(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2の制御ユニットが、前記車両内の車体制御管理ユニットからそれぞれ位置データを受信し、前記車体制御管理ユニットからの前記位置データが、前記第1のドア及び/又は第2のドアがラッチされ、これによりその閉位置に配置されていることの判断であり得る請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。
前記第1の駆動手段が、電気的に駆動される回転スピンドルを備え、前記第1の駆動手段上又は内部に配置された第1のホールセンサが、前記回転スピンドルの半回転毎に前記第1の制御ユニットに信号を発し、前記第1の制御ユニットがそれに対して発せられた前記ホールセンサの信号をカウントし、ホールセンサの信号のカウント数に依存して前記第1の車両ドアの現在位置を判断するように構成される請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
前記第2の駆動手段が、電気的に駆動される回転スピンドルを備え、前記第2の駆動手段上又は内部に配置された第2のホールセンサが、前記回転スピンドルの半回転毎に前記第2の制御ユニットに信号を発し、前記第2の制御ユニットがそれに対して発せられたホールセンサの信号をカウントし、ホールセンサの信号のカウント数に依存して前記第2の車両ドアの位置を判断するように構成される請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
前記第1の制御ユニットへ発せられたホール信号のカウント数は、前記第1の車両ドアの閉位置又は全開位置におけるゼロから前記第1の車両ドアの全開位置又は閉位置における第1の最大カウントの範囲とすることができ、前記第2の制御ユニットへ発せられたホール信号のカウント数は、前記第2の車両ドアの閉位置又は全開位置におけるゼロから前記第1の車両ドアの全開位置又は閉位置における第2の最大カウントの範囲とすることができる請求項6に記載のシステム。
前記第1及び第2の制御ユニットが、前記車両のコントローラエリアネットワーク(CAN)とそれぞれ通信し、これにより、前記第1及び第2の制御ユニットが位置データを交換する請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
前記システムが、前記制御手段に無線コマンド信号を発するように構成されたリモートコントロール及び/又は前記制御手段に無線コマンド信号を発するように構成され、車両に外付けされるか又は車両に内装された1以上のアクチュエータを備え、前記制御手段が、車体制御管理ユニット(BCM)を備え、前記リモートコントロール及び/又はアクチュエータからの少なくとも一部又は全ての命令信号が、前記第1及び第2のドアの解除を生じさせるため及び/又は他のセキュリティ問題に対処するため及び/又はそのようにするために許可されているかどうかについての検証のためにBCMに最初に発せられ、その後、前記BCMが前記命令信号を前記制御手段と通信する請求項1〜12のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、車両における特定の有利な用途を見出す動力付き分割テールゲートドアシステムの分野における更なる改善を提供することを目的とする。本発明は、車両用以外の用途に利用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の側面は、添付の特許請求の範囲に記載されるような、制御システム、動力付き分割ドアシステム、車両、プログラム及び方法を提供する。
【0007】
保護が求められる本発明の別の側面によれば、閉位置と開位置との間で関節接合するように配置された第1の車両ドアと、閉位置と開位置との間で関節接合するように配置された第2の車両ドアと、閉位置と開位置との間で第1及び第2の車両ドアをそれぞれ移動させるための第1及び第2の駆動手段と、開位置と閉位置との間で第1及び第2のドアの移動を制御するように第1及び第2の駆動手段を制御するための制御手段とを備える車両用の動力付きの、分割ドアシステムであって、制御手段が、第1及び第2の車両ドアのそれぞれに関する位置情報を備え、制御手段が、第1及び第2の車両ドアのそれぞれが、同時に同一空間を占有しないことを保証するように構成されている。この方法により、別のコマンドを要求しているユーザによる給電操作の中断、障害物が車両外へ延びている又は車両の周りにあることによる給電操作の中断、及び1又は両方の車両ドアの影響給電操作のコマンドを発して1又は両方のテールゲートを非標準位置へ及びその非標準位置からユーザが手動で移動させることを含む多種多様な使用事例において、車両のドアの衝突が、それが妨げられない場合には、緩和される。
【0008】
随意には、制御手段が、第1の駆動手段を制御するための第1の制御ユニットと、第2の駆動手段を制御するための第2の制御ユニットとを備える。
【0009】
随意には、第1の制御ユニットが第1の車両ドアに関連する位置情報を備えるように、第1の制御ユニットには1以上のセンサ及び/又は第1の駆動手段から及び/又は車両内の他の制御システムから位置データが供給され、第2の制御ユニットが第2の車両ドアに関連する位置情報を備えるように、第2の制御ユニットには1以上のセンサ及び/又は第2の駆動手段から及び/又は車両内の他の制御システムから位置データが供給され、第1及び第2の制御ユニットのそれぞれが第1の車両ドア及び第2の車両ドアの両方に関連する位置データを備えるように、第1及び第2の制御ユニットが、第1及び第2の車両ドアに関連する位置データをそれらの間で交換するために相互に通信する。
