【文献】
Qualcomm,Solutions for Bluetooth conversational voice,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #72 R2-106343,2010年11月 9日
【文献】
Samsung,Understanding the nature of issues related with in-device coexistence,3GPP TSG-RAN WG2 #71 R2-104329,2010年 8月17日
【文献】
Intel,Timeline analysis of TDM solutions for coexistence with Bluetooth,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #72bis R2-110654,2011年 1月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
4Gネットワーク、エンタープライズネットワーク、セルラー無線アクセスネットワーク等の通信システム上で、関連するブルートゥースデバイスを有する通信ユニットに関連するもの等、ブルートゥース及びLTE同時動作能力を有するセルラー電話又は双方向無線等の、通信ユニットと呼ばれることもある、ワイヤレス通信デバイス又はユニットに関連する例を提供する。そのような通信システムは、また、音声及びデータ通信サービス等のサービスを提供し得る。より特定的には、種々の発明的概念及び原理が、同じ通信ユニット上での同時ブルートゥース及びLTE通信の共存を提供するための、システム、通信ユニット、及び方法に組み込まれている。
【0019】
両方の送信機が同時に動作すると共存問題がなくなるため、ブルートゥース技術及びLTE技術の両方を同期させるするように、本発明の原理が有利に用いられている。以前にわかっていなかったことは、従来のBTロールスイッチコマンドが、(i)LTE送信に対するBTマスターの、及び(ii)LTE受信に対するBTスレーブの、アラインメントを達成するために用いられ得るということである。特に、BTをLTEにアラインする目的で、リンク層ロールスイッチコマンドを実行するシーケンスは知られていない。
【0020】
また、例示の実施形態に従って、リンク層ロールスイッチコマンドが通信ユニットで二回実行され、アラインメントの時間を特定し、それにより、ブルートゥースマスター−スレーブスイッチポイントがLTEフレームの終了に基づいてLTE送信/受信ペアにアラインされるように、特定されたようにBTネットワーククロックを更新させる。レガシーデバイスでは、数秒又は数分間の長時間ドリフトを有する代わりに、又は干渉にかかわらず単に通常通り通信する代わりに、例えば、BTパケットスイッチの送信と受信の間のタイミングを、フレームのLTE終了/開始に基づいて、LTEパケットスイッチの送信と受信の間のタイミングにアラインすること等、BT及びLTE通信をアラインするという従来知られていない目的のために、BTネットワーククロックを変更するように、レガシーコマンドであるロールスイッチコマンドが用いられ得る。ロールスイッチコマンドを用いるBTネットワーククロック変更は、10msec未満の時間フレームで達成され得る。より特定的には、ロールスイッチ手順に関し、ロールスイッチ手順の主目的はマスターとスレーブのロールを変更することであるが、マスターとスレーブが互いに通信することを予測する次の時間を特定するという既知のオプションがロールスイッチ手順にはあり、それが、BTネットワークをLTEネットワークにリタイミングするという、以前には知られていない機能のために用いられる。
【0021】
本明細書で更に詳しく説明するように、ロールスイッチ手順は次のように実行され得る。BTがマスターとして動作している一方で、コマンドが2回実行され、1回目はスレーブロールに移動し、2回目はマスターロールに戻るが、LTEフレームに基づいてタイミングされている新しいBTネットワーククロックを特定する。この手順の結果、LTEフレーム毎に少なくとも1回、BT送信/受信通信のペアがLTE送信/受信通信のペアに一致するようタイミングされるように、BTネットワーククロックがLTE/WiMaxフレームに既に同期される。
【0022】
次に
図2及び
図3を参照して、ハンドセット上で共存する周波数を図示する2つの図を説明する。例として、内部にLTEとBTの両技術を有するセルラー電話であって、LTE(4Gセルラー)とブルートゥースが共存しなければならない、セルラー電話を考える。図に示すように、LTEのバンド40(RDD)、バンド7(FDD)、及びバンド38(TDD)は、ブルートゥースに用いられるISMバンドの近くにある。特に、バンド40は、ブルートゥースによって用いられるISMバンドの開始からの周波数分離が0MHzである。両技術がこのセルラー電話に実装されると、ブロッキング又は共存の問題が起こる。バンド7及びバンド40(問題となるバンド)で作動するLTEを備えるセルラーハンドセットがあると、共存問題が生じる。周波数分離が存在しないときは、帯域通過フィルタ等のRF解決手法を用いることができない。その結果、時間ドメイン技術を応用してブルートゥースとLTEを共存させることが必要とされる。
【0023】
