(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の画像センサピクセルのアレイを有する画像センサであって、複数の画像センサピクセルの前記アレイは、赤色光に応じて複数の赤色画像信号を生成するように構成された複数の赤色画像センサピクセルと、青色光に応じて複数の青色画像信号を生成するように構成された複数の青色画像センサピクセルと、少なくとも赤色光、緑色光および青色光に応じて、複数の白色画像信号を生成するように構成された複数の透明画像センサピクセルと、を含む、画像センサと、
前記複数の赤色画像信号、前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号に、前記複数の赤色画像信号、前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号に関連付けられた複数のノイズ相関を増大させるよう、複数のフィルタ処理作用を実施するように構成された処理回路と、を含み、
前記処理回路は、前記複数の赤色画像信号および前記複数の白色画像信号から赤色差値を生成し、
前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号から青色差値を生成し、
クロマフィルタを前記青色差値および前記赤色差値に適用して、フィルタ処理された差値を生成し、
前記複数の白色画像信号を、前記フィルタ処理された差値に加算するものである、ことを特徴とするイメージングシステム。
前記処理回路は、少なくとも25個の画像センサピクセルによって生成される複数の画像信号の重み付け和を生成することによって、任意の色の各画像センサピクセルに対して、前記複数のフィルタ処理作用を実施するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のイメージングシステム。
前記処理回路は、前記複数の赤色画像信号、前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号に、複数の白色バランス作用を実施するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のイメージングシステム。
前記処理回路は、前記白色画像信号に色補正マトリクスを適用するように構成され、前記色補正マトリクスは、各白色画像信号から緑色画像信号を抽出する、ことを特徴とする請求項3に記載のイメージングシステム。
前記イメージングシステムは、複数の画像センサピクセルの少なくとも一つのアレイを有するさらなる画像センサをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のイメージングシステム。
画像センサを使用して、複数の画像信号を処理する方法であって、前記画像センサは複数の画像センサピクセルのアレイと処理回路とを含み、前記複数の画像センサピクセルは、複数の赤色画像センサピクセル、複数の青色画像センサピクセルおよび複数の透明画像センサピクセルを含み、前記方法は、
前記複数の赤色画像センサピクセルによって、赤色光に応じて複数の赤色画像信号を生成するステップと、
前記複数の青色画像センサピクセルによって、青色光に応じて複数の青色画像信号を生成するステップと、
前記複数の透明画像センサピクセルによって、少なくとも赤色光、緑色光、および青色光に応じて複数の白色画像信号を生成するステップと、
前記処理回路によって、前記複数の赤色画像信号、前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号に、前記複数の赤色画像信号、前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号に関連付けられた複数のノイズ相関を増大させるよう複数のフィルタ処理作用を実施するステップと、
を含み、
前記複数のフィルタ処理作用を実施するステップは、前記複数の赤色画像信号および前記複数の白色画像信号から赤色差値を生成し、
前記複数の青色画像信号および前記複数の白色画像信号から青色差値を生成し、
クロマフィルタを前記青色差値および前記赤色差値に適用して、フィルタ処理された差値を生成し、
前記複数の白色画像信号を、前記フィルタ処理された差値に加算する、各ステップを含む、ことを特徴とする方法。
複数の画像センサピクセルのアレイと処理回路とを有する画像センサを使用して、複数の画像信号を処理する方法であって、複数の画像センサピクセルの前記アレイは、第一の色の光に反応する画像センサピクセルの第一のグループと、第二の色の光に反応する画像センサピクセルの第二のグループと、第三の色の光に反応する画像センサピクセルの第三のグループとを含み、前記方法は、
画像センサピクセルの前記第一のグループによって、前記第一の色の光に応じて、第一の複数の画像信号を生成するステップと、
画像センサピクセルの前記第二のグループによって、前記第二の色の光に応じて、第二の複数の画像信号を生成するステップと、
画像センサピクセルの前記第三のグループによって、少なくとも前記第一および第二の色の光に応じて、第三の複数の画像信号を生成するステップと、
前記処理回路によって、前記第一の複数の画像信号、前記第二の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号に、前記第一の複数の画像信号、前記第二の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号に関連付けて複数のノイズ相関を増大させる複数のフィルタ処理作用を実施するステップと、を含み、
前記フィルタ処理作用は、前記第一の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号から第一の差値を生成し、
前記複数の第二の画像信号および前記複数の第三の画像信号から第二の差値を生成し、
クロマフィルタを前記第一の差値および前記第二の差値に適用して、フィルタ処理された差値を生成し、
前記複数の第三の画像信号を、前記フィルタ処理された差値に加算する、各処理を含む、ことを特徴とする方法。
前記第一の複数の画像信号を生成するステップは、赤色光に応じて複数の赤色画像信号を生成するステップを含み、前記第二の複数の画像信号を生成するステップは、青色光に応じて複数の青色画像信号を生成するステップを含み、前記第三の複数の画像信号を生成するステップは、少なくとも赤色および青色光に応じて複数の白色画像信号を生成するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
複数の画像センサピクセルのアレイを有する画像センサであって、複数の画像センサピクセルの前記アレイは、第一の色の光に応じて第一の複数の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第一のグループと、第二の色の光に応じて第二の複数の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第二のグループと、少なくとも前記第一および第二の色の光に応じて第三の複数の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第三のグループとを含む、画像センサと、
