(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記突部は、ロック用突部として形成されており、前記窪部は、ロック用窪部として形成されており、前記第一ハウジングの前記挿入受部に前記第二ハウジングの前記挿入部が挿入されたときに、前記ロック用突部が、前記ロック用窪部に嵌まって、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材の嵌合がロックされる、請求項1に記載のコネクタ。
前記ロック用突部は、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材の嵌合時にそれらが対峙する面に沿って、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁から立設する立設面を形成している請求項2又は3に記載のコネクタ。
前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁又は前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に、前記ロック用突部を前記ロック用窪部に案内する案内溝が設けられており、前記案内溝は前記ロック用窪部に向って挿入径が小さくなるように設定されている請求項2乃至4のいずれかに記載のコネクタ。
前記ロック用突部は、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に沿って湾曲した、又は、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁に沿って湾曲した、略三日月形状を有し、該略三日月形状のロック用突部は、前記挿入部の外壁又は前記挿入受部の内壁の周面方向において、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁と、又は、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁と、連続する滑らかな傾斜面を形成している請求項3又は4に記載のコネクタ。
【背景技術】
【0002】
従来の防水コネクタの一例が特許文献1に示されている。
図12は、この特許文献に示された防水コネクタの断面図である。この従来の防水コネクタは、互いに嵌合可能なコネクタプラグ100とコネクタソケット200の組から成る。
【0003】
コネクタプラグ100には、ロック用爪104A、104Bがバネ片103A、103Bから外部に突出した状態で設けられており、これに対応して、コネクタソケット200には、角穴204A、204Bが絶縁ボディ201を貫通した状態で設けられている。
【0004】
コネクタプラグ100とコネクタソケット200の嵌合時には、コネクタプラグ100のロック用爪104A、104Bが、コネクタソケット200との衝突を通じて、バネ片103A、103Bの作用によって変位し、ロック用爪104A、104Bと、角穴204A、204Bとの位置が合致したときに、ロック用爪104A、104Bは、角穴204A、204Bへ入り込むようになっている。この結果、コネクタプラグ100とコネクタソケット200はロックされる。尚、ロック状態の下では、コネクタプラグ100の先端が、コネクタソケット200側に設けられたガスケット205に圧接するため、防水機能が維持される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図12に示した従来の防水コネクタでは、ロック用爪104A、104Bを、コネクタソケット200との衝突を通じて、バネ片103A、103Bの作用によって変位させ、これによって角穴204A、204Bへ入り込ませるものであるから、バネ片103A、103Bを変位させる変位空間を、コネクタプラグ100の径方向に設ける必要があり、この結果、コネクタプラグ100の径方向の大きさやコネクタプラグ100が嵌合されるコネクタソケット200の径方向の大きさが大きくなってしまうという問題があった。
また、防水コネクタを小型化したい場合、特許文献1に示されているような変位空間を設けることは困難であるため、一般には、ネジ留め構造のものが開発されているが、明らかなように、ネジ留め構造では十分な防水機能が得られず、更に、コネクタプラグとコネクタソケットを嵌合させるために部材を回転させるといった煩雑な作業が必要となってしまうといった問題もある。
【0007】
