(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6136347
(24)【登録日】2017年5月12日
(45)【発行日】2017年5月31日
(54)【発明の名称】スリップフォーム装置、スリップフォーム工法、及び、スリップフォーム工法における壁の形状の修正方法
(51)【国際特許分類】
E04G 11/22 20060101AFI20170522BHJP
【FI】
E04G11/22 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-32230(P2013-32230)
(22)【出願日】2013年2月21日
(65)【公開番号】特開2014-163046(P2014-163046A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2016年1月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】原田 恒則
【審査官】
西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭59−170358(JP,A)
【文献】
実公昭46−026059(JP,Y1)
【文献】
特開2000−314624(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 11/22
E04G 11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の容器構造物の壁の施工に用いられるスリップフォーム装置であって、
内外一対の型枠と、
前記壁に沿って円環状に設けられ、前記一対の型枠を支持する骨格部と、
前記骨格部の内周側で放射状に張られ、張力で前記骨格部の形状を保持する複数の張力材と、
前記張力材の張力を調整する張力調整機構と
を備え、
前記張力調整機構は、
前記張力材が取り付けられたアイボルトと、
前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、
前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットと
を備えるスリップフォーム装置。
【請求項2】
円筒状の容器構造物の壁を施工するためのスリップフォーム工法であって、
内外一対の型枠を支持する骨格部を、前記壁に沿って円環状に設置して、前記骨格部の内周側に、複数の張力材を放射状に張ってその張力で前記骨格部の形状を保持し、
施工中に張力調整機構により前記張力材の張力を調整して前記壁の形状を修正し、
前記張力調整機構は、
前記張力材が取り付けられたアイボルトと、
前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、
前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットと
を備えるスリップフォーム工法。
【請求項3】
円筒状の容器構造物の壁を施工するためのスリップフォーム工法において、前記壁の施工中にその形状を修正する方法であって、
前記スリップフォーム工法は、内外一対の型枠を支持する骨格部を、前記壁に沿って円環状に設置して、前記骨格部の内周側に、複数の張力材を放射状に張ってその張力で前記骨格部の形状を保持するものであり、
前記壁の内径を計測し、計測値が設計値の範囲を超える大径部が生じた場合に、張力調整機構により当該大径部に張られた前記張力材の張力を所定値から大きくし、当該大径部の計測値が前記設計値の範囲内に戻ったときに前記張力調整機構により前記張力材の張力を前記所定値に戻し、
前記張力調整機構は、
前記張力材が取り付けられたアイボルトと、
前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、
前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットと
を備えるスリップフォーム工法における壁の形状の修正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリップフォーム装置、スリップフォーム工法、及び、スリップフォーム工法における壁の形状の修正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スリップフォーム工法を用いて円筒状のコンクリート構造物を施工するにあたって、コンクリート構造物の形状の精度を高めるための方法としては種々のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載のスリップフォーム工法では、コンクリート構造物の屋根を、型枠を支える円状に配された多数のヨークに取り付けることで、コンクリート構造物の形状を維持しようとしている。また、特許文献2に記載のスリップフォーム工法では、円状に配された多数のヨークをつなぎ材でつなぎ、各ヨークを、コンクリート構造物の中心に配したリングにビームで連結することで、コンクリート構造物の形状を維持しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−303390号公報
