特許第6134855号(P6134855)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6134855
(24)【登録日】2017年4月28日
(45)【発行日】2017年5月24日
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/22 20060101AFI20170515BHJP
   F24F 13/32 20060101ALI20170515BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20170515BHJP
【FI】
   F24F1/00 361D
   F24F1/00 426
   F24F1/00 401B
   F24F13/22
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-504056(P2016-504056)
(86)(22)【出願日】2015年2月10日
(86)【国際出願番号】JP2015053682
(87)【国際公開番号】WO2015125673
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2016年4月26日
(31)【優先権主張番号】特願2014-28677(P2014-28677)
(32)【優先日】2014年2月18日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】東芝キヤリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉武 伸哲
(72)【発明者】
【氏名】我科 賢二
【審査官】 田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−336893(JP,A)
【文献】 特開2002−349892(JP,A)
【文献】 特開2009−115360(JP,A)
【文献】 実開昭57−060023(JP,U)
【文献】 特開2008−151497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/22
F24F 13/20
F24F 13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換器を内蔵し、天井裏に据え付けられた本体と、
前記本体の下端に取り付けられ、天井から室内に露出されるとともに、前記熱交換器で熱交換された空気を室内に吹き出す吹出口が設けられた化粧パネルと、
断熱材の表面を当該断熱材よりも薄い合成樹脂材で被覆することにより構成されるとともに、排水口を有するドレンパンと、を具備し、
前記ドレンパンは、
前記熱交換器で生成されたドレン水を受ける凹陥部と、
前記凹陥部の外周囲に設けられ、前記化粧パネルの前記吹出口に連通する連通口と、
前記凹陥部の外周部と前記連通口との間に介在され、前記合成樹脂材で構成された壁部と、
前記排水口に取り付けられたドレンキャップと、を含み、
前記ドレンキャップは、その周縁から突出された爪部および舌片を有し、前記ドレンパンを構成する前記合成樹脂材は、前記断熱材を貫通する第1のボス部および第2のボス部を有し、前記ドレンキャップの前記爪部が前記第1のボス部の先端に取り外し可能に引っ掛かり、前記ドレンキャップの前記舌片が前記第2のボス部にねじを介して固定された空気調和機。
【請求項2】
前記合成樹脂材は、前記断熱材よりも薄い剛性を有するシート材で構成された請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記本体は、金属製のケーシングと、当該ケーシングの内周面を覆う断熱材と、を有し、前記ドレンパンは、前記本体の前記断熱材の内側に嵌め込まれているとともに、前記本体の前記断熱材が前記ドレンパンの前記壁部と向かい合う請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記本体の前記断熱材は、前記ドレンパンの前記壁部と協働して前記連通口を構成する請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記化粧パネルは、当該化粧パネルを前記本体に仮固定する保持具を有し、前記ドレンパンを構成する前記合成樹脂材に前記保持具が取り外し可能に引っ掛かる係合部が一体に設けられた請求項1に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記ドレンパンの前記係合部は、前記保持具の先端部が入り込むとともに互いに対向し合う一対の側壁を有する凹部と、前記凹部の前記側壁の間に架け渡され、前記保持具の先端部が取り外し可能に引っ掛かるブリッジ部と、で構成された請求項5に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記ドレンパンを前記ケーシングに固定する固定具をさらに備え、前記固定具は、前記本体にねじで固定された第1の面部と、前記ドレンパンを下から支える第2の面部と、を有し、前記ねじを緩めることで前記第2の面部が前記ドレンパンから外れた位置に前記固定具が回動可能である請求項3に記載の空気調和機。