例として、共存の問題は、従来のセルラーハンドセットがLTEチップセットとBTチップセットの両方を有するときに発生する。それらのチップセットの各1つは、受信機と送信機(従来「トランシーバ」と呼ばれる)を有する。ある時点で、トランシーバは、受信又は送信のいずれかを実行できる。
図4は、共存問題の例図を提供し、
図5は、LTEとBTをアラインするパケットシーケンスの図を提供し、
図6は、本明細書中に説明される解決法の比較例図を提供する。以下にこれらを説明する。
【0024】
図4を参照して、ブルートゥースとLTEの送信及び受信時間を示すタイミング図を検討及び説明する。ここで、通信デバイスはBTとLTEの両方を備え、それらは干渉を起こす。
図4において、上のシリーズはLTE通信401(「MWS」とも称される)を示す。ある期間では受信(RX)通信があり、他の期間では送信(TX)通信がある。これは、従来のLTE通信である。1つのフレームは、従来は10msであり、この例では、1つのTX通信、及びその後に続く4つのRX通信で構成される。フレーム405、407、409は、連続的であり、フレームのタイミングは、デバイスが通信する基地局に整合するように決定される。
【0025】
また、この図において、下のシリーズで示されるのは、M/Sペア(マスター/スレーブペア)とも称される、TX(送信)421及び受信(RX)423ブロックを備えるブルートゥース通信403のシーケンスである。BT送信は、BTスロット403の間、TX及びRXブロックのペアで起こる。ブルートゥース通信は、典型的に、スレーブ及びマスターペアを交互に繰り返す。これは、例えば、BTを装備したハンドセットとBTヘッドセットデバイスとなる。一方が送信するとき、他方が受信する。
【0026】
同一通信ユニット上のBTとLTEは、独立して送信及び受信を行なう。LTEとBT両方が同時に送信する場合、問題はない。それら両方が同時に受信する場合、問題はない。しかし、一方が送信し、他方が受信する場合、ブルートゥース通信は干渉を受ける。
【0027】
図4において、干渉は斜線によって示され、BT通信のマスター−スレーブペアの少なくとも一部の間にBT/LTE送信と受信が同時にあるときに認識可能な、ブルートゥース通信のマスター−スレーブペアをマークしている。縦の点線によって示されるように、TX及びRXのペア、421、423の間のブルートゥーススイッチポイントは、TXとRXの間のLTEスイッチポイントとは、ラインアップする(lined up)ことはない。この例では、共存することができないLTE受信及びBT送信信号又はLTE送信及びBT受信信号が常にあるため、ブルートゥーススロット403では、ブルートゥースMSペアの全てが干渉を受ける。MSペアは、M/Sペアのいずれか半分又は両半分の間共存問題のために失敗となる。
【0028】
問題はBT M/SペアをLTE受信/送信ペアとラインアップさせることである。これは、LTEが送信と受信をスイッチする時点であるLTEフレーム405、407、409の終了を、ブルートゥースマスター/スレーブペアがマスターとスレーブの間でスイッチする時点である、BT TX及びRXブロック421、423の間のスイッチポイントとラインアップすることと考えることができる。
【0029】
ブルートゥースネットワークをLTEネットワークにアラインしないと、BT通信はエラーのため失敗する。LTEネットワークタイミングは、通信ユニットでは調整できない基地局にアラインされているため、変更できない。しかしながら、問題を解決するために、BTネットワーク時間は変更され得る。ブルートゥース/LTEの共存を可能にするための時間ドメイン技術は、ブルートゥースとLTEの送信及び受信時間をアラインすることに基づいている。入手可能なブルートゥースデバイスは、それらのネットワーク時間を変更するための直接的な方式を有しておらず、また、ブルートゥース規格はBTネットワーククロックを変更するためのコマンドを特定しない。従来技術を用いると、双方のネットワークをドリフトを用いてアラインするためには、BTデバイスが通常少なくとも10秒、場合によっては数分、待つことになる。
【0030】
図5を参照して、BTネットワークをLTEにアラインするためのパケットシーケンスを示す図を検討及び説明する。送信と受信の間のブルートゥーススイッチポイントがLTEが送信と受信の間でスイッチするポイントとラインアップされるようにBTネットワーク時間を変更するために、BTマスターとスレーブのロール間でスイッチするための従来のBTロールスイッチ手順が用いられる。しかしながら、従来のBTロールスイッチ手順は、従来の目的には用いられず、代わりにBTネットワークタイミングを変更するために用いられる。主目的ではないが、副次的な効果として、従来のBTロールスイッチ手順はBTネットワークタイミングを更新する。BTハンドセットとヘッドセットが、例えば、それらの間でロールをスイッチするとき、ロールスイッチ手順は、手順の一部としてタイミングを更新するためのオプションを有する。ここで、アラインメントのための適切なタイミングが決定され、その後、BTロールスイッチが実行される。これは、主目的のためではなく、スロットペアにおけるスイッチポイントをLTEフレームの終了とラインアップさせるように、BTネットワーククロックを特定的に更新させるためである。
【0031】