【0010】
更に随意には、第1及び第2の制御ユニットが、第1及び第2の駆動手段上又は内部にそれぞれ配置されたセンサからの位置データをそれぞれ受信する。
【0011】
好ましくは、しかしながらそれでも随意には、第1及び第2の駆動手段上又は内部にそれぞれ配置されたセンサが、それぞれホールセンサである。
【0012】
随意には、第1及び第2の制御ユニットが、車両内の車体制御管理ユニットからそれぞれ位置データを受信し、車体制御管理ユニットからの位置データが、第1のドア及び/又は第2のドアがラッチされ、これによりその閉位置に配置されていることの判断であり得る。
【0013】
随意には、第1の駆動手段が、電気的に駆動される回転スピンドルを備え、第1の駆動手段上又は内部に配置された第1のホールセンサが、回転スピンドルの半回転毎に第1の制御ユニットに信号を発し、第1の制御ユニットがそれに対して発せられたホールセンサの信号をカウントし、ホールセンサの信号のカウント数に依存して第1の車両ドアの現在位置を判断するように構成される。更に随意には、第2の駆動手段が、電気的に駆動される回転スピンドルを備え、第2の駆動手段上又は内部に配置された第2のホールセンサが、回転スピンドルの半回転毎に第2の制御ユニットに信号を発し、第2の制御ユニットがそれに対して発せられたホールセンサの信号をカウントし、ホールセンサの信号のカウント数に依存して第2の車両ドアの位置を判断するように構成される。
【0014】
なお、第1の制御ユニットへ発せられたホール信号のカウント数は第1の車両ドアの閉位置又は全開位置におけるゼロから第1の車両ドアの全開位置又は閉位置における第1の最大カウントの範囲とすることができ、第2の制御ユニットへ発せられたホール信号のカウント数は第2の車両ドアの閉位置又は全開位置におけるゼロから第1の車両ドアの全開位置又は閉位置における第2の最大カウントの範囲とすることができる。
【0015】
随意には、衝突ゾーンは、第1の車両ドアと第2の車両ドアとが潜在的に互いに接触する可能性のあるドアシステムの領域として定義される。衝突ゾーンは、追加的な確実性又は安全性に対する許容範囲を含んでいてもよい。
【0016】
随意には、第1及び第2の車両ドアが両方ともその閉位置に配置されているときに、第1の車両ドアが第2の車両ドアに部分的に重なる。
【0017】
また更に随意には、第1及び第2の制御ユニットは、第1及び第2の車両ドアが両方とも衝突ゾーン内に配置されているときにおいて第1の及び/又は第2の車両ドアの関節接合が中断される場合に、第1及び第2の制御ユニットが、第1及び第2の車両ドアの衝突を回避する適切な方法で第1及び第2の車両ドアを全開位置に関節接合するように構成されるように構成される。
【0018】
更に随意には、第1及び第2の車両ドアがそれぞれ上方及び下方ドアとして配置されており、上方及び下方ドアは、下方ドアの高さが上方ドアの高さの約5%から30%の間にあり、閉位置において、上方ドアが下方ドアに一部重なるように寸法が決められている。
【0019】
随意には、第1及び第2の制御ユニットが、車両のコントローラエリアネットワーク(CAN)とそれぞれ通信し、これにより、第1及び第2の制御ユニットが位置データを交換する。
【0020】
随意には、第1及び第2の車両ドアの位置が、閉位置、衝突ゾーン、広範囲開位置及び全開位置の何れかであると分類することができる。
【0021】
更に随意には、システムが、制御手段に無線コマンド信号を発するように構成されたリモートコントロール及び/又は制御手段に無線コマンド信号を発するように構成され、車両に外付けされるか又は車両に内装された1以上のアクチュエータを備え、制御手段が、車体制御管理ユニット(BCM)を備え、リモートコントロール及び/又はアクチュエータからの少なくとも一部又は全ての命令信号が、第1及び第2のドアの解除を生じさせるため及び/又は他のセキュリティ問題に対処するため及び又はそのようにするために許可されているかどうかについての検証のためにBCMに最初に発せられ、その後、BCMが命令信号を制御手段と通信する。
【0022】
随意には、制御手段が、第1のドアのための第1の制御ユニットと第2のドアのための第2の制御ユニットとを備え、BCMが、第1の及び/又は第2の制御ユニットと直接通信し、車両内部又は車両上に含まれるHMI及び/又はリモートコントロールから受信した命令信号を第1の及び/又は第2の制御ユニットに必要に応じて渡すように構成される。
【0023】
保護を受けようとする本発明の更に別の側面によれば、閉位置と開位置との間で関節接合するように配置された第1の車両ドアと、閉位置と開位置との間で関節接合するように配置された第2の車両ドアとを制御するための方法が提供され、その方法が、
(i)第1の車両ドアに関連する位置データを取得することと、
(ii)第2の車両ドアに関連する位置データを取得することと、
(iii)第1及び第2の車両ドアのそれぞれが同時に同一空間を占有しないことを保証するように、開位置と閉位置との間で第1及び第2のドアの移動を制御するように第1の及び第2の駆動手段が制御され得ることを含む。
