(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6135955
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】手乾燥の又は手乾燥に関する改良
(51)【国際特許分類】
A47K 10/48 20060101AFI20170522BHJP
E03C 1/042 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
A47K10/48 A
E03C1/042 B
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-516673(P2015-516673)
(86)(22)【出願日】2012年6月14日
(65)【公表番号】特表2015-523127(P2015-523127A)
(43)【公表日】2015年8月13日
(86)【国際出願番号】GB2012051371
(87)【国際公開番号】WO2013186508
(87)【国際公開日】20131219
【審査請求日】2015年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】508032310
【氏名又は名称】ダイソン テクノロジー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】コートニー スティーブン ベンジャミン
【審査官】
七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/074018(WO,A1)
【文献】
特開2008−005883(JP,A)
【文献】
特表2009−523047(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/095251(WO,A1)
【文献】
特開2011−160884(JP,A)
【文献】
特開2010−178942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/48
E03C 1/00− 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンクと、該シンクの上に延びる手乾燥機とを含む構成であって、前記手乾燥機は、エアナイフを用いてユーザの手から機械的に水分を一掃するタイプのものであり、前記手乾燥機は、2つの細長いエアナイフ放出口を含み、各放出口は、前記ユーザの手の上に向けてそれぞれのエアナイフを前方に放出し、前記エアナイフ放出口は、前記シンクの手洗鉢の上に横並びに配置され、各エアナイフ放出口は、該エアナイフ放出口の内側端部が該エアナイフ放出口の外側端部の下方にくるように上反角を成して構成される、
ことを特徴とする構成。
【請求項2】
各エアナイフ放出口は、細長い放出アパーチャ又は細長い一筋の放出アパーチャを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の構成。
【請求項3】
各エアナイフ放出口は、1つの細長い空気スロット又は複数の細長い空気スロットを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の構成。
【請求項4】
前記1つの細長い空気スロット又は前記複数の細長い空気スロットの幅は2mm未満である、
ことを特徴とする請求項3に記載の構成。
【請求項5】
前記細長いエアナイフ放出口の長さは、少なくとも80mmである、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の構成。
【請求項6】
前記構成は、前記シンクの上に延びて洗浄用の水を送出する水栓をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の構成。
【請求項7】
前記水栓は、前記2つのエアナイフ放出口の中間に位置する送水ノズルを有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の構成。
【請求項8】
前記送水ノズル及び前記エアナイフ放出口は、前記シンクの前記手洗鉢に隣接して固定できる単一の設備上に設けられ、前記送水ノズル及びエアナイフ放出口の各々は、前記設備の突出部分上に設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の構成。
【請求項9】
前記送水ノズル及び前記エアナイフ放出口は、前記シンクの前記手洗鉢に隣接して固定できる単一の設備上に設けられ、
前記送水ノズル及び前記エアナイフ放出口は、前記設備の吐出口の形の共通する突出部分上に設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の構成。
【請求項10】
前記送水ノズルは、前記吐出口を通じて上水道に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載の構成。
【請求項11】
前記エアナイフ放出口は、前記吐出口を通じて空気源に接続される、
ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の構成。
【請求項12】
前記エアナイフ放出口は、前記吐出口の内部の主要給気ダクトから分岐する分岐ダクト上に設けられ、前記エアナイフ放出口は、前記それぞれの分岐ダクトの側壁に設けられる、
ことを特徴とする請求項11に記載の構成。
【請求項13】
前記分岐ダクトは、前記上反角で上向きに延びる、
ことを特徴とする請求項12に記載の構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に手乾燥の分野に関し、具体的には、エアナイフを用いて手を乾燥させる構成に関する。
【背景技術】
【0002】
商業用トイレでは、洗浄のための1又はそれ以上のシンク又は手洗器と、その後にユーザが自分の手を乾燥させるために使用することができる1又はそれ以上の別個の壁取り付け式の手乾燥機を設けることが一般的である。
【0003】
市場には、「温風式」手乾燥機、「高速」手乾燥機及び「エアナイフ式」手乾燥機という3つの異なるタイプの手乾燥機がある。
【0004】
温風式手乾燥機は、非常によく知られている。これらの手乾燥機は、空気を加熱して手の表面の蒸発乾燥作用を促すことに依拠する、常に低流量、低速の機械である。例としては、World Dryer社によって製造販売されているModel Aシリーズの手乾燥機が挙げられる。典型的には、単一のノズルを通じて加熱空気流が放出され、乾燥作用は「手を交互に動かす」作用であり、ユーザは、蒸発乾燥効果を促すためにノズルの下で手を擦り合わせる必要がある。
【0005】
高速手乾燥機は、名前が示す通り高速空気流(>80m/s)を用いて手の表面に運動量乾燥効果をもたらす。例としては、Excel Dryer社によって製造販売されているXlerator(登録商標)手乾燥機が挙げられる。この場合も、典型的には単一の比較的大型のノズルを通じて空気流が放出され、使用モードは温風式乾燥機の「手を交互に動かす」作用に若干類似しており、ノズルの下に両手を保持し、又はカップの形にして乾燥させる。しかしながら、手の表面上の大半の水分は、蒸発する代わりに高運動量の空気流によって手から追い出され、又は吹き飛ばされ、蒸発による水分除去の割合はほんのわずかである。空気流はほとんど加熱されない傾向にあるが、場合によってはモータからの廃熱を用いてある程度空気流を加熱することもできる。
【0006】
第3の一般的なタイプの手乾燥機はエアナイフ式手乾燥機であり、その例としては、Dyson(ダイソン)(英国)社製のDyson Airbladeシリーズの手乾燥機、及び三菱電機製のジェットタオル手乾燥機が挙げられる。
【0007】
これらの手乾燥機は、事実上は移動する空気のシート又はカーテンであるエアナイフを用いてユーザの手から水分を除去する。操作モードは、製品の表面からデブリ又は液体を除去するための、業界内のこれまでのエアナイフの使用に類似しており(例えば、欧州特許第2394123号を参照:エアナイフを用いてガラスシートからデブリを除去することが記載されている)、エアナイフが手の表面を横切って移動し、この移動時に手の表面から水分を一掃し又はこすり取る。
【0008】
ダイソンエアブレード及び三菱ジェットタオルでは、いずれも2つの対向する固定されたエアナイフをユーザの手の片側に1つずつ使用している。これらのエアナイフ間に手を挿入した後に、手とエアナイフの間に必要な相対運動をもたらすようにゆっくりと引き抜く。
【0009】
図1に示すダイソンの構成では、各々が幅1mm未満の狭い連続スロット(
図1では後部スロットしか見えない)を通じてエアナイフが放出される。
図2に示す三菱の構成では、対向する一列の個々の放出アパーチャ(
図2では後列bしか見えない)を通じてエアナイフが放出され、ここで個々のジェットが組み合わさって放出アパーチャの下流にエアナイフを形成する。いずれの場合にも、エアナイフは、手の表面全体に効率的な拭き取り作用をもたらすように高速(>80m/s)で放出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】欧州特許第2394123号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、エアナイフ式手乾燥に関する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、シンクと、このシンクの上に延びる手乾燥機とを含む構成が提供され、手乾燥機は、エアナイフを用いてユーザの手から機械的に水分を一掃するタイプのものであり、手乾燥機は、2つの細長いエアナイフ放出口を含み、各放出口は、空気源に接続されるとともに、ユーザの手の上に向けてそれぞれのエアナイフを下向きに放出し、エアナイフ放出口は、シンクの手洗鉢の上に横並びに配置され、各エアナイフ放出口は、各エアナイフ放出口の内側端部がエアナイフ放出口の外側端部の下方にくるように上反角を成して構成された手乾燥機部分に沿って延びる。
【0013】