【特許文献2】特開昭59−170358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スリップフォーム工法を用いて天然ガスタンク等の大口径の容器構造物の壁を施工する場合、特許文献1に記載の方法は、屋根の重量がジャッキの揚重能力に対して過大となるため、適していない。また、特許文献2に記載の方法では、つなぎ材やビームの組立精度や足場上の積載物による偏荷重等を要因として壁の形状が変化することが考えられるが、これを修正することができない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、スリップフォーム工法を用いて円筒状の容器構造物の壁を施工するにあたって、壁の形状を修正しながら施工を進めることができるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係るスリップフォーム装置は、円筒状の容器構造物の壁の施工に用いられるスリップフォーム装置であって、内外一対の型枠と、前記壁に沿って円環状に設けられ、前記一対の型枠を支持する骨格部と、前記骨格部の内周側で放射状に張られ、張力で前記骨格部の形状を保持する複数の張力材と、前記張力材の張力を調整する張力調整機構とを備え
、前記張力調整機構は、前記張力材が取り付けられたアイボルトと、前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットとを備える。
【0008】
また、本発明に係るスリップフォーム工法は、円筒状の容器構造物の壁を施工するためのスリップフォーム工法であって、内外一対の型枠を支持する骨格部を、前記壁に沿って円環状に設置して、前記骨格部の内周側に、複数の張力材を放射状に張ってその張力で前記骨格部の形状を保持し、施工中に
張力調整機構により前記張力材の張力を調整して前記壁の形状を修正するものであ
り、前記張力調整機構は、前記張力材が取り付けられたアイボルトと、前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットとを備える。
【0009】
また、本発明に係るスリップフォーム工法における壁の形状の修正方法は、円筒状の容器構造物の壁を施工するためのスリップフォーム工法において、前記壁の施工中にその形状を修正する方法であって、前記スリップフォーム工法は、内外一対の型枠を支持する骨格部を、前記壁に沿って円環状に設置して、前記骨格部の内周側に、複数の張力材を放射状に張ってその張力で前記骨格部の形状を保持するものであり、前記壁の内径を計測し、計測値が設計値の範囲を超える大径部が生じた場合に、
張力調整機構により当該大径部に張られた前記張力材の張力を所定値から大きくし、当該大径部の計測値が前記設計値の範囲内に戻ったときに
前記張力調整機構により前記張力材の張力を前記所定値に戻すものであ
り、前記張力調整機構は、前記張力材が取り付けられたアイボルトと、前記骨格部に設けられ、前記アイボルトが通されるボルト取付部と、前記アイボルトを前記ボルト取付部に締め付けて固定するナットとを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スリップフォーム工法を用いて円筒状の容器構造物の壁を施工するにあたって、壁の形状を修正しながら施工を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態に係るスリップフォーム装置及び該装置を用いてを施工する容器構造の壁を示す平面図である。
【
図2】スリップフォーム装置の一部を拡大して示す立断面図である。
【
図5】容器構造物の壁の施工中にその形状を修正する手順について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態に係るスリップフォーム装置10及び該装置を用いて壁を施工する容器構造物1を示す平面図である。この図に示すように、本実施形態に係るスリップフォーム装置10を用いて壁を施工する鉄筋コンクリート造の容器構造物1は、液化天然ガスタンク等の大口径の円筒状(円環状)の容器構造物である。
【0013】
スリップフォーム装置10は、共に円環状の内側の型枠11および外側の型枠12を支持する円環状の骨格部20と、骨格部20の内側に放射状に張られた複数のワイヤロープ13とを備えている。骨格部20は、容器構造物1の円周方向に所定間隔おきに配された複数の鳥居型のヨーク21と、複数のヨーク21を円周方向に連結する内側のビーム40A〜Cおよび外側のビーム41A〜Cとを備えている。
【0014】
ワイヤロープ13は、各ヨーク21に対応して設けられており、ワイヤロープ13の一端は、後述の張力調整機構50(
図2〜