【0024】
随意には、方法が、第1の駆動手段を制御するための第1の制御ユニットと第2の駆動手段を制御するための第2の制御ユニットとの間で位置データを交換することを含む。
【0025】
本出願の範囲内において、上述の段落と特許請求の範囲及び/又は以下に詳細な説明と図面とに記載されている種々の側面、実施形態、実施例、代替物、特にそれらの特徴は、独自に又はその任意の組み合わせにおいて実施できることが想定される。例えば、ある実施形態に関連して説明した特徴は、このような特徴が相反することが無い限り、全ての実施形態に適用できる。
【0026】
本発明の実施形態は添付する図面を参照しながら例示の目的のみにおいて説明される。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1〜
図6の図面の理解を助けるために、以下の表が提供される。
【0030】
図1は、閉位置にある、本発明の任意の実施形態に係る分割テールゲートシステム12を有する車両10を示している。分割テールゲートシステム12は、第1の車両ドア14(この図示の構成では、上方テールゲートドア14である)と第2の車両ドア16(この図示の構成では、下方テールゲートドア16である)とを、全開位置及び閉位置との間で関節接合するように構成された電気駆動システムとすることができる。他の実施形態においては、第1及び第2のドア14、16は異なる方向に向いていてもよく、「上方」及び「下方」のドアでなくてもよく、例えば、他の実施形態においては、第1及び第2のドア14、16は隣り合わせで並んでいてもよい。
【0031】
図2〜
図5dは、上方及び下方テールゲートドア14、16の一方又は両方の閉位置及び開位置との間での動力による又は自動的な移動を示している。図示のように、閉位置においては、下方テールゲートドア16が開かれる前に上方テールゲートドア14が少なくとも部分的に開かなければならないように、上方テールゲートドア14が下方テールゲートドア16と重なっている(
図4参照)。下方テールゲートドア16は、上方テールゲートドア14の高さ「HU」よりも実質的に小さい高さ「HL」を有している。下方ドア16の高さ「HL」は、上方テールゲートドア14の高さ「HU」の約5%から約30%の間とすることができる。
【0032】
図2に示すように、上方テールゲートドア14の底部56は、下方テールゲートドア16のリップ70に含まれるストライカ68と嵌合するラッチ66を含む。
レッジ72は、両方のドア14,16が閉じられたときに上方ドア14の外部74が(車両の設計に依存する)下方ドア16の外部76と随意に面一となるように、上方テールゲートドア14の底部56を覆うように、ストライカ68の下方に配置されている(
図1参照)。下方テールゲートドア16を開くためには、少なくともリップ70が上方テールゲートドア14の底部56を越えて関節接合することができ(
図4参照)、その後に下方テールゲートドア16がその開位置で関節接合され得るようになるまで(
図3参照)、上方テールゲートドア14が部分的に開かれなくてはならない。上方及び下方テールゲートドア14、16の大きさ及び形状に応じて、下方テールゲートドア16の開放を可能にするのに十分な少なくとも部分的に開いた位置で、上方ドア14の関節接合θを約10°から約25°とすることができ、代替的には、上方ドア14(その閉位置と開位置との間)の総可能性角度θ
maxの25%とすることができる。随意には、一度下方テールゲートドア16が、上方テールゲートドア14から離れると、上方テールゲートドア14は、その閉位置に自動的に関節接合され得るか、或いは部分的に開いた位置又は全開位置のままであり得る。
【0033】
随意には、
図3においてより詳細に示されるように、ストレージエリア52内には、荷物室カバー50がリヤシート54からテールゲートドア14、16へと後方に延びるように含まれていてもよい。ストレージエリア52を上方及び下方ストレージ部分に分けるために、荷物室カバー50は、閉じられる際には上方テールゲートドア14の底部56よりも上方に位置していてもよく、リヤシート54の最上部58よりも下方に位置していてもよい。
【0034】
制御システム18は、テールゲートドア14、16の開閉を制御するために、車両10内に含まれていてもよい。制御システム18は、好ましくは、しかしながらそれでも随意には、上方及び下方テールゲートドア14、16の移動を独立して制御するように構成されている。制御システム18は、上方ドア14が全開位置に駆動され、下方ドア16が閉じたままである場合に上方モード制御シーケンス(
図2参照)を含むように構成され得る。なお、制御システム18は、上方及び下方ドア14、16の両方が全開位置に同時に関節接合されるデュアルオープンモード制御シーケンス(
図3参照)を含むように構成されることもできる。ドア14、16の形状によっては、衝突を避けるために、上方ドア14を下方ドア16の少し先に(即ち前方に)関節接合させることを含むことができる。制御システム18は、上方及び下方ドア14、16の両方が同時に関節接合される(下方テールゲートドア16が上方テールゲートドア14より前に動くか、上方テールゲートドア14よりも速く動く)デュアルクローズモード(
図4参照)を含むように構成され得る。
【0035】