【請求項8】
前記ドレンパンを構成する前記合成樹脂材は、前記断熱材を貫通して前記ドレンパンの下面から突出されたボス部を有し、前記固定具の前記第2の面部は、前記ドレンパンを下から支えた時に前記ボス部が嵌り込む嵌合孔を有する請求項7に記載の空気調和機。
【請求項9】
前記ケーシングに前記本体を吊り下げる吊り金具が設けられ、当該吊り金具は、前記固定具の上方に位置された請求項8に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンを備えた天井埋め込み型の空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
天井埋め込み型の空気調和機は、天井裏に据え付けられた本体を備えている。本体は、送風機および熱交換器を内蔵するとともに、本体の下端に開口された吸込口を有している。吸込口は、四角い化粧パネルで覆われている。化粧パネルは、天井から室内に露出されているとともに、複数の吹出口を有している。
【0003】
送風機が駆動されると、室内の空気が吸込口から本体に吸い込まれる。本体に吸い込まれた空気は、熱交換器を通過する過程で冷媒と熱交換される。熱交換された空気は、冷風又は温風となって吹出口から室内に吹き出す。
【0004】
通常の空気調和機によると、化粧パネルの中央部に吸込みグリルが設けられている。吸込みグリルは、四つの辺を有する正方形状に形成されているとともに、前記本体の吸込口と向かい合っている。さらに、化粧パネルの吹出口は、夫々吸込みグリルの辺に沿って延びる細長い開口形状を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4122396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の空気調和機によると、熱交換器の下にドレンパンが配置されている。ドレンパンは、熱交換器の熱交換作用に伴って生成されたドレン水を受ける要素であって、熱交換器の下端部が入り込む凹陥部を有している。ドレンパンは、発泡プラスチックの一種である発泡スチロール製の断熱材と、当該断熱材の表面にコーティングされた樹脂シート材と、で構成されている。
【0007】
さらに、ドレンパンは、吹出口に連通する複数の連通口を有している。連通口は、吹出口に合致する細長い形状を有するとともに、凹陥部の周囲に位置されている。連通口を規定するドレンパンの周壁部は、前記断熱材と前記樹脂シート材とで構成され、樹脂シート材が連通口に露出されている。
【0008】
ドレンパンの連通口は、吹出口の上流に位置するため、連通口の開口面積が室内に吹き出す空気の通風抵抗および空気調和機の送風性能に大きな影響を及ぼす。このため、ドレンパンの連通口の開口面積を拡大して、吹出口から室内に吹き出す空気の通風抵抗を少なく抑え、送風性能を高めることができる天井埋め込み型の空気調和機が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、空気調和機は、熱交換器を内蔵し、天井裏に据え付けられた本体と、 前記本体の下端に取り付けられ、天井から室内に露出されるとともに、前記熱交換器で熱交換された空気を室内に吹き出す吹出口が設けられた化粧パネルと、断熱材の表面を当該断熱材よりも薄い合成樹脂材で被覆することにより構成されるとともに、排水口を有するドレンパンと、を具備する。
【0010】
前記ドレンパンは、前記熱交換器で生成されたドレン水を受ける凹陥部と、前記凹陥部の外周囲に設けられ、前記化粧パネルの前記吹出口に連通する連通口と、前記凹陥部の外周部と前記連通口との間に介在され、前記合成樹脂材で構成された壁部と、前記排水口に取り付けられたドレンキャップと、を含んでいる。
前記ドレンキャップは、その周縁から突出された爪部および舌片を有し、前記ドレンパンを構成する前記合成樹脂材は、前記断熱材を貫通する第1のボス部および第2のボス部を有し、前記ドレンキャップの前記爪部が前記第1のボス部の先端に取り外し可能に引っ掛かり、前記ドレンキャップの前記舌片が前記第2のボス部にねじを介して固定されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、天井埋め込み型の空気調和機を示す斜視図である。
図2図2は、本体から化粧パネルを取り外した空気調和機の斜視図である。
