(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の発光装置を斜め前から見た斜視図である。
図2は、
図1に示す発光装置を斜め後ろから見た斜視図である。
図1および
図2に示す本実施の形態1の発光装置1は、装置本体を天井面から吊り下げ、発光面を床面に向けて照明するように使用される高天井用照明装置である。また、この発光装置1は、例えば数千から数万ルーメンの大光束を発する照明装置として好適に使用されるものである。発光装置1は、複数の発光ユニット2と、円環状の形状をなす枠体3と、装置支持体4と、支柱5と、透光板6と、ダミー反射板7と、電源8と、発光ユニット支持板10とを備える。本実施の形態1の発光装置1は、
図1中の下方向へ向かって光を投射する。以下の説明では、便宜上、発光装置1が光を投射する方向(すなわち発光面側)を前(前方)とし、その反対方向を後ろ(後方)とする。枠体3は、発光装置1の中心線(中心軸)と同心的な円環状の形状を有している。以下の説明では、枠体3の中心線(すなわち、発光装置1の中心線)を単に「中心線」と言う。枠体3は、複数の発光ユニット2を支持する機能を有する。本実施の形態1の発光装置1の全体形状は、中心線の方向から発光装置1を見たときに、略円形をなすような形状である。
【0012】
図3は、
図2の一部(発光ユニット支持板10の付近)を拡大した斜視図である。
図4は、発光ユニット2を斜め前から見た斜視図である。
図4に示す発光ユニット2は、発光素子と、発光素子が発生した熱を周囲の空気に放熱させる放熱体(後述する光源取り付け板23、放熱フィン取り付け板24、および放熱フィン25)とが一体となったユニットである。本実施の形態1では、発光ユニット2の発光素子としてLED(Light Emitting Diode)光源21を用いている。発光ユニット2は、予め設定された特定量の光束を発光する。本実施の形態1では、一つの発光ユニット2に4個の発光素子(LED光源21)を搭載しているが、本発明では、発光ユニット2に搭載する発光素子の数は、いくつでも良く、1個でも良い。発光ユニット2は、枠体3に固定される枠体固定部231を有する。本実施の形態1の発光ユニット2は、中心線の方向から見て、枠体3の中心を頂点とし中心角が90°の扇形の範囲内にLED光源21が配置されている。発光ユニット2が備える放熱体は、発光ユニット2に搭載されるLED光源21からの発熱量に対応した放熱性能になるように、設計されている。本実施の形態1では、中心線の方向から見て、発光ユニット2は、そのほぼ全体が枠体3の内周側に位置する。なお、発光ユニット2の構造の詳細については、後述する。
【0013】
本実施の形態1の発光装置1は、発光ユニット2を最大で4個搭載可能である(後述する
図9および
図10参照)。
図1および
図2に示す発光装置1は、発光ユニット2を2個搭載している。本実施の形態1の発光装置1は、発光ユニット2の搭載個数を3個にすることもできる(後述する
図11および
図12参照)。このような発光装置1によれば、以下のような効果が得られる。
【0014】
(1)主に枠体3の大きさ(直径)によって規定される同一の装置サイズにおいて、発光ユニット2の搭載個数を容易に変更することができる。また、発光ユニット2の搭載位置は、中心線の周りに回転移動可能であるため、複数の発光ユニット2の配置の自由度が高い。これらのことから、同一の装置サイズにおいて光束クラスあるいは表面発光強度分布が異なる複数の製品を製造する場合に、部品の共通化および組み立て工程の共通化が図れる。このため、部品コストおよび組み立てコストが低減し、安価な製品を提供できる。
(2)発光ユニット2ごとに独立した放熱体を備えているため、発光ユニット2の搭載個数を変更し、光束クラスを変えた際にも、適正な装置重量とすることができる。例えば、発光ユニット2の搭載個数を少なくした製品においては、発光ユニット2の搭載個数に応じて全体の放熱体の重量が軽くなる。したがって、発光ユニット2の搭載個数に応じて、すなわちそれぞれの光束クラスに応じて、全体の放熱体の重量が発光装置1全体の発熱量に見合った重量になる。そのため、発光装置1の重量が過大になることがなく、適正な重量にすることができる。
【0015】
図1および
図2に示す発光装置1が備える2個の発光ユニット2は、相互の位置関係が、中心線の周りに180°回転移動した位置関係になるように、配置されている。このように、本発明では、複数の発光ユニット2を中心線の周りに等角度間隔で配置することが好ましい。これにより、複数の発光ユニット2の配置が回転対称な配置になるので、良好な光質が得られる。
図1および
図2に示す発光装置1では、枠体3の内周側で発光ユニット2と発光ユニット2との間に形成される隙間にダミー反射板7を設置している。
図1および
図2に示すダミー反射板7は、中心線の方向から見て、枠体3の中心を頂点とし中心角が90°の略扇形の形状を有する。このダミー反射板7により、発光ユニット2と発光ユニット2との間に形成される隙間が埋められている。このため、発光装置1の後方への光漏れが起こるのを防ぐことができる。また、発光ユニット2から発せられた光をダミー反射板7により前方へ反射させることができ、発光装置1による照射光量を増やす効果も得られる。