リモートコントロール20からの無線メッセージ、例えば限定されるものではないが、フォブ(スマートキーとも呼ばれる)は、テールゲートドア制御を開始させるために、例えば以下に制限されるものではないが、上述のような上方モード、デュアルオープンモード及びデュアルクローズモード等を制御システム18を指示するために使用されることができる。車室内に含まれる(例えばダッシュボード34上に位置する)及び/又は車両外に含まれる(例えば、第1の及び/又は第2のテールゲートドア14、16上に取り付けられる)ボタン24、28、30、32からの有線又は無線の信号メッセージは、テールゲートドア14、16の一方又は両方を開けるか及び/又は閉じるかするために、制御システム18に指示するために、追加的に又は代替的に用いられ得る。制御システム18は、上方及び下方テールゲートドア14、16の位置をそれぞれ制御するための下方駆動機構42と上方駆動機構40a、40b(随意には、上方テールゲートドア14の両側にある動力供給された拡張可能な支柱機構を備える−
図3参照)との操作を制御することができる。
【0036】
図1を参照すると、ボタン24の一つは、上方ドアボタン(内部上方テールゲート解除スイッチとも呼ばれる)であってもよく、随意にはダッシュボード34上に含まれるものであって、上方テールゲートドア14を開閉するために制御システム18に指示を行う。
フォブ20上に含まれる1以上のボタン84は、ダッシュボード34内に含まれたボタン24によって提供された機能を模倣したものであるように提供されるか、或いは、直後のテールゲートドア制御指示及びテールゲートドア14、16の状態に関してボタン84を駆動させるタイミングに応じて異なる機能を有するように提供され得る。例えば、両方のドア14、16が開いている場合、フォブ20ボタン84は、デュアルクローズモードを開始するように用いられることができ、両方のドアが閉じている場合、フォブ20ボタン84は、上方モード制御を開始するように用いられることができる。更なる例としては、下方テールゲートドア16が開かれ、上方ドア14が殆ど閉じられている場合、フォブ20ボタン84の駆動は、その後に上方テールゲートドア14を開かせるようにする。
【0037】
フォブ20は、例えば制限されるものではないが、リモートキーレスエントリ(RKE)関連システムを用いて一般的に用いられるドアロック解除ボタン80、ドアロックボタン88、及びパニックボタン92等の他の車両機能を実行するために、制御システム18に指示を行うためのボタン88、80、92を含むことができる。フォブ20は、例えば制限されるものではないが、テールゲートドア制御シーケンスを受動的にサポートすることを含むパッシブエントリ(PE)等の他の動作を行うこともできる。フォブボタン84、88、80、92の押下が、押されたボタンに応じて特性のメッセージを発するためフォブ20に指示を行うことであり得る。
【0038】
車両ボタン28のその他の1つ(外部上方テールゲート解除スイッチとも呼ばれる)は、上方テールゲートドア14の開閉を制御するために上方テールゲート14の外側部分76上に含まれ得る。他の車両ボタン30(完全閉スイッチとも呼ばれる)が、随意には、上方テールゲートドア14が開かれる際に容易にボタンへのアクセスを提供するために上方テールゲートドア14の内部部分上に含まれ得る。完全閉スイッチ30は、テールゲートドア14、16現在の状態に関わらず、テールゲート12を完全に閉じるように用いられる。
【0039】
他のボタン32(下方テールゲート開/閉スイッチとも呼ばれる)は、下方テールゲートドア16の開閉を制御するために用いられ得る。このボタン32は、上方ドア14が閉じられたときに外観から隠されるようにレッジ72上に含まれていてもよく、これにより、下方テールゲートドア16の外部74にボタンを含む場合に比べて車両10へのより均一な後方外観を提供するのに役立たせることができる。
【0040】
第1の(上方)及び第2の(下方)駆動機構40a、40b、42は、上方及び下方テールゲートドア14、16を独立して関節接合するために、独立して制御できるように設けられている。独立した駆動機構により、本開示の制御システム18は、テールゲートドア14、16の動きを任意の好適な順序で配列させることができる。
【0041】
上方及び下方駆動機構40a、40b、42は、それぞれ駆動ユニットを備えていても良く、随意には、支柱又はスピンドル(図示せず)を備える。センサ90a、90b、90c、90d、90e、90fが、上方及び下方駆動機構40a、40b、42上又は内部に配置され得る。センサ90a、90b、90c、90d、90e、90fは以下で更に説明する。
【0042】
例示の目的のため、上方及び下方駆動機構40a、40b、42は、随意には、上方テールゲートドア14の外周を取り巻く排水路46内であって、水密であってもなくてもよい下方テールゲートドア16の筐体内に位置する。
【0043】