図3図3は、天井埋め込み型の空気調和機の断面図である。
図4図4は、ドレン水を受けるドレンパンの斜視図である。
図5図5は、熱交換器、ドレンパンの連通口および化粧パネルの吹出口の位置関係を示す空気調和機の断面図である。
図6図6は、化粧パネルの保持具とドレンパンの係合部との位置関係を示す空気調和機の断面図である。
図7A図7Aは、化粧パネルの保持具をドレンパンの係合部から外した状態を示す断面図である。
図7B図7Bは、化粧パネルの保持具をドレンパンの係合部に引っ掛けた状態を示す斜視図である。
図8図8は、本体から化粧パネルを取り外した空気調和機の下面図である。
図9A図9Aは、固定具を用いて本体のケーシングにドレンパンを取り付けた状態を示す斜視図である。
図9B図9Bは、固定具をドレンパンから外れた位置に回動させた状態を示す斜視図である。
図10図10は、ドレンパンのボス部が固定具に嵌め込まれた状態を示す空気調和機の断面図である。
図11A図11Aは、ドレンパンに対するベルマウスの取り付け構造を示す斜視図である。
図11B図11Bは、ドレンパンに対するベルマウスの取り付け構造を示す斜視図である。
図12図12は、ドレンパンの排水口にドレンキャップを取り付けた状態を示す空気調和機の断面図である。
図13図13は、ドレンパンの排水口をドレンキャップで閉塞した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、天井埋め込み型の空気調和機の斜視図、図2は、本体から化粧パネルを取り外した状態を示す空気調和機の斜視図、図3は、天井埋め込み型の空気調和機の断面図である。
【0014】
図1ないし図3に示すように、空気調和機1は、天井裏に据え付けられた本体1aと、本体1aの下端に取り付けられた化粧パネル2と、を主要な要素として備えている。本体1aは、天井板Cに設けられた開口部aに室内の側から挿入されるとともに、複数の吊り下げボルト(図示せず)を介して天井裏の梁から吊り下げられている。
【0015】
本体1aは、板金製のケーシング3を備えている。ケーシング3は、下向きに開口された箱形の要素であって、金属板を加工した天板部3aおよび側面部3bを含んでいる。ケーシング3の側面部3bは、四つの角部を有し、各角部に吊り金具Tが固定されている。吊り金具Tは、前記吊り下げボルトの下端が連結される要素であって、側面部3bから水平に突出されている。さらに、ケーシング3の内周面は、発泡スチロール材のような断熱材4で覆われている。したがって、本体1aは、断熱構造を有している。
【0016】
本体1aの内部の略中央部に送風機5が配置されている。送風機5としては、軸方向から空気を吸い込んで周方向に吐き出す、いわゆる遠心ファンを用いている。送風機5の上端は、ケーシング3の天板部3aで覆われているので、送風機5の下端が吸い込み側となる。
【0017】
送風機5の吐き出し側となる送風機5の周囲に熱交換器6が配置されている。熱交換器6は、略四角い枠状であり、送風機5を取り囲んでいる。熱交換器6の下部に沿ってドレンパン7が配置されている。ドレンパン7は、空気調和機1を冷房モードで運転した時に、熱交換器6の熱交換作用によって生じたドレン水を受ける。ドレンパン7に溜まったドレン水は、図12に示すドレンポンプ49により空気調和機1の外に排水される。
【0018】
ドレンパン7の中央部に円形の取り付け孔7cが形成されている。ドレンパン7の取り付け孔7cにベルマウス8が取り付けられている。ベルマウス8は、送風機5の吸い込み側と向かい合う吸込口10を構成している。
【0019】
図2および図3に示すように、ドレンパン7は、下向きに開口されたケーシング3の下端に位置されている。ドレンパン7の外周部は、ケーシング3の内周面を覆った断熱材4の内側に嵌め込まれている。
【0020】
前記化粧パネル2は、ケーシング3の下端を室内から覆っている。化粧パネル2は、例えば合成樹脂材料を用いて美麗に成形されている。化粧パネル2は、天井板Cの下面から室内に露出されているとともに、本体1aの外周面と天井板Cの開口部aとの間の隙間を遮蔽している。
【0021】
図1に示すように、化粧パネル2は、吸込みグリル11とパネル本体12とを備えている。吸込みグリル11は、化粧パネル2の略中央部に設けられている。吸込みグリル11は、例えば正方形状に形成されているとともに、昇降機構もしくは回動機構を介してケーシング3に開閉可能に支持されている。
【0022】
吸込みグリル11は、四角い枠状に形成された周縁部と、周縁部で囲まれたグリル部11aとを備えている。周縁部を規定する四つの辺部は、所定の幅を有する細長い平らな板で形成されている。グリル部11aは、吸込みグリル11の中央部に位置されている。グリル部11aは、吸込口10と向かい合っている。グリル部11aの裏面には、図示しないフィルタが取り外し可能に支持されている。