エアナイフ式乾燥機で確認される問題の1つは、廃水の処理管理についての問題である。エアナイフ式乾燥メカニズムの性質上、水分除去は蒸発によるものでなく、代わりに比較的高い運動量の空気流によって手から水分を追い出すものであるため、このことはエアナイフ式乾燥機にとって特に問題である。上述した従来のエアナイフ式乾燥機の構成では、手から除去された廃水を雫受けに集めることができるが、この雫受けは定期的に空にしなければならず、さもなければ廃水が全く集められず、乾燥機の表面又はその周囲から単純に蒸発するしかなくなる。どちらの機構も特に衛生的ではない。
【0014】
本発明は、シンク用の設備上にエアナイフ式乾燥機を組み込んで、手から追い出された水がシンクの手洗鉢の標準的な排水孔を通じて単純に本管に流出できるようにすることにより、既存の本管排水システムを有利に利用して廃水をより効果的に管理するものである。
【0015】
この手乾燥機は、両面乾燥作用に依拠せず、手の両側を同時に乾燥させるために対向するノズルを使用しない。代わりに、ユーザの両手の片側を同時に乾燥させるように、エアナイフ放出口を横並びに配置する。このことは、従来の両面手乾燥機において対向するノズルを使用するとサイズ制限が課され、例えば、対向するノズル間に手を入れられるように十分な間隙を設けなければならないので有利である。このサイズ制限を排除することにより、洗い物などの他の作業を行うためのシンクの使用を過度に妨げないように、手乾燥機をよりコンパクトにすることができる。
【0016】
同時に、本発明の乾燥機は、エアナイフ動作を用いてユーザの個々の手を別々に有利に乾燥させる。通常の使用時には、ユーザは、最初に手のひらをノズル部分に向け、次に手を裏返した後に手の甲をノズル部分に向けてエアナイフ放出口の前に縦方向に自分の手を「入れ込む」(又はこの逆でもよい)。通常の使用時には、いくつかの従来の乾燥機で用いられる「手を交互に動かす」乾燥法のスタイルで手を擦り合わせる必要はなく、実際に、2つのエアナイフ放出口を設けることによってこの動作は積極的に薦められない。
【0017】
各エアナイフ放出口は、エアナイフ放出口の内側端部がエアナイフ放出口の外側端部の下方にくるように上反角を成して構成された手乾燥機部分に沿って延びる。この「V字形」構成は、乾燥装置を用いる動作をユーザにとって快適にするが、依然としてユーザがエアナイフ放出口に近接して自分の手を保持することを可能にし、この構成は、エアナイフ乾燥性能を最適にするために重要である。
【0018】
各エアナイフ放出口は、細長い放出アパーチャ又は細長い一筋の放出アパーチャを含むことができる。例えば、各エアナイフ放出口は、1つの細長い空気スロット又は複数の細長い空気スロットの形をとることができる。或いは、細長い一筋の丸い空気孔を使用することもできる。スロット、すなわち空気孔は、層状の十分に定められたエアナイフを最小限のウインドシアで提供するように、2mm未満の幅とすることができる。
【0019】
各細長いエアナイフ放出口の長さは、80mmよりも長いことが好ましい。これにより、典型的なユーザの手の幅にわたる良好な動作距離がもたらされる。
【0020】
本発明の別の態様によれば、この構成は、シンクの上に延びて洗浄用の水を送出する水栓をさらに含む。従って、この構成は、手の洗浄及び乾燥の両方を行うための単一のステーションを提供し、ユーザは、シンクと、トイレ内のどこか他の場所に位置する別個の手乾燥機との間を移動する必要がない。
【0021】
水栓は、2つのエアナイフ放出口の中間に位置する、上水道に接続された送水ノズルを有することができる。この構成はコンパクトであるとともに、水ノズルは、エアナイフ放出口の概念的分離を定めるように作用し、ユーザが手を握り合うのではなく離して乾かすように促すことによって正しい使用を促す。
【0022】
特にコンパクトな構成では、送水ノズル及びエアナイフ放出口の全てが、シンクの手洗鉢に隣接して固定できる単一の設備上に設けられ、これらの送水ノズル及びエアナイフ放出口の各々は、シンクの手洗鉢上に延びる、設備の突出部分上に設けられる。この突出部分は、吐出口の形の共通する突出部分とすることができる。送水ノズルは、この吐出口を通じて上水道に接続することができる。
【0023】
同様に、エアナイフ放出口も、この吐出口を通じて空気源に接続することができる。手乾燥機の角度を成した部分は、吐出口内部の主要給気ダクトから上述した上反角で分岐する分岐ダクトとすることができる。
【0024】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来のエアナイフ式手乾燥機の簡略斜視図である。
【
図2】従来のエアナイフ式手乾燥機の簡略斜視図である。
【
図3】シンクと、シンクの手洗鉢に隣接して固定された設備とを含む、本発明による構成の斜視図である。
【
図6】
図3の構成の、手を乾燥させる設備の使用を示す平面図である。
【
図7】エアナイフ放出口を別個の設備上に設けた、本発明による別の構成の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図3〜
図6に、シンク3と組み合わせた設備1を含む構成を示す。
【0027】