本願発明はこれら従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、小型であって、製造及び嵌合作業が容易なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、互いに嵌合可能な第一コネクタ部材と第二コネクタ部材の組から成るコネクタであって、前記第一コネクタ部材は、複数の第一端子と、挿入受部を有する第一ハウジングと、を有し、前記第二コネクタ部材は、複数の第二端子と、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材の嵌合時に前記第一コネクタ部材の挿入受部に挿入される挿入部を有する第二ハウジングと、を有し、前記複数の第二端子は、前記挿入受部に前記挿入部が挿入されたときに前記複数の第一端子と接続されるようになっており、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁又は前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁の一方に窪部が、これに対応して、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁又は前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁の一方に突部が、それぞれ設けられており、前記第一ハウジングの前記挿入受部に前記第二ハウジングの前記挿入部が挿入されたときに、前記突部が前記第一ハウジングに作用して少なくとも前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁が、前記突部の作用を通じて前記突部の突出方向に拡径されると同時に前記突出方向と交差する方向に縮径され、縮径された前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁による、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に対する干渉を減少させるように、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁の一部が薄肉とされて
おり、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材は、前記周面方向において相対的に回転可能であって、前記相対的な回転運動の回転量は、前記第一ハウジングに設けた第一回転規制手段と、前記第二ハウジングに設けた第二回転規制手段とを利用して調整可能であるコネクタを特徴とする。
薄肉部を設けたことにより、縮径された第一ハウジングの挿入受部の内壁による、第二ハウジングの挿入部の外壁に対する干渉が減少し、この結果、第一ハウジングの挿入受部に、第二ハウジングの挿入部を、スムーズに挿入することができる。
更に、回転量を調整可能とすることにより、前記第一コネクタ部材に設けられた前記複数の第一端子と、前記第二コネクタ部材に設けられた前記複数の第二端子との間の、不所望な電気的接続を容易に防止することができる。
【0009】
ここで、前記突部は、ロック用突部として形成されていてもよく、前記窪部は、ロック用窪部として形成されていてもよく、前記第一ハウジングの前記挿入受部に前記第二ハウジングの前記挿入部が挿入されたときに、前記ロック用突部が、前記ロック用窪部に嵌まって、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材の嵌合がロックされるようになっている。
【0010】
尚、上記コネクタにおいて、前記薄肉部は、前記ロック用突部の突出方向に沿って延びる相対向する壁として形成されていてもよい。
【0011】
上記コネクタにおいて、前記ロック用突部は、前記第一コネクタ部材と前記第二コネクタ部材の嵌合時にそれらが対峙する面に沿って、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁から立設する立設面を形成していてもよい。
突部の一部を立設面として形成することにより、第一コネクタ部材と第二コネクタ部材を誤った回転角度で嵌合させようとした場合には、立設面が第一コネクタ部材又は第二コネクタ部材と衝突し得るようにして第一コネクタ部材の第二コネクタ部材に対する誤嵌合を防止することができる。
【0012】
また、上記コネクタにおいて、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁又は前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に、前記ロック用突部を前記ロック用窪部に案内する案内溝が設けられており、前記案内溝は前記ロック用窪部に向って挿入径が小さくなるように設定されていてもよい。