【0023】
図1に示すように、化粧パネル2のパネル本体12は、四つの辺を有する四角い枠状であり、ケーシング3に連結されている。パネル本体12は、吸込みグリル11を周方向に連続して取り囲んでいる。
【0024】
さらに、パネル本体12は、四つの吹出口13を有している。吹出口13は、熱交換器6で熱交換された空気を化粧パネル2の四方向に吹き出す要素であって、パネル本体12の四つの辺に夫々設けられている。各吹出口13は、吸込みグリル11の周縁部に沿って延びる細長い開口形状を有している。具体的には、吹出口13は、その長手方向に沿う第1の寸法L1と、幅方向に沿う第2の寸法L2とを有し、第2の寸法L2が第1の寸法L1よりも格段に短く形成されている。
【0025】
図5に示すように、吹出口13は、内側壁13aおよび外側壁13bを有している。内側壁13aは、吹出口13の長手方向に沿う吹出口13の内側面を形成している。同様に、外側壁13bは、吹出口13の長手方向に沿う吹出口13の内側面を形成している。内側壁13aおよび外側壁13bは、下方に進むに従いパネル本体12の外周部に近づくように傾斜している。
【0026】
パネル本体12の四つの吹出口13に夫々フラップ14が設けられている。フラップ14は、吹出口13から室内に向けて吹き出す空気の吹き出し方向を変化させる要素であって、パネル本体12に回動可能に支持されている。フラップ14は、吹出口13の開口形状に合致した細長いフラットな板状に形成され、吹出口13の内側にきっちりと嵌り合うような大きさを有している。
【0027】
空気調和機1が運転を停止している状態では、フラップ14は吹出口13を完全に閉塞している。このため、吹出口13を通じて本体1aの内部が見えることはなく、空気調和機1の外観を良好に維持することができる。
【0028】
空気調和機1が運転を開始すると、フラップ14が吹出口13の内側で所望の角度に回動し、吹出口13が開放される。それとともに、送風機5が駆動され、室内の空気が吸込みグリル11から吸込口10を介して本体1aに吸い込まれる。
【0029】
本体1aに吸い込まれた空気は、熱交換器6を通過する過程で冷媒と熱交換される。熱交換された空気は、吹出口13からフラップ14に案内されて室内に吹き出し、室内を冷房又は暖房する。
【0030】
次に、ドレンパン7の構成について詳細に説明する。
【0031】
図4は、ドレンパンの斜視図、図5は、熱交換器、ドレンパンおよび化粧パネルの吹出口の位置関係を示す空気調和機の断面図である。ドレンパン7は、断熱材7aと、断熱材7aの表面にコーティングされた合成樹脂材7bとで構成されている。断熱材7aは、ドレンパン7の形状を規定する要素であって、例えば発泡プラスチックの一種である発泡スチロールで構成されている。合成樹脂材7bとしては、例えば肉厚が5mm程度の樹脂シート材を使用している。当該樹脂シート材は、ある程度の剛性を有するとともに、断熱材7aよりも遥かに薄く形成されている。
【0032】
図4および図5に示すように、ドレンパン7は、熱交換器6に対応するような四角い枠状であり、ベルマウス8が取り付けられる取り付け孔7cを取り囲む四つの周縁部を有している。ドレンパン7の周縁部には、熱交換器6の下端部が入り込む凹陥部15と、熱交換器6を通過した空気が導かれる四つの切欠部16とが形成されている。
【0033】
凹陥部15は、内側壁15a、外側壁15bおよび底壁15cを有するとともに、ドレンパン7の周方向に連続して形成されている。図5に最もよく示されるように、凹陥部15の内側壁15aおよび底壁15cは、断熱材7aおよび合成樹脂材7bで構成されている。凹陥部15の外側壁15bに対応する箇所では、断熱材7aが排除されている。このため、外側壁15bは、ある程度の剛性を有するシート状の合成樹脂材7bによって構成されている。
【0034】
ドレンパン7の切欠部16は、凹陥部15の外側でドレンパン7の周縁部に沿って延びた細長い形状を有している。切欠部16は、凹陥部15の外側壁15bによって凹陥部15と仕切られている。したがって、シート状の外側壁15bは、凹陥部15と切欠部16との間に介在された壁部と言い換えることができる。
【0035】
さらに、切欠部16は、その長手方向に離間した一対の端壁16a,16bを有している。端壁16a,16bは、切欠部16の幅方向に延びているとともに、外側壁15bの長手方向に沿う両端からケーシング3の内周面を覆った断熱材4に向けて突出されている。端壁16a,16bは、凹陥部15の内側壁15aおよび底壁15cと同様に、断熱材7aおよび合成樹脂材7bで構成されている。
【0036】
既に述べたように、ドレンパン7の外周部は、ケーシング3の内周面を覆った断熱材4の内側に嵌め込まれている。このため、ドレンパン7の切欠部16は、断熱材4と協働して連通口17を構成している。連通口17は、吸込みグリル11の吹出口13と同等の開口形状を有するとともに、吹出口13に連通されている。
