特許第6136082号(P6136082)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6136082ストッカとストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6136082
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】ストッカとストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/14 20060101AFI20170522BHJP
   H01L 21/673 20060101ALI20170522BHJP
【FI】
   B65G1/14 K
   H01L21/68 T
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-541470(P2015-541470)
(86)(22)【出願日】2014年8月22日
(86)【国際出願番号】JP2014072030
(87)【国際公開番号】WO2015052998
(87)【国際公開日】20150416
【審査請求日】2015年12月2日
(31)【優先権主張番号】特願2013-209968(P2013-209968)
(32)【優先日】2013年10月7日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086830
【弁理士】
【氏名又は名称】塩入 明
(74)【代理人】
【識別番号】100096046
【弁理士】
【氏名又は名称】塩入 みか
(72)【発明者】
【氏名】小合 玄己
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3900923(JP,B2)
【文献】 実開平01−109504(JP,U)
【文献】 特開昭61−222867(JP,A)
【文献】 特開平07−017607(JP,A)
【文献】 特開平11−255321(JP,A)
【文献】 特開平08−198407(JP,A)
【文献】 特開平09−055009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00− 1/20
A47B 53/00−53/02
E04H 1/00− 1/14
H01L 21/673
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向と上下方向とに沿ってそれぞれ複数の物品を保管自在な棚を備える、ストッカであって、
前記棚の長手方向と平行に配置され、 かつ搬送装置が移動自在な搬送スペースと、
前記長手方向と水平面内で直角な方向に、ストッカから引き出すことと、ストッカ内に戻すこととが自在で、かつストッカ内に戻すと前記棚の一部となり物品を保管できる引出棚ユニットと、
前記引出棚ユニットを棚内に位置決めする位置決め部材、とを備え、
前記搬送スペースと前記棚とは、筐体状に外部から囲われて、ストッカ本体を構成し、
前記引出棚ユニットは物品を保管自在で、かつ引出棚ユニットをストッカから引き出すことにより、ストッカ内への通路が得られるように構成され、
ストッカから引き出した引出棚ユニットを、ストッカ本体に回動自在に係合する係合部材が設けられていることを特徴とする、ストッカ。
【請求項2】
引出棚ユニットは車輪を備えて自立していることを特徴とする、請求項1のストッカ。
【請求項3】
前記係合部材はヒンジで有ることを特徴とする、請求項1または2のストッカ。
【請求項4】
前記ヒンジは、ストッカ本体側に設けられている第1ヒンジ要素と、引出棚ユニット側に設けられている第2ヒンジ要素と、第1ヒンジ要素及び第2ヒンジ要素に挿通される着脱自在なピン、とから成り、
第1ヒンジ要素及び第2ヒンジ要素にピンが挿通されることより、引き出し棚ユニットをヒンジを中心に回動自在にすると共に、引出棚ユニットの可動範囲を制限するように構成されていることを特徴とする、請求項3のストッカ。
【請求項5】
前記位置決め部材として、棚と引出棚ユニットの一方がガイドローラを、他方がガイドを備え、引出棚ユニットがストッカ内に戻されている際に、前記ガイドローラと前記ガイドとが接触して、前記長手方向に沿って引出棚ユニットを位置決めする、ように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのストッカ。