BTロールスイッチ手順は、既知のリンク層手順である。ブルートゥースチップセットは、例えば、マスターからスレーブにスイッチするための、LMP(リンクマネージャプロトコル)スイッチロールコマンドを発行し得るが、副次的効果として、新規のタイミングをアップロードする可能性がある。BTネットワーク時間はこのコマンドの副次的効果としてリロードされ得る。
【0032】
BTロールスイッチコマンドはリンク層レベルである。それは、「ロールスイッチ」と称され、リンクマネージャプロトコル仕様、例えば、BTコア仕様4.0のセクション4.4及びそれ以前のバージョン、で定義されている。コア仕様のセクション4.2はリンク層パケットについて記載している。
【0033】
図5において、BTスロット501が、TX及びRXペアを従来通り交互に繰り返す。BTネットワークをLTEネットワークにアラインするために、一連の2つのロールスイッチコマンドが発行される。これらのコマンドは従来のものであるが、コマンド内のリタイミング情報は従来のものではない。ここで、下記のコマンドシーケンスが発行される。
LMPスイッチリクエスト503
LMPスロットオフセット505
LMP受け入れ507
FHS ID509
...その後、BTネットワークはリタイミングする
LMPスロットオフセット511 LMPスロットオフセットは、LTE UL:DLスイッチポイントにアラインするためのリタイミング情報を含む
LMPスイッチリクエスト513
LLMP受け入れ515
...その後、BTネットワークはリタイミングする
その後、
図6に関連して後述するように、TX/RXペア517、519を用いて、従来の通信を再開する。
【0034】
図6を参照して、
図5に従ってリタイミングされた後の、共存するブルートゥース及びLTEの送信及び受信時間を示すタイミング図を検討及び説明する。
図4と同様に、上のシリーズはLTE通信601を示し、下のシリーズはブルートゥース通信603のシーケンスを示す。ここで、干渉を受けないように、1フレームに少なくとも1つのBT送信/受信ペアがLTE受信/送信ペアとラインアップされる。縦の点線で示すように、TX及びRX605、607ペアの間のブルートゥーススイッチポイント609、611、613、615は、LTE TX及びRXの間のスイッチポイントとラインアップされる。このように、少なくともLTE受信送信の幾つかが、ブルートゥース通信の受信半分とラインアップされ、対応するLTE送信は、ブルートゥース通信ペア609、611、613、615の送信半分とラインアップされる。それでもBT通信の幾つかは干渉を受けるが、これは
図4の例の干渉に比べると非常に少ない。
【0035】
ドリフトに依存してブルートゥース及びLTEの送信及び受信時間をリタイムすることが可能である。この状況では、LTEとブルートゥースの両方を備えるデバイスが、必要とされるBTクロック変更まで長期間、ネットワーククロックをドリフトすることになる。このような方式でドリフトを用いる結果、ドリフトの間の長い待ち時間遅延により、望ましくない使用例となり得る。通常、スロードリフトは、遅すぎるという理由によりネットワークを切断させる。
【0036】
再び
図4を参照する。
図4では、BT通信が干渉を受け、BT通信は最終的にエラーにより失敗し得る。
【0037】
図4を
図6と比較すると、
図6では、より多くのパケットが成功している。しかしながら、ブルートゥースでは、5ms程度(LTEフレームに対応する)毎にパケットの1ペアを良好に搬送し、干渉を受けるパケットをドロップ又は損失することは許容可能な使用例である。これは、例えば、電話を掛ける等のような、典型的なブルートゥースの使用では管理可能である。そのため、
図6の例のように、パケットが最適レートの30%で送られることを可能にすることは、ユーザにとって許容可能である。
【0038】
図7を参照して、ブルートゥースプロトコル層を示すブロック図を簡単に検討及び説明する。概要において、ブルートゥースデバイスが、BTレイヤードプロトコルを含み、BTレイヤードプロトコルは概して、物理層701、リンク層703、ホストコントローラインタフェース(HCI)層705、論理リンク制御アプリケーションプロトコル層(L2CAP)707、RF通信プロトコル層(RFCOMM)709、オブジェクトエクスチェンジ(OBEX)層711、及びサービスディスカバリ層713を含む。これらの層の幾つかは、既知の技術に従って、省略、拡張、又は組み合わせが成され得る。これらの層の各々は、一般的に既知であり、更なる説明は行なわない。
【0039】
リンク層703は、ここで対象とされるもので、リンクマネージャプロトコル仕様によって定義され、リンク層703の既知のロールスイッチ手順が、以前は知られていないタイミングを備えて用いられ得る。特に、リンク層ロールスイッチ手順の副次的効果は、指定されたポイントにタイミングをラインアップすること、及びブルートゥースプロトコルで全く同じ状態で終了することであり得る。この例では、BTネットワークがLTEネットワークとラインアップされるように、予め定められたタイミングで、副次的効果が提供され得る。タイミングをラインアップするための他のオプション、例えば、最大数分を要する、BTクロック(上述)をスロードリフトさせること等、がある。しかしながら、BTロールスイッチ手順を用いることによって、約10msでこの変更が実行され得る。
【0040】