【0016】
枠体3は、装置支持体4に固定されている。装置支持体4は、門型(コの字型)の形状をなす第1部材41を有する。第1部材41の二つの脚部の間の距離は、枠体3の直径にほぼ等しい。第1部材41の二つの脚部の前端部が枠体3の外周部にそれぞれ固定されている。装置支持体4は、更に、第1部材41の二つの脚部の間に架け渡される状態で固定された第2部材42を有する。第1部材41および第2部材42は、例えば、平板を曲げ加工することにより形成される。装置支持体4と枠体3とによって、発光装置1の外形状が概ね定められている。装置支持体4の後方部には、発光装置1を天井面に取り付けるための吊り下げ部9が設けられている。装置支持体4の第2部材42には、電源8が搭載されている。なお、発光装置1に電源8を一体的に組み込まず、電源8を別体とする構造でも良い。すなわち、発光装置1は、電源8および第2部材42を備えなくても良い。吊り下げ部9にて発光装置1を吊り下げた状態では、装置支持体4により枠体3が支持される。
【0017】
図2に示すように、発光ユニット2と、枠体3とは、ねじ40により固定されている。また、本実施の形態1では、
図3に示すように、複数の発光ユニット2は、中心線上に設けられた円盤状の発光ユニット支持板10(連結部)を介して、互いに連結されている。これにより、複数の発光ユニット2が中心線に近い位置で互いに連結されることにより、発光ユニット2をより堅固に支持することができる。また、本実施の形態1の発光装置1は、中心線上に位置する支柱5を備える。発光ユニット支持板10は、支柱5の前端部に固定されている。支柱5の後端部は、装置支持体4の第2部材42に固定されている。すなわち、発光ユニット支持板10は、支柱5および装置支持体4を介して、枠体3に連結されている。このような構成により、発光ユニット2を、枠体3と、内周側の発光ユニット支持板10とで支持する構成になるので、発光ユニット2をより堅固に支持することができる。
【0018】
図5は、発光ユニット2を斜め前から見た分解斜視図である。
図6は、発光ユニット支持板10を斜め後ろから見た斜視図である。
図7は、発光ユニット2が備える光源取り付け板23を斜め後ろから見た斜視図である。
図8は、中心線を含む平面で発光装置1を切断した断面図である。
【0019】
図5に示すように、発光ユニット2が備える各LED光源21は、個別のソケット26に装着される。
図5は、LED光源21をソケット26に装着した後の状態を示している。これらのソケット26は、共通の光源取り付け板23の前面に取り付けられている。放熱フィン取り付け板24は、光源取り付け板23の後面に接触して設置されている。放熱フィン25は、放熱フィン取り付け板24に、例えば溶接もしくは嵌めあい等の方法により取り付けられている。LED光源21が発生した熱は、光源取り付け板23および放熱フィン取り付け板24を介して放熱フィン25へ伝熱し、大きな表面積を有する放熱フィン25から周囲の空気へ効率良く放熱する。発光ユニット2では、このような構成により、LED光源21の温度を低くすることができるので、LED光源21の効率向上および長寿命化が図れる。また、放熱フィン25の配置方向については、発光装置1の中心部から発光装置1の外周側へ延びるように配置されている。本実施の形態1の発光ユニット2では、光源取り付け板23、放熱フィン取り付け板24、および放熱フィン25が放熱体に相当する。
【0020】
光源取り付け板23、放熱フィン取り付け板24、および放熱フィン25を構成する材料は、熱伝導率の高い材料や放射率の高い材料を使うことが望ましい。例えば、熱伝導率の高い材料として、アルミニウム合金が好ましく用いられる。また、光源取り付け板23、放熱フィン取り付け板24、および放熱フィン25がアルミニウム合金で構成されている場合には、各部品の表面にアルマイト処理が施されていることが好ましい。表面にアルマイト処理を施すことにより、放射率を高めることができ、放熱性を更に向上することができる。その場合、すべての部品に表面処理が施されていることが好ましいが、一部の部品のみでもかまわない。また、本実施の形態1では、光源取り付け板23と放熱フィン取り付け板24とを別部材として構成しているが、両者を一体化した部材で構成しても良い。
【0021】
また、本実施の形態1では、発光ユニット2は、その前面に取り付けられた反射板22を有する。反射板22は、各LED光源21の発光部を露出させる開口、すなわち各LED光源21の発光部を囲む開口を有する。この開口の内周には、円錐の側面のように傾斜した反射部221が形成されている。このような反射板22によれば、LED光源21が発した光のうち、横方向へ発せられた光を、反射部221で反射させ、前方向へ照射することができる。反射板22を構成する材料としては、例えば、高反射性樹脂材料が好ましく用いられる。
【0022】