図6を参照すると、テールゲートドア14、16の独立した関節接合を制御するための制御システム18は、車体制御管理ユニット(BCM)83と、第1の(又は上方)テールゲートドア14を関節接合する第1の駆動機構40a、40bを制御するための第1の制御ユニット85と、第2の(又は下方)テールゲートドア16を関節接合する第2の駆動機構42を制御するための第2の制御ユニット87とを備えることができる。車両10内に設けられたコントローラエリアネットワーク(CAN)は、BCM83、第1の制御ユニット85及び第2の制御ユニット87のそれぞれに及び/又はそれぞれから情報を運ぶか又は交換するために用いることができる。この方法により、BCM83、第1の制御ユニット85及び第2の制御ユニット87はお互いに通信することができる。他の想定される実施形態では、制御システム18がBCM83を備えていない場合もある。しかしながら、有利には、BCM83は、リモートフォブ20及び/又はリモートボタン24及び/又は外部の車両に搭載されたボタン28、30、32によって発せられた任意の命令信号が第1の及び/又は第2の制御ユニット85、87に渡される前に検証されるか又は事前に駆動されることにより、便利な機構を提供するものである。例えば、第1及び第2の制御ユニット85、87が上方及び下方ドア14、16を開位置に関節接合するように指示する前に、テールゲートドア14、16が両方とも閉じられてフォブ20ボタン84が駆動されると、フォブ20の信頼性が検証され、その後、テールゲートドア14、16が実際に開くことができるように、ラッチ66/68のロックが解除される。
【0044】
本開示の有益な側面は、制御システム18には第1及び第2のテールゲートドア14、16のそれぞれの位置に関連するリアルタイムの位置データが提供されることである。位置情報は、1以上のセンサ90a、90b、90c、90d、90e、90fを用いることによって獲得することができる。センサ90a、90b、90c、90d、90e、90fは、随意には、第1及び第2の駆動機構40a、40b、42のそれぞれ又はそれぞれの内部に配置されることができる。一実施形態においては、各駆動機構40a、40b、42(詳細は図示せず)は、拡張可能な支柱と、(電気モータを備える)支柱を給電するための駆動ユニットとを備える。2つのホールセンサ90a、90b、90c、90d、90e、90fは、給電支柱駆動ユニット40a、40b、42内に配置されており、電気モータのスピンドルの、随意には半回転毎に信号を送っている。スピンドルの回転数は、テールゲートドアの移動量に比例する。第1のテールゲートドア14のために駆動機構40a、40b内に配置されたホールセンサ90a、90b、90c、90dは、随意には、第1の制御ユニット85に対して直接データ信号を送信する。第2のテールゲートドア16のために駆動機構42内に配置されたホールセンサ90e、90fは、随意には、第2の制御ユニット87に対して直接データ信号を送信する。
【0045】
第1及び第2の制御ユニット85、87は、ホールセンサ90a、90b、90c、90d、90e、90fによって発せられた信号をカウントするように構成されており、そのホールカウントから、第1及び第2の制御ユニット85、87は、制御されているテールゲートドア14、16のおおよその絶対位置又は相対位置をそれぞれ導出又は判断することができる。
【0046】
上方及び/又は下方テールゲートドア14、16が閉位置でラッチされるとき、ラッチされたドアの位置に関する最終的なデータが知られている。この位置データは、ラッチ機構68によって、随意にはBCM83に対して直接伝達されることができる。実施形態に係る制御システム18では、BCM83はCAN89に接続されており、これにより第1及び第2の制御ユニット85、87(
図6参照)に対して又はこれらとデータを交換又は転送することができる。ラッチ機構66/68は、随意には第2の制御ユニット87と直接通信する。(他の実施形態において、ラッチ機構66/68は、BCM83とのみ、第1の制御ユニット85とのみ、又は第2の制御ユニット87とのみ、又はこれらの任意の組み合わせと通信することができる。
図6を参照すると、フォブ20及びボタン24、28、32、30の任意のもの又は全てが、(信号を発することによって)BCM83及び/又は第1及び第2の制御ユニット85、87の一方又は両方と通信することができる。
【0047】
図1及び
図5aにおいては、両方の上方及び下方テールゲートドア14、16がラッチされた状態として示されている。上方テールゲートドア14(随意にはストライカ68として示されている)の全閉位置はFC14として参照され、下方テールゲートドア16の全閉位置は、FC16として参照され得る。
【0048】
ラッチ位置(
図5a)から、テールゲートドア14、16がその制御ユニット85、87によって関節接合される場合、適切な駆動機構40a、40b、42からのホールセンサは、それらに接続された制御ユニット85、87に対してデータ信号を発するであろう。ホールカウントが徐々に増加するにつれて、各制御ユニット85、87は、制御している移動するテールゲートドア14、16の位置を追跡する。
図5bでは、上方テールゲートドア14を開くために(随意には、フォブ20、内部上方テールゲート解除スイッチ24又は外部上方テールゲート解除スイッチ28を介して)、制御システム18にコマンド又は指示が発せられることが表されている。随意には、その後は、下方テールゲートドア16(随意には外部下方テールゲート開/閉スイッチ32を介して)を開くための指示が制御システム18へ発せられる。(代替的には、デュアルオープンモードが、他の想定される実施形態におけるフォブ20又はボタンによって開始され得る)。
【0049】