図4参照)を介してビーム40Bに取り付けられ、ワイヤロープ13の他端は、容器構造物1の中心に浮いた状態で配されたリング14に取り付けられている。ここで、ワイヤロープ13は緊張された状態で、容器構造物1の半径方向に沿って配されており、容器構造物1の中心に向う力を、骨格部20を介して型枠11、12に付与している。そして、複数のワイヤロープ13はおよそ等間隔で配され、複数のワイヤロープ13の張力も、後述の形状修正時に強弱の差がつけられるが、通常時には均一に設定されている。従って、型枠11、12の平面視での形状が真円状に維持され、容器構造物1の壁が、その平面視での形状が真円状になるように構築される。また、ワイヤロープ13の他端をリング14に取り付けたことにより、容器構造物1の中心でワイヤロープ13が錯綜することを防止できる。
【0015】
図2は、スリップフォーム装置10の一部を拡大して示す立断面図である。この図に示すように、スリップフォーム装置10は、装置全体を揚重する複数の油圧ジャッキ15と、ワイヤロープ13の張力を調整する張力調整機構50とを備えている。各油圧ジャッキ15は、各ヨーク21に対応して設けられており、容器構造物1の上端から上方に突出するロッド16を締め付けている。また、ロッド16は、容器構造物1の壁に沿って配されており、油圧ジャッキ15は、容器構造物1の壁の延長線に沿ってロッド16に反力をとって上昇し、スリップフォーム装置10を揚重する。
【0016】
ヨーク21は、施工中の容器構造物1の壁を跨ぐように配されており、ヨーク21の内外の柱材21A、21Bの間に内外の型枠11、12が配されている。内側の型枠11の内周面には上下の腹起こし材23が固定され、外側の型枠12の外周面には上下の腹起こし材24が固定されている。また、内側の腹起こし材23は、ライナー25を介して内側の柱21Aに固定され、外側の腹起こし材24は、ライナー26を介して外側の柱材21Bに固定されている。
【0017】
ヨーク21の上段横材21Cと内側の柱材21Aとのコーナー部には、内側上段足場27が固定され、上段横材21Cと外側の柱材21Bとのコーナー部には、外側上段足場28が固定されている。また、内側の柱材21Aには、ビーム40B、40Cを介して内側中段足場29が固定され、外側の柱材21Bには、ビーム41B、41Cを介して外側中段足場30が固定されている。内側中段足場29は、足場板を支える横材29A及び斜材29Bを備えており、横材29Aはビーム40Bに固定され、斜材29Bはビーム40Cに固定されている。また、外側中段足場30は、足場板を支える横材30A及び斜材30Bを備えており、横材30Aはビーム41Bに固定され、斜材30Bはビーム41Cに固定されている。ここで、横材29A、30Aは、ワイヤロープ13より僅かに上の高さに設定されている。
【0018】
さらに、内側の柱材21Aの下端には吊部材33を介して内側下段足場31が固定され、外側の柱材21Bの下端には吊部材34を介して外側下段足場32が固定されている。内側下段足場31の足場板の高さは、当該足場板上でのワイヤロープ13の張力調整作業が、実施できるように設定されている。なお、内側下段足場31と外側下段足場32との足場板の高さは同じである。
【0019】
内外のビーム40A〜C、41A〜Cは、円環状のH形鋼である。内側のビーム40Aは、内側の柱材21Aの上端に固定され、内側のビーム40Bは、内側中段足場29の足場板の高さで内側の柱材21Aに固定され、内側のビーム40Cは、内側の柱材21Aの下端に固定されている。また、外側のビーム41Aは、外側の柱材21Bの上端に固定され、外側のビーム41Bは、外側中段足場30の足場板の高さで外側の柱材21Bに固定され、外側のビーム41Cは、外側の柱材21Bの下端に固定されている。
【0020】
図3は、張力調整機構50を示す立断面図であり、
図4は、張力調整機構50を示す分解斜視図である。これらの図に示すように、張力調整機構50は、アイボルト52と、一対の溝形鋼54と、角ワッシャ56と、ナット58とを備えている。アイボルト52の輪部52Aには、シャックル62を介してワイヤロープ13の一端が取り付けられている。ワイヤロープ13の他端は、リング14に取り付けられたアイボルト64の輪部64Aに、シャックル66を介して取り付けられている。
【0021】
一対の溝形鋼54は、溝が反対向きになり、アイボルト52のネジ部52Bを挿通できるだけの隙間をあけて、縦に配されており、一対の溝形鋼54の片側のフランジの上部がビーム40Bの片側のフランジに溶接等により固定されている。アイボルト52のネジ部52Bは、ビーム40Bより下側において、一対の溝形鋼54の間に通されて、その先に配された角ワッシャ56に通されている。このネジ部52Bにはナット58が取り付けられており、このナット58が溝形鋼54の座面との間に角ワッシャ56を挟んだ状態でネジ部52Bを締め付けている。これにより、アイボルト52が、ビーム40Bより下側において、ワイヤロープ13の延長線上に位置するように、一対の溝形鋼54に固定されている。
【0022】