【請求項6】
前記位置決め部材として、棚と引出棚ユニットの一方が嵌合部材を、他方が位置決めピンを備え、引出棚ユニットがストッカ内に戻されている際に、前記嵌合部材に前記位置決めピンが嵌合して、前記長手方向とは水平面内で直角な方向に沿って、引出棚ユニットを位置決めする、ように構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかのストッカ。
【請求項7】
長手方向と上下方向とに沿ってそれぞれ複数の物品を保管自在な棚と、
棚の長手方向と平行に配置され、 かつ搬送装置が移動自在な搬送スペースと、
前記長手方向と水平面内で直角な方向に、ストッカから引き出すことと、ストッカ内に戻すこととが自在で、ストッカ内に戻すと前記棚の一部となり、物品を保管自在な引出棚ユニットと、
引出棚ユニットを棚内に位置決めする位置決め部材と、
ストッカから引き出した引出棚ユニットを、ストッカ本体に回動自在に係合する係合部材、とを備え、
かつ、搬送スペースと棚とが、筐体状に外部から囲われてストッカ本体を構成する、
ストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法であって、
引出棚ユニットをストッカから引き出し、係合部材によりストッカ本体に係合すると共に、回動させることにより、ストッカ内への通路を形成するステップと、
引出棚ユニットを上記と逆向きに回動させ、ストッカ本体との係合を解除し、かつストッカ内に戻して位置決め部材により位置決めすることにより、搬送装置と引出棚ユニットとの間で物品を移載自在にするステップ、とを実行することを特徴とする、ストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はストッカとストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法とに関し、特に重量物を載置した引出棚ユニットを、安定して出し入れできるようにすることに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーンルーム内等で用いられるストッカは、半導体ウェハーの容器等を保管し、ストッカ内の搬送装置を備えている。ストッカの保管効率を低下させずに、ストッカ内への出入口を設けるため、特許文献1(JP3900923)は、ストッカの棚の一部を、回転して開閉自在な扉とすることを提案している。そしてこの扉に棚を設けて物品を保管し、また扉をヒンジを中心に回転させると、扉を開くことができる。しかしながらこのような扉は重量の大きな物品を保管するには不適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】JP3900923
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、重量物を保管する場合にも、保管効率を低下させずに、容易に出入口を開けることができるストッカと、ストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法、とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、長手方向と上下方向とに沿ってそれぞれ複数の物品を保管自在な棚を備える、ストッカであって、
前記棚の長手方向と平行に配置され、 かつ搬送装置が移動自在な搬送スペースと、
前記長手方向と水平面内で直角な方向に、ストッカから引き出すことと、ストッカ内に戻すこととが自在で、かつストッカ内に戻すと前記棚の一部となり物品を保管できる引出棚ユニットと、
前記引出棚ユニットを棚内に位置決めする位置決め部材、とを備え、
前記搬送スペースと前記棚とは、筐体状に外部から囲われて、ストッカ本体を構成し、
前記引出棚ユニットは物品を保管自在で、かつ引出棚ユニットをストッカから引き出すことにより、ストッカ内への通路が得られるように構成され、
ストッカから引き出した引出棚ユニットを、ストッカ本体に回動自在に係合する係合部材が設けられていることを特徴とする。
【0006】
またこの発明は、
長手方向と上下方向とに沿ってそれぞれ複数の物品を保管自在な棚と、
棚の長手方向と平行に配置され、 かつ搬送装置が移動自在な搬送スペースと、
前記長手方向と水平面内で直角な方向に、ストッカから引き出すことと、ストッカ内に戻すこととが自在で、ストッカ内に戻すと前記棚の一部となり、物品を保管自在な引出棚ユニットと、