案内溝を設けたことにより、突部を、窪部にスムーズに案内することができる。
【0013】
更に、上記コネクタにおいて、前記ロック用突部は、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に沿って湾曲した、又は、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁に沿って湾曲した、略三日月形状を有し、該略三日月形状のロック用突部は、前記挿入部の外壁又は前記挿入受部の内壁の周面方向において、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁と、又は、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁と、連続する滑らかな傾斜面を形成してもよい。
このような構成とすれば、プラグとレセプタクルを周面方向において相対的に回転させることにより、ハウジングの突部をハウジングの窪部から容易に抜き出して、嵌合を解除することができる。
【0015】
尚、上記コネクタにおいて、前記第一規制手段は、前記第一ハウジングの前記挿入受部の内壁に沿って設けた回転規制溝であり、
前記第二規制手段は、前記第二ハウジングの前記挿入部の外壁に設けた回転規制突起であってもよい。
回転規制溝や回転規制突起を利用して、回転角度を容易に調整することができる。
【0016】
更に、上記コネクタは防水コネクタであってもよい。
【発明の効果】
【0017】
本願発明によれば、小型であって、嵌合作業が容易な防水コネクタが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一実施形態によるコネクタ、ここでは、防水コネクタを例に挙げて説明する。
【0020】
本発明による防水コネクタ10は、互いに嵌合可能な、プラグ20とレセプタクル60の組から成る。
図1、
図2に、プラグ20の個品図を、
図3、
図4に、レセプタクル60の個品図をそれぞれ示し、更に、
図5、
図6に、
図1乃至
図4に示したプラグ20とレセプタクル60の嵌合状態を示す。更に詳細には、
図1の(a)は、プラグ20の正面斜視図、(b)は、その正面図、
図2は、その中心線縦断面図であり、
図3の(a)は、レセプタクル60の正面斜視図、(b)は、その正面図、
図4は、その中心線縦断面図である。
図5は、嵌合状態にあるプラグ20とレセプタクル60、換言すれば、防水コネクタ10の側面図を示したもの、
図6は、
図5のA−A線断面図を示したものである。図面からは明らかでないが、この防水コネクタ10は、径が6mm程度の小さなものと考えてよい。
【0021】
プラグ20は、主に、樹脂製のプラグハウジング22と、このプラグハウジング22に圧入保持された金属製の複数の雌端子21、更に、プラグハウジング22の内部に設けられた防水パッキン50から成る。一方、レセプタクル60は、主に、樹脂製のレセプタクルハウジング62と、このレセプタクルハウジング62に圧入保持された金属製の複数の雄端子61から成る。尚、図面からは明らかでないが、プラグハウジング22を構成する樹脂と、レセプタクルハウジング62を構成する樹脂は、同じものであってもよい。また、少なくともプラグハウジング22の一部は、プラグ20とレセプタクル60との嵌合時に弾性変形可能である。この点については後述する。
【0022】
先ず、プラグ20の詳細について説明する。プラグハウジング22は、本体部35と、端子固定部34を含む。本体部35は、略円筒形状であって、内部に挿入受部32が配置されている。一方、端子固定部34は、挿入受部32の内径よりも小さな外径を有する略円柱状の部材であって、挿入受部32と同心状に、プラグ20とレセプタクル60の嵌合方向に沿ってレセプタクル60の側に延出した状態で配置されている。プラグ20とレセプタクル60の嵌合時には、レセプタクル60の所定部分、即ち、挿入部72(
図3、
図4参照)が、プラグ20の挿入受部32に所定の向きで挿入され、更に、プラグ20の端子固定部34が、レセプタクル60の所定部分、即ち、被挿入孔74に挿入される。
【0023】
本体部35の後側の天井部壁面には、例えば貫通孔25であるロック用窪部が設けられている。プラグ20の挿入受部32にレセプタクル60の挿入部72(
図3、