本明細書の提案は、BTコア仕様4又はそれ以前に従ったBTヘッドセット(本明細書中では、「レガシー」BT技術、「レガシー」BTヘッドセット等とも称する)を、BTトランシーバを有するLTEイネーブルセルラー電話と共に機能可能にさせ得る。ユーザは、新しいセル電話を購入するとき、ユーザの既存のBTヘッドセットが新しいセル電話と共に機能することを望み得る。本明細書中で議論している問題に対する現行の解決法の多くは、レガシーBTヘッドセットと互換性がなく、代わりに、BTプロトコルへ追加することでこの問題を解決することである。例えば、現在、BT SIGは「LTE互換」ブルートゥースデバイスを定義する作業を行なっている。これまでの想定は、「LTE互換」ブルートゥースデバイスは、まだ定義されていないコマンドと適応する別の「LTE互換」デバイスのみと機能し、これらの新コマンドと適応していないレガシーデバイスとは機能しないということである。これは、新しいLTEイネーブルセルラー電話のユーザは、ユーザのレガシーブルートゥースヘッドセットの使用が可能になるのではなく、新しいヘッドセットを購入することが必要となるであろうことを意味する。
【0041】
しなしながら、本明細書の提案は、BTヘッドセットの如何なる変更も強いることなく、従来のロールスイッチコマンドに新しいアラインメントタイミングを乗せるだけの、BTチップセット上の簡単な変更とし得る。その結果、この方式の使用は、レガシーヘッドセット、及び他のレガシーBT技術をサポートし得る。このように、LTEイネーブルハンドセットの購入者は、愛用の従来のブルートゥースヘッドセットを引き続き使用できる。
【0042】
ここで
図1を参照して、通信ユニットの一部を示すブロック図を検討及び説明する。
図1は、1つ又は複数の実施形態の動作に用いるための、例示の通信デバイスのブロック図である。通信デバイス101は、LTEプロセッサ103とLTEトランシーバ155、BTプロセッサ105とBTトランシーバ157、アプリケーションプロセッサ163、BTプロセッサ105と通信するメモリ109、マイクロフォン(図示せず)、テキスト及び/又は画像ディスプレイ151、スピーカ(図示せず)、及び/又はキーパッド153等のユーザ入力デバイスを含み得る。
【0043】
LTEプロセッサ103及びBTプロセッサ105は、各々、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサを含む。LTEプロセッサ103に関連する部分は簡素化のために省略されている。BT及びLTE技術の多くの他の部分、及び通信ユニットの従来の部分は、既知であり、説明があいまいになるのを避けるために省略されている。メモリ109は、BTプロセッサ105に結合又は組み込まれ得、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブルROM(PROM)、及び/又は電気的消去可能リードオンリーメモリ(EEPROM)を含み得る。メモリ109は、多数のメモリロケーション、コンピュータプログラム、及びデータストレージ123を含む。多数のメモリロケーションは、特に、少なくとも基本のオペレーティングシステム、データ、及びBTプロセッサ105により実行されるプログラムのための変数111を記憶するためのものである。コンピュータプログラムは、BT接続を設定すること113、LTE接続がアクティブか否かを決定すること115、予測アラインメント時間を決定すること117、予測アラインメント時間を指定するレガシーコマンド又はロールスイッチコマンドを実行すること119、通常のタイミングでBT送信/受信を実行すること121、LTEフレームにアラインされたタイミングでBT送信/受信を実行すること123、及び/又は他の処理等の種々の機能に関連してBTプロセッサを動作させるためのものである。データストレージ123は、BTプロセッサ105により用いられる他の情報のためのものである。コンピュータプログラムは、例えば、ROM又はPROMにストアされ得、通信デバイス101の少なくともBT部分の動作を制御する際にBTプロセッサに指示し得る。これらの機能の各々を、より詳しく説明する。
【0044】
通信デバイス101において、LTEのために1つ及びブルートゥースのために1つの、同期していない少なくとも2つのチップセットがあり得る。各チップセットは、LTEプロセッサ103及びBTプロセッサ105等のそれら独自のプロセッサを有する。これらの2つのチップセットを制御するアプリケーションプロセッサ163も存在し得るが、それはよく認識されており、本説明と関係がない。本明細書で説明するBTネットワーククロックは、BTトランシーバ自体に取り付けられているハードウェアクロックとは異なる仮想クロックとして従来実装されている。BTネットワーククロックは、本明細書で説明されるようにLTEに同期されている。
【0045】
LTEプロセッサ103は、既知の技術及びLTE通信規格に従って、LTEトランシーバ155を介して随意的なLTE RFフロントエンド(図示せず)を介して、基地局等のLTEネットワークインフラストラクチャデバイス159との間で通信を送信及び受信し得る。既知の技術を用いて、LTEプロセッサ103は、特に、フレームのためのタイミングを示すタイミング情報161、具体的には、従来と同様にLTEが送出するフレームの境界のための基準タイミング信号、をBTプロセッサ105に送り得る。
【0046】
BTプロセッサ105は、BTネットワークをLTEプロセッサにアラインするために必要なキャプチャオフセットを可能にするために、本明細書で更に説明するようなLTEプロセッサからのタイミング情報161を用い得る。