前記第一の複数の画像信号、前記第二の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号に、前記第一の複数の画像信号、前記第二の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号に関連付けられて複数のノイズ相関を増大させる、複数のフィルタ処理作用を実施するように構成された処理回路と、
を含み、
前記フィルタ処理作用は、前記第一の複数の画像信号および前記第三の複数の画像信号から第一の差値を生成し、
前記複数の第二の画像信号および前記複数の第三の画像信号から第二の差値を生成し、
クロマフィルタを前記第一の差値および前記第二の差値に適用して、フィルタ処理された差値を生成し、
前記複数の第三の画像信号に、前記フィルタ処理された差値を加算する、各処理を含む、ことを特徴とするイメージングシステム。
画像センサピクセルの前記第一のグループは、赤色光に応じて複数の赤色画像信号を生成するように構成された複数の赤色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの前記第二のグループは、青色光に応じて複数の青色画像信号を生成するように構成された複数の青色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの前記第三のグループは、少なくとも赤色光および青色光に応じて複数の白色画像信号を生成するように構成された複数の透明画像センサピクセルを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のイメージングシステム。
画像センサピクセルの前記第一のグループは、赤色光に応じて複数の赤色画像信号を生成するように構成された複数の赤色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの前記第二のグループは、緑色光に応じて複数の緑色画像信号を生成するように構成された複数の緑色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの前記第三のグループは、少なくとも赤色光および緑色光に応じて複数の白色画像信号を生成するように構成された複数の透明画像センサピクセルを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のイメージングシステム。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
デジタルカメラ、コンピュータ、携帯電話および他の電子デバイスなどの電子デバイスは、画像を捕捉するために、入射光を集める画像センサを含む。画像センサは、画素のアレイを含んでもよい。画像センサにおけるピクセルは、入射光を画像信号へと変換するフォトダイオードなどの感光性素子を含んでもよい。画像センサは、任意の数(例えば、何百もしくは何千もしくはそれ以上)のピクセルを含んでもよい。典型的な画像センサは、例えば、何十万もしくは何百万ものピクセル(例えば、メガピクセル)を有する可能性がある。画像センサは、画素を操作するための回路などの制御回路、および、感光性素子によって生成される電荷に対応する画像信号を読み出すための読み出し回路を含んでもよい。読み出し回路は、デバイスにおける電力消費を低減するため、ならびに、ピクセル読み出し動作を改善するために、有効化したり無効化したりすることが可能な、ピクセルの各列に結合された選択可能な読み出し回路を含んでもよい。
【0018】
図1は、画像を捕捉するために画像センサを使用する例示的な電子デバイスの図である。
図1の電子デバイス10は、カメラ、携帯電話、ビデオカメラ、もしくはデジタル画像データを捕捉する他のイメージングデバイスなどのポータブル電子デバイスであってもよい。カメラモジュール12は、入射光をデジタル画像データへと変換するために使用されてもよい。カメラモジュール12は、一つ以上のレンズ14と一つ以上の対応する画像センサ16を含んでもよい。画像捕捉動作の間、その場からの光は、レンズ14によって画像センサ16上に焦点を合わせられてもよい。画像センサ16は、処理回路18へと提供されるべき対応するデジタル画像データへと、アナログピクセルデータを変換するための回路を含んでもよい。所望の場合には、カメラモジュール12は、レンズ14のアレイと、対応する画像センサ16のアレイを提供されてもよい。
【0019】
処理回路18は、一つ以上の集積回路(例えば、画像処理回路、マイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリおよび不揮発性メモリなどの記憶デバイス)を含み、カメラモジュール12から分離された、および/もしくはカメラモジュール12の一部を形成するコンポーネント(例えば、画像センサ16を含む集積回路の一部を形成する回路もしくは画像センサ16に関連付けられたモジュール12内の集積回路)を使用して実施されてもよい。カメラモジュール12によって捕捉された画像データは、処理回路18を使用して処理され、かつ格納されてもよい。処理された画像データは、所望の場合には、処理回路18に結合された有線および/もしくはワイヤレス通信パスを使用して外部機器(例えば、コンピュータもしくは他のデバイス)へ提供されてもよい。
【0020】
図2に示されるように、画像センサ16は、画像センサピクセル190(時には、本明細書で画素190とも称される)ならびに制御および処理回路122を含むピクセルアレイ200を含んでもよい。アレイ200は、例えば、何百もしくは何千もの行および列の画像センサピクセル190を含んでもよい。制御回路122は、行デコーダ回路124および列デコーダ回路126に結合されてもよい。行デコーダ回路124は、制御回路122から行アドレスを受信し、制御パス128を介してピクセル190へと、リセット、行選択、伝送、および読み出し制御信号などの対応する行制御信号を供給してもよい。列ライン40などの一つ以上の導線は、アレイ200におけるピクセル190の各列へと結合されてもよい。列ライン40は、ピクセル190から画像信号を読み出すため、かつ、ピクセル190へとバイアス信号(例えば、バイアス電流もしくはバイアス電圧)を供給するために使用されてもよい。ピクセル読み出し動作の間、アレイ200におけるピクセル行は、行デコーダ回路124を使用して選択され、当該ピクセル行における画素190に関連付けられた画像データは、列ライン40に沿って読み出すことができる。
【0021】
列デコーダ回路126は、サンプルアンドホールド回路、増幅器回路、アナログデジタル変換回路、バイアス回路、列メモリ、列回路を選択的に有効化もしくは無効化するためのラッチ回路、または、ピクセル190を操作し、かつ、ピクセル190から画像信号を読み出すための、アレイ200における一つ以上のピクセル列に結合された他の回路を含んでもよい。列デコーダ回路126は、列ライン40の選択されたサブセット上の列回路へと、電力を選択的に提供するために使用されてもよい。列デコーダ回路126に関連付けられた信号処理回路などの読み出し回路(例えば、サンプルアンドホールド回路およびアナログデジタル変換回路)は、選択されたピクセル列におけるピクセル用に、パス210を介して、プロセッサ18(