ソケット26は、セラミックス製、もしくは樹脂製であることが好ましい。セラミックス製のソケット26を用いた場合には、LED光源21と放熱体部分とをより確実に絶縁することができるとともに、ソケット26のセラミックス表面からの優れた放熱効果が期待できる。また、樹脂製のソケット26を用いた場合には、LED光源21と放熱体部分とをより確実に絶縁することができるとともに、軽量化および低コスト化をより向上できる。なお、LED光源21への給電については、図示を省略するが、電源8より配線を介して行われる。
【0023】
本実施の形態1では、発光ユニット2が備えるLED光源21は、チップ・オン・ボード(Chip On Board)タイプのLED光源である。これにより、従来のパッケージ型LEDチップを複数搭載して所望の光束を得る構成に比べて、実装面積を小さくすることが可能であり、発光ユニット2の大きさも小さくすることが可能である。その結果、発光装置1全体を小型化・軽量化することができる。特に、本実施の形態1におけるLED光源21としては、例えば、基板上に複数の青色系のLEDベアチップを配置し、黄色系蛍光体混合の樹脂材料で封止した白色発光のチップ・オン・ボードタイプのLED光源を好ましく用いることができる。
【0024】
図6に示すように、発光ユニット支持板10には、空気が通過可能な開口部101と、ねじ穴102とが形成されている。本実施の形態では、開口部101は、周方向に沿って等間隔に4箇所に形成され、ねじ穴102は周方向に沿って等間隔に12箇所に形成されている。
図7に示すように、光源取り付け板23は、略扇形の形状を有している。光源取り付け板23は、枠体に固定される枠体固定部231と、発光ユニット支持板10に固定される内周側固定部232とを有する。枠体固定部231には、ねじ40を通すためのねじ穴が形成されている。内周側固定部232には、発光ユニット支持板10のねじ穴102に締結するねじ50を通すためのねじ穴と、空気が通過可能な開口部233とが形成されている。
【0025】
図8中で、支柱5の右側には発光ユニット2が設けられており、支柱5の左側にはダミー反射板7が設けられている。なお、
図8の断面図は、正確には、同一平面上の断面図ではない。すなわち、
図8では、各部品の取り付け構造を分かり易くするための便宜上、発光ユニット2と枠体3とを固定するねじ40と、発光ユニット2と発光ユニット支持板10とを固定するねじ50と、装置支持体4と、発光ユニット2の放熱フィン25とが、同一平面上にあるように図示しているが、実際の構造上ではこれらは必ずしも同一平面上には位置しない。
【0026】
図8に示すように、発光ユニット2のほぼ全体は、円環状の枠体3の内周側に配置される。発光ユニット2の枠体固定部231は、枠体3の後端面に接触している。枠体固定部231に形成されたねじ穴と、枠体3に形成されたねじ穴31とに通したねじ40を締め付けることにより、発光ユニット2と枠体3とが固定されている。発光ユニット支持板10は、ねじ60により、支柱5の前端部に固定されている。発光ユニット2の内周側固定部232に形成されたねじ穴と、発光ユニット支持板10のねじ穴102とに通したねじ50を締め付けることにより、発光ユニット2と発光ユニット支持板10とが固定されている。支柱5の後端部は、装置支持体4の第2部材42に固定されている。したがって、発光ユニット2の内周側固定部232は、発光ユニット支持板10および支柱5を介して、装置支持体4により支持される。このように、本実施の形態1では、発光ユニット2は、発光装置1の本体に相当する枠体3および装置支持体4に対し、枠体固定部231と内周側固定部232との双方で固定されている。このため、発光ユニット2をより堅固に固定することができる。なお、本実施の形態1では、発光ユニット支持板10および内周側固定部232により、中心線に近い位置で複数の発光ユニット2を連結する連結部が構成される。
【0027】
ダミー反射板7は、発光ユニット支持板10に固定される内周側固定部71と、枠体3に固定される枠体固定部72とを有する。枠体固定部72に形成されたねじ穴と、枠体3に形成されたねじ穴31とに通したねじ40を締め付けることにより、ダミー反射板7と枠体3とが固定されている。また、内周側固定部71に形成されたねじ穴と、発光ユニット支持板10のねじ穴102とに通したねじ50を締め付けることにより、ダミー反射板7と発光ユニット支持板10とが固定されている。
【0028】
透光板6は、枠体3の内径より僅かに小さい外径を有する円板状をなしている。透光板6は、枠体3の内周に設けられたフランジ部と、発光ユニット2およびダミー反射板7の前面との間に挟み込まれることにより、固定されている。透光板6は、発光装置1が備える複数の発光ユニット2の、LED光源21の設置面側を覆う、透明なカバーに相当する。発光ユニット2の発光部から投射された光は、透光板6を通って、発光装置1外へ投射される。透光板6は、LED光源21を保護する機能および配光制御の機能を有する。透光板6は、目的とする光質に合わせて、表面がクリアまたはブラスト状の、透光性樹脂もしくはガラス材で構成される。また、目的とする光質によっては、透光板6がレンズ機能を有していてもよい。
【0029】
透光板6の中央部には、空気が通過可能な開口部61が形成されている。本実施の形態1の発光装置1では、