シンク3自体は従来のものとすることができる。「ベルファストタイプ」のシンクを示しているが、他のタイプのシンクを使用することもできる。シンク3は、この例ではシンク3の手洗鉢3bの後壁の方に位置する標準的な排水孔3aを有する。
【0028】
設備1は、雄ネジ付きの固定用中空スタッド7と係合して設備1を適所に締め付けるシンク3の下部のロックナット5を用いてシンク3の手洗鉢3bに隣接して固定される(或いは、シンクの型によっては、設備1をシンク自体ではなくシンクに隣接して固定することもできる)。
【0029】
設備1は、シンク3の手洗鉢3bに隣接して位置する垂直な管状幹部9と、幹部9からシンク3の手洗鉢3bの上に水平に突出する吐出口11の形の突出部分とを含む管状構造を有する。設備1は、例えば従来の圧延処理した後で共に溶接した鋼管部分などの金属で形成される。
【0030】
吐出口11の端部には、下向きの水ノズル13が設けられる。要求時には、主要供給ライン(図示せず)から幹部9及び吐出口11内を延びる給水管15を介し、水ノズル13を通じて洗浄用の水が供給される。
【0031】
設備1は、洗浄位置でユーザの手を検出したことに応答して供給ラインの停止弁を自動的に開く従来のセンサ及び制御ループを用いて「ハンズフリー」操作によって給水を行うように構成される。或いは、設備を手動操作によって給水を行うように構成することもできる。
【0032】
本発明によれば、設備1は、エアナイフを用いてユーザの手から水分を機械的に一掃するタイプの手乾燥機を組み込む。使用時には、吐出口の左側のエアナイフ放出口17を通じて放出される第1のエアナイフ17aと、吐出口の右側のエアナイフ放出口19を通じて放出される第2のエアナイフ19aの2つのエアナイフが放出される。各エアナイフ放出口17、19は、吐出口11から横方向に延びるそれぞれの管状分岐ダクト21上で、幅が2mm未満の狭く細長いスロットの形をとる。
【0033】
分岐ダクト21は、吐出口11及び幹部9内を延びる主要空気ダクト23から分岐する。この空気ダクト23は、固定用中空スタッド7を介して幹部9の内部に流体的に接続する可撓性ホース27を介して電動式ファン25の陽圧(出力)側に接続される(給水管15が固定用スタッド7内で事実上給気ライン内を延びる場合、給水ラインに接続するために管15を給気ラインの外部に配管するには十分な対策を行う必要がある)。
【0034】
要求時には、ファン25が、エアナイフ放出口17、19を通じて空気流を駆動してそれぞれのエアナイフを生成する。エアナイフ放出口17、19における流出空気速度は80m/sを超え、150m/sを上回ることが好ましい。これにより、いずれの場合にも、効果的な手の乾燥のために十分に定められたエアナイフがもたらされる。
【0035】
手乾燥機は、(上述した自動的に給水を作動させる洗浄位置とは区別可能とすべき)乾燥位置でユーザの手を検出したことに応答してファン25のスイッチを自動的にオンにする従来のセンサ及び制御ループを用いて「ハンズフリー」操作を行うように構成される。或いは、手乾燥機を手動操作できるように構成することもできる。
【0036】
ユーザは、手の乾燥動作を開始するために、自身の湿った左手の手のひらを開いて吐出口の左側のエアナイフ放出口17の下に差し出し、同様に自身の湿った右手の手のひらを開いて吐出口11の右側のエアナイフ放出口19の下に差し出す。この結果、センサ及び制御ループがファン25を作動させるように動作し、このファン25が、放出アパーチャ17、19を通じて強制的に高圧で空気を送り出し、高運動量の空気流を下方のユーザの手の上に向ける。一度に乾燥されるのは手の片側であり、ユーザは、最初に手の甲をエアナイフ放出口に向けた状態でエアナイフ放出口の下で自分の手を前後に動かす(以下「標準通過」と呼ぶ)。この動作を
図6に平面図で示す。次に、ユーザは、手を裏返した後、手のひらをエアナイフ放出口に向けた状態でエアナイフ放出口の下で自分の手を前後に動かす(以下「反転通過」と呼ぶ)。この動作を
図6に底面図で示す。必要に応じて「標準通過」と「反転通過」を各々繰り返すこともでき、またこれらはいずれの順番で行ってもよい。
【0037】
分岐ダクト21は、エアナイフ放出口17、19の内側端部17b、19bが、エアナイフ放出口17、19のそれぞれの外側端部17c、19cの下方にくるように、
図4に示す上反角θで上向きに延びるように構成される。これにより、ユーザがエアナイフ放出口に対して手のひらを直角に差し出すために手及び前腕を回外させなければならない度合いが減少するので、特に反転通過中におけるユーザの快適性が向上する。
【0038】
図3〜
図6の構成では、水栓及び手乾燥機の両方の機能を組み込んだ単一の設備1を設けていた。
図7に、シンク3の手洗鉢3bに隣接して固定された別個の設備10a、10b上にエアナイフ放出口170、190(
図7では実際に見えないが、仮想線で示している)を横並びに配置した構成を示す。設備10a、10bは、エアナイフ放出口170、190が直接横並びに位置しないように互いに離間する。この構成は、シンクの手洗鉢3b内の排水孔の上方の中心に取り付けられた別個の従来の水栓29に対応するためのものである。