引出棚ユニットを棚内に位置決めする位置決め部材と、
ストッカから引き出した引出棚ユニットを、ストッカ本体に回動自在に係合する係合部材、とを備え、
かつ、搬送スペースと棚とが、筐体状に外部から囲われてストッカ本体を構成する、
ストッカからの引出棚ユニットの出し入れ方法であって、
引出棚ユニットをストッカから引き出し、係合部材によりストッカ本体に係合すると共に、回動させることにより、ストッカ内への通路を形成するステップと、
引出棚ユニットを上記と逆向きに回動させ、ストッカ本体との係合を解除し、かつストッカ内に戻して位置決め部材により位置決めすることにより、搬送装置と引出棚ユニットとの間で物品を移載自在にするステップ、とを実行することを特徴とする。
【0007】
この発明では、搬送装置の搬送方向である長手方向と直角に、引出棚ユニットを出し入れし、かつ引出棚ユニットをストッカ内で位置決めする。このため引出棚ユニットは重量物品を保管することができ、かつストッカに対して位置決めするので、搬送装置との間で物品を移載できる。なおこの明細書において、ストッカに関する記載はそのまま引出棚ユニットの出し入れ方法にも当てはまる。
【0008】
好ましくは、引出棚ユニットは車輪、特にキャスター車輪を備えて、自立している。このようにすると、引出棚ユニットを容易に移動させることができると共に、ストッカ内で引出棚ユニットの重量を車輪で支持することができる。
【0009】
この発明では、ストッカから引き出した引出棚ユニットを、ストッカ本体に回動自在に係合する係合部材がさらに設けられている。このようにすると、引き出した引出棚ユニットが不用意に移動することがない。
【0010】
特に好ましくは、係合部材はヒンジである。好ましくは、ヒンジは、ストッカ本体側に設けられている第1ヒンジ要素と、引出棚ユニット側に設けられている第2ヒンジ要素と、第1ヒンジ要素及び第2ヒンジ要素に挿通される着脱自在なピン、とから成り、第1ヒンジ要素及び第2ヒンジ要素にピンが挿通されることより、引き出し棚ユニットをヒンジを中心に回動自在にすると共に、引出棚ユニットの可動範囲を制限するように構成されている。ヒンジを中心に引出棚ユニットを回転させて、ストッカ内への通路を開けることができ、またヒンジにより引出棚ユニットを係合することにより、引出棚ユニットが不用意に移動することを制限できる。
【0011】
好ましくは、位置決め部材として、棚と引出棚ユニットの一方がガイドローラを、他方がガイドを備えている。そして引出棚ユニットがストッカ内に戻されている際に、前記ガイドローラと前記ガイドとが接触して、前記長手方向に沿って引出棚ユニットを位置決めする。
【0012】
好ましくは、位置決め部材として、棚と引出棚ユニットの一方が嵌合部材を、他方が位置決めピンを備えている。そして引出棚ユニットがストッカ内に戻されている際に、前記嵌合部材に前記位置決めピンが嵌合して、前記長手方向とは水平面内で直角な方向に沿って、引出棚ユニットを位置決めする。引出棚ユニットを位置決めすることにより、ストッカ内の搬送装置は引出棚ユニットとの間で物品を正確に移載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施例のストッカの正面図で、引出棚ユニットをストッカから引き出した状態を鎖線で示す。
図2】実施例のストッカの要部平面図で、引出棚ユニットを引き出し、ストッカ本体に固定した状態を示す。
図3】実施例でのヒンジとその周囲とを示す図
図4】変形例でのヒンジとその周囲の平面図
図5】変形例でのヒンジとその周囲の側面図
図6参考例のストッカに、ストッカにスライドユニットを接続した状態を示す要部平面図
図7参考例の実施例のストッカでの、引出棚ユニットの位置決め機構と昇降機構とを示す要部拡大平面図
図8参考例のストッカの要部側面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。この発明の範囲は、特許請求の範囲の記載に基づき、明細書の記載とこの分野での周知技術とを参酌し、当業者の理解に従って定められるべきである。
【実施例】
【0015】