図1)へとデジタル画像データを供給するために使用されてもよい。
【0022】
画素190などの画像センサピクセルは、従来、色フィルタアレイを提供され、色フィルタアレイによって、Bayerモザイクパターンに配列された対応する赤、緑および青色画像センサピクセルを使用して、単一の画像センサが、赤、緑および青色(RGB)の光をサンプリングすることが可能になる。Bayerモザイクパターンは、青色画素の対角線の反対側の赤色画素に隣接し、かつ、お互いに対して対角線上の逆側に位置する二つの緑色画素を備える、2×2の画素のユニットセルの繰り返しで構成される。しかしながら、Bayerモザイクパターンに関連する、ノイズ比(SNR)に対する信号の制限によって、画像センサ16などの画像センサのサイズを減少させることは困難になる。したがって、画像を捕捉する改良された手段を備えた画像センサを提供できることが望ましい。
【0023】
一実施例として本明細書で時に議論される、適切な一実施例においては、
図3に示されるように、Bayerパターンにおける緑色ピクセルが透明画素によって置換される。
図3に示されるように、画素190のユニットセル192は、青色(B)画素の対角線の反対側にある赤色(R)画素に隣接し、かつ、お互いに対して対角線上の逆側にある二つの透明画素(本明細書では、ときには、白色(W)画素と称される)から形成されてもよい。ユニットセル192における白色画素190は、可視光スペクトルにわたった光を透過する(例えば、白色ピクセル190は白色光を捕捉することができる)視覚的に透明な色のフィルタで形成されてもよい。透明画素190は、透明色フィルタを形成する材料および/もしくは画像センサピクセルを形成する材料(例えば、シリコン)によって定義される自然感度を有してもよい。透明画素190の感度は、所望の場合には、さらに良好な色再生用および/もしくは色素などの吸光剤の使用を介したさらに良好なノイズ特性用に調製されてもよい。ユニットセル192は、赤、白および青色画素190のモザイクを形成するために、画素アレイ200にわたって繰り返されてもよい。本方法においては、赤色画素は、赤色光に応じて赤色画像信号を生成し、青色画素は、青色光に応じて青色画像信号を生成し、白色画素は、白色光に応じて白色画像信号を生成してもよい。白色画像信号は、赤、青および/もしくは緑色光の任意の適切な組み合わせに応じて、白色画素によって生成されてもよい。
【0024】
図3のユニットセル192は、単に例示的なものにすぎない。所望の場合には、任意の色の画素が、ユニットセル192における白色画素の対角線上の反対側に隣接して形成されてもよい。例えば、ユニットセル194は、
図4に示されるように、緑色(G)画素の対角線上の反対側にある赤色画素に隣接し、かつ、お互いに対角線上の反対側に形成された二つの白色画素190によって定義されてもよい。さらに別の適切な配置においては、ユニットセル196は、
図5の実施例に示されるように、緑色画素の対角線上の反対側にある青色画素に隣接し、かつ、お互いに対角線上の反対側に形成された二つの白色画素190によって定義されてもよい。
【0025】
白色画素Wは、緑色画素などの、より狭い色フィルタ(例えば、可視光スペクトルのサブセットにわたる光を透過するフィルタ)を有する画素と比較してさらなる光を集めることによって、画素190によって捕捉される画像信号の信号対雑音比(SNR)を増加させるのに役立つ可能性がある。白色画素Wは、SNRが時には画像品質を制限する可能性のある弱光条件において、SNRを特に改善する可能性がある。(例えば、
図3−
図5に示されたような)白色画素を有する画素アレイ200から集められた画像信号は、多くの画像ディスプレイ(例えば、ディスプレイスクリーン、モニタなど)を駆動するために使用される回路およびソフトウェアと互換性を有するように、赤、緑および青色画像信号へと変換されてもよい。この変換は、概して、色補正マトリクス(CCM)を使用する、捕捉された画像信号の改変を含む。注意が払われない場合には、色補正動作は、ノイズを不必要に増幅する可能性がある。
【0026】
適切な一配置においては、CCMによって生成されたノイズは、集められた画像信号に
対してCCMを適用する前に、強いノイズ除去(例えば、クロマノイズ除去)を実施する
ことによって低減されてもよい。クロマノイズ除去は、画素190によって集められた画
像信号に対してクロマフィルタを適用することによって、処理回路18(
図1)によって
実施されてもよい。クロマフィルタは、異なる色の画素からの画像信号(例えば、赤、白および青色の画像信号)間のノイズ相関を増大させるのに役立つ可能性がある。異なる色
の画素からの画像信号間のノイズ
相関を増大させることによって、CCMによるノイズ増
幅を低減させ、それによって、最終的な画像品質を改善することにつながる。別の配置に
おいては、CCMによって増幅されたノイズは、捕捉された画像信号に対して、いわゆる
“ポイントフィルタ”を適用することによって補償される可能性がある。ポイントフィル
タは、CCMを利用して生成された赤、緑および青色画像信号の品質を高めるために、高
適合度の白色画像信号を使用してもよい。所望の場合には、画像センサ16は、最終的な
画像における改善された輝度特性をもたらすために、CCMによるノイズ増幅を低減させ
るため、クロマノイズ除去とポイントフィルタの双方を実施してもよい。
【0027】
図6は、ピクセルアレイ200(例えば、緑色画素のないピクセルアレイ)などのフィルタ処理されたピクセルアレイによって集められた画像信号を処理するために、
図1の処理回路18などの処理回路によって実施されうる例示的なステップのフローチャートを示す。
図6のステップは、例えば、
図3−
図5に示されるように、白色画素を有するユニットセルを使用して捕捉される画像信号におけるノイズを低減させるため、処理回路18によって実施されてもよい。
【0028】
ステップ100において、画像センサ16は、その場から画像信号を捕捉してもよい。
画像センサ16によって捕捉された画像信号は、白色ピクセルで集められた光に応じて生成される白色画像信号を含んでもよい。所望の場合には、画像信号は、使用される画素の構成に依存して(例えば、
図3のユニットセル192が使用される場合には、画像信号は赤、白および青色画像信号を含み、
図4のユニットセル194が使用される場合には、画像信号は赤、白および緑色画像信号を含むなど)、一つ以上の赤色画像信号、青色画像信号もしくは緑色画像信号を含んでもよい。
図6の実施例においては、赤(R’)、白(W’)および青(B’)色画像信号が捕捉されてもよい。赤色画像信号は、第一のスペクトル応答値(赤色画像センサピクセルによって受信される光の周波数の関数として
積分された信号電力レベル)を有し、青色画像信号は第二のスペクトル応答値を有し、白色画像信号(例えば、標準CIE光源Eで可視光スペクトルにわたって等しいエネルギー放射体に対して広範な感度を有する白色画像信号)は、例えば、第一および第二のスペクトル応答値の和のうちの75%より大きな第三のスペクトル応答値を有してもよい。画像信号は、各画素190によって捕捉された光に対応する画像値を有してもよい(例えば、赤色画像信号は、赤色画像値を含み、青色画像信号は青色画像値を含んでもよい、など)。捕捉された画像信号は、画像処理用に処理回路18へと伝送されてもよい。