【0047】
ユーザは、キーパッド153又は他のユーザ入力デバイスを介してアクセス可能な機能を呼び出し得る。ユーザ入力デバイスは、キーパッド、コンピュータマウス、タッチパッド、タッチスクリーン、トラックボール、及び/又はキーボード等の、1つ又は複数の種々の既知の入力デバイスを含み得る。ディスプレイ151は、従来の液晶ディスプレイ(LCD)又は他の視覚ディスプレイによって、及び/又は可聴メッセージを再生するための従来の聴覚デバイス(例えば、スピーカ)によって、情報をユーザに提示し得る。
【0048】
ユーザ入力デバイス153からのシグナリングに応答して、メモリ109にストアされている命令に従って、又はBTトランシーバ157を介して或る情報を受け取ると自動的に、BTプロセッサ105は、既知の技術及びBT規格に従って、BTトランシーバ157を介してBTデバイス161との間で情報を通信し得る。
【0049】
BTプロセッサ105は、既知の技術に従って、BT接続を設定する113ようにプログラムされ得る。BTプロセッサは、アクティブ接続を開始し得、又は、BTアクティブ接続のためのリクエストに応答し得る。通信デバイス上のBTプロセッサは、アクティブBT接続を開始する必要はない。アクティブBT接続を設定するための技術は、接続リクエストの要求と承認のため、及びBTプロセッサ105をBTデバイス161と通信させるために必要な任意の他の情報を交換するために知られている。
【0050】
BTプロセッサ105は、LTE接続がアクティブかどうかを決定する115ようにプログラムされ得る。これは既知の技法に従って成され得る。例えば、LTEバンドの1つにおける信号が検出され得る、又は、BTプロセッサ105が、LTEプロセッサ103によって、接続161を介して、LTE接続がアクティブであることが通知され得る、又はBT通信との間で起きる干渉が注目され得る、などである。
【0051】
BTプロセッサ105は、BTマスター及びスレーブパケットスイッチポイントがLTEフレームにアラインされるように予測アラインメント時間を決定する117ようにプログラムされ得る。アラインメントのためにBTネットワーククロックに注入される、BT及びLTEネットワークをラインアップするためのオフセットタイミングは、既知の技法を用いて決定され得る。例えば、LTEフレームサイズは、既知であり、フレームの実際の開始/終了は、検出された信号から決定され得、又は通信信号161を介してLTEプロセッサ103によって示され得る。この情報から、後続のLTEフレームが開始/終了するタイミングが決定され得る。また、MSパケットサイズは、要求されたBT通信から決定され得、また、いつMSパケットペアが開始されるべきであるかに向け、逆方向に機能することによって、MSスイッチポイントがLTEフレームの終了/開始にアラインされ得る。いずれの場合も、LTEフレームにおける送信/受信スイッチポイントのMSスイッチポイントへのアラインメントを決定するための幾つかの既知の方法が存在し、それらの方法のいずれも用いられ得る。
【0052】
BTプロセッサ105は、マスター/スレーブ通信のための次の時間として予測アラインメント時間を指定するレガシーコマンド又はロールスイッチコマンドを実行する119ようにプログラムされ得る。レガシーコマンドは、例えば、マスターからスレーブへその後スレーブからマスターへ、又は、スレーブからマスターへその後マスターからスレーブへ、のいずれかの、リンク層ロールスイッチコマンドの2つのセットの連続するシーケンスであり得る。このコマンドは、BTコア仕様4.0又はそれ以前に指定されている現行の技術に存在するために「レガシーコマンド」と称される、BTコア仕様4.0又はそれ以前に指定されておらず、そのため「レガシー」デバイスが認識しないであろうコマンドと区別されている。「レガシーコマンド」は、以前に定義された場合、後の仕様でも引き続き定義され得る。リンク層ロールスイッチコマンド、及びリンク層ロールスイッチ手順のための関連するシーケンスは、BT仕様に記載され、充分定義され、従来のものであり、充分理解されている。新しいデバイスとのみならずレガシーBTデバイスとも互換性を有するために、コマンドは仕様に記載されたものとし得る。例えば、マスターからスレーブへの従来のロールスイッチ手順が実行される。マスターからスレーブへのロールスイッチパケットが送られ、ACKが(ロールスイッチを受け入れるため)受信され、その後、再びミートするための時間を指定するパケットが送られ、ACKが(時間を受け入れるため)受信される等、すべて仕様に記載されるとおりである。その後、スレーブからマスターへのロールスイッチが実行される。スレーブからマスターへのロールスイッチパケットが送られ、ACKが(ロールスイッチを受け入れるため)受信され、及びその後、再びミートするための時間を指定するパケットが送られ、ACKが(時間を受け入れるため)受信される等、全て仕様に記載されているとおりである。しかしながら、従来のロールスイッチ手順とは対照的に、スレーブからマスターへのロールスイッチが実行される前に、LTEとラインアップするための予測アラインメント時間が計算され、その予測アラインメント時間が、通常の時間の代わりに、再びミートするための時間として用いられる。
【0053】