下方テールゲートドア16の開口の関節接合を作動させるための唯一の制限されたアクセスボタン32のオプションの提供は、随意には、オープニングシーケンス中に、下方テールゲートドア16の自動的な関節接合が開始される前に上方テールゲートドア14の関節接合が開始されなければならないということを保証する(確実にする)ものである。追加的には、下方テールゲートドア16の開口の関節接合を作動させるための唯一の制限されたアクセスボタン32のオプションの提供は、ストレージエリア52に配置された貨物の潜在的な損失を軽減可能であり、そうでなければ、上方及び下方テールゲートドア14、16の両方が、離れて配置されたアクチュエータ(フォブ20又は内部ボタン)によって自動的に給電をオープンにすることができた結果となる。図示された任意の実施形態では、下方テールゲートドア16の開口の関節接合を作動するのに制限されたアクセスボタン32にアクセスするために、車両10のユーザは、下方テールゲートドア16及びストレージエリア52の直ぐそばの場所に位置しなければならない。したがって、下方テールゲートドア16の開口の関節接合を作動させるためのボタン32の作動は、熟考され、慣例され、適切なコマンドであり得る。本発明の他の実施形態においては、下方テールゲートドア16の自動的な開口の関節接合は、フォブ20ボタン84、車内ボタン及び/又は外部車両に搭載されたボタン(それへのアクセスはその閉位置にある上方テールゲート14によって制限されてもされなくともよい)によって影響され得る。他の実施形態において、本開示の制御システム18は、それでも、上方及び下方テールゲートドア14、16の衝突が発生しないことを保証するために、第1及び第2の駆動機構40a、40b、42及びそれらの制御ユニット85、87によって上方及び下方テールゲートドア14、16を制御するように構成される。
【0050】
図5bを再び参照すると、上方テールゲートドア14は、下方テールゲートドア16よりも前に関節接合される。本発明の更なる有益な側面は、衝突ゾーン「CZ」が定義されることである。これは、上方及び下方テールゲートドア14、16(それらが適切に制御されない場合に)の衝突のリスクがある領域である。好ましくは、衝突ゾーン「CZ」の定義は、テールゲートドア14、16の幾何学的形状に少なくともある程度基づく間、上方及び下方テールゲートドア14、16が衝突する可能性がある幾何学的な場所のいずれかにおける許容範囲又は安全マージを含む。随意には、衝突ゾーン「CZ」は、下方及び上方ドア14、16のそれぞれに対するホールカウント範囲によって定義されてもよい。上方テールゲートドア14が衝突ゾーン「CZ」内に配置されるとき、上方テールゲートドア14の位置はPC14として参照される。下方テールゲートドア16が衝突ゾーン「CZ」内に配置されるとき、下方テールゲートドア16の位置はPC16として参照される。
【0051】
命令された開操作の間、テールゲートドア14、16は、衝突ゾーン「CZ」から広範囲開位置へ更に関節接合され、それらの位置は、第1及び第2の制御ユニット85、87(ホールセンサ90a、90b、90c、90d、90e、90fを用いて、駆動機構40a、40b、42のスピンドルの動きを増加的にカウントしながら)によってそれぞれ追跡され続ける。衝突ゾーン「CZ」の外に移動した後、まだ全開位置にまで到達していない、上方テールゲートドア14の位置は、広範囲開位置又はWO14として参照され得る。同様に、衝突ゾーン「CZ」の外に移動した後、まだ全開位置にまで到達していない、下方テールゲートドア16の位置は、広範囲開位置又はWO16として参照され得る(
図5c参照)。
【0052】
テールゲートドア14、16が広範囲開位置WO14、WO16から全開位置へ更に関節接合されるにつれて、それらの位置は、ホールセンサ90a、90b、90c、90d、90e、90fを用いて駆動機構40a、40b、42内部の動きを漸次カウントしながら第1及び第2の制御ユニット85、87によりそれぞれ追跡され続ける。上方テールゲートドア14が全開位置に到達する時(全開位置又はFO14として参照される−
図5d参照)上方テールゲートドア14の命令された操作が完了する。更なる自動操作を行うために、車両10のユーザは、フォブ20又は他の適切な制御ボタン(即ち、内部上方テールゲート解除スイッチ24又は完全閉スイッチ30)を用いて制御システム18に更なるコマンドを発する必要がある。同様に、下方テールゲートドア16が全開位置に到達するとき(全開位置又はFO16として参照される−
図5d参照)下方テールゲートドア16の命令された動作が完了する。更なる給電又は自動操作を行うために、車両10のユーザは、フォブ20又は他の適切な制御ボタン(即ち、下方テールゲート開/閉スイッチ32又は完全閉スイッチ30)を用いて制御システム18に更なるコマンドを発する必要がある。
【0053】
いくつかの実施形態では、上方テールゲート14の全開位置FO14は、ヒンジ機構(図示せず)によって許容された移動限界と同等でなくとも良いが、随意には、約98%に制限されてもよい。(上方テールゲートドア14によって許容された移動限界はユーザが定義したパラメータであり得る)。移動限界の制限は、ヒンジの摩耗を最小限にし、上方テールゲートドアが物理ヒンジ限界に到達及び/又は触れるときに生じるノイズを軽減し及び/又は上方テールゲート14の操作を円滑にすることを保証するために有益であり得る。随意には、下方テールゲートドア14は、そのヒンジ機構(図示せず)によって移動限界に到達することが許容されているか、ケーブルステーによって制限され得る。