【0029】
ステップ102において、白色バランス作用が捕捉された画像信号上に実施されてもよい。
図6の実施例においては、白色バランス赤色画像信号(R)、白色バランス白色画像信号(W)および白色バランス青色画像信号(B)が生成されてもよい。
【0030】
ステップ104において、処理回路18は、白色バランス画像信号から、赤、白および青色画像データを抽出するために、白色バランス画像信号をデモザイクし、かつ、クロマフィルタを適用してもよい。クロマフィルタは、白色バランス画像信号をクロマノイズ除去するために適用されてもよい。処理回路18は、例えば、同時に、連続的に、または間隔をあけて、画像信号をデモザイクし、クロマフィルタを適用してもよい。クロマフィルタを適用し、かつ、画像信号をデモザイクする本プロセスは、本明細書では、時には、“クロマデモザイク”と称されることもある。クロマフィルタは、各色の画像信号間のノイズ相関を増大させる可能性がある(例えば、赤、白および青色チャネルにおけるノイズ変動は、相関して、ともに増大したり、低減したりする可能性がある)。例えば、処理回路18は、赤、白および緑色画像信号間の相関ノイズを、赤、白および緑色画像信号に関連付けられる全ノイズのうちの70%以上に増大させる可能性がある。
【0031】
ノイズ相関を増大させることによって、処理回路18は、CCMが画像信号に適用されたときに生成されるノイズ増幅量を減少させる可能性がある。画像信号のクロマデモザイクによって、不明な色の画像信号(例えば、画素によって生成されていない色の画像信号)を利用可能な色の画像信号から決定できることがある。本実施例においては、ユニットセル192(
図3)において緑色フィルタが使用されていないため、緑色画像信号は、集められた画像信号からは不明である可能性がある。緑色画像信号は、白、赤および青色画像信号を使用して(例えば、減算演算を実施することによって)決定されてもよい。概して、任意の基本的な加法混色の色(例えば、赤、緑および青)は、利用可能な色の画像信号を使用して決定されてもよい。表示システムは、しばしば赤、緑および青色ピクセルを使用して画像を表示するため、画素アレイ200上で使用される色フィルタに関係なく、赤、緑および青色画像信号を生成することが望ましい。
【0032】
ステップ106において、処理回路18は、赤色画像データ、白色画像データおよび青色画像データに対して、色補正マトリクス(CCM)を適用してもよい。CCMは、例えば、赤、緑および青色画像データを生成するために、白色画像データから緑色画像データを抽出してもよい。例えば、CCMは、画像データを、標準赤色、標準緑色および標準青色画像データ(時には、まとめて、線形sRGB画像データもしくは単にsRGB画像データと称される)へと変換してもよい。別の適切な配置においては、CCMは、赤および/もしくは青色画像データから緑色画像データを抽出してもよい。所望の場合には、ガンマ補正処理が、線形sRGB画像データに実施されてもよい。ガンマ補正後に、sRGB画像データは、画像表示デバイスを使用して表示するために使用されてもよい。幾つかの場合においては、CCMを赤、白および青色画像データに対して適用することによって生成されるノイズ増幅をさらに軽減するために、(例えば、sRGB画像データにポイントフィルタを適用することによって)さらなるノイズ除去を提供することが望ましいこともある。処理回路18は、任意のステップ108の間、sRGB画像データのさらなる処理用に、白色画像データを保存してもよい。
【0033】
任意のステップ108において、処理回路18は、画像データに対して(例えば、赤、白および青色画像データに対してCCMを適用した後に生成されるsRGB画像データに対して)ポイントフィルタを適用してもよい。ポイントフィルタは、補正sRGBデータを生成するために、sRGB画像データに作用してもよい。ポイントフィルタは、赤、白および青色画像データに対してCCMを適用することによって引き起こされるノイズ増幅をさらに低減するために役立つ可能性がある。表示システムを使用して表示されるとき、補正sRGBデータは、したがって、ポイントフィルタ適用前のsRGBデータと比較すると、より良好な画像品質(例えば、より良好な輝度特性)を提供する。
【0034】
図7は、画素アレイ200から受信された画像信号をデモザイクし、かつフィルタ処理するために、処理回路18によって実施される可能性がある例示的なステップのフローチャートを示す。
図7のステップは、例えば、赤、白および青色画像データにおいて十分なノイズ相関を生成するために、画素190によって集められた赤、白および青色画像信号にクロマデモザイクを実施するために、処理回路18によって実施されてもよい。
図7のステップは、例えば、
図6のステップ104の一部として実施されてもよい。
【0035】
ステップ110において、処理回路18は、白色画像データ(例えば、各画素用の白色画像値)を生成するために、白色画像信号をデモザイクしてもよい。別の適切な配置においては、白色画像値は、利用可能な画素190の組み合わせ用に生成されてもよい。白色画像値は、赤、白および青色画像信号の間のノイズ相関を増大させるために、赤および青色画像信号を使用して差値を計算するために使用されてもよい。
【0036】
ステップ112において、処理回路18は、各ピクセルに対して、赤色画像値から白色画像値を減算することによって赤色差値を生成してもよい。処理回路18は、青色画像値から白色画像値を減算することによって青色差値を生成してもよい。赤色差値は、例えば、各赤色画素に対して計算され、青色差値は、画素アレイ200の各青色画素に対して計算されてもよい。
【0037】
ステップ114において、処理回路18は、クロマフィルタを使用して、赤色差値および青色差値をフィルタ処理してもよい。クロマフィルタは、例えば、画素190のカーネルにわたって計算された差値の重み付け平均(例えば、ステップ112の実施によって計算された差値の集合の重み付け平均)を実施することによって、赤および青色差値に対して適用されてもよい。画素のカーネルは、クロマフィルタ処理が実施される画素アレイ200における画素のサブセットとして定義されてもよい(例えば、カーネルは、画素アレイ200における幾つかもしくは全ての画素を含んでもよい)。例えば、5ピクセル×5ピクセルのカーネルが使用されるとき、クロマフィルタ処理を実施する際に、差値の重み付け平均は画素アレイ200における画素190の5ピクセル×5ピクセルのサブセットに対して計算される(例えば、差値の重み付け和は、画素アレイ200における周囲の25個の画素における差値を使用して任意の画素190に対して計算されてもよい)。概して、任意の所望のサイズのカーネルが使用されてもよい。
【0038】
ステップ116において、クロマフィルタ処理された赤色画像値およびクロマフィルタ処理された青色画像値を其々生成するために、白色画像値が、クロマフィルタ処理された赤色差値およびクロマフィルタ処理された青色差値に対して加算されてもよい。
【0039】