図1図3に最初の実施例を示す。半導体ウェハー、レチクル、ディスプレイの基板、等をFOUP等の容器に収容し、ストッカ2で保管する。以下、これらの容器を物品と呼ぶ。ストッカ2は引出棚ユニット4と、搬送スペース6と、棚8,10とを備え、引出棚ユニット4はストッカ2から引き出し、またストッカ2内に戻すことができる。引出棚ユニット4はストッカ2内では棚10の一部であり、棚8は搬送スペース6を挟んで、棚10と対向している。なお棚8は設けなくても良い。また搬送スペース6は、後述の搬送装置50が走行し、棚8,10との間で物品を移載し搬送するスペースである。さらに搬送スペース6に面して作業者の出入口を設け、搬送スペース6へ作業者が出入りできるようにしても良い。12はファンフィルタユニットで、ストッカ2内にクリーンエアのダウンフローを形成する。またストッカ2の内で、引出棚ユニット4を除く部分をストッカ本体と呼ぶ。
【0016】
引出棚ユニット4の構成を説明する。棚8,10と引出棚ユニット4とには、それぞれ棚受14が複数個設けられ物品を載置する。なお棚受14毎のスペースを間口という。引出棚ユニット4には、取手16と例えばロック自在なキャスター車輪18とが取り付けられ、クリーンルームの床面3上を移動自在である。また引出棚ユニット4での、例えば最下部の棚受14よりも下方に、例えば4個のガイドローラ20が設けられ、棚10側に設けたガイド22でガイドローラ20をガイドし、棚10内の所定位置へガイドする。さらに引出棚ユニット4にヒンジ要素24を、ストッカ2側にヒンジ要素26を設け、これらに図3のピン62を組み合わせてヒンジ36とする。これにより、引出棚ユニット4は図2のヒンジ36を中心に回動自在となる。物品は重量物で、引出棚ユニット4が移動中に倒れると、人手で支えることは難しい。そこでワイヤ、ベルト、ロープ等の、可撓性がある転倒防止部材28により、クリーンルームの天井と引出棚ユニット4とを接続し、引出棚ユニット4の転倒を防止する。
【0017】
図2に、引出棚ユニット4をストッカ2から引き出した状態を示し、40はストッカ2の支柱、42は引出棚ユニット4の支柱で、支柱40,40の間に、狭いスペースをおいて、支柱42,42が挟まれるように配置されている。図2の左右方向をストッカ2の左右方向、図2の上下方向をストッカ2の奥行き方向とすると、左右一対のガイドローラ20,20をガイド22,22によりガイドし、棚10内での引出棚ユニット4の左右方向位置を規制する。さらに例えば一対の位置決めピン32,32に、同様に例えば一対の嵌合部材30,30を嵌合させて、引出棚ユニット4の奥行き方向位置を位置決めする。なおガイドローラ20と嵌合部材30を棚10側に、ガイド22と位置決めピン32とを引出棚ユニット4側に設けても良く、これらの部材の棚10と引出棚ユニット4への割り当ては任意である。またこれらの部材は、例えば引出棚ユニット4での最下部の棚受よりも、下方のスペースに配置する。
【0018】
搬送スペース6は搬送装置50の走行スペースである。搬送装置50は台車52を備えて車輪54により走行し、マスト56に沿って、アーム58が昇降し、その先端にスカラアーム等の移載装置60が設置されている。マスト56を備えない搬送装置を用い、搬送スペース6を高さ方向に沿って複数レベルに区切り、各レベル毎に搬送装置を移動させても良い。なお44はストッカ2の外板、46は引出棚ユニット4の外板で、引出棚ユニット4を棚10内に戻すと、外板44,46が隙間なく組み合わされるようにされている。
【0019】
図3にヒンジ36を示し、例えば支柱42にヒンジ要素24が、支柱40にヒンジ要素26が取り付けられ、これらを上下に重ねて、孔61にピン62を挿通すると、ヒンジ36となる。ヒンジ36は、図1に示すように、例えば上下一対設ける。ピン62は上部にヘッド63を備え、下部に出没自在で出方向に付勢されている突起64が設けられ、ピン62がヒンジ36から脱落することを防止する。
【0020】
ストッカ2は以下の作用を有する。
・ 引出棚ユニット4は棚受14を備え、棚10の一部として物品を保管できる。
・ 引出棚ユニット4をキャスター車輪18を用いて引き出し、また棚10内に戻すことができる。
・ 引き出した引出棚ユニット4を、ヒンジ36により棚10の支柱40に連結すると、図2の白抜き矢印のように90°回転させて、搬送スペース6への通路を造ることができる。またヒンジ36により、引出棚ユニット4の可動範囲を制限できる。
・ 引出棚ユニット4を棚10内へ戻す際には、ガイドローラ20とガイド22とにより、引出棚ユニット4の左右方向位置を規制し、位置決めピン32と嵌合部材30とにより奥行き方向位置を位置決めできる。これによって、引出棚ユニット4に対し、搬送装置50が物品を移載自在となる。
・ 転倒防止部材28により、引出棚ユニット4が移動中に転倒することを防止できる。