図4参照)が挿入されると、この貫通孔25に、レセプタクル60側のレセプタクルハウジング62の所定部分、即ち、ロック用突部65(
図3、4参照)が嵌まり、プラグ20とレセプタクル60の嵌合がロックされる。尚、貫通孔25はロック用窪部の単なる一例であって、これに限定されるものではない。更に言えば、ロック用窪部は、必ずしも貫通孔25である必要はなく、挿入受部32の内壁33において、レセプタクル60側の何らかの突部、例えば、ロック用突部65(
図3、
図4参照)が嵌まる形状、即ち、窪みを有していれば足りる。従って、貫通孔25は、ロック用窪部であれば足りる。
【0024】
挿入受部32の内壁33に、プラグ20とレセプタクル60の嵌合方向(
図5の図示矢印「ア」方向)に沿って、案内溝24が設けられている。この案内溝24は、ロック用突部65を、本体部35の前面、即ち、プラグ20とレセプタクル60の嵌合時にそれらが対峙する面から、ロック用窪部25へと案内する。この案内溝24は、ロック用窪部25に向って挿入径が小さくなるように設定されており、ロック用突部65(
図3、
図4参照)は、この案内溝24を通じてロック用窪部25へと案内された後、ロック用窪部25の直前の山37を乗り越えることによりロック用窪部25に嵌まる。
【0025】
逆に、このロックを解除する場合には、プラグ20とレセプタクル60を、周面(円周)方向(
図6の図示矢印「イ」方向)に相対的に回転させてやればよい。これらを相対的に回転させることにより、ロック用窪部25に嵌まったロック用突部65(
図3、
図4参照)を外部に容易に抜き出すことができる。
尚、プラグ20とレセプタクル60との間の相対的な回転量は、内壁33の下側内周面に沿ってプラグハウジング22に設けられた回転規制溝28と、レセプタクルハウジング62に設けられた所定部分、即ち、回転規制突起68と、を利用して調整することができる。回転規制手段28、68を設けたことにより、プラグ20とレセプタクル60の相対的な回転の回転量が調整され、プラグ20の複数の雌端子21と、レセプタクル60の複数の雄端子61が、対応端子以外の誤った端子と接続されることを防止できる。
【0026】
プラグ20の端子固定部34の外周面34’には、複数、ここでは計6本の雌端子21が、プラグ20とレセプタクル60の嵌合方向に沿って、且つ、端子固定部34の周面方向(後述する
図6の「イ」方向)において互いに等間隔に離間された状態で、配置されている。これら複数の雌端子21、及び、これを支持する端子固定部34の一部は、本体部35の後側において、本体部35から多少突出した状態とされている。プラグ20とレセプタクル60の嵌合時に端子固定部34が被挿入孔74に挿入されたとき、これらプラグ20側の複数の雌端子21は、レセプタクル60側の複数の端子、即ち、雄端子61と対応的に接続され得る。
【0027】
次いで、レセプタクル60の詳細について説明する。レセプタクルハウジング62には、フランジ70と、このフランジ70の前側に設けた略円筒状の挿入部72、更に、フランジ70の後側に延出された略円柱状の端子固定部73が含まれる。
【0028】
挿入部72は、プラグ20とレセプタクル60の嵌合時にプラグ20の挿入受部32に挿入される。挿入部72の外壁75の一部は薄肉とされており、この薄肉部76は、例えば、ロック用突部65の突出方向に沿って延びる相対向する垂直壁として形成されてもよい。挿入部72の中心には、プラグ20の端子固定部34が挿入される被挿入孔74が設けられる。
【0029】
挿入部72の外壁75には、プラグ20のロック用窪部25に対応して、ロック用突部65が設けられている。プラグ20とレセプタクル60の嵌合時には、プラグ20の挿入受部32に、レセプタクル60の挿入部72が挿入されるとともに、レセプタクル60の被挿入孔74に、プラグ20の端子固定部34が挿入され、更に、プラグ20の挿入受部32にレセプタクル60の挿入部72が挿入されたときに、プラグ20のロック用窪部25にロック用突部65が嵌まって、プラグ20とレセプタクル60の嵌合がロックされる。
【0030】
ロック用突部65は、プラグ20とレセプタクル60の嵌合時にそれらが対峙する面に沿って、挿入部72の外壁75から略垂直に立設する立設面66を有する。立設面66を形成したことにより、プラグ20とレセプタクル60との間の誤嵌合を防止することができる。例えば、プラグ20とレセプタクル60を嵌合させる際に、それらの相対的な向きが誤ったものである場合には、立設面66がプラグ20と衝突してしまうため、プラグ20のレセプタクル60に対する誤嵌合が防止される。立設面66の立設角度を略垂直とすることにより、より確実に誤嵌合は防止される。