図8に示すように、発光装置1の前方の空気が、透光板6の開口部61へ流入し、発光ユニット支持板10に形成された開口部101および内周側固定部232に形成された開口部233を通って、発光ユニット2の放熱フィン25へ流れることができる。これにより、発光装置1の中央部から放熱フィン25までの空気の流路が形成されている。このため、放熱フィン25での放熱効果を向上することができる。また、放熱フィン25の配置方向については、発光装置1の中心部(すなわち枠体3の内周側)から発光装置1の外周側(すなわち枠体3の外周側)へ向かって延びるように配置されているので、発光装置1の中心部から流れる空気が、放熱フィン25の表面を通ることになる。このため、放熱フィン25での放熱効果が更に向上し、LED光源21の温度を更に低くすることが可能となる。
【0030】
前述したように、本実施の形態1では、中心線の方向から見て、発光ユニット2のほぼ全体が枠体3の内周側に位置する。このため、発光ユニット2の搭載個数あるいは配置が変わっても、中心線の方向から見たときの発光装置1全体の投影形状および投影面積は変化しない。これにより、発光ユニット2の搭載個数あるいは配置が異なる複数の製品において、発光装置1の前面に取り付ける付加部品(透光板6など)、あるいは枠体3に取り付ける付加部品(装置支持体4など)を共通化することができる。それゆえ、部品コストおよび組み立てコストを更に低減することができる。また、発光ユニット2が枠体3の外周側に張り出さないので、発光装置1を小型化することができるとともに、発光装置1の意匠も良好となる。ただし、本発明では、中心線の方向から見て、発光ユニット2の一部が枠体3の外周側に張り出す構成であってもよい。
【0031】
また、本実施の形態1では、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状は、枠体3の外周側(枠体3に近い側)での幅が枠体3の内周側(枠体3の中心側)での幅に比べて大きい形状である。このような構成により、枠体3の内側に、発光ユニット2の投影面積を広く確保できる。その結果、発光ユニット2に搭載する放熱体の面積を広く確保できるため、高い放熱効果を得られる。特に、本実施の形態1では、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状を、枠体3の中心を頂点とする略扇形にしている。このため、発光ユニット2の投影面積を更に大きく確保することができる。
【0032】
図9は、発光ユニット2を4個搭載した本実施の形態1の発光装置1を斜め前から見た斜視図である。
図10は、
図9に示す発光装置1を斜め後ろから見た斜視図である。本実施の形態1では、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状である略扇形の中心角は、90°である。このため、
図9および
図10に示すように、中心線の周りに90°間隔で4個の発光ユニット2を配置することにより、中心線の方向から見て発光ユニット2と発光ユニット2との間に隙間ができない、という利点がある。
【0033】
上記と同様の効果を得るために、本発明では、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状が二辺を有し、この二辺の延長線が枠体3の中心を通り、この二辺のなす角度が360°/N(ただし、Nは3以上の整数)になることが好ましい。このようにした場合、発光装置1にN個の発光ユニット2を搭載し、それらの発光ユニット2を中心線の周りに360°/Nの等角度間隔で配置することにより、発光ユニット2と発光ユニット2との間に隙間ができない、という利点がある。この場合、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状は、略扇形でなくても良く、例えば、上記二辺以外の辺を含む多角形などでもよい。
【0034】
また、本実施の形態1における発光ユニット2は、中心線の方向から見て、枠体3の中心を頂点とし中心角が90°の扇形の範囲内にLED光源21が配置されているものであるが、本発明では、発光ユニット2は、中心線の方向から見て、枠体3の中心を頂点とし中心角が120°以下の扇形の範囲内にLED光源21が配置されているものであれば良い。このような発光ユニット2であれば、枠体3に少なくとも3個の発光ユニット2を搭載可能である。このため、発光装置1に搭載する発光ユニット2の個数を、少なくとも、3個と2個とに変更可能となり、前述した効果と同様の効果が得られる。なお、発光装置1に搭載する発光ユニット2の個数を1個とすることは、発光装置1の中心に対して配光が偏るため、好ましくない。
【0035】
図11は、発光ユニット2を3個搭載した本実施の形態1の発光装置1を斜め前から見た斜視図である。
図12は、
図11に示す発光装置1を斜め後ろから見た斜視図である。
図11および
図12に示す発光装置1では、中心線の周りに120°間隔で3個の発光ユニット2を配置している。そして、発光ユニット2と発光ユニット2との間に生じる中心角が30°の略扇形の隙間を埋めるダミー反射板7Aを設けている。このように、発光ユニット2の搭載個数あるいは配置を変更した製品においては、発光ユニット2間の隙間の大きさに合わせて、形状の異なるダミー反射板を設けてもよい。なお、発光装置1の後方への光漏れが問題とならない場合や、ダミー反射板による前方への光量アップの効果が必要ない場合は、発光ユニット2間の隙間を埋めるダミー反射板を設けなくても良い。