なお、ロールスイッチ手順は、本明細書で説明されるように指定されるBT通信を開始するための次の時間の誘導を可能にするので、少なくとも最後のロールスイッチ手順を実行する前に予測アラインメント時間が計算される。予測アラインメント時間は、ロールスイッチ手順に挿入され、その結果、指定され得るデフォルトの時間がある場合、それをオーバライドする。
【0054】
BTプロセッサ105は、例えば、LTE接続がアクティブでないときBTトランシーバ157を介してBTデバイス161と通信するように、BT送信及び受信を実行する121ようにプログラムされ得る。そのような送信及び受信は、通常のタイミングで実行され得る。これは従来の技法に従って成され得る。
【0055】
BTプロセッサ105は、例えば、LTE接続がアクティブのときBTトランシーバ157を介してBTデバイス161と通信するように、BT送信及び受信を実行する123ようにプログラムされ得る。この例において、BT送信及び受信タイミングのタイミングは、BTネットワーククロックを予測アラインメント時間に設定することによって、LTEフレームに基づいて、LTE送信及び受信のタイミングにアラインされ得る。1つの状況において、一旦アラインされたBTネットワーククロックは、アラインされたままになり、従って、その後のBT送信及び受信は通常通り実行され得る。アラインされていないパケットはどれも、干渉を受け、通常のようにドロップされるが、各後続のLTEフレーム内に少なくとも1つのマスター/スレーブパケットペアが存在する。別の状況では、BTネットワーククロックはアラインされたままになり、MSパケットスイッチポイントがLTEフレームとアラインされたままになるように、予め設定された遅延がMSパケットペア間に挿入される。更に別の状況では、BTネットワーククロックはLTEにアラインされたままでなく(おそらく、BTがドリフトしているか、又は新しいLTE接続がアクティベートされている)、BTネットワーククロックを新しい予測アラインメント時間にリセットするように、ロールスイッチ手順が実行される。しかしながら、一旦、BT送信及び受信タイミングがLTEフレームに基づいてLTE送信及び受信にアラインされると、従来の技法に従ってBT送信及び受信が実行され得る。
【0056】
当業者には理解されるように、上述の機能に加えて、メモリ109は、miscデータベース123並びに通常の一時ストレージ内の他の種々雑多な情報、及び、本明細書で説明されない他のプログラムのための他の命令を含み得る。
【0057】
なお、
図1は、機能又はリソースの論理的グループ分けに関連して説明されることを理解すべきである。これらの論理グループ分けの1つ又は複数は、1つ又は複数の実施形態では省かれ得る。例えば、キーパッド153及び/又はテキスト/画像ディスプレイ151は、デバイスから省かれ得る。同様に、機能は、本願範囲から離れることなく、異なってグループ分けされ得、組み合わされ得、又は増大され得る。同様に、本説明は、データ及び情報の種々の集合体を説明し得る。データ又は情報の1つ又は複数のグループ分けは、本願範囲から逸脱することなく、省かれ得、分配され得、組み合わされ得、又は増大され得、又はローカル及び/又はリモートで発生し得る。
【0058】
図8を参照して、BT通信手順801を示すフローチャートを説明する。この手順は、例えば、
図1に関連して説明した通信ユニットのプロセッサ、又は適切に配置された他の装置上に有利に実装され得る。
【0059】
概要において、BT通信手順801は、BT接続を設定すること803、アクティブLTE接続があるか否かをチェックすること805、及び、そうであれば、BTとLTEが既にアラインされているか否かをチェックすること807を行い得る。アクティブLTE接続が存在し、BTとLTEがアラインされていない場合は、手順801は、予測アラインメント時間を決定すること809、マスター/スレーブをスイッチするためにリンク層コマンドを実行すること811、マスター/スレーブをスイッチするためにリンク層コマンドを(再び)実行し、予測アラインメント時間をBTネットワーククロックにアップロードすること813を行い得る。BTとLTEが既にアラインされている場合、又はアクティブLTE接続がない場合、この手順801は、BTネットワーククロックを既に設定されているもの、即ち、クロックをLTEにアラインする理由がないもの、として放置する817。既にBT接続が設定されていて、BTネットワーククロックがアラインされている(必要な場合)ので、その後、手順801は、BT送信及び受信を実行する815。これらに関連する多くの詳細が上記で説明されているが、以下に、幾つかの追加的な説明を行なう。なお、既に説明した詳細は省かれ得る。詳細な説明は下記の通りである。
【0060】
手順801は、上述したように、BT接続を設定すること803を行い得る。この手順は、BT接続を開始し得、及び/又はBT接続のためのリクエストを受信し得る。従来の技術が用いられ得る。
【0061】
手順801は、上述したように、既知の技術を用いて、アクティブLTE接続805があるか否かをチェックすること805を行い得る。
【0062】
手順801は、BTとLTEが既にアラインされているか否か、即ち、LTEフレームの終了又は開始に基づいてBT送信/受信パケットスイッチポイントがLTE送信/受信パケットスイッチポイントと既にアラインされているか否か、をチェックすること807を行い得る。パケットスイッチポイントは上述のように決定され得る。また、LTEフレームの決定は上述したが、この決定を行なうための幾つかの技法が知られている。