ステップ118において、処理回路18は、ノイズ相関が増大した赤色画像データおよび青色画像データ(例えば、クロマデモザイクされた赤および青色画像データ)を生成するために、クロマフィルタ処理された赤色画像値およびクロマフィルタ処理された青色画像値をデモザイクしてもよい。デモザイクされた白色画像データならびにクロマデモザイクされた赤色および青色画像データは、その後、
図6のステップ106に関連して上述されたように、標準赤、標準緑および標準青色(sRGB)画像データを生成するために、CCMを使用して操作されてもよい。
【0040】
図7は単に例示的なものにすぎない。所望の場合には、処理回路18は、赤および青色差値を生成する前に、クロマフィルタ処理された赤および青色画像値をデモザイクしてもよい(例えば、処理回路18は、ステップ112の前にステップ118を実施してもよい)。
【0041】
差値のクロマフィルタ処理は、十分に大きなカーネルの画素190にわたって実施され
る場合には、赤および青色画像信号由来のごくわずかなノイズが、クロマフィルタ処理後
(例えば、ステップ114の実施後)に赤および青色差値に残存する可能性がある。例え
ば、カーネルが15ピクセル×15ピクセル以上のサイズを有する場合には、クロマフィ
ルタ処理は、クロマフィルタ処理された赤および青色差値におけるノイズを無視できるレ
ベルまで低減する可能性がある。所望の場合には、画素190のカーネルは、複数の画素
アレイ200に位置する画素、複数の画像センサ16に位置する画素、および/もしくは
、(例えば、一時的なノイズ除去を考慮するために)複数のタイムフレーム間に使用され
る画素を含んでもよい。白色画像値がクロマフィルタ処理された差値に加算されるとき、
白色画像値におけるノイズは、差値におけるノイズにおいて優位を占める可能性がある。
本方法においては、ステップ
118で生成された赤および青色画像データにおけるノイズ
は、白色画像データにおけるノイズと実施的に等しい可能性がある。赤および青色画像デ
ータにおけるノイズは、したがって、高い相関を有し、結果としてCCMによるノイズ増
幅を低減させる。本プロセスは、Bayerパターンが画素アレイ200に対して使用さ
れる場合よりも、CCMによるノイズ増幅をより小さくする可能性がある。
【0042】
CCMは、ステップ106(
図6)において線形sRGBデータを生成するために、赤、白および青色画像データに作用してもよい。例えば、CCMは、標準緑色データを生成するために、白色画像データから情報を抽出してもよい。白色画像データ(例えば、ステップ104において生成されたデモザイクされた白色画像データ)は、CCMが画像データに作用した後、保存されてもよい。sRGB画像データは、輝度−クロマ(彩度)−色相(LCH)空間などの他の三次元空間で表されてもよい。LCH空間においては、輝度チャネル(L)は、画像センサ16によって捕捉された画像の明るさに関連し、クロマチャネル(C)は、画像の色飽和度に関連し、色相チャネルは、画像の特定の色(例えば、赤色、紫色、黄色、緑色など)に関連しうる。表示された画像のノイズおよび鮮明さの認知は、輝度チャネルにおけるノイズと信号の変化によって影響を受ける可能性がある。画像データにおけるSNRは、sRGBデータをLHCデータへと変換し、(白色画像信号の広範なスペクトルによって、画像全体の明るさと良好な相関を有する)白色画像値で輝度チャネルにおける輝度値を置換し、LHCデータをsRGBデータへと戻すことによって改善される可能性がある。本方法においては、CCMによって引き起こされたノイズ増幅は、観察者が表示された画像を観察する際にノイズが特に顕著である、輝度チャネルにおいて抑制される可能性がある。
【0043】
図6の任意のステップ108に関連して上述されたように、ポイントフィルタは、白色画像データを使用して補正sRGBデータを生成するために、線形sRGBデータに対して適用されてもよい。ポイントフィルタは、隣接する画素190からの情報なしで単一の画素190に作用するが、クロマデモザイクは、単一の画素190における画像信号に適用されるときに、複数の画素(例えば、画素のカーネル)からの画像信号(例えば、差値)を必要とすることがある。例えば、ポイントフィルタは、各画素に対して、標準赤色値、標準緑色値および標準青色値に作用してもよい。sRGBデータにポイントフィルタ作用を実施するために、処理回路18は、元(生)の輝度信号を計算するために、赤色画像データ、白色画像データおよび青色画像データ(例えば、CCM適用前の画像データ)を使用してもよい。元の輝度信号は、白色画像データ、赤色画像データおよび青色画像データの線形の組み合わせ(例えば、重み付け和)であってもよい。所望の場合には、白色画像データは、線形の組み合わせにおいて、赤および青色画像データよりもさらに重み付けされてもよい。処理回路18は、(例えば、画像データに対してCCMを適用後)標準赤、標準緑および標準青色画像データの線形の組み合わせである、包含された輝度信号を計算してもよい。所望の場合には、包含された輝度信号を計算するために使用された線形の組み合わせにおける重みは、元の輝度信号を計算するために使用された重みに実質的に類似していてもよい。重みは、ポイントフィルタの“強さ”(例えば、ポイントフィルタがsRGBデータを変形もしくは補正する程度)を改変するために調整されてもよい。
処理回路18は、最も単純な場合においては、包含された輝度信号によって元の輝度信号を除算することによって、スケーリング値(例えば、色補正された画像値に対して適用されるスケーリング値)を生成してもよい。所望の場合には、スケーリングファクタは、分子および分母を含んでもよい。スケーリング値の分子および/もしくは分母は、元の輝度信号および包含された輝度信号の重み付け和を含んでもよい。スケーリング値は、ポイントフィルタの強さを調整するために変化することが可能な調整可能な重み付けパラメータを含んでもよい(例えば、重み付けパラメータは、ポイントフィルタの強さをゼロから最大の強さまで調整するために連続的に変化してもよい)。sRGBデータ(例えば、標準赤、緑および青色画像データ)に対してポイントフィルタを適用するために、処理回路18は、補正sRGBデータを生成するためにスケーリング値でsRGBデータを乗算してもよい。例えば、処理回路18は、スケーリング値で標準赤色画像データを乗算し、スケーリング値で標準緑色画像データを乗算するなどしてもよい。所望の場合には、補正sRGBデータは、(例えば、補正sRGBデータをLCH空間へと変換することで)ポイントフィルタ適用前にほぼ保存された色相およびクロマチャネルを有してもよい。補正sRGBデータは、白色画像信号の継承された適合度によって、改善されたノイズおよび/もしくは鮮明さを有する可能性がある。
【0044】
最も単純な場合においては、元の輝度信号は、白色画像データによって見積もられてもよい。
図8は、(一実施例として)赤、白および青色画像データに対してCCMを適用後、sRGBデータに対して(最も単純な場合には)ポイントフィルタを適用するために、処理回路18によって実施される可能性のある例示的なステップのフローチャートを示す。処理回路18は、例えば、画素アレイ200における各画素190用にsRGBデータに対してポイントフィルタを適用してもよい。
図8のステップは、例えば、
図6のステップ108の一部として実施されてもよい。
【0045】
