
図23の実験台の一部を示す分解斜視図であり、
図26は、
図23の実験台の側面視縦断面図である。さらに、
図27は、
図23の実験台において、第二支柱から棚および収納ボックスが取り外された状態を示す斜視図である。
【0085】
本変形例2の実験台1は、基本的には前記実施例および前記変形例1と同様である。そこで、以下においては、前記実施例および前記変形例1と異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0086】
本変形例2では、保持部材3、脚部材5,5、横架材55および天板7により構成されるデスクユニット251が、前後に2つ設けられる。具体的には、保持部材3の左右両端部に脚部材5,5が取り付けられ、脚部材5,5同士を架け渡すように横架材55が設けられ、保持部材3、脚部材5,5および横架材55に天板7が載せ置かれて構成されるデスクユニット251が、前後に2つ設けられる。2つのデスクユニット251,251は、保持部材3,3同士が背中合わせとなるように配置される。
【0087】
本変形例2では、このデスクユニット251,251間に、第二支柱201および案内部材111が設けられる。
【0088】
第二支柱201の前後両端部には、それぞれ第三支柱255,255が取り付けられている。各第三支柱255は、左右方向内側へ開口する断面略コ字形の柱材とされ、その前後方向内側の一端片257が、第二支柱201の前後端部にそれぞれ重ね合わされて固定されている。第三支柱255の中央片259は、第二支柱201の左右方向外側面と面一に配置される。
【0089】
第二支柱201の左右方向内側面には、上下に離隔して2つの取付金具265,265が取り付けられる。取付金具265は、左右方向内側へ開口する断面略コ字形の板材とされ、その中央片267が第二支柱201の左右方向内側壁に重ね合わされて固定されている。
【0090】
取付金具265の前後各端片271,271は、それぞれ前後に離隔して設けられるデスクユニット251の保持部材3の縦材9の後片15にネジ272により固定される。このように、第二支柱201を介して前後に配置されるデスクユニット251の保持部材3,3同士が連結される。保持部材3の縦材9の後片15には、前記変形例と同様、ネジ272が通される貫通穴213が予め形成されている。また、本変形例では、天板7の後端部が第三支柱255に載せ置かれる。
【0091】
第二支柱201,201間には、案内部材111が左右に離隔して2つ設けられる。
【0092】
本変形例では、接続部材115は、左右方向外側へ開口するコ字形状の板材とされると共に、その中央片273の上端部から左右方向外側へ突出して、矩形板状の取付片274が形成されている。前後に離隔して配置される一対の支持部材113,113は、その左右各端部が、接続部材115の中央片273に固定される。
【0093】
接続部材115は、その前後各端片275,275が、それぞれ各デスクユニット251の保持部材3の上材11の後片19に、ネジ277により固定される。後片19には、ネジ277が通される貫通穴279が予め形成されている。案内部材111,111間には、第一連結部材151が取り付けられ、各案内部材111の左右方向外側には、それぞれ第二連結部材153が取り付けられる。
【0094】
第一連結部材151の取付片155、155は、各案内部材111の左右方向内側の接続部材115の取付片274に、ネジにより固定される。
【0095】
第二連結部材153は、前記変形例1と同様とされ、その左右方向内側の取付片221が、各案内部材111の左右方向外側の接続部材115の取付片274にネジ止めされる。また、第二連結部材153は、その左右方向外側の取付片219が、第二支柱201の左右方向内側壁に重ね合わされてネジにより固定される。
【0096】
本変形例においても、前記実施例と同様、天板7と案内部材111のカバー117との間、および天板7と各連結部材151,153との間にシール材175がはめ込まれて設けられる。
【0097】
本変形例では、前後に離隔して設けられたデスクユニット251,251の保持部材3,3に、案内部材111が取り付けられて、天板7,7間に案内部材111が配置される。また、本変形例では、保持部材3に第二支柱201が取り付けられており、第二支柱201の前後にそれぞれ、棚235や収納ボックス237などの収納スペースを設けることができる。
【0098】
次に、前記実施例の実験台の変形例3について説明する。
【0100】
本変形例3の実験台は、基本的には前記実施例および前記各変形例と同様である。そこで、以下においては、前記実施例および前記各変形例と異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0101】
本変形例3の実験台1は、前記変形例2において、第二支柱201と第三支柱255の代わりに第四支柱303を設けた構成とされる。具体的には、本変形例では、前後に設けられたデスクユニット251,251同士が、第四支柱303により連結される。
【0102】
第四支柱303は、左右方向内側へ開口する断面略コ字形の柱材とされると共に、その上端部から左右方向内側へ水平に延出して、矩形板状の上片305が形成されている。
【0103】
第四支柱303は、その前後各端片307,307が、前後に配置された各デスクユニット251の保持部材3の縦材9の後片15にネジ止めされる。後片15には、ネジが通される貫通穴が予め形成されている。このようにして、前後に配置されたデスクユニット251の保持部材3,3同士が連結される。
【0104】
そして、保持部材3、脚部材5,5および横架材55に、天板7がそれぞれ載せ置かれて固定されると共に、天板7,7間に案内部材111が左右に離隔して2つ設けられる。本変形例では、天板7の後端部が、第四支柱303に載せ置かれる。案内部材111,111間には、第一連結部材151が設けられ、各案内部材111の左右方向外側には、前記実施例と同様の第二連結部材153が取り付けられる。また、第二連結部材153の左右方向外側端部には、前記実施例と同様、キャップ165が取り付けられる。本変形例においても、天板7と案内部材111との間、および天板7と各連結部材151,153との間にシール材175がはめ込まれて設けられる。
【0105】
本発明の実験台は、前記実施例および前記各変形例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、保持部材3は、矩形枠状とされたが、矩形板状としてもよい。また、保持部材3を棒状や柱状とし、脚部材5,5の後端部同士を架け渡す構成としてもよい。この際、剛性を高くするために、上下に離隔して2本の保持部材を脚部材5,5に取り付けるようにしてもよい。このように、脚部材5、5同士を連結し、前記案内部材111を取り付けられる構成であれば、保持部材3の構成は適宜変更可能である。
【0106】
また、前記実施例では、脚部材5,5同士を架け渡すように、横架材55を1つ取り付けたが、前後に離隔して2つ取り付けるようにしてもよい。
【0107】
また、前記実施例では、案内部材111が左右に離隔して2つ設けられたが、1つ、または3つ以上としてもよく、その数は適宜変更可能である。
【0108】
さらに、シール材175の形状も適宜変更可能である。たとえば、シール材175は、断面矩形状とされ、その下端部が溝173に水密状態ではめ込まれ、上端部が天板7の上面から上方へ突出して設けられるようにしてもよい。