図8に示すように、この決定は、LTEがアクティブでない場合、スキップされ得る。
【0063】
アクティブLTE接続があり、BTとLTEがアラインされていない状況では、手順801は、LTEフレームに基づいて予測アラインメント時間を決定すること809を行い得る。これは、上記で詳細に説明されているため、ここでは繰り返さない。
【0064】
手順801は、オリジナルマスターがスレーブになるように、マスター/スレーブをスイッチするためのリンク層コマンドを実行すること811を行い得る。その後、この手順は、オリジナルマスターが再びマスターになるように、マスター/スレーブをスイッチするためのリンク層コマンド(再度)を実行すること813を行い得る。この状況は、この手順を実行しているデバイスが現在マスターであり、そのため、マスターからスレーブへロールスイッチするためにそのデバイスがリンク層手順を実行することであり得る。これがその状況である場合は、第2のロールスイッチ手順は、スレーブからマスターへとなる。他方、手順801を実行しているデバイスが現在スレーブである場合、そのデバイスは、スレーブからマスターへロールスイッチするためにリンク層手順を実行する。第2のロールスイッチ手順は、マスターからスレーブへとなる。いずれの場合も、第1のロールスイッチコマンドは、オリジナルマスター及びオリジナルスレーブのロールをスイッチし、第2のロールスイッチコマンドは、オリジナルマスター及びオリジナルスレーブへロールをスイッチして戻す。
【0065】
オリジナルマスターが再びマスターになるように、マスター/スレーブをスイッチするために第2のリンク層コマンド(再度)を手順801が実行する813とき、手順801は、予測アラインメント時間を新しい時間としてBTネットワーククロックにアップロードするという副次的効果の利点を利用する。上述したように、ロールスイッチ手順(LMPスイッチリクエスト及びLMPスロットオフセットコマンドを呼び出す)は、BTネットワーククロックにアップロードするための時間を指定する随意的なパラメータを提供し、BTマスターとBTスレーブが同期される固定同期ポイントインタイムを定義する。予測アラインメント時間は、BTネットワーククロックとして指定される。BTネットワーククロックで第2のリンク層ロールスイッチ手順が実行されるとき、BTマスターとBTスレーブはそのポイントに同期し、そのポイントは、上述したように、LTEフレームに基づいて予測アラインメント時間に設定されたものである。そのため、第2のリンク層ロールスイッチ手順は、BTマスターとBTスレーブを第3のポイントインタイムに、より具体的には、LTEフレームに基づくLTE送信/受信の間のスイッチポイントに、同期させるために用いられ得る。
【0066】
BTとLTEが既にアラインされている場合、又はアクティブLTE接続が無い場合は、BTネットワーククロックは、既に設定されているとして放置される。アクティブなLTE接続が無い場合、又はBTとLTEが既にアラインされている場合、BTネットワーククロックをLTEに更新する理由がない。アクティブなLTE接続が無い状況において、BT通信は、LTE接続との共存を考慮することなく通常のように進行し得る。BTネットワーククロックがLTEに既にアラインされていない状況では、次のBTパケットスイッチポイントがLTEフレームいアラインするようにBTネットワークがリタイミングされるまで成功したBT通信が起こらない可能性がある。
【0067】
既にBT接続が設定され、BTネットワーククロックがアラインされている(必要な場合)ので、手順801は、BT送信及び受信を実行する815。これは普通の技法を用いて成され得る。なお、LTEにアラインされたBT送信及び受信815は、LTEとの共存問題がない場合、そうでない場合には送信が成功していたであろう、干渉を受けた送信/受信ペアをドロップし得ることに留意するべきである。
【0068】
即ち、BTが、送られるべきパケットA、B、C、D、E、F、G、H、I、J・・・を有すると考える。LTEの影響を全く考慮しない場合、BTは、マスター/スレーブパケットペアの全部を送り得る。しかしながら、BTネットワーククロックのLTEフレームへのアラインメントによって、例えば、3番目のマスター/スレーブパケットペア毎に送信され得、その間のパケットペアはドロップされ得る。従って、A、D、G、J、...のようにアラインメントが許可される。BTマスター/スレーブパケットペアが典型的なハンドセット/ヘッドセット通信である場合、これが、ユーザにとって許容可能な結果を生み出す。
【0069】
ブルートゥース仕様バージョン4.0に従うと、ロールスイッチ手順はピコネットに接続された2つのデバイスのロールをスワッピングするための方法である。この手順は、オリジナルマスターデバイスによって定義された物理チャネルから、新しいマスターデバイスによって定義された物理チャネルに移動することに関する。1つの物理チャネルから次にスワッピングするプロセスにおいて、物理リンクのヒエラルキー及びBR/EDRコントローラ上の論理トランスポートが除去され再構築される。但し、トポロジーによって暗示され、保存されないASB及びPSB論理トランスポートは例外である。BT仕様は、固定同期ポイントを定義するために、パラメータとしてBTクロックを随意的に含むロールスイッチLMP手順を定義する。LMP_switch_req PDUは、パラメータ、TDDスイッチが実行されるインスタントを指定するスイッチインスタントを含む。これは、両方のデバイスに利用可能であるマスターのクロックのブルートゥースクロック値として指定される。LMP_switch_reqが受信されると、スイッチインスタントが現行のマスタークロック値と比較される。それが未来にある場合は、ロールスイッチが許可され、スイッチインスタントでエクスパイヤするようにタイマーが開始したと想定するLMP_accepted PDUが返される。タイマーがエクスパイヤするとロールスイッチが開始される。