【0037】
この結果、熱交換器6を通過した空気は、図5に矢印で示すように、熱交換器6と本体1aの断熱材4との間から連通口17を通じて化粧パネル2の吹出口13に導かれるようになっている。
【0038】
本実施形態によると、ドレンパン7の凹陥部15は、吹出口13との境界に位置された外側壁15bを除き、断熱材7aと、当該断熱材7aの表面にコーティングされたシート状の合成樹脂材7bとで構成されている。そのため、凹陥部15の断熱性能が維持されている。
【0039】
具体的には、ドレンパン7の凹陥部15は、空気調和機1の運転時に熱交換器6で生成されたドレン水を受け止める。凹陥部15は、前記のように断熱性が維持されているので、冷たいドレン水がドレンパン7の凹陥部15に溜まったとしても、ドレンパン7の外周面に結露が生じることはない。
【0040】
一方、従来の空気調和機によると、ドレンパンは、発泡スチロール製の断熱材を断熱シート材で被覆した構成を有している。さらに、連通口を規定する切欠部との境界に位置されたドレンパンの外側壁も断熱材を主要な要素として備えている。加えて、ケーシングの断熱材の内側に嵌め込まれるドレンパンの外形寸法、熱交換器の下端部が入り込む凹陥部の位置および凹陥部の各部の寸法にしても、本実施形態と何等変わりがない。
【0041】
この結果、連通口と凹陥部との境界に位置するドレンパンの外側壁の厚さが断熱材の存在によって増大するのを避けられず、連通口の幅寸法が制約されている。それとともに、連通口の長手方向に沿う両端部は、化粧パネルの四つの角部に達しており、これ以上、連通口の長手方向の寸法を長くすることはできない。同様に、ドレンパンの外周部は、ケーシングの内側に嵌め込まれているので、当該ケーシングが連通口の幅寸法を規制している。
【0042】
このことから、従来の空気調和機では、ドレンパンの連通口の長手方向および幅方向の寸法が制限され、連通口の開口面積が既に限界に達している。このため、熱交換された空気が連通口を通過する際に生じる通風抵抗が、吹出口から室内に吹き出す空気の風量を低下させる要因となる。
【0043】
本実施形態において、熱交換器6で生じたドレン水を受けるドレンパン7の凹陥部15は、内側壁15a、外側壁15bおよび底壁15cを有している。このため、少なくとも内側壁15aおよび底壁15cがシート状の合成樹脂材7bでコーティングされた断熱材7aを備えていれば、ドレンパン7の断熱性が維持されることになる。
【0044】
本実施形態では、凹陥部15の外側壁15bに対応する箇所において断熱材7aが排除され、外側壁15bがシート状の合成樹脂材7bによって構成されている。このため、凹陥部15と連通口17との境界に位置された外側壁15bの肉厚を可能な限り薄くすることができ、連通口17の幅寸法を拡張することができる。
【0045】
したがって、連通口17および吹出口13の開口面積を拡大することができ、その分、熱交換器6で熱交換された空気の通風抵抗を軽減して、吹出口13から室内に吹き出す空気の風量を増やすことができる。
【0046】
本実施形態によると、ケーシング3の下端部に嵌め込まれたドレンパン7は、空気調和機1を組み立てる際に、化粧パネル2をケーシング3に仮固定する一対の係合部20を備えている。
【0047】
図6は、化粧パネルの保持具とドレンパンの係合部との位置関係を示す空気調和機の断面図、図7Aは、化粧パネルの保持具をドレンパンの係合部から外した状態を示す断面図、図7Bは、化粧パネルの保持具をドレンパンの係合部に引っ掛けた状態を示す斜視図、図8は、本体から化粧パネルを取り外した空気調和機の下面図である。
【0048】
図8に示すように、一対の係合部20は、空気調和機1を化粧パネル2の方向から見た時に、吸込口10を間に挟んで互いに対向し合う位置に設置されている。各係合部20は、ドレンパン7を構成する合成樹脂材7bに一体に形成されている。
【0049】
図6図7Aおよび図7Bに示すように、各係合部20は、凹部21およびブリッジ部22を備えている。凹部21は、一対の側壁21a,21bを有している。側壁21a,21bは、ドレンパン7の周縁部の長手方向に互いに間隔を存して向かい合っている。ブリッジ部22は、ドレンパン7の周縁部の長手方向に沿うように側壁21a,21bの間に架け渡されている。
【0050】
化粧パネル2のパネル本体12に一対の保持具25(一方のみを図示)が取り付けられている。保持具25は、例えば金属製の薄板で構成されている。図7Aおよび図7Bに示すように、保持具25は、パネル本体12の上面にねじ等の締結具で固定されたベース部25aと、ベース部25aの一端から上方に直角に折り曲げられた延出部25bと、を備えている。延出部25bの上端には、円弧状に折り返された一対の爪部25cが形成されている。