【0054】
上方及び/又は下方テールゲートドア14、16を閉じるためのコマンド(これは、例えば、ユーザがフォブ20上のボタン84を作動させること又は完全閉スイッチ30を作動させることによって発せられる)は、制御システム18に、テールゲートドア14、16をそれらの閉位置へ順に戻すために第1及び第2の駆動機構40a、40b、42(随意には、第1及び第2の制御ユニット85、87を介して)を指示を行う結果をもたらす。
図5dの位置から、両方のテールゲートドア14、16が同時に移動する。しかしながら、下方テールゲート16は、上方テールゲートドア14がその衝突ゾーン「CZ」に入る前に、閉位置に到達するように、より高速の角速度で関節接合されることができる。代替的には、
図5dの位置から、衝突を軽減し、両方のテールゲートドア14、16が適切に閉じられることを保証するために、下方テールゲートドア16は、上方テールゲートドア14が移動する前に移動し得る。
【0055】
本実施形態では、ユーザが任意のボタン20、22、24、28、30、32の何れかを駆動することにより実行するように通知された任意のコマンドを実行するために、制御システム18が第1の及び/又は第2の駆動機構40a、40b、42に指示を行い、制御システム18が、そのコマンドが実行できるか又は実行すべきかを判断するように構成されている。その後、一度コマンドが許可されて実行されると、第1の制御ユニット85は、上方テールゲートドア14に関連する位置データを連続的に収集し、第2の制御ユニット87は、下方テールゲートドア16に関連する位置データを連続的に収集する。収集された位置データはその後、随意には、制御ユニット85、87のそれぞれが各テールゲートドア14、16のリアルタイムの位置についての知識を有するように、CAN89上でデータを交換する第1及び第2の制御ユニット85、87のそれぞれを介して共有される。
【0056】
随意には、収集された位置データは、絶対位置データ又は相対位置データであり得る。随意には、位置データは、制御システム18によって収集されたものとして分類されてもよく、分類された位置データのみが制御ユニット85、87間で共有されてもよい。随意には、位置データは、各テールゲートドア14、16が、任意の時点で、以下の4つの何れかの位置:閉じられたFC14、FC16)、衝突ゾーン(PC14、PC16)、広範囲開(WO14、WO16)、全開(FO14、FO16)に存在し得るように、上述のように分類され得る。制御システム18はまた、随意には、少なくとも一時的に、それに発せられた最後のコマンド、各テールゲートドア14、16の移動方向(開に向かうか又は閉に向かうか)の任意の1以上に関連するデータを保存する。
【0057】
車両10のユーザが上方及び下方テールゲートドア14、16の両方を手動で配置することができるため、及び/又は給電操作が障害物によって中断されるため、及び/又は給電操作が、操作シーケンス中に別のコマンドを発行するユーザによって中断されるため、本発明の制御システムは、有利には、テールゲートドア14、16(衝突ゾーン「CZ」内の)衝突を軽減させるか防止するように構成されている。以下の説明では、いくつかの実施形態において制御システム18がどのように構成されるか説明する。
【0058】
任意の許容可能な開コマンドが発せられるとき(上方テールゲートドア14を開くのみ、下方テールゲートドア16を開くのみ又は両方のテールゲートドア14、16を開くのみ)、上方及び下方テールゲートドア14、16の両方の静止開始位置PC14、PC16は、衝突ゾーン「CZ」内にあり得る。この状況では、制御システム18は、任意のアクションを実施しないか、テールゲートドア14、16の何れかの任意の自動給電移動を許容しないように構成される。テールゲートシステム12は、ユーザがテールゲートドア14、16の少なくとも一方を手動で衝突ゾーン「CZ」の外側へ移動させるまで、同じ位置に留まるであろう。
【0059】
同様に、任意の許容可能な閉コマンドが発せられるとき(上方テールゲートドア14を閉じるのみ、下方テールゲートドア16を閉じるのみ又は両方のテールゲートドア14、16を閉じるのみ)、上方及び下方テールゲートドア14、16の両方の静止開始位置PC14、PC16は、衝突ゾーン「CZ」内にあり得る。(この状況は、車両10のユーザが、上方及び下方テールゲートドア14、16の両方を衝突ゾーン「CZ」内に手動で配置したために起こり得る)。この状況では、制御システム18は、任意のアクションを実施しないか、テールゲートドア14、16の何れかの任意の自動給電移動を許容しないように構成される。
テールゲートシステム12は、ユーザがテールゲートドア14、16の少なくとも一方を手動で衝突ゾーン「CZ」の外側へ移動させるまで、同じ位置に留まるであろう。
【0060】
制御システム18は、コマンドシーケンスの間である場合に、上方テールゲートドア14が衝突ゾーン「CZ」内で静止位置PC14を採用し、その後他の下方テールゲートドア16がそれ以上に自動的に移動していたところから停止するか、又はその移動方向が反対になるように構成される。同様に、制御システム18は、コマンドシーケンスの間である場合に、下方テールゲートドア16が衝突ゾーン「CZ」内で静止位置PC16を採用し、その後他の上方テールゲートドア14が、それ以上に自動的に移動していたところから停止するか、又はその移動方向が反対になるように更に構成される。