【0036】
前述したように、本実施の形態1では、発光ユニット2の固定をねじ40,50により行っている。枠体3には、周方向に沿って等間隔に12箇所のねじ穴31が設けられている。発光ユニット支持板10にも、同様に、周方向に沿って等間隔に12箇所のねじ穴102が設けられている。そして、一つの発光ユニット2につき、枠体3側の2箇所のねじ穴31と、発光ユニット支持板10側の2箇所のねじ穴102とを用いて固定している。このように、本実施の形態1では、周方向に沿って12箇所のねじ穴31,102を設けているので、発光ユニット2の取り付け位置を、中心線の周りに30°ごとに回転移動した位置に調整することができる。このため、4個の発光ユニット2を90°間隔で搭載する場合と、3個の発光ユニット2を120°間隔で搭載する場合と、2個の発光ユニット2を180°間隔で搭載する場合とのいずれの場合にも対応可能である。このように、搭載する可能性のある発光ユニット2の個数(上記の例では2,3,4)の公倍数(上記の例では12)に相当する数の取り付け用のねじ穴31,102を周方向に沿って等間隔に設けることにより、発光ユニット2をいずれの個数搭載する場合にも、回転対称に発光ユニット2を配置することが可能となる。他の例を挙げると、中心線の方向から見たときの発光ユニット2の投影形状の二辺がなす角度が60°の場合には、発光ユニット2を最大6個搭載であり、5個搭載する場合と4個搭載する場合にも対応可能にするためには、6と5と4の公倍数である60箇所のねじ穴31,102を設ければ良い。また、5個の場合を考慮しなくて良い場合には、6と4の公倍数である12箇所にねじ穴31,102を設ければよい。言うまでもなく、発光ユニット2の固定方法は、ねじ固定に限定されるものではなく、リベットによる固定、溶接などでも良い。溶接などの場合は、特に、ねじ穴31,102の位置にとらわれることがないので、自由な位置で固定することが可能である。また、枠体3等に、発光ユニット2の取り付け位置を示すマーキングなどが施されていてもよい。本実施の形態1では、一つの発光ユニット2につき枠体3側の2箇所と発光ユニット支持板10側の2箇所とで固定しているが、この固定箇所の数は、確実に固定できる数であれば、いくつでもよい。
【0037】
図13は、
図9および
図10に示す発光装置1(ただし、装置支持体4を取り去った状態)の後面図である。
図13中の矢印は、発光装置1の中心部からの空気の流れを示しているが、一部の流れのみを示し、対称的な流れは省略している。
図8を参照して説明したように、本実施の形態1の発光装置1では、発光装置1の前方の空気が、透光板6の開口部61と、発光ユニット支持板10の開口部101および発光ユニット2の内周側固定部232の開口部233を通って放熱フィン25へ流れることができる。そして、
図13に示すように、個々の放熱フィン25が、発光装置1(枠体3)の内周側から外周側へ延びるように配置されているため、上述した空気が放熱フィン25に沿って外周側へ流れることができる。このような構成により、上述した流路をながれる空気と放熱フィン25との接触面積が大きくなり、より高い放熱効果を得られる。
【0038】
実施の形態2.
次に、
図14を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図14は、本発明の実施の形態2の発光装置1(ただし、装置支持体4を取り去った状態)の後面図である。
図14中の矢印は、本実施の形態2の発光装置1の中心部からの空気の流れを示しているが、一部の流れのみを示し、対称的な流れは省略している。
【0039】
前述した実施の形態1における発光ユニット2が備える複数の放熱フィン25は、1枚ごとに独立した部品で構成されている。これに対し、
図14に示すように、本実施の形態2における発光ユニット2が備える複数の放熱フィン25Bは、一体的に形成され、全体として一つの部品で構成されている。このような放熱フィン25Bは、例えば、押し出し加工等で作製することができる。このように、本実施の形態2では、複数の放熱フィン25Bが一部品で構成されているため、発光ユニット2の組み立て性が向上する。
【0040】
図14に示す発光装置1では、発光ユニット2と発光ユニット2との間に隙間がないように配置されており、一方の発光ユニット2の放熱フィン25Bと他方の発光ユニット2の放熱フィン25Bとの間に隙間が形成される。そして、発光装置1の前方の空気が、透光板6の開口部61と、発光ユニット支持板10の開口部101および発光ユニット2の内周側固定部232の開口部233を通って発光装置1の中心部に流れ込み、この空気が隣接する発光ユニット2の放熱フィン25Bと放熱フィン25Bとの隙間を通って外周側へ流れる。このような構成により、空気と放熱フィン25Bとの接触面積が大きくなり、より高い放熱効果を得られる。
【0041】
実施の形態3.