ステップ130において、処理回路18は、(例えば、CCM適用後)赤、緑および青色画像データを組み合わせることによって、任意の画素190用に包含された輝度値(例えば、LCH空間における輝度値)を生成してもよい。包含された輝度値は、例えば、赤、緑および青色画像データの線形の組み合わせとして計算されてもよい。
【0046】
ステップ132において、処理回路18は包含された輝度値で白色画像値を除算することによってスケーリング値を生成してもよい。所望の場合には、スケーリングファクタは、包含された輝度値と白色画像値との重み付け和で白色画像値を除算することによって生成されてもよい。スケーリングファクタは、ポイントフィルタの強さを調整するために変化することのできる調整可能な重み付けパラメータを含んでもよい(例えば、重み付けパラメータは、ゼロから最大の強さまでポイントフィルタの強さを調整するために連続的に変化してもよい)。スケーリング値は、例えば、sRGBデータに作用する演算子であってもよい。
【0047】
ステップ134において、処理回路18は、補正sRGBデータ(例えば、補正標準赤、緑および青色画像データ)を生成するために、スケーリング値でsRGBデータを乗算してもよい。例えば、処理回路18は、スケーリング値で標準赤色画像データを乗算し、スケーリング値で標準緑色画像データを乗算するなどしてもよい。補正sRGBデータは、所望の場合には、画像ディスプレイに提供されてもよい。補正sRGBデータは、ポイントフィルタの適用前のsRGBデータと比較されると、改善されたノイズおよび/もしくは鮮明さを有する可能性がある。
【0048】
図6−
図8の実施例は単に例示的なものにすぎない。任意の所望の色フィルタが、色画像信号を得るために、
図3−
図5に示された白色フィルタと組み合わせて使用されてもよい。所望の色フィルタの任意の組み合わせ(例えば、赤色フィルタ、緑色フィルタ、シアンフィルタ、赤外フィルタ、紫外フィルタ、青色フィルタ、黄色フィルタ、マゼンタフィルタ、紫色フィルタなどの任意の組み合わせ)が使用されてもよい。所望の場合には、任意の他の適切な三次元空間が、ポイントフィルタ作用を実施するために使用されてもよい。
【0049】
所望の場合には、任意の数の画像センサ16上に形成された、任意の数の画素アレイ200が、画像を捕捉するために使用されてもよい。使用される各画素アレイは、例えば、異なる色の画像信号用に使用されてもよい。例えば、第一の画素アレイは、白色画像信号を生成するための透明フィルタを有し、第二の画素アレイは、赤色画像信号を生成するための赤色フィルタを有し、第三の画素アレイは、青色画像信号を生成するための青色フィルタを有してもよい。これらの各アレイからの画像信号は、クロマデモザイクされる、および/もしくはポイントフィルタを使用して操作されてもよい。各画素アレイは、所望の場合には、画像センサ16などのデバイス10における異なる画像センサ上に形成されてもよい(例えば、複数の画像センサ16がデバイス10に形成されてもよい)。このような一実施形態は、例えば、より短いカメラの焦点距離およびより薄いカメラモジュールを提供する可能性がある。
【0050】
図9は、イメージングデバイス2000(例えば、透明色フィルタおよび上述された動作用の技術を使用する、
図1−
図8のイメージングセンサ16などのイメージングデバイス2000)を含むデジタルカメラなどの典型的なプロセッサシステム300を簡略化された形式で示す。プロセッサシステム300は、イメージングデバイス2000を含む可能性のあるデジタル回路を有する例示的なシステムである。限定することなく、このようなシステムは、コンピュータシステム、スチールもしくはビデオカメラシステム、スキャナ、マシンビジョン、自動車ナビゲーション、ビデオ電話、監視システム、オートフォーカスシステム、スタートラッカシステム、動作検出システム、手ぶれ補正システム、およびイメージングデバイスを使用する他のシステムを含む可能性がある。
【0051】
プロセッサシステム300は、概して、シャッターボタン397が押されたとき、デバイス2000のピクセルアレイ200上に画像の焦点を合わせるためのレンズ396と、中央処理装置(CPU)395とを含み、中央処理装置395は、マイクロプロセッサのように、カメラおよび一つ以上の画像フロー機能を制御し、バス393を介して一つ以上の入力/出力(I/O)デバイス391と通信する。イメージングデバイス2000もまた、バス393を介してCPU395と通信する。システム300は、ランダムアクセスメモリ(RAM)392も含み、バス393を介してCPU395と通信するフラッシュメモリなどのリムーバブルメモリ394も含むことができる。イメージングデバイス2000は、単一の集積回路上もしくは異なるチップ上にメモリ記憶装置とともに、もしくはメモリ記憶装置なしで、CPUと組み合わせられてもよい。バス393は単一バスとして図示されているが、システムコンポーネントを相互接続するために使用される一つ以上のバスもしくはブリッジもしくは他の通信パスであってもよい。
【0052】
一実施形態に従い、イメージングシステムは、画像センサピクセルのアレイを有するイメージセンサを含むように提供され、画像センサピクセルのアレイは、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するように構成された赤色画像センサピクセルと、青色光に応じて青色画像信号を生成するように構成された青色画像センサピクセルと、少なくとも赤色光、緑色光および青色光に応じて白色画像信号を生成するように構成された透明画像センサピクセルと、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に対して、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられたノイズ相関を増加させるフィルタ処理動作を実施するように構成された処理回路と、を含む。
別の実施形態に従い、処理回路は、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられるノイズ相関を、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられる全ノイズのうちの70%よりも大きく増大させるように構成される。
【0053】
別の実施形態に従い、処理回路は、少なくとも25個の画像センサピクセルによって生成された画像信号の重み付け和を生成することによって、任意の色の各画像センサピクセル用にフィルタ処理作用を実施するように構成される。
【0054】
別の実施形態に従い、処理回路は、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号にバランス作用を実施するように構成される。
【0055】
別の実施形態に従い、処理回路は、色補正マトリクスを白色画像信号に対して適用するように構成され、色補正マトリクスは、各白色画像信号から緑色画像信号を抽出する。
【0056】
別の実施形態に従い、画像センサは、画像センサピクセルのさらなるアレイをさらに含む。
【0057】
別の実施形態に従い、イメージングシステムは、画像センサピクセルのアレイを少なくとも一つ有するさらなる画像センサをさらに含む。