【0051】
化粧パネル2を本体1aに組み込むに当たっては、予め化粧パネル2のパネル本体12の上面の二箇所に保持具25を取り付けておく。パネル本体12の上面の二箇所とは、ドレンパン7に設けた一対の係合部20に対応した位置のことである。保持具25が取り付けられた化粧パネル2は、ドレンパン7が嵌め込まれたケーシング3の下端部を室内から覆うように本体1aの所定に位置に組み込む。
【0052】
この際、化粧パネル2の上面から突出された保持具25の延出部25bをドレンパン7の凹部21に挿入するとともに、保持具25の爪部25cをブリッジ部22に引っ掛ける。これにより、化粧パネル2が本体1aに仮固定される。
【0053】
従来の空気調和機では、化粧パネルを本体に仮固定するために、化粧パネルに取り付けた保持具が引っ掛かる金具をドレンパンにインサート成形することが行われている。そのため、インサートすべき専用の金具が必要となり、ドレンパンのコストが増大するとともに、ドレンパンの成形に時間を要していた。
【0054】
本実施形態において、化粧パネル2を本体1aに仮固定する作業は、主に化粧パネル2を本体1aに取り付けたり、化粧パネル2を本体1aから取り外す時であり、化粧パネル2が常時仮固定の状態とはならない。そのため、保持具25の爪部25cが引っ掛かる要素をインサート成形された金属部品としなくても強度的に問題はない。
【0055】
本実施形態では、保持具25の爪部25cが引っ掛かる係合部20が、ドレンパン7を構成するシート状の合成樹脂材7bに一体に形成されている。そのため、インサート成形される従来の金具が不要となり、ドレンパン7のコストの削減に寄与する。
【0056】
ドレンパン7の外周部は、ケーシング3の下端部に嵌め込まれている。したがって、ドレンパン7をケーシング3から容易に取り外したり、ケーシング3に容易に取り付けが可能な構造として、空気調和機1の保守点検時のサービス性を向上させることが望ましい。
【0057】
本実施形態によると、ドレンパン7は、図8に示す一対の金属製の固定具30を介してケーシング3に取り外し可能に支持されている。固定具30は、ケーシング3の側面部3bの対角位置に取り付けられている。
【0058】
図9Aは、固定具30を用いてケーシング3にドレンパン7を取り付けた状態を示す斜視図、図9Bは、固定具30をドレンパン7から外れた位置に回動させた状態を示す斜視図である。図9Aおよび図9Bに示すように、各固定具30は、ケーシング3の側面部3bに固定された支持金具31にねじ32を介して取り付けられている。ねじ32は、締結具の一例である。
【0059】
詳しく述べると、支持金具31は、平板状の受け部31aを備えている。受け部31aは、ケーシング3の側面部3bからケーシング3の周囲に水平に張り出している。受け部31aの一部にねじ32がねじ込まれるねじ孔31bが形成されている。
【0060】
一方、各固定具30は、第1の面部30a、第2の面部30bおよび中間部30cを有している。第1の面部30aは、支持金具31の受け部31aの下面に密に接する要素であり、水平方向に延びている。第2の面部30bは、ケーシング3の下端およびドレンパン7の下面に密に接する要素であり、第1の面部30aの反対側に向けて水平に延びている。中間部30cは、第1の面部30aと第2の面部30bとを結ぶ要素であり、ケーシング3の側面部3bと向かい合うように垂直に延びている。さらに、第1の面部30aには、ねじ孔31bと合致する長孔33が形成されている。
【0061】
ケーシング3の下端部に嵌め込まれたドレンパン7をケーシング3に保持するには、図9Aおよび図10に示すように、固定具30の中間部30cをケーシング3の側面部3bに対向させる。さらに、固定具30の第1の面部30aを支持金具31の受け部31aの下面に突き合わせるとともに、第2の面部30bをケーシング3の下端およびドレンパン7の下面に突き合わせる。この状態で、ねじ32を長孔33からねじ孔31bに挿入して締め付ける。
【0062】
これにより、ドレンパン7がケーシング3から抜け落ちないようにケーシング3の下端部に保持される。
【0063】
空気調和機1の保守点検時にケーシング3からドレンパン7を取り外す必要が生じた場合は、ねじ32を緩めて固定具30の締め付けを解除する。具体的には、ねじ32を緩めることで、図9Bに示すように固定具30をケーシング3およびドレンパン7から外れた位置に回動させることができる。ねじ32は、固定具30を回動させる際の支点となる。
【0064】
固定具30を回動させる時に、固定具30の第1の面部30aおよび中間部30cがケーシング3の側面部3bと干渉して固定具30の回動が制限されるようであれば、ねじ32を長孔33に沿ってスライドさせる。言い換えると、ねじ32と長孔33との位置を相対的に変化させる。
【0065】