ここで、ナット58を回すと、アイボルト52が内周側又は外周側へ変位する。つまり、ナット58の締付力を弱めると、アイボルト52が内周側へ変位して、ワイヤロープ13の張力が小さくなる。一方、ナット58の締付力を強めると、アイボルト52が外周側へ変位して、ワイヤロープ13の張力が大きくなる。このように、張力調整機構50によれば、ワイヤロープ13の張力を調整することができる。
【0023】
以下、容器構造物1の壁の施工中にその形状を修正する手順について説明する。
図5は、当該手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示すように、容器構造物1の壁の高さが所定量(例えば、1m)上がる毎に、壁の全周の内径を、光学式距離計等により計測する(ステップ1)。
【0024】
計測値が全て設計値の範囲内である場合には、そのまま施工を進め、設計値の範囲を外れる計測値がある場合には、ワイヤロープ13の張力を調整する(ステップ2、3)。ここで、設計値の範囲を外れる計測値がある場合、壁の平面視での形状は、内径の設計値より長い長軸と内径の設計値より短い短軸とを有する楕円になる。そこで、長軸を中心とする所定範囲のワイヤロープ13の張力が初期の設定値よりも大きくなるように、当該ワイヤロープ13に対応する張力調整機構50のナット58の締付力を強める。この際、当該ワイヤロープ13の張力をテンションメーター2で測定しながらナット58の締付力を調整する(
図2参照)。これによって、徐々に、楕円の長軸が短くなって楕円の短軸が長くなっていくように、壁の平面視での形状の真円度が高くなっていく。
【0025】
そして、ワイヤロープ13の張力を調整した後、壁の全周の内径を計測し(ステップ4)、計測値が全て設計値の範囲内になった時点で、ステップ2において張力を調整したワイヤロープ13の張力が、初期の設定値に戻るように、当該ワイヤロープ13に対応する張力調整機構50のナット58の締付力を緩める(ステップ5、6)。
【0026】
以上説明したように、円筒状の容器構造物1の壁の施工に用いられる本実施形態のスリップフォーム装置10は、内外一対の型枠11、12と、壁に沿って円環状に設けられ、一対の型枠11、12を支持する骨格部20と、骨格部20の内側で放射状に張られ、張力で骨格部20の形状を保持する複数のワイヤロープ13と、ワイヤロープ13の張力を調整する張力調整機構50とを備える。これによって、容器構造物1の壁の施工中に、真円であるべき壁の平面視での形状が楕円状に変化した場合に、壁の平面視での形状を真円に戻るように修正しながら施工を進めることができる。
【0027】
また、本実施形態のスリップフォーム装置10では、張力調整機構50は、ワイヤロープ13が取り付けられたアイボルト52と、骨格部20に設けられ、アイボルト52のネジ部52Bが容器構造物1の内周側から通される一対の溝形鋼54からなるボルト取付部と、アイボルト52を上記ボルト取付部に容器構造物1の外周側から締め付けて固定するナット58とを備えている。これによって、ナット58による締付力を調整するという簡易な方法によって、ワイヤロープ13の張力を調整することができる。
【0028】
また、本実施形態のスリップフォーム工法における壁の形状の修正方法では、壁の内径を計測し、計測値が設計値の範囲を超える大径部(楕円の長軸を中心とする範囲)が生じた場合に、当該大径部に張られたワイヤロープ13の張力を初期の設定値から大きくし、当該大径部の計測値が前記設計値の範囲内に戻ったときにワイヤロープ13の張力を初期の設定値に戻す。これによって、容器構造物1の壁の施工中に、真円であるべき壁の平面視での形状が楕円状に変化した場合に、壁の平面視での形状を真円に戻るように修正することができる。
【0029】
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上述の実施形態では、アイボルト52や溝形鋼54やナット58等で構成される張力調整機構50を用いたが、バネ等で構成される他の機構を用いてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 容器構造物、2 テンションメーター、10 スリップフォーム装置、11 型枠、12 型枠、13 ワイヤロープ、14 リング、15 油圧ジャッキ、16 ロッド、20 骨格部、21 ヨーク、21A、柱材、21B 柱材、21C 上段横材、23 腹起こし材、24 腹起こし材、25 ライナー、26 ライナー、27 内側上段足場、28 外側上段足場、29 内側中段足場、29A 横材、29B 斜材、30 外側中段足場、30A 横材、30B 斜材、31 内側下段足場、32 外側下段足場、33 吊部材、34 吊部材、40A、ビーム、40B ビーム、40C ビーム、41A ビーム、41B ビーム、41C ビーム、50 張力調整機構、52 アイボルト、52A 輪部、52B ネジ部、54 溝形鋼、56 ワッシャ、58 ナット、62 シャックル、64 アイボルト、64A 輪部、66 シャックル