【0058】
一実施形態に従い、第一の色の第一の画像信号、第一の色とは異なる第二の色の第二の画像信号、および白色画像信号を含む画像データを、処理回路を有する画像センサを使用して処理する方法は、処理回路によって、白色画像信号を使用して、第一および第二の色とは異なる第三の色の第三の画像信号を生成するステップと、処理回路によって、派生輝度値を形成するために第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を組み合わせるステップと、処理回路によって、第一の画像信号、第二の画像信号および白色画像信号に基づいて推定輝度値を計算するステップと、処理回路によって、派生輝度値および推定輝度値を使用して、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を改変するステップと、を含むように提供される。
【0059】
別の実施形態に従い、方法は、処理回路によって、派生輝度値および推定輝度値に基づいてスケーリング値を計算するステップをさらに含み、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を改変するステップは、生成されたスケーリング値で、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を乗算するステップを含む。
【0060】
別の実施形態に従い、派生輝度値を形成するために、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を組み合わせるステップは、重み付けファクタを使用して、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号の線形の組み合わせを計算するステップを含む。
【0061】
別の実施形態に従い、派生輝度値を形成するために第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を組み合わせるステップは、派生輝度値を形成するために、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号と白色画像信号を組み合わせるステップをさらに含む。
別の実施形態に従い、白色画像信号を使用して、第三の色の第三の画像信号を生成するステップは、色補正マトリクスを使用して、白色画像信号から第三の画像信号を抽出するステップを含む。
【0062】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は赤色画像信号を含み、第二の画像信号は青色画像信号を含み、第三の画像信号は緑色画像信号を含む。
【0063】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は赤色画像信号を含み、第二の画像信号は緑色画像信号を含み、第三の画像信号は青色画像信号を含む。
【0064】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は青色画像信号を含み、第二の画像信号は緑色画像信号を含み、第三の画像信号は赤色画像信号を含む。
【0065】
一実施形態に従い、システムは、中央処理装置、メモリ、入力−出力回路、イメージングデバイスを含むように提供され、イメージングデバイスは、ピクセルアレイ、ピクセルアレイ上の画像に焦点を合わせるレンズ、画素のアレイを有する画像センサを含み、画素のアレイは、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するように構成された赤色画素と、青色光に応じて青色画像信号を生成するように構成された青色画素と、少なくとも赤色光、緑色光および青色光に応じて白色画像信号を生成するように構成された透明画素と、少なくとも赤色画像信号、青色画像信号および緑色画像信号の線形の組み合わせに対する白色画像信号の比であるスケーリング値を生成し、かつ、生成されたスケーリング値を使用して、赤色画像信号、青色画像信号および緑色画像信号を改変するように構成された処理回路と、を含む。
【0066】
別の実施形態に従い、画素のアレイは、一つの赤色画素、一つの青色画素、および二つの透明画素を各々含む、多数のピクセルユニットセルを含む。
【0067】
別の実施形態に従い、処理回路は、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられるノイズ相関を増大させるために、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号にフィルタ処理作用を実施すようにさらに構成される。
【0068】
別の実施形態に従い、処理回路は、白色画像信号と赤色画像信号との間、および白色画像信号と青色画像信号との間に差値を生成するようにさらに構成される。
【0069】
別の実施形態に従い、処理回路は、生成された差値を使用して、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号にフィルタ処理作用を実施するようにさらに構成される。
【0070】
一実施形態に従い、画像センサを使用して画像信号を処理する方法は、画像センサが画像センサピクセルのアレイと処理回路とを含み、画像センサピクセルが赤色画像センサピクセル、青色画像センサピクセルおよび透明画像センサピクセルを含むように提供され、方法は、赤色画像センサピクセルによって、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するステップと、青色画像センサピクセルによって、青色光に応じて青色画像信号を生成するステップと、透明画像センサピクセルによって、少なくとも赤色光、緑色光および青色光に応じて白色画像信号を生成するステップと、処理回路によって、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられたノイズ相関を増大させるために、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号にフィルタ処理作用を実施するステップと、を含む。
【0071】
別の実施形態に従い、フィルタ処理作用を実施するステップは、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられたノイズ相関を、赤色画像信号、青色画像信号および白色画像信号に関連付けられた全ノイズのうちの70%よりも大きく増大させるステップを含む。
【0072】
別の実施形態に従い、フィルタ処理作用を実施するステップは、任意の色の各画像センサピクセル用に少なくとも25個の画像センサピクセルによって生成された画像信号の重み付け和を生成するステップを含む。
【0073】