【0031】
また、ロック用突部65は、レセプタクルハウジング62の挿入部72の外壁75に沿って、湾曲した略三日月形状を有し、更に、挿入部72の外壁75の周面方向(
図6の「イ」方向)に沿って、レセプタクルハウジング62の挿入部72の外壁75と連続する滑らかな傾斜面を有する。滑らかな傾斜面を形成することにより、プラグ20とレセプタクル60のロックを解除する際に、プラグ20とレセプタクル60を周面方向において相対的に回転させることが容易となり、また、ロックを解除した後に、ロック用突部65を、プラグハウジング22から抜き出すことが容易となる。
【0032】
挿入部72の外壁75の下側、言い換えれば、ロック用突部65の対向側に、回転規制突起68が設けられている。回転規制突起68は、プラグ20とレセプタクル60が嵌合した後に、プラグハウジング22とレセプタクルハウジング62との相対的な回転量を規制する。プラグ20とレセプタクル60のロックを解除する際、プラグ20とレセプタクル60を、周面方向において相対的に回転させることが必要となるが、プラグハウジング22に設けた回転規制溝28に対応して、回転規制突起68が設けられていることから、回転規制溝28と回転規制突起68の回転量を、相対的に抑制することができ、この結果、プラグ20に設けた雌端子21と、レセプタクル60に設けた雄端子61との間の、不所望な電気接続を防止することができる。尚、回転を規制する部材は、必ずしも、回転規制突起68や回転規制溝28とする必要はなく、例えば、プラグ20側に回転規制突起を、レセプタクル60側に回転規制溝を設ける等してもよい。
【0033】
端子固定部73には、複数の雄端子61が圧入保持されている。端子固定部73の後側において、雄端子61の一部は、端子固定部73から突出した状態で設けられている。また、端子固定部73の前側において、雄端子61の一部は、被挿入孔74の内周面74’にプラグ20とレセプタクル60の嵌合方向に沿って、且つ、被挿入孔74の周面方向において互いに離間された状態で、設けられている。プラグ20の端子固定部34がレセプタクル60の被挿入孔74に挿入されたとき、被挿入孔74の内周面74’に設けた複数の雄端子61は、端子固定部34の外周面34’に設けた複数の雌端子21と対応的に接続される。このような接触構造とすることにより、省スペースで複数の端子同士を接続させることができる。尚、雌端子21の先端部分は、雄端子61との接触が確実になるよう、外周面34’から突出するように山形に折り曲げた接点21’を形成していてもよい。
【0034】
図7乃至
図11を参照して、プラグ20とレセプタクル70の嵌合方法を説明する。
図7は、前述した
図2、
図4の状態に対応する図であって、嵌合前におけるプラグ20とレセプタクル70の平面図を、
図8は、嵌合途中におけるそれらの平面図を、
図9は、嵌合途中における中心線縦断面図を、それぞれ示す。更に、
図10は、嵌合後におけるそれらの平面図を、
図11は、この嵌合後における中心線縦断面図を、それぞれ示す。
【0035】
プラグ20とレセプタクル60を嵌合させるにあたり、両者は先ず、
図7に示す向き、即ち、レセプタクル60の立設面66とプラグ20の案内溝24の向きが整合される。このような向きにして初めて、レセプタクル60の立設面66を、案内溝24へと案内することができる。これ以外の向きでは、レセプタクル60の立設面66が、プラグ20と衝突してしまうため嵌合させることはできない。つまり、誤嵌合が防止される。
【0036】
その後、
図8、
図9に示すように、レセプタクル60のロック用突部65は、案内溝24を通じてロック用窪部25へと案内される。ここで、プラグハウジング22の剛性、特に、プラグハウジング22の挿入受部32に挿入される挿入部72における剛性は、プラグハウジング22の剛性、特に、レセプタクルハウジング62の挿入部72が挿入される挿入受部32における剛性より、小さく設定されている点に注意して頂きたい。上に説明したように、案内溝24はロック用窪部25に向って挿入径が小さくなるように設定されていることから、レセプタクル60のロック用突部65が、案内溝24を通じてロック用窪部25へと案内されると、ロック用突部65と案内溝24との衝突を通じて、プラグ20は、レセプタクル60からの力を受け、この結果、実質的に剛性が小さいプラグハウジング22の挿入受部32だけが弾性変形し、或いは、剛性が小さいプラグハウジング22の挿入受部32が、剛性が大きいレセプタクルハウジング62の挿入部72に比べて、より大きく弾性変形し、いずれにせよ、プラグハウジング22の挿入受部の内壁33は、ロック用突部65の作用を通じて、ロック用突部65の突出方向に拡径されると同時にロック用突部65の突出方向と交差する方向に縮径される。