【0070】
用語「レガシーコマンド」は、「レガシーリンク層コマンド」と称されることもあり、ブルートゥースマスター/スレーブパケット間のスイッチポイントのBTアラインメント時間を、送信と受信の間のLTEスイッチに設定するために用いられるロールスイッチコマンドを指す。レガシーコマンドは、BTコア仕様4.0又はそれ以前で指定され得る。従って、BTコア仕様4.0又はそれ以前に従って構築されたBTデバイス(「レガシー」デバイスと称される)は、レガシーコマンドを認識し、指定されたように実行し得る。これは、BTコア仕様4.0又はそれ以前に指定されていない非レガシーコマンドと比較すると、レガシーデバイスは非レガシーコマンドを適切に認識しないため、従って、必ずしも指定したとおりに実行することはない。ここで、より具体的には、レガシーコマンドは、例えばBTプロトコル層のリンク層における、ロールスイッチコマンドであり得、より特定的には、ロールスイッチコマンドを含むBTロールスイッチ手順であり得、更により特定的には、オリジナルのマスターとスレーブの指定をスイッチするための第1のリンク層ロールスイッチコマンド、及びその後、オリジナルマスター/スレーブの指定にスイッチして戻すための第2のリンク層ロールスイッチコマンドとし得る。
【0071】
なお、用語「通信ユニット」は、加入者ユニット、ワイヤレス加入者ユニット、ワイヤレス加入者デバイス等と交換可能に用いられ得ることに留意されたい。これらの用語の各々は、通常ユーザに関連するデバイス、典型的には、例えばサービス契約に従って、公共ネットワークで、又はエンタープライズネットワーク等のプライベートネットワーク内で用いられ得る典型的なワイヤレスモバイルデバイスを意味している。そのようなユニットの例には、セルラーハンドセット又はデバイス、パーソナルデジタルアシスタント、パーソナルアサインメントパッド、及びワイヤレス動作用に装備されたパーソナルコンピュータ、セルラーハンドセット又はデバイス、又は同等のものが含まれ、そのようなユニットは、LTEネットワーク及びBTネットワークにおける同期動作のために配置及び構成されていると仮定する。
【0072】
特に対象とされる通信システム及び通信ユニットは、従来の双方向システム及びデバイス等のセルラー広帯域ネットワーク(WAN)、アナログ及びデジタルセルラー、CDMA(符号分割多重アクセス)及びそれらの変形を含む種々のセルラー電話システム、GSM(モバイル通信用グローバルシステム)、GPRS(汎用パケット無線システム)、UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信サービス)システム等の2.5G、3G、及び4Gシステム、802.16、802.20、又はフラリオン等のインターネットプロトコル(IP)ワイヤレス広域ネットワーク、統合デジタルエンハンストネットワーク、LTE(ロングタームエボリューション)、802.16m等のWiMAX2、WiMAXl、及びLTEアドバンスト等の4Gアクセス技術、及びそれらの変形又は進化系を介して音声通信サービス又はデータ又はメッセージングサービスを提供及び促進するものである。
【0073】
更に、対象とされるワイヤレス通信ユニット又はデバイスは、ブルートゥースコア仕様バージョン4.0又はそれ以前で指定される、通常はブルートゥースと称される短距離ワイヤレス通信能力を有し得る。或いは、これらの短距離ワイヤレス通信能力は、クラシックブルートゥース、ブルートゥース高速プロトコル、ブルートゥース低エネルギー(WiBree)プロトコル、及びブルートゥースの最新バリエーションと称されることもある。これは、IEEE802.11等のWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)能力と接続して動作可能である。その際、好ましくは、CDMA、周波数ホッピング、OFDM(直交周波数分割多重)又はTDMA(時間分割多重アクセス)アクセス技術、及びTCP/IP(送信制御プロトコル/インターネットプロトコル)、UDP/UP(ユニバーサルデータグラムプロトコル/ユニバーサルプロトコル)、IPX/SPX(パケット間交換/シーケンシャルパケット交換)、ネットBIOS(ネットワークベーシック入力出力システム)、又は他のプロトコル構造等の、1つ又は複数の種々のネットワーキングプロトコルを用いる。
【0074】
なお、用語「ネットワークインフラストラクチャデバイス」は、1つ又は複数のワイヤレス通信デバイスとの通信をサポートするデバイスであって、中央コントローラ等と通信する1つ又は複数の基地局、及びそれらの変形及び進化系を含むデバイスを意味することに留意する。
【0075】
当業者であれば、本発明の請求の範囲内で、例示の実施形態に変更が行なわれること、及び多くの他の実施形態が存在することを理解するであろう。