この結果、固定具30は、ねじ32で支持金具31に保持された状態を維持しつつ、ケーシング3およびドレンパン7から離脱する。よって、ケーシング3およびドレンパン7が共に自由状態に移行し、ケーシング3の下端部からドレンパン7を取り外すことができる。
【0066】
空気調和機1の保守点検に要する作業が終了したら、ケーシング3の下端部にドレンパン7を嵌め込む。引き続いて、ねじ32を中心に固定具30を回動させ、固定具30の第2の面部30bをケーシング3の下端およびドレンパン7の下面に突き合わせる。すなわち、固定具30を図9Bの姿勢から図9Aの姿勢に戻し、最後にねじ32を締め付ける。
【0067】
本実施形態によれば、ねじ32を取り外すことなく単に緩めるだけで、固定具30をドレンパン7から遠ざかる方向に回動させることができる。さらに、固定具30の第2の面部30bをケーシング3の下端およびドレンパン7の下面に突き合わせた後、ねじ32を締め付けるだけの単純な作業で、固定具30を定位置に固定できる。
【0068】
したがって、固定具30をケーシング3から取り外したり、ケーシング3に組み付ける作業が不要となり、空気調和機1の保守点検時のサービス性を向上させることができる。
【0069】
本実施形態によると、板金製のケーシング3は、剛性がそれほど大きくないにも拘らず、熱交換器6およびドレンパン7の荷重を受ける。さらに、図8に示すように、ケーシング3は、固定具30の上方に対応した位置に本体1aを吊り下げる際に用いる吊り金具Tを有している。
【0070】
このため、熱交換器6およびドレンパン7からケーシング3に加わる荷重の影響によりケーシング3が変形することがあり得る。ケーシング3の変形に伴って吊り金具Tの位置に狂いが生じると、吊り金具Tに天井裏の梁から延びる吊り下げボルトを連結することができない。そこで、本実施形態では、ケーシング3の変形を抑制する構造が採用されている。
【0071】
具体的に述べると、図10は、ドレンパン7と固定具30との相対的な位置関係を示す空気調和機1の断面図である。図10に示すように、ドレンパン7の断熱材7aを被覆した合成樹脂材7bの一部にボス部35が一体に形成されている。ボス部35は、凹陥部15の底壁15cの部位から下向きに突出されて断熱材7aを貫通している。ボス部35の先端35aは、ドレンパン7の下面から僅かに突出されている。図10の例では、ボス部35は中空状に形成されているが、これは製造上の理由からであって、ボス部35の作用的な面での優位点はない。
【0072】
さらに、固定具30は、第2の面部30bに開口された嵌合孔36を有している。嵌合孔36は、固定具30の第2の面部30bをドレンパン7の下面に突き合わせた時に、ボス部35の先端35aと合致する。この結果、ボス部35の先端35aが固定具30の嵌合孔36に嵌り合う。
【0073】
固定具30は、ケーシング3の支持金具31にねじ32で固定されているので、ボス部35の先端35aが固定具30の嵌合孔36に嵌り合うことで、ドレンパン7とケーシング3との間の位置関係およびドレンパン7と固定具30との間の位置関係が精度よく定まる。
【0074】
この結果、ドレンパン7および熱交換器6から加わる荷重によるケーシング3や吊り金具Tの位置ずれを防止することができる。言い換えると、空気調和機1の据え付け性および本体1aに対する化粧パネル2の脱着性を悪化させることなく、ドレンパン7を本体1aから取り外したり、本体1aに取り付ける際のサービス性を向上させることができる。
【0075】
従来の空気調和機によると、本体の吸込口を形成するベルマウスは、ドレンパンを構成する合成樹脂材に設けた複数のボス部にねじで固定されている。天井埋め込み型の空気調和機では、吸込口の口径が大きいために、ベルマウスが大型化するのを避けられない。そのため、重く大きなベルマウスを支えるため、数多くのボス部およびねじを必要とし、ドレンパンにベルマウスを固定する作業に多大な手間と労力を要している。
【0076】
この対策として、本実施形態では、ドレンパン7にベルマウス8を容易に固定するための構造が採用されている。図11Aおよび図11Bは、夫々ドレンパン7に対するベルマウス8の取り付け構造を上下方向に反転して示す斜視図である。ベルマウス8は、ドレンパン7の取り付け孔7cに下方から嵌め込まれている。
【0077】
図11Aおよび図11Bに示すように、ドレンパン7を構成する断熱材7aに複数の切欠き41が設けられている。切欠き41は、取り付け孔7cに開口されているとともに、取り付け孔7cの周方向に互いに離れている。
【0078】
さらに、断熱材7aの上面を覆う合成樹脂材7bに複数の係止爪42が形成されている。係止爪42は、切欠き41に挿入されている。係止爪42の先端は、切欠き41からドレンパン7の下方に向けて突出されている。係止爪42の先端に、取り付け孔7cの径方向に沿う内側に向けて張り出す爪部42aが形成されている。爪部42aは、ベルマウスの周縁部に引っ掛かっている。