一実施形態に従い、画像センサを使用して画像信号を処理する方法は、画像センサが画像センサピクセルのアレイと処理回路とを有し、画像センサピクセルのアレイが第一の色の光に反応する画像センサピクセルの第一のグループと、第二の色の光に反応する画像センサピクセルの第二のグループと、第三の色の光に反応する画像センサピクセルの第三のグループとを含むように提供され、方法は、画像センサピクセルの第一のグループによって、第一の色の光に応じて第一の画像信号を生成するステップと、画像センサピクセルの第二のグループによって、第二の光に応じて第二の画像信号を生成するステップと、画像センサピクセルの第三のグループによって、少なくとも第一および第二の色の光に応じて第三の画像信号を生成するステップと、処理回路によって、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号に関連付けられたノイズ相関を増大させる、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号におけるフィルタ処理作用を実施するステップとを含む。
【0074】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は第一のスペクトル応答レベルを有し、第二の画像信号は、第二のスペクトル応答レベルを有し、少なくとも第一および第二の色の光に応じて第三の画像信号を生成するステップは、第一および第二の信号応答レベルの和の75%よりも大きい第三のスペクトル応答レベルを有する第三の画像信号を生成するステップを含む。
【0075】
別の実施形態に従い、第一の画像信号を生成するステップは、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するステップを含み、第二の画像信号を生成するステップは、青色光に応じて青色画像信号を生成するステップを含み、第三の画像信号を生成するステップは、少なくとも赤色および青色光に応じて白色画像信号を生成するステップを含む。
【0076】
別の実施形態に従い、赤色画像信号は第一のスペクトル応答レベルを有し、青色画像信号は第二のスペクトル応答レベルを有し、白色画像信号を生成するステップは、第一および第二のスペクトル応答レベルの和の75%よりも大きい第三のスペクトル応答レベルを有する白色画像信号を生成するステップを含む。
【0077】
別の実施形態に従い、第一の画像信号、第二の画像信号および白色画像信号にフィルタ処理作用を実施するステップは、第一の画像信号、第二の画像信号、および第三の画像信号に無限インパルス応答フィルタを実施するステップを含む。
【0078】
一実施形態に従い、画像センサを使用して画像信号を処理する方法が提供され、画像センサは、処理回路と、第一の色の光に応じて第一の画像信号を生成する画像センサピクセルの第一のグループと、第二の色の光に応じて第二の画像信号を生成する画像センサピクセルの第二のグループと、第三の色の光に応じて第三の画像信号を生成する画像センサピクセルの第三のグループとを含み、第一の画像信号は第一のスペクトル応答を有し、第二の画像信号は第二のスペクトル応答を有し、第三の画像信号は、第一および第二のスペクトル応答よりも大きい第三のスペクトル応答を有し、方法は、処理回路によって、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号を使用して、推定輝度値を生成するステップと、処理回路によって、第一、第二および第三の画像信号を派生三原色空間へと変換することによって、変換された第一の画像信号、変換された第二の画像信号および変換された第三の画像信号を生成するステップと、処理回路によって、変換された第一、第二および第三の画像信号を組み合わせることによって派生輝度値を生成するステップと、処理回路によって、派生輝度値が推定輝度値に近づくように、変換された第一、第二および第三の画像信号を改変するステップと、を含む。
【0079】
別の実施形態に従い、第一、第二および第三の画像信号を派生三原色空間へと変換するステップは、第一、第二および第三の画像信号を標準赤−緑−青色空間へと変換するステップを含む。
【0080】
別の実施形態に従い、変換された第一、第二および第三の画像信号を生成するステップは、第一、第二および第三の画像信号の線形の組み合わせを生成するステップを含む。
【0081】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は、赤色光に応じて画像センサピクセルの第一のグループによって捕捉された赤色画像信号を含み、第二の画像信号は、青色光に応じて画像センサピクセルの第二のグループによって捕捉された青色画像信号を含み、第三の画像
信号は、少なくとも青色光および赤色光に応じて画像センサピクセルの第三のグループによって捕捉された白色画像信号を含み、第一、第二および第三の画像信号の線形の組み合わせを生成するステップは、赤、青および白色画像信号を使用して、線形の組み合わせを生成するステップを含む。
【0082】
一実施形態に従い、イメージングシステムは、画像センサピクセルのアレイを有する画像センサを含むように提供され、画像センサピクセルのアレイは、第一の色の光に応じて第一の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第一のグループと、第二の色の光に応じて第二の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第二のグループと、少なくとも第一および第二の色の光に応じて第三の画像信号を生成するように構成された画像センサピクセルの第三のグループと、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号に関連付けられたノイズ相関を増大させるフィルタ処理作用を、第一の画像信号、第二の画像信号および第三の画像信号に実施するように構成された処理回路と、を含む。
【0083】
別の実施形態に従い、第一の画像信号は第一のスペクトル応答レベルを有し、第二の画像信号は第二のスペクトル応答レベルを有し、第三の画像信号は、第一および第二のスペクトル応答レベルの和の75%よりも大きい第三のスペクトル応答レベルを有する。
【0084】
別の実施形態に従い、画像センサピクセルの第一のグループは、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するように構成された赤色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの第二のグループは、青色光に応じて青色画像信号を生成するように構成された青色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの第三のグループは、少なくとも赤色光および青色光に応じて白色画像信号を生成するように構成された透明画像センサピクセルを含む。
【0085】
別の実施形態に従い、画像センサピクセルの第一のグループは、赤色光に応じて赤色画像信号を生成するように構成された赤色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの第二のグループは、緑色光に応じて緑色画像信号を生成するように構成された緑色画像センサピクセルを含み、画像センサピクセルの第三のグループは、少なくとも赤色光および緑色光に応じて白色画像信号を生成するように構成された透明画像センサピクセルを含む。
【0086】
前述された事柄は、他の実施形態でも実施することが可能な、本発明の原則を単に例示するものである。
ことを特徴とする請求項33に記載のイメージングシステム。