次に、
図15から
図19を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態3の発光装置1Aの側面図である。
図16は、本発明の実施の形態3の発光装置1A(ただし、装置支持体4を取り去った状態)の後面図である。
図17は、本発明の実施の形態3の発光装置1Aの発光ユニット2が備える放熱体を斜め後ろから見た斜視図である。
図18は、本発明の実施の形態3の発光装置1A(ただし、一つの発光ユニット2を取り去った状態)を斜め後ろから見た斜視図である。
図19は、本発明の実施の形態3の発光装置1Aを中心線を含む平面で切断した断面図である。
【0042】
図15および
図16に示すように、本実施の形態3の発光装置1Aは、中心線に近い位置で発光ユニット2同士を固定する中央固定部11Aを有する。中央固定部11Aは、円盤状の連結部品12により形成される。各発光ユニット2は、アーム部27を有する。各発光ユニット2のアーム部27の先端部の被固定部が連結部品12に固定されることで、発光ユニット2同士が連結部品12を介して固定される。中央固定部11Aは、発光ユニット2の放熱体の後端より後方に位置する。すなわち、
図15中で、中央固定部11Aは、放熱フィン25の上端より高い位置にある。
【0043】
図17に示すように、アーム部27は、放熱フィン取り付け板24の略扇形の頂部から、発光装置1Aの後方へ向かって突出している。連結部品12には、各発光ユニット2のアーム部27を固定するねじ穴が周方向に沿って複数設けられている。図示の構成では、アーム部27の先端部の被固定部は、ねじで連結部品12に固定される。また、アーム部27の基端部は、ねじで放熱フィン取り付け板24に固定される。これらの固定方法はねじに限定されるものでなく、溶接、ろう接、接着、嵌合などいかなる方法でも良い。
【0044】
図18に示すように、発光装置1Aは、発光面側の中心線の付近に開口部13を有する。各発光ユニット2は、発光面側から見て、略扇形の頂部付近が欠けた形状をなしている。各発光ユニット2がこのような形状をしていることで、開口部13が形成される。
【0045】
図19に示すように、発光装置1Aの発光面側から、空気が、開口部13を通り、発光ユニット2の放熱体(放熱フィン25)へ流れることができる。このため、放熱フィン25での放熱効果を向上することができ、LED光源21の温度を低くすることが可能となる。その結果、LED光源21の効率向上および長寿命化が図れる。
【0046】
以上説明した本実施の形態3の発光装置1Aでは、中心線に近い位置で発光ユニット2同士を固定する中央固定部11Aを設けたことで、各発光ユニット2を枠体3と中央固定部11Aとの双方で固定することができる。このため、発光ユニット2の取り付け剛性を向上することができる。また、中央固定部11Aが発光ユニット2の放熱体(放熱フィン25)の後端より後方に位置することで、開口部13から流入する空気が中央固定部11Aに当たることなく放熱フィン25へ流れることができる。このため、
図19に示すように、放熱フィン25の後端まで全体的に空気を当てることができ、放熱フィン25での放熱効果をさらに向上でき、LED光源21の温度をさらに低くすることができる。また、連結部品12を用いて中央固定部11Aを形成したことで、簡単な構造で中央固定部11Aを形成できる。
【0047】
実施の形態4.
次に、
図20から
図23を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態1及び3との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図20は、本発明の実施の形態4の発光装置1Bの側面図である。
図21は、本発明の実施の形態4の発光装置1B(ただし、装置支持体4を取り去った状態)の後面図である。
図22は、本発明の実施の形態4の発光装置1Bの発光ユニット2が備える放熱体を斜め後ろから見た斜視図である。
図23は、本発明の実施の形態4の発光装置1Bの発光ユニット2が備える放熱体の側面図である。
【0048】
図20および
図21に示すように、本実施の形態4の発光装置1Bは、中心線に近い位置で発光ユニット2同士を固定する中央固定部11Bを有する。各発光ユニット2には、中心線に近い位置に連結片28が設けられている。中央固定部11Bは、隣り合う発光ユニット2の連結片28同士を連結することで形成される。中央固定部11Bは、発光ユニット2の放熱体の後端より後方に位置する。すなわち、
図20中で、中央固定部11Bは、放熱フィン25の上端より高い位置にある。本実施の形態1では、連結片28同士をねじで固定することで両者を連結するが、連結片28同士を固定する方法はねじに限定されるものでなく、溶接、ろう接、接着、嵌合などいかなる方法でも良い。
【0049】
図22に示すように、連結片28の形状は、中心線の方向から見て、略円弧状の細長い形状をなす。連結片28の第一端部28aおよび第二端部28bには、それぞれ、連結片28同士を連結するねじを取り付けるためのねじ穴が形成されている。連結片28は、アーム部29を介して放熱フィン取り付け板24に固定されている。アーム部29は、放熱フィン取り付け板24の略扇形の頂部から、発光装置1Bの後方へ向かって突出している。アーム部29と放熱フィン取り付け板24との固定方法は、ねじ固定、溶接、ろう接、接着、嵌合などいかなる方法でも良い。また、図示の構成では連結片28とアーム部29とが一体的に形成されているが、この両者を別部品で構成しても良い。
【0050】
図23は、放熱フィン取り付け板24の略扇形の内周側から見た図である。