【0079】
このため、図11Aおよび図11Bの状態からドレンパン7を上下に反転させれば、係止爪42の爪部42aがベルマウス8の周縁部を下方から支えた状態に移行し、ベルマウス8がドレンパン7の取り付け孔7cに保持される。
【0080】
したがって、係止爪42とねじを併用してベルマウス8をドレンパン7に固定する構成とすれば、ねじの本数およびねじを受けるボス部の数を減らすことができる。よって、ドレンパン7にベルマウス8を固定する際の作業性を改善することができる。
【0081】
従来の空気調和機によると、ドレンパンは、排水口を有している。排水口は、ドレンパンに溜まったドレン水を強制的に排出するドレンポンプの真下に位置されている。さらに、排水口は、取り外し可能なドレンキャップで閉塞されている。ドレンキャップは、その外周部が数多くのねじでドレンパンに取り付けられている。ドレンポンプをメンテナンスする際には、ドレンキャップをドレンパンから取り外して排水口を開放する必要がある。
【0082】
図4および図12に示すように、ドレンパン7は、凹陥部15に開口された排水口48を有している。排水口48は、ドレンポンプ49の真下に位置されているとともに、取り外し可能なドレンキャップ50で閉塞されている。図12は、ドレンパン7の排水口48にドレンキャップ50を取り付けた状態を示す断面図、図13は、ドレンパン7の排水口48をドレンキャップ50で閉塞した状態を示す斜視図である。
【0083】
図13に示すように、単一の固定爪51および一対の舌片52a,52bがドレンキャップ50の外周縁部に一体に形成されている。固定爪51および舌片52a,52bは、ドレンキャップ50の周方向に互いに間隔を存して配置されている。
【0084】
図12に示すように、固定爪51は、ドレンキャップ50の外周縁部から上向きに突出されている。固定爪51の上端部には、円弧状に折り返された爪部51aが形成されている。舌片52a,52bは、ドレンキャップ50の外周縁部から水平に張り出している。舌片52a,52bは、その外周縁に開口するように半円状に切り欠かれたスリット(図示せず)を有している。
【0085】
図12に示すように、ドレンパン7の断熱材7aを被覆した合成樹脂材7bに第1のボス部54および一対の第2のボス部55(一方のみを図示)が一体に形成されている。第1のボス部54および第2のボス部55は、夫々合成樹脂材7bから下向きに突出されて断熱材7aを貫通している。
【0086】
第1のボス部54の先端54aは、ドレンキャップ50の固定爪51に対応した位置でドレンパン7の下面に露出されている。固定爪51の爪部51aは、第1のボス部54の先端54aに取り外し可能に引っ掛かっている。
【0087】
第2のボス部55は、その先端55aに開口されたねじ孔56を有している。第2のボス部55の先端55aは、舌片52a,52bのスリットに対応した位置でドレンパン7の下面に露出されている。舌片52a,52bは、夫々ねじ57を介して第2のボス部55に固定されている。ねじ57は、舌片52a,52bのスリットを通じて第2のボス部55のねじ孔56にねじ込まれている。
【0088】
本実施形態によると、ドレンキャップ50は、一つ固定爪51と二本のねじ57でドレンパン7に取り外し可能に固定されている。そのため、ドレンキャップ50を数多くのねじでドレンパン7に固定する従来との比較において、ねじ止め箇所を少なくすることができる。よって、ドレンパン7にドレンキャップ50を取り付けたり、ドレンパン7からドレンキャップ50を取り外す際の作業性を改善することができる。
【0089】
本実施形態において、第2のボス部55は、ドレン水が溜まり難いドレンパン7の上面に近い部位から下向きに突出させることが好ましい。このようにすれば、第2のボス部55の先端55aにドレンキャップ50の舌片52a,52bをねじ57で固定した時に、ドレン水の冷熱が第2のボス部55を介してねじ57に伝わり難くなり、ねじ57の頭部に結露が生じるのを防止できる。
【0090】
以上、幾つかの実施形態を説明したが、上述の実施形態は例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することを意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
1…空気調和機、1a…本体、2…化粧パネル、7…ドレンパン、7a…断熱材、7b…合成樹脂材、13…吹出口、15…凹陥部、15b…外側壁(壁部)、17…連通口、48…排水口、50…ドレンキャップ、51a…爪部、52a…舌片、54…第1のボス部、55…第2のボス部、57…ねじ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12
図13