ここで、挿入受部の内壁33が縮径された場合、レセプタクル60の侵入経路は、その縮径方向において狭められてしまい、従って、何らの手段も施さなければ、プラグハウジング22の挿入受部の内壁33が、レセプタクルハウジング62の挿入部の外壁75に干渉して、挿入受部32に対する挿入部72の挿入が妨げられてしまう。干渉を可能な限り防ぐため、本構成では、レセプタクル60の挿入部の外壁75に、縮径方向において薄肉とした干渉防止部76を設けている。干渉防止部76は、例えば、レセプタクルハウジング62の挿入部72の外壁75の一部を、ロック用突部65の突出方向に沿って延びる対向する一対の垂直壁として形成することができる。干渉防止部76を設けたことにより、縮径された挿入受部32の内壁33による、挿入部72の外壁75に対する干渉を減少させることができる。この結果、プラグハウジング22の挿入受部32にレセプタクルハウジング62の挿入部72をスムーズに挿入させることができる。
尚、プラグハウジング22の挿入受部32を弾性変形可能とする場合、その外径は比較的小さなものとしておく必要がある。なぜなら、所定の大きさ以上の厚みを持ち、また、所定の大きさ以上の外径を有するプラグでは、プラグハウジング22が大型となり、この結果、弾性変形させることが不可能か或いは困難になってしまうからである。比較的大きなプラグであるにもかかわらず、プラグハウジングの厚みを薄くしてしまうと、弾性変形可能ではあっても、ハウジングの耐性が低下し、ハウジングの破損リスクが高まってしまう。よって、本発明は、比較的小さなハウジングを有するコネクタに好適に適用され得るものと言える。
【0037】
その後、
図10、
図11に示すように、レセプタクル60のロック用突部65が、プラグ20のロック用窪部25の直前の山37を越えたとき、ロック用突部65がロック用窪部25に嵌まって、プラグ20とレセプタクル60の嵌合がロックされる。尚、このとき、レセプタクル60は、防水パッキン50の働きによってプラグ20から離れる側に押しやられた状態とされており、完全な防水状態となっている。
【0038】
以上とは逆に、プラグ20とレセプタクル60の嵌合を解除する場合には、先ず、プラグ20側のハウジング22を変形させつつ、プラグ20とレセプタクル60を周面方向(
図6の「イ」方向)に相対的に回転させ、ロック用窪部25に嵌まったロック用突部65を外部に抜き出し、プラグ20とレセプタクル60のロックを解除した後に、プラグ20とレセプタクル60の嵌合方向(上述した
図5の「ア」方向)に沿って引き離してやればよい。明らかなように、この場合は、嵌合時と異なり、レセプタクル60の立設面66とプラグ20の案内溝24を整合させる必要はない。
【0039】
尚、上の実施形態では、プラグ20側に案内溝24を、レセプタクル60側にロック用突部65を設けた例を示したが、これとは逆に、プラグ20側にロック用突部を、レセプタクル60側に案内溝を設ける構成としてもよい。
【0040】
また、上の実施形態では、本発明を、防水コネクタを例に挙げて説明したが、本発明は、防水コネクタに限らず、防水コネクタ以外の、例えば、光コネクタ等のコネクタにも適用することができる。
更に、端子を設ける位置は、特に限定されるものではなく、例えば、プラグ20については、端子固定部34の代わりに本体部35の内壁33に、これに対応して、レセプタクル60については、被挿入孔74の内周面74’に代わりに挿入部72の外壁75に設けてもよい。
更に、上の実施形態では、プラグハウジング22をレセプタクルハウジング62に比べて、相対的に剛性が小さいもの、或いは、弾性変形し易いものとしていたが、逆に、レセプタクルハウジング62をプラグハウジング22よりも、相対的に剛性が小さいもの、或いは、弾性変形し易いものとしてもよい。このような場合でも、干渉防止部76の大きさや形状を適当に調整することによって、縮径されたプラグハウジング22の内壁33による、レセプタクルハウジング62の外壁75に対する干渉を減少させることができる。
更にまた、ロック用突部65やロック用窪部25は、必ずしもロック用のものとして形成されている必要はなく、単なる突部や窪部であってもよい。
更に、上の実施形態では、レセプタクルハウジング62の外壁に干渉防止部を設けるものとしていたが、プラグハウジング22の内壁33に干渉防止部を設けてもよく、或いは、レセプタクルハウジング62の外壁およびプラグハウジング22の内壁の双方に干渉防止部を設けてもよい。