【0061】
制御システム18は、コマンドシーケンスの間である場合に、上方テールゲートドア14が衝突ゾーン「CZ」内で静止位置PZ14を採用し、下方テールゲートドア16衝突ゾーン「CZ」内で静止位置PZ16を採用し、その後ユーザがその状況に手動で対処するまで、より好ましくは、両方のテールゲートドア14、16が逆転するまで、テールゲートドア14、16のいずれかの更なる給電移動をむしろ防ぐように更に構成されている。制御システム18は、障害物が上方又は下方テールゲートドア14、16の何れかによって検出された場合、その後そのテールゲートドアが給電停止されるように、随意に、付加的に構成されている。制御システム18は、随意には、その後、停止したテールゲートドアの方向を逆にすることができる。
【0062】
障害物が延在している特定の状況では、例えば、開口部Oの外側及び障害物が、上方テールゲートドア14及び/又は下方テールゲートドア16によってこれらのドア14、16が閉じられる際に検出される状況では、制御システム18が、両方のテールゲートドア14、16を給電停止し、その後、その後ユーザがその状況(随意には両方のドア14、16が衝突ゾーン「CZ」内にあるため)に手動で対処するまでテールゲートドア14、16のいずれかの更なる給電移動をむしろ防ぐように更に構成されており、本発明の任意の有益な態様では、好ましくは両方のテールゲートドア14、16が、反対方向に移動するように給電され、全開位置FO14、FO16まで開く。
【0063】
本明細書を読めば、制御システム18に関する多くの様々な構成が適切であることが、理解されるであろう。他の実施形態においては、制御システム18が、上方及び下方テールゲートドア14、16のための両方の第1及び第2の駆動機構40a、40b、42に接続されたただ一つの制御ユニットを備え、それが本明細書に記載の制御シーケンスを実行するように構成されるか及び/又はそうでなければ上方及び下方テールゲートドア14、16の駆動を独立して制御することが想定されるであろう。制御システム18内では、テールゲートドア14、16のうちの一つのための駆動機構40a、40b、42を制御する制御システム18のそれぞれの側面がテールゲートドア14、16の両方に関連する位置情報を備えることを保証するように、1以上の装置、センサ及び/又は制御ユニットがお互いに通信することができる。通信の多くの及び種々の適切な形態が、制御システム18の構成要素、センサ、装置及び/又は制御システム18と通信する他の制御ユニットに対して想定される。データ信号は、有線又は無線リンクを介して送信することができ、直接的に又は間接的に(例えばCANを介して)好適に送信することができる。
【0064】
データ信号は連続的に又は離散的に発せられることが認識され、データ信号が離散的に発せられる場合それらは(テールゲートドア14、16の移動速度に関して)十分な周波数を有して発せられ、データ信号は「リアルタイム」で発せられたものとして取り扱われることができることが認識されるであろう。
【0065】
必要に応じて本発明の詳細な実施形態が本明細書に記載されている。しかしながら、開示された実施形態は本発明の単なる例示であり、それが種々の及び代替的な形態で実施され得ることを理解されたい。図面は必ずしも一定の縮尺である必要はなく、特定の構成要素の詳細を示すために幾つかの特徴は誇張されるか又は最小化され得るものである。したがって、本明細書に開示された特定の構造および機能の詳細は限定として解釈されるべきものではなく、単なる特許請求の範囲に対する代表的な基礎として及び/又は本発明を種々に採用する当業者へ教示するための代表的な基礎である。様々な実施形態の特徴は、本発明のさらなる実施形態を形成するために組み合わされてもよい。
【0066】
他の実施形態においては、各テールゲートドアの位置を追跡するために異なる機構が使用され得ることが想定される。例えば、カメラをテールゲートドア14、16の内部に位置することができ、車両10内で見ているものに依存してテールゲートドアの位置を判断することができる更には、超音波センサ又は赤外線センサがテールゲートに使用され、送信パルスのエコー応答をモニタリングすることによって、センサの角度及びテールゲートドアの位置が判断され得る。開示されたホールセンサに加えて又は代替的に、任意の適切なセンサの組み合わせが使用される。
【0067】
本発明の実施形態を図示し説明してきたが、これらの実施形態は例示であり、本発明の全ての可能な形態を説明することを意図するものではない。むしろ、明細書中で使用される単語は、限定というよりもむしろ説明の言葉であり、様々な変更が本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解されるであろう。
【0068】
本明細書に記載の方法、アルゴリズムおよび制御プロセスは、機械に実装されることができる。本明細書に記載の方法、アルゴリズムおよび制御処理は、1以上のプロセッサを備える1以上の計算装置(複数可)、例えば電子マイクロプロセッサ上に実装することができる。そのようなプロセッサは、プロセッサによってアクセス可能なメモリ又は記憶装置に記憶された計算命令を実行するように構成され得る。