図23に示すように、連結片28の第一端部28aと第二端部28bとは、中心線方向の位置がわずかに異なるように形成されている。すなわち、中心線方向に関して、第一端部28aの前面の位置(高さ)が第二端部28bの後面の位置(高さ)と同じになるように形成されている。
【0051】
図20及び
図21に示すように、各発光ユニット2の連結片28の第一端部28aは、一方の側に隣り合う発光ユニット2の連結片28の第二端部28bとが重ね合わされ、ねじで固定されている。同様にして、各発光ユニット2の連結片28の第二端部28bは、反対側に隣り合う発光ユニット2の連結片28の第一端部28aとが重ね合わされ、ねじで固定されている。このようにして各発光ユニット2の連結片28同士が連結されることで、環状の中央固定部11Bが形成される。
【0052】
以上説明した本実施の形態4の発光装置1Bでは、実施の形態3と同様に、以下のような効果が得られる。中心線に近い位置で発光ユニット2同士を固定する中央固定部11Bを設けたことで、各発光ユニット2を枠体3と中央固定部11Bとの双方で固定することができる。このため、発光ユニット2の取り付け剛性を向上することができる。また、中央固定部11Bが発光ユニット2の放熱体(放熱フィン25)の後端より後方に位置することで、開口部13から流入する空気が中央固定部11Bに当たることなく放熱フィン25へ流れることができる。このため、放熱フィン25での放熱効果をさらに向上でき、LED光源21の温度をさらに低くすることができる。また、本実施の形態4では、実施の形態3に比べて、連結部品12が不要になるので、部品点数が少なくなり、組み立てが容易になり、コストが低減する。
【0053】
実施の形態5.
次に、
図24から
図26を参照して、本発明の実施の形態5について説明するが、上述した実施の形態1、3及び4との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図24は、本発明の実施の形態5の発光装置1Cの側面図である。
図25は、本発明の実施の形態5の発光装置1Cにおける装置支持体4の第2部材42及び発光ユニット2のアーム部27を発光面側から見た図である。
図26は、本発明の実施の形態5の変形例の発光装置1Cにおける装置支持体4の第2部材42及び発光ユニット2のアーム部27を発光面側から見た図である。
【0054】
図24および
図21に示すように、本実施の形態5の発光装置1Cは、中心線に近い位置で発光ユニット2を装置支持体4に固定する中央固定部11Cを有する。各発光ユニット2は、アーム部27を有する。アーム部27は、放熱フィン取り付け板24の略扇形の頂部から、発光装置1Aの後方へ向かって突出している。各発光ユニット2のアーム部27の先端部の被固定部が、装置支持体4の第2部材42に固定されることで、中央固定部11Cが形成される。中央固定部11Cは、発光ユニット2の放熱体の後端より後方に位置する。すなわち、
図24中で、中央固定部11Cは、放熱フィン25の上端より高い位置にある。
【0055】
図25に示すように、装置支持体4の第2部材42には、各発光ユニット2のアーム部27がねじで固定される。この固定方法はねじに限定されるものでなく、溶接、ろう接、接着、嵌合などいかなる方法でも良い。
図25に示す例では装置支持体4の第2部材42の幅が中央固定部11Cを含めて長手方向に沿って一定になっているが、
図26の変形例のように、装置支持体4の第2部材42の幅が中央固定部11Cの位置で局所的に大きくなるように構成しても良い。
【0056】
以上説明した本実施の形態5の発光装置1Cでは、実施の形態3と同様に、以下のような効果が得られる。中心線に近い位置で発光ユニット2を装置支持体4に固定する中央固定部11Cを設けたことで、各発光ユニット2を枠体3と中央固定部11Cとの双方で固定することができる。このため、発光ユニット2の取り付け剛性を向上することができる。また、中央固定部11Cが発光ユニット2の放熱体(放熱フィン25)の後端より後方に位置することで、開口部13から流入する空気が中央固定部11Cに当たることなく放熱フィン25へ流れることができる。このため、放熱フィン25での放熱効果をさらに向上でき、LED光源21の温度をさらに低くすることができる。また、本実施の形態5では、実施の形態3に比べて、連結部品12が不要になるので、部品点数が少なくなり、組み立てが容易になり、コストが低減する。また、本実施の形態5では、発光ユニット2を中央固定部11Cにて装置支持体4に固定することで、実施の形態3に比べて、発光ユニット2の取り付け剛性をさらに向上することができる。
【0057】
実施の形態6.
次に、
図27を参照して、本発明の実施の形態6について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図27は、本発明の実施の形態6の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態6は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0058】
本実施の形態6では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態6では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、互いに平行に配置されている。また、本実施の形態6では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、1枚ごとに形成され、1枚ごとに放熱フィン取り付け板24に固定されている。
【0059】
実施の形態7.