なお位置決めピン32と嵌合部材30との嵌合が外れないようにロックする部材、あるいは引出棚ユニット4を棚10に固定する部材等を追加すると、奥行き方向に沿っての引出棚ユニット4の位置を、より確実に固定できる。
【0021】
図4図5にヒンジの変形例を示し、特に指摘する点以外は、図1図3の実施例と同様である。ストッカ2の支柱40にヒンジ片65が、引出棚ユニット4の支柱42にヒンジ片68が取り付けられている。ヒンジ片65は嵌合孔66を備え、ヒンジ片68はヒンジ軸69を備え、嵌合孔66の先端(最も奧の部分)にヒンジ軸69が嵌合する。嵌合孔66はU字状で先端で向きが変わり、入口にガイド66a,66bを備えている。ヒンジ軸69を嵌合孔66の先端まで押し込むと、ヒンジ軸69を中心に引出棚ユニット4を回転させることができる。
【0022】
図6図8参考例のストッカ70を示し、図1図3の実施例と同じ符号は同じものを表し、特に指摘する点以外は同様で、奥行き方向、左右方向等の意味は同じである。72は新たな引出棚ユニットで、高さ方向と左右方向とに沿って、それぞれ複数の棚受14が設けられ、74はフレームである。また図7に示すように、引出棚ユニット72は、例えば最下段の棚受よりも下方の位置に、ボルトを用いたジャッキ78を例えば4個と、位置決めピン92を例えば2個備えている。そして棚10側に設けた嵌合部材93に位置決めピン92を嵌合させて、位置決めする。なお棚10側に位置決めピン92を、引出棚ユニット72側に嵌合部材93を設けても良く、ピンの嵌合に限らず、引出棚ユニット72を位置決めできる部材を引出棚ユニット72と棚10とに設ければよい。フレーム74等に、左右方向の位置と高さ方向の位置を変えて、ナットプレート76を例えば4個設ける。
【0023】
80はスライド台車で、フレーム82を備え、ロック自在なキャスター車輪90によりクリーンルーム内を移動自在である。フレーム82に、ストッカ70の奥行き方向のガイド84が一対設けられ、スライドユニット86のパイプ88をガイドして、スライドユニット86をストッカ70の奥行き方向にスライドさせる。
【0024】
引出棚ユニット72をストッカ70から引き出す場合、ジャッキ78により引出棚ユニット72を上昇させて、位置決めピン92を嵌合部材93から外し、ナットプレート76にスライドユニット86側からボルトを締結し、スライドユニット86に固定する。この状態が図6の実線の状態で、ここからパイプ88をガイド84に沿ってスライドさせると、図6の鎖線の状態となり、重量物の引出棚ユニット72がスライド台車80の長手方向中心に位置して、スライド台車80が安定する。なおスライド台車80をさらに安定にするには、例えば図6の位置で、スライド台車80の右端にカウンターウェイトを設けると良い。そして図6の位置からスライド台車80を移動させると、搬送スペース6への通路を開けて、例えば物品を棚8,10から持ち出すことができる。また物品を持ち出せないまでも、搬送スペース6に作業者が出入り自在にして、ジャッキ78を操作できる、あるいは外板46の一部に開閉自在な窓を設けて、ジャッキ78を操作できるようにする。なおジャッキ78を、引出棚ユニット72ではなく、スライド台車80に設けて、フレーム82を昇降させても良い。
【0025】
引出棚ユニット72を棚10内に戻す場合、上記の逆の手順を実行し、スライドユニット86を図6の左側へシフトさせ、ジャッキ78を操作して、引出棚ユニット72を下降させると共に、位置決めピン92と嵌合部材93とで引出棚ユニット72を位置決めする。
【符号の説明】
【0026】
2 ストッカ 3 床面 4 引出棚ユニット 6 搬送スペース
8,10 棚 12 ファンフィルタユニット 14 棚受
16 取手 18 キャスター車輪 20 ガイドローラ
22 ガイド 24,26 ヒンジ要素 28 転倒防止部材
30 嵌合部材 32 位置決めピン 36 ヒンジ
40,42 支柱 44,46 外板 50 搬送装置
52 台車 54 車輪 56 マスト 58 アーム
60 移載装置 61 孔 62 ピン 63 ヘッド
64 突起 65,68 ヒンジ片 66 嵌合孔
69 ヒンジ軸 70 ストッカ 72 引出棚ユニット
74 フレーム 76 ナットプレート 78 ジャッキ
80 スライド台車 82 フレーム 84 ガイド
86 スライドユニット 88 パイプ 90 キャスター車輪
92 位置決めピン 93 嵌合部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8