次に、
図28を参照して、本発明の実施の形態7について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図28は、本発明の実施の形態7の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態7は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0060】
本実施の形態7では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態7では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、互いに平行に配置されている。また、本実施の形態7では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、2枚一組が一体に形成されている。すなわち、本実施の形態7では、2枚の放熱フィン25が一つの部品として板金加工で形成され、2枚一組で放熱フィン取り付け板24に固定されている。このため、放熱フィン25の部品点数を減らすことができ、放熱フィン25を放熱フィン取り付け板24に固定する工程も簡易になり、コストを低減できる。
【0061】
実施の形態8.
次に、
図29を参照して、本発明の実施の形態8について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図29は、本発明の実施の形態8の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態8は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0062】
本実施の形態8では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態8では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、互いに平行に配置されている。また、本実施の形態8では、発光ユニット2が備える3枚以上のすべての放熱フィン25が一体に形成されている。すなわち、本実施の形態8では、発光ユニット2が備えるすべての放熱フィン25が一つの部品として板金加工で形成され、当該一つの部品が放熱フィン取り付け板24に固定されている。このため、放熱フィン25の部品点数を減らすことができ、放熱フィン25を放熱フィン取り付け板24に固定する工程も簡易になり、コストを低減できる。
【0063】
実施の形態9.
次に、
図30を参照して、本発明の実施の形態9について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図30は、本発明の実施の形態9の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態9は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0064】
本実施の形態9では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態9では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25の各々は、発光ユニット2が発光装置1に搭載されたときに枠体3の半径方向に沿って放熱フィン25が延びるような向きで配置されている。このような向きで各放熱フィン25を配置することで、複数枚の放熱フィン25を平行に配置する場合に比べて、放熱フィン25での熱の広がりが均一になり、放熱フィン25の温度分布が均一になり、放熱フィン25の局部的な温度上昇を抑制できる。また、本実施の形態9では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、1枚ごとに形成され、1枚ごとに放熱フィン取り付け板24に固定されている。
【0065】
実施の形態10.
次に、
図31を参照して、本発明の実施の形態10について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図31は、本発明の実施の形態10の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態10は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0066】
本実施の形態10では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態10では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25の各々は、発光ユニット2が発光装置1に搭載されたときに枠体3の半径方向に沿って放熱フィン25が延びるような向きで配置されている。このような向きで各放熱フィン25を配置することで、複数枚の放熱フィン25を平行に配置する場合に比べて、放熱フィン25での熱の広がりが均一になり、放熱フィン25の温度分布が均一になり、放熱フィン25の局部的な温度上昇を抑制できる。また、本実施の形態10では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25は、2枚一組が一体に形成されている。すなわち、本実施の形態10では、2枚の放熱フィン25が一つの部品として板金加工で形成され、2枚一組で放熱フィン取り付け板24に固定されている。このため、放熱フィン25の部品点数を減らすことができ、放熱フィン25を放熱フィン取り付け板24に固定する工程も簡易になり、コストを低減できる。
【0067】
実施の形態11.
次に、
図32を参照して、本発明の実施の形態11について説明するが、上述した実施の形態1から5との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図32は、本発明の実施の形態11の発光装置が備える発光ユニット2(ただし、反射板22を取り去った状態)の斜視図である。本実施の形態11は、発光ユニット2の放熱フィン25の構成が異なること以外は、上述した実施の形態1から5と同様である。
【0068】
本実施の形態11では、放熱フィン25が板金(薄い金属板)で形成されている。これにより、押出成形等で放熱フィン25を形成する場合に比べて、軽量化が図れる。本実施の形態11では、発光ユニット2が備える複数枚の放熱フィン25の各々は、発光ユニット2が発光装置1に搭載されたときに枠体3の半径方向に沿って放熱フィン25が延びるような向きで配置されている。このような向きで各放熱フィン25を配置することで、複数枚の放熱フィン25を平行に配置する場合に比べて、放熱フィン25での熱の広がりが均一になり、放熱フィン25の温度分布が均一になり、放熱フィン25の局部的な温度上昇を抑制できる。また、本実施の形態11では、発光ユニット2が備える3枚以上のすべての放熱フィン25が一体に形成されている。すなわち、本実施の形態8では、発光ユニット2が備えるすべての放熱フィン25が一つの部品として板金加工で形成され、当該一つの部品が放熱フィン取り付け板24に固定されている。このため、放熱フィン25の部品点数を減らすことができ、放熱フィン25を放熱フィン取り付け板24に固定する工程も簡易になり、コストを低減できる。
【0069】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の適用対象は、上述した実施の形態のような、装置本体を天井から吊り下げ、発光面を床面に向けて照明するように使用される高天井照明装置に限定されるものではなく、単一の円または複数の同心円の円周上に光源を配置するような各種の発光装置に適用可能である。例えば、本発明の発光装置は、投光器などにも適用が可能である。また、本発明における発光ユニットは、LED光源以外の発光素子を用いたものでも良い。また、上述した実施の形態では、円環状の形状をなす枠体3を備える例について説明したが、本発明における枠体の形状は、円環状に限定されるものではない。本発明における枠体の形状は、回転対称な環状の形状であればよく、例えば、正6角形、正8角形、正10角形、正12角形などの正多角形の環状、星形の環状などでもよい。